JP2019139433A - 顔認証装置、顔認証方法および顔認証プログラム - Google Patents

顔認証装置、顔認証方法および顔認証プログラム Download PDF

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Abstract

【課題】精巧なマスクを用いたなりすましを見破ることが可能な顔認証装置を提供する。【解決手段】この顔認証装置100は、700nm以上1000nm以下の範囲内において互いに異なる波長帯域λ1〜λ3の光により形成された複数の第1顔画像P1を取得する第1顔画像取得部10と、第1顔画像取得部10により取得された複数の第1顔画像P1に基づいて、第1顔画像P1から皮膚領域を検出する処理を行うとともに、皮膚領域の検出結果に基づいて、なりすましを防止する処理を行う処理部40と、を備える。【選択図】図1

Description

この発明は、顔認証装置、顔認証方法および顔認証プログラムに関し、特に、なりすましを防止する処理を行う顔認証装置、顔認証方法および顔認証プログラムに関する。
従来、なりすましを防止する処理を行う装置が知られている(たとえば、特許文献1)。
上記特許文献1には、他人のふりをして不正に顔認証システムを利用するなりすましを防止する処理を行う立体性認証装置が開示されている。この立体性認証装置は、顔画像から複数の特徴点を抽出し、抽出された特徴点に基づいて、顔画像に含まれる顔の立体性を判定する。また、この立体性評価装置は、判定された立体性に基づいて、顔画像に含まれる顔がなりすましであるか否かを判定する。たとえば、平面的な顔写真を用いてなりすましを行った場合、立体性がないと判定されるため、この立体性認証装置は、顔画像に含まれる顔がなりすましであると判定する。
特開2012−69133号公報
しかしながら、上記特許文献1に記載された立体性認証装置では、顔画像から得られた立体性に基づいてなりすましを判定するため、人間の顔を模した精巧なマスクを被ってなりすましを行った場合、この精巧なマスクを用いたなりすましを見破ることができないという問題点があると考えられる。精巧なマスクは立体性を有するため、立体性に基づいてなりすましを判定する方法では、精巧なマスクを用いたなりすましがなりすましではないと判定されるおそれがあるためである。
この発明は、上記のような課題を解決するためになされたものであり、この発明の1つの目的は、精巧なマスクを用いたなりすましを見破ることが可能な顔認証装置、顔認証方法および顔認証プログラムを提供することである。
上記目的を達成するため、この発明の第1の局面による顔認証装置は、700nm以上1000nm以下の範囲内において互いに異なる波長帯域の光により形成された複数の第1顔画像を取得する第1顔画像取得部と、第1顔画像取得部により取得された複数の第1顔画像に基づいて、第1顔画像から皮膚領域を検出する処理を行うとともに、皮膚領域の検出結果に基づいて、なりすましを防止する処理を行う処理部と、を備える。
ここで、人間の皮膚は、およそ700nmから1000nmの波長範囲(赤から近赤外の波長範囲)において、人種や個人に依らず、印刷物や樹脂などの肌色とは異なる特有の分光反射特性を有する。具体的には、人間の皮膚は、印刷物や樹脂などの肌色とは異なり、およそ700nmから1000nmの波長範囲において単調に減少する分光反射特性を有する。
そこで、この発明の第1の局面による顔認証装置では、上記のように、700nm以上1000nm以下の範囲内において互いに異なる波長帯域の光により形成された複数の第1顔画像に基づいて、第1顔画像から皮膚領域を検出する処理を行う。このように、上記人間の皮膚の分光反射特性を利用して第1顔画像から皮膚領域を検出する処理を行うことにより、第1顔画像に含まれる顔が人間である場合と、第1顔画像に含まれる顔が顔写真や精巧なマスクである場合とにおいて互いに異なる皮膚領域の検出結果を得ることができる。その結果、この皮膚領域の検出結果に基づいて、なりすましを防止する処理を行うことにより、顔写真や精巧なマスクを用いたなりすましを見破ることができる顔認証装置を提供することができる。また、顔写真や精巧なマスクを用いてなりすましを行った場合、皮膚領域が全く検出されないか、または、検出される皮膚領域がかなり小さくなる。いずれの場合にも、第1顔画像に含まれる顔が人間である場合に比べて検出される皮膚領域を大きく変化させることができる。その結果、この大きな変化に基づいてなりすましを防止する処理を行うことができるので、なりすましを精度良く見破ることができる顔認証装置を提供することができる。
上記第1の局面による顔認証装置において、好ましくは、処理部は、第1顔画像同士の画素値の大小の比較結果に基づいて、第1顔画像から皮膚領域を検出する処理を行うように構成されている。ここで、皮膚領域では、より短波長の光により形成された第1顔画像の方が、より長波長の光により形成された第1顔画像よりも画素値が大きくなる。そこで、上記のように、第1顔画像同士の画素値の大小の比較結果に基づいて、第1顔画像から皮膚領域を検出するように構成すれば、上記性質を利用して、第1顔画像から皮膚領域を容易かつ確実に検出することができる。
上記第1の局面による顔認証装置において、好ましくは、処理部は、皮膚領域の検出結果と、顔認証に用いられる顔領域を検出するための第2顔画像とに基づいて、なりすましを防止する処理を行うように構成されている。ここで、顔の一部に顔の一部を模した物を着用してなりすましを行う場合、皮膚がある程度露出するため、皮膚領域がある程度検出されると考えられる。そこで、上記のように、皮膚領域の検出結果だけでなく、顔認証に用いられる顔領域を検出するための第2顔画像にも基づいて、なりすましを防止する処理を行えば、顔の一部に顔の一部を模した物を着用してなりすましを行い、ある程度皮膚領域が検出される場合にも、皮膚領域の検出結果だけでなく、第2顔画像も用いて、なりすましを容易に見破ることができる。
上記皮膚領域の検出結果と第2顔画像とに基づいてなりすましを防止する処理を行う構成において、好ましくは、処理部は、皮膚領域と、第2顔画像から検出された顔領域との一致度に基づいて、第2顔画像に含まれる顔がなりすましであるか否かを判断するように構成されている。このように構成すれば、顔写真や、精巧なマスク、顔の一部に着用する顔の一部を模した物を用いてなりすましを行う場合、検出された皮膚領域と顔領域との一致度が低下することを利用して、なりすましを容易かつ確実に見破ることができる。
この場合、好ましくは、処理部は、皮膚領域と顔領域との一致度がしきい値以下である場合、第2顔画像に含まれる顔がなりすましであると判断するように構成されている。このように構成すれば、なりすましをより容易かつより確実に見破ることができる。
上記皮膚領域の検出結果と第2顔画像とに基づいてなりすましを防止する処理を行う構成において、好ましくは、処理部は、皮膚領域と、第2顔画像から検出された顔領域の特徴部との関係に基づいて、第2顔画像に含まれる顔がなりすましであるか否かを判断するように構成されている。このように構成すれば、顔写真や、精巧なマスク、顔の一部に着用する顔の一部を模した物を用いてなりすましを行う場合、眼、鼻、頬、口などの顔領域の特徴部の周辺が皮膚でなくなる場合があることを利用して、なりすましを効果的に見破ることができる。
上記皮膚領域の検出結果と第2顔画像とに基づいてなりすましを防止する処理を行う構成において、好ましくは、処理部は、第1顔画像から検出された皮膚領域以外の非皮膚領域を、非顔領域として第2顔画像から除く処理を行うとともに、非顔領域を除く処理が行われた第2顔画像から顔領域を検出する処理を行うことにより、なりすましを防止する処理を行うように構成されている。このように構成すれば、顔写真や、精巧なマスク、顔の一部に着用する顔の一部を模した物を用いてなりすましを行う場合に不自然な非皮膚領域が必ず生じること、および、生じた非皮膚領域を非顔領域として第2顔画像から除けば、第2顔画像が不自然な画像になる結果第2顔画像から顔領域が正確に検出できなくなることを利用して、なりすましを容易かつ確実に見破ることができる。
上記第1の局面による顔認証装置において、好ましくは、処理部は、第1顔画像から静脈画像を取得するとともに、静脈画像に基づいて、なりすましを防止する処理を行うように構成されている。このように構成すれば、第1顔画像に含まれる顔が人間である場合と、第1顔画像に含まれる顔が顔写真や精巧なマスク、顔の一部に顔の一部を模した物を着用したものである場合とにおいて互いに異なる静脈画像が得られることを利用して、なりすましを防止する処理を精度良く行うことができる。また、皮膚領域を検出するための第1顔画像から静脈画像を取得することができるので、静脈画像を取得するための構成を別途独立して設ける必要がない。これらの結果、構成が複雑化することを抑制しつつ、なりすましを防止する処理を精度良く行うことができる。
上記第1の局面による顔認証装置において、好ましくは、第1顔画像取得部は、700nm以上1000nm以下の範囲内において互いに異なる波長帯域の光を被写体に照射する複数の照明部と、照明部により被写体に照射されるとともに、被写体から反射された光により第1顔画像を形成する単一の単眼カメラと、を含む。このように構成すれば、複数の照明部を順次発光させるだけで、700nm以上1000nm以下の範囲内において互いに異なる波長帯域の光により形成された複数の第1顔画像を取得することができる。また、カメラとして単一の単眼カメラを設けるだけでよいので、その分、装置を小型化することができる。
上記第1の局面による顔認証装置において、好ましくは、第1顔画像取得部は、700nm以上1000nm以下の範囲内の波長を含む光を被写体に照射する単一の照明部と、照明部により被写体に照射されるとともに、被写体から反射された光により第1顔画像を形成する単一の単眼カメラと、を含み、単眼カメラは、第1顔画像を形成する波長帯域の光以外の光を遮断するとともに、第1顔画像を形成する波長帯域の光を波長帯域毎に透過するフィルタを有する。このように構成すれば、単一の照明部と単一の単眼カメラとの組み合わせにより、700nm以上1000nm以下の範囲内において互いに異なる波長帯域の光により形成された複数の第1顔画像を取得することができる。また、照明部として単一の照明部を設け、カメラとして単一の単眼カメラを設けるだけでよいので、その分、装置をより小型化することができる。
上記第1の局面による顔認証装置において、好ましくは、第1顔画像取得部は、700nm以上1000nm以下の範囲内の波長を含む光を被写体に照射する単一の照明部と、照明部により被写体に照射されるとともに、被写体から反射された光により第1顔画像を形成する単眼カメラと、を含み、単眼カメラは、取得する第1顔画像毎に対応して複数設けられており、複数の単眼カメラは、それぞれ、対応する第1顔画像を形成する波長帯域の光以外の光を遮断するフィルタを有する。このように構成すれば、単一の照明部と複数の単眼カメラとの組み合わせにより、700nm以上1000nm以下の範囲内において互いに異なる波長帯域の光により形成された複数の第1顔画像を取得することができる。また、複数の単眼カメラを設けることにより、個々の第1顔画像を容易に個別に取得することができる。
上記第1の局面による顔認証装置において、好ましくは、第1顔画像取得部は、700nm以上1000nm以下の範囲内の波長を含む光を被写体に照射する単一の照明部と、照明部により被写体に照射されるとともに、被写体から反射された光により第1顔画像を形成する複眼カメラと、を含み、複眼カメラは、単一のイメージセンサと、複数のレンズと、複数のレンズに対応してそれぞれ設けられた複数のフィルタと、を有し、複眼カメラは、複数のフィルタの各々が互いに異なる波長帯域の光を透過することによって、複数の第1顔画像を単一のイメージセンサに形成するように構成されている。このように構成すれば、単一の照明部と単一の複眼カメラとの組み合わせにより、700nm以上1000nm以下の範囲内において互いに異なる波長帯域の光により形成された複数の第1顔画像を取得することができる。また、照明部として単一の照明部を設け、カメラとして単一の複眼カメラを設けるだけでよいので、その分、装置をより小型化することができる。
この発明の第2の局面による顔認証方法は、700nm以上1000nm以下の範囲内において互いに異なる波長帯域の光により形成された複数の第1顔画像を取得するステップと、取得された複数の第1顔画像に基づいて、第1顔画像から皮膚領域を検出する処理を行うとともに、皮膚領域の検出結果に基づいて、なりすましを防止する処理を行うステップと、を備える。
この発明の第2の局面による顔認証方法では、上記のように構成することにより、第1の局面による顔認証装置と同様に、顔写真や精巧なマスクを用いたなりすましを精度良く見破ることができる顔認証方法を提供することができる。
この発明の第3の局面による顔認証プログラムは、コンピュータを、700nm以上1000nm以下の範囲内において互いに異なる波長帯域の光により形成された複数の第1顔画像に基づいて、第1顔画像から皮膚領域を検出する処理を行うとともに、皮膚領域の検出結果に基づいて、なりすましを防止する処理を行う処理手段として機能させる。
この発明の第3の局面による顔認証プログラムでは、上記のように構成することにより、第1の局面による顔認証装置と同様に、顔写真や精巧なマスクを用いたなりすましを精度良く見破ることができる顔認証プログラムを提供することができる。
本発明によれば、上記のように、精巧なマスクを用いたなりすましを見破ることが可能な顔認証装置、顔認証方法および顔認証プログラムを提供することができる。
本発明の第1〜第5実施形態による顔認証装置を示した図である。 本発明の第1実施形態による顔認証装置の第2顔画像取得部を示した図である。 本発明の第1実施形態による顔認証装置の第1顔画像取得部を示した図である。 本発明の第1実施形態による顔認証装置の皮膚領域検出処理を説明するための図である。 本発明の第1実施形態による顔認証装置のなりすまし防止処理を説明するための図である。 本発明の第1実施形態による顔認証装置の顔認証に関する処理を説明するためのフローチャートである。 本発明の第1実施形態による顔認証装置のなりすまし防止処理を説明するためのフローチャートである。 本発明の第2実施形態による顔認証装置のなりすまし防止処理を説明するための図である。 本発明の第2実施形態による顔認証装置の顔認証に関する処理を説明するためのフローチャートである。 本発明の第3実施形態による顔認証装置の第1顔画像取得部を示した図である。 本発明の第3実施形態による顔認証装置の第1顔画像取得部のフィルタを示した図である。 本発明の第4実施形態による顔認証装置の第1顔画像取得部を示した図である。 本発明の第5実施形態による顔認証装置の第1顔画像取得部を示した図である。 本発明の第5実施形態による顔認証装置の第1顔画像取得部の複眼カメラを光の入射方向から見た模式的な図である。
以下、本発明を具体化した実施形態を図面に基づいて説明する。
[第1実施形態]
(顔認証装置の構成)
図1〜図5を参照して、本発明の第1実施形態による顔認証装置100の構成について説明する。なお、顔認証装置100は、特許請求の範囲の「コンピュータ」の一例である。
図1に示すように、本発明の第1実施形態による顔認証装置100は、被写体Sを撮像した撮像結果に基づいて、被写体Sについて顔認証を行う装置である。顔認証装置100は、たとえば、スマートホンなどの電子機器、入退室管理、入国審査などに用いられる。このような顔認証を行う装置では、顔写真や、精巧なマスク、顔の一部に着用する顔の一部を模した物を用いて、他人のふりをして顔認証を行うなりすましが行われる場合がある。顔認証装置100は、このようななりすましを防止する処理を行うことが可能なように構成されている。
顔認証装置100は、第1顔画像取得部10と、第2顔画像取得部20と、記憶部30と、処理部40とを備える。
第1顔画像取得部10は、被写体Sを撮像することにより、被写体Sの顔を含むなりすまし防止用の複数の第1顔画像P1を取得する。第1顔画像取得部10は、取得された複数の第1顔画像P1を処理部40に出力する。処理部40は、複数の第1顔画像P1に基づいて、なりすまし防止処理を行う。
第2顔画像取得部20は、被写体Sを撮像することにより、被写体Sの顔を含む認証用の第2顔画像P2を取得する。第2顔画像取得部20は、取得された第2顔画像P2を処理部40に出力する。処理部40は、第2顔画像P2に基づいて、顔検出処理および顔認証処理を行う。なお、第1顔画像取得部10と、第2顔画像取得部20とは、互いに略同じ領域を撮像するように構成されている。
記憶部30は、たとえばフラッシュメモリを含む記憶媒体であり、情報を記憶(保存)可能に構成されている。記憶部30には、顔認証プログラム30aなどの処理部40に実行させる複数のコンピュータプログラムがインストールされている。顔認証プログラム30aは、たとえば、USB(Universal Serial Bus)メモリやHDD(Hard Disk Drive)などの記憶媒体から読み出すか、または、インターネットなどのネットワークを介してダウンロードすることにより、記憶部30に保存することが可能である。
処理部40は、たとえば、CPU(Central Processing Unit)を含む処理回路であり、顔認証装置100における各処理を実行可能に構成されている。処理部40は、たとえば、顔認証プログラム30aを実行することにより、顔検出処理、顔認証処理、なりますし防止処理などを実行する処理手段40aとして機能する。
(顔検出処理、顔認証処理に関する構成)
図2に示すように、第2顔画像取得部20は、被写体Sを撮像することにより、認証用の単一の第2顔画像P2を取得する。具体的には、第2顔画像取得部20は、単一の照明部21と、単一の単眼カメラ22と、メモリ23とを含む。照明部21は、LED(Light Emitting Diode)などの光源を有し、撮像用の光(可視光、近赤外光など)を、被写体Sに照射する。単眼カメラ22は、照明部21により被写体Sに照射されるとともに、被写体Sから反射された光により第2顔画像P2を形成する。
単眼カメラ22は、単一のフィルタ22aと、単一のレンズ22bと、単一のイメージセンサ22cとを有する。フィルタ22aは、光学フィルタ(ローパスフィルタ、ハイパスフィルタ、バンドパスフィルタなど)であり、照明部21により照射される光の波長帯域以外の所定の波長帯域の光を遮断するとともに、照明部21により照射される光を透過する。レンズ22bは、フィルタ22aを透過した光を集光して結像させる。イメージセンサ22cは、CMOS(Complementrary Metal Oxide Semiconductor)イメージセンサ、CCD(Charge Coupled Device)イメージセンサなどの半導体イメージセンサであり、レンズ22bを透過した光により第2顔画像P2を形成する。メモリ23は、イメージセンサ22cにより形成された画像データとしての第2顔画像P2を保持(記憶)する。メモリ23に保持された第2顔画像P2は、顔検出処理および顔認証処理を行うために、処理部40に出力される。
図1に示すように、処理部40は、第2顔画像取得部20のメモリ23から第2顔画像P2を取得する。処理部40は、取得された第2顔画像P2と、予め登録された登録顔画像P3とに基づいて、第2顔画像P2に含まれる顔を認証する処理を行う。具体的には、処理部40は、第2顔画像P2に基づいて、第2顔画像P2から被写体Sの顔に対応する顔領域を検出する処理を行う。検出された顔領域は、たとえば、顔の輪郭の情報、目、鼻、頬、口などの顔の特徴部の情報を含む。処理部40は、第2顔画像P2からの顔領域の検出結果と、登録顔画像P3とを照合することにより、第2顔画像P2に含まれる顔を認証する処理を行う。
(なりすまし防止処理に関する構成)
ここで、第1実施形態では、図3に示すように、第1顔画像取得部10は、被写体Sを撮像することにより、700nm以上1000nm以下の範囲内において互いに異なる波長帯域の光により形成された複数の第1顔画像P1を取得する。なお、第1顔画像取得部10は、いくつの第1顔画像P1を取得するように構成されていてもよいが、説明の便宜上、第1実施形態では、第1顔画像取得部10が3つの第1顔画像P1を取得するように構成されている例を説明する。
具体的には、第1顔画像取得部10は、波長帯域λ1の光により形成された第1顔画像P1と、波長帯域λ2の光により形成された第1顔画像P1と、波長帯域λ3の光により形成された第1顔画像P1とを取得する。波長帯域λ1〜λ3は、それぞれ、700nm以上1000nm以下の範囲内において互いに異なる波長帯域であり、λ1<λ2<λ3の関係を満たす。波長帯域λ1〜λ3は、撮像時に被写体Sに光を視認させることがないようにする観点から、800nm以上1000nm以下の近赤外の範囲内において設定されることが好ましい。700nmから800nmに掛けての光は、暗い赤色として感じられるおそれがあり、利用形態によっては利用者(被写体S)に不快感を与えかねないためである。波長帯域λ1〜λ3が800nm以上1000nm以下の近赤外の範囲内において設定される場合、後述する照明部やフィルタも、この波長帯域に対応して設計される。また、波長帯域λ1〜λ3は、後述する皮膚領域を検出する処理を容易化する観点から、互いに重ならない波長帯域であることが好ましい。ただし、波長帯域λ1〜λ3は、互いに全く重ならない波長帯域でなくてもよく、皮膚領域を検出する処理を行うことが可能であれば、波長帯域の一部が他の波長帯域と重なっていてもよい。
第1顔画像取得部10は、複数(3つ)の照明部11と、単一の単眼カメラ12と、メモリ13とを含む。3つの照明部11は、700nm以上1000nm以下の範囲内において互いに異なる波長帯域の光を、被写体Sに照射する。3つの照明部11は、それぞれ、波長帯域λ1の光を発光可能なLEDと、波長帯域λ2の光を発光可能なLEDと、波長帯域λ3の光を発光可能なLEDとを光源として有する。波長帯域λ1(λ2、λ3)の光を発光可能なLEDは、たとえば、波長帯域λ1(λ2、λ3)の略中心の波長にピークを有する光を発光可能に構成されている。単眼カメラ12は、照明部11により被写体Sに照射されるとともに、被写体Sから反射された光により第1顔画像P1を形成する。
単眼カメラ12は、単一のフィルタ12aと、単一のレンズ12bと、単一のイメージセンサ12cとを有する。フィルタ12aは、光学フィルタ(ハイパスフィルタ、バンドパスフィルタなど)であり、3つの照明部11により照射される光の波長帯域λ1〜λ3以外の所定の波長帯域の光を遮断するとともに、3つの照明部11により照射される光を透過する。レンズ12bは、フィルタ12aを透過した光を集光して結像させる。イメージセンサ12cは、CMOSイメージセンサ、CCDイメージセンサなどの半導体イメージセンサであり、レンズ12bを透過した光により第1顔画像P1を形成する。メモリ13は、イメージセンサ12cにより形成された画像データとしての第1顔画像P1を保持(記憶)する。
第1顔画像取得部10は、3つの照明部11を順次切り替えて発光させることにより、単眼カメラ12のイメージセンサ12cにより3つの第1顔画像P1を順次形成し、メモリ13に3つの第1顔画像P1を順次保持させる。これにより、第1顔画像取得部10は、700nm以上1000nm以下の範囲内において互いに異なる波長帯域λ1〜λ3の光により形成された3つの第1顔画像P1を取得する。メモリ13に保持された3つの第1顔画像P1は、皮膚領域を検出する処理を行うために、処理部40に出力される。
ここで、第1実施形態では、処理部40は、第1顔画像取得部10により取得された複数(3つ)の第1顔画像P1に基づいて、第1顔画像P1から被写体Sの顔に対応する皮膚領域を検出する処理を行うとともに、皮膚領域の検出結果に基づいて、なりすましを防止する処理を行うように構成されている。
ここで、人間の皮膚は、およそ700nmから1000nmの波長範囲(赤から近赤外の波長範囲)において、人種や個人に依らず、印刷物や樹脂などの肌色とは異なる特有の分光反射特性を有する。具体的には、人間の皮膚は、印刷物や樹脂などの肌色とは異なり、およそ700nmから1000nmの波長範囲において単調に減少する分光反射特性を有する。たとえば、人間の皮膚の分光反射率は、700nmの分光反射率>750nmの分光反射率>800nmの分光反射率>850nmの分光反射率>900nmの分光反射率>950nmの分光反射率>1000nmの分光反射率となる。このため、第1顔画像取得部10により取得された第1顔画像P1同士の画素値の大小を比較すれば、皮膚領域を容易に検出可能である。
そこで、図4に示すように、処理部40は、第1顔画像P1同士の画素値の大小の比較結果に基づいて、第1顔画像P1から皮膚領域を検出する処理を行うように構成されている。具体的には、処理部40は、第1顔画像P1同士の対応する画素において、画素値の大小を比較する処理を行う。処理部40は、画素値の比較の結果、より短波長の光により形成された第1顔画像P1の方が、より長波長の光により形成された第1顔画像P1よりも画素値が大きい画素を、皮膚領域として検出する処理を行う。また、処理部40は、画素値の比較の結果、より短波長の波長帯域の光により形成された第1顔画像P1の方が、より長波長の波長帯域の光により形成された第1顔画像P1よりも画素値が小さい画素を、非皮膚領域として検出する処理を行う。
より具体的には、処理部40は、波長帯域λ1の光により形成された第1顔画像P1と、波長帯域λ2の光により形成された第1顔画像P1との対応する画素において、画素値の大小を比較する処理(第1大小比較処理)を行う。第1大小比較処理では、処理部40は、対応する画素において、より短波長の波長帯域λ1の光により形成された第1顔画像P1の方が、より長波長の波長帯域λ2の光により形成された第1顔画像P1よりも画素値が大きいか否か(第1大小条件)を判断する。処理部40は、第1大小条件を満たす画素を、Trueの画素とし、第1皮膚候補領域を構成する画素として検出する。また、処理部40は、第1大小条件を満たさない画素を、Falseの画素とし、第1非皮膚候補領域を構成する画素として検出する。これらの結果、第1大小比較処理では、多階調画像データとしての第1顔画像P1から、第1皮膚候補領域を構成する画素(Trueの画素)と、第1非皮膚候補領域を構成する画素(Falseの画素)とを含む二値画像データが生成される。
同様に、処理部40は、波長帯域λ2の光により形成された第1顔画像P1と、波長帯域λ3の光により形成された第1顔画像P1との対応する画素において、画素値の大小を比較する処理(第2大小比較処理)を行う。第2大小比較処理では、処理部40は、対応する画素において、より短波長の波長帯域λ2の光により形成された第1顔画像P1の方が、より長波長の波長帯域λ3の光により形成された第1顔画像P1よりも画素値が大きいか否か(第2大小条件)を判断する。処理部40は、第2大小条件を満たす画素を、Trueの画素とし、第2皮膚候補領域を構成する画素として検出する。また、処理部40は、第2大小条件を満たさない画素を、Falseの画素とし、第2非皮膚候補領域を構成する画素として検出する。これらの結果、第2大小比較処理では、多階調画像データとしての第1顔画像P1から、第2皮膚候補領域を構成する画素(Trueの画素)と、第2非皮膚候補領域を構成する画素(Falseの画素)とを含む二値画像データが生成される。
また、処理部40は、第1大小比較処理において生成された二値画像データと、第2大小比較処理において生成された二値画像データとの対応する画素において、第1皮膚候補領域を構成する画素として検出され、かつ、第2皮膚候補領域を構成する画素として検出されたか否か(AND条件)を判断する処理(AND処理)を行う。処理部40は、AND条件を満たす画素を、Trueの画素とし、皮膚領域を構成する画素として検出する。また、処理部40は、AND条件を満たさない画素を、Falseの画素とし、非皮膚領域を構成する画素として検出する。これらの結果、AND処理では、皮膚領域を構成する画素(Trueの画素)と、非皮膚領域を構成する画素(Falseの画素)とを含む二値画像データ(皮膚領域の検出結果)が生成される。
また、処理部40は、生成された二値画像データ(皮膚領域の検出結果)に対して、ノイズを除去する処理を行う。具体的には、処理部40は、二値画像データにおいて、皮膚領域中に非皮膚領域を構成する画素(Falseの画素)が孤立して存在する場合、皮膚領域中の孤立した非皮膚領域を構成する画素を、皮膚領域を構成する画素(Trueの画素)に転換することにより、ノイズを除去する処理を行う。また、処理部40は、二値画像データにおいて、皮膚領域を構成する画素(Trueの画素)が孤立して存在する場合、孤立した皮膚領域を構成する画素を、非皮膚領域を構成する画素(Falseの画素)に転換することにより、ノイズを除去する処理を行う。これらの結果、イメージセンサ12cのノイズ、照明部11の照明不良などに起因して皮膚領域が正しく検出されなかった場合にも、皮膚領域の検出結果を正すことが可能である。なお、皮膚領域の検出結果に対してノイズを除去する処理を行う例を説明したが、ノイズを除去する処理はこれに限られない。たとえば、多階調画像データとしての第1顔画像P1に対してローパスフィルタ処理などのノイズを除去する処理を行ってもよい。さらに、多階調画像データとしての第1顔画像P1に対してイメージセンサ12cの感度分布による差を補正する処理を行ってもよい。
また、第1実施形態では、図5に示すように、処理部40は、第1顔画像P1からの皮膚領域の検出結果と、顔認証に用いられる顔領域を検出するための第2顔画像P2とに基づいて、なりすましを防止する処理を行うように構成されている。具体的には、処理部40は、第1顔画像P1から検出された皮膚領域の検出結果と、第2顔画像P2から検出された顔領域の検出結果とに基づいて、皮膚領域と、顔領域との一致度を取得する。処理部40は、取得された皮膚領域と顔領域との一致度に基づいて、第2顔画像P2に含まれる顔(第1顔画像P1に含まれる顔)がなりすましであるか否かを判断する。顔写真や、精巧なマスク、顔の一部に着用する顔の一部を模した物を用いてなりすましを行う場合、検出される皮膚領域が小さくなる結果、皮膚領域と顔領域との一致度が低下するためである。
処理部40は、皮膚領域と顔領域との一致度が予め決められた第1しきい値以下である場合、第2顔画像P2に含まれる顔がなりますましであると判断する。第1しきい値は、予め実験などにより求められる値であり、顔領域の範囲内に皮膚領域が略存在しないことを示すしきい値である。つまり、処理部40は、顔領域の範囲内に皮膚領域が略存在しない場合、第2顔画像P2に含まれる顔がなりますましであると判断する。
また、処理部40は、皮膚領域と顔領域との一致度が予め決められた第1しきい値よりも大きく、かつ、予め決められた第2しきい値(>第1しきい値)以下である場合、皮膚領域と、顔領域の特徴部(目、鼻、頬、口などの顔認証のために重要な特徴部)との関係にさらに基づいて、第2顔画像P2に含まれる顔がなりすましであるか否かを判断する。第2しきい値は、予め実験などにより求められる値であり、顔領域の範囲内に皮膚領域が一部存在することを示すしきい値である。つまり、処理部40は、顔領域の範囲内に皮膚領域が一部存在する場合、皮膚領域と、顔領域の特徴部との関係にさらに基づいて、第2顔画像P2に含まれる顔がなりすましであるか否かを判断する。
具体的には、処理部40は、顔領域の特徴部の周りを囲むように皮膚領域が存在しない場合、第2顔画像P2に含まれる顔がなりすましであると判断する。顔領域の特徴部が検出されたにもかかわらず、顔領域の特徴部の周りが皮膚領域でないことは非合理的であり、顔写真や、精巧なマスク、顔の一部に着用する顔の一部を模した物を用いたなりすましを行っている可能性が高いためである。また、処理部40は、顔領域の特徴部の周りを囲むように皮膚領域が存在する場合、第2顔画像P2に含まれる顔がなりすましではなく、登録顔画像P3(図1参照)に対応する本人であると判断する。顔領域の特徴部が検出され、かつ、顔領域の特徴部の周りが皮膚領域であることは合理的であるためである。
また、処理部40は、皮膚領域と顔領域との一致度が予め決められた第3しきい値(>第2しきい値)よりも大きい場合、第2顔画像P2に含まれる顔がなりますましではなく、登録顔画像P3に対応する本人であると判断する。第3しきい値は、予め実験などにより求められる値であり、顔領域の範囲と皮膚領域の範囲とが略一致することを示すしきい値である。つまり、顔領域の範囲と皮膚領域の範囲とが略一致する場合、処理部40は、第2顔画像P2に含まれる顔がなりますましではなく、登録顔画像P3に対応する本人であると判断する。なお、第2しきい値が第3しきい値を兼ねていてもよい。
(顔認証に関する処理)
次に、図6を参照して、第1実施形態の顔認証装置100による顔認証に関する処理をフローチャートに基づいて説明する。フローチャートの各処理は、処理部40により行われる。
まず、図6に示すように、ステップS1において、顔領域検出処理が行われる。ステップS1において、顔領域検出処理により第2顔画像P2から顔領域が検出されない場合、ステップS2に進む。そして、ステップS2において、第2顔画像P2に含まれる顔が非顔であると判断される。その後、顔認証に関する処理が終了する。
また、ステップS1において、顔領域検出処理により第2顔画像P2から顔領域が検出された場合、顔認証処理が行われる。顔認証処理により顔認証できなかった場合、ステップS3に進む。そして、ステップS3において、第2顔画像P2に含まれる顔が別人(登録顔画像P3に対応する本人以外の人間)であると判断される。なお、複数の登録顔画像P3が予め登録されている場合、ステップS3では、第2顔画像P2に含まれる顔が該当者なしと判断される。その後、顔認証に関する処理が終了する。
また、ステップS1において、顔認証処理により顔認証できた場合、ステップS4に進む。そして、ステップS4において、なりすまし防止処理が行われる。そして、なりすまし防止処理が行われた後、顔認証に関する処理が終了する。
(なりすまし防止処理)
次に、図7を参照して、第1実施形態の顔認証装置100によるなりすまし防止処理をフローチャートに基づいて説明する。フローチャートの各処理は、処理部40により行われる。
まず、第1顔画像取得部10により取得された複数の第1顔画像P1に基づいて、第1顔画像P1から皮膚領域を検出する処理が行われる。そして、図7に示すように、ステップS11において、第1顔画像P1から検出された皮膚領域と、第2顔画像P2から検出された顔領域との一致度が取得される。
ステップS11において、皮膚領域と顔領域との一致度が予め決められた第1しきい値以下である場合(一致度が低い場合)、ステップS12に進む。そして、ステップS12において、第2顔画像P2に含まれる顔がなりすましであると判断される。その後、顔認証に関する処理に戻る。
また、ステップS11において、皮膚領域と顔領域との一致度が予め決められた第1しきい値よりも大きく、かつ、予め決められた第2しきい値以下である場合(一致度が中程度の場合)、ステップS13に進む。そして、ステップS13において、皮膚領域と、顔領域の特徴部との関係にさらに基づいて、第2顔画像P2に含まれる顔がなりすましであるか否かが判断される。
ステップS13において、顔領域の特徴部の周りを囲むように皮膚領域が存在しない場合、合理的でないため、ステップS12に進む。そして、ステップS12において、第2顔画像P2に含まれる顔がなりすましであると判断される。その後、顔認証に関する処理に戻る。また、ステップS13において、顔領域の特徴部の周りを囲むように皮膚領域が存在する場合、合理的であるため、ステップS14に進む。そして、ステップS14において、第2顔画像P2に含まれる顔がなりすましではなく、登録顔画像P3に対応する本人であると判断される。なお、複数の登録顔画像P3が予め登録されている場合、ステップS14では、第2顔画像P2に含まれる顔が、登録された複数の個人のうちの特定の個人であると判断される。その後、顔認証に関する処理に戻る。
また、ステップS11において、皮膚領域と顔領域との一致度が予め決められた第3しきい値よりも大きい場合(一致度が高い場合)、ステップS14に進む。そして、ステップS14において、第2顔画像P2に含まれる顔がなりすましではなく、登録顔画像P3に対応する本人であると判断される。その後、顔認証に関する処理に戻る。
(第1実施形態の効果)
第1実施形態では、以下のような効果を得ることができる。
第1実施形態では、上記のように、処理部40を、700nm以上1000nm以下の範囲内において互いに異なる波長帯域の光により形成された複数の第1顔画像P1に基づいて、第1顔画像P1から皮膚領域を検出する処理を行うように構成する。このように、上記人間の皮膚の分光反射特性を利用して第1顔画像P1から皮膚領域を検出する処理を行うことにより、第1顔画像P1に含まれる顔が人間である場合と、第1顔画像P1に含まれる顔が顔写真や精巧なマスクである場合とにおいて互いに異なる皮膚領域の検出結果を得ることができる。その結果、この皮膚領域の検出結果に基づいて、なりすましを防止する処理を行うことにより、顔写真や精巧なマスクを用いたなりすましを見破ることができる顔認証装置100を提供することができる。また、顔写真や精巧なマスクを用いてなりすましを行った場合、皮膚領域が全く検出されないか、または、検出される皮膚領域がかなり小さくなる。いずれの場合にも、第1顔画像P1に含まれる顔が人間である場合に比べて検出される皮膚領域を大きく変化させることができる。その結果、この大きな変化に基づいてなりすましを防止する処理を行うことができるので、なりすましを精度良く見破ることができる顔認証装置100を提供することができる。
また、第1実施形態では、上記のように、処理部40を、第1顔画像P1同士の画素値の大小の比較結果に基づいて、第1顔画像P1から皮膚領域を検出する処理を行うように構成する。ここで、皮膚領域では、より短波長の光により形成された第1顔画像P1の方が、より長波長の光により形成された第1顔画像P1よりも画素値が大きくなる。そこで、上記のように、第1顔画像P1同士の画素値の大小の比較結果に基づいて、第1顔画像P1から皮膚領域を検出するように構成することにより、上記性質を利用して、第1顔画像P1から皮膚領域を容易かつ確実に検出することができる。
また、第1実施形態では、上記のように、処理部40を、皮膚領域の検出結果と、顔認証に用いられる顔領域を検出するための第2顔画像P2とに基づいて、なりすましを防止する処理を行うように構成する。ここで、顔の一部に顔の一部を模した物を着用してなりすましを行う場合、皮膚がある程度露出するため、皮膚領域がある程度検出されると考えられる。そこで、上記のように、皮膚領域の検出結果だけでなく、顔認証に用いられる顔領域を検出するための第2顔画像P2にも基づいて、なりすましを防止する処理を行うことにより、顔の一部に顔の一部を模した物を着用してなりすましを行い、ある程度皮膚領域が検出される場合にも、皮膚領域の検出結果だけでなく、第2顔画像P2も用いて、なりすましを容易に見破ることができる。
また、第1実施形態では、上記のように、処理部40を、皮膚領域と、第2顔画像P2から検出された顔領域との一致度に基づいて、第2顔画像P2に含まれる顔がなりすましであるか否かを判断するように構成する。これにより、顔写真や、精巧なマスク、顔の一部に着用する顔の一部を模した物を用いてなりすましを行う場合、検出された皮膚領域と顔領域との一致度が低下することを利用して、なりすましを容易かつ確実に見破ることができる。
また、第1実施形態では、上記のように、処理部40を、皮膚領域と顔領域との一致度がしきい値以下である場合、第2顔画像P2に含まれる顔がなりすましであると判断するように構成する。これにより、なりすましをより容易かつより確実に見破ることができる。
また、第1実施形態では、上記のように、処理部40を、皮膚領域と、第2顔画像P2から検出された顔領域の特徴部との関係に基づいて、第2顔画像P2に含まれる顔がなりすましであるか否かを判断するように構成する。これにより、顔写真や、精巧なマスク、顔の一部に着用する顔の一部を模した物を用いてなりすましを行う場合、眼、鼻、頬、口などの顔領域の特徴部の周辺が皮膚でなくなる場合があることを利用して、なりすましを効果的に見破ることができる。
また、第1実施形態では、上記のように、第1顔画像取得部10を、700nm以上1000nm以下の範囲内において互いに異なる波長帯域の光を被写体Sに照射する複数の照明部11と、照明部11により被写体Sに照射されるとともに、被写体Sから反射された光により第1顔画像P1を形成する単一の単眼カメラ12と、を含むように構成する。これにより、複数の照明部11を順次発光させるだけで、700nm以上1000nm以下の範囲内において互いに異なる波長帯域の光により形成された複数の第1顔画像P1を取得することができる。また、カメラとして単一の単眼カメラ12を設けるだけでよいので、その分、装置を小型化することができる。
[第2実施形態]
次に、図1、図8および図9を参照して、第2実施形態について説明する。
この第2実施形態では、上記第1実施形態とは異なる、なりすましを防止する処理を行う例について説明する。なお、上記第1実施形態と同一の構成については、図中において同じ符号を付して図示し、その説明を省略する。
(顔認証装置の構成)
本発明の第2実施形態による顔認証装置200は、図1に示すように、顔認証プログラム130aを実行することにより、処理手段140aとして機能する処理部140を備える点で、上記第1実施形態の顔認証装置100と相違する。
第2実施形態では、図8に示すように、処理部140は、第1顔画像P1からの皮膚領域の検出結果と、顔認証に用いられる顔領域を検出するための第2顔画像P2とに基づいて、上記第1実施形態とは異なる、なりすましを防止する処理を行うように構成されている。
具体的には、処理部140は、第1顔画像P1から検出された皮膚領域以外の非皮膚領域を、非顔領域として第2顔画像P2から除く処理を行う。また、処理部140は、非顔領域を除く処理が行われた第2顔画像P2から顔領域を検出する処理を行うことにより、なりすましを防止する処理を行うように構成されている。顔写真や、精巧なマスク、顔の一部に着用する顔の一部を模した物を用いてなりすましを行う場合、検出される非皮膚領域が通常の人間とは異なる位置になる結果、第2顔画像P2から非皮膚領域を非顔領域として除けば、第2顔画像P2から顔領域が正確に検出できなくなるためである。
処理部140は、第2顔画像P2における画素が、皮膚領域を構成する画素と非皮膚領域を構成する画素とを含む二値画像データの対応する画素において、皮膚領域を構成する画素として検出されているか、または、非皮膚領域を構成する画素として検出されているかを判断する処理を行う。処理部140は、第2顔画像P2における画素が、二値画像データの対応する画素において非皮膚領域を構成する画素として検出されている場合、この画素に対して、非顔領域として第2顔画像P2の顔検出処理の対象から除く処理を行う。また、処理部140は、第2顔画像P2における画素が、二値画像データの対応する画素において皮膚領域を構成する画素として検出されている場合、この画素に対しては、非顔領域として第2顔画像P2の顔検出処理の対象から除く処理を行わない。
(顔認証に関する処理)
次に、図9を参照して、第2実施形態の顔認証装置200による顔認証に関する処理をフローチャートに基づいて説明する。フローチャートの各処理は、処理部140により行われる。
まず、図9に示すように、ステップS21において、第1顔画像P1から検出された非皮膚領域を、第2顔画像P2から除くなりすまし防止処理が行われる。
そし、ステップS22において、顔領域検出処理が行われる。ステップS22において、顔領域検出処理により第2顔画像P2から顔領域が検出されない場合、ステップS23に進む。そして、ステップS23において、第2顔画像P2に含まれる顔が非顔またはなりすましであると判断される。その後、顔認証に関する処理が終了する。
また、ステップS22において、顔領域検出処理により第2顔画像P2から顔領域が検出された場合、顔認証処理が行われる。顔認証処理により顔認証できなかった場合、ステップS24に進む。そして、ステップS24において、第2顔画像P2に含まれる顔が別人であると判断される。その後、顔認証に関する処理が終了する。
また、ステップS22において、顔認証処理により顔認証できた場合、ステップS25に進む。そして、ステップS25において、第2顔画像P2に含まれる顔がなりすましではなく、登録顔画像P3に対応する本人であると判断される。その後、顔認証に関する処理が終了する。
なお、第2実施形態のその他の構成は、上記第1実施形態と同様である。
(第2実施形態の効果)
第2実施形態では、以下のような効果を得ることができる。
第2実施形態では、上記のように、処理部140を、第1顔画像P1から検出された皮膚領域以外の非皮膚領域を、非顔領域として第2顔画像P2から除く処理を行うとともに、非顔領域を除く処理が行われた第2顔画像P2から顔領域を検出する処理を行うことにより、なりすましを防止する処理を行うように構成する。これにより、顔写真や、精巧なマスク、顔の一部に着用する顔の一部を模した物を用いてなりすましを行う場合に不自然な非皮膚領域が必ず生じること、および、生じた非皮膚領域を非顔領域として第2顔画像P2から除けば、第2顔画像P2が不自然な画像になる結果第2顔画像P2から顔領域が正確に検出できなくなることを利用して、なりすましを容易かつ確実に見破ることができる。
なお、第2実施形態のその他の効果は、上記第1実施形態と同様である。
[第3実施形態]
次に、図1、図10および図11を参照して、第3実施形態について説明する。
この第3実施形態では、上記第1実施形態とは異なる第1顔画像取得部の例について説明する。なお、上記第1実施形態と同一の構成については、図中において同じ符号を付して図示し、その説明を省略する。
(顔認証装置の構成)
本発明の第3実施形態による顔認証装置300は、図1に示すように、第1顔画像取得部210を備える点で、上記第1実施形態の顔認証装置100と相違する。
第3実施形態では、図10に示すように、第1顔画像取得部210は、被写体Sを撮像することにより、700nm以上1000nm以下の範囲内において互いに異なる波長帯域の光により形成された複数(2つ)の第1顔画像P1を取得する。具体的には、第1顔画像取得部210は、波長帯域λ1の光により形成された第1顔画像P1と、波長帯域λ2の光により形成された第1顔画像P1とを取得する。なお、第1顔画像取得部210が2つの第1顔画像P1を取得する場合にも、図4に示す第2大小比較処理とAND処理とを省けば、3つの第1顔画像P1を用いた上記第1実施形態と同様に処理を行うことが可能である。
第1顔画像取得部210は、単一の照明部211と、単一の単眼カメラ212と、分離処理部213と、メモリ214とを含む。照明部211は、700nm以上1000nm以下の範囲内の波長を含む光(波長帯域λ1およびλ2を含む波長帯域λ4の光)を、被写体Sに照射する。照明部211は、たとえば、700nm以上1000nm以下の範囲内の波長を含む光を発光可能なハロゲンランプや白熱電球を光源として有する。単眼カメラ212は、照明部211により被写体Sに照射されるとともに、被写体Sから反射された光により第1顔画像P1を形成する。
単眼カメラ212は、フィルタ212aと、単一のレンズ212bと、単一のイメージセンサ212cとを有する。フィルタ212aは、光学フィルタ(バンドパスフィルタ)であり、第1顔画像P1を形成する波長帯域λ1、λ2の光以外の光を遮断するとともに、第1顔画像P1を形成する波長帯域λ1、λ2の光を波長帯域毎に透過する。具体的には、図11に示すように、フィルタ212aは、波長帯域λ1の光以外の光を遮断するとともに、波長帯域λ1の光を透過する第1フィルタ部分212aaと、波長帯域λ2の光以外の光を遮断するとともに、波長帯域λ2の光を透過する第2フィルタ部分212abとを有する。フィルタ212aは、第1フィルタ部分212aaと第2フィルタ部分212abとが交互に規則的に(マトリクス状に)配列される構造を有する。これにより、フィルタ212aは、第1顔画像P1を形成する波長帯域λ1、λ2の光を波長帯域毎に透過する。
図10に示すように、レンズ212bは、フィルタ212aを透過した光を集光して結像させる。イメージセンサ212cは、CMOSイメージセンサ、CCDイメージセンサなどの半導体イメージセンサであり、レンズ212bを透過した光により第1顔画像P1を形成する。
第1顔画像取得部210は、照明部211を1回だけ発光させることにより、単眼カメラ212のイメージセンサ212cにより、波長帯域λ1の光により形成された第1顔画像P1と、波長帯域λ2の光により形成された第1顔画像P1とを一度に形成する。この際、波長帯域λ1の光により形成された第1顔画像P1は、フィルタ212aの第2フィルタ部分212abに対応する部分が欠けた画像として、イメージセンサ212cに形成される。同様に、波長帯域λ2の光により形成された第1顔画像P1は、フィルタ212aの第1フィルタ部分212aaに対応する部分が欠けた画像として、イメージセンサ212cに形成される。
分離処理部213は、イメージセンサ212cに一度に形成された、波長帯域λ1の光により形成された第1顔画像P1と波長帯域λ2の光により形成された第1顔画像P1との2つの第1顔画像P1を分離する処理を行う。また、分離処理部213は、分離した、波長帯域λ1の光により形成された第1顔画像P1と波長帯域λ2の光により形成された第1顔画像P1との各々に対して、欠けた部分を補完する処理を行う。メモリ214は、イメージセンサ212cにより形成され、分離処理部213により分離処理および補完処理が行われた画像データとしての2つの第1顔画像P1を保持(記憶)する。これにより、第1顔画像取得部210は、700nm以上1000nm以下の範囲内において互いに異なる波長帯域λ1、λ2の光により形成された2つの第1顔画像P1を取得する。
なお、第3実施形態のその他の構成は、上記第1実施形態と同様である。
(第3実施形態の効果)
第3実施形態では、以下のような効果を得ることができる。
第3実施形態では、上記のように、第1顔画像取得部210を、700nm以上1000nm以下の範囲内の波長を含む光を被写体Sに照射する単一の照明部211と、照明部211により被写体Sに照射されるとともに、被写体Sから反射された光により第1顔画像P1を形成する単一の単眼カメラ212と、を含むように構成する。そして、単眼カメラ212を、第1顔画像P1を形成する波長帯域の光以外の光を遮断するとともに、第1顔画像P1を形成する波長帯域の光を波長帯域毎に透過するフィルタ212aを有するように構成する。これにより、単一の照明部211と単一の単眼カメラ212との組み合わせにより、700nm以上1000nm以下の範囲内において互いに異なる波長帯域の光により形成された複数の第1顔画像P1を取得することができる。また、照明部211として単一の照明部211を設け、カメラとして単一の単眼カメラ212を設けるだけでよいので、その分、装置をより小型化することができる。
なお、第3実施形態のその他の効果は、上記第1実施形態と同様である。
[第4実施形態]
次に、図1および図12を参照して、第4実施形態について説明する。
この第4実施形態では、上記第1および第3実施形態とは異なる第1顔画像取得部の例について説明する。なお、上記第1実施形態と同一の構成については、図中において同じ符号を付して図示し、その説明を省略する。
(顔認証装置の構成)
本発明の第4実施形態による顔認証装置400は、図1に示すように、第1顔画像取得部310を備える点で、上記第1実施形態の顔認証装置100と相違する。
第4実施形態では、図12に示すように、第1顔画像取得部310は、被写体Sを撮像することにより、700nm以上1000nm以下の範囲内において互いに異なる波長帯域の光により形成された複数(2つ)の第1顔画像P1を取得する。具体的には、第1顔画像取得部310は、波長帯域λ1の光により形成された第1顔画像P1と、波長帯域λ2の光により形成された第1顔画像P1とを取得する。
第1顔画像取得部310は、単一の照明部311と、複数(2つ)の単眼カメラ312および313と、複数(2つ)のメモリ314および315とを含む。照明部311は、700nm以上1000nm以下の範囲内の波長を含む光(波長帯域λ1およびλ2を含む波長帯域λ4の光)を、被写体Sに照射する。照明部311は、たとえば、700nm以上1000nm以下の範囲内の波長を含む光を発光可能なハロゲンランプや白熱電球を光源として有する。単眼カメラ312および313は、照明部211により被写体Sに照射されるとともに、被写体Sから反射された光により第1顔画像P1を形成する。単眼カメラ312および313は、取得する第1顔画像P1毎に対応して設けられている。
単眼カメラ312は、単一のフィルタ312aと、単一のレンズ312bと、単一のイメージセンサ312cとを有する。フィルタ312aは、光学フィルタ(バンドパスフィルタ)であり、対応する第1顔画像P1を形成する波長帯域λ1の光以外の光を遮断するとともに、対応する第1顔画像P1を形成する波長帯域λ1の光を透過する。レンズ312bは、フィルタ312aを透過した光を集光して結像させる。イメージセンサ312cは、CMOSイメージセンサ、CCDイメージセンサなどの半導体イメージセンサであり、レンズ312bを透過した波長帯域λ1の光により第1顔画像P1を形成する。メモリ314は、イメージセンサ312cにより形成された画像データとしての第1顔画像P1を保持(記憶)する。
同様に、単眼カメラ313は、単一のフィルタ313aと、単一のレンズ313bと、単一のイメージセンサ313cとを有する。フィルタ313aは、光学フィルタ(バンドパスフィルタ)であり、対応する第1顔画像P1を形成する波長帯域λ2の光以外の光を遮断するとともに、対応する第1顔画像P1を形成する波長帯域λ2の光を透過する。レンズ313bは、フィルタ313aを透過した光を集光して結像させる。イメージセンサ313cは、CMOSイメージセンサ、CCDイメージセンサなどの半導体イメージセンサであり、レンズ313bを透過した波長帯域λ2の光により第1顔画像P1を形成する。メモリ315は、イメージセンサ313cにより形成された画像データとしての第1顔画像P1を保持(記憶)する。
第1顔画像取得部310は、照明部311を1回だけ発光させることにより、単眼カメラ312のイメージセンサ312cにより波長帯域λ1の第1顔画像P1を形成し、単眼カメラ313のイメージセンサ313cにより波長帯域λ2の第1顔画像P1を形成し、メモリ314および315にそれぞれ第1顔画像P1を保持させる。これにより、第1顔画像取得部310は、700nm以上1000nm以下の範囲内において互いに異なる波長帯域λ1、λ2の光により形成された2つの第1顔画像P1を取得する。
なお、第4実施形態のその他の構成は、上記第1実施形態と同様である。
(第4実施形態の効果)
第4実施形態では、以下のような効果を得ることができる。
第4実施形態では、上記のように、第1顔画像取得部310を、700nm以上1000nm以下の範囲内の波長を含む光を被写体Sに照射する単一の照明部311と、照明部311により被写体Sに照射されるとともに、被写体Sから反射された光により第1顔画像P1を形成する複数の単眼カメラ312および313と、を含むように構成する。そして、単眼カメラ312および313を、取得する第1顔画像P1毎に対応して設ける。そして、複数の単眼カメラ312および313を、それぞれ、対応する第1顔画像P1を形成する波長帯域の光以外の光を遮断するフィルタ312aおよび313aを有するように構成する。これにより、単一の照明部311と複数の単眼カメラ312および313との組み合わせにより、700nm以上1000nm以下の範囲内において互いに異なる波長帯域の光により形成された複数の第1顔画像P1を取得することができる。また、複数の単眼カメラ312および313を設けることにより、個々の第1顔画像P1を容易に個別に取得することができる。
なお、第4実施形態のその他の効果は、上記第1実施形態と同様である。
[第5実施形態]
次に、図1、図13および図14を参照して、第5実施形態について説明する。
この第5実施形態では、上記第1、第3および第4実施形態とは異なる第1顔画像取得部の例について説明する。なお、上記第1実施形態と同一の構成については、図中において同じ符号を付して図示し、その説明を省略する。
(顔認証装置の構成)
本発明の第5実施形態による顔認証装置500は、図1に示すように、第1顔画像取得部410を備える点で、上記第1実施形態の顔認証装置100と相違する。
第5実施形態では、図13に示すように、第1顔画像取得部410は、被写体Sを撮像することにより、700nm以上1000nm以下の範囲内において互いに異なる波長帯域の光により形成された複数(3つ)の第1顔画像P1を取得する。具体的には、第1顔画像取得部210は、波長帯域λ1の光により形成された第1顔画像P1と、波長帯域λ2の光により形成された第1顔画像P1と、波長帯域λ3の光により形成された第1顔画像P1とを取得する。
図13および図14に示すように、第1顔画像取得部410は、単一の照明部411と、単一の複眼カメラ412と、分離処理部413と、メモリ414とを含む。照明部411は、700nm以上1000nm以下の範囲内の波長を含む光(波長帯域λ1〜λ3を含む波長帯域λ4の光)を、被写体Sに照射する。照明部411は、たとえば、700nm以上1000nm以下の範囲内の波長を含む光を発光可能なハロゲンランプや白熱電球を光源として有する。複眼カメラ412は、照明部411により被写体Sに照射されるとともに、被写体Sから反射された光により第1顔画像P1を形成する。
複眼カメラ412は、複数(3つ)のフィルタ412a〜cと、複数(3つ)のレンズ412d〜fと、単一のイメージセンサ412gとを有する。複数のフィルタ412a〜cは、複数のレンズ412d〜fに対応してそれぞれ設けられているとともに、取得する第1顔画像P1毎に対応して設けられている。フィルタ412aは、光学フィルタ(バンドパスフィルタ)であり、対応する第1顔画像P1を形成する波長帯域λ1の光以外の光を遮断するとともに、対応する第1顔画像P1を形成する波長帯域λ1の光を透過する。フィルタ412bは、光学フィルタ(バンドパスフィルタ)であり、対応する第1顔画像P1を形成する波長帯域λ2の光以外の光を遮断するとともに、対応する第1顔画像P1を形成する波長帯域λ2の光を透過する。フィルタ412cは、光学フィルタ(バンドパスフィルタ)であり、対応する第1顔画像P1を形成する波長帯域λ3の光以外の光を遮断するとともに、対応する第1顔画像P1を形成する波長帯域λ3の光を透過する。複数のフィルタ412a〜cの各々は、第1顔画像P1に対応する波長帯域の光であって、互いに異なる波長帯域の光を透過する。
レンズ412d〜fは、それぞれ、フィルタ412a〜cに対応して設けられており、対応するフィルタ412a〜cを透過した光を集光して結像させる。イメージセンサ412gは、CMOSイメージセンサ、CCDイメージセンサなどの半導体イメージセンサであり、レンズ412d〜fを透過した光により第1顔画像P1を形成する。
第1顔画像取得部410は、照明部411を1回だけ発光させることにより、複眼カメラ412のイメージセンサ412gにより、波長帯域λ1の光により形成された第1顔画像P1と、波長帯域λ2の光により形成された第1顔画像P1と、波長帯域λ3の光により形成された第1顔画像P1とを一度に形成する。この際、3つの第1顔画像P1は、イメージセンサ412gの互いに異なる(互いに重ならない)領域にそれぞれ形成される。これにより、分離処理部413による分離処理を容易化可能である。
分離処理部413は、イメージセンサ412gに一度に形成された、波長帯域λ1の光により形成された第1顔画像P1と波長帯域λ2の光により形成された第1顔画像P1と波長帯域λ3の光により形成された第1顔画像P1との3つの第1顔画像P1を個別に分離する処理を行う。メモリ414は、イメージセンサ412gにより形成され、分離処理部413により分離処理が行われた画像データとしての3つの第1顔画像P1を保持(記憶)する。これにより、第1顔画像取得部210は、700nm以上1000nm以下の範囲内において互いに異なる波長帯域λ1〜λ3の光により形成された3つの第1顔画像P1を取得する。
なお、第5実施形態のその他の構成は、上記第1実施形態と同様である。
(第5実施形態の効果)
第5実施形態では、以下のような効果を得ることができる。
第5実施形態では、上記のように、第1顔画像取得部410を、700nm以上1000nm以下の範囲内の波長を含む光を被写体Sに照射する単一の照明部411と、照明部411により被写体Sに照射されるとともに、被写体Sから反射された光により第1顔画像P1を形成する複眼カメラ412と、を含むように構成する。そして、複眼カメラ412を、単一のイメージセンサ412gと、複数のレンズ412d〜fと、複数のレンズ412d〜fに対応してそれぞれ設けられた複数のフィルタ412a〜cと、を有するように構成する。そして、複眼カメラ412を、複数のフィルタ412a〜cの各々が互いに異なる波長帯域の光を透過することによって、複数の第1顔画像P1を単一のイメージセンサ412gに形成するように構成する。これにより、単一の照明部411と単一の複眼カメラ412との組み合わせにより、700nm以上1000nm以下の範囲内において互いに異なる波長帯域の光により形成された複数の第1顔画像P1を取得することができる。また、照明部411として単一の照明部411を設け、カメラとして単一の複眼カメラ412を設けるだけでよいので、その分、装置をより小型化することができる。
なお、第5実施形態のその他の効果は、上記第1実施形態と同様である。
[変形例]
なお、今回開示された実施形態は、すべての点で例示であって制限的なものではないと考えられるべきである。本発明の範囲は、上記した実施形態の説明ではなく特許請求の範囲によって示され、さらに特許請求の範囲と均等の意味および範囲内でのすべての変更(変形例)が含まれる。
たとえば、上記第1〜第5実施形態では、処理部がCPUを含み、顔認証プログラムを実行することにより、顔認証に関する処理を行う例を示したが、本発明はこれに限られない。本発明では、処理部の構成は、顔認証に関する処理を行うことが可能であればどのような構成であってもよい。たとえば、処理部が、顔認証に関する処理を行う専用のハードウェア(処理回路)により構成されていてもよい。
また、上記第1〜第5実施形態では、皮膚領域の検出結果と、第2顔画像とに基づいて、なりすましを防止する処理を行う例を示したが、本発明はこれに限られない。本発明では、皮膚領域の検出結果に基づいてなりすましを防止する処理を行っていれば、第2顔画像に基づくことなくなりすましを防止する処理を行ってもよい。たとえば、検出された皮膚領域のみに基づいて、なりすましを防止する処理を行ってもよい。具体的には、検出された皮膚領域の大きさがしきい値以下である場合、第2顔画像(第1顔画像)に含まれる顔がなりすましであると判断し、検出された皮膚領域の大きさがしきい値よりも大きい場合、第2顔画像(第1顔画像)に含まれる顔がなりすましではないと判断してもよい。
また、上記第1〜第5実施形態では、被写体を撮像することにより、第1顔画像を取得するように構成されている例を示したが、本発明はこれに限られない。本発明では、第1顔画像取得部が外部入力インターフェースにより構成されており、被写体を撮像した第1顔画像を外部から取得するように構成されていてもよい。同様に、第2顔画像取得部が外部入力インターフェースにより構成されており、被写体を撮像した第2顔画像を外部から取得するように構成されていてもよい。
また、上記第1〜第5実施形態では、第1顔画像と第2顔画像とを別個に独立して取得する例を示したが、本発明はこれに限られない。本発明では、複数の第1顔画像のうちの1つが、第2顔画像を兼ねていてもよい。この場合、第1顔画像取得部は、第2顔画像取得部を兼ねる。
また、上記第1〜第5実施形態では、第1顔画像取得部のカメラと第2顔画像取得部のカメラとを互いに独立して設ける例を示したが、本発明はこれに限られない。たとえば、第1顔画像と第2顔画像との両方を取得可能な複眼カメラを設けてもよい。
また、上記第1〜第5実施形態では、処理部が、第1顔画像から被写体の顔に対応する静脈画像をさらに取得するように構成されていてもよい。この場合、処理部が、単一の第1顔画像に基づいて、静脈画像を取得するように構成されていてもよいし、複数の第1顔画像に基づいて、静脈画像を取得するように構成されていてもよい。また、処理部が、取得された静脈画像に基づいて、なりすましを防止する処理を行うように構成されていてもよい。この場合、処理部が、静脈画像のみに基づいて、なりすましを防止する処理を行うように構成されていてもよいし、皮膚領域の検出結果と静脈画像とに基づいて、なりすましを防止する処理を行うように構成されていてもよい。
また、上記第1および第2実施形態では、説明の便宜上、処理動作を処理フローに沿って順番に処理を行うフロー駆動型のフローチャートを用いて説明したが、本発明はこれに限られない。本発明では、処理動作を、イベント単位で処理を実行するイベント駆動型(イベントドリブン型)の処理により行ってもよい。この場合、完全なイベント駆動型で行ってもよいし、イベント駆動およびフロー駆動を組み合わせて行ってもよい。
10、210、310、410 第1顔画像取得部
11、211、311、411 照明部
12、212、312、313 単眼カメラ
30a、130a 顔認証プログラム
40、140 処理部
100、200、300、400、500 顔認証装置(コンピュータ)
212a、312a、412a〜c フィルタ
412d〜f レンズ
412 複眼カメラ
412g イメージセンサ
P1 第1顔画像
P2 第2顔画像

Claims (14)

  1. 700nm以上1000nm以下の範囲内において互いに異なる波長帯域の光により形成された複数の第1顔画像を取得する第1顔画像取得部と、
    前記第1顔画像取得部により取得された前記複数の第1顔画像に基づいて、前記第1顔画像から皮膚領域を検出する処理を行うとともに、前記皮膚領域の検出結果に基づいて、なりすましを防止する処理を行う処理部と、を備える、顔認証装置。
  2. 前記処理部は、前記第1顔画像同士の画素値の大小の比較結果に基づいて、前記第1顔画像から前記皮膚領域を検出する処理を行うように構成されている、請求項1に記載の顔認証装置。
  3. 前記処理部は、前記皮膚領域の検出結果と、顔認証に用いられる顔領域を検出するための第2顔画像とに基づいて、なりすましを防止する処理を行うように構成されている、請求項1または2に記載の顔認証装置。
  4. 前記処理部は、前記皮膚領域と、前記第2顔画像から検出された前記顔領域との一致度に基づいて、前記第2顔画像に含まれる顔がなりすましであるか否かを判断するように構成されている、請求項3に記載の顔認証装置。
  5. 前記処理部は、前記皮膚領域と前記顔領域との一致度がしきい値以下である場合、前記第2顔画像に含まれる顔がなりすましであると判断するように構成されている、請求項4に記載の顔認証装置。
  6. 前記処理部は、前記皮膚領域と、前記第2顔画像から検出された前記顔領域の特徴部との関係に基づいて、前記第2顔画像に含まれる顔がなりすましであるか否かを判断するように構成されている、請求項3〜5のいずれか1項に記載の顔認証装置。
  7. 前記処理部は、前記第1顔画像から検出された前記皮膚領域以外の非皮膚領域を、非顔領域として前記第2顔画像から除く処理を行うとともに、前記非顔領域を除く処理が行われた前記第2顔画像から顔領域を検出する処理を行うことにより、なりすましを防止する処理を行うように構成されている、請求項3に記載の顔認証装置。
  8. 前記処理部は、前記第1顔画像から静脈画像を取得するとともに、前記静脈画像に基づいて、なりすましを防止する処理を行うように構成されている、請求項1〜7のいずれか1項に記載の顔認証装置。
  9. 前記第1顔画像取得部は、
    700nm以上1000nm以下の範囲内において互いに異なる波長帯域の光を被写体に照射する複数の照明部と、
    前記照明部により前記被写体に照射されるとともに、前記被写体から反射された光により前記第1顔画像を形成する単一の単眼カメラと、
    を含む、請求項1〜8のいずれか1項に記載の顔認証装置。
  10. 前記第1顔画像取得部は、
    700nm以上1000nm以下の範囲内の波長を含む光を被写体に照射する単一の照明部と、
    前記照明部により前記被写体に照射されるとともに、前記被写体から反射された光により前記第1顔画像を形成する単一の単眼カメラと、
    を含み、
    前記単眼カメラは、前記第1顔画像を形成する波長帯域の光以外の光を遮断するとともに、前記第1顔画像を形成する波長帯域の光を波長帯域毎に透過するフィルタを有する、請求項1〜8のいずれか1項に記載の顔認証装置。
  11. 前記第1顔画像取得部は、
    700nm以上1000nm以下の範囲内の波長を含む光を被写体に照射する単一の照明部と、
    前記照明部により前記被写体に照射されるとともに、前記被写体から反射された光により前記第1顔画像を形成する単眼カメラと、
    を含み、
    前記単眼カメラは、取得する前記第1顔画像毎に対応して複数設けられており、
    複数の前記単眼カメラは、それぞれ、対応する前記第1顔画像を形成する波長帯域の光以外の光を遮断するフィルタを有する、請求項1〜8のいずれか1項に記載の顔認証装置。
  12. 前記第1顔画像取得部は、
    700nm以上1000nm以下の範囲内の波長を含む光を被写体に照射する単一の照明部と、
    前記照明部により前記被写体に照射されるとともに、前記被写体から反射された光により前記第1顔画像を形成する複眼カメラと、
    を含み、
    前記複眼カメラは、
    単一のイメージセンサと、
    複数のレンズと、
    前記複数のレンズに対応してそれぞれ設けられた複数のフィルタと、
    を有し、
    前記複眼カメラは、前記複数のフィルタの各々が互いに異なる波長帯域の光を透過することによって、前記複数の第1顔画像を単一の前記イメージセンサに形成するように構成されている、請求項1〜8のいずれか1項に記載の顔認証装置。
  13. 700nm以上1000nm以下の範囲内において互いに異なる波長帯域の光により形成された複数の第1顔画像を取得するステップと、
    取得された前記複数の第1顔画像に基づいて、前記第1顔画像から皮膚領域を検出する処理を行うとともに、前記皮膚領域の検出結果に基づいて、なりすましを防止する処理を行うステップと、を備える、顔認証方法。
  14. コンピュータを、
    700nm以上1000nm以下の範囲内において互いに異なる波長帯域の光により形成された複数の第1顔画像に基づいて、前記第1顔画像から皮膚領域を検出する処理を行うとともに、前記皮膚領域の検出結果に基づいて、なりすましを防止する処理を行う処理手段として機能させるための顔認証プログラム。
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