JP2008284635A - ウォータジェット加工方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】基板などの被加工物を切断する方法において、切断加工中のトラブルを抑え、所望の加工精度にて効率的に被加工物の切断が行える切断方法を提供する。
【解決手段】パッケージ母材8を保持テーブル11に保持し、X・Y・Z移動機構60を動かし一次切断ライン3aの開始点を合わせる。次いで、加工水供給手段14を動かしてウォータジェットをパッケージ母材8へ噴射し、X・Y・Z移動機構60によりパッケージ母材8を一次切断ライン3aに沿って移動させ、パッケージ母材8を切断する。このとき、全てのチップ積層部4を同じ形状に切断するとともに、一次切断エリア8bをパッケージ母材8と一体に保持する。全ての一次切断ライン3aを切断したら、ダイシングテープ9を貼着する。次いで、二次切断工程により二次切断ライン3bを一次切断工程と同様に切断する。
【選択図】図4

Description

本発明は、基板等の被加工物を切断する方法に係り、特に高圧の加工水を被加工物に噴射して切断する方法に関する。
半導体チップ等のデバイスは、ウェーハの表面に区画された多数の格子状の矩形領域にICやLSI等の電子回路を形成し、それら矩形領域の境界の分割予定ラインを切断することにより個片化されている。ウェーハを切断するには、切削ブレードで切断するダイシング装置や、レーザ光線を照射するレーザ装置が用いられている。個片化されたデバイスは、小型化が図られるCSP(Chip Size Package)と呼ばれるパッケージング技術でパッケージされる場合がある。
CSP技術のひとつであるQFNパッケージは、デバイスサイズの多数のリードフレームが区画された銅板等からなる基板の各リードフレーム上にデバイスを積層して実装し、これらデバイスを樹脂で封止してCSP基板を製造し、次いでこのCSP基板をリードフレームごとに切断して得ている。CSP基板の切断は、上記ダイシング装置が一般的に用いられていたが、切断で生じたバリがリード端子の短絡を招き品質を低下させる場合があったので、近年では、砥粒を混入した高圧の加工水をCSP基板に噴射し、CSP基板を切断するウォータジェット加工装置が用いられてきている。
このような、ウォータジェット加工装置によるCSP基板の切断加工方法として、例えば特許文献1に記載の方法がある。この方法は、CSP基板に格子状に形成されている分割予定ラインを二回に分けて、それぞれ一筆書きの要領でCSP基板の切断を行うものである。この方法では、第一の切断工程と第二の切断工程との間に、CSP基板の表面に保護シートを貼着する保護シート貼着工程を行うため、第二の切断工程後に個片化されたCSP基板が分散してしまうのを防ぐことができる。
特開2005−271120公報
上記特許文献の第一の切断工程では、CSP基板を櫛形状に切断する。これによって、切断されたエリアは基板に対して片持ちの状態になる。この切断されたエリアは、基板に元々存在する応力により反り上がってしまい、厚み方向に突出する形になる。CSP基板がこのような反り上がった状態になると、次工程である保護テープ貼着工程や第二の切断工程において、基板の搬送エラーや保護テープの貼着ミスなどのトラブルが発生するおそれがある。また、反り上がった状態で第二の切断加工を行うと、加工精度を低下させるおそれがある。
よって本発明は、基板などの被加工物をウォータジェット加工装置により切断加工する方法において、切断加工中のトラブルを抑え、所望の加工精度にて効率的に被加工物の切断加工を行える被加工物の切断方法を提供することを目的としている。
本発明は、板状の被加工物を保持する保持手段と、高圧の加工水を供給する加工水供給手段と、加工水供給手段から供給された加工水を、保持手段に保持された被加工物に噴射するノズルと、ノズルと保持手段とを相対移動させて、ノズルから噴射される加工水の被加工物への噴射位置を可変とする噴射位置移動手段とを備えるウォータジェット加工装置によって、加工水を、被加工物に設定される直線状および/または曲線状の切断予定ラインに沿って噴射して切断予定ラインによって区画された複数の同一形状部位を切り出すウォータジェット加工方法において、同一形状部位を区画する各切断予定ラインの全てに対して、切断予定ラインの同一部分を一部残存させて他の部分を切断し、残存部分で被加工物との一体状態を保持するとともに、切断部分は被加工物の端縁の内側にとどめる一次切断工程を行い、次いで、被加工物の一の面に粘着部材を貼着する粘着部材貼着工程を行い、次いで、切断予定ラインの残存部を切断する二次切断工程を行うことを特徴としている。
本発明の切断加工方法は、被加工物の切断を一次切断工程と二次切断工程とに分けて行うものである。この一次切断工程と二次切断工程との間には、切断後の被加工物が分散しないように粘着部材を被加工物の一の面に貼着する粘着部材貼着工程を行う。一次切断工程では、全ての同一形状部位を同じ形状に切断するとともに、同一形状部位を被加工物と一体に保持する。このため、従来技術のように一回目の切断で被加工物に対して片持ちになる部分が必ず発生するとは限らない。また、一回目の切断で被加工物に対して片持ちの部分が発生したとしても、この被加工物に対して片持ちになる部分の長さを比較的短くすることができる。この結果、被加工物の反りや突出の度合いを抑えることができる。
次いで、粘着部材貼着工程で被加工物の一の面に粘着部材を貼着して、二次切断工程により一次切断工程で残存させた切断予定ラインを切断して、所望の形状に切断された被加工物が得られる。これらの結果、粘着部材貼着工程での被加工物への粘着部材貼着ミスなどの一次切断工程以降でのトラブルの発生を抑えることができるため、円滑に被加工物の切断作業が行えるとともに、切断後の被加工物の加工精度の向上が図れる。
本発明の切断加工方法は、一次切断工程および/または二次切断工程での切断予定ラインに対する切断を、少なくとも2つの同一形状部位にわたって連続して行うことが好ましい。これにより、被加工物の切断加工中に加工水の噴射を停止させる時間を極力抑えることができるため、切断加工時間が短縮し、より効率的な切断加工が可能になる。
また、本発明の切断加工方法では、一次切断工程および/または二次切断工程での切断予定ラインに対する切断の開始点および終点を、切断予定ラインから外れた箇所に設定することが好ましい。砥粒を混入した加工水を用いるウォータジェット加工装置の切断加工では、噴射された加工水を受ける被加工物の表面にエロージョンという腐食が生じるおそれがある。このエロージョンは、砥粒が含まれている加工水が被加工物の噴射地点周辺に飛散するため、加工水中の砥粒や、削られた粒状の被加工物材料などが被加工物に付着することで発生するものである。特に開始点および終点は、加工水が噴射される時間が比較的長いため、切断予定ラインの他の地点よりエロージョンの影響を大いに受けるおそれがある。そのため、開始点および終点を切断予定ラインより外側へ設けることにより、被加工物の同一形状部位へのエロージョンの影響を抑えることができる。
本発明によれば、一次切断工程後の被加工物の反りを抑えることで、一次切断工程以降でのトラブルの発生を防止することができ、その結果、所望の加工精度にて効率的に被加工物の切断加工を行うことができるといった効果を奏する。
以下、図面を参照して本発明の一実施形態を説明する。
[1]パッケージ母材
図1は、本発明に係るパッケージ母材の製造手順を示しており、図中符号1は長方形状に形成された半導体パッケージ用の基板である。この基板1の表面には図1(a)に示すように複数(この場合は2つ)の矩形状のチップ実装領域2が設けられ、該領域2内に、切断予定ライン3によって多数のチップ積層部4が格子状に区画されている。パッケージ母材を得るには、まず、基板1の各チップ積層部4に、図1(b)に示すように第1の半導体チップ5と第2の半導体チップ6を積層して接合するとともに、チップ5,6どうしやチップ5,6と基板1とを電気的に結線して実装する。
次いで、チップ実装領域2ごとに図示せぬモールド金型を基板1に被せ、このモールド金型内に液状の樹脂を充填し、固化させる。モールド金型は、チップ実装領域2の形状および寸法に対応した矩形の薄いケース状のものである。モールド金型内の樹脂が固化した後、モールド金型を樹脂から剥離して取り外し、図1(c)に示す基板1上に積層された半導体チップ5,6(図1(c)では見えない)が樹脂7でモールドされたパッケージ母材8を得る。
[2]ウォータジェット加工装置の構成
図2には、一実施形態のウォータジェット加工装置を示している。同図には、互いに直交する水平なX方向・Y方向と、鉛直方向であるZ方向を矢印で示している。このウォータジェット加工装置10は、X・Y・Z方向に移動自在とされた保持テーブル(保持手段)11に基板1を保持し、保持した基板1に向けて噴射ノズル(ノズル)13からウォータジェット(水に砥粒が混合された高圧の加工水)を噴射して切断加工するものである。
保持テーブル11は、Y方向に延びる直方体状の固定ベース20に対して、Y軸移動ベース30、Z軸移動ベース40およびX軸移動ベース50からなるX・Y・Z移動機構(噴射位置移動手段)60を介して取り付けられている。固定ベース20の一側面には長手方向(Y方向)に延びる一対のガイドレール21が形成されており、これらガイドレール21に、Y軸移動ベース30がY方向に摺動自在に取り付けられている。
Y軸移動ベース30は、Y軸移動機構31によりガイドレール21に沿ってY方向に移動させられる。Y軸移動機構31は、ガイドレール21間に配され、固定ベース20に回転可能に支持されたY方向に延びるねじロッド32と、このねじロッド32を正逆回転させるパルスモータ33とで構成されている。ねじロッド32はY軸移動ベース30に螺合して貫通しており、また、回転自在ではあるが軸方向には移動不能とされている。Y軸移動ベース30は、Y軸移動機構31のパルスモータ33が作動してねじロッド32が回転すると、その回転方向に応じたY方向に、ガイドレール21に沿って移動するようになっている。
Z軸移動ベース40はY軸移動ベース30に、また、X軸移動ベース50はZ軸移動ベース40に、それぞれ取り付けられているが、取り付け構造は、Y軸移動ベース30が固定ベース20に取り付けられている構造と同様であり、そして移動機構も同様の構造である。
Z軸移動ベース40は、Y軸移動ベース30に形成されたZ方向に延びる一対のガイドレール34に摺動自在に取り付けられ、Z軸移動機構41によりガイドレール34に沿ってZ方向に昇降させられる。Z軸移動機構41は、Y軸移動ベース30に回転可能に支持され、Z軸移動ベース40に螺合して貫通するZ方向に延びるねじロッド42と、このねじロッド42を正逆回転させるパルスモータ43とで構成され、パルスモータ43によってねじロッド42が回転すると、その回転方向に応じたZ方向にZ軸移動ベース40が移動(昇降)するようになっている。
X軸移動ベース50は、Z軸移動ベース40に形成されたX方向に延びる一対のガイドレール44に摺動自在に取り付けられ、X軸移動機構51によりガイドレール44に沿ってX方向に移動させられる。X軸移動機構51は、Z軸移動ベース40に回転可能に支持され、X軸移動ベース50に螺合して貫通するY方向に延びるねじロッド(図示省略)と、このねじロッドを正逆回転させるパルスモータ53とで構成され、パルスモータ53によってねじロッドが回転すると、その回転方向に応じたX方向にX軸移動ベース50が移動するようになされている。
X軸移動ベース50の、Z軸移動ベース40への取り付け側とは反対側の面には、Y方向に延びる平板状の上記保持テーブル11が取り付けられている。保持テーブル11の先端側には、Y方向に長い長方形状の装着口11aが開口しており、この装着口11aの周囲の四隅には、上方に突出する位置決めピン12が設けられている。保持テーブル11には、位置決めピン12を利用して基板1が位置決めされ、基板1は保持テーブル11ごと、上記X・Y・Z移動機構60によってX方向、Y方向およびZ方向に移動させられる。基板1の位置決めは、基板1を保持し、位置決めピン12に着脱可能に装着される図示せぬ治具が用いられる。
保持テーブル11の上方には、上記噴射ノズル13がウォータジェットの噴射方向を鉛直下方に向けた状態で配設されている。この噴射ノズル13は、加工水供給手段14に接続されており、この加工水供給手段14から高圧の加工水が供給され、保持テーブル11に保持された基板1へウォータジェットを噴射する。また、噴射ノズル13の周囲には、水平方向に長く延びたドーム形状で保持テーブル11側に開口しているダクト15が配設されている。このダクト15には、噴射ノズル13と並ぶようにしてダクト管16が配設されている。このダクト管16は、吸引手段17に接続されている。吸引手段17は、ウォータジェットが周囲に拡散してミスト状になった加工水を、ダクト15からダクト管16を経由して吸引する。噴射ノズル13とダクト15とは、ブラケット18とノズル支持アーム19とを介して固定ベース20に固定されている。
X軸移動機構51やY軸移動機構31を作動させて保持テーブル11をX・Y方向に移動させることで、保持テーブル11に保持された基板1に対する噴射ノズル13からのウォータジェットの噴射位置が調整可能になっている。一方、Z軸移動機構41を作動させて保持テーブル11をZ方向に昇降させることで、保持テーブル11に保持された基板1に対する噴射ノズル13からのウォータジェットの噴射距離が調整可能になっている。
保持テーブル11の下方には、噴射ノズル13から噴射されるウォータジェットを受け止める緩衝槽80が配設されている。この緩衝槽80の中には、ウォータジェットの水勢を減衰させるための水が貯留されている。緩衝槽80内の水は、図示しない排水手段により排水され、常に一定の量になるようにされている。
[3]ウォータジェット加工装置によるパッケージ母材の切断方法
以上がウォータジェット加工装置10の構成であり、続いて、本実施形態のウォータジェット加工装置10による切断加工方法を図2〜図4を用いて説明する。
(I)一次切断工程
パッケージ母材8を、位置決めピン12により位置合わせして、保持テーブル11上にセットする。パッケージ母材8は、長手方向がY方向と平行に配置され、一次切断工程では、図3に示すように長手方向、すなわちY方向に延びる一次切断予定ライン3aを切断する。X・Y・Z移動機構60のY軸移動ベース30およびX軸移動ベース50をそれぞれ適宜に移動させることにより、パッケージ母材8を噴射ノズル13の下方の加工領域に移動させ、さらに噴射ノズル13から噴射するウォータジェットWのターゲットに、一つの一次切断予定ライン3aの一端を切断開始点として合わせる。そして、Z軸移動ベース40を上昇させて噴射ノズル13の先端の噴射口13aとパッケージ母材8との間隔を適宜なものに調整する。
なお、はじめに切断する一次切断予定ライン3aは、平行に配列されている複数の一次切断予定ライン3aの最も外側の2本のうち一方が選択される。また、一次切断予定ライン3aの両端は、切断の開始点と終点になるが、本実施形態でのこれら両端の位置は、最も外側にある二次切断予定ライン3bを超えてはみ出している。これと同様に、一次切断予定ライン3aに直交する二次切断予定ライン3bの両端の位置は、最も外側にある一次切断予定ライン3aを超えてはみ出している。すなわち、各切断予定ライン3a、3bの切断の開始点および終点は、パッケージ母材8における切断領域の外側に設定される。
次いで、加工水供給手段14を作動させて噴射ノズル13から所定圧力で加工水を噴射させ、加工水の噴射状態であるウォータジェットWを一次切断予定ライン3aの開始点に当て、パッケージ母材8を貫通させる。このとき、吸引手段17を同時に作動させ、ウォータジェットWが周囲に拡散してミスト状になった加工水や削られて粒状になった基板材料を、ダクト15から吸引する。ウォータジェットWがパッケージ母材8を貫通したら、図3(a)に示すようにY軸移動ベース30を移動させ、一次切断ライン22aを形成する。ウォータジェットWが終点まで到達し、一次切断予定ライン3aの一つが切断できたら、加工水の噴射を一端停止させる。
次いで、X軸移動ベース50を移動させて、ウォータジェットWのターゲットを切断されていない隣の一次切断ライン3aの切断開始点に合わせる。そして、再び噴射ノズル13からウォータジェットWを噴射させ、パッケージ母材8を一次切断ライン3aの開始点から終点までを切断する。この一次切断予定ライン3aの切断の繰り返しによって、パッケージ母材8に一次切断ライン22aを形成させる。一次切断工程では、全てのチップ積層部4を同じ形状に切断するとともに、一次切断エリア8bをパッケージ母材8と一体に保持する。
(II)粘着部材貼着工程
一次切断工程終了後、全ての一次切断予定ライン3aの切断が終了したら、X・Y・Z移動機構60により、パッケージ母材8を待機領域に移動させる。次いで、保持テーブル11からパッケージ母材8を取り外し、パッケージ母材の下面8aに粘着部材を貼着する。本実施形態では粘着部材として、アクリルなどの合成樹脂フィルムの表面に紫外線を照射することによって粘着力が低下する接着剤が塗布されているダイシングテープ9を用いる。この粘着部材は、パッケージ母材8の切断加工の妨げにならず、二次切断工程終了後にパッケージ母材8の切断部分の落下を防止できるものであれば、ダイシングテープ9以外のものを用いても構わない。
(III)二次切断工程
ダイシングテープ9をパッケージ母材8の下面に貼着したら、一次切断工程と同様に、再びパッケージ母材8をウォータジェット加工装置10の保持テーブル11上にセットする。次に、X・Y・Z移動機構60のY軸移動ベース30およびX軸移動ベース50をそれぞれ適宜に移動させ、パッケージ母材8を噴射ノズル13の下方の加工領域に移動させる。さらに噴射ノズル13から噴射するウォータジェットのターゲットにパッケージ母材8の二次切断を開始する開始点を合わせる。なお、はじめに切断する二次切断予定ライン3bは、平行に配列されている複数の二次切断予定ライン3bの最も外側の2本のうち一方が選択される。
次いで、一次切断工程と同様に噴射ノズル13から加工水をパッケージ母材8に噴射させ、パッケージ母材8の切断を開始する。このとき、図4(a)に示すようにX軸移動ベース50を移動させ、二次切断ライン22bを形成する。ウォータジェットWが終点まで到達し、二次切断予定ライン3bの一つが切断できたら、加工水の噴射を一端停止させ、Y軸移動ベース30を移動させてウォータジェットのターゲットを切断されていない隣の二次切断予定ライン3bの切断開始点に合わせる。そして、噴射ノズル13からウォータジェットWを噴射させ,パッケージ母材8の切断を再度開始し二次切断ライン22bを形成させる。この繰り返しによって、全ての二次切断予定ライン3bを切断する。
全ての二次切断予定ライン3bの切断が終了したら、パッケージ母材8を待機領域に移動させる。以上が本実施形態のウォータジェット加工装置10による切断加工方法であり、この切断加工方法が繰り返し行われて、所定の大きさに切断された半導体パッケージが多数得られる。なお、X・Y・Z移動機構60の動作や噴射ノズル13からのウォータジェットの噴射等の動作は、予め必要データが記憶されて、それに基づき制御を行う制御手段(図示省略)によって適宜に制御される。また、ダイシングテープ9は、切断後に紫外線が照射され、粘着力を低下させた後に個片化した部分をピックアップする。本実施形態では、一次切断工程でY方向に延びる切断予定ライン3、二次切断工程でX方向に延びる切断予定ライン3を切断したが、切断の順序を逆にしても本実施形態と同様の効果が得られる。
図5(a)、(b)に示すように従来技術では、二回の切断工程を一筆書きの要領で行っている。そのため、図5(b)に示すように一回目の切断工程後のパッケージ母材8は、パッケージ母材8に元々存在する応力により反り上がってしまい、切断加工された一次切断エリア8bが厚み方向に突出する形になってしまう。この状態のまま、次工程である粘着部材貼着工程や二次切断工程を行うと、パッケージ母材8の搬送エラーや粘着部材の貼着ミスなどのトラブルが発生するおそれがあった。また、反り上がった状態で二次切断加工を行うと、加工精度を低下させるおそれがあった。
しかしながら、本実施形態での一次切断エリア8bは、図3(b)に示すようにパッケージ母材8に対して両持ちの状態になる。これにより、パッケージ母材8の反りを抑えることができるため、一次切断エリア8bの突出を抑えることができる。その結果、従来技術で発生していた種々のトラブルを抑えることができ、一次切断加工以降も効率的に切断加工が行える。また、一次切断工程後の反りを抑えることで加工精度を向上させることができるため、所望の加工精度の半導体パッケージを得ることができる。
図6(a)および図7(a)は、本発明の切断加工方法の一次切断加工終了時点で、一次切断エリア8bがパッケージ母材8に対して片持ちの状態になったものを示している。この場合、一次切断エリア8bがパッケージ母材8に対して片持ちの状態になっているため、一次切断エリア8bが上記実施形態に比べ突出する。このときの一次切断エリア8bは、同じ形状に切断された個片部である。そのため、一次切断エリア8bの長さが比較的短くなり、反りや突出の度合いを従来技術より抑えることができる。その結果、従来技術で発生していたトラブルを抑えることができる。この一次切断加工後、ダイシングテープ9を貼着し、図6(b)および図7(b)に示すように二次切断工程で切断予定ライン3の残存部分(図の実線部分)を切断すれば、上記実施形態と同様に加工精度の高い半導体パッケージが得られる。これらの結果、本発明の切断加工方法では、様々な形状に区画した部分を所望の加工精度にて効率的に切断することができる。
また、切断の開始点および終点を切断予定ラインから外れた箇所に設けているため、半導体パッケージへのエロージョンの影響を抑えることができる。特に開始点および終点は、加工水が噴射される時間が比較的長いため、切断予定ラインの他の地点よりエロージョンの影響を大いに受けるおそれがある。また、半導体パッケージがエロージョンの影響を受けてしまうと、製品としての価値が損なわれ不良品になってしまうおそれがある。そのため、切断の開始点および終点を切断予定ラインから外れた箇所に設け、半導体パッケージへのエロージョンの影響を抑えることで、歩留まりを向上させることができる。
本発明の一実施形態で切断加工されるパッケージ母材の製造過程を示す斜視図である。 本発明の一実施形態に係るウォータジェット加工装置の斜視図である。 (a)は、一実施形態の切断加工方法の一次切断工程の様子を示した斜視図、(b)は、一次切断工程で切断されるパッケージ母材を示した平面図である。 (a)は、一実施形態の切断加工方法の二次切断工程の様子を示した斜視図、(b)は、二次切断工程で切断されるパッケージ母材を示した平面図である。 (a)は、従来技術での一回目の切断工程の切断経路を示した平面図、(b)は、従来技術での一回目の切断工程で切断されたパッケージ母材の側面図、(c)は、従来技術での二回目の切断工程の切断経路を示した平面図である。 (a)は、一実施形態の切断加工方法で一実施形態と切断予定ラインの形状が異なるパッケージ母材の一次切断工程の切断経路を示した平面図、(b)は、そのパッケージ母材の二次切断工程の切断経路を示した平面図である。 (a)は、一実施形態の切断加工方法で一実施形態と切断予定ラインの形状が異なるパッケージ母材の一次切断工程の切断経路を示した平面図、(b)は、そのパッケージ母材の二次切断工程の切断経路を示した平面図である。
符号の説明
3…切断予定ライン
4…チップ積層部(同一形状部位)
8…パッケージ母材(被加工物)
8a…パッケージ母材の下面(被加工物の一の面)
9…ダイシングテープ(粘着部材)
10…ウォータジェット加工装置
11…保持テーブル(保持手段)
13…噴射ノズル(ノズル)
14…加工水供給手段
60…X・Y・Z移動機構(噴射位置移動手段)

Claims (1)

  1. 板状の被加工物を保持する保持手段と、
    高圧の加工水を供給する加工水供給手段と、
    該加工水供給手段から供給された加工水を、前記保持手段に保持された被加工物に噴射するノズルと、
    該ノズルと前記保持手段とを相対移動させて、ノズルから噴射される加工水の被加工物への噴射位置を可変とする噴射位置移動手段と
    を備えるウォータジェット加工装置によって、
    加工水を、被加工物に設定される直線状および/または曲線状の切断予定ラインに沿って噴射して該切断予定ラインによって区画された複数の同一形状部位を切り出すウォータジェット加工方法において、
    前記同一形状部位を区画する各切断予定ラインの全てに対して、該切断予定ラインの同一部分を一部残存させて他の部分を切断し、該残存部分で被加工物としての一体状態を保持するとともに、切断部分は被加工物の端縁の内側にとどめる一次切断工程を行い、
    次いで、被加工物の一の面に粘着部材を貼着する粘着部材貼着工程を行い、
    次いで、前記切断予定ラインの前記残存部を切断する二次切断工程を行うことを特徴とするウォータジェット加工方法。
JP2007130936A 2007-05-16 2007-05-16 ウォータジェット加工方法 Pending JP2008284635A (ja)

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