JP2009154814A - 電動倍力装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】キャリパ剛性が変更されても、入力ロッドの位置とブレーキ液圧との関係を概ね一定にできるようにし、ペダルフィーリングの改善を図る。
【解決手段】相対移動可能に配設した入力ピストン32とブースタピストン31との間に、両ピストンを相対変位の中立位置に保持するばね60を介装し、ブレーキペダルによる入力ピストンの移動に応じて、電動モータ40によりブースタピストン31を移動させてマスタシリンダ10内にブレーキ液圧を発生させる電動倍力装置において、予め入力ピストン32の位置とブレーキ液圧との望ましい関係を設定し、入力ピストン32の位置に応じて前記望ましい関係から目標液圧を求めて、該目標液圧が得られるように電動モータ40の回転を制御する。
【選択図】図1

Description

本発明は、自動車のブレーキ系に用いられる倍力装置に係り、より詳しくは電動モータを倍力源として利用する電動倍力装置に関する。
この種の電動倍力装置としては、特許文献1に記載されたものがある。このものは、ブレーキペダルの操作により進退動する入力部材と、該入力部材と相対移動可能に配置されたアシスト部材と、該アシスト部材を進退移動させる電動モータと、前記アシスト部材に対して前記入力部材を相対変位の中立位置に向けて付勢する付勢手段と、を備え、前記ブレーキペダルによる前記入力部材の移動に応じて、前記電動モータにより前記アシスト部材を移動させてマスタシリンダ内にブレーキ液圧を発生させる構造となっている。
特開2007−191133号公報
上記した従来の電動ブレーキ装置では、入力部材の位置とブレーキ液圧との関係がホイールシリンダ(ディスクブレーキ)の剛性(キャリパ剛性)の影響で変化し、キャリパ剛性が低下した状態では、ブレーキ踏み方向でペダルが軽くなり、ブレーキ放し方向でペダルの戻りが鈍くなって、ペダルフィーリングが悪化する問題があった。
本発明は、上記した従来の問題点に鑑みてなされたもので、その課題とするところは、キャリパ剛性が変更されても、入力ロッドの位置とブレーキ液圧との関係を概ね一定にでき、もって良好なペダルフィーングを確保できる電動倍力装置を提供することにある。
上記課題を解決するため、本発明は、ブレーキペダルによる入力部材の移動に応じて、電動モータによりアシスト部材を移動させてマスタシリンダ内にブレーキ液圧を発生させる電動倍力装置において、前記入力部材の絶対変位を検出する入力変位検出手段を設け、予め設定した入力部材の位置とブレーキ液圧との望ましい関係に基づいて、前記入力変位検出手段により検出した入力部材の位置から目標液圧を求め、該目標液圧が得られるように前記電動モータの回転を制御することを特徴とする。
本発明に係る電動倍力装置によれば、キャリパ剛性が変更されても、入力ロッドの位置とブレーキ液圧との関係を概ね一定にできるので、ペダルフィーリングが改善される。
以下、本発明を実施するための最良の形態を添付図面に基づいて説明する。
図1〜4は、本発明に係る電動倍力装置の一つの実施形態を示したものである。本電動倍力装置1は、後述のタンデム型のマスタシリンダ10のプライマリピストンとして共用される後述のピストン組立体30を内装したハウジング2を備えている。ハウジング2は、有底筒状のハウジング本体3と、このハウジング本体3の底板部3aに形成した開口部3bに環状ボス部4aを嵌合させて径方向に位置決めされると共に、図示を略すボルトにより該底板部3aに重ねて固定されたフロントカバー4と、ハウジング2の後端開口部に嵌合されると共に、ボルト5によりハウジング本体3の端面に固定されたカップ形状のリヤカバー6とからなっている。ハウジング2は、そのリヤカバー6に植立したスタッドボルトSを利用して、エンジンルームと車室とを仕切る隔壁Wに固定され、一方、このハウジング2には、そのフロントカバー4に植立したスタッドボルトS´を利用してマスタシリンダ10が連結される。
上記ハウジング2を構成するフロントカバー4は、その中心部にハウジング本体3内に延びる段付きの筒状ガイド部7を備えており、この筒状ガイド部7内には、前記ピストン組立体30が嵌挿されている。一方、ハウジング2を構成するリヤカバー6は、その中心部に隔壁Wを挿通して車室内へ延ばされる筒状ガイド部8を備えており、この筒状ガイド部8には、ブレーキペダルB(図4)と連動する入力ロッド9が挿入されている。なお、前記2つの筒状ガイド部7、8は同軸に配置されている。
タンデム型マスタシリンダ10は、図3によく示されるように有底のシリンダ本体11とリザーバ12とを備えており、そのシリンダ本体11内の奥側には、前記プライマリピストンとしてのピストン組立体30と対をなすカップ形状のセカンダリピストン13が配設されている。本実施形態において、ピストン組立体30およびセカンダリピストン13は、シリンダ本体11内に嵌合したスリーブ14の両端側に配置した2つのリングガイド15、16により摺動案内されるようになっている。シリンダ本体11内には、前記ピストン組立体30とセカンダリピストン13とにより2つの圧力室17、18が画成されており、また、シリンダ本体11の壁には、各圧力室17、18を外部に開通させる吐出ポート19、20が各独立に設けられている。
また、シリンダ本体11、スリーブ14およびリングガイド15、16には、各圧力室17、18内とリザーバ12とを連通するリリーフポート21、22が形成され、さらに、各リングガイド15、16の前後には、前記リリーフポート21、22を挟む態様で、ピストン組立体30、セカンダリピストン13との間をシールする各一対のシール部材23、24が配設されている。各圧力室17、18は、前記両ピストン30、13の前進に応じて、前記各一対のシール部材23、24が対応するピストン30、13の外周面に摺接することで、リリーフポート21、22に対して閉じられるようになる。また、各圧力室17、18内には、前記プライマリピストンとしてのピストン組立体30、セカンダリピストン13を後退方向へ付勢する戻しばね25、26がそれぞれ配設されている。
上記したマスタシリンダ1の構成は、プライマリピストンとしてのピストン組立体30を除けば、従来汎用のタンデム型マスタシリンダと同じであり、両ピストン30、13の前進に応じて各圧力室17、18内に封じ込められているブレーキ液が、吐出ポート19、20から外部へ吐出される。本実施形態において各吐出ポート19、20には、図4に示されるように液圧回路27から延ばされたブレーキ配管28、28´がそれぞれ接続されており、各圧力室17、18内のブレーキ液は、前記液圧回路25で圧力調整されて対応するホイールシリンダ(ディスクブレーキのキャリパ)29へ供給されるようになっている。
ピストン組立体30は、図2によく示されるように、筒状をなすブースタピストン(アシスト部材)31とこのブースタピストン31内にこれと相対移動可能に配設された入力ピストン(入力部材)32とからなっている。ブースタピストン31は、前記フロントカバー4の筒状ガイド部7およびマスタシリンダ10内のリングガイド15に摺動可能に嵌挿されており、その前端部がマスタシリンダ10の圧力室(プライマリ室)17内に延出されている。一方、入力ピストン32は、ブースタピストン31の内周に形成した環状壁31aに摺動可能に嵌挿されており、その前端部が同じく圧力室27内に延出されている。なお、ブースタピストン31の前端部およびセカンダリピストン22の前端部には、前記マスタシリンダ6内のリリーフポート21、22に連通可能な貫通孔33、34(図3)がそれぞれ穿設されており、ブレーキ非作動時には、これら貫通孔33、34を通じて各圧力室17、18とリザーバタンク12とが連通状態となる。
ここで、上記ピストン組立体30を構成するブースタピストン31と入力ピストン32との間は、ブースタピストン31の環状壁31aの前側に配置したシール部材35によりシールされており、このシール部材35と前記したリングガイド15の両端側のシール部材23とにより、圧力室17からマスタシリンダ10外へのブレーキ液の漏出が防止されている。前記シール部材35は、ブースタピストン31に内装され、前記圧力室17内の戻しばね25の一端を受ける筒状部材36によって位置固定されている。また、ハウジング2のフロントカバー4の筒状ガイド部7の内周面とブースタピストン31との間には、両者の間への異物の侵入を防止するシール部材37が介装されている。
一方、上記入力ピストン32の後端部には、前記ブレーキペダルBと連動する入力ロッド9の先端部がかしめにより連結されており、入力ピストン32は、ブレーキペダルBの操作(ペダル操作)によりブースタピストン31内を進退移動するようになっている。また、入力ロッド9の途中には、フランジ部38が一体に形成されており、入力ロッド9は、そのフランジ部38を前記リヤカバー6の筒状ガイド部8の後端に一体に形成した内方突起39に当接させることにより後方(車室側)への移動が規制されている。なお、入力ロッド9は、その先端の球形部9aを入力ピストン32の後端に形成された球面状凹部32aに嵌合させた状態で連結されており(図2)、これにより入力ロッド9の揺動が許容されている。
本電動倍力装置1のハウジング2内にはまた、電動モータ40とこの電動モータ40の回転を直線運動に変換して上記ピストン組立体30を構成するブースタピストン31に伝達するボールねじ機構(回転−直動変換機構)50とが配設されている。電動モータ40は、ステータ41と中空のロータ42とからなっており、そのステータ41がハウジング本体3およびリヤカバー6の相互間に位置固定的に配設されると共に、そのロータ42がハウジング本体3およびリヤカバー6に軸受43、44を介して回動自在に支持されている。
ボールねじ機構50は、図2によく示されるように、上記電動モータ40のロータ43にキー51を介して回転不能に嵌合されたナット部材52と、このナット部材52にボール53を介して噛合わされた中空のねじ軸(直動部材)54とからなっている。ねじ軸54の後端部には軸方向に延びるスリット55が形成されており、このスリット55には前記リヤカバー6の後端の内方突起39が挿入されている(図1)。すなわち、ねじ軸54は、ハウジング2内に回動不能にかつ軸方向移動可能に配設されており、これによりロータ42と一体にナット部材52が回転すると、ねじ軸54が直動する。一方、ねじ軸54は、そのスリット55の始端部分に内方フランジ56を備えており、この内方フランジ部56に前記ブースタピストン31の延長筒部57の後端に形成した外方フランジ部57aが当接するようになっている。
本実施形態において、上記ブースタピストン31の延長筒部57の後端の外方フランジ部57aと前記フロントカバー3の筒状ガイド部3aとの間には戻しばね(付勢手段)58が介装されている。ねじ軸54は、ブレーキ非作動時には前記戻しばね58により、その内方フランジ部56の端面(スリット55の始端)をリヤカバー6の内方突起39に当接させる後退端に位置決めされ、これに応じてブースタピストン31も、図1に示す原位置に位置決めされる。したがって、この状態からねじ軸54が前進すると、該ねじ軸54に押されてブースタピストン31も前進する。
また、ピストン組立体30を構成するブースタピストン31と入力ピストン32との相互間には、図2によく示されるように、一対のばね(付勢手段)60(60A、60B)が配設されている。この一対のばね60のうち、一方のばね60Aは、入力ピストン32の後端部に突設したフランジ部61とブースタピストン31内の縦壁62との間に、他方のばね60Bは、前記フランジ部61とブースタピストン31と一体の延長筒部57に形成した環状突起62との間にそれぞれ介装されている。この一対のばね60は、ブレーキ非作動時にブースタピストン31と入力ピストン32とを相対移動の中立位置に保持する役割をなすものであるが、これについては、後に詳述する。
図4に示されるように、車室内の固定部には、ブレーキペダルBの動きを介して車体に対する入力ピストン32(入力ロッド9)の絶対変位を検出するポテンショメータ(入力変位検出手段)65が配設されている。一方、ハウジング2内には、前記電動モータ40の回転変位から車体に対するブースタピストン31の絶対変位を検出する回転センサ66(アシスト変位検出手段)が配設されている(図1)。この回転センサ66は、ハウジング本体3に固定されたレゾルバステータ67とロータ42の外周面に固定されたレゾルバロータ68とからなっている。また、マスタシリンダ10と液圧回路27とを接続するブレーキ配管の一方28には、マスタシリンダ10の圧力室17内のブレーキ液圧を検出する圧力センサ69が接続されている(図4)。これらポテンショメータ65、回転センサ66および圧力センサ69の検出信号は、図4に示されるように、コントローラ70に送出されるようになっており、コントローラ70は、これらの信号に基づいて電動モータ40(ロータ43)の回転を制御する。
上記のように構成した電動倍力装置1においては、ブレーキペダルBの踏込み、すなわち入力ピストン32の前進に応じて電動モータ40を回転させると、その回転がボールねじ機構50によって直線運動に変換されて、ブースタピストン31が前進する。これによりブレーキペダルBから入力ピストン32に付与される入力推力と電動モータ40からブースタピストン31に付与されるブースタ推力とに応じたブレーキ液圧がマスタシリンダ10内の圧力室17、18に発生する。このとき、入力ピストン32とブースタピストン31との間に相対変位が生じないように電動モータ40の回転を制御すると、両ピストン32と31との間に介装した一対のばね部材60(60A,60B)が中立位置を維持する。このときの倍力比は、相対変位量がゼロであることから、ブースタピストン31の受圧面積と入力ピストン32の受圧面積との面積比で一義的に定まる。
一方、上記中立位置からブースタ推力によりブレーキ液圧を増加させる方向(フロント側)へブースタピストン31を相対変位させると、倍力比(制動力)が大きくなり、電動モータ40によるブレーキアシスト動作が実現する。このとき、ブレーキ液圧の増加に伴ってブレーキペダルBへの反力(ペダル反力)が増大しようとするが、前記したブースタピストン32のフロント側への相対変位に応じて一対のばね部材60のうち、ブレーキペダル側(リヤ側)のばね60Bの付勢力が増大するので、この付勢力によって前記したペダル反力の増大分が相殺される。一方、中立位置からブースタ推力によりブレーキ液圧を減少させる方向(リヤ側)へブースタピストン31を相対変位させると、倍力比(制動力)が減少し、回生制動時の回生協調動作が実現する。このとき、ブレーキ液圧の低下に伴ってペダル反力が減少しようとするが、前記したブースタピストン32のリヤ側への相対変位に応じて一対のばね部材60のうち、フロント側のばね60Aの付勢力が増大するので、この付勢力によって前記したペダル反力の減少分が相殺される。すなわち、ブレーキペダルBへの反力が調整される結果、ブレーキ操作の違和感はなくなる。
ところで、ブースタピストン31の位置(アシスト部材位置)とブレーキ液圧との関係は、ホイールシリンダ29の剛性すなわちキャリパ剛性によって変化する。図5は、この関係を示したもので、キャリパ剛性がa→b→cと低くなるに従って、同じアシスト部材位置で発生するブレーキ液圧も低くなる。
しかるに、従来の電動倍力装置にあっては、図6に示す制御ブロック図にあるように、ポテンショメータ(入力変位検出手段)65により検出した入力ピストン32の位置(入力部材位置)に応じて、ブースタピストン31の目標移動位置の指令(アシスト部材位置指令)を作製し、回転センサ(アシスト変位検出手段)66により実際のアシスト部材位置を確認しながら、目標移動位置にブースタピストン31が移動するように電動モータ40の回転(モータ回転)をフィードバック制御(F/B制御)しているだけであった。このため、キャリパ剛性が変更されると、入力ピストン32の変位に対して所望のブレーキ液圧が得られず、キャリパ剛性が大幅に低下した状態では、ブレーキ踏み方向でブレーキペダルBが軽くなり、ブレーキ放し方向でブレーキペダルBの戻りが鈍くなる不具合が生じ、ペダルフィーリングの悪化を招くという問題があった。
そこで、本電動制御装置1において、上記不具合の対策として、コントローラ70に以下のような制御を行わせるようにしている。
図7は、コントローラ70による第1の制御例を示したものである。本第1の制御例の実施に際しては、予め入力部材位置とブレーキ液圧との望ましい関係[A]を設定すると共に、所定のキャリパ剛性下でのブレーキ液圧とアシスト部材位置との関係[B]を設定する。また、前記ブレーキ液圧とアシスト部材位置との関係[B]は、前出図6に示したキャリパ剛性a〜cに応じて定まる関係である。
本第1の制御例においては、先ず、ポテンショメータ65により検出した入力ピストン32の位置(入力部材位置)に応じて前記望ましい関係[A]から目標液圧を求めて、該目標液圧の液圧指令を作製し、続いて、前記関係[B]に基づいて前記液圧指令(目標液圧)に対応するブースタピストン31の目標移動位置を求めてアシスト部材位置指令を作製する。その後は、従来と同様に回転センサ66で検出された実際のブースタピストン31の位置(アシスト部材位置)を確認しながら、目標移動位置にブースタピストン31が移動するように電動モータ40の回転をフィードバック制御(F/B制御)する。このような位置制御を行うことで、前記ブレーキ液圧とアシスト部材位置との関係[B]が図6に示したキャリパ剛性a〜cに応じた関係になっていれば、入力ピストン32の変位に対して所望のブレーキ液圧が得られるようになる。
図8は、コントローラ70による第2の制御例を示したものである。本第2の制御例は、上記第1の制御例において、前記液圧センサ(液圧検出手段)69により検出した現在の液圧(値)を利用することを特徴とする。すなわち、前記液圧指令の目標液圧と液圧センサ69により検出した現在の液圧との圧力差に変換係数をかけて前記ブースタピストン31の目標移動位置(アシスト部材位置指令)を補正し、この補正後のアシスト部材位置指令に基づいて現在のアシスト部材位置を確認しながら、目標移動位置にブースタピストン31が移動するように電動モータ40の回転をフィードバック制御(F/B制御)する。この第2の制御例においては、現在の液圧値によりブースタピストン31の目標移動位置を補正することで、入力ピストン32の変位に対して所望のブレーキ液圧がより正確に得られるようになる。
図9は、コントローラ70による第3の制御例を示したものである。本第3の制御例は、望ましい関係[A]に対し、キャリパ剛性が低い場合、ブレーキ踏み方向でブレーキペダルBが軽くなったり、ブレーキ離し方向でブレーキペダルBの戻りが鈍くなったりする場合があるため、上記第2の制御例において、ポテンショメータ65により検出した入力部材位置と回転センサ66で検出したアシスト部材位置とから入力ピストン32とブースタピストン31との相対変位(量)を求め、この相対変位と前記液圧センサ69により検出した現在の液圧値とを用いて液圧指令制限[C]を付加することで、キャリパ剛性が大幅に低下した状態でも、ブレーキ踏み方向でブレーキペダルBが軽くなったり、ブレーキ離し方向でブレーキペダルBの戻りが鈍くなったりすることはなくなり、ペダルフィーリングが改善されることを特徴とする。
ここで、上記第3の制御例において、液圧指令制限[C]を作製するための制限部は、一例として、図10に示すように、前記相対変位量と液圧変動幅との関係に基づいて、相対液圧上限および相対液圧下限を作製し、それぞれに前記液圧センサ69により検出した現在の液圧値を加えて決定する構成とすることができる。
図11は、コントローラ70による第4の制御例を示したものである。本第4の制御例においては、予め入力部材位置とブレーキ液圧との望ましい関係[A]を設定し、ポテンショメータ65により検出した入力ピストン32の位置(入力部材位置)に応じて前記望ましい関係[A]から目標液圧を求めて、該目標液圧の液圧指令を作製する。その後は、液圧センサ(液圧検出手段)69で検出された実際の液圧(値)を確認しながら、液圧指令の目標液圧が得られるように電動モータ40の回転をフィードバック制御(F/B制御)する。このような液圧制御を行うことで、第1の制御例と同様、キャリパ剛性が変更になっても、入力ピストン32の変位に対して所望のブレーキ液圧が得られる。本第4の制御例では特に、直接液圧制御を行うので、位置制御を行う第1の制御例よりも制御は簡単となる。
図12は、コントローラ70による第5の制御例を示したものである。本第5の制御例は、上記第4の制御例において、ポテンショメータ65により検出した入力部材位置と回転センサ66で検出したアシスト部材位置とから入力ピストン32とブースタピストン31との相対変位(量)を求め、この相対変位と前記液圧センサ69により検出した現在の液圧(値)とを用いて液圧指令制限[C]を付加することで、キャリパ剛性が大幅に低下した状態でも、ブレーキ踏み方向でブレーキペダルBが軽くなったり、ブレーキ離し方向でブレーキペダルBの戻りが鈍くなったりすることはなく、ペダルフィーリングが改善されることを特徴とする。
ここで、上記第5の制御例において、液圧指令制限[C]を作製するための制限部は、一例として、図13に示すように、前記液圧値と液圧変動幅との関係に基づいて、相対液圧上限および相対液圧下限を作製し、それぞれに前記液圧センサ69により検出した現在の液圧(値)を加えて設定する構成とすることができる。
なお、液圧線さがブレーキシステム内に設けられている場合には、現在の液圧と現在の相対変位との両方を用いて相対液圧の上下限を求めるようにしてもよい。
本発明の一つの実施形態としての電動倍力装置の全体構造を示す断面図である。 本電動倍力装置の要部構造を示す断面図である。 本電動倍力装置と組合せるマスタシリンダの構造を示す断面図である。 本電動倍力装置の制御系を示す系統図である。 電動倍力装置におけるアシスト部材位置とブレーキ液圧との関係に及ぼすキャリパ剛性の影響を示すグラフである。 電動倍力装置における従来の制御内容を示す制御ブロック図である。 本電動倍力装置における第1の制御例を示す制御ブロック図である。 本電動倍力装置における第2の制御例を示す制御ブロック図である。 本電動倍力装置における第3の制御例を示す制御ブロック図である。 第3の制御例における液圧指令制限を作製するための制限部の制御内容を示す制御ブロック図である。 本電動倍力装置における第4の制御例を示す制御ブロック図である。 本電動倍力装置における第5の制御例を示す制御ブロック図である。 第5の制御例における液圧指令制限を作製するための制限部の制御内容を示す制御ブロック図である。
符号の説明
1 電動倍力装置
2 ハウジング
9 入力ロッド
10 タンデムマスタシリンダ
17、18 マスタシリンダの圧力室
21 ブースタピストン(アシスト部材)
22 入力ピストン(入力部材)
29 ホイールシリンダ(ディスクブレーキ)
30(30A、30B) ばね(付勢手段)
40 電動モータ
50 ボールねじ機構(回転−直動変換機構)
65 ポテンショメータ(入力変位検出手段)
66 回転センサ(アシスト変位検出手段)
69 液圧センサ(液圧検出手段)
70 コントローラ
B ブレーキペダル

Claims (8)

  1. ブレーキペダルの操作により進退移動する入力部材と、該入力部材と相対移動可能に配置されたアシスト部材と、該アシスト部材を進退移動させる電動モータと、前記アシスト部材に対して前記入力部材を相対変位の中立位置に向けて付勢する付勢手段と、を備え、前記ブレーキペダルによる前記入力部材の移動に応じて、前記電動モータにより前記アシスト部材を移動させてマスタシリンダ内にブレーキ液圧を発生させる電動倍力装置において、前記入力部材の絶対変位を検出する入力変位検出手段を設け、予め設定した入力部材の位置とブレーキ液圧との望ましい関係に基づいて、前記入力変位検出手段により検出した入力部材の位置から目標液圧を求め、該目標液圧が得られるように前記電動モータの回転を制御することを特徴とする電動倍力装置。
  2. 前記アシスト部材の絶対変位を検出するアシスト変位検出手段を設け、予め設定したブレーキ液圧とアシスト部材の位置との関係に基づいて前記目標液圧から前記アシスト部材の目標移動位置を求め、前記アシスト変位検出手段により前記アシスト部材の現在位置を確認しながら、前記目標移動位置にアシスト部材が移動するように前記電動モータの回転をフィードバック制御することを特徴とする請求項1に記載の電動倍力装置。
  3. 前記マスタシリンダ内のブレーキ液圧を検出する液圧検出手段を設け、前記アシスト部材の目標移動位置を、前記液圧検出手段により検出した現在の液圧と前記目標液圧との液圧差を用いて補正することを特徴とする請求項2に記載の電動倍力装置。
  4. 前記入力変位検出手段および前記アシスト変位検出手段の検出値に基づいて前記入力部材と前記アシスト部材との相対変位量を求め、該相対変位量と前記液圧検出手段により検出した現在の液圧とに基づいて、前記目標液圧の上・下限を制限することを特徴とする請求項3に記載の電動倍力装置。
  5. 前記相対変位量と液圧変動幅との関係に基づいて、前記液圧制限の上限と下限とを決定することを特徴とする請求項4に記載の電動倍力装置。
  6. 前記マスタシリンダ内のブレーキ液圧を検出する液圧検出手段を設け、該液圧検出手段により検出した現在の液圧を確認しながら、前記目標液圧が得られるように前記電動モータの回転をフィードバック制御することを特徴とする請求項1に記載の電動倍力装置。
  7. 前記入力変位検出手段および前記アシスト変位検出手段の検出値に基づいて前記入力部材と前記アシスト部材との相対変位量を求め、該相対変位量と前記液圧検出手段により検出した現在の液圧とに基づいて、前記目標液圧の上・下限を制限することを特徴とする請求項6に記載の電動倍力装置。
  8. 前記ブレーキ液圧と液圧変動幅との関係に基づいて、前記液圧制限の上限と下限とを決定することを特徴とする請求項7に記載の電動倍力装置。
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