JP2005001360A - 画像形成装置、画像形成方法、記録液及びカートリッジ - Google Patents

画像形成装置、画像形成方法、記録液及びカートリッジ Download PDF

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Abstract

【課題】インクジェット方式の画像形成方法において、色材の析出によるノズルの吐出曲がりが生じず、白スジのない画像の得られる画像形成方法を提供する。
【解決手段】本発明は、色材を分散状態で含有する記録液を被記録媒体に向かって噴射する記録ヘッドを搭載し、該記録ヘッドを被記録媒体に対して相対的に走査させることで被記録媒体上に画像を形成する画像形成装置であって、該色材の平均粒径が70nm以下であり、かつ、主走査方向に並ぶ画像のドット列を1回の走査で形成することを特徴とする画像形成装置である。色材の平均粒径は、好ましくは50nm以下、さらに好ましくは30nm以下である。
【選択図】 なし

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、インクジェットに代表される記録液を噴射して画像を形成する画像形成装置に関し、特に色材を分散状態で含有する記録液を用いる画像形成装置、その装置を用いる画像形成方法、それによる記録物、記録液、記録液を収容したカートリッジに関する。
【0002】
【従来の技術】
インクを液滴として噴射し画像記録を行なうインクジェット記録方法は、その印字機構が簡単であるためコストが安く、装置がコンパクトであり、しかも騒音が少ない点で優れている。さらにインクに染料を含有したものを用いると、彩度が高い鮮やかな色調の印刷物を得ることができる。
【0003】
しかし、染料を含有したインクを普通紙に印字すると、インクビヒクルが繊維に沿って滲み出すのに伴い、染料も滲み出してしまう。すると、文字の輪郭がギザギザになり、画像品質が低下してしまう(以下、フェザリングと言う)。また、染料を含有したインクで作製した印刷物は、水を付着させてしまうと染料が再び溶解して画像が乱れてしまう。また、太陽光などの光にさらした場合には、染料が光を吸収することで分解し、退色してしまう。このように、染料を用いたインクを使用した場合には、鮮やかな色調を得られる代わりに、上述のいくつかの不具合が生じてしまう。
【0004】
この問題に対し、色材として染料の代わりに顔料を用いたインクが提案されている。色材を顔料にすることによって、インクを普通紙に印字した場合にインクビヒクルが繊維に沿って滲み出しても、分散している顔料は繊維の間隙に捕らえられたり、pH変化で凝集することによって滲み出さない。そのためフェザリングが大幅に改良される。また、顔料は水へ溶け出しにくいため耐水性が改善し、粒子状であるため見かけ上退色しにくく見え、耐光性が改善される。
【0005】
しかし、顔料を分散させたインクは、溶媒が揮発すると析出しやすい欠点を有する。すなわち、顔料がノズル近傍で析出した場合にはインクの吐出に影響を与える。ノズル近傍で顔料が析出すると、インクが吐出するときに析出した側にインクが引っ張られ、吐出方向が狙いの方向からずれてしまう、いわゆる“吐出曲がり”が生じてしまう。顔料の析出は、熱エネルギーによってインクを噴射するサーマル方式のインクジェットヘッドを用いた場合に特に問題となる。サーマルヘッド方式のインクジェットヘッドは、インクに熱を与えて発泡させることで吐出エネルギーを得る。この吐出動作を繰り返し行うと、ノズル近傍の温度が上昇し、ついにはインクの揮発成分を大量に蒸発させて顔料の析出を引き起こしてしまう。そのため、サーマルヘッド方式のインクジェットヘッドで連続印字する際に顔料の析出によるインクの吐出曲がりが生じやすい。
【0006】
この問題に対し、これまでいくつかの提案がなされている。インク中に含まれる鉄の含有量を0.3ppm以下とする水性インク(特許文献1参照)、インク中に含まれるバリウムの含有量を4ppm以下とする水性インク(特許文献2参照)、インク中に含まれる脂肪酸の含有量を0.3重量%以下とする水性インク(特許文献3参照)、インク中に含まれる脂肪酸エステルの含有量を0.6重量%以下とする水性インク(特許文献4参照)が提案されており、インク中の不純物を少なくすることでインクの凝集が低減されるとしている。また、硫黄含有分散性付与基を表面に有する顔料粒子、浸透剤及び水を含有するインクを用いるインクジェット印刷方法(特許文献5参照)、硫黄含有分散性付与基を表面に有する顔料粒子、20℃における表面張力が40mN/m以上である水溶性有機溶剤及び水を含むインクジェット用インク(特許文献6参照)が提案されており、インクの吐出安定性が向上できるとしている。
【0007】
しかしながら、これらの提案では、高速印字と吐出曲がり抑制との両立については全く考慮されていない。そこで、高速印字と吐出曲がり抑制との両立について、以下の提案がある。
顔料、分散剤及び溶媒を含有し、顔料の平均粒径が100nm未満であるインクを用い、微小液滴の体積が6pl以下であるインクジェット記録方法(特許文献7参照)、駆動周波数15kHz以上で駆動するヘッドにて、分散剤、顔料及び溶媒を含有し、顔料の平均粒径が100nm未満のインクを吐出して記録するインクジェット記録方法(特許文献8参照)が提案されており、駆動周波数を高めた場合にもインクの飛翔方向に曲がりが生じないとしている。
【0008】
しかし、これらの提案では、駆動周波数を高めた場合の吐出曲がり防止については考慮されているが、高速印字するためにヘッドを走査する回数を減らした場合、特に1回のヘッド走査で主走査方向に並ぶドット列を印字する、いわゆる1パス印字で画像を形成する際のインクの吐出曲がりについては考慮されていない。そのため、上記提案は1パス印字時の吐出曲がりを抑制する点で満足できるものではない。
【0009】
【特許文献1】
特開平08−311379号公報
【特許文献2】
特開平08−311380号公報
【特許文献3】
特開平09−003374号公報
【特許文献4】
特開平09−003375号公報
【特許文献5】
特開2001−287455号公報
【特許文献6】
特開2001−254033号公報
【特許文献7】
特開2001−239751号公報
【特許文献8】
特開2001−239744号公報
【0010】
【発明が解決しようとする課題】
本発明では、顔料インクを用いて高速印字したときにも吐出曲がりが生じず、白スジがない鮮明な画像を形成できる画像形成装置、画像形成方法、記録液、記録液を収容したカートリッジ及びそのような画像の記録物を得ることを目的とする。特に、サーマル方式のインクジェットヘッドを連続で用いたときにも吐出曲がりが生じず、白スジがない鮮明な画像を形成できる画像形成装置、画像形成方法、記録液、カートリッジ及び記録物を得ることを目的とする。また、同時に耐水性と耐光性をも満足する画像を形成できる画像形成装置、画像形成方法、記録液、カートリッジ及び記録物を得ることを目的とする。
【0011】
【課題を解決するための手段】
インクジェット記録方法において高速印字するには、1回のヘッド走査で主走査方向に並ぶドット列を印字する、いわゆる1パス印字が効果的である。ヘッドをキャリッジに搭載し、左右に走査させながら紙を相対的に移動させることで、画像を形成する方式を用いた場合、1パス印字では、主走査方向に並ぶドット列は1回のヘッド走査で印字し、2度と印字しない。そのため、ヘッドの走査回数を最小回数にすることができ、1枚印刷するのに要する時間が短縮できる結果、高速印字が可能となる。
【0012】
この1パス印字は高速印字できる点で優れているが、インクの吐出曲がりが生じた場合には曲がりの生じていない他のノズルで代わりにドットを形成することができないため、画像欠陥につながる恐れがある。特に顔料などの色材が分散されるインクを用いる場合には、色材が析出しやすいために吐出曲がりが生じやすく、図2に示すように白スジなどの大きな画像欠陥につながる可能性が大きい。
【0013】
一方、主走査方向に並ぶドット列を複数回の走査で形成する、いわゆるマルチパスでは、主走査方向に並ぶ1本のドット列を異なるノズルで印字するため、仮に1つのノズルで吐出曲がりが生じても、他のノズルが正常であればあまり白スジが目立つことはなく、修正が効く。ところが、1パス印字では、ノズルが1つ抜けると大きな画像欠陥が生じてしまう点で、吐出曲がりをより高い次元で抑制しなければならない。1パス印字において画像欠陥が出ないように吐出曲がりを抑制することはこれまでに検討されたことがなく、新規な着眼点であり課題である。
【0014】
本発明者らは、上記のような画像形成装置において、用いる色材の平均粒径を70nm以下とすることで色材の析出を抑制することができ、1パス印字時にも吐出曲がりが生じることなく、高速に鮮明な画像を形成できることを見い出し、本発明を完成するに至った。
すなわち、本発明は、色材を分散状態で含有する記録液を被記録媒体に向かって噴射する記録ヘッドを搭載し、該記録ヘッドを被記録媒体に対して相対的に走査させることで被記録媒体上に画像を形成する画像形成装置であって、該色材の平均粒径が70nm以下であり、かつ、主走査方向に並ぶ画像のドット列を1回の走査で形成することを特徴とする画像形成装置である。
【0015】
色材の粒径を小さくすることで凝集を抑制できるのは、以下のような理由によると推測される。すなわち、インク(記録液)中で色材は分散状態で含有されており、色材の間には電気的な斥力が働き、色材同士の合体、凝集を防いでいる。この斥力は一般的には、色材自身が有するアニオン基などの荷電基、あるいは色材を取り囲む分散剤のアニオン基などの荷電基の荷電によるものである。インク中の揮発性溶媒が蒸発すると、色材濃度が増大し、色材同士の斥力のエネルギー障壁を乗り越えて色材同士が衝突する機会が生じる。衝突する色材の一部は合一し、凝集が始まる。この凝集がノズル近傍で進行し無視できない大きさになると、インクが飛翔するときに凝集物にインクが引きずられて吐出曲がりが生じる。
【0016】
インク中には一定の画像濃度を得るために、一定量の色材を添加するが、色材添加量が同じインクを比較するとき、色材粒径が小さいほど色材の表面積の合計値は大きくなる。色材表面の組成が同じであり、色材表面の単位面積当たりの荷電基密度が色材の粒径に関係なく一定であるとすると、色材粒径が小さいほどインク中の色材全体の荷電量合計値は大きくなり、インク全体として色材同士の斥力が大きくなると考えられる。そのため、インクの溶媒が蒸発し色材が析出しやすい条件になっても、本発明に用いるインクは析出しにくく、したがって、インクの吐出曲がりが発生しないと考えられる。
【0017】
また、さらに別の理由として次のことが考えられる。すなわち、色材同士の衝突確率が同じ場合、色材が合一するスピードは同じと仮定する。別の言い方をすれば、単位時間当たりに合一する色材の数が同じ仮定すると、色材が小さいほど一定時間に成長する凝集体の大きさが小さくなることが考えられる。そのため、平均粒径が小さな色材の方が析出する凝集物のサイズが小さくなり、吐出曲がりが起こりにくくなると考えられる。
【0018】
このように、色材の平均粒径を70nm以下として、かつ、主走査方向に並ぶドット列を1回の走査で形成する画像形成装置を用いることで、高速に、白スジや濃度ムラがない鮮明な画像を得ることができる。
【0019】
本発明の詳細をさらに詳しく説明する。
上述のように色材の粒径は70nmより小さい場合に色材同士の斥力が大きくなるため色材が析出しづらくなり、また、析出する凝集物のサイズも小さくなるため、吐出曲がりが起こりにくい。このとき、平均粒径50nm以下であれば、色材の表面積の合計値がさらに大きくなるために斥力がさらに大きくなり、効果がさらに大きくなり、白スジの抑制に加えて濃度ムラも抑制される。平均粒径30nm以下であればさらに大きな効果が得られ、白スジが抑制され、濃度ムラもさらに高い次元で抑制される。平均粒径の下限については、1nm以上であることが望ましい。上述のように色材として顔料を用いると耐光性が改善されるが、色材が顔料である場合にも平均粒径を1nm未満とすると、耐光性が低下してしまい、染料に近い耐光性となってしまうためである。
【0020】
本発明で言う、主走査方向に並ぶドット列を1回の走査で形成すること、いわゆる1パス印字とは、記録ヘッドが被記録体に対して相対的に移動する方向を主走査方向としたときに、図1に示すように、主走査方向に並ぶ1列のドット列が1回の記録ヘッド走査によって形成されることを言う。1つのノズルによって主走査方向のドット列1列を1回のヘッド走査で形成できることから、最も高速に印刷することができる。
【0021】
また、記録液中に水溶性有機溶剤を10重量%以上含有することで、インク中の揮発成分が蒸発しても色材が水溶性有機溶剤によって分散されるので分散安定性が確保される。これにより、色材が析出することがないため、インクの吐出曲がりが抑制される。
【0022】
記録液の乾燥を防止するため、また本発明の化合物の溶解安定性、分散性を向上させるためなどの目的から下記水溶性有機溶媒を使用することができる。エチレングリコール、ジエチレングリコール、トリエチレングリコール、ポリエチレングリコール、ポリプロピレングリコール、1,5−ペンタンジオール、1,5−ヘキサンジオール、グリセロール、1,2,6−ヘキサントリオール、1,2,4−ブタントリオール、1,2,3−ブタントリオール、ペトリオールなどの多価アルコール類、エチレングリコールモノエチルエーテル、エチレングリコールモノブチルエーテル、ジエチレングリコールモノメチルエーテル、ジエチレングリコールモノエチルエーテル、ジエチレングリコールモノブチルエーテル、テトラエチレングリコールモノメチルエーテル、プロピレングリコールモノエチルエーテルなどの多価アルコールアルキルエーテル類、エチレングリコールモノフェニルエーテル、エチレングリコールモノベンジルエーテルなどの多価アルコールアリールエーテル類、N−メチル−2−ピロリドン、N−ヒドロキシエチル−2−ピロリドン、2−ピロリドン、1,3−ジメチルイミダゾリジノン、ε−カプロラクタムなどの含窒素複素環化合物、ホルミアミド、N−メチルホルムアミド、N,N−ジメチルホルムアミドなどのアミド類、モノエタノールアミン、ジエタノールアミン、トリエタノールアミン、モノエチルアミン、ジエチルアミン、トリエチルアミンなどのアミン類、ジメチルスルホキシド、スルホラン、チオジエタノールなどの含硫黄化合物類、プロピレンカーボネート、炭酸エチレン、γ−ブチロラクトンである。これらの溶媒は水と共に単独もしくは複数混合して用いられる。
【0023】
これらの中で特に好ましいものは、ジエチレングリコール、チオジエタノール、ポリエチレングリコール200〜600、トリエチレングリコール、グリセロール、1,2,6−ヘキサントリオール、1,2,4−ブタントリオール、ペトリオール、1,5−ペンタンジオール、N−メチル−2−ピロリドン、N−ヒドロキシエチルピロリドン、2−ピロリドン、1,3−ジメチルイミダゾリジノンであり、これらを用いることにより水分蒸発による噴射特性不良の防止と高い溶解性、分散性に対して優れた効果が得られる。
【0024】
また、インクの25℃における静的表面張力を25〜50mN/mとすることで、若干の吐出曲がりが生じた場合にも、インクが適度に滲み出すために吐出曲がりで生じる白スジとなる場所までインクが覆い隠し、白スジを顕在化させない。静的表面張力が50mN/mを超えると、インクの滲み出しが必要以上に抑制されてしまい、吐出曲がりが生じた場合に画像欠陥を覆い隠すことができず、白スジが生じてしまう。逆に静的表面張力が25mN/m未満であると、ノズル面の撥水性が十分得られないため、インクがノズル孔からノズル面ににじみ出てしまい、ノズルにメニスカスが形成されない。そのためインクの粒子化が妨げられ、吐出不良の原因となってしまう。
【0025】
さらに、インクの25℃における粘度を2〜30mPa・sとすることで、若干の吐出曲がりが生じた場合にも、インクが適度に滲み出すために吐出曲がりで生じる白スジとなる場所までインクが覆い隠し、白スジを顕在化させない。つまり、粘度が30mPa・sを超えると、インクの滲み出しが必要以上に抑制されてしまい、吐出曲がりが生じた場合に画像欠陥を覆い隠すことができず、白スジが生じてしまう。逆に粘度が2mPa・s未満であると、インクの滲み出しが大きくなりすぎてしまい、文字滲みや色混じりなどが生じてしまい画像品質を大きく損なってしまう。
【0026】
本発明で使用できる黒色以外の色材は、記録液中に分散できるものであればいずれも好適に用いることができる。例えば、顔料、油性染料などが代表的な例である。これら色材は、シアン、マゼンタ、イエロー、レッド、グリーン、ブルー、ホワイトのうち一色を好ましく用いることができる。本発明では、特にノズルでの析出が起こらないため顔料の使用が好適であり、顔料を用いることで、染料を用いるよりもインクの耐光性及び耐水性が向上する。顔料としては具体的に以下のものが挙げられる。これら顔料は複数種類を混合して用いても良いし、あるいは染料などの他の色素と混合して用いても良い。これらは本発明の効果が得られる範囲の量で添加される。
【0027】
有機顔料としては、アゾ系、フタロシアニン系、アントラキノン系、ジオキサジン系、インジコ系、チオインジコ系、ペリレン系、イソインドレノン系、アニリンブラック、アゾメチン系、ローダミンBレーキ顔料、カーボンブラックなどが挙げられる。無機顔料としては、酸化鉄、酸化チタン、炭酸カルシウム、硫酸バリウム、水酸化アルミニウム、バリウムイエロー、紺青、カドミウムレッド、クロムイエロー、金属粉が挙げられる。
【0028】
析出を抑えるために、上述のようにこれら顔料の平均粒径は70nm以下のものを用いる。さらに析出を抑えるには50nm以下であることが好ましく、さらには30nm以下であるものを用いることが好ましい。平均粒径が小さいほど吐出曲がりが小さくなるため、白スジの発生確率が小さくなり、画像濃度のムラも低減される。70nmを超えると、顔料の析出が多くなり、吐出曲がりが生じて白スジの発生につながる。
【0029】
また、インクジェットヘッドの吐出口の大きさ(以下、ノズル径)と色材の粒径(以下、粒径)との比は画質に影響を与える。
粒径が大きいほど析出物は大きくなるが、ノズル径が大きい場合には析出物が生じても記録液が飛翔する方向に大きな影響を与えない。しかし、同じ記録液を用いてもノズル径が小さくなるほど析出物が障害となる影響が大きくなり、記録液の飛翔する方向に大きな影響を与える。その結果、同じ記録液を用いてもノズル径が小さいほど吐出曲がりが生じやすくなってしまう。本発明では、吐出曲がりを低減する方法を検討した結果、色材の平均粒径をDp(μm)、記録ヘッドの吐出口の開口の大きさをDnとしたときに、Dp/Dn≦0.003の条件を満たすことで記録液の吐出曲がりを効果的に低減でき、1パス印字においても濃度ムラや白スジがない鮮明な印刷物を得るに至った。
【0030】
また、記録液の吐出速度も画質に影響を与える。同じ大きさの析出物が生じたとしても、吐出速度Vが一定以上であれば、吐出曲がりを小さくすることができる。吐出速度は2.0≦V≦30.0(m/s)であることが好ましく、4.0≦V≦25.0(m/s)であることがさらに好ましい。2.0m/s以上であれば記録液の着弾位置精度が良好となり、4.0m/s以上であれば着弾位置精度がさらに高まり超高速印字時にも狙いの位置に記録液を着弾させることができる。逆に、2.0m/sを下回ると記録媒体とヘッドとの距離の変動が着弾位置精度に大きく影響し、着弾位置が狙いの位置とはずれてしまう。そのため、細線が曲がってしまったりする不具合が生じる。一方、30.0m/s以下であれば、サテライト粒子(吐出された記録液が分裂して生じる不要吐出粒子)の発生が抑制され、真円に近い画素が形成される。25.0m/s以下であれば、さらにサテライト粒子の発生が抑制されより真円に近い画素が形成される。逆に、30.0m/sを上回ると、サテライト粒子が発生するために画素が楕円状、あるいは分裂するため、細線がぼやけてしまったり、二重にだぶってしまう。
【0031】
本発明で用いる記録液には、浸透剤として界面活性剤を添加しても良い。浸透剤は記録液と被記録媒体の濡れ性を向上させ、浸透速度を調整する目的で添加される。浸透剤としては、下記式(I)〜(IV)で表わされるものが好ましい。すなわち、下記式(I)のポリオキシエチレンアルキルフェニルエーテル系界面活性剤、式(II)のアセチレングリコール系界面活性剤、下記式(III)のポリオキシエチレンアルキルエーテル系界面活性剤ならびに式(IV)のポリオキシエチレンポリオキシプロピレンアルキルエーテル系界面活性剤は、液の表面張力を低下させることができるので、濡れ性を向上させ、浸透速度を高めることができる。
【0032】
【化1】
Figure 2005001360
式(I)中、Rは分岐していても良い炭素数6〜14の炭化水素鎖であり、kは5〜20である。
【0033】
【化2】
Figure 2005001360
式(II)中、m≦20、n≦20、0<m+n≦40である。
【0034】
【化3】
Figure 2005001360
式(III)中、Rは分岐してもよい炭素数6〜14の炭化水素鎖であり、nは5〜20である。
【0035】
【化4】
Figure 2005001360
式(IV)中、Rは分岐してもよい炭素数6〜14の炭化水素鎖であり、m及びnは1〜20である。
【0036】
前記式(I)〜(IV)の化合物以外では、例えばジエチレングリコールモノフェニルエーテル、エチレングリコールモノフェニルエーテル、エチレングリコールモノアリルエーテル、ジエチレングリコールモノフェニルエーテル、ジエチレングリコールモノブチルエーテル、プロピレングリコールモノブチルエーテル、テトラエチレングリコールクロロフェニルエーテルなどの多価アルコールのアルキル及びアリールエーテル類、ポリオキシエチレンポリオキシプロピレンブロック共重合体などのノニオン系界面活性剤、フッ素系界面活性剤、エタノール、2−プロパノールなどの低級アルコール類を用いることができるが、特にジエチレングリコールモノブチルエーテルが好ましい。
【0037】
本発明で用いる記録液には腐食や黴の発生を抑制する目的で防腐防黴剤を添加しても良い。防腐防黴剤としてはデヒドロ酢酸ナトリウム、ソルビン酸ナトリウム、2−ピリジンチオール−1−オキサイドナトリウム、イソチアゾリン系化合物、安息香酸ナトリウム、ペンタクロロフェノールナトリウムなどが使用できる。
【0038】
本発明で用いる記録液には記録液と接する部材に錆が発生するのを避けることを目的として防錆剤を添加しても良い。防錆剤としては、例えば、酸性亜硫酸塩、チオ硫酸ナトリウム、チオジグリコール酸アンモン、ジイソプロピルアンモニウムニトライト、四硝酸ペンタエリスリトール、ジシクロヘキシルアンモニウムニトライトなどがある。
【0039】
本発明で用いる記録液には記録液の保存安定性を高めることを目的としてpH調整剤を添加しても良い。pH調整剤としては、調合されるインクに悪影響を及ぼさずにpHを一定に調整できるものであれば、任意の物質を用いることができる。例えば、ジエタノールアミン、トリエタノールアミンなどのアミン、水酸化リチウム、水酸化ナトリウム、水酸化カリウムなどのアルカリ金属元素の水酸化物、水酸化アンモニウム、第4級アンモニウム水酸化物、第4級ホスホニウム水酸化物、炭酸リチウム、炭酸ナトリウム、炭酸カリウムなどのアルカリ金属の炭酸塩などが挙げられる。
【0040】
本発明で用いる記録液には記録液の泡立ちを抑制することを目的として消泡剤を添加しても良い。消泡剤としては、シリコーン系の消泡剤が好ましく用いられる。一般にシリコーン系消泡剤には、オイル型、コンパウンド型、自己乳化型、エマルジョン型などがあるが、水系での使用を考慮すると、自己乳化型、もしくはエマルジョン型を用いることが、信頼性を確保する上で望ましい。また、アミノ変性、カルビノール変性、メタクリル変性、ポリエーテル変性、アルキル変性、高級脂肪酸エステル変性、アルキレンオキサイド変性、などの変性シリコーン系消泡剤を使用しても良い。
【0041】
市販のシリコーン系消泡剤で入手可能なものとしては、信越化学工業社のシリコーン消泡剤(KS508、KS531、KM72、KM85など)、東レ・ダウ・コーニング社のシリコーン消泡剤(Q2−3183A、SH5510など)、日本ユニカー社のシリコーン消泡剤(SAG30など)、旭電化工業社の消泡剤(アデカノールシリーズ)などが挙げられる。これら消泡剤のインクへの添加量は、効果がある最小量で良いが、一般には0.001〜3重量%の範囲が望ましく、より好ましくは、0.005〜0.5重量%の範囲である。
【0042】
以下に本発明の詳細を図3を用いて説明するが、本発明はこれらの図に限定されるものではない。
図3は本発明の画像形成装置の構成例である。図3に示すように、インクジェットプリンタ1はシアン、マゼンタ、イエローの各色のインクをそれぞれ収納したインクカートリッジ2と、複数のノズルを有し各インクカートリッジ2からインクが供給される記録ヘッド3と、インクカートリッジ2と記録ヘッド3を搭載したキャリッジ4と、記録紙を収納した給紙トレイ5a、5bや手差しテーブル6から記録紙を搬送する搬送ローラ8と、印字した記録紙を排紙トレイ9に排出する排出ローラ10を有する。そしてホスト装置から送られる画像データを記録紙に印字するときは、キャリッジ4をキャリッジガイドローラ11に倣って走査しながら、搬送ローラ8により印字部7に送られた記録紙に記録ヘッド3のノズルから画像データに応じてインクを吐出して文字や画像を記録する。
【0043】
次に本発明の装置に用いることができる記録ヘッドを図を用いて説明するが、本発明はこれらの図に限定されるものではない。
図6は、バブルジェット(登録商標)型記録ヘッドの一例を説明するための図で、図6(A)はヘッド斜視図、図6(B)はヘッドを構成する蓋基板の斜視図、図6(C)は該蓋基板を裏側から見た斜視図、図6(D)は発熱体基板の斜視図であり、図中、41は蓋基板、42は発熱体基板、43は記録液体流入口、44は吐出口、45は流路、46は液室を形成するための領域、47は個別(独立)の制御電極、48は共通電極、49は発熱体である。ここで蓋基板41は、ガラス基板や金属基板にエッチング等の手法によって、流路45や液室46を形成して製作できるが、最も好適な製作方法は、プラスチックの成形によって形成する手法である。これは最初の金型製作にややコストがかかるものの、その後は大量に生産できるため、1個あたりの製作費を非常に低くできる。
【0044】
図7は、バブルジェット(登録商標)方式のインクジェットのインク滴吐出の原理を説明するための図である。図7(A)は定常状態であり、吐出口面でインク50と表面張力と外圧とが平衡状態にある。図7(B)は発熱体49が加熱されて、発熱体49の表面温度が急上昇し隣接インク層に沸騰現象が起きるまで加熱され、微小気泡51が点在している状態にある。
【0045】
図7(C)は発熱体49の全面で急激に加熱された隣接インク層が瞬時に気化し、沸騰膜を作り、気泡51が成長した状態である。この時、吐出口内の圧力は、気泡の成長した分だけ上昇し、吐出口面での外圧とのバランスがくずれ、吐出口よりインク柱50’が成長し始める。
【0046】
図7(D)は気泡51が最大に成長した状態であり、吐出口面より気泡の体積に相当する分のインクが押し出される。この時、発熱体49には電流が流れていない状態にあり、発熱体49の表面温度は降下しつつある。気泡51の体積の最大値は電気パルス印加のタイミングからやや遅れる。
【0047】
図7(E)は気泡51がインクなどにより冷却されて収縮を開始し始めた状態を示す。インク柱50’の先端部では押し出された速度を保ちつつ前進し、後端部では気泡の収縮に伴って吐出口内圧の減少により吐出口面から吐出口内へインクが逆流してインク柱50’にくびれ50’’が生じている。
【0048】
図7(F)はさらに気泡51が収縮し、発熱体49の面にインク50が接し、発熱体面がさらに急激に冷却される状態にある。吐出口面では、外圧が吐出口内圧より高い状態になるためメニスカスが大きく吐出口内に入り込んできている。インク柱の先端部は液滴52になり、記録紙の方向へ1〜30m/sの速度で飛翔している。
図7(G)は吐出口にインクが毛細管現象により再び供給(リフィル)されて図7(A)の状態にもどる過程で、気泡は完全に消滅している。
【0049】
図8は、図6に示したヘッドとは違い、流路の先端部分に別途ノズル板60を設けたもので、図8(A)はノズル板60を取り付ける前の状態、図8(B)は取り付けた後の状態を示している。この場合も、このノズル板は、樹脂(プラスチック)フィルムに、例えば、エキシマレーザーによってノズル61を穿孔したり、あるいは金属のエッチング、エレクトロフォーミング、打ち抜き加工等の手法で形成されるが、その材料はその硬さを後述のように適切に選ぶ必要がある。
【0050】
以上が熱を利用したバブルジェット(登録商標)型記録ヘッドの一般的な構成、原理であるが、本発明は、この方式に限定されるものではなく、全てのインクジェット記録法に適用されるものである。
【0051】
図9は、本発明のインクジェットヘッドの一例を示す図で、本発明では、図示のように、1枚の共通の発熱体基板部70の上に、複数色のインク吐出エレメント71Y、71M、71Cを形成してなる。この例では、複数色のインクとして、イエロー(Y)、マゼンタ(M)、シアン(C)の3色の例を示している。なお、この例、およびこれ以降の例で、各色のインク吐出エレメント、吐出口は、図を簡単にするため、各色4個あるいは5個で説明するが、実際には、各色64〜512個が好適に使用される。
【0052】
図10は、図9の記録ヘッド部に、それぞれY、M、Cのインクが供給されるようなインクタンク部80を設けた図を示す。なお、この図は、記録ヘッド部とインクタンク部とで構成される本発明のインクジェット記録ヘッドの概念を示す図であり、実際のもの(後述する)とは異なる。
【0053】
図11は、本発明によるインクジェットヘッドをキャリッジ上に搭載して記録を行う、いわゆるシリアルプリンタの構成を示す図で、図中、90は本発明によるインクジェットヘッド、91は記録紙、92はキャリッジ、93はキャリッジのガイドロッド、94はキャリッジを移動させるためのネジ棒、95は記録紙搬送ローラ、96は記録紙おさえコロで、周知のように、縦方向(記録紙91の移動方向)にY、M、Cと1列に配列された記録ヘッド90(図示例の場合、図10に示したヘッドが搭載されている)を、記録紙51の前をX方向に往復運動しながら記録を行う。本発明では、キャリッジを1回走査するごとに記録紙を図の矢印Y方向に移動していく。従って、1回の走査で記録される領域は、ヘッドの吐出エレメント、つまり、吐出口の列の長さ分だけである。また、Y、M、Cは縦方向に1列に並んでいるので、2回以上の走査によって、Y、M、Cのインクによる印写領域がオーバーラップすることにより、はじめてフルカラー記録を行うことができる。
【0054】
なお、以上の説明は、Y、M、Cの3色の例を示したが、本発明では、これにブラック(B)を加えた4色の吐出口列を持つインクジェットにも適用される。図12にその例を示すが、この場合、図9に示した例に、更にブラック用のインク吐出エレメント71Bを付加したものとなる。
【0055】
図13は、4色の吐出口列を持つ他の例である。図4には、各色のインク流路を独立に製作した例を示しているが、この図は、4色分の流路を一体的にプラスチック100の成形で製作した例である。こうすることにより、そのアセンブリコストは著しく下げることができる。
【0056】
通常、カラーインクジェット記録装置は、図6に示したような1つの記録ヘッドに1色のインクを充填し、これを複数色分、図14のように、キャリッジ110上に並べて構成する。111B、111C、111M、111Yはそれぞれブラック、シアン、マゼンタ、イエローの各カラーインクを吐出するための記録ヘッドである。これは、一つには目詰まり対策等の信頼性確保のためである。例えば、図10のように4色のインクを充填したヘッド111B、111C、111M、111Yを独立にキャリッジ110上に並べて構成した場合、仮にどれか1色のヘッドが目詰まりを起こした場合、その1色のヘッドを交換することにより、もとの状態に回復させることができる。
【0057】
図9〜図13に示したバブルジェット(登録商標)ヘッドの例のように発熱体基板を共通の1枚の基板にした例のみならず、図15に示すように複数色のインクを充填したヘッド、例えば、111B、111C、111M、111Yを積層して一体化したものも含む。この例では、流路の先端112B、112C、112M、112Yに共通の1枚のノズル板113を設けた例を示しており(図15(A)はノズル板113を取り付ける前、図15(B)は取り付けた後の斜視図)、この場合は、高精度に穿孔、アセンブリ化、一体化された共通の1枚のノズル板113を設けているため、製造コストの低減のみならず、複数色のドット位置精度も高精度が得られる。
【0058】
また、本発明は、上述の特徴を有する記録液を収容したカートリッジとして提供してもよい。カートリッジは図4及び図5にその一例が示されている。カートリッジ20は、カートリッジ筐体内に記録液あるいは処理液を吸収させた液吸収体22を収容してなる。カートリッジ筐体は、ケースの上部開口に上蓋部材23を接着又は溶着して形成したものであり、例えば樹脂成型品からなる。また、液吸収体22は、ウレタンフォーム体等の多孔質体からなり、カートリッジ筐体内に圧縮して挿入した後、記録液あるいは処理液を吸収させている。
【0059】
上蓋部材23には溝26が形成されており、そのほぼ中心に大気開放口25が形成されている。大気開放口25は帯状のシール部材29で封止されており、シール部材29は空気を遮断する(透過しない)材質のもの、例えばアルミのシートや空気透過率の低い高分子シートなどを用いて形成している。このシール部材29にはケースとの接着面に溶着用の材料を塗布し、溝26の周辺にヒートシールにて接着している。溝26は接着用の材料で大気開放口25がふさがれることを避けるために段差を設ける目的で形成されている。カートリッジ使用時にはシール部材29を引き剥がしカートリッジ20内を大気開放する。大気開放することで、空間Aに空気が侵入する。空気が侵入することで、記録時に記録液あるいは処理液が記録ヘッドにスムーズに供給される。
【0060】
カートリッジ筐体のケース底部には記録ヘッドへ記録液あるいは処理液を供給するための液供給口24を形成されている。キャップ部材27に形成された液漏れ防止用突部を液供給口24に差し込むことで、カートリッジ搬送時の液漏れを防止することができる。液供給口24の周辺には、液供給口24と液漏れ防止用突部をジョイントした際に密閉するゴム等の弾性を有するシールリングが装着されている。カートリッジ使用時にはキャップ部材27を取り外す。
【0061】
カートリッジ筐体のケース側面にはカートリッジ位置決め部が形成されており、カートリッジ20をキャリッジに装着する際にカートリッジ筐体が所定の位置に固定される。カートリッジ20を交換するためにキャリッジから取り出すには、カートリッジ着脱用窪み部31に指を差し込み、カートリッジ着脱用突起部30側面のカートリッジ着脱用指掛け部30aに指をかけながら取り出す。
【0062】
さらに、本発明の画像形成方法ではインク中の色材の析出が抑制されるため、これまでそのような析出が原因でインクの吐出曲がりが起きやすかった、熱エネルギーによるインクの噴射手段を用いる方法、すなわちサーマルヘッド方式の画像形成方法にも好適に用いることができる。
【0063】
【発明の実施の形態】
以下、実施例をもって本発明を具体的に説明するが、これらをもって本発明が限定されるわけではない。
【0064】
1.記録液の製造
(1)イエロー記録液の製造例1
以下の示す各々の記録液成分を混合し、これを0.8μmのテフロン(登録商標)フィルターにて濾過し、イエロー記録液の製造例1を製造した。
Figure 2005001360
さらにLiOH水溶液でpH10.5に調整して用いた。製造例1のイエロー記録液に含有される顔料の平均粒径を測定したところ、平均粒径は95.0nmであった。得られた各記録液の物性等については後掲の表1に示す。
【0065】
(2)イエロー記録液の製造例2
製造例1のイエロー記録液100グラムとジルコニアビーズ100グラムをボールミル用ポットの中に入れて、3時間回転させて粉砕混合することで、製造例2のイエロー記録液を製造した。製造例2のイエロー記録液に含有される顔料の平均粒径を測定したところ、平均粒径は65.0nmであった。
【0066】
(3)イエロー記録液の製造例3
製造例1のイエロー記録液100グラムとジルコニアビーズ100グラムをボールミル用ポットの中に入れて、12時間回転させて粉砕混合することで、製造例3のイエロー記録液を製造した。製造例3のイエロー記録液に含有される顔料の平均粒径を測定したところ、平均粒径は48.0nmであった。
【0067】
(4)イエロー記録液の製造例4
製造例1のイエロー記録液100グラムとジルコニアビーズ100グラムをボールミル用ポットの中に入れて、36時間回転させて粉砕混合することで、製造例4のイエロー記録液を製造した。製造例4のイエロー記録液に含有される顔料の平均粒径を測定したところ、平均粒径は27.0nmであった。
【0068】
(5)イエロー記録液の製造例5〜8
製造例1のイエロー記録液の1,3−ブタンジオールとグリセリンの混合量を表1に記載する量に変更した以外は製造例1と同様な方法で、イエロー記録液の製造例5〜8を製造した。記録液に含有される顔料の平均粒径はいずれも65nmであった。
【0069】
(6)イエロー記録液の製造例9
製造例1のイエロー記録液の界面活性剤(I)を添加しない以外は製造例1と同様な方法で、イエロー記録液の製造例9を製造した。記録液に含有される顔料の平均粒径は65nmであった。
【0070】
(7)イエロー記録液の製造例10
製造例1のイエロー記録液の界面活性剤(I)を、界面活性剤(II)のオレフィンSTG(日信化学工業社製)に変更した以外は製造例1と同様な方法で、イエロー記録液の製造例10を製造した。記録液に含有される顔料の平均粒径は65nmであった。
【0071】
(8)シアン記録液の製造例1
以下の示す各々の記録液成分を混合し、これを0.8μmのテフロン(登録商標)フィルターにて濾過し、シアン記録液の製造例1を製造した。
Figure 2005001360
さらにLiOH水溶液でpH10.5に調整して用いた。製造例1のシアン記録液に含有される顔料の平均粒径を測定したところ、平均粒径は86.0nmであった。得られた各記録液の物性等については後掲の表2に示す。
【0072】
(9)シアン記録液の製造例2
製造例1のシアン記録液100グラムとジルコニアビーズ100グラムをボールミル用ポットの中に入れて、3時間回転させて粉砕混合することで、製造例2のシアン記録液を製造した。製造例2のシアン記録液に含有される顔料の平均粒径を測定したところ、平均粒径は63.0nmであった。
【0073】
(10)シアン記録液の製造例3
製造例1のシアン記録液100グラムとジルコニアビーズ100グラムをガラス製ボールミル用ポットの中に入れて、24時間回転させて粉砕混合することで、製造例3のシアン記録液を製造した。製造例3のシアン記録液に含有される顔料の平均粒径を測定したところ、平均粒径は43.0nmであった。
【0074】
(11)シアン記録液の製造例4
製造例1のシアン記録液100グラムとジルコニアビーズ100グラムをガラス製ボールミル用ポットの中に入れて、48時間回転させて粉砕混合することで、製造例4のシアン記録液を製造した。製造例4のシアン記録液に含有される顔料の平均粒径を測定したところ、平均粒径は26.0nmであった。
【0075】
(12)シアン記録液の製造例5〜8
製造例1のシアン記録液の1,3−ブタンジオールとグリセリンの混合量を表2に記載する量に変更した以外は製造例1と同様な方法で、シアン記録液の製造例5〜8を製造した。記録液に含有される顔料の平均粒径はいずれも63nmであった。
【0076】
(13)シアン記録液の製造例9
製造例1のシアン記録液の界面活性剤(I)を添加しない以外は製造例1と同様な方法で、シアン記録液の製造例9を製造した。記録液に含有される顔料の平均粒径は63nmであった。
【0077】
(14)シアン記録液の製造例10
製造例1のシアン記録液の界面活性剤(I)を、界面活性剤(II)のオレフィンSTG(日信化学工業社製)に変更した以外は製造例1と同様な方法で、シアン記録液の製造例10を製造した。記録液に含有される顔料の平均粒径は63nmであった。
【0078】
(15)マゼンタ記録液の製造例1
以下の示す各々の記録液成分を混合し、これを0.8μmのテフロン(登録商標)フィルターにて濾過し、マゼンタ記録液の製造例1を製造した。
Figure 2005001360
さらにLiOH水溶液でpH10.5に調整して用いた。製造例1のマゼンタ記録液に含有される顔料の平均粒径を測定したところ、平均粒径は105.0nmであった。得られた各記録液の物性等については後掲の表3に示す。
【0079】
(16)マゼンタ記録液の製造例2
製造例1のマゼンタ記録液100グラムとジルコニアビーズ100グラムをボールミル用ポットの中に入れて、6時間回転させて粉砕混合することで、製造例2のマゼンタ記録液を製造した。製造例2のマゼンタ記録液に含有される顔料の平均粒径を測定したところ、平均粒径は69.0nmであった。
【0080】
(17)マゼンタ記録液の製造例3
製造例1のマゼンタ記録液100グラムとジルコニアビーズ100グラムをガラス製ボールミル用ポットの中に入れて、24時間回転させて粉砕混合することで、製造例3のマゼンタ記録液を製造した。製造例3のマゼンタ記録液に含有される顔料の平均粒径を測定したところ、平均粒径は47.0nmであった。
【0081】
(18)マゼンタ記録液の製造例4
製造例1のマゼンタ記録液100グラムとジルコニアビーズ100グラムをガラス製ボールミル用ポットの中に入れて、72時間回転させて粉砕混合することで、製造例4のマゼンタ記録液を製造した。製造例4のマゼンタ記録液に含有される顔料の平均粒径を測定したところ、平均粒径は29.0nmであった。
【0082】
(19)マゼンタ記録液の製造例5〜8
製造例1のマゼンタ記録液の1,3−ブタンジオールとグリセリンの混合量を表3に記載する量に変更した以外は製造例1と同様な方法で、マゼンタ記録液の製造例5〜8を製造した。記録液に含有される顔料の平均粒径はいずれも69nmであった。
【0083】
(20)マゼンタ記録液の製造例9
製造例1のマゼンタ記録液の界面活性剤(I)を添加しない以外は製造例1と同様な方法で、マゼンタ記録液の製造例9を製造した。記録液に含有される顔料の平均粒径は69nmであった。
【0084】
(21)マゼンタ記録液の製造例10
製造例1のマゼンタ記録液の界面活性剤(I)を、界面活性剤(II)のオレフィンSTG(日信化学工業社製)に変更した以外は製造例1と同様な方法で、マゼンタ記録液の製造例10を製造した。記録液に含有される顔料の平均粒径は69nmであった。
【0085】
2.記録液の物性測定方法
(1)顔料粒子径
記録液をイオン交換水で200〜1000倍に希釈して、粒度分布計(日機装社製、マイクロトラックUPA150)にて測定した。50%平均粒径(D50)をもって顔料の平均粒径とした。
(2)静的表面張力
自動表面張力計(協和界面科学社製、CBVP−Z)にて25℃で測定した。
(3)粘度
回転式R型粘度計(東機産業社製、シリーズ500)にて25℃で測定した。
【0086】
3.実施例1〜60及び比較例1〜10における画質評価
(1)印字方法
(1.1)実施例1〜9及び比較例1
記録液の製造方法に記載する方法で製造した製造例1〜10のイエロー、シアン、マゼンタの各記録液を記録液カートリッジに充填し、このカートリッジを図3に示す画像形成装置に取り付けた。図3の画像形成装置にはサーマル式インクジェットヘッドが搭載されている。サーマル式インクジェットヘッドには吐出口径が30μmのノズルが150個並んだヘッドを用いた。吐出口径が30μmとは面積で言うならば約707μmである。そのノズルの配列密度は400dpiであり、発熱体の大きさは22μm×90μmで、抵抗値は110Ωである。この記録ヘッドは吐出される記録液毎に吐出速度が所望の値となるように駆動波形、駆動電圧を調整して用いる。シアン、イエロー、マゼンタの3色のベタパッチを1パス印字にて500枚連続印刷し、実施例1〜9及び比較例1の印刷物を得た。実施例1〜9は、製造例2〜10のイエロー記録液、製造例2〜10のシアン記録液、製造例2〜10のマゼンタ記録液を順に3色組み合わせてそれぞれ用いた。比較例1は、製造例1のイエロー、シアン、マゼンタ記録液を用いた。
【0087】
(1.2) 実施例10〜36及び比較例2〜10
後掲の表5、6、7に記載される記録液と、同じく表5、6、7に記載される吐出口径を有する記録ヘッドを用いた以外は、実施例1と同様にして実施例10〜36、比較例2〜10の印刷物を得た。
【0088】
(1.3) 実施例37〜60
後掲の表8に記載されている記録液と、同じく表5、6、7に記載される吐出口径を有する記録ヘッドを用いて、同じく表5、6、7に記載される記録液の吐出速度となるように記録液毎に駆動波形、駆動電圧を調整する以外は、実施例1と同様にして実施例10〜36、比較例2〜10の印刷物を得た。なお、サーマル式インクジェットヘッドの吐出口径が20μmとは面積で言うならば約314μmであり、10μmとは面積で言うならば約79μmである。
【0089】
(2)画質評価方法
1パス印字で500枚印刷した後に、図2に示すノズルチェックパターンを印刷した。このチェックパターンは、全150ノズルから吐出されるインクが独立して順番に並ぶ印刷物が得られるものであり、1つ1つのノズルから正常に吐出されているか否かを確認することができる。このチェックパターンをイエロー、シアン、マゼンタの3色について形成し、吐出曲がりや不吐出が生じている非正常ノズルの数を数えた。結果を後掲の表4に示す。
【0090】
また、1パス印字にて形成した印刷物の500枚目の3色ベタパッチを目視で観察し、白スジと濃度ムラを判断し、以下の基準により5段階に評価した。結果を表4に示す。また、光学顕微鏡を用いて、ノズル近傍を観察した。
5…白スジが無く、濃度ムラもない
4…白スジが無いが、濃度ムラが若干ある
3…白スジが無いが、濃度ムラが目立つ
2…細い白スジがある
1…太い白スジがある
【0091】
【表1】
Figure 2005001360
【0092】
【表2】
Figure 2005001360
【0093】
【表3】
Figure 2005001360
【0094】
【表4】
Figure 2005001360
【0095】
【表5】
Figure 2005001360
【0096】
【表6】
Figure 2005001360
【0097】
【表7】
Figure 2005001360
【0098】
【表8】
Figure 2005001360
【0099】
【発明の効果】
1.色材の平均粒径が70nm以下である記録液を用いることで、ノズル近傍における色材の析出を抑制することができ、かつ、主走査方向に並ぶドット列を1回の走査で形成することで1パス印字による高速印字が可能となるため、白スジのない鮮明な画像を高速に得られる。
【0100】
2.色材の平均粒径が50nm以下である記録液を用いることで、ノズル近傍における色材の析出をより一層抑制することができるため、1パス印字による高速印字した場合にも白スジがなく、画像濃度ムラが少ない画像を得られる。
【0101】
3.色材の平均粒径が30nm以下である記録液を用いることで、ノズル近傍における色材の析出をさらに抑制することができるため、1パス印字による高速印字した場合にも白スジがなく、画像濃度ムラがさらに抑制された画像を得られる。
【0102】
4.水溶性有機溶剤の記録液全量に対する含有率を10重量%以上とすることで、記録液中の揮発性成分が蒸発した場合にも乾燥することがないため、ノズル近傍における色材の析出を抑制することができる。
【0103】
5.25℃における記録液の静的表面張力を25〜50mN/mとすることで、吐出安定性を確保しながら、一定量の記録液の滲み出しを発生させることができる。その結果、少々吐出曲がりが生じても白スジが発生しそうな箇所まで記録液が滲み出し、白スジの発生を抑えることができる。
【0104】
6.25℃における記録液の粘度が2〜30mPa・sとすることで、吐出安定性を確保しながら、一定量の記録液の滲み出しを発生させることができる。その結果、少々吐出曲がりが生じても白スジが発生しそうな箇所まで記録液が滲み出し、白スジの発生を抑えることができる。
【0105】
7.色材を顔料とすることで、高い耐水性と耐光性を同時に獲得することができる。
【0106】
8.色材を少なくともシアン、マゼンタ、イエロー、レッド、グリーン、ブルーのうちの1色とすることで、鮮明なカラー画像を得ることができる。
【0107】
9.噴射手段を熱エネルギーにより吐出する噴射手段とすることで、高解像度の画像が得られる。
【0108】
10.上記の方法を用いることで、白スジがなく、画像濃度ムラもない鮮明な画像の形成される画像形成装置及びそのような記録物が得られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】インクジェット記録方法の1パス印字を説明するための図である。
【図2】実施例において実施したノズルチェックパターン及び1パス印字における画像の不具合を説明するための図である。
【図3】本発明の画像形成装置の一例を示す模式図である。
【図4】本発明のカートリッジの一例の外観図である。
【図5】図4のカートリッジの断面図である。
【図6】バブルジェット(登録商標)型記録ヘッドの仕組みを説明するための図である。
【図7】バブルジェット(登録商標)型記録ヘッドのインク滴吐出の原理を説明するための図である。
【図8】別のバブルジェット(登録商標)型記録ヘッドの仕組みを説明するための図である。
【図9】本発明に用いるインクジェットヘッドの一例の図である。
【図10】図9の記録ヘッド部に3色のインクが供給される例を示した図である。
【図11】シリアルプリンタの構成を示す図である。
【図12】図9の記録ヘッド部に4色のインクが供給される例を示した図である。
【図13】4色の吐出口列を有する別のインクジェットヘッドの部分図である。
【図14】4色のインクジェットヘッドの構成を示す図である。
【図15】4色のインクジェットヘッドの構成を示す別の図である。
【符号の説明】
1 インクジェットプリンタ
2 インクカートリッジ
3 記録ヘッド
4、92、110 キャリッジ
5a、5b 給紙トレイ
6 手差しテーブル
7 印字部
8、95 搬送ローラ
9 排紙トレイ
10 排出ローラ
11 キャリッジガイドローラ
20 処理液、記録液共通カートリッジ
21 カートリッジ筐体
22 液吸収体
23 上蓋部材
24 液供給口
25 大気開放口
26 溝
27、28 キャップ部材
29 シール部材
30 カートリッジ着脱用突状部
31 カートリッジ着脱用窪み部
31a カートリッジ着脱用指掛け部
41 蓋基板
42、70 発熱体基板
43 記録液体流入口
44 吐出口
45 流路
46 液室
47 制御電極
48 共通電極
49 発熱体
50 インク
51 気泡
52 液滴
60、113 ノズル板
61 ノズル
71 インク吐出エレメント
80 インクタンク部
90、111 インクジェットヘッド
91 記録紙
93 ガイドロッド
94 ネジ棒
96 おさえコロ
100 プラスチック
112 流路先端

Claims (15)

  1. 色材を分散状態で含有する記録液を収容し、該記録液を被記録媒体に向かって噴射する記録ヘッドを搭載し、該記録ヘッドを被記録媒体に対して相対的に走査させることで被記録媒体上に画像を形成する画像形成装置であって、記録液中の色材の平均粒径が70nm以下であり、かつ、主走査方向に並ぶ画像のドット列を1回の走査で形成することを特徴とする画像形成装置。
  2. 前記色材の平均粒径が50nm以下であることを特徴とする請求項1に記載する画像形成装置。
  3. 前記色材の平均粒径が30nm以下であることを特徴とする請求項1又は2に記載する画像形成装置。
  4. 上記色材の平均粒径をDp(μm)、記録ヘッドの吐出口の開口の大きさをDnとするときに、Dp/Dn≦0.003であることを特徴とする請求項1〜3のいずれか一項に記載する画像形成装置。
  5. 上記記録液の吐出速度V(m/s)が2.0≦V≦30.0であることを特徴とする請求項1〜4のいずれか一項に記載する画像形成装置。
  6. 前記記録液がさらに水溶性有機溶剤を含有し、該水溶性有機溶剤の記録液全量に対する含有率が10重量%以上であることを特徴とする請求項1〜5のいずれか一項に記載する画像形成装置。
  7. 前記記録液の25℃における静的表面張力が25〜50mN/mであることを特徴とする請求項1〜6のいずれか一項に記載する画像形成装置。
  8. 前記記録液の25℃における粘度が2〜30mPa・sであることを特徴とする請求項1〜7のいずれか一項に記載する画像形成装置。
  9. 前記色材が顔料であることを特徴とする請求項1〜8のいずれか一項に記載する画像形成装置。
  10. 前記色材が少なくともシアン、マゼンタ、イエロー、レッド、グリーン、ブルー、ホワイトのうちの1色であることを特徴とする請求項1〜9のいずれか一項に記載する画像形成装置。
  11. 前記噴射の手段が熱エネルギーによる記録液の吐出であることを特徴とする請求項1〜10のいずれか一項に記載する画像形成装置。
  12. 請求項1〜11のいずれか一項に記載する画像形成装置を用いて画像を形成することを特徴とする画像形成方法。
  13. 請求項1〜11に記載する画像形成装置によって形成されることを特徴とする記録物。
  14. 色材を分散状態で含有する記録液を被記録媒体に向かって噴射する記録ヘッドを搭載し、該記録ヘッドを被記録媒体に対して相対的に走査させ、1回の走査で主走査方向に並ぶ画像のドット列を被記録媒体上に形成する画像形成装置に用いられる記録液であって、該記録液が請求項1〜11のいずれか一項に記載の画像形成装置で用いられる記録液であることを特徴とする記録液。
  15. 請求項14に記載の記録液を収容したことを特徴とする記録液カートリッジ。
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