JP2005213773A - 壁パネル及びその製造方法 - Google Patents
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Abstract
【課題】 壁パネルのコストを抑制でき、良好な仕上りを確保し且つ容易な施工作業によって設備器具の設置位置にのみ面材の補強を施すことのできる壁パネル及びその製造方法を提供する。
【解決手段】 上枠2及び下枠3と複数本の縦枠4とを矩形状に組み付けて枠体5を形成し、この枠体5の厚み方向の両面にそれぞれ面材6を貼着して形成された壁パネル1である。枠体5内に補強板7を挿入させる貫通スリット8を上枠2及び下枠3の少なくとも一方に穿設する。手摺り9などの設備器具の設置位置に対応する面材6の裏面部位に沿わせて補強板7を固着する。枠体5内に挿入された取付補助具10の先端が着脱される取付部11を補強板7に設ける。
【選択図】 図1
【解決手段】 上枠2及び下枠3と複数本の縦枠4とを矩形状に組み付けて枠体5を形成し、この枠体5の厚み方向の両面にそれぞれ面材6を貼着して形成された壁パネル1である。枠体5内に補強板7を挿入させる貫通スリット8を上枠2及び下枠3の少なくとも一方に穿設する。手摺り9などの設備器具の設置位置に対応する面材6の裏面部位に沿わせて補強板7を固着する。枠体5内に挿入された取付補助具10の先端が着脱される取付部11を補強板7に設ける。
【選択図】 図1
Description
本発明は、壁パネル及びその製造方法に関するものである。
従来から、上枠及び下枠と複数本の縦枠とを矩形状に組み付けて枠体を形成し、この枠体の厚み方向の両面にそれぞれ面材を貼着して形成された壁パネルが知られている(例えば、特許文献1参照)。このような両面貼りの壁パネルは枠体が建物の荷重を支えると共に両面材が建物の内外装面を構成できるから、パネル工法の建物には壁材として多く用いられているが、例えば手摺りやエアコン用ダクトの通孔用部品などの設備器具を壁面に設置するに際しては、これらの設備器具を面材にのみ固定する態様では面材が強度的に不充分な場合があり、したがって面材の裏面に合板などの補強板を添着させるなどの補強が必要とされる場合がある。たとえば特許文献1の壁パネルでは、面材の裏面全体にあらかじめ補強板を貼着しておき、この合板に設備器具を固定するようにしている。しかしながら、設備器具の設置部分は壁面の一部だけであって、面材の裏面全体に補強板を貼着することは設備器具の設置位置ではない余計な部位にまで必要のない補強板を配置することとなり、壁パネルの材料コスト抑制という観点からは好ましいものではない。つまり、両面貼りの壁パネルにあっては、設備器具の任意の設置位置にのみ面材の補強が施されていることが材料コスト的には望ましいのである。
ところで、設備器具の設置位置は施工現場毎に異なるものであるから、現状、設備器具の設置位置に合わせた面材の補強は施工現場での施工作業にて行われている。この施工現場での施工作業としては、上記壁パネルの材料コスト抑制という観点から、たとえば、設備器具の設置予定位置の壁パネルの面材を部分的に除去し、この面材の除去部分に同等の大きさの合板を代わりに配設するといったことが行われている。しかしながら、この施工作業は、手間がかかる作業であると共に、除去部位近傍の壁パネルの面材と合板との境目部分に隙間などができて仕上りが上手くいかない恐れがあるといった問題があった。
特開2001−317155号公報
本発明は上記の従来の問題点に鑑みて発明したものであって、良好な仕上りを確保し且つ容易な施工作業によって設備器具の設置位置にのみ面材の補強を施すことのできる壁パネル及びその製造方法を提供することを課題とするものである。
上記課題を解決するために本発明の請求項1に係る壁パネルは、上枠2及び下枠3と複数本の縦枠4とを矩形状に組み付けて枠体5を形成し、この枠体5の厚み方向の両面にそれぞれ面材6を貼着して形成された壁パネル1において、枠体5内に補強板7を挿入させる貫通スリット8を上枠2及び下枠3の少なくとも一方に穿設し、手摺り9などの設備器具の設置位置に対応する面材6の裏面部位に沿わせて補強板7を固着し、枠体5内に挿入された取付補助具10の先端が着脱される取付部11を補強板7に設けたことを特徴とする。
これによると、壁面に手摺り9などの設備器具を取付けるために行う面材6の補強は、補強板7を貫通スリット8に挿通させて枠体5内に挿入し、補強板7の取付部11に先端を取付けた取付補助具10を用いて、手摺り9などの設備器具の設置位置に対応する面材6の裏面部位に補強板7を位置決め配置して固着するといった作業で行われるのであり、つまり、面材6の補強作業が枠体5からの面材6の除去作業を伴わずに行われることから、面材6は不変であって壁パネル1の良好な仕上りが確保されるのであり、また、補強板7による面材6の補強は設備器具の設置位置に対応する部位にのみ施すことができるから、壁パネル1の低コスト化を図ることができるのであり、また、枠体5内での補強板7の位置決め配置は壁パネル1外からの取付補助具10の操作にて行うことができるから、面材6に補強を施す施工作業の容易化を図ることができる。
また、請求項2に係る壁パネルは、請求項1において、隣接する縦枠4の対向面にそれぞれガイド溝12を縦枠4の長さ方向に亙って対向するように凹設し、この一対の対向するガイド溝12の長さ方向の端部を貫通スリット8に臨ませて配置し、上記ガイド溝12に摺動自在に挿入する係合部13を補強板7の両側縁に形成したことを特徴とする。これによると、補強板7を貫通スリット8から枠体5内に挿入した際には、補強板7の係合部13がガイド溝12に摺動自在に係合され、ガイド溝12による規制を伴わせて補強板7の枠体5内での移動を行わせることができ、補強板7の位置決め配置作業、ひいては面材6に補強を施す施工作業の容易化を図ることができる。
また、請求項3に係る壁パネルの製造方法は、上枠2及び下枠3と複数本の縦枠4とを矩形状に組み付けて枠体5を形成し、この枠体5の厚み方向の両面にそれぞれ面材6を貼着し、上枠2及び下枠3の少なくとも一方に枠体5の内外に貫通する貫通スリット8を穿設した壁パネル1であって、面材6の裏面に添設して面材6の補強を施す補強板7を貫通スリット8から枠体5内に挿入し、補強板7の位置決め配置に用いられる取付補助具10の先端を枠体5内に挿入して補強板7に着脱自在に取付け、取付補助具10を操作して補強板7を手摺り9などの設備器具の設置位置に対応する面材6の裏面部位に配置し、面材6の表面側からビスなどの固着具14を補強板7に向けて打入して補強板7の固着を行わせたことを特徴とする。
これによると、面材6に補強を施すには、取付補助具10によって手摺り9などの設備器具の設置位置に対応する面材6の裏面部位に補強板7を沿わせて位置決め配置し、面材6の表面側から打入したビスなどの固着具14によって補強板7を固着させるといった容易な施工作業によって行わせることができ、また、設備器具の設置位置にのみ面材6の補強が施されて壁パネル1の低コスト化を図ることができるのであり、また、この面材6の補強作業では面材6の除去作業を伴うこともなくて良好な仕上りが確保された壁パネル1を得ることができる。
また、請求項4に係る壁パネル1の製造方法は、請求項3において、面材6の表面側で取付補助具10の先端位置を表わす先端位置表示具15を取付補助具10と一体に形成し、この先端位置表示具15を目安に取付補助具10を操作して補強板7を位置決め配置すると共に補強板7の固着を行わせたことを特徴とする。これによると、先端位置表示具15によって面材6の表面側から補強板7の位置を確認しながら、取付補助具10の操作による補強板7の位置決め配置作業や、面材6の表面側からの固着具14の打入による補強板7の固着作業を行うことができ、面材6に補強を施す施工作業の容易化を図ることができる。
本発明は、面材の補強作業を枠体からの面材の除去作業を伴わずに行って壁パネルの良好な仕上りを確保できるという効果を有し、また、補強板による面材の補強を設備器具の設置位置に対応する部位にのみ施して壁パネルの低コスト化を図り得るという効果を有し、また、枠体内での補強板の位置決め配置を壁パネル外からの取付補助具の操作にて行わせて面材に補強を施す施工作業の容易化を図り得るという効果を有している。
図1〜4に本発明の実施の形態の例を示す。本例の壁パネル1は、上枠2及び下枠3と複数本の縦枠4とを矩形状に組み付けて枠体5を形成し、この枠体5の厚み方向の両面にそれぞれ石膏ボード等から構成された面材6を貼着して主体が形成された、いわゆる両面貼りの壁パネルである。詳しくは、この枠体5は上枠2及び下枠3の長手方向の両端部同士を連結した1対の外縦枠4aと、上枠2及び下枠3の長手方向の中央部同士を連結した内縦枠4bとの、3本の縦枠4を有して形成されている。なお、各縦枠4はそれぞれ垂直に立設されており、平行に立設した3本の縦枠4は等間隔に配設されている。また、上枠2及び下枠3はそれぞれ水平に横設されている。ここで、上枠2の幅寸法は縦枠4及び下枠3の幅寸法に比べて小さく形成されている。なお、上枠2、下枠3及び縦枠4の幅方向は枠体5(壁パネル1)の厚み方向に相当する方向である。しかして、枠体5に貼着した面材6は具体的には各縦枠4の幅方向の両端面にそれぞれ固着されているのであり、各縦枠4の幅方向の中央部分に架け渡された上枠2の両幅端部には枠体5の内外に貫通する貫通スリット8が形成されている。換言すると、上枠2における枠体5の厚み方向の両端部分に貫通スリット8が設けられているのである。また、並設した各縦枠4の対向面にあって枠体5の厚み方向の両端部分には、縦枠4の長さ方向に亙って対向するように切欠溝状のガイド溝12がそれぞれ凹設されている。つまり、ガイド溝12は面材6の裏面に沿うように壁パネル1の上下に亙って形成されており、ガイド溝12の長さ方向の端部は貫通スリット8に臨んで開口している。また、上枠2及び下枠3には長さ方向の複数箇所に枠体5の内外に貫通する貫通孔16が穿設されている。この貫通孔16は、枠体5内に配電線を挿入させる配線用の孔であると共に、後述する取付補助具10を挿通させる孔である。
上記構成の本例の壁パネル1は建物の壁材として用いられるのであるが、このとき壁面に手摺り9やエアコンダクトの通孔用部品などの設備器具を設置するのであれば、従来同様、石膏ボードで構成した面材6にのみ設備器具を固定する態様では面材6が強度的に不充分であり、したがって面材6の裏面に合板等の補強板7を添わせて固定することで面材6に補強を施すことが必要とされる。そして、本発明は、面材6に補強を施すための補強板7の配設構造に特徴があり、面材6の補強を必要な箇所にとどめて壁パネル1の材料コストの増大を抑制し、施工現場で行われる面材6の補強のための施工作業を容易にし、面材6の補強によっても壁パネル1の良好な仕上りが確保できるようにしたものである。以下、詳述する。
本例の壁パネル1では補強板7によって面材6に補強を施すには、まず、図3(a)のように、補強板7を貫通スリット8から枠体5内に挿入する。このとき、貫通スリット8に臨むガイド溝12に補強板7の側縁に設けた係合部13を挿入し、補強板7をガイド溝12に摺動可能に係合させる。なお、実際にはこの施工作業は壁パネル1を横倒しにした状態で行われる。ここで、本例の補強板7は、隣接する縦枠4の各ガイド溝12の対向する溝底の間の寸法と略同等の幅寸法を有すると共にガイド溝12の溝幅と略同等の厚さを有した矩形状の合板材であり、補強板7の両側縁(両幅端部)の部位がガイド溝12に挿入される係合部13を構成している。また、この補強板7には枠体5内で補強板7を移動させる為に用いられる取付補助具10の先端が着脱自在に取付けられる取付部11が設けられている。具体的に本例の補強板7では、板面の中央部位に幅方向に並べて穿孔された表裏に貫通する一対の引掛孔11aによって、上記取付部11が構成されている。
次に、図1や図3(b)のように、この貫通スリット8から枠体5内に挿入した補強板7を、手摺り9などの設備器具の設置位置に対応する面材6の裏面部位に位置決め配置する。この補強板7の位置決め作業は取付補助具10を用いて行われる。ここで、取付補助具10は先端が略直角に屈曲した鉤状部材であり、屈曲部である取付補助具10の先端が補強板7の引掛孔11aに引掛け可能になっている。この取付補助具10は枠体5の貫通孔16を通してその先端が枠体5内に挿入できるようにされている。つまり、貫通孔16を通して枠体5内に取付補助具10の先端を挿入し、この取付補助具10の先端を上記貫通スリット8から枠体5内に挿入した補強板7の引掛孔11aに引掛け、この状態で取付補助具10を壁パネル1の外側から操作して補強板7をガイド溝12にガイドさせて移動させることで、手摺り9などの設備器具の設置位置に対応する面材6の裏面部位に補強板7を沿わせて位置決め配置がなされるのである。
この補強板7の位置決め作業は、手が挿入不可能な枠体5内の狭い空間内で行われるのであるが、壁パネル1の外側から操作できる取付補助具10を用いて行わせたことで、施工性良く行わせることが可能にされている。また、枠体5内での補強板7の移動はガイド溝12による規制を伴ってスムーズに行われるようにされているので、補強板7の位置決め配置作業の容易化が図られている。更に言うと、ガイド溝12による補強板7の移動規制によると、面材6の裏面に沿わせた状態で補強板7を移動可能にさせることから、補強板7の位置決め配置時には確実に補強板7を面材6の裏面に沿わせた状態にすることが可能にされている。なお、本例では、枠体5内に挿入するときに取付補助具10を挿通させる孔(貫通孔16)には配線用の孔を用いているから、壁パネル1の構成の簡略化も図られている。また、本例では、一体化された一対の取付補助具10をそれぞれ補強板7の一対の引掛孔11aに引掛け、補強板7の左右の2ヵ所にて補強板7に力をかけて移動操作を行わせているから、補強板7の移動方向を容易に操作できて補強板7の位置決め配置作業の容易化が図られている。
最後に、図3(c)のように、位置決め配置した補強板7を壁パネル1に固着する。この補強板7の壁パネル1への固着作業は、面材6の表面側からビスや釘などの固着具14を補強板7に向けて打入することで行われる。なお、本例では固着具14は面材6に貫通させて補強板7に打入させているが、更なる強度向上のために面材6及び補強板7の係合部13に貫通させて枠体5にまで打入させてもよい。更に仕上げ施工として、図3(d)のように、貫通スリット8に埋め木からなる蓋材17を被着して貫通スリット8を閉塞する。
本例の壁面パネルでは、上記のような施工作業によって面材6に補強が施されているのであり、この施工作業においては枠体5からの面材6の除去作業を伴うものではないことから、面材6に補強が施したとしても面材6の表面側は不変な状態を保つものであり、つまり壁パネル1の良好な仕上りが確保されている。また、この補強板7を用いた面材6の補強は設備器具の設置位置に対応する部位にのみ施されるから、補強板7の不要な配設が回避され、壁パネル1の低コスト化が図られている。また、手の入らない狭い枠体5内での補強板7の位置決め配置作業には、壁パネル1の外側から操作できる取付補助具10を用いているから、面材6に補強を施す施工作業の容易化が図られているのである。更に言うと、取付補助具10の操作にて移動させる補強板7は枠体5内ではガイド溝12に摺動自在な状態とされており、つまりガイド溝12による規制を伴わせて補強板7の枠体5内での移動が行われるようになっており、補強板7の位置決め配置作業、ひいては面材6に補強を施す施工作業の容易化が図られているのである。なお、このように補強板7にて面材6に補強が施された壁パネル1にあっては、図4のように、この面材6に補強が施された部位が構成する壁面に手摺り9などの設備器具を強固に固定することができるのである。
また、図5〜7には本発明の実施の形態の他例を示す。本例の壁パネル1では、上枠2に加えて下枠3にも貫通スリット8を設け、上枠2側及び下枠3側のいずれからも補強板7を枠体5内に挿入して面材6の補強を可能にしたものであり、また、面材6の補強にかかる施工作業は、取付補助具10に加えて、面材6の表面側で取付補助具10の先端位置を表わす先端位置表示具15を用いたことで、更なる容易化が図られている。なお、以下の説明では、先例と同様部位には同符合を付して説明を省き、先例と異なる部分について説明をしている。
本例の壁パネル1における下枠3は、図5のように、縦枠4より幅寸法を小さく形成した上枠2と同幅寸法に形成されており、上枠2同様に各縦枠4の幅方向の中央部分に掛け渡されている。しかして、上枠2同様に下枠3の両幅端部には貫通スリット8が形成され、この下枠3の貫通スリット8は上枠2の貫通スリット8と対向している。そして、各縦枠4に設けた各ガイド溝12は長さ方向の両端部が上枠2及び下枠3の各貫通スリット8にそれぞれ臨むようにされている。したがって、補強板7は上枠2側及び下枠3側のいずれからも貫通スリット8から枠体5内に挿入でき、いずれの貫通スリット8から枠体5内に挿入された補強板7にあってもガイド溝12に摺動自在に係合した状態にされる。
また、本例の壁パネル1にあっても、先例の壁パネル1と同様に必要に応じて面材6に補強が施されるのであるが、この面材6に補強を施す施工作業では上述のように先端位置表示具15が用いられる。この先端位置表示具15は先端が略直角に屈曲した鉤状部材であり、図6のように、先端位置表示具15の先端が取付補助具10の先端と間隔をあけて対向されるように位置されて取付補助具10と一体に形成されている。詳しくは、先端位置表示具15と取付補助具10との各先端間の間隔が維持されるように、先端位置表示具15と取付補助具10の各基端部分が矩形枠状の保持枠18によって一体に連結されている。
そして、面材6の補強作業にあっては、図5のように、先端位置表示具15を面材6の表面側に位置させながら取付補助具10を貫通孔16を介して枠体5内に挿入し、取付補助具10の先端に取付けた補強板7を面材6の裏面側に位置決め配置、固着して行われる。ここで、先端位置表示具15と取付補助具10とは先端同士が間隔をあけて対向位置にあるように一体化されているから、図7のように、面材6の表側から見える先端位置表示具15の先端位置が面材6の裏方(枠体5内)にある取付補助具10の先端位置を表しているのである。しかして、先端位置表示具15を目安にして、取付補助具10を操作して補強板7を位置決め配置すると共に補強板7の固着を行わせることが可能にされており、つまり、先端位置表示具15によって面材6の表面側から補強板7の位置を確認しながら、取付補助具10の操作による補強板7の位置決め配置作業や、面材6の表面側からの固着具14の打入による補強板7の固着作業を行うことができて、面材6に補強を施す施工作業の容易化が図られているのである。
なお、図8のように、先端位置表示具15及び取付補助具10の各先端にそれぞれ異極の磁石19を備え、先端位置表示具15及び取付補助具10の各先端同士を互いに引き合わせるようにしたことも好ましい。これによると、取付補助具10の先端と取付補助具10の先端との間にある補強板7及び面材6を挟持できることから、取付補助具10の先端が補強板7の取付部11から抜けてしまうことを防止することができると共に、取付部11が有底孔状であれば補強板7を面材6に押し付けることができて固着具14の打入を行い易くできる。
1 壁パネル
2 上枠
3 下枠
4 縦枠
5 枠体
6 面材
7 補強板
8 貫通スリット
9 手摺り
10 取付補助具
11 取付部
12 ガイド溝
13 係合部
14 固着具
15 先端位置表示具
2 上枠
3 下枠
4 縦枠
5 枠体
6 面材
7 補強板
8 貫通スリット
9 手摺り
10 取付補助具
11 取付部
12 ガイド溝
13 係合部
14 固着具
15 先端位置表示具
Claims (4)
- 上枠及び下枠と複数本の縦枠とを矩形状に組み付けて枠体を形成し、この枠体の厚み方向の両面にそれぞれ面材を貼着して形成された壁パネルにおいて、枠体内に補強板を挿入させる貫通スリットを上枠及び下枠の少なくとも一方に穿設し、手摺りなどの設備器具の設置位置に対応する面材の裏面部位に沿わせて補強板を固着し、枠体内に挿入された取付補助具の先端が着脱される取付部を補強板に設けたことを特徴とする壁パネル。
- 隣接する縦枠の対向面にそれぞれガイド溝を縦枠の長さ方向に亙って対向するように凹設し、この一対の対向するガイド溝の長さ方向の端部を貫通スリットに臨ませて配置し、上記ガイド溝に摺動自在に挿入する係合部を補強板の両側縁に形成したことを特徴とする請求項1記載の壁パネル。
- 上枠及び下枠と複数本の縦枠とを矩形状に組み付けて枠体を形成し、この枠体の厚み方向の両面にそれぞれ面材を貼着し、上枠及び下枠の少なくとも一方に枠体の内外に貫通する貫通スリットを穿設した壁パネルであって、面材の裏面に添設して面材の補強を施す補強板を貫通スリットから枠体内に挿入し、補強板の位置決め配置に用いられる取付補助具の先端を枠体内に挿入して補強板に着脱自在に取付け、取付補助具を操作して補強板を手摺りなどの設備器具の設置位置に対応する面材の裏面部位に配置し、面材の表面側からビスなどの固着具を補強板に向けて打入して補強板の固着を行わせたことを特徴とする壁パネルの製造方法。
- 面材の表面側で取付補助具の先端位置を表わす先端位置表示具を取付補助具と一体に形成し、この先端位置表示具を目安に取付補助具を操作して補強板を位置決め配置すると共に補強板の固着を行わせたことを特徴とする請求項3記載の壁パネルの製造方法。
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Cited By (2)
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JP2010031500A (ja) * | 2008-07-28 | 2010-02-12 | Panasonic Electric Works Co Ltd | 壁用パネル材 |
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2004
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