JPH0935127A - 自動取引装置監視システム - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【目的】 顧客が操作して取引を行う自動取引装置と、
該自動取引装置に接続して監視を行う監視端末装置を有
する自動取引装置監視システムにおいて、自動取引装置
の操作タイムアウトを監視端末に通知し、この操作タイ
ムアウトに対処できるようにすることを目的としてい
る。 【構成】 自動取引装置１に、該自動取引装置１への操
作が途中で一定時間以上滞った場合、操作タイムアウト
が発生していると判断して操作タイムアウト情報を監視
端末装置３に送信するタイムアウト検知・通知部４を設
け、監視端末装置に、操作タイムアウト発生時の対応に
関する対応情報を予め記録しておく記録部７と、受信し
た操作タイムアウト情報に応じて前記対応情報を取り出
して表示させる制御部８を設けたことを特徴とする自動
取引装置監視システム。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】この発明は自動取引装置（以下、
ＡＴＭと略記する。）を監視する自動取引装置監視シス
テムに関する。

【０００２】

【従来の技術】一般に、従来のＡＴＭでは、顧客が操作
を実行中に、その操作の各段階において一定時間何の入
力もなされない場合には、その操作を終了させて再び最
初から操作をさせることとしている。

【０００３】

【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上述の
従来の技術によれば、顧客が操作がわからない場合にも
タイムアウトが発生し、その顧客はもう一度最初から操
作をやり直すことになり、その操作の不明点について理
解しないまま、再びはじめから入力し直さなければなら
なかった。

【０００４】また、ＡＴＭを管理している側の行員や担
当者等は、操作タイムアウトが発生していることを知る
ことができなかった。

【０００５】

【課題を解決するための手段】本発明は、顧客が操作し
て取引を行う自動取引装置と、自動取引装置に接続して
監視を行う監視端末装置を有する自動取引装置監視シス
テムにおいて、自動取引装置の操作が一定時間以上行わ
れない場合、操作タイムアウトが発生していると判断し
て操作タイムアウト情報を監視端末装置に送信するタイ
ムアウト検知・通知部を、自動取引装置に設け、監視端
末装置に、操作タイムアウト発生時の対応に関する対応
情報を予め記録しておく記録部と、受信した操作タイム
アウト情報に応じて前記対応情報を取り出して表示させ
る制御部を設けたことを特徴とする。

【０００６】

【作用】顧客が自動取引装置を操作している際に、一定
時間以上操作を行わないと、タイムアウト検知・通知部
が、顧客操作の種別や段階に応じたタイムアウト情報
を、監視端末装置に送信する。監視端末装置はそのタイ
ムアウト情報を受信し、この操作タイムアウトに対応し
た対応情報を記録部から読み出してタイムアウト情報と
ともに表示し、ＡＴＭ管理者に通知する。

【０００７】

【実施例】以下に図を用いて本発明の実施例を説明す
る。 第１実施例 図１は実施例を示すシステム構成図であり、このシステ
ムは、例えば、金融機関等の営業店内に設置して用いら
れるものである。図において、１は自動取引装置（以下
ＡＴＭと略記する。）であり、例えば顧客が操作するこ
とにより、入金、出金、振込、振替等の各種取引を実行
することができる。

【０００８】ＡＴＭ１は、モニタ盤２を介して監視端末
装置３に接続している。ＡＴＭ管理者は、この監視端末
装置３により、ＡＴＭ１を監視・操作することができ
る。また、ＡＴＭ１はタイムアウト検知・通知部４を有
し、このタイムアウト検知・通知部４は、一定時間以上
顧客の操作がなかった場合に、これをタイムアウトと判
定して通知する。

【０００９】なお、図では簡単のためにＡＴＭ１を１台
接続したように表しているが、これは言うまでもなく複
数台のＡＴＭ１を接続して運用可能である。図２は、監
視端末装置の簡略ブロック図であり、この図において、
５はＡＴＭ管理者に情報を表示するための表示部であ
り、例えばＣＲＴや液晶ディスプレイ等により構成され
ている。

【００１０】６は入力部であり、例えばキーボードやタ
ッチパネルその他により構成され、ＡＴＭ管理者はこの
入力部６から情報を入力することにより監視端末装置３
を操作する。７は記録部であり、情報を読み書きするこ
とのできる装置、例えばハードディスクやメモリ等によ
り構成されている。

【００１１】８は制御部であり、表示部５、入力部６お
よび記録部７を制御するとともに、ＡＴＭ１と適宜通信
を行ってこの監視端末装置３を機能させる。上記構成の
システムにより、顧客はＡＴＭ１を操作して各種取引を
進める。この操作の各段階において、一定時間内にＡＴ
Ｍ１に対する入力操作が行われない場合、ＡＴＭ１のタ
イムアウト検知・通知部４は操作タイムアウトが発生し
たとして、そのタイムアウトの内容を示す操作タイムア
ウト情報をモニタ盤２に通知する。このモニタ盤２は、
その操作タイムアウト情報を監視端末装置３に通知す
る。

【００１２】図３はタイムアウト対応処理のフローチャ
ートであり、監視端末装置３がＡＴＭ１からの操作タイ
ムアウト情報を受信した場合の処理の流れを、この図の
各ステップ毎に説明する。 Ｓａ１： 顧客が一定時間以上操作をしないと、タイム
アウト検知・通知部４がタイムアウト発生と判断し、Ａ
ＴＭ１はそのタイムアウトについての情報を電文として
セットし、モニタ盤２を介して監視端末装置３に送信す
る。監視端末装置３はその操作タイムアウト電文を受信
する。

【００１３】Ｓａ２： 監視端末装置３の制御部８は受
信した操作タイムアウト電文を基に、記録部７に予め記
録された表示画面データ等の対応情報を用い、表示画面
情報を編集する。 Ｓａ３： 制御部８は、Ｓａ２により編集された表示画
面情報を、表示部５に表示する。

【００１４】その表示画面の一例を図４に示す。図４の
場合、顧客が振込取引を行っていて、支店名の選択処理
実行中に、操作タイムアウトが発生したことを示してい
る。また、これら取引名および状態の表示とともに対応
についても表示している。この対応の情報については、
想定される状況毎に対応のための情報を予め作成して対
応情報として記録部７に記録しておき、上記Ｓａ２の処
理で、制御部８により抽出・編集されたものである。

【００１５】ＡＴＭ管理者は上記表示画面により、顧客
の操作不明点や操作ミスについて知ることができ、必要
に応じて、ＡＴＭ管理者は監視端末装置３を操作してＡ
ＴＭ１の図示しない表示部に対応情報を画面表示させる
こと等により、顧客に操作方法を説明することも可能と
なる。上記説明では、ＡＴＭ１のタイムアウト検知・通
知のタイミングとして、支店名入力の際のタイムアウト
を例として挙げて説明したが、以下さらに、このタイム
アウト検知・通知のタイミングについて詳述する。

【００１６】図５はタイムアウト検知・通知タイミング
を説明するフローチャートである。例えば振込取引の場
合、まず、顧客はＡＴＭ１の図示しない入力部を操作し
て振込先の金融機関名の入力を行い（Ｓｂ１）、この時
にタイムアウトが発生した場合、金融機関タイムアウト
として、モニタ盤２を介して監視端末装置３に通知す
る。

【００１７】次に、支店名の入力を行う（Ｓｂ２）。こ
の場合のタイムアウトは支店名タイムアウトとして通知
処理がなされる。引き続き口座番号を入力する（Ｓｂ
３）。この時のタイムアウトは口座番号タイムアウトと
して通知される。そして、受取人を入力する（Ｓｂ
４）。この時のタイムアウトは受取人タイムアウトとし
て通知される。

【００１８】次に、振込依頼人情報を入力する（Ｓｂ
５）。ここでタイムアウトが発生すれば、依頼人タイム
アウトとして通知される。引き続き、依頼人電話番号の
入力を行う（Ｓｂ６）。この際のタイムアウトは依頼人
電話番号タイムアウトとして通知される。そして、振込
金額を入力する（Ｓｂ７）。ここでのタイムアウトは振
込金額タイムアウトとして通知される。

【００１９】次に、科目の入力を行う（Ｓｂ８）。この
際のタイムアウトは科目タイムアウトとして通知され
る。最後に電信／文書を選択する（Ｓｂ９）、ここで発
生したタイムアウトは、電信／文書タイムアウトとして
通知される。このように、ＡＴＭ１はタイムアウトが発
生した場合に、どの取引のどの段階においてどの様なタ
イムアウトが発生したかということを示す操作タイムア
ウト情報を、操作タイムアウト電文にセットし、モニタ
盤２を介して監視端末装置３に通知するので、監視端末
装置３はその状況に応じた適切な対応を表示することが
できる。ＡＴＭ管理者は状況を正確に把握して対処する
ことが可能となる。

【００２０】なお、上記説明では振込取引を例に挙げて
説明したが、本発明はこれに限定されるものではなく、
入金、出金、振替その他の各種取引に同様に適用可能で
ある。 第２実施例 本実施例は、第１実施例の構成において、監視端末装置
３の制御部８が、受信した操作タイムアウト情報を記録
部７に書き込んでおき、その情報をまとめて、編集・利
用することを特徴としている。

【００２１】図６は本実施例の処理フローチャートであ
る。 Ｓｃ１： 監視端末装置３は、ＡＴＭ１からの操作タイ
ムアウト情報を受信する。 Ｓｃ２： 制御部８はその操作タイムアウト情報受信の
度に、該情報を記録部７に書き込んで保存する。

【００２２】Ｓｃ３： ＡＴＭ管理者が入力部６を操作
することにより、制御部８は記録部７に記録された上記
操作タイムアウト情報を編集処理し、例えば日次、月次
等毎にまとめて出力する。この出力は図示しないプリン
タ等に出力してもよく、表示部５に表示してもよい。デ
ータ出力フォーマットの一例を図７に示す。ＡＴＭ管理
者は、この出力結果によって、顧客の操作不明箇所を一
覧で確認することができ、特に操作不明となることの多
い部分については、その操作方法を顧客に対して明示す
る等の対策を講ずることができ、当該処理のタイムアウ
トの発生を減少させることができる。

【００２３】なお、上記両実施例では、監視端末装置の
処理によって説明したが、これは例えば金融機関の全店
を対象とした集中監視端末にも同様に適用可能である。

【００２４】

【発明の効果】以上詳細に説明したように、ＡＴＭの操
作タイムアウト情報を監視端末装置に通知することによ
り、ＡＴＭ管理者がタイムアウトの状況を把握して対処
することが可能となる効果を有する。また、発生したタ
イムアウトに対する対応情報を表示させることにより、
そのタイムアウトに適切に対処することができる効果を
有する。

【００２５】さらに、操作タイムアウト情報を収集して
編集出力可能としたことにより、タイムアウトが発生し
やすい処理箇所を把握して対処し、当該タイムアウトの
発生を減少させる効果を有する。

【図面の簡単な説明】

【図１】実施例を示すシステム構成図

【図２】監視端末装置の簡略ブロック図

【図３】タイムアウト対応処理のフローチャート

【図４】表示画面例の説明図

【図５】タイムアウト検知・通知タイミングを説明する
フローチャート

【図６】第２実施例のフローチャート

【図７】出力フォーマット例の説明図

【符号の説明】

１ ＡＴＭ ３ 監視端末装置 ４ タイムアウト検知・通知部 ７ 記録部 ８ 制御部

Claims (3)

【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】 顧客が操作して取引を行う自動取引装置
   と、該自動取引装置に接続して監視を行う監視端末装置
   を有する自動取引装置監視システムにおいて、 自動取引装置に、該自動取引装置への操作が途中で一定
   時間以上滞った場合、操作タイムアウトが発生している
   と判断して操作タイムアウト情報を監視端末装置に送信
   するタイムアウト検知・通知部を設け、 監視端末装置に、操作タイムアウト発生時の対応に関す
   る対応情報を予め記録しておく記録部と、受信した操作
   タイムアウト情報に応じて前記対応情報を取り出して表
   示させる制御部を設けたことを特徴とする自動取引装置
   監視システム。
2. 【請求項２】 請求項１において、監視端末装置の制御
   部が、操作タイムアウトに関する対応情報を自動取引装
   置側にも表示して顧客に操作手順を説明することを特徴
   とする自動取引装置監視システム。
3. 【請求項３】 請求項１および請求項２において、監視
   端末装置の制御部が、受信した操作タイムアウト情報を
   記録部に記録し、集計して出力することを特徴とする自
   動取引装置監視システム。