JP2009153326A - 配線具、及び該配線具を用いた天井貫通部の施工方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】この発明は、天井懐から間仕切壁内への配線の引き込み作業を効率化すると共に、電気職方と大工職方との作業区分を明確にするための配線具、及び該配線具を用いた天井貫通部の施工方法に関する。
【解決手段】本発明に係る配線具1は、天井懐2から間仕切壁3内へ配線4を引き込むための配線具1であって、略矩形に薄板状に形成さた配線板5と、該配線板5に形成された挿入孔51に挿入可能なスリーブ管6と、を具備し、前記配線板5は、その長辺両側から立上がるように形成された撓み防止片52と、前記天井懐2に配設された野縁7に直交して嵌合固定可能な嵌合部53とを具備している。
【選択図】図11

Description

この発明は、天井懐から間仕切壁内への配線の引き込み作業を効率化すると共に、電気職方と大工職方との作業区分を明確にするための配線具、及び該配線具を用いた天井貫通部の施工方法に関する。
一般的に、間仕切壁に電気コンセントを設けるために、その間仕切壁の内部に電気配線を設けている。そして、この電気配線は、天井懐を経由し、間仕切壁の上面の天井を貫通して間仕切壁内に引き込まれている。また、天井懐から間仕切壁内に電気配線を引き込む作業では、大工職方と電気職方の作業が混在しており、双方が入替わり立代わり作業を行うため作業効率が低下したり、施工不良が生じた際には責任の所在が不明確となる等の問題が生じる可能性がある。これらの作業を容易にするために、以下のような配線固定方法が考案されている。
この配線固定方法は、図12に示すように、間仕切壁101の両側に設けられた野縁102の間に、略コの字型の間仕切ランナー103が取付けられ、該間仕切ランナー103を貫通するようにして設けられた気密ブッシング104を用いて、天井懐105から間仕切壁101内に電気配線106を引き込むものである。(例えば、特許文献1)。
特開2001−262725号公報
しかし、前述の天井貫通部の気密構造では、電気配線106を引き込む際に間仕切ランナー103を貫通させる必要がある等、電気職方と大工職方との作業が混在し、互いの作業区分が不明確になると共に、作業効率が低下するという問題がある。
この発明は上記のような種々の課題を解決することを目的としてなされたものであって、天井懐から間仕切壁内への配線の引き込み作業を効率的に行うと共に、電気職方と大工職方との作業区分を明確にするための配線具、及び該配線具を用いた天井貫通部の施工方法に関する。
上記目的を達成するために、請求項1記載の配線具は、天井懐から間仕切壁内へ配線を引き込むための配線具であって、略矩形に薄板状に形成さた配線板と、該配線板に形成された挿入孔に挿入可能なスリーブ管と、を具備し、前記配線板は、その長辺両側から立上がるように形成された撓み防止片と、一端側に前記天井懐に配設された野縁に直交して嵌合固定可能な嵌合部とを具備することを特徴としている。
請求項2記載の配線具は、前記挿入孔が、電気配線用の円形孔とハイブリッドケーブル用の楕円形孔との共用であることを特徴としている。
請求項3記載の配線具は、前記挿入孔が複数設けられていることを特徴としている。
請求項4記載の配線具は、前記配線板の長辺両側の所定位置に相対向して配線板切断用の切込みが形成されていることを特徴としている。
請求項5記載の配線具を用いた天井貫通部の施工方法は、請求項1乃至4記載の配線具を用いた天井貫通部の施工方法において、前記配線板を前記間仕切壁の両側に互いに平行に設けられた2本の前記野縁と直交して架設すると共に、前記挿入孔に挿入される前記スリーブ管に前記配線を挿入して該配線を引き込み、さらに、該配線を通すための切欠部が一端に形成された天井ボードを2本の前記野縁の中心位置で割付けることを特徴としている。
請求項6記載の配線具を用いた天井貫通部の施工方法は、請求項5記載の配線具を用いた天井貫通部の施工方法において、さらに、前記天井ボードの下面には、前記配線の両側に前記野縁と平行に2つの略L字型の間仕切ランナーをそれぞれ取付けることを特徴としている。
請求項7記載の配線具を用いた天井貫通部の施工方法は、請求項6記載の配線具を用いた天井貫通部の施工方法において、さらに、前記切欠部と前記スリーブ管との間、及び該スリーブ管の開口部と前記配線との間を閉塞するように、該スリーブ管の両側から気密シートを貼り合わせることを特徴としている。
請求項1記載の配線具によれば、配線板は、略矩形に薄板状に形成され、その長辺両側から立上がるように形成された撓み防止片を具備している。これにより、例えば配線板本体が2本の野縁に架設された際に、野縁間の距離が長くなった場合や、配線の数が多い場合等にも、該配線板が撓むことがない。また、配線板は天井懐に配設された野縁に直交して嵌合固定可能な嵌合部を一端側に具備しているので、該野縁に対して容易に取付けることができ、作業を効率的に行うことができる。
さらに、スリーブ管を具備しており、配線板には該スリーブ管を挿入可能な挿入孔が形成されている。これにより、天井懐から間仕切壁内に配線を引き込む際に、該挿入孔にスリーブ管を挿入すれば、配線を引き込んだ際に該配線の損傷等も防止することができる。このように、天井懐から間仕切壁内への配線の引き込み作業に配線具を使用すれば、天井ボードを取付けるまでの電気職方の作業において、大工職方の作業を途中に介在することなく、該電気職方の作業を連続して行い、そして、配線の引き込み後は大工職方の作業を連続して行えるので、大工職方と電気職方との作業区分を明確化することができ、施工不良が生じた際にも責任の所在を明確にし易く、さらに、作業効率も向上することができる。
請求項2記載の配線具によれば、前記挿入孔が、電気配線用の円形孔とハイブリッドケーブル用の楕円形孔との共用である。これにより、一般的に使用される断面円形の電気配線だけでなく、同被覆内に光ファイーバと電気配線とを有するハイブリッドケーブルも該挿入孔に挿入することができるので、それぞれに対して専用の配線板を別途作成する必要がなく経済的である。
請求項3記載の配線具によれば、前記挿入孔が複数設けられているので、天井懐からの配線の数が多い場合にも対応数することができる。また、配線板には撓み防止片が形成されているので、多くの配線を挿入孔から間仕切壁内へ引き込んだとしても該配線板は撓むことがない。
請求項4記載の配線具によれば、前記配線板の長辺両側の所定位置に相対向して配線板切断用の切込みが形成されている。これにより、例えば配線板を2本の野縁に架設する場合に、該野縁の間隔に合わせてこれらの切込みを目印として折り曲げ、切断等することによって、施工場所による野縁の間隔の違いにも容易に対応することができるという利点がある。
請求項5記載の配線具を用いた天井貫通部の施工方法によれば、前記配線板を前記間仕切壁の両側に互いに平行に設けられた2本の前記野縁と直交して架設すると共に、前記挿入孔に挿入される前記スリーブ管に前記配線を挿入して該配線を引き込み、さらに、該配線を通すための切欠部が一端に形成された天井ボードを2本の前記野縁の中心位置で割付けている。これにより、天井ボードを取付けるまでの電気職方の作業において、大工職方の作業を途中に介在することなく、該電気職方の作業を連続して行い、そして、配線の引き込み後は大工職方の作業が連続して行えるので、大工職方と電気職方との作業区分を明確化することができ、施工不良が生じた際にも責任の所在を明確にし易く、さらに、作業効率を向上することができる。
また、大工職方が天井ボードを野縁に取付ける作業を行う際にも、2本の野縁の中心位置で割付けられる天井ボードの一端に形成された切欠部から配線を通すので、天井ボードに貫通穴を形成する場合と比較して作業が容易となり、配線の引き込み後の天井ボードの取付け作業をより効率的に行うことができる。
請求項6記載の配線具を用いた天井貫通部の施工方法によれば、さらに、前記天井ボードの下面には、前記配線の両側に前記野縁と平行に2つの略L字型の間仕切ランナーをそれぞれ取付けている。これにより、2つの間仕切ランナーの間を配線具から引き込まれた配線を通せば、わざわざ間仕切ランナーに穴を開ける必要がないので、作業を効率的に行うことができる。また、電気職方の作業が間に介在されないので、大工職方がさらに連続して効率的に作業を行うことができる。
請求項7記載の配線具を用いた天井貫通部の施工方法によれば、さらに、前記切欠部と前記スリーブ管との間、及び該スリーブ管の開口部と前記配線との間を閉塞するように、該スリーブ管の両側から気密シートを貼り合わせている。これにより、天井懐と間仕切壁内との気密性を容易に向上させることができる。また、電気職方の作業が間に介在されないので、大工職方がさらに連続して効率的に作業を行うことができる。
この発明における配線具の最良の実施形態について、以下に説明する。本発明に係る配線具1は、図11に示すように、天井懐2から間仕切壁3内へ配線4を引き込むための配線具1であって、図4に示すように、略矩形に薄板状に形成さた配線板5と、該配線板5に形成された挿入孔51に挿入可能なスリーブ管6と、を具備し、前記配線板5は、その長辺両側から立上がるように形成された撓み防止片52と、前記天井懐2に配設された野縁7に直交して嵌合固定可能な嵌合部53とを具備している。
前記配線板5は、図1に示すように、鋼製の薄板状の部材から形成され、全体形状は略矩形に形成されている。また、配線板5に用いられる材料は、アルミニウム、鉄、ステンレス等の鋼製の材料を始め、ポリプロピレン、ポリスチレン等の樹脂製の材料を適宜選択して使用することができる。配線板5の一端側には、図6に示すように、野縁7の側面に形成された溝部71に嵌合固定可能な嵌合部53が形成されている。該嵌合部53は、図1に示すように、配線板5の一端部から略垂直に立上がるように形成された一方の嵌合片53aと、該一方の嵌合片53aから野縁7の幅と略同等の距離だけ離れた場所に、一方の嵌合片53aと対向して略垂直に立上がるように形成された他方の嵌合片53aと、から形成されている。それぞれの嵌合片53aの形状は、図6に示すように、野縁7の側面に形成された溝部71に嵌合固定が可能となるように、該溝部71の形状と対応するように凸状に形成されている。
本実施形態では配線板5、及び嵌合部53は鋼製の部材から形成されているので、野縁7に嵌合部53を用いて配線板5を取付ける際には、図6(a)に示すように、下方から野縁7に嵌合部53を押し付けることで、野縁7が嵌合片53aを両側に押し広げ、該嵌合片53aが外開きに弾性変形する。そして、嵌合片53aが弾性回復する際に、図6(b)に示すように、該嵌合片53aが溝部71に嵌合され、配線板5が野縁7に固定される。さらに、それぞれの嵌合片53aの先端部は外開きとなるように形成されているので、配線板5を野縁7に取付ける作業を容易に行うことができる。そして、配線板5には、図1に示すように、該野縁7の下方に位置するようにその肉厚を貫通してネジ孔54が設けられていることが好ましく、これにより、嵌合部53によって野縁7に固定された配線板5を、図4に示すように、ネジ固定する作業を容易に行うことができる。しかし、ネジ孔54が設けられていない場合であっても、野縁7の下方から配線板5を貫通してネジ固定することも可能である。また、嵌合片53aの形状は、使用する野縁7の溝部71の形状に応じて適宜変更することができる。さらに、本実施形態では嵌合部53を一方側にのみ形成しているが、他方側にも形成してもよく、形成する場所も目的に応じて適宜変更することができる。
配線板5の長辺には、図1に示すように、該長辺両側から立上がるように形成された撓み防止片52が形成されている。また、撓み防止片52は、図7に示すように、野縁7に配線板5を取付ける際に該撓み防止片52が2本の野縁7の間に位置するように該配線板5の長辺の中心付近に形成され、また、該長辺から湾曲して上方に立上がるように形成されていることが応力集中が生じにくく、これにより、該配線板5が撓むことがない。しかし、撓み防止片52の形状は本実施形態のように湾曲したものでなくとも、例えば配線板5から略垂直に立上がるように形成されていてもよく適宜変更することができる。
また、配線板5には、図2に示すように、略円筒状のスリーブ管6を挿入可能な挿入孔51が、該配線板5の肉厚を貫通するように形成されている。そして、配線4としては、図2(a)に示す断面が略円形の配線4や、図2(b)に示す同被覆内に光ファイーバと電気配線とを有するハイブリッドケーブル4a等が多く使用されるので、挿入孔51は、それらに対応した図2(a)に示す略円筒状のスリーブ管6や、図2(b)に示す楕円筒状等のスリーブ管6等を挿入することができる円形と楕円形とを組合わせた形状に形成されていることが好ましい。
そして、配線板5に形成される挿入孔51の数は、図1に示すように1つであってもよいが、図3に示す他の実施形態に係る配線板5のように、該配線板5を長尺に形成して、複数の挿入孔51を形成してもよく、使用される配線4の数等に応じて適宜変更することができる。また、その際には、配線板5自体の大きさもこれに応じて適宜変更できるのは勿論である。そして、配線板5を長尺に形成する場合には、所望の寸法に切断しやすくし、また、その切断の目安となるように該配線板5の長辺両側に切込み55を設けておくことが好ましい。
前記スリーブ管6は、配線板5に形成された挿入孔51に挿入され、配線4が通される部材である。そして、スリーブ管6の形状は、例えば図2に示すように、略円筒形や略楕円筒形に形成されている。スリーブ管6の上端部にはフランジ61が形成されており、該スリーブ管6を挿入孔51に挿入して取付ける際には、該フランジ61の径が挿入孔51の径よりも大きく形成されているので、図9に示すように、フランジ61が挿入孔51の縁部51aに係止される。そのため、スリーブ管6の形状は、挿入孔51の形状に応じて適宜変更することができるのは勿論である。また、スリーブ管6の筒状に形成された管部62は、フランジ61が形成された上方の開口部よりも下方の開口部の方が径が小さくなるようにテーパー状に形成されている。これにより、配線4をスリーブ管6に挿入する際には容易に挿入することができる。また、スリーブ管6の下方の開口部と配線4との間隔を狭くすることによって、気密性の低下を防止でき、さらに、配線4の引き込み後の該配線4のずれを軽減することができる。そして、スリーブ管6は、成型加工が容易で、且つ配線4を損傷することのない塩化ビニルや、ポリプロピレン等の合成樹脂から形成されることが好ましいが、アルミやステンレス等の金属製であってもよく、目的に応じて適宜選択することができる。
以上のように形成される配線板5、及びスリーブ管6を具備する配線具1を用いた天井貫通部の施工方法について以下に説明する。
間仕切壁3が設けられる箇所の上方には、図11に示すように、該間仕切壁3の両側に互いに平行に2本の野縁7が既設されている。そして、配線板5を、図4に示すように、2本の野縁7に対して直交して架設する。その際には、配線板5の一方側に形成された嵌合部53を一方側の野縁7に押し当てるように取付けることで、図6に示すように、嵌合片53aが両側に広がり、野縁7に形成された溝部71に嵌合され、配線板5が一方側の野縁7に嵌合固定される。そして、配線板5に形成されたネジ孔54からそれぞれの野縁7に対してネジ8をねじ込み、該配線板5を野縁7に確実に固定する。
また、野縁7に配線板5を取付ける際には、該配線板5に形成された挿入孔51に、使用される配線4の径等に対応した形状のスリーブ管6を予め挿入しておくことが作業効率の観点から好ましい。しかし、野縁7に配線板5を取付けてから挿入孔51にスリーブ管6を挿入してもよい。以上のようにして野縁7に配線具1を取付けた後、図7に示すように、天井懐2に既設された配線4をスリーブ管6に挿入して、該配線4を天井懐2から間仕切壁3が設置される箇所に引き込む。また、配線4が複数ある場合には、図5に示すように、複数の挿入孔51が形成された配線板5を使用することができ、その際には、各挿入孔51には必要な数だけスリーブ管6が挿入される。以上のようにして、電気職方が天井懐2から間仕切壁3内へ配線4を引き込み、以下の作業を大工職方が連続して作業を行うことができるので、両者の作業が混在することがない。
次に、野縁7の下方に天井ボード9として石膏ボード等を、図8に示すように、2本の野縁7の中心位置で割付ける。そして、前述のように割付けられたそれぞれの天井ボード9の一端に、切欠部91を形成しておけば、引き込まれた配線4が該切欠部91を通るように天井ボード9を野縁7に取付けるだけでよく、該天井ボード9に貫通孔等を形成する必要がない。また、本実施形態では天井ボード9として石膏ボードを使用しているが、これに限定されず目的に応じて適宜変更することができる。
そして、天井ボード9の下面に、図9に示すように、天井懐2から引き込まれた配線4の両側に、野縁7と平行して2つの略L字型の間仕切ランナー10をそれぞれ取付ける。また、間仕切ランナー10は、図11に示すように、鋼製の部材を折り曲げる等して断面略L字型に長尺に形成され、間仕切壁3を構成する壁材31を設置する際に使用される部材である。そして、間仕切ランナー10を天井ボード9に取付ける際には、図9に示すように、それぞれの間仕切ランナー10の内側が互いに対向するように天井ボード9にネジ等で固定する。これにより、間仕切ランナー10に配線4を通すための孔等を別途形成する必要がなく作業性がよい。
そして、天井懐2と間仕切壁3内との気密性を確保するために、図9、図10に示すように、切欠部91とスリーブ管6との間、及び該スリーブ管6の下方の開口部と配線4との間を閉塞するように、該スリーブ管6の両側から気密シート11を貼り合わせる。その際には、一方の気密シート11を一方の間仕切ランナー10の下端からスリーブ管6の下端を経て配線4に至るまで貼り、その反対側から同様にして他方の気密シート11を張り合わる。また、本実施形態の気密シート11は、テープ状になっているので、所望の大きさに適宜カットする等して使用することができる。また、気密シート11は不織布に樹脂を含浸させたものや、アルミを蒸着したもの等周知のものを適宜選択して使用することができる。
以上のように、配線具1を用いて天井貫通部の施工を行うことによって、天井懐2から間仕切壁3に配線4を引き込む一連の作業を電気職方が連続的に行い、その後の天井ボード9の取付け等の一連の作業を大工職方が連続的に行うことができるので、電気職方と大工職方との作業区分が明確になると共に、作業性が向上する。さらに、これらの施工に不良が生じた場合にも責任の所在が明確となり迅速に対応することができる。
本発明に係る配線具1、及び該配線具1を用いた天井貫通部の施工方法は、天井懐2から間仕切壁3内に係る作業に限定されるものではなく、広く配線の作業に使用することができる。
本実施形態に係る配線板の全体斜視図 本実施形態に係る配線具の全体斜視図 他の実施形態に係る配線板の全体斜視図 配線具を野縁に取付ける状態を示す斜視図 他の実施形態に係る配線具を野縁に取付けた状態を示す斜視図 野縁に配線板が嵌合固定される状態を示す断面図 天井懐から配線が引き込まれた状態を示す断面図 野縁に天井ボードが取付けられた状態を示す断面図 間仕切ランナーが取付けられ、さらに、気密シートが貼り付けられた状態を示す断面図 気密シートが貼り付けられた状態を示す斜視図 天井懐から間仕切壁内に配線を引き込んだ状態を示す断面図 従来技術を示す断面図
符号の説明
1 配線具
2 天井懐
3 間仕切壁
4 配線
5 配線板
51 挿入孔
52 撓み防止片
53 嵌合部
6 スリーブ管
7 野縁
9 天井ボード
91 切欠部
10 間仕切ランナー
11 気密シート

Claims (7)

  1. 天井懐から間仕切壁内へ配線を引き込むための配線具であって、
    略矩形に薄板状に形成さた配線板と、
    該配線板に形成された挿入孔に挿入可能なスリーブ管と、を具備し、
    前記配線板は、その長辺両側から立上がるように形成された撓み防止片と、一端側に前記天井懐に配設された野縁に直交して嵌合固定可能な嵌合部とを具備することを特徴とする配線具。
  2. 前記挿入孔が、電気配線用の円形孔とハイブリッドケーブル用の楕円形孔との共用であることを特徴とする請求項1記載の配線具。
  3. 前記挿入孔が複数設けられていることを特徴とする請求項1又は2記載の配線具。
  4. 前記配線板の長辺両側の所定位置に相対向して配線板切断用の切込みが形成されていることを特徴とする請求項1乃至3記載の配線具。
  5. 請求項1乃至4記載の配線具を用いた天井貫通部の施工方法において、
    前記配線板を前記間仕切壁の両側に互いに平行に設けられた2本の前記野縁と直交して架設すると共に、前記挿入孔に挿入される前記スリーブ管に前記配線を挿入して該配線を引き込み、さらに、該配線を通すための切欠部が一端に形成された天井ボードを2本の前記野縁の中心位置で割付けることを特徴とする配線具を用いた天井貫通部の施工方法。
  6. 請求項5記載の配線具を用いた天井貫通部の施工方法において、
    さらに、前記天井ボードの下面には、前記配線の両側に前記野縁と平行に2つの略L字型の間仕切ランナーをそれぞれ取付けることを特徴とする配線具を用いた天井貫通部の施工方法。
  7. 請求項6記載の配線具を用いた天井貫通部の施工方法において、
    さらに、前記切欠部と前記スリーブ管との間、及び該スリーブ管の開口部と前記配線との間を閉塞するように、該スリーブ管の両側から気密シートを貼り合わせることを特徴とする配線具を用いた天井貫通部の施工方法。
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