JP2009162270A - 車輪用軸受装置および軸受用内輪製造方法 - Google Patents

車輪用軸受装置および軸受用内輪製造方法 Download PDF

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Abstract

【課題】軸受の内輪の大幅な軽量化を図ることができ、低燃料化を達成できる車輪用軸受装置及び軸受用内輪製造方法を提供する。
【解決手段】車輪用軸受装置は、内周に複列の外側転走面26、27が形成された外輪25と、外周に外輪25の外側転走面26、27に対向する内側転走面28,29が形成された少なくとも1つの内輪24と、外輪の外側転走面26、27と内輪24の内側転走面28,29との間に転動自在に収容された複列の転動体30とを備える。内輪24が少なくともローリング加工及びプレス加工を含む塑性加工にて成形される。軸方向全長にわたってその肉厚を略同一として、軸方向両端部側の内径部に非切削加工による肉厚削減部68を設ける。
【選択図】図1

Description

本発明は、自動車等の車両において車輪を車体に対して回転自在に支持するための車輪用軸受装置および軸受用内輪製造方法に関する。
車輪用軸受装置には、第1世代と称される複列の転がり軸受を単独に使用する構造から、外方部材に車体取付フランジを一体に有する第2世代に進化し、さらに、車輪取付フランジを一体に有するハブ輪の外周に複列の転がり軸受の一方に内側転走面が一体に形成された第3世代、さらには、ハブ輪に等速自在継手が一体化され、この等速自在継手を構成する外側継手部材の外周に複列の転がり軸受の他方の内側転走面が一体に形成された第4世代のものまで開発されている。
このような車輪用軸受装置では、車体側のナックルに圧入する必要がある。このため、第1世代の車輪用軸受装置では組立や交換に工数が必要となる。しかしながら、第1世代の車輪用軸受装置は、第2世代や第3世代の車輪用軸受装置よりも安価に製造できるため、小型車用に使用される場合が多い。
第1世代と呼ばれる車輪用軸受装置(例えば、特許文献1)は、図11に示すように、外径方向に延びるフランジ101を有するハブ輪102と、このハブ輪102に外側継手部材103が固定される等速自在継手104と、ハブ輪102の外周側に配設される軸受100とを備える。
等速自在継手104は、前記外側継手部材103と、外側継手部材103に配設される内側継手部材(図示省略)と、この内側継手部材と外側継手部材103との間に配設されるボール(図示省略)と、このボールを保持する保持器(図示省略)とを備える。外側継手部材103は、内側継手部材が収納される椀形のマウス部107と、このマウス部107から突設される軸部(ステム部)123とからなる。
また、ハブ輪102は、筒部113と前記フランジ101とを有し、フランジ101の外端面114(反継手側の端面)には、大径の第1部115aと小径の第2部115bとが形成され、第1部115aにブレーキロータ140が外嵌され、第2部115bにホイールが外嵌される。
軸受100は、図12に示すように、内周に複列の外側転走面120、121が形成された外輪105と、外周に外側転走面に対向する内側転走面118、119が形成された一対の内輪108,109と、外輪105の外側転走面120、121と内輪108,109の内側転走面118、119との間に転動自在に収容された複列の転動体122とを備える。ハブ輪102の筒部113の外周面116が設けられ、この外周面116に内輪108、109が嵌合されている。また、ハブ輪102のフランジ101にはボルト装着孔112が設けられて、ホイール(図示省略)およびブレーキロータ140をこのフランジ101に固定するためのハブボルト141がこのボルト装着孔112に装着される。
ハブ輪102の筒部113に外側継手部材103の軸部123が挿入または圧入される。軸部123は、その反マウス部の端部にねじ部124が形成され、このねじ部124とマウス部107との間にスプライン部125が形成されている。また、ハブ輪102の筒部113の内周面(内径面)にスプライン部126が形成され、この軸部123がハブ輪102の筒部113に挿入された際には、軸部123側のスプライン部125とハブ輪102側のスプライン部126とが係合する。
そして、筒部113から突出した軸部123のねじ部124にナット部材127が螺着され、ハブ輪102と外側継手部材103とが連結される。この際、ナット部材127の内端面(裏面)128と筒部113の外端面129とが当接するとともに、マウス部107の軸部側の端面130と内輪109の端面131とが当接する。すなわち、ナット部材127を締付けることによって、ハブ輪102が内輪108,109を介してナット部材127とマウス部107とで挟持される。この際、ハブ輪102の切欠端面(段付部端面)132と、内輪108の端面133とが当接するとともに、マウス部107の端面130と内輪109の端面131とが当接した状態で、内輪108,109の突合面135,136が突き合される。この場合、外輪105の外径面が嵌合面105aとなって、車体側のナックル145の内径面145aに圧入される。
特開2007−120771号公報
自動車メーカは、一般的には環境問題や低燃費化(軽量化)に重点をおいて開発している。しかしながら、図11に示す車輪軸受装置では、断面積が比較的小さく、部品点数が比較的少ないことから軽量化するのに限度がある。
本発明は、上記課題に鑑みて、軸受の内輪の大幅な軽量化を図ることができ、低燃料化を達成できる車輪用軸受装置及び軸受用内輪製造方法を提供する。
本発明の車輪用軸受装置は、内周に複列の外側転走面が形成された外輪と、外周に外輪の外側転走面に対向する内側転走面が形成された少なくとも1つの内輪と、外輪の外側転走面と内輪の内側転走面との間に転動自在に収容された転動体とを備え、内輪が少なくともローリング加工及びプレス加工を含む塑性加工にて、軸方向全長にわたってその肉厚を略同一として、軸方向両端部側の内径部に非切削加工による肉厚削減部を設けてなるものである。ここで、冷間ローリング(冷間転造)とは、熱を加えずに冷たいまま(常温)で素材(ブランク)を回転させながら圧延していく加工方法である。
本発明の車輪用軸受装置は、内輪が冷間ローリング(冷間転造)やプレス加工にて成形されるので、外輪の材料の歩溜まりの向上等を図ることができる。すなわち、冷間ローリングは、素材の余計な部分を削り落としていく切削加工とは異なり、製品外径より細い素材を盛り上げて成形することができ、材料のムダが生じない。また、加工時間が短いことと、工具が長寿命であることなどから、切削加工と比べて生産性が高くなる。さらに、使用する工具(ダイス)は加工品に応じて取り替える必要があるが、安定した加工精度を得ることができる。さらには、切削加工とは異なり、ファイバーフロー(繊維状金属組織)が切断されず、塑性変形によって被加工面が組成硬化する。そのため、加工製品は強い強度を得ることができる。また、内輪がプレス加工であっても、歩溜まり及び生産性の向上を図るとともに、安定した加工精度を得ることができる。
車輪用軸受装置として、突合面が突合わされた状態で一対の内輪が装着されるものであってよい。ハブ輪の外径面に外輪の外側転走面が対向する内側転走面が形成されるとともに、ハブ輪の外径面のインボード側に段付部が形成されて、この段付部に、外周に外側転走面に対向する内側転走面が形成された内輪を嵌合させたものであってもよい。
前記ハブ輪は、軸部と、この軸部のアウトボード側の端部から外径方向へ突設されるフランジとを備え、前記軸部のインボード側の端部外径部を外径方向へ加締めて、この加締部を前記内輪の削減部に係合させて、内輪とハブ輪とを一体化したものであってもよい。
本発明の軸受用内輪の製造方法は、中空の軸受鋼材を冷間ローリングにて内輪構成素材を成形した後、この内輪構成素材をその軸方向中央にて切断して、一対の内輪を形成するものである。
本発明の第1の軸受用内輪製造方法によれば、冷間ローリングにて成形した内輪構成素材を、その軸方向中央にて切断すれば、一対の内輪を形成することができる。このため、一対の内輪をそれぞれ冷間ローリングにて成形したことになる。このように冷間ローリングにて成形すれば、歩溜まり及び生産性の向上を図るとともに、安定した加工精度を得ることができる。
本発明の第2の軸受用内輪製造方法は、軸方向両端部側の内径部に肉厚削減部を有する軸受用内輪製造方法であって、中空の軸受鋼材を冷間ローリングにて、軸方向全長にわたってその肉厚を略同一として、軸方向両端部側の内径部に非切削加工による肉厚削減部を形成するものである。
本発明の第2の軸受用内輪製造方法によれば、冷間ローリングを用いるので、歩溜まり及び生産性の向上を図るとともに、安定した加工精度を得ることができる。しかも、軸方向全長にわたってその肉厚を略同一として、軸方向両端部側の内径部に非切削加工による肉厚削減部を安定して確実に形成することができる。
本発明の車輪用軸受装置では、内輪の歩溜まり及び生産性の向上を図ることができて、コスト低減を達成できる。しかも、内輪は安定した加工精度及び強い強度を得ることができ、軸受の品質向上を達成できる。また、軸方向両端部側の内径部に肉厚削減部を形成しているので、内輪の軽量化を図ることができて、低燃料化を達成できる。
本発明の車輪用軸受装置は、第1世代と称される複列の転がり軸受を単独に使用するものから、外方部材に車体取付フランジを一体に有する第2世代と呼ばれるもの、さらに、車輪取付フランジを一体に有するハブ輪の外周に複列の転がり軸受の一方に内側転走面が一体に形成された第3世代と呼ばれるものに採用することができ、汎用性に優れる。
前記ハブ輪の軸部のインボード側の端部外径部を外径方向へ加締めて、この加締部を前記内輪の削減部に係合をさせて、内輪とハブ輪とを一体化したものであれば、軸受を安定してハブ輪に装着することができる。このため、長期にわたって安定したトルク伝達機能を発揮することができる。
前記第1の軸受用内輪製造方法では、歩溜まり及び生産性の向上を図るとともに、安定した加工精度を得ることができる。すなわち、第1の軸受用内輪製造方法では、低コストにて高品質の内輪を安定して提供することができる。また、前記第2の軸受用内輪製造方法では、軽量化を図ることができる内輪を安定して提供することができる。
以下本発明の実施の形態を図1〜図10に基づいて説明する。図2に第1実施形態の車輪用軸受装置(駆動車輪用軸受装置)を示し、この車輪用軸受装置は、ハブ輪1と、複列の転がり軸受2と、等速自在継手3とが一体化されてなる。
等速自在継手3は、外側継手部材としての外輪5と、外輪5の内側に配された内側継手部材としての内輪6と、外輪5と内輪6との間に介在してトルクを伝達する複数のボール7と、外輪5と内輪6との間に介在してボール7を保持するケージ8とを主要な部材として構成される。内輪6はその軸孔内径6aに図示省略のシャフトの端部を圧入することによりスプライン嵌合してシャフトとトルク伝達可能に結合されている。
外輪5はマウス部11とステム部(軸部)12とからなり、マウス部11は一端にて開口した椀状で、その内球面13に、軸方向に延びた複数のトラック溝14が円周方向等間隔に形成されている。そのトラック溝14はマウス部11の開口端まで延びている。内輪6は、その外球面15に、軸方向に延びた複数のトラック溝16が円周方向等間隔に形成されている。
外輪5のトラック溝14と内輪6のトラック溝16とは対をなし、各対のトラック溝14,16で構成されるボールトラックに1個ずつ、トルク伝達要素としてのボール7が転動可能に組み込んである。ボール7は外輪5のトラック溝14と内輪6のトラック溝16との間に介在してトルクを伝達する。この場合の等速自在継手は、ツェパー型を示してしるが、各トラック溝の溝底に直線状のストレート部を有するアンダーカットフリー型等の他の等速自在継手であってもよい。
ハブ輪1は、筒部20と、筒部20の反継手側の端部に設けられるフランジ21とを有する。また、ハブ輪1の筒部20の孔部に外輪5の軸部12が挿入または圧入される。軸部12は、その反マウス部の端部にねじ部40が形成され、このねじ部40とマウス部11との間にスプライン部41が形成されている。また、ハブ輪1の筒部20の内周面(内径面)にスプライン部42が形成され、この軸部12がハブ輪1の筒部20に挿入された際には、軸部12側のスプライン部41とハブ輪1側のスプライン部42とが係合する。
そして、筒部20から突出した軸部12のねじ部40にナット部材43が螺着され、ハブ輪1と外輪5とが連結される。この際、ハブ輪1のフランジ21にはボルト装着孔32が設けられて、ホイールおよびブレーキロータをこのフランジ21に固定するためのハブボルト(図示省略)がボルト装着孔32に装着される。
転がり軸受2は、図1に示すように、内周に複列の外側転走面26,27が形成された外輪25と、外周に外輪25の外側転走面26,27に対向する内側転走面28,29が形成された一対の内輪24A、24Bと、外輪25の外側転走面26,27と内輪24A、24Bの内側転走面28,29との間に転動自在に収容された複列の転動体30とを備える。転動体30は外輪25と内輪24A、24Bとの間に介在される保持器31に保持される。転がり軸受2の両開口部(外輪25と内輪24A、24Bとの間の開口部)にはシール部材Sが装着されている。
外輪25は、図1に示すように、内径面の軸方向中央部に周方向凸部(膨出部)53が設けられて、周方向凸部53の両側に外側転走面26,27が形成されている。また、外側転走面26,27の外側にシール溝54,55が形成されている。外輪25の外径面50が後述するように、ナックルNに圧入される嵌合面50aとなる。外輪25の材質としては、SCr420やSCM415等の浸炭鋼、SCM440や冷間圧延鋼やS53C等の炭素鋼やSUJ2等の軸受鋼等を用いることができる。その製造方法としては、図12に示す従来の外輪と同様である。
アウトボード側の内輪24Aと、インボード側の内輪24Bとは共通の部品にて構成できる。なお、車両に組み付けた状態で車両の外側寄りとなる側をアウトボード側(図面左側)と呼び、中央寄りをインボード側(図面右側)と呼ぶ。
内輪24(24A,24B)は、図3に示すように、大径部60と、小径部61と、大径部60と小径部61との間のテーパ状部62とからなる。この場合、大径部60の外径面がシール装着面63となり、テーパ状部62の外径面が転走面28(29)となる。このため、内輪24(24A,24B)は、図12に示す従来の内輪108,109に比べて、軸方向両端部側の内径部に肉厚削減部68が形成された形状となっている。また、小径部61の内径面がハブ輪嵌合面64となる。
内輪24は、図4に示すように、まず、中空の軸受鋼材を冷間ローリングにて内輪構成素材73(一対の内輪が一体連結された形状のもの)を成形する。すなわち、この内輪構成素材73は、軸方向中央の円筒状の本体部74と、この本体部74の両端にテーパ部75a、75bを介して連設される端部大径部76a,76bとを有する円筒体から構成される。
このように構成した内輪構成素材73をその軸方向中央で切断して、一対の内輪24(24A)、24(24B)を成形する。すなわち、中央線Lに沿って内輪構成素材73を切断することになる。この際、内輪構成素材73を、加熱炉等で焼入して表面硬化させた後、切断及び切削加工を行う。端部大径部76aが内輪24の大径部60となり、小径の本体部74が内輪24の小径部61となり、テーパ部75aの外径面が内輪24の転走面28(29)となる。また、ハブ輪嵌合面64、両端面65,66、シール装着面63、及び転走面28(29)が焼入鋼切削される。焼入鋼切削は、単に切削のことであり、切削は通常生材の状態で行うので、熱処理後(焼入れ後)の切削であることを明確にするために焼入鋼切削と称した。焼き入れ後に切削を行うため、素材の熱処理変形をこの切削過程で除去することができる。焼入れを行うと、引張残留応力が残り易く、そのままでは疲労強度が低下する。このため、表面を切削すれば、最表面部に圧縮残留応力を付与させることができ、これにより疲労強度が向上する。なお、内輪構成素材73を2つに切断する作業は、熱処理前であっても熱処理後であってもよい。
内輪構成素材73の材質としては、SCr420やSCM415等の浸炭鋼、SCM440や冷間圧延鋼やS53C等の炭素鋼やSUJ2等の軸受鋼等を使用することができる。また、浸炭鋼の場合、浸炭焼入れによって硬化処理(熱処理)を行い、冷間圧延鋼や炭素鋼等の場合、加熱炉での焼入れ、または高周波焼入れによって硬化処理(熱処理)を行えばよい。
内輪構成素材73としては、図5に示すような形状のものであってもよい。図5に示す内輪構成素材73は、軸方向中央部の大径部77と、この大径部77の両端にテーパ部78a、78bを介して連設される端部大径部79a,79bとを有する円筒体から構成される。
中央線Lに沿って内輪構成素材73を切断することになる。この際、内輪構成素材73を、加熱炉等で焼入して表面硬化させた後、切断及び切削加工を行う。なお、図4に示す内輪構成素材73では、その切断端面が小径側の端面66となるのに対して、図5に示す内輪構成素材73では、その切断端面が大径側の端面65となる。
次に、前記のように構成される車輪用軸受装置の組立方法を説明する。まず、図2に示すように、ハブ輪1に軸受2が組み込まれたユニット体を構成する。すなわち、組立てられた状態の軸受2の内輪24A,24Bの嵌合面64,64をハブ輪1の筒部20の外径面20aに圧入する。この際、図2に示すように、内輪24Aの端面65がハブ輪1のボス部端面70に当接する。
このように組立てられたユニット体と、等速自在継手3の外輪5とを連結する。この際、外輪5のステム軸部12をハブ輪1の孔部に挿入し、孔部からアウトボード側に突出したねじ部40にナット部材43を螺着する。これによって、マウス部11の底壁外面11aがインボード側の内輪24Bの端面65に当接する。
このため、一対の内輪24A、24Bが、その端面(突合面)66が突合わされた状態で、ボス部端面70とマウス部11の底壁外面11aとの間に挟まれ、内輪24A、24Bに予圧を付与することができる。
このように構成された車輪用軸受装置は、転がり軸受2の外輪25のナックル嵌合面50aを、ナックルNの内径面80に圧入することになる。この場合、ナックル嵌合面50aの外径寸法D11を、ナックルNの内径面80の内径寸法D10よりも僅かに大きく設定する。すなわち、ナックル嵌合面50aとナックル内径面80との締代によって、ナックルNと外輪25との相対的な軸方向及び周方向のずれを規制するように設定する。
この場合、例えば、外輪25とナックルNとの間のハメアイ面圧/ハメアイ面積をハメアイ荷重としたときに、このハメアイ荷重をこの転がり軸受の等価ラジアル荷重で割った値をクリープ発生限界係数とし、このクリープ発生限界係数を予め考慮して、外輪25の設計仕様が設定される。
このため、ナックル嵌合面50aとナックル内径面80との締代によって、外輪25の軸方向の抜け及び周方向のクリープを防止できる。ここで、クリープとは、嵌合締代の不足や嵌合面の加工精度不良等により軸受が周方向に微動して嵌合面が鏡面化し、場合によってはかじりを伴い焼き付きや溶着することをいう。
また、ナックル内径面80に、内径側に突出する膨出部81が設けられ、アウトボード側から軸受2を圧入することによって、外輪25のインボード側の端面25aが膨出部81に当接している。
本発明の車輪用軸受装置は、内輪24A,24Bが冷間ローリング(冷間転造)にて成形されるので、外輪の材料の歩溜まりの向上等を図ることができる。すなわち、冷間ローリングは、素材の余計な部分を削り落としていく切削加工とは異なり、製品外径より細い素材を盛り上げて成形することができ、材料のムダが生じない。また、加工時間が短いことと、工具が長寿命であることなどから、切削加工と比べて生産性が高くなる。さらに、使用する工具(ダイス)は加工品に応じて取り替える必要があるが、安定した加工精度を得ることができる。さらには、切削加工とは異なり、ファイバーフロー(繊維状金属組織)が切断されず、塑性変形によって被加工面が組成硬化する。そのため、加工製品は強い強度を得ることができる。
このように、本発明の車輪用軸受装置は、内輪24A、24Bの歩溜まり及び生産性の向上を図ることができて、コスト低減を達成できる。しかも、内輪24A、24Bは安定した加工精度及び強い強度を得ることができ、軸受の品質向上を達成できる。また、軸方向両端部側の内径部に肉厚削減部68を形成しているので、内輪24A、24Bの軽量化を図ることができて、低燃料化を達成できる。
ところで、前記内輪24A、24Bは図2等に示す形状であるので、冷間ローリング加工以外のプレス加工等の塑性加工にて成形することができる。内輪24A、24Bがプレス加工であっても、歩溜まり及び生産性の向上を図るととともに、安定した加工精度を得ることができる。
本発明の内輪製造方法では、冷間ローリングにて成形した内輪構成素材73を、その軸方向中央にて切断すれば、一対の内輪24A、24Bを形成することができる。このため、一対の内輪24A、24Bをそれぞれ冷間ローリングにて成形したことになる。このように冷間ローリングにて成形すれば、歩溜まり及び生産性の向上を図るととともに、安定した加工精度を得ることができる。
しかも、軸方向全長にわたってその肉厚を略同一として、軸方向両端部側の内径部に非切削加工による肉厚削減部68を安定して確実に形成することができるので、製造された内輪の軽量化を図ることができる。
次に図6に示す第2実施形態の車輪用軸受装置は、軸受2が前記第1実施形態と相違して、その外輪25の外径面に、車体取付ねじ孔85aを有する車体取付用フランジ85が設けられている。すなわち、外輪25は、筒状本体部87と、この筒状本体部87の外径面から突設される前記車体取付用フランジ85とからなる。そして、車体取付用フランジ85よりもインボード側の外径面がナックル嵌合面50aとなる。
この場合の内輪24は、前記図1に示す内輪24と同様である。すなわち、各内輪24(24A,24B)は、大径部60と、小径部61と、大径部60と小径部61との間のテーパ状部62とからなる。さらに他の部材も図1に示す車輪用軸受装置と同様である。このため、図1に示す車輪用軸受装置と同一部材については図1と同一符号を付してこれらの説明を省略する。
次に図7は第3実施形態を示し、この場合の車輪用軸受装置は外輪回転タイプである。すなわち、軸受2が、外径面のアウトボード側に車輪取付用フランジ86を有する外輪(外方部材)87を備える。車輪取付用フランジ86にはボルト装着孔88が設けられ、このボルト装着孔88にハブボルト33が装着されている。そして、この外輪87の内径面に外側転走面26、27が設けられる。
また、外輪87のアウトボード側の端面87aにパイロット部89が設けられている。このパイロット部89は、アウトボード側の端面87a側の大径のブレーキパイロット89aと、反端面側の小径のホイールパイロット89bとからなる。
この場合の内輪24は、前記図1に示す内輪24と同様である。外輪87の内径面の両端側にシール装着部69a,69bが形成され、また、内輪24A、24Bの大径部60の外径面がシール装着面63となり、テーパ状部62の外径面が転走面28(29)となる。このため、外輪87と内輪24A、24Bとの間の開口部にはシール部材Sが装着されている。
ところで、図7に示す車輪用軸受装置は、トラック等の従動輪用の車軸に装着され、車輪を回転自在に支承するものである。このため、車軸に内輪24A、24Bが挿入または圧入される。また、外輪87のインボード側の端部に、車輪の回転速度を検出するための磁気エンコーダ90が付設されている。
次に図8は第4実施形態を示し、この場合、従動側の車輪用軸受装置であって、ハブ輪1が中実の軸部20Aと、この軸部20Aから突設されるフランジ部21Aとを有する。このフランジ部21Aには、またハブ輪1のフランジ21にはボルト装着孔32が設けられて、ホイールおよびブレーキロータをこのフランジ21に固定するためのハブボルト33がこのボルト装着孔32に装着される。
ハブ輪1のインボード側の端部は筒状部91とされ、この筒状部91のインボード側の端部が外径側へ加締られて、その加締部91aが肉厚削減部68に係合(嵌合)する。また、ハブ輪1のアウトボード側の端面にはパイロット部92が設けられている。
なお、この図8における外輪25は、図6に示す外輪25と同様、車体取付用フランジ85を有するものであり、内輪24、24は、図1、図6、及び図7等に示す内輪24、24と同様である。そのため、図8における車輪用軸受装置において、図1、図6、及び図7等の車輪用軸受装置と同様の構成は、同一符号を付してそれらの説明を省略する。
次に、図9と図10は、ハブ輪1の外径面に軸受2の外側転走面28が形成されたいわゆる第3世代の車輪用軸受装置である。すなわち、図9の車輪用軸受装置では、ハブ輪1の軸部(筒部)20のインボード側に外周面に切欠部(段付部)92が設けられ、この切欠部(段付部)92に内輪24が嵌合されている。ハブ輪1の筒部20の外周面のフランジ近傍には内側転走面28が設けられている。
そして、外輪25の外側転走面26とハブ輪1の内側転走面28とが対向し、外輪25の外側転走面27と、内輪24の転走面29とが対向し、これらの間に転動体30が介装される。この場合の内輪24は、前記図1に示す内輪24Bと同様である。
この場合、図2に示すように、等速自在継手3の軸部12がハブ輪1の孔部に挿入されて装着された際に、マウス部11の底壁外面11aが内輪24の端面65に当接する。このため、内輪24の端面66が切欠部92の端面92aに当接し、内輪24に予圧を付与することができる。
ハブ輪1のアウトボード側の端面1aにはパイロット部93が設けられている。パイロット部93は、アウトボード側の端面1a側の大径のブレーキパイロット93aと、反端面側の小径のホイールパイロット93bとからなる。
また、図10に示す車輪用軸受装置は、図8と同様、ハブ輪1が中実の軸部20Aと、この軸部20Aから突設されるフランジ部21Aとを有する。そして、軸部20Aのインボード側の外径面(外周面)に切欠部(段付部)94が形成され、この切欠部94に内輪24が嵌合されている。この場合の内輪24は、前記図1に示す内輪24Bと同様である。
図8に示す車輪用軸受装置と同様、ハブ輪1のインボード側の端部は筒状部91とされ、この筒状部91のインボード側の端部が外径側へ加締められて、その加締部91aが内輪24の肉厚削減部68に係合(嵌合)する。また、ハブ輪1のアウトボード側の端面にはパイロット部92が設けられている。
図8及び図10に示す車輪用軸受装置では、ハブ輪1の軸部20Aのインボード側の端部外径部を外径方向へ加締めて、この加締部91aを内輪24の削減部68に係合をさせて、内輪24とハブ輪1とを一体化したものであれば、軸受2を安定してハブ輪1に装着することができる。このため、長期にわたって安定したトルク伝達機能を発揮することができる。
以上、本発明の実施形態につき説明したが、本発明は前記実施形態に限定されることなく種々の変形が可能であって、例えば、図1等に示す車輪用軸受装置において、軸受2の外輪25を冷間ローリング加工やプレス加工等にて成形したものであってもよい。前記実施形態では、軸受2のトルク伝達手段としての転動体をボール30にて構成したが、円錐ころを使用するものであってもよい。
本発明の第1実施形態を示す車輪用軸受装置の軸受の縦断面図である。 前記車輪用軸受装置の縦断面図である。 前記車輪用軸受装置の軸受の内輪の拡大断面図である。 前記車輪用軸受装置の軸受の内輪の製造方法を示す断面図である。 前記車輪用軸受装置の軸受の内輪の他の製造方法を示す断面図である。 本発明の第2実施形態を示す車輪用軸受装置の軸受の縦断面図である。 本発明の第3実施形態を示す車輪用軸受装置の軸受の縦断面図である。 本発明の第4実施形態を示す車輪用軸受装置の軸受の縦断面図である。 本発明の第5実施形態を示す車輪用軸受装置の軸受の縦断面図である。 本発明の第5実施形態を示す車輪用軸受装置の軸受の縦断面図である。 従来の車輪用軸受装置の縦断面図である。 従来の車輪用軸受装置の軸受の拡大断面図である。
符号の説明
1 ハブ輪
2 軸受
3 等速自在継手
20 軸部
20A 軸部
24 内輪
24A,24B 内輪
25 外輪
26,27 外側転走面
28,29 内側転走面
30 転動体
68 肉厚削減部
73 内輪構成素材
91a 加締部

Claims (6)

  1. 内周に複列の外側転走面が形成された外輪と、外周に外輪の外側転走面に対向する内側転走面が形成された少なくとも1つの内輪と、外輪の外側転走面と内輪の内側転走面との間に転動自在に収容された転動体とを備えた車輪用軸受装置であって、内輪が少なくともローリング加工及びプレス加工を含む塑性加工にて、軸方向全長にわたってその肉厚を略同一として、軸方向両端部側の内径部に非切削加工による肉厚削減部を設けてなることを特徴とする車輪用軸受装置。
  2. 突合面が突合わされた状態で一対の内輪が装着されることを特徴とする請求項1に記載の車輪用軸受装置。
  3. ハブ輪と複列の転がり軸受と等速自在継手とがユニット化された車輪用軸受装置であって、ハブ輪の外径面に外輪の外側転走面が対向する内側転走面が形成されるとともに、ハブ輪の外径面のインボード側に段付部が形成されて、この段付部に、外周に外側転走面に対向する内側転走面が形成された内輪を嵌合させたことを特徴とする請求項1に記載の車輪用軸受装置。
  4. ハブ輪と複列の転がり軸受と等速自在継手とがユニット化された車輪用軸受装置であって、ハブ輪の軸部のインボード側の端部外径部を外径方向へ加締めて、この加締部を前記内輪の削減部に係合させて、内輪とハブ輪とを一体化したことを特徴とする請求項1〜請求項3のいずれか1項に記載の車輪用軸受装置。
  5. 中空の軸受鋼材を冷間ローリングにて内輪構成素材を成形した後、この内輪構成素材をその軸方向中央にて切断して、一対の内輪を形成することを特徴とする軸受用内輪の製造方法。
  6. 軸方向両端部側の内径部に肉厚削減部を有する軸受用内輪製造方法であって、
    中空の軸受鋼材を冷間ローリングにて、軸方向全長にわたってその肉厚を略同一として、軸方向両端部側の内径部に非切削加工による肉厚削減部を形成することを特徴とする軸受用内輪製造方法。
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