JP2009153479A - コンバイン - Google Patents

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Abstract

【課題】エンジンから吹き上げる騒音および熱風を抑えることができるコンバインを提供する。
【解決手段】
吸気流路配設空間内に遮蔽体を配設すると共に、同遮蔽体は吸気流路配設空間を上下方向に遮蔽するようにしているため、原動機部に設けたエンジンから生起される騒音が、吸気流路配設空間を通して運転部の後上方に放出されるのを防止することができる。その結果、運転部に着座して作業を行う作業者にとって耳障りな低音であるエンジン音が、遮蔽体により遮蔽されて反射・拡散し、音量等も低減されて耳障り度合いが軽減される。従って、作業者の居住性を高めることができて、作業能率を向上させることができる。
【選択図】図1

Description

この発明はコンバイン、詳しくはコンバインの原動機部の吸気機構および排気機構に関する。
従来、コンバインの一形態として、原動機部の上方に運転部を配設し、同運転部の後方に穀粒貯留部を配設したものがある。そのコンバインは、前記運転部と前記穀粒貯留部との間に、原動機部から上方へ伸延する吸気流路を配設するための吸気流路配設空間を形成している。また、原動機部から後上方へ向けて延設された排気管を有している(例えば、特許文献1参照)。
そして、前記吸気流路配設空間には、プレクリーナ、エアクリーナを配設し、そのプレクリーナ、エアクリーナを介して外気を原動機部のエンジンに取り込んでエンジンの燃焼用として使用している。また、エンジンEの排気口部に排気流路配設空間を形成して、同排気流路配設空間を通して排気ガスを排出するようにしている。
特開2007−244308号公報
しかしながら、前記吸気流路配設空間は、前記運転部と穀粒貯留部との間に所定間隔を有しているため、前記運転部の下方にある原動機部に設けたエンジンから生起される騒音が、前記吸気流路配設空間を通して上昇して運転部まで伝達し、これにより、運転部の作業者に耳障りとなって、作業能率を低下させる問題が生じてしまう。
また、前記エンジンからの熱風が、前記吸気流路配設空間を通して上方に吹き上げてくるので、その吸気流路配設空間内の雰囲気温度が高められ、その吸気流路配設空間内に配設されているプレクリーナから取り込む外気の雰囲気温度を上昇させる。そして、吸気温度の上昇によりエンジンの出力を低下させる問題が生じてしまう。
この発明は、上記問題を解決するためになされたもので、エンジンから吹き上げる騒音および熱風を抑えることができるコンバインを提供することを目的とする。
請求項1に記載の発明は、原動機部の上方に運転部を配設し、同運転部の後方に穀粒貯留部を配設したコンバインにおいて、運転部と穀粒貯留部との間に、原動機部から上方へ伸延する吸気流路を配設するための吸気流路配設空間を形成して、吸気流路配設空間内に遮蔽体を配設すると共に、同遮蔽体は吸気流路配設空間を上下方向に遮蔽することを特徴とするコンバインである。
請求項2に記載の発明は、吸気流路配設空間内に吸気流路の一部を形成する消音器を配設して、同消音器に遮蔽体を支持させたことを特徴とする請求項1記載のコンバインである。
請求項3に記載の発明は、遮蔽体は、前後細幅で左右幅広に形成した消音器の上面前部に、左右幅広に形成した基端縁部を取り付けると共に、同基端縁部から中途部を後上方へ向けて伸延させて形成し、先端縁部を穀粒貯留部の前面上部に近接配置して、同遮蔽体と消音器との間に消音用空間を形成したことを特徴とする請求項1又は2記載のコンバインである。
請求項4に記載の発明は、遮蔽体は、内側端部を内側方に延設させて、原動機部から後上方へ向けて延設された排気管の中途部で、かつ、運転部に近接する個所の直上方を遮蔽するようにしたことを特徴とする請求項1〜3のいずれか1項記載のコンバインである。
請求項5に記載の発明は、遮蔽体に透視窓を設けて、同透視窓を通して穀粒貯留部に設けた貯留状況視認窓を運転部から視認可能としたことを特徴とする請求項1〜4のいずれか1項記載のコンバインである。
(1)請求項1記載の本発明では、原動機部の上方に運転部を配設し、同運転部の後方に穀粒貯留部を配設したコンバインにおいて、運転部と穀粒貯留部との間に、原動機部から上方へ伸延する吸気流路を配設するための吸気流路配設空間を形成して、吸気流路配設空間内に遮蔽体を配設すると共に、同遮蔽体は吸気流路配設空間を上下方向に遮蔽するようにしている。
このように、吸気流路配設空間内に遮蔽体を配設すると共に、同遮蔽体は吸気流路配設空間を上下方向に遮蔽するようにしているため、原動機部に設けたエンジンから生起される騒音が、吸気流路配設空間を通して運転部の後上方に放出されるのを防止することができる(防音効果)。その結果、運転部に着座して作業を行う作業者にとって耳障りな低音であるエンジン音が、遮蔽体により遮蔽されて反射・拡散し、音量等も低減されて耳障り度合いが軽減される。従って、作業者の居住性を高めることができて、作業能率を向上させることができる。
また、エンジンから生起される熱風が、吸気流路配設空間を通して運転部の後上方に吹き上げられるのを遮蔽体により遮蔽する遮熱効果もあるため、吸気流路の先端から吸気される空気の雰囲気温度が上昇するのを防止して、吸気温度上昇に起因するエンジンの出力低下を回避することができる。
(2)請求項2記載の本発明では、吸気流路配設空間内に吸気流路の一部を形成する消音器を配設して、同消音器に遮蔽体を支持させている。従って、遮蔽体を吸気流路配設空間内に簡単かつ確実に配設することができる。
(3)請求項3記載の本発明では、遮蔽体は、前後細幅で左右幅広に形成した消音器の上面前部に、左右幅広に形成した基端縁部を取り付けると共に、同基端縁部から中途部を後上方へ向けて伸延させて形成し、先端縁部を穀粒貯留部の前面上部に近接配置して、同遮蔽体と消音器との間に消音用空間を形成している。
このように、前後細幅で左右幅広に形成した消音器を配設した吸気流路配設空間の残余の空間は比較的狭い狭空間であるのに対して、遮蔽体と消音器との間に形成している消音用空間は比較的広い広空間であるため、消音器が配設されている狭空間を通過したエンジン音波の周波数が、拡張された広空間である消音用空間にて減衰されて、消音される。
(4)請求項4記載の本発明では、遮蔽体は、内側端部を内側方に延設させて、原動機部から後上方へ向けて延設された排気管の中途部で、かつ、運転部に近接する個所の直上方を遮蔽するようにしている。
そのため、内側方に延設した遮蔽体の内側端部により、運転部に近接する排気管の個所の直上方を遮蔽して、高温状態である排気管のその個所に作業者の手が触れないようにすることができる。従って、遮蔽体を安全カバーとしても機能させることができる。
(5)請求項5記載の本発明では、遮蔽体に透視窓を設けて、運転部から透視窓を通して穀粒貯留部に設けた貯留状況視認窓を視認可能としている。
そのため、前記した遮蔽体の防音・遮熱機能を良好に確保したまま、運転部から遮蔽体に設けた視認窓を通して穀粒貯留部に設けた貯留状況視認窓を視認することができて、穀粒貯留部に貯留される穀粒の貯留状況を運転部から楽に視認することができる。
本実施形態におけるコンバインは、基本的構造として、原動機部の上方に運転部を配設し、同運転部の後方に穀粒貯留部を配設している。運転部と穀粒貯留部との間に、原動機部から上方へ伸延する吸気流路を配設するための吸気流路配設空間Qを形成している。
そして、特徴的構造として、吸気流路配設空間内に遮蔽体を配設すると共に、同遮蔽体は吸気流路配設空間を上下方向に遮蔽するようにしている。
以下に、本実施形態におけるコンバインを、図面を参照しながら説明する。
図1に示すAは、本発明に係るコンバインであり、同コンバインAは、左右一対のクローラ式の走行部1、1上に車体フレーム2を載設し、同車体フレーム2の前端部に刈取部3を取り付け、車体フレーム2上の左側前部に脱穀部4を配設し、同脱穀部4の直下方位置に選別部(図示せず)を配設する一方、同選別部の後方上部であって、脱穀部4の直後方位置に排藁処理部6を配設している。42は、刈刃である。
そして、コンバインAは、図1に示すように、車体フレーム2上の右側前部に原動機部7を配設し、同原動機部7の直上方位置に運転部8を配設し、同運転部8の直後方位置に穀粒貯留部9(グレンタンク10)を配設している。
次に、コンバインAの各部の構造について図1および図2を参照して説明する。
走行部1は、図1に示すように、車体フレーム2の下部に走行フレーム35を取付け、同走行フレーム35の前端部に駆動輪21を連動連結する一方、走行フレーム35の後端部に遊動輪22を回転自在に軸支し、これら駆動輪21と遊動輪22との間に履帯23を巻回している。図中、24は転動輪である。
刈取部3は、圃場に植生している穀稈を刈り取り、この刈り取った穀稈を刈取部に設けた穀稈搬送機構(図示せず)により後上方へ搬送してフィードチェン(図示せず)に受け渡している。
脱穀部4は、扱室内に扱胴(図示せず)を配設すると共に、同扱胴の直下方位置にクリンプ網(図示せず)を張設しており、扱胴の右側後方位置には処理胴を配設している。
選別部(図示せず)は、上記脱穀部4に設けた扱胴と処理胴の下方位置に選別体(図示せず)を前後揺動自在に配置して、上記扱胴と処理胴とにより脱穀されて供給される脱穀物を選別体により受けて、回収用の一番物と再選別用の二番物とに選別するようにしている。
排藁処理部6は、図1および図2に示すように、穀稈移送部(図示せず)により後方へ搬送されてくる穀稈を排藁として受けて漸次中央寄りに移送する排藁移送体(図示せず)と、同排藁移送体により移送されてくる排藁を細断する排藁カッター(図示せず)とを具備している。
穀粒貯留部9は、後述する運転部8の後方にグレンタンク10を配置している。このグレンタンク10は、選別部において選別された一番穀粒を貯留しておき、この貯留した一番穀粒を後述する穀粒搬出部32により適宜搬出することができるようにしている。
穀粒搬出部32は、穀粒貯留部9内の下部まで伸延させた横搬出用スクリューコンベア体(図示せず)を前後方向に軸線を向けて横架し、同横搬出用スクリューコンベアの後端部に下端部を連通連結した縦搬出用スクリューコンベア(図示せず)を上下方向に軸線を向けて配置し、同縦搬出用スクリューコンベアの上端部に後端部を連通連結したオーガ33を前方へ向けて伸延させ、かつ、後端部を中心に旋回及び上下回動自在となしている。
排藁移送体(図示せず)は、始端側を左側部に配置すると共に、終端側を中央部に配置した排藁移送と、同排藁移送チェンの下方において移送方向に伸延させかつ対向させて配置した狭扼杆(図示せず)とを具備しており、同狭扼杆は上下方向に伸延する前後一対の支持片(図示せず)により弾性体(図示せず)を介して上方へ弾性付勢させて支持している。
運転部8は、車体フレーム2の右側前部に配置されている。運転部8は、前部操作コラム26に操向ハンドル25を設け、同操向ハンドル25の後方位置に運転席20を配置し、同運転席20の左側方位置に配設した側部操作コラム28にクラッチレバー27等を設けている。
原動機部7は、図1および図3に示すように、前記運転席20の下方に形成したエンジンルームR内にエンジンEを配置し、同エンジンEの吸気口部17から上方へ吸気経路を伸延させて、同吸気流路の始端部から外気を取り込んで、エンジンE内にて燃焼に使用する一方、同エンジンEの排気口部18から後上方へ排気流路(テールパイプ30)を伸延させて、同排気流路の終端部から排気ガスを排出するようにしている。
上記のような構成において、本発明の要旨は、運転部8と穀粒貯留部9との間に、原動機部7から上方へ伸延する吸気流路を配設するための吸気流路配設空間Qを形成して、吸気流路配設空間Q内に遮蔽体11を配設したことである。
具体的には、図3および図4に示すように、前記運転席の下方にエンジンルームRを有し、そのエンジンルームR内にはエンジンEを配置している。エンジンEは、その燃焼室に空気を吸入するための吸気口部17を備えるとともに、燃焼室内で燃焼された空気を排気するために排気口部18を備えている。
前記エンジンルームR上であって、運転部8と穀粒貯留部9(グレンタンク10)との間に吸気流路配設空間Qが形成されている。すなわち、穀粒貯留部9(グレンタンク10)は、運転部8と所定間隔を有して離間して配設され、その所定間隔を有する空間を吸気流路配設空間Qとなしている。
前記エンジンEの上方にエアクリーナ15を配設するとともに、エンジンEの吸気口部17から同エアクリーナ15に吸気配管16を連通連設している。また、同エアクリーナ15より上方へ吸気連結管14を伸延させ、その吸気連結管14の上端部に消音器である吸気レゾネータ13を連通連設している。吸気レゾネータ13は、前後に狭く左右に幅広の箱型形状に形成している。
そして、吸気レゾネータ13の天井壁の右側部から上方へ立ち上がり状に外気導入パイプ29を立設して、同外気導入パイプ29の上端部にプレクリーナ12を連通連設している。そのプレクリーナ12は、外気をエアクリーナ15に導入する前に前処理として浄化するようにしており、同プレクリーナ12は、前記吸気流路配設空間Q内であって、運転部8の後方に配置している。
このようにして、外気を、プレクリーナ12から取り込み、そのプレクリーナ12において外気中の塵や埃を除去した後、吸気レゾネータ13で消音しながら、エアクリーナ15に送り込む。そして、その外気を、そのエアクリーナ15において、さらに細かい塵などを除去して、清浄化した空気として、エンジンE内の燃焼室に取り込んで燃焼用として使用する。
そのような構成において、本実施形態におけるコンバインAは、前記吸気流路配設空間Q内であって、その吸気流路配設空間Qを上下方向に遮蔽する遮蔽体11を設けている。
すなわち、図3〜図5に示すように、遮蔽体11は、前記吸気レゾネータ13の左右幅よりも左右幅を広幅に形成しており、同吸気レゾネータ13の上面前部から直上方へ立ち上がる立ち上がり壁11aと、同立ち上がり壁11aの上端縁部から後上方へ向けて傾斜状に延設した傾斜壁11bと、両壁11a,11bに連設して吸気レゾネータ13の上面右側部(外気導入パイプ29の左側近接位置)から直状に立設した側壁11cとを具備して、吸気レゾネータ13よりも左側方へ張り出し状に取り付けている。ここで、傾斜壁11bの先端縁部(上端縁部)は、プレクリーナ12の下部側方に位置し、かつ、穀粒貯留部9の前面上部に近接配置している。36は、吸気レゾネータ13の左側壁に突設したステーであり、同ステー36により遮蔽体11の左側張り出し部を支持させている。37は遮蔽体11の内面中途部に設けた補強リブである。
このようにして、遮蔽体11を、吸気レゾネータ13に支持・締結させているので、吸気流路配設空間Q内に簡単かつ確実に配設することができる。
そして、吸気流路配設空間Q内に遮蔽体11を配設すると共に、同遮蔽体11は吸気レゾネータ13の上方にて吸気流路配設空間Qの上下方向を遮蔽している。そのため、原動機部7に設けたエンジンEから生起される騒音が、吸気流路配設空間Qを通して運転部8の後上方に放出されるのを防止することができて、防音効果を図ることができる。同時に遮蔽体11は、エンジンEから放出される熱が、吸気流路配設空間Qを通して運転部8の後上方に放出されるのを防止する遮熱機能を果たすため、遮熱効果を図ることもできる。
しかも、遮蔽体11の内面側(下面側)と吸気レゾネータ13との間には、消音用空間Bを形成している。特に、遮蔽体11には傾斜壁11bを設けて、消音用空間Bを大きく確保することができるようにしている。また、吸気流路配設空間Q内であって、吸気レゾネータ13とグレンタンク10との間に比較的狭い狭空間Cを形成している。そして、エンジンEから生起されるエンジン音は、前記狭空間Cを通過して、広空間である消音用空間Bに伝播するようにしている。
このようにして、狭空間Cから広空間の消音用空間Bに伝播することにより、エンジン音波の周波数が、拡張された広空間である消音用空間Bにて効果的に減衰されて、消音される。
さらに、運転部8に着座して作業を行う作業者にとって耳障りな低音であるエンジン音が、遮蔽体11により遮蔽されて反射・拡散し、音量等も低減されて耳障り度合いが軽減される。従って、作業者の居住性を高めることができて、作業能率を向上させることができる。
また、前記遮蔽体11の内面(図3に示すD側)に吸音材を張設している。従って、消音用空間Bまで伝播したエンジン音を吸音材により吸音して、消音効果を高めることができる。吸音材としては、軟質ウレタンフォーム、ガラスウールなどの多孔質材料が挙げられる。また、遮蔽体11の内面をかまぼこ状にすることにより、同内面に張設した吸音材の面積を拡張して、消音効果を向上させることができる。
そして、エンジンEから生起されるエンジン音が、吸気流路配設空間Q内の狭空間Cを通して、消音用空間Bに到達する。そして、消音用空間Bに到達したエンジン音が遮蔽体11の下面に張設された吸音材により吸収される。これにより、エンジンEの音量が大幅に低減することができる。従って、より一層、作業者の居住性を高めることができて、作業能率を向上させることができる。
一方、図3に示すように、排気導出管34を、エンジンEの排気口部18から上方へ伸延させて、エンジンEの上方に配置された排気サイレンサ19に連通連設している。また、排気管であるテールパイプ30を、前記排気サイレンサ19から後上方へ伸延させている。
テールパイプ30は、図3〜図5に示すように、側面視して、前記排気サイレンサ19から吸気レゾネータ13の左側方位置まで上方に立ち上げて、中途部から脱穀部4とグレンタンク10との間を、脱穀部4よりも高位置で、グレンタンク10よりも低位置にて後方に伸延させている。そして、脱穀部4の前部上方にテールパイプの終端開口部(排気口)39を配置すると共に後上方へ向けて開口させている。38は、テールパイプ30の所要箇所を脱穀部4に固定しているブラケット等の固定具である。このようにして、エンジンEからの排気を、排気サイレンサ19を通して、テールパイプ30の終端開口部39から後上方へ向けて排出するようにしている。
そのような構成において、遮蔽体11は、左側端部40(内側端部)を左側方(内側方)に延設している。すなわち、図4および図5に示すように、遮蔽体11は、左側端部40を吸気レゾネータ13の左側壁41よりも左側方へ張り出し状となすと共に、同左側端部40を、エンジンE側に近いテールパイプ30の中途部の上方に配置している。
これにより、遮蔽体11は、エンジンE側に近いテールパイプ30の中途部を部分的に遮蔽することとなり、運転部8に近接するテールパイプ30の一部を直上方から遮蔽することとなる。さらに、テールパイプ30は、その中途部から脱穀部4とグレンタンク10との間を、脱穀部4よりも高位置で、グレンタンク10よりも低位置にて後方に伸延させている。そのため、テールパイプ30の終端開口部(排気口)は、運転部8に着座している作業者から離隔する方向に配置されることとなり、作業者への排気音や排気熱の悪影響を軽減することができる。
このようにして、内側方に延設した遮蔽体11の内側端部により、運転部8に近接するテールパイプ30の個所の直上方を遮蔽して、高温状態であるテールパイプ30のその個所に作業者の手等が誤って触れないようにすることができる。従って、遮蔽体11を安全カバーとしても機能させることができる。
また、運転部8において、作業者がグレンタンク10内の穀粒の貯留状況を視認するために、グレンタンク10の運転部側である前壁の上部に貯留状況視認窓(図示せず)を設けており、同貯留状況視認窓を遮蔽体11に設けた透視窓31を通して視認することができるようにしている。すなわち、図4に示すように、遮蔽体11の傾斜壁11bの右側部(貯留状況視認窓と前後方向に符合する位置)に略矩形状の開口部を形成し、同開口部に透明の板体(例えば、アクリル板)を嵌め込んで透視窓31を形成して、運転者が、透視窓31→貯留状況視認窓→グレンタンク10内の穀粒の貯留状況を視認することができるようにしている。
このようにして、前記した遮蔽体11の防音・遮熱機能を良好に確保したまま、運転部8から遮蔽体11に設けた透視窓31を通して穀粒貯留部9に設けた貯留状況視認窓を視認することができて、穀粒貯留部9に貯留される穀粒の貯留状況を運転部8から楽に視認することができる。
この発明の実施の形態におけるコンバインの全体構成を示す側面図である。 この発明の実施の形態におけるコンバインの全体構成を示す平面図である。 この発明の実施の形態におけるコンバインの吸気流路配設空間の周辺の機構を示す側面図である。 この発明の実施の形態におけるコンバインの吸気流路配設空間の周辺の機構を示す平面図である。 この発明の実施の形態におけるコンバインの吸気流路配設空間の周辺の機構を示す背面図である。
符号の説明
A コンバイン、
C 吸気流路、
D 消音用空間、
Q 吸気流路配設空間、
7 原動機部、
8 運転部、
9 穀粒貯留部、
11 遮蔽体、
31 透視窓。

Claims (5)

  1. 原動機部の上方に運転部を配設し、同運転部の後方に穀粒貯留部を配設したコンバインにおいて、
    運転部と穀粒貯留部との間に、原動機部から上方へ伸延する吸気流路を配設するための吸気流路配設空間を形成して、
    吸気流路配設空間内に遮蔽体を配設すると共に、同遮蔽体は吸気流路配設空間を上下方向に遮蔽することを特徴とするコンバイン。
  2. 吸気流路配設空間内に吸気流路の一部を形成する消音器を配設して、同消音器に遮蔽体を支持させたことを特徴とする請求項1記載のコンバイン。
  3. 遮蔽体は、前後細幅で左右幅広に形成した消音器の上面前部に、左右幅広に形成した基端縁部を取り付けると共に、同基端縁部から中途部を後上方へ向けて伸延させて形成し、先端縁部を穀粒貯留部の前面上部に近接配置して、
    同遮蔽体と消音器との間に消音用空間を形成したことを特徴とする請求項1又は2記載のコンバイン。
  4. 遮蔽体は、内側端部を内側方に延設させて、原動機部から後上方へ向けて延設された排気管の中途部で、かつ、運転部に近接する個所の直上方を遮蔽するようにしたことを特徴とする請求項1〜3のいずれか1項記載のコンバイン。
  5. 遮蔽体に透視窓を設けて、同透視窓を通して穀粒貯留部に設けた貯留状況視認窓を運転部から視認可能としたことを特徴とする請求項1〜4のいずれか1項記載のコンバイン。
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