JP7265876B2 - 電気化学デバイス用粘着剤組成物及び粘着製品、及びこれを用いた電気化学デバイス - Google Patents
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Description
〔1〕本発明の一態様に係る電気化学デバイス用粘着剤組成物は、炭素数8以上のアルキル基を含有する(メタ)アクリレートと、架橋性モノマーと、窒素系複素環含有モノマーと、を含有するモノマー成分を共重合して得られる(メタ)アクリル系ポリマーを含む。
〔2〕上記窒素系複素環含有モノマーは、ビニルラクタム系モノマーであることが好ましい。
〔3〕上記ビニルラクタム系モノマーは、N-ビニル-2-ピロリドンであることが好ましい。
〔4〕上記架橋性モノマーは、水酸基を含有する架橋性モノマーを含むことが好ましい。
〔5〕上記モノマー成分に占める炭素数8以上のアルキル基を含有する(メタ)アクリレートの割合は、70重量%以上であることが好ましい。
〔6〕上記モノマー成分に占める架橋性モノマーの割合は、0.01~10重量%であることが好ましい。
〔7〕上記モノマー成分に占める窒素系複素環含有モノマーの割合は、0.5~30重量%であることが好ましい。
〔8〕上記窒素系複素環含有モノマーと上記炭素数8以上のアルキル基を含有する(メタ)アクリレートとの重量比(窒素系複素環含有モノマー/炭素数8以上のアルキル基を含有する(メタ)アクリレート)は、0.01~0.43であることが好ましい。
〔9〕上記モノマー成分に占める、酸基を含有する架橋性モノマーの割合は、2重量%以下であることが好ましい。
〔10〕電気化学デバイス用粘着剤組成物は、イソシアネート系架橋剤をさらに含むことが好ましい。
〔11〕本発明の一態様に係る粘着製品は、〔1〕~〔10〕の何れか1つに記載の電気化学デバイス用粘着剤組成物から形成される粘着層を有する。
〔12〕本発明の一態様に係る電気化学デバイスは、〔11〕に記載の粘着製品が巻回された素子と、当該素子が浸漬される電解液とを含む。
〔13〕電気化学デバイスは、電解コンデンサー又はリチウムイオン電池であることが好ましい。
本発明の一実施形態に係る電気化学デバイス用粘着剤組成物(以下、単に「粘着剤組成物」と記す)は、炭素数8以上のアルキル基を含有する(メタ)アクリレートと、架橋性モノマーと、窒素系複素環含有モノマーと、を含有するモノマー成分を共重合して得られる(メタ)アクリル系ポリマーを含む。粘着剤組成物又は粘着製品は、当該構成を備えることにより、例えば電解コンデンサーの製造時に巻き止めした時点での初期粘着力を有しつつ、電気化学デバイスの使用時に高温(100~120℃)環境下で高極性溶剤を含む電解液に浸漬した後においても当該粘着テープが剥がれ難い(電気化学デバイスの長期間の使用に耐え得る)耐溶剤性に優れる。
本発明の一実施形態における(メタ)アクリル系ポリマーは、炭素数8以上のアルキル基を含有する(メタ)アクリレートと、架橋性モノマーと、窒素系複素環含有モノマーと、を含有するモノマー成分を共重合して得られる。以下、モノマー成分を構成する各成分に関して説明する。
本発明の一実施形態において、(メタ)アクリレートは、炭素数8以上のアルキル基を含有する(メタ)アクリル酸のエステルである。炭素数8以上のアルキル基を含有する(メタ)アクリレートとしては、炭素数30以下の直鎖状又は分岐鎖状のアルキル基を有する(メタ)アクリレートが挙げられ、具体的には、例えば、n-オクチル(メタ)アクリレート、イソオクチル(メタ)アクリレート、2-エチルヘキシル(メタ)アクリレート、ノニル(メタ)アクリレート、イソノニル(メタ)アクリレート、デシル(メタ)アクリレート、イソデシル(メタ)アクリレート、ウンデシル(メタ)アクリレート、ドデシル(メタ)アクリレート、トリデシル(メタ)アクリレート、テトラデシル(メタ)アクリレート、ペンタデシル(メタ)アクリレート、ヘキサデシル(メタ)アクリレート、へプタデシル(メタ)アクリレート、オクタデシル(メタ)アクリレート、ノナデシル(メタ)アクリレート、エイコシル(メタ)アクリレート等が挙げられる。これら(メタ)アクリレートは、1種を用いてもよく、2種以上を組み合わせて用いてもよい。上記(メタ)アクリレートにおけるアルキル基の炭素数は、得られる粘着剤組成物の粘着性を考慮して、8~20であることが好ましく、9~15であることがより好ましい。即ち、上記(メタ)アクリレートは、炭素数8~20のアルキル基を含有する(メタ)アクリレートであることが好ましく、炭素数9~15のアルキル基を含有する(メタ)アクリレートであることがより好ましい。
本発明の一実施形態において、架橋性モノマーとは、反応によって架橋構造を形成するモノマーである。上記架橋性モノマーとしては、例えば、水酸基を含有する架橋性モノマー;酸基を含有する架橋性モノマー;第1級アミン、第2級アミン等の活性水素を有するアミン基を含有する架橋性モノマー;等が挙げられる。
本発明の一実施形態において、窒素系複素環含有モノマーとは、エチレン性不飽和二重結合と、窒素原子を構成員として含む複素環(窒素系複素環)とを含有するモノマーである。窒素系複素環含有モノマーが有する窒素系複素環の極性により、粘着剤組成物と後述する基材又は被着体との粘着力が優れると共に、カルボキシル基とは異なって高極性溶剤を含む電解液に対する親和性が低いため、耐溶剤性により一層優れる粘着剤組成物を得ることができる。窒素系複素環含有モノマーは、1種を用いてもよく、2種以上を組み合わせて用いてもよい。
本発明の一実施形態において、モノマー成分は、必要に応じて、上述した(メタ)アクリレート、架橋性モノマー、及び窒素系複素環含有モノマー以外のその他のモノマーを含んでいてもよい。当該その他のモノマーとしては、具体的には、メチル(メタ)アクリレート、エチル(メタ)アクリレート、ブチル(メタ)アクリレート等の、炭素数7以下のアルキル基を有するアルキル(メタ)アクリレート;フェニル(メタ)アクリレート、ベンジル(メタ)アクリレート、フェノキシエチル(メタ)アクリレート、フェノキシジエチレングリコール(メタ)アクリレート、2-ヒドロキシ-3-フェノキシプロピル(メタ)アクリレート、スチレン、α-メチルスチレン等の1つの芳香環を含有するモノマー;2-メトキシエチル(メタ)アクリレート、2-エトキシエチル(メタ)アクリレート、3-メトキシブチル(メタ)アクリレート、2-ブトキシエチル(メタ)アクリレート、2-ブトキシジエチレングリコール(メタ)アクリレート、メトキシジエチレングリコール(メタ)アクリレート、メトキシトリエチレングリコール(メタ)アクリレート、エトキシジエチレングリコール(メタ)アクリレート、メトキシジプロピレングリコール(メタ)アクリレート、メトキシポリエチレングリコール(メタ)アクリレート、オクトキシポリエチレングリコール-ポリプロピレングリコール-モノ(メタ)アクリレート、ラウロキシポリエチレングリコールモノ(メタ)アクリレート、ステアロキシポリエチレングリコールモノ(メタ)アクリレート等のアルコキシ基又はオキシアルキレン基を含有するモノマー;アクリロニトリル、酢酸ビニル;等が挙げられる。
本発明の一実施形態において、(メタ)アクリル系ポリマーの製造方法、即ち、モノマー成分の重合方法としては、公知の重合方法を採用することができ、従ってその重合方法は特に限定されない。モノマー成分の重合方法として、具体的には、溶液重合法又はバルク重合法等を用いることができ、重合時の重合熱の除去が容易であり、かつ、操業性が良いことから、工業的には溶液重合法が好ましい。
本発明の一実施形態に係る粘着剤組成物が含むイソシアネート系架橋剤としては、多官能イソシアネート(ポリイソシアネート)がより好ましい。当該多官能イソシアネートとは、1分子当たり、イソシアネート基を少なくとも2個含む化合物である。イソシアネート系架橋剤としては、例えば、芳香族ジイソシアネート、脂肪族ジイソシアネート、及び脂環族ジイソシアネート等のジイソシアネート;アダクトポリイソシアネート化合物;ビュレットポリイソシアネート化合物;イソシアヌレート環を有するポリイソシアネート化合物;等が挙げられる。
本発明の一実施形態に係る粘着剤組成物は、必要に応じて、有機溶剤をさらに含んでいてもよい。有機溶剤は、粘着剤組成物の粘度を調整する希釈剤として作用する。
本発明の一実施形態に係る粘着剤組成物は、さらに、必要に応じて、粘着剤組成物に通常使用される添加剤を含んでいてもよい。当該添加剤としては、例えば、粘着付与剤、充填剤、顔料、染料、老化防止剤、紫外線吸収剤、紫外線安定剤等が挙げられる。これら添加剤は、必要に応じて、1種を用いてもよく、2種以上を組み合わせて用いてもよい。また、粘着剤組成物における添加剤の含有量は、所望する粘着剤組成物の物性に応じて設定すればよく、特に限定されない。
本発明の一実施形態に係る粘着製品は、上述した粘着剤組成物から形成される粘着層を有する。粘着製品は、その表面に粘着層が形成される基材を有していてもよく、粘着層の上に保護紙をさらに有していてもよい。当該粘着製品としては、素子が電解液に浸漬された電気化学デバイスである例えば電解コンデンサーの素子の固定用粘着テープ、リチウムイオン電池の組み立て用粘着テープ等が挙げられる。即ち、本発明の一実施形態に係る粘着製品は、電解液に接触する部分、若しくは電解液に接触する可能性のある部分に好適に用いられる。より具体的には、本発明の一実施形態に係る粘着製品は、例えばγ-ブチロラクトン等の高極性溶剤を含む電解液を使用する電解コンデンサー又はリチウムイオン電池の製造に特に好適に用いられる。ここで、電気化学デバイスの一態様としては、粘着製品が巻回された素子と、当該素子が浸漬される電解液とを含む電気化学デバイスを指す。上記粘着製品は、用途に応じてテープ状、シート状等の種々の形状にすることができる。電解液には、γ-ブチロラクトン以外に、N-メチルピロリドン、プロピレンカーボネート、エチレンカーボネート、ジメチルカーボネート、ジエチルカーボネート、エチルメチルカーボネート等の高極性溶剤も含まれる。即ち、本発明の一実施形態において、上記粘着製品は、γ-ブチロラクトンのみならず、上述した種々の高極性溶剤を含む電解液を使用する電気デバイスに好適に用いられる。
粘着層は、例えば後述する基材の表面(片面又は両面)に、粘着剤組成物を公知の方法を用いて塗布することによって形成される。基材の両面に粘着層を形成して粘着製品とした場合には、粘着製品をいわゆる両面テープとして用いることができる。或いは、粘着層は、離型剤が塗布されている離型紙の表面に、粘着剤組成物を公知の方法を用いて塗布することによって形成される。離型紙の表面に粘着層を形成して粘着製品とした場合には、粘着製品を被着体に貼り付けた後、粘着層から離型紙を剥離することにより、粘着層だけが被着体上に存在することになる。従って、粘着製品を接着剤として用いることができる。なお、用途に応じて、粘着剤組成物を被着体に直接、塗布することにより、被着体上に粘着製品としての粘着層を形成することもできる。
その表面に粘着層が形成される上記基材としては、プラスチック系基材が好ましい。当該プラスチック系基材を構成する樹脂としては、具体的には、例えば、ポリエチレンテレフタレート(PET)、ポリエチレンナフタレート、ポリブチレンテレフタレート、ポリブチレンナフタレート等のポリエステル;ポリエチレン、ポリプロピレン(PP)、ポリメチルペンテン、エチレン-プロピレン共重合体等のポリオレフィン;ポリビニルアルコール;ポリ塩化ビニリデン;ポリ塩化ビニル;塩化ビニル-酢酸ビニル共重合体;ポリ酢酸ビニル;ポリアミド;ポリイミド(PI);セルロース類;フッ素系樹脂;ポリエーテル;ポリエーテルアミド;ポリエーテルニトリル;ポリエーテルケトン;ポリエーテルイミド(PEI);ポリフェニレンサルファイド(PPS);ポリスチレン等のポリスチレン系樹脂;ポリカーボネート;ポリエーテルスルホン;等が挙げられる。これら樹脂は、1種を用いてもよく、2種以上を組み合わせて(積層して)用いてもよい。これら樹脂のなかでも、耐熱性を考慮して、ポリエチレンテレフタレート等のポリエステル、ポリプロピレン等のポリオレフィン、及びフッ素系樹脂がより好ましく、吸水率が低い点を考慮して、ポリプロピレン等のポリオレフィンがさらに好ましい。
本発明の一実施形態に係る粘着製品は、必要に応じて、粘着層の上に保護紙(剥離紙又はセパレーターとも称する)を有していてもよい。
以下に示す方法によって、実施例及び比較例で得られたアクリル系ポリマー又は粘着テープを評価した。
GPCの測定装置として、東ソー(株)製の測定装置(品番:HLC-8220GPC)を用いた。下記測定条件で測定した値を、標準ポリスチレン(東ソー(株)製)を用いて換算し、得られた換算値をアクリル系ポリマーの重量平均分子量(Mw)とした。
(測定条件)
・分離カラム:東ソー(株)製、品番:TSKgel Super HZM-H
・抽出溶媒:テトラヒドロフラン
・流量:0.35mL/min
・注入量:10μL/回
・試料濃度:0.2重量%。
粘着テープを幅25mm×長さ50mmに切断し、その粘着層に、表面が研磨されたステンレス鋼板を載置した。その後、質量2kgのローラを上記ステンレス鋼板上で往復させることにより、当該ステンレス鋼板を粘着層に貼り付け、室温(約23℃)、相対湿度50%RH±10%の条件下で25分間静置した。その後、粘着テープをステンレス鋼板から剥離角度180°、剥離速度300mm/min で剥離したときの剥離強度を測定して初期粘着力を評価した。
粘着テープを幅5mm×長さ20mmに切断し、コンデンサーの素子に見立てた直径5mm×長さ50mmのアルミニウム棒に1.5周巻き付けた。そして、室温(約23℃)、相対湿度50%RH±10%の条件下で凡そ60分間放置した後、粘着テープを巻き付けた上記アルミニウム棒を、高極性溶剤を含む高温の電解液に見立てた、120℃に加温したγ-ブチロラクトンに、150時間、又は300時間浸漬した。その後、上記アルミニウム棒を取り出して、以下の基準に基づき、粘着テープの耐溶剤性を三段階(「○」優;「△」良;「×」不良)で評価した。
○:粘着テープ末端部の剥がれ具合が、4mm未満である。
△:粘着テープ末端部の剥がれ具合が、4mm以上、8mm未満である。
×:粘着テープ末端部の剥がれ具合が、8mm以上である。
攪拌機、還流冷却器、滴下装置及び温度計を取り付けた反応器内に、溶媒として酢酸エチル50gを入れた。また、イソノニルアクリレート96.6g、N-ビニル-2-ピロリドン3g、2-ヒドロキシエチルメタクリレート0.4g、及び重合開始剤(商品名:ナイパーBMT-K40、日油(株)製;過酸化物系重合開始剤)0.14gの混合物を調製した。そして、上記反応器内に、窒素雰囲気下にて、上記混合物のうちの25重量%を仕込んで凡そ85℃の還流温度まで昇温させ、昇温後に、当該混合物の残りの75重量%を1時間かけて滴下しながら重合した。滴下を開始してから8時間後に、有機溶剤としてトルエン100gを反応器に投入して重合を完了し、粘着剤組成物であるアクリル系ポリマー(A-1)を含む溶液を得た。得られた上記溶液の不揮発分は40.0重量%であり、アクリル系ポリマーの重量平均分子量(Mw)は50万であった。結果を、アクリル系ポリマーの組成等と共に、表1に示す。
合成例1におけるモノマー成分の組成及び割合、並びに重合開始剤の割合を、表1に記載した組成及び割合に変更した以外は、合成例1の操作と同様の操作を行うことにより、粘着剤組成物であるアクリル系ポリマー(A-2)~(A-9)を含む溶液を得た。結果を、アクリル系ポリマーの組成等と共に、表1に示す。
BA:ブチルアクリレート
2EHA:2-エチルヘキシルアクリレート
NVP:N-ビニル-2-ピロリドン
AA:アクリル酸
HEA:2-ヒドロキシエチルアクリレート
なお、重合開始剤の割合は、モノマー成分(100重量%)に対する割合である。また、「不揮発分」は、アクリル系ポリマーの溶液に占めるアクリル系ポリマー等の固形分の割合である。
アクリル系ポリマー(A-1)100重量部を含む溶液に対して、イソシアネート系架橋剤(商品名:コロネートL-55E、日本ポリウレタン工業(現・東ソー)(株)製)0.6重量部を添加すると共に、有機溶剤としてトルエンを添加し、不揮発分が20重量%の粘着剤組成物を調製した。
実施例1におけるアクリル系ポリマーを含む溶液を、表2に記載したアクリル系ポリマーを含む溶液に変更すると共に、イソシアネート系架橋剤の割合を、表2に記載した割合に変更した以外は、実施例1の操作と同様の操作を行うことにより、粘着製品として粘着テープを得た。得られた上記粘着テープの初期粘着力及び耐溶剤性を評価した。結果を表2に示す。
実施例1~6の結果から、本発明に係る粘着剤組成物から形成される粘着層を有する粘着テープ(粘着製品)は、初期粘着力を有しつつ、120℃に加温したγ-ブチロラクトンに300時間浸漬しても、粘着テープ末端部の剥がれ具合が4mm未満であり、耐溶剤性に優れていることが分かる。
Claims (13)
- 炭素数8以上のアルキル基を含有する(メタ)アクリレートと、架橋性モノマーと、窒素系複素環含有モノマーと、を含有するモノマー成分を共重合して得られる(メタ)アクリル系ポリマー、およびイソシアネート系架橋剤を含み、
前記架橋性モノマーは、水酸基を含有する架橋性モノマーを含み、
前記窒素系複素環含有モノマーは、ビニルラクタム系モノマーであり、
前記モノマー成分に占める酸基を含有する架橋性モノマーの割合は、2重量%以下である、電気化学デバイス用粘着剤組成物。 - 上記ビニルラクタム系モノマーは、N-ビニル-2-ピロリドンである、請求項1に記載の電気化学デバイス用粘着剤組成物。
- 上記モノマー成分に占める炭素数8以上のアルキル基を含有する(メタ)アクリレートの割合は、70重量%以上である、請求項1または2に記載の電気化学デバイス用粘着剤組成物。
- 上記モノマー成分に占める架橋性モノマーの割合は、0.01~10重量%である、請求項1~3の何れか1項に記載の電気化学デバイス用粘着剤組成物。
- 上記モノマー成分に占める窒素系複素環含有モノマーの割合は、0.5~30重量%である、請求項1~4の何れか1項に記載の電気化学デバイス用粘着剤組成物。
- 上記窒素系複素環含有モノマーと上記炭素数8以上のアルキル基を含有する(メタ)アクリレートとの重量比(窒素系複素環含有モノマー/炭素数8以上のアルキル基を含有する(メタ)アクリレート)は、0.01~0.43である、請求項1~5の何れか1項に記載の電気化学デバイス用粘着剤組成物。
- 上記モノマー成分に占める水酸基を含有する架橋性モノマーの割合は、0.01~10重量%である、請求項1~6の何れか1項に記載の電気化学デバイス用粘着剤組成物。
- 上記水酸基を含有する架橋性モノマーは、ヒドロキシアルキル(メタ)アクリレートである、請求項1~7の何れか1項に記載の電気化学デバイス用粘着剤組成物。
- 上記(メタ)アクリル系ポリマー(100重量%)に対するイソシアネート系架橋剤の量は、0.01~10重量%である、請求項1~8の何れか1項に記載の電気化学デバイス用粘着剤組成物。
- 有機溶剤をさらに含む、請求項1~9の何れか1項に記載の電気化学デバイス用粘着剤組成物。
- 請求項1~10の何れか1項に記載の電気化学デバイス用粘着剤組成物から形成される粘着層を有する粘着製品。
- 請求項11に記載の粘着製品が巻回された素子と、当該素子が浸漬される電解液とを含む電気化学デバイス。
- 電解コンデンサー又はリチウムイオン電池である、請求項12に記載の電気化学デバイス。
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