JP6193133B2 - 加工装置 - Google Patents

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Description

本発明は、被加工物を保持する保持テーブルと、該保持テーブルに保持された被加工物に加工を施す加工手段とを具備する加工装置に関する。
半導体デバイス製造工程においては、略円板形状である半導体ウエーハの表面に格子状に配列された多数の領域にIC、LSI等の回路を形成し、該回路が形成された各領域を所定のストリートと呼ばれる分割予定ラインに沿って切断することにより個々の半導体チップを製造している。このようにして分割された半導体チップは、パッケージングされて携帯電話やパソコン等の電気機器に広く利用されている。
携帯電話やパソコン等の電気機器はより軽量化、小型化が求められており、半導体チップのパッケージもチップサイズパッケージ(CSP)と呼ばれる小型化できるパッケージ技術が開発されている。CSP技術の一つとして、Quad Flat Non−lead Package(QFN)と呼ばれるパッケージ技術が実用化されている。このQFNと称するパッケージ技術は、半導体チップの接続端子に対応した接続端子が複数形成されているとともに半導体チップ毎に区画する分割予定ラインが格子状に形成された銅板等の電極板に複数個の半導体チップをマトリックス状に配設し、半導体チップの裏面側から樹脂をモールディングした樹脂部によって電極板と半導体チップを一体化することによりCSP基板(パッケージ基板)を形成する。このパッケージ基板を分割予定ラインに沿って切断することにより、個々にパッケージされたチップサイズパッケージ(CSP)に分割する。
上記パッケージ基板を分割予定ラインに沿って切断することにより、個々にパッケージされたチップサイズパッケージ(CSP)に分割する加工装置は、分割予定ラインと対応する領域に切削ブレードの切れ刃を逃がす逃がし溝が格子状に形成されるとともに逃がし溝によって区画された複数の領域にそれぞれ吸引孔が設けられた保持テーブルと、該保持テーブルに吸引保持されたパッケージ基板を分割予定ラインに沿って切断する切削ブレードを備えた切削手段と、を具備している(例えば特許文献1参照)。
また、保持テーブルに複数のパッケージ基板を保持できる複数の保持領域を備えた加工装置においては、全ての保持領域にパッケージ基板が保持されない場合に、パッケージ基板が保持されない保持領域から負圧が漏れないようにパッケージ基板が保持されない保持領域にはラバーからなる被覆シートを被せている。
特開2013−65603号公報
而して、パッケージ基板の分割が終了して保持テーブルから分割されたチップサイズパッケージ(CSP)を取り除く際にエアーを保持領域から噴出させると、パッケージ基板が保持されない保持領域を覆っていた被覆シートがズレてしまい、その都度オペレータが修正しなければならないという問題がある。
このような問題を解消するためには、複数の保持領域をそれぞれ吸引管を介して吸引手段に接続し、各吸引管に開閉弁を配設すればよいが、保持テーブルを含む被加工物保持機構の構成が複雑になるという問題がある。
本発明は上記事実に鑑みてなされたものであり、その主たる技術的課題は、被加工物保持機構の構成を複雑にすることなく、個々の分割されたチップを取り除く際に、被加工物を保持していない保持領域に配設された吸引保持部材上を覆っている被覆シートが外れることを防止できる加工装置を提供することにある。
上記主たる技術課題を解決するため、本発明によれば、被加工物を保持する被加工物保持機構と、該被加工物保持機構に保持された被加工物に加工を施す加工手段と、を具備する加工装置であって、
該被加工物保持機構は、上面に複数の保持領域を備えた保持テーブルと、該保持テーブルの複数の保持領域にそれぞれ配設された吸引保持部材と、該複数の保持領域に負圧を作用せしめる吸引手段と、該複数の保持領域にエアーを噴出せしめるエアー供給手段と、該吸引保持部材に被加工物が保持されない場合に該吸引保持部材を覆う被覆シートと、該被覆シートを該保持テーブルに着脱可能に固定する磁石手段と、を具備している、
ことを特徴とする加工装置が提供される。
上記磁石手段は、保持テーブルに埋設された永久磁石と、被覆シートにおける永久磁石と対向する位置に配設された強磁性体とからなる。
また、上記磁石手段は、保持テーブルを強磁性体によって形成し、被覆シートをマグネットラバーによって形成している。
本発明による加工装置においては、被加工物を保持する被加工物保持機構は、上面に複数の保持領域を備えた保持テーブルと、該保持テーブルの複数の保持領域にそれぞれ配設された吸引保持部材と、複数の保持領域に負圧を作用せしめる吸引手段と、複数の保持領域にエアーを噴出せしめるエアー供給手段と、吸引保持部材に被加工物が保持されない場合に該吸引保持部材を覆う被覆シートと、該被覆シートを保持テーブルに着脱可能に固定する磁石手段とを具備しているので、被加工物保持機構の構成を複雑にすることなく、被加工物の分割作業を実施することによって個々の分割されたチップを取り除く際に、エアー供給手段を作動して複数の保持領域にエアーを噴出せしめても、被加工物を保持していない保持領域に配設された吸引保持部材上を覆っている被覆シートが外れることを防止できる。従って、個々の分割されたチップを取り除く際に、被加工物を保持していない保持領域に配設された吸引保持部材上を覆っている被覆シートが外れることにより、その都度オペレータが修正しなければならないという問題が解消する。
本発明に従って構成された加工装置としての切削装置の斜視図。 図1に示す切削装置に装備される保持テーブルを構成する吸引保持部材の斜視図。 図1に示す切削装置に装備される保持テーブルの断面図。 図1に示す切削装置に装備される被覆シートおよび磁石手段の斜視図。 図1に示す切削装置に装備される被覆シートの他の実施形態を示す斜視図。 図1に示す切削装置によって実施する第1の切断工程の説明図。 図1に示す切削装置によって実施する第2の切断工程の説明図。 被加工物としてのパッケージ基板の斜視図および断面図。
以下、本発明によって構成された加工装置の好適な実施形態について、添付図面を参照して、更に詳細に説明する。
図8の(a)および(b)には、被加工物としてのパッケージ基板の斜視図および断面図が示されている。図8の(a)および(b)に示すパッケージ基板1は電極板11を具備し、電極板11の表面11aに所定の方向に延びる複数の第1の分割予定ライン111と、該第1の分割予定ライン111と直交する方向に延びる第2の分割予定ライン112が格子状に形成されている。第1の分割予定ライン111と第2の分割予定ライン112によって区画された複数の領域にそれぞれチップサイズパッケージ(CSP)113が配置されており、このチップサイズパッケージ(CSP)113は電極板11の裏面側から合成樹脂部12によってモールディングされている。このように形成されたパッケージ基板1は、第1の分割予定ライン111および第2の分割予定ライン112に沿って切断され個々にパッケージされたチップサイズパッケージ(CSP)113に分割される。
図1には、上記パッケージ基板1を第1の分割予定ライン111および第2の分割予定ライン112に沿って切断するための本発明に従って構成された加工装置としての切削装置の斜視図が示されている。
図1に示された切削装置は、基台2を具備している。この基台2上には、被加工物を保持し矢印Xで示すX軸方向に移動せしめる被加工物保持機構3が配設されている。
図示の実施形態における被加工物保持機構3は、基台2の上面に配設された一対の案内レール31、31を備えている。この一対の案内レール31、31は、図1において矢印Xで示すX軸方向に沿って互いに平行に延設されている。この一対の案内レール31、31上には、テーブル支持基台32が移動可能に配設されている。即ち、テーブル支持基台32には一対の被案内溝321、321が設けられており、この被案内溝321、321を一対の案内レール31、31に嵌合することにより、テーブル支持基台32は一対の案内レール31、31に沿って移動可能に構成される。
テーブル支持基台32上には円筒部材33が配設され、この円筒部材33の上端に保持テーブル34が回転可能に配設されている。また、円筒部材33の上端部には、保持テーブル34の被支持部が挿通する穴を有しテーブル支持基台32を覆うカバー部材330が配設されている。
保持テーブル34は図1に示す実施形態においてはステンレス鋼によって形成されており、上面に複数(図示の実施形態においては3個)の保持領域34a、34b、34cを備えている。このように構成された保持テーブル34の保持領域34a、34b、34cに図2に示す吸引保持部材340が配設されている。吸引保持部材340の上面(保持面)にはパッケージ基板1に形成された第1の分割予定ライン111および第2の分割予定ライン112と対応する領域に後述する切削ブレードの切れ刃を逃がす逃がし溝340aおよび340bが格子状に形成されている。また、吸引保持部材340には、切削ブレードの切れ刃を逃がす逃がし溝340aおよび340bによって区画された複数の領域にそれぞれ吸引孔340cが形成されている。
上記吸引保持部材340が配設される保持テーブル34は、図3に示すようにテーブル本体341と、該テーブル本体341の下面中央部から下方に突出する被支持部材342を具備している。テーブル本体341は中空状に形成され、負圧室341aが設けられている。このように形成されたテーブル本体341の上壁341bには、上記吸引保持保材340に形成された複数の吸引孔340cと対応する位置に上面から負圧室341aに連通する複数の吸引通路341cが設けられている。
図3を参照して説明を続けると、保持テーブル34を構成する被支持部342には上記負圧室341aに連通する連通路342aが形成されており、この連通路342aが吸引手段35およびエアー供給手段36に接続されている。吸引手段35は、吸引源351と、該吸引源351と連通路342aとを接続する配管352と、該配管352に配設された電磁開閉弁353とからなっている。このように構成された吸引手段35は、電磁開閉弁353を開路すると、吸引源351の負圧を配管352、連通路342a、負圧室341a、吸引通路341c、吸引孔340cを介して吸引保持部材340の上面(保持面)に作用せしめる。また、上記エアー供給手段36は、エアー供給源361と、該エアー供給源361と連通路342aとを接続する配管362と、該配管362に配設された電磁開閉弁363とからなっている。このように構成されたエアー供給手段36は、電磁開閉弁363を開路すると、エアー供給源361のエアーを配管362、連通路342a、負圧室341a、吸引通路341c、吸引孔340cを介して吸引保持部材340の上面(保持面)に噴出せしめる。
図4を参照して説明を続けると、図示の実施形態における切削装置は、保持テーブル34の保持領域34a、34b、34cに配設された吸引保持部材340に被加工物が保持されない場合に吸引保持部材340を覆う被覆シート37を備えている。図4に示す被覆シート37は、ゴム等の柔軟部材によって矩形状に形成されたシート本体371と、該シート本体371の長手方向における両端部下面に装着された鉄等の強磁性体板372,372とからなっている。なお、強磁性体板372,372の厚みは吸引保持部材340の厚みに対応した寸法に設定されており、強磁性体板372,372間の間隔は吸引保持部材340の長手方向の長さに対応する寸法に設定されている。一方、保持テーブル34を構成するテーブル本体341の保持領域34a、34b、34cにおける吸引保持部材340の長手方向両側には、図1に示すように上記被覆シート37のシート本体371に装着された強磁性体板372,372と対応する位置に永久磁石38、38が埋設されている。上記被覆シート37を吸引保持部材340に被せ、強磁性体板372,372を永久磁石38、38に磁着することにより、吸引保持部材340を被覆シート37によって覆うことができる。従って、シート本体371に装着された強磁性体板372,372と保持テーブル34を構成するテーブル本体341に埋設された永久磁石38、38は、被覆シート37を保持テーブル34に着脱可能に固定する磁石手段として機能する。
次に、被覆シート37を保持テーブル34に着脱可能に固定する磁石手段の他の実施形態について、図5を参照して説明する。
図5に示す被覆シート37は、シート本体371aがマグネットラバーによって形成されている。このようにマグネットラバーによって形成されたシート本体371aは、長手方向における両端部下面に吸引保持部材340の厚みに対応した寸法に設定され磁着部371b、371bが突出して形成されている。なお、磁着部371b、371bの厚みは吸引保持部材340の厚みに対応した寸法に設定されており、磁着部371b、371b間の間隔は吸引保持部材340の長手方向の長さに対応する寸法に設定されている。このように被覆シート37がマグネットラバーによって形成される場合には、保持テーブル34は鉄等の強磁性体によって構成される。被覆シート37を吸引保持部材340に被せ、磁着部371b、371bを保持テーブル34を構成するテーブル本体341に磁着することにより、吸引保持保材340を被覆シート37によって覆うことができる。従って、マグネットラバーによって形成されたシート本体371aの磁着部371b、371bと鉄等の強磁性体によって構成された保持テーブル34は、被覆シート37を保持テーブル34に着脱可能に固定する磁石手段として機能する。
図1に基づいて説明を続けると、図示の実施形態における被加工物保持機構3は、保持テーブル34を一対の案内レール31、31に沿って図1において矢印Xで示す加工送り方向であるX軸方向に移動させるためのX軸方向移動手段39を備えている。X軸方向移動手段39は、一対の案内レール31、31の間に平行に配設された雄ネジロッド391と、雄ネジロッド391の一端部を回転可能に支持する軸受392と、雄ネジロッド391の他端に連結され該雄ネジロッド391を正転または逆転駆動するパルスモータ393とからなっている。このように構成されたX軸方向移動手段39は、雄ネジロッド391が上記テーブル支持基台32に形成された雌ネジ322に螺合される。従って、X軸方向移動手段39は、パルスモータ393を駆動して雄ネジロッド391を正転または逆転駆動することにより、上記テーブル支持基台32に配設された保持テーブル34を一対の案内レール31、31に沿ってX軸方向に移動することができる。
図示の実施形態における切削装置は、上記一対の案内レール31、31を跨いでX軸方向と直交する矢印Yで示す割り出し送り方向であるY軸方向に沿って配設された門型の支持フレーム4を備えている。この支持フレーム4は、一対の案内レール31、31に沿って移動可能に配設された保持テーブル34の移動を許容する開口40が設けられており、その前面4aには一対の案内レール41、41がY軸方向に沿って配設されている。このように構成された支持フレーム4の前面4aの上部に切削手段5が配設されている。切削手段5は、Y軸方向移動基台51とZ軸方向移動基台52およびスピンドルユニット6を具備している。Y軸方向移動基台51は、後面51bに上記支持フレーム4に設けられた一対の案内レール41、41と嵌合する被案内溝511、511が設けられており、この被案内溝511、511を一対の案内レール41、41に嵌合することにより一対の案内レール41、41に沿ってY軸方向に移動可能に構成される。なお、Y軸方向移動基台51の前面51aには、上記保持テーブル34の保持面に対して垂直な矢印Zで示す切り込み送り方向(Z軸方向)に沿って一対の案内レール512、512が設けられている。このように構成されたY軸方向移動基台51は、Y軸方向移動手段53によって一対の案内レール41、41に沿ってY軸方向に移動せしめられる。Y軸方向移動手段53は、一対の案内レール41、41の間に平行に配設された雄ネジロッド531と、雄ネジロッド531の一端部を回転可能に支持する軸受532と、雄ネジロッド531の他端に連結され該雄ネジロッド531を正転または逆転駆動するパルスモータ533とからなっている。このように構成されたY軸方向移動手段53は、雄ネジロッド531がY軸方向移動基台51の後面に突出して設けられた突出部に形成された雌ネジ(図示せず)に螺合される。従って、Y軸方向移動手段53は、パルスモータ533を駆動して雄ネジロッド531を正転または逆転駆動することにより、Y軸方向移動基台51を一対の案内レール41、41に沿ってY軸方向に移動することができる。
上記Z軸方向移動基台52は、後面52bに上記Y軸方向移動基台51の前面51aに設けられた一対の案内レール512、512と嵌合する被案内溝521、521が設けられており、この被案内溝521、521を一対の案内レール512、512に嵌合することにより一対の案内レール512、512に沿って切り込み送り方向であるZ軸方向に移動可能に構成される。このように構成されたZ軸方向移動基台52は、Z軸方向移動手段54によって一対の案内レール512、512に沿ってZ軸方向に移動せしめられる。Z軸方向移動手段54は、一対の案内レール512、512の間に平行に配設された雄ネジロッド541と、雄ネジロッド541の一端部を回転可能に支持する軸受(図示せず)と、雄ネジロッド541の他端に連結され該雄ネジロッド541を正転または逆転駆動するパルスモータ543とからなっている。このように構成されたZ軸方向移動手段54は、雄ネジロッド541がZ軸方向移動基台52の後面に突出して設けられた突出部に形成された雌ネジ(図示せず)に螺合される。従って、Z軸方向移動手段54は、パルスモータ543を駆動して雄ネジロッド541を正転または逆転駆動することにより、Z軸方向移動基台52を一対の案内レール512、512に沿ってZ軸方向に移動することができる。
上記Z軸方向移動基台52の前面52aには、スピンドルユニット6を支持するためのスピンドルユニット支持部材55が装着されている。このスピンドルユニット支持部材55はL字状に形成され、取り付け部551と、該取り付け部551の下端から直角に水平に延びる支持部552とからなっている。このように構成されたスピンドルユニット支持部材55は、取り付け部551がZ軸方向移動基台52の前面52aに締結ボルト553によって取り付けられる。また、スピンドルユニット支持部材55を構成する支持部552の下面には、切削手段としてのスピンドルユニット6のユニットハウジング61が締結ボルト554によって装着される。
上述したようにスピンドルユニット支持部材55を構成する支持部552の下面に装着されたスピンドルユニット6は、上記支持部552の下面に装着されるスピンドルハウジング61と、該スピンドルハウジング61に回転自在に支持された回転スピンドル62と、該回転スピンドル62の前端部に装着される切削ブレード63とによって構成されている。なお、回転スピンドル62は、サーボモータ64によって回転駆動されるように構成されている。
図1を参照して説明を続けると、図示の実施形態における切削装置は、上記スピンドルユニット6のスピンドルハウジング61に配設され切削ブレード63によって切削すべき加工領域を検出するための撮像手段7を具備している。撮像手段7は、顕微鏡等の光学系と撮像素子(CCD)等で構成されており、撮像した画像信号を図示しない制御手段に送る。
図示の実施形態における切削装置は以上のように構成されており、以下その作用について説明する。なお、以下の説明においては、保持テーブル34の保持領域34cにおいて上述したパッケージ基板1を第1の分割予定ライン111および第2の分割予定ライン112に沿って分割する例について説明する。従って、保持テーブル34の保持領域34a、34bに配設された吸引保持部材340には被加工物としてのパッケージ基板1が保持されない。
保持テーブル34の保持領域34aにおいて上述したパッケージ基板1を第1の分割予定ライン111および第2の分割予定ライン112に沿って分割するには、保持テーブル34の保持領域34cに配設された吸引保持部材340上にパッケージ基板1を載置する。また、保持テーブル34の保持領域34a、34bに配設された吸引保持部材340上にはそれぞれ被覆シート37を被せる。そして、図3に示す吸引手段35の電磁開閉弁353を開路する。この結果、吸引源351の負圧が配管352、連通路342a、負圧室341a、吸引通路341c、吸引孔340cを介して保持テーブル34の保持領域34a、34b、34cに配設された吸引保持部材340の上面(保持面)に作用するため、保持領域34cに配設された吸引保持部材340上に載置されたパッケージ基板1が吸引保持されるとともに、保持領域34a、34bに配設された吸引保持部材340上にそれぞれ被せられた被覆シート37も吸引保持される(吸引保持工程)。このようにして吸引保持工程を実施したならは、パッケージ基板1が吸引保持した保持テーブル34を撮像手段7の直下に位置付けられる。
パッケージ基板1が吸引保持した保持テーブル34が撮像手段7の直下に位置付けられると、撮像手段および図示しない制御手段によってパッケージ基板1の切削加工すべき加工領域を検出するアライメント作業を実行する。即ち、撮像手段7および図示しない制御手段は、パッケージ基板1の所定方向に形成されている第1の分割予定ライン111と、第1の分割予定ライン111に沿って切削する切削ブレード63との位置合わせを行うためのパターンマッチング等の画像処理を実行し、切削加工すべき加工領域のアライメントを遂行する(アライメント工程)。また、パッケージ基板1に形成されている上記所定方向に対して直交する方向に延びる第2の分割予定ライン112に対しても、同様に切削加工すべき加工領域のアライメントが遂行される。
上述したようにアライメント工程を実施したならば、パッケージ基板1を吸引保持した保持テーブル34を切削領域に移動する。そして、図6の(a)に示すように保持テーブル34に吸引保持されたパッケージ基板1の第1の分割予定ライン111の一端を切削ブレード63の直下より図6の(a)において僅かに右側に位置付ける。そして、切削ブレード63を矢印63aで示す方向に回転しつつZ軸方向移動手段54を作動して切削ブレード63を矢印Z1で示す方向に所定量切り込み送りし、所定の切り込み深さに位置付ける。この切り込み深さは、切削ブレード63の切れ刃の外周縁が保持テーブル34の吸引保持部材340に形成された逃がし溝340a(図2参照)に達する位置に設定されている。次に、切削ブレード63を矢印63aで示す方向に回転しつつX軸方向移動手段39を作動して保持テーブル34を図6の(a)において矢印X1で示す方向に所定の切削送り速度で移動する(第1の切断工程)。そして、保持テーブル34の吸引保持部材340に保持されたパッケージ基板1の第1の分割予定ライン111の他端が図6の(b)に示すように切削ブレード63の直下より僅かに左側に達したら、保持テーブル34の移動を停止するとともに、切削ブレード63を矢印Z2で示す方向に上昇せしめる。そして、Y軸方向移動手段53を作動してパッケージ基板1に形成された第1の分割予定ライン111の間隔だけ割り出し送りし、次に切削すべき第1の分割予定ライン111に対して上記第1の切断工程を実施する。この第1の切断工程と割り出し工程を繰り返し実施することにより、パッケージ基板1は第1の分割予定ライン111に沿って切断される。
上述した第1の切断工程を実施したならば、保持テーブル34を90度回動し、保持テーブル34の吸引保持部材340に保持されたパッケージ基板1に形成された第2の分割予定ライン112を切削送り方向である矢印Xで示す方向(X軸方向)に位置付ける。そして、X軸方向移動手段39およびY軸方向移動手段53を作動し、図7の(a)に示すように保持テーブル34に保持されたパッケージ基板1の第2の分割予定ライン112の一端を切削ブレード63の直下より図7の(a)において僅かに右側に位置付ける。そして、切削ブレード63を矢印63aで示す方向に回転しつつZ軸方向移動手段54を作動して切削ブレード63を矢印Z1で示す方向に所定量切り込み送りし、所定の切り込み深さに位置付ける。この切り込み深さは、切削ブレード63の切れ刃の外周縁が保持テーブル34の吸引保持部材340に形成された逃がし溝340b(図2参照)に達する位置に設定されている。次に、切削ブレード63を矢印63aで示す方向に回転しつつX軸方向移動手段39を作動して保持テーブル34を図7の(a)において矢印X1で示す方向に所定の切削送り速度で移動する(第2の切断工程)。そして、保持テーブル34の吸引保持部材340に保持されたパッケージ基板1の第2の分割予定ライン112の他端が図7の(b)に示すように切削ブレード63の直下より僅かに左側に達したら、保持テーブル34の移動を停止するとともに、切削ブレード63を矢印Z2で示す方向に上昇せしめる。そして、Y軸方向移動手段53を作動してパッケージ基板1に形成された第2の分割予定ライン112の間隔だけ割り出し送りし、次に切削すべき第2の分割予定ライン112に対して上記第2の切断工程を実施する。この第2の切断工程と割り出し工程を繰り返し実施することにより、パッケージ基板1は第2の分割予定ライン112に沿って切断される。
以上のようにして第1の切断工程および第2の切断工程が実施されたパッケージ基板1は、第1の分割予定ライン111および第2の分割予定ライン112に沿って確実に切断され、個々のチップサイズパッケージ(CSP)113に分割される。なお、分割された個々のチップサイズパッケージ(CSP)113は、保持テーブル34の保持領域34cに配設された吸引保持部材340に吸引保持された状態で維持される。
上述した第1の切断工程および第2の切断工程を実施したならば、個々のチップサイズパッケージ(CSP)113に分割されたパッケージ基板1を吸引保持している保持テーブル34は最初にパッケージ基板1を吸引保持した位置に戻される。そして、図3に示す吸引手段35の電磁開閉弁353を閉路し、吸引保持部材340による個々のチップサイズパッケージ(CSP)113に分割されたパッケージ基板1の吸引保持を解除する。次に、吸引保持部材340から個々のチップサイズパッケージ(CSP)113を取り除くために、図3に示すエアー供給手段36の電磁開閉弁363を開路し、エアー供給源361のエアーを配管362、連通路342a、負圧室341a、吸引通路341c、吸引孔340cを介して吸引保持部材340の上面(保持面)に噴出せしめる。この結果、個々のチップサイズパッケージ(CSP)113の下面にエアーが作用して、吸引保持部材340に密着していた場合でも個々のチップサイズパッケージ(CSP)113は確実に剥離され容易に取り除くことができる(剥離工程)。
上述した剥離工程を実施している際には、吸引保持部材340におけるパッケージ基板1を保持していない保持領域34a、34bに配設された吸引保持部材340上を覆っている被覆シート37の下面にもエアーが噴出するが、被覆シート37を構成するシート本体371の長手方向における両端部下面に装着され強磁性体板372,372が保持テーブル34を構成するテーブル本体341の保持領域34a、34bにおける吸引保持部材340の長手方向両側に埋設された永久磁石38、38に磁着されているため、はずれることはない。従って、上述した剥離工程を実施する際に、パッケージ基板1を保持していない保持領域に配設された吸引保持部材340上を覆っている被覆シート37が外れることにより、その都度オペレータが修正しなければならないという問題が解消する。
なお、上述した実施形態においては、被加工物としてパッケージ基板1を個々のチップサイズパッケージ(CSP)113に分割する例について説明したが、本発明による加工装置は複数のチップコンデンサーが形成されたセラミックスコンデンサー基板や石英基板等の板状の被加工物を個々のチップに分割しても同様の作用効果を奏する。
1:パッケージ基板
2:基台
3:被加工物保持機構
32:テーブル支持基台
34:保持テーブル
34a、34b、34c:保持領域
340:吸引保持部材
341:テーブル本体
35:吸引手段
36:エアー供給手段
37:被覆シート
371:シート本体
372:強磁性体板
38:永久磁石
39:X軸方向移動手段
4:支持フレーム
5:切削手段
53:Y軸方向移動手段
54:Z軸方向移動手段
6:スピンドルユニット
62:回転スピンドル
63:切削ブレード
7:撮像手段

Claims (3)

  1. 被加工物を保持する被加工物保持機構と、該被加工物保持機構に保持された被加工物に加工を施す加工手段と、を具備する加工装置であって、
    該被加工物保持機構は、上面に複数の保持領域を備えた保持テーブルと、該保持テーブルの複数の保持領域にそれぞれ配設された吸引保持部材と、該複数の保持領域に負圧を作用せしめる吸引手段と、該複数の保持領域にエアーを噴出せしめるエアー供給手段と、該吸引保持部材に被加工物が保持されない場合に該吸引保持部材を覆う被覆シートと、該被覆シートを該保持テーブルに着脱可能に固定する磁石手段と、を具備している、
    ことを特徴とする加工装置。
  2. 該磁石手段は、該保持テーブルに埋設された永久磁石と、該被覆シートにおける該永久磁石と対向する位置に配設された強磁性体とからなる、請求項1記載の加工装置。
  3. 該磁石手段は、該保持テーブルを強磁性体によって形成し、該被覆シートをマグネットラバーによって形成している、請求項1記載の加工装置。
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