JP2009154268A - ウォータージェット加工装置の処理方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】ウォータージェット加工作業を実施した次の日に装置ハウジングの被加工物搬入・搬出開口を開閉する蓋を開けても乾燥した砥粒が被加工物搬入・搬出開口を通して飛散しないようにしたウォータージェット加工装置の処理方法を提供する。
【解決手段】被加工物搬入・搬出開口1dを開閉する蓋1eを備えた装置ハウジング1と、装置ハウジング内に配設され被加工物を保持する被加工物保持手段6と、被加工物保持手段によって保持された被加工物に砥粒が混入された加工水を噴射する加工水噴射手段71と、加工水噴射手段と該被加工物保持手段とを相対移動せしめる移動手段とを具備しているウォータージェット加工装置の処理方法であって、ウォータージェット加工が終了した後に、蓋を開けて被加工物搬入・搬出開口を通して装置ハウジング内にウォータージェット加工時に飛散した砥粒の定着を維持するための定着維持剤200を散布し、その後蓋を閉める。
【選択図】図7

Description

本発明は、半導体ウエーハ等の被加工物を高圧の加工水を噴射して切断するウォータージェット加工装置の処理方法に関する。
半導体デバイス製造工程においては、略円板形状である半導体ウエーハの表面に格子状に配列された多数の領域にIC、LSI等の回路を形成し、該回路が形成された各領域を所定のストリートといわれる切断予定ラインに沿ってダイシングすることにより個々の半導体チップを製造している。このようにして分割された半導体チップは、パッケージングされて携帯電話やパソコン等の電気機器に広く利用されている。
携帯電話やパソコン等の電気機器はより軽量化、小型化が求められており、半導体チップのパッケージもチップサイズパッケージ(CSP)と称する小型化できるパッケージ技術が開発されている。CSP技術の一つとして、Quad Flat Non−lead Package(QFN)と称するパッケージ技術が実用化されている。このQFNと称するパッケージ技術は、半導体チップの接続端子に対応した接続端子が複数形成されているとともに半導体チップ毎に区画する分割予定ラインが格子状に形成された銅板等の金属板に複数個の半導体チップをマトリックス状に配設し、半導体チップの裏面側から樹脂をモールディングした樹脂部によって金属板と半導体チップを一体化することによりCSP基板を形成する。このCSP基板を分割予定ラインに沿って切断することにより、個々にパッケージされたチップサイズパッケージ(CSP)に分割する。
上記CSP基板の切断は、一般にダイシング装置とよばれる精密切削装置によって施される。このダイシング装置は、環状の砥粒層を備えた切削ブレードを備え、この切削ブレードを回転させつつCSP基板の分割予定ラインに沿って相対移動することにより、CSP基板を分割予定ラインに沿って切断し、個々のチップサイズパッケージ(CSP)に分割する。しかるに、CSP基板を切削ブレードによって切断すると、接続端子にバリが生じ、隣接する接続端子同士が短絡してチップサイズパッケージ(CSP)の品質および信頼性を低下させるという問題がある。
また、CSP基板に限らず、半導体ウエーハ等の被加工物を切削ブレードによって切断すると、被加工物の表面に微細な切削屑が付着して汚染するという問題もある。
このような切削ブレードによる切断における問題を解消する切断技術として、被加工物保持機構によって保持された被加工物にシリカ、ガーネット、ダイヤモンド等の砥粒を混入した高圧の加工水をノズルから噴射して被加工物を切断するウォータージェット切断加工が提案されている。(例えば、特許文献1参照。)
特開2005−231000号公報
ウォータージェット加工装置は、砥粒を混入した高圧の加工水を被加工物に噴射することによって発生する噴霧が設置場所であるクリーンルームに飛散しないように各機構が装置ハウジング内に収容されているとともに、作業中には砥粒が混入した噴霧を排気ダクトを介して排気している。しかるに、作業が終了し次の日に作業を開始するために装置ハウジングの被加工物搬入・搬出開口を開閉する蓋を開けると、乾燥した砥粒が被加工物搬入・搬出開口を通してクリーンルームに飛散するという問題がある。
本発明は上記事実に鑑みてなされたものであり、その主たる技術的課題は、ウォータージェット加工作業を実施した次の日に装置ハウジングの被加工物搬入・搬出開口を開閉する蓋を開けても乾燥した砥粒が被加工物搬入・搬出開口を通して飛散しないようにしたウォータージェット加工装置の処理方法を提供することである。
上記主たる技術課題を解決するため、本発明によれば、被加工物搬入・搬出開口を有するとともに該被加工物搬入・搬出開口を開閉する蓋を備えた装置ハウジングと、該装置ハウジング内に配設され被加工物を保持する被加工物保持手段と、該被加工物保持手段によって保持された被加工物に砥粒が混入された加工水を噴射する加工水噴射手段と、該加工水噴射手段と該被加工物保持手段とを相対移動せしめる移動手段と、を具備しているウォータージェット加工装置の処理方法であって、
ウォータージェット加工が終了した後に、該蓋を開けて該被加工物搬入・搬出開口を通して該装置ハウジング内にウォータージェット加工時に飛散した砥粒の定着を維持するための定着維持剤を散布し、その後該蓋を閉める、
ことを特徴とするウォータージェット加工装置の処理方法が提供される。
上記定着維持剤は、水溶性樹脂であることは望まく、ポリビニールアルコールであることが好ましい。
本発明によるウォータージェット加工装置の処理方法においては、ウォータージェット加工が終了した後に、装置ハウジングの蓋を開けて被加工物搬入・搬出開口を通して装置ハウジング内にウォータージェット加工時に飛散した砥粒の定着を維持するための定着維持剤を散布し、その後蓋を閉めるので、定着維持剤は装置ハウジング内に浮遊している砥粒を内壁等に付着せしめる。従って、後日ウォータージェット加工を実施するために装置ハウジングの蓋を開けても乾燥した砥粒が被加工物搬入・搬出開口を通してクリーンルームに飛散することはない。
以下、本発明によるウォータージェット加工装置の処理方法の好適な実施形態を図示している添付図面を参照して、更に詳細に説明する。
図1には本発明によるウォータージェット加工装置の処理方法を実施するウォータージェット加工装置の要部斜視図が示されており、図2には図1に示すウォータージェット加工装置の断面図が示されている。図1および図2に示されたウォータージェット加工装置は、直方体状の装置ハウジング1を具備している。装置ハウジング1内には静止基台2が配設されており、該静止基台2は図2に示すように装置ハウジング1の後壁1aに固定されている。この静止基台2の手前側の側面には、矢印Xで示す方向に沿って平行に延びる一対の案内レール21、21が設けられている。
上記静止基台2には、第1の可動基台3が上記一対の案内レール21、21に沿って摺動可能に装着されている。即ち、図1に示すように第1の可動基台3における第1の可動基台3と対向する一方の面には静止基台2に設けられた一対の案内レール21、21に嵌合する一対の被案内溝31、31が設けられており、この一対の被案内溝31、31を上記一対の案内レール21、21に嵌合することにより、第1の可動基台3は静止基台2に一対の案内レール21、21に沿って矢印Xで示す方向に摺動可能に装着される。また、第1の可動基台3の他方の面には、矢印Zで示す方向に平行に延びる一対の案内レール32、32が設けられている。図示の実施形態におけるウォータージェット加工装置は、第1の可動基台3を上記静止基台2に設けられた一対の案内レール21、21に沿って矢印Xで示す方向に移動させるための第1の移動手段30を具備している。第1の移動手段30は、一対の案内レール21と21との間に該案内レールと平行に配設された雄ネジロッド301と、該雄ネジロッド301を回転駆動するためのパルスモータ302とを含んでいる。雄ネジロッド301は、上記第1の可動基台3に設けられた雌ネジ33と螺合し、その一端が静止基台2に配設された軸受部材303に回転可能に支持されている。パルスモータ302は、その駆動軸が雄ネジロッド301の他端に連結されている。従って、パルスモータ302を正転または逆転駆動して雄ネジロッド301を正転または逆転駆動することにより、第1の可動基台3を静止基台2に設けられた一対の案内レール21、21に沿って矢印Xで示す方向に移動せしめる。
上記第1の可動基台3には、第2の可動基台4が上記一対の案内レール32、32に沿って摺動可能に装着されている。即ち、第2の可動基台4における第1の可動基台3と対向する一方の側面には第1の可動基台3に設けられた一対の案内レール32、32に摺動可能に嵌合する一対の被案内溝41、41が設けられており、この一対の被案内溝41、41を上記一対の案内レール32、32嵌合することにより、第2の可動基台4は第1の可動基台3に一対の案内レール32、32に沿って矢印Zで示す方向に摺動可能に装着される。また、第2の可動基台4は、上記一方の側面に対して垂直な側面に設けられ矢印Yで示す方向に平行に延びる一対の案内レール42、42を備えている。図示の実施形態におけるウォータージェット加工装置は、第2の可動基台4を上記第1の可動基台3に設けられた一対の案内レール32、32に沿って矢印Zで示す方向に移動させるための第2の移動手段40を具備している。第2の移動手段40は、一対の案内レール32と32との間に該案内レールと平行に配設された雄ネジロッド401と、該雄ネジロッド401を回転駆動するためのパルスモータ402とを含んでいる。雄ネジロッド401は、上記第2の可動基台4に設けられた雌ネジ43と螺合し、その一端が第1の可動基台3に配設された軸受部材403に回転可能に支持されている。パルスモータ402は、その駆動軸が雄ネジロッド401の他端に連結されている。従って、パルスモータ402を正転または逆転駆動して雄ネジロッド401を正転または逆転駆動することにより、第2の可動基台4を第1の可動基台3に設けられた一対の案内レール32、32に沿って矢印Zで示す方向に移動せしめる。
上記第2の可動基台4には、第3の可動基台5が上記一対の案内レール42、42に沿って摺動可能に装着されている。即ち、第3の可動基台5における第2の可動基台4と対向する一方の側面には上記第2の可動基台4に設けられた一対の案内レール42、42に摺動可能に嵌合する一対の被案内溝51、51(図1においては上側の一方だけが示されている)が設けられており、この一対の被案内溝51、51を上記一対の案内レール42、42に嵌合することにより、第3の可動基台5は第2の可動基台4に一対の案内レール42、42に沿って矢印Yで示す方向に摺動可能に装着される。図示の実施形態におけるウォータージェット加工装置は、第3の可動基台5を上記第2の可動基台4に設けられた一対の案内レール42、42に沿って矢印Yで示す方向に移動させるための第3の移動手段50を具備している。第3の移動手段50は、一対の案内レール42と42との間に該案内レールと平行に配設された雄ネジロッド501と、該雄ネジロッド501を回転駆動するためのパルスモータ502とを含んでいる。雄ネジロッド501は、上記第3の可動基台5に設けられた雌ネジ(図示せず)と螺合し、その一端が第2の可動基台4に配設された軸受部材503に回転可能に支持されている。パルスモータ502は、その駆動軸が雄ネジロッド501の他端に連結されている。従って、パルスモータ502を正転または逆転駆動して雄ネジロッド501を正転または逆転駆動することにより、第3の可動基台5を第3の可動基台4に設けられた一対の案内レール42、42に沿って矢印Yで示す方向に移動せしめる。
上記第3の可動基台5の他方の面には、矢印Xで示す方向に延びる被加工物保持手段としての被加工物保持テーブル6が装着されている。この被加工物保持テーブル6には、矩形状の開口61が形成されているとともに、該開口61の周囲上面に4本の位置決めピン62が突出して配設されている。図示の実施形態におけるウォータージェット加工装置は、被加工物保持テーブル6の下側に配設され、後述する高圧の加工水を緩衝するための水を収容する水槽60を備えている。
上述した被加工物保持手段としての被加工物保持テーブル6の上方には、被加工物保持テーブル6上に保持される被加工物に加工水を噴射するための加工水噴射手段7を構成する加工水噴射ノズル71が配設される。この加工水噴射ノズル71は直径が200μm程度の噴出口を備えており、上記静止基台2に固定されたノズル支持部材8に支持されている。また、加工水噴射ノズル71は、砥粒を混入した高圧の加工水を供給する加工水供給手段72に接続されている。
図示の実施形態におけるウォータージェット加工装置は、図2に示すように装置ハウジング1の前壁1bおよび上壁1cに設けられ上記被加工物保持テーブル6に加工前の被加工物を搬入するとともに被加工物保持テーブル6に保持されて加工された被加工物を搬出するための被加工物搬入・搬出開口1dと、該被加工物搬入・搬出開口1dを開閉する蓋1eを備えている。蓋1eは、後端部が装置ハウジング1の上壁1cにヒンジ1f、1fによって開閉可能に支持されている。なお、蓋1eの前側に把手1gが取り付けられている。また、装置ハウジング1内には、図2に示すように被加工物保持テーブル6と水槽60との間に仕切り板1hが配設されている。この仕切り板1hには、後述するウォータージェットが通るための挿通開口1jが設けられている。
次に、上述したウォータージェット加工装置によって被加工物としてのCSP基板を切断するウォータージェット加工について説明する。
先ず、被加工物としてのCSP基板について、図3および図4を参照して説明する。
図3および図4に示すCSP基板10は、金属板100に3個のブロック10a、10b、10cが連続して形成されている。CSP基板10を構成する3個のブロック10a、10b、10cの表面100aには、それぞれ所定の方向に延びる複数の第1の分割予定ライン101と、該第1の分割予定ライン101と直交する方向に延びる第2の分割予定ライン102が格子状に形成されている。第1の分割予定ライン101と第2の分割予定ライン102によって区画された複数の領域にそれぞれチップサイズパッケージ(CSP)103が配置されており、このチップサイズパッケージ(CSP)103は各ブロック10a、10b、10c毎に金属板100の裏面側から合成樹脂部110a、110b、110cによってモールディングされている。なお、CSP基板10を構成する金属板100の外周部は3個のブロック10a、10b、10cより外側に突出して形成されており、この長手方向両側の突出部に位置決め用の複数の穴104(図示の実施形態においては、それぞれ4個)が設けられている。このように形成されたCSP基板10は、第1の分割予定ライン101および第2の分割予定ライン102に沿って切断され個々にパッケージされたチップサイズパッケージ(CSP)103に分割される。
上述したCSP基板10は、図5に示す第1の被加工物保持治具12aおよび図6に示す第2の被加工物保持治具12bによって保持され、ウォータージェット加工装置の上記被加工物保持テーブル6上に保持される。なお、図5に示す第1の被加工物保持治具12aおよび図6に示す第2の被加工物保持治具12bは、後述する第1の貫通溝および第2の貫通溝以外は同一の構成であるため、同一部材には同一符号を付して説明する。図5に示す第1の被加工物保持治具12aおよび図6に示す第2の被加工物保持治具12bは、それぞれ下挟持板13と上挟持板14とからなっており、片側辺が2個のヒンジ15、15によって互いにヒンジ結合されている。
第1の被加工物保持治具12aおよび第2の被加工物保持治具12bを構成する下挟持板13は、金属または合成樹脂によって矩形状に形成された板材からなっており、その上面には上記CSP基板10が嵌合する矩形状の凹部130が形成されている。この矩形状の凹部130の長手方向両側には上記CSP基板10の電極板100に形成された複数の位置決め用の穴104が嵌合する複数の位置決めピン131が配設されている。また、下挟持板13の4隅部には、上記第1の被加工物保持テーブル6aおよび第2の被加工物保持テーブル6bに配設された4本の位置決めピン62と嵌合する位置決め用の4個の穴132が設けられている。そして、図5に示す第1の被加工物保持治具12aを構成する下挟持板13の矩形状の凹部130には、上記CSP基板10の第1の分割予定ライン101と対応する第1の貫通溝133aと、該第1の貫通溝133aの一端および他端において隣接する第1の貫通溝133aを交互に連通する第2の貫通溝134aが形成されている。また、図6に示す第2の被加工物保持治具12bを構成する下挟持板13の矩形状の凹部130には、上記CSP基板10の第2の分割予定ライン102と対応する第1の貫通溝133bと、該第1の貫通溝133bの一端および他端において隣接する第1の貫通溝133bを交互に連通する第2の貫通溝134bが形成されている。
第1の被加工物保持治具12aおよび第2の被加工物保持治具12bを構成する上挟持板14には、それぞれ開口141が設けられている。この開口141は、上記CSP基板10と相似形でCSP基板10より僅かに小さい寸法形状に形成されている。
上記CSP基板10を第1の分割予定ライン101および第2の分割予定ライン102に沿って切断するには、先ず第1の被加工物保持治具12aの下挟持板13にCSP基板10を載置する。このとき、CSP基板10を矩形状の凹部130に嵌合するとともに、電極板100に形成された複数の位置決め用の穴104を下挟持板13に設けられた複数の位置決めピン131に嵌合する。そして、上挟持板14を重合して係合片16を係合凹部133に係合する。このようにしてCSP基板10を第1の被加工物保持治具12aにセットしたならば、図1および図2に示す装置ハウジング1の蓋1eを開け、CSP基板10がセットされた第1の被加工物保持治具12aを被加工物搬入・搬出開口1dを通して被加工物保持テーブル6上に載置する。このとき、第1の被加工物保持治具12aの下挟持板13に設けられた4個のピン穴132を被加工物保持テーブル6に配設された4本の位置決めピン62と嵌合することにより、CSP基板10がセットされた第1の被加工物保持治具12aは被加工物保持テーブル6の所定位置に保持される。このようにしてCSP基板10がセットされた第1の被加工物保持治具12aを被加工物保持テーブル6の所定位置に保持したならば、装置ハウジング1の蓋1eを閉める。
CSP基板10がセットされた第1の被加工物保持治具12aがウォータージェット加工装置における被加工物保持テーブル6の所定位置に保持されたならば、第1の移動手段30および第3の移動手段50を作動して第1の可動基台3および第3の可動基台5を矢印Xおよび矢印Yで示す方向に移動させて、被加工物保持テーブル6に保持されたCSP基板10を加工水噴射ノズル71の下方である加工領域に移動し、所定の加工開始位置に位置付ける。そして、第2の移動手段40を作動して第2の可動基台4を矢印Zで示す方向に移動し加工水噴射ノズル71をCSP基板10の表面から上方に所定の間隔(例えば、50μm)を置いた所定位置に位置付ける。
次に、加工水噴射手段7の加工水供給手段9を作動して加工水噴射ノズル71から砥粒が混入された加工水を噴射するとともに、第3の移動手段50および第1の移動手段30を作動して第3の可動基台5および第1の可動基台3を矢印Yおよび矢印Xで示す方向に順次移動させることにより、被加工物保持テーブル6即ちCSP基板10を加工水噴射ノズル71に対して第1の被加工物保持治具12aの下挟持板13に形成された第1の貫通溝133aおよび第2の貫通溝134aに沿って移動せしめる。この結果、CSP基板10を形成するブロック10cは、第1の分割予定ライン101の全てと第2の分割予定ライン102の一部に沿って(第1の被加工物保持治具12aの下挟持板13に形成された第1の貫通溝133aおよび第2の貫通溝134aに沿って)切断される(第1の切断工程)。なお、切断時においては、高圧の加工水はCSP基板10を貫通するが、切断後の高圧の加工水は下挟持板13に形成された第1の貫通溝133aおよび第2の貫通溝134aを通り、更に仕切り板1hに形成された挿通開口1j(図2参照)を通して水槽60に収容された緩衝用の水によってその勢いが和らげられる。
上述した第1の切断工程を実施したならば、装置ハウジング1の蓋1eを開け、第1の切断工程が実施されたCSP基板10を挟持している第1の被加工物保持治具12aを被加工物保持テーブル6から取り外す。そして、第1の被加工物保持治具12aに挟持されているCSP基板10を第2の被加工物保持治具12bにセットする。このCSP基板10のセットは、上記第1の被加工物保持治具12aへのセットと同様に実施する。
CSP基板10を第2の被加工物保持治具12bにセットしたならば、CSP基板10がセットされた第2の被加工物保持治具12bを装置ハウジング1の被加工物搬入・搬出開口1dを通して被加工物保持テーブル6上に載置し、上記第1の被加工物保持治具12aと同様に被加工物保持テーブル6の所定位置に保持する。そして、装置ハウジング1の蓋1eを閉める。次に、第1の移動手段30および第3の移動手段50を作動して第1の可動基台3および第3の可動基台5を矢印Xおよび矢印Yで示す方向に移動させて、被加工物保持テーブル6に保持されたCSP基板10を加工水噴射ノズル71の下方である加工領域に移動し、所定の加工開始位置に位置付ける。そして、第2の移動手段40を作動して第2の可動基台4を矢印Zで示す方向に移動し加工水噴射ノズル71をCSP基板10の表面から上方に所定の間隔(例えば、50μm)を置いた所定位置に位置付ける。
次に、加工水噴射手段7の加工水供給手段72を作動して加工水噴射ノズル7から砥粒が混入された加工水を噴射するとともに、第3の移動手段50および第1の移動手段30を作動して第3の可動基台5および第1の可動基台3を矢印Yおよび矢印Xで示す方向に順次移動させることにより、被加工物保持テーブル6即ちCSP基板10を加工水噴射ノズル71に対して第2の被加工物保持治具12bの下挟持板13に形成された第1の貫通溝133bおよび第2の貫通溝134bに沿って移動せしめる。この結果、CSP基板10を形成するブロック10cは、第2の分割予定ライン102の全てと第1の分割予定ライン101の一部に沿って(第2の被加工物保持治具12bの下挟持板13に形成された第1の貫通溝133bおよび第2の貫通溝134bに沿って)切断される(第2の切断工程)。なお、切断時においては、高圧の加工水はCSP基板10を貫通するが、切断後の高圧の加工水は下挟持板13に形成された第1の貫通溝133bおよび第2の貫通溝134bを通り、更に仕切り板1hに形成された挿通開口1j(図2参照)を通して水槽60に収容された緩衝用の水によってその勢いが和らげられる。
上述した第2の切断工程を実施したならば、装置ハウジング1の蓋1eを開け、第2の切断工程が実施されたCSP基板10を挟持している第2の被加工物保持治具12bを被加工物保持テーブル6から取り外す。以上のようにして第1の切断工程および第2の切断工程を実施することによりCSP基板10は、第1の分割予定ライン101のおよび第2の分割予定ライン102に沿って切断され、個々のチップサイズパッケージ(CSP)に分割される。
上述したウォータージェット加工による切断作業が終了しても装置ハウジング1内は、切断作業時に噴射され砥粒が混入された加工水が霧状に充満している。そこで本発明においては、その日の作業が終了したら、図7に示すように被加工物搬入・搬出開口1dから装置ハウジング1内に上記切断加工時に飛散した砥粒の定着を維持するための定着維持剤200を散布する。なお、定着維持剤は、ポリビニールアルコール等の水溶性樹脂をスプレー散布することが望ましい。このようにして、装置ハウジング1内に定着維持剤200をスプレーによって散布したならば、装置ハウジング1の蓋1eを閉める。
上述したように装置ハウジング1内に散布された定着維持剤200は、装置ハウジング1内に浮遊している砥粒を内壁等に付着せしめる。従って、後日切断作業を実施するために装置ハウジング1の蓋1eを開けても乾燥した砥粒が被加工物搬入・搬出開口1dを通してクリーンルームに飛散することはない。なお、上記定着維持剤200としてポリビニールアルコール等の水溶性樹脂を使用すると、切断作業時に飛散する加工水によって溶解して除去されるので、定着した砥粒が蓄積することはない。
本発明によるウォータージェット加工の処理方法を実施するウォータージェット加工装置の斜視図。 図1に示すウォータージェット加工装置の断面図。 被加工物としてのCSP基板の斜視図。 図3に示すCSP基板の断面図。 被加工物としてのCSP基板を保持しウォータージェット加工装置の被加工物保持テーブル上に載置するための第1の被加工物保持治具の斜視図。 被加工物としてのCSP基板を保持しウォータージェット加工装置の被加工物保持テーブル上に載置するための第2の被加工物保持治具の斜視図。 ウォータージェット加工装置の装置ハウジング内にウォータージェット加工時に飛散した砥粒の定着を維持するための定着維持剤を散布している状態を示す説明図。
符号の説明
2:静止基台
3:第1の可動基台
30:第1の移動手段
4:第2の可能基台
40:第2の移動手段
5:第3の可動基台
50:第3の移動手段
6:被加工物保持テーブル
60:水槽
7:加工水噴射手段
71:加工水噴射ノズル
72:加工水供給手段
8:ノズル支持部材
10:CSP基板(被加工物)
12a:第1の被加工物保持治具
12b:第2の被加工物保持治具

Claims (3)

  1. 被加工物搬入・搬出開口を有するとともに該被加工物搬入・搬出開口を開閉する蓋を備えた装置ハウジングと、該装置ハウジング内に配設され被加工物を保持する被加工物保持手段と、該被加工物保持手段によって保持された被加工物に砥粒が混入された加工水を噴射する加工水噴射手段と、該加工水噴射手段と該被加工物保持手段とを相対移動せしめる移動手段と、を具備しているウォータージェット加工装置の処理方法であって、
    ウォータージェット加工が終了した後に、該蓋を開けて該被加工物搬入・搬出開口を通して該装置ハウジング内にウォータージェット加工時に飛散した砥粒の定着を維持するための定着維持剤を散布し、その後該蓋を閉める、
    ことを特徴とするウォータージェット加工装置の処理方法。
  2. 該定着維持剤は、水溶性樹脂である、請求項1記載のウォータージェット加工装置の処理方法。
  3. 該水溶性樹脂は、ポリビニールアルコールである、請求項2記載のウォータージェット加工装置の処理方法。
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