JP2009148440A - パチンコ遊技機 - Google Patents

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Abstract

【課題】同じ時短遊技モードでも、回数切り時短回数が比較的多い時短遊技モードでは、ハズレリーチ等の長時間変動は少なくし、回数切り時短回数が比較的少ない時短遊技モードでは、長時間変動が頻繁に出るパチンコ遊技機を提供する。
【解決手段】次回大当たりまで時短が継続するときは、遊技者は早期に大当たりに当選したいと考えるので、大当たり抽選に外れているときは、最短時間時間データを選択する確率を大きくし、遊技者にとっては無駄と思える長時間データ(ハズレリーチ演出等)の選択確率を低くする。一方、時短遊技状態の遊技回数が短い場合には、遊技者はこの時短遊技で、大当たりすることにより、遊技者に有利な第5遊技モードに移行したいと強く願うので、大当たり抽選に外れているときでも、最短時間データを選択する確率を少なくし、遊技者の射幸心を煽る長時間変動(いわゆるスーパーリーチ演出や擬似連続変動演出)の選択確率を多くする。
【選択図】図11

Description

本発明は、特定遊技中の図柄の変動時間パターン選択に特徴を有するパチンコ遊技機に関連する発明である。
現在のパチンコ遊技機では、特別遊技(以下大当たり遊技と記載する場合あり)終了後に、特別図柄(大当たりか否かと大当たりの種別を報知する図柄)の変動時間を短縮するとともに、1回の普通図柄の当選時の普通電動役物(いわゆる電チュ−)の開放時間を延長する(いわゆる時短遊技)制御を行うものが多い。
前記時短遊技では、特に大当たり抽選結果がハズレのときには、前記特別図柄の変動時間短縮と電チュ−の開放延長との相乗効果により、持玉を減らすことなく、単位時間あたりの変動回数を増加させ、所定の時間あたりの抽選回数を増加することにより、いわゆる大当たりの引き戻しを遊技者に期待させるものになっている。
また、最近は大当たり確率が高い(通常遊技中で1/100以上)、デジパチ(いわゆるハネデジ)については、大当たり種別に基づいて、前記時短回数が異なるものがある。遊技者の立場では、同じ時短遊技モードでも、回数切り(時短遊技回数に上限値がある)時短回数が比較的多い時短遊技モード(例えば大当たり確率が1/100で、時短遊技回数が100回。このとき大当たりに当選する確率は約63%)では、大当たり抽選の結果ハズレである場合は、ハズレリーチ等の長時間変動は少なくし、保留球消化を促進したい一方、回数切り時短回数が比較的少ない時短遊技モード(例えば大当たり確率が1/100で、時短遊技回数が20回。このとき大当たりに当選する確率は約18%)では、大当たりへの期待感を保つために、リーチ、擬似連続変動(1回の特別図柄の変動時間で、液晶等の演出図柄が複数回変動する)を始めとする長時間変動が頻繁に出ることが望ましい、という相反する要望がある。
特開2004−242941号公報 特開2005−6742号公報
上記特許文献1には、回数切り時短遊技モードと、次回大当たり抽選に当選するまで時短遊技モードが継続する時短遊技モードとを具備するパチンコ遊技機が開示されており、回数切り時短遊技モードのときは、その最終変動遊技時には時短遊技モードの終了を遊技者に報知するために、強制的にリーチをかけることが記載されている。また上記特許文献2では、回数切り時短遊技モードの最後の1回の遊技は、時短遊技を終了したときに保留球を満杯にするために他の短縮変動時間よりも、変動時間を長くすることが記載されている。
しかし、これらの文献では、上記のように、最近の大当たり確率が高い(通常遊技中で1/100以上)デジパチ(いわゆるハネデジ)について、大当たり種別に基づいて、前記時短回数が異なるパチンコ機で、同じ時短遊技モードでも、回数切り時短回数が比較的多い時短遊技モードでは、大当たり抽選の結果ハズレである場合は、ハズレリーチ等の長時間変動は少なくし、保留球消化を促進したい一方、回数切り時短回数が比較的少ない時短遊技モードでは、大当たりへの期待感を保つために、リーチ、擬似連続変動(1回の特別図柄の変動時間で、液晶等の演出図柄が複数回変動する)を始めとする長時間変動が頻繁に出ることが望ましい、という相反する要望を満たすことにはならない。
そこで、本案件では、上記の相反する要望を満たすとともに、遊技上限回数のある時短遊技を魅力あるものにするパチンコ遊技機の提供を目的とする。
請求項1記載の発明は、
遊技媒体が遊技領域の所定領域を通過することを条件に抽選を行う抽選手段と、前記抽選の当否を判断する抽選結果判断手段と、当該抽選結果に基づき識別情報を可変表示可能な可変表示部において、前記識別情報が所定時間可変表示した後、表示結果が予め定められた特定の表示態様になったことに応じて、遊技者にとって有利となる特別遊技状態を生起する特別遊技生起手段と、前記遊技領域の所定領域を遊技媒体が通過する難易度を変化する変位部材を制御する変位部材制御手段とを含む制御部を具備するパチンコ遊技機であって、
前記制御部は、特別遊技状態の生起に関わる遊技消化効率を低効率または高効率に変動する遊技消化効率制御手段と、
前記遊技消化効率が高効率状態での上限遊技回数が異なる複数の遊技モードならびに前記消化効率が低効率状態の遊技モードを制御する遊技モード制御手段と、前記遊技モード間において、前記特別遊技状態の生起もしくは前記遊技消化効率が高効率状態での上限遊技回数の実行を条件として、所定の移行率に基づいて移行する遊技モード移行制御手段とを有し、
前記遊技消化効率が高効率状態での上限遊技回数が異なる複数の遊技モードは、前記低効率の遊技モードよりも、前記識別情報の可変表示時間が相対的に短時間になるとともに、前記変位部材制御手段が前記変位部材を遊技媒体が前記所定領域を通過容易な状態に制御する遊技モードであり、
前記制御部は、それぞれの遊技モードに対応して、前記識別情報の可変表示時間を複数記憶している可変表示時間選択テーブルと、前記抽選の結果に基づいて、前記可変表示時間選択テーブルに従って、複数の識別情報可変表示時間データから1つの可変表示時間データを選択する識別情報可変表示時間選択手段とを有し、
遊技消化効率が高効率状態での上限遊技回数が異なる複数の遊技モードに対応するそれぞれの可変表示時間選択テーブルには、前記複数の可変表示時間データの中で、共通の最短可変表示時間データを記憶しており、
前記遊技消化効率が高効率状態での上限遊技回数が異なる複数の遊技モードにおいて、前記抽選結果判断手段が、特別遊技を生起しないと判断したときに、少なくとも相対的に上限回数が多い1遊技モードが、対応する可変表示時間選択テーブルから前記最短時間データを選択する選択確率が、前記上限回数が前記1遊技モードより少ない他の遊技モードが、対応する可変表示時間選択テーブルから前記最短時間データを選択する選択確率よりも、大であることを特徴とするパチンコ遊技機である。
本発明により、いわゆる時短遊技状態で時短回数により、特別図柄の変動時間の最短時間データを選択する確率を変化させることができ、遊技性に適した演出を実行することが可能となる。即ち、例えば、後述する第1実施例の第5遊技モードのように実質上次回大当たりまで時短が継続するときは、遊技者は効率よく遊技を消化して、早期に大当たりに当選したいと考えるので、大当たり抽選に外れているときは、最短時間時間データを選択する確率を大きくし、遊技者にとっては無駄と思える長時間データ(ハズレリーチ演出等)の選択確率を低くする。その一方で、例えば第1実施例の第2、第3及び第4遊技モードのように時短遊技状態の遊技回数が短い場合には、遊技者はこの時短遊技で、大当たりすることにより、遊技者に有利な第5遊技モードに移行したいと強く願うので、大当たり抽選に外れているときでも、最短時間データを選択する確率を少なくし、遊技者の射幸心を煽る長時間変動(いわゆるスーパーリーチ演出や擬似連続変動演出)の選択確率を多くすることができるという効果を奏する。
なお、ここで記載の時短遊技とは、例えば、普通図柄抽選に当選したとき、遊技球を遊技盤に発射しつづけている遊技者の持玉が減らない程度にまで、前記普通図柄の変動時間を短縮するとともに、役物始動口19の電動式チューリップ20の開放時間を長くするとともに、特別図柄の変動時間を相対的に短くする遊技のことである(以降の記載でも同様である)。
また、ここでの可変表示時間とは、例えば、前記特別図柄の変動時間のことである(以降の記載でも同様である)。
請求項2記載の発明は、
遊技媒体が遊技領域の所定領域を通過することを条件に抽選を行う抽選手段と、前記抽選の当否を判断する抽選結果判断手段と、当該抽選結果に基づき識別情報を可変表示可能な可変表示部において、前記識別情報が所定時間可変表示した後、表示結果が予め定められた特定の表示態様になったことに応じて、遊技者にとって有利となる特別遊技状態を生起する特別遊技生起手段と、前記遊技領域の所定領域を遊技媒体が通過する難易度を変化する変位部材を制御する変位部材制御手段とを含む制御部を具備するパチンコ遊技機であって、
前記制御部は、前記特別遊技状態の生起に関わる前記抽選の当選確率及び遊技消化効率をそれぞれ高確率または低確率及び低効率または高効率に変動する遊技状態制御手段と、
前記当選確率及び遊技消化効率の組合せが異なる複数の遊技モードを制御する遊技モード制御手段と、
前記複数の遊技モード間において、前記特別遊技状態の生起もしくは前記遊技消化効率が高効率である遊技の上限回数に達したことを条件として、所定の移行率に基づいて移行する遊技モード移行制御手段とを有し、
前記複数の遊技モードは、前記当選確率が低確率かつ遊技消化効率が低効率である第1の遊技モードと、
前記当選確率が高確率かつ遊技消化効率が高効率で予め定められた所定の回数遊技可能な第2の遊技モードと、
前記当選確率が高確率かつ遊技消化効率が低効率である第3の遊技モードと、
前記当選確率が高確率かつ遊技効率が高効率で第2の遊技モードよりも多い所定の回数遊技可能な第4の遊技モードとから構成され、
前記制御部は、それぞれの遊技モードに対応して、前記識別情報の可変表示時間を複数記憶している可変表示時間選択テーブルと、前記抽選の結果に基づいて、前記可変表示時間選択テーブルから、複数の識別情報可変表示時間データから1つの可変表示時間データを選択する識別情報可変表示時間選択手段とを有し、
前記第2の遊技モードと前記第4の遊技モードそれぞれに対応する識別情報の可変表示時間選択テーブルには、前記複数の可変表示時間データの中で、共通の最短可変表示時間データを記憶しており、
前記抽選結果判断手段が、前記特別遊技を生起しないと判断したとき、前記識別情報可変表示時間選択手段が前記第4の遊技モードにおいて対応する可変表示時間選択テーブルから前記最短時間データを選択する選択確率が、前記第2の遊技モードにおいて対応する可変表示時間選択テーブルから前記最短時間データを選択する選択確率よりも、大であり、
さらに前記制御部は、前記各遊技モードにおける前記特別遊技の残り生起回数を記憶する特別遊技状態残生起回数記憶手段と、前記第1の遊技モードから他の遊技モードに移行したことを条件に、前記特別遊技状態残生起回数記憶手段に初期値をセットするとともに、前記他の遊技モードにおいて前記特別遊技状態が生起することを条件に、特別遊技状態残生起回数記憶手段の記憶内容を更新し、前記各遊技モードにおける前記特別遊技の生起回数が予め定める所定値に達したことを条件に、前記遊技モード移行制御手段が他の遊技モードから前記第1の遊技モードに移行する特別遊技生起回数制御手段とを具備することを特徴とするパチンコ遊技機である。
本発明では、いわゆる確変リミッタ(確変状態の連続回数制限、即ち大当たり遊技の連荘回数制限)を設けることにより、例えば、遊技者は、第1実施例のなるべく早い、大当たり回数の段階で、前記第4の遊技モードに相当する第5遊技モードに移行したいと強く願うので、前記第2遊技モードに相当する第2、第3及び第4遊技モードのように時短遊技状態の遊技回数が短い場合には、大当たり抽選に外れているときでも、最短時間データを選択する確率を少なくし、遊技者の射幸心を煽る長時間変動(いわゆるスーパーリーチ演出や擬似連続変動演出)の選択確率を多くすることが一層効果的になる。
請求項3の発明は、
遊技媒体が遊技領域の所定領域を通過することを条件に抽選を行う抽選手段と、前記抽選の当否を判断する抽選結果判断手段と、当該抽選結果に基づき識別情報を可変表示可能な可変表示部において、前記識別情報が所定時間可変表示した後、表示結果が予め定められた特定の表示態様になったことに応じて、遊技者にとって有利となる特別遊技状態を生起する特別遊技生起手段と、前記遊技領域の所定領域を遊技媒体が通過する難易度を変化する変位部材を制御する変位部材制御手段とを含む制御部を具備するパチンコ遊技機であって、
前記制御部は、前記特別遊技状態の生起に関わる前記抽選の当選確率及び遊技消化効率をそれぞれ高確率または低確率及び低効率または高効率に変動する遊技状態制御手段と、
前記当選確率及び遊技消化効率の組合せが異なる複数の遊技モードを制御する遊技モード制御手段と、
前記複数の遊技モード間において、前記特別遊技状態の生起もしくは前記遊技消化効率が高効率である遊技の上限回数に達したことを条件として、所定の移行率に基づいて移行する遊技モード移行制御手段とを有し、
前記複数の遊技モードは、前記当選確率が低確率かつ遊技消化効率が低効率である第1の遊技モードと、
前記当選確率が高確率かつ遊技消化効率が高効率で予め定められた所定の回数遊技可能な第2の遊技モードと、
前記当選確率が高確率かつ遊技消化効率が低効率である第3の遊技モードと、
前記当選確率が高確率かつ遊技効率が高効率で第2の遊技モードよりも多い所定の回数遊技可能な第4の遊技モードと、
前記当選確率が低確率かつ遊技効率が高効率で第4の遊技モードよりも少ない所定の回数遊技可能な第5の遊技モードとから構成され、
前記制御部は、それぞれの遊技モードに対応して、前記識別情報の可変表示時間を複数記憶している可変表示時間選択テーブルと、前記抽選の結果に基づいて、前記可変表示時間選択テーブルから、複数の識別情報可変表示時間データから1つの可変表示時間データを選択する識別情報可変表示時間選択手段とを有し、
前記第2の遊技モード、第4の遊技モード及び第5の遊技モードのそれぞれに対応する識別情報の可変表示時間選択テーブルには、前記複数の可変表示時間データの中で、共通の最短可変表示時間データを記憶しており、
前記抽選結果判断手段が、前記特別遊技を生起しないと判断したとき、前記識別情報可変表示時間選択手段が前記第4の遊技モードにおいて対応する可変表示時間選択テーブルから前記最短時間データを選択する選択確率が、前記第2の遊技モードにおいて対応する可変表示時間選択テーブルから前記最短時間データを選択する選択確率及び前記第5の遊技モードにおいて対応する可変表示時間選択テーブルから前記最短時間データを選択する選択確率よりも、大であり、
前記制御部は、前記第1の遊技モード及び第5の遊技モード以外の各遊技モードにおける前記特別遊技の残り生起回数を記憶する特別遊技状態残生起回数記憶手段と、前記第1の遊技モードから他の遊技モードに移行したことを条件に、前記特別遊技状態残生起回数記憶手段に初期値をセットするとともに、前記他の遊技モードにおいて前記特別遊技状態が生起することを条件に、特別遊技状態残生起回数記憶手段の記憶内容を更新し、前記各遊技モードにおける前記特別遊技の生起回数が予め定める所定値に達したことを条件に、前記第5の遊技モードに移行し、当該第5の遊技モード中に特別遊技状態が生起しない場合には、前記遊技モード移行制御手段が前記第1の遊技モードに移行し、当該第5の遊技モード中に特別遊技状態が生起した場合には第4の遊技モードに移行するとともに、特別遊技状態残生起回数記憶手段の記憶内容を初期値にリセットする特別遊技生起回数制御手段とを具備することを特徴とするパチンコ遊技機である。
本発明では、例えば後述する第1実施例で、いわゆる確変リミッタが作動して、低確率遊技に転落した時に、予め定められた上限回数を有する時短遊技である前記第5の遊技モードに相当する第6遊技モードを実行し、当該時短遊技中に、大当たり抽選に当選することで、再び前記第4の遊技モードに相当する第5遊技モードに復帰するとともに、前記確変リミッタがリセットされるという遊技者にとって大変魅力的なモードであることから、前記第2の遊技モードに相当する第2遊技モードと同様に、当該第5の遊技モードに相当する第6遊技モードで遊技者の射幸心を煽るために、大当たり抽選に外れているときでも、最短時間変動を選択する確率を少なくし、遊技者の射幸心を煽る長時間変動(いわゆるスーパーリーチ演出や擬似連続変動演出)の選択確率を多くすることが一層効果的になる。
請求項4の発明は、
前記第5の遊技モード中の特別遊技当選の期待値を前記第2の遊技モード中の特別遊技当選の期待値より大きくしたことを特徴とする請求項3に記載の遊技機である。
本発明は、例えば、後述する第1及び第2実施例の前記第5の遊技モードに相当する第6遊技モード中の特別遊技当選の期待値を前記第2の遊技モードに相当する第2、第3及び第4遊技モード中の特別遊技当選の期待値より大きくしたことを特徴とする請求項3に記載の遊技機である。
これは、後述する第1及び第2実施例において、前記第4の遊技モードに相当する第5遊技モードに移行することなく、前記第3の遊技モードに相当する第7遊技モード中に非遊技状態で放置されているときや、第2実施例のように、第5遊技モードから第7遊技モードに転落したときに、リミッタ作動時まで、粘り強く遊技を継続することにより第6遊技モードに移行させ、第5遊技モードに移行できるチャンスゲームである第6遊技モードの大当たり抽選に当選する期待値を高くすることによって、第7遊技モードを遊技する遊技者のやる気を向上させるものである。この第6遊技モード中も、遊技者の射幸心を煽るために、大当たり抽選に外れているときでも、第5遊技モード中よりも最短時間変動を選択する確率を少なくし、遊技者の射幸心を煽る長時間変動(いわゆるスーパーリーチ演出や擬似連続変動演出)の選択確率を多くすることが一層効果的になる。
請求項5の発明は、
前記特別遊技状態残生起回数記憶手段が記憶している特別遊技残り生起回数を遊技者に報知する特別遊技状態残生起回数報知手段を具備することを特徴とする請求項2〜4に記載のパチンコ遊技機である。
例えば後述する第2実施例において、特別遊技が生起する残り回数を常に遊技者に報知することによって、遊技者は特別遊技の残り回数がなるべく多く残っているうちに、前記第4の遊技モードに相当する第5遊技モードに移行したいと強く願うために、前記第2の遊技モードに相当する第2、第3及び第4遊技モードのように時短遊技状態の遊技回数が短い場合には、大当たり抽選に外れているときでも、最短時間データを選択する確率を少なくし、遊技者の射幸心を煽る長時間変動(いわゆるスーパーリーチ演出や擬似連続変動演出)の選択確率を多くすることが一層効果的になる。
請求項6の発明は、
前記第4の遊技モードに滞在中のみ、前記特別遊技状態残生起回数報知手段が、特別遊技残り生起回数を遊技者に報知することを特徴とする請求項2〜4に記載のパチンコ遊技機である。
例えば、後述する第1実施例において、第4の遊技モードに相当する第5遊技モードに移行したときに初めて、残りの大当たり遊技の実行回数が分かるので、遊技者は、例えば第2遊技モードで大当たり遊技に当選したときでも、新たに後何回大当たり遊技が生起するのかどきどきするので、第2遊技モード中に、大当たり抽選に外れているときでも、最短時間データを選択する確率を少なくし、遊技者の射幸心を煽る長時間変動(いわゆるスーパーリーチ演出や擬似連続変動演出)の選択確率を多くすることが一層効果的になる。
請求項7の発明は、
前記当選確率の高確率は、低確率の2倍以下であることを特徴とする請求項2〜6に記載の遊技機である。
例えば、後述する実施例のように、通常時(低確率時)の大当たり確率が、1/100程度の確率で、確変時(高確率)の大当たり確率が1/78程度の確率とすることにより、当該パチンコ機でいわゆるハマリの第3の遊技モードに相当する第7遊技モードに滞在しているときでも、遊技者に有利な第4の遊技モードに相当する第5遊技モードに移行する意欲を持続できる。よって、第2の遊技モードに相当する第2、第3及び第4モードで、最短時間データを選択する確率を少なくし、遊技者の射幸心を煽る長時間変動(いわゆるスーパーリーチ演出や擬似連続変動演出)の選択確率を多くすることが一層効果的になる。なお、大当たり確率が高い分、大当たり遊技の獲得遊技球を500球程度と少なくすることにより、収支のバランスを取っている。
請求項8の発明は、
前記制御部は、前記最短時間データのみを記憶している可変表示時間テーブルを有し、前記制御部が、遊技消化効率が高効率状態に制御している状態の所定遊技期間には、前記抽選結果判断手段が、前記特別遊技を生起しないと判断したとき、前記識別情報可変時間選択手段は、前記最短時間データのみを記憶しているテーブルから、前記識別表示可変時間データを選択することを特徴とする請求項1〜7に記載のパチンコ遊技機である。
例えば、後述する第3実施例の第2遊技モードにおいて、時短遊技が始まる前に、「10〜15回目の時短遊技でリーチになれば大当たり」との報知を液晶表示部14で行い、この期間(10〜15回目の時短遊技)の大当たり抽選にハズレの遊技は、後述するように、変動パターン番号「0」の特別図柄変動時間が1秒の選択確率が100%のテーブルGが選択される。すなわち、リーチになれば大当たり確定となるので、単に短時間変動のハズレが続く場合でも遊技者は興趣を持続することができる。
請求項9の発明は、
遊技媒体が遊技領域の所定領域を通過することを条件に抽選を行う抽選手段と、前記抽選の当否を判断する抽選結果判断手段と、当該抽選結果に基づき識別情報を可変表示可能な可変表示部において、前記識別情報が所定時間可変表示した後、表示結果が予め定められた特定の表示態様になったことに応じて、遊技者にとって有利となる特別遊技状態を生起する特別遊技生起手段と、前記遊技領域の所定領域を遊技媒体が通過する難易度を変化する変位部材を制御する変位部材制御手段とを含む制御部を具備するパチンコ遊技機であって、
前記制御部は、特別遊技状態の生起に関わる遊技消化効率を低効率または高効率に変動する遊技消化効率制御手段と、
前記遊技消化効率が高効率状態での上限遊技回数が異なる複数の遊技モードならびに前記消化効率が低効率状態の遊技モードを制御する遊技モード制御手段と、前記遊技モード間において、前記特別遊技状態の生起もしくは前記遊技消化効率が高効率状態での上限遊技回数の実行を条件として、所定の移行率に基づいて移行する遊技モード移行制御手段とを有し、
前記遊技消化効率が高効率状態での上限遊技回数が異なる複数の遊技モードは、前記低効率の遊技モードよりも、前記識別情報の可変表示時間が相対的に短時間になるとともに、前記変位部材制御手段が前記変位部材を遊技媒体が前記所定領域を通過容易な状態に制御する遊技モードであり、
前記制御部は、それぞれの遊技モードに対応して、前記識別情報の可変表示時間データを複数記憶している可変表示時間選択テーブルと、前記抽選の結果に基づいて、前記可変表示時間選択テーブルに記憶している前記識別情報可変表示時間データから1つの可変表示時間データを選択する識別情報可変表示時間選択手段とを有するとともに、
遊技消化効率が高効率状態での上限遊技回数が異なる複数の遊技モードに対応するそれぞれの可変表示時間選択テーブルには、前記複数の可変表示時間データの中で、共通の最短可変表示時間データを記憶しているとともに、少なくとも前記最短可変表示時間の選択確率が相対的に低い1の可変表示時間選択テーブルと前記1の可変表示時間選択テーブルよりも前記最短可変表示時間の選択確率が高い他の可変表示時間選択テーブルを具備し、
前記遊技消化効率が高効率状態での上限遊技回数が異なる複数の遊技モードにおいて前記抽選結果判断手段が特別遊技を生起しないと判断したときは、前記上限回数が相対的に少ない遊技回数については、前記複数の遊技モードで、前記1の可変表示時間選択テーブルから前記識別情報可変時間選択手段が前記可変表示時間データを選択するとともに、前記遊技消化効率が高効率状態での上限遊技回数が異なる複数の遊技モードのうち、前記相対的に少ない遊技回数を超え、前記高効率状態が継続する少なくとも1つの遊技モードでは、前記他の可変表示時間選択テーブルから前記識別情報可変時間選択手段が前記可変表示時間データを選択することを特徴とするパチンコ遊技機である。
例えば、図11で、第7遊技モードで大当たり抽選に当選し、大当たり遊技終了後の時短回数を非報知とする(もちろん大当たりラウンド数によって、判断できない遊技性とする)。そして、第2遊技モードの時短遊技回数15回と、第5遊技モードの時短遊技回数2000回の内、最初の15回とを、第2モードと同じ変動時間テーブルBを使用する。これにより、遊技者は、第2遊技モードと第4遊技モードのどちらに移行したか、容易に判断できないため、ドキドキ感を高めるという効果が生じる。第4遊技モードで遊技している場合は、時短回数16回目以降は、大当たり抽選に非当選のときは、変動時間テーブルAに従う。一方、第2遊技モードは、第7遊技モードに移行する。
請求項10の発明は、
遊技媒体が遊技領域の所定領域を通過することを条件に抽選を行う抽選手段と、前記抽選の当否を判断する抽選結果判断手段と、当該抽選結果に基づき識別情報を可変表示可能な可変表示部において、前記識別情報が所定時間可変表示した後、表示結果が予め定められた特定の表示態様になったことに応じて、遊技者にとって有利となる特別遊技状態を生起する特別遊技生起手段と、前記遊技領域の所定領域を遊技媒体が通過する難易度を変化する変位部材を制御する変位部材制御手段とを含む制御部を具備するパチンコ遊技機であって、
前記制御部は、特別遊技状態の生起に関わる遊技消化効率を低効率または高効率に変動する遊技消化効率制御手段と、
前記遊技消化効率が高効率状態での上限遊技回数が異なる複数の遊技モードならびに前記消化効率が低効率状態の遊技モードを制御する遊技モード制御手段と、前記遊技モード間において、前記特別遊技状態の生起もしくは前記遊技消化効率が高効率状態での上限遊技回数の実行を条件として、所定の移行率に基づいて移行する遊技モード移行制御手段とを有し、
前記遊技消化効率が高効率状態での上限遊技回数が異なる複数の遊技モードは、前記低効率の遊技モードよりも、前記識別情報の可変表示時間が相対的に短時間になるとともに、前記変位部材制御手段が前記変位部材を遊技媒体が前記所定領域を通過容易な状態に制御する遊技モードであり、
前記制御部は、それぞれの遊技モードに対応して、前記識別情報の可変表示時間データを少なくとも1つ記憶している可変表示時間選択テーブルと、前記抽選の結果に基づいて、前記可変時間選択テーブルに記憶している識別情報可変時間データから1つの可変時間データを選択する識別情報可変表示時間選択手段とを有し、
前記遊技消化効率が高効率状態での上限遊技回数が異なる複数の遊技モードにそれぞれ対応する1の可変表示時間選択テーブルには、前記遊技消化効率が高効率状態での上限遊技回数が異なる複数の遊技モードに共通する最短可変表示時間データを含み、さらに前記遊技消化効率が高効率状態での上限遊技回数が異なる複数の遊技モードにそれぞれ対応する他の可変表示時間選択テーブルには、前記最短可変表示データ時間よりも長い可変表示時間データのみを記憶し、前記遊技消化効率が高効率状態での上限遊技回数が異なる複数の遊技モードにおいて共通の所定遊技回数期間において、前記抽選結果判断手段が、特別遊技を生起しないと判断したときに、前記共通の所定遊技回数を経るにともない、所定の遊技回数ごとに、前記最短可変表示時間データよりも長い可変表示時間データを記憶している前記他のテーブルのうち、相対的に長時間の可変表示時間データのみを記憶しているテーブルから、相対的に短時間の可変表示時間データのみを記憶しているテーブルに従って、前記識別情報可変表示時間選択手段が可変表示時間データを選択することを特徴とするパチンコ遊技機である。
本発明では、例えば、図11で、第7遊技モードで大当たり抽選に当選し、大当たり遊技終了後の時短回数を非報知とする(もちろん大当たりラウンド数によって、判断できない遊技性とする)。そして、第2遊技モードの時短遊技回数15回と、第5遊技モードの時短遊技回数2000回の内、最初の15回とを、大当たり抽選に当選していないときは、図29の選択テーブルに従って、変動時間を決定する。特別図柄、演出図柄の変動時間が、時短遊技が進むにつれて、段階的に短くなっていくことにより、時短回数2000回の第5遊技モードに移行している期待感を高める効果がある。また、後に詳述するが、第2遊技モード時と第5遊技モード時とでは、各々の変動時間の遊技回数に、それぞれ異なった偏りを持たせているため、遊技者に今自分が第2遊技モード時と第5遊技モード時とのどちらのモードを遊技しているかの予想を行わせ、遊技に対する興趣を高める効果もある。
本発明によれば、例えば、上記のように、最近の大当たり確率が高い(通常遊技中で1/100以上)デジパチ(いわゆるハネデジ)について、大当たり種別に基づいて、前記時短回数が異なるパチンコ機で、同じ時短遊技モードでも、回数切り時短回数(上限時短回数)が比較的多い時短遊技モードでは、大当たり抽選の結果ハズレである場合は、ハズレリーチ等の長時間変動は少なくし、保留球消化を促進したい一方、回数切り時短回数が比較的少ない時短遊技モードでは、大当たりへの期待感を保つために、リーチ、擬似連続変動(1回の特別図柄の変動時間で、液晶等の演出図柄が複数回変動する)を始めとする長時間変動が頻繁に出ることが望ましい、という相反する要望を満たすパチンコ遊技機の提供が可能となるという効果を奏する。また、例えば上限遊技回数が異なる複数の時短遊技が存在するときに、請求項8〜10に記載の遊技性を取り込むことにより、時短遊技をさらに魅力あるものにできるという効果も奏する。
まず、図1はパチンコ遊技機1の外観構成を示す斜視図である。パチンコ遊技機1は、ベース枠(外枠)2に対して回動自在に取り付けられた本体枠56を有している。正面扉3には、その上部を開口する略円形の窓4が形成されている。窓4には、例えばガラス板等の透明板55が嵌め込まれており、この透明板55を介して、その奥側に本体枠56に取付られた遊技盤5(図2参照)を視認することができる。正面扉3は本体枠56に取り付けられ、本体枠56から回動して前方に開くことができる。遊技盤5の周囲には演出効果を盛り上げるランプ類L1が設置されている。
正面扉3の下部には、遊技媒体である遊技球を貯留するための球受容器(球受け皿)6が配置されている。球受容器6に貯留された遊技球は、パチンコ遊技機1の内部に設けられた発射装置(図示せず)に1球ずつ供給される。球受容器6の右側にはハンドル7が設けられており、遊技者がこのハンドル7を握って、軸線回りに回転させることにより、発射装置から遊技盤5に向かって遊技球が1つずつ発射される。
遊技盤5の下部には操作手段として作動する押しボタン8,9,10が配置されている。これらの押しボタンは遊技者が遊技に参加する時に使用される。
図2は、図1に示した遊技盤5の構成を示す正面図である。遊技盤5の周縁には、発射装置から発射された遊技球を遊技盤5の左側上部に導くための略円弧状のガイドレール13が配置されている。遊技盤5には、多数本の障害釘(図示省略)が配設されており、ガイドレールに沿って遊技盤5の左側上部から上方に放たれた遊技球は、遊技盤5の盤面に沿って多数本の障害釘の間を通って下方へと落下していく。
遊技盤5のほぼ中央には、画像表示部の一例の液晶表示部14が配置されている。液晶表示部14は、リーチ演出を含む図柄変動を表示するとともに背景画像演出等を表示する。図柄には、1,2,3…などの数字を使用するが、アルファベットなどの文字やキャラクタ絵柄などを使用することができる。なお、液晶表示部14に代えて、ブラウン管や回転リール、ドット表示器などの可変表示装置を用いてもよい。
液晶表示部14の下方には、遊技球が入球可能で、入球により特別図柄抽選(大当たり抽選)の契機となる特定領域である始動口18および役物始動口19が配置されている。役物始動口19は、電動式チューリップ(いわゆる、電チュー)20が取り付けられている。通常時は、役物始動口19が閉状態となっていて遊技球が入らなくなっている。すなわち、通常時には、電動チューリップ20の羽根201、202が互いに近接して窄められ、羽根201、202の先端が始動口18との間に入球が難しい所定の隙間をあけて近接した状態になっている。一方、普通図柄当選時には、電動式チューリップ20の羽根201,202が所定の時間および回数だけ左右に開いて、役物始動口19への入球を案内する。液晶表示部14の左隣には遊技球の通過により普通図柄抽選の契機となる特定領域である普通図柄始動ゲート21が設けられている。
始動口18もしくは役物始動口19に遊技球が入ると、予め定める個数の賞球(遊技球)が遊技者に付与されると共に、特別遊技状態(以下「大当たり遊技」または「大当たり」と記載すること有り)に移行するか否かを決定するための乱数抽選(「大当たり抽選」および「特別図柄振分抽選」等を含む)が行われる。
大当たり抽選は、抽選乱数の中から任意に乱数値(「取得乱数値」という)を1つ取得する。また、パチンコ遊技機1は、予め定めた特定値(「大当たり乱数値」という)を保持しており、取得乱数値と大当たり乱数値とが一致するか否かを判定する。そして、取得乱数値と大当たり乱数値とが一致したことを条件として、大当たり遊技に移行させる。
特別図柄振分抽選は、大当たり抽選の当選種類(「確変大当たりか否か」、「大当たりラウンド数」等)を決定し、その決定結果を遊技者に報知する特別図柄種別を決定するための抽選である。この抽選で選択された特別図柄は、特別図柄振分抽選によって選択された特別図柄を特別図柄表示部24に表示することによって遊技者に報知する。また、液晶表示部14において、大当たり抽選の結果を遊技者に報知するための演出表示(「大当たり抽選結果導出演出」という)が行われる。
液晶表示部14には例えば3つの図柄がスクロールされるように表示される。液晶表示部14の図柄表示は、始動口18または役物始動口19に遊技球が入るのに応答して変動を開始し、所定時間が経過した後、スクロールしている3つの図柄が順に停止されていく。大当たりの抽選結果は、3つの図柄の表示が停止したときに、液晶表示部14に表示される図柄の組合せによっても表示される。大当たりを確定表示する途中で、前記図柄変動を用いたリーチ演出や、背景画像を変化させる(例えばキャラクタを登場させる)演出等の大当たりを期待させる演出を実行する。なお、前記液晶表示部に、後に詳述するST残回数(大当たり連荘残回数)を表示することもある。
役物始動口19の下方には、例えば左右に長い長方形状に形成され、複数個の遊技球が同時に入球可能な特別入賞口(大入賞口)22が配置されている。前記大当たり抽選に当選したときは、特別電動役物(開閉板)23に係る大入賞口22が開口する大当たり遊技が開始され、特別入賞口(大入賞口)22が開口する。この特別入賞口22に関連して、特別入賞口22に遊技球を案内する開状態および特別入賞口(大入賞口)22に遊技球が入るのを阻止する閉状態に開閉可能な特別電動役物(開閉板23)が設けられている。すなわち、開閉板23は、遊技盤5の盤面に沿った状態で特別入賞口22を閉塞して、特別入賞口22に遊技球が入るのを阻止することができ、また、この状態から、特別入賞口22の下端縁に沿って配置された回動軸(図示せず)を中心に手前側に倒伏することにより、特別入賞口22を開放して、特別入賞口22上に落下してくる遊技球を特別入賞口22内に導き入れることができる。
液晶表示部14の左側には、遊技球の流れに影響を与えるための風車27が配置されている。また、遊技盤5の下部には、遊技球の入球に対して賞球が付与されるだけの普通入賞口28が、左側に2つ、右側に1つ(計3つ)配置されている。始動口18、役物始動口19、大入賞口22及び普通入賞口28に入らなかった遊技球(アウト球)は、遊技盤5の下部に形成されたアウト球回収口29から機内に回収される。さらに、液晶表示部14の上部には、前記液晶表示部内で実行される演出を盛り上げる、装飾効果を奏するための演出ランプL2が設けられている。
液晶表示部14の右下側には特別図柄表示部24と、普通図柄表示部25と、特別図柄保留表示部26と、普通図柄保留表示部27とが設けられている。特別図柄表示部24は7セグメント表示器が用いられており、始動入賞ごとの特別図柄抽選(大当たり抽選)結果を示すセグメント表示を行う。なお、以降「特別図柄」のことを「特図」と簡略化して記載することもある。普通図柄表示部25は、例えば赤色と緑色の発光ダイオードが用いられており、普通図柄始動ゲート21を遊技球が通過時に抽選が行われ、当該抽選に当選したときは、所定時間変動した後に、緑色発光ダイオードが点灯し、電動式チューリップ20の羽根201、202が所定の時間および回数開く。一方、ハズレのときは赤色発光ダイオードが点灯する。特別図柄保留表示部26、普通図柄保留表示部27は、それぞれ7セグメント表示器が用いられており、特別図柄と普通図柄の抽選に関しての結果表示を保留している遊技球数を表示する。なお、以降「普通図柄」のことを簡略化して「普図」と記載することもある。
図3はこの発明の一実施形態におけるパチンコ遊技機1の電気的構成を示すブロック図である。図3において、遊技制御手段として作動する制御部100は、I/Oポート101A,101Bと、ドライバ回路102,103,104と、主制御部110と、副制御部120,130と、中継基板140とを含む。I/Oポート101Aは、主制御部110と、入力部30のうちの始動口センサ31と、役物始動口センサ34と、大入賞口センサ32と、スルーゲートセンサ33と、複数の普通入賞口28のそれぞれに設けられる普通入賞口センサ41,42,43とのインタフェースであり、I/Oポート101Bは、副制御部120と、入力部30のうちの左押ボタンセンサ51,中押ボタンセンサ52,右押ボタンセンサ53とのインタフェースであり、ドライバ回路102,103,104は、各制御部110、120、130の指令に基づいて出力部60を駆動する。
ゲートセンサ33は、普通図柄始動ゲート21を遊技球が通過したことを検出する。始動口センサ31は、始動口18への入球を、役物始動口センサ32は役物始動口19への入球を、大入賞口センサ32は大入賞口22への入球をそれぞれ検出する。普通入賞口センサ41,42,43はそれぞれ対応する普通入賞口28への遊技球の入球を検出する。左押ボタンセンサ51と、中押ボタンセンサ52と、右押ボタンセンサ53とは、押ボタン8,9,10それぞれが押下されたことを検出する。
出力部60は、特別図柄表示部24と、普通図柄表示部25と、特別図柄保留表示部26と、普通図柄保留表示部27と、始動口役物(普通電動役物)駆動部61と、大入賞口役物(特別電動役物)駆動部62と、液晶表示部14と、スピーカ11,12と、各種演出ランプL1、L2とを含む。始動口役物駆動部61は、図2に示した電動式チューリップ20の羽根201、202を開閉する。大入賞口役物駆動部62は、大入賞口22の開閉板23を開閉する。
主制御部110は、パチンコ遊技機1における遊技の基本となる動作を制御するためのものであり、抽選手段(図示省略)、抽選結果判断手段(図示省略)、特別遊技生起手段(図示省略)、変位部材制御手段(図示省略)、遊技消化効率制御手段(図示省略)、遊技状態制御手段(図示省略)、識別情報可変表示時間選択手段(図示省略)、特別遊技生起回数制御手段(図示省略)、遊技モード移行制御手段151、遊技モード制御手段152として作動するCPU111と、各遊技モード可変時間選択テーブル153を含む大当たり乱数やプログラムソフト等が記憶されたROM112と、現遊技モード記憶手段154、特別遊技状態残生起回数記憶手段(ST残回数記憶手段)155および時短残回数記憶手段156を有するRAM113とを含むマイクロコンピュータで構成されている。
主制御部110は、入力部30からI/Oポート101を介して入力された信号に基づいて、乱数抽選の結果に応じたコマンドやデータ等を中継基板140を介して副制御部120に一方向に出力すると共に、ドライバ回路102を介して出力部60に含まれる特別図柄表示部24と、特別図柄保留表示部26と、普通図柄表示部25と、普通図柄保留表示部27と、始動口役物駆動部61と、大入賞口駆動部62とに制御信号を与える。
大当たりの当否や大当たり種別決定のための抽選手段として作動するCPU111は、遊技球が始動口18もしくは役物始動口19に入球したことを条件として各種乱数値を取得し、大当たり用取得乱数値と大当たり乱数とが一致するか否かを判定する。特別遊技生起手段として作動するCPU111は、乱数抽選において大当たり用取得乱数値と大当たり乱数とが一致したことを条件として遊技者にとって有利となる大当たり遊技を生起する。
この実施形態における大当たりは、2R、5R及び15R大当たりを含む。なお、「2R」「5R」および「15R」は、大当たり遊技中の開閉板23の開閉回数(ラウンド数)を示す。
副制御部120は、主制御部110からのコマンドを受信してドライバ回路103を介して液晶表示部14の表示を制御するものであり、ST残回数報知手段161や現行遊技モード表示実行手段(図示せず)として作動するCPU121と、ROM122と、RAM123とを含むマイクロコンピュータで構成されている。
また、副制御部120には、双方向でデータを送受信する副制御部130が接続されている。副制御部130は、ドライバ回路104を介して、音楽発生部であるスピーカ11,12と装飾効果を演出するための演出ランプL1,L2を制御するものであり、CPU131と、ROM132と、RAM133とを含む。
次に、主制御部110のROM112内の遊技プログラム(図示省略)で実行される各種処理手続きについて説明する。
始動口処理(図4)
図4は、始動口18もしくは役物始動口19入賞時に、主制御部110のROM112内の遊技プログラム(図示省略)で実行される始動口処理の処理手続きを示している。先ずステップS1にて、始動口18の入賞センサ31、及び役物始動口19の入賞センサ34が入賞を検知したか否かを判断し、NOと判断した場合には、ステップS1にて同じ判断を繰り返す。一方、ステップS1にてYESと判断した場合にはステップS2へ移行して、特別図柄保留数が4か否かを判断し、YESと判断した場合には、ステップS6へ移行する一方、NOと判断した場合には、次のステップS3にて、特別図柄保留数に1加算する。更にステップS4にて、主制御部110のCPU内蔵の乱数発生器から大当たり抽選乱数R1を取得して、RAMの特別図柄保留記憶領域に記録すると共に、ステップS5にて大当たり種別抽選乱数R2、特別図柄変動時間抽選乱数R3の現在値をRAM113の特別図柄保留記憶領域に記録する。そして、最後のステップS6にて賞球払出処理を実行して、ステップS1へ戻る。
スルーゲート処理(図5)
図5は、遊技球が普通図柄始動ゲート(以下スルーゲートと記載することあり)21を通過した際に、主制御部110のROM112内の遊技プログラムで実行されるゲート処理の処理手続きを示している。先ずステップS11にて、スルーゲート21のスルーゲートセンサ33が球通過を検知したか否かを判断し、NOと判断した場合には、ステップS11にて同じ判断を繰り返す。一方、ステップS11にてYESと判断した場合にはステップS12へ移行して、普図保留数が4か否かを判断し、NOと判断した場合には次のステップS13にて普図保留数に1加算すると共に、次のステップS14にて普図抽選用乱数R5の現在値をRAM113の普図保留記憶領域に記録して、ステップS11へ戻る。一方、ステップS12にてYESと判断した場合にも、ステップS11へ戻る。
特別図柄ゲーム処理(図6)
図6は、始動口18もしくは役物始動口19への入賞を契機として、主制御部110のROM112内の遊技プログラムで実行される特別図柄ゲーム処理の処理手続きを示している。先ずステップS20にて、特別図柄保留数が0か否かを判断し、YESと判断した場合には、ステップS20にて同じ判断を繰り返す。一方、NOと判断した場合にはステップS21に移行して特別図柄保留数を1減算すると共に、ステップS22にて抽選対象となる最先取得に係る各乱数R1〜R3の退避処理、並びに該退避処理によって空きのできた特別図柄保留記憶領域の前詰処理を行う。次のステップS23では、大当たり抽選を行う。具体的には、通常状態では11個の当選判定値が格納された第1の大当たり抽選テーブル、確変状態では14個の当選判定値が格納された第2の大当たり抽選テーブルを参照し、各大当たり抽選テーブルに格納された当選判定値の何れかと、抽選対象となる大当たり抽選用乱数R1とが一致した場合には大当たり当選、一致しない場合にはハズレと判定する。
次のステップS24では、大当たり当選か否かを判断し、NOと判断した場合、即ちハズレと判断した場合にはステップS25に移行して、ハズレ時特別図柄変動時間選択抽選を行う。後述する特別図柄変動に同期して、液晶表示部14では、左図柄、中図柄、右図柄の演出図柄のスクロール変動を伴う動画演出が実行される。具体的には、左図柄、中図柄、右図柄の変動を一斉に開始した後、左図柄、右図柄、中段図柄の順で停止、或いは左図柄及び右図柄を同時停止させた後、中図柄を停止させ、この結果、有効ライン上に、何れかの演出図柄の3つ揃い(以下、大当たり図柄組み合わせという)が成立した場合には大当たり、前記演出図柄3つ揃い以外(以下、ハズレ図柄組み合わせという)が成立した場合にはハズレとなる。
前記ハズレ時特図変動時間選択抽選でリーチ演出が選択された場合、液晶表示部14の左図柄及び右図柄の図柄変動停止時に、有効ライン上に大当たり図柄組み合わせが成立する可能性があるリーチ状態を成立させ、その後、該リーチ状態が成立した有効ライン上に大当たり図柄組み合わせが成立しないように中図柄を停止させる、所謂ハズレリーチ演出を実行する。当該所謂通常ハズレ演出の中には、特別図柄が1回変動する間に、前記演出図柄が複数回数変動するいわゆる擬似連続演出も含まれる。
ハズレリーチ演出は複数種類用意されており、各ハズレリーチ演出は、基本的に大当たり当選時に実行される複数種類の大当たり演出のそれぞれと対を成すように構成されている。両演出は、最終的に確定表示される図柄が前者はハズレ図柄、後者は大当たり図柄という点で異なるものの、確定表示へ至る演出過程に殆んど違いが無いため、該演出過程によっては、大当たりになるか否かの判別が困難となる。従って、大当たり抽選でハズレた場合にも、ハズレリーチ演出を一定の確率で実行することにより、遊技者の大当たり当選に対する期待感を効果的に高めることが出来る。又、大当たり演出及びハズレリーチ演出実行時には、大当たりに対する期待感を充分に高めるべく、基本的に通常ハズレ演出実行時に比べて長い演出時間が必要となるため、両演出実行時には、前記演出の大部分を占める通常ハズレ演出実行時に比べて、特別図柄変動時間を長く設定している。
更に、特別図柄変動中に始動口18或いは役物始動口19への入賞が発生した場合には、特別図柄保留数が増加する(図4のステップS3参照)上、特別図柄変動中に特別図柄保留数が減少することもない(図6のステップS32〜S35参照)ので、特別図柄変動時間が長くなれば長くなるほど、特別図柄保留数が増加しやすくなる。従って、大当たり抽選でハズレ、且つ特別図柄保留数が少ない場合に、特別図柄変動時間の長いハズレリーチ演出を実行することにより、特別図柄保留数の増加を促進することが出来る。
一方、特別図柄保留数が多い場合や、役物始動口19への入賞が容易となる前記時短遊技中に、特別図柄変動時間の長いハズレリーチ等の演出を実行した場合には、特別図柄変動中の始動口18或いは役物始動口19への入賞によって、特別図柄保留数が上限の4個となり易く、4個となった場合、その後の両始動口18、19への入賞時には、大当たり抽選に係る各乱数の取得が行われなくなる(図4のステップS2参照)。この場合、遊技者は、遊技球の打ち出しを止める、所謂止め打ちを行う場合が多く、この状況が頻発すると、スムースな遊技進行が阻害されるばかりでなく、実質的な稼働率低下を招く結果となり、ホール側にとっても不利益となる。これを防止すべく、ハズレリーチ等の長時間演出の選択確率は、特別図柄保留数が多い場合や時短遊技中には低く、特別図柄保留数が少ない場合には高くなる様に設定している。
なお、ここで前記時短遊技について改めて説明する。時短遊技とは、普通図柄抽選に当選したとき、遊技球を遊技盤に発射しつづけている遊技者の持玉が減らない程度にまで、前記普通図柄の変動時間を短縮するとともに、役物始動口19の電動式チューリップ20の開放時間を長くすることである。特に本発明では、普通図柄の変動時間は、前記初期化時等、通常遊技時(例えば後述する第1遊技モード)では、30秒で、普通図柄抽選に当選した場合は、役物始動口19の前記電動式チューリップ20の開放動作を0.5秒間1回だけ実行するのに対し、前記時短遊技では、普通図柄の変動時間は3秒で、普通図柄抽選に当選したときは、役物始動口19の前記電動式チューリップ20の開放動作を1.8秒間を3回、0.5秒間のインターバルを挟んで実行する。このように、前記電動式チューリップの開放延長が実行されるとともに、役物始動口に入球した保留球の消化を促進するために、前記特別図柄の変動時間が通常遊技時より、相対的に短時間になる状態が時短遊技である。なお、本実施例では、普通図柄の当選確率は、通常遊技、時短遊技ともに250/252であり、高確率で当選する仕様になっているが、時短遊技中は、通常遊技中と比較して、高確率で当選するようにしても良い。
図6のS25のハズレ時の特別図柄変動時間抽選は、例えば図19の各テーブルに基づいて選択される。本実施例では、遊技球が始動口18もしくは役物始動口19を通過したときに、獲得する変動時間抽選用乱数は、0〜255の256個であり、例えば、通常時ハズレテーブルCに基づいて、当該抽選を行うときに、変動パターン番号10の通常ハズレである特別図柄変動時間13秒が選択される確率は、上記256個の乱数のうちの160個が相当するので、選択確率(振分け率)は、62.5%である。ここでは、通常ハズレに相当する特別図柄変動時間は、13秒の1種類であるが、遊技を促進するために、特別図柄保留数の個数別に、変動時間が異なる(例えば、保留球数4個のときは、当該13秒よりも短い変動時間を選択する)テーブルでも良い。
一方、図6に示すステップS24にてイエスと判断した場合、即ち大当たり抽選に当選した場合には、ステップS29へ移行して、大当たり種別抽選を行う。該大当たり種別抽選では、大当たり種別抽選用乱数R2と、図7(a)に示す大当たり種別抽選テーブルとに基づいて、大当たり種別番号を決定する。この結果、大当たり種別番号は1〜3の何れかに決定される。尚、ステップS24にてNOと判断した場合、即ち大当たり抽選に外れた場合には、大当たり種別番号に0がセットされる。
次のステップS30では、大当たり時の特図変動時間決定処理を実行する。具体的には、特図変動時間抽選用乱数R3と、図示しない大当たり時の特図変動パターン抽選テーブルとに基づいて、特図変動パターン番号を決定する。
図6に示す如く、次のステップS31では、副制御部120のCPU121へ演出開始コマンドを送信する。当該演出開始コマンドには、大当たり種別番号と、特図変動パターン番号とが含まれており、副制御部120のCPU121は、大当たり種別番号に応じて、特図変動停止時に、液晶表示部14の有効ライン上に大当たり図柄を表示させるか否かを判別可能であると共に、特図変動パターン番号に応じて、ハズレ演出及び大当たり演出のいずれの演出であるか、及び特図変動時間を判別可能となっている。従って、副制御部120のCPU121は、演出開始コマンドの受信によって、特図変動に同期し、特図の停止表示結果、即ち大当たり抽選結果に即した演出を実行可能となっている。
続くステップS32では、特別図柄表示部24における特図変動及び変動時間の計測を開始し、次のステップS33では、特図変動時間が経過したか否かを判断し、YESと判断されるまで、同じ判断を繰り返す。又、特図変動中には、副制御部120のCPU121によって、液晶表示部14上で種々の動画演出が実行される。
次のステップS34では、副制御部120のCPU121へ演出停止コマンドを送信すると共に、ステップS35にて特図変動を終了し、図7(b)に示す如く、大当たり種別番号に応じた停止図柄を特別図柄表示部24に表示する。又、演出停止コマンドを受信した副制御部120のCPU121は、特別図柄表示部24の停止図柄に整合した大当たり図柄或いは外れ図柄を液晶表示部14の有効ライン上に確定表示する。
次のステップS36では、時短遊技中か否かを判断し、YESと判断した場合には、ステップS37にて時短残回数を1減算する。更に、次のステップS38にて時短残回数が0か否かを判断し、YESと判断した場合には、ステップS39にて時短遊技を終了して、ステップS40へ移行する。又、ステップS36及びS38にてNOと判断した場合にも、ステップS40へ移行する。ステップS40では、大当たり当選か否かを判断し、NOと判断した場合には、ステップS20へ戻る一方、YESと判断した場合には、ステップS41の大当たり遊技処理へ移行し、当該大当たり遊技処理の終了後、ステップS20へ戻る。
大当たり遊技処理(図8)
図8に示す如く、大当たり遊技処理では、先ずステップS50にて、確変中か否かを判断し、YESと判断した場合にはステップS51にて連続回数(後述するST回数)を1減算する一方、NOと判断した場合にはステップS52にて連続回数(ST回数)に15をセットして、ステップS53へ移行する。ステップS53では、図7(c)に示す如く、大当たり種別番号に応じて、最大ラウンド数、大入賞口22の最大開放時間、及び各ラウンドで許容される大入賞口22への入賞の最大カウント数を設定すると共に、次のステップS54にてラウンド数に1、ステップS55にてカウント数に0をそれぞれセットした後、ステップS56にて大入賞口役物駆動部62を作動して大入賞口22を開放すると共に、開放時間の計測を開始する。
大入賞口22の開放中には、ステップS57にて大入賞口22の入賞センサ32が入賞を検知したかを判断し、YESと判断した場合には、ステップS58へ移行してカウント数に1加算すると共に、次のステップS59にて、カウント数が最大カウント数以上となったか否かを判断する。ステップS59にてYESと判断した場合には、ステップS61へ移行し、大入賞口役物駆動部62を作動して大入賞口22を閉塞する。一方、ステップS57及びステップS59にてNOと判断した場合には、ステップS60へ移行して、大入賞口22開放後、最大開放時間、即ち30秒経過したか否かを判断し、YESと判断した場合には、ステップS61にて大入賞口役物駆動部62を作動して大入賞口22を閉塞する一方、NOと判断した場合には、ステップS57へ戻る。
ステップS61にて大入賞口9を閉塞した後は、ステップS62にてラウンド数が最大ラウンド数に等しいか否かを判断し、NOと判断した場合にはカウント数に1加算してステップS55へ戻る一方、イエスと判断した場合にはステップS63の大当たり遊技後の遊技状態設定処理へ移行し、該大当たり遊技後の遊技状態設定処理の終了後、リターンする。この結果、大当たり種別番号が1、即ち2Rの大当たり遊技に当選した場合には約360個、大当たり種別番号が2、即ち5Rの大当たり遊技に当選した場合には約720個、大当たり種別番号が3、即ち15Rの大当たり遊技に当選した場合には約1920個の出玉を獲得できる。
普通図柄ゲーム処理(図9)
図9は、スルーゲート21への遊技球通過を契機として、主制御部110のROM112内の遊技プログラムで実行される普通図柄(以降、普図と記載するときあり)ゲーム処理の処理手続きを示している。先ずステップS90にて、普通図柄保留数が0か否かを判断し、YESと判断した場合には、ステップS90にて同じ判断を繰り返す。一方、NOと判断した場合にはステップS91に移行して普通図柄保留数を1減算すると共に、ステップS92にて抽選対象となる最先取得に係る乱数の退避処理、並びに該退避処理によって空きのできた普通図柄保留記憶領域の前詰処理を行う。次のステップS93では、普通図柄当選(以降、小当りと記載する)抽選を行う。具体的には、通常状態並びに時短状態ともに250個の当選判定値が格納された抽選テーブルを参照し、小当たり抽選テーブルに格納された当選判定値の何れかと、抽選対象となる大当たり抽選用乱数とが一致した場合には小当たり当選、一致しない場合にはハズレと判定する。
次のステップS94では、時短遊技中か否かを判断し、NOと判断した場合には、普図の変動時間を30秒にセットし、YESと判断した時には普図変動時間を3秒にセットする。次のステップS97で普通図柄の変動を開始し、ステップS98で、ステップS95もしくはステップS96でセットした変動時間か経過したか否かを判断する。NOの場合は、変動時間経過まで同じ処理を繰返し、YESの場合はステップ99で普通図柄変動を停止する。次にステップ100で普通図柄が当選したか否かを判断し、NOの場合はS90に戻り、YESの場合は、ステップS101の普通図柄処理に移行する。なお、上記のように、普通図柄表示部25は、例えば赤色と緑色の発光ダイオードが用いられており、当該抽選に当選したときは、所定時間変動した後に、緑色発光ダイオードが点灯し、ハズレのときは赤色発光ダイオードが点灯する。
普通遊技処理(図10)
普通遊技処理では、先ずステップS110にて時短遊技中か否かを判断し、YESと判断した場合にはステップS111にて、開放時間に1.8秒、最大開放回数に3をセットする一方、NOと判断した場合にはステップS112にて、開放時間に0.5秒、最大開放回数に1をセットする。続くステップS113にて最大カウント数に9、ステップS114にて開放回数に1をそれぞれセットすると共に、ステップS115にてカウント数に0をセットし、ステップS116にて、始動口役物駆動部61を作動して電チュー20、即ち役物始動口19の開放、及び開放時間の計測を開始する。
役物始動口19の開放中には、ステップS117にて役物始動口19の入賞センサ34が入賞を検知したかを判断し、YESと判断した場合には、ステップS118へ移行してカウント数に1加算すると共に、次のステップS119にて、カウント数が最大カウント数以上となったか否かを判断する。ステップS119にてYESと判断した場合には、ステップS120へ移行し、始動口役物駆動部61を作動して電チュー20、即ち役物始動口19を閉塞する。
一方、ステップS117及びS119にてNOと判断した場合には、ステップS121にて、役物始動口19開放後、最大開放時間が経過したか否かを判断し、YESと判断した場合には、ステップS122にて役物始動口19を閉塞してステップS123へ移行する一方、NOと判断した場合には、ステップS117へ戻る。次のステップS123では、開放回数が最大開放回数に等しいか否かを判断し、NOと判断した場合には、ステップS124にて開放回数に1加算すると共に計時を開始する。次のステップS125では、インターバル時間が経過したか否かを判断し、YESと判断した場合にはステップS116へ戻る一方、NOと判断された場合は、同じ判断を繰り返す。一方、ステップS123にてYESと判断した場合には、普通遊技処理を終了してリターンする。
次に図11を参照して、図8のステップS63の大当たり遊技後の遊技状態設定処理に相当する本実施例の各遊技モード及び遊技モード移行について説明する。本実施例の特別図柄の大当たり確率は、初期化後(RAMクリアしながら電源ON)の通常遊技時(低確率時であり、以降非確変時と記載する場合あり)が11/1097(1/99.73)である。また、通常遊技時に大当たり抽選に当選したときは、大当たり遊技終了後、大当たり種別に関わらず確変(高確率)遊技に移行し、当該確変遊技時では、大当たり当選確率は14/1097(1/78.36)となる。つまり、本発明のパチンコ遊技機は、通常遊技時(非確変遊技時)と確変時の大当たり確率とに大差がないため、例えば確変状態下での大当たり確率が通常状態下の10倍となり、確変状態下では著しく遊技者が有利となった従来のパチンコ機と比較すると、確変状態下でも遊技者がそれ程有利とはならない制御仕様となっている。
また、確変遊技状態は、以降15回の大当たり遊技実行まで継続し、15回目(前記初期化後の最初の大当たりを含めば16回目)の大当たり遊技後、確変リミッタ機能が作動して、通常遊技状態(低確率状態)に転落する。以降、前記初期化後の初めての大当たり遊技後の大当たり回数(いわゆる連荘回数)をST回数と記載することにする。前記初期化後の大当たり遊技終了時にはST回数15回(確変リミッタが15回)がST残回数記憶手段155に記憶される。
また、普通図柄の当選確率については、通常時並びに時短時ともに250/252である。普通図柄の変動時間は、前記初期化時等、通常時(以降、非時短時と記載する)には、30秒で、普通図柄抽選に当選した場合は、役物始動口19の前記電動式チューリップ20の開放動作を0.5秒間1回だけ実行するのに対し、時短時には、役物始動口19の前記電動式チューリップ20の開放動作を0.5秒間のインターバルを挟んで1.8秒間を3回実行する。このように、前記電動式チューリップの開放延長が実行されるとともに、前記特別図柄の変動時間が通常遊技時より、相対的に短時間になる状態を時短遊技状態と記載する。
図11及び図12を参照して、第1遊技モード(初期モード)に対する主制御部110の処理フローについて説明する。なお、本実施例では、大当たり抽選に当選したときの大当たりラウンドの振分けは、いずれの遊技モードでも、2Rが50%、5Rが47%、15Rが3%である。前記パチンコ遊技機の初期化が実行されたときの第1遊技モード(初期モード)は、非確変・非時短遊技状態である。
前記第1遊技モードでは、大当たり抽選に当選したか否かを判断し(SP11)、非当選ならば、当選するまで判断を繰返す(SP11でNO)。当選したとき(SP11でYES)は、大当たり遊技を実行する(SP12)。大当たり遊技終了後、ST残回数を15に設定記憶する(SP13)。次に当該大当たりが15R大当たりのとき(SP14でYES)は、後述する第5遊技モード(天国モード)へ移行する。また、当該大当たりが5Rもしくは2Rのとき(SP14でNOでSP16へ移行)は、後述する第2遊技モード(チャンスゲームA)に移行する。
次に、図11及び図13を参照して、前記第1遊技モードで、15R大当たりに当選したときに、移行する第5遊技モード(天国モード)について説明する。本第5遊技モードは、確変・時短状態であり、時短回数は2000回である。まず、時短回数2000回が、時短回数記憶手段156に記憶される(SP41)。次に時短残回数が0になったかを判断し(SP42)、時短残回数が0でなければ(SP43でNO)、大当たり抽選に当選したかを判断し(SP43)、非当選のときは(SP43でNO)、時短残回数を1減算した(SP44)後、SP42へ戻る。
SP42で時短回数が0になったとき(SP42でYES)は、SP49の後述する第7遊技モードへ移行するが、1回の特別図柄の大当たり抽選当選確率が14/1097(1/78.36)であるため、2000回の時短回数までに大当たりする確率(期待値)は実質上100%なので、SP42でYESの場合はありえない。本第5遊技モードに移行すれば、確変リミッタが起動する(ST=0)まで、当該第5遊技モードが継続する。本パチンコ遊技機では、如何に早く天国モードへ移行できるかが、遊技者の最大の関心事であるが、各ステージで15R大当たりに当選するか、時短中に(大当たりラウンド数に関係なく)当選すれば、大当たり遊技終了後、本第5遊技モード(天国モード)へ移行する。
大当たり抽選に当選した場合は(SP43でYES)、大当たり遊技を実行し(SP45)、大当たり遊技終了後、ST残回数を1減算する(SP46)。次にST残回数が0であるか否かを判断し(SP47)、ST残回数が0であるときは(ST47でYES)、後述する第6遊技モードへ移行する。ST残回数が0でないときは(SP47でNO)、SP41へ戻り、再び第5遊技モードが継続する。ST回数(確変リミッタ)があるので、如何にST残回数が多く残っている段階で、この第5遊技モード(天国モード)へ移行するかが遊技者にとって最大の関心事である。第1遊技モードの大当たりでいきなり振分け確率3%の15R大当たりに当選すれば、時短遊技状態であり、特別図柄当選抽選遊技時(時短遊技時)に持玉を減らすことなく第5遊技モードで残り15回の大当たりが約束されているので、例えば開店直後に遊技を行う遊技者の興趣は高まり、開店直後のパチンコ遊技機の稼働率が向上するという効果を奏する。
次に、図11及び図14を参照して、前記第1遊技モードで、5Rもしくは2R大当たりに当選したときに、移行する第2遊技モード(チャンスゲームA)について説明する。当該第2遊技モードは、確変・時短状態であり、時短回数は15回である。まず、時短回数15回が、時短回数記憶手段156に記憶される(SP51)。次に時短残回数が0になったかを判断し(SP52)、時短残回数が0でなければ(SP52でNO)、大当たり抽選に当選したかを判断し(SP53)、非当選のときは(SP53でNO)、時短残回数を1減算した(SP54)後、SP52へ戻る。ST52で時短回数が0になったとき(SP52でYES)は、SP60の後述する第7遊技モードへ移行する。
大当たり抽選に当選した場合は(SP53でYES)、大当たり遊技を実行し(SP55)、大当たり遊技終了後、ST残回数を1減算する(SP56)。次にST残回数が0であるか否かを判断し(SP57)、ST回数が0であるときは(ST57でYES)、後述する第6遊技モードへ移行する(SP58)。ST残回数が0でないときは(SP57でNO)、SP59の第5遊技モード(天国モード)へ移行する。前記第1遊技モードで大当たりしたときに、大当たり遊技終了後に、第5遊技モードへ移行する15R大当たりに当選するのは大当たり全体のわずか3%であるので、前記第1遊技モードで大当たりした大部分の場合は当該第2遊技モードへ移行する。当該第2遊技モードの時短遊技15回中に大当たりに当選すれば、前記第5遊技モードへ移行するので、時短遊技15回は、遊技者にとって興趣の高まる遊技となる。なお、当該15回の時短遊技中に大当たりに当選する期待値は、17.5%と遊技者にとって、期待の持てるレベルである。
次に、図11及び図15を参照して、前記第2遊技モードへ移行したときに、時短遊技15回中に大当たり抽選に当選しなかったときに移行する第7遊技モード(通常確変モード)は、確変・非時短状態である。当該第7遊技モードでは、まず、大当たり抽選に当選したか否かを判断する(SP21)。非当選であれば(SP21でNO)、当選するまで監視を続ける。大当たり抽選に当選すれば(SP21でYES)、大当たり遊技を実行する(SP22)。大当たり遊技終了後、ST残回数を1減算する。
次に、ST残回数が0か否かの判断をする(SP24)。ST残回数が0のときは、リミッタが作動し、後述する第6遊技モード(非確変・時短状態)へ移行する(SP31)。ST残回数が0でないときは(SP24でNO)、当該大当たりは、15R大当たりか否かを判断する(SP25)。15R大当たりであるときは(SP25でYES)、第5遊技モードへ移行する(SP26)。15R大当たりでなく(SP25でNO)、5R大当たりのときは(SP27でYES)、後述する第3遊技モード(チャンスゲームB)へ移行する。5R大当たりでなく(SP27でNO)、2R大当たりのときは(SP29)、後述する第4遊技モード(チャンスゲームC)に移行する(SP30)。当該第7遊技モードは、確変であるものの、時短状態ではないので、遊技を進めていく際に、持玉はどんどん減っていく、店舗側に利益をもたらす、ハマリモードである。当該モードから、第5遊技モードへ移行するのは、大当たりに当選したときに振分け率3%の15R大当たりに当選するか、後述する期待値の低い、5R大当たりと2R大当たり後に移行する時短遊技で大当たりを引くしかない。開店後、遊技者の遊技履歴があるパチンコ遊技機で、放置されているモードである。
次に、図11及び図16を参照して、前記第7遊技モードで、5R大当たりに当選したときに移行する第3遊技モード(チャンスゲームB)について説明する。当該第3遊技モードは、確変・時短状態であり、時短回数は10回である。まず、時短回数10回が、時短回数記憶手段156に記憶される(SP71)。次に時短残回数が0になったかを判断し(SP72)、時短残回数が0でなければ(SP72でNO)、大当たり抽選に当選したかを判断し(SP73)、非当選のときは(SP73でNO)、時短残回数を1減算した(SP74)後、SP72へ戻る。SP72で時短回数が0になったとき(SP72でYES)は、SP80の第7遊技モードへ移行する。つまり、ハマリモードへ逆戻りする。当該第3遊技モードで、10回の時短遊技中に、大当たりに当選する確率(期待値)は、12.0%であり、逆に言えば88.0%は移行元の第7遊技モードへ移行することになる。
大当たり抽選に当選した場合は(SP73でYES)、大当たり遊技を実行し(SP75)、大当たり遊技終了後、ST残回数を1減算する(SP76)。次にST残回数が0であるか否かを判断し(SP77)、ST回数が0であるときは(ST77でYES)、後述する第6遊技モードへ移行する。ST残回数が0でないときは(SP77でNO)、SP79の第5遊技モード(天国モード)へ移行する。
次に、図11及び図17を参照して、前記第7遊技モードで、2R大当たりに当選したときに移行する第4遊技モード(チャンスゲームC)について説明する。当該第4遊技モードは、確変・時短状態であり、時短回数は5回である。まず、時短回数5回が、時短回数記憶手段156に記憶される(SP91)。次に時短残回数が0になったかを判断し(SP92)、時短残回数が0でなければ(SP92でNO)、大当たり抽選に当選したかを判断し(SP93)、非当選のときは(SP93でNO)、時短残回数を1減算した(SP94)後、SP92へ戻る。SP92で時短回数が0になったとき(SP92でYES)は、SP100の第7遊技モードへ移行する。つまり、ハマリモードへ逆戻りする。当該第4遊技モードで、5回の時短遊技中に、大当たりに当選する確率は、6.2%であり、逆に言えば93.8%は移行元の第7遊技モードへ移行することになる。
大当たり抽選に当選した場合は(SP93でYES)、大当たり遊技を実行し(SP95)、大当たり遊技終了後、ST残回数を1減算する(SP96)。次にST残回数が0であるか否かを判断し(SP97)、ST回数が0であるときは(ST97でYES)、後述する第6遊技モードへ移行する。ST残回数が0でないときは(SP97でNO)、SP99の第5遊技モード(天国モード)へ移行する。
次に、図11及び図18を参照して、前記第2、第3、第4、第5及び第7遊技モードで、確変リミッタが起動(ST=0)したときに移行する第6遊技モード(チャンスゲームD)について説明する。当該第6遊技モードは、非確変・時短状態であり、時短回数は20回である。まず、時短回数20回が、時短回数記憶手段156に記憶される(SP111)。次に時短残回数が0になったかを判断し(SP112)、時短残回数が0でなければ(SP112でNO)、大当たり抽選に当選したかを判断し(SP113)、非当選のときは(SP113でNO)、時短残回数を1減算した(SP114)後、SP112へ戻る。SP112で時短回数が0になったとき(SP112でYES)は、SP118の第1遊技モードへ移行する。
大当たり抽選に当選した場合は(SP113でYES)、大当たり遊技を実行し(SP115)、大当たり遊技終了後、ST残回数を15にセットし(SP116)、次にSP117の第5遊技モード(天国モード)へ移行する。当該第6遊技モードで、時短遊技20回中に大当たりに当選する期待値は、18.3%であり、第5遊技モード以外での時短モードでは、最大の期待値である。当該第6遊技モードで大当たりに当選すると、第5遊技モードへ移行し、以降15回の大当たりに当選することが保証されるので、当該第6遊技モード中の遊技者の興趣は最大級に向上する。
また、ST残回数は、この実施例では、前記第5遊技モード(天国モード)に滞在している遊技時のみ、例えば液晶表示部14に、表示する。第1遊技モード(初期モード)から遊技をスタートし、大当たり抽選に当選したときに、大当たり遊技終了後にST残回数は、15回(確変リミッタ15回)がセットされるが、第5遊技モードにモード移行するまでに、大当たり遊技に当選するごとに、ST残回数は1回減算されるので、前記第5遊技モードに移行したときのST残回数は可変である。遊技者は第5遊技モードに移行して、初めてST残回数を知ることになるので、前記第5遊技モードに移行したときは、大当たりの連続する天国モードに来たという喜びの他に、この後、何回大当たりが連続するのかという別の期待感を遊技者に与えることになる。
また、本実施例では、第1遊技モードと第7遊技モード以外の遊技モードは、いわゆる時短遊技である。しかし、その遊技の性質は異なったものとなる。即ち当該時短遊技中で最も多く選択される特別図柄変動時間(液晶表示部での演出図柄変動時間と同じ)は、全変動時間中最も短い1秒変動である。当該1秒変動は時短遊技モードである第2、第3、第4、第5及び第6遊技モードで参照する各選択テーブルで、選択率の値は異なるものの、各テーブルで選択確率は最大であることは同じである。
しかし、第2、第3、第4及び第6遊技モード(チャンスゲームA、B、C、D)は、当該モードで大当たり抽選に当選すると、第5遊技モード(天国モード)に移行するので、当該モード中の遊技者の興趣は高まる。従って、当該比較的少ない時短回数の遊技モードでは、大当たり抽選に非当選のときに、1秒変動のみが淡々と実行され、当該チャンスゲームが終了してしまうのは、チャンスゲームの性質上好ましくない。よって、これらのチャンスゲーム時には、遊技者の期待感を煽るリーチ演出や擬似連続変動(特別図柄1回の変動に対して、液晶表示部の演出図柄を複数回変動させる)等の長時間変動が選択される確率が、前記第5遊技モード中よりも高いことが望ましい。
一方で、第5遊技モードは、時短遊技モードであるが、時短遊技上限回数が2000回であり、実質上次回大当たり抽選に当選するまで時短遊技状態が継続する。遊技者は、特別図柄変動を効率よく消化して、早期に大当たりに当選したいと考える。そこで、当該第5遊技モードでは、大当たり抽選に非当選の場合は、前記長時間変動が選択される確率が前記チャンスゲーム時よりも低いテーブルを参照することが望ましい。
前記チャンスゲーム時と第5遊技モードの大当たり抽選にハズレ時の特別図柄変動時間選択テーブルの一例を図19に示す。テーブルAは、第5遊技モード(天国モード)のハズレ時の特別図柄変動時間選択テーブルである。変動パターン番号として、0番から9番までの10種類が記憶されている。それぞれの変動番号ごとに、特別図柄の変動時間が対応している。当該変動パターン番号(実質上特別図柄の変動時間)情報が、主制御部110のCPU111から副制御部120のCPU121に送信される。副制御部120のCPU121は受信した前記変動パターン番号に対応する演出(テーブルに記載の「演出種別」)を液晶表示器で実行する。なお、始動口18、19に遊技球が入賞したときに取得する特別図柄変動時間用乱数R3は、ここでは0〜255の256個あり、テーブルの「乱数個数」とは、それぞれの変動パターン番号に対応する乱数の個数である。
テーブルAの変動番号「0」は、特別図柄の変動時間が1秒であり、そのときに液晶表示器で表示実行される演出は通常のハズレ演出であり、対応する乱数個数は200個であり、振分け率は(200/250)×100=78.1%である。前記のように、当該テーブルを参照する第5遊技モードは、実質上次回大当たりまで継続するので、特別図柄ゲームを効率よく消化し、早期に大当たりに当選したいと遊技者は考えるので、ハズレ時には最も変動時間の短い1秒変動が、高い確率で選択される。
変動パターン番号「1〜3」に対応する擬似連とは、1回の特別図柄の変動時間で、液晶表示部の演出図柄が複数回変動→停止を行う擬似連続予告のことである。擬似連続回数が多いほどいわゆる大当たり信頼度が高く設定されている。ゆえに、ハズレ時は、滅多に発生するものではなく、例えば、どのスーパーリーチの選択確率よりも、各擬似連の選択確率が低いことが望ましい。
変動番号「4」に対応する演出種別はいわゆるノーマルリーチである。もともと時短遊技中でなくとも、大当たり時に選択されることが少ない演出であるので、当該第5遊技モードで、ノーマルリーチが発生すると、遊技者がしらける。従って、ノーマルリーチの選択確率は各スーパーリーチの選択確率の合計よりも小としている。一方では、ハズレ時に時間の長いスーパーリーチを発生させることは、遊技消化時間効率が悪くなるということで、前記ノーマルリーチの選択確率は各スーパーリーチの選択確率の合計値よりも大とする場合もありえる。
次に変動番号「5」に対応するノーマルリーチロングは、ノーマルリーチ状態での変動時間が長い演出であり、変動番号「6〜9」に対応するスーパーリーチはノーマルリーチから発展する演出で、時間が長いほどいわゆる大当たり信頼度は大きくなる。なお、ここでは、各変動番号に対応する液晶表示部での演出種別を1種類としたが、これに限るものではない。例えば、変動番号5番の30秒変動に対応する演出種別が複数(例えば、ノーマルロングリーチとスーパーリーチE)でも良い。
次に、第2、第3、第4及び第6遊技モード(チャンスゲームA、B、C及びD)のハズレ時の特別図柄変動時間選択テーブルであるテーブルBについて説明する。上記のように、遊技者に利益の大きい前記第5遊技モードに移行するには大当たり時に3%で選択される15R大当たりか、各時短遊技中に大当たりに当選するしかない。15R大当たりは、選択確率が3%ととても低いので、あまり期待できない。よって、前記チャンスゲーム中に大当たりに当選することを遊技者は目指す。しかし、当該各チャンスゲームのように比較的少ない時短回数の遊技モードでは、大当たり抽選に非当選のときに、1秒変動のみが淡々と実行され、当該チャンスゲームが終了してしまうのは、チャンスゲームの性質上好ましくない。
従って、テーブルBでは、変動パターン番号「0」番の1秒変動の振分け率が54.7%とテーブルAと比較して低くなっている。その分期待感を煽る変動時間の長い演出の振分け率が高くなっている。テーブルBでは、いわゆる大当たり信頼度が低く、限られた時短遊技に発生すると遊技者がしらけるノーマルリーチ(変動パターン番号「4」)の振分け率を他のいずれのリーチ演出(変動パターン番号「5〜9」)よりも少なくしていることが特徴である。ノーマルリーチの選択率を0としても良い。また、擬似連は、実行時間は短くとも遊技者の期待感を煽るのに有効であるので、遊技消化率が高い時短時に適用するのは効果的であることから時短遊技擬似連選択率の合計は、テーブルAよりもテーブルBのほうが大きくなっている。なお、ここでは、チャンスゲームA〜Dの変動時間テーブルを共通としたが、時短回数の短い遊技モードほど、長時間変動が選択されやすいテーブルを各チャンスゲームに適用することにしても良い。
テーブルCは、第1及び第7遊技モードのハズレ時の特別図柄変動時間選択テーブルである。両遊技とも非時短遊技なので、限られた時短遊技回数である第2、第3、第4及び第6遊技モードと比較して、遊技者を煽る必要はない。変動パターン番号「10」の通常ハズレ演出の振分け率は、テーブルAとテーブルBとの変動パターン番号「0」の振分け率の中間値であり、遊技消化効率が低いことから、擬似連の振分け率の合計値は、テーブルA及びBよりも高く、ノーマルリーチの振分け率は、時短モードのテーブルA及びBよりも圧倒的に高いことが特徴である。また、当然のことながら、スーパーリーチの振分け率の合計値は、テーブルA及びBよりも小である。
次に本発明の第2実施例を記載する。第1遊技モード(初期モード)、第2遊技モード(チャンスゲームA)、第3遊技モード(チャンスゲームB)、第4遊技モード(チャンスゲームC)及び第7遊技モード(通常確変モード)の遊技状態、大当たり種別ごとのモード移行については、上記第1実施例と基本的に同じなので後に簡単に説明する。
まず、図20及び図21を参照して、第5遊技モード(天国モード)について説明する。第5遊技モード(天国モード)は、確変・時短状態であり、大当たり遊技後の時短回数が100回である。よって、図21の図13との変更点は、SP41で時短残回数100回を時短回数記憶手段156に記憶する点と、SP48で移行する第6遊技モード(チャンスゲームD)が時短回数40回になった点である。つまり、時短回数が100回以内に大当たり抽選に当選しない場合は、第7遊技モードへ転落する。当該時短100回以内に大当たり抽選に当選する期待値は、72.3%である。その他は、図13と同じである。また、当該第2実施例では、基本的に全ての遊技モードで、前記ST残回数を例えば液晶表示部14で表示する。
次に、図20及び図22を参照して、第6遊技モード(チャンスゲームD)について説明する。第6遊技モード(チャンスゲームD)は、各モードで確変リミッタ起動時(ST=0)のときに移行する遊技モードであるが、非確変・時短状態であり、時短回数は40回である。よって、図22の図18との変更点は、SP111で時短残回数40回を時短回数記憶手段156に記憶する点と、SP117で移行する第5遊技モード(天国モード)が時短回数100回になった点である。当該第6遊技モードで40回の時短遊技中に大当たり遊技に当選する期待値は、33.2%と高確率になる。その他は図18と同じである。
本第2実施例のパチンコ遊技機で、遊技者が遊技を止めるタイミングは、ほぼ100%の確率で、第7遊技モードである。第7遊技モードは、大当たり確率は、高確率(14/1097)であるものの、低確率(11/1097)と比較して、1.27倍程度当たりやすくなっているに過ぎず、非時短モードなので、電動式チューリップは、普通図柄に当選したときも、変動時間30秒後に、0.5秒間1回開放するに過ぎず、持玉は急激に減っていく。さらに、本実施例では、前記ST残回数を報知するので、例えば、ST残回数2回で当該第7遊技モードで放置されているパチンコ遊技機は、例え大当たりとなっても第5遊技モード(天国モード)へ移行する可能性は低く、例え、第7遊技モードで大当たり時の振分け確率が3%の15R大当たりに当選したとしても、第5遊技モードに移行してもさらに大当たり遊技1回を実行するとST=0となり確変リミッタが起動して、天国モードから転落してしまう。このとき、第1実施例の第6遊技モードのように、時短回数20回以内に大当たり抽選に当選する期待値は、18.2%に過ぎないため、第5遊技モードに再移行する可能性は低いが、本第2実施例のように、時短回数を40回にしておけば、第5遊技モードに再移行する確率は33.2%と高いため、前記のように、ST残回数が少ない第7遊技モードで放置されているパチンコ遊技機の稼働率向上に繋がる。
また、本第2実施例でも、第1遊技モードと第7遊技モード以外の遊技モードは、いわゆる時短遊技である。しかし、その遊技の性質は異なったものとなる。即ち当該時短遊技中で大当たり抽選に非当選のときに最も大きい確率で選択される特別図柄変動時間(液晶表示部での演出図柄変動時間と同じ)は、全変動時間中最も短い1秒変動である。当該1秒変動は時短遊技モードである第2、第3、第4、第5及び第6遊技モードで参照する各選択テーブルで、選択率の値は異なるものの、各テーブルで選択確率は最大であることは同じである。
しかし、第2、第3及び第4遊技モード(チャンスゲームA、B、C)は、当該モードで大当たり抽選に当選すると、第5遊技モード(天国モード)に移行するので、当該モード中の遊技者の興趣は高まる。従って、当該比較的少ない時短回数の遊技モードでは、大当たり抽選に非当選のときに、1秒変動のみが淡々と実行され、当該チャンスゲームが終了してしまうのは、チャンスゲームの性質上好ましくない。よって、これらのチャンスゲーム時には、ハズレ時であっても遊技者の期待感を煽るリーチ演出や擬似連続変動(特別図柄1回の変動に対して、液晶表示部の演出図柄を複数回変動させる)等の長時間変動が選択される確率が、前記第5遊技モード中よりも高いことが望ましい。
次に、時短回数100回の第5遊技モードについて記載する。本第2実施例では、第5遊技モード(天国モード)は、時短回数が100回と第1実施例の2000回という実質上次回大当たりまで時短遊技が継続する場合とは明らかに性質が異なるものであり、実際、第5遊技モードの100回の時短内に大当たり抽選に当選する期待値は、72.3%であり、逆に言えば、27.7%は、第7遊技モードに転落する。よって、大当たりに対する期待感を煽るために、後述するように第1実施例の第5実施例である2000回の時短遊技時に参照する特別図柄変動時間選択テーブルよりも、当該第2実施例の第5遊技モードの100回の時短時に参照する特別図柄変動時間選択テーブルが1秒の最短変動時間以外の長い変動時間(はずれリーチや前記擬似変動等)が選択される確率が高いテーブルとなっている。
次に、時短回数40回の第6遊技モード(チャンスゲームD)について記載する。本第2実施例では、第6遊技モードは、上記のように、ST回数が少ない第7遊技状態で放置されているパチンコ遊技機の稼働率を上げるために、設定された遊技モードであるので、大当たり抽選で当選して第5遊技モードへ移行することを期待している遊技者を強く煽るために、後述のように当該第6遊技モードでは、前記第5遊技モードが参照する特別図柄変動時間選択テーブルよりも1秒間変動以外の長時間変動が選択される確率が高いテーブルを参照する。一方で、当該第6遊技モードは、第2、第3及び第4遊技モード(チャンスゲームA、B、C)よりは、時短遊技回数がはるかに大きいので、ゲーム消化効率等を考えて、第2、第3及び第4遊技モード(チャンスゲームA、B、C)が参照する特別図柄変動時間選択テーブルよりは、最小の変動時間である1秒間変動より長時間の変動時間が選択される確率の低いテーブルを参照する。
なお、本第2実施例では、上記のように、確変リミッタ作動時(ST=0)に、移行する第6遊技モード(チャンスゲームD)は、ST残回数が少ない回数で放置されている本発明パチンコ遊技機の稼働率を上げるために、大当たり確率は低確率であるものの、時短回数を40回としたために、当該時短遊技中に、大当たり抽選に当選する期待値は33.2%と他のチャンスゲームよりも高くなっている。その代わり、第1実施例では、第5遊技モードでは、実質上次回大当たりまで継続した時短回数を、当該第2実施例では、時短回数を100回とし、第7遊技モードに転落する可能性をある程度確保する制御方式となっている。ちなみに、第5遊技モードで大当たりが10回連続する期待値は、12%と低くなっている。これにより、極端に遊技者に有利になることは無く、店舗の収支のバランスを保っている。
次に、第2実施例の第5及び第6遊技モード以外の遊技モードについて簡単に説明する。第1遊技モードについては、図23が図12と異なる点は、SP16の時短回数が2000回から100回になったところである。第2遊技モードについては、図24が図14と異なる点は、SP59の時短回数が100回となった点と、SP58の時短回数が40回になった点である。第3遊技モードについては、図25が図16と異なる点は、SP79の時短回数が100回になった点と、SP78の時短回数が40回になった点である。第4遊技モードについては、図26が図17と異なる点は、SP99の時短回数が100回になった点と、SP98の時短回数が40回になった点である。第7遊技モードについては、図27が図15と異なる点は、SP31の時短回数が40回になった点と、SP26の時短回数が100回になった点である。
本第2実施例の第5遊技モード、第6遊技モード並びにチャンスゲームA、B、及びCの特別図柄変動時間選択テーブルの一例を図28に示す。まず、本第2実施例の第5遊技モード(天国モード)が参照するテーブルDについて説明する。第5遊技モード(天国モード)は、時短回数が100回と第1実施例の2000回という実質上次回大当たりまで時短遊技が継続する場合とは明らかに性質が異なるものであり、実際、第5遊技モードの100回の時短内に大当たり抽選に当選する期待値は、72.3%であり、逆に言えば、27.7%は、第7遊技モードに転落する。よって、大当たりに対する期待感を煽るために、後述するように第1実施例の第5実施例である2000回の時短遊技時に参照する特別図柄変動時間選択テーブルよりも、当該第2実施例の第5遊技モードの100回の時短時に参照する特別図柄変動時間選択テーブルが1秒の最短変動時間以外の長い変動時間(はずれリーチや前記擬似変動等)が選択される確率が高いテーブルとなっている。つまり、第2実施例中の遊技モードの中では、変動パターン番号「0」番の1秒変動の通常ハズレの選択率が70.3%と最も高くなっているが、実質上次回大当たりまで時短遊技が継続する図19のテーブルAと比較すると1秒ハズレ以外の変動時間の選択確率が高くなっている。ここでも、ある程度時短回数が多いので、変動番号「4」に対応する演出種別のいわゆるノーマルリーチは、もともと時短遊技中でなくとも、大当たり時に選択されることが少ない演出であり、当該第5遊技モードで、ノーマルリーチが発生すると、遊技者がしらけるので、ノーマルリーチの選択確率は各スーパーリーチの選択確率の合計よりも小としている。一方では、ハズレ時に時間の長いスーパーリーチを発生させることは、遊技消化時間効率が悪くなるということで、前記ノーマルリーチの選択確率は各スーパーリーチの選択確率の合計値よりも大とする場合もありえる。
次に、第5遊技モードへの引き戻しの役割、もしくは上記のように、ST回数が少ない状態で第7遊技モードで放置されているパチンコ遊技機の稼働率を上げる役割を担う第6遊技モードのハズレ時に参照する変動時間選択テーブルであるテーブルEについて説明する。前記のように第6遊技テーブルは、第5遊技モードへの引き戻しの役割、もしくは上記のように、ST回数が少ない状態で第7遊技モードで放置されているパチンコ遊技機の稼働率を上げる役割であるので、遊技者は必然的に興趣が高まるので、ハズレ時でも煽る演出を行うことが効果的である。変動パターン番号「0」の選択確率は、テーブルDよりも低い値となっている。その分スーパーリーチに発展しやすく、遊技者の期待感を煽るテーブルとなっている。このテーブルでは、ノーマルリーチの選択確率よりも、各スーパーリーチの選択確率が高くなっている。
次に、第5遊技モードへの移行確率が他の時短遊技モードと比較して低い第2、第3及び第4遊技モード(チャンスゲームA、B、及びC)が参照するテーブルFについて説明する。テーブルFは、図19のテーブルBと同じであり、変動パターン番号「1」の選択確率は、時短遊技モード中最低となっている。つまり、時短遊技回数が短いので、ハズレ時でも、遊技者を強く煽る必要がある。同じく遊技者を強く煽るテーブルEと比較して、より変動時間の長いスーパーリーチの選択確率が高くなっている。
第1及び第7遊技モードについては、図19のテーブルCとおなじである。なお、ここでは、チャンスゲームA〜Cの変動時間テーブルを共通としたが、時短回数の短い遊技モードほど、長時間変動が選択されやすいテーブルを各チャンスゲームが参照することにしても良い。
次に、第3実施例について記載する。例えば、各遊技モード変動時間選択テーブルには、変動パターン番号「0」の特別図柄変動時間が1秒の選択確率が100%のテーブルGが設定記憶されている。例えば、第1及び第2実施例の第2遊技モードの時短遊技15回の内、10回目〜15回目の遊技時には、大当たり抽選にハズレのときは、テーブルGを選択するものとする。そうすると、前記期間でリーチ等の長時間変動が行われれば、大当たり確定となるゲーム性を作ることができる。当該第2遊技開始時に、例えば液晶表示部14に、「10〜15回目遊技時にリーチがかかれば激アツ」等の報知を行い、遊技者の興趣を煽ることが可能となる。
さらには、第4実施例として、大当たり終了後に、時短上限回数を非報知とし、時短遊技2000回遊技モード(第1実施例の第5遊技モード)及び時短上限回数非報知の時短遊技15回遊技モード(第1実施例の第2遊技モード)を有するパチンコ遊技機で、大当たり遊技終了後、前記時短回数2000回の遊技モードでも、1回〜15回までの遊技において、ハズレ遊技時には、前記時短遊技15回遊技モードと同じ特別図柄可変時間選択テーブル(例えば図19のテーブルB)を用い、前記時短遊技2000回モードについては、16回目以降の時短遊技については、ハズレ遊技機には、テーブルAを用いても良い。このようにすることで、時短遊技1〜15回目までは、リーチ等の長時間変動の出現確率を高くして、遊技者の期待を煽るとともに、2000回時短遊技モードか15回時短遊技モードか判別困難にすることにより、遊技者にドキドキ感を与えることができる。
さらに、第5実施例として、大当たり遊技後の時短上限回数を非報知とし、時短2000回遊技モード(第1実施例の第5遊技モード)及び時短15回遊技モード(第1実施例の第2遊技モード)を有するパチンコ遊技機で、大当たり遊技終了後、どちらの遊技モードが実行されているか遊技者には分からない状態を作り出す。ここで、時短2000回遊技モード並びに時短15回遊技モードにおける時短遊技1回目から15回目に参照する特別図柄変動時間選択テーブルを図29に示す。例えば、前記両遊技モード変動時間選択テーブルには、変動パターン番号「0」の特別図柄変動時間が1秒の選択確率が100%のテーブルG、変動パターン番号「11」の特別図柄変動時間が3秒の選択確率が100%のテーブルH、変動パターン番号「12」の特別図柄変動時間が8秒の選択確率が100%のテーブルI、及び変動パターン番号「13」の特別図柄変動時間が12秒の選択確率が100%のテーブルJを保持している。演出図柄はそれぞれ相当する時間変動した後ハズレ表示を実行するものとする。
図29に示すように、前記両時短遊技時では、大当たり抽選に外れている時は、時短回数が増えるに従って、変動時間が短くなっている。最終的に、時短遊技16回目のハズレ変動で、1秒変動になれば、2000回時短遊技モード(第1実施例の第5遊技モード)確定であり、時短遊技が15回で終了してしまえば、当該時短遊技モードは、時短15回遊技モード(第1実施例の第2遊技モード)であったということになる。なお、時短遊技15回目以降(つまり大当たり遊技終了後、16回目の遊技から)は、時短2000回遊技モード(第1実施例の第5遊技モード)は、大当たり抽選にハズレの場合は、図19のテーブルAに従って、特別図柄変動時間が決定される。一方、時短15回遊技モード(第1実施例の第2遊技モード)では、時短遊技15回で大当たりに当選しなかったときは、図11の第7遊技モードに移行し、大当たり抽選ハズレの場合は、図19のテーブルCに従って、特別図柄変動時間が決定される。前記15回の時短遊技では、時短遊技開始後、遊技回数が増えるに従って、特別図柄及び演出図柄の変動時間がステップアップして短くなるので、大当たり抽選ハズレ時には、最も多く選択される1秒変動に近づいていく印象を遊技者に与えるので、遊技者に対して、時短2000回遊技モードではないかとの期待感を煽る効果がある。
ここで図29のテーブルについて説明すると、例えば(a)の変動番号「2」では、大当たり抽選がハズレのときは、時短遊技開始後、1回目から5回目までは、特別図柄及び演出図柄の変動時間は12秒で、6回目から10回目までは、特別図柄及び演出図柄の変動時間は8秒で、11回目から15回目までは、特別図柄及び演出図柄の変動時間は3秒で、16回目以降は、図19のテーブルAに従って選択される。図24(a)では、便宜上最も選択率の大きい1秒変動が記載されている。図24の(a)、(b)を比較すると、どちらも基本形である変動番号「2」の選択確率が大きくなっているが(a)では、変動時間12秒から8秒に変わる時短遊技回数が少ないほうに偏った選択確率となっている。一方、(b)では、変動時間12秒から8秒に変わる時短遊技回数が多いほうに偏った選択確率となっている。これにより、変動時間のステップアップパターンによって、ある程度どちらのモードであるか推理できる楽しみを遊技者に与えるという効果がある。なお、本実施例では、変動時間が12秒→8秒→3秒→1秒と変化するステップアップパターンを示しているが、これに限定されることなく、12秒→3秒→1秒のような中抜けパターンや12秒→1秒のようにいきなりパターンでも良い。
以上、図面を参照してこの発明の実施形態を説明したが、この発明は、図示した実施形態のものに限定されない。図示した実施形態に対して、この発明と同一の範囲内において、あるいは均等の範囲内において、種々の修正や変形を加えることが可能である。
本発明のパチンコ遊技機の筐体正面図である。 遊技盤の正面図である。 本発明のパチンコ機の電気制御ブロック図である(第1実施例、第2実施例共通)。 始動口処理のフローである(第1実施例、第2実施例共通)。 スルーゲート処理のフローである(各実施例共通)。 特別図柄遊技処理のフローである(各実施例共通)。 大当たりに関するテーブルである(各実施例共通)。 大当たり遊技処理のフローである(各実施例共通)。 普通図柄遊技処理のフローである(各実施例共通)。 普通遊技処理のフローである(各実施例共通)。 第1実施例の遊技モード状態及び移行図である。 第1遊技モードの制御フローである(第1実施例)。 第5遊技モードの制御フローである(第1実施例)。 第2遊技モードの制御フローである(第1実施例)。 第7遊技モードの制御フローである(第1実施例)。 第3遊技モードの制御フローである(第1実施例)。 第4遊技モードの制御フローである(第1実施例)。 第6遊技モードの制御フローである(第1実施例)。 第1実施例の特別図柄変動時間選択テーブルである。 第2実施例の遊技モード状態及び移行図である。 第5遊技モードの制御フローである(第2実施例)。 第6遊技モードの制御フローである(第2実施例)。 第1遊技モードの制御フローである(第2実施例)。 第2遊技モードの制御フローである(第2実施例)。 第3遊技モードの制御フローである(第2実施例)。 第4遊技モードの制御フローである(第2実施例)。 第7遊技モードの制御フローである(第2実施例)。 第2実施例の特別図柄変動時間選択テーブルである。 第5実施例の変動時間選択テーブルである。
符号の説明
1 パチンコ遊技機の筐体、 5 遊技盤面、 14 液晶表示器、 100 遊技制御部、 110 主制御部、 111CPU、 120 副制御部、 121 CPU、 130 副制御部、 131 CPU

Claims (10)

  1. 遊技媒体が遊技領域の所定領域を通過することを条件に抽選を行う抽選手段と、前記抽選の当否を判断する抽選結果判断手段と、当該抽選結果に基づき識別情報を可変表示可能な可変表示部において、前記識別情報が所定時間可変表示した後、表示結果が予め定められた特定の表示態様になったことに応じて、遊技者にとって有利となる特別遊技状態を生起する特別遊技生起手段と、前記遊技領域の所定領域を遊技媒体が通過する難易度を変化する変位部材を制御する変位部材制御手段とを含む制御部を具備するパチンコ遊技機であって、
    前記制御部は、特別遊技状態の生起に関わる遊技消化効率を低効率または高効率に変動する遊技消化効率制御手段と、
    前記遊技消化効率が高効率状態での上限遊技回数が異なる複数の遊技モードならびに前記消化効率が低効率状態の遊技モードを制御する遊技モード制御手段と、前記遊技モード間において、前記特別遊技状態の生起もしくは前記遊技消化効率が高効率状態での上限遊技回数の実行を条件として、所定の移行率に基づいて移行する遊技モード移行制御手段とを有し、
    前記遊技消化効率が高効率状態での上限遊技回数が異なる複数の遊技モードは、前記低効率の遊技モードよりも、前記識別情報の可変表示時間が相対的に短時間になるとともに、前記変位部材制御手段が前記変位部材を遊技媒体が前記所定領域を通過容易な状態に制御する遊技モードであり、
    前記制御部は、それぞれの遊技モードに対応して、前記識別情報の可変表示時間を複数記憶している可変表示時間選択テーブルと、前記抽選の結果に基づいて、前記可変表示時間選択テーブルに従って、複数の識別情報可変表示時間データから1つの可変表示時間データを選択する識別情報可変表示時間選択手段とを有し、
    遊技消化効率が高効率状態での上限遊技回数が異なる複数の遊技モードに対応するそれぞれの可変表示時間選択テーブルには、前記複数の可変表示時間データの中で、共通の最短可変表示時間データを記憶しており、
    前記遊技消化効率が高効率状態での上限遊技回数が異なる複数の遊技モードにおいて、前記抽選結果判断手段が、特別遊技を生起しないと判断したときに、少なくとも相対的に上限回数が多い1遊技モードが、対応する可変表示時間選択テーブルから前記最短時間データを選択する選択確率が、前記上限回数が前記1遊技モードより少ない他の遊技モードが、対応する可変表示時間選択テーブルから前記最短時間データを選択する選択確率よりも、大であることを特徴とするパチンコ遊技機。
  2. 遊技媒体が遊技領域の所定領域を通過することを条件に抽選を行う抽選手段と、前記抽選の当否を判断する抽選結果判断手段と、当該抽選結果に基づき識別情報を可変表示可能な可変表示部において、前記識別情報が所定時間可変表示した後、表示結果が予め定められた特定の表示態様になったことに応じて、遊技者にとって有利となる特別遊技状態を生起する特別遊技生起手段と、前記遊技領域の所定領域を遊技媒体が通過する難易度を変化する変位部材を制御する変位部材制御手段とを含む制御部を具備するパチンコ遊技機であって、
    前記制御部は、前記特別遊技状態の生起に関わる前記抽選の当選確率及び遊技消化効率をそれぞれ高確率または低確率及び低効率または高効率に変動する遊技状態制御手段と、
    前記当選確率及び遊技消化効率の組合せが異なる複数の遊技モードを制御する遊技モード制御手段と、
    前記複数の遊技モード間において、前記特別遊技状態の生起もしくは前記遊技消化効率が高効率である遊技の上限回数に達したことを条件として、所定の移行率に基づいて移行する遊技モード移行制御手段とを有し、
    前記複数の遊技モードは、前記当選確率が低確率かつ遊技消化効率が低効率である第1の遊技モードと、
    前記当選確率が高確率かつ遊技消化効率が高効率で予め定められた所定の回数遊技可能な第2の遊技モードと、
    前記当選確率が高確率かつ遊技消化効率が低効率である第3の遊技モードと、
    前記当選確率が高確率かつ遊技効率が高効率で第2の遊技モードよりも多い所定の回数遊技可能な第4の遊技モードとから構成され、
    前記制御部は、それぞれの遊技モードに対応して、前記識別情報の可変表示時間を複数記憶している可変表示時間選択テーブルと、前記抽選の結果に基づいて、前記可変表示時間選択テーブルから、複数の識別情報可変表示時間データから1つの可変表示時間データを選択する識別情報可変表示時間選択手段とを有し、
    前記第2の遊技モードと前記第4の遊技モードそれぞれに対応する識別情報の可変表示時間選択テーブルには、前記複数の可変表示時間データの中で、共通の最短可変表示時間データを記憶しており、
    前記抽選結果判断手段が、前記特別遊技を生起しないと判断したとき、前記識別情報可変表示時間選択手段が前記第4の遊技モードにおいて対応する可変表示時間選択テーブルから前記最短時間データを選択する選択確率が、前記第2の遊技モードにおいて対応する可変表示時間選択テーブルから前記最短時間データを選択する選択確率よりも、大であり、
    さらに前記制御部は、前記各遊技モードにおける前記特別遊技の残り生起回数を記憶する特別遊技状態残生起回数記憶手段と、前記第1の遊技モードから他の遊技モードに移行したことを条件に、前記特別遊技状態残生起回数記憶手段に初期値をセットするとともに、前記他の遊技モードにおいて前記特別遊技状態が生起することを条件に、特別遊技状態残生起回数記憶手段の記憶内容を更新し、前記各遊技モードにおける前記特別遊技の生起回数が予め定める所定値に達したことを条件に、前記遊技モード移行制御手段が他の遊技モードから前記第1の遊技モードに移行する特別遊技生起回数制御手段とを具備することを特徴とするパチンコ遊技機。
  3. 遊技媒体が遊技領域の所定領域を通過することを条件に抽選を行う抽選手段と、前記抽選の当否を判断する抽選結果判断手段と、当該抽選結果に基づき識別情報を可変表示可能な可変表示部において、前記識別情報が所定時間可変表示した後、表示結果が予め定められた特定の表示態様になったことに応じて、遊技者にとって有利となる特別遊技状態を生起する特別遊技生起手段と、前記遊技領域の所定領域を遊技媒体が通過する難易度を変化する変位部材を制御する変位部材制御手段とを含む制御部を具備するパチンコ遊技機であって、
    前記制御部は、前記特別遊技状態の生起に関わる前記抽選の当選確率及び遊技消化効率をそれぞれ高確率または低確率及び低効率または高効率に変動する遊技状態制御手段と、
    前記当選確率及び遊技消化効率の組合せが異なる複数の遊技モードを制御する遊技モード制御手段と、
    前記複数の遊技モード間において、前記特別遊技状態の生起もしくは前記遊技消化効率が高効率である遊技の上限回数に達したことを条件として、所定の移行率に基づいて移行する遊技モード移行制御手段とを有し、
    前記複数の遊技モードは、前記当選確率が低確率かつ遊技消化効率が低効率である第1の遊技モードと、
    前記当選確率が高確率かつ遊技消化効率が高効率で予め定められた所定の回数遊技可能な第2の遊技モードと、
    前記当選確率が高確率かつ遊技消化効率が低効率である第3の遊技モードと、
    前記当選確率が高確率かつ遊技効率が高効率で第2の遊技モードよりも多い所定の回数遊技可能な第4の遊技モードと、
    前記当選確率が低確率かつ遊技効率が高効率で第4の遊技モードよりも少ない所定の回数遊技可能な第5の遊技モードとから構成され、
    前記制御部は、それぞれの遊技モードに対応して、前記識別情報の可変表示時間を複数記憶している可変表示時間選択テーブルと、前記抽選の結果に基づいて、前記可変表示時間選択テーブルから、複数の識別情報可変表示時間データから1つの可変表示時間データを選択する識別情報可変表示時間選択手段とを有し、
    前記第2の遊技モード、第4の遊技モード及び第5の遊技モードのそれぞれに対応する識別情報の可変表示時間選択テーブルには、前記複数の可変表示時間データの中で、共通の最短可変表示時間データを記憶しており、
    前記抽選結果判断手段が、前記特別遊技を生起しないと判断したとき、前記識別情報可変表示時間選択手段が前記第4の遊技モードにおいて対応する可変表示時間選択テーブルから前記最短時間データを選択する選択確率が、前記第2の遊技モードにおいて対応する可変表示時間選択テーブルから前記最短時間データを選択する選択確率及び前記第5の遊技モードにおいて対応する可変表示時間選択テーブルから前記最短時間データを選択する選択確率よりも、大であり、
    前記制御部は、前記第1の遊技モード及び第5の遊技モード以外の各遊技モードにおける前記特別遊技の残り生起回数を記憶する特別遊技状態残生起回数記憶手段と、前記第1の遊技モードから他の遊技モードに移行したことを条件に、前記特別遊技状態残生起回数記憶手段に初期値をセットするとともに、前記他の遊技モードにおいて前記特別遊技状態が生起することを条件に、特別遊技状態残生起回数記憶手段の記憶内容を更新し、前記各遊技モードにおける前記特別遊技の生起回数が予め定める所定値に達したことを条件に、前記第5の遊技モードに移行し、当該第5の遊技モード中に特別遊技状態が生起しない場合には、前記遊技モード移行制御手段が前記第1の遊技モードに移行し、当該第5の遊技モード中に特別遊技状態が生起した場合には第4の遊技モードに移行するとともに、特別遊技状態残生起回数記憶手段の記憶内容を初期値にリセットする特別遊技生起回数制御手段とを具備することを特徴とするパチンコ遊技機。
  4. 前記第5の遊技モード中の特別遊技当選の期待値を前記第2の遊技モード中の特別遊技当選の期待値より大きくしたことを特徴とする請求項3に記載の遊技機。
  5. 前記特別遊技状態残生起回数記憶手段が記憶している特別遊技残り生起回数を遊技者に報知する特別遊技状態残生起回数報知手段を具備することを特徴とする請求項2〜4に記載のパチンコ遊技機。
  6. 前記第4の遊技モードに滞在中のみ、前記特別遊技状態残生起回数報知手段が、特別遊技残り生起回数を遊技者に報知することを特徴とする請求項2〜4に記載のパチンコ遊技機。
  7. 前記当選確率の高確率は、低確率の2倍以下であることを特徴とする請求項2〜6に記載の遊技機。
  8. 前記制御部は、前記最短時間データのみを記憶している可変表示時間テーブルを有し、前記制御部が、遊技消化効率が高効率状態に制御している状態の所定遊技期間には、前記抽選結果判断手段が、前記特別遊技を生起しないと判断したとき、前記識別情報可変時間選択手段は、前記最短時間データのみを記憶しているテーブルから、前記識別表示可変時間データを選択することを特徴とする請求項1〜7に記載のパチンコ遊技機。
  9. 遊技媒体が遊技領域の所定領域を通過することを条件に抽選を行う抽選手段と、前記抽選の当否を判断する抽選結果判断手段と、当該抽選結果に基づき識別情報を可変表示可能な可変表示部において、前記識別情報が所定時間可変表示した後、表示結果が予め定められた特定の表示態様になったことに応じて、遊技者にとって有利となる特別遊技状態を生起する特別遊技生起手段と、前記遊技領域の所定領域を遊技媒体が通過する難易度を変化する変位部材を制御する変位部材制御手段とを含む制御部を具備するパチンコ遊技機であって、
    前記制御部は、特別遊技状態の生起に関わる遊技消化効率を低効率または高効率に変動する遊技消化効率制御手段と、
    前記遊技消化効率が高効率状態での上限遊技回数が異なる複数の遊技モードならびに前記消化効率が低効率状態の遊技モードを制御する遊技モード制御手段と、前記遊技モード間において、前記特別遊技状態の生起もしくは前記遊技消化効率が高効率状態での上限遊技回数の実行を条件として、所定の移行率に基づいて移行する遊技モード移行制御手段とを有し、
    前記遊技消化効率が高効率状態での上限遊技回数が異なる複数の遊技モードは、前記低効率の遊技モードよりも、前記識別情報の可変表示時間が相対的に短時間になるとともに、前記変位部材制御手段が前記変位部材を遊技媒体が前記所定領域を通過容易な状態に制御する遊技モードであり、
    前記制御部は、それぞれの遊技モードに対応して、前記識別情報の可変表示時間データを複数記憶している可変表示時間選択テーブルと、前記抽選の結果に基づいて、前記可変表示時間選択テーブルに記憶している前記識別情報可変表示時間データから1つの可変表示時間データを選択する識別情報可変表示時間選択手段とを有するとともに、
    遊技消化効率が高効率状態での上限遊技回数が異なる複数の遊技モードに対応するそれぞれの可変表示時間選択テーブルには、前記複数の可変表示時間データの中で、共通の最短可変表示時間データを記憶しているとともに、少なくとも前記最短可変表示時間の選択確率が相対的に低い1の可変表示時間選択テーブルと前記1の可変表示時間選択テーブルよりも前記最短可変表示時間の選択確率が高い他の可変表示時間選択テーブルを具備し、
    前記遊技消化効率が高効率状態での上限遊技回数が異なる複数の遊技モードにおいて前記抽選結果判断手段が特別遊技を生起しないと判断したときは、前記上限回数が相対的に少ない遊技回数については、前記複数の遊技モードで、前記1の可変表示時間選択テーブルから前記識別情報可変時間選択手段が前記可変表示時間データを選択するとともに、前記遊技消化効率が高効率状態での上限遊技回数が異なる複数の遊技モードのうち、前記相対的に少ない遊技回数を超え、前記高効率状態が継続する少なくとも1つの遊技モードでは、前記他の可変表示時間選択テーブルから前記識別情報可変時間選択手段が前記可変表示時間データを選択することを特徴とするパチンコ遊技機。
  10. 遊技媒体が遊技領域の所定領域を通過することを条件に抽選を行う抽選手段と、前記抽選の当否を判断する抽選結果判断手段と、当該抽選結果に基づき識別情報を可変表示可能な可変表示部において、前記識別情報が所定時間可変表示した後、表示結果が予め定められた特定の表示態様になったことに応じて、遊技者にとって有利となる特別遊技状態を生起する特別遊技生起手段と、前記遊技領域の所定領域を遊技媒体が通過する難易度を変化する変位部材を制御する変位部材制御手段とを含む制御部を具備するパチンコ遊技機であって、
    前記制御部は、特別遊技状態の生起に関わる遊技消化効率を低効率または高効率に変動する遊技消化効率制御手段と、
    前記遊技消化効率が高効率状態での上限遊技回数が異なる複数の遊技モードならびに前記消化効率が低効率状態の遊技モードを制御する遊技モード制御手段と、前記遊技モード間において、前記特別遊技状態の生起もしくは前記遊技消化効率が高効率状態での上限遊技回数の実行を条件として、所定の移行率に基づいて移行する遊技モード移行制御手段とを有し、
    前記遊技消化効率が高効率状態での上限遊技回数が異なる複数の遊技モードは、前記低効率の遊技モードよりも、前記識別情報の可変表示時間が相対的に短時間になるとともに、前記変位部材制御手段が前記変位部材を遊技媒体が前記所定領域を通過容易な状態に制御する遊技モードであり、
    前記制御部は、それぞれの遊技モードに対応して、前記識別情報の可変表示時間データを少なくとも1つ記憶している可変表示時間選択テーブルと、前記抽選の結果に基づいて、前記可変時間選択テーブルに記憶している識別情報可変時間データから1つの可変時間データを選択する識別情報可変表示時間選択手段とを有し、
    前記遊技消化効率が高効率状態での上限遊技回数が異なる複数の遊技モードにそれぞれ対応する1の可変表示時間選択テーブルには、前記遊技消化効率が高効率状態での上限遊技回数が異なる複数の遊技モードに共通する最短可変表示時間データを含み、さらに前記遊技消化効率が高効率状態での上限遊技回数が異なる複数の遊技モードにそれぞれ対応する他の可変表示時間選択テーブルには、前記最短可変表示データ時間よりも長い可変表示時間データのみを記憶し、前記遊技消化効率が高効率状態での上限遊技回数が異なる複数の遊技モードにおいて共通の所定遊技回数期間において、前記抽選結果判断手段が、特別遊技を生起しないと判断したときに、前記共通の所定遊技回数を経るにともない、所定の遊技回数ごとに、前記最短可変表示時間データよりも長い可変表示時間データを記憶している前記他のテーブルのうち、相対的に長時間の可変表示時間データのみを記憶しているテーブルから、相対的に短時間の可変表示時間データのみを記憶しているテーブルに従って、前記識別情報可変表示時間選択手段が可変表示時間データを選択することを特徴とするパチンコ遊技機。
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