JP2005271120A - ウォータージェット加工方法 - Google Patents

ウォータージェット加工方法 Download PDF

Info

Publication number
JP2005271120A
JP2005271120A JP2004086379A JP2004086379A JP2005271120A JP 2005271120 A JP2005271120 A JP 2005271120A JP 2004086379 A JP2004086379 A JP 2004086379A JP 2004086379 A JP2004086379 A JP 2004086379A JP 2005271120 A JP2005271120 A JP 2005271120A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
workpiece
line
along
division
division line
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2004086379A
Other languages
English (en)
Inventor
Kazuma Sekiya
一馬 関家
Koichi Yajima
興一 矢嶋
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Disco Corp
Original Assignee
Disco Abrasive Systems Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Disco Abrasive Systems Ltd filed Critical Disco Abrasive Systems Ltd
Priority to JP2004086379A priority Critical patent/JP2005271120A/ja
Publication of JP2005271120A publication Critical patent/JP2005271120A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Images

Landscapes

  • Perforating, Stamping-Out Or Severing By Means Other Than Cutting (AREA)

Abstract

【課題】 被加工物を所定の分割予定ラインに沿って加工水を噴射することにより切断しても、バラバラにならず被加工物の形態を維持することができるウォータージェット加工方法を提供する。
【解決手段】 所定の方向に延びる複数の第1の分割予定ライン該第1の分割予定ラインと交差して形成された複数の第2の分割予定ラインを備えた被加工物を、第1の分割予定ラインおよび第2の分割予定ラインに沿って加工水をノズルから噴射することにより切断するウォータージェット加工方法であって、被加工物の第1の分割予定ラインに沿って加工水を噴射することにより、被加工物を第1の分割予定ラインに沿って切断する第1の切断工程と、第1の分割予定ラインに沿って切断された被加工物の一方の面に保護シートを貼着する保護シート貼着工程と、保護シートが貼着された被加工物の第2の分割予定ラインに沿って加工水を噴射することにより、被加工物を該第2の分割予定ラインに沿って切断する第2の切断工程とを含む。
【選択図】 図9

Description

本発明は、半導体ウエーハ等の被加工物を高圧の加工水を噴射して切断するウォータージェット加工方法に関する。
半導体デバイス製造工程においては、略円板形状である半導体ウエーハの表面に格子状に配列された多数の領域にIC、LSI等の回路を形成し、該回路が形成された各領域を所定のストリートといわれる切断予定ラインに沿ってダイシングすることにより個々の半導体チップを製造している。このようにして分割された半導体チップは、パッケージングされて携帯電話やパソコン等の電気機器に広く利用されている。
携帯電話やパソコン等の電気機器はより軽量化、小型化が求められており、半導体チップのパッケージもチップサイズパッケージ(CSP)と称する小型化できるパッケージ技術が開発されている。CSP技術の一つとして、Quad Flat Non−lead Package(QFN)と称するパッケージ技術が実用化されている。このQFNと称するパッケージ技術は、半導体チップの接続端子に対応した接続端子が複数形成されているとともに半導体チップ毎に区画する分割予定ラインが格子状に形成された銅板等の金属板に複数個の半導体チップをマトリックス状に配設し、半導体チップの裏面側から樹脂をモールディングした樹脂部によって金属板と半導体チップを一体化することによりCSP基板を形成する。このCSP基板を分割予定ラインに沿って切断することにより、個々にパッケージされたチップサイズパッケージ(CSP)に分割する。
上記CSP基板の切断は、一般にダイシング装置とよばれる精密切削装置によって施される。このダイシング装置は、環状の砥粒層を備えた切削ブレードを備え、この切削ブレードを回転させつつCSP基板の分割予定ラインに沿って相対移動することにより、CSP基板を分割予定ラインに沿って切削し、個々のチップサイズパッケージ(CSP)に分割する。しかるに、CSP基板を切削ブレードによって切断すると、接続端子にバリが生じ、隣接する接続端子同士が短絡してチップサイズパッケージ(CSP)の品質および信頼性を低下させるという問題がある。
また、CSP基板に限らず、半導体ウエーハ等の被加工物を切削ブレードによって切削すると、被加工物の表面に微細な切削屑が付着して汚染するという問題もある。
このような切削ブレードによる切断における問題を解消する切断技術として、被加工物保持機構によって保持された被加工物にシリカ、ガーネット、ダイヤモンド等の砥粒を混入した高圧の加工水をノズルから噴射して被加工物を切断するウォータージェット切断加工が提案されている。(例えば、特許文献1参照。)
特開2002−205298号公報
而して、上述したウォータージェット切断加工は、CSP基板等の被加工物の裏面に保護シートを貼着して実施しても、加工水が保護シートをも貫通して切断するためにバラバラとなり、以後の搬送が困難になるという問題がある。
本発明は上記事実に鑑みてなされたものであり、その主たる技術的課題は、被加工物を所定の分割予定ラインに沿って加工水を噴射することにより切断しても、バラバラにならず被加工物の形態を維持することができるウォータージェット加工方法を提供することである。
上記主たる技術課題を解決するため、本発明によれば、所定の方向に延びる複数の第1の分割予定ラインと該第1の分割予定ラインと交差して形成された複数の第2の分割予定ラインを備えた被加工物を、該第1の分割予定ラインおよび該第2の分割予定ラインに沿って加工水をノズルから噴射することにより切断するウォータージェット加工方法において、
被加工物の該第1の分割予定ラインに沿って加工水を噴射することにより、被加工物を該第1の分割予定ラインに沿って切断する第1の切断工程と、
該第1の分割予定ラインに沿って切断された被加工物の一方の面に保護シートを貼着する保護シート貼着工程と、
該保護シートが貼着された被加工物の該第2の分割予定ラインに沿って加工水を噴射することにより、被加工物を該第2の分割予定ラインに沿って切断する第2の切断工程と、を含む、
ことを特徴とするウォータージェット加工方法が提供される。
また、本発明によれば、所定の方向に延びる複数の第1の分割予定ラインと該第1の分割予定ラインと交差して形成された複数の第2の分割予定ラインを備えた被加工物を、該第1の分割予定ラインおよび該第2の分割予定ラインに沿って加工水をノズルから噴射することにより切断するウォータージェット加工方法において、
被加工物における加工水が照射される側の面に第1の保護シートを貼着する第1の保護シート貼着工程と、
該第1の保護シートが貼着された被加工物の該第1の分割予定ラインに沿って加工水を噴射することにより、被加工物を該1の分割予定ラインに沿って切断する第1の切断工程と、
該第1の分割予定ラインに沿って切断された被加工物における加工水が噴射される側と反対側の面に第2の保護シートを貼着する第2の保護シート貼着工程と、
該第2の保護シートが貼着された被加工物の該第2の分割予定ラインに沿って加工水を噴射することにより、被加工物を該第2の分割予定ラインに沿って切断する第2の切断工程と、を含む、
ことを特徴とするウォータージェット加工方法が提供される。
上記第1の切断工程は、被加工物と該ノズルを最外側の第1の分割予定ラインの一端から他端に向けて相対移動し、第1の分割予定ラインの他端に達したら第2の分割予定ラインに沿って次の第1の分割予定ラインの他端まで相対移動し、次に第1の分割予定ラインの他端から一端に向けて相対移動し、そして第1の分割予定ラインの一端に達したら第2の分割予定ラインに沿って更に次の第1の分割予定ラインの一端まで相対移動することを順次繰り返し実行し、
上記第2の切断工程は、被加工物と該ノズルを最外側の第2の分割予定ラインの一端から他端に向けて相対移動し、第2の分割予定ラインの他端に達したら第1の分割予定ラインに沿って次の第2の分割予定ラインの他端まで相対移動し、次に第2の分割予定ラインの他端から一端に向けて相対移動し、そして第1の分割予定ラインの一端に達したら第1の分割予定ラインに沿って更に次の第2の分割予定ラインの一端まで相対移動することを順次繰り返し実行することが望ましい。
本発明によるウォータージェット加工方法においては、被加工物の第2の分割予定ラインに沿って加工水を噴射する第2の切断工程を実施する前に、被加工物の一方の面に保護シートを貼着する保護シート貼着工程を実施するので、第2の切断工程を実施しても保護シートは分離されないため、被加工物の形態を維持することができる。従って、被加工物はバラバラとならず、以後の搬送が容易となる。
また、本発明によるウォータージェット加工方法においては、被加工物の第1の分割予定ラインに沿って加工水を噴射する第1の切断工程を実施する前に、被加工物における加工水が照射される側の面に第1の保護テープを貼着する第1の保護テープ貼着工程を実施するので、第1の切断工程および第2の切断工程において被加工物の第1の分割予定ラインおよび第2の分割予定ラインに沿って加工水を噴射する際に、加工水が分割予定ラインの両側に飛散するが、被加工物の表面には第1の保護テープが貼着されているため、飛散した加工水によって被加工物の表面が損傷されることはない。
以下、本発明によるウォータージェット加工方法の好適な実施形態を図示している添付図面を参照して、更に詳細に説明する。
図1には、本発明によるウォータージェット方法を実施するウォータージェット加工装置の要部斜視図が示されている。図1に示されたウォータージェット加工装置は、静止基台2と、第1の可動基台3と、第2の可動基台4と、第3の可動基台5を具備している。この静止基台2の手前側の側面には、矢印Xで示す方向に沿って平行に延びる一対の案内レール21、21が設けられている。
第1の可動基台3は、上記静止基台2と対向する一方の側面に矢印Xで示す方向に形成され静止基台2に設けられた一対の案内レール21、21に摺動可能に嵌合する一対の被案内溝31、31を備えているとともに、他方の側面に設けられ矢印Zで示す方向に平行に延びる一対の案内レール32、32を備えている。このように構成された第1の可動基台3は、一対の被案内溝31、31を上記一対の案内レール21、21に嵌合することにより、静止基台2に矢印Xで示す方向に移動可能に支持される。図示の実施形態におけるウォータージェット加工装置は、第1の可動基台3を上記静止基台2に設けられた一対の案内レール21、21に沿って矢印Xで示す方向に移動させるための第1の移動手段30を具備している。第1の移動手段30は、一対の案内レール21と21との間に該案内レールと平行に配設された雄ネジロッド301と、該雄ネジロッド301を回転駆動するためのパルスモータ302とを含んでいる。雄ネジロッド301は、上記第1の可動基台3に設けられた雌ネジ33と螺合し、その一端が静止基台2に配設された軸受部材303に回転可能に支持されている。パルスモータ302は、その駆動軸が雄ネジロッド301の他端に連結され、雄ネジロッド301を正転および逆転駆動することにより、第1の可動基台3を静止基台2に設けられた一対の案内レール21、21に沿って矢印Xで示す方向に移動せしめる。
上記第2の可動基台4は、上記第1の可動基台3と対向する一方の側面に矢印Zで示す方向に形成され第1の可動基台3に設けられた一対の案内レール32、32に摺動可能に嵌合する一対の被案内溝41、41を備えているとともに、上記一方の側面に対して垂直な側面に設けられ矢印Yで示す方向に平行に延びる一対の案内レール42、42を備えている。このように構成された第2の可動基台4は、一対の被案内溝41、41を上記一対の案内レール32、32に嵌合することにより、第1の可動基台3に矢印Zで示す方向に移動可能に支持される。図示の実施形態におけるウォータージェット加工装置は、第2の可動基台4を上記第1の可動基台3に設けられた一対の案内レール32、32に沿って矢印Zで示す方向に移動させるための第2の移動手段40を具備している。第2の移動手段40は、一対の案内レール32と32との間に該案内レールと平行に配設された雄ネジロッド401と、該雄ネジロッド401を回転駆動するためのパルスモータ402とを含んでいる。雄ネジロッド401は、上記第2の可動基台4に設けられた雌ネジ43と螺合し、その一端が第1の可動基台3に配設された軸受部材403に回転可能に支持されている。パルスモータ402は、その駆動軸が雄ネジロッド401の他端に連結され、雄ネジロッド401を正転および逆転駆動することにより、第2の可動基台4を第1の可動基台3に設けられた一対の案内レール32、32に沿って矢印Zで示す方向に移動せしめる。
上記第3の可動基台5は、上記第2の可能基台4と対向する一方の側面に矢印Yで示す方向に形成され上記第2の可動基台4に設けられた一対の案内レール42、42に摺動可能に嵌合する一対の被案内溝51、51(図1においては上側の一方だけが示されている)を備えており、該一対の被案内溝51、51を上記一対の案内レール42、42に嵌合することにより、第2の可動基台4に矢印Yで示す方向に移動可能に支持される。図示の実施形態におけるウォータージェット加工装置は、第3の可動基台5を上記第2の可動基台4に設けられた一対の案内レール42、42に沿って矢印Yで示す方向に移動させるための第3の移動手段50を具備している。第3の移動手段50は、一対の案内レール42と42との間に該案内レールと平行に配設された雄ネジロッド501と、該雄ネジロッド501を回転駆動するためのパルスモータ502とを含んでいる。雄ネジロッド501は、上記第3の可動基台5に設けられた雌ネジ(図示せず)と螺合し、その一端が第2の可動基台4に配設された軸受部材503に回転可能に支持されている。パルスモータ502は、その駆動軸が雄ネジロッド501の他端に連結され、雄ネジロッド501を正転および逆転駆動することにより、第3の可動基台5を第3の可動基台4に設けられた一対の案内レール42、42に沿って矢印Yで示す方向に移動せしめる。
上記第3の可動基台5の他方の面には、矢印Xで示す方向に延びる被加工物保持テーブル6が装着されている。この被加工物保持テーブル6には、矩形状の開口61が形成されているとともに、該開口61の周囲上面に4本の位置決めピン62が突出して配設されている。図示の実施形態におけるウォータージェット加工装置は、被加工物保持テーブル6の下側に配設され、後述するウォータージェットを緩衝するための水を収容する水槽60を備えている。
上述した被加工物保持テーブル6の上方には、被加工物保持テーブル6上に保持される被加工物にウォータージェットを噴射するための直径が200μm程度の噴出口を備えたノズル7が配設される。このノズル7は、上記静止基台2に固定されたノズル支持部材8に支持されている。また、ノズル7は、砥粒を混入した高圧の加工水を供給する加工水供給手段9に接続されている。
次に、上述したウォータージェット加工装置によって切断される被加工物としてのCSP基板について、図2および図3を参照して説明する。
図2および図3に示すCSP基板10は、金属板100に3個のブロック10a、10b、10cが連続して形成されている。CSP基板10を構成する3個のブロック10a、10b、10cの表面100aには、それぞれ所定の方向に延びる複数の第1の分割予定ライン101と、該第1の分割予定ライン101と直交する方向に延びる第2の分割予定ライン102が格子状に形成されている。第1の分割予定ライン101と第2の分割予定ライン102によって区画された複数の領域にそれぞれチップサイズパッケージ(CSP)103が配置されており、このチップサイズパッケージ(CSP)103は各ブロック10a、10b、10c毎に金属板100の裏面側から合成樹脂部110a、110b、110cによってモールディングされている。なお、CSP基板10を構成する金属板100の外周部は3個のブロック10a、10b、10cより外側に突出して形成されており、この長手方向両側の突出部に位置決め用の複数の穴104(図示の実施形態においては、それぞれ4個)が設けられている。このように形成されたCSP基板10は、第1の分割予定ライン101および第2の分割予定ライン102に沿って切断され個々にパッケージされたチップサイズパッケージ(CSP)103に分割される。
上述したCSP基板10は、図4に示す被加工物保持治具11によって保持され、ウォータージェット加工装置の上記被加工物保持テーブル6上に保持される。図4に示す被加工物保持治具11は、金属または合成樹脂によって矩形状に形成された板材からなっており、上記CSP基板10の3個のブロック10a、10b、10cが嵌合する開口111を備えている。この被加工物保持治具11の長手方向両側には、上記CSP基板10の金属板100に形成された複数の位置決め用の穴104が嵌合する複数の位置決めピン112が配設されている。また、被加工物保持治具11の4隅部には、上記被加工物保持治具11に配設された位置決めピン62と嵌合する位置決め用の4個の穴113が設けられている。
上記CSP基板10を第1の分割予定ライン101および第2の分割予定ライン102に沿って切断するには、先ず図5に示すようにCSP基板10の表面100aに比較的剛性の高い第1の保護シート12を貼着する(第1の保護シート貼着工程)。この第1の保護シート貼着工程においては、後述する切断工程において被加工物に加工水が噴射される側の面に第1の保護シートが貼着される。第1の保護シート12は、ポリエチレンテレフタレート、ポリカーボネート、アクリル等の合成樹脂フィルムの表面に紫外線を照射することによって粘着力が低下する接着剤を塗布して構成されている。なお、CSP基板10の表面100aに第1の保護シート12を貼着する第1の保護シート貼着工程は、必ずしも必要ではない。
次に、表面100aに第1の保護シート12が貼着されたCSP基板10を上記被加工物保持治具11の上面に配設する。即ち、図6および図7に示すようにCSP基板10の金属板100に設けられた位置決め用の穴104を被加工物保持治具11に配設された位置決めピン112に嵌合するとともに、3個のブロック10a、10b、10cの合成樹脂部110a、110b、110cを被加工物保持治具11に形成された開口111に収容することにより、CSP基板10は被加工物保持治具11上に保持される。このようにしてCSP基板10を保持した被加工物保持治具11を、図1に示すウォータージェット加工装置の上記被加工物保持テーブル6上に載置する。このとき、被加工物保持治具11に設けられた4個の位置決め用の穴113を被加工物保持テーブル6に配設された4本の位置決めピン62と嵌合することにより、CSP基板10を保持した被加工物保持治具11は被加工物保持テーブル6の所定位置に保持される。
CSP基板10を保持した被加工物保持治具11がウォータージェット加工装置における被加工物保持テーブル6の所定位置に保持されたならば、第1の移動手段30および第3の移動手段50を作動して第1の可動基台3および第3の可動基台5を矢印Xおよび矢印Yで示す方向に移動させて、被加工物保持テーブル6に保持されたCSP基板10をノズル7の下方である加工領域に移動する。そして、図8の(a)に示すようにCSP基板10を形成するブロック10aの図において左隅の第1の分割予定ライン101と第2の分割予定ライン102が交わる位置、即ち最外側(図8の(a)において最左側)の第1の分割予定ライン101の一端(図8の(a)において上端)をノズル7に似合わせる。そして、第2の移動手段40を作動して第2の可動基台4を矢印Zで示す方向に移動しノズル7をCSP基板10に貼着された第1の保護シート12の表面から上方に所定の間隔(例えば、50μm)を置いた所定位置に位置付ける。
次に、加工水供給手段9を作動してノズル7から砥粒が混入された加工水を噴射するとともに、第3の移動手段50および第1の移動手段30を作動して第3の可動基台5および第1の可動基台3を矢印Yおよび矢印Xで示す方向に順次移動させることにより、被加工物保持テーブル6従ってCSP基板10をノズル7に対して第1の分割予定ライン101および第2の分割予定ライン102の一部に沿って図8の(a)において1点鎖線で示すように、即ちCSP基板10とノズル7を図8の(b)において矢印Aで示すように矢印Y方向および矢印X方向に順次相対移動せしめる。図示の実施形態においては、CSP基板10とノズル7を第1の分割予定ライン101の一端(図8の(a)において上端)から他端(図8の(a)において下端)に向けて相対移動し、第1の分割予定ライン101の他端に達したら第2の分割予定ライン102に沿って図8の(a)において右方に次の第1の分割予定ライン101の他端まで相対移動し、第1の分割予定ライン101の他端から一端に向けて相対移動する。そして、第1の分割予定ライン101の一端に達したら第2の分割予定ライン102に沿って図8の(a)において右方に更に次の第1の分割予定ライン101の一端まで相対移動し、上述した相対移動を順次繰り返し実行する。なお、この移動は第1の分割予定ライン101および第2の分割予定ライン102の間隔および長さ等のデータが予め図示しない制御手段のメモリに記憶されており、この記憶されたデータに基づいて図示しない制御手段が上記第3の移動手段50および第1の移動手段30を制御することによって遂行される。
この結果、CSP基板10を形成する3個のブロック10a、10b、10cは、第1の分割予定ライン101の全てと一部の第2の分割予定ライン102に沿って図8の(a)において1点鎖線で示すように第1の保護シート12とともに切断される(第1の切断工程)。この切断時においては、ウォータージェットはCSP基板10を切断時に貫通するが、切断後のウォータージェットは水槽60に収容された緩衝用の水によってその勢いが和らげられる。上述した第1の切断工程においてCSP基板10の第1の分割予定ライン101および第2の分割予定ライン102に沿って加工水を噴射すると、加工水が分割予定ラインの両側に飛散するが、CSP基板10の表面100a(加工水が噴射される側の面)には第1の保護シート12が貼着されているので、飛散した加工水によってCSP基板10の表面が損傷されることはない。また、図8の(a)において1点鎖線で示すようにCSP基板10とノズル7を相対移動することにより、ノズル7から噴射する加工水を停止することなく第1の分割予定ライン101の全てと一部の第2の分割予定ライン102に沿って切断することができる。
上述した第1の切断工程を実施することにより、CSP基板10を図8の(a)において1点鎖線で示すように切断したならば、CSP基板10を被加工物保持治具11から取り出して、図9に示すようにCSP基板10を構成する3個のブロック10a、10b、10cの合成樹脂部110a、110b、110c下面(CSP基板10としての裏面、即ち加工水が噴射される面と反対側の面)に比較的剛性の高い第2の保護シート13を貼着する(第2の保護シート貼着工程)。なお第2の保護シート13は、上述した第1の保護シート12と同様にポリエチレンテレフタレート、ポリカーボネート、アクリル等の合成樹脂フィルムの表面に紫外線を照射することによって粘着力が低下する接着剤を塗布して構成されている。このようにして第2の保護シート13を裏面に貼着したCSP基板10を、再び上述したように被加工物保持治具11によって保持する。そして、CSP基板10を保持した被加工物保持治具11は、ウォータージェット加工装置の被加工物保持テーブル6の所定位置に再度保持せしめられる。
次に、第1の移動手段30および第3の移動手段50を作動して第1の可動基台3および第3の可動基台5を矢印Xおよび矢印Yで示す方向に移動させて、図10の(a)に示すようにノズル7をCSP基板10を形成するブロック10aの図において左隅の第1の分割予定ライン101と第2の分割予定ライン102が交わる位置、即ち最外側(図10の(a)において最上側)の第2の分割予定ライン102の一端(図10の(a)において左端)に合わせる。そして、第2の移動手段40を作動して第2の可動基台4を矢印Zで示す方向に移動しノズル7をCSP基板10の表面から上方に所定の間隔(例えば、50μm)を置いた所定位置に位置付ける。
次に、加工水供給手段9を作動してノズル7から砥粒が混入された加工水を噴射するとともに、第1の移動手段30および第3の移動手段50を作動して第1の可動基台3および第3の可動基台5を矢印Xおよび矢印Yで示す方向に順次移動させることにより、被加工物保持テーブル6従ってCSP基板10をノズル7に対して第2の分割予定ライン102および第1の分割予定ライン101の一部に沿って図10の(a)において2点鎖線で示すように、即ちCSP基板10とノズル7を図10の(b)において矢印Bで示すように矢印X方向および矢印Y方向に順次相対移動せしめる。図示の実施形態においては、CSP基板10とノズル7を第2の分割予定ライン102の一端(図10の(a)において左端)から他端(図10の(a)において右端)に向けて相対移動し、第2の分割予定ライン102の他端に達したら第1の分割予定ライン101に沿って図10の(a)において下方に次の第2の分割予定ライン102の他端まで相対移動し、第2の分割予定ライン102の他端から一端に向けて相対移動する。そして、第2の分割予定ライン102の一端に達したら第1の分割予定ライン101に沿って図10の(a)において下方に更に次の第2の分割予定ライン102の一端まで相対移動し、上述した相対移動を順次繰り返し実行する。なお、この移動は第2の分割予定ライン102および第1の分割予定ライン101の間隔および長さ等のデータが予め図示しない制御手段のメモリに記憶されており、この記憶されたデータに基づいて図示しない制御手段が上記第3の移動手段50および第1の移動手段30を制御することによって遂行される。
この結果、CSP基板10を形成する3個のブロック10a、10b、10cは、第2の分割予定ライン102の全てと一部の第1の分割予定ライン101に沿って図10の(a)において2点鎖線で示すように第1の保護シート12および第2の保護シート13とともに切断される(第2の切断工程)。この第2の切断工程においても、CSP基板10の第2の分割予定ライン102および第1の分割予定ライン101に沿って加工水を噴射すると、加工水が分割予定ラインの両側に飛散するが、CSP基板10の表面100a(加工水が噴射される側の面)には第1の保護シート12が貼着されているので、飛散した加工水によってCSP基板10の表面が損傷されることはない。また、図10の(a)において2点鎖線で示すようにCSP基板10とノズル7を相対移動することにより、ノズル7から噴射する加工水を停止することなく第2の分割予定ライン102の全てと一部の第1の分割予定ライン101に沿って切断することができる。
以上のようにしてCSP基板10を形成する3個のブロック10a、10b、10cは、図8の(a)および図10の(a)において1点鎖線および2点鎖線で示すように第1の分割予定ライン101および第2の分割予定ライン102に沿って切断されることにより、個々のチップサイズパッケージ(CSP)103に分割される。なお、第2の切断工程において、CSP基板10を形成する3個のブロック10a、10b、10cが2点鎖線で示すように切断される際には、CSP基板10の裏面100bに貼着された第2の保護シート13も切断されるが、保護シート13は上述した1点鎖線で示す部位が切断されていないので分断されない。従って、個々のチップサイズパッケージ(CSP)103に分割されたCSP基板10は、保護シート13によって基板の形態が維持されている。このため、個々に分割されたチップサイズパッケージ(CSP)はバラバラにはならず、以後の搬送が容易となる。なお、チップサイズパッケージ(CSP)103から第1の保護シート12および第2の保護シート13を取り外す際には、保護シートに紫外線を照射して粘着力を低下させた後に剥離する。
本発明によるウォータージェット加工方法を実施するウォータージェット加工装置の要部斜視図。 被加工物としてのCSP基板の斜視図。 図2に示すCSP基板の断面図。 被加工物としてのCSP基板を保持しウォータージェット加工装置の被加工物保持テーブル上に載置するための被加工物保持治具の斜視図。 本発明によるウォータージェット加工方法における第1の保護テープ貼着工程を示す説明図。 被加工物としてのCSP基板を被加工物保持治具によって保持した状態を示す斜視図。 図6におけるA−A断面図。 本発明によるウォータージェット加工方法における第1の切断工程を示す説明図。 本発明によるウォータージェット加工方法における第2の保護テープ貼着工程を示す説明図。 本発明によるウォータージェット加工方法における第2の切断工程を示す説明図。
符号の説明
2:静止基台
21:案内レール
3:第1の可動基台
30:第1の移動手段
31:被案内溝
32:案内レール
30:第1の移動手段
4:第2の可能基台
40:第2の移動手段
41:被案内溝
42:案内レール
5:第3の可動基台
50:第3の移動手段
51:被案内溝
52:案内レール
6:被加工物保持テーブル
61:開口
62:位置決めピン
60:水槽
7:ノズル
8:ノズル支持部材
83:第1の移動手段
9:加工水供給手段
10:CSP基板(被加工物)
11:被加工物保持治具
12:第1の保護シート
13:第2の保護シート

Claims (3)

  1. 所定の方向に延びる複数の第1の分割予定ラインと該第1の分割予定ラインと交差して形成された複数の第2の分割予定ラインを備えた被加工物を、該第1の分割予定ラインおよび該第2の分割予定ラインに沿って加工水をノズルから噴射することにより切断するウォータージェット加工方法において、
    被加工物の該第1の分割予定ラインに沿って加工水を噴射することにより、被加工物を該第1の分割予定ラインに沿って切断する第1の切断工程と、
    該第1の分割予定ラインに沿って切断された被加工物の一方の面に保護シートを貼着する保護シート貼着工程と、
    該保護シートが貼着された被加工物の該第2の分割予定ラインに沿って加工水を噴射することにより、被加工物を該第2の分割予定ラインに沿って切断する第2の切断工程と、を含む、
    ことを特徴とするウォータージェット加工方法。
  2. 所定の方向に延びる複数の第1の分割予定ラインと該第1の分割予定ラインと交差して形成された複数の第2の分割予定ラインを備えた被加工物を、該第1の分割予定ラインおよび該第2の分割予定ラインに沿って加工水をノズルから噴射することにより切断するウォータージェット加工方法において、
    被加工物における加工水が照射される側の面に第1の保護シートを貼着する第1の保護シート貼着工程と、
    該第1の保護シートが貼着された被加工物の該第1の分割予定ラインに沿って加工水を噴射することにより、被加工物を該1の分割予定ラインに沿って切断する第1の切断工程と、
    該第1の分割予定ラインに沿って切断された被加工物における加工水が噴射される側と反対側の面に第2の保護シートを貼着する第2の保護シート貼着工程と、
    該第2の保護シートが貼着された被加工物の該第2の分割予定ラインに沿って加工水を噴射することにより、被加工物を該第2の分割予定ラインに沿って切断する第2の切断工程と、を含む、
    ことを特徴とするウォータージェット加工方法。
  3. 該第1の切断工程は、被加工物と該ノズルを最外側の第1の分割予定ラインの一端から他端に向けて相対移動し、該第1の分割予定ラインの他端に達したら該第2の分割予定ラインに沿って次の該第1の分割予定ラインの他端まで相対移動し、次に該第1の分割予定ラインの他端から一端に向けて相対移動し、そして該第1の分割予定ラインの一端に達したら該第2の分割予定ラインに沿って更に次の該第1の分割予定ラインの一端まで相対移動することを順次繰り返し実行し、
    該第2の切断工程は、被加工物と該ノズルを最外側の該第2の分割予定ラインの一端から他端に向けて相対移動し、該第2の分割予定ラインの他端に達したら該第1の分割予定ラインに沿って次の該第2の分割予定ラインの他端まで相対移動し、次に該第2の分割予定ラインの他端から一端に向けて相対移動し、そして該第1の分割予定ラインの一端に達したら該第1の分割予定ラインに沿って更に次の該第2の分割予定ラインの一端まで相対移動することを順次繰り返し実行する、請求項1又は2記載のウォータージェット加工方法。
JP2004086379A 2004-03-24 2004-03-24 ウォータージェット加工方法 Pending JP2005271120A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2004086379A JP2005271120A (ja) 2004-03-24 2004-03-24 ウォータージェット加工方法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2004086379A JP2005271120A (ja) 2004-03-24 2004-03-24 ウォータージェット加工方法

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2005271120A true JP2005271120A (ja) 2005-10-06

Family

ID=35171306

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2004086379A Pending JP2005271120A (ja) 2004-03-24 2004-03-24 ウォータージェット加工方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2005271120A (ja)

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2008284635A (ja) * 2007-05-16 2008-11-27 Disco Abrasive Syst Ltd ウォータジェット加工方法
JP2009260096A (ja) * 2008-04-18 2009-11-05 Disco Abrasive Syst Ltd 分割加工方法

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2008284635A (ja) * 2007-05-16 2008-11-27 Disco Abrasive Syst Ltd ウォータジェット加工方法
JP2009260096A (ja) * 2008-04-18 2009-11-05 Disco Abrasive Syst Ltd 分割加工方法

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP4733929B2 (ja) 半導体ウエーハの切断方法
US7767551B2 (en) Method for fabricating semiconductor chip
KR102028765B1 (ko) 원형 판형상물의 분할 방법
CN105633017B (zh) 封装基板的分割方法
JP2008284635A (ja) ウォータジェット加工方法
JP6498020B2 (ja) チャックテーブルの洗浄方法
KR102460049B1 (ko) 피가공물의 절삭 방법
JP2015076561A (ja) 円形板状物の分割方法
JP5166853B2 (ja) ウォータージェット加工装置の処理方法
JP2005271120A (ja) ウォータージェット加工方法
JP5284812B2 (ja) ウォータージェット加工装置
JP5244548B2 (ja) 保持テーブルおよび加工装置
JP2008254111A (ja) ウォータージェット加工装置
JP5254733B2 (ja) ウォータジェット加工方法
JP2016136558A (ja) 被加工物の切削方法
JP2013219115A (ja) ウェーハの分割方法
JP2012151412A (ja) 硬質基板の研削方法
JP2008100322A (ja) ウォータージェット加工装置
JP2005096052A (ja) マイクロマシンウェーハの分割方法及びダイシングフレーム
JP6804154B2 (ja) パッケージ基板の加工方法及び切削装置
JP2010184318A (ja) ウォータージェット加工装置
JP2016136559A (ja) 被加工物の切削方法
JP2012151410A (ja) 硬質基板の研削方法
JP2019021703A (ja) 板状の被加工物の切断方法
JP5693256B2 (ja) 硬質基板の研削方法

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20061201

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20090121

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20090127

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20090326

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20091013

A02 Decision of refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02

Effective date: 20100302