JP2007220036A - 現金預払機 - Google Patents
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Abstract
【課題】顔を隠して現金預払機の操作を行う人物に対しては、現金の預払処理、特に、現金の払い出しを行わない現金預払機を提供する。
【解決手段】現金預払機100は、操作者を撮影するカメラ106と、操作者による入力操作を受け付ける入力部202と、入力部202からの暗証番号の入力による認証を行い、カメラ106によって撮影された操作者の顔面の露出度に応じて、暗証番号が正しく入力されている場合であっても操作者を正当な権利者と認証しない認証部203と、操作者が認証部203によって正当な権利者と認証された場合にのみ、操作者による操作に応じた金銭の預払処理を行う預払部206とを備える。
【選択図】図2
【解決手段】現金預払機100は、操作者を撮影するカメラ106と、操作者による入力操作を受け付ける入力部202と、入力部202からの暗証番号の入力による認証を行い、カメラ106によって撮影された操作者の顔面の露出度に応じて、暗証番号が正しく入力されている場合であっても操作者を正当な権利者と認証しない認証部203と、操作者が認証部203によって正当な権利者と認証された場合にのみ、操作者による操作に応じた金銭の預払処理を行う預払部206とを備える。
【選択図】図2
Description
操作者に対して現金の預払及び金銭の取引に関連した処理を行う現金預払機に関する。
従来、操作者を撮影するためのカメラを備えた現金預払機がある。このような、現金預払機は、内蔵したカメラで現金預払機の操作者を撮影し、ビデオ等に録画する。現金預払機の設置者は、操作者の映像が記録されたビデオカセット等の記録媒体を一定期間保管する。後に、不正な行為に関連して、または不正な操作によって現金の引き出し等が行われた疑いが発生すると、保管されているビデオ等は、記録されている操作者の映像を解析するために用いられる。これにより、不正な行為に関連して、または不正な操作によって現金の引き出し等を行おうとした人物の特定に役立てることができる。
しかしながら、不正な行為に関連して、または不正な操作によって現金の引き出し等を行おうとする操作者は、現金預払機の操作を行う間、自分の素顔がカメラに撮影されないよう、マスクやサングラスなどで顔を隠している場合が多い。これに対し、従来の現金預払機は、カードから特定される口座に対してあらかじめ登録されている暗証番号と、操作者によって入力された暗証番号とが一致しさえすれば、たとえ操作者が顔を隠していたとしても、現金の払い出しを行う。このため、現金預払機にカメラを備えていても、不審な人物の素顔を撮影できず、その上、現金が引き出されてしまうという問題がある。
従って、本発明の目的は、顔を隠して現金預払機の操作を行う人物に対しては、現金の預払処理、特に、現金の払い出しを行わない現金預払機を提供することである。
上記課題を解決するために、本発明の現金預払機は、操作者を撮影するカメラと、前記操作者による入力操作を受け付ける入力手段と、前記入力手段からの暗証番号の入力による認証を行い、前記カメラによって撮影された前記操作者の顔面の露出度に応じて、前記暗証番号が正しく入力されている場合であっても前記操作者を正当な権利者と認証しない認証手段と、前記操作者が前記認証手段によって正当な権利者と認証された場合にのみ、前記操作者の操作に応じた金銭の預払処理を行う預払手段とを備えることを特徴とする。
なお、本発明は、装置として実現できるだけでなく、その装置を構成する処理手段をステップとする方法として実現したり、それらステップをコンピュータに実行させるプログラムとして実現したり、そのプログラムを記録したコンピュータ読み取り可能なCD−ROMなどの記録媒体として実現したり、そのプログラムを示す情報、データ又は信号として実現したりすることもできる。そして、それらプログラム、情報、データ及び信号は、インターネット等の通信ネットワークを介して配信してもよい。
以上のように、本発明によれば、顔を隠している操作者に対しては現金の払い出しを行わないので、不正な行為に関連して、または不正な操作によって現金の引き出し等を行おうとする操作者に現金を渡さないという効果がある。また、顔を隠している操作者に対しては、現金の預払処理を行わないことを表示部に明示することにより、不正の意図がない操作者には、カメラに対して顔を隠さないようにさせることができるという効果がある。
以下、本発明を実施するための最良の形態について図面を用いて説明する。
図1は、本実施の形態における現金預払機100の外観を示す図である。図1(a)は、現金預払機100の正面図である。図1(b)は、操作者が現金預払機100を操作している状態を模式的に示す図である。図1(a)に示すように、現金預払機100は操作者の正面に、カメラレンズ穴101、通帳挿入口102、カード挿入口103、現金取り出し口104などを備える。また、操作者側に突出した台上に、操作者の所望の処理を選択するための入力ボタンなどが表示されるタッチパネル105や、操作者の便宜のために電卓などが備えられる。図1(b)に示すように、カメラレンズ穴101の奥にはカメラ106が備えられている。カメラレンズ穴101は、操作者が現金預払機100を操作している間、カメラ106が必ず操作者の顔を撮影できるようにセットされている。通帳挿入口102は、通帳を現金預払機100に挿入するための挿入口である。通帳には、対応する口座の金銭取引の履歴等が印刷される。この通帳挿入口102の内側には、通帳の外面に貼付された磁気テープの記録内容を読み取る磁気テープリーダなどが備えられる。カード挿入口103は、カードを現金預払機100に挿入するための挿入口である。カードには、磁気テープおよびICなどが貼付されており、口座のIDなど口座に関する情報が記録されている。カード挿入口103の内側には、磁気テープ又はICなどに記録されている口座に関する情報を読み取るための磁気テープリーダ又はICリーダなどが備えられている。現金取り出し口104は、現金の入金を伴う預金又は振込み等の処理を行う場合には開口して現金の投入を受け付け、現金引き出しの処理を行う場合には、指定された金額の現金を保持して開口し、操作者による現金の取り出しを受け付ける。カメラ106は、例えば、図示しないセンサなどにより、操作者が現金預払機100の前に立ったことが検知されると起動され、現金預払機100の操作者の顔を撮影する。また、センサなどにより操作者が立ち去ったことが検知されると、停止される。
図1は、本実施の形態における現金預払機100の外観を示す図である。図1(a)は、現金預払機100の正面図である。図1(b)は、操作者が現金預払機100を操作している状態を模式的に示す図である。図1(a)に示すように、現金預払機100は操作者の正面に、カメラレンズ穴101、通帳挿入口102、カード挿入口103、現金取り出し口104などを備える。また、操作者側に突出した台上に、操作者の所望の処理を選択するための入力ボタンなどが表示されるタッチパネル105や、操作者の便宜のために電卓などが備えられる。図1(b)に示すように、カメラレンズ穴101の奥にはカメラ106が備えられている。カメラレンズ穴101は、操作者が現金預払機100を操作している間、カメラ106が必ず操作者の顔を撮影できるようにセットされている。通帳挿入口102は、通帳を現金預払機100に挿入するための挿入口である。通帳には、対応する口座の金銭取引の履歴等が印刷される。この通帳挿入口102の内側には、通帳の外面に貼付された磁気テープの記録内容を読み取る磁気テープリーダなどが備えられる。カード挿入口103は、カードを現金預払機100に挿入するための挿入口である。カードには、磁気テープおよびICなどが貼付されており、口座のIDなど口座に関する情報が記録されている。カード挿入口103の内側には、磁気テープ又はICなどに記録されている口座に関する情報を読み取るための磁気テープリーダ又はICリーダなどが備えられている。現金取り出し口104は、現金の入金を伴う預金又は振込み等の処理を行う場合には開口して現金の投入を受け付け、現金引き出しの処理を行う場合には、指定された金額の現金を保持して開口し、操作者による現金の取り出しを受け付ける。カメラ106は、例えば、図示しないセンサなどにより、操作者が現金預払機100の前に立ったことが検知されると起動され、現金預払機100の操作者の顔を撮影する。また、センサなどにより操作者が立ち去ったことが検知されると、停止される。
図2は、現金預払機100の構成を示すブロック図である。現金預払機100は、現金預払機100の操作者がマスク等により顔面を隠しているか否かを判断し、顔面を隠している操作者に対しては現金の引き出し処理に応じない現金預払機であって、カメラ106、露出度算出部201、入力部202、認証部203、通信部204、表示部205及び預払部206を備える。また、通信部204は、回線を介してセンタのユーザデータベース207に接続されている。なお、同図において、入力部202から預払部206への信号線および預払部206から表示部205への信号線は、図示を省略している。
露出度算出部201は、カメラ106によって撮影された操作者の画像を解析して、操作者の顔面の輪郭を推定し、操作者の正面から見た顔面の面積のうち、露出されている面積の割合で表される露出度を算出する機能を有する。画像処理によって人物の顔面の輪郭を推定する方法には、例えば、両目の間隔から顔面の大きさおよび顔面の輪郭を推定する方法や、顔面の輪郭のうち隠れている部分の輪郭を、見えている部分の輪郭を延長することによって補間する方法など、従来の方法を用いる。顔面が何らかのもので覆われているか否かは、顔面の輪郭または眉、目、鼻および口などの顔面の特徴部分に、あるべき輪郭またはそれぞれの特徴部分を認識できず、かつ、その位置に肌色以外の色で一定以上の面積を有する面が存在するか否かによって判断する。
入力部202は、操作者による入力操作を受け付ける機能を有し、図1に示したタッチパネル105のほか、図示しない磁気テープリーダまたはICリーダや、図示しない金銭カウンタなどを含む。磁気テープリーダまたはICリーダは、カード挿入口103から挿入されるカードの磁気テープ又はICなどからデータを読み出す。また、磁気テープリーダは、通帳挿入口102から挿入される通帳の磁気テープからデータを読み出す。金銭カウンタは、入金のために現金取り出し口104に投入され、または払い出しのために現金取り出し口104に排出される紙幣及び硬貨の金額をカウントし、カウントした値を預払部206に入力する。
認証部203は、操作者の操作により入力された暗証番号が正しく入力されたか否かと、露出度算出部201によって算出された面積の割合が所定の閾値を超えているか否かとによって、現金預払機100の操作者が正当な権利者であるか否かを判定(以下、「認証判定」とも言う。)する。認証部203は、判定の結果、現金預払機100の操作者が正当な権利者であると判定した場合にのみ、以降の処理を可能とし、預払部206による現金の払い出し処理を許可する。操作者が正当な権利者ではないと判定した場合には、操作者に対して、エラーが発生しているため処理を最初からやり直すよう指示する旨のエラー表示を行い、初期画面の表示に戻る。すなわち、以降の預払部206による現金の払い出し処理を行わせず、現金預払機100の処理を初期化する。
通信部204は、入力部202からの入力によって選択された処理の内容に応じてセンタと通信し、センタに備えられるユーザデータベース207から、選択された処理に応じたデータを読み出す。例えば、現金の引き出しや振込みの処理が選択された場合には、カードから読み出された口座IDをセンタに送信して、処理の対象となる口座に関する暗証番号や預金残高などのデータをユーザデータベース207から読み出し、預払部206に通知する。また、預払部206の指示に従って、現金払い出しや貸し付けの可否などについてセンタに問合せ等を行う。預払部206によって処理が行われた取引の結果をセンタに送信し、ユーザデータベース207を更新する。
表示部205は、タッチパネル105に操作者の所望の処理を選択するための入力ボタンを表示したり、選択された処理に応じた操作手順の案内などを表示したり、金額や暗証番号を入力するためのテンキーを表示したりする。
預払部206は、操作者が認証部203によって正当な権利者と認証された場合にのみ、操作者の操作に応じた金銭の預払処理を行う。預払部206による預払処理とは、現金預払機100で取り扱うすべての取引に関する処理をいう。預払部206は、図1に示した現金取り出し口104の他、通帳挿入口102に挿入された通帳に取引の履歴を印字する図示しない印字部、図示しない現金格納部および現金格納部と現金取り出し口104との間で現金を搬送する図示しない現金搬送部などを含んでいる。現金預払機100で取り扱う取引には、現金の引き出し、現金の預け入れ、振り込み、振替、現金の貸し付け、残高照会および通帳記入などがある。例えば、現金の引き出し処理では、認証部203による判定の結果、引き出し処理を許可されると、預払部206は、操作者の操作により指定された金額の払い出しが可能か否か、通信部204を介してセンタに問い合わせ、または該当口座の預金残高および借入残高等に基づいて判断する。指定された金額の払い出しが可能であれば、その金額の現金を現金格納部から現金取り出し口104に搬送し、現金取り出し口104を開口して現金の払い出しを受け付ける。さらに、払い出した金額を、通信部204を介してセンタに通知し、ユーザデータベース207に記録されている該当口座の取引履歴および預金残高等を更新する。通帳挿入口102に通帳が挿入されていれば、払い出した現金の金額および預金残高等を通帳に印字する。また、例えば、預け入れ処理では、預払部206は、現金取り出し口104に投入された現金を現金格納部に収納し、収納した現金の金額を、通信部204を介してセンタに通知する。これにより、ユーザデータベース207に記録されている該当口座の預金残高を更新する。通帳挿入口102に通帳が挿入されていれば、収納した現金の金額および預金残高等を通帳に印字する。さらに、通帳記入処理では、預払部206は、通帳に対応する口座の取引で未記帳の取引履歴及び預金残高を通帳に記入する。
ユーザデータベース207は、業務処理を統括するセンタ等に備えられ、あらかじめ開設されている口座の預金や貸付等に関する取引データおよびユーザの個人情報等を格納している。例えば、各口座の口座IDに対応付けて、その口座の預金残高、一定期間の取引の履歴、暗証番号、口座名義人の氏名・住所などを格納している。
以上のように構成された現金預払機100の動作について図3、図4及び図5を参照しながら、より具体的に説明する。図3(a)は、カメラ106によって撮影された操作者がフルフェイスのヘルメットを被っている場合の映像の一例を示す図である。図3(b)は、カメラ106によって撮影された操作者が帽子のつばで顔を隠している場合の映像の一例を示す図である。図4(a)は、操作者がマスクで顔を隠している場合の映像の一例を示す図である。図4(b)は、操作者がサングラスで顔を隠している場合の映像の一例を示す図である。図5は、操作者の現金預払機100の操作開始から認証判定までの処理手順を示すフローチャートである。
操作者によってタッチパネル105が操作され、引き出し処理を選択する入力があり(S501)、次いでカードがカード挿入口103に挿入されると(S502)、入力部202はカードの磁気テープ又はICに記録されている口座ID等を読み取り(S503)、通信部204はセンタとの通信により、口座IDに対応する暗証番号を、センタのユーザデータベース207から読み出す。さらに、タッチパネル105から暗証番号の入力があると(S504)、認証部203は、ユーザデータベース207から読み出した暗証番号と、入力された暗証番号とを照合することによって、暗証番号が操作者によって正しく入力されたか否かを判定し(S505)、正しく入力されていない場合には「暗証番号が正しく入力されていないか、エラーのため、引き出し処理を行えません。詳しくは、係員までお問合せ下さい。」などのエラー表示を行い(S509)、処理を終了する。すなわち、初期画面の表示に現金預払機100の処理を戻す。ステップS505で暗証番号が正しく入力されたと判定した場合、カメラ106によって撮影された操作者の映像が露出度算出部201によって画像解析される(S506)。露出度算出部201は、撮影された操作者の映像から顔の輪郭を抽出し、正面から見た顔の面積のうち、露出されている面積の割合を算出する。
以下、露出度算出部201による画像解析及び露出度の算出方法を、具体例を用いて説明する。例えば、図3(a)に示すようにフルフェイスヘルメットを着用している操作者の場合、露出度算出部201は、両目の間隔から大体の顔の大きさを予測し、顔の輪郭を推定する。露出度算出部201は、推定された輪郭で囲まれた顔面の面積を算出する。さらに、ヘルメットが顔面を覆っている部分の面積の総和を算出する。ここでは、例えば、眉毛の位置から上の顔面を覆う部分と、下唇より下の顔面を覆う部分との面積の和を算出する。なお、ヘルメットに覆われている顔の領域は、両目、両眉、鼻および口を除く肌色ではない色からなる領域であるとする。次いで、露出度算出部201は、両目の間隔に基づいて得られた輪郭で囲まれる顔面の面積から、ヘルメットによって覆われている顔面部分の面積を減算して、露出されている部分の顔面の面積を算出する。そして、顔面全体に対して露出されている部分の面積の割合を算出する。
また、露出度算出部201は、例えば、図3(b)のように、操作者が帽子のつばで両目を隠しているような場合、両目の間隔から顔の大きさを予測することができない。従って、このような場合には、帽子で隠れている部分の輪郭を、見えているあごの部分の輪郭を延長することによって生成する。露出されている顔面の面積の割合は、図3(a)の場合と同様に算出する。
さらに、図4(a)に示すように、マスクを着用している操作者の場合も、図3(a)に示したヘルメットを着用している操作者の場合と同様に、露出されている顔面の面積の割合を算出することができる。すなわち、両目の間隔から顔の大きさを予測して、顔の輪郭を推定することができる。そして、顔面を覆うマスクの領域は、両目、両眉、鼻および口を除く肌色ではない色からなる領域であるとして、面積を計算することができる。次いで、露出されている顔面の面積の割合は、図3(a)の場合と同様に算出する。
また、図4(b)に示すように、サングラスを着用している操作者の場合には、顔の輪郭はほとんど露出されているので、概ね、そのまま採用することができる。また、めがねのつるなどで顔の輪郭が途切れている部分は、図3(b)の場合と同様に、見えている部分の輪郭を延長して隠れている部分の輪郭を生成するとしてもよい。これにより、顔全体の輪郭を容易に生成することができる。また、露出されている顔面の面積の割合は、図3(a)の場合と同様に算出する。
認証部203は、露出度算出部201によって算出された露出度、すなわち、露出されている顔面の面積の割合が所定の閾値を超えているか否かを判定し(S507)、露出度が所定の閾値以下である場合には「暗証番号が正しく入力されていないか、エラーのため、引き出し処理を行えません。詳しくは、係員までお問合せ下さい。」などのエラー表示を行い(S509)、処理を終了する。すなわち、初期画面の表示に戻る。露出されている顔面の面積の割合が所定の閾値を超えている場合には、ステップS501での入力に従って、預払部206による引き出し処理を実行する(S508)。
以上のように、現金預払機100によれば、顔面を何らかのもので隠している操作者に対しては、預払部206による引き出し処理を行わないので、不審な操作者に対して現金が渡るのを防止することができる。
(露出度算出方法の他の例)
なお、実施の形態では、認証部203は露出されている顔面の面積の割合が所定の閾値を超えたか否かを判定することにより、操作者が正当な権利者であるか否かを判定したが、本発明はこれに限定されない。例えば、顔面の特徴部分である眉、目、鼻および口について、それぞれがどの程度露出されているかに基づいて、操作者が正当な権利者であるか否かを判定するとしてもよい。すなわち、露出度算出部201は、操作者の顔面に含まれる特徴部分ごとに露出されている割合を算出し、その割合の合計で表される第2の露出度を算出する。これに対し、認証部203は、算出された割合の合計が、あらかじめ定められた閾値以下の場合、預払部206による引き出し処理を行わないと判定する。具体的には、露出度算出部201は、眉、目、鼻および口の各特徴部分の1つずつにつき、全部が露出されていたときに満点となる点数の配点を記憶している。例えば、目が顔の特徴をより強く印象付けると考えられる場合には、目に重み付けをして、眉に1点、目に3点、鼻に1点、口に1点が割り当てられているとする。この場合、眉と目とは2つずつあるので、顔面全体について、どの特徴部分も全部露出されていたときの点数の合計は、(眉:1点×2)+(目:3点×2)+(鼻:1点×1)+(口:1点×1)=10点となる。露出度算出部201は、各特徴部分の1つずつにつき、露出されている割合に応じて点数を算出し、算出された点数の合計を認証部203に出力する。
なお、実施の形態では、認証部203は露出されている顔面の面積の割合が所定の閾値を超えたか否かを判定することにより、操作者が正当な権利者であるか否かを判定したが、本発明はこれに限定されない。例えば、顔面の特徴部分である眉、目、鼻および口について、それぞれがどの程度露出されているかに基づいて、操作者が正当な権利者であるか否かを判定するとしてもよい。すなわち、露出度算出部201は、操作者の顔面に含まれる特徴部分ごとに露出されている割合を算出し、その割合の合計で表される第2の露出度を算出する。これに対し、認証部203は、算出された割合の合計が、あらかじめ定められた閾値以下の場合、預払部206による引き出し処理を行わないと判定する。具体的には、露出度算出部201は、眉、目、鼻および口の各特徴部分の1つずつにつき、全部が露出されていたときに満点となる点数の配点を記憶している。例えば、目が顔の特徴をより強く印象付けると考えられる場合には、目に重み付けをして、眉に1点、目に3点、鼻に1点、口に1点が割り当てられているとする。この場合、眉と目とは2つずつあるので、顔面全体について、どの特徴部分も全部露出されていたときの点数の合計は、(眉:1点×2)+(目:3点×2)+(鼻:1点×1)+(口:1点×1)=10点となる。露出度算出部201は、各特徴部分の1つずつにつき、露出されている割合に応じて点数を算出し、算出された点数の合計を認証部203に出力する。
例えば、図3(a)の場合には、露出度算出部201は、画像解析に基づいて、左眉が3割程度露出されているので、左眉に対して1点×3割=0.3点を算出し、右眉が5割程度露出されているので、右眉に対して1点×5割=0.5点を算出する。左目と右目とは両方とも全部露出されているので、左目3点、右目3点となる。さらに、鼻も全部露出されているので1点となる。口は4割程度露出されているので、1点×4割=0.4点を算出する。露出度算出部201は、このように算出した点数を合計し、認証部203に出力する。この場合、合計点数は0.3+0.5+3+3+1+0.4=8.2点となる。これに対し、認証部203では、あらかじめ定められている閾値が9点であるとすると、露出度算出部201で算出された合計点数8.5点が閾値9以下であるので、図3(a)の操作者に対して預払部206による引き出し処理を行わないことになる。
これに対し、図4(b)の場合、操作者はサングラスをかけているだけなので露出されている顔面の面積の割合は大きいが、点数の高い両目が隠されているので、両目を露出している図3(a)や図4(a)の場合と比較すると、この方法では合計点数が低くなる。具体的には、図4(b)の場合では、操作者の両眉と鼻と口とが全部露出されていて、両目は全部隠されている。従って、この操作者に対して算出される点数は、両眉2点、両目0点、鼻1点、口1点となり、合計点数は、2+0+1+1=4点となる。ここでは閾値が9点であるので、図4(b)の操作者に対しては、預払部206による引き出し処理は行われない。なお、現金預払機100における操作者の操作開始から認証判定までの処理手順は、図5を用いて説明したとおりである。
このように、顔の特徴をより強く印象付けると考えられる特徴部分について点数に重み付け、すなわち、より大きい点数を配分することによって、より効率よく当を得た顔面の露出度を算出することができる。
なお、上記実施の形態では、カメラ106は、センサなどにより操作者が現金預払機100の前に立ったことが検知されると、操作者の撮影を開始するものとして説明したが、本発明はこれに限定されず、例えば、タッチパネル105から操作者によって引き出し処理が選択されると、操作者の撮影を開始するとしてもよい。また、操作者がタッチパネル105に触れたときから撮影を開始するとしてもよい。
さらに、上記実施の形態では、認証に失敗した場合のエラーメッセージとして、「暗証番号が正しく入力されていないか、エラーのため、引き出し処理を行えません。詳しくは、係員までお問合せ下さい。」というメッセージを表示するという一例を示した。しかし、本発明はこれに限定されず、暗証番号が正しく入力されていない場合と、顔面の露出度が閾値以下である場合とに分けて、異なるエラーメッセージを表示するようにしてもよい。例えば、暗証番号が正しく入力されていない場合には「暗証番号が正しく入力されていません。操作をやり直してください。」というエラーメッセージを表示し、顔面の露出度が閾値以下である場合には「この現金預払機では、防犯のため、お客様の撮影を行っています。マスクや色の濃いサングラスなどをはずし、操作をやり直してください。」というエラーメッセージを表示するとしてもよい。このように、顔を隠している操作者に対しては、現金の預払処理を行わないことを明示することにより、不正の意図がない操作者には、操作者がカメラに対して顔を隠さないようにさせることができるという効果がある。
また、上記実施の形態では、現金預払機100は、操作者の顔面の露出度に応じて、現金の引き出し処理だけを行わないとしたが、本発明はこれに限定されず、例えば、操作者の顔面が一定の割合を超えて露出されていない場合には、現金預払機100の一切の処理を行わないとしてもよい。また、操作者の顔面が一定の割合以上露出されていない場合には、カードの挿入を要する処理だけを行わないとしてもよいし、現金を取り扱う処理だけを行わないとしてもよい。
さらに、上記実施の形態では、露出度算出部201は、操作者の顔面の露出度を、正面を向いている操作者の顔面の面積に対して露出されている部分の面積の割合とするか、または、操作者の顔面の特徴部分ごとに露出されている割合を算出し、算出された割合の合計を顔面全体の露出度とするかのいずれかとしたが、両方の判定方法を併用するとしてもよい。例えば、操作者の顔面の露出度を、両方の算出方法によりそれぞれ算出された露出度の平均値としてもよい。前記の両方の判定方法を併用することにより、それぞれの判定方法の弱点を補い合って、より精度よく不審者を判定することができるという効果がある。
銀行、郵便局、コンビニエンスストア等に設置される現金預払機として有用である。
100 現金預払機
102 通帳挿入口
103 カード挿入口
104 現金取り出し口
105 タッチパネル
106 カメラ
201 露出度算出部
202 入力部
203 認証部
204 通信部
205 表示部
206 預払部
207 ユーザデータベース
102 通帳挿入口
103 カード挿入口
104 現金取り出し口
105 タッチパネル
106 カメラ
201 露出度算出部
202 入力部
203 認証部
204 通信部
205 表示部
206 預払部
207 ユーザデータベース
Claims (8)
- 現金預払機であって、
操作者を撮影するカメラと、
前記操作者による入力操作を受け付ける入力手段と、
前記入力手段からの暗証番号の入力による認証を行い、前記カメラによって撮影された前記操作者の顔面の露出度に応じて、前記暗証番号が正しく入力されている場合であっても前記操作者を正当な権利者と認証しない認証手段と、
前記操作者が前記認証手段によって正当な権利者と認証された場合にのみ、前記操作者の操作に応じた金銭の預払処理を行う預払手段と
を備えることを特徴とする現金預払機。 - 前記現金預払機は、前記カメラにより撮影された前記操作者の画像を解析して、前記操作者の顔面の輪郭を推定し、前記操作者の正面から見た顔面の面積のうち、露出されている面積の割合で表される前記露出度を算出する第1の露出度算出手段を備え、
前記認証手段は、前記第1の露出度算出手段によって算出された前記露出度が、あらかじめ定められた第1の閾値以下の場合、前記操作者を正当な権利者と認証する
ことを特徴とする請求項1記載の現金預払機。 - 前記第1の露出度算出手段は、前記解析により、前記操作者の両目を認識することができた場合、前記両目の間隔から顔面の大きさおよび顔面の輪郭を推定して、前記露出度を算出する
ことを特徴とする請求項2記載の現金預払機。 - 前記第1の露出度算出手段は、前記解析により、前記操作者の両目を認識することができなかった場合、顔面の輪郭のうち隠れている部分を、見えている部分の輪郭を延長することによって補間し、顔面の輪郭を推定して、前記露出度を算出する
ことを特徴とする請求項2記載の現金預払機。 - 前記現金預払機は、前記カメラにより撮影された前記操作者の画像を解析して、前記操作者の顔面の特徴部分ごとに、露出されている割合を算出し、算出された前記割合の合計で表される第2の露出度を算出する第2の露出度算出手段を備え、
前記認証手段は、前記第2の露出度算出手段によって算出された前記第2の露出度が、あらかじめ定められた第2の閾値以下の場合、前記操作者を正当な権利者と認証する
ことを特徴とする請求項1記載の現金預払機。 - 前記第2の露出度算出手段は、前記特徴部分ごとに重み付けをして前記第2の露出度を算出する
ことを特徴とする請求項5記載の現金預払機。 - 前記現金預払機は、さらに、
撮影された前記操作者の顔面が被覆されていると、前記金銭の預払処理を行わない旨を表示する表示手段を備える
ことを特徴とする請求項1記載の現金預払機。 - 前記現金預払機は、さらに、
前記操作者の顔面が被覆されているか否かを、顔面の輪郭または特徴部分に、あるべき輪郭または特徴部分を認識できず、かつ、当該部分に肌色以外の色で一定以上の面積を有する面が存在するか否かによって判断する被覆判断手段を備え、
前記表示手段は、前記被覆判断手段によって顔面が被覆されていると判断された場合に、前記預払処理を行わない旨を表示する
ことを特徴とする請求項7記載の現金預払機。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2006043084A JP2007220036A (ja) | 2006-02-20 | 2006-02-20 | 現金預払機 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2006043084A JP2007220036A (ja) | 2006-02-20 | 2006-02-20 | 現金預払機 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2007220036A true JP2007220036A (ja) | 2007-08-30 |
Family
ID=38497241
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2006043084A Pending JP2007220036A (ja) | 2006-02-20 | 2006-02-20 | 現金預払機 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2007220036A (ja) |
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Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
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-
2006
- 2006-02-20 JP JP2006043084A patent/JP2007220036A/ja active Pending
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