JP2009148965A - インクジェット記録ヘッド - Google Patents

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Abstract

【課題】耐インク性、硬化性、接着性に優れた接着剤により形成したインクジェット記録ヘッドを提供する。
【解決手段】エポキシ化合物、光カチオン重合開始剤及び下記一般式(I)で表される熱カチオン重合開始剤を含有する接着剤により、複数の構成部材を接合して形成されたことを特徴とするインクジェット記録ヘッド。
【化1】
Figure 2009148965

【選択図】なし

Description

本発明は、耐インク性、硬化性、接着性に優れた接着剤により形成するインクジェット記録ヘッドに関するものである。
液体を微小な液滴の状態で吐出可能な液体噴射ヘッドは、例えば、記録紙上にインク滴を吐出して画像等を記録するインクジェットプリンタに用いられるインクジェット記録ヘッド等として広く普及してきている。
このようなインクジェット記録ヘッドは、液体を吐出するための駆動素子として圧電体を用い、複数のノズルに対応する圧電体を選択的に駆動することにより、各圧電体の動圧に基づいてノズルから液体を吐出させるようにしており、複数の部材同士を接着剤を用いて接着することによって形成される。
近年、インクジェット記録ヘッドは高密度化のために、隣接ノズルの間隔がますます狭くなってきている。例えば、180dpi(本発明でいうdpiとは、2.54cm当たりのドット数を表す)のノズル密度でのノズルとノズルの間隔は、140μmとなる。この場合、140μmの間に70μmの圧力室隔壁が存在し、ノズルが圧力室側に向かい広がりその内径を40μmとすると、隔壁の端部からノズルまでの距離は15μmしかない。ノズルプレートを記録素子基板や流路部材等に接着する際、接着剤の硬化するための加熱処理を施すと、この加熱操作により接着剤の粘度が低下して、近接して存在しているノズル部に流れ込み、ノズル部の一部、あるいは最悪の場合には全域を塞いでしまう結果を招くことになる。特に、適用するインクが、接着剤を膨潤したり溶解する特性を有している場合には、接着剤の耐性を高めるためには、高温で加熱硬化処理する必要があるため、上記のノズル部を塞ぐという傾向はより増大する。
この様なノズル領域への接着剤の流れ込みを防止する観点で、接着剤の塗設量を少なくした場合、流路部材の表面に凹凸があったり、ゴミが付着しているとノズルプレートと流路部材の間に接着剤の存在しない空隙が生じ、そこを伝わってインクが漏れることがある。これに対し、接着剤の付与量を多くすると、ノズル領域に接着剤が流れ込んでしまい、両立が困難であった。
上記課題に対し、熱硬化性と光硬化性とを備えた接着剤でノズルプレートを接着し、加熱硬化する前に、ノズル面とは反対側から光照射することにより接着剤の流れ出しを抑え、その後、加熱処理により全体を硬化する方法等が提案されている。
例えば、記録素子基板と支持基板とを紫外線硬化性及び加熱硬化性を併せ持つ接着剤で接着して押圧した後、はみ出した接着剤に、紫外線を照射して第一次硬化を行い、次いで加熱処理をしてインクジェット記録ヘッドを製造する方法が開示されている(特許文献1参照。)。また、ノズルプレートと流路系プレートとを、熱硬化性で、かつ紫外線硬化性接着剤を用いたインクジェット記録ヘッドが開示されている(特許文献2参照。)。また、記録素子基板と支持部材とを、エポキシ樹脂、エポキシ樹脂と熱反応可能なシランカップリング剤、光カチオン重合開始剤及び熱カチオン重合開始剤から構成される接着剤により固定したインクジェット記録ヘッドの製造方法が開示されている(特許文献3参照。)。
一方、インクジェット画像記録に用いられるインクジェットインクは、多岐にわたっており、例えば、水を主溶媒とした水系のインクジェットインク、速乾性の有機溶剤を主体としたインクジェットインク、記録後に紫外線等の活性光線の照射により架橋させる活性光線硬化型インクジェット等が知られている。その中でも、樹脂等に対する溶解能の高いインクジェットインクを用いるインクジェット記録方式においては、この様なインクジェットインクを用いて長期間にわたり連続印字を行うと、インクジェット記録ヘッド内の接着に用いた接着剤の膨潤や溶解を起こし、接着部の剥がれを起こすことが判明した。
例えば、上記特許文献3に記載の発明では、アルミナ製の支持部材に接着剤を塗布して、シリコン製の記録素子基板を接着する方法が記載され、そこで用いる接着剤成分は、主剤として脂環式エポキシ樹脂とビスフェノールF型エポキシ樹脂の混合物を用い、重合開始剤として、光カチオン重合開始剤としてトリアリールスルホニウム系化合物、また熱カチオン重合開始剤としてトリアルキルスルホニウム系化合物を用いた接着剤が記載されているが、この様な構成からなる接着剤は、有機溶媒耐性が不十分で、樹脂等に対する溶解性の高い有機溶媒を含むインクジェットインクを適用した際には、耐接着性に課題があることが判明した。
特開2002−154209号公報 特開2001−63052号公報 特開2007−15238号公報
本発明は、上記課題に鑑みなされたものであり、その目的は、耐インク性、硬化性、接着性に優れた接着剤により形成したインクジェット記録ヘッドを提供することにある。
本発明の上記目的は、以下の構成により達成される。
1.エポキシ化合物、光カチオン重合開始剤及び下記一般式(I)で表される熱カチオン重合開始剤を含有する接着剤により、複数の構成部材を接合して形成されたことを特徴とするインクジェット記録ヘッド。
Figure 2009148965
〔式中、Rは水素原子またはアルキル基を表す。R1、R2、R3は、各々水素原子、アルキル基、アルコキシ基、アリールオキシ基またはハロゲン原子を表す。〕
2.吐出するインクジェットインクの50質量%以上の溶媒が、有機溶媒であることを特徴とする前記1に記載のインクジェット記録ヘッド。
3.吐出するインクジェットインクを構成する前記有機溶媒の30質量%以上が、溶解度パラメーター(SP値)が16.0(MPa)1/2以上、21.0(MPa)1/2以下の有機溶媒であることを特徴とする前記2に記載のインクジェット記録ヘッド。
本発明により、耐インク性、硬化性、接着性に優れた接着剤により形成したインクジェット記録ヘッドを提供することができた。
以下、本発明を実施するための最良の形態について詳細に説明する。
本発明者は、上記課題に鑑み鋭意検討を行った結果、エポキシ化合物、光カチオン重合開始剤及び前記一般式(I)で表される熱カチオン重合開始剤を含有する接着剤により、複数の構成部材を接合して形成されたことを特徴とするインクジェット記録ヘッドにより、耐インク性、硬化性、接着性に優れた接着剤により形成したインクジェット記録ヘッドを実現できることを見出し、本発明に至った次第である。
以下、本発明のインクジェット記録ヘッドと、インクジェット画像記録に適用するインクジェットインクの詳細について説明する。
《インクジェット記録ヘッド》
はじめに、本発明のインクジェット記録ヘッドの基本的構成例について、図を交えて説明する。
図1はインクジェット記録ヘッドの一例を示す分解斜視図で、図2はヘッドチップの後面を示す背面図である。
図1において、1はヘッドチップ、2はヘッドチップ1の前面に接合されるノズルプレート、3はヘッドチップ1の後面に接合される配線基板である。
なお、本明細書においては、ヘッドチップ1のノズル側に当たる液体が吐出される側の面を「前面」といい、その反対側の面を「後面」という。ヘッドチップ1は、本発明に係る流路部材に相当し、図1においては、インクの流れ方向は、下から上である。
本発明でいうヘッドチップ1は、例えば、圧電体からなる流路部材11と圧力室(インク供給路)12とが交互に並設され構成されている。圧力室12の形状は、両側壁が互いに平行に形成されている。ヘッドチップ1の前面及び後面にそれぞれ各圧力室12の出口と入口とが配置されると共に、各圧力室12は入口から出口に亘る長さ方向で大きさと形状がほぼ変わらないストレートタイプである。
このヘッドチップ1において、各圧力室12は2列となる圧力室列を有している。各圧力室列はそれぞれ8個の圧力室12からなるが、ヘッドチップ1中の圧力室列を構成する圧力室12の数は何ら限定されない。
ヘッドチップ1は、複数の溝を有する圧電体101と蓋材102を接合して形成される。圧電体101の溝の表面は、図1において斜線で示した金属層Mからなる駆動電極が形成されている。
流路部材のインクの流路側の面には、50%以上の面積が金属層Mを有することが好ましく、70%以上の面積が金属層を有することがより好ましい。
金属層Mは、インクによる腐食を防止する目的で、透明な絶縁層により被覆されていることが好ましい。
ヘッドチップ1の後面には、各圧力室12の金属層Mから引き出された接続電極14(電圧印加用電極)が形成されている。接続電極14の形成は、蒸着又はスパッタリングによって行うことができる。
ノズルプレート2は、ヘッドチップ1の各圧力室12の出口に対応する位置にそれぞれノズル21が開設されており、接続電極14が形成されたヘッドチップ1の前面に接着剤を用いて接合される。従って、各圧力室12の入口、出口及びノズル21が直線状に配置される。
配線基板3は、ヘッドチップ1の各金属層Mに図示しない駆動回路からの駆動電圧を印加する配線を接続するための板状の部材である。この配線基板3に用いられる基板には、非分極のPZTやAlN−BN、AlN等のセラミックス材料からなる基板、低熱膨張のプラスチックやガラスからなる基板、ヘッドチップ1に使用されている圧電体の基板材料と同一の基板材料を脱分極した基板等を用いることができる。好ましくは、熱膨張率の差に起因するヘッドチップ1の歪み等の発生を抑えるため、未分極のPZTを基準にして±3ppm以内の熱膨張係数の差を持つ材料を選定することである。
配線基板3を構成する基板は1枚板状のものに限らず、薄板状の基板材料を複数枚積層して所望の厚みとなるように形成してもよい。
この配線基板3は、ヘッドチップ1の後面よりも大きな面積を有しており、ヘッドチップ1の圧力室12の並び方向(圧力室列方向)と直交する方向(図中のB方向)に延び、ヘッドチップ1からそれぞれ大きく張り出しており、各張り出し端が図示しないFPC等を接続するための配線接続部33となっている。また、配線基板3は、ヘッドチップ1の圧力室12の並び方向(図中のA方向)にもそれぞれ大きく張り出している。
配線基板3のほぼ中央部には開口部32が貫通形成されている。この開口部32は、ヘッドチップ1の後面に臨む全圧力室12の入口側を露呈させることができる程度の大きさに形成されている。
開口部32の形成方法としては、基板材料に応じて、ダイシングソーで加工する方法、超音波加工機で加工する方法、焼結前のセラミックスを型成形し、焼成する方法、サンドブラストにより形成する方法等が採用できる。
配線基板3のヘッドチップ1との接合面側となる表面に、ヘッドチップ1の後面に形成された各接続電極14と同数及び同ピッチ(W1+W2)で配線電極33(電圧印加用電極)が形成され、開口部32の周縁から各配線接続部31、31に延び、配線基板3の外縁まで至っている。この配線電極33は、FPC等が接合される際、FPC等に形成されている各配線と電気的に接続し、駆動回路からの駆動電圧を接続電極14を介して圧力室12内の金属層Mに印加するための電極として機能する。
なお、配線基板3の表面には、配線電極33の他に、ヘッドチップ1を位置決めするための位置決め用パターン38が形成されている。この位置決め用パターン38は、ヘッドチップ1との接合時にはヘッドチップ1の後面に形成された位置決め用パターン39と嵌合し、ヘッドチップ1の位置決めを行う際に使用される。
このようにして形成されたヘッドチップ1と配線基板3は、両者の接着面にそれぞれ接着剤を塗布した後、図1に示すように、ヘッドチップ1の各接続電極14と配線基板3の各配線電極33とを電気的に接続するように位置合わせして重ね合わせ、所定温度及び所定時間で加熱及び加圧して接着剤を硬化させる。
また、ヘッドチップ1の前面には、ノズル21が形成されたノズルプレート2を接着剤を用いて接着する。これによりインクジェット記録ヘッドが得られる。
以上の様に、本発明に係る接着剤は、ヘッドチップに対する、ノズルプレート、電極の接着や、マニホールドの接着等に適用することができる。
図3は、ノズルプレートとヘッドチップとを、接着剤により接着した状態の一例を示す断面図である。
図3を用いて、本発明のインクジェット記録ヘッドの製造方法について説明する。
1)流路部材とノズルプレートとを接合する工程
図3は、図1に示したインクジェット記録ヘッドにおけるヘッドチップ1と、ヘッドチップ1の前面に接合されるノズルプレート2を、本発明に係る接着剤にて接合した状態を示してある。
はじめに、ヘッドチップ1のノズルプレートを接着する面に、本発明に係る光カチオン重合開始剤と特定の構造を有する熱カチオン重合剤とを含有し、光及び熱により硬化する接着剤15を、転写法などを用いて、所望量を付与する。接着剤の付与量として、特に制限はないが、付与したときの湿潤膜厚として、1.0μm以上、8.0μm以下であることが好ましい。接着剤の付与量が1.0μm以上であれば、ヘッドチップ1と流路部材11間に、接着剤の未存在領域を生ずることがなく、均一に接着面を形成することができ、インク漏れや接着不良を防止することができる。また、8.0μm以下であれば、接着剤の付与量が過剰になることなく、押圧した際に接着剤溢れ等を防止することができ、ノズル領域への滲み出しを防止できる。
流路部材11は、いずれの材料で構成されていても良く、例えば、圧電材料、シリコン等を挙げることができるが、本発明においては、流路部材を含むインク供給路が圧電体(圧電性セラミックス)から構成されていることが好ましい。
流路部材を構成する圧電性セラミックスとしては、従来公知の任意のものを採用できるが、PZT、PLZT等のセラミックスで、主にPbOx、ZrOx、TiOxの混合微結晶体に、ソフト化剤又はハード化剤として知られる微量の金属酸化物、例えばNb、Zn、Mg、Sn、Ni、La、Cr等の酸化物を含むものが好ましい。
PZTは、チタン酸ジルコン酸鉛であり、充填密度が大きく、圧電性定数が大きく、加工性が良いので好ましい。PZTは、焼成後、温度を下げると、急に結晶構造が変化して、原子がズレ、片側がプラス、反対側がマイナスという双極子の形の、細かい結晶の集まりになる。こうした自発分極は方向がランダムで、極性を互いに打ち消しあっているので、更に分極処理が必要となる。
分極処理は、PZTの薄板を電極で挟み、シリコン油中に漬けて、10〜35kV/cm程度の高電界を掛けて、分極する。この分極処理による圧電性は、PZTにおいては、一般的に、200℃近傍をキュリー点として、これ以上の温度を与えると消失してしまう。
本発明においては、ヘッドチップ1とノズルプレート2との接着面に、プラズマ処理またはUV処理を施すことが好ましい。プラズマ処理は、真空チャンバー中にノズルプレート、ヘッドチップ等を置き、Ar、N2及びO2から選ばれる少なくとも1つまたはそれらの混合ガスを注入し、外部からの電磁界で、プラズマ状態にする処理であり、表面のエッチング性を高めるために、CF4等のフッ素系炭化水素ガスを用いても良い。また、UV処理は紫外線発光ランプを直接ノズルプレートや流路部材に照射する処理であり、オゾンでのクリーニング効果を出すために、O2雰囲気下でも良い。このように接着面をプラズマ処理及びUV処理をすることにより、有機物汚染を洗浄除去でき、接着面全体への接着剤のぬれ性を向上させ、微小な泡残り等の接着不良を排除でき、それにより、流路部材11の駆動不良をなくし、安定なインクジェット記録ヘッドを製造できる。
圧電体は、例えば、厚さ1mmの基体の一面に微少な溝部(例えば、長さ:30mm、高さ:360μm、巾:70μm)が加工されている。この基体の加工面に蓋部材を接合(接着)することにより、インク流路となる圧力室(長さ:30mm、高さ:360μm、巾:70μm)が溝部に構成される。圧力室の一端はフィルタユニットを含むマニホールドを介してインク貯蔵部に連結され、他端はインク吐出口(ノズルプレート)と連結される。
本発明においては、インク室を形成する流路部材11が、インク供給路面側に金属層Mを有していることが好ましい。
金属層Mは、単に金属からなる層を形成したものであっても、あるいは金属層Mが流路部材(圧電体)の駆動電極として作用するものであっても良い。金属層を形成する金属は、Ni、Co、Cu、Al、Sn、Cr等があり、電気抵抗の面からはAlやCuを用いることが好ましいが、腐食や強度、コストの面からNiが好ましく用いられる。また、Alの上に更にAuを積層した積層構造としてもよい。
金属層Mの形成は、蒸着法、スパッタリング法、めっき法、CVD(化学気相反応法)等の真空装置を用いた方法等によって金属被膜を形成する方法が挙げられるが、めっき法によるものが好ましく、特に無電解めっきにより形成することが好ましい。無電解めっきによれば、均一且つピンホールフリーの金属被膜を形成することができる。めっき膜の厚みは0.5〜5μmの範囲が好ましい。
また、ノズルプレート材料としては、レーザー光によるアブレーションが可能な材料が用いられ、例えば、ポリイミド、ポリエチレンテレフタレート、ポリアミド、ポリサルフォン等の樹脂シートを好ましく用いることができるが、特に、撥インク層を表面に設ける際に掛ける高温に耐えられ、レーザーによる精密なノズル加工が可能なポリイミドから構成されることが好ましい。
2)流路部材のインクを供給する側から光を照射して硬化する工程
上記工程にて、ノズルプレート2と金属層Mを有する流路部材11とを接着剤15で接合した後、接着剤に光エネルギーを照射して、第一の硬化処理を行う。
本発明においては、光照射により接着剤を硬化する際には、光照射をするインク供給路12面が、金属層Mで形成されていることが好ましい。この様な金属面を備えたインク供給路12を構成することで、図3に示す様に、インクの供給側である矢印Aで示す方向から、照射光源より光を照射した際に、照射した光が、金属面で多重散乱し、奥深くに位置する接着剤層15に、硬化に必要な光エネルギーを供給することができる。
接着剤の硬化に用いる照射光源としては、特定の波長領域の紫外線を安定した露光エネルギーで発光する紫外線ランプ及び特定の波長の紫外線を透過するフィルターを備えて構成される光源が好ましい。紫外線ランプとしては、水銀ランプ、メタルハライドランプ、エキシマーレーザー、紫外線レーザー、冷陰極管、熱陰極管、ブラックライト、LED(light emitting diode)等が適用可能であり、特に波長365nmの紫外線を発光する高圧水銀ランプが好ましい。
3)加熱処理を施すことで該接着剤を硬化する工程
上記工程2)で、光照射により、接着剤層15の第一次硬化を行った後、熱エネルギーを付与して、より強固な接着剤層とするためと光が当たらなかった部分を硬化するための第二次硬化処理を行う。
加熱温度としては、接着剤の種類及びインクジェット記録ヘッドの構成部材に影響を与えない範囲で、適宜選択されるが、概ね、40℃から150℃の範囲である。
熱エネルギーの付与手段としては、電気オーブンまたはインクジェット記録ヘッドに圧着して加熱することができる加熱具が好ましく、例えば、ホットプレート、リボンヒーター等が挙げられる。また、加熱処理時に、少なくとも圧電体部を冷却する手段として、アルミニウムブロックに冷水を循環させて冷却させる手段を併用することが好ましい。
《接着剤》
本発明のインクジェット記録ヘッドを製造する際に適用する接着剤としては、エポキシ化合物、光カチオン重合開始剤と共に、前記一般式(I)で表される熱カチオン重合開始剤を含有することを特徴とする。
(一般式(I)で表される熱カチオン重合開始剤)
本発明に係る一般式(I)で表される熱カチオン重合開始剤は、カチオン重合性モノマーを熱重合させるためのカチオン性熱重合開始剤(熱重合開始剤)としては、好ましく、特に10〜150℃の温度でカチオンを発生する化合物である。
前記一般式(I)において、Rは水素原子またはアルキル基を表し、好ましくは水素原子を表す。R1、R2、R3は、各々水素原子、アルキル基、アルコキシ基、アリールオキシ基またはハロゲン原子を表す。
R、R1〜R3で表されるアルキル基としては、例えば、メチル基、エチル基、プロピル基、イソプロピル基、ブチル基、tert−ブチル基、イソブチル基、sec−ブチル基、ペンチル基、tert−ペンチル基、ヘキシル基、2−メチルペンチル基、イソヘキシル基、ヘプチル基、イソヘプチル基、1−プロピルブチル基、オクチル基、2−エチルヘキシル基、イソオクチル基、ノニル基、イソノニル基、デシル基、イソデシル基、ウンデシル基、ドデシル基等を挙げることができる。
1〜R3で表されるアルコキシ基としては、例えば、メトキシ基、エトキシ基、n−プロポキシ基、iso−プロポキシ基、n−ブトキシ基、tert−ブトキシ基等を挙げることができ、アリールオキシ基としては、例えば、フェノキシ基、ナフチルオキシ基等を挙げることができる。また、ハロゲン原子としては、塩素原子、臭素原子、フッ素原子等を挙げることができる。
次いで、本発明に係る一般式(I)で表される熱カチオン重合開始剤の具体例を示すが、本発明ではこれら例示する化合物のみに限定されるものではない。
本発明に係る熱カチオン重合開始剤は、下記に列挙するアニリン誘導体と、三フッ化ホウ素との錯体化合物が挙げられる。
〈アニリン誘導体〉
化合物1:2−クロロアニリン
化合物2:3−クロロアニリン
化合物3:4−クロロアニリン
化合物4:3−クロロ−4−フルオロアニリン
化合物5:2,5−ジメチルアニリン
化合物6:3,4−ジメトキシアニリン
化合物7:2−エチルアニリン
化合物8:4−エチルアニリン
化合物9:N−エチルアニリン
化合物10:3,4−ジクロロアニリン
化合物11:3,5−ジクロロアニリン
化合物12:3−フルオロアニリン
化合物13:4−フルオロアニリン
化合物14:2−フルオロ−4−メチルアニリン
化合物15:4−フルオロ−3−メチルアニリン
化合物16:4−メトキシ−2−メチルアニリン
化合物17:3,4−ジフルオロアニリン
化合物18:4−ブチルアニリン
化合物19:N−メチルアニリン
化合物20:2,4,6−トリブロモアニリン
化合物21:2,3,4−トリフルオロアニリン
化合物22:2,3,6−トリフルオロアニリン
化合物23:2,4,6−トリフルオロアニリン
化合物24:2,3,4−トリフルオロアニリン
化合物25:2,4,6−トリメチルアニリン
化合物26:2,4,5−トリメチルアニリン
化合物27:N−ベンジルアニリン
化合物28:4−クロロアニリン
化合物29:2−クロロアニリン
化合物30:4,4’−メチレンビスアニリン
化合物31:3−フェノキシアニリン
化合物32:4−ブトキシアニリン
化合物33:4−ブトキシアニリン
化合物34:3,4−ジメトキシアニリン
化合物35:アニリン
本発明に係る一般式(I)で表される熱カチオン重合開始剤は、当該業者で公知の合成方法に従って合成することができる。
また、一般式(I)で表される熱カチオン重合開始剤は、接着剤の固形分中に0.1〜30質量%添加することが好ましく、より好ましくは0.5〜20質量%である。
(エポキシ化合物)
一般的に、光・熱重合性モノマーとしては、ラジカル重合型モノマーとカチオン重合型モノマーが挙げられるが、本発明においては、インクに対する耐性が高く、転写性に優れたカチオン重合型モノマーであるエポキシ化合物を用いることを特徴の一つとする。
本発明に係る接着剤に適用可能なエポキシ化合物としては、エポキシ基を有する化合物のモノマー及びそのオリゴマーのいずれも使用できる。具体的には、従来公知の芳香族エポキシ化合物、脂環式エポキシ化合物及び脂肪族エポキシ化合物が挙げられる。なお、以下エポキシ化合物とは、モノマーまたはそのオリゴマーを意味する。
芳香族エポキシ化合物として好ましいものは、少なくとも1個の芳香族核を有する多価フェノールあるいはそのアルキレンオキサイド付加体とエピクロルヒドリンとの反応によって製造されるジまたはポリグリシジルエーテルであり、例えば、ビスフェノールAあるいはそのアルキレンオキサイド付加体のジまたはポリグリシジルエーテル、水素添加ビスフェノールAあるいはそのアルキレンオキサイド付加体のジまたはポリグリシジルエーテル、ならびにノボラック型エポキシ樹脂等が挙げられる。ここでアルキレンオキサイドとしては、エチレンオキサイド及びプロピレンオキサイド等が挙げられる。
脂環式エポキシ化合物としては、少なくとも1個のシクロヘキセンまたはシクロペンテン環等のシクロアルカン環を有する化合物を、過酸化水素、過酸等の適当な酸化剤でエポキシ化することによって得られるシクロヘキセンオキサイドまたはシクロペンテンオキサイド含有化合物が好ましく、具体例としては、以下に示す化合物等が挙げられる。
脂肪族エポキシ化合物の好ましいものとしては、脂肪族多価アルコールあるいはそのアルキレンオキサイド付加体のジまたはポリグリシジルエーテル等があり、その代表例としては、エチレングリコールのジグリシジルエーテル、プロピレングリコールのジグリシジルエーテルまたは1,6−ヘキサンジオールのジグリシジルエーテル等のアルキレングリコールのジグリシジルエーテル、グリセリンあるいはそのアルキレンオキサイド付加体のジまたはトリグリシジルエーテル等の多価アルコールのポリグリシジルエーテル、ポリエチレングリコールあるいはそのアルキレンオキサイド付加体のジグリシジルエーテル、ポリプロピレングリコールあるいはそのアルキレンオキサイド付加体のジグリシジルエーテル等のポリアルキレングリコールのジグリシジルエーテル等が挙げられる。ここでアルキレンオキサイドとしては、エチレンオキサイド及びプロピレンオキサイド等が挙げられる。
更に、これらの化合物の他に、分子内に1個のオキシラン環を有するモノマーである脂肪族高級アルコールのモノグリシジルエーテル及びフェノール、クレゾールのモノグリシジルエーテル等も用いることができる。
本発明においては、エポキシモノマーとしては、脂環式エポキシ化合物、ビスフェノールA型エポキシ化合物、ビスフェノールF型エポキシ化合物等が好ましく、その中でも、特にビスフェノールA型エポキシまたはビスフェノールF型エポキシ化合物が好ましく、中でも、ビスフェノールF型エポキシ化合物が耐溶剤性が良い点で好ましい。
これらの脂環式エポキシ化合物は、その製法は問わないが、例えば、丸善KK出版、第四版実験化学講座20有機合成II、213〜、平成4年、Ed.by Alfred Hasfner,The chemistry of heterocyclic compounds−Small Ring Heterocycles part3 Oxiranes,John&Wiley and Sons,An Interscience Publication,New York,1985、吉村、接着、29巻12号、32、1985、吉村、接着、30巻5号、42、1986、吉村、接着、30巻7号、42、1986、特開平11−100378号、特許2906245号、特許2926262号の各公報等の文献を参考にして合成できる。
(光重合開始剤)
本発明において、カチオン重合性モノマーを光重合させるためのカチオン性光重合開始剤(光重合開始剤)としては、公知のあらゆる光酸発生剤を用いることができる。光酸発生剤としては、例えば、化学増幅型フォトレジストや光カチオン重合に利用される化合物が用いられる(有機エレクトロニクス材料研究会編、「イメージング用有機材料」、ぶんしん出版(1993年)、187〜192ページ参照)。
第1に、ジアゾニウム、アンモニウム、ヨードニウム、スルホニウム、ホスホニウムなどの芳香族オニウム化合物のB(C654 -、PF6 -、AsF6 -、SbF6 -、CF3SO3 -塩を挙げることができ、第2にスルホン酸を発生するスルホン化物を挙げることができ、第3にハロゲン化水素を光発生するハロゲン化物も用いることができ、第4に鉄アレン錯体を挙げることができる。例えば、ジアリルヨードニウムやトリアリルスルホニウムのヘキサフルオロホスフェート、ヘキサフルオロアンチモネートまたはペンタフルオロフェニルボレート塩などが挙げられ、イルガキュア−261(チバガイギー社製)、SP−150、SP−170(以上、旭電化社製)、PI2074やUVI−6992(ダウケミカル製)などの商品名で市販されている。
《インクジェットインク》
本発明のインクジェット記録ヘッドを備えたインクジェット記録装置を用いて画像形成する際に適用可能なインクジェットインクとしては、特に制限はなく、水性インクジェットインク、非水性インクジェットインク、ワックスインク、活性硬化型インクジェットインク等を挙げることができるが、その中でも、本発明のインクジェット記録ヘッドの優れた特性をいかんなく発揮できる観点から、有機溶剤の含有率が全溶媒の50%以上であるインクジェットインク、更には樹脂成分に対する溶解能の高い溶解度パラメーター(SP値)が16.0以上、20.0以下の有機溶媒を、全有機溶媒の30質量%以上含有するインクジェットインクを用いた画像形成に適用することが好ましい。
(有機溶媒)
近年、様々な用途(例えば、屋外看板や電子部品製造など)にインクジェット記録方式を用いる例が増えてきた。例えば、屋外看板用では、受像シートの材料である塩化ビニルを溶解する溶媒を含有するインクジェットインクが用いられる。電子部品製造用では様々な化合物を溶解するため、インクジェットインクには樹脂に対して溶解性の高い溶媒が用いられる。このような樹脂溶解性の高い溶媒を用いても、インクジェット記録ヘッドとして強度が保たれることが必要である。
本発明に係るインクジェット記録装置は、全溶媒の50%以上、100%以下が有機溶媒で構成されているインクジェットインクにも適合することが好ましい。
ここでいう有機溶媒とは、インクジェットインクで広く適用されている有機溶媒を挙げることができ、例えば、1,3−ジメチル−2−イミダゾリジノン、γ−ブチロラクトン、N−メチル−2−ピロリドン、炭酸プロピレン、炭酸エチレン、アルキレングリコールアルキルエーテルアセテート、アルキレングリコールジアルキルエーテル、1,2−ヘキサンジオール、トリエチレングリコールモノブチルエーテル、n−ブタノール(n=1,2、tert)、イソプロピルアルコール、シクロヘキサノン、エチルラクテート等の他、アルコール類(例えば、メタノール、エタノール、プロパノール)、多価アルコール類(例えば、エチレングリコール、ジエチレングリコール、トリエチレングリコール、ポリエチレングリコール、プロピレングリコール、ジプロピレングリコール、ポリプロピレングリコール、ブチレングリコール、ペンタンジオール、グリセリン、ヘキサントリオール、チオジグリコール)、多価アルコールエーテル類(例えば、エチレングリコールモノメチルエーテル、エチレングリコールモノエチルエーテル、エチレングリコールモノブチルエーテル、ジエチレングリコールモノメチルエーテル、ジエチレングリコールモノエチルエーテル、ジエチレングリコールモノブチルエーテル、プロピレングリコールモノメチルエーテル、プロピレングリコールモノブチルエーテル、エチレングリコールモノメチルエーテルアセテート、トリエチレングリコールモノメチルエーテル、トリエチレングリコールモノエチルエーテル、トリエチレングリコールモノブチルエーテル、エチレングリコールモノフェニルエーテル、プロピレングリコールモノフェニルエーテル)、アミン類(例えば、エタノールアミン、ジエタノールアミン、トリエタノールアミン、N−メチルジエタノールアミン、N−エチルジエタノールアミン、モルホリン、N−エチルモルホリン、エチレンジアミン、ジエチレンジアミン、トリエチレンテトラミン、テトラエチレンペンタミン、ポリエチレンイミン、ペンタメチルジエチレントリアミン、テトラメチルプロピレンジアミン)、アミド類(例えば、ホルムアミド、N,N−ジメチルホルムアミド、N,N−ジメチルアセトアミド等)、複素環類(例えば、2−ピロリドン、シクロヘキシルピロリドン、2−オキサゾリドン等)、スルホキシド類(例えば、ジメチルスルホキシド)等が挙げられる。
本発明においては、上記有機溶媒の中でも、樹脂成分に対する溶解能の高い溶解度パラメーター(SP値)が16.0(MPa)1/2以上、21.0(MPa)1/2以下の有機溶媒を、全有機溶媒の30質量%以上含有することが好ましい。
本発明でいう有機溶媒の溶解度パラメーター(SP値)とは、分子凝集エネルギーの平方根で表される値で、R.F.Fedors, Polymer Engineering Science, 14, p147(1974)に記載の方法で計算することができる。単位は(MPa)1/2であり、25℃における値を指す。本発明で規定するSP値を有する有機溶媒としては、例えば、J.Brandup,E.H.Immergu共編「Polymer Handbook」第3版(John Wily & Sons)1989年、VII/526〜539頁にも記載されている。
以下に、溶解度パラメーター(SP値)が16.0(MPa)1/2以上、21.0(MPa)1/2以下の有機溶媒の一例を示すが、これら例示化合物に限定されることはない。括弧内の数値は、SP値((MPa)1/2)を表す。
アミルアセテート(16.0)、エチレングリコールジエチルエーテル(17.0)、エチルプロピオネート(17.2)、ジエチレングリコールモノエチルエーテルアセテート(17.4)、メチル−2−ペンタンジオールモノエチルエーテル(17.4)、エチレングリコールジメチルエーテル(17.6)、ジエチレングリコールモノラウレート(17.8)、エチレングリコールモノエチルエーテルアセテート(17.8)、トリプロピレングリコールメチルエーテル(17.8)、ブチルプロピオネート(18.0)、エチレングリコールメチルエチルアセテート(18.8)、トリプロピレングリコール(18.8)、ジプロピレングリコールモノメチルエーテル(19.0)、エチル−二−ヘキサンジオール−1,3(オクチレングリコール)(19.2)、ブチルラクテート(19.2)、ジエチレングリコールモノブチルエーテル(19.4)、エチレングリコールモノブチルエーテル(19.4)、シクロヘキサノン(20.3)、エチルラクテート(20.5)等。
(その他のインク添加剤)
本発明に係るインクジェットインクには、上記有機溶媒の他に、各種添加剤を含有させることができる。
本発明に係るインクには色材が含有することができ、色材の色相としては、例えば、イエロー、マゼンタ、シアン、ブラック、ブルー、グリーン、レッドのインクを形成する色材が好ましく用いられる。
本発明に係るインクでは、色材が染料である染料インク、あるいは色材がインクジェットインクを構成する溶媒に不溶で、微細な顔料粒子を含む分散系を形成する顔料インク、あるいは色材が着色した高分子ポリマーの分散体からなる分散インク等の種々のインクジェット用インクに適用できる。
本発明で用いることのできる染料としては、アゾ染料、メチン染料、アゾメチン染料、キサンテン染料、キノン染料、フタロシアニン染料、トリフェニルメタン染料、ジフェニルメタン染料等を挙げることができ、その具体的化合物としては、例えば、特開2002−264490号公報に例示した染料を挙げることができる。
また、本発明において使用できる顔料としては、従来公知のものを特に制限なく使用でき、水分散性顔料、溶剤分散性顔料等何れも使用可能であり、例えば、不溶性顔料、レーキ顔料等の有機顔料及び、カーボンブラック等の無機顔料を好ましく用いることができる。この顔料は水性インクの中で分散された状態で存在させ、この分散の方式としては、自己分散、活性剤分散、ポリマー分散、マイクロカプセル分散の何れでも良いが、ポリマー分散、マイクロカプセル分散が定着性の点から好ましい。
本発明で用いられる顔料は、分散剤及びその他所望する諸目的に応じて必要な添加物と共に分散機により分散して用いることが好ましい。分散機としては従来公知のボールミル、サンドミル、ラインミル、高圧ホモジナイザー等が使用できる。中でもサンドミルによる分散が100nm前後の平均粒子径を狙った分散を行った時の粒度分布がシャープであり好ましい。また、サンドミル分散に使用するビーズの材質はビーズ破片やイオン成分のコンタミネーションの点から、ジルコニアまたはジルコンが好ましい。さらに、このビーズ径としては0.1mm以上0.5mmが好ましい。
本発明に係るインクでは、顔料を分散する高分子分散剤としては、例えば、高級脂肪酸塩、アルキル硫酸塩、アルキルエステル硫酸塩、アルキルスルホン酸塩、スルホコハク酸塩、ナフタレンスルホン酸塩、アルキルリン酸塩、ポリオキシアルキレンアルキルエーテルリン酸塩、ポリオキシアルキレンアルキルフェニルエーテル、ポリオキシエチレンポリオキシプロピレングリコール、グリセリンエステル、ソルビタンエステル、ポリオキシエチレン脂肪酸アミド、アミンオキシド等の活性剤、あるいは、スチレン、スチレン誘導体、ビニルナフタレン誘導体、アクリル酸、アクリル酸誘導体、マレイン酸、マレイン酸誘導体、イタコン酸、イタコン酸誘導体、フマル酸、フマル酸誘導体から選ばれた2種以上の単量体からなるブロック共重合体、ランダム共重合体及びこれらの塩を挙げることができる。
本発明に係る顔料の分散において、添加剤として界面活性剤を用いることができる。本発明に用いられる界面活性剤としてはカチオン性、アニオン性、両性、ノニオン性のいずれも用いることができるが、分散安定性の点からノニオン性界面活性剤を使用することが特に好ましい。
本発明のインクでは、上記説明した以外に、必要に応じて、出射安定性、プリントヘッドやインクカートリッジ適合性、保存安定性、画像保存性、その他の諸性能向上の目的に応じて、公知の各種添加剤、例えば、多糖類、粘度調整剤、比抵抗調整剤、皮膜形成剤、紫外線吸収剤、酸化防止剤、退色防止剤、防ばい剤、防錆剤等を適宜選択して用いることができ、例えば、流動パラフィン、ジオクチルフタレート、トリクレジルホスフェート、シリコンオイル等の油滴微粒子、特開昭57−74193号、同57−87988号及び同62−261476号に記載の紫外線吸収剤、特開昭57−74192号、同57−87989号、同60−72785号、同61−146591号、特開平1−95091号及び同3−13376号等に記載されている退色防止剤、特開昭59−42993号、同59−52689号、同62−280069号、同61−242871号及び特開平4−219266号等に記載されている蛍光増白剤等を挙げることができる。
以下、実施例を挙げて本発明を具体的に説明するが、本発明はこれらに限定されるものではない。なお、実施例において「部」あるいは「%」の表示を用いるが、特に断りがない限り「質量部」あるいは「質量%」を表す。
実施例1
《インクジェット記録ヘッドの作製》
〔インクジェット記録ヘッド1の作製〕
(ヘッドチップの作製)
図1〜図3に記載の構成からなるヘッドチップを下記の方法に従って作製した。
PZT(チタン酸ジルコン酸鉛、厚さ700μm、キュリー温度210℃)と、PZT(厚さ150μm、キュリー温度210℃)を、分極方向が反対向きになるように、接着剤を用いて接合した。次いで、厚さ150μmのPZTの表面及び裏面にレジスト層を転写してレジスト層を設けた後、表面から深さ300μm、幅70μmの溝を長さ30mmにわたり切り、圧力室溝を形成した。次いで、メッキ法により溝の表面に厚さ1μmのニッケル層を形成し、次いで圧力室壁頂上部のレジスト及び裏面のレジストを、レジスト上のニッケルメッキ層と共に剥離した。
圧力室頂上部分のレジストを剥がした面にカバープレート(厚さ700μmの脱分極したPZT)を接合し複数のインク流路を有するチップを形成した。このチップ2枚をカバープレートが外側になるように、インク流路が互いに平行になるように接着し、2列の流路列を有するチップを形成した。次いで、流路の方向と直行する方向に沿って2mm間隔で切断し、L=2mmの複数のヘッドチップを形成した。
このようにして作製されたチップは、圧電素子からなる駆動壁と流路が交互に並設されている。
各流路内の駆動電極に駆動回路から駆動電圧を印加するためのFPC(Flexible printed circuits、フレキシブル基板)配線を接続できるようにするため、各駆動電極をチップの外面に引き出した。すなわち、上記切断面のうち後面にレジストを転写し露光現像によりパターンを形成した後、アルミを蒸着し、レジストを除去することにより引き出し電極を形成した。
また、図1〜図3には記載していないが、配線基板は、ヘッドチップの各駆動電極に駆動回路からの駆動電圧を印加する配線を接続するための板状の部材として設けた。この配線基板に用いられる基板は、熱膨張率の差に起因するヘッドチップの歪みの発生を抑えるため、ヘッドチップとの熱膨張係数の差が±1ppm以内となるように材料を選定した。
また、配線基板のほぼ中央部に、開口部を貫通形成した。この開口部は、ヘッドチップの全チャネルの入口側を露呈させることができる程度の大きさで形成した。この開口部を設けることにより、ヘッドチップの後面に配線基板を接合した状態で、この開口部を通して、ヘッドチップの全駆動壁、全チャネル及び全駆動電極を覗くことができる。
また、配線基板のヘッドチップとの接合面側となる表面に、ヘッドチップの後面に形成された各接続電極と同数及び同ピッチで配線電極が形成され、各配線接続部まで延びている。この配線電極は、FPCが接合される際、FPCに形成されている各配線と電気的に接続し、FPCの配線を介して供給される駆動回路からの駆動電圧を、接続電極を介してチャネル内の駆動電極に印加するための電極として機能する。
配線基板は各配線電極がチップの各引き出し電極と電気的に接続すると共に、開口部がチップの全流路を露呈させるように、位置合わせされ異方性導電性接着剤によりチップの後面に接合した。後で、FPC接合するための電極をマスキングテープで保護し、駆動電極を含む圧力室内面および引き出し電極を含む断面の露呈部にポリパラキシリレンからなる保護膜を形成した。
(ノズルプレートの接着)
上記作製したヘッドチップの前面に、下記接着剤Aを5μmの厚さで転写塗布した。次いで、光学顕微鏡で観察しながら、ヘッドチップの接着剤を塗布した面に、ノズルプレート(100μm厚のポリイミドに、直径30μmのノズル孔を形成したもの)を所定の位置に接合した。次いで、100℃で1時間加熱して接着剤Aを硬化させた。
〈接着剤A〉
エピコート807(ビスフェノールF型エポキシ樹脂;ジャパンエポキシレジン製)
10g
2−エチル−4−メチルイミダゾール 1g
〔インクジェット記録ヘッド2の作製〕
上記インクジェット記録ヘッド1の作製において、ノズルプレートの接着に用いる接着剤を、接着剤Aに代えて、下記接着剤Bを用い、かつヘッドチップの前面にノズルプレートを接合した後、高圧水銀ランプで照射量5000mJ/cm2でヘッドチップ後面から照射した後、100℃1時間加熱して硬化した以外は同様にして、インクジェット記録ヘッド2を作製した。
〈接着剤B〉
セロキサイド2021(脂環式エポキシ樹脂;ダイセルUCB社製) 5g
エピコート807(ビスフェノールF型エポキシ樹脂;ジャパンエポキシレジン製)
5g
アデカオプトマーSP−170(光カチオン重合開始剤;アデカ製) 0.2g
アデカオプトロンCP−77(熱カチオン重合開始剤;アデカ製) 0.04g
〔インクジェット記録ヘッド3の作製〕
上記インクジェット記録ヘッド1の作製において、ノズルプレートの接着に用いる接着剤を、接着剤Aに代えて、下記接着剤Cを用い、かつヘッドチップの前面にノズルプレートを接合した後、高圧水銀ランプで照射量5000mJ/cm2でヘッドチップ後面から照射した後、100℃1時間加熱して硬化した以外は同様にして、インクジェット記録ヘッド3を作製した。
〈接着剤C〉
エピコート807(ビスフェノールF型エポキシ樹脂;ジャパンエポキシレジン製)
10g
アデカオプトマーSP−170(光カチオン重合開始剤;アデカ製) 0.2g
三フッ化ホウ素アニリン(ジエチレングリコール25質量%溶液) 0.8g
《ノズル部の目詰まり評価》
上記作製した各インクジェット記録ヘッドについて、ヘッドチップのノズル面から、目視及び光学顕微鏡観察を行った結果、インクジェット記録ヘッド1では、多くのノズルで接着剤Aの流れ込みによるノズル詰まりが確認された。これに対し、接着剤B、接着剤Cを用いてノズルプレートを接合したインクジェット記録ヘッド2、3においては、全ノズル部で、接着剤に起因するノズル詰まりは、発生しなかった。
《接着力の評価》
各インクジェット記録ヘッドのノズルプレートの端部をピンセットで挟んで引っ張った結果、インクジェット記録ヘッド1と3ではノズルプレートの剥離は認められなかったが、インクジェット記録ヘッド2ではノズルプレートの剥離が発生した。
実施例2
《接着剤テストピースの作製》
実施例1で使用した接着剤B、Cと下記組成の接着剤Dを用いて、厚さ20μm、巾2cm、長さ5cmのテストピースを作製し、高圧水銀ランプで照射量5000mJ/cm2でヘッドチップ後面から照射した後、100℃1時間加熱して硬化した。ただし、接着剤Dは、べたつき感が残り、十分に硬化しきれなかった。
(接着剤D)
エピコート807(ビスフェノールF型エポキシ樹脂;ジャパンエポキシレジン製)
10g
アデカオプトマーSP−170(光カチオン重合開始剤;アデカ製) 0.2g
アデカオプトロンCP−77(熱カチオン重合開始剤;アデカ製) 0.04g
《接着剤の有機溶媒耐性の評価》
上記作製した接着剤B及び接着剤Cの各テストピースを、エチレングリコールメチルエーテルアセテート(SP値:18.8(MPa)1/2)と乳酸ブチル(SP値:19.2(MPa)1/2)の60℃液に7日間浸漬した後の質量変化率を求めた。
得られた結果を、表1に示す。
Figure 2009148965
表1に記載の結果より明らかな様に、本発明で規定する構成からなる接着剤Cは、接着剤Bに対し、SP値が18.8(MPa)1/2あるいは19.2(MPa)1/2という高い樹脂溶性を備えた有機溶媒中に長期間にわたり浸漬を行っても、膨潤等による質量変化率が小さいことが分かる。
実施例3
《インク溶媒成分の調製》
酢酸ブトキシエチル 70部
シクロヘキサン 30部
《ノズルプレートの耐久性評価》
実施例1で作製したインクジェット記録ヘッド1〜3を用いて、25℃の上記インク溶媒成分を出射した。
インクジェット記録ヘッド2と3は異常なく出射できたが、インクジェット記録ヘッド1は、出射できないノズルが多数あった。
次に、インクジェット記録ヘッド1〜3にインク溶媒成分を充填し、60℃に保温した状態で3ヶ月経過後、インクジェット記録ヘッド内を新しいインク溶媒成分に置換して常温環境で出射試験を行った。インクジェット記録ヘッド3は異常なく出射できたが、インクジェット記録ヘッド1は出射できないノズルが多数あり、インクジェット記録ヘッド2は出射できないノズルが8個あった。これは、インクジェット記録ヘッド2では、接着剥がれが生じたためにインクに掛かる圧力が低下し、出射しなくなったと推測している。
本発明のインクジェット記録ヘッドの構成の一例を示す分解斜視図である。 本発明のインクジェット記録ヘッドのヘッドチップの後面の一例を示す背面図である。 ノズルプレートとヘッドチップに形成した圧力室とを、接着剤により接着した状態の一例を示す断面図である。
符号の説明
1 ヘッドチップ
1A、1B 側壁面
11 流路部材
12 圧力室
14 接続電極
2 ノズルプレート
21 ノズル
3 配線基板
31 配線接続部
32 開口部
33 配線電極
36a、36b ダミー電極
35 接合領域
M 金属層

Claims (3)

  1. エポキシ化合物、光カチオン重合開始剤及び下記一般式(I)で表される熱カチオン重合開始剤を含有する接着剤により、複数の構成部材を接合して形成されたことを特徴とするインクジェット記録ヘッド。
    Figure 2009148965
    〔式中、Rは水素原子またはアルキル基を表す。R1、R2、R3は、各々水素原子、アルキル基、アルコキシ基、アリールオキシ基またはハロゲン原子を表す。〕
  2. 吐出するインクジェットインクの50質量%以上の溶媒が、有機溶媒であることを特徴とする請求項1に記載のインクジェット記録ヘッド。
  3. 吐出するインクジェットインクを構成する前記有機溶媒の30質量%以上が、溶解度パラメーター(SP値)が16.0(MPa)1/2以上、21.0(MPa)1/2以下の有機溶媒であることを特徴とする請求項2に記載のインクジェット記録ヘッド。
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