JP2009151482A - 警備装置及び現金自動預け払い装置及びプログラム及び不審者判定方法 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】操作入力装置110は、利用者の操作を入力する。人物検出装置140は、操作入力装置110を操作する利用者が立つ操作位置にいる人物を検出する。操作検出装置145は、操作入力装置110が入力した利用者の操作を検出する。不審者判定装置150は、人物検出装置140が検出した人物の検出結果と、操作検出装置145が検出した利用者の操作の検出結果とに基づいて、不審者がいるか否かを判定する。
【選択図】図3
Description
キャッシュカードの偽造を防ぐため、偽造が容易な磁気カードではなく、偽造が困難なIC(Integrated Circuit)カードの使用が始まっている。
また、ICカードは大量の情報を記憶できるので、指紋・静脈・虹彩などの生体情報(バイオメトリクス)を記憶しておき、利用者の生体情報と照合することにより、たとえ暗証番号がわかっていても、本人以外がキャッシュカードを使えないようにし、キャッシュカードが盗難された場合の対策としている。
更に、不審者の顔画像をあらかじめセンターに登録しておき、防犯カメラが撮影した映像を、登録された顔画像と照合することにより、不審者を判定する技術がある。
また、防犯カメラが撮影した映像に写った顔画像同士を照合することにより、同じ人物が複数のキャッシュカードを続けて使用したり、同じ人物が複数の現金自動預け払い装置を渡り歩いたりというような不審な行動を判定する技術もある。
不審者の顔画像を照合する方式は、判定の精度が、顔認識の精度に依存する。照明や外光などの環境の違いや、人の立ち位置、顔の角度などにより、顔認識の精度が落ちる場合があるので、誤検出の可能性が高い。
誤検出の可能性があっても、取引停止などの対処をすれば、犯罪を防止することができる。しかし、誤検出の場合に取引停止などの対処をしてしまうと、正規の利用者が取引できない事態が発生する。
操作入力装置と、人物検出装置と、操作検出装置と、不審者判定装置とを有し、
上記操作入力装置は、利用者の操作を入力し、
上記人物検出装置は、上記操作入力装置を操作する利用者が立つ操作位置にいる人物を検出し、
上記操作検出装置は、上記操作入力装置が入力した利用者の操作を検出し、
上記不審者判定装置は、上記人物検出装置が検出した人物の検出結果と、上記操作検出装置が検出した利用者の操作の検出結果とに基づいて、不審者がいるか否かを判定することを特徴とする。
実施の形態1について、図1〜図4を用いて説明する。
現金自動預け払い装置100は、銀行やコンビニエンスストアなどに設置され、利用者の操作により、銀行預金に現金を入金したり、銀行預金から現金を引き出したりする装置である。現金自動預け払い装置100は、不正利用などを防ぐ警備機能(詳細は後述)を有する。現金自動預け払い装置100は、警備装置の一例である。
現金自動預け払い装置100は、タッチパネル111、硬貨投入取出口112、紙幣投入取出口113、通帳受渡口114、カード受渡口115、インターフォン116、撮像装置121、人感センサ122、指向性スピーカ131を有する。
硬貨投入取出口112は、入金や出金の際に開く蓋と、蓋が開いているときに利用者が硬貨を投入したり硬貨を取り出したりできるトレイとを有する。硬貨投入取出口112は、利用者が硬貨を投入したり、利用者が硬貨を取り出したり、利用者が投入や取出しのためにトレイ内に手を入れたりしたことを、利用者の操作として入力する。硬貨投入取出口112は、操作入力装置の一例である。
紙幣投入取出口113は、入金や出金の際に開く蓋と、蓋が開いているときに利用者が紙幣を投入したり紙幣を取り出したりできるトレイとを有する。紙幣投入取出口113は、利用者が紙幣を投入したり、利用者が紙幣を取り出したり、利用者が投入や取出しのためにトレイ内に手を入れたりしたことを、利用者の操作として入力する。紙幣投入取出口113は、操作入力装置の一例である。
通帳受渡口114は、記帳などのため、利用者が預金通帳を現金自動預け払い装置100に入れる挿入口であり、また、現金自動預け払い装置100が取引内容などを記入した預金通帳を利用者に返却する返却口である。通帳受渡口114は、利用者が預金通帳を入れたり、返却した預金通帳を利用者が受け取ったりしたことを、利用者の操作として入力する。通帳受渡口114は、操作入力装置の一例である。
カード受渡口115は、取引などのため、利用者がキャッシュカードなどを現金自動預け払い装置100に入れる挿入口であり、また、取引終了後、現金自動預け払い装置100がキャッシュカードなどを利用者に返却する返却口である。カード受渡口115は、利用者がキャッシュカードなどを挿入したり、返却したキャッシュカードなどを利用者が受け取ったりしたことを、利用者の操作として入力する。カード受渡口115は、操作入力装置の一例である。
インターフォン116は、利用者が係員などと会話するためマイク及びスピーカを内蔵した装置である。インターフォン116は、利用者がインターフォン116を取ったり戻したりしたことを、利用者の操作として入力する。インターフォン116は、操作入力装置の一例である。
人感センサ122は、操作位置に人がいるか否かを検知するセンサである。人感センサ122は、検知内容を表わす信号を出力する。
指向性スピーカ131は、操作位置に向かって、音声を出力するスピーカである。指向性スピーカ131には、指向性があり、操作位置に立っている人には、指向性スピーカ131が出力した音声がよく聞こえるが、操作位置から離れた位置(例えば、隣の現金自動預け払い装置100の操作位置や、順番待ちのために並ぶ位置など)にいる人には、指向性スピーカ131が出力した音声があまりよく聞こえない。
指向性スピーカ131は、出力する音声を表わす信号を入力し、入力した信号が表わす音声を出力する。
現金自動預け払い装置100は、プログラムを実行するCPU911(Central・Processing・Unit、中央処理装置、処理装置、演算装置、マイクロプロセッサ、マイクロコンピュータ、プロセッサともいう)を備えている。CPU911は、バス912を介してROM913、RAM914、通信装置915、表示装置901、キーボード902、マウス903、フレキシブルディスク装置904(以下「FDD」)、コンパクトディスク装置905(以下「CDD」)、プリンタ装置906、スキャナ装置907、磁気ディスク装置920と接続され、これらのハードウェアデバイスを制御する。磁気ディスク装置920の代わりに、光ディスク装置、メモリカード読み書き装置などの記憶装置でもよい。
RAM914は、揮発性メモリの一例である。ROM913、FDD904、CDD905、磁気ディスク装置920の記憶媒体は、不揮発性メモリの一例である。これらは、記憶装置あるいは記憶部の一例である。
通信装置915、キーボード902、スキャナ装置907、FDD904などは、入力部、入力装置の一例である。
また、通信装置915、表示装置901、プリンタ装置906などは、出力部、出力装置の一例である。
磁気ディスク装置920には、オペレーティングシステム921(OS)、ウィンドウシステム922、プログラム群923、ファイル群924が記憶されている。プログラム群923のプログラムは、CPU911、オペレーティングシステム921、ウィンドウシステム922により実行される。
ファイル群924には、以下に述べる実施の形態の説明において、「〜の判定結果」、「〜の計算結果」、「〜の処理結果」として説明する情報やデータや信号値や変数値やパラメータが、「〜ファイル」や「〜データベース」の各項目として記憶されている。「〜ファイル」や「〜データベース」は、ディスクやメモリなどの記録媒体に記憶される。ディスクやメモリになどの記憶媒体に記憶された情報やデータや信号値や変数値やパラメータは、読み書き回路を介してCPU911によりメインメモリやキャッシュメモリに読み出され、抽出・検索・参照・比較・演算・計算・処理・出力・印刷・表示などのCPUの動作に用いられる。抽出・検索・参照・比較・演算・計算・処理・出力・印刷・表示のCPUの動作の間、情報やデータや信号値や変数値やパラメータは、メインメモリやキャッシュメモリやバッファメモリに一時的に記憶される。
また、以下に述べる実施の形態の説明において説明するフローチャートの矢印の部分は主としてデータや信号の入出力を示し、データや信号値は、RAM914のメモリ、FDD904のフレキシブルディスク、CDD905のコンパクトディスク、磁気ディスク装置920の磁気ディスク、その他光ディスク、ミニディスク、DVD(Digital・Versatile・Disk)等の記録媒体に記録される。また、データや信号は、バス912や信号線やケーブルその他の伝送媒体によりオンライン伝送される。
なお、モニタ装置183、通報装置186は、警備室など、現金自動預け払い装置100の主要部が設置されている場所とは別の場所に設置されている。録画制御装置181、録画装置182、イベント記録装置184、通報制御装置185は、現金自動預け払い装置100の主要部と同じ場所に設置されていてもよいし、警備室など別の場所に設置されていてもよい。
人物検出装置140は、顔検出装置141、人感検出装置142を有する。
撮像装置121が撮影した映像に人の顔が映っているか否かを検出するにあたり、顔検出装置141は、まず、CPU911を用いて、眼・鼻・口など人の顔を構成する部品を検出する。次に、顔検出装置141は、CPU911を用いて、検出した顔の部品の位置関係に基づいて、撮像装置121が撮影した映像に写っている人の顔の数や位置などを求める。
なお、撮像装置121が撮影した映像に人の顔が写っていることを顔検出装置141が検出するには、目・鼻・口・耳など人の顔を構成する部品すべてを顔検出装置141が検出する必要はない。サングラスやマスクなどを着用しているため、顔の部品が一部隠れている場合もあるし、立ち位置の関係で、顔が切れている場合もあるからである。
顔検出装置141は、CPU911を用いて、検出結果(人の顔及び顔の部品をそれぞれ検出したか否か)を表わす信号を出力する。
人感検出装置142は、CPU911を用いて、検出結果(操作位置にいる人を検出したか否か)を表わす信号を出力する。
不審者判定装置150は、顔隠蔽判定装置151、無人操作判定装置152、無操作判定装置153を有する。
顔隠蔽判定装置151は、CPU911を用いて、顔検出装置141が出力した信号を入力する。顔隠蔽判定装置151は、CPU911を用いて、入力した信号が表わす検出結果に基づいて、顔検出装置141が検出した顔の部品が全部揃っているか否かを判定する。例えば、顔検出装置141が顔の部品として眼・鼻・口を検出する場合であれば、顔隠蔽判定装置151は、顔検出装置141が眼・鼻・口の三つをすべて検出したか、眼・鼻・口のうちの二つだけあるいは一つだけを検出したかを判定する。
顔隠蔽判定装置151は、CPU911を用いて、顔検出装置141が検出した顔の部品が全部揃っていないと判定した場合、不審者がいると判定する。顔隠蔽判定装置151は、CPU911を用いて、判定結果(不審者がいるか否か)を表わす信号を出力する。
無人操作判定装置152は、CPU911を用いて、操作検出装置145が出力した信号を入力する。無人操作判定装置152は、CPU911を用いて、入力した信号が表わす検出結果に基づいて、操作検出装置145が利用者の操作を検出したか否かを判定する。また、無人操作判定装置152は、CPU911を用いて、人物検出装置140(顔検出装置141や人感検出装置142)が出力した信号を入力する。無人操作判定装置152は、CPU911を用いて、入力した信号が表わす検出結果に基づいて、人物検出装置140が操作位置に人を検出したか否かを判定する。
無人操作判定装置152は、CPU911を用いて、人物検出装置140が操作位置にいる人物を検出していないと判定し、かつ、操作検出装置145が利用者の操作を検出したと判定した場合、不審者がいると判定する。無人操作判定装置152は、CPU911を用いて、判定結果(不審者がいるか否か)を表わす信号を出力する。
無操作判定装置153は、CPU911を用いて、人物検出装置140(顔検出装置141や人感検出装置142)が出力した信号を入力する。無操作判定装置153は、CPU911を用いて、入力した信号が表わす検出結果に基づいて、人物検出装置140が操作位置にいる人を検出したか否かを判定する。また、無操作判定装置153は、CPU911を用いて、操作検出装置145が出力した信号を入力する。無操作判定装置153は、CPU911を用いて、入力した信号が表わす検出結果に基づいて、操作検出装置145が利用者の操作を検出したか否かを判定する。
無操作判定装置153は、CPU911を用いて、人物検出装置140が操作位置にいる人物を検出したと判定し、操作検出装置145が利用者の操作を検出していないと判定した場合、不審者がいると判定する。無操作判定装置153は、CPU911を用いて、判定結果(不審者がいるか否か)を表わす信号を出力する。
認証要求装置161は、CPU911を用いて、顔隠蔽判定装置151が出力した信号を入力する。認証要求装置161は、CPU911を用いて、入力した信号が表わす判定結果に基づいて、不審者がいると顔隠蔽判定装置151が判定したか否かを判断する。不審者がいると顔隠蔽判定装置151が判定したと判断した場合、認証要求装置161は、認証要求画面を生成する。認証要求画面は、利用者に生年月日・住所・氏名などの詳細な個人情報(認証情報)の入力を要求する画面である。認証要求装置161は、CPU911を用いて、生成した認証要求画面を表わす信号を出力する。認証要求装置161が出力した信号は、タッチパネル111などの表示装置135が入力し、表示装置135は、入力した信号が表わす認証要求画面を表示する。
認証判定装置170は、CPU911を用いて、操作入力装置110が入力した操作を表わす信号を入力する。認証判定装置170は、CPU911を用いて、入力した信号が表わす操作に基づいて、利用者が入力した認証情報を取得する。認証判定装置170は、通信装置915を用いて認証センターに問い合わせるなどして、取得した認証情報が正しいか否かを判定する。認証判定装置170は、CPU911を用いて、判定した判定結果に基づいて、不審者が正規の利用者であるか否かを認証する。認証判定装置170は、CPU911を用いて、認証結果(不審者が正規の利用者であるか否か)を表わす信号を出力する。
したがって、不審者がいると顔隠蔽判定装置151が判定したのみで取引停止などの強行手段に出るのは、行き過ぎである。また、何らかの事情でマスクやサングラスを外せない場合もあるので、顔を見せるよう要求するのも好ましいやり方とは言えない。
例えば、不審者がいると顔隠蔽判定装置151が判定したのが、利用者が操作入力装置110の操作をする前(取引開始前)であれば、利用者が操作入力装置110を操作した(例えば取引開始ボタンを押した)とき、表示装置135は、認証要求装置161が生成した認証要求画面を表示する。あるいは、不審者がいると顔隠蔽判定装置151が判定したのが、利用者が操作入力装置110を操作した後(取引開始後)であれば、取引の進行に伴い、画面を切り替えるタイミングで、表示装置135は、認証要求装置161が生成した認証要求画面を表示する。
位置誘導装置162は、CPU911を用いて、無人操作判定装置152が出力した信号を入力する。位置誘導装置162は、CPU911を用いて、入力した信号が表わす判定結果に基づいて、不審者がいると無人操作判定装置152が判定したか否かを判断する。不審者がいると無人操作判定装置152が判定したと判断した場合、位置誘導装置162は、位置誘導画面を生成する。位置誘導画面は、利用者に正しい位置で操作するよう促す画面である。例えば、位置誘導画面は、「画面の正面で操作してください」というメッセージを含む。位置誘導装置162は、CPU911を用いて、生成した位置誘導画面を表わす信号を出力する。位置誘導装置162が出力した信号は、タッチパネル111などの表示装置135が入力し、表示装置135は、入力した信号が表わす位置誘導画面を表示する。
したがって、不審者がいると無人操作判定装置152が判定したのみで取引停止などの強行手段に出るのは、やはり行き過ぎである。
表示装置135が、通常の取引時には表示しない画面を表示することにより、不審者に対して牽制をすることができる。不審者が正規の利用者であれば、位置誘導画面の誘導にしたがって操作位置へ移動するので、人物検出装置140がその人物を検出する。したがって、無操作判定装置153は、不審者がいると判定せず、通常通り取引を続けることができる。また、不審者が位置誘導画面の誘導にしたがわなければ、人物検出装置140がその人物を検出しないので、表示装置135が位置誘導画面を表示しても人物検出装置140が操作位置にいる人物を検出しない場合は、認証レベルを強化するなど、更なる対応をしてもよい。
操作誘導装置163は、CPU911を用いて、無操作判定装置153が出力した信号を入力する。操作誘導装置163は、CPU911を用いて、入力した信号が表わす判定結果に基づいて、不審者がいると無操作判定装置153が判定したか否かを判断する。不審者がいると無操作判定装置153が判定したと判断した場合、操作誘導装置163は、操作誘導音声を生成する。操作誘導音声は、利用者に操作入力装置110の操作を促す音声である。例えば、操作誘導音声は、「取引したい内容のボタンを押してください。操作のやり方がわからないなど、ご用の際は、インターフォンをお取りください。」というメッセージを含む。無操作判定装置153は、CPU911を用いて、生成した操作誘導音声を表わす信号を出力する。無操作判定装置153が出力した信号は、指向性スピーカ131が入力し、指向性スピーカ131は、操作位置に向かって、入力した信号が表わす操作誘導音声を出力する。
したがって、不審者がいると無操作判定装置153が判定したのみで取引停止などの強行手段に出るのは、やはり行き過ぎである。
指向性スピーカ131が操作誘導音声を出力することにより、不審者に対して牽制することができる。また、不審者が、現金自動預け払い装置100の操作に不慣れな正規の利用者である場合には、インターフォン116などを通じて操作を指示することができるので、お客様サービスの向上にもつながる。
録画装置182は、撮像装置121が出力した信号を入力する。録画装置182は、入力した信号が表わす映像を、磁気ディスク装置920やビデオテープなどの記録媒体に録画する。
録画制御装置181は、CPU911を用いて、不審者判定装置150が出力した信号を入力する。録画制御装置181は、CPU911を用いて、入力した信号が表わす判定結果に基づいて、録画装置182の録画モードを決定する。録画装置182は、CPU911を用いて、決定した録画モードを録画装置182に対して指示する録画モード指令を生成する。録画制御装置181は、CPU911を用いて、生成した録画モード指令を表わす信号を出力する。録画制御装置181が出力した信号は、録画装置182が入力し、録画装置182は、入力した信号に基づいて録画モードを設定して、撮像装置121が撮影した映像を録画する。
通報制御装置185は、CPU911を用いて、人物検出装置140・操作検出装置145・不審者判定装置150・認証判定装置170が出力した信号を入力する。通報制御装置185は、CPU911を用いて、入力した信号が表わす検出結果・判定結果に基づいて、警報レベルを判定する。通報制御装置185は、CPU911を用いて、判定した警報レベルを表わす信号を出力する。
警報レベルとは、警戒すべき度合いのことである。例えば、警報レベル「0」は、操作入力装置110が利用者の操作を入力せず、人物検出装置140が操作位置にいる人物を検出しない場合である。警報レベル「1」は、操作入力装置110が利用者の操作を入力し、あるいは、人物検出装置140が操作位置にいる人物を検出しているが、不審者判定装置150が不審者がいると判定しない場合である。警報レベル「2」は、不審者判定装置150が不審者がいると判定した場合である。警報レベル「3」は、不審者判定装置150が不審者がいると判定し、更に、認証判定装置170が認証に失敗するなどした場合である。警報レベルが高いほど、警戒すべき度合いが高い。
通報装置186は、通報制御装置185が出力した信号を入力する。通報装置186は、入力した信号が表わす警報レベルに基づいて、警備室などに設けられた警報ブザーを鳴らしたり、警報ランプを点灯したりして、警備員などに注意を促す。
イベント記録装置184は、人物検出装置140・操作検出装置145・不審者判定装置150・認証判定装置170・通報制御装置185が出力した信号を入力する。イベント記録装置184は、入力した信号が表わす検出結果・判定結果・警報レベルを、磁気ディスク装置920などに記録する。
モニタ装置183は、撮像装置121が出力した信号を入力する。モニタ装置183は、入力した信号が表わす映像を、ブラウン管や液晶ディスプレイ装置などに表示する。
また、録画装置182が録画した映像を再生する場合、モニタ装置183は、録画装置182が録画した映像を表示する。このとき、モニタ装置183は、録画装置182がその映像を録画したのと同時にイベント記録装置184が記録した検出結果・判定結果などを、録画装置182が録画した映像とともに表示してもよい。
操作検出装置145が利用者の操作を検出したと判定した場合、人物検出判定工程S523へ進む。
操作検出装置145が利用者の操作を検出していないと判定した場合、人物検出判定工程S513へ進む。
人物検出装置140が操作位置にいる人物を検出したと判定した場合、操作誘導工程S515へ進む。
人物検出装置140が操作位置にいる人物を検出していないと判定した場合、不審者判定処理を終了する。
人物検出装置140が操作位置にいる人物を検出したと判定した場合、顔隠蔽判定装置S531へ進む。
人物検出装置140が操作位置にいる人物を検出していないと判定した場合、位置誘導工程S525へ進む。
顔検出装置141が顔の部品をすべて検出したと判定した場合、不審者判定処理を終了する。
顔検出装置141が顔の部品の一部しか検出していないと判定した場合、認証要求工程S535へ進む。
また、不審者がいると不審者判定装置150が判定した場合、通常の暗証番号による認証だけでなく、生年月日や住所・氏名などの個人情報を入力させるなど、認証レベルを強化するので、犯罪行為を未然に防ぐことができる。
しかし、撮像装置121が撮影した映像を画像処理して人間の顔を検出する技術は、いまだ発展途上にあり、誤検出の可能性を否定できない。
そこで、この実施の形態における現金自動預け払い装置100は、不審者がいると不審者判定装置150が判定した場合であっても、即座に取引停止などの強行手段を取るのではなく、位置誘導や操作誘導、認証情報の要求などをすることにより、不審者を牽制しつつ、正規の利用者であれば通常通り取引ができるよう、配慮している。これにより、犯罪行為を未然に防ぎつつ、正規の利用者に対するサービスを維持することができる。
上記操作入力装置110は、利用者の操作を入力することを特徴とする。
上記人物検出装置140は、上記操作入力装置110を操作する利用者が立つ操作位置にいる人物を検出することを特徴とする。
上記操作検出装置145は、上記操作入力装置110が入力した利用者の操作を検出することを特徴とする。
上記不審者判定装置150は、上記人物検出装置140が検出した人物の検出結果と、上記操作検出装置145が検出した利用者の操作の検出結果とに基づいて、不審者がいるか否かを判定することを特徴とする。
上記撮像装置121は、上記操作位置を撮影することを特徴とする。
上記人物検出装置140は、顔検出装置141を有することを特徴とする。
上記顔検出装置141は、上記撮像装置121が撮影した映像に基づいて、上記映像に写っている顔を検出することを特徴とする。
上記不審者判定装置150は、上記顔検出装置141が顔を検出した場合に、上記操作位置にいる人物を上記人物検出装置140が検出したと判定することを特徴とする。
上記不審者判定装置150は、顔隠蔽判定装置151を有することを特徴とする。
上記顔隠蔽判定装置151は、上記顔検出装置141が検出した顔の部品が揃っているか否かを判定し、上記顔検出装置141が検出した顔の部品が揃っていないと判定した場合に、不審者がいると判定することを特徴とする。
上記認証要求装置161は、不審者がいると上記顔隠蔽判定装置151が判定した場合に、上記不審者に認証情報(生年月日、住所、氏名など)の入力を要求することを特徴とする。
上記認証判定装置170は、上記不審者が入力した認証情報に基づいて、上記不審者が正規の利用者であるか否かを認証することを特徴とする。
上記不審者判定装置150は、無操作判定装置153を有することを特徴とする。
上記無操作判定装置153は、上記人物検出装置140が上記操作位置にいる人物を検出したと判定し、かつ、上記操作検出装置145が利用者の操作を検出していないと判定した場合、不審者がいると判定することを特徴とする。
上記操作誘導装置163は、不審者がいると上記無操作判定装置153が判定した場合に、上記不審者に対して上記操作入力装置110の操作を促すことを特徴とする。
上記操作誘導装置163は、不審者がいると上記無操作判定装置153が判定した場合に、上記不審者に対して上記操作入力装置110の操作を促す音声(操作誘導音声)を生成することを特徴とする。
上記指向性スピーカ131は、上記操作位置に向かって、上記操作誘導装置163が生成した音声(操作誘導音声)を出力することを特徴とする。
上記不審者判定装置150は、無人操作判定装置152を有することを特徴とする。
上記無人操作判定装置152は、上記人物検出装置140が上記操作位置にいる人物を検出していないと判定し、かつ、上記操作検出装置145が利用者の操作を検出したと判定した場合、不審者がいると判定することを特徴とする。
上記位置誘導装置162は、不審者がいると上記無人操作判定装置152が判定した場合に、上記不審者に対して上記操作位置への移動を促すことを特徴とする。
上記位置誘導装置162は、不審者がいると上記無人操作判定装置152が判定した場合に、上記操作位置への移動を促す画面(位置誘導画面)を生成することを特徴とする。
上記表示装置135は、上記位置誘導装置162が生成した画面を表示することを特徴とする。
上記操作入力装置110が、利用者の操作を入力する。
上記人物検出装置140が、上記操作入力装置110を操作する利用者が立つ操作位置にいる人物を検出する。
上記操作検出装置145が、上記操作入力装置110が入力した利用者の操作を検出する。
上記不審者判定装置150が、上記人物検出装置140が検出した人物の検出結果と、上記操作検出装置145が検出した利用者の操作の検出結果とに基づいて、不審者がいるか否かを判定する。
また、不審者がいると不審者判定装置150が判定したあとの不審者対処方法として以上説明した方法も、好ましい一例であって、これに限るものではない。
実施の形態2について、図5〜図9を用いて説明する。
この実施の形態では、不審者の判定パターンや、不審者に対する対処のパターンを容易に変更できる構成について説明する。
なお、現金自動預け払い装置100の外観及びハードウェア資源は、実施の形態1で説明したものと同様なので、ここでは説明を省略する。
なお、実施の形態1で説明した現金自動預け払い装置100と共通する部分については、同一の符号を付し、ここでは説明を省略する。
検出結果記録装置148は、人物検出装置140・操作検出装置145が出力した信号を入力する。検出結果記録装置148は、入力した信号が表わす検出結果を表わすデータを、検出時刻を表わすデータとともに、RAM914または磁気ディスク装置920に一時的に記録する。
不審パターン判定装置158は、CPU911を用いて、タイマー装置156が出力した不審者判定開始信号を入力する。不審パターン判定装置158は、不審者判定開始信号を入力すると、CPU911を用いて、検出結果記録装置148が記憶したデータと、不審パターン記憶装置157が記憶したデータとを入力する。不審パターン判定装置158は、CPU911を用いて、入力したデータが表わす検出結果と不審パターンとに基づいて、検出結果が不審パターンに一致するか否かを判定する。不審パターン判定装置158は、CPU911を用いて、検出結果が不審パターンに一致すると判定した場合、不審者がいると判定する。不審パターン判定装置158は、CPU911を用いて、判定結果(不審者がいるか否か、不審者がいると判定した根拠である不審パターンの番号など)を表わす信号を出力する。
不審者対処装置160は、警備パターン記憶装置167、警備行動決定装置168を有する。
警備行動決定装置168は、CPU911を用いて、不審パターン判定装置158が出力した信号を入力する。警備行動決定装置168は、CPU911を用いて、入力した信号が表わす判定結果に基づいて、不審者がいると不審パターン判定装置158が判定したか否かを判断する。警備行動決定装置168は、CPU911を用いて、不審者がいると不審パターン判定装置158が判定したと判断した場合、警備パターン記憶装置167が記憶したデータのうちから、入力した信号が表わす不審パターンに対応する警備パターンを表わすデータを入力する。警備行動決定装置168は、CPU911を用いて、入力したデータが表わす警備パターンに基づいて、警備行動を決定する。警備行動決定装置168は、CPU911を用いて、決定した警備行動に基づいて、指向性スピーカ131、表示装置135、録画制御装置181、通報制御装置185などを制御する信号を生成し、出力する。
警備行動決定装置168は、警備パターン記憶装置167が記憶したデータが表わす警備パターンにより、例えば、実施の形態1で説明した認証要求装置161や位置誘導装置162や操作誘導装置163と同じ動作をすることもできるし、異なる動作をすることもできる。
検出情報610とは、人物検出装置140や操作検出装置145の検出結果や検出時刻のことである。
検出情報610は、検出装置名611・検出種別612・検出レベル613・検出時刻614・検出時間615を含む。検出結果記録装置148は、一回の検出について、一つの検出装置名611と、一つの検出種別612と、一つの検出レベル613と、一つの検出時刻614と、一つの検出時間615とを記録する。
検出時刻614は、検出が始まった時刻を表わす。
検出時間615は、検出が持続した時間を表わす。なお、検出時間615が空欄の場合は、まだ検出が持続していることを表わす。
不審パターン620は、不審パターン番号621、警備パターン番号622、検出種別623、時間範囲624を含む。不審パターン記憶装置157は、一つの不審パターンについて、一つの不審パターン番号621と、一つの警備パターン番号622と、一組以上の検出種別623と時間範囲624との組を記憶する。
警備パターン番号622は、不審パターンに対応する警備パターンを表わす。
検出種別623は、検出情報610における検出種別612に対応し、その内容の検出がある(あるいは、ない)ことを不審パターンの条件とすることを表わす。
時間範囲624は、二つの検出(あるいは非検出)の間の時間的前後関係を表わす。また、時間範囲624が空欄の場合、その不審パターンの終わりを表わす。
また、不審パターン番号621が「6」の不審パターン620は、「人物感知」を検出し、かつ、「人物感知」を検出した時刻からその10秒後までの間に、「パネル接触」を検出せず、かつ、「人物感知」を検出した時刻からその10秒後までの間に、「ボタン操作」を検出せず、かつ、「人物感知」を検出した時刻からその10秒後までの間に、「カード挿入」を検出しない場合(すなわち、「人物感知」を検出した時刻からその10秒後までの間に、「パネル接触」及び「ボタン操作」及び「カード挿入」のいずれも検出しない場合)に、警備パターン番号「3」の警備行動を発動せよ、という意味を表わす。
検出レベル範囲632は、警備行動を発動する検出レベルの範囲を表わす。例えば、「75≦P」は、検出レベルが75以上である場合にその警備パターン630が表わす警備行動を発動することを表わし、「40≦P<75」は、検出レベルが45以上75未満である場合にその警備パターン630が表わす警備行動を発動することを表わす。なお、同じ警備パターン番号631の警備パターン630が複数ある場合、検出レベル範囲632は、重複する範囲があってもよいし、重複する範囲がなくてもよい。
制御種別633は、警備行動の種類を表わす。制御種別633には、例えば、不審者に対して認証情報の入力を要求する「認証要求」、メッセージ画面を表示装置135に表示させる「画面表示」、メッセージ音声を指向性スピーカ131に出力させる「音声出力」、録画装置182の録画モードを変更する「録画モード」、通報装置186に警報を出させる「警報」などがある。
制御情報634は、警備行動の内容を表わす。制御情報634には、例えば、警備行動において表示装置135に表示させる画面を表わす「認証要求画面」や「位置誘導画面」、警備行動において指向性スピーカ131に出力させる音声を表わす「操作誘導音声」、録画モードの変更において録画装置182が録画する画像のサイズを表わす「画像サイズ大」「画像サイズ中」やフレーム数を表わす「フレーム数60」、警報のレベルを表わす「警報レベル2」「警報レベル1」などがある。
不審パターン取得工程S543において、不審パターン判定装置158は、CPU911を用いて、不審者判定開始信号生成工程S541でタイマー装置156が生成した不審者判定開始信号を入力する。不審パターン判定装置158は、CPU911を用いて、不審パターン記憶装置157が記憶した不審パターン620のなかから、未処理の不審パターン620を1つずつ取得する。すべての不審パターン620が取得済である場合、不審者判定処理を終了する。未処理の不審パターン620を取得した場合、検出種別取得工程S545へ進む。
検出情報検索工程S547において、不審パターン判定装置158は、CPU911を用いて、検出結果記録装置148が記憶した検出情報610のなかから、検出種別取得工程S545で取得した検出種別623と検出種別612が一致する検出情報610を検索する。検出種別612が一致する検出情報610がない場合、繰返し工程S571へ進む。検出種別612が一致する検出情報610がある場合、時間範囲取得工程S551へ進む。
検出情報検索工程S553において、不審パターン判定装置158は、CPU911を用いて、検出結果記録装置148が記憶した検出情報610のなかから、検出種別取得工程S552で取得した検出種別623と検出種別612が一致し、かつ、時間範囲取得工程S551で取得した時間範囲624が表わす時間のなかに検出時刻614が含まれる検出情報610を検索する。検索の結果、条件に合う検出情報610がない場合、条件判定工程S555へ進む。条件に合う検出情報610がある場合、条件判定工程S554へ進む。
「検出」を条件とすると判定した場合、繰返し工程S556へ進む。「非検出」を条件とすると判定した場合、繰返し工程S571へ進む。
平均検出レベル算出工程S562において、警備行動決定装置168は、CPU911を用いて、平均検出レベルを算出する。平均検出レベルとは、不審パターン620に一致した検出情報610の検出レベル613の平均である。警備行動決定装置168は、CPU911を用いて、検出情報検索工程S547及び検出情報検索工程S553で不審パターン判定装置158が検索した検出情報610から、検出レベル613を取得する。警備行動決定装置168は、CPU911を用いて、取得した検出レベル613を合計する。警備行動決定装置168は、CPU911を用いて、算出した検出レベル613の合計を、取得した検出レベル613の数で割り、平均検出レベルを算出する。
警備行動指示工程S566において、警備行動決定装置168は、CPU911を用いて、制御種別取得工程S564で取得した制御種別633が表わす警備行動を行う装置(例えば、指向性スピーカ131、表示装置135、録画制御装置181、通報制御装置185など)を判定する。警備行動決定装置168は、CPU911を用いて、判定した装置に対して、制御情報取得工程S565で取得した制御情報634が表わす内容の警備行動を指示する指令を生成する。警備行動決定装置168は、CPU911を用いて、判定した装置に対して、生成した指令を表わす信号を出力する。
指向性スピーカ131、表示装置135、録画制御装置181、通報制御装置185などの装置は、警備行動決定装置168が出力した信号を入力し、入力した信号が表わす指令に基づいて、指示された警備行動をする。
ATM端末(操作入力装置110)は、顧客(利用者)が自分で操作をして預金や振込みなどを行う現金自動預け払い機の操作部である。
不審者警備装置(不審者判定装置150、不審者対処装置160)は、ATM端末に直結され密に情報交換を行い不審者の検出と対応を行う。不審者警備装置は、ATM端末に内蔵されていても良いし、外付けの装置としてもよい。
人感センサ122は、人の有無を検知するセンサである。人感センサ122は、ATM端末に内蔵されていてもよいし、ATMコーナーの天井に設置されていてもよい。
カメラ(撮像装置121)は、ATMコーナーの中の映像監視を行うためのカメラであり、ATM端末に内蔵していてもよいし、ATMコーナーの天井に設置してもよい。
顔検出装置141は、カメラ(撮像装置121)から映像情報を受け取り、顔の有無を検出する装置である。
指向性スピーカ131は、ATMコーナー内に設置されたスピーカであり、特定の方向にのみ音声を発生することができるスピーカである。
警報装置(不審者対処装置160)は、指向性スピーカ131に接続し、スピーカから音声や警告音を発生させる装置である。
録画装置182は、カメラ(撮像装置121)に接続し、カメラからの映像情報を記録する装置である。
通報装置186は、電話網やIP網などのネットワークを経由して、監視員にアラームを通報する装置である。
ATM端末(操作入力装置110)、人感センサ122、顔検出装置141は、不審者警備装置(不審者判定装置150)と接続し、不審者に関する情報を伝えるセンサ類である。人感センサ122と顔検出装置141は、どちらか一つだけでもよいし、両方あってもよい。
ATM端末(操作入力装置110)、警報装置(不審者対処装置160)、録画装置182、通報装置186は、不審者警備装置(不審者対処装置160)と接続し、不審者に対して対応するための警備行動装置である。警備行動の種類に応じて、すべてが接続されている必要はない。
顔検出装置141は、カメラ(撮像装置121)から映像を取得する代わりに、録画装置182から映像を取得してもよい。
人感センサ122、カメラ(撮像装置121)、顔検出装置141などのセンサ類から得られる情報を活用して、不審者警備装置(不審者判定装置150)が不審者を検出する。また、不審者に対して適切な対応を取るため、不審者警備装置(不審者対処装置160)は、指向性スピーカ131、警報装置、録画装置182、通報装置186などの警備行動装置を制御する。
接続される装置によって、人感イベント受信部(人感検出装置142)や顔検出情報受信部の両方が揃ってもよいし、片方のみでも良い。また、一部を機能しないようにしてもよい。
接続される装置によって、警報装置制御部、録画装置制御部(録画制御装置181)、通報装置制御部(通報制御装置185)すべてが揃う必要はない。また、一部を機能しないようにしてもよい。
ATM操作情報受信部(操作入力装置110)、人感イベント受信部(人感検出装置142)、顔検出情報受信部および不審パターンデータベース(不審パターン記憶装置157)は、ATM端末内部に組み込まれてもよいし、ATM端末外部に外付けされ、USB(Universal Serial Bus)やLANなどのケーブルで接続される装置やPC(Personal Computer)でも良いし、ATMコーナーから離れた遠隔のセンターに設置されるサーバーの機能として組み込まれてもよい。
不審者警備装置(操作検出装置145)は、ATM端末(操作入力装置110)より送信されたATM操作情報を受け取り、検出結果記録装置148は、一定期間(通常、非常に短い間だけ)のATM操作情報(検出情報610)をハードディスク(磁気ディスク装置920)もしくはメモリ(RAM914)等に記録する。
不審者警備装置(検出結果記録装置148)は、顔検出装置141より送信された顔検出情報を受け取り、一定期間(通常、非常に短い間だけ)の顔検出情報(検出情報610)をハードディスクもしくはメモリ等に記録する。
警備対応パターン(警備パターン630)に録画装置制御情報がある場合、録画制御部(録画制御装置181)は、録画装置182を制御する。不審者がいると判定した場合は通常、警備対応パターン(警備パターン630)に、常に、録画装置制御情報が含まれる。
録画装置182は、録画装置制御情報を受信し、録画装置の設定(画質の変更など)を行う。画質の変更には、例えば、フレーム数の増加や、ビットレートの増加や、画像サイズの拡大等がある。画質の変更以外には、録画の開始や、カメラの向きの制御等がある。
ATM端末(操作入力装置110、表示装置135)は、ATM制御情報を受信し、ATM端末の操作パネル(表示装置135)上にメッセージ文字列を表示して、例えば、正年月日・住所・氏名などによる第二認証処理を行うなどのATM操作手順の変更を行う。ATM端末の操作パネル上に表示するメッセージ文字列は、ATM端末に予めプリセットされているメッセージ文字列であってもよいし、警備対応パターン(警備パターン630)に記されているメッセージ文字列でもよい。
警報装置は、警報装置制御情報を受信し、指向性スピーカ131から特定の音声メッセージを発生する。特定の音声メッセージは、警報装置に予めプリセットされている音声メッセージであってもよいし、警備対応パターンに記される音声メッセージでもよい。
ATM端末(操作入力装置110)の操作と、人物検出装置140による顔の検出とがほぼ同時に発生した場合、不審者判定装置150は、正常(不審者がいない)と判定する。
人物検出装置140が人物や顔を検出した時間帯に、ATM端末(操作入力装置110)が操作を入力していない場合、不審者判定装置150は、不審者がいると判定する。この場合、不審者はATM端末を使った取引を行うことが目的ではないことが予想される。例えば、ATMに盗撮カメラやスキミング装置を取り付けている場合である。ただし、ATM端末の操作が不慣れな顧客である可能性もあるので、この場合の警備対応は、特定の方向にのみ音声メッセージを伝える指向性スピーカ131を用いて、案内誘導を行う。
検出種別623は複数指定することができる(第三のカラム、第五のカラム、第七のカラム、…)、時間範囲624は、最後の検出種別623を除き、前後の検出種別623の検出時刻の関係を指定する(第四のカラム、第六のカラム、…)。
制御種別633および制御情報634は、複数格納することができる(第五のカラム、第六のカラム、…)。
まず、不審パターン判定装置158は、現在時刻を取得する。次に、不審パターン判定装置158は、現在時刻に一番近い検出情報610を、検出結果記録装置148が記録している検出情報610のなかから取得する。不審パターン判定装置158は、取得した検出情報610の種別(検出種別612)と、不審パターン620の第一番目の検出種別623とが同じものを取得する。不審パターン620を取得できれば次へ進み、取得できる不審パターン620がなければ、不審者判定処理を終了する。警備行動決定装置168は、不審パターン620の対象としている検出種別623の検出レベル613を加算する。第一番目の場合は、第一番目の検出レベル613を加算の元となる値とする。次に、不審パターン判定装置158は、対象としている不審パターン620に次の検出条件(時間範囲624)、検出種別623が格納されているかを調べる。次の検出条件(時間範囲624)がなければ、不審パターン判定装置158は、不審者がいると判定する。次の検出条件(時間範囲624)があれば、次へ進む。不審パターン判定装置158は、次の検出種別623と時間範囲624に一致する検出情報610を、検出結果記録装置148が記録した検出情報610のなかから取得する。検出情報610が取得できれば、検出レベルの加算処理からの処理を繰り返す。取得できる検出情報610がなければ、不審パターン判定装置158は、未探索の残りの不審パターン620を取得する。これを、該当する不審パターン620がなくなるまで繰り返す。
まず、警備行動決定装置168は、不審判定となった不審パターン620より、警備パターン番号622を取得する。警備行動決定装置168は、不審判定となった検出レベルの加算合計値を、検出数で割り、検出レベルを正規化(平均)する。警備行動決定装置168は、警備パターン番号631と、検出レベル範囲632が一致する、警備パターン630を取得する。該当する警備パターン630がない場合、不審者対処処理を終了する。一致する警備パターン630がある場合、次へ進む。警備行動決定装置168は、取得した警備パターン630に次の制御種別633、制御情報634があるか調べる。次の制御種別633、制御情報634がない場合は、不審者対処処理を終了する。次の制御種別633、制御情報634がある場合、警備行動決定装置168は、それらを取得する。最初の場合には、最初の警備種別および警備情報が必ず存在する。警備行動決定装置168は、取得した制御種別633と制御情報634とに基づいて、各装置を制御する。これを、制御種別633、制御情報634がなくなるまで繰り返す。
また、指紋・静脈・虹彩などの重要な生体情報や顔画像などの肖像など、重要な個人情報をセンターやキャッシュカード内に保持する必要がないので、キャッシュカードの盗難やセンターからの情報漏洩があったとしても、重要な個人情報が第三者の手に渡る心配がない。
すなわち、重要な個人情報をキャッシュカードやセンター側に保持することなく、誤検出の少ない技術を利用して不審な人物を検知することができるので、誤検出があった場合の影響範囲を最小限にとどめつつ、犯罪を防止することができる。
Claims (11)
- 操作入力装置と、人物検出装置と、操作検出装置と、不審者判定装置とを有し、
上記操作入力装置は、利用者の操作を入力し、
上記人物検出装置は、上記操作入力装置を操作する利用者が立つ操作位置にいる人物を検出し、
上記操作検出装置は、上記操作入力装置が入力した利用者の操作を検出し、
上記不審者判定装置は、上記人物検出装置が検出した人物の検出結果と、上記操作検出装置が検出した利用者の操作の検出結果とに基づいて、不審者がいるか否かを判定する
ことを特徴とする警備装置。 - 上記警備装置は、更に、撮像装置を有し、
上記撮像装置は、上記操作位置を撮影し、
上記人物検出装置は、顔検出装置を有し、
上記顔検出装置は、上記撮像装置が撮影した映像に基づいて、上記映像に写っている顔を検出し、
上記不審者判定装置は、上記顔検出装置が顔を検出した場合に、上記操作位置にいる人物を上記人物検出装置が検出したと判定する
ことを特徴とする請求項1に記載の警備装置。 - 上記顔検出装置は、更に、上記撮像装置が撮影した映像に基づいて、上記映像に写っている顔の部品を検出し、
上記不審者判定装置は、顔隠蔽判定装置を有し、
上記顔隠蔽判定装置は、上記顔検出装置が検出した顔の部品が揃っているか否かを判定し、上記顔検出装置が検出した顔の部品が揃っていないと判定した場合に、不審者がいると判定する
ことを特徴とする請求項2に記載の警備装置。 - 上記警備装置は、更に、認証要求装置と、認証判定装置とを有し、
上記認証要求装置は、不審者がいると上記顔隠蔽判定装置が判定した場合に、上記不審者に認証情報の入力を要求し、
上記認証判定装置は、上記不審者が入力した認証情報に基づいて、上記不審者が正規の利用者であるか否かを認証する
ことを特徴とする請求項3に記載の警備装置。 - 上記警備装置は、更に、操作誘導装置を有し、
上記不審者判定装置は、無操作判定装置を有し、
上記無操作判定装置は、上記人物検出装置が上記操作位置にいる人物を検出したと判定し、かつ、上記操作検出装置が利用者の操作を検出していないと判定した場合、不審者がいると判定し、
上記操作誘導装置は、不審者がいると上記無操作判定装置が判定した場合に、上記不審者に対して上記操作入力装置の操作を促す
ことを特徴とする請求項1乃至請求項4のいずれかに記載の警備装置。 - 上記警備装置は、更に、指向性スピーカを有し、
上記操作誘導装置は、不審者がいると上記無操作判定装置が判定した場合に、上記不審者に対して上記操作入力装置の操作を促す音声を生成し、
上記指向性スピーカは、上記操作位置に向かって、上記操作誘導装置が生成した音声を出力する
ことを特徴とする請求項5に記載の警備装置。 - 上記警備装置は、更に、位置誘導装置を有し、
上記不審者判定装置は、無人操作判定装置を有し、
上記無人操作判定装置は、上記人物検出装置が上記操作位置にいる人物を検出していないと判定し、かつ、上記操作検出装置が利用者の操作を検出したと判定した場合、不審者がいると判定し、
上記位置誘導装置は、不審者がいると上記無人操作判定装置が判定した場合に、上記不審者に対して上記操作位置への移動を促す
ことを特徴とする請求項1乃至請求項6のいずれかに記載の警備装置。 - 上記警備装置は、更に、表示装置を有し、
上記位置誘導装置は、不審者がいると上記無人操作判定装置が判定した場合に、上記操作位置への移動を促す画面を生成し、
上記表示装置は、上記位置誘導装置が生成した画面を表示する
ことを特徴とする請求項7に記載の警備装置。 - 請求項1乃至請求項8のいずれかに記載の警備装置を有することを特徴とする現金自動預け払い装置。
- コンピュータを、請求項1乃至請求項8のいずれかに記載の現金自動預け払い装置として機能させることを特徴とするプログラム。
- 操作入力装置と、人物検出装置と、操作検出装置と、不審者判定装置とを有する警備装置が、不審者がいるか否かを判定する不審者判定方法において、
上記操作入力装置が、利用者の操作を入力し、
上記人物検出装置が、上記操作入力装置を操作する利用者が立つ操作位置にいる人物を検出し、
上記操作検出装置が、上記操作入力装置が入力した利用者の操作を検出し、
上記不審者判定装置が、上記人物検出装置が検出した人物の検出結果と、上記操作検出装置が検出した利用者の操作の検出結果とに基づいて、不審者がいるか否かを判定する
ことを特徴とする不審者判定方法。
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