JP2009155629A - 両面粘着テープ及び液晶表示装置 - Google Patents

両面粘着テープ及び液晶表示装置

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Abstract

【課題】 本発明は、耐反発性能に優れ且つ剥離応力が加わっても剥離されにくいと共に、粘着剤層の厚みを薄くしても充分な粘着力と耐反発性能を発現する両面粘着テープを提供する。
【解決手段】 本発明の両面粘着テープは、基材の両面に粘着剤層が積層一体化されてなる両面粘着テープであって、上記粘着剤層の厚みが5〜75μmで且つ総厚みが20〜200μmであると共に、耐反発力試験において、試験体のアルミニウム板とポリカーボネート樹脂板との間の浮きの高さが0.5mm以下であることを特徴とする。
【選択図】 図1

Description

本発明は、両面粘着テープ、及び、この両面粘着テープを用いた液晶表示装置に関する。
テレビ、パソコン、携帯電話などの電気機器に使用される液晶表示装置は、一般的に液晶表示ユニットと光源ユニットとを両面粘着テープによって貼着一体化することにより製造されている。このような液晶表示装置組立用の両面粘着テープとしては、従来より様々な性能を有する両面粘着テープが提案されている。
そして、近年、液晶表示装置としては、液晶表示ユニットと光源ユニットとが屈曲状態の可撓性配線基板により接続されてなるものが多く用いられるようになっている。この屈曲状態で配設された可撓性配線基板は、その弾性復元力によって元の状態に復帰しようとし、そのために、液晶表示装置を長期間使用した場合、液晶表示ユニットと光源ユニットとに可撓性配線基板の弾性復元力に伴う剥離応力が加わり両者が分離してしまうという問題が生じた。
従って、上記液晶表示装置組立用の両面粘着テープとしては、可撓性配線基板の弾性復元力にもかかわらず、液晶表示ユニットと光源ユニットとを確実に一体化することができるものが求められている。このような両面粘着テープとしては、特許文献1に、粘着剤層の損失正接を制御し且つ耐剥離応力試験における剥がれ速度を一定以下に設定してなる両面粘着テープが提案されているものの、その性能は不充分であって更なる改良が求められていた。
特開2006−10931号公報
本発明は、剥離応力が長期間に亘って継続的に加わった場合にあっても被着体に確実に貼着し得る両面粘着テープ、特に、屈曲状態の可撓性配線基板によって接続された液晶表示ユニット及び光源ユニットを可撓性配線基板の弾性復元力によって生じる剥離応力にもかかわらず液晶表示ユニットと光源ユニットとを長期間に亘って確実に一体化することができる両面粘着テープ、及び、この両面粘着テープを用いた液晶表示装置を提供する。
本発明の両面粘着テープAは、図1に示したように、基材1の両面に粘着剤層2、2が積層一体化されてなる両面粘着テープであって、上記粘着剤層の厚みが5〜75μmで且つ総厚みが20〜200μmであると共に、横20mm×縦150mm×厚み0.3mmのアルミニウム板を、上記両面粘着テープを横20mm×縦150mmに裁断してなる試験片を介して、横25mm×縦200mm×厚み2mmのポリカーボネート樹脂板の中心部に貼着して23℃、相対湿度50%にて24時間に亘って静置してなる試験体を、該試験体のポリカーボネート樹脂板の長さ方向の両端間の距離が190mmとなるように該試験体の縦方向に曲げ応力を加えて該試験体を円弧状に反った状態に変形させ、この状態で上記試験体を85℃にて24時間に亘って静置する耐反発力試験において、上記試験体のアルミニウム板とポリカーボネート樹脂板との間の浮きの高さが0.5mm以下であることを特徴とする。
上記両面粘着テープを構成する基材1としては、特に限定されず、例えば、ポリエチレンフィルム、ポリプロピレンフィルムなどのポリオレフィン系樹脂フィルム、ポリエチレンテレフタレートフィルムなどのポリエステル系樹脂フィルム、エチレン−酢酸ビニル共重合体フィルム、ポリ塩化ビニル系樹脂フィルム、ポリウレタン系樹脂フィルムなどが挙げられ、ポリエステル系樹脂フィルムが好ましい。なお、上記基材としては、光透過防止のために黒色印刷されたものや、光反射性向上のために白色印刷されたもの、金属蒸着されたものなども用いることができ、更に、一面に反射層が、他面に遮光層が設けられた基材を用いてもよい。
又、上記基材1の厚みは、薄いと、両面粘着テープの機械的強度が低下したり、取扱い性が低下することがある一方、厚いと、両面粘着テープの腰が強くなりすぎて、被着体の形状に沿って密着して貼着させるのが困難になることがあるので、3〜50μmが好ましく、5〜25μmがより好ましい。
そして、上記両面粘着テープAの粘着剤層2を形成するのに使用される粘着剤としては、後述する耐反発力試験において試験体のアルミニウム板とポリカーボネート樹脂板との間の浮きの高さを0.5mm以下にすることができるものであれば、特に限定されず、例えば、アクリル系粘着剤、ゴム系粘着剤、シリコーン系粘着剤などが挙げられ、特に耐反発性能に優れた粘着剤層を形成できる点から、アクリル系粘着剤が好ましい。なお、上記基材の両面に形成される粘着剤層は、同一の粘着剤により形成されても、それぞれ異なる粘着剤から形成されてもよい。
又、上記アクリル系粘着剤としては、特に限定されないが、厚みが薄くても優れた粘着力と耐反発性能を有する粘着剤層を形成することができる点から、GPC法によりポリスチレン換算分子量として測定された重量平均分子量が50万〜150万であるアクリル酸エステル系樹脂、及び、アルコール性水酸基を有し且つ水酸基価が35以上である粘着付与樹脂を含有してなる粘着剤が好ましい。
上記粘着剤を構成するアクリル酸エステル系樹脂としては、一種又は二種以上の(メタ)アクリル酸アルキルエステルモノマーを(共)重合してなる(メタ)アクリル酸アルキルエステル樹脂や、(メタ)アクリル酸アルキルエステルモノマーとこれと共重合可能な他のビニルモノマーとの共重合体などが挙げられ、(メタ)アクリル酸アルキルエステルモノマーとこれと共重合可能な他のビニルモノマーとの共重合体が好ましい。なお、本発明において「(メタ)アクリル酸」とは、「メタクリル酸又はアクリル酸」を意味する。
そして、上記(メタ)アクリル酸アルキルエステルモノマーとしては、特に限定されないが、アルキル基の炭素数が1〜12の一級又は二級のアルキルアルコールと、(メタ)アクリル酸とのエステル化反応により得られるものが好ましく、具体的には、(メタ)アクリル酸エチル、(メタ)アクリル酸ブチル、(メタ)アクリル酸−2−エチルヘキシルなどが挙げられ、アクリル酸エチルが好ましい。なお、上記(メタ)アクリル酸アルキルエステルモノマーは、単独で用いられても、二種以上が併用されてもよい。
又、上記アクリル酸エステル系樹脂中におけるアクリル酸エチル成分の含有量は、少ないと、形成される粘着剤層が、両面粘着テープに継続的に加わる剥離応力によって被着体から剥離し易くなることがある一方、多いと、粘着剤の粘度が高くなりすぎて塗工性が低下したり、形成される粘着剤層が硬くなりすぎることがあるので、5〜30重量%が好ましく、8〜25重量%がより好ましい。
上記(メタ)アクリル酸アルキルエステルモノマーと共重合可能な他のビニルモノマーは、(メタ)アクリル酸アルキルエステルモノマーとこれと共重合可能な他のビニルモノマーとの共重合体を改質して、得られる粘着剤の凝集力を高める目的で添加されるものであって、例えば、アクリル酸エステル系樹脂の主鎖間に架橋構造を形成するのに寄与するもの、アクリル酸エステル系樹脂のガラス転移温度(Tg)を上昇させるものなどが用いられる。
そして、上記アクリル酸エステル系樹脂の主鎖間に架橋構造を形成するのに寄与するビニルモノマーとしては、特に限定されず、例えば、(メタ)アクリル酸−2−ヒドロキシエチル、(メタ)アクリル酸グリシジル、アリルグリシジルエーテルなどが挙げられ、(メタ)アクリル酸−2−ヒドロキシエチルが好ましい。
又、上記アクリル酸エステル系樹脂のガラス転移温度(Tg)を上昇させるビニルモノマーとしては、特に限定されず、例えば、(メタ)アクリル酸、クロトン酸、マレイン酸、イタコン酸などのカルボキシ基含有モノマー;n−メチロールアクリルアミドなどの水酸基含有モノマー;無水マレイン酸、酢酸ビニル、スチレンなどが挙げられ、アクリル酸が好ましい。
そして、上記(メタ)アクリル酸アルキルエステルモノマーとこれと共重合可能な他のビニルモノマーとの共重合体における(メタ)アクリル酸アルキルエステルモノマー成分の含有量は、少ないと、得られる粘着剤の粘着力やタックが低下することがあるので、70重量%以上が好ましいが、多すぎると、得られる粘着剤の架橋が不十分となり凝集力が低下することがあるので、80〜99.99重量%がより好ましく、90〜99.95重量%が特に好ましい。
そして、上記(メタ)アクリル酸アルキルエステルモノマーとこれと共重合可能な他のビニルモノマーとの共重合体において、この共重合体の主鎖間に架橋構造を形成するのに寄与するビニルモノマー成分の含有量は、少ないと、得られる粘着剤の架橋が不十分となり凝集力が低下することがある一方、多いと、得られる粘着剤の粘着力やタックが低下することがあるので、0.01〜10重量%が好ましく、0.05〜5重量%がより好ましい。
更に、上記アクリル酸エステル系樹脂のGPC(Gel Permeation Chromatography:ゲルパーミエーションクロマトグラフィ)法によりポリスチレン換算分子量として測定された重量平均分子量は、小さいと、形成される粘着剤層が、両面粘着テープに継続的に加わる剥離応力によって被着体から剥離することがある一方、大きいと、粘着剤の粘着力が低下したり、形成される粘着剤層が両面粘着テープに継続的に加わる剥離応力によって被着体から剥離することがあるので、50万〜150万が好ましく、55万〜100万がより好ましい。
なお、上記アクリル酸エステル系樹脂のGPC法によりポリスチレン換算分子量として測定された重量平均分子量は、アクリル酸エステル系樹脂をテトラヒドロフラン(THF)によって50倍希釈して得られた希釈液をフィルターで濾過し、得られた濾液に基づいて、アクリル酸エステル系樹脂のポリスチレン換算分子量をゲルパーミエーションクロマトグラフによって測定することにより得ることができる。上記ゲルパーミエーションクロマトグラフとしては、例えば、Water社から商品名「2690 Separations Model」で市販されているものなどが使用できる。
そして、上記アクリル酸エステル系樹脂を得るには、(メタ)アクリル酸アルキルエステルモノマーを必要に応じて(メタ)アクリル酸アルキルエステルモノマーと共重合可能な他のビニルモノマーと共に、重合開始剤の存在下にてラジカル反応させればよい。なお、重合方法としては、従来公知の方法が用いられ、例えば、溶液重合、乳化重合、懸濁重合、塊状重合などが挙げられる。
そして、上記重合開始剤としては、特に限定されず、例えば、1,1−ビス(t−ヘキシルパーオキシ)−3,3,5−トリメチルシクロヘキサン、t−ヘキシルパーオキシピバレート、t−ブチルパーオキシピバレート、2,5−ジメチル−2,5−ビス(2−エチルヘキサノイルパーオキシ)ヘキサン、t−ヘキシルパーオキシ−2−エチルヘキサノエート、t−ブチルパーオキシ−2−エチルヘキサノエート、t−ブチルパーオキシイソブチレート、t−ブチルパーオキシ−3,5,5−トリメチルヘキサノエート、t−ブチルパーオキシラウレートなどが挙げられ、1,1−ビス(t−ヘキシルパーオキシ)−3,3,5−トリメチルシクロヘキサン、t−ヘキシルパーオキシピバレートが好ましい。なお、上記重合開始剤は単独で用いられても、二種以上が併用されてもよい。
本発明の両面粘着テープの粘着剤層2を構成する粘着剤には、両面粘着テープに剥離応力が長期間に亘って継続的に加えられても被着体に確実に貼着可能な粘着力を粘着剤層に付与するために、アルコール性水酸基を有する粘着付与樹脂が含有されるのが好ましい。
上記アルコール性水酸基を有する粘着付与樹脂としては、特に限定されず、例えば、ロジンエステル系樹脂、水素化テルペンフェノール樹脂などが挙げられ、ロジンエステル系樹脂が好ましい。
そして、上記ロジンエステル系樹脂とは、アビエチン酸を主成分とするロジン樹脂、不均化ロジン樹脂及び水添ロジン樹脂や、アビエチン酸などの樹脂酸の二量体(重合ロジン樹脂)などを、アルコール類によってエステル化させて得られる樹脂であって、エステル化に用いたアルコール類の水酸基の一部がエステル化に使用されずに樹脂内に含有されてなるものであり、ロジン樹脂をエステル化したものがロジンエステル樹脂、不均化ロジン樹脂をエステル化したものが不均化ロジンエステル樹脂、水添ロジン樹脂をエステル化したものが水添ロジンエステル樹脂、重合ロジン樹脂をエステル化したものが重合ロジンエステル樹脂である。
又、上記エステル化に使用されるアルコール類としては、エチレングリコール、グリセリン、ペンタエリスリトールなどの多価アルコールが挙げられる。
更に、上記水素化テルペンフェノール樹脂としては、例えば、フェノールの存在下においてテルペンを重合させて得られたテルペンフェノール樹脂を水添処理することによって得られる樹脂が挙げられる。
上記粘着付与樹脂の水酸基価は、35以上が好ましく、40〜60がより好ましい。これは、上記粘着付与樹脂の水酸基価が、小さいと、形成される粘着剤層が、両面粘着テープに継続的に加わる剥離応力によって被着体から剥離することがある一方、大きすぎると、後述のように、イソシアネート系架橋剤を添加して粘着剤を架橋させる場合において、架橋不良が発生することがあるからである。なお、上記粘着付与樹脂の水酸基価はJIS K0070に準拠して測定された値をいう。
そして、上記粘着剤中における粘着付与樹脂の含有量は、少ないと、形成される粘着剤層が、両面粘着テープに継続的に加わる剥離応力によって被着体から剥離し易くなることがある一方、多いと、粘着剤が硬くなって粘着力やタックが低下することがあるので、アクリル酸エステル系樹脂100重量部に対して、5〜40重量部が好ましく、8〜35重量部がより好ましい。
更に、本発明の粘着剤には、粘着剤の耐熱性を向上させる目的で、テルペンフェノール樹脂が含有されるのが好ましい。上記テルペンフェノール樹脂とは、フェノールの存在下においてテルペンを重合させて得られる樹脂であり、テルペンフェノール樹脂に水添化処理を施してなる水素化テルペンフェノール樹脂は除かれる。これは、上記テルペンフェノール樹脂中の芳香族性を有する環が粘着剤の耐熱性の向上に寄与していると推測されるからである。
なお、上記のように、テルペンフェノール中の芳香族性を有する環が粘着剤の耐熱性の向上に寄与していると推測されることから、芳香族性を有する環を含有する他の化合物を上記テルペンフェノール樹脂に代替して使用できる可能性も示唆される。
上記テルペンフェノール樹脂の軟化点は、低いと、粘着剤の耐熱性が低下してしまうことがあるので、140℃以上が好ましく、高すぎると、粘着剤が硬くなって粘着力やタックが低下し、更に、形成される粘着剤層が、両面粘着テープに継続的に加わる剥離応力によって被着体から剥離し易くなることがあるので、145〜170℃がより好ましい。なお、上記テルペンフェノール樹脂の軟化点は、JIS K2207に準拠して測定されたものをいう。
そして、上記粘着剤中におけるテルペンフェノール樹脂の含有量は、少ないと、粘着剤の粘着力が低下することがある一方、多いと、粘着剤が硬くなって粘着力やタックが低下したり、形成される粘着剤層が両面粘着テープに継続的に加わる剥離応力によって被着体から剥離することがあるので、アクリル酸エステル系樹脂100重量部に対して、3〜20重量部が好ましく、5〜15重量部がより好ましい。
又、上記粘着剤では、架橋剤を添加して粘着剤を構成する樹脂の主鎖間に架橋構造を形成するのが好ましい。上記架橋剤としては、特に限定されず、例えば、イソシアネート系架橋剤、アジリジン系架橋剤、エポキシ系架橋剤、金属キレート型架橋剤などが挙げられ、イソシアネート系架橋剤が好ましい。これは、イソシアネート系架橋剤中のイソシアネート基と、上述の粘着付与樹脂中のアルコール性水酸基とが反応してウレタン結合が形成されるため、特に、この粘着剤により形成される粘着剤層を、両面粘着テープに継続的に加わる剥離応力により被着体から剥離されにくいものにすることができるからである。
更に、本発明の両面粘着テープにおける粘着剤層2のゲル分率は、高くても低くても、粘着剤層が両面粘着テープに継続的に加わる剥離応力によって被着体から剥離することがあるので、5〜40重量%が好ましく、10〜40重量%がより好ましく、15〜35重量%が特に好ましい。
ここで、上記粘着剤層2のゲル分率の測定方法としては、後述のようにして得られる両面粘着テープを50mm×100mmの平面長方形状に裁断して試験片を作製し、この試験片を酢酸エチル中に23℃にて24時間浸漬した後、試験片を酢酸エチルから取り出して、110℃の温度条件下で1時間乾燥させる。そして、乾燥後の試験片の重量を測定し、下記式を用いてゲル分率を算出する。なお、上記試験片には、後述のような離型フィルムは積層されていないものとする。
ゲル分率(重量%)=100×(W2−W0)/(W1−W0
(W0:基材の重量、W1:浸漬前の試験片の重量、W2:浸漬、乾燥後の試験片の重量)
又、上記粘着剤には、必要に応じて、可塑剤、乳化剤、軟化剤、充填剤、顔料、染料などの添加剤を添加してもよい。
そして、本発明の両面粘着テープAは、耐反発力試験において、試験体のアルミニウム板とポリカーボネート樹脂板との間の浮きの高さが、0.5mm以下であるものに限定され、浮きが全く生じないもの、即ち、0mmが好ましい。これは、両面粘着テープの耐反発力試験において、試験体のアルミニウム板とポリカーボネート樹脂板との間の浮きの高さが0.5mmを超えると、両面粘着テープに被着体から離間する方向に継続的に剥離応力が加わった場合、例えば、液晶表示ユニットと光源ユニットとが両面粘着テープを介して一体化され且つ液晶表示ユニットと光源ユニットとが屈曲状態の可撓性配線基板により接続されており、可撓性配線基板の弾性復元力によって、両面粘着テープに液晶表示装置又は光源ユニットからの剥離応力が継続的に加わった場合に、両面粘着テープが液晶表示装置又は光源ユニットから剥離され易いものになるからである。
ここで、上記耐反発力試験の試験方法について図2を参照しながら説明する。上記耐反発力試験の試験方法としては、先ず、両面粘着テープAを横20mm×縦150mmに裁断してなる試験片3を作製し、この試験片3をその一方の粘着剤層によって横25mm×縦200mm×厚み2mmのポリカーボネート樹脂板4の中心部に貼着した後、上記試験片3の他方の粘着剤層上に横20mm×縦150mm×厚み0.3mmのアルミニウム板5を重ね合わせて積層体を作製する。
なお、「試験片3をポリカーボネート樹脂板4の中心部に貼着する」とは、試験片3の長辺をポリカーボネート樹脂板4の長辺に平行に、試験片3の短辺をポリカーボネート樹脂板4の短辺に平行になると共に、ポリカーボネート樹脂板4の縦方向における一方の端縁とこの端縁に対向する試験片3の端縁との間の間隔と、ポリカーボネート樹脂板4の縦方向における他方の端縁とこの端縁に対向する試験片3の端縁との間の間隔とが同一で、ポリカーボネート樹脂板4の横方向における一方の端縁とこの端縁に対向する試験片3の端縁との間の間隔と、ポリカーボネート樹脂板4の横方向における他方の端縁とこの端縁に対向する試験片3の端縁との間の間隔とが同一となるように、試験片3をポリカーボネート樹脂板4に貼着することをいう。
続いて、この積層体のアルミニウム板5上に300mm/分の速度で2kgのゴムローラを一往復させて、ポリカーボネート樹脂板4とアルミニウム板5とを試験片3を介して一体化させ、23℃、相対湿度50%の条件下にて24時間に亘って静置することにより、試験片3を介してアルミニウム板5がポリカーボネート樹脂板4の中心部に貼着一体化されてなる試験体6を作製する。
次に、図2に示したように、上記試験体6を冶具7にセットし、試験体6にその縦方向に曲げ応力を加えることによって、試験体6をそのポリカーボネート樹脂板4の長さ方向の両端間の距離が190mmとなるように円弧状に反った状態に変形させ、この状態にて試験体6を85℃のオーブンに入れて24時間に亘って静置する。
しかる後、試験体6を円弧状に反った状態のままオーブンから取り出し、アルミニウム板5とポリカーボネート樹脂板4との間の浮きの高さH(mm)を測定し、この値を耐反発力試験の評価の値とする。
ここで、上記試験体6のアルミニウム板5とポリカーボネート樹脂板4との間の浮きの高さH(mm)とは、冶具7の上面に対して垂直方向におけるアルミニウム板5とポリカーボネート樹脂板4との対向面間の間隔の最大値から、この最大値中に含まれている試験片5の厚みを減じた値をいう。
又、本発明の両面粘着テープとしては、定荷重耐剥離応力試験において、試験片に重錘を接続してから試験片がポリカーボネート樹脂板から離脱するまでの時間(以下「剥離時間」という)が12時間以上であるものが好ましい。これは、両面粘着テープの定荷重耐剥離応力試験において、剥離時間が12時間未満であると、両面粘着テープに継続的に加わる剥離応力によって両面粘着テープが被着体から剥離し易くなることがあるからである。
ここで、上記定荷重耐剥離応力試験の試験方法について図3を参照しながら説明する。上記定荷重耐剥離応力試験の試験方法は、先ず、両面粘着テープを横20mm×縦100mmに裁断してなる試験片8を作製する。そして、試験片8の一方の粘着剤層における縦方向の一半部、即ち、粘着剤層における縦方向の二分の一に離型紙を剥離可能に積層すると共に、試験片8の他方の粘着剤層上に全面的に離型紙を剥離可能に積層する。
次に、ポリカーボネート樹脂板9を用意し、このポリカーボネート樹脂板9上に、試験片8における露出した粘着剤層を貼着する。そして、試験片8上に2kgのゴムローラを300mm/分の速度で一往復させた後、23℃、相対湿度50%において24時間に亘って放置する。
しかる後、ポリカーボネート樹脂板9を試験片8が貼着された面が下方に且つ水平状態となるように配設し、試験片8から離型紙を除去した後、試験片8の他端に50gの重錘10を取り付けて、試験片8をポリカーボネート樹脂板9に貼着した部分に垂直方向に50gの荷重がかかるようにして試験体11を作製する。
そして、試験体11を85℃の雰囲気下に静置して試験片8に重錘10を取り付けてから試験片8がポリカーボネート樹脂板9から完全に離脱するまでの時間を測定し、この時間を剥離時間とする。
本発明の両面粘着テープにおける粘着剤層の厚みは、薄いと、両面粘着テープが、この両面粘着テープに継続的に加わる剥離応力により被着体から剥離し易くなる一方、厚いと、粘着剤層に対して該粘着剤層の面方向に剪断応力が加わった場合に、粘着剤層が変形して、両面粘着テープを用いた接合部位にズレが生じ易くなるので、5〜75μmに限定され、5〜50μmが好ましく、5〜40μmがより好ましく、5〜35μmが特に好ましい。なお、上記基材の両面に形成される粘着剤層の厚みは、それぞれ異なっていてもよいが、同じ厚みであることが好ましい。
更に、本発明の両面粘着テープの総厚みは、薄いと、粘着剤層の厚みが薄くなり、両面粘着テープが、両面粘着テープに継続的に加わる剥離応力により被着体から剥離し易くなる一方、厚いと、両面粘着テープの薄型化が図れなくなるので、20〜200μmに限定され、20〜150μmが好ましく、20〜100μmがより好ましい。
そして、上記両面粘着テープは、その使用前に粘着剤層が別の部材に貼着したり、或いは、粘着剤層に塵埃が付着したりするのを防止するために、通常、粘着剤層の表面には離型フィルムが剥離可能に積層される。上記離型フィルムとしては、上述の基材と同様のフィルムが使用でき、粘着剤層と接する面には離型処理が施されている。
次に、本発明の両面粘着テープの製造方法について説明する。両面粘着テープの製造方法としては、例えば、粘着剤に溶剤を加えて粘着剤溶液を作製して、この粘着剤溶液を基材の表面に塗布し、粘着剤溶液中の溶剤を完全に乾燥、除去して粘着剤層を形成させた後、形成された粘着剤層の上に離型フィルムをその離型処理面が粘着剤層に対向した状態に重ね合わせる。続いて、上記離型フィルムとは別の離型フィルムを用意し、この離型フィルムの離型処理面に上記粘着剤溶液を塗布し、粘着剤溶液中の溶剤を完全に乾燥、除去することにより、離型フィルムの表面に粘着剤層が形成された積層フィルムを作製し、この積層フィルムを上記基材の裏面に、粘着剤層が基材の裏面に対向した状態に重ね合わせて積層体を作製する。そして、上記積層体をゴムローラなどによって加圧することによって、基材の両面に粘着剤層が積層一体化され且つ粘着剤層の表面に離型フィルムが剥離可能に積層されてなる両面粘着テープを得る方法が挙げられる。
又、上記と同様の要領で積層フィルムを2組作製し、これらの積層フィルムを基材の両面のそれぞれに、積層フィルムの粘着剤層を基材に対向させた状態に重ね合わせて積層体を作製し、この積層体をゴムローラなどによって加圧することによって、基材の両面に粘着剤層が積層一体化され且つ粘着剤層の表面に離型フィルムが剥離可能に積層されてなる両面粘着テープを製造してもよい。
又、上記粘着剤溶液を基材の表面に塗布し、粘着剤溶液中の溶剤を完全に乾燥除去して粘着剤層を形成した後、この粘着剤層の上に離型フィルムがその離型処理面を粘着剤層に対向した状態に重ね合わせ、続いて、基材の裏面にも同様の要領で粘着剤層を形成し、粘着剤層の上に離型フィルムをその離型処理面を粘着剤層に対向させた状態に重ね合わせることにより、基材の両面のそれぞれに粘着剤層と離型フィルムが積層された積層体を作製し、この積層体をゴムローラなどによって加圧することによって、基材の両面に粘着剤層が積層一体化され且つ粘着剤層の表面に離型フィルムが剥離可能に積層されてなる両面粘着テープを製造してもよい。
本発明の両面粘着テープは、液晶表示装置組立用の両面粘着テープとして使用することができ、具体的には、液晶表示ユニットと光源ユニットとを貼着一体化させるのに使用できる。又、本発明の両面粘着テープは、可撓性配線基板により接続された、液晶表示ユニットと光源ユニットとを貼着一体化させる用途に好適に使用でき、特に、耐反発性能が要求される、曲げられた状態の可撓性配線基板により接続された、液晶表示ユニットと光源ユニットとを貼着一体化させる用途に好適に使用することができる。なお、上記可撓性配線基板とは、ポリイミドやポリエステルなどの絶縁フィルムの片面又は両面に銅などの金属箔を積層一体化し、この金属箔をエッチングして電気回路を形成させて製造される、可撓性を有し且つ弾性変形可能なテープ状の基板である。
次に、本発明の両面粘着テープを用いた液晶表示装置について説明する。図4に示したように、枠状のバックライト筐体12内に、導光板13、拡散板14及びプリズムシート15をこの順序にて積層させた状態で配設されており、バックライト筐体12の下端面に形成された枠状段部には反射板16が配設一体化されて光源ユニット17が構成されている。なお、バックライト筐体12内には、上述した光学フィルム以外の光学フィルムが配設されていてもよい。
そして、バックライト筐体12の上端面に形成された枠状段部には液晶表示ユニット18が配設されており、この液晶表示ユニット18は、枠状に打ち抜かれた両面粘着テープAを介して光源ユニット17のバックライト筐体12及びプリズムシート15と一体化されている。
更に、可撓性を有し且つ弾性変形可能な可撓性配線基板Kがその一部を残してバックライト筐体12の下端面に固着され、可撓性配線基板Kの遊離端部がバックライト筐体12の側方に沿って上方に向かって円弧状に屈曲されてバックライト筐体12の上端部に配設された液晶表示ユニット18に接続されて液晶表示装置19が構成されている。
従って、液晶表示装置19の液晶表示ユニット18には、可撓性配線基板Kが元の直状状態に復元しようとする弾性復元力によって継続してバックライト筐体12やプリズムシート15から離間する方向に剥離応力が継続的に常時、加えられている。
しかるに、本発明の両面粘着テープは、上述の如く、反発力や剥離応力に対して優れた抵抗性を有しており、可撓性配線基板Kによる剥離応力にもかかわらず、光源ユニット17のバックライト筐体12及びプリズムシート15と、液晶表示ユニット18とは両面粘着テープAによって長期間に亘って確実に一体化される。
本発明の両面粘着テープは、上述のように、耐反発力試験における試験体のアルミニウム板とポリカーボネート樹脂板との間の浮きの高さが0.5mmであることから、耐反発性能に優れており、屈曲状態の可撓性配線基板により液晶表示ユニットと光源ユニットとが接続されてなる液晶表示装置の製造に好適に使用できる。
又、上記両面粘着テープは、その粘着剤層をGPC法によりポリスチレン換算分子量として測定された重量平均分子量が50万〜150万であるアクリル酸エステル系樹脂及びアルコール性水酸基を有し且つ水酸基価が35以上である粘着付与樹脂を含有してなる粘着剤によって形成させることにより、両面粘着テープに継続的に加わる剥離応力によって両面粘着テープが被着体から剥離されにくく、更に、粘着剤層の厚みを薄くしても充分な粘着力と耐反発性能を有したものとなるので、液晶表示装置の製造に好適に使用できる。
更に、本発明の液晶表示装置は、液晶表示ユニットと光源ユニットとが屈曲状態の可撓性配線基板により接続されてなる液晶表示装置であって、上記液晶表示ユニットと上記光源ユニットとが上記両面粘着テープを介して一体化されてなるから、長期に亘って使用しても、上記可撓性配線基板により発生される反発力や剥離応力によって液晶表示ユニットと光源ユニットとが剥離されるようなことがほとんどなく、信頼性に優れている。
以下に実施例を挙げて本発明の態様を更に詳しく説明するが、本発明はこれら実施例にのみ限定されるものではない。
〔実施例1〜4〕
(アクリル酸エステル系樹脂の調製)
温度計、攪拌機、冷却管を備えた反応器を用意し、この反応器にアクリル酸エチル15重量部、アクリル酸−n−ブチル57重量部、アクリル酸−2−ヒドロキシエチル0.1重量部、アクリル酸−2−エチルヘキシル20重量部及びアクリル酸3重量部と、酢酸エチル70重量部とを加えた後、反応器を加熱して還流を開始した。続いて、上記反応器内に重合開始剤として1,1−ビス(t−ヘキシルパーオキシ)−3,3,5−トリメチルシクロヘキサン0.01重量部を添加し、還流下で重合を開始させた。次に、重合開始から1時間後及び2時間後にも、1,1−ビス(t−ヘキシルパーオキシ)−3,3,5−トリメチルシクロヘキサンを0.01重量部ずつ添加し、更に、重合開始から4時間後にt−ヘキシルパーオキシピバレートを0.05重量部添加して重合反応を継続させた。そして、重合開始から8時間後に、反応器内に酢酸エチルを加えて希釈しながら冷却することにより、固形分30重量%のアクリル酸エステル系樹脂溶液を得た。
(両面粘着テープの製造)
上記のようにして得られたアクリル酸エステル系樹脂溶液に、アクリル酸エステル系樹脂固形分100重量部に対して、重合ロジンエステル樹脂A(荒川化学工業社製、水酸基価:38〜47、軟化点:94〜104℃)10重量部、重合ロジンエステル樹脂B(荒川化学工業社製、水酸基価:38〜47、軟化点:145〜155℃)14重量部及び、テルペンフェノール樹脂A(ヤスハラケミカル社製 商品名「マイティエース150」、軟化点:145〜155℃)10重量部を添加し、酢酸エチルを加えて攪拌して、更に、イソシアネート系架橋剤(日本ポリウレタン社製 商品名「コロネートL−55E」)0.7重量部を添加して攪拌することにより、固形分30重量%の粘着剤溶液を得た。
次に、基材となるポリエチレンテレフタレートフィルムの表面に上記粘着剤溶液を塗布し、100℃で5分間乾燥させて粘着剤溶液中の酢酸エチルを除去して、表1に示した厚みの粘着剤層aを形成した後、この粘着剤層a上に離型フィルムとなる厚み50μmのポリエチレンテレフタレートフィルムをその離型処理面が粘着剤層aに対向した状態に剥離可能に重ね合わせた。
続いて、上記粘着剤層a上に重ね合わせたポリエチレンテレフタレートフィルムとは別の、離型フィルムとなる厚み50μmのポリエチレンテレフタレートフィルムを用意し、このフィルムの離型処理面に上記粘着剤溶液を塗布し、100℃で5分間乾燥させて粘着剤溶液中の酢酸エチルを除去することにより、厚み50μmのポリエチレンテレフタレートフィルムの離型処理面に表1に示した厚みの粘着剤層bが形成されてなる積層フィルムを作製した。
そして、上記積層フィルムをその粘着剤層bが上記基材となるポリエチレンテレフタレートフィルムの裏面に対向した状態に上記ポリエチレンテレフタレートフィルム上に重ね合わせて積層体を作製し、この積層体上に300mm/分の速度で2kgのゴムローラを一往復させた後、23℃で7日間養生することにより、基材の両面に粘着剤層a、bが積層一体化されてなる両面粘着テープを製造した。なお、両面粘着テープの粘着剤層a、b上には厚み50μmの離型フィルムが剥離可能に積層されていた。
〔比較例1、2〕
(両面粘着テープの製造)
粘着剤溶液として、綜研化学社から商品名「SKダイン1502」で市販されている粘着剤溶液を用いたこと、粘着剤層a、bの厚みが表1に示した厚みとなるように調整したこと以外は、実施例1と同様の要領で両面粘着テープを製造した。
次に、上記のようにして得られたアクリル酸エステル系樹脂の重量平均分子量を下記の要領で測定すると共に、上記のようにして得られた両面粘着テープの粘着力試験、耐反発力試験、定荷重耐剥離応力試験及びポリイミド耐反発信頼性試験を下記の要領で実施し、その結果を表1に示した。
(アクリル酸エステル系樹脂の重量平均分子量)
得られたアクリル酸エステル系樹脂をテトラヒドロフラン(THF)によって50倍希釈して得られた希釈液をフィルター(材質:ポリテトラフルオロエチレン、ポア径:0.2μm)で濾過することにより、測定サンプルを調製した。次に、この測定サンプルをゲルパーミエーションクロマトグラフ(Water社製 商品名「2690 Separations Model」)に供給して、サンプル流量1ミリリットル/min、カラム温度40℃の条件でGPC測定を行い、アクリル酸エステル系樹脂のポリスチレン換算分子量を測定して、この値をアクリル酸エステル系樹脂の重量平均分子量とした。なお、上記GPC測定において、カラムとして昭和電工社から商品名「GPC LF−804」で市販されているカラムを用い、検出器として示差屈折計を用いた。
(粘着力試験)
得られた両面粘着テープを25mm幅の短冊状に裁断した試験片を3つ作製し、これらの試験片の粘着剤層a上の離型フィルムをそれぞれ剥離、除去して粘着剤a層を露出させた。続いて、上記試験片を、それぞれポリカーボネート樹脂(PC)板、ポリイミド樹脂(PI)板及びステンレス(SUS)板(以下、まとめて「各種貼着板」という)に、その粘着剤層aが各種貼着板にそれぞれ対向した状態となるように載せた後、試験片上に300mm/分の速度で2kgのゴムローラを一往復させることにより、試験片と各種貼着板とをそれぞれ貼着させ、その後23℃で30分静置して試験体を作製した。そして、これらの試験体について、JIS Z0237に準じて、剥離速度300mm/分で180°方向の引張試験を行い、各種貼着板に対する粘着力(N/25mm)を測定した。
(耐反発力試験)
得られた両面粘着テープAを横20mm×縦150mmに裁断して試験片3を作製し、この試験片3の両面から離型フィルムを剥離、除去して、試験片の両面に粘着剤層a、bを露出させた。次に、この試験片3をその粘着剤層aによって横25mm×縦200mm×厚み2mmのポリカーボネート樹脂板4の中心部に貼着した後、上記試験片3の粘着剤層b上に横20mm×縦150mm×厚み0.3mmのアルミニウム板5を重ね合わせて積層体を作製した。
続いて、この積層体のアルミニウム板5上に300mm/分の速度で2kgのゴムローラを一往復させて、ポリカーボネート樹脂板4とアルミニウム板5とを試験片3を介して一体化させ、23℃、相対湿度50%の条件下にて24時間に亘って静置することにより、試験片3を介してアルミニウム板5がポリカーボネート樹脂板4の中心部に貼着一体化されてなる試験体6を作製した。
次に、図2に示したように、上記試験体6を冶具7にセットし、試験体6にその縦方向に曲げ応力を加えることによって、試験体6をそのポリカーボネート樹脂板4の長さ方向の両端間の距離が190mmとなるように円弧状に反った状態に変形させ、この状態にて試験体6を85℃のオーブンに入れて24時間に亘って静置した。
しかる後、試験体6を円弧状に反った状態のままオーブンから取り出し、アルミニウム板5とポリカーボネート樹脂板4との間の浮きの高さH(mm)を測定した。
(定荷重耐剥離応力試験)
得られた両面粘着テープを横20mm×縦100mmに裁断してなる試験片8を作製し
、試験片8の粘着剤層aにおける縦方向の一半部、即ち、粘着剤層aにおける縦方向の二分の一の離型フィルムを剥離、除去することにより、試験片8の粘着剤層aの縦方向の一半部を露出させた。
次に、ポリカーボネート樹脂板9を用意し、このポリカーボネート樹脂板9上に、試験片8の粘着剤層aを貼着する。そして、試験片8上に2kgのゴムローラを300mm/分の速度で一往復させた後、23℃、相対湿度50%において24時間に亘って放置した。
しかる後、ポリカーボネート樹脂板9を試験片8が貼着された面が下方に且つ水平状態となるように配設し、試験片8から離型フィルムを除去した後、試験片8の他端に50gの重錘10を取り付けて、試験片8をポリカーボネート樹脂板9に貼着した部分に垂直方向に50gの荷重がかかるようにして、図3に示したような試験体11を作製した。
そして、試験体11を85℃の雰囲気下に静置して試験片8に重錘10を取り付けてから試験片8がポリカーボネート樹脂板9から完全に離脱するまでの時間(剥離時間)を測定した。なお、上記剥離時間が12時間以上で且つ24時間未満であった場合を「○」、24時間以上であった場合を「◎」と評価した。なお、剥離時間が12時間未満の場合には、具体的な時間を記載した。
(ポリイミド耐反発信頼性試験)
得られた両面粘着テープを縦1mm×横20mmの平面長方形状に裁断してなる試験片20を作製し、この試験片の粘着剤層a上の離型フィルムを剥離、除去して粘着剤層aを露出させた。そして、縦30mm×横20mm×厚み50μmのポリイミド樹脂板21を用意し、上記試験片20を、その粘着剤層aがポリイミド樹脂板21に対向した状態で且つ試験片20の縦方向とポリイミド樹脂板21の縦方向とが合致するようにポリイミド樹脂板21の長さ方向の一端縁部に重ね合わせて貼着した。
次に、縦150mm×横50mm×厚み2mmのポリカーボネート樹脂板22を用意した。そして、ポリイミド樹脂板21における一端部を除いた残余部分(縦20mm×横20mm)をポリカーボネート樹脂板22の一端部下面に、一辺が20mmの平面正方形状の不織布両面テープ(図示せず)(積水化学工業社製 商品名「#5782」)を用いて固着させた。続いて、上記ポリイミド樹脂板21の自由端部をポリカーボネート樹脂板22の側方からポリカーボネート樹脂板22の上方に向かって円弧状に屈曲させる一方、試験片20の粘着剤層b上から離型フィルムを剥離して粘着剤層bを露出させ、ポリイミド樹脂板21の一端縁部を試験片20の粘着剤層bを介してポリカーボネート樹脂板の一端部上面に貼着した。なお、ポリカーボネート樹脂板22の一端縁から長さ方向に2mm存した位置にポリイミド樹脂板21の一端縁部を貼着した。
そして、上記ポリイミド樹脂板21上に300mm/分の速度で2kgのゴムローラを一往復させることによって、図5に示すような試験体Bを作製した。
次に、この試験体Bを85℃、相対湿度50%の条件下にて静置し、この条件下で静置させてから、試験体Bにおけるポリイミド樹脂板21の試験片20がポリカーボネート樹脂板22から完全に剥離するまでの時間を計測し、この時間をポリイミド耐反発信頼性試験の評価の値とした。なお、上記条件下で静置させてから120時間経過時点でポリイミド樹脂板21の試験片20がポリカーボネート樹脂板22から完全に剥離しなかった試験体については「○」と評価した。
(ポリカーボネート耐反発信頼性試験)
得られた両面粘着テープから縦50mm×横2mmの平面長方形状の試験片23を作製した。又、縦125mm×横5mm×厚み188mmの平面長方形状のポリエチレンテレフタレートフィルム24を用意した。更に、縦125mm×横50mm×厚み2mmの平面長方形状のポリカーボネート樹脂板25、26を二枚用意した。
次に、試験片の一方の離型フィルムを剥離、除去して粘着剤層aを全面的に露出させた。そして、試験片をその粘着剤層aによってポリエチレンテレフタレートフィルムの一面における横方向の中央部に貼着させた。この際、試験片の縦方向とポリエチレンテレフタレートフィルムの縦方向とが合致し、且つ、試験片の一端と、ポリエチレンテレフタレートフィルムの一端とが合致するように調整した。
しかる後、試験片の他方の離型フィルムを剥離、除去して粘着剤層bを全面的に露出させた。そして、試験片をその粘着剤層bによって一方のポリカーボネート樹脂板25の上面の横方向の中央部に貼着した。この際、試験片の他端と、ポリカーボネート樹脂板25の他端とが合致するように調整した。
次に、ポリエチレンテレフタレートフィルムのうち、ポリカーボネート樹脂板25の他端から突出した部分をポリカーボネート樹脂板25の下面側に向かって円弧状に屈曲させてポリカーボネート樹脂板25の下面に重ね合わせた。しかる後、他方のポリカーボネート樹脂板26をポリカーボネート樹脂板25の下面に重ね合わせるとによってポリカーボネート樹脂板25、26によってポリエチレンテレフタレートフィルムを挟持、固定させて図6に示した試験体を作製した。なお、ポリカーボネート樹脂板25、26同士は、図示しない一対の挟持具によって横方向の両端部が挟持されて一体化されていた。
上記試験体を23℃、相対湿度50%の条件下に 分間に亘って放置した後、試験片の粘着剤層bとこれに対向するポリカーボネート樹脂板25の上面との界面を目視観察した。
実施例1、2の両面粘着テープでは、試験片の一端から縦方向に7mmの位置まで空気の進入に伴う白濁が生じていたが、試験片は全面的にポリカーボネート樹脂板25の上面に貼着していた。
実施例3の両面粘着テープでは、試験片の一端から縦方向に8mmの位置まで空気の進入に伴う白濁が生じていたが、試験片は全面的にポリカーボネート樹脂板25の上面に貼着していた。
実施例4の両面粘着テープでは、試験片の一端から縦方向に9mmの位置まで空気の進入に伴う白濁が生じていたが、試験片は全面的にポリカーボネート樹脂板25の上面に貼着していた。
比較例1の両面粘着テープでは、試験片の一端から縦方向に11mmの位置まで空気の進入に伴う白濁が生じており、試験片の一端部はポリカーボネート樹脂板25の上面から剥離していた。
比較例2の両面粘着テープでは、試験片の一端から縦方向に8mmの位置まで空気の進入に伴う白濁が生じており、試験片の一端部はポリカーボネート樹脂板25の上面から剥離していた。
Figure 2009155629
(実施例5〜22、比較例3〜6、8〜11、14〜20)
(アクリル酸エステル系樹脂の調製)
温度計、攪拌機、冷却管を備えた反応器を用意し、この反応器内に、表1に示す所定量のアクリル酸エチル、アクリル酸−n−ブチル、アクリル酸−2−エチルヘキシル、アクリル酸−2−ヒドロキシエチル、アクリル酸−4−ヒドロキシブチル、水酸基含有アクリル酸エステル(アクリル酸−2−ヒドロキシエチルにカプロラクトンを付加させたもの、ダイセル化学社製 商品名「プラクセルFA−2D」)、水酸基含有メタクリル酸エステル(メタクリル酸−2−ヒドロキシエチルにカプロラクトンを付加させたもの、ダイセル化学社製 商品名「プラクセルFM−2D」)及びアクリル酸と、表1に示す所定量の酢酸エチルとを加えた後、反応器を加熱して還流を開始した。続いて、上記反応器内に、重合開始剤として1,1−ビス(t−ヘキシルパーオキシ)−3,3,5−トリメチルシクロヘキサン0.01重量部を添加し、還流下で重合を開始させた。次に、重合開始から1時間後及び2時間後にも、1,1−ビス(t−ヘキシルパーオキシ)−3,3,5−トリメチルシクロヘキサンを0.01重量部ずつ添加し、更に、重合開始から4時間後にt−ヘキシルパーオキシピバレート0.05重量部を添加して重合反応を継続した。そして、重合開始から8時間後に、反応器内に酢酸エチルを加えて希釈しながら冷却することにより、固形分30重量%のアクリル酸エステル系樹脂溶液を得た。
(両面粘着テープの製造)
上記のようにして得られたアクリル酸エステル系樹脂溶液に、アクリル酸エステル系樹脂固形分100重量部に対して、表1に示す所定量の、重合ロジンエステル樹脂C(水酸基価:46、軟化点:152℃)、水添ロジンエステル樹脂D(荒川化学工業社製 商品名「パインクリスタルKE359」、水酸基価:40、軟化点:100℃)、不均化ロジンエステル樹脂E(荒川化学工業社製 商品名「スーパーエステルA125」、水酸基価:15、軟化点:125℃)、重合ロジンエステル樹脂F(荒川化学工業社製 商品名「ペンセルD125」、水酸基価:32、軟化点:125℃)、テルペンフェノール樹脂B(ヤスハラケミカル社製 商品名「マイティーエースG150」、軟化点:150℃)、テルペンフェノール樹脂C(ヤスハラケミカル社製 商品名「YSポリスターT130」、軟化点:130℃)、及び、石油樹脂(三井石油化学社製 商品名「FTR6100」、軟化点:100℃)を添加し、酢酸エチルを加えて攪拌し、更に、イソシアネート系架橋剤(日本ポリウレタン社製 商品名「コロネートL45」)を表1に示す所定量添加して攪拌することにより、固形分20重量%の粘着剤溶液を得た。なお、表1中におけるイソシアネート系架橋剤の量は、イソシアネート系架橋剤の固形分の重量部を示す。
次に、基材となる厚み23μmのポリエチレンテレフタレートフィルムの表面に上記粘着剤溶液を塗布し、100℃で5分間乾燥させて粘着剤溶液中の酢酸エチルを除去して、表2に示した厚みの粘着剤層Aを形成した後、この粘着剤層A上に離型フィルムとなる厚み50μmのポリエチレンテレフタレートフィルムをその離型処理面が粘着剤層Aに対向した状態に剥離可能に重ね合わせた。
続いて、上記粘着剤層A上に重ね合わせたポリエチレンテレフタレートフィルムとは別の、離型フィルムとなる厚み50μmのポリエチレンテレフタレートフィルムを用意し、このフィルムの離型処理面に上記粘着剤溶液を塗布し、100℃で5分間乾燥させて粘着剤溶液中の酢酸エチルを除去することにより、厚み50μmのポリエチレンテレフタレートフィルムの離型処理面に表2に示した厚みの粘着剤層Bが形成されてなる積層フィルムを作製した。
そして、上記積層フィルムの粘着剤層Bを、上記基材となるポリエチレンテレフタレートフィルムの裏面に対向させた状態に重ね合わせて積層体を作製し、この積層体上に300mm/分の速度で2kgのゴムローラを一往復させた後、23℃で7日間養生することにより、基材の両面に表1に示した厚みの粘着剤層A、Bが積層一体化されてなる両面粘着テープを製造した。なお、両面粘着テープの粘着剤層A、B上には厚み50μmの離型フィルムが剥離可能に積層されていた。
(比較例7、12、13)
温度計、攪拌機、冷却管を備えた反応器を用意し、この反応器内に、表2に示す所定量のアクリル酸エチル、アクリル酸−n−ブチル、アクリル酸−2−エチルヘキシル、アクリル酸−2−ヒドロキシエチル及びアクリル酸と、表1に示す所定量の酢酸エチルとを加えた後、反応器内に窒素を30分間に亘って吹き込んで、反応器内の空気を窒素置換した。
次に、上記反応器内に、重合開始剤として1,1−ビス(t−ヘキシルパーオキシ)−3,3,5−トリメチルシクロヘキサン0.01重量部を添加し、70℃で重合を開始した。次に、重合開始から1時間後及び2時間後にも、1,1−ビス(t−ヘキシルパーオキシ)−3,3,5−トリメチルシクロヘキサンを0.01重量部ずつ添加し、更に、重合開始から4時間後にt−ヘキシルパーオキシピバレート0.05重量部を添加して重合反応を継続させた。なお、重合反応中に反応液の粘度が高くなり過ぎた場合には、必要に応じて、反応器内に酢酸エチルを少量添加して反応液を希釈した。そして、重合開始から8時間後に、反応器内に酢酸エチルを加えて希釈しながら冷却することにより、固形分30重量%のアクリル酸エステル系樹脂溶液を得た。
(両面粘着テープの製造)
上記のようにして得られたアクリル酸エステル系樹脂溶液に、アクリル酸エステル系樹脂固形分100重量部に対して、重合ロジンエステル樹脂C(水酸基価:46、軟化点:152℃)10重量部及びテルペンフェノール樹脂B(ヤスハラケミカル社製 商品名「マイティーエースG150」、軟化点:150℃)10重量部を添加し、酢酸エチルを加えて攪拌し、更に、イソシアネート系架橋剤(日本ポリウレタン社製 商品名「コロネートL45」)を表2に示す所定量添加して攪拌することにより、固形分20重量%の粘着剤溶液を得た。なお、表1中におけるイソシアネート系架橋剤の量は、イソシアネート系架橋剤の固形分の重量部を示す。次に、上記粘着剤溶液を用いて実施例1と同様の要領で両面粘着テープを得た。
次に、得られた両面粘着テープの粘着剤層のゲル分率、及び、アクリル酸エステル系樹脂の重量平均分子量を上述と同様の要領で測定した。両面粘着シートのポリカーボネート樹脂板に対する粘着力試験を上述と同様の要領で測定した。両面粘着テープの定荷重耐剥離応力試験、耐反発力試験及びポリイミド耐反発信頼性試験を上述と同様の要領で行った。これらの結果を表2に示した。
Figure 2009155629
本発明の両面粘着テープを示した縦断面図である。 耐反発力試験の試験方法を示した図である。 定荷重耐剥離応力試験の試験方法を示した図である。 本発明の液晶表示装置を示した断面図である。 ポリイミド耐反発信頼性試験の試験方法を示した図である。 ポリカーボネート耐反発信頼性試験の試験方法を示した図である。
符号の説明
1 基材
2 粘着剤層
4 ポリカーボネート樹脂板
5 アルミニウム板
9 ポリカーボネート樹脂板
10 重錘
17 バックライト
18 液晶パネル
19 液晶表示装置
21 ポリイミド樹脂板
22 ポリカーボネート樹脂板
A 両面粘着テープ
H アルミニウム板とポリカーボネート樹脂板との間の浮きの高さ(mm)
K 可撓性配線基板

Claims (10)

  1. 基材の両面に粘着剤層が積層一体化されてなる両面粘着テープであって、上記粘着剤層の厚みが5〜75μmで且つ総厚みが20〜200μmであると共に、横20mm×縦150mm×厚み0.3mmのアルミニウム板を、上記両面粘着テープを横20mm×縦150mmに裁断してなる試験片を介して、横25mm×縦200mm×厚み2mmのポリカーボネート樹脂板の中心部に貼着して23℃、相対湿度50%にて24時間に亘って静置してなる試験体を、該試験体のポリカーボネート樹脂板の長さ方向の両端間の距離が190mmとなるように該試験体の縦方向に曲げ応力を加えて該試験体を円弧状に反った状態に変形させ、この状態で上記試験体を85℃にて24時間に亘って静置する耐反発力試験において、上記試験体のアルミニウム板とポリカーボネート樹脂板との間の浮きの高さが0.5mm以下であることを特徴とする両面粘着テープ。
  2. 両面粘着テープを横20mm×縦100mmに裁断してなる試験片を作製し、該試験片の表面における一半部をポリカーボネート樹脂板に貼着して23℃、相対湿度50%にて24時間に亘って静置した後、上記試験片の貼着面に対して垂直方向に50gの荷重がかかるように、上記試験片の他端に重錘を接続して試験体を作製し、この試験体を85℃の温度条件下で静置する定荷重耐剥離応力試験において、上記試験片に重錘を接続してから上記試験片が上記ポリカーボネート樹脂板から離脱するまでの時間が12時間以上であることを特徴とする請求項1に記載の両面粘着テープ。
  3. 基材の厚みが3〜50μmであることを特徴とする請求項1に記載の両面粘着テープ。
  4. 粘着剤層が、GPC法によりポリスチレン換算分子量として測定された重量平均分子量が50万〜150万であるアクリル酸エステル系樹脂、及び、アルコール性水酸基を有し且つ水酸基価が35以上である粘着付与樹脂を含有してなる粘着剤からなることを特徴とする請求項1に記載の両面粘着テープ。
  5. 粘着剤が、テルペンフェノール樹脂を含有してなることを特徴とする請求項4に記載の両面粘着テープ。
  6. 粘着付与樹脂がロジンエステル系樹脂であることを特徴とする請求項4に記載の両面粘着テープ。
  7. アクリル酸エステル系樹脂が、アクリル酸エチル成分を5〜30重量%含有してなることを特徴とする請求項4に記載の両面粘着テープ。
  8. 粘着剤が、アクリル酸エステル系樹脂100重量部に対して、ロジンエステル系樹脂5〜40重量部及びテルペンフェノール樹脂3〜20重量部を含有してなることを特徴とする請求項4に記載の両面粘着テープ。
  9. 可撓性配線基板により接続された、液晶表示ユニットと光源ユニットとを貼着一体化させる用途に用いられることを特徴とする請求項1乃至請求項8の何れか1項に記載の両面粘着テープ。
  10. 液晶表示ユニットと光源ユニットとが屈曲状態の可撓性配線基板により接続されてなる液晶表示装置であって、上記液晶表示ユニットと上記光源ユニットとが請求項9に記載の両面粘着テープを介して一体化されてなることを特徴とする液晶表示装置。
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