JP5122513B2 - 利用者応対装置及び利用者応対プログラム - Google Patents
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Description
利用者が満足するサービスを提供するには、利用者の要望を的確に捉え、要望に沿ったサービスを提供する必要がある。利用者の要望を的確に捉えるには、利用者毎に担当者を割り当て、担当者が利用者へサービスを提供して、利用者と担当者との接点を増やし、利用者についての情報を蓄積することが有効である。しかし、現実には、利用者毎に担当者を割り当て、担当者が利用者へサービスを提供することは職員の人数が足らない等の理由から困難である。
この発明は、例えば、銀行等の企業において、担当者の負荷を軽減しつつ、利用者と担当者との接点を増やすことの助けとなるコンピュータシステムを提供することを目的とする。
利用者が使用する利用者端末からアクセス要求を通信装置を介して受信するアクセス要求受信部と、
前記アクセス要求受信部が受信したアクセス要求に基づき、前記利用者に対応する担当者を処理装置により決定する担当者決定部と、
標準の処理が定義された標準処理フローであって、複数の部品プログラムの実行順序が定義された標準処理フローの一部の部品プログラムを、担当者毎に他の部品プログラムに置き換えた担当者処理フローを記憶装置に記憶する処理フロー記憶部と、
前記処理フロー記憶部が記憶した担当者処理フローであって、前記担当者決定部が決定した担当者の担当者処理フローを処理装置により実行して、利用者端末へ応答を送信する処理フロー実行部と
を備えることを特徴とする。
前記処理フロー記憶部は、前記担当者処理フローの一部の部品プログラムを、さらに利用者毎に他の部品プログラムに置き換えた利用者処理フローを記憶し、
前記処理フロー実行部は、前記担当者決定部が決定した担当者の担当者処理フローの一部の部品プログラムを置き換えた利用者処理フローであって、前記アクセス要求に含まれる識別情報により識別される利用者の利用者処理フローを実行して、利用者端末へ応答を送信する
ことを特徴とする。
前記処理フロー実行部が前記利用者処理フローを実行して利用者端末へ送信した応答に対して、利用者端末から応答を通信装置を介して受信する応答受信部と、
前記応答受信部が受信した応答に応じて、前記利用者の前記利用者処理フローの一部の部品プログラムを他の部品プログラムに置き換えるプログラム置換部と
を備えることを特徴とする。
前記担当者決定部が決定した担当者が使用する担当者端末へ、利用者からアクセス要求があったことを通知する通知部と、
前記通知部がアクセス要求があったことを通知した担当者端末から接続要求を受信した場合に、前記担当者端末と前記利用者端末との通信を確立する通信確立部と
を備えることを特徴とする。
利用者が使用する利用者端末からアクセス要求を通信装置を介して受信するアクセス要求受信処理と、
前記アクセス要求受信処理が受信したアクセス要求に基づき、前記利用者に対応する担当者を処理装置により決定する担当者決定処理と、
標準の処理が定義された標準処理フローであって、複数の部品プログラムの実行順序が定義された標準処理フローの一部の部品プログラムを、担当者毎に他の部品プログラムに置き換えた担当者処理フローを記憶した記憶装置から、前記担当者決定処理が決定した担当者の担当者処理フローを取得して、取得した担当者処理フローを処理装置により実行して、利用者端末へ応答を送信する処理フロー実行処理と
をコンピュータに実行させることを特徴とする。
応答システム10について説明する。以下の説明では、銀行に応答システム10を導入した場合を例として説明する。しかし、応答システム10は、銀行に限らず、様々な業種、業態の企業へ導入可能である。
また、以下の説明において、処理装置とは、後述するCPU911等である。また、記憶装置とは、後述する磁気ディスク920、RAM912、ROM913等である。また、入力装置とは、後述するキーボード902等である。また、通信装置とは、後述する通信ボード915等である。
応答システム10は、利用者応答装置100、利用者端末200、担当者端末300を備える。
利用者応答装置100は、利用者が使用する利用者端末200からアクセス要求を受信した場合に、利用者に割り当てられた担当者に代わって、又は担当者とともに利用者に応答する担当者の業務支援装置である。利用者応答装置100は、例えば、サーバ等のコンピュータである。
利用者端末200は、利用者が使用する端末である。例えば、銀行であれば、利用者端末200はATM(Automated Teller Machine)や、利用者の自宅等に設置されるPC(Personal Computer)である。
担当者端末300は、担当者が使用する端末である。例えば、銀行であれば、銀行員が使用するPCである。
利用者応答装置100は、アクセス要求受信部110、担当者決定部120、処理フロー実行部130、処理フロー記憶部140、応答受信部150、プログラム置換部160、通知部170、通信確立部180を備える。
あるいは、処理フロー実行部130は、後述する処理フロー記憶部140が担当者毎に記憶した担当者処理フローの一部を利用者毎に変更して生成した利用者処理フローを処理装置により実行して、通信装置を介して利用者端末200へ応答を送信する。この場合、処理フロー実行部130は、担当者決定部120が決定した担当者の担当者処理フローを、アクセス要求を送信した利用者用に変更した利用者処理フローを実行する。
また、処理フロー記憶部140は、担当者処理フローの一部の部品プログラムを、さらに利用者毎に他の部品プログラムに置き換えた利用者処理フローを記憶装置に記憶する。
また、プログラム置換部160は、応答受信部150が受信した応答に応じて、利用者の利用者処理フローの一部の部品プログラムを他の部品プログラムに処理装置により置き換える。
また、通知部170は、処理フロー実行部130と応答受信部150とによる処理内容を逐一担当者端末300へ通知する。
例えば、担当者は、利用者と利用者応答装置100とのやり取りを観察している際、直接利用者へ営業を行いたい場合等に、接続要求を利用者応答装置100へ送信して、担当者端末300と利用者端末200との通信を確立する。これにより、担当者は、利用者と直接会話することができる。
図2に示すように、処理フロー記憶部140は、担当者毎に処理フローを記憶する。処理フロー記憶部140は、各担当者について、その担当者の標準の処理フロー(担当者1用処理フロー、担当者2用処理フロー、・・・、担当者N用処理フロー)を記憶する。また、各担当者について、その担当者が担当する利用者用の処理フロー(例えば、担当者1であれば、利用者1用処理フロー、利用者2用処理フロー、利用者3用処理フロー、・・・)を記憶する。
担当者の標準の処理フローのことを担当者処理フローと呼び、利用者用の処理フローのことを利用者処理フローと呼ぶ。
例えば、処理フロー実行部130は、担当することが決まったばかりの利用者については、担当者処理フローを実行する。そして、利用者の要望等、利用者に関する情報の収集がされた場合に、プログラム置換部160は、担当者処理フローの一部の部品プログラムを他の部品プログラムに置き換えて、その利用者の利用者処理フローを生成する。そして、利用者処理フローが生成された利用者に対しては、処理フロー実行部130は利用者処理フローを実行する。
処理フロー記憶部140又は利用者応答装置100の外部の記憶装置は、標準処理フローと、複数の部品プログラムとを記憶する。
標準処理フローは、標準の処理が定義された処理フローであって、複数の部品プログラムの実行順序が定義された処理フローである。例えば、標準処理フローは、応答システム10を導入する前のコンピュータシステムで使用されていた処理フローである。
例えば、銀行の標準処理フローであれば、その銀行の標準となる処理が定義されている。例えば、ATMの処理についての標準処理フローであれば、初めにメニューを表示して、次にメニューから選択された処理を実行して、次に所定の広告を表示して、そして、終了画面を表示する処理が定義されている。つまり、ATMの処理についての標準処理フローには、メニューを表示する部品プログラム、メニューから選択された処理を実行する部品プログラム、所定の広告を表示する部品プログラム、終了画面を表示する部品プログラムが順に実行されるように定義されている。
部品プログラムは、上述したような各種処理が定義されたプログラムである。部品プログラムは、同一の処理であっても、表示内容を変更したプログラムが複数含まれる。例えば、メニューを表示する部品プログラムであれば、メニューの表示配列や文字の大きさが異なる複数の部品プログラムがある。また、部品プログラムには、部品プログラムに組み込んで使用されるデータも含まれている。
例えば、ATMの処理についての標準処理フローであれば、メニューを表示する部品プログラムの前に、担当者が挨拶している画像又は映像を表示する部品プログラムを実行するように変更する。また、全ての音声を担当者の声に変換してもよい。また、担当者が売り込みたい商品があれば、その商品の広告を表示する部品プログラムを、所定のタイミングで実行されるように標準処理フローに追加する。
また、担当者は、担当者端末300を用いてプログラム置換部160へ指示を出して、標準処理フローに定義された一部の部品プログラムが使用するデータを他のデータに置き換えてもよい。例えば、メニューの背景画像を他の背景画像に変更してもよい。
例えば、視力がよくない利用者であれば、担当者処理フローに定義されたメニューを表示する部品プログラムを、文字が大きなメニューを表示する部品プログラムに変更する。
また、プログラム置換部160は、応答受信部150が利用者端末200から受信した応答に応じて、利用者の利用者処理フローの一部の部品プログラムを他の部品プログラムに置き換える。
例えば、プログラム置換部160は、利用者の応答から特定の商品に興味があると判定した場合、その商品に関連する商品の広告を表示する部品プログラムを利用者処理フローに追加する。
(S11:アクセス要求受信処理)
アクセス要求受信部110は、利用者端末200からアクセス要求を受信する。
例えば、アクセス要求受信部110は、利用者端末200が読み取った利用者のキャッシュカードの情報をアクセス要求として受信する。なお、キャッシュカードの情報には、口座番号等の利用者の識別情報が含まれる。
担当者決定部120は、(S11)で受信したアクセス要求に基づき、担当者を決定する。
例えば、担当者決定部120は、アクセス要求に含まれる識別情報に基づき、その利用者に割り当てられた担当者を特定する。また、利用者に担当者が割り当てられていない場合には、担当者決定部120は、利用者が利用するサービス内容に応じて担当者を割り当てる。サービス内容とは、例えば、銀行であれば、入金・引出、振込等の処理や、金融商品の購入、住宅ローン契約等である。
通知部170は、利用者からアクセス要求があったことを、(S12)で決定した担当者の担当者端末300へ通知する。
(S12)で決定した担当者の担当者処理フローの一部を、アクセス要求を送信した利用者用に変更した利用者処理フローが存在する場合には、処理フロー実行部130は、その利用者処理フローを実行して、利用者端末200へ応答を送信する。
一方、利用者処理フローが存在しない場合には、処理フロー実行部130は、(S12)で決定した担当者の担当者処理フローを実行して、利用者端末200へ応答を送信実行する。
なお、通知部170は、処理フロー実行部130が実行した部品プログラムの内容を、(S12)で決定した担当者の担当者端末300へ通知する。
応答受信部150は、(S14)が送信した応答に対して、利用者端末200から送信された応答を受信する。
なお、通知部170は、応答受信部150が利用者端末200から受信した応答の内容を、(S12)で決定した担当者の担当者端末300へ通知する。
また、(S14)や(S15)で通知部170が担当者端末300へ通知した情報は、利用者応答装置100の記憶装置又は担当者端末300の記憶装置に利用者毎に分類して記憶されるとしてもよい。
処理フロー実行部130は、実行している処理フロー(担当者処理フロー又は利用者処理フロー)を最後まで実行したか否かを判定する。
最後まで実行した場合(S16でYES)、処理フロー実行部130は処理を終了する。一方、最後まで実行していない場合(S16でNO)、(S14)へ戻って、処理フロー実行部130は処理フローの次の処理を実行する。なお、最後まで実行していない場合(S16でNO)、処理フロー実行部130は(S15)で受信した応答に応じた処理を実行する。
つまり、処理フロー実行部130は、応答受信部150が受信した応答に応じて、担当者処理フロー又は利用者処理フローの次のステップを実行して、応答を利用者端末200へ送信する。そして、再び応答受信部150は、利用者端末200から応答を受信する。つまり、処理フロー実行部130と応答受信部150とは、担当者処理フロー又は利用者処理フローが終了するまでこの処理を繰り返す。
なお、処理フロー実行部130は、利用者からの応答が不要なステップを実行した場合には、応答受信部150が応答を受信することを待つことなく、次のステップを実行する。つまり、(S15)を実行することなく、(S16)を実行する場合もある。
(S13)で担当者端末300へアクセス要求があったことが通知されてから、処理が終了するまでの間の任意のタイミングで、担当者端末300は所定の利用者端末200との接続を要求する接続要求を利用者応答装置100へ送信することができる。
通信確立部180は、担当者端末300から接続要求を受信する。通信確立部180は、接続要求を受信すると、利用者端末200と担当者端末300との通信を確立する。
この場合、処理フロー実行部130は、処理フローの実行を一旦停止する。
利用者端末200と担当者端末300とは、利用者応答装置100を介さず、直接通信する。つまり、担当者が利用者へ直接応対する。
確立した通信を終了する場合には、担当者端末300(あるいは利用者端末200)は、利用者応答装置100へ切断要求を送信する。通信確立部180は、担当者端末300(あるいは利用者端末200)から切断要求を受信する。通信確立部180は、切断要求を受信すると、利用者端末200と担当者端末300との通信を切断する。
この場合、処理フロー実行部130は、処理フローの実行を停止した位置、あるいは担当者が指定した位置から処理フローの実行を再開する。
また、処理が終了した後、担当者は、(S14)と(S15)との処理内容や、(S18)で直接応対した際の処理内容に応じて、プログラム置換部160へ指示を出して、利用者処理フローを生成又は更新する。また、時には、担当者は、利用者応答装置100の記憶装置又は担当者端末300の記憶装置に蓄積された利用者の情報((S14)や(S15)で通知部170が担当者端末300へ通知した情報)を分析して、担当者処理フローや利用者処理フローを更新する。
(1)新規口座開設する場合の動作
利用者が新規の債権口座を開設する場合の動作を説明する。
利用者は、利用者端末200(ATM)の表示装置に表示された初期画面から、債権口座の開設を選択する。すると、アクセス要求受信部110は債権口座の開設を選択したという情報をアクセス要求として受信し(S11)、担当者決定部120は債権についての知識を有する担当者を割り当てる(S12)。なお、債権口座の開設を選択した場合に、利用者の個人情報を入力させ、アクセス要求受信部110は入力された情報をアクセス要求として受信し、担当者決定部120は入力された情報に基づき、適した担当者を決定してもよい。通知部170は、決定した担当者の担当者端末300へ、新規の利用者からアクセス要求があることを通知する(S13)。
担当者は、例えば、仕事の負荷状況等から、その利用者を担当するか否かを判断して、担当者端末300を用いて担当するか否かを利用者応答装置100へ通知する。担当するという通知を受けた場合、処理フロー実行部130はその担当者の担当者処理フローを実行して、利用者端末200へ応答を送信する(S14)。また、応答受信部150は、利用者端末200から応答を受信する(S15)。これを繰り返して担当者処理フローを最後まで実行する(S16)。場合によっては、担当者端末300と利用者端末200との通信を確立して、担当者が利用者へ直接応対する(S17,S18)。なお、担当しないという通知を受けた場合、利用者応答装置100は次の担当者を決定する。
そして、処理内容に応じてこの利用者用の利用者処理フローを生成する。例えば、担当者処理フローの挨拶処理を行う部品プログラムを債権口座の開設に対するお礼を述べる部品プログラムに変更した利用者処理フローを生成してもよい。また、例えば、顧客の債権に関する情報(例えば、利率情報)等を表示する部品プログラムを追加した利用者処理フローを生成してもよい。また、例えば、顧客の資産状況に合わせて、お勧めの商品の広告を表示する部品プログラムや、関連する商品についての教育を実行する部品プログラムを追加して利用者処理フローを生成してもよい。
(1)で債権口座を開設した利用者がATMで出金する場合の動作を説明する。
利用者は、キャッシュカードを読み取り機に挿入するとともに、暗証番号を入力する。すると、アクセス要求受信部110はキャッシュカードから読み取った情報をアクセス要求として受信し(S11)、担当者決定部120はアクセス要求に含まれる識別情報から担当者を特定する(S12)。つまり、(1)で決定した担当者が特定される。通知部170は、決定した担当者の担当者端末300へ、利用者からアクセス要求があることを、利用者の識別情報とともに通知する(S13)。
処理フロー実行部130は、(1)で生成した利用者処理フローを実行して、利用者端末200へ応答を送信する(S14)。例えば、担当者の画像を表示するとともに、債権口座の開設に対するお礼を述べる部品プログラムを実行した後、メニュー画面を表示するプログラムを実行する。
利用者は、利用者端末200の表示装置に表示されたメニュー画面から出金を選択する。すると、応答受信部150は、出金を選択したことを応答として受信する(S15)。処理フロー実行部130は、受信した応答に応じて出金処理を実行して、利用者端末200の現金口に現金を出力する(S14)。
さらに、処理フロー実行部130は、顧客の債権に関する情報を見るか否かや、関連商品の教育プログラムを受けるか否かを問い合わせる画面を表示する部品プログラムを実行する(S14)。債権に関する情報を見るが選択された場合(S15)、処理フロー実行部130は、債権に関する情報を表示する部品プログラムを実行する(S14)。一方、関連商品の教育プログラムを受けるが選択された場合(S15)、関連商品の教育を行う部品プログラムを実行する(S14)。例えば、関連商品の教育を行う部品プログラムを全て実行するのに長時間必要な場合等は、利用者が途中で部品プログラムの実行を中断できるようにしてもよい。そして、次回中断したところから部品プログラムを実行できるようにしてもよい。
以上のように、処理フロー実行部130は、担当者処理フローを最後まで実行する(S16)。
担当者が特定の利用者からアクセス要求があった場合には直接通信したい場合がある。例えば、特定の利用者に対して、直接営業を行いたい場合がある。しかし、利用者からアクセス要求があった場合に、担当者が直接通信可能であるとは限らない。例えば、利用者からアクセス要求があった場合に、担当者が他の利用者に応対している場合等もある。このような場合には、利用者処理フローにスケジュール調整を行う部品プログラムを追加しておく。この場合の動作を説明する。
アクセス要求受信部110は、特定の利用者(担当者が直接通信したい利用者)からのアクセス要求を受信する(S11)。すると、担当者が決定され(S12)、担当者へアクセス要求があったことが通知される(S13)。しかし、このとき、担当者は利用者と直接通信できない状態であるとする。そのため、通常通り、処理フロー実行部130は利用者処理フローを実行して利用者端末200との間で処理を実行する(S14,S15)。ここで、所定のタイミングで、利用者処理フローに追加されたスケジュール調整を行う部品プログラムが実行される。
スケジュール調整を行う部品プログラムでは、担当者が利用者と直接通信したいことを伝えるとともに、担当者のスケジュールを表示する。これに対して、利用者は、利用者端末200を用いて、来店(あるいは自宅PC等からのアクセス)が可能な日時を入力する。これにより、担当者と利用者とのスケジュールを調整する。
また、上記の場合とは逆に、利用者が担当者と直接通信したいことも考えられる。この場合、利用者は利用者端末200から接続要求を通信確立部180へ送信して、担当者端末300との通信を確立してもよい。但し、利用者が接続要求を送信したときに、担当者が直接通信できない状態である場合もある。そのため、利用者が接続要求を送信した場合には、通信確立部180は、担当者からの直接通信可能であるとの応答を待って通信を確立するとしてもよい。また、担当者からの直接通信可能であるとの応答がない場合には、処理フロー実行部130は、スケジュール調整を行う部品プログラムを実行して、利用者と担当者とのスケジュールを調整してもよい。
なお、利用者が接続要求を送信したときに、担当者が直接通信できない状態である場合には、担当者以外の者(他の銀行員)が代わりに応対してもよい。つまり、通信確立部180は、他の銀行員の担当者端末300と利用者端末200との通信を確立してもよい。この場合、他の銀行員と利用者との間で行われた処理内容を、通知部170が本来の担当者の担当者端末300へ送信するようにしてもよい。これにより、後日、担当者は、送信された処理内容に基づき、利用者処理フローを更新することができる。
また、担当者は、特定の利用者端末200からアクセス要求があった場合にのみ、接続要求を出す、あるいはスケジュール調整を行う部品プログラムを実行するようにしてもよい。利用者は、様々な場所に設置されたATM(利用者端末200)を利用するが、主に利用するATMは特定の場所に設置されたものであることが多い。つまり、通常はある特定の支店に設置されたATMを利用するが、旅行などで出かけた場合にだけ通常とは異なる支店に設置されたATMを利用する場合もある。旅行などで出かけた場合に、担当者から直接営業をされたり、スケジュール調整を行ったりすることは、利用者に迷惑となる虞がある。そこで、通常利用するATMからアクセス要求があった場合にのみ、接続要求を出す、あるいはスケジュール調整を行う部品プログラムを実行するようにしてもよい。なお、例えば、アクセス要求の統計を取ることにより、各利用者が利用するATMがどこに設置されたものであるかがわかる。
例えば、処理フロー実行部130は、システムトレードを実行する部品プログラムを所定のタイミングで実行するとしてもよい。つまり、処理フロー実行部130は、予め利用者や担当者により登録された条件を満たした場合に、所定の商品を購入する、あるいは売却するという処理を実行してもよい。また、通知部170は、処理フロー実行部130が商品を購入あるいは売却する処理を実行した場合に、担当者端末300に通知してもよい。また、通知部170は、次に利用者からアクセス要求を受信した場合に、利用者端末200へ通知してもよい。
なお、担当者の再割り当てがされた場合、元の担当者がその利用者に関して蓄積した情報(例えば、(S14)や(S15)で通知部170が担当者端末300へ通知した情報)を、新たな担当者が利用できるようにする。例えば、利用者応答装置100の記憶装置に蓄積された情報であれば、アクセス権限を変更する等して新たな担当者がアクセスできる状態とする。また、元の担当者端末300の記憶装置に蓄積された情報であれば、新たな担当者の担当者端末300へ送信する。
なお、各利用者応答装置100は、ネットワークを介して接続されており、互いに連携して処理を行うものとする。例えば、銀行の利用者は、特定の支店に設置されたATMを利用するのではなく、様々な場所に設置されたATMを利用する。つまり、A支店の担当者が割り当てられた利用者が、B支店のATMを利用する場合がある。この場合には、B支店のATMからアクセス要求を受信したB支店の利用者応答装置100は、A支店の利用者応答装置100へ処理を回し、A支店の利用者応答装置100からB支店のATMへサービスを提供する。つまり、あたかも、A支店のATMからアクセス要求を受信した場合と同様に、割り当てられた担当者の担当者処理フロー又は利用者処理フローによりサービスを提供する。あるいは、B支店の利用者応答装置100がA支店の利用者応答装置100から、割り当てられた担当者の担当者処理フロー又は利用者処理フローを取得して、ATMへサービスを提供してもよい。
すなわち、利用者は、どこに設置されたATMを利用しても、割り当てられた担当者のサービスを受けることができる。
この場合、管理装置400は担当者決定部120を備え、各利用者応答装置100は担当者決定部120を備える必要はない。各利用者応答装置100がアクセス要求を受信した場合、受信したアクセス要求を管理装置400へ転送する。そして、管理装置400の担当者決定部120は担当者を決定して、その担当者が所属する支店の利用者応答装置100へ処理を割り当てる。これにより、利用者応答装置100の負荷を小さくすることができる。
なお、管理装置400はアクセス要求受信部110を備え、各利用者応答装置100はアクセス要求受信部110を備えない構成としてもよい。つまり、各利用者応答装置100がアクセス要求を受信して、受信したアクセス要求を管理装置400へ転送するのではなく、管理装置400が直接利用者端末200からアクセス要求を受信するとしてもよい。
図7は、利用者応答装置100、利用者端末200、担当者端末300のハードウェア構成の一例を示す図である。
図7に示すように、利用者応答装置100、利用者端末200、担当者端末300は、プログラムを実行するCPU911(Central・Processing・Unit、中央処理装置、処理装置、演算装置、マイクロプロセッサ、マイクロコンピュータ、プロセッサともいう)を備えている。CPU911は、バス912を介してROM913、RAM914、LCD901(Liquid Crystal Display)、キーボード902(K/B)、通信ボード915、磁気ディスク装置920と接続され、これらのハードウェアデバイスを制御する。磁気ディスク装置920(固定ディスク装置)の代わりに、光ディスク装置、メモリカード読み書き装置などの記憶装置でもよい。磁気ディスク装置920は、所定の固定ディスクインタフェースを介して接続される。
ファイル群924には、上記の説明において「標準処理フロー」、「担当者処理フロー」、「利用者処理フロー」、「部品プログラム」等の情報やデータや信号値や変数値やパラメータが、「ファイル」や「データベース」の各項目として記憶される。「ファイル」や「データベース」は、ディスクやメモリなどの記録媒体に記憶される。ディスクやメモリなどの記憶媒体に記憶された情報やデータや信号値や変数値やパラメータは、読み書き回路を介してCPU911によりメインメモリやキャッシュメモリに読み出され、抽出・検索・参照・比較・演算・計算・処理・出力・印刷・表示などのCPU911の動作に用いられる。抽出・検索・参照・比較・演算・計算・処理・出力・印刷・表示のCPU911の動作の間、情報やデータや信号値や変数値やパラメータは、メインメモリやキャッシュメモリやバッファメモリに一時的に記憶される。
また、上記の説明において「〜部」として説明するものは、「〜回路」、「〜装置」、「〜機器」、「〜手段」、「〜機能」であってもよく、また、「〜ステップ」、「〜手順」、「〜処理」であってもよい。また、「〜装置」として説明するものは、「〜回路」、「〜装置」、「〜機器」、「〜手段」、「〜機能」であってもよく、また、「〜ステップ」、「〜手順」、「〜処理」であってもよい。さらに、「〜処理」として説明するものは「〜ステップ」であっても構わない。すなわち、「〜部」として説明するものは、ROM913に記憶されたファームウェアで実現されていても構わない。或いは、ソフトウェアのみ、或いは、素子・デバイス・基板・配線などのハードウェアのみ、或いは、ソフトウェアとハードウェアとの組み合わせ、さらには、ファームウェアとの組み合わせで実施されても構わない。ファームウェアとソフトウェアは、プログラムとして、ROM913等の記録媒体に記憶される。プログラムはCPU911により読み出され、CPU911により実行される。すなわち、プログラムは、上記で述べた「〜部」としてコンピュータ等を機能させるものである。あるいは、上記で述べた「〜部」の手順や方法をコンピュータ等に実行させるものである。
Claims (3)
- 利用者が使用する利用者端末から、利用者の識別情報を含むアクセス要求を通信装置を介して受信するアクセス要求受信部と、
前記アクセス要求受信部が受信したアクセス要求に基づき、前記利用者に対応する担当者を処理装置により決定する担当者決定部と、
標準の処理が定義された標準処理フローであって、複数の部品プログラムの実行順序が定義された標準処理フローの一部の部品プログラムを、担当者毎に他の部品プログラムに置き換え、さらにその一部の部品プログラムを利用者毎に他の部品プログラムに置き換えた利用者処理フローを記憶装置に記憶する処理フロー記憶部と、
前記処理フロー記憶部が記憶した利用者処理フローであって、前記担当者決定部が決定した担当者用に一部の部品プログラムを置き換え、さらにその一部の部品プログラムを前記アクセス要求に含まれる識別情報により識別される利用者用に置き換えた利用者処理フローを処理装置により実行して、利用者端末へ応答を送信する処理フロー実行部と、
前記処理フロー実行部が前記利用者処理フローを実行して利用者端末へ送信した応答に対して、利用者端末から応答を通信装置を介して受信する応答受信部と、
前記応答受信部が受信した応答に応じて、前記利用者の前記利用者処理フローの一部の部品プログラムを他の部品プログラムに置き換えるプログラム置換部と
を備えることを特徴とする利用者応対装置。 - 前記利用者応対装置は、さらに、
前記担当者決定部が決定した担当者が使用する担当者端末へ、利用者からアクセス要求があったことを通知する通知部と、
前記通知部がアクセス要求があったことを通知した担当者端末から接続要求を受信した場合に、前記担当者端末と前記利用者端末との通信を確立する通信確立部と
を備えることを特徴とする請求項1に記載の利用者応対装置。 - 利用者が使用する利用者端末から、利用者の識別情報を含むアクセス要求を通信装置を介して受信するアクセス要求受信処理と、
前記アクセス要求受信処理で受信したアクセス要求に基づき、前記利用者に対応する担当者を処理装置により決定する担当者決定処理と、
標準の処理が定義された標準処理フローであって、複数の部品プログラムの実行順序が定義された標準処理フローの一部の部品プログラムを、担当者毎に他の部品プログラムに置き換え、さらにその一部の部品プログラムを利用者毎に他の部品プログラムに置き換えた利用者処理フローを記憶した記憶装置から、前記担当者決定処理で決定した担当者用に一部の部品プログラムを置き換え、さらにその一部の部品プログラムを前記アクセス要求に含まれる識別情報により識別される利用者用に置き換えた利用者処理フローを取得して、取得した利用者処理フローを処理装置により実行して、利用者端末へ応答を送信する処理フロー実行処理と、
前記処理フロー実行処理で前記利用者処理フローを実行して利用者端末へ送信した応答に対して、利用者端末から応答を通信装置を介して受信する応答受信処理と、
前記応答受信処理で受信した応答に応じて、前記利用者の前記利用者処理フローの一部の部品プログラムを他の部品プログラムに置き換えるプログラム置換処理と
をコンピュータに実行させることを特徴とする利用者応対プログラム。
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