JP2015040215A - タッチパネル用粘着剤組成物及びタッチパネル用粘着テープ - Google Patents

タッチパネル用粘着剤組成物及びタッチパネル用粘着テープ Download PDF

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由貴 石川
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Abstract

【課題】低い誘電率と高い接着力との双方の性能を高いレベルで両立することができるタッチパネル用粘着剤組成物を提供する。【解決手段】本発明に係るタッチパネル用粘着剤組成物は、ビニルピロリドン5重量%以上、20重量%以下と、イソステアリル(メタ)アクリレート30重量%以上、50重量%以下と、ヒドロキシル基又はカルボキシル基を有するモノマー0.1重量%以上、0.8重量%以下と、炭素数8〜10のアルキル基を有するアルキル(メタ)アクリレート29.2重量%以上、64.9重量%以下とを含む共重合成分を用いて、前記共重合成分を共重合させることで得られる共重合体を含む。【選択図】なし

Description

本発明は、タッチパネルに用いられる粘着剤組成物、及び、タッチパネルに用いられる粘着テープに関する。
近年、タッチパネルを搭載した電子機器の使用が増加している。例えば、携帯電話、スマートフォン、カーナビゲーション及びパーソナルコンピューター等の電子機器においては、タッチパネルが用いられている。タッチパネルの中でも、静電容量式のタッチパネルは、機能性に優れることから、急速に普及してきている。静電容量式のタッチパネルは、スマートフォンだけでなく、タブレット型パーソナルコンピューター等でも広く用いられている。
一般に、静電容量式のタッチパネルは、カバーパネルと、光学用粘着剤層と、導電層と、ポリエチレンテレフタレート(PET)フィルム又はガラス等の基材とが積層されて構成されている。上記光学用粘着剤層には、透明性、並びに基材に対する接着力の各性能に優れていることが求められる。また、近年、静電容量式のタッチパネルの大型化が進んでいる。タッチパネルの大型化に伴って、上記光学用粘着剤層では、上述した各性能に加えて、誘電率を低くすることも求められている。
また、透明性が高くなることから、上記光学用粘着剤層には、アクリル系粘着剤が用いられることが多い。
上記光学用粘着剤層を得るために用いられるアクリル系粘着剤の一例として、下記の特許文献1には、環状構造含有モノマー25〜99.5重量%、及びエステル末端に炭素数3〜18の分岐アルキル基を有する分岐構造含有(メタ)アクリル系モノマー0.5〜70重量%を含むモノマー成分を用いて、該モノマー成分を重合させて得られた(メタ)アクリル系ポリマーを含む粘着剤組成物が開示されている。特許文献1では、上記粘着剤組成物の使用により、優れた低い誘電率を有し、接着性能及び透明性をも満足する粘着剤層を実現できることが記載されている。
下記の特許文献2には、炭素数10〜18のアルキル基をエステル末端に有するアルキル(メタ)アクリレート30〜99.5重量%と、環状窒素含有モノマー0.5〜50重量%とを含むモノマー成分を重合することにより得られた(メタ)アクリル系ポリマーを含む粘着剤が開示されている。特許文献2では、接着性能を満足し、かつ低誘電率で、耐加湿信頼性を有する粘着剤層を実現できることが記載されている。
また、特許文献2では、モノマーの種類と組成比(重量比)に関して、実施例16では、2−エチルヘキシルアクリレート(2EHA):イソステアリルアクリレート(ISTA):N−ビニル−2−ピロリドン(NVP):4−ヒドロキシブチルアクリレート(HBA)=49:32:18:1の構成が示されており、実施例23では、2−エチルヘキシルアクリレート(2EHA):イソステアリルアクリレート(ISTA):N−ビニル−2−ピロリドン(NVP):4−ヒドロキシブチルアクリレート(HBA)=40.5:40.5:18:1の構成が示されている。
WO2013/002184A1 特開2013−82880号公報
特許文献1に記載の粘着剤を用いた粘着剤層では、ガラスに対する90度ピール接着力が0.5N/20mm以上であることが記載されている。しかし、この接着力のレベルでは、接着信頼性を確保するには不十分である。従って、特許文献1では、低い誘電率とカバーガラスに対する高い接着力との双方の性能を高いレベルで両立することができない。
また、特許文献1に記載の粘着剤組成物を用いた粘着剤層や、特許文献2に記載の粘着剤を用いた粘着剤層では、低い誘電率と高い接着力との双方の性能を高いレベルで両立することは困難である。例えば、特許文献1に記載の実施例や特許文献2に記載の実施例(特に実施例16,23)の組成では、接着力が充分に高くならないことがあり、更に誘電率についてはある程度低くすることはできたとしても、誘電率を十分に低くすることは困難である。
本発明の目的は、低い誘電率と高い接着力との双方の性能を高いレベルで両立することができるタッチパネル用粘着剤組成物、並びにタッチパネル用粘着テープを提供することである。
本発明の広い局面によれば、ビニルピロリドン5重量%以上、20重量%以下と、イソステアリル(メタ)アクリレート30重量%以上、50重量%以下と、ヒドロキシル基又はカルボキシル基を有するモノマー0.1重量%以上、0.8重量%以下と、炭素数8〜10のアルキル基を有するアルキル(メタ)アクリレート29.2重量%以上、64.9重量%以下とを含む共重合成分を用いて、前記共重合成分を共重合させることで得られる共重合体を含む、タッチパネル用粘着剤組成物が提供される。
本発明に係るタッチパネル用粘着剤組成物のある特定の局面では、前記共重合体のガラス転移温度が0℃以上、20℃以下であり、前記共重合体の重量平均分子量が70万以上、150万以下である。
本発明の広い局面によれば、上述したタッチパネル用粘着剤組成物を用いて得られる、タッチパネル用粘着テープが提供される。
本発明に係るタッチパネル用粘着剤組成物は、ビニルピロリドン5重量%以上、20重量%以下と、イソステアリル(メタ)アクリレート30重量%以上、50重量%以下と、ヒドロキシル基又はカルボキシル基を有するモノマー0.1重量%以上、0.8重量%以下と、炭素数8〜10のアルキル基を有するアルキル(メタ)アクリレート29.2重量%以上、64.9重量%以下とを含む共重合成分を用いて、該共重合成分を共重合させることで得られる共重合体を含むので、低い誘電率と高い接着力との双方の性能を高いレベルで両立することができる。
以下、本発明の詳細を説明する。
(タッチパネル用粘着剤組成物)
本発明に係るタッチパネル用粘着剤組成物(以下、粘着剤組成物と略記することがある)は、タッチパネルに用いられる粘着剤組成物である。本発明に係るタッチパネル用粘着剤組成物は、(A)ビニルピロリドンと、(B)イソステアリル(メタ)アクリレートと、(C)ヒドロキシル基又はカルボキシル基を有するモノマーと、(D)炭素数8〜10のアルキル基を有するアルキル(メタ)アクリレートとを含む共重合成分を用いて、該共重合成分を共重合させることで得られる共重合体を含む。上記共重合成分における各成分の含有量に関しては、上記共重合成分は、(A)ビニルピロリドン5重量%以上、20重量%以下と、(B)イソステアリル(メタ)アクリレート30重量%以上、50重量%以下と、(C)ヒドロキシル基又はカルボキシル基を有するモノマー0.1重量%以上、0.8重量%以下と、(D)炭素数8〜10のアルキル基を有するアルキル(メタ)アクリレート29.2重量%以上、64.9重量%以下とを含む。
本発明に係るタッチパネル用粘着剤組成物では、上述した特定の成分(A)〜(D)を上述した特定の含有量で含む共重合成分を用いて、該共重合成分を共重合させることにより得られる共重合体を含むので、低い誘電率と高い接着力との双方の性能を高いレベルで両立することができる。すなわち、本発明に係るタッチパネル用粘着剤組成物を用いたタッチパネル用粘着テープは、低い誘電率と高い接着力との双方の性能を高いレベルで発現することから、タッチパネル用途に好適に用いることができる。特に、上記タッチパネル用粘着テープは、カバーガラスなどのカバーパネルに対して、充分に高い接着力で接着させることができるので、タッチパネルに好適に用いることができる。
本発明では、低い誘電率と高い接着力とを高いレベルで両立するために、かなり限定された狭い範囲の共重合成分の組成を採用している。
さらに、本発明に係るタッチパネル用粘着剤組成物は、上述した構成を備えているので、粘着テープの再剥離性(リワーク性)にも優れており、剥離後の表面に糊残りを生じ難くすることができる。このため、タッチパネルの製造において歩留まりを向上させることができる。
(A)ビニルピロリドンと、(B)イソステアリル(メタ)アクリレートと、(C)ヒドロキシル基又はカルボキシル基を有するモノマーと、(D)炭素数8〜10のアルキル基を有するアルキル(メタ)アクリレートとの合計100重量%中、(A)ビニルピロリドンの含有量が5重量%以上、20重量%以下、(B)イソステアリル(メタ)アクリレートの含有量が30重量%以上、50重量%以下、(C)ヒドロキシル基又はカルボキシル基を有するモノマーの含有量が0.1重量%以上、0.8重量%以下、(D)炭素数8〜10のアルキル基を有するアルキル(メタ)アクリレートの含有量が29.2重量%以上、64.9重量%以下であることが好ましい。
(A)ビニルピロリドン:
ビニルピロリドンは、(メタ)アクリレート化合物と共重合可能である。ビニルピロリドンはモノマーである。
窒素含有化合物としては、例えば、アクリロイルモルホリン、ペンタメチルピペリジニルメタクリレート、テトラメチルピペリジニルメタクリレート及びビニルピロリドン等が挙げられるが、ビニルピロリドンを用いることで、他の窒素含有化合物を用いる場合と比べて、低い誘電率と高い接着力とをより一層高いレベルで両立することができる。
上記共重合成分100重量%中、ビニルピロリドンの含有量は5重量%以上、20重量%以下である。なお、上記共重合成分は、共重合可能な成分である。上記共重合成分における含有量には、タッキファイヤーなどの共重合しない成分は含まれない。上記共重合成分100重量%は、共重合可能な成分の合計100重量%である。
(B)イソステアリル(メタ)アクリレート:
(メタ)アクリレート化合物の中で、分岐構造を有する(メタ)アクリレート化合物としては、例えば、イソデシル(メタ)アクリレート、イソミスチリル(メタ)アクリレート、イソドデシル(メタ)アクリレート、イソステアリル(メタ)アクリレート及びイソペンタデシル(メタ)アクリレート等が挙げられる。これらの(メタ)アクリレート化合物の中で、イソステアリル(メタ)アクリレートを用いることで、他の(メタ)アクリレート化合物を用いる場合と比べて、低い誘電率と高い接着力とをより一層高いレベルで両立することができる。(メタ)アクリレートは、アクリレート又はメタクリレートを示す。共重合性により一層優れることから、イソステアリル(メタ)アクリレートは、イソステアリルアクリレートであることが好ましい。
上記共重合成分100重量%中、イソステアリル(メタ)アクリレートの含有量は30重量%以上、50重量%以下である。低い誘電率と高い接着力とをより一層高いレベルで両立する観点からは、上記共重合成分100重量%中、イソステアリル(メタ)アクリレートの含有量は好ましくは30重量%以上、好ましくは40重量%以下である。
(C)ヒドロキシル基又はカルボキシル基を有するモノマー:
上記共重合成分として、ヒドロキシル基又はカルボキシル基を有するモノマーを共重合成分100重量%中0.1重量%以上、0.8重量%以下用いることで、低い誘電率と高い接着力とをより一層高いレベルで両立することができる。ヒドロキシル基又はカルボキシル基を有するモノマーは、ヒドロキシル基を有することが好ましく、カルボキシル基を有することも好ましい。ヒドロキシル基又はカルボキシル基を有するモノマーは、ヒドロキシル基とカルボキシル基との双方を有していてもよい。ヒドロキシル基又はカルボキシル基を有するモノマーは、1種のみが用いられてもよく、2種以上が併用されてもよい。
カルボキシル基を有するモノマーの好ましい例としては、例えば、(メタ)アクリル酸、カルボキシエチル(メタ)アクリル酸、イタコン酸、マレイン酸及びフマル酸等が挙げられる。
ヒドロキシル基を有するモノマーの好ましい例としては、例えば、2−ヒドロキシエチル(メタ)アクリレート、4−ヒドロキシブチル(メタ)アクリレート、3−ヒドロキシプロピル(メタ)アクリレート、6−ヒドロキシヘキシル(メタ)アクリレート、アリルアルコール及びジエチレングリコール基を有する(メタ)アクリレート等が挙げられる。
上記共重合成分100重量%中、ヒドロキシル基又はカルボキシル基を有するモノマーの含有量は0.1重量%以上、0.8重量%以下である。低い誘電率と高い接着力とをより一層高いレベルで両立する観点からは、上記共重合成分100重量%中、ヒドロキシル基又はカルボキシル基を有するモノマーの含有量は好ましくは0.3重量%以上、好ましくは0.8重量%以下である。なお、上記共重合成分100重量%中、ヒドロキシル基又はカルボキシル基を有するモノマーの含有量は、0.8重量%を超えてはならない。ヒドロキシル基又はカルボキシル基を有するモノマーの含有量が0.8重量%を超えると、低い誘電率と高い接着力とを両立することは困難である。
(D)炭素数8〜10のアルキル基を有するアルキル(メタ)アクリレート:
上記共重合成分として、炭素数8〜10のアルキル基を有するアルキル(メタ)アクリレートを用いることで、炭素数8〜10のアルキル基を有するアルキル(メタ)アクリレートを用いていなかったり、他のアルキル(メタ)アクリレートを用いていたりする場合と比べて、低い誘電率と高い接着力とをより一層高いレベルで両立することができる。炭素数8〜10のアルキル基を有するアルキル(メタ)アクリレートは、1種のみが用いられてもよく、2種以上が併用されてもよい。
本発明において用いられるアルキル(メタ)アクリレートにおけるアルキル基の炭素数は8〜10である。アルキル(メタ)アクリレートにおけるアルキル基の炭素数が8〜10であることにより、低い誘電率と高い接着力とをより一層高いレベルで両立することができる。
炭素数8〜10のアルキル基を有するアルキル(メタ)アクリレートの好ましい例としては、オクチル(メタ)アクリレート、ノニル(メタ)アクリレート、デシル(メタ)アクリレート、2−エチルヘキシル(メタ)アクリレート及びイソボルニル(メタ)アクリレート等が挙げられる。
上記共重合成分100重量%中、炭素数8〜10のアルキル基を有するアルキル(メタ)アクリレートの含有量は29.2重量%以上、64.9重量%以下である。低い誘電率と高い接着力とをより一層高いレベルで両立する観点からは、上記共重合成分100重量%中、炭素数8〜10のアルキル基を有するアルキル(メタ)アクリレートの含有量は好ましくは45重量%以上、好ましくは64.9重量%以下である。
タッチパネル用粘着剤組成物の他の詳細:
上記共重合体は、上記共重合成分を共重合させることで得られる。上記共重合体及び上記粘着剤組成物の製造方法として、溶液重合、UV重合、塊状重合及び乳化重合等の公知の製造方法を適宜選択できる。中でも、相分離サイズを良好に制御しやすいことから、上記溶液重合又は上記UV重合が好ましく、上記溶液重合が特に好ましい。溶液重合では、ガラス転移温度が0℃以上、20℃以下であり、かつ重量平均分子量が70万以上、150万以下である共重合体がより一層容易に得られる。
上記溶液重合で使用可能な溶媒としては、例えば、酢酸エチル、トルエン、テトラヒドロフラン及びメチルエチルケトン等が挙げられる。上記溶媒は、1種のみが用いられてもよく、2種以上が併用されてもよい。
上記共重合体を得るために、重合開始剤を用いることができる。該重合開始剤は特に限定されず、適宜選択して用いることができる。上記重合開始剤は、熱重合開始剤であってもよく、光重合開始剤であってもよい。上記重合開始剤は、1種のみが用いられてもよく、2種以上が併用されてもよい。
上記溶液重合で使用可能な熱重合開始剤としては、アゾ化合物(アゾ系重合開始剤)、過酸化物(過酸化物系重合開始剤)、及び過酸化物と還元剤とが組み合わされたレドックス系開始剤等が挙げられる。
上記アゾ化合物としては、例えば、アゾビスイソブチロニトリル、アゾビスメチルブチロニトリル及びアソビス(2−メチルプロピオン酸)ジメチル等が挙げられる。上記過酸化物としては、有機過酸化物が挙げられ、具体的には、ジベンゾイルペルオキシド、ジイソブチルペルオキド、ヘキシルペルオキシピバレート、ジ(3,5,5−トリメチルヘキサノイル)ペルオキシド、ジラウロイルペルオキシド、テトラメチルブチルペルオキシエチルヘキサノエート及びヘキシルペルオキシエチルヘキサノエート等が挙げられる。
上記UV重合で使用可能な光重合開始剤としては、例えば、ベンゾインエーテル系開始剤、アセトフェノン系開始剤、ベンゾイン系開始剤、ベンゾフェノン系開始剤、ケタール系開始剤及びスルホニルクロリド系開始剤等が挙げられる。
上記共重合体の重量平均分子量は好ましくは40万以上、より好ましくは70万以上、好ましくは250万以下、より好ましくは200万以下、更に好ましくは150万以下である。上記重量平均分子量が上記下限以上及び上記上限以下であると、上記粘着剤組成物及び上記粘着テープの接着力がより一層高くなる。
接着力をより一層効果的に高める観点からは、上記共重合体の重量平均分子量が、70万以上、150万以下であることが特に好ましい。
上記重量平均分子量は、ゲルパーミエーションクロマトグラフィーにより測定されるポリスチレン換算での重量平均分子量を示す。
上記共重合体のガラス転移温度は、好ましくは−6℃以上、より好ましくは0℃以上、好ましくは25℃以下、より好ましくは20℃以下である。上記ガラス転移温度が上記下限以上及び上記上限以下であると、リワーク性がより一層良好になる。
上記粘着剤組成物は、架橋剤を含むことが好ましい。上記架橋剤の使用により、接着時に、上記共重合体を更に架橋させて、より一層高い接着力を発現させることができる。なお、上記粘着剤組成物が架橋剤を含まない場合には、上記粘着剤組成物は、架橋剤が添加されて用いられてもよい。上記架橋剤は、1種のみが用いられてもよく、2種以上が併用されてもよい。
上記架橋剤としては、エポキシ系架橋剤、イソシアネート系架橋剤及びヒドラジド系架橋剤等が挙げられる。より一層高い接着力が発現することから、上記架橋剤は、エポキシ系架橋剤又はイソシアネート系架橋剤であることが好ましい。
上記エポキシ系架橋剤は、例えば、エポキシ基を2つ以上有する化合物である。上記エポキシ系架橋剤としては、例えば、ビスフェノールA、ジグリシジルアニリン、ジアミングリシジルアミン、エチレングリコールジグリシジルエーテル、アジピン酸ジグリシジルエステル及びテトラッドX(三菱ガス化学社製)等が挙げられる。上記エポキシ系架橋剤は、1種のみが用いられてもよく、2種以上が併用されてもよい。
上記イソシアネート系架橋剤は、例えば、イソシアネート基又はイソシアネート基を一次的に保護したブロック化イソシアネートを2つ以上有する化合物である。上記イソシアネート系架橋剤としては、例えば、シクロヘキシレンジイソシアネート、イソホロンジイソシアネート、トリレンジイソシアネート、ヘキサメチレンジイソシアネート及びジフェニルメタンジイソシアネート等が挙げられる。上記イソシアネート系架橋剤の市販品としては、コロネートL(日本ポリウレタン社製)、コロネートHL(日本ポリウレタン社製)、コロネートHX(日本ポリウレタン社製)及びマイテックNY260A(三菱化学社製)等が挙げられる。上記イソシアネート系架橋剤は、1種のみが用いられてもよく、2種以上が併用されてもよい。
上記架橋剤の使用量は適宜調整でき、特に限定されない。上記共重合体100重量部に対して、上記架橋剤の使用量(含有量)は、好ましくは1重量部以上、好ましくは5重量部以下である。上記架橋剤の使用量が上記下限以上及び上記上限以下であると、凝集力と接着力とがより一層良好に発現する。
上記粘着剤組成物は、その他の公知の添加剤を含んでいてもよい。上記粘着剤組成物は、例えば、シランカップリング剤、粘着性付与剤、レベリング剤、酸化防止剤、光安定化剤、紫外線吸収剤及び重合禁止剤等を必要に応じて適宜含んでいてもよい。
上記粘着剤組成物を用いて、粘着剤層を形成することができる。この粘着剤層は単独で、又は支持体上に積層された状態で、粘着テープとして用いることができる。上記粘着剤層のゲル分率は好ましくは40重量%以上、より好ましくは50重量%以上、好ましくは99重量%以下、より好ましくは90重量%以下である。上記ゲル分率が上記下限以上及び上記上限以下であると、凝集力と接着力とがより一層良好に発現する。
上記粘着剤組成物を支持体に塗工し、乾燥することにより粘着剤層及び粘着テープを形成することができる。上記粘着剤組成物の塗工方法としては、従来公知の方法を用いることができる。上記塗工方法としては、例えば、ロールコーター、グラビアコーター、リバースコーター、リップコーター、カーテンコーター及びスリットダイコーター等を用いる方法が挙げられる。上記溶液重合を行う場合には、塗工時に乾燥して溶媒を除去することができる。上記UV重合を行う場合には、UV照射時に重合させることもできる。
上記支持体としては、例えば、ポリエチレンフィルム、ポリプロピレンフィルム、ポリエチレンテレフタレートフィルム及びポリエステルフィルム等のプラスチックフィルム、紙、発泡シート、金属箔、酸化金属フィルム、並びにこれらのラミネート体等が挙げられる。上記支持体の表面は、剥離性を高めるために、離型処理されていてもよい。
上記粘着剤組成物は、光学用粘着テープを得るために好適に用いられる。該光学用粘着テープは、上記粘着剤組成物を用いて得ることができる。
上記粘着剤層及び上記粘着テープは、タッチパネルに用いられる。上記粘着剤層及び上記粘着テープは、カバーガラスに接着される用途に好適に用いることができる。上記粘着剤層及び上記粘着テープは、携帯電話、スマートフォン、パソコン、電子ペーパー、タブレット型パーソナルコンピューター及びゲーム機等の画像表示装置を製造する際に、表面を保護するためのカバーパネル(ガラス板、もしくはポリメタクリル酸メチル板等)とタッチパネルモジュールとを接着したり、カバーパネルとディスプレイパネルモジュールとを接着したり、タッチパネルモジュールとディスプレイパネルモジュールとを接着したりする用途に好適に用いることができる。
以下、本発明について、実施例及び比較例を挙げて具体的に説明する。本発明は、以下の実施例のみに限定されない。
(実施例1)
(1)共重合体の製造
温度計、攪拌機及び冷却管を備えた反応器を用意した。この反応器内に、ビニルピロリドン(N−ビニル−2−ピロリドン)5重量部、イソステアリルアクリレート(新中村化学社製「S−1800A」)30重量部、4−ヒドロキシブチルアクリレート0.5重量部、2−エチルヘキシルアクリレート44.5重量部、及びイソボルニルアクリレート20重量部と、これらモノマー(共重合成分)の合計100重量部に対して酢酸エチル90重量部とを加え、窒素ガスを30分間吹き込んで窒素置換した。その後、反応器内を70℃に加熱した。30分加熱した後、重合開始剤であるt−ヘキシルパーオキシピバレート0.12重量部を酢酸エチル10重量部で希釈した重合開始剤溶液を、上記反応器内に5時間かけて滴下添加した(モノマー100重量部に対する重合開始剤の使用量は0.12重量部)。重合開始剤の添加開始から8時間、70℃で反応させて、共重合体固形分が50重量%である共重合体溶液を得た。
(2)タッチパネル用粘着テープの製造
得られた共重合体溶液に、共重合体固形分100重量部に対して、架橋剤であるテトラッドX(三菱ガス化学社製)を固形分換算で0.2重量部、マイテックNY260A(三菱化学社製)を固形分換算で1.5重量部、シランカップリング剤であるKBM−403(信越化学工業社製)を固形分換算で0.5重量部となるように添加し、攪拌して、タッチパネル用粘着剤組成物を調製した。
得られた粘着剤組成物を、離型ポリエチレンテレフタレート(PET)フィルムの離型処理面上に塗工し、100℃で10分間乾燥することにより酢酸エチルを除去して、厚み100μmの粘着剤層を形成した。
さらに、得られた粘着剤層の上に、新たに用意した離型PETフィルムを、離型処理面に粘着剤層が接するように重ね合わせて、積層体を得た。得られた積層体をゴムローラーにより加圧することにより、粘着剤層の両面に離型PETフィルムが貼り付けられた光学用粘着テープ(粘着剤層の厚み100μm)を得た。
(実施例2〜4及び比較例1〜3)
共重合体を構成するモノマーの種類及び使用量を下記の表1のように変更したこと以外は実施例1と同様にして、共重合体溶液を得た。得られた共重合体溶液を用いたこと以外は実施例1と同様にして、タッチパネル用粘着剤組成物及びタッチパネル用粘着テープを得た。
(評価)
得られた共重合体及びタッチパネル用粘着テープについて、下記の評価項目について、評価を行った。
(1)共重合体の重量平均分子量
ゲルパーミエーションクロマトグラフィーを用いて、得られた共重合体のポリスチレン換算での重量平均分子量を測定した。
(2)共重合体のガラス転移温度
動的粘弾性装置(アイティー計測社製「DVA−200」)を用いて、得られたタッチパネル用粘着テープの両側の離型PETフィルムを剥離し、Tanδのピークトップを測定することにより、得られた共重合体のガラス転移温度(Tg)を測定した。
(3)比誘電率の評価
得られたタッチパネル用粘着テープ(粘着剤層の厚み100μm)を30mm×30mmの平面形状を有するように裁断した。次に、粘着テープの一方の離型PETフィルムを剥離し、銅箔(厚み50μm)に貼り合わせた。更に、粘着テープの他方の離型PETフィルムを剥離し、銅箔(厚み50μm)に貼り合わせた。このようにして、粘着剤層の両面に銅箔を貼り付けた積層サンプルを得た。インピーダンスアナライザ(SI1260型、東陽テクニカ社製)を用いて、得られた積層サンプルを、円形電極の間に挟み込んだ。この状態で、JISK6911に準じて、周波数1MHzでの比誘電率を測定した。
(4)接着力の評価
得られたタッチパネル用粘着テープ(粘着剤層の厚み100μm)を幅25mm及び長さ100mmに裁断した。次に、粘着テープの一方の離型PETフィルムを剥離し、ポリエチレンテレフタレート(PET)フィルム(厚み25μm)に貼り付けた。さらに、室温23℃及び湿度50%の恒温恒湿室中で、粘着テープの他方の離型PETフィルムを剥離して、カバーガラス(強化処理済アルカリガラス、コーニング社製ゴリラガラス)に2kgのゴムローラーで1往復させて貼り合わせて、30分間放置して、評価サンプルを得た。次に、得られた評価サンプルについて、光学用粘着テープにおける粘着剤層のカバーガラスに対する剥離接着力(接着力)を、剥離角度180度及び剥離速度300mm/分の条件で測定した。
(5)リワーク性(糊残り)
上記(4)接着力の評価の後に、粘着テープが剥離した部分に、粘着剤層の糊残りが生じているか否かを観察した。
結果を下記の表1に示す。
Figure 2015040215

Claims (3)

  1. ビニルピロリドン5重量%以上、20重量%以下と、
    イソステアリル(メタ)アクリレート30重量%以上、50重量%以下と、
    ヒドロキシル基又はカルボキシル基を有するモノマー0.1重量%以上、0.8重量%以下と、
    炭素数8〜10のアルキル基を有するアルキル(メタ)アクリレート29.2重量%以上、64.9重量%以下とを含む共重合成分を用いて、
    前記共重合成分を共重合させることで得られる共重合体を含む、タッチパネル用粘着剤組成物。
  2. 前記共重合体のガラス転移温度が0℃以上、20℃以下であり、前記共重合体の重量平均分子量が70万以上、150万以下である、請求項1に記載のタッチパネル用粘着剤組成物。
  3. 請求項1又は2に記載のタッチパネル用粘着剤組成物を用いて得られる、タッチパネル用粘着テープ。
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