JP2009254687A - 遊技機及び遊技システム - Google Patents

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Abstract


【課題】 リミッタ機等、特定の抽選結果の連続で特定の機能が作動する遊技機においては、作動前の状態で放置されると、遊技機に付設された情報表示装置(呼出ランプ等)の表示であと何回大当りが続くかを予想できてしまい、稼働率の低下に繋がる。
【解決手段】 遊技機からの情報送信を制御する場合において、抽選を行い、特に突然確変等の大当りの場合に所定の確率で大当り信号を出さない遊技システムとした。また、情報を送信しない事が決定される確率を切り替え可能にした。
【選択図】図1

Description

本発明は、パチンコ遊技機、アレンジボール遊技機、じゃん球遊技機等の弾球遊技機及び、スロットマシン等の回胴式遊技機といった遊技機、あるいはこれらの遊技機と表示装置からなる遊技システムに関する。
従来、弾球遊技機などの遊技機、特にパチンコ遊技機においては、発射された遊技球が所定の領域(始動口)を通過したことに応じて乱数を取得し、この乱数が所定値であるかどうかを判定する抽選を行い、この抽選の結果に基づいて遊技者に有利な特別遊技(大当り遊技)を起生するものが一般的である。また、上述の乱数が所定値のうち、ある特定の所定値の場合は、その特別遊技終了から次回の大当り発生までのゲーム中、大当り確率が数倍から10倍程度増大する確率変動状態を起生するものがある。
また、始動口に可動片(電チュー)を設け、前述の抽選の結果が所定の結果の場合、可動片の状態を所定の回数抽選が行われるまで有利な状態として、始動口への遊技球の通過効率を高める、いわゆる時短状態を起生するものもある。また、前述の確率変動状態及び時短状態の発生機能の双方を備えたものもある。
ところで、これら確率変動状態あるいは時短状態の連続発生回数について、前述の所定値のうち、これらの機能が作動する確率が高い遊技機については、過度に遊技者の射幸心を煽ることを防ぐ観点から、連続発生回数に上限値を設けたものがある。この上限値を守るために遊技機に設けられている制御機構は、通称「リミッタ」と呼ばれている。
リミッタの機能として、一般的なものは、確率変動状態の連続回数に制限を設け、連続回数が所定回数に達することを条件に、例えば次の大当り終了後、通常確率に戻す機能である(確変リミッタ)。また、これらを利用して、確変リミッタ作動時に所定回数の時短状態遊技を付与する遊技性を備えたものもある。これらに関し、下記特許文献1のように、リミッタの作動を明確に遊技者に報知するために、図柄の変動パターンによりリミッタ作動を告知するものがある。
特開2002−177554号公報
しかしながら、リミッタ作動まで遊技がなされなかった場合は、島上部の情報表示板(通称呼出ランプ)の大当り回数で、リミッタ作動まで、あと何回確変大当りが来るかを予想することができてしまい、遊技者間の公平性が保てない。また、リミッタ作動までの回数が少ない場合は、客離れの原因となってしまう可能性がある。
同様に、他の種類の遊技機においても、特定抽選結果の表示回数が所定回数となることに応じて遊技状態が移行するような遊技機においては、遊技情報を明確に報知する場合は、遊技状態が不利となった状態下で放置され、稼働率が低下する虞がある。
本発明は、上記のような課題に鑑みてなされたものであって、情報表示出力制御を工夫することによって、リミッタ作動等の遊技状態移行までの回数を明確には悟られないようにし、このことによって、遊技者間の遊技における公平性を保ち、また、遊技機からの客離れを防ぐことができる遊技機、及び遊技システムを提供することを目的とする。
上記の課題を解決する為に、本発明の構成を以下のものとする。
本発明の請求項1の発明に係る遊技システムは、
遊技状態に関連する当否抽選を行う抽選手段を有する遊技機と、
遊技機毎に対応して設けられ、該遊技機からの送信データに基づいて、遊技の進行に関して発生する遊技情報の表示を行う遊技情報表示手段を備える遊技用装置と、
遊技場に設けられ、前記遊技機で発生した遊技情報を管理する遊技場管理装置と、
からなり、
前記遊技機は、前記抽選手段による抽選結果が所定の結果となる特定抽選結果が、所定回数連続して発生する事に基づいて、発生後遊技状態を特定の遊技状態に移行させる遊技状態移行手段と、
前記遊技場管理装置に向けて、前記遊技情報を送信する遊技情報送信手段と、
を有する遊技システムであって、
前記遊技機、前記遊技用装置及び遊技場管理装置の少なくとも何れか1には、前記遊技情報を加工する遊技情報加工手段と、加工された情報の送信を制御する情報送信制御手段と、を設け、
前記遊技情報加工手段は、
前記抽選手段により前記特定抽選結果が選ばれた場合において、前記遊技情報として所定の確率で前記特定抽選結果とは異なる抽選結果に対応した疑似遊技情報を生成する疑似遊技情報生成手段と、
該疑似遊技情報生成手段による疑似遊技情報の出力により前記特定の遊技状態への移行時期を秘匿する遊技状態移行時期秘匿手段と、
を含み、
前記情報送信制御手段は、前記遊技用装置において前記遊技情報加工手段による表示を行い、一方、前記遊技場管理装置には真実の情報が送信されるべく制御することを特徴とする。
抽選手段を有する遊技機とは、例えばパチンコ遊技機、アレンジボール遊技機、じゃん球遊技機等の弾球遊技機及び、スロットマシン等の回胴式遊技機を意味する。遊技用装置とは、遊技者に対して、遊技機における遊技履歴等の情報を提供すべく、遊技機毎に外部に設けられる情報表示装置を指す。遊技場管理装置とは、後述する実施形態中の中央管理装置の如く、遊技機からの情報によって、遊技場全体の売り上げ等を管理するものを指す。特定の遊技状態に移行とは、抽選における当選確率が有利あるいは不利に変化する、あるいは遊技媒体の獲得条件が有利あるいは不利に変化する状態の事を指す。例えば、パチンコ機において、抽選における当選確率が高くなった確率変動状態から通常状態への移行等を指す。
これらの構成によれば、遊技情報加工手段により、特定の遊技状態への移行時期を秘匿することが可能になる。例えば、リミッタ機能を有するパチンコ機においては、所定回数確率変動状態が続いた後の通常状態への復帰時期を遊技者に推測させないことによって、リミッタ回数の残回数が少ない場合の客離れを防止し、遊技機の稼働率を向上させた遊技システムを提供することが可能となる。また、遊技情報を管理する遊技場管理装置に対しては、真の遊技情報が送信されるため、売り上げ等の把握に支障をきたすことはない。
また、本発明の請求項2の発明に係る遊技機は、
遊技者の操作による所定の契機に基づいて抽選を行う抽選手段を備え、
該抽選手段による抽選結果が所定の結果となる特定抽選結果が、所定回数連続して発生する事に基づいて、発生後遊技状態を特定の遊技状態に移行させる遊技状態移行手段と、
を備え、
遊技機毎に対応して設けられ、該遊技機からの送信データに基づいて、遊技の進行に関して発生する遊技情報の表示を行う遊技情報表示手段を備える遊技用装置と通信可能に接続された遊技機であって、
前記遊技情報を加工する遊技情報加工手段と、該遊技情報加工手段により加工された情報の送信を制御する情報送信制御手段と、を設け、
前記遊技情報加工手段は、
前記抽選手段により前記特定抽選結果が選ばれた場合において、前記遊技情報として所定の確率で前記特定抽選結果とは異なる抽選結果に対応した疑似遊技情報を生成する疑似遊技情報生成手段と、
該疑似遊技情報生成手段による疑似遊技情報の出力により前記特定の遊技状態への移行時期を秘匿する遊技状態移行時期秘匿手段と、
を有する
ことを特徴とする。
抽選手段を有する遊技機とは、例えばパチンコ遊技機、アレンジボール遊技機、じゃん球遊技機等の弾球遊技機及び、スロットマシン等の回胴式遊技機を意味する。所定の契機とは、パチンコ機であれば始動口への遊技球の入球、スロットマシンであれば遊技者によるスタートレバーの操作等を指す。遊技用装置とは、遊技者に対して、遊技機における遊技履歴等の情報を提供すべく、遊技機毎に外部に設けられる情報表示装置を指す。遊技場管理装置とは、後述する実施形態中の中央管理装置の如く、遊技機からの情報によって、遊技場全体の売り上げ等を管理するものを指す。特定の遊技状態に移行とは、抽選における当選確率が有利あるいは不利に変化する、あるいは遊技媒体の獲得条件が有利あるいは不利に変化する状態の事を指す。例えば、パチンコ機において、抽選における当選確率が高くなった確率変動状態から通常状態への移行等を指す。
これらの構成によれば、遊技情報加工手段により、特定の遊技状態への移行時期を秘匿することが可能になる。例えば、リミッタ機能を有するパチンコ機においては、所定回数確率変動状態が続いた後の通常状態への復帰時期を遊技者に推測させないことによって、リミッタ回数の残回数が少ない場合の客離れを防止し、遊技機の稼働率を向上させた遊技システムを提供することが可能となる。また、これらの遊技情報を加工する制御機能を遊技機側に設けたため、既存の島設備を変更することなしに使用できるという利点がある。
また、本発明の請求項3に係る発明は、請求項2の遊技機において、
前記疑似遊技情報生成手段は、
乱数を発生する情報送信用乱数発生手段と、
前記乱数発生手段により発生された乱数を特定の情報を受信したタイミングで取得する情報送信用乱数取得手段と、
前記情報送信用乱数取得手段により取得される乱数値と送信情報を所定の関係で対応させた送信情報テーブルを記憶した送信情報テーブル記憶手段と、
前記情報送信用乱数取得手段により取得される乱数値と前記送信情報テーブル記憶手段とに記憶されている情報に基づいて送信する情報を決定する送信情報判定手段と、
を含んでなる
ものとする。
これらの構成によれば、請求項2における効果に加え、遊技情報の生成において、具体的な態様を提供することができる。また、乱数抽選処理によって、表示される遊技情報を選択することができるため、表示情報のランダムさを創出することができる。
さらに本発明の請求項4に係る発明は、請求項3の遊技機において、
前記疑似遊技情報生成手段は、
前記送信情報テーブル記憶手段に記憶される送信情報テーブルとして複数のテーブルを有し、送信する情報の決定に用いるテーブルを切り替える情報送信抽選確率切替手段を有する。
これらの構成によれば、請求項3における効果に加え、送信情報の選択に用いるテーブルを複数有し、これらを切り替えて用いる事が出来る為、表示情報の選択に関し多様性を創出することができる。
以下、本発明の遊技システムに用いられる遊技機の一例としてパチンコ機1を第1の実施形態として説明する。この実施形態におけるパチンコ機1の大当たりは、2R、5R及び15R大当たりを含む。なお、「2R」「5R」および「15R」は、大当たり遊技中の開閉板23の開閉回数(ラウンド数)を示す。
図1は、本発明に用いられるパチンコ遊技機1と、パチンコ遊技機1に電気的に接続され、有価価値の投入によって所定の遊技媒体(遊技球)の貸出を行うための遊技媒体貸出機Cと、パチンコ遊技機1から信号を受けて遊技状態に関する各種情報を表示する外部情報表示装置Aとの設置状態を示した図である。遊技媒体貸出機Cと、外部情報表示装置Aとは、パチンコ遊技機1と1対1対応で設置される。
まず、第1の実施形態において、パチンコ機1について説明する。図1に示すように、パチンコ遊技機1は、ベース枠2に開閉自在に取り付けられた正面扉3を有している。正面扉3には、その上部を開口する略円形の窓4が形成されている。窓4には、例えばガラス板などの透明板が嵌め込まれており、この透明板を介して、その奥側に設けられた遊技盤5を視認できる。
正面扉3の下部には、遊技媒体である遊技球を貯留するための球受容器(球受け皿)6が配置されている。球受容器6に貯留された遊技球は、パチンコ遊技機1の内部に設けられた発射装置(図示せず)に1球ずつ供給される。球受容器6の右側にはハンドル7が設けられており、遊技者がこのハンドル7を握って、軸線回りに回転させることにより、発射装置から遊技盤5に向かって遊技球Bが所定時間間隔毎に1つずつ自動的に発射される。この発射の際の発射勢(発射の強さ)は、遊技者がハンドル7を回動させることによって変更可能となっている。
遊技盤5の下部には操作手段として作動する押しボタン8,9,10が配置されている。押しボタン8,10は、大当たり遊技中に、例えば後述する液晶表示部14で表示される演出に遊技者自らがいずれかを操作することに使用され、一方、押ボタン9は、例えば続きの演出を選択する等に使用される。また、遊技盤5の下部の左右には、効果音を発生するためのスピーカ11,12が設けられている。
遊技盤5の周縁には、発射装置から発射された遊技球を遊技盤5の左側上部に導くための略円弧状のガイドレール13が配置されている。遊技盤5には、図示しないが多数本の障害釘が配設されており、ガイドレール13に沿って遊技盤5の左側上部から上方に放たれた遊技球は、遊技盤5の盤面に沿って多数本の障害釘の間を通って下方へと落下していく。
遊技盤5のほぼ中央には、可変表示装置の一例の液晶表示部14が配置されている。液晶表示部14は、リーチ演出を含む図柄変動を表示する(図2では、図柄を省略している)。図柄には、1,2,3…などの数字を使用するが、アルファベットなどの文字やキャラクタ絵柄などを使用することができる。なお、液晶表示部14に代えて、ブラウン管や回転リールなどの可変表示装置を用いてもよい。
液晶表示部14の下方には、遊技球が入球可能で、入球により特別図柄抽選(大当たり抽選)の契機となる始動入賞口18および役物始動口19が配置されている。役物始動口19は、電動チューリップ(いわゆる、電チュー)20を有する。通常時は、役物始動口19が閉状態となっていて遊技球が入らなくなっている。すなわち、通常時には、電動チューリップ20の羽根20a、20bが互いに近接して窄められ、羽根20a、20bの先端が始動入賞口18との間に入球が難しい所定の隙間をあけて近接した状態になっている。液晶表示部14の左隣には入球により普通図柄抽選の契機となる特定領域である普通図柄始動ゲート21が設けられている。
始動入賞口18または役物始動口19に遊技球が入ると、予め定める個数の賞球(遊技球)が遊技者に付与されるとともに、遊技者が特別遊技(以下、大当たり遊技と記載するときあり)を実行できるか否かを決定するための大当たり抽選及び大当たり遊技の内容を決定する特別図柄抽選が行われる。大当たり抽選の抽選結果は、特別図柄表示部24の図柄で表示される。
液晶表示部14には例えば3つの演出図柄がスクロールされるように表示される。液晶表示部14の表示は、始動入賞口18または役物始動口19に遊技球が入るのに応答して変動を開始し、背景画像の変化やキャラクタの登場や演出図柄の変動等が表示され、所定時間が経過した後、スクロールしている3つの演出図柄が順に停止されていく。大当たりの抽選結果は、遊技者に分かりやすいように3つの図柄の表示が停止したときに、液晶表示部14に表示される図柄の組合せによっても表示される。
役物始動口19の下方には、例えば左右に長い長方形状に形成され、複数個の遊技球が同時に入球可能な特別入賞口(以下、大入賞口と記載するときあり)22が配置されている。この特別入賞口22に関連して、特別入賞口22に遊技球を案内する開状態および特別入賞口22に遊技球が入るのを阻止する閉状態に開閉可能な開閉板23が設けられている。すなわち、開閉板23は、遊技盤5の盤面に沿った状態で特別入賞口22を閉塞して、特別入賞口22に遊技球が入るのを阻止することができ、また、この状態から、特別入賞口22の下端縁に沿って配置された回動軸(図示せず)を中心に手前側に倒伏することにより、特別入賞口22を開放して、特別入賞口22上に落下してくる遊技球を特別入賞口22内に導き入れることができる。
特別入賞口22への遊技球の入球に対しては、予め定める個数の賞球が、図示しない賞球払出装置により賞球として、図1に示した球受容器6に払い出される。大当たり遊技に突入すると、開閉板23が開状態となり、容易に遊技球が特別入賞口22に入るので、遊技者は多数個の賞球を獲得することができる。
液晶表示部14の左側には、遊技球の流れに影響を与えるための風車27が配置されている。また、遊技盤5の下部には、遊技球の入球に対して賞球が付与される普通入賞口28が、左側に3つ、右側に1つ(計4つ)配置されている。始動入賞口18、役物始動口19、特別入賞口22および普通入賞口28に入らなかった遊技球(アウト球)は、遊技盤5の下部に形成されたアウト球回収口29から機内に回収される。
さらに、液晶表示部14の上部には、装飾効果を演出するための演出ランプLが設けられており、その他にパチンコ遊技機1における遊技の雰囲気を盛り上げるためのランプなどの図示しない発光部が液晶表示部14の上部に配置されている。
液晶表示部14の右下側には特別図柄表示部24と、普通図柄表示部25と、特別図柄用保留表示部26と、普通図柄保留表示部27とが設けられている。特別図柄表示部24は7セグメント表示器が用いられており、始動入賞ごとの特別図柄抽選結果を示すセグメント表示を行う。普通図柄表示部25は、例えば赤色と緑色の発光ダイオードが用いられており、普通図柄始動ゲート21を遊技球が通過時に抽選が行われ、当該抽選に当選したときは、所定時間変動した後に、緑色発光ダイオードが点灯し、電動チューリップ20の羽根20a、20bが所定の時間および回数開く。一方、外れのときは赤色発光ダイオードが点灯する。特別図柄保留表示部26、普通図柄保留表示部27は、それぞれ7セグメント表示器が用いられており、特別図柄と普通図柄の抽選に関しての結果表示を保留している遊技球数を表示する。
次に、外部情報表示装置Aについて説明する。外部情報表示装置Aは、遊技情報の表示を行う遊技情報表示手段を備える遊技用装置の一例として例示されるものである。外部情報表示装置Aは、ケース30に収容されて、パチンコ機上部の島設備に取り付けられている。中央部には、遊技情報等を表示するデータ表示面31が設けられている。データ表示面31の両側には、呼出ランプ部32と、呼出応答ランプ部33がそれぞれ設けられ、内部には多数の多色LEDを内蔵している。また、呼出ランプ部32に隣接して呼出スイッチ34が、呼出応答ランプ部33に隣接して表示選択スイッチ35が設けられている。
遊技者が呼出スイッチ34を操作すると、図示しない呼出ランプ信号の確認装置に信号が送信されるとともに、呼出ランプ32が点灯する。また、これに応答して、店員が呼出ランプ信号の確認装置に所定の操作を行うと、後述するデータ表示面31の応答表示部31aに応答表示を表示するとともに、呼出応答ランプ33が点灯するようになっている。これらの呼出スイッチは、遊技球収容容器の要求や、遊技場における飲食サービス等の要求のために、店員を呼び出すためのスイッチである。
データ表示面31は、応答表示部31aと、遊技データ表示部31bにて構成されており、遊技データ表示部31bには、後述するようにパチンコ遊技機1からの情報によって、大当り回数、確率変動回数等を表示可能に構成されている。また、「スタート」と示される、図柄表示の変動回数も表示される。この表示は、始動口に遊技球が入球して図柄が変動した回数、つまり抽選が行われた回数を示すものである。遊技者は、これらのデータ表示面に表示されている情報を見て、どの遊技機で遊技をするか、あるいは、遊技中には、遊技を継続するかどうか等の判断の材料とすることになる。このデータ表示面31は、遊技情報の表示を行う遊技情報表示手段として働くものである。
また、データ表示面31には、過去7回の大当り履歴が表示されている。これは、例えば1回の大当りから次の大当りを引くまでの回転回数(抽選回数)をゲージ表示しているものであり、その1回毎に、これが確変大当りであるのか、通常大当りであるのか等が表示されている。パチンコ機1が、確率変動大当りの継続回数に上限値を設けている、つまりリミッタ機能搭載機の場合は、遊技者は、この大当り履歴を見て、確変大当りが何回連続しているかによってリミッタ機能発動までの残回数を知ることができるようになっている。
例えば、データ表示面の一部の表示は、図30(a)のようになっている。回転回数表示部CNには、上述したように、パチンコ遊技機の大当り終了からの回転回数、つまり始動口への入球による抽選が行われた回数が7セグメント表示されている。この図では、大当り終了時からの回転数が336回であることを示している。また、種別表示部VNには、大当りの種別を示す表示がされている。例えば、橙色の「大当」、赤色の「確変」、緑色の「特殊」が発光表示されている(図示では色を示していない)。大当り履歴表示部KNには、例えば赤色の「1」が表示されており、これは、前回(1回前)の大当りが「確変」、つまり確変大当りであったことを示している。同様に、2回前〜7回前の大当りについても図示したように種別が表示されている。数字が橙色の場合は、単発大当り(通常大当り)、緑色の場合は2R大当りであることを示している。前述の種別表示部VNは、これらの種別表示の色を示すための表示である。大当り間回数表示部LNは、大当り履歴表示部KNに示される当りから、次の当りまでの回転回数を示す表示である。この表示は、回転回数が100に達する毎に表示が1個点灯するようになっている。つまり、図30(a)の状態では、2回前の大当りから1回前の大当りまでは、大当り間回数表示部の表示が7個点灯しているため、7×100=700回転となり、2回前の大当りから700回転以上800回転未満のうちに1回前の大当りを引き当てたことを表示している。
図30(a)の表示状態の時点から、大当りを引き当てずに100回転経過した場合は、図30(b)に示したように、大当り間回数表示部LNの点灯が一個追加されるとともに、回転回数表示部CNの値が100増加する。一方、図30(a)の表示状態の時点で大当りを引き当て、その後大当りを引き当てずに100回転経過した場合は、図30(c)のような表示となる。大当りの終了時点において、大当り履歴表示部KNの表示が一段ずつ下にずらされる。つまり、「1」の段に表示されていた大当り間回数表示部LNの点灯表示は「2」の段に、「2」の段は「3」の段に、というように表示が移動する。「1」の段には、大当り回数表示部LNの点灯は0になる。これと同時に、回転回数表示部CNの値は零帰する。そして、100回転経過した時点で「1」の段に大当り間回数表示部LNが1個点灯される。
図2は、本実施形態の遊技システムを適用した遊技場内の各機器の接続状態を示す図である。各パチンコ機1は、遊技場に設置されている中央管理装置Dに向けて、信号を送信可能に接続されており、中央管理装置Dは、これらの信号を受けて、各パチンコ機1の遊技状態等を把握することができるようになっている。つまり、大当り等の発生や、始動口への入賞状態、確率変動の有無などである。同時に、正面扉3の開放等の信号も中央管理装置Dに向けて送信されるようになっており、これらの信号から、中央管理装置Dでは、各パチンコ機での異常あるいは不正行為の発生を認識できるようになっている。中央管理装置Dは、遊技情報を管理する遊技場管理装置の一例として示されるものである。なお、遊技場管理装置としては、図2で示すように一元的に全遊技機を管理するものの他に、複数の管理装置が所定数ずつの遊技機を管理する構成としてもよい。これらの信号は、後述するように、パチンコ機1の外部端子板から送信されるものである。
遊技媒体貸出機Cは、パチンコ機1に隣接して1対1対応で設けられており、各遊技媒体貸出機Cからの信号が、中央管理装置Dに向けて送信されるようになっている。この遊技媒体貸出機Cから中央管理装置に向けて送信される信号は、遊技媒体(遊技球)の貸出を受けるために遊技者が遊技媒体貸出機Cに投入した現金等の有価価値に関するものであり、中央管理装置Dでは、これらの信号を受けることにより、各パチンコ機1についての売り上げを把握できるようになっている。
遊技媒体貸出機Cは、図示していないが、パチンコ遊技機1と電気的に接続されており、所定数の有価価値の投入を受けた場合には、パチンコ機1に信号を送ることによって、パチンコ機1の球払出装置(図示せず)を駆動することによって、所定個数の遊技媒体(遊技球)の貸出動作を行いうるようになっている。この時貸し出される遊技球は、球受容器6に向けて払い出されるようになっている。
また、図示するように、外部情報表示装置Aもまた、パチンコ遊技機1と1対1対応で接続されて設けられている。
図3は、本実施形態の遊技システムにおける、パチンコ遊技機1と外部情報表示装置Aを接続した状態の電気的ブロック図を示している。まず、パチンコ遊技機1について説明する。パチンコ遊技機1は、内部に動作制御を行う制御部100を備えている。制御部100は、遊技進行に関連する制御を行う主制御部110と、主制御部110に接続され、主制御部110からの制御信号に基づいた作動を行う副制御部120を備えてなる。
主制御部110は、CPU、ROM、RAMを有するワンチップマイコン(図示せず)を含んでなり、これらの協動により、後述の各構成の働きを実現している。また、入力ポート101Aから信号の入力を受けて、これらに基づいて後述の各動作を制御するとともに、出力ポート102Aから各部に向けて制御信号を出力することによって、各部に向けての制御を行う。
入力ポート101Aからは、始動口センサ40、役物始動口センサ41、大入賞口センサ42、ゲートセンサ43からの信号が入力される。始動口センサ40は、始動口18の内部に設けられ、始動口18への遊技球の入球を検出するセンサである。役物始動口センサ41は、役物始動口19の内部に設けられ、役物始動口19への遊技球の入球を検出するセンサである。大入賞口センサ42は、大入賞口22の内部に設けられ、大入賞口22への遊技球の入球を検出するセンサである。ゲートセンサ43は、普通図柄始動ゲート21に設けられ、普通図柄始動ゲート21への遊技球の通過を検出するセンサである。図示していないが、普通入賞口28の内部に設けられる普通入賞口センサ(図示せず)からの信号も入力ポート101Aから入力される。
主制御部110の出力ポート102Aには、第1外部端子板44、第2外部端子板45、特別図柄表示部24、普通図柄表示部25、特別図柄保留表示部26、普通図柄保留表示部27、始動口役物駆動部46、大入賞口役物駆動部47が接続されており、主制御部110はこれらに制御信号を与える。始動口役物駆動部46は、電動チューリップ20の羽根20a、20bの開閉動作を行う部分であり、ソレノイドやモータ等で構成されている。大入賞口役物駆動部47は、大入賞口22に設けられた開閉板23の開閉動作を行う部分であり、ソレノイドやモータ等で構成されている。
第1外部端子板44は、パチンコ遊技機1からの情報を中央管理装置Dに向けて送信するための部分である。第2外部端子板45は、パチンコ遊技機1からの情報を外部情報表示装置Aに向けて送信するための部分である。なお、本実施形態では、第1外部端子板44と、第2外部端子板45を別個の基板として示しているが、複数の十分な数の端子がある場合は第1外部端子板44と第2外部端子板45を統合して統合外部端子板44−45としてもよく、本発明は本実施形態の記述により限定されるものではない。
主制御部110には、大当り当否抽選部200と、変動時間抽選部210と、変動停止時間カウンタ220と、コマンド出力部230と、遊技情報記憶部240と、遊技情報収集部250と、遊技情報加工部260とを含んでなる。この遊技情報加工部260が、本実施形態の特徴的部分である。
大当り当否抽選部200は、各入賞口(始動口)への入球に基づいて大当り抽選の当否を定める部分であり、大当り乱数発生部201、大当り乱数記憶部202、大当り乱数判定部203を含んでなる。大当り乱数発生部201は、CPU等からなり、大当り抽選を行うための乱数を発生する部分である。主制御部110では、この大当り乱数発生部201により発生された乱数を各入賞口(始動口)への入球に基づいて取得する。この取得した乱数は、RAM等からなる大当り乱数記憶部202に順次記憶される。この記憶された乱数は、CPU、ROM等からなる大当り乱数判定部203の働きにより順次判定される。主制御部110のROMには、取得される乱数値に対応して当否を定めた当否抽選テーブルが記憶されており、これに基づいて乱数を判定し、抽選結果が大当りであるかどうかを判定する機能が、大当り乱数判定部203には備えられている。
変動時間抽選部210は、各入賞口(始動口)への入球に基づいて変動時間抽選を行う部分であり、変動時間乱数発生部211、変動時間乱数記憶部212、変動時間乱数判定部213を含んでなる。変動時間乱数発生部211は、ROM等からなり、変動時間抽選を行うための乱数を発生する部分である。主制御部110では、この変動時間乱数発生部211により発生された乱数を各入賞口(始動口)への入球に基づいて取得する。なお、この図では、大当り乱数発生部201と、変動時間乱数発生部211を別構成として記述しているが、これらを単一の乱数として、共通に用いても良い。主制御部110により、取得された乱数は、RAM等からなる変動時間乱数記憶部212に順次記憶される。この記憶された乱数は、CPU、ROM等からなる変動時間乱数判定部213の働きにより順次判定される。主制御部110のROMには、取得される乱数値に対応して変動時間を定めた変動時間抽選テーブルが記憶されており、これに基づいて乱数を判定する機能が変動時間乱数判定部213には備えられている。また、変動時間乱数判定部は、前述の大当り当否抽選部の大当り抽選結果に基づいて、判定に用いる変動時間抽選テーブルを変更するようになっている。なお、本実施形態では、当否抽選においてはCPUが発生するハード乱数を用い、変動時間抽選においてはROMのプログラムにより発生されるソフト乱数を用いる例を示しているが、双方ともハード乱数を用いる構成としてもよいし、双方ともソフト乱数を用いる構成としてもよい。
上述の動作によって、大当り当否抽選部200によって大当り抽選の当否が定められ、変動時間抽選部210によって変動時間抽選の結果が定められる。この当否及び変動時間の情報に基づいて、後述する変動停止時間カウンタ220、コマンド出力部230が作動する。変動停止時間カウンタ220は、CPU、RAM等からなり、当否及び変動時間が判定された後、後述するコマンド出力部により抽選結果の表示制御が開始された時点からの時間を計測し、決定された変動時間の経過後にコマンド出力部に情報を送信して、抽選結果を確定表示させるための部分である。コマンド出力部230は、CPU等からなり、当否及び変動時間の判定が行われた場合に、特別図柄表示部24あるいは普通図柄表示部25等の可変表示を開始するコマンド及び、抽選結果を送信するコマンド、あるいは変動停止時間カウンタ220からの時間経過情報に基づいて可変表示を終了させるコマンドを、出力ポートを通じて指令する部分である。
遊技情報記憶部240は、コマンド出力部230の情報を受けて、大当り種別等の情報を一時的に記憶する部分であり、RAM等からなる。そして、この遊技情報記憶部240からの情報は、第1外部端子44を通じて中央管理装置Dに向けて送信されるようになっている。この事により、中央管理装置Dでは、パチンコ機1で発生している大当り種別等の情報を把握できるようになっている。コマンド出力部230及び遊技情報記憶部240の働きは、遊技場管理装置(中央管理装置D)に向けて遊技情報を送信する遊技情報送信手段として働くものである。遊技情報収集部250は、RAM、ROM等からなり、遊技情報記憶部240によって記憶された情報のうち、外部情報表示装置Aへ送信する情報を抽出する部分である。主制御部110のROMには、遊技情報のうち、外部情報表示装置Aへ送信する情報を選択するためのプログラムが記憶されており、これに基づいて遊技情報収集部250が作動する。遊技情報記憶部240、遊技情報収集部250及び遊技情報加工部260は、加工された情報の送信を制御する情報送信制御手段として働くものである。
遊技情報加工部260は、遊技情報収集部250によって収集された遊技情報に所定の処理を加えて外部情報表示装置Aに送信する部分である。この処理については後記に詳述する。この遊技情報加工部からの情報は、出力ポート102Aから、第2外部端子板45を経て外部情報表示装置Aに向けて送信される。この遊技情報加工部260は、遊技情報を加工する遊技情報加工手段として働くものである。
また、図示していないが、後述の実施形態で記載するように、主制御部110のCPUは、特別遊技を実行する特別遊技生起手段、遊技状態を制御する遊技状態制御手段、遊技モードの移行を制御する遊技モード移行制御手段としても働くものである。主制御部110のROMには、各遊技モードにおける変動時間を選択するための変動時間選択テーブル等も記憶されており、主制御部のRAMには、現在の遊技モードフラグを記憶するための現遊技モード記憶手段、及び特別遊技状態の起生回数を記憶する特別遊技状態残生起回数記憶手段(ST残回数記憶手段)、時短の残回数を記憶する時短残回数記憶手段等も設けられている。
副制御部120は、CPU121、ROM122、RAM123を有するワンチップマイコンを含んでなる。また、入力ポート101Bから信号の入力を受けて、これらに基づいて後述の各動作を制御するとともに、出力ポート102Bから各部に向けて制御信号を出力することによって、各部に向けての制御を行う。また、副制御部120には、入力ポート101Bを通じて主制御部110からの信号が入力されるようになっており、CPU121は、この信号に基づいて各制御を行う。
入力ポート101Bからは、左押ボタン8に設けられる左押ボタンセンサ51、中押ボタン9に設けられる中押ボタンセンサ52、右押しボタン10に設けられる右押ボタンセンサ53からの信号が入力され、これらからの入力が許容されている場合においては、副制御部120が行う演出表示に介入することができるようになっている。
出力ポート102Bには、液晶表示部14、スピーカ11,12及びランプ類54が接続されており、主制御部110からの制御信号に基づいて、副制御部120はこれらに向けて制御信号を導出し、動作制御を行う。ランプ類54は、遊技機周囲の各部に設けられている、LEDや多数のランプからなり、これらは液晶表示部14の表示と連動して点滅などの制御を行って演出を盛り上げるべく作動する。副制御部120のROM122には、演出プログラムQgが記憶されており、上述の動作制御は、この演出プログラムQgを読み出して行われる。
次に外部情報表示装置Aの構成について説明する。外部情報表示装置Aは、制御部300を備えており、この制御部300には、入力ポート301Aを通じて信号が入力され、また出力ポート301Bを通じてコマンドを出力する。入力ポート301Aには、パチンコ遊技機1の第2外部端子板45からの信号線が接続されており、この第2外部端子板45からの信号が入力される。出力ポート301Bからは、データ表示面31に対して制御信号が発生される。制御部300には、各動作を制御するCPU311、プログラム等を記憶したROM312、RAM313が含まれる。ROM312には、データ表示面の表示制御を行うプログラムが記憶されている。
次に、パチンコ遊技機1の主制御部110のROM内の遊技プログラム(図示省略)で実行される各種処理手続きについて説明する。
始動口処理(図4)
図4は、始動口18もしくは役物始動口19入賞時に、主制御部110のROM内の遊技プログラム(図示省略)で実行される始動口処理の処理手続きを示している。先ずステップS1にて、始動口18の入賞センサ40、及び役物始動口19の入賞センサ41が入賞を検知したか否かを判断し、NOと判断した場合には、ステップS1にて同じ判断を繰り返す。一方、ステップS1にてYESと判断した場合にはステップS2へ移行して、特別図柄保留数が4か否かを判断し、YESと判断した場合には、ステップS6へ移行する一方、NOと判断した場合には、次のステップS3にて、特別図柄保留数に1加算する。更にステップS4にて、主制御部110のCPU内蔵の乱数発生器から大当たり抽選乱数R1を取得して、RAMの特別図柄保留記憶領域に記録すると共に、ステップS5にて大当たり種別抽選乱数R2、特別図柄変動時間抽選乱数R3の現在値をRAMの特別図柄保留記憶領域に記録する。そして、最後のステップS6にて賞球払出処理を実行して、ステップS1へ戻る。
スルーゲート処理(図5)
図5は、遊技球が普通図柄始動ゲート(以下スルーゲートと記載することあり)21を通過した際に、主制御部110のROM内の遊技プログラムで実行されるゲート処理の処理手続きを示している。先ずステップS11にて、スルーゲート21のスルーゲートセンサ43が球通過を検知したか否かを判断し、NOと判断した場合には、ステップS11にて同じ判断を繰り返す。一方、ステップS11にてYESと判断した場合にはステップS12へ移行して、普図保留数が4か否かを判断し、NOと判断した場合には次のステップS13にて普図保留数に1加算すると共に、次のステップS14にて普図抽選用乱数R5の現在値をRAMの普図保留記憶領域に記録して、ステップS11へ戻る。一方、ステップS12にてYESと判断した場合にも、ステップS11へ戻る。
特別図柄ゲーム処理(図6)
図6は、始動口18もしくは役物始動口19への入賞を契機として、主制御部110のROM内の遊技プログラムで実行される特別図柄ゲーム処理の処理手続きを示している。先ずステップS20にて、特別図柄保留数が0か否かを判断し、YESと判断した場合には、ステップS20にて同じ判断を繰り返す。一方、NOと判断した場合にはステップS21に移行して特別図柄保留数を1減算すると共に、ステップS22にて抽選対象となる最先取得に係る各乱数R1〜R3の退避処理、並びに該退避処理によって空きのできた特別図柄保留記憶領域の前詰処理を行う。次のステップS23では、大当たり抽選を行う。具体的には、通常状態では11個の当選判定値が格納された第1の大当たり抽選テーブル、確変状態では14個の当選判定値が格納された第2の大当たり抽選テーブルを参照し、各大当たり抽選テーブルに格納された当選判定値の何れかと、抽選対象となる大当たり抽選用乱数R1とが一致した場合には大当たり当選、一致しない場合にはハズレと判定する。このステップS23の抽選処理は、当否抽選を行う抽選手段として働くものである。
次のステップS24では、大当たり当選か否かを判断し、NOと判断した場合、即ちハズレと判断した場合にはステップS25に移行して、ハズレ時特別図柄変動時間選択抽選を行う。後述する特別図柄変動に同期して、液晶表示部14では、左図柄、中図柄、右図柄の演出図柄のスクロール変動を伴う動画演出が実行される。具体的には、左図柄、中図柄、右図柄の変動を一斉に開始した後、左図柄、右図柄、中段図柄の順で停止、或いは左図柄及び右図柄を同時停止させた後、中図柄を停止させ、この結果、有効ライン上に、何れかの演出図柄の3つ揃い(以下、大当たり図柄組み合わせという)が成立した場合には大当たり、前記演出図柄3つ揃い以外(以下、ハズレ図柄組み合わせという)が成立した場合にはハズレとなる。
前記ハズレ時特図変動時間選択抽選でリーチ演出が選択された場合、液晶表示部14の左図柄及び右図柄の図柄変動停止時に、有効ライン上に大当たり図柄組み合わせが成立する可能性があるリーチ状態を成立させ、その後、該リーチ状態が成立した有効ライン上に大当たり図柄組み合わせが成立しないように中図柄を停止させる、所謂ハズレリーチ演出を実行する。当該所謂通常ハズレ演出の中には、特別図柄が1回変動する間に、前記演出図柄が複数回数変動するいわゆる擬似連続演出も含まれる。
ハズレリーチ演出は複数種類用意されており、各ハズレリーチ演出は、基本的に大当たり当選時に実行される複数種類の大当たり演出のそれぞれと対を成すように構成されている。両演出は、最終的に確定表示される図柄が前者はハズレ図柄、後者は大当たり図柄という点で異なるものの、確定表示へ至る演出過程に殆んど違いが無いため、該演出過程によっては、大当たりになるか否かの判別が困難となる。従って、大当たり抽選でハズレた場合にも、ハズレリーチ演出を一定の確率で実行することにより、遊技者の大当たり当選に対する期待感を効果的に高めることが出来る。又、大当たり演出及びハズレリーチ演出実行時には、大当たりに対する期待感を充分に高めるべく、基本的に通常ハズレ演出実行時に比べて長い演出時間が必要となるため、両演出実行時には、前記演出の大部分を占める通常ハズレ演出実行時に比べて、特別図柄変動時間を長く設定している。
更に、特別図柄変動中に始動口18或いは役物始動口19への入賞が発生した場合には、特別図柄保留数が増加する(図4のステップS3参照)上、特別図柄変動中に特別図柄保留数が減少することもない(図6のステップS32〜S35参照)ので、特別図柄変動時間が長くなれば長くなるほど、特別図柄保留数が増加しやすくなる。従って、大当たり抽選でハズレ、且つ特別図柄保留数が少ない場合に、特別図柄変動時間の長いハズレリーチ演出を実行することにより、特別図柄保留数の増加を促進することが出来る。
一方、特別図柄保留数が多い場合や、役物始動口19への入賞が容易となる前記時短遊技中に、特別図柄変動時間の長いハズレリーチ等の演出を実行した場合には、特別図柄変動中の始動口18或いは役物始動口19への入賞によって、特別図柄保留数が上限の4個となり易く、4個となった場合、その後の両始動口18、19への入賞時には、大当たり抽選に係る各乱数の取得が行われなくなる(図4のステップS2参照)。この場合、遊技者は、遊技球の打ち出しを止める、所謂止め打ちを行う場合が多く、この状況が頻発すると、スムースな遊技進行が阻害されるばかりでなく、実質的な稼働率低下を招く結果となり
、ホール側にとっても不利益となる。これを防止すべく、ハズレリーチ等の長時間演出の選択確率は、特別図柄保留数が多い場合や時短遊技中には低く、特別図柄保留数が少ない場合には高くなる様に設定している。
なお、ここで時短遊技について改めて説明する。時短遊技とは、普通図柄抽選に当選したとき、遊技球を遊技盤に発射しつづけている遊技者の持玉が減らない程度にまで、前記普通図柄の変動時間を短縮するとともに、役物始動口19の電動式チューリップ20の開放時間を長くすることである。特に本発明では、普通図柄の変動時間は、初期化時(リセットボタンを押したまま電源をON-OFFした場合)等、通常遊技時(例えば後述する第1遊技モード)では、30秒で、普通図柄抽選に当選した場合は、役物始動口19の前記電動式チューリップ20の開放動作を0.5秒間1回だけ実行するのに対し、前記時短遊技では、普通図柄の変動時間は3秒で、普通図柄抽選に当選したときは、役物始動口19の前記電動式チューリップ20の開放動作を1.8秒間を3回、0.5秒間のインターバルを挟んで実行する。このように、前記電動式チューリップの開放延長が実行されるとともに、役物始動口に入球した保留球の消化を促進するために、前記特別図柄の変動時間が通常遊技時より、相対的に短時間になる状態が時短遊技である。なお、本実施例では、普通図柄の当選確率は、通常遊技、時短遊技ともに250/252であり、高確率で当選する仕様になっているが、時短遊技中は、通常遊技中と比較して、高確率で当選するようにしても良い。
図6のS25のハズレ時の特別図柄変動時間抽選は、例えば図19の各テーブルに基づいて選択される。本実施例では、遊技球が始動口18もしくは役物始動口19を通過したときに、獲得する変動時間抽選用乱数は、0〜255の256個であり、例えば、通常時ハズレテーブルCに基づいて、当該抽選を行うときに、変動パターン番号10の通常ハズレである特別図柄変動時間13秒が選択される確率は、上記256個の乱数のうちの160個が相当するので、選択確率(振分け率)は、62.5%である。ここでは、通常ハズレに相当する特別図柄変動時間は、13秒の1種類であるが、遊技を促進するために、特別図柄保留数の個数別に、変動時間が異なる(例えば、保留球数4個のときは、当該13秒よりも短い変動時間を選択する)テーブルでも良い。
一方、図6に示すステップS24にてイエスと判断した場合、即ち大当たり抽選に当選した場合には、ステップS29へ移行して、大当たり種別抽選を行う。該大当たり種別抽選では、大当たり種別抽選用乱数R2と、図7(a)に示す大当たり種別抽選テーブルとに基づいて、大当たり種別番号を決定する。この結果、大当たり種別番号は1〜3の何れかに決定される。尚、ステップS24にてNOと判断した場合、即ち大当たり抽選に外れた場合には、大当たり種別番号に0がセットされる。
次のステップS30では、大当たり時の特図変動時間決定処理を実行する。具体的には、特図変動時間抽選用乱数R3と、図示しない大当たり時の特図変動パターン抽選テーブルとに基づいて、特図変動パターン番号を決定する。
図6に示す如く、次のステップS31では、副制御部120のCPU121へ演出開始コマンドを送信する。当該演出開始コマンドには、大当たり種別番号と、特図変動パターン番号とが含まれており、副制御部120のCPU121は、大当たり種別番号に応じて、特図変動停止時に、液晶表示部14の有効ライン上に大当たり図柄を表示させるか否かを判別可能であると共に、特図変動パターン番号に応じて、ハズレ演出及び大当たり演出のいずれの演出であるか、及び特図変動時間を判別可能となっている。従って、副制御部120のCPU121は、演出開始コマンドの受信によって、特図変動に同期し、特図の停止表示結果、即ち大当たり抽選結果に即した演出を実行可能となっている。
続くステップS32では、特別図柄表示部24における特図変動及び変動時間の計測を開始し、次のステップS33では、特図変動時間が経過したか否かを判断し、YESと判断されるまで、同じ判断を繰り返す。又、特図変動中には、副制御部120のCPU121によって、液晶表示部14上で種々の動画演出が実行される。
次のステップS34では、副制御部120のCPU121へ演出停止コマンドを送信すると共に、ステップS35にて特図変動を終了し、図7(b)に示す如く、大当たり種別番号に応じた停止図柄を特別図柄表示部24に表示する。又、演出停止コマンドを受信した副制御部120のCPU121は、特別図柄表示部24の停止図柄に整合した大当たり図柄或いは外れ図柄を液晶表示部14の有効ライン上に確定表示する。
次のステップS36では、時短遊技中か否かを判断し、YESと判断した場合には、ステップS37にて時短残回数を1減算する。更に、次のステップS38にて時短残回数が0か否かを判断し、YESと判断した場合には、ステップS39にて時短遊技を終了して、ステップS40へ移行する。又、ステップS36及びS38にてNOと判断した場合にも、ステップS40へ移行する。ステップS40では、大当たり当選か否かを判断し、NOと判断した場合には、ステップS20へ戻る一方、YESと判断した場合には、ステップS41の大当たり遊技処理へ移行し、当該大当たり遊技処理の終了後、ステップS20へ戻る。
大当たり遊技処理(図8)
図8に示す如く、大当たり遊技処理では、先ずステップS50にて、確変中か否かを判断し、YESと判断した場合にはステップS51にて連続回数(後述するST回数)を1減算する一方、NOと判断した場合にはステップS52にて連続回数(ST回数)に15をセットして、ステップS53へ移行する。ステップS53では、図7(c)に示す如く、大当たり種別番号に応じて、最大ラウンド数、大入賞口22の最大開放時間、及び各ラウンドで許容される大入賞口22への入賞の最大カウント数を設定すると共に、次のステップS54にてラウンド数に1、ステップS55にてカウント数に0をそれぞれセットした後、ステップS56にて大入賞口役物駆動部47を作動して大入賞口22を開放すると共に、開放時間の計測を開始する。
大入賞口22の開放中には、ステップS57にて大入賞口22の大入賞口センサ42が入賞を検知したかを判断し、YESと判断した場合には、ステップS58へ移行してカウント数に1加算すると共に、次のステップS59にて、カウント数が最大カウント数以上となったか否かを判断する。ステップS59にてYESと判断した場合には、ステップS61へ移行し、大入賞口役物駆動部47を作動して大入賞口22を閉塞する。一方、ステップS57及びステップS59にてNOと判断した場合には、ステップS60へ移行して、大入賞口22開放後、最大開放時間、即ち30秒経過したか否かを判断し、YESと判断した場合には、ステップS61にて大入賞口役物駆動部47を作動して大入賞口22を閉塞する一方、NOと判断した場合には、ステップS57へ戻る。
ステップS61にて大入賞口22を閉塞した後は、ステップS62にてラウンド数が最大ラウンド数に等しいか否かを判断し、NOと判断した場合にはカウント数に1加算してステップS55へ戻る一方、イエスと判断した場合にはステップS63の大当たり遊技後の遊技状態設定処理へ移行し、該大当たり遊技後の遊技状態設定処理の終了後、リターンする。この結果、大当たり種別番号が1、即ち2Rの大当たり遊技に当選した場合には約360個、大当たり種別番号が2、即ち5Rの大当たり遊技に当選した場合には約720個、大当たり種別番号が3、即ち15Rの大当たり遊技に当選した場合には約1920個の出玉を獲得できる。
普通図柄ゲーム処理(図9)
図9は、スルーゲート21への遊技球通過を契機として、主制御部110のROM内の遊技プログラムで実行される普通図柄(以降、普図と記載するときあり)ゲーム処理の処理手続きを示している。先ずステップS90にて、普通図柄保留数が0か否かを判断し、YESと判断した場合には、ステップS90にて同じ判断を繰り返す。一方、NOと判断した場合にはステップS91に移行して普通図柄保留数を1減算すると共に、ステップS92にて抽選対象となる最先取得に係る乱数の退避処理、並びに該退避処理によって空きのできた普通図柄保留記憶領域の前詰処理を行う。次のステップS93では、普通図柄当選(以降、小当りと記載する)抽選を行う。具体的には、通常状態並びに時短状態ともに250個の当選判定値が格納された抽選テーブルを参照し、小当たり抽選テーブルに格納された当選判定値の何れかと、抽選対象となる大当たり抽選用乱数とが一致した場合には小当たり当選、一致しない場合にはハズレと判定する。
次のステップS94では、時短遊技中か否かを判断し、NOと判断した場合には、普図の変動時間を30秒にセットし、YESと判断した時には普図変動時間を3秒にセットする。次のステップS97で普通図柄の変動を開始し、ステップS98で、ステップS95もしくはステップS96でセットした変動時間が経過したか否かを判断する。NOの場合は、変動時間経過まで同じ処理を繰返し、YESの場合はステップ99で普通図柄変動を停止する。次にステップ100で普通図柄が当選したか否かを判断し、NOの場合はS90に戻り、YESの場合は、ステップS101の普通図柄処理に移行する。なお、上記のように、普通図柄表示部25は、例えば赤色と緑色の発光ダイオードが用いられており、当該抽選に当選したときは、所定時間変動した後に、緑色発光ダイオードが点灯し、ハズレのときは赤色発光ダイオードが点灯する。
普通遊技処理(図10)
普通遊技処理では、先ずステップS110にて時短遊技中か否かを判断し、YESと判断した場合にはステップS111にて、開放時間に1.8秒、最大開放回数に3をセットする一方、NOと判断した場合にはステップS112にて、開放時間に0.5秒、最大開放回数に1をセットする。続くステップS113にて最大カウント数に9、ステップS114にて開放回数に1をそれぞれセットすると共に、ステップS115にてカウント数に0をセットし、ステップS116にて、始動口役物駆動部46を作動して電チュー20、即ち役物始動口19の開放、及び開放時間の計測を開始する。
役物始動口19の開放中には、ステップS117にて役物始動口19の役物始動口センサ41が入賞を検知したかを判断し、YESと判断した場合には、ステップS118へ移行してカウント数に1加算すると共に、次のステップS119にて、カウント数が最大カウント数以上となったか否かを判断する。ステップS119にてYESと判断した場合には、ステップS120へ移行し、始動口役物駆動部46を作動して電チュー20、即ち役物始動口19を閉塞する。
一方、ステップS117及びS119にてNOと判断した場合には、ステップS121にて、役物始動口19開放後、最大開放時間が経過したか否かを判断し、YESと判断した場合には、ステップS122にて役物始動口19を閉塞してステップS123へ移行する一方、NOと判断した場合には、ステップS117へ戻る。次のステップS123では、開放回数が最大開放回数に等しいか否かを判断し、NOと判断した場合には、ステップS124にて開放回数に1加算すると共に計時を開始する。次のステップS125では、インターバル時間が経過したか否かを判断し、YESと判断した場合にはステップS116へ戻る一方、NOと判断された場合は、同じ判断を繰り返す。一方、ステップS123にてYESと判断した場合には、普通遊技処理を終了してリターンする。
次に図11を参照して、図8のステップS63の大当たり遊技後の遊技状態設定処理に相当する本実施例の各遊技モード及び遊技モード移行について説明する。本実施例の特別図柄の大当たり確率は、初期化後(RAMクリアしながら電源ON)の通常遊技時(低確率時であり、以降非確変時と記載する場合あり)が11/1097(1/99.73)である。また、通常遊技時に大当たり抽選に当選したときは、大当たり遊技終了後、大当たり種別に関わらず確変(高確率)遊技に移行し、当該確変遊技時では、大当たり当選確率は14/1097(1/78.36)となる。つまり、本発明のパチンコ遊技機は、通常遊技時(非確変遊技時)と確変時の大当たり確率とに大差がないため、例えば確変状態下での大当たり確率が通常状態下の10倍となり、確変状態下では著しく遊技者が有利となった従来のパチンコ機と比較すると、確変状態下でも遊技者がそれ程有利とはならない制御仕様となっている。
また、確変遊技状態は、以降15回の大当たり遊技実行まで継続し、15回目(前記初期化後の最初の大当たりを含めば16回目)の大当たり遊技後、確変リミッタ機能が作動して、通常遊技状態(低確率状態)に転落する。この確変リミッタ機能の作動は、遊技状態を特定の遊技状態に移行させる遊技状態移行手段として働くものである。以降、前記初期化後の初めての大当たり遊技後の大当たり回数(いわゆる連荘回数)をST回数と記載することにする。前記初期化後の大当たり遊技終了時にはST回数15回(確変リミッタが15回)が主制御部110の前記ST残回数記憶手段に記憶される。
また、普通図柄の当選確率については、通常時並びに時短時ともに250/252である。普通図柄の変動時間は、前記初期化時等、通常時(以降、非時短時と記載する)には、30秒で、普通図柄抽選に当選した場合は、役物始動口19の前記電動式チューリップ20の開放動作を0.5秒間1回だけ実行するのに対し、時短時には、役物始動口19の前記電動式チューリップ20の開放動作を0.5秒間のインターバルを挟んで1.8秒間を3回実行する。このように、前記電動式チューリップの開放延長が実行されるとともに、前記特別図柄の変動時間が通常遊技時より、相対的に短時間になる状態を時短遊技状態と記載する。
図11及び図12を参照して、第1遊技モード(初期モード)に対する主制御部110の処理フローについて説明する。なお、本実施例では、大当たり抽選に当選したときの大当たりラウンドの振分けは、いずれの遊技モードでも、2Rが50%、5Rが47%、15Rが3%である。前記パチンコ遊技機の初期化が実行されたときの第1遊技モード(初期モード)は、非確変・非時短遊技状態である。
前記第1遊技モードでは、大当たり抽選に当選したか否かを判断し(SP11)、非当選ならば、当選するまで判断を繰返す(SP11でNO)。当選したとき(SP11でYES)は、大当たり遊技を実行する(SP12)。大当たり遊技終了後、ST残回数を15に設定記憶する(SP13)。次に当該大当たりが15R大当たりのとき(SP14でYES)は、後述する第5遊技モード(天国モード)へ移行する。また、当該大当たりが5Rもしくは2Rのとき(SP14でNOでSP16へ移行)は、後述する第2遊技モード(チャンスゲームA)に移行する。
次に、図11及び図13を参照して、前記第1遊技モードで、15R大当たりに当選したときに、移行する第5遊技モード(天国モード)について説明する。本第5遊技モードは、確変・時短状態であり、時短回数は2000回である。まず、時短回数2000回が、前記時短回数記憶手段に記憶される(SP41)。次に時短残回数が0になったかを判断し(SP42)、時短残回数が0でなければ(SP43でNO)、大当たり抽選に当選したかを判断し(SP43)、非当選のときは(SP43でNO)、時短残回数を1減算した(SP44)後、SP42へ戻る。
SP42で時短回数が0になったとき(SP42でYES)は、SP49の後述する第7遊技モードへ移行するが、1回の特別図柄の大当たり抽選当選確率が14/1097(1/78.36)であるため、2000回の時短回数までに大当たりする確率(期待値)は実質上100%なので、SP42でYESの場合はありえない。本第5遊技モードに移行すれば、確変リミッタが起動する(ST=0)まで、当該第5遊技モードが継続する。本パチンコ遊技機では、如何に早く天国モードへ移行できるかが、遊技者の最大の関心事であるが、各ステージで15R大当たりに当選するか、時短中に(大当たりラウンド数に関係なく)当選すれば、大当たり遊技終了後、本第5遊技モード(天国モード)へ移行する。
大当たり抽選に当選した場合は(SP43でYES)、大当たり遊技を実行し(SP45)、大当たり遊技終了後、ST残回数を1減算する(SP46)。次にST残回数が0であるか否かを判断し(SP47)、ST残回数が0であるときは(ST47でYES)、後述する第6遊技モードへ移行する。ST残回数が0でないときは(SP47でNO)、SP41へ戻り、再び第5遊技モードが継続する。ST回数(確変リミッタ)があるので、如何にST残回数が多く残っている段階で、この第5遊技モード(天国モード)へ移行するかが遊技者にとって最大の関心事である。第1遊技モードの大当たりでいきなり振分け確率3%の15R大当たりに当選すれば、時短遊技状態であり、特別図柄当選抽選遊技時(時短遊技時)に持玉を減らすことなく第5遊技モードで残り15回の大当たりが約束されているので、例えば開店直後に遊技を行う遊技者の興趣は高まり、開店直後のパチンコ遊技機の稼働率が向上するという効果を奏する。
次に、図11及び図14を参照して、前記第1遊技モードで、5Rもしくは2R大当たりに当選したときに、移行する第2遊技モード(チャンスゲームA)について説明する。当該第2遊技モードは、確変・時短状態であり、時短回数は15回である。まず、時短回数15回が、前記時短回数記憶手段に記憶される(SP51)。次に時短残回数が0になったかを判断し(SP52)、時短残回数が0でなければ(SP52でNO)、大当たり抽選に当選したかを判断し(SP53)、非当選のときは(SP53でNO)、時短残回数を1減算した(SP54)後、SP52へ戻る。ST52で時短回数が0になったとき(SP52でYES)は、SP60の後述する第7遊技モードへ移行する。
大当たり抽選に当選した場合は(SP53でYES)、大当たり遊技を実行し(SP55)、大当たり遊技終了後、ST残回数を1減算する(SP56)。次にST残回数が0であるか否かを判断し(SP57)、ST回数が0であるときは(ST57でYES)、後述する第6遊技モードへ移行する(SP58)。ST残回数が0でないときは(SP57でNO)、SP59の第5遊技モード(天国モード)へ移行する。前記第1遊技モードで大当たりしたときに、大当たり遊技終了後に、第5遊技モードへ移行する15R大当たりに当選するのは大当たり全体のわずか3%であるので、前記第1遊技モードで大当たりした大部分の場合は当該第2遊技モードへ移行する。当該第2遊技モードの時短遊技15回中に大当たりに当選すれば、前記第5遊技モードへ移行するので、時短遊技15回は、遊技者にとって興趣の高まる遊技となる。なお、当該15回の時短遊技中に大当たりに当選する期待値は、17.5%と遊技者にとって、期待の持てるレベルである。
次に、図11及び図15を参照して、前記第2遊技モードへ移行したときに、時短遊技15回中に大当たり抽選に当選しなかったときに移行する第7遊技モード(通常確変モード)は、確変・非時短状態である。当該第7遊技モードでは、まず、大当たり抽選に当選したか否かを判断する(SP21)。非当選であれば(SP21でNO)、当選するまで監視を続ける。大当たり抽選に当選すれば(SP21でYES)、大当たり遊技を実行する(SP22)。大当たり遊技終了後、ST残回数を1減算する。
次に、ST残回数が0か否かの判断をする(SP24)。ST残回数が0のときは、リミッタが作動し、後述する第6遊技モード(非確変・時短状態)へ移行する(SP31)。ST残回数が0でないときは(SP24でNO)、当該大当たりは、15R大当たりか否かを判断する(SP25)。15R大当たりであるときは(SP25でYES)、第5遊技モードへ移行する(SP26)。15R大当たりでなく(SP25でNO)、5R大当たりのときは(SP27でYES)、後述する第3遊技モード(チャンスゲームB)へ移行する。5R大当たりでなく(SP27でNO)、2R大当たりのときは(SP29)、後述する第4遊技モード(チャンスゲームC)に移行する(SP30)。当該第7遊技モードは、確変であるものの、時短状態ではないので、遊技を進めていく際に、持玉はどんどん減っていく、店舗側に利益をもたらす、ハマリモードである。当該モードから、第5遊技モードへ移行するのは、大当たりに当選したときに振分け率3%の15R大当たりに当選するか、後述する期待値の低い、5R大当たりと2R大当たり後に移行する時短遊技で大当たりを引くしかない。開店後、遊技者の遊技履歴があるパチンコ遊技機で、放置されているモードである。
次に、図11及び図16を参照して、前記第7遊技モードで、5R大当たりに当選したときに移行する第3遊技モード(チャンスゲームB)について説明する。当該第3遊技モードは、確変・時短状態であり、時短回数は10回である。まず、時短回数10回が、前記時短回数記憶手段に記憶される(SP71)。次に時短残回数が0になったかを判断し(SP72)、時短残回数が0でなければ(SP72でNO)、大当たり抽選に当選したかを判断し(SP73)、非当選のときは(SP73でNO)、時短残回数を1減算した(SP74)後、SP72へ戻る。SP72で時短回数が0になったとき(SP72でYES)は、SP80の第7遊技モードへ移行する。つまり、ハマリモードへ逆戻りする。当該第3遊技モードで、10回の時短遊技中に、大当たりに当選する確率(期待値)は、12.0%であり、逆に言えば88.0%は移行元の第7遊技モードへ移行することになる。
大当たり抽選に当選した場合は(SP73でYES)、大当たり遊技を実行し(SP75)、大当たり遊技終了後、ST残回数を1減算する(SP76)。次にST残回数が0であるか否かを判断し(SP77)、ST回数が0であるときは(ST77でYES)、後述する第6遊技モードへ移行する。ST残回数が0でないときは(SP77でNO)、SP79の第5遊技モード(天国モード)へ移行する。
次に、図11及び図17を参照して、前記第7遊技モードで、2R大当たりに当選したときに移行する第4遊技モード(チャンスゲームC)について説明する。当該第4遊技モードは、確変・時短状態であり、時短回数は5回である。まず、時短回数5回が、前記時短回数記憶手段に記憶される(SP91)。次に時短残回数が0になったかを判断し(SP92)、時短残回数が0でなければ(SP92でNO)、大当たり抽選に当選したかを判断し(SP93)、非当選のときは(SP93でNO)、時短残回数を1減算した(SP94)後、SP92へ戻る。SP92で時短回数が0になったとき(SP92でYES)は、SP100の第7遊技モードへ移行する。つまり、ハマリモードへ逆戻りする。当該第4遊技モードで、5回の時短遊技中に、大当たりに当選する確率は、6.2%であり、逆に言えば93.8%は移行元の第7遊技モードへ移行することになる。
大当たり抽選に当選した場合は(SP93でYES)、大当たり遊技を実行し(SP95)、大当たり遊技終了後、ST残回数を1減算する(SP96)。次にST残回数が0であるか否かを判断し(SP97)、ST回数が0であるときは(ST97でYES)、後述する第6遊技モードへ移行する。ST残回数が0でないときは(SP97でNO)、SP99の第5遊技モード(天国モード)へ移行する。
次に、図11及び図18を参照して、前記第2、第3、第4、第5及び第7遊技モードで、確変リミッタが起動(ST=0)したときに移行する第6遊技モード(チャンスゲームD)について説明する。当該第6遊技モードは、非確変・時短状態であり、時短回数は20回である。まず、時短回数20回が、前記時短回数記憶手段に記憶される(SP111)。次に時短残回数が0になったかを判断し(SP112)、時短残回数が0でなければ(SP112でNO)、大当たり抽選に当選したかを判断し(SP113)、非当選のときは(SP113でNO)、時短残回数を1減算した(SP114)後、SP112へ戻る。SP112で時短回数が0になったとき(SP112でYES)は、SP118の第1遊技モードへ移行する。
大当たり抽選に当選した場合は(SP113でYES)、大当たり遊技を実行し(SP115)、大当たり遊技終了後、ST残回数を15にセットし(SP116)、次にSP117の第5遊技モード(天国モード)へ移行する。当該第6遊技モードで、時短遊技20回中に大当たりに当選する期待値は、18.3%であり、第5遊技モード以外での時短モードでは、最大の期待値である。当該第6遊技モードで大当たりに当選すると、第5遊技モードへ移行し、以降15回の大当たりに当選することが保証されるので、当該第6遊技モード中の遊技者の興趣は最大級に向上する。
また、ST残回数は、本実施形態では、前記第5遊技モード(天国モード)に滞在している遊技時のみ、例えば液晶表示部14に、表示する。第1遊技モード(初期モード)から遊技をスタートし、大当たり抽選に当選したときに、大当たり遊技終了後にST残回数は、15回(確変リミッタ15回)がセットされるが、第5遊技モードにモード移行するまでに、大当たり遊技に当選するごとに、ST残回数は1回減算されるので、前記第5遊技モードに移行したときのST残回数は可変である。遊技者は第5遊技モードに移行して、初めてST残回数を知ることになるので、前記第5遊技モードに移行したときは、大当たりの連続する天国モードに来たという喜びの他に、この後、何回大当たりが連続するのかという別の期待感を遊技者に与えることになる。
また、本実施例では、第1遊技モードと第7遊技モード以外の遊技モードは、いわゆる時短遊技である。しかし、その遊技の性質は異なったものとなる。即ち当該時短遊技中で最も多く選択される特別図柄変動時間(液晶表示部での演出図柄変動時間と同じ)は、全変動時間中最も短い1秒変動である。当該1秒変動は時短遊技モードである第2、第3、第4、第5及び第6遊技モードで参照する各選択テーブルで、選択率の値は異なるものの、各テーブルで選択確率は最大であることは同じである。
しかし、第2、第3、第4及び第6遊技モード(チャンスゲームA、B、C、D)は、当該モードで大当たり抽選に当選すると、第5遊技モード(天国モード)に移行するので、当該モード中の遊技者の興趣は高まる。従って、当該比較的少ない時短回数の遊技モードでは、大当たり抽選に非当選のときに、1秒変動のみが淡々と実行され、当該チャンスゲームが終了してしまうのは、チャンスゲームの性質上好ましくない。よって、これらのチャンスゲーム時には、遊技者の期待感を煽るリーチ演出や擬似連続変動(特別図柄1回の変動に対して、液晶表示部の演出図柄を複数回変動させる)等の長時間変動が選択される確率が、前記第5遊技モード中よりも高いことが望ましい。
一方で、第5遊技モードは、時短遊技モードであるが、時短遊技上限回数が2000回であり、実質上次回大当たり抽選に当選するまで時短遊技状態が継続する。遊技者は、特別図柄変動を効率よく消化して、早期に大当たりに当選したいと考える。そこで、当該第5遊技モードでは、大当たり抽選に非当選の場合は、前記長時間変動が選択される確率が前記チャンスゲーム時よりも低いテーブルを参照することが望ましい。
前記チャンスゲーム時と第5遊技モードの大当たり抽選にハズレ時の特別図柄変動時間選択テーブルの一例を図19に示す。テーブルAは、第5遊技モード(天国モード)のハズレ時の特別図柄変動時間選択テーブルである。変動パターン番号として、0番から9番までの10種類が記憶されている。それぞれの変動番号ごとに、特別図柄の変動時間が対応している。当該変動パターン番号(実質上特別図柄の変動時間)情報が、主制御部110のCPUから副制御部120のCPU121に送信される。副制御部120のCPU121は受信した前記変動パターン番号に対応する演出(テーブルに記載の「演出種別」)を液晶表示器で実行する。なお、始動口18、19に遊技球が入賞したときに取得する特別図柄変動時間用乱数R3は、ここでは0〜255の256個あり、テーブルの「乱数個数」とは、それぞれの変動パターン番号に対応する乱数の個数である。
テーブルAの変動番号「0」は、特別図柄の変動時間が1秒であり、そのときに液晶表示部14で表示実行される演出は通常のハズレ演出であり、対応する乱数個数は200個であり、振分け率は(200/250)×100=78.1%である。前記のように、当該テーブルを参照する第5遊技モードは、実質上次回大当たりまで継続するので、特別図柄ゲームを効率よく消化し、早期に大当たりに当選したいと遊技者は考えるので、ハズレ時には最も変動時間の短い1秒変動が、高い確率で選択される。
変動パターン番号「1〜3」に対応する擬似連とは、1回の特別図柄の変動時間で、液晶表示部の演出図柄が複数回変動→停止を行う擬似連続予告のことである。擬似連続回数が多いほどいわゆる大当たり信頼度が高く設定されている。ゆえに、ハズレ時は、滅多に発生するものではなく、例えば、どのスーパーリーチの選択確率よりも、各擬似連の選択確率が低いことが望ましい。
変動番号「4」に対応する演出種別はいわゆるノーマルリーチである。もともと時短遊技中でなくとも、大当たり時に選択されることが少ない演出であるので、当該第5遊技モードで、ノーマルリーチが発生すると、遊技者がしらける。従って、ノーマルリーチの選択確率は各スーパーリーチの選択確率の合計よりも小としている。一方では、ハズレ時に時間の長いスーパーリーチを発生させることは、遊技消化時間効率が悪くなるということで、前記ノーマルリーチの選択確率は各スーパーリーチの選択確率の合計値よりも大とする場合もありえる。
次に変動番号「5」に対応するノーマルリーチロングは、ノーマルリーチ状態での変動時間が長い演出であり、変動番号「6〜9」に対応するスーパーリーチはノーマルリーチから発展する演出で、時間が長いほどいわゆる大当たり信頼度は大きくなる。なお、ここでは、各変動番号に対応する液晶表示部での演出種別を1種類としたが、これに限るものではない。例えば、変動番号5番の30秒変動に対応する演出種別が複数(例えば、ノーマルロングリーチとスーパーリーチE)でも良い。
次に、第2、第3、第4及び第6遊技モード(チャンスゲームA、B、C及びD)のハズレ時の特別図柄変動時間選択テーブルであるテーブルBについて説明する。上記のように、遊技者に利益の大きい前記第5遊技モードに移行するには大当たり時に3%で選択される15R大当たりか、各時短遊技中に大当たりに当選するしかない。15R大当たりは、選択確率が3%ととても低いので、あまり期待できない。よって、前記チャンスゲーム中に大当たりに当選することを遊技者は目指す。しかし、当該各チャンスゲームのように比較的少ない時短回数の遊技モードでは、大当たり抽選に非当選のときに、1秒変動のみが淡々と実行され、当該チャンスゲームが終了してしまうのは、チャンスゲームの性質上好ましくない。
従って、テーブルBでは、変動パターン番号「0」番の1秒変動の振分け率が54.7%とテーブルAと比較して低くなっている。その分期待感を煽る変動時間の長い演出の振分け率が高くなっている。テーブルBでは、いわゆる大当たり信頼度が低く、限られた時短遊技に発生すると遊技者がしらけるノーマルリーチ(変動パターン番号「4」)の振分け率を他のいずれのリーチ演出(変動パターン番号「5〜9」)よりも少なくしていることが特徴である。ノーマルリーチの選択率を0としても良い。また、擬似連は、実行時間は短くとも遊技者の期待感を煽るのに有効であるので、遊技消化率が高い時短時に適用するのは効果的であることから時短遊技擬似連選択率の合計は、テーブルAよりもテーブルBのほうが大きくなっている。なお、ここでは、チャンスゲームA〜Dの変動時間テーブルを共通としたが、時短回数の短い遊技モードほど、長時間変動が選択されやすいテーブルを各チャンスゲームに適用することにしても良い。
テーブルCは、第1及び第7遊技モードのハズレ時の特別図柄変動時間選択テーブルである。両遊技とも非時短遊技なので、限られた時短遊技回数である第2、第3、第4及び第6遊技モードと比較して、遊技者を煽る必要はない。変動パターン番号「10」の通常ハズレ演出の振分け率は、テーブルAとテーブルBとの変動パターン番号「0」の振分け率の中間値であり、遊技消化効率が低いことから、擬似連の振分け率の合計値は、テーブルA及びBよりも高く、ノーマルリーチの振分け率は、時短モードのテーブルA及びBよりも圧倒的に高いことが特徴である。また、当然のことながら、スーパーリーチの振分け率の合計値は、テーブルA及びBよりも小である。
上述の遊技制御において、大当りもしくはハズレが判定される場合、これらの情報は遊技情報記憶部240、遊技情報収集部250、遊技情報加工部260にて順次処理される。遊技情報加工部260の詳細構成を図20(a)に示す。
遊技情報加工部260は、遊技情報解析部400と、情報送信用乱数発生部401と、送信内容判定テーブル402と、情報送信制御部403とを有してなる。遊技情報解析部400は、遊技情報収集部250に収集された遊技情報のデータを解析する部分である。情報送信用乱数発生部401は、例えば100個の乱数をランダムに発生する機能を持つ部分であり、後述の情報送信抽選を行うためのものである。送信内容判定テーブル402は、情報送信用乱数発生部により発生された乱数を所定のタイミングで取得した場合に用いる、これらの乱数と、送信情報の内容を対応させたテーブルである。情報送信制御部403は、情報の送信内容が確定した場合に、これらの第2外部端子板45への送信を制御する部分である。
図20(b)に、送信内容判定テーブル402の内容を示している。この送信内容判定テーブル402は、情報送信用乱数発生部401にて発生する100個の乱数に対応して、送信する信号の内容を定めたテーブルとなっている。
図21に、遊技情報加工部260で行われる情報処理ルーチンのフローチャートを示す。まず、ステップS200で、遊技情報収集部250に抽選結果情報があるかどうかを判断する。NOの場合は、情報が来るまで待機する。YESの場合、ステップS201で、この遊技情報収集部250の抽選結果が2R確変大当りの情報かどうかを判定する。YESの場合は、ステップS202に移行して乱数取得処理を行う。この乱数取得処理は、情報送信用乱数発生部401によって発生される乱数を取得する処理である。情報送信用乱数発生部401は、情報送信用乱数発生手段としてはたらくものであり、ステップS202の処理は、情報送信用乱数取得手段として働くものである。そして、この取得した乱数を用いてステップS203の送信内容判定処理を行う。この送信内容判定処理は、取得した乱数と、図20(b)に示した送信内容判定テーブルを用いて行われる。この送信内容判定テーブルを記憶しているROMは、送信情報テーブル記憶手段として働くものである。例えば、図20(b)に示した、情報送信パターン番号0が選ばれた場合は、抽選結果がハズレの場合と同様、抽選回数に+1する信号のみが外部情報表示装置Aに向けて送信される。2R当りが選択される場合は、通常の場合、外部情報表示装置Aには、「特殊」などの文字が表示され、通常の大当りと区別して表示される事がある。本実施形態の場合では、2R確変大当りの場合には、確率変動を示す信号(確変信号)と、2R大当りの信号、抽選回数信号が送信され、外部情報表示装置A側では、2R大当りであることを示す「特殊」などの文字と、「確変」などの表示が行われる。しかし、前述の抽選処理によって、所定の確率で他の抽選結果を示す情報が外部情報表示装置Aに向けて送信されるようになっている。一方、情報送信パターン番号1が選択された場合には、そのまま2R確変大当りの信号が送信される。ステップS203の送信内容判定処理は、送信情報判定手段として働くものであり、ステップS200〜203の処理は遊技情報として所定の確率で特定抽選結果とは異なる抽選結果に対応した疑似遊技情報を生成する疑似遊技情報生成手段として働くものである。なお、本実施形態では、出玉有りの2R確変大当りを例に示しているが、これに代えて、瞬時開放を2回行う、出玉が殆ど期待できない2R確変大当り(いわゆる突然確変)を用いても良い。突然確変の場合には、停止図柄を揃い目で止めるなどの通常の大当りの演出は液晶表示部14では行われない為、当りであることを遊技者が認識し難く、より疑似遊技情報を表示する事の効果が高くなる。
ステップS203にて送信内容判定処理が行われた後は、この決定された内容を第2外部端子板45に向けて送信する処理がステップS204で情報送信制御部403によって行われる。ステップS201の判定がNOの場合は、ステップS205にて前記抽選結果に応じた信号を送信して処理をリターンする。
これらの制御により、遊技情報を送信する状況が発生した場合、特に2R確変大当りが発生した場合に、外部情報表示装置Aに向けてそのまま遊技情報を送信するか、他の遊技情報を送信するかを抽選で決めるため、2R確変大当りが連続で発生した場合には、外部情報表示装置Aで行われる表示は、前述の抽選によって確率変動の回数、及び大当りの回数が変化している可能性がある。これらによって、2R確変大当りが連続で発生した場合に、外部情報表示装置Aの表示からは、あと何回で、リミッタが作動するか等の情報を判定し難くなる。これらの制御は、疑似遊技情報生成手段の働きにより、特定の遊技状態への移行時期を秘匿する遊技状態移行時期秘匿手段として働くものである。
この例では、2R確変大当りが発生した場合に、抽選によって他の抽選結果を示す遊技情報を所定の確率で送信する例を示しているが、これに代えて、抽選によって2R確変大当りの情報の送信の有無を決定するようにしてもよい。また、2R確変大当りが発生した場合には、抽選により決定される所定の時間的遅れをもって遊技情報が送信されるか、あるいは次回のその他の大当りに当選するまで情報の送信を遅延させる構成としてもよい。
図22に、遊技情報加工部260の他の構成例を示している。この例では、前述の例とは異なり、遊技情報加工部260は、遊技情報解析部400に代えて離席判定部404を備えている。この離席判定部404は、パチンコ遊技機1が非遊技状態(アイドリング状態)となったことを判定し、このタイミングで情報送信乱数発生部401による乱数を取得する働きをするものである。
図23に、この構成例における、遊技情報加工部260による情報送信処理のフローチャートを示す。まず、ステップS300で、アイドリングフラグがONになっているかどうかを判断する。このアイドリングフラグは、入賞口への遊技球の入球が所定時間無い場合にONとなり、離席状態(アイドリング状態)を検知するためのフラグである。ステップS300の判定がNOの場合、送信済みフラグFの値としてF=0をセットする。この送信済みフラグFの値は、アイドリング状態中に、情報送信が既に行われたかどうかを示すためのものであり、値が1の場合は今回のアイドリング中に既に情報が送信されたことを示し、0の場合はまだ送信されていないことを示している。
ステップS300の判定がYESの場合は、ステップS302にうつり、送信済みフラグFの値がF=1であるかどうかを判定する。そして、この判定がNOの場合、アイドリングフラグがONになってから情報が未送信であるため、ステップS303でF=1をセットし、また、送信間隔カウンタSをセットする。送信間隔カウンタSは、送信済みフラグFの値が1となってからの時間を計測するためのカウンタであり、アイドリング状態に入って、情報を送信してからの時間を計測するものである。この送信間隔カウンタSは、1秒経過毎に1加算されるカウンタである。そして、ステップS303の処理の終了後、ステップS305に移る。ステップS302の判定がYESの場合、情報は送信済みであるので、ステップS304にうつり、送信間隔カウンタSの値がS>300であるかどうかを判定する。NOの場合、そのままリターンし、YESの場合は、ステップS305に移る。この処理により、アイドリング中には、300秒(5分)経過毎にステップS305の処理を行うことになる。
ステップS305では、情報送信用乱数発生部401の発生する乱数を取得する処理が行われる。これらステップS300〜S305の処理によって、アイドリングフラグがONとなったことに基づいて情報送信用乱数を取得する構成を実現している。そして、ステップS305で取得した乱数は、ステップS306において、送信内容判定テーブル402を用いて判定され、この判定された内容の情報をステップS307において送信する決定情報送信処理を行ってリターンする。送信内容判定テーブル402の構成は、図20(b)に示した前述の例と同様である。
この例においては、アイドリングフラグがONとなった事に基づいて、所定間隔毎に外部情報表示装置Aに向けて虚偽の抽選結果情報を情報送信用乱数の抽選結果に基づいて送信する構成が実現できる。これらの構成によって、情報表示装置Aに表示される遊技情報は、アイドリング状態となってから所定間隔毎に変化するため、リミッタ残回数が少なくなった時点で報知されたパチンコ遊技機1について、遊技者にその事実を悟らせない効果がある。
上記では、遊技情報加工部260の例として二つの場合を別個に示したが、これに限らず、遊技情報加工部260は、遊技情報解析部400と、離席判定部404の双方を備え、図21、図23に示したフローチャートの制御を双方行っても良い。
特に、上述したパチンコ遊技機1においては、確率変動状態(確変状態)が通常状態と比べて当選確率が大差無く、有利度に差が無い為、遊技消化効率が低効率である第7遊技モードに滞在した状態でリミッタ回数を消費してしまった場合には、有利な遊技状態である第5遊技モードに移行してもリミッタ起動までに十分な利益を得ることができないため、リミッタ残回数が残り1回、2回といった状態で客離れを招くことが考えられるが、本実施形態の遊技情報加工部260による遊技情報送信の構成により、外部情報表示装置Aの表示からこれらを明確に読み取ることができなくなるため、客離れを防止できる。
次に、本発明の第2実施形態について説明する。本実施形態において、遊技機及び付属機器の外観、及び接続状態は第1実施形態と同じであるため、同一符号を付して説明を省略する。
図24に、本実施形態の遊技システムにおける、パチンコ遊技機1と外部情報表示装置Aを接続した状態の電気的ブロック図を示している。第1の実施形態と異なる点は、制御部100に、第2副制御部130を有しており、第2外部端子板45を有していない点である。第2副制御部130は、入力ポート101Cを介して主制御部110と接続されており、主制御部からの制御信号を受信する。また、出力ポート102Cを介して外部情報表示装置Aと接続されており、外部情報表示装置Aに対して情報を出力する。
第2副制御部130は、図示していないが、CPU、ROM、RAMを含んでなり、これらの協動によって、前述の遊技情報加工部260の機能を果たすように構成されている。つまり、遊技情報収集部250に記憶された遊技情報のデータを受けて、これらを抽選等の過程を経て加工し、出力ポート102Cから外部情報表示装置Aに向けて送信する機能である。
また、第2副制御部130には、入力ポート101Cを介して、テーブル設定スイッチ55からの信号が入力される。第2副制御部130に設けられる遊技情報加工部260には、第1実施形態における図20で示したものと同様に、送信内容判定テーブル402が設けられているが、本実施形態では、この送信内容判定テーブル402として複数個有している。これら複数の送信内容判定テーブル402は、互いにそれぞれの送信パターンを選択する確率が異なっている。例えば、第1の送信内容判定テーブルは、情報送信パターン番号0の送信パターンを50%で選択し、第2の送信内容判定テーブルは、情報送信パターン番号0の送信パターンを20%で選択する等である。テーブル設定スイッチ55は、抽選に用いる送信内容判定テーブルを切り替える機能を持ち、情報送信抽選確率切替手段として働くものである。
これらの構成とすることにより、第1実施形態と同様、リミッタ残回数を明確に悟らせないことによって客離れを防止することができるとともに、遊技情報加工部260を主制御部110とは別に設けて制御するようにしたため、主制御部110への負担を軽減するこができる。また、テーブル設定スイッチ55からなる情報送信抽選確率切替手段を設けた為、それぞれの情報の表示確率を多彩に切り替える事が可能となり、不自然さを解消できる。
次に、本発明の第3実施形態について説明する。本実施形態において、遊技機及び付属機器の外観、及び接続状態は第1実施形態と同じであるため、同一符号を付して説明を省略する。
図25に、本実施形態におけるパチンコ遊技機1と外部情報表示装置Aを接続した状態の電気的ブロック図を示している。第1実施形態と異なる点は、パチンコ遊技機1の主制御部において、遊技情報加工部260を有しない点である。遊技情報収集部250に集められた遊技情報は、出力ポート102Aを介して外部情報表示装置Aに向けて出力されるようになっている。
外部表示装置Aについては、CPU311が乱数発生部500として機能する。また、ROM312には、受信データ解析部501、表示制御プログラム502、表示データ選択テーブル503、ダミーデータ生成部504を含む。更に、RAM313には、乱数一時記憶部505、受信データ一時記憶部506が設けられている。
乱数発生部500は、後述する表示データ選択制御において、抽選を行うための乱数を発生する部分であり、例えば100個の乱数をランダムに発生する機能を備えた部分である。受信データ解析部501は、パチンコ遊技機1から受信した受信情報を解析するためのプログラムである。表示制御プログラム502は、データ表示面に表示する表示データを制御するためのプログラムである。表示データ選択テーブル503は、乱数発生部500において発生される乱数の個々に対応して、表示データを対応させたテーブルを記憶した部分である。
RAM313に設けられる乱数一時記憶部505は、乱数発生部500が発生させた乱数を取得して一時的に記憶するための部分である。受信データ一時記憶部506は、パチンコ遊技機1から入力ポート301Aを介して受信した受信データを一時的に記憶しておくための部分である。
図26に、外部情報表示装置Aにおいて行われる情報表示制御についてのフローチャートを示している。まず、ステップS400において、パチンコ遊技機1からデータを受信したかどうかを判断する。そして、データの受信が無い場合は、ステップS401で待機時間カウンタTCの値がTC>300かどうかを判断する。待機時間カウンタTCは、前回情報を受信した時点からの時間を計測するカウンタであり、1秒毎に1更新されるカウンタである。そして、NOの場合はそのままリターンする。ステップS400において、データの受信があった場合は、ステップS402に進んで受信データの解析処理を行い、同時に待機時間カウンタTCをセットして計時を開始する。そして、ステップS403で、受信したデータが2R確変大当り(突然確変)のデータかどうかを判断する。
ステップS403の判断がYESの場合は、ステップS404で乱数発生部500が発生する乱数を取得する。前述の表示データ選択テーブル503には、図20(b)に示したものと同様のテーブルが記憶されており、ステップS404で取得した乱数に対応した表示データをステップS405で選択する。そして、決定されたデータをステップS406で表示する制御を行う。ステップS403の判定がNOの場合は、そのまま受信した情報に対応したデータの表示制御処理をステップS406で行う。
ステップS401の判定がYESの場合は、ステップS404に進んで乱数取得処理を行い、上述と同様にステップS405、ステップS406の処理を順に行う。これらの制御により、外部情報表示装置Aにおいては、パチンコ遊技機1から受信した情報が2R大当りの情報である場合には、所定確率の抽選によって、他の表示データを選択表示する制御が行われる。また、パチンコ遊技機1からの遊技情報が所定時間、例えば300秒無い場合は、そのタイミングで乱数を取得し、この乱数に基づいて表示データを選択する抽選処理が行われる。この為、外部表示装置Aの表示は、アイドリング時間の経過、あるいは2R大当りを契機に攪拌(実際の表示情報と異なること)されるため、不利状態でのリミッタ回数の消費による遊技意欲の低下を抑制することができる。
次に、本発明の第4実施形態について説明する。本実施形態において、遊技機及び付属機器の外観は第1実施形態と同様であるため、同一符号を付して説明を省略する。
図27に、本実施形態の遊技システムを適用した遊技場内の各機器の接続状態を示す。この実施形態では、外部表示装置Aは、パチンコ遊技機1と1対1対応で設けられているものの、パチンコ遊技機1とは直接接続されておらず、各外部表示装置Aは、中央管理装置Dに対して信号を受信可能に接続されている。各パチンコ機1は、遊技場に設置されている中央管理装置Dに向けて、信号を送信可能に接続されており、中央管理装置Dは、これらの信号を受けて、各パチンコ機1の遊技状態等を把握することができるようになっている。つまり、大当り等の発生や、始動口への入賞状態、確率変動の有無などである。同時に、正面扉3の開放等の信号も中央管理装置Dに向けて送信されるようになっており、これらの信号から、中央管理装置Dでは、各パチンコ機での異常あるいは不正行為の発生を認識できるようになっている。これらの信号は、パチンコ機1の外部端子板から送信されるものである。
遊技媒体貸出機Cは、パチンコ機1に隣接して1対1対応で設けられており、各遊技媒体貸出機Cからの信号が、中央管理装置Dに向けて送信されるようになっている。この遊技媒体貸出機Cから中央管理装置に向けて送信される信号は、遊技媒体(遊技球)の貸出を受けるために遊技者が遊技媒体貸出機Cに投入した現金等の有価価値に関するものであり、中央管理装置Dでは、これらの信号を受けることにより、各パチンコ機1についての売り上げを把握できるようになっている。
遊技媒体貸出機Cは、図示していないが、パチンコ遊技機1と電気的に接続されており、所定数の有価価値の投入を受けた場合には、パチンコ機1に信号を送ることによって、パチンコ機1の球払出装置(図示せず)を駆動することによって、所定個数の遊技媒体(遊技球)の貸出動作を行いうるようになっている。この時貸し出される遊技球は、球受容器6に向けて払い出されるようになっている。
各パチンコ機1から中央管理装置に送信された信号は、後述する遊技情報の加工処理を経て、各パチンコ機に対応する外部表示装置Aに向けて送信され、これによって、外部表示装置Aには、各パチンコ機の遊技履歴などの情報が表示されるようになっている。
図28は、本実施形態におけるパチンコ遊技機1と外部情報表示装置Aを接続した状態の電気的ブロック図を示している。第1の実施形態と異なる点は、主制御部110に遊技情報表示抽選部270が設けられており、出力ポート102Aには、遊技情報表示部280が接続されており、また、出力ポート102A、外部端子板290を介して中央管理装置Dが接続されている一方、外部表示装置Aは、直接パチンコ遊技機1とは接続されていない点である。また、中央管理装置Dには、遊技情報加工プログラム600を備えている。
遊技情報表示抽選部270は、遊技情報表示部280に表示する情報を抽選する部分である。遊技情報収集部250に集められた遊技情報は、遊技情報表示抽選部270の抽選を経て、遊技情報表示部280に一定の確率で表示されるようになっている。遊技情報表示部280は、例えば液晶表示器14に隣接して設けられ、現在の遊技状態や、過去の履歴などを表示可能になっている。
管理装置Dに設けられる遊技情報加工プログラム600は、パチンコ機1の外部端子板290からの信号を受けて、遊技情報を加工し、外部情報表示装置Aに向けて送信する働きを行う部分である。
図29に、遊技情報加工プログラム600で行われる情報表示制御処理のフローチャートを示している。中央管理装置には、同時に複数のパチンコ遊技機1からの情報が入力可能になっているが、これらの処理は、それぞれの信号入力に対して並行処理で行われるものである。
まず、ステップS500でパチンコ遊技機1からの遊技情報受信を待機する。情報を受信した場合、ステップS501で対応する台番号のパチンコ遊技機の遊技データを確認する。そして、ステップS502でパチンコ遊技機1の稼働率が特定の基準値以下かどうかを判断する。この特定の基準値は、遊技場内のパチンコ機1の稼働率平均値等が用いられる。NOの場合、ステップS506でそのまま、対応する台番号の外部情報表示装置Aに情報を送信してリターンする。ステップS502の判断がYESの場合、ステップS503に進んで、受信情報が確変大当りかどうかを判断する。確変大当りでない場合は、そのままステップS506に進む。ステップS503の判断がYESの場合、ステップS504に進んで、今回の確変大当り情報によりリミッタ残回数が所定の基準値以下となるかどうかを判断する。この基準値としては、1回あるいは2回程度の数値が設定されている。NOの場合、そのままステップS506に進む。YESの場合、ステップS505に進んでリミッタ残回数分の確変大当り信号と、1回分の通常大当り信号を、対応する台番号の外部表示装置Aに表示する。
この制御により、特に稼働率が低い遊技機においては、リミッタの残回数が少なくなった状態下においては、外部表示装置Aに表示される情報からは、リミッタがリセットされた状態と判断されるため、遊技者の遊技意欲を喚起することができる。さらに、このリセット制御は、中央管理装置Dに設けた抽選手段を用いて所定確率で行うようにしてもよい。
一方、パチンコ遊技機1に設けられた遊技情報表示部280に表示される情報は、図20(b)に示した如き表示抽選テーブルを用いて行われる。このため、外部表示装置Aと、遊技情報表示部280に表示される情報は必ずしも一致するものではないが、このため、遊技者に対しては、表示される情報から実際の遊技状態を推測するという新たな遊技性をも提供することができる。本実施形態では、遊技情報表示抽選部270を主制御部に設けて一定の確率で抽選を行い、表示を行う例を示したが、これに代えて、遊技情報表示抽選部270を副制御部120に設けても良い。この場合は、遊技情報収集部250に集められた情報は、そのまま副制御部120に送信される。そして、副制御部120に設けられた遊技情報表示抽選部270の抽選結果が当選の場合のみ、液晶表示部14に遊技状態あるいは過去の履歴等が割込演出として表示されるようにする。これらの構成によっても、上述の効果を実現することが可能となる。
なお、上述の各実施形態においては、遊技機として、リミッタ機能を有するパチンコ遊技機1について例示したが、本発明はこれに限らず、特定の抽選結果が決定される回数が所定の回数に達したことによって遊技状態が移行する遊技機であれば適用することが可能であり、例えば他の種類の弾球遊技機、及びスロットマシン等の回胴式遊技機であってもよい。
以上、図面を参照してこの発明の実施形態を説明したが、この発明は、図示した実施形態のものに限定されない。図示した実施形態に対して、この発明と同一の範囲内において、あるいは均等の範囲内において、種々の修正や変形を加えることが可能である。
本発明に用いられるパチンコ遊技機1と、遊技媒体貸出機Cと、外部情報表示装置Aとの設置状態を示した外観図である。 本発明の実施形態の遊技システムを適用した遊技場内の各機器の接続状態を示す図である。 本発明の第1実施形態の遊技システムにおける、パチンコ遊技機1と外部情報表示装置Aを接続した状態の電気的ブロック図を示している。 始動口処理のフローである。 スルーゲート処理のフローである。 特別図柄遊技処理のフローである。 大当たりに関するテーブルである。 大当たり遊技処理のフローである。 普通図柄遊技処理のフローである。 普通遊技処理のフローである。 遊技モード状態及び移行図である。 第1遊技モードの制御フローである。 第5遊技モードの制御フローである。 第2遊技モードの制御フローである。 第7遊技モードの制御フローである。 第3遊技モードの制御フローである。 第4遊技モードの制御フローである。 第6遊技モードの制御フローである。 特別図柄変動時間選択テーブルである。 (a)遊技情報加工部の構成の一例を示した図である。(b)送信内容判定テーブルの例を示した図である。 遊技情報加工部で行われる情報送信処理を示したフローチャートである。 遊技情報加工部の構成の他の例を示した図である。 図22の構成例における情報送信処理を示したフローチャートである。 本発明の第2実施形態の遊技システムにおける、パチンコ遊技機1と外部情報表示装置Aを接続した状態の電気的ブロック図を示している。 本発明の第3実施形態の遊技システムにおける、パチンコ遊技機1と外部情報表示装置Aを接続した状態の電気的ブロック図を示している。 本発明の第3実施形態において、情報表示装置Aで行われる情報表示制御処理を示したフローチャートである。 本発明の第4実施形態の遊技システムを適用した遊技場内の各機器の接続状態を示す図である。 本発明の第4実施形態の遊技システムにおける、パチンコ遊技機1と外部情報表示装置A及び中央管理装置Dを接続した状態の電気的ブロック図を示している。 本発明の第4実施形態における、中央管理装置Dによる情報表示制御処理を示したフローチャートである。 (a)データ表示面の一部構成を示した図である。(b)図30(a)の状態から大当りを引きあてること無しに100回転経過した場合の表示を示した図である。(c)図30(a)の状態から大当りを引きあててから100回転経過した場合の表示を示した図である。
符号の説明
1 パチンコ遊技機、5 遊技盤、14 液晶表示部、A 外部情報表示装置、C 遊技媒体貸出機、D 中央管理装置、31 データ表示面、31a 応答表示部、31b 遊技データ表示部

Claims (4)

  1. 遊技状態に関連する当否抽選を行う抽選手段を有する遊技機と、
    遊技機毎に対応して設けられ、該遊技機からの送信データに基づいて、遊技の進行に関して発生する遊技情報の表示を行う遊技情報表示手段を備える遊技用装置と、
    遊技場に設けられ、前記遊技機で発生した遊技情報を管理する遊技場管理装置と、
    からなり、
    前記遊技機は、前記抽選手段による抽選結果が所定の結果となる特定抽選結果が、所定回数連続して発生する事に基づいて、発生後遊技状態を特定の遊技状態に移行させる遊技状態移行手段と、
    前記遊技場管理装置に向けて、前記遊技情報を送信する遊技情報送信手段と、
    を有する遊技システムであって、
    前記遊技機、前記遊技用装置及び遊技場管理装置の少なくとも何れか1には、前記遊技情報を加工する遊技情報加工手段と、加工された情報の送信を制御する情報送信制御手段と、を設け、
    前記遊技情報加工手段は、
    前記抽選手段により前記特定抽選結果が選ばれた場合において、前記遊技情報として所定の確率で前記特定抽選結果とは異なる抽選結果に対応した疑似遊技情報を生成する疑似遊技情報生成手段と、
    該疑似遊技情報生成手段による疑似遊技情報の出力により前記特定の遊技状態への移行時期を秘匿する遊技状態移行時期秘匿手段と、
    を含み、
    前記情報送信制御手段は、前記遊技用装置において前記遊技情報加工手段による表示を行い、一方、前記遊技場管理装置には真実の情報が送信されるべく制御することを特徴とする遊技システム。
  2. 遊技者の操作による所定の契機に基づいて抽選を行う抽選手段を備え、
    該抽選手段による抽選結果が所定の結果となる特定抽選結果が、所定回数連続して発生する事に基づいて、発生後遊技状態を特定の遊技状態に移行させる遊技状態移行手段と、
    を備え、
    遊技機毎に対応して設けられ、該遊技機からの送信データに基づいて、遊技の進行に関して発生する遊技情報の表示を行う遊技情報表示手段を備える遊技用装置と通信可能に接続された遊技機であって、
    前記遊技情報を加工する遊技情報加工手段と、該遊技情報加工手段により加工された情報の送信を制御する情報送信制御手段と、を設け、
    前記遊技情報加工手段は、
    前記抽選手段により前記特定抽選結果が選ばれた場合において、前記遊技情報として所定の確率で前記特定抽選結果とは異なる抽選結果に対応した疑似遊技情報を生成する疑似遊技情報生成手段と、
    該疑似遊技情報生成手段による疑似遊技情報の出力により前記特定の遊技状態への移行時期を秘匿する遊技状態移行時期秘匿手段と、
    を有する
    ことを特徴とする遊技機。
  3. 前記疑似遊技情報生成手段は、
    乱数を発生する情報送信用乱数発生手段と、
    前記情報送信用乱数発生手段により発生された乱数を特定の情報を受信したタイミングで取得する情報送信用乱数取得手段と、
    前記情報送信用乱数取得手段により取得される乱数値と送信情報を所定の関係で対応させた送信情報テーブルを記憶した送信情報テーブル記憶手段と、
    前記乱数取得手段により取得される乱数値と前記送信情報テーブル記憶手段とに記憶されている情報に基づいて送信する情報を決定する送信情報判定手段と、
    を含んでなる請求項2記載の遊技機。
  4. 前記疑似遊技情報生成手段は、
    前記送信情報テーブル記憶手段に記憶される送信情報テーブルとして複数のテーブルを有し、送信する情報の決定に用いるテーブルを切り替える情報送信抽選確率切替手段を有する請求項3記載の遊技機。
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