JP2009161492A - 染毛用第1剤組成物および酸化型染毛剤 - Google Patents

染毛用第1剤組成物および酸化型染毛剤 Download PDF

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Abstract

【課題】 白髪であっても良好に染色でき、かつ染色後の毛髪の感触を高め得る酸化型染毛剤と、該酸化型染毛剤を構成できる染毛用第1剤組成物を提供する。
【解決手段】 酸化剤が配合された染毛用第2剤組成物と共に酸化型染毛剤を構成し、使用に際して前記染毛用第2剤組成物と混合される染毛用第1剤組成物であって、少なくとも、(A)両性界面活性剤、(B)両性界面活性剤以外の界面活性剤、(C)25℃で固形のエステル、(D)25℃で液状のエステル、(E)酸化染料、および(F)アルカリ剤が配合されたものであることを特徴とする染毛用第1剤組成物と、前記染毛用第1剤組成物および酸化剤が配合された染毛用第2剤組成物によって構成される酸化型染毛剤により、前記課題を解決する。
【選択図】 なし

Description

本発明は、酸化剤が配合された染毛用第2剤組成物と共に酸化型染毛剤を構成し、使用に際して前記染毛用第2剤組成物と混合される染毛用第1剤組成物、および前記染毛用第1剤組成物と前記染毛用第2剤組成物とから構成される酸化型染毛剤に関するものである。
現在、毛髪の染毛には、酸化染料を含む第1剤と酸化剤を含む第2剤とからなり、両者を混合して毛髪に塗布する2剤型の酸化型染毛剤が広く用いられている。
近年の酸化型染毛剤に求められる特性の一つとして、染色後の毛髪の色に深みを持たせ得る機能を有することが挙げられる。例えば、特許文献1には、特定の高級アルコールやノニオン性界面活性剤を組み合わせて構成することで、高い濃染性を確保し、これにより染色後の毛髪の色に深みを持たせることを可能にした酸化型染毛剤組成物が提案されている。
特開2007−308427号公報
ところで、最近では、酸化型染毛剤を、白髪染めに利用することが多くなっている。しかし、白髪は、黒色などの有色の毛髪と異なり、酸化型染毛剤による染色効果が出にくいという問題がある。
特許文献1に記載の酸化型染毛剤組成物は、高い濃染性を有しており、毛髪を濃く染色する機能を有しているが、それでもなお、白髪の染色力については、未だ改善の余地がある。
また、通常の有色の毛髪を染色する場合とは異なり、白髪染めの場合には、未処理の新生部が非常に目立つため、染色処理を頻繁に施す必要があり、これにより毛髪がダメージを受けやすく、その感触が低下するといった問題もある。
このようなことから、白髪であっても通常の有色の毛髪と同程度に染色できる機能を有し、かつ染色後の毛髪の感触を良好にできる酸化型染毛剤の開発が求められる。
本発明は前記事情に鑑みてなされたものであり、その目的は、白髪であっても良好に染色でき、かつ染色後の毛髪の感触を高め得る酸化型染毛剤と、該酸化型染毛剤を構成できる染毛用第1剤組成物を提供することにある。
前記目的を達成し得た本発明の染毛用第1剤組成物は、酸化剤が配合された染毛用第2剤組成物と共に酸化型染毛剤を構成し、使用に際して前記染毛用第2剤組成物と混合される染毛用第1剤組成物であって、少なくとも、(A)両性界面活性剤、(B)両性界面活性剤以外の界面活性剤、(C)25℃で固形のエステル、(D)25℃で液状のエステル、(E)酸化染料、および(F)アルカリ剤が配合されたことを特徴とするものである。
また、本発明の酸化型染毛剤は、本発明の染毛用第1剤組成物と、酸化剤が配合された染毛用第2剤組成物とから構成されたものであることを特徴とするものである。
白髪は脂質などの油性成分が多いことから、通常の有色の毛髪よりも疎水性が高く、染料成分が毛髪内部に浸透し難いために、有色の毛髪よりも酸化型染毛剤による染色が困難であると考えられる。
本発明の染毛用第1剤組成物は、前記(A)から(F)の各成分が配合されており、これにより構成される本発明の酸化型染毛剤は、白髪の内部にも染料成分が浸透しやすいと考えられる。そのため、本発明の染毛用第1剤組成物により構成される本発明の酸化型染毛剤は、通常の有色の毛髪のみならず、白髪についても良好に染色することができ、しかも、染色後の毛髪のダメージを抑え、その感触を高めることもできる。
本発明によれば、白髪であっても良好に染色でき、かつ染色後の毛髪の感触を高め得る酸化型染毛剤と、該酸化型染毛剤を構成可能な染毛用第1剤組成物とを提供できる。
本発明の染毛用第1剤組成物における(A)成分である両性界面活性剤としては、アミノ酸型両性界面活性剤、ベタイン型両性界面活性剤が挙げられる。アミノ酸型両性界面活性剤の具体例としては、例えば、2−アルキル−N−カルボキシメチル−N−ヒドロキシエチルイミダゾリニウムベタイン、ウンデシルヒドロキシエチルイミダゾリニウムベタインナトリウム、塩酸アルキルジアミノエチルグリシン、N−ヤシ油脂肪酸アシル−N’−カルボキシエチル−N’−ヒドロキシエチルエチレンジアミンナトリウム、N−ヤシ油脂肪酸アシル−N’−カルボキシエトキシエチル−N’−カルボキシエチルエチレンジアミン二ナトリウム、N−ヤシ油脂肪酸アシル−N’−カルボキシメトキシエチル−N’−カルボキシメチルエチレンジアミン二ナトリウム、ラウリルジアミノエチルグリシンナトリウムなどのグリシン型両性界面活性剤;ラウリルアミノプロピオン酸ナトリウム、ラウリルアミノジプロピオン酸ナトリウムなどのアミノプロピオン酸型両性界面活性剤;などが挙げられる。また、ベタイン型両性界面活性剤の具体例としては、例えば、ヤシ油アルキルベタイン、ラウリルジメチルアミノ酢酸ベタイン、ステアリルジメチルアミノ酢酸ベタイン、ステアリルジメチルベタインナトリウム、ヤシ油脂肪酸アミドプロピルベタイン、パーム油脂肪酸アミドプロピルベタイン、ラウリン酸アミドプロピルベタインなどのアミノ酢酸ベタイン型両性界面活性剤;ラウリルヒドロキシスルホベタインなどのスルホベタイン型両性界面活性剤;などが挙げられる。これらの各両性界面活性剤は、1種単独で使用してもよく、2種以上を併用してもよい。
これらの中でも、グリシン型両性界面活性剤が好ましく、2−アルキル−N−カルボキシメチル−N−ヒドロキシエチルイミダゾリニウムベタインがより好ましい。前記のグリシン型両性界面活性剤(特に2−アルキル−N−カルボキシメチル−N−ヒドロキシエチルイミダゾリニウムベタイン)を使用することで、白髪を染色する作用がより強く、例えば黒髪と白髪をより均一に染色できる酸化型染毛剤を構成でき、また、染毛用第1剤組成物は乳化物の形態を取ることが好ましいが(詳しくは後述する)、乳化状態の経時安定性がより向上する。なお、2−アルキル−N−カルボキシメチル−N−ヒドロキシエチルイミダゾリニウムベタインは、以下の一般式(1)により表される。
Figure 2009161492
染毛用第1剤組成物における両性界面活性剤の配合量は、白髪を染色する作用をより高めたり、その乳化状態の経時安定性をより高めたりする点から、0.1質量%以上であることが好ましい。また、両性界面活性剤の配合量が多すぎると、染毛用第1剤組成物の粘度が低下することがあるため、染毛用第1剤組成物における両性界面活性剤の配合量は、5質量%以下であることが好ましく、3質量%以下であることがより好ましい。
染毛用第1剤組成物の(B)成分である両性界面活性剤以外の界面活性剤としては、公知のアニオン性界面活性剤、カチオン性界面活性剤、非イオン性界面活性剤が挙げられ、これらを1種単独で使用してもよく、2種以上を併用してもよい。
アニオン性界面活性剤としては、例えば、脂肪酸塩(ヤシ油脂肪酸、ラウリン酸、ミリスチン酸、パルミチン酸、ステアリン酸、オレイン酸などの脂肪酸のカリウム塩、ナトリウム塩、イソプロパノールアミン塩など)、アルキルエーテルカルボン酸塩(ポリオキシエチレンラウリルエーテル酢酸、ポリオキシエチレンラウリルエーテル酢酸カリウム、ラウリルエーテル酢酸ナトリウムなど)、アシル乳酸塩(ステアロイル乳酸ナトリウム、イソステアロイル乳酸ナトリウムなど)、N−アシルサルコシン塩(ヤシ油脂肪酸サルコシン、ヤシ油脂肪酸サルコシンナトリウム、ラウロイルサルコシン、ラウロイルサルコシナトリウムなど)、N−アシルグルタミン酸塩(ヤシ油脂肪酸アシルグルタミン酸カリウム、ヤシ油脂肪酸アシルグルタミン酸ナトリウム、ラウロイルグルタミン酸、ラウロイルグルタミン酸カリウム、ラウロイルグルタミン酸ナトリウム、ラウロイルグルタミン酸、ラウロイルグルタミン酸ナトリウム、ラウロイルグルタミン酸カリウム、ステアロイルグルタミン酸、ステアロイルグルタミン酸ナトリウム、ステアロイルグルタミン酸カリウム、N−アシル−L−グルタミン酸ナトリウム、N−ラウロイル−L−グルタミン酸ナトリウムなど)、N−アシルメチルアラニン塩(ヤシ油脂肪酸メチルアラニン、ヤシ油脂肪酸メチルアラニンナトリウム、ラウロイルメチルアラニン、ラウロイルメチルアラニンナトリウム、ミリストイルメチルアラニン、ミリストイルメチルアラニンナトリウムなど)、N−アシルメチルタウリン塩(ヤシ油脂肪酸メチルタウリンカリウム、ヤシ油脂肪酸メチルタウリンナトリウム、ヤシ油脂肪酸メチルタウリンカリウムマグネシウム、ラウロイルメチルタウリンナトリウム、ミリストイルメチルタウリンナトリウムなど)、アルカンスルフォン酸塩(アルカンスルフォン酸ナトリウムなど)、アルキルスルホコハク酸塩[スルホコハク酸ジ(2−エチルヘキシル)ナトリウム、スルホコハク酸ラウリル二ナトリウムなど]、アシルイセチオン酸塩(ヤシ油脂肪酸エチルエステルスルフォン酸ナトリウムなど)、アルキル硫酸エステル塩(アルキル硫酸ナトリウム、ラウリル硫酸ナトリウム、ラウリル硫酸カリウム、ラウリル硫酸マグネシウムなど)、アルキルエーテル硫酸エステル塩(ポリオキシエチレンアルキルエーテル硫酸ナトリウム、ポリオキシエチレンラウリルエーテル硫酸ナトリウムなど)、モノアルキルリン酸エステル塩(ラウリルリン酸、ラウリルリン酸ナトリウムなど)、ポリオキシエチレンアルキルエーテルリン酸エステル塩(ポリオキシエチレンラウリルエーテルリン酸、ポリオキシエチレンラウリルエーテルリン酸ナトリウム、ポリオキシエチレンセチルエーテルリン酸、ポリオキシエチレンセチルエーテルリン酸ナトリウム、ポリオキシエチレンステアリルエーテルリン酸、ポリオキシエチレンステアリルエーテルリン酸ナトリウム、ポリオキシエチレンオレイルエーテルリン酸、ポリオキシエチレンオレイルエーテルリン酸ナトリウムなど)などが挙げられる。
カチオン性界面活性剤としては、例えば、アルキル4級アンモニウム塩[塩化ラウリルトリメチルアンモニウム、臭化ラウリルトリメチルアンモニウム、塩化アルキル(16,18)トリメチルアンモニウム(括弧内の数値はアルキル基の炭素数である。)、塩化セチルトリメチルアンモニウム、臭化セチルトリメチルアンモニウム、塩化ステアリルトリメチルアンモニウム、臭化ステアリルトリメチルアンモニウム、塩化ジセチルジメチルアンモニウム、塩化ジココイルジメチルアンモニウム、塩化ジステアリルジメチルアンモニウム、塩化ベンザルコニウム、塩化ミリスチルジメチルベンジルアンモニウム、塩化ステアリルジメチルベンジルアンモニウムなど]、脂肪酸アミドアミン塩(ステアリン酸ジエチルアミノエチルアミド、ステアリン酸ジメチルアミノプロピルアミドなど)などが挙げられる。
非イオン性界面活性剤としては、例えば、プロピレングリコール脂肪酸エステル(モノステアリン酸プロピレングリコールなど)、グリセリン脂肪酸エステル(ミリスチン酸グリセリル、モノステアリン酸グリセリル、モノイソステアリン酸グリセリル、モノオレイン酸グリセリル、ジオレイン酸グリセリル、ジステアリン酸グリセリルなど)、親油性のポリグリセリン脂肪酸エステル(モノステアリン酸グリセリル、モノオレイン酸ジグリセリル、ジオレイン酸ポリグリセリル、モノイソステアリン酸ジグリセリル、モノステアリン酸テトラグリセリル、トリステアリン酸テトラグリセリルなど)、ソルビタン脂肪酸エステル(モノラウリン酸ソルビタン、モノパルミチン酸ソルビタン、モノステアリン酸ソルビタン、トリステアリン酸ソルビタンなど)、親油性のポリオキシエチレンヒマシ油[POE(10)ヒマシ油、POE(10)硬化ヒマシ油など]、親油性のポリオキシエチレンアルキルエーテル[POE(2)セチルエーテル、POE(2)ステアリルエーテル、POE(4)ステアリルエーテル、POE(2)オレイルエーテル、POE(5)ベヘニルエーテル]、親油性のポリエチレングリコール脂肪酸エステル[モノステアリン酸ポリエチレングリコール(2E.O.)、モノステアリン酸ポリエチレングリコール(4E.O.)、モノオレイン酸ポリエチレングリコール(2E.O.)、モノオレイン酸ポリエチレングリコール(6E.O.)、ステアリン酸ジエチレングリコールなど]などの親油性の非イオン性界面活性剤;親水性のポリグリセリン脂肪酸エステル(モノラウリン酸ヘキサグリセリル、モノミリスチン酸ヘキサグリセリル、モノステアリン酸ヘキサグリセリル、モノオレイン酸ヘキサグリセリル、モノラウリン酸デカグリセリル、モノミリスチン酸デカグリセリル、モノイソステアリン酸デカグリセリル、モノオレイン酸デカグリセリル、モノリノール酸デカグリセリル、ジステアリン酸デカグリセリル、ジイソステアリン酸デカグリセリルなど)、ポリオキシエチレングリセリン脂肪酸エステル[モノステアリン酸POE(15)グリセリル、モノオレイン酸POE(15)グリセリルなど]、ポリオキシエチレンソルビタン脂肪酸エステル[モノヤシ油脂肪酸POE(20)ソルビタン、モノパルミチン酸POE(20)ソルビタン、モノステアリン酸POE(20)ソルビタン、モノイソステアリン酸POE(20)ソルビタン、モノオレイン酸POE(20)ソルビタンなど]、ポリオキシエチレンソルビット脂肪酸エステル[モノラウリン酸POE(6)ソルビット、ヘキサステアリン酸POE(6)ソルビット、テトラステアリン酸POE(60)ソルビット、テトラオレイン酸POE(6)ソルビット、テトラオレイン酸POE(30)ソルビットなど]、ポリオキシエチレンラノリン[POEラノリン、POE(5)ラノリンアルコール、POE(10)ラノリンアルコール、POE(20)ラノリンアルコール、POE(40)ラノリンアルコール]、親水性のポリオキシエチレンヒマシ油[POE(20)ヒマシ油、POE(20)硬化ヒマシ油、POE(30)硬化ヒマシ油など]、ポリオキシエチレンステロール[POE(10)フィトステロール、POE(20)フィトステロール、POE(30)フィトステロールなど]、親水性のポリオキシエチレンアルキルエーテル[POE(21)ラウリルエーテル、POE(7)セチルエーテル、POE(10)セチルエーテル、POE(15)セチルエーテル、POE(20)セチルエーテル、POE(23)セチルエーテル、POE(25)セチルエーテル、POE(30)セチルエーテル、POE(40)セチルエーテル、POE(20)ステアリルエーテル、POE(7)オレイルエーテル、POE(10)オレイルエーテル、POE(15)オレイルエーテル、POE(10)ベヘニルエーテル、POE(20)ベヘニルエーテル、POE(30)ベヘニルエーテル]、ポリオキシエチレンポリオキシプロピレンアルキルエーテル[POE(20)POP(4)セチルエーテル]、親水性のポリエチレングリコール脂肪酸エステル[モノラウリン酸ポリエチレングリコール(10E.O.)、モノステアリン酸ポリエチレングリコール(10E.O.)、モノステアリン酸ポリエチレングリコール(25E.O.)、モノステアリン酸ポリエチレングリコール(40E.O.)、モノステアリン酸ポリエチレングリコール(45E.O.)、モノステアリン酸ポリエチレングリコール(55E.O.)、モノオレイン酸ポリエチレングリコール(10E.O.)]などの親水性非イオン性界面活性剤;が挙げられる。なお、前記の各非イオン性界面活性剤において、「POE」はポリオキシエチレンの意味であり、その後の括弧内の数値は、酸化エチレンの付加モル数を意味している。また、「nE.O.」も、nの値が酸化エチレンの付加モル数を意味している。
前記例示のアニオン性界面活性剤、カチオン性界面活性剤、および非イオン性界面活性剤は、それぞれ、1種単独で使用してもよく、2種以上を併用してもよい。
(B)成分である界面活性剤としては、染毛用第1剤組成物を広いpH域で安定して乳化できる点から、非イオン性界面活性剤がより好ましい。また、酸化型染毛剤の白髪への染着の点から親水性非イオン性界面活性剤と親油性非イオン性界面活性剤を組み合わせることが更に好ましい。なお、親水性非イオン性界面活性剤および親油性非イオン性界面活性剤のいずれか一方を染毛用第1剤組成物に配合し、他方を染毛用第2剤組成物に配合してもよい。
染毛用第1剤組成物における(B)成分である界面活性剤の配合量は、染毛用第1剤組成物における油性成分[(C)成分および(D)成分のエステルなど]、(E)成分である酸化染料、および(F)成分であるアルカリ剤の配合量を考慮して適宜決定すればよいが、例えば、染毛用第1剤組成物の乳化安定性を高める観点から、0.5〜10質量%であることが好ましい。
(C)成分である25℃で固形のエステルとしては、直鎖脂肪酸と直鎖高級アルコールとのエステル、水酸基をもつエステル、ステロール類のエステルなどが挙げられる。なお、本明細書でいう「高級アルコール」とは、炭素数が10〜22のアルコールを意味している[後記の(D)25℃で液状のエステルを構成するための高級アルコールについても、同じである。]。
25℃で固形の、直鎖脂肪酸と直鎖高級アルコールとのエステルとしては、例えば、ミリスチル酸ミリスチル、ミルスチル酸セチル、パルミチン酸セチル、ステアリン酸ステアリルなどが挙げられる。25℃で固形の水酸基をもつエステル、25℃で固形のステロール類のエステルとしては、例えば、乳酸セチル、ステアリン酸コレステリル、オレイン酸コレステリルなどが挙げられる。(C)成分には、前記例示の各エステルを1種単独で使用してもよく、2種以上を併用してもよい。
前記例示の各エステルの中でも、染毛用第1剤組成物の粘度の経時安定性を高め得る点で、直鎖脂肪酸と直鎖高級アルコールとのエステルがより好ましい。
染毛用第1剤組成物における(C)成分である25℃で固形のエステルの配合量としては、染毛用第1剤組成物の粘度の経時安定性および高温での乳化安定性を高める観点から、0.5〜5質量%であることが好ましい。
(D)成分である25℃で液状のエステルとしては、直鎖脂肪酸と低級アルコールとのエステル、直鎖脂肪酸と直鎖高級アルコールとのエステル、直鎖脂肪酸と分岐アルコールとのエステル、分岐脂肪酸と低級アルコールとのエステル、分岐脂肪酸と直鎖高級アルコールとのエステル、脂肪酸と多価アルコールとのエステル、分岐脂肪酸と分岐アルコールとのエステル、水酸基をもつエステル、2塩基酸のエステル、ステロール類のエステルなどが挙げられる。なお、本明細書でいう「低級アルコール」とは、炭素数が1〜6のアルコールを意味している。
25℃で液状の、直鎖脂肪酸と低級アルコールとのエステルとしては、例えば、ミリスチン酸イソプロピル、ミリスチン酸ブチル、パルミチン酸イソプロピル、ステアリン酸エチル、オレイン酸エチル、リノール酸エチル、リノール酸イソプロピル、ラウリン酸ヘキシルなどが挙げられる。
25℃で液状の、直鎖脂肪酸と直鎖高級アルコールとのエステルとしては、例えば、カプリル酸セチル、ミリスチン酸デシル、オレイン酸デシル、オレイン酸オレイルなどが挙げられる。
25℃で液状の、直鎖脂肪酸と分岐アルコールとのエステルとしては、例えば、ラウリン酸イソステアリル、ミリスチン酸イソトリデシル、ミリスチン酸2−ヘキシルドデシル、ミリスチン酸イソステアリル、ミリスチン酸2−オクチルドデシル、パルミチン酸2−エチルヘキシル、パルミチン酸2−ヘキシルデシル、パルミチン酸イソステアリル、ステアリン酸2−エチルヘキシル、ステアリン酸2−ヘキシルデシル、オレイン酸イソデシル、オレイン酸2−オクチルドデシルなどが挙げられる。
25℃で液状の、分岐脂肪酸と低級アルコールとのエステルとしては、例えば、イソステアリン酸エチル、イソステアリン酸イソプロピル、イソステアリン酸ヘキシルなどが挙げられる。
25℃で液状の、分岐脂肪酸と直鎖高級アルコールのエステルとしては、例えば、2−エチルへキサン酸セチル、2−エチルへキサン酸セトステアリルなどが挙げられる。
25℃で液状の、脂肪酸と多価アルコールとのエステルとしては、例えば、ジ2−エチルへキサン酸エチレングリコール、ジオレイン酸エチレングリコール、ジカプリル酸プロピレングリコール、ジ(カプリル・カプリル酸)プロピレングリコール、ジカプリン酸プロピレングリコール、ジオレイン酸プロピレングリコール、トリカプリル酸グリセリル、トリ2−エチルヘキサン酸グリセリル、トリ(カプリル・カプリン酸)グリセリル、トリウンデシルグリセリル、トリイソパルミチン酸グリセリル、トリイソステアリン酸グリセリル、テトラ2−エチルへキサン酸ペンタエリスリトール、テトラミリスチン酸ペンタエリスリトールなどが挙げられる。
25℃で液状の、分岐脂肪酸と分岐アルコールとのエステルとしては、例えば、ネオペンタン酸2−オクチルドデシル、2−エチルへキサン酸2−ヘキシルデシル、2−エチルへキサン酸イソステアリル、イソノナン酸2−エチルヘキシル、ジメチルオクタン酸2−ヘキシルデシル、ジメチルオクタン酸2−オクチルドデシル、イソパルミチン酸2−エチルヘキシル、イソステアリン酸2−ヘキシルデシル、イソステアリン酸イソステアリル、イソステアリン酸2−オクチルドデシルなどが挙げられる。
25℃で液状の、水酸基をもつエステルとしては、例えば、乳酸ラウリル、乳酸ミリスチル、乳酸2−オクチルドデシル、クエン酸トリエチル、クエン酸アセチルトリエチル、クエン酸アセチルトリブチル、クエン酸トリ2−エチルヘキシル、クエン酸トリイソセチル、クエン酸トリ2−オクチルドデシル、リンゴ酸ジイソステアリル、ヒドロキシステアリン酸2−エチルヘキシルなどが挙げられる。
25℃で液状の、2塩基酸のエステルとしては、コハク酸ジ2−エチルヘキシル、アジピン酸ジイソプロピル、アジピン酸ジイソプロピル、アジピン酸ジイソブチル、アジピン酸ジ2−エチルヘキシル、セバシン酸ジエチル、セバシン酸ジイソプロピル、セバシン酸ジ2−エチルヘキシル、セバシン酸ジブチルオクチルなどが挙げられる。
前記の各エステルは、それぞれ、1種単独で用いてもよく、2種以上を併用してもよい。前記のエステルの中でも、染毛用第1剤組成物の経時的な増粘を抑える作用や、酸化型染毛剤の染色力を高める作用が強い点で、直鎖脂肪酸と低級アルコールとのエステルまたは直鎖脂肪酸と分岐アルコールとのエステルがより好ましく、直鎖脂肪酸と低級アルコールとのエステルが更に好ましい。
染毛用第1剤組成物における(D)25℃で液状のエステルの配合量としては、染毛用第1剤組成物の粘度の経時安定性や、酸化型染毛剤の染色力をより高め、また、酸化型染毛剤による処理後の毛髪の感触をより高める観点から、0.5〜5質量%であることが好ましい。
(C)成分である25℃で固形のエステルと、(D)成分である25℃で液状のエステルとを併用した染毛用第1剤組成物によれば、白髪であっても、その表面に付着しやすく、染色成分が内部に浸透しやすい酸化型染毛剤を構成することができる。(C)成分と(D)成分との併用による前記効果をより良好に確保するためには、染毛用第1剤組成物における(C)成分の配合量100質量部に対して、(D)成分の配合量が、好ましくは20質量部以上、より好ましくは33質量部以上であって、好ましくは500質量部以下、より好ましくは300質量部以下である。
(E)成分である酸化染料には、単独での重合により発色する染料中間体、またはカップラーと組み合わせた上で重合により発色する染料中間体と前記カップラーとの組み合わせが挙げられる。染料中間体としては、従来公知の酸化型染毛剤で使用されているものであれば特に制限はないが、例えば、塩酸トルエン−2,5−ジアミン、塩酸パラフェニレンジアミン、オルトアミノフェノール、p−フェニレンジアミン、トルエン−2,5−ジアミン、トルエン−3,4−ジアミン、o−アミノフェノール、p−アミノフェノール、p−メチルアミノフェノール、硫酸オルトアミノフェノール、硫酸オルトクロルパラフェニレンジアミン、硫酸4,4’−ジアミノジフェニルアミン、硫酸トルエン−2,5−ジアミン、硫酸パラアミノフェノール、硫酸パラフェニレンジアミン、硫酸パラメチルアミノフェノールなどが挙げられる。
また、必要に応じて染料中間体と組み合わせられるカップラーとしては、例えば、塩酸2,4−ジアミノフェノキシエタノール、m−フェニレンジアミン、2,6−ジアミノピリジン、5−アミノオルトクレゾール、m−アミノフェノール、α−ナフトール、ヒドロキノン、レゾルシン、カテコール、3,3‘−イミノジフェノール、塩酸2,4−ジアミノフェノール、塩酸メタフェニレンジアミン、1,5−ジヒドロキシナフタレン、5−(2−ヒドロキシエチルアミノ)−2−メチルフェノール、硫酸5−アミノオルトクレゾール、硫酸2,4−ジアミノフェノール、硫酸メタアミノファノール、硫酸メタフェニレンジアミンなどが挙げられる。
染毛用第1剤組成物における(E)成分である酸化染料の配合量は、毛髪をより良好に染色できるようにする観点から、0.01質量%以上であることが好ましい。また、染毛用第1剤組成物における酸化染料の配合量が多すぎると、過剰の染料などが毛髪表面に多く付着して、日常生活での色落ちが多くなったり、衣服などを汚染させる虞があることから、その配合量は、5質量%以下であることが好ましく、3質量%以下であることがより好ましい。
(F)成分であるアルカリ剤としては、従来公知の酸化型染毛剤で使用されているアルカリ剤であれば特に制限はないが、例えば、アンモニア水、モノエタノールアミン、トリエタノールアミン、水酸化カリウム、水酸化ナトリウムなどが挙げられる。
染毛用第1剤組成物におけるアルカリ剤の配合量は、染毛用第2剤組成物と混合して酸化型染毛剤としたときに染毛用第2剤組成物に係る酸化剤を十分に活性化させ、その染色力をより高める観点から、0.01質量%以上であることが好ましく、0.1質量%以上であることがより好ましい。また、染毛用第1剤組成物におけるアルカリ剤の量が多すぎると、皮膚に対する刺激が強くなる虞があることから、その配合量は、20質量%以下であることが好ましく、15質量%以下であることがより好ましい。
前記の通り、染毛用第1剤組成物は乳化物であることが好ましく、主たる分散媒として水を使用する。なお、染毛用第1剤組成物の構成成分の一部は、水に溶解していてもよい。染毛用第1剤組成物における水の配合量は、例えば、20〜80質量%とすることが好ましい。
更に、染毛用第1剤組成物には、(C)成分および(D)成分であるエステル以外の油性成分を配合することもできる。前記エステル以外の油性成分としては、植物油、動物油、ロウ、石油系炭化水素、高級脂肪酸、高級アルコール、シリコーンが挙げられ、染毛用第1剤組成物により構成される酸化型染毛剤によって処理された毛髪に要求される感触などに応じて、適切なものを適宜選択すればよいが、中でも高級アルコールが、染毛用第1剤組成物の粘度調節の点から好ましく使用される。
植物油としては、例えば、アボカド油、アーモンド油、オリーブ油、ゴマ油、コメヌカ油、サフラワー油、大豆油、トウモロコシ油、ナタネ油、パーム油、ヒマシ油、グレープシード油、ヤシ油、硬化油などが挙げられる。動物油としては、例えば、エミュー油、馬油、ミンク油などが挙げられる。ロウとしては、例えば、ホホバ油、カルナウバロウ、キャンデリラロウ、コメヌカロウ、ラノリン、セラックなどが挙げられる。
石油系炭化水素としては、例えば、軽質イソパラフィン、軽質流動イソパラフィン、スクワラン、パラフィン、流動パラフィン、流動イソパラフィン、ワセリン、マイクロクリスタリンワックスなどが挙げられる。高級脂肪酸としては、例えば、ラウリン酸、ミリスチン酸、パルミチン酸、ステアリン酸、ベヘニン酸、オレイン酸、イソステアリン酸、12−ヒドロキシステアリン酸、ウンデシレン酸などが挙げられる。高級アルコールとしては、例えば、ラウリルアルコール、ミリスチルアルコール、セチルアルコール、ステアリルアルコール、オレイルアルコール、ベヘニルアルコールが挙げられる。シリコーンとしては、例えば、ジメチルシリコーン、環状シリコーン、ポリエーテル変性シリコーン、アミノ変性シリコーン、ポリグリセリン変性シリコーン、メチルフェニルシリコーンなどが挙げられる。
染毛用第1剤組成物における(C)成分および(D)成分のエステル以外の油性成分の配合量としては、前記エステルの配合量や、使用する油性成分の種類、酸化型染毛剤による処理後の毛髪に求められる感触に応じて適宜調節すればよいが、これらの油性成分による効果(酸化型染毛剤による処理後の毛髪の感触向上効果)をより良好に確保する観点からは、5質量%以上であることが好ましい。また、染毛用第1剤組成物における(C)成分および(D)成分のエステル以外の油性成分の量が多すぎると、酸化型染毛剤による処理後の毛髪にべたつきが生じたり、染毛用第1剤組成物の乳化安定性が損なわれたりすることがあるため、その配合量は、30質量%以下であることが好ましい。
また、染毛用第1剤組成物には、必要に応じて直接染料を配合することができる。直接染料については特に制限はないが、例えば、2−アミノ−4−ニトロフェノール、2−アミノ−5−ニトロフェノール、塩酸ニトロパラフェニレンジアミン、パラニトロオルトフェニレンジアミン、ピクラミン酸、ピクラミン酸ナトリウム、硫酸2−アミノ−5−ニトロフェノール、硫酸ニトロパラフェニレンジアミン、硫酸パラニトロオルトフェニレンジアミン、硫酸パラニトロメタフェニレンジアミンなどが挙げられる。
この直接染料の染毛用第1剤組成物における配合量は、直接染料の使用による効果をより良好に確保する観点から、0.001質量%以上であることが好ましく、0.01質量%以上であることがより好ましい。また、染毛用第1剤組成物における直接染料の量が多すぎると、過剰の染料などが毛髪表面に多く付着して、日常生活での色落ちが多くなったり、衣服などを汚染させる虞があることから、その配合量は、5質量%以下であることが好ましく、3質量%以下であることがより好ましい。
更に、染毛用第1剤組成物には、酸化型染毛剤としての機能を損なわない範囲で、必要に応じて、通常の化粧料に配合されている各種添加剤を配合することができる。主な添加剤としては、例えば、酸化染料の安定剤、および染毛用第1剤組成物の乳化状態を安定化する安定剤として、アスコルビン酸類、チオグリコール酸類、システイン類、メルカプト化合物、亜硫酸塩、亜硫酸水素塩、チオ硫酸塩などが挙げられる。
アスコルビン酸類としては、アスコルビン酸、エリソルビン酸、これらの塩および誘導体が挙げられる。アスコルビン酸塩およびエリソルビン酸塩の具体例としては、例えば、アスコルビン酸ナトリウム、アスコルビン酸カリウム、アスコルビン酸カルシウム、アスコルビン酸アンモニウム、アスコルビン酸モノエタノールアミン、アスコルビン酸ジエタノールアミン、エリソルビン酸ナトリウムなどが挙げられる。アスコルビン酸誘導体およびエリソルビン酸誘導体の具体例としては、例えば、アスコルビン酸硫酸エステル二ナトリウム、エリソルビン酸硫酸エステル二ナトリウム、アスコルビン酸リン酸エステルマグネシウム、パルミチン酸アスコルビル、ステアリン酸アスコルビル、ジパルミチン酸アスコルビル、テトラ2−ヘキシルデカン酸アスコルビル、ミリスチン酸アスコルビル、ラウリン酸アスコルビル、酢酸アスコルビル、プロピオン酸アスコルビル、酒石酸アスコルビル、クエン酸アスコルビル、コハク酸アスコルビル、安息香酸アスコルビル、(アスコルビル/トコフェリル)リン酸カリウム、アスコルビルエチル、アスコルビン酸アラントイン、アスコルビン酸キトサン、アスコルビン酸メチルシラノール、テトラデシルヘキシルアスコルビル、アミノプロピルアスコルビルフォスフェート、アスコルビン酸ポリペプタイド、アスコルビルグルコシド、アスコルビルメチルシラノールペクチネートなどが挙げられる。
チオグリコール酸類としては、チオグリコール酸、チオグリコール酸塩およびチオグリコール酸のエステルが挙げられる。チオグリコール酸塩としては、例えば、チオグリコール酸アンモニウム、チオグリコール酸ナトリウムなどが挙げられる。チオグリコール酸のエステルとしては、グリセリンチオグリコレートなどが挙げられる。
システイン類としては、例えば、システイン、システイン塩酸塩、N−アセチル−L−システインなどが挙げられる。
メルカプト化合物としては、例えば、チオグリセロール、チオ乳酸、チオリンゴ酸、システアミンなどが挙げられる。亜硫酸塩としては、例えば、亜硫酸、亜硫酸アンモニウム、亜硫酸ナトリウムなどが挙げられる。亜硫酸水素塩としては、例えば、亜硫酸水素アンモニウム、亜硫酸水素ナトリウムなどが挙げられる。チオ硫酸塩としては、例えば、チオ硫酸、チオ硫酸ナトリウムなどが挙げられる。
前記例示の各種安定剤は、それぞれ1種単独で使用してもよく、2種以上を併用してもよい。
染毛用第1剤組成物は、通常pH6〜11に調整される。染毛用第1剤組成物のpHは、必要があれば、pH調整剤を染毛用第1剤組成物に配合して調整すればよい。染毛用第1剤組成物に配合可能なpH調整剤としては、例えば、クエン酸、リン酸、リンゴ酸、酒石酸、乳酸などの酸;クエン酸Na、リン酸2Naなどの塩類;が挙げられる。なお、染毛用第1剤組成物のpHを高pH側に調節する場合には、(F)成分であるアルカリ剤の添加量を多くすればよい。
染毛用第1剤組成物の粘度は、毛髪にしっかりと塗布、定着できる酸化型染毛剤を構成できるようにする観点から、10000mPa・s以上であることが好ましく、30000mPa・s以上であることがより好ましく、また、80000mPa・s以下であることが好ましい。
なお、本明細書でいう染毛用第1剤組成物および後記の染毛用第2剤組成物の粘度は、25℃の恒温槽中に1時間放置した後に、B型粘度計(東機産業株式会社製「VISCOMETER VT−20」)を用い、4号ローター、6rpmにより一分後に測定した値である。
染毛用第1剤組成物の形態は特に制限されず、例えば、クリーム状、半透明ジェル状、透明ジェル状、泡状などの各種形態とすることができる。中でも、酸化型染毛剤の毛髪への染着性の点からクリーム状が好ましい。
本発明の染毛用第1剤組成物と組み合わせて酸化型染毛剤を構成するための染毛用第2剤組成物については特に制限はなく、従来公知の酸化型染毛剤に係る染毛用第2剤組成物、すなわち、酸化剤が配合された染毛用第2剤組成物が使用できる。
染毛用第2剤組成物に配合する酸化剤としては、例えば、過酸化水素、過酸化尿素、過酸化メラミン、過炭酸ナトリウム、過炭酸カリウム、過ホウ酸ナトリウム、過ホウ酸カリウム、過硫酸アンモニウム、過酸化ナトリウム、過酸化カリウム、過酸化マグネシウム、過酸化バリウム、過酸化カルシウム、過酸化ストロンチウム、硫酸塩の過酸化水素付加物、リン酸塩の過酸化水素付加物、ピロリン酸塩の過酸化水素付加物などが挙げられる。これらの酸化剤は単独で配合してもよいし、2種以上を組み合わせて配合してもよい。これらの酸化剤の中でも、毛髪に対するブリーチ力が優れている点で過酸化水素が好ましい。
酸化剤として過酸化水素を使用する場合の染毛用第2剤組成物における配合量は、毛髪の脱色や染色をより良好に達成する観点から、0.3質量%以上であることが好ましく、0.5質量%以上であることがより好ましい。なお、過酸化水素の配合量が多すぎると、頭皮への刺激が強くなることがあるため、染毛用第2剤組成物における過酸化水素の配合量は、12質量%以下であることが好ましく、6質量%以下であることがより好ましい。
また、染毛用第2剤組成物のpHは、低すぎると毛髪および皮膚へのダメージが大きくなることから、2以上であることが好ましく、2.5以上であることがより好ましい。また、染毛用第2剤組成物のpHが高すぎると過酸化水素の安定性が悪くなることから、そのpHは、5以下であることが好ましく、3.5以下であることがより好ましい。染毛用第2剤組成物のpHは、必要があれば、pH調整剤により調整すればよい。pH調整剤としては、染毛用第1剤組成物用のpH調整剤として上で例示した各種酸類や塩類、染毛用第1剤組成物に係る(F)成分であるアルカリ剤が挙げられる。
染毛用第2剤組成物は、前記の各成分の他に、主たる分散媒として水を使用する。なお、前記の各種成分の一部は、水に溶解していてもよい。染毛用第2剤組成物における水の配合量は、例えば、20〜80質量%とすることが好ましい。
染毛用第2剤組成物の粘度は、例えば、1000〜7000mPa・sであることが好ましい。このような粘度を有する染毛用第2剤組成物であれば、本発明の染毛用第1剤組成物と、より良好に混合でき、容易に均一性の高い酸化型染毛剤とすることができる。
染毛用第2剤組成物の形態も、染毛用第1剤組成物と同様に特に制限はなく、例えばクリーム状、半透明ジェル状、透明ジェル状、泡状などの各種形態とすることができる。
本発明の酸化型染毛剤は、それぞれ別個にパッケージなどされた本発明の染毛用第1剤組成物と染毛用第2剤組成物とから構成され、染毛処理に際して、染毛用第1剤組成物と染毛用第2剤組成物とを混合して使用される。すなわち、本発明の酸化型染毛剤を用いた染毛処理は、例えば、染毛用第1剤組成物と染毛用第2剤組成物とを混合した後に毛髪に塗布し、過酸化水素により酸化染料(染料中間体または染料中間体とカップラーとの組み合わせ)を酸化することによって発色させ、その状態でしばらく放置し、その後、すすぎを行い、乾燥すればよい。
染毛用第1剤組成物と染毛用第2剤組成物との混合比としては、希望する明るさや色味によって調節すればよいが、例えば、質量比で、1:1〜1:3程度とすることができる。
以下、実施例に基づいて本発明を詳細に述べる。ただし、下記実施例は本発明を制限するものではない。なお、後記の表1から表3では染毛用第1剤組成物全体で100%となるように、また表4では染毛用第2剤組成物全体で100%となるように、それぞれ各成分の配合量を%で示すが、その%はいずれも質量%であり、また、これらの表中ではその%の表示を省略し、配合量を表す数値のみで表示する。
実施例1〜10および比較例1〜4
実施例1〜10および比較例1〜4の染毛用第1剤組成物を、表1から表3に示す組成で調製した。
Figure 2009161492
Figure 2009161492
Figure 2009161492
なお、表1から表3において、精製水の欄の「計100とする」とは、染毛用第1剤組成物を構成する精製水以外の各成分の合計量に、精製水の量を加えて100%となるようにしたことを意味している。また、「POE」はポリオキシエチレンの意味であり、その後の括弧内の数値は、酸化エチレンの付加モル数を意味している(後記の表4においても同じである。)。
更に、染毛用第1剤組成物の調製に用いた原材料は、以下の通りである。
(1)2−アルキル−N−カルボキシメチル−N−ヒドロキシエチルイミダゾリニウムベタイン[前記一般式(1)で表されるもの]:川研ファインケミカル株式会社製「ソフダゾリンCH(商品名)」(固形分濃度30%の水分散液)。
(2)パルミチン酸セチル:日光ケミカルズ株式会社製「NIKKOL N−SPV(商品名)」。
(3)オレイン酸コレステリル:日本精化株式会社製「YOFCO LC−CO−D(商品名)」。
(4)パルミチン酸イソプロピル:日光ケミカルズ株式会社製「NIKKOL IPP−EX(商品名)」。
(5)ミリスチン酸2−オクチルドデシル:日光ケミカルズ株式会社製「NIKKOL ODM−100(商品名)」。
実施例1〜10および比較例1〜4の染毛用第1剤組成物と表4に示す組成で調製した染毛用第2剤組成物とを組み合わせて酸化型染毛剤を構成した。そして、染毛用第1剤組成物各5gと、染毛用第2剤組成物5gとを、均一になるまで混ぜ合わせた後、これらをそれぞれ1gの白髪で形成した毛束に塗布し、30℃で30分間放置して染毛処理を施した後、毛束を水洗し、水洗後の毛束を市販のシャンプーを用いて1回洗浄し、洗浄した毛束に市販のヘアトリートメントを塗布し、すすいだ後に乾燥した。
Figure 2009161492
なお、表4において、精製水の欄の「計100とする」とは、染毛用第2剤組成物を構成する精製水以外の各成分の合計量に、精製水の量を加えて100%となるようにしたことを意味している。また、「キレスビットD」は、中部キレスト社製の製品(商品名)で、ヒドロキシエタンジホスホン酸を37%含有している。
前記染毛処理後の各毛束の染まり具合と感触について、専門のパネラー5名により官能評価を行った。評価は、それぞれ、5点:非常に良い、4点:良い、3点:普通、2点:悪い、1点:非常に悪い、の評価基準で行い、各パネラーの点数を合計して、以下の基準によってランク付けをした。◎および○の評価のものが合格である。
◎:点数の合計が20点以上、
○:点数の合計が15点以上20点未満、
△:点数の合計が10点以上15点未満、
×:点数の合計が10点未満。
また、前記染毛処理後の各毛束のL値(明度値)を、色差計(ミノルタ社製彩色差計「CM−3500d」)で測定した。この色差測定では、L値が小さいほど濃く染まっていることを示している。
前記の官能評価結果およびL値の測定結果を、表5に示す。
Figure 2009161492
実施例1〜10の酸化型染毛剤により処理した毛束は、L値が小さく、染まり具合および感触の官能評価結果もよい。よって、実施例1〜10の酸化型染毛剤(実施例1〜10の染毛用第1剤組成物を用いて構成した酸化型染毛剤)によれば、白髪であっても良好に染色することができ、また、処理後の毛髪の感触を向上させることができる。
これに対し、比較例1〜4の酸化型染毛剤により処理した毛束は、実施例1〜10の酸化型染毛剤により処理した毛束に比べて、L値が大きく、染まり具合および感触の官能評価結果も劣っている。

Claims (5)

  1. 酸化剤が配合された染毛用第2剤組成物と共に酸化型染毛剤を構成し、使用に際して前記染毛用第2剤組成物と混合される染毛用第1剤組成物であって、少なくとも、
    (A)両性界面活性剤、
    (B)両性界面活性剤以外の界面活性剤、
    (C)25℃で固形のエステル、
    (D)25℃で液状のエステル、
    (E)酸化染料、および
    (F)アルカリ剤
    が配合されたものであることを特徴とする染毛用第1剤組成物。
  2. (C)25℃で固形のエステルの配合量100質量部に対して、(D)25℃で液状のエステルの配合量が、20〜500質量部である請求項1に記載の染毛用第1剤組成物。
  3. (C)25℃で固形のエステルが、直鎖脂肪酸と直鎖高級アルコールとのエステルである請求項1または2に記載の染毛用第1剤組成物。
  4. (D)25℃で液状のエステルが、直鎖脂肪酸と低級アルコールとのエステルである請求項1〜3のいずれかに記載の染毛用第1剤組成物。
  5. 請求項1〜4のいずれかに記載の染毛用第1剤組成物と、酸化剤が配合された染毛用第2剤組成物とから構成されたものであることを特徴とする酸化型染毛剤。
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