JP2009149719A - インクジェット用イエローインク、インクジェット着色方法および着色物 - Google Patents

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Abstract

【課題】 濃色であり、インク安定性に優れ、サイディング材などの屋外用途の素材にも使用可能な耐候性に優れたインクジェット用イエローインクおよびそれを使用したインクジェット着色方法を提供する。
【解決手段】 黄色系顔料として(a)シー・アイ・ピグメントイエロー42および(b)シー・アイ・ピグメントレッド101を含有するインクジェット用イエローインク。濃色であり、インク安定性に優れたイエローインクが得られ、さらに、サイディング材などの屋外用途の素材に用いることに耐えうる耐候性を実現し、濃い黄色系の表現が可能となる。
【選択図】なし

Description

本発明は、インクジェット用イエローインクおよびそれを使用したインクジェット着色方法に関する。詳細には、濃色であり、インク安定性に優れ、且つ耐候性に優れたインクジェット用イエローインクおよびそれを使用したインクジェット着色方法に関する。
従来から様々な素材への着色方法としてインクジェットプリントが研究されているが、屋外用途の場合、あらゆる自然条件に対応することのできる優れた耐候性が必要である。耐候性とは、熱、光、水などに曝された場合であっても、素材上に着色された画像等が一定期間、変色や退色をせずに保持される性質であって、屋外で使用する着色物用のインクジェットインクについてもさまざまな試みがなされている。
インクジェットインクの着色剤として、染料よりも耐候性に優れた有機顔料を組み合わせたイエローインクが提案されている(例えば、特許文献1および2参照)。しかしながら、屋外用途においては長期間太陽光に曝されることになるため、有機顔料を使用した場合では退色を免れることは困難である。屋外用途の場合には、通常屋外にて5〜10年間、熱、光、水などに曝露された後もほとんど退色しない耐候性が求められる。
そこで、有機顔料よりも耐候性の優れた無機顔料が着色剤として使用されている。しかしながら、無機顔料は耐候性が優れているものの、有機顔料に比較すると着色力や鮮明性に劣るものが多く、また顔料が沈降し易くインク安定性に劣るといった問題がある。さらに無機顔料の中でも着色力や鮮明性に優れるものがあるが、これらは水銀、鉛、カドミウム、クロムなどの有害物質を含み、人体や環境への影響を考慮すると使用すべきではない。
そこで、無機複合酸化物顔料を用いた、顔料の沈降がなく、耐候性に優れ、色相の鮮明性に優れたインクジェット用インクが提案されている(例えば、特許文献3参照)。しかしながら、無機複合酸化物顔料は耐候性には優れているものの、やはり有機顔料に比較すると着色力や鮮明性に劣るものが多い。また、ここで使用されている無機複合酸化物顔料は、分散し過ぎると結晶構造が破壊されるためか、色が淡くなる傾向にある。なかでも、黄色無機複合酸化物顔料は着色力に乏しいため、濃度を高くしようとすると非常に多くの顔料を必要としてしまい、インクジェット用インクとしては実現性がない。すなわち、実質的にインクの高濃度化が困難となる。
一般的に高濃度な着色物を得るためには、インク中の顔料固形分を増量すればよいが、インクが増粘することになることで吐出が困難となり、また、ノズル詰りが発生するおそれもある。したがって、インクジェット用としては顔料固形分の増量にも限界がある。
このように、サイディング材などの屋外用途の素材に対して、濃色表現、耐候性に優れた着色物を得ることができ、インク安定性に優れたイエローインクは未だ開発されていないのが現状である。
特開2000−281952号公報 特開2001−81369号公報 特開2001−55530号公報
上記事情に鑑み、本発明は、濃色であり、インク安定性に優れ、サイディング材などの屋外用途の素材にも使用可能な耐候性に優れたインクジェット用イエローインクおよびそれを使用したインクジェット着色方法を提供することを目的とする。
上記課題に対し、特定の顔料を組み合わせることにより、濃色であり、インク安定性に優れ、さらには顕著に優れた耐候性を得ることができることを見出し、以下の構成により本発明の目的を達成することができた。すなわち本発明は、下記のインクジェット用イエローインクである。
1)黄色系顔料として(a)Fe・HOおよび(b)Feを含有するインクジェット用イエローインク。
2)黄色系顔料(a)がシー・アイ・ピグメントイエロー42であり、黄色系顔料(b)がシー・アイ・ピグメントレッド101である1)に記載のインクジェット用イエローインク。
3)黄色系顔料(b)の平均粒子径が10〜100nmである1)または2)いずれかに記載のインクジェット用イエローインク。
4)黄色系顔料(a)と黄色系顔料(b)の重量比が90:10〜10:90である1)〜3)いずれかに記載のインクジェット用イエローインク。
5)黄色系顔料(a)および黄色系顔料(b)が0.1〜15重量部含有されている1)〜4)いずれかに記載のインクジェット用イエローインク。
6)反応性モノマーおよび/または反応性オリゴマーを溶媒として含有する1)〜5)いずれかに記載のインクジェット用イエローインク。
7)1)〜6)いずれかに記載のイエローインクを使用して着色媒体に模様を形成することを特徴とするインクジェット着色方法。
8)7)に記載のインクジェット着色方法を使用して得られることを特徴とする着色物。
本発明により、濃色であり、インク安定性に優れたイエローインクが得られる。さらに、サイディング材などの屋外用途の素材に用いることに耐えうる耐候性を実現し、濃い黄色系の表現が可能となる。
本発明のインクジェット用イエローインクは、黄色系顔料として(a)Fe・HOおよび(b)Feを含有する。
このように、(a)および(b)の顔料を混ぜ合わせることで、濃色表現を可能にするイエローインクが得られる。また顔料をインク中に複数混ぜ合わせることは、化学組成や表面状態の違う顔料が混在することとなり分散状態が破壊され安定性が劣る傾向にあるが、本発明で用いる特定の化学組成の顔料を組み合わせることで分散状態の破壊を防止できインク安定性を得ることができる。
さらに本発明のイエローインクには特定の無機顔料を使用しているため、耐候性に顕著に優れたイエローインクが得られる。
前記黄色系顔料(a)と黄色系顔料(b)の重量比は、本発明の効果を発揮させるために90:10〜10:90であることが好ましい。
かかる黄色系顔料(a)としては、シー・アイ・ピグメントイエロー42が好ましく、黄色系顔料(b)としてはシー・アイ・ピグメントレッド101が好ましい。シー・アイ・ピグメントレッド101は粒子径により色相が変化する特徴を有し、粒子径が小さいと黄みを呈し、粒子径が大きいと紫みを呈する。
前記黄色系顔料(a)としては、赤みの黄色系顔料(b)と混色して濃色を表現するために、平均粒子径が10〜170nmであることが好ましく、30〜100nmであることがより好ましい。平均粒子径が10nm未満であると濃色を表現しにくくなる傾向にあり、170nmを超えると色がくすむ傾向にあるだけでなくインクの安定性が悪くなる傾向にある。
さらに黄色系顔料(b)としては、黄色系顔料(a)と混色して外装材や外構材料に通常使用される黄色の色域を表現するために、平均粒子径が10〜100nmであることが好ましく、30〜90nmであることがより好ましい。平均粒子径が10nm未満であると濃色を表現しにくくなる傾向にあり、100nmを超えると赤みが強くなるため、表現できる色域が狭くなるおそれがある。
本発明の平均粒子径は次のように測定される。顔料を透過型電子顕微鏡で撮影し、撮影された顔料一次粒子の直径(長軸)を測定する。これを一次粒子100個について実施し、得られた粒子径の平均値を求め平均粒子径とする。
本発明では特定の粒子径の顔料を組み合わせることで、さらに色表現に優れ、インク安定性に優れたイエローインクが得られ好ましい。
イエローインクに含まれる顔料は、インク100重量部中0.1〜15重量部含有されていることが好ましく、0.5〜10重量部含有されていることがより好ましい。顔料の含有量が0.1重量部より少ないとインクの濃度として不十分になる傾向にあり、15重量部を超えるとノズルからの吐出が困難になる傾向にある。
本発明のイエローインクは、インクジェット着色の際、マゼンタインク、シアンインクおよびブラックインクと併用し、3原色インクセットまたは4原色インクセットとして使用することができる。含有する顔料としては、縮合多環化合物(シー・アイ・ピグメントレッド122、シー・アイ・ピグメントレッド149、シー・アイ・ピグメントレッド168、シー・アイ・ピグメントレッド178、シー・アイ・ピグメントレッド179、シー・アイ・ピグメントレッド190、シー・アイ・ピグメントレッド202、シー・アイ・ピグメントレッド224、シー・アイ・ピグメントレッド242、シー・アイ・ピグメントレッド254、シー・アイ・ピグメントレッド255、シー・アイ・ピグメントレッド270、シー・アイ・ピグメントレッド272およびシー・アイ・ピグメントバイオレット19)などの赤色有機顔料、および酸化鉄(シー・アイ・ピグメントレッド101)など赤色無機顔料、フタロシアニン化合物(シー・アイ・ピグメントブルー15、シー・アイ・ピグメントブルー15:1、シー・アイ・ピグメントブルー15:2、シー・アイ・ピグメントブルー15:3、シー・アイ・ピグメントブルー15:4、シー・アイ・ピグメントブルー15:6およびシー・アイ・ピグメントブルー16)などの青色有機顔料、およびフェロシアン化物(シー・アイ・ピグメントブルー27)などの青色無機顔料、カーボンブラック(シー・アイ・ピグメントブラック7)などの黒色無機顔料が挙げられる。さらに、酸化チタン(シー・アイ・ピグメントホワイト6)などの白色無機顔料からなるインクを併用したインクセットとすることもできる。
本発明のイエローインクは、濃い黄色を表現することができるため、利点としてオレンジインクやグリーンインクなどの特色インクを用いずに広範囲の色表現を可能とする。
本発明で、顔料における耐候性とは、とくに太陽光に対する耐性(耐光性)のことであり、屋外にて5〜10年間曝露された後もほとんど退色しないことを意味している。耐候性は、例えばサンシャインウェザーメーターやメタルウェザー、スーパーUVなどの試験機を用いて短期間で確認することができる。
本発明で使用される溶媒としては、水、有機溶媒および反応性モノマーおよび/または反応性オリゴマーがあげられ、これらの中で反応性モノマーおよび/または反応性オリゴマーが好ましい。
反応性モノマーおよび反応性オリゴマーは特に限定されないが、紫外線の照射により硬化するものであり、いわゆる、紫外線硬化型樹脂である。この紫外線硬化型樹脂は、紫外線が照射されることにより樹脂が瞬時に硬化する特徴を有しているため、記録基材に対してインク受容層を必要としないというメリットがあり、その硬化物は基材との密着性に優れている。さらにインクの溶媒として紫外線硬化型樹脂を使用することは、溶媒自体(紫外線硬化型樹脂)が樹脂であるため、水や有機溶媒を溶媒として使用したインク系よりも樹脂分を多く設計することができ、すなわち顔料の耐光性および基材との密着性にも優れたものが得られる。
反応性モノマーとしては、例えばジペンタエリスリトールヘキサアクリレートやそれらの変性体などの6官能アクリレート;ジペンタエリスリトールヒドロキシペンタアクリレートなどの5官能アクリレート;ペンタジトリメチロールプロパンテトラアクリレート、ペンタエリスリトールテトラアクリレートなどの4官能アクリレート;トリメチロールプロパントリアクリレート、ペンタエリスリトールトリアクリレート、トリス(2−ヒドロキシエチル)イソシアヌレートトリアクリレート、グリセリルトリアクリレートなどの3官能アクリレート;ヒドロキシピバリン酸ネオペンチルグリコールジアクリレート、ポリテトラメチレングリコールジアクリレート、トリメチロールプロパンアクリル酸安息香酸エステル、ジエチレングリコールジアクリレート、トリエチレングリコールジアクリレート、テトラエチレングリコールジアクリレート、ポリエチレングリコール(200)ジアクリレート、ポリエチレングリコール(400)ジアクリレート、ポリエチレングリコール(600)ジアクリレート、ネオペンチルグリコールジアクリレート、1,3−ブタンジオールジアクリレート、1,4−ブタンジオールジアクリレート、1,6−ヘキサンジオールジアクリレート、1,9−ノナンジオールジアクリレート、ジメチロール−トリシクロデカンジアクリレート、ビスフェノールAジアクリレートなどの2官能アクリレート;および、カプロラクトンアクリレート、トリデシルアクリレート、イソデシルアクリレート、イソオクチルアクリレート、イソミリスチルアクリレート、イソステアリルアクリレート、2−エチルヘキシル−ジグリコールジアクリレート、2−ヒドロキシブチルアクリレート、2−アクリロイロキシエチルヘキサヒドロフタル酸、ネオペンチルグリコールアクリル酸安息香酸エステル、イソアミルアクリレート、ラウリルアクリレート、ステアリルアクリレート、ブトキシエチルアクリレート、エトキシ−ジエチレングリコールアクリレート、メトキシ−トリエチレングリコールアクリレート、メトキシ−ポリエチレングリコールアクリレート、メトキシジプロピレングリコールアクリレート、フェノキシエチルアクリレート、フェノキシ−ポリエチレングリコールアクリレート、ノニルフェノールアクリレート、テトラヒドロフルフリルアクリレート、イソボニルアクリレート、2−ヒドロキシエチルアクリレート、2−ヒドロキシプロピルアクリレート、2−ヒドロキシ−3−フェノキシプロピルアクリレート、2−アクリロイロキシエチル−コハク酸、2−アクリロイロキシエチル−フタル酸、2−アクリロイロキシエチル−2−ヒドロキシエチル−フタル酸などの単官能アクリレートが挙げられる。
反応性モノマーとしてはさらに、前記反応性モノマーにリンやフッ素、エチレンオキサイドやプロピレンオキサイドの官能基を付与した反応性モノマーが挙げられる。
本発明に使用するインクには、これらの反応性モノマーを単独または2種以上を組み合わせて使用することができる。なかでも、強じん性、柔軟性に優れる点で、2官能モノマーが好ましい。2官能モノマーのなかでは、難黄変性である点で、炭化水素からなる脂肪族反応性モノマー、具体的には1,6−ヘキサンジオールジアクリレート、ネオペンチルグリコールジアクリレート、1,3−ブタンジオールジアクリレート、1,4−ブタンジオールジアクリレート、1,9−ノナンジオールジアクリレートなどが好ましい。
前記反応性モノマーは、本発明に用いるインク100重量部中に50〜85重量部含まれることが好ましい。50重量部未満の場合、インク粘度が高くなるため吐出不良を生じるおそれがあり、85重量部を超えると硬化に必要な他の成分が不足し、硬化不良になるおそれがある。
反応性オリゴマーとしては、ウレタンアクリレート、ポリエステルアクリレート、エポキシアクリレート、シリコンアクリレート、ポリブタジエンアクリレートが挙げられ、単独または2種以上を組み合わせて使用することができる。なかでも、強じん性、柔軟性および付着性に優れる点で、ウレタンアクリレートが好ましい。ウレタンアクリレートのなかでは、難黄変性である点で、炭化水素からなる脂肪族ウレタンアクリレートがさらに好ましい。
前記反応性オリゴマーは、本発明に用いるインク100重量部中に1〜40重量部含まれることが好ましく、5〜40重量部がより好ましく、10〜30重量部がさらに好ましい。反応性オリゴマーが1〜40重量部であれば、インクの強じん性、柔軟性および密着性を、より向上させることができる傾向にある。
本発明に使用する溶媒が反応性モノマーおよび/または反応性オリゴマーである場合、本発明に使用するインクには光重合開始剤を添加することができる。光重合開始剤としては、ベンゾイン類、ベンジルケタール類、アミノケトン類、チタノセン類、ビスイミダゾール類、ヒドロキシケトン類およびアシルホスフィンオキサイド類が挙げられ、単独または2種以上を組み合わせて使用することができる。
光重合開始剤のなかでは、高反応性であり、難黄変性である点で、ヒドロキシケトン類およびアシルホスフィンオキサイド類が好ましい。
光重合開始剤の添加量は、本発明に用いるインク100重量部中1〜15重量部であることが好ましく、3〜10重量部であることがより好ましい。1重量部未満では重合が不完全で膜が未硬化となるおそれがあり、15重量部を超えても、それ以上の硬化率や硬化スピードの効率向上が期待できず、コスト高となる。
本発明に用いるインクには、必要に応じて、顔料を分散させる分散剤を添加してもよい。分散剤としては、アニオン系界面活性剤、カチオン系界面活性剤、ノニオン系界面活性剤、両性イオン界面活性剤および高分子系分散剤などが挙げられ、単独もしくは2種以上を組み合わせて使用することができる。
前記分散剤のインクへの添加量は、顔料の種類に応じて適宜決定されるものであるが、インクに含まれる顔料100重量部に対して5〜150重量部であることが好ましく、30〜80重量部であることがより好ましい。分散剤が5重量部より少ないと、顔料がうまく分散しない傾向にあり、150重量部を超えると、分散剤が顔料の分散を逆に阻害することがある。また、インクコストが高くなる傾向にある。
本発明に用いるインクには、さらに必要に応じて、光重合開始剤の開始反応を促進させるための増感剤、熱安定剤、酸化防止剤、防腐剤、消泡剤、浸透剤、樹脂バインダー、樹脂エマルジョン、還元防止剤、レベリング剤、pH調整剤、顔料誘導体、重合禁止剤、紫外線吸収剤および光安定剤などの添加剤を加えることもできる。
本発明のインクは、使用する材料を混合し、さらにその混合物をロールミル、ボールミル、コロイドミル、ジェットミルまたはビーズミルなどの分散機を使って分散させ、その後、濾過を行うことで得ることができる。なかでも、短時間かつ大量に分散できることから、ビーズミルが好ましい。
本発明に用いるインクの粘度は、溶媒が水および有機溶媒の場合は、30℃において1〜20mPa・sであることが好ましく、2〜15mPa・sであることがより好ましい。溶媒が反応性モノマーおよび/または反応性オリゴマーの場合は、50℃において1〜20mPa・sであることが好ましく、2〜15mPa・sであることがより好ましい。粘度が1mPa・s未満であると、インクの粘度が低すぎることにより吐出量が多くなりすぎ、インクの吐出が不安定になるおそれがあり、20mPa・sを超えるとインクの粘度が高すぎて吐出ができないおそれがある。
吐出時のインクの表面張力は、様々な着色素材に対応するため、15〜40dyne/cmであることが好ましく、20〜30dyne/cmであることがより好ましい。15dyne/cmより小さいと、濡れ性が良くなりすぎるため、画像が滲む傾向にあり、また、プリンタヘッドへのインクの供給が困難になる。40dyne/cmを超えると、濡れ性が悪くなるため、素材上でインクがはじかれ、画像が不鮮明になる傾向がある。
本発明のインクを用いることのできるインクジェット記録装置は、とくに限定されない。たとえば、荷電変調方式、マイクロドット方式、帯電噴射制御方式およびインクミスト方式などの連続方式、ステムメ方式、パルスジェット方式、バブルジェット(登録商標)方式および静電吸引方式などのオン・デマンド方式などを用いることができる。
上記のインクジェット記録装置において本発明に用いるインクを使用する場合、該インクジェット記録装置に装備されたヘッドに加熱装置を装備し、インクを加熱することによりインク粘度を低くして吐出してもよい。インクの加熱温度としては25〜150℃が好ましく、30〜70℃がより好ましい。溶媒として反応性モノマーおよび/または反応性オリゴマーを用いる場合、インクの加熱温度は、反応性モノマーおよび/または反応性オリゴマーの熱に対する硬化性を考慮して定められ、熱により硬化が開始する温度よりも低く設定する。
本発明に用いるインクに含まれる反応性モノマーおよび/または反応性オリゴマーを硬化させるための紫外線照射の条件としては、紫外線ランプの出力が、50〜280W/cmが好ましく、80〜200W/cmがより好ましい。紫外線ランプの出力が50W/cm未満であると、紫外線のピーク強度および積算光量不足によりインクが十分に硬化しない傾向にあり、280W/cmを超えると、着色媒体が紫外線ランプの熱により変形または溶融し、またインクの硬化皮膜が劣化する傾向にある。
紫外線の照射時間は、0.1〜20秒が好ましく、0.5〜10秒がより好ましい。紫外線ランプの照射時間が20秒より長いと、着色媒体が紫外線ランプの熱により変形または溶融し、またインクの硬化皮膜が劣化する傾向があり、0.1秒より短いと、紫外線の積算光量不足となり、紫外線硬化型インクが十分に硬化しない傾向にある。
本発明のインクジェット着色方法を使用することのできる着色媒体としては、繊維類、皮革類、フィルム類、紙類および金属箔類などの可撓性基材、プラスチック類、セラミックス類、ガラス類、木材および金属類などがあげられ、とくに限定されない。
前記着色媒体には、必要に応じてプライマー処理などの前処理を行うことも可能である。さらに、着色の後、着色物に対してトップコートやエンボス加工などの後加工を実施することも可能であり、特に限定されない。
屋外用途の目的とする着色媒体は、金属類、窯業類であることが好ましい。金属類としては、とくに限定されるものではないが、普通鋼板、ガルバリウム鋼板などのめっき鋼板、塗装鋼板、ステンレス鋼板などの鋼板、アルミニウム板および銅板などが挙げられる。さらに金属サイディング材のように、金属類に下地塗装層として各種樹脂コートを施したPCM鋼板も挙げられる。
また金属サイディング材にはエンボス加工、絞り成型加工などによりタイル調、レンガ調、木目調などの凹凸を施してもよい。さらに裏面は、断熱性、防音性を付与するために樹脂発泡体、石膏ボードなどの無機素材を芯材とし、アルミラミネートクラフト紙などの裏面材で被覆してもよい。
窯業類としては、とくに限定されるものではないが、素焼陶板(吸水性)、施釉・焼成した陶板(非吸水性)、セメント板などが挙げられる。さらに窯業サイディング材のように、セメント質原料および繊維質原料などを用いて板状に成形したものも挙げられる。また窯業サイディング材には、エンボス加工などによりタイル調、レンガ調、木目調などの凹凸を施してもよい。
着色媒体の厚さおよび形状もとくに限定されず、用途、使用する場所、形態などに応じて適宜設定することができる。
前記着色媒体へのインク付与量は、1〜100g/mであることが好ましく。1〜50g/mであることがより好ましい。1g/m未満の場合、十分に着色することが困難となる傾向にあり、100g/mを超えると、付与量が多すぎるためにインクの滲みや硬化不良が発生する傾向がある。
本発明のインクは、建造物の外壁、屋根材、柱、扉といった外装材、門扉、塀、玄関アプローチといった外構用材料、看板および標識など、とくに屋外で使用されるものに対して、好ましく使用することができる。
本発明のインクジェット着色方法を用いて着色模様が形成された着色物は、本発明に用いるインクが耐候性を有しているため、屋外で使用しても退色がほとんどみられない。
本発明のインクジェット着色方法を用いて着色模様が形成された屋外用着色物において、該着色摸様のインク層の厚さは、1〜150μmであることが好ましく、更には2〜110μmであることが好ましい。1μmより薄いと、十分な着色を得ることが困難となる傾向にあり、150μmを超えると、インク層が厚くなりすぎるため、インク層の割れや剥れが発生する傾向にある。
本発明に用いるインクが、溶媒として紫外線硬化型樹脂である反応性モノマーおよび/または反応性オリゴマーを含む場合、屋外用着色物の着色媒体上に形成された着色摸様のインク層は該媒体との密着性に優れるため、後加工としてエンボス加工や折り曲げ加工などを行っても、剥離し難いものである。
以下、実施例によって説明するが、本発明はこれらに限定されるものではない。
〔イエローインク原液Aの作製〕
無機顔料(TRANS OXIDE YELLOW AC2544、シー・アイ・ピグメントイエロー42、酸化鉄(Fe・HO)、大日精化工業(株)製)を30重量部、分散剤(SOLSPERSE36000、日本ルーブリゾール(株)製)を10重量部、反応性モノマー(SR238F、1,6−ヘキサンジオールジアクリレート、2官能、サートマー(株)製)を60重量部加え、ビーズミル分散機を用いて分散した後、濾過を行って不純物を除去し、均質なイエローインク原液Aを作製した。使用した無機顔料の平均粒子径は112nmであった。
〔イエローインク原液Bの作製〕
無機顔料(Sicotrans Red L2818、シー・アイ・ピグメントレッド101、酸化鉄(Fe)、BASFジャパン(株)製)を使用したほかはイエローインク原液Aと同様にして、イエローインク原液Bを作製した。使用した無機顔料の平均粒子径は77nmであった。
〔イエローインク原液Cの作製〕
無機顔料(Sicopal Yellow L1100、シー・アイ・ピグメントイエロー184、バナジウム酸ビスマス、BASFジャパン(株)製)を使用したほかはイエローインク原液Aと同様にして、イエローインク原液Cを作製した。使用した無機顔料の平均粒子径は260nmであった。
〔イエローインク原液Dの作製〕
有機顔料(CROMOPHTAL Jet Yellow 8GT、シー・アイ・ピグメントイエロー128、縮合アゾ、チバ・ジャパン(株)製)、分散剤として(SOLSPERSE32000、日本ルーブリゾール(株)製)を使用したほかはイエローインク原液Aと同様にして、イエローインク原液Dを作製した。使用した有機顔料の平均粒子径は100nmであった。
〔イエローインク原液Eの作製〕
無機顔料(TRANS OXIDE YELLOW AC2544、シー・アイ・ピグメントイエロー42、酸化鉄(Fe・HO)、大日精化工業(株)製)を30重量部、分散剤(HPD−96、BASFジャパン(株)製)を10重量部、バインダー(ジョンクリル741、BASFジャパン(株)製)を10重量部、および純水を50重量部加え、ビーズミル分散機を用い分散した後、濾過を行って不純物除去し、均質なイエローインク原液Eを作製した。使用した無機顔料の平均粒子径は112nmであった。
〔イエローインク原液Fの作製〕
無機顔料(Sicotrans Red L2818、シー・アイ・ピグメントレッド101、酸化鉄(Fe)、BASFジャパン(株)製)を使用したほかはイエローインク原液Eと同様にして、イエローインク原液Fを作製した。使用した無機顔料の平均粒子径は77nmであった。
〔イエローインク原液Gの作製〕
無機顔料(TRANS OXIDE YELLOW AC2544、シー・アイ・ピグメントイエロー42、酸化鉄(Fe・HO)、大日精化工業(株)製)を30重量部、分散剤(ジョンクリル611、BASFジャパン(株)製)を10重量部、バインダー(スチレンーアクリル酸−メタアクリル酸樹脂)を10重量部、メチルエチルケトンを25重量部、およびイソプロピルアルコールを25重量部加え、ビーズミル分散機を用い分散した後、濾過を行って不純物除去し、均質なイエローインク原液Gを作製した。使用した無機顔料の平均粒子径は112nmであった。
〔イエローインク原液Hの作製〕
無機顔料(Sicotrans Red L2818、シー・アイ・ピグメントレッド101、酸化鉄(Fe)、BASFジャパン(株)製)を使用したほかはイエローインク原液Gと同様にして、イエローインク原液Hを作製した。使用した無機顔料の平均粒子径は77nmであった。
〔マゼンタインク原液Aの作製〕
無機顔料(160ED、シー・アイ・ピグメントレッド101、酸化鉄(Fe)、戸田工業(株)製)を30重量部、分散剤(SOLSPERSE36000、日本ルーブリゾール(株)製)を10重量部、反応性モノマー(SR238F、1,6−ヘキサンジオールジアクリレート、2官能、サートマー(株)製)を60重量部加え、ビーズミル分散機を用いて分散した後、濾過を行って不純物を除去し、均質なマゼンタインク原液Aを作製した。
〔マゼンタインク原液Bの作製〕
無機顔料(160ED、シー・アイ・ピグメントレッド101、酸化鉄(Fe)、戸田工業(株)製)を30重量部、分散剤(HPD−96、BASFジャパン(株)製)を10重量部、バインダー(ジョンクリル741、BASFジャパン(株)製)を10重量部、および純水50重量部を使用したほかはマゼンタインク原液Aと同様にして、マゼンタインク原液Bを作製した。
〔マゼンタインク原液Cの作製〕
無機顔料(160ED、シー・アイ・ピグメントレッド101、酸化鉄(Fe)、戸田工業(株)製)を30重量部、分散剤(ジョンクリル611、BASFジャパン(株)製)を10重量部、バインダー(スチレンーアクリル酸−メタアクリル酸樹脂)を10重量部、メチルエチルケトンを25重量部、およびイソプロピルアルコール25重量部を使用したほかはマゼンタインク原液Aと同様にして、マゼンタインク原液Cを作製した。
〔マゼンタインク1の作製〕
マゼンタインク原液Aを30重量部、反応性オリゴマー(CN985B88、脂肪族ウレタンアクリレート、2官能、サートマー(株)製)を20重量部、反応性モノマー(SR238F、1,6−ヘキサンジオールジアクリレート、2官能、サートマー(株)製)を45重量部、および光重合開始剤(イルガキュア2959、1−〔4−(2−ヒドロキシエトキシ)−フェニル〕2−ヒドロキシ−2−メチルー1−プロパンー1−オン、チバ・ジャパン(株)製)を5重量部加えて混ぜ合わせ、濾過を行って不純物を除去し、均質なマゼンタインク1を作製した。
〔マゼンタインク2の作製〕
マゼンタインク原液Bを30重量部、バインダー(ジョンクリル741、BASFジャパン(株)製)を10重量部、湿潤剤(プロピレングリコール)を10重量部、および純水を50重量部加えて混ぜ合わせ、濾過を行って不純物を除去し、均質なマゼンタインク2を作製した。
〔マゼンタインク3の作製〕
マゼンタインク原液Cを30重量部、バインダー(スチレンーアクリル酸−メタアクリル酸樹脂)を10重量部、メチルエチルケトンを40重量部、およびイソプロピルアルコールを20重量部加えて混ぜ合わせ、濾過を行って不純物を除去し、均質なマゼンタインク3を作製した。
〔シアンインク原液Aの作製〕
無機顔料(690H、シー・アイ・ピグメントブルー27、紺青、大日精化工業(株)製)を30重量部、分散剤(SOLSPERSE36000、日本ルーブリゾール(株)製)を10重量部、反応性モノマー(SR238F、1,6−ヘキサンジオールジアクリレート、2官能、サートマー(株)製)を60重量部加え、ビーズミル分散機を用いて分散した後、濾過を行って不純物を除去し、均質なシアンインク原液Aを作製した。
〔シアンインク原液Bの作製〕
無機顔料(690H、シー・アイ・ピグメントブルー27、紺青、大日精化工業(株)製)を30重量部、分散剤(HPD−96、BASFジャパン(株)製)を10重量部、バインダー(ジョンクリル741、BASFジャパン(株)製)を10重量部、および純水50重量部を使用したほかはシアンインク原液Aと同様にして、シアンインク原液Bを作製した。
〔シアンインク原液Cの作製〕
無機顔料(690H、シー・アイ・ピグメントブルー27、紺青、大日精化工業(株)製)を30重量部、分散剤(ジョンクリル611、BASFジャパン(株)製)を10重量部、バインダー(スチレンーアクリル酸−メタアクリル酸樹脂)を10重量部、メチルエチルケトンを25重量部、およびイソプロピルアルコール25重量部を使用したほかはシアンインク原液Aと同様にして、シアンインク原液Cを作製した。
〔シアンインク1の作製〕
シアンインク原液Aを30重量部、反応性オリゴマー(CN985B88、脂肪族ウレタンアクリレート、2官能、サートマー(株)製)を20重量部、反応性モノマー(SR238F、1,6−ヘキサンジオールジアクリレート、2官能、サートマー(株)製)を45重量部、および光重合開始剤(イルガキュア2959、1−〔4−(2−ヒドロキシエトキシ)−フェニル〕2−ヒドロキシ−2−メチルー1−プロパンー1−オン、チバ・ジャパン(株)製)を5重量部加えて混ぜ合わせ、濾過を行って不純物を除去し、均質なシアンインク1を作製した。
〔シアンインク2の作製〕
シアンインク原液Bを30重量部、バインダー(ジョンクリル741、BASFジャパン(株)製)を10重量部、湿潤剤(プロピレングリコール)を10重量部、および純水を50重量部加えて混ぜ合わせ、濾過を行って不純物を除去し、均質なシアンインク2を作製した。
〔シアンインク3の作製〕
シアンインク原液Cを30重量部、バインダー(スチレンーアクリル酸−メタアクリル酸樹脂)を10重量部、メチルエチルケトンを40重量部、およびイソプロピルアルコールを20重量部加えて混ぜ合わせ、濾過を行って不純物を除去し、均質なシアンインク3を作製した。
実施例1
〔イエローインク1の作製〕
イエローインク原液Aを15重量部、イエローインク原液Bを15重量部、反応性オリゴマー(CN985B88、脂肪族ウレタンアクリレート、2官能、サートマー(株)製)を20重量部、反応性モノマー(SR238F、1,6−ヘキサンジオールジアクリレート、2官能、サートマー(株)製)を45重量部、および光重合開始剤(イルガキュア2959、1−〔4−(2−ヒドロキシエトキシ)−フェニル〕2−ヒドロキシ−2−メチルー1−プロパンー1−オン、チバ・ジャパン(株)製)を5重量部加えて混ぜ合わせ、濾過を行って不純物を除去し、均質なイエローインク1を作製した。
得られたイエローインク1をインクジェットプリンタにより下記条件にて着色媒体に付与し、紫外線ランプによりインクを硬化させることにより黄色着色物11を得た。インクの付与量は20g/mであった。さらにイエローインク1とマゼンタインク1を50/50の割合で、イエローインク1とシアンインク1を50/50の割合で着色媒体に付与し、紫外線ランプによりインクを硬化させることによりオレンジ色着色物12、緑色着色物13を得た。インクの合計付与量はそれぞれ20g/mであった。またインクの膜厚はそれぞれ21μmであった。
〔着色媒体〕
金属板 (ガルバリウム鋼板、アクリルPCM塗装品、厚み0.5mm)
〔プリント条件〕
ノズル径 : 70μm
印加電圧 : 50V
パルス幅 : 20μs
駆動周波数: 3kHz
解像度 : 360dpi
加熱温度 : 60℃
〔紫外線照射条件〕
ランプ種類: メタルハライドランプ
電圧 : 200W/cm
照射時間 : 1秒間
照射距離 : 10cm
〔濃度・色相の評価〕
黄色着色物11の濃度を、分光測色計(CM−3600d、コニカミノルタセンシング(株)製)を用いて、Lh表色系により測定した。着色物の濃度および色相は、明度L、彩度Cおよび色相角度hにより評価した。評価結果を表1に示す。
ここでLh表色系とはL表色系(JIS Z 8729)をもとにしたものであり、Lは明度、Cは彩度、hは色相角度を表している。hは、L表色系色度図におけるa赤方向の軸を0°とし、a軸を基準として反時計方向の色相に対して移動した角度であり、当該角度により色の位置がわかる。hが0°の場合は赤を、90°は黄を、180°は緑を、また270°は青を示す。また、L表色系色度図においてCがより大きな値である場合には、よりあざやかさが増し、Cがより小さな値である場合には、よりくすんだ色になることを意味する。
着色物の黄色は、Lは40〜100の範囲、Cは40〜100の範囲、hは70〜110°の範囲が好ましい。
〔耐候性の評価〕
黄色着色物11、オレンジ色着色物12および緑色着色物13の耐候性を、促進耐候性試験機メタルウェザー(ダイプラウィンテス(株)製)にて試験した。耐候性は下記試験条件で行った。
光源: 水冷式メタルハライドランプ
照度: 100mW/cm
波長: 295〜450nm
温度: 60℃(照射)、30℃(結露)
湿度: 50%(照射)、90%(結露)
サイクル: 照射5時間、結露5時間
シャワー: 結露前後10秒
試験時間: 250時間
黄色着色物11、オレンジ色着色物12および緑色着色物13の耐候性は、色の変退(顔料の耐光性)として評価した。すなわち、耐候性試験前後の色差を、9段階の変退色用グレースケール(JIS L 0804)に基づいて評価した。前記9段階は5、4−5、4、3−4、3、2−3,2、1−2および1で構成され、色差がまったくない場合は5と評価される。評価結果を表2に示す。
〔インク安定性の評価〕
(1)インク保存安定性の評価
インクの保存安定性は、イエローインク1を試験管(直径1.5cm、長さ15cm)に充填して25℃の環境下で1週間放置後、試験管上部(底部から12cmの液面下1mm)および下部(底部)のインクを採取し、その濃度を分光光度計 UV−1700((株)島津製作所製)にて測定した。上下の濃度差は(式1)にて計算し、数値が0に近いと試験管上部と下部の濃度差がないことになり保存安定性が良好であることを意味し、数値が大きいと試験管下部の濃度が濃いことになり顔料が沈降していることを意味している。評価結果を表3に示す。
濃度差(%)=(試験管下部の濃度/試験管上部の濃度)×100−100 (式1)
(2)吐出安定性の評価
吐出安定性の評価は、イエローインク1をインクジェットプリンタヘッドから連続吐出させ、ノズル詰まりの発生数を確認した。評価は128ノズルにて行い、下記条件にて実施した。評価結果を表3に示す。
〔吐出条件〕
ノズル径 : 70μm
印加電圧 : 50V
パルス幅 : 20μs
駆動周波数: 5kHz
試験時間: 5秒吐出・1秒休を1セットとし30分間
実施例2
〔イエローインク2の作製〕
イエローインク原液Aを21重量部、イエローインク原液Bを9重量部としたほかは実施例1と同様にして、イエローインク2を作製した。
得られたイエローインク2をインクジェットプリンタにより実施例1と同様な条件にて着色媒体に付与し、紫外線ランプによりインクを硬化させることにより黄色着色物21を得た。インクの付与量は20g/mであった。さらにイエローインク2とマゼンタインク1を50/50の割合で、イエローインク2とシアンインク1を50/50の割合で着色媒体に付与し、紫外線ランプによりインクを硬化させることによりオレンジ色着色物22、緑色着色物23を得た。インクの合計付与量はそれぞれ20g/mであった。またインクの膜厚はそれぞれ20μmであった。着色物の評価は実施例1と同様に実施した。
実施例3
〔イエローインク3の作製〕
イエローインク原液Aを9重量部、イエローインク原液Bを21重量部としたほかは実施例1と同様にして、イエローインク3を作製した。
得られたイエローインク3をインクジェットプリンタにより実施例1と同様な条件にて着色媒体に付与し、紫外線ランプによりインクを硬化させることにより黄色着色物31を得た。インクの付与量は20g/mであった。さらにイエローインク3とマゼンタインク1を50/50の割合で、イエローインク3とシアンインク1を50/50の割合で着色媒体に付与し、紫外線ランプによりインクを硬化させることによりオレンジ色着色物32、緑色着色物33を得た。インクの合計付与量はそれぞれ20g/mであった。またインクの膜厚はそれぞれ20μmであった。着色物の評価は実施例1と同様に実施した。
実施例4
〔イエローインク4の作製〕
イエローインク原液Eを15重量部、イエローインク原液Fを15重量部、バインダー(ジョンクリル741、BASFジャパン(株)製)を10重量部、および純水を60重量部加えて混ぜ合わせ、濾過を行って不純物を除去し、均質なイエローインク4を作製した。
得られたイエローインク4をインクジェットプリンタにより下記条件にて着色媒体に付与し、黄色着色物41を得た。インクの付与量は20g/mであった。さらにイエローインク4とマゼンタインク2を50/50の割合で、イエローインク4とシアンインク2を50/50の割合で着色媒体に付与し、オレンジ色着色物42、緑色着色物43を得た。インクの合計付与量はそれぞれ20g/mであった。またインクの膜厚はそれぞれ21μmであった。着色物の評価は実施例1と同様に実施した。
〔プリント条件〕
ノズル径 : 70μm
印加電圧 : 50V
パルス幅 : 20μs
駆動周波数: 3kHz
解像度 : 360dpi
実施例5
〔イエローインク5の作製〕
イエローインク原液Gを15重量部、イエローインク原液Hを15重量部、バインダー(スチレンーアクリル酸−メタアクリル酸樹脂)を10重量部、メチルエチルケトンを40重量部、およびイソプロピルアルコールを20重量部加えて混ぜ合わせ、濾過を行って不純物を除去し、均質なイエローインク5を作製した。
得られたイエローインク5をインクジェットプリンタにより実施例4と同様な条件にて着色媒体に付与し、黄色着色物51を得た。インクの付与量は20g/mであった。さらにイエローインク5とマゼンタインク3を50/50の割合で、イエローインク5とシアンインク3を50/50の割合で着色媒体に付与し、オレンジ色着色物52、緑色着色物53を得た。インクの合計付与量はそれぞれ20g/mであった。またインクの膜厚は、着色物52が21μm、着色物53が22μmであった。着色物の評価は実施例1と同様に実施した。
比較例1
〔イエローインク6の作製〕
イエローインク原液Aを30重量部としたほかは実施例1と同様にして、均質なイエローインク6を作製した。
得られたイエローインク6をインクジェットプリンタにより実施例1と同様な条件にて着色媒体に付与し、紫外線ランプによりインクを硬化させることにより黄色着色物61を得た。インクの付与量は20g/mであった。さらにイエローインク6とマゼンタインク1を50/50の割合で、イエローインク6とシアンインク1を50/50の割合で着色媒体に付与し、紫外線ランプによりインクを硬化させることによりオレンジ色着色物62、緑色着色物63を得た。インクの合計付与量はそれぞれ20g/mであった。またインクの膜厚はそれぞれ20μmであった。着色物の評価は実施例1と同様に実施した。
比較例2
〔イエローインク7の作製〕
イエローインク原液Cを30重量部としたほかは実施例1と同様にして、均質なイエローインク7を作製した。
得られたイエローインク7をインクジェットプリンタにより実施例1と同様な条件にて着色媒体に付与し、紫外線ランプによりインクを硬化させることにより黄色着色物71を得た。インクの付与量は20g/mであった。さらにイエローインク7とマゼンタインク1を50/50の割合で、イエローインク7とシアンインク1を50/50の割合で着色媒体に付与し、紫外線ランプによりインクを硬化させることによりオレンジ色着色物72、緑色着色物73を得た。インクの合計付与量はそれぞれ20g/mであった。またインクの膜厚はそれぞれ21μmであった。着色物の評価は実施例1と同様に実施した。
比較例3
〔イエローインク8の作製〕
イエローインク原液Dを20重量部、反応性モノマー(SR238F、1,6−ヘキサンジオールジアクリレート、2官能、サートマー(株)製)を55重量部としたほかは実施例1と同様にして、均質なイエローインク8を作製した。
得られたイエローインク8をインクジェットプリンタにより実施例1と同様な条件にて着色媒体に付与し、紫外線ランプによりインクを硬化させることにより黄色着色物81を得た。インクの付与量は20g/mであった。さらにイエローインク8とマゼンタインク1を50/50の割合で、イエローインク8とシアンインク1を50/50の割合で着色媒体に付与し、紫外線ランプによりインクを硬化させることによりオレンジ色着色物82、緑色着色物83を得た。インクの合計付与量はそれぞれ20g/mであった。またインクの膜厚は、着色物82が21μm、着色物83が22μmであった。着色物の評価は実施例1と同様に実施した。
比較例4
〔イエローインク9の作製〕
イエローインク原液Cを15重量部、イエローインク原液Bを15重量部としたほかは実施例1と同様にして、均質なイエローインク9を作製した。
得られたイエローインク9をインクジェットプリンタにより実施例1と同様な条件にて着色媒体に付与し、紫外線ランプによりインクを硬化させることにより黄色着色物91を得た。インクの付与量は20g/mであった。さらにイエローインク9とマゼンタインク1を50/50の割合で、イエローインク9とシアンインク1を50/50の割合で着色媒体に付与し、紫外線ランプによりインクを硬化させることによりオレンジ色着色物92、緑色着色物93を得た。インクの合計付与量はそれぞれ20g/mであった。またインクの膜厚は、着色物92が21μm、着色物93が20μmであった。着色物の評価は実施例1と同様に実施した。
Figure 2009149719
Figure 2009149719
Figure 2009149719
表1によれば、実施例1〜5で得られた着色物は明度、彩度および色相角の値から濃色の黄色が表現できていることがわかる。一方では、比較例1で得られた着色物は明度が高いが、彩度が低いため濃い黄色が表現できておらず、黄色が表現できていないことがわかる。
表2によれば、実施例1〜5で得られた黄色着色物は耐候性試験前後で変退色がほとんどなく、耐光性が高いことがわかる。一方、比較例3で得られた黄色着色物は耐候試験後に著しい変退色がみられた。
また、実施例1〜5では濃度があり、鮮やかなオレンジ色着色物および緑色着色物が得られた。一方、比較例1はイエローインクの濃度が低いため濃度があり、鮮やかなオレンジ色着色物および緑色着色物は得られなかった。さらに実施例1〜5で得られたオレンジ色着色物および緑色着色物は、耐候性試験前後で変退色がほとんどなく、耐光性が高いことがわかる。一方、比較例3で得られた着色物は耐候試験後に、オレンジ色着色物はオレンジ色から赤色への変色、緑色着色物は緑色から青への変色がみられた。
表3によれば、実施例1〜5で得られたイエローインクの保存安定性は、インク上部と下部における濃度差がなく保存安定性に優れていることがわかる。一方、比較例2、4で得られたイエローインクは、インク下部の濃度が上部より高く保存安定性が悪いことがわかる。さらに実施例1〜5で得られたイエローインクの吐出安定性は、ノズル詰まりが発生せず吐出安定性に優れていることがわかる。一方、比較例2、4で得られたイエローインクは、全ノズルに対して約1割のノズルに詰まりが発生し、吐出安定性が低いことがわかる。

Claims (8)

  1. 黄色系顔料として(a)Fe・HOおよび(b)Feを含有するインクジェット用イエローインク。
  2. 黄色系顔料(a)がシー・アイ・ピグメントイエロー42であり、黄色系顔料(b)がシー・アイ・ピグメントレッド101である請求項1に記載のインクジェット用イエローインク。
  3. 黄色系顔料(b)の平均粒子径が10〜100nmである請求項1または2いずれかに記載のインクジェット用イエローインク。
  4. 黄色系顔料(a)と黄色系顔料(b)の重量比が90:10〜10:90である請求項1〜3いずれかに記載のインクジェット用イエローインク。
  5. 黄色系顔料(a)および黄色系顔料(b)が0.1〜15重量部含有されている請求項1〜4いずれかに記載のインクジェット用イエローインク。
  6. 反応性モノマーおよび/または反応性オリゴマーを溶媒として含有する請求項1〜5いずれかに記載のインクジェット用イエローインク。
  7. 請求項1〜6いずれかに記載のイエローインクを使用して着色媒体に模様を形成することを特徴とするインクジェット着色方法。
  8. 請求項7に記載のインクジェット着色方法を使用して得られることを特徴とする着色物。
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