JP2009151482A - 警備装置及び現金自動預け払い装置及びプログラム及び不審者判定方法 - Google Patents

警備装置及び現金自動預け払い装置及びプログラム及び不審者判定方法 Download PDF

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Abstract

【課題】生体情報などに頼らず、現金自動預け払い装置などを利用した犯罪を防止しつつ、正規の利用者に対するサービスを維持する。
【解決手段】操作入力装置110は、利用者の操作を入力する。人物検出装置140は、操作入力装置110を操作する利用者が立つ操作位置にいる人物を検出する。操作検出装置145は、操作入力装置110が入力した利用者の操作を検出する。不審者判定装置150は、人物検出装置140が検出した人物の検出結果と、操作検出装置145が検出した利用者の操作の検出結果とに基づいて、不審者がいるか否かを判定する。
【選択図】図3

Description

この発明は、現金自動預け払い装置などを利用した犯罪を防止する警備装置に関する。
現金自動預け払い装置(ATM:Automated Teller Machine)や現金自動支払い装置(CD:Cash Dispenser)などにおいて、盗難カードや偽造カードを使って不正な預金引き出しなどを行う犯罪が増えている。
キャッシュカードの偽造を防ぐため、偽造が容易な磁気カードではなく、偽造が困難なIC(Integrated Circuit)カードの使用が始まっている。
また、ICカードは大量の情報を記憶できるので、指紋・静脈・虹彩などの生体情報(バイオメトリクス)を記憶しておき、利用者の生体情報と照合することにより、たとえ暗証番号がわかっていても、本人以外がキャッシュカードを使えないようにし、キャッシュカードが盗難された場合の対策としている。
更に、不審者の顔画像をあらかじめセンターに登録しておき、防犯カメラが撮影した映像を、登録された顔画像と照合することにより、不審者を判定する技術がある。
また、防犯カメラが撮影した映像に写った顔画像同士を照合することにより、同じ人物が複数のキャッシュカードを続けて使用したり、同じ人物が複数の現金自動預け払い装置を渡り歩いたりというような不審な行動を判定する技術もある。
特開2007−87316号公報 特開2006−79382号公報 特開2005−196516号公報 特開2005−242869号公報
ICカードなどに生体情報を記憶しておくと、ICカードが盗難に遭った場合、生体情報も一緒に盗まれてしまう。生体情報をICカードではなく、センターに登録しておいた場合も、センターから情報が漏洩する可能性がある。
不審者の顔画像を照合する方式は、判定の精度が、顔認識の精度に依存する。照明や外光などの環境の違いや、人の立ち位置、顔の角度などにより、顔認識の精度が落ちる場合があるので、誤検出の可能性が高い。
誤検出の可能性があっても、取引停止などの対処をすれば、犯罪を防止することができる。しかし、誤検出の場合に取引停止などの対処をしてしまうと、正規の利用者が取引できない事態が発生する。
この発明は、例えば、上記のような課題を解決するためになされたものであり、生体情報などに頼らずに、現金自動預け払い装置などを利用した犯罪を防止しつつ、正規の利用者に対するサービスを維持することを目的とする。
この発明にかかる警備装置は、
操作入力装置と、人物検出装置と、操作検出装置と、不審者判定装置とを有し、
上記操作入力装置は、利用者の操作を入力し、
上記人物検出装置は、上記操作入力装置を操作する利用者が立つ操作位置にいる人物を検出し、
上記操作検出装置は、上記操作入力装置が入力した利用者の操作を検出し、
上記不審者判定装置は、上記人物検出装置が検出した人物の検出結果と、上記操作検出装置が検出した利用者の操作の検出結果とに基づいて、不審者がいるか否かを判定することを特徴とする。
この発明にかかる警備装置によれば、人物検出装置の検出結果と、操作検出装置の検出結果とに基づいて、不審者判定装置が、不審者がいるか否かを判定するので、現金自動預け払い装置を操作せず、他の目的のために現金自動預け払い装置に近づいた不審者や、防犯カメラに顔が写らないようにしている不審者などを発見することができる。これにより、不正引き出しなどの犯罪を防止することができるという効果を奏する。
実施の形態1.
実施の形態1について、図1〜図4を用いて説明する。
図1は、この実施の形態における現金自動預け払い装置100の外観の一例を示す図である。
現金自動預け払い装置100は、銀行やコンビニエンスストアなどに設置され、利用者の操作により、銀行預金に現金を入金したり、銀行預金から現金を引き出したりする装置である。現金自動預け払い装置100は、不正利用などを防ぐ警備機能(詳細は後述)を有する。現金自動預け払い装置100は、警備装置の一例である。
現金自動預け払い装置100は、タッチパネル111、硬貨投入取出口112、紙幣投入取出口113、通帳受渡口114、カード受渡口115、インターフォン116、撮像装置121、人感センサ122、指向性スピーカ131を有する。
タッチパネル111は、操作ボタンなどを表示する表示画面と、表示画面に利用者が触れた位置を検出するタッチセンサとを有する。タッチパネル111は、表示画面に表示された操作ボタンに利用者が触れるなどの操作をした場合に、利用者の操作(どの操作ボタンに触れたかなど)を入力する。タッチパネル111は、操作入力装置及び表示装置の一例である。
硬貨投入取出口112は、入金や出金の際に開く蓋と、蓋が開いているときに利用者が硬貨を投入したり硬貨を取り出したりできるトレイとを有する。硬貨投入取出口112は、利用者が硬貨を投入したり、利用者が硬貨を取り出したり、利用者が投入や取出しのためにトレイ内に手を入れたりしたことを、利用者の操作として入力する。硬貨投入取出口112は、操作入力装置の一例である。
紙幣投入取出口113は、入金や出金の際に開く蓋と、蓋が開いているときに利用者が紙幣を投入したり紙幣を取り出したりできるトレイとを有する。紙幣投入取出口113は、利用者が紙幣を投入したり、利用者が紙幣を取り出したり、利用者が投入や取出しのためにトレイ内に手を入れたりしたことを、利用者の操作として入力する。紙幣投入取出口113は、操作入力装置の一例である。
通帳受渡口114は、記帳などのため、利用者が預金通帳を現金自動預け払い装置100に入れる挿入口であり、また、現金自動預け払い装置100が取引内容などを記入した預金通帳を利用者に返却する返却口である。通帳受渡口114は、利用者が預金通帳を入れたり、返却した預金通帳を利用者が受け取ったりしたことを、利用者の操作として入力する。通帳受渡口114は、操作入力装置の一例である。
カード受渡口115は、取引などのため、利用者がキャッシュカードなどを現金自動預け払い装置100に入れる挿入口であり、また、取引終了後、現金自動預け払い装置100がキャッシュカードなどを利用者に返却する返却口である。カード受渡口115は、利用者がキャッシュカードなどを挿入したり、返却したキャッシュカードなどを利用者が受け取ったりしたことを、利用者の操作として入力する。カード受渡口115は、操作入力装置の一例である。
インターフォン116は、利用者が係員などと会話するためマイク及びスピーカを内蔵した装置である。インターフォン116は、利用者がインターフォン116を取ったり戻したりしたことを、利用者の操作として入力する。インターフォン116は、操作入力装置の一例である。
撮像装置121は、利用者がタッチパネル111などを操作する際に立つ位置(以下「操作位置」と呼ぶ。)を正面から撮影するカメラである。撮像装置121は、撮影した映像を表わす信号を出力する。
人感センサ122は、操作位置に人がいるか否かを検知するセンサである。人感センサ122は、検知内容を表わす信号を出力する。
指向性スピーカ131は、操作位置に向かって、音声を出力するスピーカである。指向性スピーカ131には、指向性があり、操作位置に立っている人には、指向性スピーカ131が出力した音声がよく聞こえるが、操作位置から離れた位置(例えば、隣の現金自動預け払い装置100の操作位置や、順番待ちのために並ぶ位置など)にいる人には、指向性スピーカ131が出力した音声があまりよく聞こえない。
指向性スピーカ131は、出力する音声を表わす信号を入力し、入力した信号が表わす音声を出力する。
図2は、この実施の形態における現金自動預け払い装置100のハードウェア資源の一例を示す図である。
現金自動預け払い装置100は、プログラムを実行するCPU911(Central・Processing・Unit、中央処理装置、処理装置、演算装置、マイクロプロセッサ、マイクロコンピュータ、プロセッサともいう)を備えている。CPU911は、バス912を介してROM913、RAM914、通信装置915、表示装置901、キーボード902、マウス903、フレキシブルディスク装置904(以下「FDD」)、コンパクトディスク装置905(以下「CDD」)、プリンタ装置906、スキャナ装置907、磁気ディスク装置920と接続され、これらのハードウェアデバイスを制御する。磁気ディスク装置920の代わりに、光ディスク装置、メモリカード読み書き装置などの記憶装置でもよい。
RAM914は、揮発性メモリの一例である。ROM913、FDD904、CDD905、磁気ディスク装置920の記憶媒体は、不揮発性メモリの一例である。これらは、記憶装置あるいは記憶部の一例である。
通信装置915、キーボード902、スキャナ装置907、FDD904などは、入力部、入力装置の一例である。
また、通信装置915、表示装置901、プリンタ装置906などは、出力部、出力装置の一例である。
通信装置915は、ローカルエリアネットワーク(以下「LAN」)などに接続されている。
磁気ディスク装置920には、オペレーティングシステム921(OS)、ウィンドウシステム922、プログラム群923、ファイル群924が記憶されている。プログラム群923のプログラムは、CPU911、オペレーティングシステム921、ウィンドウシステム922により実行される。
上記プログラム群923には、以下に述べる実施の形態の説明において「〜部」として説明する機能を実行するプログラムが記憶されている。プログラムは、CPU911により読み出され実行される。
ファイル群924には、以下に述べる実施の形態の説明において、「〜の判定結果」、「〜の計算結果」、「〜の処理結果」として説明する情報やデータや信号値や変数値やパラメータが、「〜ファイル」や「〜データベース」の各項目として記憶されている。「〜ファイル」や「〜データベース」は、ディスクやメモリなどの記録媒体に記憶される。ディスクやメモリになどの記憶媒体に記憶された情報やデータや信号値や変数値やパラメータは、読み書き回路を介してCPU911によりメインメモリやキャッシュメモリに読み出され、抽出・検索・参照・比較・演算・計算・処理・出力・印刷・表示などのCPUの動作に用いられる。抽出・検索・参照・比較・演算・計算・処理・出力・印刷・表示のCPUの動作の間、情報やデータや信号値や変数値やパラメータは、メインメモリやキャッシュメモリやバッファメモリに一時的に記憶される。
また、以下に述べる実施の形態の説明において説明するフローチャートの矢印の部分は主としてデータや信号の入出力を示し、データや信号値は、RAM914のメモリ、FDD904のフレキシブルディスク、CDD905のコンパクトディスク、磁気ディスク装置920の磁気ディスク、その他光ディスク、ミニディスク、DVD(Digital・Versatile・Disk)等の記録媒体に記録される。また、データや信号は、バス912や信号線やケーブルその他の伝送媒体によりオンライン伝送される。
また、以下に述べる実施の形態の説明において「〜部」として説明するものは、「〜回路」、「〜装置」、「〜機器」であってもよく、また、「〜ステップ」、「〜手順」、「〜処理」であってもよい。すなわち、「〜部」として説明するものは、ROM913に記憶されたファームウェアで実現されていても構わない。或いは、ソフトウェアのみ、或いは、素子・デバイス・基板・配線などのハードウェアのみ、或いは、ソフトウェアとハードウェアとの組み合わせ、さらには、ファームウェアとの組み合わせで実施されても構わない。ファームウェアとソフトウェアは、プログラムとして、磁気ディスク、フレキシブルディスク、光ディスク、コンパクトディスク、ミニディスク、DVD等の記録媒体に記憶される。プログラムはCPU911により読み出され、CPU911により実行される。すなわち、プログラムは、以下に述べる「〜部」としてコンピュータを機能させるものである。あるいは、以下に述べる「〜部」の手順や方法をコンピュータに実行させるものである。
図3は、この実施の形態における現金自動預け払い装置100の機能ブロックの構成の一例を示すブロック構成図である。
現金自動預け払い装置100は、操作入力装置110、撮像装置121、人感センサ122、指向性スピーカ131、表示装置135、人物検出装置140、操作検出装置145、不審者判定装置150、認証要求装置161、位置誘導装置162、操作誘導装置163、録画制御装置181、録画装置182、モニタ装置183、イベント記録装置184、通報制御装置185、通報装置186を有する。
なお、モニタ装置183、通報装置186は、警備室など、現金自動預け払い装置100の主要部が設置されている場所とは別の場所に設置されている。録画制御装置181、録画装置182、イベント記録装置184、通報制御装置185は、現金自動預け払い装置100の主要部と同じ場所に設置されていてもよいし、警備室など別の場所に設置されていてもよい。
操作入力装置110は、タッチパネル111、硬貨投入取出口112、紙幣投入取出口113、通帳受渡口114、カード受渡口115、インターフォン116などであり、利用者の操作を入力する。
人物検出装置140は、操作位置に誰か人がいるか否かを検出する装置である。人物検出装置140は、撮像装置121が撮影した映像を表わす信号や、人感センサ122が検知した検知内容を表わす信号などを入力し、入力した信号に基づいて、操作位置に人物がいるかいないかを検出する。
人物検出装置140は、顔検出装置141、人感検出装置142を有する。
顔検出装置141は、CPU911を用いて、撮像装置121が出力した信号を入力する。顔検出装置141は、CPU911を用いて、入力した信号が表わす映像に基づいて、撮像装置121が撮影した映像に人の顔が写っているか否かを検出する。顔検出装置141は、撮像装置121が撮影した映像に人の顔が映っているか否かだけを検出すれば足り、写っている人物を特定できる特徴などを抽出する必要はない。
撮像装置121が撮影した映像に人の顔が映っているか否かを検出するにあたり、顔検出装置141は、まず、CPU911を用いて、眼・鼻・口など人の顔を構成する部品を検出する。次に、顔検出装置141は、CPU911を用いて、検出した顔の部品の位置関係に基づいて、撮像装置121が撮影した映像に写っている人の顔の数や位置などを求める。
なお、撮像装置121が撮影した映像に人の顔が写っていることを顔検出装置141が検出するには、目・鼻・口・耳など人の顔を構成する部品すべてを顔検出装置141が検出する必要はない。サングラスやマスクなどを着用しているため、顔の部品が一部隠れている場合もあるし、立ち位置の関係で、顔が切れている場合もあるからである。
顔検出装置141は、CPU911を用いて、検出結果(人の顔及び顔の部品をそれぞれ検出したか否か)を表わす信号を出力する。
人感検出装置142は、CPU911を用いて、人感センサ122が出力した信号を入力する。人感検出装置142は、CPU911を用いて、入力した信号が表わす検出内容に基づいて、操作位置に人がいるか否かを検出する。
人感検出装置142は、CPU911を用いて、検出結果(操作位置にいる人を検出したか否か)を表わす信号を出力する。
なお、顔検出装置141と人感検出装置142とは、互いの検出内容を交換して、検出の精度を高めてもよい。例えば、人感検出装置142は、人感センサ122が操作位置に人がいると検知した場合であっても、顔検出装置141が顔の部品を検出しない場合には、誤検知であると判断し、操作位置に人がいないと判定する。あるいは、顔検出装置141は、顔の部品のうち1つだけしか検出しない場合、人感検出装置142の検出結果を参考にして、人感検出装置142が操作位置に人がいないと判定した場合には、誤検出であると判断し、顔の部品を検出しないと判定する。
操作検出装置145は、CPU911を用いて、タッチパネル111などの操作入力装置110が出力した信号を入力する。操作検出装置145は、CPU911を用いて、入力した信号に基づいて、利用者が操作入力装置110を操作したか否かを検出する。操作検出装置145は、CPU911を用いて、検出結果(利用者の操作を検出したか否か)を表わす信号を出力する。
不審者判定装置150は、人物検出装置140や操作検出装置145の検出結果に基づいて、不審者がいるか否かを判定する装置である。不審者は、他人の口座から現金を引き出そうとして、操作入力装置110を利用者として操作する場合もあるし、操作入力装置110を利用者として操作せず、現金自動預け払い装置100に盗撮カメラやスキミング装置を取り付けようとしている場合もある。
不審者判定装置150は、顔隠蔽判定装置151、無人操作判定装置152、無操作判定装置153を有する。
顔隠蔽判定装置151は、撮像装置121が撮影した映像に写っている人物が顔の一部を隠している場合に、不審者がいると判定する。
顔隠蔽判定装置151は、CPU911を用いて、顔検出装置141が出力した信号を入力する。顔隠蔽判定装置151は、CPU911を用いて、入力した信号が表わす検出結果に基づいて、顔検出装置141が検出した顔の部品が全部揃っているか否かを判定する。例えば、顔検出装置141が顔の部品として眼・鼻・口を検出する場合であれば、顔隠蔽判定装置151は、顔検出装置141が眼・鼻・口の三つをすべて検出したか、眼・鼻・口のうちの二つだけあるいは一つだけを検出したかを判定する。
顔隠蔽判定装置151は、CPU911を用いて、顔検出装置141が検出した顔の部品が全部揃っていないと判定した場合、不審者がいると判定する。顔隠蔽判定装置151は、CPU911を用いて、判定結果(不審者がいるか否か)を表わす信号を出力する。
無人操作判定装置152は、操作入力装置110が操作されているのに、人物検出装置140が操作位置に人を検出しない場合に、不審者がいると判定する。
無人操作判定装置152は、CPU911を用いて、操作検出装置145が出力した信号を入力する。無人操作判定装置152は、CPU911を用いて、入力した信号が表わす検出結果に基づいて、操作検出装置145が利用者の操作を検出したか否かを判定する。また、無人操作判定装置152は、CPU911を用いて、人物検出装置140(顔検出装置141や人感検出装置142)が出力した信号を入力する。無人操作判定装置152は、CPU911を用いて、入力した信号が表わす検出結果に基づいて、人物検出装置140が操作位置に人を検出したか否かを判定する。
無人操作判定装置152は、CPU911を用いて、人物検出装置140が操作位置にいる人物を検出していないと判定し、かつ、操作検出装置145が利用者の操作を検出したと判定した場合、不審者がいると判定する。無人操作判定装置152は、CPU911を用いて、判定結果(不審者がいるか否か)を表わす信号を出力する。
無操作判定装置153は、人物検出装置140が操作位置に人を検出しているのに、操作入力装置110が操作されない場合に、不審者がいると判定する。
無操作判定装置153は、CPU911を用いて、人物検出装置140(顔検出装置141や人感検出装置142)が出力した信号を入力する。無操作判定装置153は、CPU911を用いて、入力した信号が表わす検出結果に基づいて、人物検出装置140が操作位置にいる人を検出したか否かを判定する。また、無操作判定装置153は、CPU911を用いて、操作検出装置145が出力した信号を入力する。無操作判定装置153は、CPU911を用いて、入力した信号が表わす検出結果に基づいて、操作検出装置145が利用者の操作を検出したか否かを判定する。
無操作判定装置153は、CPU911を用いて、人物検出装置140が操作位置にいる人物を検出したと判定し、操作検出装置145が利用者の操作を検出していないと判定した場合、不審者がいると判定する。無操作判定装置153は、CPU911を用いて、判定結果(不審者がいるか否か)を表わす信号を出力する。
不審者判定装置150は、顔隠蔽判定装置151、無人操作判定装置152、無操作判定装置153がそれぞれ判定した判定結果を表わす信号を出力する。なお、不審者判定装置150は、顔隠蔽判定装置151、無人操作判定装置152、無操作判定装置153の判断を総合し、顔隠蔽判定装置151、無人操作判定装置152、無操作判定装置153のいずれかが不審者がいると判定した場合に、不審者がいると判定したことを表わす信号を出力し、顔隠蔽判定装置151、無人操作判定装置152、無操作判定装置153のいずれも不審者がいると判定しない場合に、不審者がいないと判定したことを表わす信号を出力してもよい。
認証要求装置161は、不審者がいると顔隠蔽判定装置151が判定した場合に、その人物に認証情報の入力を要求する。
認証要求装置161は、CPU911を用いて、顔隠蔽判定装置151が出力した信号を入力する。認証要求装置161は、CPU911を用いて、入力した信号が表わす判定結果に基づいて、不審者がいると顔隠蔽判定装置151が判定したか否かを判断する。不審者がいると顔隠蔽判定装置151が判定したと判断した場合、認証要求装置161は、認証要求画面を生成する。認証要求画面は、利用者に生年月日・住所・氏名などの詳細な個人情報(認証情報)の入力を要求する画面である。認証要求装置161は、CPU911を用いて、生成した認証要求画面を表わす信号を出力する。認証要求装置161が出力した信号は、タッチパネル111などの表示装置135が入力し、表示装置135は、入力した信号が表わす認証要求画面を表示する。
認証判定装置170は、表示装置135が認証要求画面を表示し、不審者が操作入力装置110を操作して認証情報を入力した場合に、入力した認証情報に基づいて、不審者が正規の利用者であるか否かを判定する。
認証判定装置170は、CPU911を用いて、操作入力装置110が入力した操作を表わす信号を入力する。認証判定装置170は、CPU911を用いて、入力した信号が表わす操作に基づいて、利用者が入力した認証情報を取得する。認証判定装置170は、通信装置915を用いて認証センターに問い合わせるなどして、取得した認証情報が正しいか否かを判定する。認証判定装置170は、CPU911を用いて、判定した判定結果に基づいて、不審者が正規の利用者であるか否かを認証する。認証判定装置170は、CPU911を用いて、認証結果(不審者が正規の利用者であるか否か)を表わす信号を出力する。
不審者がいると顔隠蔽判定装置151が判定するのは、顔検出装置141が顔の部品をすべて検出せず、一部の部品のみを検出した場合である。例えば、他人に成りすまして、他人の口座から不正に預金を引き出そうとしている者は、防犯カメラに顔が写るのを嫌って、顔の一部を隠している可能性がある。また、正規の利用者であっても、花粉症や風邪のためマスクをしている可能性や、ファッションのためサングラスをかけている可能性もある。
したがって、不審者がいると顔隠蔽判定装置151が判定したのみで取引停止などの強行手段に出るのは、行き過ぎである。また、何らかの事情でマスクやサングラスを外せない場合もあるので、顔を見せるよう要求するのも好ましいやり方とは言えない。
そこで、この実施の形態における現金自動預け払い装置100は、認証レベルを強化し、暗証番号などによる通常の認証に加えて、生年月日や住所などの個人情報を入力することを要求する。
例えば、不審者がいると顔隠蔽判定装置151が判定したのが、利用者が操作入力装置110の操作をする前(取引開始前)であれば、利用者が操作入力装置110を操作した(例えば取引開始ボタンを押した)とき、表示装置135は、認証要求装置161が生成した認証要求画面を表示する。あるいは、不審者がいると顔隠蔽判定装置151が判定したのが、利用者が操作入力装置110を操作した後(取引開始後)であれば、取引の進行に伴い、画面を切り替えるタイミングで、表示装置135は、認証要求装置161が生成した認証要求画面を表示する。
認証判定装置170が認証に成功して、不審者が不審者ではなく、正規の利用者であると判定した場合、表示装置135は通常の取引画面を表示し、取引を続ける。認証判定装置170が認証に失敗して、不審者が正規の利用者でないと判定した場合、現金自動預け払い装置100は、不審者対応モードに移行する。例えば、現金自動預け払い装置100は、不審者との取引を停止する。あるいは、現金自動預け払い装置100は、いったん通常の取引モードに戻ったかのように装って、不審者を油断させ、警備員などが現場に到着するまでの時間かせぎをしてもよい。あるいは、現金自動預け払い装置100は、不審者に対してインターフォン116を取って係員と話すよう促し、不審者と会話した係員の判断により、取引続行あるいは取引停止をしてもよい。
位置誘導装置162は、不審者がいると無人操作判定装置152が判定した場合に、その人物に立ち位置の変更を求めて、操作位置への移動を促す。
位置誘導装置162は、CPU911を用いて、無人操作判定装置152が出力した信号を入力する。位置誘導装置162は、CPU911を用いて、入力した信号が表わす判定結果に基づいて、不審者がいると無人操作判定装置152が判定したか否かを判断する。不審者がいると無人操作判定装置152が判定したと判断した場合、位置誘導装置162は、位置誘導画面を生成する。位置誘導画面は、利用者に正しい位置で操作するよう促す画面である。例えば、位置誘導画面は、「画面の正面で操作してください」というメッセージを含む。位置誘導装置162は、CPU911を用いて、生成した位置誘導画面を表わす信号を出力する。位置誘導装置162が出力した信号は、タッチパネル111などの表示装置135が入力し、表示装置135は、入力した信号が表わす位置誘導画面を表示する。
不審者がいると無人操作判定装置152が判定するのは、人物検出装置140が操作位置に人物を検出していないのに、操作検出装置145が利用者の操作を検出した場合である。例えば、他人の口座から不正に預金を引き出そうとしている者は、防犯カメラに顔が写るのを避けようとして不自然な位置で操作入力装置110を操作している可能性がある。また、顔検出装置141による人物検出の場合、バイクヘルメットやストッキングなどで顔を全て隠している可能性もある。また、正規の利用者であっても、たまたま普通と異なる位置に立っている可能性もあるし、身長が非常に高いあるいは低いため検出できなかった可能性もある。
したがって、不審者がいると無人操作判定装置152が判定したのみで取引停止などの強行手段に出るのは、やはり行き過ぎである。
そこで、この実施の形態における現金自動預け払い装置100は、位置誘導画面を表示して、操作位置への移動を促す。
表示装置135が、通常の取引時には表示しない画面を表示することにより、不審者に対して牽制をすることができる。不審者が正規の利用者であれば、位置誘導画面の誘導にしたがって操作位置へ移動するので、人物検出装置140がその人物を検出する。したがって、無操作判定装置153は、不審者がいると判定せず、通常通り取引を続けることができる。また、不審者が位置誘導画面の誘導にしたがわなければ、人物検出装置140がその人物を検出しないので、表示装置135が位置誘導画面を表示しても人物検出装置140が操作位置にいる人物を検出しない場合は、認証レベルを強化するなど、更なる対応をしてもよい。
操作誘導装置163は、不審者がいると無操作判定装置153が判定した場合に、その人物に操作入力装置110の操作を促す。
操作誘導装置163は、CPU911を用いて、無操作判定装置153が出力した信号を入力する。操作誘導装置163は、CPU911を用いて、入力した信号が表わす判定結果に基づいて、不審者がいると無操作判定装置153が判定したか否かを判断する。不審者がいると無操作判定装置153が判定したと判断した場合、操作誘導装置163は、操作誘導音声を生成する。操作誘導音声は、利用者に操作入力装置110の操作を促す音声である。例えば、操作誘導音声は、「取引したい内容のボタンを押してください。操作のやり方がわからないなど、ご用の際は、インターフォンをお取りください。」というメッセージを含む。無操作判定装置153は、CPU911を用いて、生成した操作誘導音声を表わす信号を出力する。無操作判定装置153が出力した信号は、指向性スピーカ131が入力し、指向性スピーカ131は、操作位置に向かって、入力した信号が表わす操作誘導音声を出力する。
不審者がいると無操作判定装置153が判定するのは、人物検出装置140が操作位置にいる人物を検出しているのに、操作検出装置145が利用者の操作を検出しない場合である。例えば、他人の暗証番号を盗むため、現金自動預け払い装置100に盗撮カメラやスキミング装置を取り付けている者は、操作位置にいても操作入力装置110を操作しない可能性がある。また、正規の利用者であっても、現金自動預け払い装置100の操作に不慣れであれば、どう操作すればよいかわからず、操作入力装置110を操作しない可能性がある。
したがって、不審者がいると無操作判定装置153が判定したのみで取引停止などの強行手段に出るのは、やはり行き過ぎである。
そこで、この実施の形態における現金自動預け払い装置100は、操作誘導音声を出力して、操作を促す。ここで、操作位置にいる人物は操作入力装置110を操作していないので、タッチパネル111などの表示装置135を見ていない可能性がある。そこで、操作を促す画面を表示装置135が表示するよりも、操作誘導音声を指向性スピーカ131が出力するほうが好ましい。
指向性スピーカ131が操作誘導音声を出力することにより、不審者に対して牽制することができる。また、不審者が、現金自動預け払い装置100の操作に不慣れな正規の利用者である場合には、インターフォン116などを通じて操作を指示することができるので、お客様サービスの向上にもつながる。
録画装置182は、撮像装置121が撮影した映像を録画する装置である。
録画装置182は、撮像装置121が出力した信号を入力する。録画装置182は、入力した信号が表わす映像を、磁気ディスク装置920やビデオテープなどの記録媒体に録画する。
録画制御装置181は、不審者判定装置150の判定結果に基づいて、録画装置182を制御する。
録画制御装置181は、CPU911を用いて、不審者判定装置150が出力した信号を入力する。録画制御装置181は、CPU911を用いて、入力した信号が表わす判定結果に基づいて、録画装置182の録画モードを決定する。録画装置182は、CPU911を用いて、決定した録画モードを録画装置182に対して指示する録画モード指令を生成する。録画制御装置181は、CPU911を用いて、生成した録画モード指令を表わす信号を出力する。録画制御装置181が出力した信号は、録画装置182が入力し、録画装置182は、入力した信号に基づいて録画モードを設定して、撮像装置121が撮影した映像を録画する。
録画モードとは、例えば、録画装置182が録画する映像のフレームレート(1秒間のフレーム数)、解像度(ピクセル数)、画質(圧縮率、ビットレート)などのことである。録画制御装置181は、不審者がいると不審者判定装置150が判定した場合、例えば、不審者の一瞬の動きを捉えられるように、フレームレートを高くする録画モードを決定する。あるいは、録画制御装置181は、不審者の細かい動きや人相を鮮明に記録できるよう、解像度や画質を高くする録画モードを決定する。また、不審者がいると不審者判定装置150が判定しない場合、録画制御装置181は、例えば、録画装置182が長時間の映像を録画できるよう、フレームレートや解像度や画質を落とす録画モードを決定する。
あるいは、録画制御装置181は、不審者がいると不審者判定装置150が判定した場合のみ、撮像装置121が撮影した映像を録画装置182が録画し、不審者がいると不審者判定装置150が判定しない場合には、撮像装置121が撮影した映像を録画装置182が録画しないよう、録画装置182を制御してもよい。
また、録画制御装置181は、録画装置182だけでなく、撮像装置121を制御してもよい。例えば、録画制御装置181は、不審者がいると無人操作判定装置152が判定した場合、撮像装置121の首を振って撮影範囲を変更したり、撮像装置121のズーム機構を使って広角撮影にしたりして、撮像装置121の死角にいる不審者を撮影できるよう、撮像装置121を制御する。あるいは、録画制御装置181は、顔検出装置141が顔を検出した場合、撮像装置121のズーム機構を使って、顔検出装置141が検出した顔の位置を拡大撮影し、不審者の顔を鮮明に撮影できるよう、撮像装置121を制御してもよい。
通報制御装置185は、人物検出装置140・操作検出装置145の検出結果や不審者判定装置150・認証判定装置170の判定結果に基づいて、通報装置186を制御する。
通報制御装置185は、CPU911を用いて、人物検出装置140・操作検出装置145・不審者判定装置150・認証判定装置170が出力した信号を入力する。通報制御装置185は、CPU911を用いて、入力した信号が表わす検出結果・判定結果に基づいて、警報レベルを判定する。通報制御装置185は、CPU911を用いて、判定した警報レベルを表わす信号を出力する。
警報レベルとは、警戒すべき度合いのことである。例えば、警報レベル「0」は、操作入力装置110が利用者の操作を入力せず、人物検出装置140が操作位置にいる人物を検出しない場合である。警報レベル「1」は、操作入力装置110が利用者の操作を入力し、あるいは、人物検出装置140が操作位置にいる人物を検出しているが、不審者判定装置150が不審者がいると判定しない場合である。警報レベル「2」は、不審者判定装置150が不審者がいると判定した場合である。警報レベル「3」は、不審者判定装置150が不審者がいると判定し、更に、認証判定装置170が認証に失敗するなどした場合である。警報レベルが高いほど、警戒すべき度合いが高い。
通報装置186は、通報制御装置185が判定した警報レベルに基づいて、警報を発する。
通報装置186は、通報制御装置185が出力した信号を入力する。通報装置186は、入力した信号が表わす警報レベルに基づいて、警備室などに設けられた警報ブザーを鳴らしたり、警報ランプを点灯したりして、警備員などに注意を促す。
イベント記録装置184は、人物検出装置140・操作検出装置145の検出結果、不審者判定装置150・認証判定装置170の判定結果、通報制御装置185が判定した警報レベルなどを記録する。
イベント記録装置184は、人物検出装置140・操作検出装置145・不審者判定装置150・認証判定装置170・通報制御装置185が出力した信号を入力する。イベント記録装置184は、入力した信号が表わす検出結果・判定結果・警報レベルを、磁気ディスク装置920などに記録する。
モニタ装置183は、撮像装置121が撮影した映像などを表示する。
モニタ装置183は、撮像装置121が出力した信号を入力する。モニタ装置183は、入力した信号が表わす映像を、ブラウン管や液晶ディスプレイ装置などに表示する。
また、録画装置182が録画した映像を再生する場合、モニタ装置183は、録画装置182が録画した映像を表示する。このとき、モニタ装置183は、録画装置182がその映像を録画したのと同時にイベント記録装置184が記録した検出結果・判定結果などを、録画装置182が録画した映像とともに表示してもよい。
図4は、この実施の形態における現金自動預け払い装置100が不審者がいるか判定する不審者判定処理の流れの一例を示すフローチャート図である。
操作検出判定工程S511において、不審者判定装置150(無人操作判定装置152または無操作判定装置153)は、CPU911を用いて、操作検出装置145が検出した検出結果に基づいて、操作検出装置145が利用者の操作を検出したか否かを判定する。
操作検出装置145が利用者の操作を検出したと判定した場合、人物検出判定工程S523へ進む。
操作検出装置145が利用者の操作を検出していないと判定した場合、人物検出判定工程S513へ進む。
人物検出判定工程S513において、無操作判定装置153は、CPU911を用いて、人物検出装置140が検出した検出結果に基づいて、人物検出装置140が操作位置にいる人物を検出したか否かを判定する。
人物検出装置140が操作位置にいる人物を検出したと判定した場合、操作誘導工程S515へ進む。
人物検出装置140が操作位置にいる人物を検出していないと判定した場合、不審者判定処理を終了する。
操作誘導工程S515において、操作誘導装置163は、CPU911を用いて、操作誘導音声を生成する。指向性スピーカ131は、操作位置に向かって、操作誘導装置163が生成した操作誘導音声を出力する。その後、不審者判定処理を終了する。
人物検出判定工程S523において、無人操作判定装置152は、CPU911を用いて、人物検出装置140が検出した検出結果に基づいて、人物検出装置140が操作位置にいる人物を検出したか否かを判定する。
人物検出装置140が操作位置にいる人物を検出したと判定した場合、顔隠蔽判定装置S531へ進む。
人物検出装置140が操作位置にいる人物を検出していないと判定した場合、位置誘導工程S525へ進む。
位置誘導工程S525において、位置誘導装置162は、CPU911を用いて、位置誘導画面を生成する。表示装置135は、位置誘導装置162が生成した位置誘導画面を表示する。その後、不審者判定処理を終了する。
顔隠蔽判定装置S531において、顔隠蔽判定装置151は、CPU911を用いて、顔検出装置141が検出した検出結果に基づいて、顔検出装置141が顔の部品をすべて検出したか否かを判定する。
顔検出装置141が顔の部品をすべて検出したと判定した場合、不審者判定処理を終了する。
顔検出装置141が顔の部品の一部しか検出していないと判定した場合、認証要求工程S535へ進む。
認証要求工程S535において、認証要求装置161は、CPU911を用いて、認証要求画面を生成する。表示装置135は、CPU911を用いて、認証要求装置161が生成した認証要求画面を表示する。その後、不審者判定処理を終了する。
このように、人物検出装置140が操作位置にいる人物を検出し、操作検出装置145が利用者の操作を検出して、不審者判定装置150が、両方の検出結果を組み合わせることにより、不審者がいるか否かを判定するので、現金自動預け払い装置100を操作せず、他の目的のために現金自動預け払い装置100に近づいた不審者や、撮像装置121に顔が写らないようにしている不審者などを発見することができる。
また、撮像装置121が撮影した映像を、顔検出装置141が画像処理して顔を検出する際、その人物を特定できる特徴を抽出する必要はなく、映像に顔が写っているか否か、あるいは、映像に顔の部品が写っているか否かを検出できればよいので、迅速な処理が可能であり、誤検出の可能性が低くなる。
更に、不審者がいると不審者判定装置150が判定した場合、指向性スピーカ131が操作誘導音声を出力したり、表示装置135が位置誘導画面を表示したりして、不審者を牽制するので、犯罪行為を未然に防ぐことができる。
また、不審者がいると不審者判定装置150が判定した場合、通常の暗証番号による認証だけでなく、生年月日や住所・氏名などの個人情報を入力させるなど、認証レベルを強化するので、犯罪行為を未然に防ぐことができる。
この実施の形態における現金自動預け払い装置100は、可能な限り警備員などの人間による判断を不要とし、現金自動預け払い装置100が自動的に不審者に対応できることを目指している。
しかし、撮像装置121が撮影した映像を画像処理して人間の顔を検出する技術は、いまだ発展途上にあり、誤検出の可能性を否定できない。
そこで、この実施の形態における現金自動預け払い装置100は、不審者がいると不審者判定装置150が判定した場合であっても、即座に取引停止などの強行手段を取るのではなく、位置誘導や操作誘導、認証情報の要求などをすることにより、不審者を牽制しつつ、正規の利用者であれば通常通り取引ができるよう、配慮している。これにより、犯罪行為を未然に防ぎつつ、正規の利用者に対するサービスを維持することができる。
この実施の形態における現金自動預け払い装置100(警備装置)は、操作入力装置110と、人物検出装置140と、操作検出装置145と、不審者判定装置150とを有することを特徴とする。
上記操作入力装置110は、利用者の操作を入力することを特徴とする。
上記人物検出装置140は、上記操作入力装置110を操作する利用者が立つ操作位置にいる人物を検出することを特徴とする。
上記操作検出装置145は、上記操作入力装置110が入力した利用者の操作を検出することを特徴とする。
上記不審者判定装置150は、上記人物検出装置140が検出した人物の検出結果と、上記操作検出装置145が検出した利用者の操作の検出結果とに基づいて、不審者がいるか否かを判定することを特徴とする。
この実施の形態における現金自動預け払い装置100(警備装置)によれば、人物検出装置140の検出結果と、操作検出装置145の検出結果とに基づいて、不審者判定装置150が、不審者がいるか否かを判定するので、現金自動預け払い装置100を操作せず、他の目的のために現金自動預け払い装置100に近づいた不審者や、撮像装置121に顔が写らないようにしている不審者などを発見することができるという効果を奏する。
この実施の形態における現金自動預け払い装置100(警備装置)は、更に、撮像装置121を有することを特徴とする。
上記撮像装置121は、上記操作位置を撮影することを特徴とする。
上記人物検出装置140は、顔検出装置141を有することを特徴とする。
上記顔検出装置141は、上記撮像装置121が撮影した映像に基づいて、上記映像に写っている顔を検出することを特徴とする。
上記不審者判定装置150は、上記顔検出装置141が顔を検出した場合に、上記操作位置にいる人物を上記人物検出装置140が検出したと判定することを特徴とする。
この実施の形態における現金自動預け払い装置100(警備装置)によれば、撮像装置121が撮影した映像を顔検出装置141が解析して、人間の顔を検出した場合に、操作位置にいる人物を検出したと判定するので、撮像装置121に顔を撮影されるのを嫌って顔を隠している不審者がいた場合、操作位置に人物を検出していないものとして扱う。不審者判定装置150は、この検出結果と、操作検出装置145や人感検出装置142の検出結果とが矛盾していれば、不審者がいると判定するので、顔を隠している不審者を発見することができるという効果を奏する。
この実施の形態における顔検出装置141は、更に、上記撮像装置121が撮影した映像に基づいて、上記映像に写っている顔の部品を検出することを特徴とする。
上記不審者判定装置150は、顔隠蔽判定装置151を有することを特徴とする。
上記顔隠蔽判定装置151は、上記顔検出装置141が検出した顔の部品が揃っているか否かを判定し、上記顔検出装置141が検出した顔の部品が揃っていないと判定した場合に、不審者がいると判定することを特徴とする。
この実施の形態における現金自動預け払い装置100(警備装置)によれば、顔検出装置141が検出した顔の部品が揃っていない場合に、不審者がいると顔隠蔽判定装置151が判定するので、顔の一部を隠した不審者を発見することができるという効果を奏する。また、顔検出装置141は、個人を特定できる特徴を抽出する必要がなく、顔の部品の有無のみを検出すればよいので、誤検出を減らすことができるという効果を奏する。
この実施の形態における現金自動預け払い装置100(警備装置)は、更に、認証要求装置161と、認証判定装置170とを有することを特徴とする。
上記認証要求装置161は、不審者がいると上記顔隠蔽判定装置151が判定した場合に、上記不審者に認証情報(生年月日、住所、氏名など)の入力を要求することを特徴とする。
上記認証判定装置170は、上記不審者が入力した認証情報に基づいて、上記不審者が正規の利用者であるか否かを認証することを特徴とする。
この実施の形態における現金自動預け払い装置100(警備装置)によれば、顔の一部を隠した不審者がいると顔隠蔽判定装置151が判定した場合に、認証要求装置161が認証情報の入力を求め、入力した認証情報に基づいて、認証判定装置170が、不審者が正規の利用者であるか否かを判定するので、不審者を牽制することができるとともに、正規の利用者に対しては、取引を継続することができるという効果を奏する。
この実施の形態における現金自動預け払い装置100(警備装置)は、更に、操作誘導装置163を有することを特徴とする。
上記不審者判定装置150は、無操作判定装置153を有することを特徴とする。
上記無操作判定装置153は、上記人物検出装置140が上記操作位置にいる人物を検出したと判定し、かつ、上記操作検出装置145が利用者の操作を検出していないと判定した場合、不審者がいると判定することを特徴とする。
上記操作誘導装置163は、不審者がいると上記無操作判定装置153が判定した場合に、上記不審者に対して上記操作入力装置110の操作を促すことを特徴とする。
この実施の形態における現金自動預け払い装置100(警備装置)によれば、操作位置にいながら現金自動預け払い装置100を操作しない不審者がいると無操作判定装置153が判定した場合に、操作誘導装置163が操作を促すので、不審者を牽制することができるとともに、現金自動預け払い装置100の操作に不慣れな利用者に対するサービスを向上することができるという効果を奏する。
この実施の形態における現金自動預け払い装置100(警備装置)は、更に、指向性スピーカ131を有することを特徴とする。
上記操作誘導装置163は、不審者がいると上記無操作判定装置153が判定した場合に、上記不審者に対して上記操作入力装置110の操作を促す音声(操作誘導音声)を生成することを特徴とする。
上記指向性スピーカ131は、上記操作位置に向かって、上記操作誘導装置163が生成した音声(操作誘導音声)を出力することを特徴とする。
この実施の形態における現金自動預け払い装置100(警備装置)によれば、操作誘導装置163が生成した操作誘導音声を、指向性スピーカ131が操作位置に向かって出力するので、操作位置にいる人物が表示装置135を見ていない場合であっても、効果的に牽制あるいは誘導をすることができるという効果を奏する。
この実施の形態における現金自動預け払い装置100(警備装置)は、更に、位置誘導装置162を有することを特徴とする。
上記不審者判定装置150は、無人操作判定装置152を有することを特徴とする。
上記無人操作判定装置152は、上記人物検出装置140が上記操作位置にいる人物を検出していないと判定し、かつ、上記操作検出装置145が利用者の操作を検出したと判定した場合、不審者がいると判定することを特徴とする。
上記位置誘導装置162は、不審者がいると上記無人操作判定装置152が判定した場合に、上記不審者に対して上記操作位置への移動を促すことを特徴とする。
この実施の形態における現金自動預け払い装置100(警備装置)によれば、操作入力装置110を操作しているのに、人物検出装置140が検出しない不審者がいると無人操作判定装置152が判定した場合に、位置誘導装置162が操作位置への移動を促すので、不審者を牽制することができるとともに、不審者が誘導にしたがって操作位置へ移動すれば、撮像装置121が不審者の顔を撮影できるという効果を奏する。
この実施の形態における現金自動預け払い装置100(警備装置)は、更に、表示装置135を有することを特徴とする。
上記位置誘導装置162は、不審者がいると上記無人操作判定装置152が判定した場合に、上記操作位置への移動を促す画面(位置誘導画面)を生成することを特徴とする。
上記表示装置135は、上記位置誘導装置162が生成した画面を表示することを特徴とする。
この実施の形態における現金自動預け払い装置100(警備装置)によれば、位置誘導装置162が生成した位置誘導画面を、表示装置135が表示するので、操作入力装置110を操作している人物に対して、効果的に牽制あるいは誘導をすることができるという効果を奏する。
この実施の形態における現金自動預け払い装置100は、通常の現金自動預け払い装置としての機能に加えて、以上説明した警備装置としての機能を有することを特徴とする。
この実施の形態における現金自動預け払い装置100によれば、人物検出装置140の検出結果と、操作検出装置145の検出結果とに基づいて、不審者判定装置150が、不審者がいるか否かを判定するので、現金自動預け払い装置100を操作せず、他の目的のために現金自動預け払い装置100に近づいた不審者や、撮像装置121に顔が写らないようにしている不審者などを発見することができ、暗証番号の盗撮・スキミング・他人の預金の不正な引き出しなどの犯罪の発生を防ぐことができるという効果を奏する。
この実施の形態における現金自動預け払い装置100(警備装置)は、以上説明した現金自動預け払い装置100としてコンピュータを機能させるプログラムを、コンピュータが実行することにより実現可能である。
この実施の形態における現金自動預け払い装置100(警備装置)としてコンピュータを機能させるプログラムによれば、人物検出装置140の検出結果と、操作検出装置145の検出結果とに基づいて、不審者判定装置150が、不審者がいるか否かを判定するので、現金自動預け払い装置100を操作せず、他の目的のために現金自動預け払い装置100に近づいた不審者や、撮像装置121に顔が写らないようにしている不審者などを発見できる現金自動預け払い装置100(警備装置)を実現することができるという効果を奏する。
この実施の形態における現金自動預け払い装置100(警備装置)が、不審者がいるか否かを判定する不審者判定方法は、以下の工程を有することを特徴とする。
上記操作入力装置110が、利用者の操作を入力する。
上記人物検出装置140が、上記操作入力装置110を操作する利用者が立つ操作位置にいる人物を検出する。
上記操作検出装置145が、上記操作入力装置110が入力した利用者の操作を検出する。
上記不審者判定装置150が、上記人物検出装置140が検出した人物の検出結果と、上記操作検出装置145が検出した利用者の操作の検出結果とに基づいて、不審者がいるか否かを判定する。
この実施の形態における不審者判定方法によれば、人物検出装置140の検出結果と、操作検出装置145の検出結果とに基づいて、不審者判定装置150が、不審者がいるか否かを判定するので、現金自動預け払い装置100を操作せず、他の目的のために現金自動預け払い装置100に近づいた不審者や、撮像装置121に顔が写らないようにしている不審者などを発見することができるという効果を奏する。
なお、以上説明した不審者判定方法は、人物検出装置140の検出結果と操作検出装置145の検出結果とを組み合わせて不審者を判定する方法の好ましい一例であって、これに限るものではない。
また、不審者がいると不審者判定装置150が判定したあとの不審者対処方法として以上説明した方法も、好ましい一例であって、これに限るものではない。
実施の形態2.
実施の形態2について、図5〜図9を用いて説明する。
この実施の形態では、不審者の判定パターンや、不審者に対する対処のパターンを容易に変更できる構成について説明する。
なお、現金自動預け払い装置100の外観及びハードウェア資源は、実施の形態1で説明したものと同様なので、ここでは説明を省略する。
図5は、この実施の形態における現金自動預け払い装置100(警備装置)の機能ブロックの構成の一例を示すブロック構成図である。
なお、実施の形態1で説明した現金自動預け払い装置100と共通する部分については、同一の符号を付し、ここでは説明を省略する。
現金自動預け払い装置100は、操作入力装置110、撮像装置121、人感センサ122、指向性スピーカ131、表示装置135、人物検出装置140、操作検出装置145、検出結果記録装置148、不審者判定装置150、不審者対処装置160、録画制御装置181、録画装置182、モニタ装置183、イベント記録装置184、通報制御装置185、通報装置186を有する。
検出結果記録装置148は、人物検出装置140・操作検出装置145の検出結果を記録する。
検出結果記録装置148は、人物検出装置140・操作検出装置145が出力した信号を入力する。検出結果記録装置148は、入力した信号が表わす検出結果を表わすデータを、検出時刻を表わすデータとともに、RAM914または磁気ディスク装置920に一時的に記録する。
不審者判定装置150は、タイマー装置156、不審パターン記憶装置157、不審パターン判定装置158を有する。
タイマー装置156は、経過時間を測定し、所定の時間(例えば1秒)が経過するごとに、不審者判定開始信号を生成する。不審者判定開始信号とは、不審パターン判定装置158に不審者判定処理の開始時刻になったことを知らせる信号である。タイマー装置156は、生成した不審者判定開始信号を出力する。
不審パターン記憶装置157は、あらかじめ、磁気ディスク装置920を用いて、不審パターンを表わすデータを記憶している。不審パターンとは、不審者がいるか否かを判定するため、人物検出装置140や操作検出装置145の検出結果と比較するためのパターンのことである。不審パターンの詳細については、後述する。
不審パターン判定装置158は、検出結果記録装置148が記憶した検出結果に基づいて、不審者がいるか否かを判定する。
不審パターン判定装置158は、CPU911を用いて、タイマー装置156が出力した不審者判定開始信号を入力する。不審パターン判定装置158は、不審者判定開始信号を入力すると、CPU911を用いて、検出結果記録装置148が記憶したデータと、不審パターン記憶装置157が記憶したデータとを入力する。不審パターン判定装置158は、CPU911を用いて、入力したデータが表わす検出結果と不審パターンとに基づいて、検出結果が不審パターンに一致するか否かを判定する。不審パターン判定装置158は、CPU911を用いて、検出結果が不審パターンに一致すると判定した場合、不審者がいると判定する。不審パターン判定装置158は、CPU911を用いて、判定結果(不審者がいるか否か、不審者がいると判定した根拠である不審パターンの番号など)を表わす信号を出力する。
不審パターン判定装置158は、不審パターン記憶装置157が記憶したデータが表わす不審パターンにより、例えば、実施の形態1で説明した顔隠蔽判定装置151や無人操作判定装置152や無操作判定装置153と同じ判定をすることもできるし、異なる判定をすることもできる。
不審者対処装置160は、不審者がいると不審者判定装置150が判定した場合に、不審者に対する対処をする。
不審者対処装置160は、警備パターン記憶装置167、警備行動決定装置168を有する。
警備パターン記憶装置167は、あらかじめ、磁気ディスク装置920を用いて、警備パターンを表わすデータを記憶している。警備パターンとは、現金自動預け払い装置100が不審者に対処する動作のことである。警備パターンの詳細については、後述する。
警備行動決定装置168は、不審者に対する対処(警備行動)を決定する。
警備行動決定装置168は、CPU911を用いて、不審パターン判定装置158が出力した信号を入力する。警備行動決定装置168は、CPU911を用いて、入力した信号が表わす判定結果に基づいて、不審者がいると不審パターン判定装置158が判定したか否かを判断する。警備行動決定装置168は、CPU911を用いて、不審者がいると不審パターン判定装置158が判定したと判断した場合、警備パターン記憶装置167が記憶したデータのうちから、入力した信号が表わす不審パターンに対応する警備パターンを表わすデータを入力する。警備行動決定装置168は、CPU911を用いて、入力したデータが表わす警備パターンに基づいて、警備行動を決定する。警備行動決定装置168は、CPU911を用いて、決定した警備行動に基づいて、指向性スピーカ131、表示装置135、録画制御装置181、通報制御装置185などを制御する信号を生成し、出力する。
警備行動決定装置168は、警備パターン記憶装置167が記憶したデータが表わす警備パターンにより、例えば、実施の形態1で説明した認証要求装置161や位置誘導装置162や操作誘導装置163と同じ動作をすることもできるし、異なる動作をすることもできる。
図6は、この実施の形態における検出結果記録装置148が記憶するデータが表わす検出情報610の一例を示す図である。
検出情報610とは、人物検出装置140や操作検出装置145の検出結果や検出時刻のことである。
検出情報610は、検出装置名611・検出種別612・検出レベル613・検出時刻614・検出時間615を含む。検出結果記録装置148は、一回の検出について、一つの検出装置名611と、一つの検出種別612と、一つの検出レベル613と、一つの検出時刻614と、一つの検出時間615とを記録する。
検出装置名611は、検出のもととなった装置の名前を表わす。検出装置名611には、例えば、「人感センサ」「撮像装置」「タッチパネル」「硬貨投入取出口」「紙幣投入取出口」「通帳受渡口」「カード受渡口」「インターフォン」などがある。なお、検出装置名611は、これらの装置を一意に識別できる識別番号または識別符号であってもよい。
検出種別612は、検出された内容を表わす。検出種別612には、例えば、人感センサ122による「人物感知」、撮像装置121が撮影した映像から顔検出装置141が検出した「顔」や「眼」「鼻」「口」などの部品の検出、タッチパネル111に表示されたボタンを利用者が操作した「ボタン操作」、タッチパネル111に表示されたボタンとは無関係に利用者がタッチパネル111に触れた「パネル接触」、硬貨投入取出口112や紙幣投入取出口113に利用者が紙幣や硬貨を入れた「紙幣投入」「硬貨投入」、硬貨投入取出口112や紙幣投入取出口113の蓋を利用者が閉めた「蓋閉め」、通帳受渡口114やカード受渡口115に利用者が通帳やカードを挿入した「通帳挿入」「カード挿入」、通帳受渡口114やカード受渡口115から利用者が通帳やカードを受け取った「通帳受領」「カード受領」などがある。なお、検出情報610は、検出種別612は、これらの種別を区別できる種別番号あるいは種別符号であってもよい。
検出レベル613は、検出の精度(確からしさ)を表わす。検出レベル613は、例えば、絶対確実な場合を「100」、まったく不確実な場合を「0」とし、検出の確からしさに応じた0以上100以下の値を取る。
検出時刻614は、検出が始まった時刻を表わす。
検出時間615は、検出が持続した時間を表わす。なお、検出時間615が空欄の場合は、まだ検出が持続していることを表わす。
図7は、不審パターン記憶装置157及び警備パターン記憶装置167が記憶したデータが表わす不審パターン620及び警備パターン630の一例を示す図である。
不審パターン620は、不審パターン番号621、警備パターン番号622、検出種別623、時間範囲624を含む。不審パターン記憶装置157は、一つの不審パターンについて、一つの不審パターン番号621と、一つの警備パターン番号622と、一組以上の検出種別623と時間範囲624との組を記憶する。
不審パターン番号621は、不審パターンを一意に特定する番号を表わす。
警備パターン番号622は、不審パターンに対応する警備パターンを表わす。
検出種別623は、検出情報610における検出種別612に対応し、その内容の検出がある(あるいは、ない)ことを不審パターンの条件とすることを表わす。
時間範囲624は、二つの検出(あるいは非検出)の間の時間的前後関係を表わす。また、時間範囲624が空欄の場合、その不審パターンの終わりを表わす。
例えば、図7に示した不審パターン620のうち、不審パターン番号621が「1」の不審パターン620は、「顔」を検出し、かつ、「顔」を検出した時刻の10秒前から10秒後までの間に、「眼」を検出しない場合に、警備パターン番号「1」の警備行動を発動せよ、という意味を表わす。
また、不審パターン番号621が「6」の不審パターン620は、「人物感知」を検出し、かつ、「人物感知」を検出した時刻からその10秒後までの間に、「パネル接触」を検出せず、かつ、「人物感知」を検出した時刻からその10秒後までの間に、「ボタン操作」を検出せず、かつ、「人物感知」を検出した時刻からその10秒後までの間に、「カード挿入」を検出しない場合(すなわち、「人物感知」を検出した時刻からその10秒後までの間に、「パネル接触」及び「ボタン操作」及び「カード挿入」のいずれも検出しない場合)に、警備パターン番号「3」の警備行動を発動せよ、という意味を表わす。
時間範囲624には、上記のほか、例えば、「0≦N≦3」「−4≦N≦0」「−5≦N≦6」「7≦N」「N≦−8」「not 9≦N」などが指定できる。「0≦N≦3」は、前の検出をした時刻からその3秒後までの間に次の検出があることを条件とすることを表わす。「−4≦N≦0」は、前の検出をした時刻の4秒前からその検出の時刻までの間に次の検出があることを条件とすることを表わす。「−5≦N≦6」は、前の検出をした時刻の5秒前から6秒後までの間に次の検出があることを条件とすることを表わす。「7≦N」は、前の検出をした時刻の7秒後以降に次の検出があることを条件とすることを表わす。「N≦−8」は、前の検出をした時刻の8秒前以前に次の検出があることを条件とすることを表わす。「not 9≦N」は、前の検出をした時刻の9秒後以降に次の検出がないことを条件とすることを表わす。
警備パターン630は、警備パターン番号631、検出レベル範囲632、制御種別633、制御情報634を含む。警備パターン記憶装置167は、一つの警備パターンについて、一つの警備パターン番号631と、一つの検出レベル範囲632と、一組以上の制御種別633と制御情報634との組とを記憶する。
警備パターン番号631は、不審パターン620における警備パターン番号622に対応し、警備パターンを識別する番号を表わす。なお、同じ警備パターン番号631の警備パターン630が複数あってもよい。
検出レベル範囲632は、警備行動を発動する検出レベルの範囲を表わす。例えば、「75≦P」は、検出レベルが75以上である場合にその警備パターン630が表わす警備行動を発動することを表わし、「40≦P<75」は、検出レベルが45以上75未満である場合にその警備パターン630が表わす警備行動を発動することを表わす。なお、同じ警備パターン番号631の警備パターン630が複数ある場合、検出レベル範囲632は、重複する範囲があってもよいし、重複する範囲がなくてもよい。
制御種別633は、警備行動の種類を表わす。制御種別633には、例えば、不審者に対して認証情報の入力を要求する「認証要求」、メッセージ画面を表示装置135に表示させる「画面表示」、メッセージ音声を指向性スピーカ131に出力させる「音声出力」、録画装置182の録画モードを変更する「録画モード」、通報装置186に警報を出させる「警報」などがある。
制御情報634は、警備行動の内容を表わす。制御情報634には、例えば、警備行動において表示装置135に表示させる画面を表わす「認証要求画面」や「位置誘導画面」、警備行動において指向性スピーカ131に出力させる音声を表わす「操作誘導音声」、録画モードの変更において録画装置182が録画する画像のサイズを表わす「画像サイズ大」「画像サイズ中」やフレーム数を表わす「フレーム数60」、警報のレベルを表わす「警報レベル2」「警報レベル1」などがある。
図8は、この実施の形態における不審者判定装置150が、不審者がいるか否かを判定する不審者判定処理の流れの一例を示すフローチャート図である。
不審者判定開始信号生成工程S541において、タイマー装置156は、不審者判定開始信号を生成する。
不審パターン取得工程S543において、不審パターン判定装置158は、CPU911を用いて、不審者判定開始信号生成工程S541でタイマー装置156が生成した不審者判定開始信号を入力する。不審パターン判定装置158は、CPU911を用いて、不審パターン記憶装置157が記憶した不審パターン620のなかから、未処理の不審パターン620を1つずつ取得する。すべての不審パターン620が取得済である場合、不審者判定処理を終了する。未処理の不審パターン620を取得した場合、検出種別取得工程S545へ進む。
検出種別取得工程S545において、不審パターン判定装置158は、CPU911を用いて、不審パターン取得工程S543で取得した不審パターン620から、最初の検出種別623を取得する。
検出情報検索工程S547において、不審パターン判定装置158は、CPU911を用いて、検出結果記録装置148が記憶した検出情報610のなかから、検出種別取得工程S545で取得した検出種別623と検出種別612が一致する検出情報610を検索する。検出種別612が一致する検出情報610がない場合、繰返し工程S571へ進む。検出種別612が一致する検出情報610がある場合、時間範囲取得工程S551へ進む。
時間範囲取得工程S551において、不審パターン判定装置158は、CPU911を用いて、不審パターン取得工程S543で取得した不審パターン620から、時間範囲624を取得する。取得した時間範囲624が空欄の場合(不審パターン620の最後である場合)、不審者発見工程S557へ進む。それ以外の場合は、検出種別取得工程S552へ進む。
検出種別取得工程S552において、不審パターン判定装置158は、CPU911を用いて、不審パターン取得工程S543で取得した不審パターン620から、次の検出種別623を取得する。
検出情報検索工程S553において、不審パターン判定装置158は、CPU911を用いて、検出結果記録装置148が記憶した検出情報610のなかから、検出種別取得工程S552で取得した検出種別623と検出種別612が一致し、かつ、時間範囲取得工程S551で取得した時間範囲624が表わす時間のなかに検出時刻614が含まれる検出情報610を検索する。検索の結果、条件に合う検出情報610がない場合、条件判定工程S555へ進む。条件に合う検出情報610がある場合、条件判定工程S554へ進む。
条件判定工程S554において、不審パターン判定装置158は、CPU911を用いて、時間範囲取得工程S551で取得した時間範囲624が「検出」を条件とするものか、「非検出」を条件とするものかを判定する。上記説明した例でいえば、不審パターン判定装置158は、時間範囲624が「not」から始まる場合に「非検出」を条件とすると判定し、それ以外の場合に「検出」を条件とすると判定する。
「検出」を条件とすると判定した場合、繰返し工程S556へ進む。「非検出」を条件とすると判定した場合、繰返し工程S571へ進む。
条件判定工程S555において、不審パターン判定装置158は、CPU911を用いて、時間範囲取得工程S551で取得した時間範囲624が「検出」を条件とするものか、「非検出」を条件とするものかを判定する。「検出」を条件とすると判定した場合、繰返し工程S571へ進む。「非検出」を条件とすると判定した場合、繰返し工程S556へ進む。
繰返し工程S556において、不審パターン620の最後に至るまで、時間範囲取得工程S551からの処理を繰り返す。
不審者発見工程S557において、不審パターン判定装置158は、CPU911を用いて、不審者がいると判定する。不審パターン判定装置158は、CPU911を用いて、不審パターン取得工程S543で取得した不審パターン620から、警備パターン番号622を取得する。不審パターン判定装置158は、CPU911を用いて、取得した警備パターン番号622を含む判定結果を表わす信号を出力する。
不審者対処処理S560において、不審者対処装置160は、CPU911を用いて、不審者対処処理を行う。
繰返し工程S571において、未処理の不審パターン620がなくなるまで、不審パターン取得工程S543からの処理を繰り返す。
図9は、この実施の形態における不審者対処装置160が、不審者に対処する不審者対処処理の流れの一例を示すフローチャート図である。
警備パターン番号取得工程S561において、警備行動決定装置168は、CPU911を用いて、不審者発見工程S557で不審パターン判定装置158が出力した信号を入力する。警備行動決定装置168は、入力した信号が表わす判定結果から、警備パターン番号622を取得する。
平均検出レベル算出工程S562において、警備行動決定装置168は、CPU911を用いて、平均検出レベルを算出する。平均検出レベルとは、不審パターン620に一致した検出情報610の検出レベル613の平均である。警備行動決定装置168は、CPU911を用いて、検出情報検索工程S547及び検出情報検索工程S553で不審パターン判定装置158が検索した検出情報610から、検出レベル613を取得する。警備行動決定装置168は、CPU911を用いて、取得した検出レベル613を合計する。警備行動決定装置168は、CPU911を用いて、算出した検出レベル613の合計を、取得した検出レベル613の数で割り、平均検出レベルを算出する。
警備パターン検索工程S563において、警備行動決定装置168は、CPU911を用いて、警備パターン記憶装置167が記憶した警備パターン630のなかから、警備パ警備パターン番号631が警備パターン番号取得工程S561で取得した警備パターン番号622と一致し、検出レベル範囲632が表わす範囲内に平均検出レベル算出工程S562で算出した平均検出レベルがある警備パターン630を検索する。検索の結果、条件に合う検出情報610がない場合、不審者対処処理S560を終了する。条件に合う検出情報610がある場合、制御種別取得工程S564へ進む。
制御種別取得工程S564において、警備行動決定装置168は、CPU911を用いて、警備パターン検索工程S563で検索した警備パターン630から、制御種別633を1つずつ取得する。警備パターン630の最後まで達し、取得できる制御種別633がない場合には、不審者対処処理S560を終了する。制御種別633を取得した場合、制御情報取得工程S565へ進む。
制御情報取得工程S565において、警備行動決定装置168は、CPU911を用いて、警備パターン検索工程S563で検索した警備パターン630から、制御種別取得工程S564で取得した制御種別633と組になっている制御情報634を取得する。
警備行動指示工程S566において、警備行動決定装置168は、CPU911を用いて、制御種別取得工程S564で取得した制御種別633が表わす警備行動を行う装置(例えば、指向性スピーカ131、表示装置135、録画制御装置181、通報制御装置185など)を判定する。警備行動決定装置168は、CPU911を用いて、判定した装置に対して、制御情報取得工程S565で取得した制御情報634が表わす内容の警備行動を指示する指令を生成する。警備行動決定装置168は、CPU911を用いて、判定した装置に対して、生成した指令を表わす信号を出力する。
指向性スピーカ131、表示装置135、録画制御装置181、通報制御装置185などの装置は、警備行動決定装置168が出力した信号を入力し、入力した信号が表わす指令に基づいて、指示された警備行動をする。
繰返し工程S567において、警備パターン630の最後に至るまで、制御種別取得工程S564からの処理を繰り返す。
このように、不審パターン記憶装置157が記憶した不審パターン620に基づいて、不審者がいるか否かを不審パターン判定装置158が判定し、不審者がいると不審パターン判定装置158が判定した場合に、警備パターン記憶装置167が記憶した警備パターン630に基づいて、警備行動決定装置168が警備行動を決定し、決定した警備行動を各装置に指示するので、不審パターン620や警備パターン630を変えれば、様々な不審者の行動に対して、様々な対処をすることができる。
また、警備行動決定装置168が平均検出レベルに基づいて、発動する警備行動を選択するので、検出レベルが高い場合と低い場合とで、発動する警備行動を変えることができる。
以上説明した現金自動預け払い装置100は、ATM端末(操作入力装置110)、不審者警備装置(不審者判定装置150、不審者対処装置160など)、人感センサ122、カメラ(撮像装置121)、顔検出装置141、指向性スピーカ131、警報装置(不審者対処装置160)、録画装置182、通報装置186などを有する。
ATM端末(操作入力装置110)は、顧客(利用者)が自分で操作をして預金や振込みなどを行う現金自動預け払い機の操作部である。
不審者警備装置(不審者判定装置150、不審者対処装置160)は、ATM端末に直結され密に情報交換を行い不審者の検出と対応を行う。不審者警備装置は、ATM端末に内蔵されていても良いし、外付けの装置としてもよい。
人感センサ122は、人の有無を検知するセンサである。人感センサ122は、ATM端末に内蔵されていてもよいし、ATMコーナーの天井に設置されていてもよい。
カメラ(撮像装置121)は、ATMコーナーの中の映像監視を行うためのカメラであり、ATM端末に内蔵していてもよいし、ATMコーナーの天井に設置してもよい。
顔検出装置141は、カメラ(撮像装置121)から映像情報を受け取り、顔の有無を検出する装置である。
指向性スピーカ131は、ATMコーナー内に設置されたスピーカであり、特定の方向にのみ音声を発生することができるスピーカである。
警報装置(不審者対処装置160)は、指向性スピーカ131に接続し、スピーカから音声や警告音を発生させる装置である。
録画装置182は、カメラ(撮像装置121)に接続し、カメラからの映像情報を記録する装置である。
通報装置186は、電話網やIP網などのネットワークを経由して、監視員にアラームを通報する装置である。
ATM端末(操作入力装置110)、人感センサ122、顔検出装置141は、不審者警備装置(不審者判定装置150)と接続し、不審者に関する情報を伝えるセンサ類である。人感センサ122と顔検出装置141は、どちらか一つだけでもよいし、両方あってもよい。
ATM端末(操作入力装置110)、警報装置(不審者対処装置160)、録画装置182、通報装置186は、不審者警備装置(不審者対処装置160)と接続し、不審者に対して対応するための警備行動装置である。警備行動の種類に応じて、すべてが接続されている必要はない。
顔検出装置141は、カメラ(撮像装置121)から映像を取得する代わりに、録画装置182から映像を取得してもよい。
人感センサ122、カメラ(撮像装置121)、顔検出装置141などのセンサ類から得られる情報を活用して、不審者警備装置(不審者判定装置150)が不審者を検出する。また、不審者に対して適切な対応を取るため、不審者警備装置(不審者対処装置160)は、指向性スピーカ131、警報装置、録画装置182、通報装置186などの警備行動装置を制御する。
不審者警備装置(不審者判定装置150、不審者対処装置160)は、ATM端末(操作入力装置110)の操作内容や操作順序を受け取るATM操作情報受信部(操作検出装置145)と、人感センサ122から人物の有無の情報を受け取る人感イベント受信部(人感検出装置142)と、顔検出装置141から顔の検出イベントや検出レベルおよび検出部位などの情報を受け取る顔検出情報受信部と、不審者を判定するために参照する不審パターンを格納するデータベース(不審パターン記憶装置157)と、各受信部の内容と不審パターンを照合して不審者であるか否かを判定する不審者判定部(不審パターン判定装置158)と、不審者の判定結果(不審判定レベル、不審者位置、不審者状態)から適切な対応を判定する警備対応判定部(警備行動決定装置168)と、ATM端末(操作入力装置110)の操作手順を制御、変更するATM操作手順制御部と、指向性スピーカ131を制御する警報装置制御部と、録画装置182を制御する録画装置制御部(録画制御装置181)と、通報装置186を制御する通報装置制御部(通報制御装置185)とを有する。
接続される装置によって、人感イベント受信部(人感検出装置142)や顔検出情報受信部の両方が揃ってもよいし、片方のみでも良い。また、一部を機能しないようにしてもよい。
接続される装置によって、警報装置制御部、録画装置制御部(録画制御装置181)、通報装置制御部(通報制御装置185)すべてが揃う必要はない。また、一部を機能しないようにしてもよい。
ATM操作情報受信部(操作入力装置110)、人感イベント受信部(人感検出装置142)、顔検出情報受信部および不審パターンデータベース(不審パターン記憶装置157)は、ATM端末内部に組み込まれてもよいし、ATM端末外部に外付けされ、USB(Universal Serial Bus)やLANなどのケーブルで接続される装置やPC(Personal Computer)でも良いし、ATMコーナーから離れた遠隔のセンターに設置されるサーバーの機能として組み込まれてもよい。
ATM端末(操作入力装置110)は、初期化処理の後、メニュー画面を表示して待機状態になる。ATM端末(操作入力装置110)は、通常の取引動作に加えて、不審者警備装置(不審者判定装置150、不審者対処装置160)との情報の受け渡し、処理を行う。ATM端末(操作入力装置110)に対して、タッチパネル111を触れる、タッチパネル111に表示されているボタンを押す、ATM端末(操作入力装置110)の操作ボタンを押す、カードを挿入する、紙幣を入れる、紙幣入れの蓋を閉める、カードを抜き取る等々の操作を行った場合、操作入力装置110は、その操作内容を含む情報を不審者警備装置(操作検出装置145)へ送信する。
不審者警備装置(操作検出装置145)は、ATM端末(操作入力装置110)より送信されたATM操作情報を受け取り、検出結果記録装置148は、一定期間(通常、非常に短い間だけ)のATM操作情報(検出情報610)をハードディスク(磁気ディスク装置920)もしくはメモリ(RAM914)等に記録する。
顔検出装置141は、周囲の照明状態を考慮した初期化処理を行った後、随時、カメラ(撮像装置121)から映像を取得して顔の有無の検出を行う。顔検出装置141は、カメラ(撮像装置121)からリアルタイムに映像を取得し、フレーム毎に顔の検出を行う。このとき、顔検出装置141は、カメラ(撮像装置121)からではなく、録画装置182から映像を取得しても良い。顔検出装置141は、顔の有無に加えて、眼、鼻、口、額等の顔の部分の有無を検出してもよい。顔検出装置141は、顔の有無、検出の部分を含む情報を不審者警備装置(検出結果記録装置148)へ送信する。装置のシャットダウン等があった場合、顔検出装置141は、終了処理を行う。
不審者警備装置(検出結果記録装置148)は、顔検出装置141より送信された顔検出情報を受け取り、一定期間(通常、非常に短い間だけ)の顔検出情報(検出情報610)をハードディスクもしくはメモリ等に記録する。
人感センサ122は、検出した人感イベントを不審者警備装置(人感検出装置142)へ送信し、検出結果記録装置148は、同様に、人感イベント(検出情報610)を記録する。
不審者警備装置(不審者判定装置150)は、タイマー駆動により、別プロセスで定期的に不審者判定を行う。不審者判定部(不審パターン判定装置158)は、ATM操作情報受信部(操作検出装置145)が受信して検出結果記録装置148が記録したATM操作情報(検出情報610)を、現在を基点として前後一定時間分取得する。同様に、不審者判定部(不審パターン判定装置158)は、顔検出情報受信部(検出結果記録装置148)が記録した顔検出情報や人感イベント(検出情報610)を、現在を基点として前後一定時間分取得する。不審者判定部(不審パターン判定装置158)は、不審パターンデータベース(不審パターン記憶装置157)より、不審パターン620を取得し、不審パターンの照合を行うことで不審者がいるか否かの判定をする。不審者がいる場合、警備対応処理(不審者対処処理)に移る。不審者がいない場合は、再びタイマー駆動待ちとなる。
不審者判定部(不審パターン判定装置158)が、不審者がいると判定した場合、警備行動決定装置168は、不審度合いに応じて警備対応パターン(警備パターン630)を判定する。警備対応パターン(警備パターン630)は、不審パターン判定装置158が取得した不審パターン620に対応して同時に取得される。
警備対応パターン(警備パターン630)に録画装置制御情報がある場合、録画制御部(録画制御装置181)は、録画装置182を制御する。不審者がいると判定した場合は通常、警備対応パターン(警備パターン630)に、常に、録画装置制御情報が含まれる。
録画装置182は、録画装置制御情報を受信し、録画装置の設定(画質の変更など)を行う。画質の変更には、例えば、フレーム数の増加や、ビットレートの増加や、画像サイズの拡大等がある。画質の変更以外には、録画の開始や、カメラの向きの制御等がある。
警備対応パターン(警備パターン630)にATM操作手順制御情報がある場合、警備行動決定装置168は、ATM端末(操作入力装置110、表示装置135)に対してATMの操作手順の変更を制御する。
ATM端末(操作入力装置110、表示装置135)は、ATM制御情報を受信し、ATM端末の操作パネル(表示装置135)上にメッセージ文字列を表示して、例えば、正年月日・住所・氏名などによる第二認証処理を行うなどのATM操作手順の変更を行う。ATM端末の操作パネル上に表示するメッセージ文字列は、ATM端末に予めプリセットされているメッセージ文字列であってもよいし、警備対応パターン(警備パターン630)に記されているメッセージ文字列でもよい。
警備対応パターン(警備パターン630)に警報装置制御情報がある場合、警備行動決定装置168は、警報装置を制御する。
警報装置は、警報装置制御情報を受信し、指向性スピーカ131から特定の音声メッセージを発生する。特定の音声メッセージは、警報装置に予めプリセットされている音声メッセージであってもよいし、警備対応パターンに記される音声メッセージでもよい。
警備対応パターン(警備パターン630)に通報装置制御情報がある場合、通報制御装置185は、通報装置186を制御する。
不審者判定のパターン及びそれに対応する警備行動のパターンには、例えば、次のようなものがある。
ATM端末(操作入力装置110)の操作と、人物検出装置140による顔の検出とがほぼ同時に発生した場合、不審者判定装置150は、正常(不審者がいない)と判定する。
人物検出装置140が人物や顔を検出した時間帯に、ATM端末(操作入力装置110)が操作を入力していない場合、不審者判定装置150は、不審者がいると判定する。この場合、不審者はATM端末を使った取引を行うことが目的ではないことが予想される。例えば、ATMに盗撮カメラやスキミング装置を取り付けている場合である。ただし、ATM端末の操作が不慣れな顧客である可能性もあるので、この場合の警備対応は、特定の方向にのみ音声メッセージを伝える指向性スピーカ131を用いて、案内誘導を行う。
ATM端末(操作入力装置110)を操作している間に、人物検出装置140が顔の一部を検出しない場合、不審者判定装置150は、不審者がいると判定する。この場合、不審者は周囲の人間や監視カメラに自分の人相が残ることを避けていると予想される。例えば、サングラスやマスク、帽子等で顔を隠して、ATM端末で不正引き落としを行う場合である。ただし、花粉症やファッションでマスクやサングラス、帽子等を身につけている可能性もあるので、この場合の警備対応は、すでに操作中のATM端末の操作パネル上で、生年月日や氏名、住所などの詳細な個人情報の入力を求める操作手順に変更する。
ATM端末(操作入力装置110)を操作している間に、人物検出装置140が人物や顔を一切検出しない場合、不審者判定装置150は、不審者がいると判定する。この場合、不審者は監視カメラに覆いを付けるか、バイクヘルメットやストッキング等で顔を全て隠していることが予想される。ただし、この場合ATM端末前での立ち位置や身長等で顔や人物の検知が誤っている可能性もあるため、この場合の警備対応は、すでに操作中のATM端末の操作パネル上で、正しい位置への誘導を行う。
上記の例では、顔検出の場合について説明したが、人物感知の場合も同様である。また、顔検出と人物感知両方により、検出精度を向上することもできる。
検出結果記録装置148が記憶するデータ(検出情報610)は、複数のカラムを有する。第一のカラムは、各装置を一意に特定できる検出装置番号(検出装置名611)を格納する。第二のカラムは、ATM端末操作、顔検出、顔の部位検出、人物感知を示す検出種別612を格納する。ATM端末操作には、タッチパネル111を触れる、タッチパネル111に表示されているボタンを押す、ATM端末の操作ボタンを押す、カードを挿入する、紙幣を入れる、紙幣入れの蓋を閉める、カードを抜き取るなどが含まれる。顔の部位検出では、眼、鼻、口、額などの検出が含まれる。顔の検出および顔の部位検出は、顔検出装置141により検出される。人物感知は、人感センサ122により検知される。第三のカラムは、各検出時の精度を表す数値(検出レベル613)を格納する。例えば、ATM端末操作と人物感知では100を格納する。顔の検出と顔の部位検出では、検出の確からしさに応じて、0から100までの数値を格納する。この例では、最も確からしい場合を100とする。第四のカラムは、検出開始の時刻(検出時刻614)を格納する。第五のカラムは、検出が完了したものについて検出時間(検出時間615)を格納する。検出が完了していないものについては、値を格納しない。
不審パターン記憶装置157が記憶するデータ(不審パターン620)は、複数のカラムを有する。第一のカラムは、不審パターンを一意に特定する番号(不審パターン番号621)を格納する。第二のカラムは、不審パターンに対応する警備パターンの番号(警備パターン番号622)を格納する。第三のカラムは、検出情報610の第二のカラム(検出種別612)と同様の検出種別623が格納される。第四のカラムは、第三のカラムに格納された検出種別623が検出された時刻と、第五のカラムに格納された検出種別623が検出された時刻との間の、前後の検出の時間範囲624を格納する。時間範囲624は、検出の後のみではなく、前の時間を指定することもできる。また、指定時間範囲の中で次の検出がある場合と、指定時間範囲の外で次の検出がある場合のそれぞれ指定することができる。
検出種別623は複数指定することができる(第三のカラム、第五のカラム、第七のカラム、…)、時間範囲624は、最後の検出種別623を除き、前後の検出種別623の検出時刻の関係を指定する(第四のカラム、第六のカラム、…)。
警備パターン記憶装置167が記憶するデータ(警備パターン630)は、複数のカラムを有する。第一のカラムは、不審パターン620の第二のカラムに関連付けられる警備パターン番号631を格納する。第二のカラムは、警備パターンが実行される検出レベルの範囲を示す値(検出レベル範囲632)を格納する。第三のカラムは、制御機器を指定する制御種別633を格納する。制御種別633には、ATM操作手順、警報装置、録画装置、通報装置などがある。第四のカラムは、制御種別固有に指定する制御情報(制御情報634)を格納する。例えば、ATM操作手順であれば、操作パネルに表示するメッセージ番号やメッセージ文字列、追加する認証方式の番号などを格納する。例えば、警報装置であれば発生する音声メッセージ番号や音声メッセージなどを格納する。例えば、録画装置であれば、録画開始コマンドや画質(フレーム数、ビットレート、画像サイズなど)変更のパラメータを格納する。例えば、通報装置であれば、遠隔監視オペレータに対する警告番号や、警告メッセージなどを格納する。
制御種別633および制御情報634は、複数格納することができる(第五のカラム、第六のカラム、…)。
不審者判定処理は、例えば、以下のように行う。
まず、不審パターン判定装置158は、現在時刻を取得する。次に、不審パターン判定装置158は、現在時刻に一番近い検出情報610を、検出結果記録装置148が記録している検出情報610のなかから取得する。不審パターン判定装置158は、取得した検出情報610の種別(検出種別612)と、不審パターン620の第一番目の検出種別623とが同じものを取得する。不審パターン620を取得できれば次へ進み、取得できる不審パターン620がなければ、不審者判定処理を終了する。警備行動決定装置168は、不審パターン620の対象としている検出種別623の検出レベル613を加算する。第一番目の場合は、第一番目の検出レベル613を加算の元となる値とする。次に、不審パターン判定装置158は、対象としている不審パターン620に次の検出条件(時間範囲624)、検出種別623が格納されているかを調べる。次の検出条件(時間範囲624)がなければ、不審パターン判定装置158は、不審者がいると判定する。次の検出条件(時間範囲624)があれば、次へ進む。不審パターン判定装置158は、次の検出種別623と時間範囲624に一致する検出情報610を、検出結果記録装置148が記録した検出情報610のなかから取得する。検出情報610が取得できれば、検出レベルの加算処理からの処理を繰り返す。取得できる検出情報610がなければ、不審パターン判定装置158は、未探索の残りの不審パターン620を取得する。これを、該当する不審パターン620がなくなるまで繰り返す。
不審者対処処理は、例えば、以下のように行う。
まず、警備行動決定装置168は、不審判定となった不審パターン620より、警備パターン番号622を取得する。警備行動決定装置168は、不審判定となった検出レベルの加算合計値を、検出数で割り、検出レベルを正規化(平均)する。警備行動決定装置168は、警備パターン番号631と、検出レベル範囲632が一致する、警備パターン630を取得する。該当する警備パターン630がない場合、不審者対処処理を終了する。一致する警備パターン630がある場合、次へ進む。警備行動決定装置168は、取得した警備パターン630に次の制御種別633、制御情報634があるか調べる。次の制御種別633、制御情報634がない場合は、不審者対処処理を終了する。次の制御種別633、制御情報634がある場合、警備行動決定装置168は、それらを取得する。最初の場合には、最初の警備種別および警備情報が必ず存在する。警備行動決定装置168は、取得した制御種別633と制御情報634とに基づいて、各装置を制御する。これを、制御種別633、制御情報634がなくなるまで繰り返す。
以上説明した現金自動預け払い装置100(警備装置)は、特定の個人を認識することによらずに不審者を自動判定する。不審者を判定するために、指紋認証や静脈認証のような生体認証をしたり、顔検出装置141が個人を特定する特徴を抽出したりして特定の個人を認識する必要がなく、不正引き落としなどの犯罪を防止することができる。
また、指紋・静脈・虹彩などの重要な生体情報や顔画像などの肖像など、重要な個人情報をセンターやキャッシュカード内に保持する必要がないので、キャッシュカードの盗難やセンターからの情報漏洩があったとしても、重要な個人情報が第三者の手に渡る心配がない。
すなわち、重要な個人情報をキャッシュカードやセンター側に保持することなく、誤検出の少ない技術を利用して不審な人物を検知することができるので、誤検出があった場合の影響範囲を最小限にとどめつつ、犯罪を防止することができる。
以上説明した現金自動預け払い装置100(警備装置)は、ATM端末(操作入力装置110)の操作に関連して不審者を判定する。個々のセンサ、検知装置(撮像装置121、人感センサ122、人物検出装置140など)の結果のみではなく、ATM端末(操作入力装置110)の操作に関連して不審者を判定するので、判定の精度を上げ、誤判定を減らすことができる。
以上説明した現金自動預け払い装置100(警備装置)は、ATM端末の操作と顔の検出および顔の一部の検出により不審者を自動判定する。顔が映っているか、顔のどの部位が映っているかを判定すればよく、個人を特定する必要がないので、顔認証の精度に頼らずに不審者を判定することができ、誤判定を減らすことができる。
以上説明した現金自動預け払い装置100(警備装置)は、不審者判定の確からしさ(検出レベル613)と検出したセンサの種類(検出種別612)から、警備対応の種別、レベルを選択して機器(指向性スピーカ131、表示装置135、録画制御装置181、通報制御装置185など)を制御する。不審者判定の確からしさ(検出レベル613)と、検出したセンサの種類(検出種別612)から、警備対応の種別、レベルを選択して機器を制御するので、誤判定の際の影響を少なくすることができる。
以上説明した現金自動預け払い装置100(警備装置)は、複数の検出装置、センサ(撮像装置121、人感センサ122、人物検出装置140、操作検出装置145など)を組み合わせて不審者判定の条件とする際に、検出が無いことを条件にする。複数の検出装置、センサ(撮像装置121、人感センサ122、人物検出装置140、操作検出装置145など)を組み合わせて不審者判定の条件とする際に、検出が無いことを条件にするので、より正確に不審者を判定することができる。
以上説明した現金自動預け払い装置100(警備装置)は、不審者に対する対応措置として、ATM取引停止という究極の対応のみではなく、検出した内容や判定レベルに応じて認証の強化を変える。不審者に対する対応措置として、ATM取引停止という究極の対応のみではなく、検出した内容や判定レベルに応じて認証の強化を変えるので、誤判定の場合の影響を少なくすることができる。これにより、正規の利用者は取引を続けることができ、正規の利用者に対するサービスを維持することができる。
以上説明した現金自動預け払い装置100(警備装置)は、不審者に対する対応措置として、警告を発生する際に指向性の高いスピーカ(指向性スピーカ131)により、特定の領域の人物に対して警報、牽制、威嚇を行う。不審者に対する対応措置として、警告を発生する際に指向性の高いスピーカ(指向性スピーカ131)により警報、牽制、威嚇を行うため、他の利用者への影響を少なくすることができる。これにより、誤判定の場合であっても、正規の利用者に不快な思いをさせることがなく、正規の利用者に対するサービスを維持することができる。
実施の形態1における現金自動預け払い装置100の外観の一例を示す図。 実施の形態1における現金自動預け払い装置100のハードウェア資源の一例を示す図。 実施の形態1における現金自動預け払い装置100の機能ブロックの構成の一例を示すブロック構成図。 実施の形態1における現金自動預け払い装置100が不審者がいるか判定する不審者判定処理の流れの一例を示すフローチャート図。 実施の形態2における現金自動預け払い装置100(警備装置)の機能ブロックの構成の一例を示すブロック構成図。 実施の形態2における検出結果記録装置148が記憶するデータが表わす検出情報610の一例を示す図。 不審パターン記憶装置157及び警備パターン記憶装置167が記憶したデータが表わす不審パターン620及び警備パターン630の一例を示す図。 実施の形態2における不審者判定装置150が、不審者がいるか否かを判定する不審者判定処理の流れの一例を示すフローチャート図。 実施の形態2における不審者対処装置160が、不審者に対処する不審者対処処理の流れの一例を示すフローチャート図。
符号の説明
100 現金自動預け払い装置、110 操作入力装置、111 タッチパネル、112 硬貨投入取出口、113 紙幣投入取出口、114 通帳受渡口、115 カード受渡口、116 インターフォン、121 撮像装置、122 人感センサ、131 指向性スピーカ、135 表示装置、140 人物検出装置、141 顔検出装置、142 人感検出装置、145 操作検出装置、148 検出結果記録装置、150 不審者判定装置、151 顔隠蔽判定装置、152 無人操作判定装置、153 無操作判定装置、156 タイマー装置、157 不審パターン記憶装置、158 不審パターン判定装置、160 不審者対処装置、161 認証要求装置、162 位置誘導装置、163 操作誘導装置、167 警備パターン記憶装置、168 警備行動決定装置、170 認証判定装置、181 録画制御装置、182 録画装置、183 モニタ装置、184 イベント記録装置、185 通報制御装置、186 通報装置、610 検出情報、611 検出装置名、612 検出種別、613 検出レベル、614 検出時刻、615 検出時間、620 不審パターン、621 不審パターン番号、622 警備パターン番号、623 検出種別、624 時間範囲、630 警備パターン、631 警備パターン番号、632 検出レベル範囲、633 制御種別、634 制御情報、901 表示装置、902 キーボード、903 マウス、904 FDD、905 CDD、906 プリンタ装置、907 スキャナ装置、910 システムユニット、911 CPU、912 バス、913 ROM、914 RAM、915 通信装置、920 磁気ディスク装置、921 OS、922 ウィンドウシステム、923 プログラム群、924 ファイル群。

Claims (11)

  1. 操作入力装置と、人物検出装置と、操作検出装置と、不審者判定装置とを有し、
    上記操作入力装置は、利用者の操作を入力し、
    上記人物検出装置は、上記操作入力装置を操作する利用者が立つ操作位置にいる人物を検出し、
    上記操作検出装置は、上記操作入力装置が入力した利用者の操作を検出し、
    上記不審者判定装置は、上記人物検出装置が検出した人物の検出結果と、上記操作検出装置が検出した利用者の操作の検出結果とに基づいて、不審者がいるか否かを判定する
    ことを特徴とする警備装置。
  2. 上記警備装置は、更に、撮像装置を有し、
    上記撮像装置は、上記操作位置を撮影し、
    上記人物検出装置は、顔検出装置を有し、
    上記顔検出装置は、上記撮像装置が撮影した映像に基づいて、上記映像に写っている顔を検出し、
    上記不審者判定装置は、上記顔検出装置が顔を検出した場合に、上記操作位置にいる人物を上記人物検出装置が検出したと判定する
    ことを特徴とする請求項1に記載の警備装置。
  3. 上記顔検出装置は、更に、上記撮像装置が撮影した映像に基づいて、上記映像に写っている顔の部品を検出し、
    上記不審者判定装置は、顔隠蔽判定装置を有し、
    上記顔隠蔽判定装置は、上記顔検出装置が検出した顔の部品が揃っているか否かを判定し、上記顔検出装置が検出した顔の部品が揃っていないと判定した場合に、不審者がいると判定する
    ことを特徴とする請求項2に記載の警備装置。
  4. 上記警備装置は、更に、認証要求装置と、認証判定装置とを有し、
    上記認証要求装置は、不審者がいると上記顔隠蔽判定装置が判定した場合に、上記不審者に認証情報の入力を要求し、
    上記認証判定装置は、上記不審者が入力した認証情報に基づいて、上記不審者が正規の利用者であるか否かを認証する
    ことを特徴とする請求項3に記載の警備装置。
  5. 上記警備装置は、更に、操作誘導装置を有し、
    上記不審者判定装置は、無操作判定装置を有し、
    上記無操作判定装置は、上記人物検出装置が上記操作位置にいる人物を検出したと判定し、かつ、上記操作検出装置が利用者の操作を検出していないと判定した場合、不審者がいると判定し、
    上記操作誘導装置は、不審者がいると上記無操作判定装置が判定した場合に、上記不審者に対して上記操作入力装置の操作を促す
    ことを特徴とする請求項1乃至請求項4のいずれかに記載の警備装置。
  6. 上記警備装置は、更に、指向性スピーカを有し、
    上記操作誘導装置は、不審者がいると上記無操作判定装置が判定した場合に、上記不審者に対して上記操作入力装置の操作を促す音声を生成し、
    上記指向性スピーカは、上記操作位置に向かって、上記操作誘導装置が生成した音声を出力する
    ことを特徴とする請求項5に記載の警備装置。
  7. 上記警備装置は、更に、位置誘導装置を有し、
    上記不審者判定装置は、無人操作判定装置を有し、
    上記無人操作判定装置は、上記人物検出装置が上記操作位置にいる人物を検出していないと判定し、かつ、上記操作検出装置が利用者の操作を検出したと判定した場合、不審者がいると判定し、
    上記位置誘導装置は、不審者がいると上記無人操作判定装置が判定した場合に、上記不審者に対して上記操作位置への移動を促す
    ことを特徴とする請求項1乃至請求項6のいずれかに記載の警備装置。
  8. 上記警備装置は、更に、表示装置を有し、
    上記位置誘導装置は、不審者がいると上記無人操作判定装置が判定した場合に、上記操作位置への移動を促す画面を生成し、
    上記表示装置は、上記位置誘導装置が生成した画面を表示する
    ことを特徴とする請求項7に記載の警備装置。
  9. 請求項1乃至請求項8のいずれかに記載の警備装置を有することを特徴とする現金自動預け払い装置。
  10. コンピュータを、請求項1乃至請求項8のいずれかに記載の現金自動預け払い装置として機能させることを特徴とするプログラム。
  11. 操作入力装置と、人物検出装置と、操作検出装置と、不審者判定装置とを有する警備装置が、不審者がいるか否かを判定する不審者判定方法において、
    上記操作入力装置が、利用者の操作を入力し、
    上記人物検出装置が、上記操作入力装置を操作する利用者が立つ操作位置にいる人物を検出し、
    上記操作検出装置が、上記操作入力装置が入力した利用者の操作を検出し、
    上記不審者判定装置が、上記人物検出装置が検出した人物の検出結果と、上記操作検出装置が検出した利用者の操作の検出結果とに基づいて、不審者がいるか否かを判定する
    ことを特徴とする不審者判定方法。
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