JP2014138798A - 弾球遊技機 - Google Patents

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JP2014138798A JP2013263160A JP2013263160A JP2014138798A JP 2014138798 A JP2014138798 A JP 2014138798A JP 2013263160 A JP2013263160 A JP 2013263160A JP 2013263160 A JP2013263160 A JP 2013263160A JP 2014138798 A JP2014138798 A JP 2014138798A
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Satoshi Seya
聡 瀬谷
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TAIYO ELECTRIC CO
Taiyo Elecs Co Ltd
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TAIYO ELECTRIC CO
Taiyo Elecs Co Ltd
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Abstract

【課題】遊技の進行する過程を多様にすることにより、斬新な遊技性を実現することが可
能な弾球遊技機を提供する。
【解決手段】遊技球の払い出しが多く、かつ終了後は開放延長期間が設定される確率が高
い有利大当り遊技を実行する弾球遊技機であって、前記有利大当り遊技は、開放延長期間
中に開始され易く、開放延長期間でも高確率状態でもない通常状態中では、前記有利大当
り遊技を開始させることが可能であり、通常状態中から開放延長が行われていない状態で
かつ高確率状態である潜伏状態に移行すると、開放延長期間に移行しない限りは該有利大
当り遊技が開始されないこととしている。
【選択図】図26

Description

本発明は、遊技盤面上に遊技球を発射して遊技を行う弾球遊技機に関する。
閉鎖状態と開放状態に切り換え可能な始動口に遊技球が入球すると、図柄表示装置で図
柄の変動表示が開始され、所定の当り図柄が停止表示された場合には、所定量の遊技媒体
を払い出す当り遊技を実行する遊技機が知られている。また、このような遊技機では、図
柄表示装置にて当り図柄が通常の確率で停止表示される遊技状態(通常確率状態)と、当
り図柄が通常の確率よりも高い確率で停止表示される遊技状態(高確率状態)とが設けら
れている。そして、当り遊技が終了すると、その当り遊技の実行契機となった当り図柄の
種類(当り遊技の種類)に応じて、高確率状態または通常確率状態の何れかの遊技状態を
設定して図柄を変動表示させる遊技が開始されるようになっている。
また、このような遊技機では、当り遊技の終了後に、始動口が開放状態となる開放時間
を長くする開放延長機能を作動させることが知られている(特許文献1)。また、近年で
は、開放延長機能が作動することで、通常の当たり遊技に比べて大入賞口の開放時間が長
い「有利な当り遊技(出球の多い当り遊技)」の実行割合を高め、遊技興趣を高めること
も知られている。
特開2004−33636号公報
しかしながら、従来の遊技機では、上述のように「有利な当り遊技」の実行割合を高め
るまでの遊技進行過程に斬新さがなく、遊技者の遊技興趣を十分に高めているとは言い難
いという問題がある。
この発明は、従来の遊技機が有する上述した課題を解決するためになされたものであり
、「有利な当り遊技」の実行割合を高めるまでの遊技進行過程を多様化して遊技興趣を高
める遊技機の提供を目的とする。
上述した課題の少なくとも一部を解決するために、本発明の弾球遊技機は次の構成を採
用した。すなわち、
遊技球が入球可能な第1始動口と、
遊技球が入球可能な開放状態と、遊技球が入球不能な状態とに切り換え可能な第2始動
口と、
前記第1始動口に遊技球が入球したことに基づいて、第1図柄を変動表示させる第1図
柄表示手段と、
前記第2始動口に遊技球が入球したことに基づいて、第2図柄を変動表示させる第2図
柄表示手段と、
前記第1図柄または前記第2図柄が当り態様で停止表示することに基づいて、当り遊技
として、第1当り遊技、または、前記第1当り遊技よりも遊技者に有利な第2当り遊技を
実行する当り遊技実行手段と、
前記第2始動口を前記開放状態にする時間を延長する開放延長機能を作動させる開放延
長機能作動手段とを備え、
前記第2図柄が当り態様で停止表示する場合には、前記第1図柄が当り態様で停止表示
する場合よりも、前記第2当り遊技が実行される可能性が高い弾球遊技機において、
前記当り態様が停止表示する当り確率が通常の確率よりも高い高確率であって、前記開
放延長機能を作動させる特別状態を発生させる特別状態発生手段と、
前記当り確率が前記高確率であって、前記開放延長機能を作動させない非特別状態を発
生させる非特別状態発生手段と、を備え、
前記特別状態発生手段は、前記当り確率が前記通常の確率であって前記開放延長機能が
作動していない通常状態にて、前記第1図柄が第1の当り態様で停止表示して前記当り遊
技が実行されることに基づいて、前記特別状態を発生させ、
前記非特別状態発生手段は、前記通常状態にて、前記第1図柄が第2の当り態様で停止
表示して前記当り遊技が実行されることに基づいて、前記非特別状態を発生させるもので
あり、
前記非特別状態は、所定の終了条件が成立することに基づいて終了し、
前記非特別状態にて前記第1図柄が何れの当り態様で停止表示して前記当り遊技が実行
された場合であっても、前記特別状態が発生しないことを特徴とする。
また、本明細書において、参考的に開示する参考発明では、
遊技球が入球可能な開放状態と、遊技球が入球不可能な閉鎖状態とに切り換え可能な始
動口と、
前記始動口に遊技球が入球したことを契機として図柄を変動表示させた後、当り図柄ま
たは外れ図柄の何れかで停止表示させる図柄表示手段と、
前記図柄表示手段で前記当り図柄が停止表示されると、大入賞口を第1の開放時間に亘
って開放状態にする第1当り遊技と、前記大入賞口を前記第1の開放時間よりも長い第2
の開放時間に亘って開放状態にする第2当り遊技とのいずれかを実行する当り遊技実行手
段と、
前記第1当り遊技または前記第2当り遊技の終了後に、前記当り図柄の停止表示を契機
とする前記第2当り遊技の実行割合を、前記第1当り遊技または前記第2当り遊技の実行
前に比べて高くする実行割合変更手段と、
前記第1当り遊技または前記第2当り遊技の終了後における前記実行割合変更手段の作
動制御を行う当り後制御手段と、を有する弾球遊技機において、
前記当り後制御手段は、
前記実行割合変更手段が作動しない通常状態で前記当り図柄のうち特定当り図柄が停止
表示されると、前記第1当り遊技または前記第2当り遊技の終了後に、前記実行割合変更
手段を第1の期間に亘って作動させる特別状態を発生させる第1の特別状態発生手段と、
前記通常状態で前記当り図柄のうち非特定当り図柄が停止表示されると、前記第1当り
遊技または前記第2当り遊技の終了後に、前記実行割合変更手段を作動させない非特別状
態を発生させる非特別状態発生手段と、
前記非特別状態で前記特定当り図柄および前記非特定当り図柄の何れかが停止表示され
ると、前記第1当り遊技または前記第2当り遊技の終了後に、前記非特別状態を再び発生
させる非特別状態再発生手段と、
前記非特別状態で前記当り図柄のうちチャンス当り図柄が停止表示されると、前記第1
当り遊技または前記第2当り遊技の終了後に、前記実行割合変更手段を前記第1の期間よ
りも短い第2の期間に亘って作動させるチャンス状態を発生させるチャンス状態発生手段
と、
前記チャンス状態で前記当り図柄が停止表示されると、該停止表示された当り図柄の種
類にかかわらず、前記第1当り遊技または前記第2当り遊技の終了後に、前記特別状態を
発生させる第2の特別状態発生手段と、
を備えることを特徴とする。
以上のような構成を有する参考発明の弾球遊技機においては、遊技状態が「特別状態」
にあるときに、最も長い期間に亘り第2当り向上手段が作動することとなる。すなわち、
特別状態では、長期に亘って第2当り向上手段が作動するため、有利な当り遊技が高い確
率で実行されることになり、遊技興趣を他の状態に比べて最も高めることができる。そし
て、この特別状態へは、通常状態で特定当り図柄が停止表示されることで移行する「最短
移行経路による遊技進行制御」と、通常状態で非特定当り図柄が停止表示された後に、特
別状態に移行できない非特別状態に一旦移行し、その非特別状態でチャンス当り図柄が停
止表示されることで、特別状態への移行可能性が他の状態よりも高い一定期間のチャンス
状態に移行し、そのチャンス状態で何れかの当り図柄が停止表示されることで必ず特別状
態に移行する「複数移行経路による遊技進行制御」とによって制御される。すなわち、遊
技者にとって最も有利な特別状態に移行するまでの遊技進行パターンが複数通りある斬新
な遊技性を実現することができ、遊技者の遊技興趣を高めることが可能となる。
特に、「複数移行経路による遊技進行制御」では、何れの当り図柄が停止表示されても
特別状態に移行することができなくなる「非特別状態」を介して遊技が進行することで、
非特別状態に限り遊技者の期待の対象を「特別状態への移行」でなく、特別状態に移行す
る可能性が他の状態に比べて高い「チャンス状態への移行」にシフトさせることができる
。すなわち、「複数移行経路による遊技進行制御」では、遊技進行過程における遊技者の
期待の対象を各遊技状態に応じて変化するという斬新な遊技性を実現することができ、遊
技者の遊技興趣を効果的に高めることが可能となる。
また、上述した参考発明の弾球式遊技機は、
前記チャンス状態発生手段は、
前記非特別状態で前記チャンス当り図柄として第1のチャンス当り図柄が停止表示され
ると、前記第1当り遊技または前記第2当り遊技の終了後に、前記当り図柄が停止表示さ
れる当り確率が前記通常状態と同じである第1チャンス状態を発生させ、
前記チャンス当り図柄として第2のチャンス当り図柄が停止表示すると、前記第1当り
遊技または前記第2当り遊技の終了後に、前記当り確率が前記通常状態よりも高い第2チ
ャンス状態を発生させることとしてもよい。
このように特別状態への移行可能性の異なる複数のチャンス状態を設けることで、特別
状態に移行するまでの遊技進行パターンをさらに多彩にでき、上記遊技性を一層効果的に
実現できる。
また、上述した参考発明の弾球式遊技機は、
前記当り後制御手段は、
前記第1チャンス状態でいずれの前記当り図柄も停止表示されずに前記第2の期間が経
過したときに、前記通常状態を発生させる通常状態発生手段と、
前記第2チャンス状態でいずれの前記当り図柄も停止表示されずに前記第2の期間が経
過したときに、前記非特別状態を発生させる第2の非特別状態発生手段を備えることとし
てもよい。
こうすると、チャンス状態終了後に移行可能な遊技状態が様々になり、特別状態に移行
するまでの遊技進行パターンをさらに多彩にでき、上記遊技性を一層効果的に実現できる
本発明によれば、「有利な当り遊技」の実行割合を高めるまでの遊技進行過程を多様化
して遊技興趣を高める斬新な遊技性を実現することが可能となる。
本実施例のパチンコ機の正面図である。 遊技盤の盤面構成を示す説明図である。 大入賞装置および第2始動口装置を拡大して示す図である。 第1図柄表示装置および第2図柄表示装置の構成を示す説明図である。 演出表示装置の大型表示部の画面構成を示す説明図である。 本実施例の遊技機における制御回路の構成を示したブロック図である。 普通図柄表示部の表示態様を示した説明図である。 第1特別図柄あるいは第2特別図柄が変動表示する特別図柄を示した説明図である。 本実施例のパチンコ機に設定されている7種類の大当り遊技を説明するための説明図である。 演出表示装置で行われる演出の一態様を例示した説明図である。 遊技制御処理を示すフローチャートである。 特図保留関連処理を示すフローチャートである。 特別図柄遊技処理の前半部分を示したフローチャートである。 特別図柄遊技処理の後半部分を示したフローチャートである。 特図変動表示処理の前半部分を示したフローチャートである。 特図変動表示処理の後半部分を示したフローチャートである。 大当り抽選テーブルを例示した説明図である。 大当り図柄決定テーブルを概念的に示した説明図である。 大当り遊技決定処理を示すフローチャートである。 第1始動口への入球に基づいた大当り遊技決定テーブルを例示した説明図である。 第2始動口への入球に基づいた大当り遊技決定テーブルを例示した説明図である。 変動パターンテーブルを例示した説明図である。 大当り遊技処理を示すフローチャートである。 大当り終了時処理を示すフローチャートである。 各始動口への入球に基づいて各遊技状態中に当選可能な大当り遊技を大当り図柄毎に示した説明図である。 本実施例のパチンコ機の遊技の進行する過程を概念的に示した説明図である。 サブ制御基板のCPUによって実行される遊技演出処理のフローチャートである。 図柄変動演出開始処理の前半部分を示したフローチャートである。 図柄変動演出開始処理を後半部分を示したフローチャートである。 図柄変動演出停止処理の前半部分を示したフローチャートである。 図柄変動演出停止処理を後半部分を示したフローチャートである。 大当り遊技演出処理を示すフローチャートである。 大当り遊技演出処理を示すフローチャートである。 大当り遊技演出処理を示すフローチャートである。 大当り遊技演出処理を示すフローチャートである。 大当り遊技演出処理を示すフローチャートである。 潜伏状態用の演出を例示した図である。 チャンス期間用の演出を例示した図である。 ラッシュ期間用の演出を例示した図である。
以下では、上述した本願発明の内容を明確にするために、次のような順序に従って実施
例を説明する。
A.パチンコ機の装置構成:
A−1.装置前面側の構成:
A−2.遊技盤の構成:
A−3.制御回路の構成:
B.遊技の概要:
C.制御の概要:
C−1.遊技制御処理:
C−2.特図保留関連処理:
C−3.特別図柄遊技処理:
C−4.大当り遊技処理:
D.本実施例のパチンコ機の遊技性:
E.遊技演出処理:
A.パチンコ機の装置構成 :
A−1.装置前面側の構成 :
以下、本願発明の実施例について図面を用いて説明する。なお、以下では、特別図柄の
変動表示の終了に伴い当り図柄が停止表示され、これを契機に当り遊技が開始されるタイ
プ(いわゆるセブン機タイプ)の弾球遊技機(以下、単にパチンコ機という)に本願発明
を適用した実施例について説明する。
図1は、本実施例のパチンコ機1の正面図である。図1に示すように、パチンコ機1の
前面部は、大きくは、前面枠4、上皿部5、下皿部6、遊技盤10などから構成されてい
る。なお、図1では遊技盤10の詳細な図示を省略している。前面枠4は、図示しない中
枠3に取り付けられており、中枠3は図示しない本体枠2に取り付けられている。中枠3
はプラスチック材料で成形されており、本体枠2の内側に取り付けられている。本体枠2
は、木製の板状部材を組み立てて構成された略長方形の枠体であり、パチンコ機1の外枠
を形成している。前面枠4の一端は、中枠3に対して回動可能に軸支されており、中枠3
の一端は本体枠2に対して回動可能に軸支されている。遊技盤10は、中枠3の前面側に
着脱可能に取り付けられており、その前面側が前面枠4で覆われている。
前面枠4は、プラスチック材料で成形されており、略中央部には、円形状の窓部4aが
形成されている。この窓部4aにはガラス板等の透明板が嵌め込まれており、奥側に配置
される遊技盤10の盤面が視認可能となっている。また、前面枠4には、遊技効果を高め
るための各種ランプ類4b〜4fが設けられている。前面枠4の下方には、上皿部5が設
けられており、上皿部5の下方には下皿部6が設けられている。また、前面枠4には、上
皿部5の側方にスピーカー5yが設けられている。スピーカー5yからは遊技の進行に応
じた演出に必要な音声が出力される。また、前面枠4の右側には施錠装置9が設けられて
おり、前面枠4の左側にはプリペイドカード式の球貸装置13(CRユニット)が設けら
れている。
上皿部5には、皿状の凹部と、凹部を取り巻くように形成された皿外縁部5aとが設け
られている。遊技球は、上皿部5に形成された凹部に投入されて、発射装置ユニット12
(図6参照)に供給される。また、皿外縁部5aには、遊技球の球貸スイッチ5b、返却
スイッチ5c、投入した遊技球を排出するための排出ボタンなど、各種のボタン類が設け
られている。また、上皿5の前面側には、操作スイッチSWが設けられている。遊技者は
、操作スイッチSWを押すことによって、遊技の演出に登場するキャラクタや遊技条件を
選択するなど、遊技の進行に介入することが可能となっている。
下皿部6には、パチンコ機1の内部から遊技球を排出するための排出口6aが設けられ
ており、排出された遊技球は下皿部6内に貯留される。下皿部6の右端には発射ハンドル
8が設けられている。発射ハンドル8には、遊技者がハンドルに触れていることを検出す
るタッチスイッチ8aが設けられている。発射ハンドル8の回転軸は、下皿部6の奥側に
搭載された図示しない発射装置ユニット12に接続されており、遊技者が発射ハンドル8
を回転させると、その動きが発射装置ユニット12に伝達され、ユニットに内蔵された図
示しない発射モータが回転して、回転角度に応じた強さで遊技球が発射される。発射ハン
ドル8の左側面には、遊技者が操作して遊技球の発射を一時的に停止する発射停止スイッ
チ8bが配置されている。
A−2.遊技盤の構成 :
図2は、遊技盤10の盤面構成を示す説明図である。前述したように、遊技盤10は中
枠3の前面側に着脱可能に取り付けられている。図2に示すように、遊技盤10の中央に
は、外レール14と内レール15とによって囲まれた略円形状の遊技領域11が形成され
ている。
遊技領域11の略中央には中央装置26が設けられている。中央装置26のほぼ中央に
は、演出表示装置27が設けられている。演出表示装置27は、液晶画面である大型表示
部27Lおよび小型表示部27Sを搭載しており、識別図柄や背景図柄などの種々の演出
図柄を変動表示した後、停止表示することが可能となっている。演出表示装置27で行わ
れる各種の演出については後述する。尚、大型表示部27Lおよび小型表示部27Sは、
液晶画面である必要はなく、LEDが羅列されたドットマトリックス式の表示部であって
も良い。
演出表示装置27の左斜め下方には第1図柄表示装置28が設けられ、演出表示装置2
7の右斜め下方には第2図柄表示装置32が設けられている。このうち、演出表示装置2
7の左下方に設けられた第1図柄表示装置28では、普通図柄や第1特別図柄を変動停止
表示することが可能となっており、演出表示装置27の右下方に設けられた第2図柄表示
装置32では、第2特別図柄を変動表示することが可能となっている。第1図柄表示装置
28や、第2図柄表示装置32の詳細な構成については後述する。尚、以下では、第1特
別図柄を単に「第1特図」と表記し、第2特別図柄を単に「第2特図」と表記することが
あるものとする。
演出表示装置27の下方には第1始動口17が設けられている。第1始動口17には、
上方に向けて開口された固定式の入球口であり、遊技球が常時入球可能である。また、第
1始動口17の内部には、第1始動口17に遊技球が入球したことを検出する第1始動口
スイッチ17sが設けられている。
第1始動口17の下方にはアウト口48が設けられ、そのアウト口48の下部にはバッ
ク球防止部材58が設けられている。バック球防止部材58は、発射装置ユニット12に
よって発射された遊技球が遊技領域11に到達せず戻ってきた場合に再び発射位置に戻る
ことを防止する機能を有している。
遊技領域11の右側の領域には、普通図柄作動ゲート37が設けられており、これらの
ゲートの内部には、遊技球の通過を検出するゲートスイッチ37sが設けられている。ま
た、遊技領域11の左側の領域には、ランプ風車24が設けられている。これら各遊技装
置の間および周辺には、多数の障害釘23が設けられている。また、遊技領域11におけ
る普通図柄作動ゲート37の下方には、大入賞装置31が設けられており、さらにその下
方には第2始動口装置18が設けられている。
図3(a)は、大入賞装置31を拡大して示す図である。図3(a)に示すように、大
入賞装置31は、側方に(大型表示部27L側に)向けて開口された大入賞口31dや、
大入賞口31dを開閉するための開閉部材31e、開閉部材31eを動作させる大入賞口
ソレノイド31m(図6参照)などから構成されている。後述する大当り遊技が開始され
ると、大入賞装置31が作動を開始して大入賞口ソレノイド31mにより開閉部材31e
が直立した状態(図中破線で示す状態)から大型表示部27L側に開動作され(側方に回
転し)、大入賞口31dが開放状態となり、遊技球が高い確率で大入賞口31dに入球可
能となる。また、大入賞口31dの内部には、開放状態となった大入賞口31dに入球し
た遊技球を検出する大入賞口スイッチ31sが設けられている。
図3(b)は、第2始動口装置18を拡大して示す図である。図3(b)に示すように
、第2始動口装置18は、側方に(大型表示部27L側に)向けて開口された第2始動口
18dや、第2始動口18dを開閉するための開閉部材18e、開閉部材18eを動作さ
せる第2始動口ソレノイド18m(図6参照)などから構成されている。後述する所定の
条件が成立すると、第2始動口装置18が作動を開始して第2始動口ソレノイド18mに
より開閉部材18eが直立した状態(図中破線で示す状態)から大型表示部27L側に開
動作され(側方に回転し)、第2始動口18dが開放状態となる。すなわち、前述の第1
始動口17へは入球が常時可能なのに対して、第2始動口18dへの入球は、所定の条件
が成立して第2始動口18dが開放状態になったときに入球が可能となる。また、第2始
動口18dの内部には、開放状態となった第2始動口18dに入球した遊技球を検出する
第2始動口スイッチ18sが設けられている。
図4は、本実施例のパチンコ機1に搭載された第1図柄表示装置28および第2図柄表
示装置32の構成を示す説明図である。図4(a)は第1図柄表示装置28を表しており
、図4(b)は第2図柄表示装置32を表している。初めに第1図柄表示装置28の構成
について説明する。図4(a)示されているように、本実施例の第1図柄表示装置28は
、略矩形の領域内に12個の小さな発光ダイオード(LED)が組み込まれて構成されて
いる。これら12個のLEDのうちの、3個のLEDは普通図柄表示部29を構成してお
り、残りの9個のLEDは第1特別図柄表示部30を構成している。更に、普通図柄表示
部29は、普通図柄を表示するための1個のLED(以下、普通図柄LED29aと呼ぶ
)と、普通図柄の保留数を表示するための2個のLED(以下、普図保留表示LED29
bと呼ぶ)とから構成されている。また、第1特別図柄表示部30は、第1特別図柄を表
示するための7個のLED(以下、第1特別図柄LED30aと呼ぶ)と、第1特別図柄
の保留数を表示するための2個のLED(以下、第1特図保留表示LED30bと呼ぶ)
とから構成されている。本実施例の第1図柄表示装置28が、これら12個のLEDを用
いて、普通図柄や、第1特別図柄、更にはこれら図柄の保留数を表示する様子については
後述する。尚、以下では、第1特別図柄(第1特図)の保留を「第1特図保留」と呼び、
第1特図の保留数を「第1特図保留数」とも表記する。
図4(b)に示した第2図柄表示装置32は、上述した第1図柄表示装置28に対して
普通図柄表示部29を取り除いた構成となっている。すなわち、第2図柄表示装置32に
は、9個のLEDから構成される第2特別図柄表示部33が設けられており、そのほぼ中
央に設けられた7個のLEDは、第2特別図柄を表示するためのLED(以下、第2特別
図柄LED33aと呼ぶ)であり、残りの2個のLEDは、第2特別図柄の保留数を表示
するためのLED(以下、第2特図保留表示LED33bと呼ぶ)となっている。このよ
うな第2図柄表示装置32の表示内容についても後述する。尚、以下では、第2特別図柄
(第2特図)の保留を「第2特図保留」と呼び、第2特図の保留数を「第2特図保留数」
とも表記する。
図5は、本実施例のパチンコ機1に搭載された演出表示装置27の大型表示部27Lの
画面構成を示す説明図である。前述したように、演出表示装置27の大型表示部27Lに
は、3つの識別図柄27a,27b,27cと、その背景の背景図柄27dが表示されて
いる。このうち、3つの識別図柄27a,27b,27cは、図4に示した第1特別図柄
表示部30あるいは第2特別図柄表示部33で第1特別図柄あるいは第2特別図柄が変動
表示されることに合わせて種々の態様で変動表示され、遊技を演出する。
A−3.制御回路の構成 :
次に、本実施例のパチンコ機1における制御回路の構成について説明する。図6は、本
実施例のパチンコ機1における制御回路の構成を示したブロック図である。図示されてい
るようにパチンコ機1の制御回路は、多くの制御基板や、各種基板、中継端子板などから
構成されているが、その機能に着目すると、遊技の基本的な進行や賞球に関わる当否につ
いての制御を司る主制御基板200と、演出図柄やランプや効果音を用いた遊技の演出の
制御を司るサブ制御基板220と、サブ制御基板220の制御の下で演出表示装置27の
具体的な制御を行う演出制御基板230と、貸球や賞球を払い出す動作の制御を司る払出
制御基板240と、遊技球の発射に関する制御を司る発射制御基板260などから構成さ
れている。これら制御基板は、各種論理演算および算出演算を実行するCPUや、CPU
で実行される各種プログラムやデータが記憶されているROM、プログラムの実行に際し
てCPUが一時的なデータを記憶するRAMなど、種々の周辺LSIがバスで相互に接続
されて構成されている。また、図6中に示した矢印の向きは、データあるいは信号を入出
力する方向を表している。尚、図6では、主制御基板200に搭載されたCPU201や
ROM202、RAM203、サブ制御基板220に搭載されたCPU221、ROM2
22、RAM223のみが図示されている。
図示されているように主制御基板200は、第1始動口スイッチ17sや、第2始動口
スイッチ18s、大入賞口スイッチ31s、ゲートスイッチ37sなどから遊技球の検出
信号を受信して、遊技の基本的な進行や賞球に関わる当否を決定した後、サブ制御基板2
20や、払出制御基板240、発射制御基板260などに向かって、各種の動作を指令す
るコマンドを送信する。また、主制御基板200には、第2始動口装置18の第2始動口
18dに設けられた開閉部材18eを開閉させるための第2始動口ソレノイド18mや、
大入賞口31dを開閉させるための大入賞口ソレノイド31m、更には、第1図柄表示装
置28や第2図柄表示装置32などが中継端子板を介して接続されており、これら各種ソ
レノイド18m,31m、第1図柄表示装置28、および第2図柄表示装置32に向かっ
て信号を出力することにより、これらの動作の制御も行う。
サブ制御基板220は、主制御基板200からの各種コマンドを受信すると、コマンド
の内容を解析して、その結果に応じた遊技の演出を行う。すなわち、前述した演出表示装
置27の表示制御を行う演出制御基板230に対して表示内容を指定するコマンドを送信
したり、スピーカー5yを駆動するアンプ基板224、装飾用の各種LEDやランプを駆
動する装飾駆動基板226に駆動信号を出力したりすることにより、遊技の演出を行う。
払出制御基板240は、いわゆる貸球や賞球の払い出しに関する各種の制御を司ってい
る。例えば、遊技者が前述した上皿部5に設けられた球貸スイッチ5bや返却スイッチ5
cを操作すると、この信号は、球貸表示基板242から中継端子板を介して、球貸装置1
3に伝達される。球貸装置13は、払出制御基板240とデータを通信しながら、貸球の
払い出しを行う。また、主制御基板200が賞球の払出コマンドを送信すると、このコマ
ンドを払出制御基板240が受信して、払出モータ109mに駆動信号を出力することに
よって賞球の払い出しが行われる。
B.遊技の概要 :
次に、上述した構成を有する本実施例のパチンコ機1で行われる遊技の概要について簡
単に説明しておく。
本実施例のパチンコ機1では、次のようにして遊技が行われる。先ず、遊技者が上皿部
5の凹部に遊技球を投入して発射ハンドル8を回転させると、上皿部5に投入された遊技
球が、1球ずつ発射装置ユニット12に供給されて、図2を用いて前述した遊技領域11
に発射される。遊技球を打ち出す強さは、発射ハンドル8の回転角度によって調整するこ
とが可能となっており、遊技者は発射ハンドル8の回転角度を変化させることによって、
遊技球の狙いを付けることができる。
発射した遊技球が、遊技領域11の右に設けられた普通図柄作動ゲート37を通過する
と、演出表示装置27の左下方に設けられた第1図柄表示装置28において普通図柄の変
動表示が開始される。図4を用いて前述したように、第1図柄表示装置28には普通図柄
表示部29が設けられており、普通図柄表示部29には、普通図柄LED29aおよび普
図保留表示LED29bが搭載されている。このうち、普通図柄LED29aを用いて普
通図柄の変動表示を行う。
図7(a)は、普通図柄が変動表示する様子を概念的に示した説明図である。本実施例
のパチンコ機1では、普通図柄LED29aの点滅を繰り返すことによって、普通図柄の
変動表示を行う。図7では、普通図柄LED29aが点灯している状態を放射状の実線で
表し、消灯している状態を破線で表している。そして、予め定められた時間だけ点滅を繰
り返した後、普通図柄の当り図柄が停止表示されると(普通図柄LED29aが点灯状態
で停止すると)、第2始動口装置18の第2始動口18dが所定の開放時間だけ開放状態
となる。また、普通図柄の外れ図柄が停止表示されると(普通図柄LED29aが消灯状
態で停止すると)、第2始動口18dが開放することはない。また、普通図柄の変動表示
中に遊技球が普通図柄作動ゲート37を通過した場合は、この遊技球の通過が普通図柄の
保留(普図保留)として蓄えられて、現在の普通図柄の変動表示が終了した後に、新たに
変動表示が行われる。普図保留は最大4個まで蓄えることが可能となっており、蓄えられ
ている普通図柄の保留数(普図保留数)は、普図保留表示LED29bによって表示され
る。
図7(b)は、第1図柄表示装置28に設けられた普図保留表示LED29bによって
普図保留数が表示される様子を示した説明図である。普図保留が無い場合(すなわち、普
図保留が0個の場合)は、2個の普図保留表示LED29bは何れも消灯している。普図
保留が1個の場合は、向かって左側の普図保留表示LED29bは消灯したままで、右側
の普図保留表示LED29bが点灯する。普図保留が2個になると、今度は、右側の普図
保留表示LED29bに加えて左側の普図保留表示LED29bが点灯する。次いで、普
図保留が3個になると、右側の普図保留表示LED29bが点滅し、左側の普図保留表示
LED29bが点灯する。更に普図保留が増加して上限値である4個になると、左右の普
図保留表示LED29bが点滅した状態となる。このように普通図柄表示部29では、2
個の普図保留表示LED29bを点灯、消灯、あるいは点滅させることによって、0個か
ら4個までの普図保留数を表示することが可能である。
また、図4(a)を用いて前述したように、第1図柄表示装置28には、第1特別図柄
表示部30が設けられており、第1特別図柄(第1特図)を変動表示可能となっている。
更に、図4(b)に示したように、第2図柄表示装置32に設けられた第2特別図柄表示
部33では、第2特別図柄(第2特図)を変動表示可能となっている。このうち、第1特
別図柄は第1始動口17に対応し、第2特別図柄は第2始動口18dに対応している。第
1特別図柄あるいは第2特別図柄は、それぞれ対応する始動口に遊技球が入球すると、対
応する特別図柄表示部(第1特別図柄表示部30あるいは第2特別図柄表示部33)の7
個のLEDの点滅表示することで、変動表示が開始される。また、前述したように第1特
別図柄表示部30および第2特別図柄表示部33は、何れも同様な構成をしており、従っ
て、第1特別図柄も第2特別図柄も同様な態様で変動表示を行う。
また、第1始動口17あるいは第2始動口18dに遊技球が入球したにも拘わらず、直
ちには対応する特別図柄での変動表示を開始できない場合(例えば、何れかの特別図柄が
変動表示中であった場合、あるいは大当り遊技中であった場合など)には、第1始動口1
7への入球は第1特別図柄の保留(第1特図保留)として蓄えられ、第2始動口18dへ
の入球は第2特別図柄の保留(第2特図保留)として蓄えられる。そして、第1特図保留
の個数(第1特図保留数)については第1特図保留表示LED30bによって表示され、
第2特図保留の個数(第2特図保留数)については第2特図保留表示LED33bによっ
て表示される。第1特図保留表示LED30bあるいは第2特図保留表示LED33bを
用いて特別図柄の保留数を表示する態様は、図6(a)に示した普図保留表示LED29
bの場合と全く同様であるため、ここでは説明は省略する。
図8は、第1特別図柄あるいは第2特別図柄の停止表示態様を概念的に示した説明図で
ある。図4を用いて前述したように、第1特別図柄表示部30および第2特別図柄表示部
33の何れも7個のLEDによって構成されており、これらを点滅させて第1特別図柄あ
るいは第2特別図柄を変動表示し、その後に7個のLEDを特定の態様で点灯させて第1
特別図柄あるいは第2特別図柄(以下、まとめて「特別図柄」とも表記する)の停止図柄
を表示する。図8に示されているように、本実施例のパチンコ機1では、第1特別図柄あ
るいは第2特別図柄の停止図柄(7個のLEDの特定の点灯態様)として、「ア」〜「エ
」の4通りの大当り図柄と、2通りの外れ図柄が設けられている。
第1図柄表示装置28および第2図柄表示装置32では、それぞれ7個のLED(第1
特別図柄LED30aおよび第2特別図柄LED33a)を所定の変動時間にわたって点
滅させることによって特別図柄の変動表示を行い、所定の変動時間が経過すると、いずれ
かの停止図柄を停止表示する。そして、何れかの大当り図柄が停止表示されると、大当り
遊技が開始される。大当り遊技は、大入賞口31dが開放状態となった後に閉鎖状態とな
るまでのラウンド遊技が、複数回繰り返されるように構成されている。本実施例のパチン
コ機1では、大当り遊技として、7種類の大当り遊技「A」〜「G」が設定されている。
詳しくは後述するが、7種類の大当り遊技のうち何れの大当り遊技を開始するかは、「大
当り図柄が第1特別図柄または第2特別図柄の何れの停止図柄として停止表示されたか」
や、「大当り図柄が停止表示された際の遊技状態」、「停止表示された大当り図柄の種類
」に応じて決定される。以下、これら7種類の大当り遊技「A」〜「G」について簡単に
説明しておく。
図9は、本実施例のパチンコ機1に設定されている7種類の大当り遊技を説明するため
の説明図である。7種類の大当り遊技は、「大入賞口の開放時間の長短」および「大当り
遊技終了後の当り確率の設定状況(大当り遊技が終了した後に高確率の遊技状態になるか
通常確率の遊技状態になるか)」、「大当り遊技が終了した後の開放延長期間の設定状況
」によって区別されている。詳しくは後述するが、「大入賞口の開放時間の長短」とは
、大入賞口31dが1回開放するあたりの(1ラウンド遊技の)開放時間として「長時間
」が設定されるか、長時間よりも短い「短時間」が設定されるか、ということである。す
なわち、本実施例の大当り遊技は全て大入賞口31dが2回だけ開放状態となるが(2ラ
ウンドの大当り遊技であるが)、この開放状態となる時間(開放時間)が2回とも長い(
例えば、30秒)大当り遊技と、2回とも短い(例えば、0.1秒)大当り遊技とが存在
する。このように大入賞口31dの開放時間を異ならせることで、該開放時間が長い大当
り遊技では、大入賞口31dに遊技球を入球させることが容易となり、該開放時間が短い
大当り遊技では、大入賞口31dに遊技球を入球させることが困難となる。なお、本実施
例では、大入賞口31dの開放時間が長い大当り遊技を、「遊技球の払い出し可能性の高
い(または出球ありの)大当り遊技」と称し、該開放時間が短い大当り遊技を「遊技球の
払い出し可能性の低い(または出球なしの)大当り遊技」と称する。遊技者は、遊技球が
より多く払い出されることを遊技の目的としているので、他の条件(他に得られる特典)
が変わらないのであれば、「出球なしの大当り遊技」より「出球ありの大当り遊技」が開
始されることを期待しながら遊技を行う。なお、「出球なしの大当り遊技」は、本発明の
「第1当り遊技」に対応し、「出球ありの大当り遊技」は、本発明の「第2当り遊技」に
対応している。
また、詳しくは後述するが、「大当り遊技が終了した後に高確率の遊技状態になるか通
常確率の遊技状態になるか」とは、大当り遊技が終了した後に前述の何れかの大当り図柄
が停止表示される当り確率(何れかの大当り遊技が開始される確率)として、高確率が設
定される遊技状態(高確率状態)になるか、該当り確率として、該高確率より低い通常確
率が設定される遊技状態(通常確率状態)になるか、ということである。すなわち、本実
施例のパチンコ機1には、何れの大当り遊技が終了したかによって、その後の遊技状態が
高確率状態または通常確率状態のいずれかに設定される。
また、詳しくは後述するが、「大当り遊技が終了した後の開放延長期間の設定状況」と
は、第2始動口18dの開放時間を延長する期間の設定状況である。すなわち、前述した
ように、普通図柄表示部29に表示される普通図柄が当り図柄で停止表示されると、第2
始動口18dは所定時間だけ開放状態となる。この「第2始動口18dが開放状態となる
所定時間(開放時間)」は、通常時は「短時間」が設定されるが、所定の大当り遊技が終
了した後に設定される「開放延長期間」においては、短時間よりも長い「長時間」に設定
される。開放延長期間は、所定回数の遊技が実行されることで(第1図柄表示装置28お
よび第2図柄表示装置32での特別図柄の変動表示が所定回数行われると)終了する。開
放延長期間は、第2始動口18dが通常より長い時間開放されるので、第2始動口18d
に遊技球を入球させ易い遊技期間となる。
図9では、最も左の列に大当り遊技の種類「A」〜「G」が示されており、その右の列
に「大入賞口の開放時間の長短」が示されており、続く2列に「大当り遊技終了後の状態
」(「大当り遊技が終了した後に高確率状態になるか通常確率状態になるか」、「大当り
遊技が終了した後の開放延長期間の設定状況」)が示されている。また、最も右の列に各
大当り遊技の「別の表記」が示されている。
図9に示すように、「大当り遊技A」は、短時間の大入賞口31dの開放が2回行われ
ると終了し、その後は、高確率状態となり、開放延長期間は設定されない。このように、
大当り遊技Aが開始されると、大入賞口31dが2回短時間だけ開放されて出球が得られ
ないまま高確率状態になることから、大当り遊技Aを「出球なし高確(開放延長なし)」
とも表記する。
「大当り遊技B」は、長時間の大入賞口31dの開放が2回行われると終了し、その後
は、大当り遊技Aが終了した後と同様に、高確率状態となり、開放延長期間は設定されな
い。このように、大当り遊技Bが開始されると、大入賞口31dが2回長時間開放されて
遊技球が払い出された後(出球が得られた後)、高確率状態になることから、大当り遊技
Bを「出球あり高確(開放延長なし)」とも表記する。
「大当り遊技C」は、長時間の大入賞口31dの開放が2回行われると終了し、その後
は、通常確率状態となり、開放延長期間が開始される。この開放延長期間は遊技が「7回
」行われると終了する。このように、大当り遊技Cが開始されると、大入賞口31dが2
回長時間開放されて遊技球が払い出された後(出球が得られた後)、通常確率状態になる
とともに遊技7回分の開放延長期間が開始されることから、大当り遊技Cを「出球あり通
常(開放延長7回)」とも表記する。
「大当り遊技D」は、長時間の大入賞口31dの開放が2回行われると終了し、その後
は、高確率状態となるとともに開放延長期間が開始される。この開放延長期間は遊技が「
7回」行われると終了する。このように、大当り遊技Dが開始されると、大入賞口31d
が2回長時間開放されて遊技球が払い出された後(出球が得られた後)、高確率状態にな
るとともに遊技7回分の開放延長期間が開始されることから、大当り遊技Dを「出球あり
高確(開放延長7回)」とも表記する。
「大当り遊技E」は、長時間の大入賞口31dの開放が2回行われると終了し、その後
は、通常確率状態となるとともに開放延長期間が開始される。この開放延長期間は遊技が
「30回」行われると終了する。このように、大当り遊技Eが開始されると、大入賞口3
1dが2回長時間開放されて遊技球が払い出された後(出球が得られた後)、通常確率状
態になるとともに遊技30回分の開放延長期間が開始されることから、大当り遊技Eを「
出球あり通常(開放延長30回)」とも表記する。
「大当り遊技F」は、短時間の大入賞口31dの開放が2回行われると終了し、その後
は、高確率状態となるとともに開放延長期間が開始される。この開放延長期間は次に大当
り遊技が開始されるまで(特別図柄として大当り図柄が停止表示されるまで)行われる。
このように、大当り遊技Fが開始されると、大入賞口31dが2回短時間だけ開放されて
出球が得られないまま、高確率状態になるとともに次回の大当り遊技開始まで継続する開
放延長期間が開始されることから、大当り遊技Fを「出球なし高確(開放延長次回まで)
」とも表記する。
「大当り遊技G」は、長時間の大入賞口31dの開放が2回行われると終了し、その後
は、高確率状態となるとともに開放延長期間が開始される。この開放延長期間は大当り遊
技Fが終了した後と同様に、次に大当り遊技が開始されるまで(特別図柄として大当り図
柄が停止表示されるまで)行われる。このように、大当り遊技Gが開始されると、大入賞
口31dが2回長時間開放されて遊技球が払い出された後(出球が得られた後)、高確率
状態になるとともに次回の大当り遊技開始まで継続する開放延長期間が開始されることか
ら、大当り遊技Gを「出球あり高確(開放延長次回まで)」とも表記する。
以上のように、第1特別図柄または第2特別図柄の変動表示後に大当り図柄が停止表示
されると、7種類の大当り遊技のうちの何れかが開始される。演出表示装置27では、こ
れら第1特別図柄あるいは第2特別図柄の変動表示および停止表示に合わせて、演出図柄
(識別図
柄27a,27b,27cや背景図柄27dなど)を用いた各種の演出が行われる。図1
0は、演出表示装置27で行われる演出の一態様を例示した説明図である。図5を用いて
前述したように、演出表示装置27を構成する大型表示部27Lには、3つの識別図柄2
7a,27b,27cが表示されている。前述した第1図柄表示装置28あるいは第2図
柄表示装置32の何れかで特別図柄の変動表示が開始されると、演出表示装置27におい
ても、これら3つの識別図柄27a,27b,27cが一斉に変動表示を開始する。本実
施例では、識別図柄として「1」〜「9」までの9つの数字を意匠化した図柄が用意され
ている。
図10(a)には、3つの識別図柄27a,27b,27cが一斉に変動表示している
様子が概念的に示されている。変動表示が開始された後、所定時間が経過すると、初めに
左識別図柄27aが「1」〜「9」のいずれかの図柄で停止表示され、次いで、右識別図
柄27cが停止表示され、最後に中識別図柄27bが停止表示される。これら演出表示装
置27で停止表示される3つの識別図柄27a,27b,27cの組合せは、前述した第
1図柄表示装置28あるいは第2図柄表示装置32で停止表示される特別図柄(第1特別
図柄あるいは第2特別図柄)の停止表示態様と連動するように構成されている。たとえば
、第1特別図柄あるいは第2特別図柄が「大当り図柄」で停止する場合は、演出表示装置
27の3つの識別図柄27a,27b,27cが同じ図柄で停止表示される。また、第1
特別図柄あるいは第2特別図柄が「外れ図柄」で停止する場合は、3つの識別図柄27a
,27b,27cは同じ図柄で揃わない組合せで停止表示される。
このように、第1図柄表示装置28あるいは第2図柄表示装置32で表示される特別図
柄と、演出表示装置27で表示される3つの識別図柄27a,27b,27cとは、表示
内容が互いに対応しており、変動中の第1特別図柄あるいは第2特別図柄が停止表示する
と、3つの識別図柄27a,27b,27cも停止表示するようになっている。しかも、
図2に示すように、演出表示装置27の大型表示部27Lは、第1図柄表示装置28や第
2図柄表示装置32よりも目に付き易い位置に設けられており、表示内容も分かり易いの
で、遊技者は演出表示装置27の大型表示部27Lを見ながら遊技を行うことが通常であ
る。従って、演出表示装置27の大型表示部27Lで初めに停止表示される左識別図柄2
7aと、続いて停止表示される右識別図柄27cとが同じ図柄であった場合には、最後に
停止表示される中識別図柄27bも同じ図柄で停止して、いわゆる大当り遊技になるので
はないかと、遊技者は図柄の変動を注視することになる。このように、2つの識別図柄を
同じ図柄で停止した状態で、最後の図柄を変動表示させる演出は、リーチ演出と呼ばれて
おり、リーチ演出を行うことで遊技者の興趣を高めることが可能となっている。
C.遊技機の制御内容 :
以下では、上述した遊技を実現するために、本実施例のパチンコ機1が行っている制御
内容について詳しく説明する。
C−1.遊技制御処理 :
図11は、主制御基板200に搭載されたCPU201が、遊技の進行を制御するため
に行う遊技制御処理の大まかな流れを示したフローチャートである。図示されているよう
に遊技制御処理では、賞球関連処理、普通図柄遊技処理、第2始動口閉鎖処理、特図保留
関連処理、特別図柄遊技処理、大当り遊技処理などの各処理が繰り返し実行されている。
一周の処理に要する時間は、ほぼ4msecとなっており、従って、これら各種の処理は
約4msec毎に繰り返し実行されることになる。そして、これら各処理中で、サブ制御
基板220を初めとする各種制御基板に向けて、主制御基板200から各種コマンドを送
信する。こうすることにより、パチンコ機1全体の遊技が進行するとともに、サブ制御基
板220では、遊技の進行に合わせた演出の制御が行われることになる。以下、フローチ
ャートに従って、主制御基板200に搭載されたCPU201が行う遊技制御処理につい
て説明する。
主制御基板200に搭載されたCPU201は、遊技制御処理を開始すると、遊技球を
賞球として払い出すための処理(賞球関連処理)を行う(S50)。この処理では、主制
御基板200に接続された各種スイッチの中で、遊技球の入賞に関わるスイッチ(第1始
動口スイッチ17sや、第2始動口スイッチ18s、大入賞口スイッチ31sなど)につ
いて、遊技球が入球したか否かを検出する。そして、遊技球の入球が検出された場合には
、払い出すべき賞球数を算出した後、払出制御基板240に向かって賞球数指定コマンド
を送信する。払出制御基板240は、主制御基板200から送信された賞球数指定コマン
ドを受信するとコマンドの内容を解釈し、その結果に従って、払出装置(図示せず)に搭
載された払出モータ109mに駆動信号を出力することにより、実際に賞球を払い出す処
理を行う。
主制御基板200のCPU201は、賞球に関連する処理を行うと(S50)、今度は
、普通図柄遊技処理を行うか否か、すなわち普通図柄を変動表示させて、停止表示させる
処理を行うか否かを判断する(S100)。この判断は、第2始動口18dが開放中であ
るか否かを検出することによって行う。第2始動口18dが開放中でなければ普通図柄遊
技処理を行うものと判断し(S100:yes)、第2始動口18dが開放中であれば普
通図柄遊技処理は行わないものと判断する(S100:no)。そして、普通図柄遊技処
理を行うと判断した場合は(S100:yes)、以下に説明する普通図柄遊技処理を行
う(S150)。これに対して、普通図柄遊技処理を行わないと判断した場合は(S10
0:no)、普通図柄遊技処理(S150)は省略する。
普通図柄遊技処理(S150)では、主に次のような処理を行う。先ず、普通図柄の保
留(普図保留)が存在するか否か(「0」であるか否か)を判定し、普図保留が存在する
場合には普通図柄の当り抽選を行う。ここで、普図保留は遊技球が普通図柄作動ゲート3
7を通過することにより記憶されるものであり、本実施例では、その保留数の上限値を「
4」としている。そして、普通図柄の当り抽選の結果に基づき、普通図柄を当り図柄(図
7(a)参照)で停止表示させるか、それ以外の何れかの外れ図柄で停止表示させるかを
決定する。続いて、普通図柄の変動表示時間を設定した後、普通図柄の変動表示を開始す
る。そして普通図柄の変動表示時間が経過すると、決定しておいた図柄で普通図柄を停止
表示させ、このときに、普通図柄の当り図柄が停止表示された場合には、第2始動口ソレ
ノイド18mを作動させて、第2始動口18dに設けられた開閉部材18eを大型表示部
27L側に向かって回動させることにより、第2始動口18dを開放状態とする。
以上のようにして普通図柄遊技処理を終了したら、第2始動口18dが開放中であるか
否かを判断する(S190)。そして、開放中である場合は(S190:yes)、第2
始動口18dを開放状態から通常状態に復帰させるための処理(第2始動口閉鎖処理)を
行う(S200)。一方、第2始動口18dが開放中でない場合は(S190:no)、
第2始動口閉鎖処理を行う必要はないので省略する。
第2始動口閉鎖処理(S200)では、次の何れかの条件が満足された場合、すなわち
、第2始動口18dの開放時間が経過したか、若しくは、第2始動口18dに規定数の遊
技球が入球したかの何れかの条件が成立した場合に、開放状態の第2始動口18dを通常
状態(閉鎖状態)に可変制御する処理を行う。尚、第2始動口18dの開放時間は、通常
の遊技状態では短時間(0.5秒間)に設定されているが、前述の開放延長期間では(後
述する開放延長フラグがONに設定されていると判断した場合には)、長時間(5秒間)
に延長される。一方、第2始動口18dの開放時間が経過しておらず、第2始動口18d
への入球数も規定数に達していない場合は、第2始動口18dを開放状態としたまま、第
2始動口閉鎖処理(S200)を終了する。そして、第2始動口閉鎖処理を終了して遊技
制御処理に復帰すると、以下に説明する特図保留関連処理(S250)を開始する。尚、
主制御基板200のCPU201が上述の処理を行うことによって、始動口が開放状態と
なる時間を通常よりも長くし、上述した「出球ありの大当り遊技(第2当り遊技)」の実
行割合の高い第2特別図柄の変動表示頻度を高めている。従って、主制御基板200に搭
載されているCPU201は、本発明における「実行割合変更手段」に対応している。
C−2.特図保留関連処理 :
図12は、特図保留関連処理を示すフローチャートである。特図保留関連処理(S25
0)では、先ず初めに、第1始動口17に遊技球が入球したか否かを判断する(S252
)。その結果、第1始動口17に遊技球が入球した場合は(S252:yes)、第1特
別図柄の保留数(第1特図保留数)が上限値(本実施例では「4」)に達しているか否か
を判断する(S254)。そして、第1特図保留数が上限値に達していなければ(S25
4:no)、抽選用乱数を取得する(S256)。ここで、抽選用乱数としては、後述す
る大当り抽選を行うために用いられる大当り抽選乱数や、第1図柄表示装置28(あるい
は第2図柄表示装置32)で停止表示する図柄を決定するために用いられる大当り図柄決
定乱数(大当り図柄決定乱数、外れ図柄決定乱数)や、演出表示装置27でリーチ演出を
行うか否かを決定するためのリーチ決定乱数などの各種乱数を取得する。続いて、これら
の抽選用乱数を、第1特図保留(第1保留)として、主制御基板200に搭載されたRA
M203に記憶する(S258)。
こうして、第1特図保留を記憶したら(S258)、第1特図保留数に「1」を加算す
る(S260)。これに対して、第1始動口17に遊技球が入球していない場合や(S2
52:no)、第1特図保留数が上限値(ここでは「4」)に達している場合は(S25
4:yes)、抽選用乱数を取得したり、抽選用乱数を第1特図保留(第1保留)として
記憶したりする一連の処理(S256〜S260)は省略する。
以上のようにして、第1特図保留(第1保留)に関する処理を終了したら、続いて第2
特図保留(第2保留)に関する処理を開始する。第2特図保留に関する処理は、第1始動
口17に対して行った上述の第1特図保留に関する処理を、第2始動口18dに対して行
う処理である。以下、簡単に説明すると、先ず初めに、第2始動口18dに遊技球が入球
したか否かを判断し(S264)、第2始動口18dに遊技球が入球していれば(S26
4:yes)、第2特図保留数が上限値(本実施例では「4」)に達しているか否かを判
断する(S266)。その結果、第2特図保留数が上限値に達していなければ(S266
:no)、抽選用乱数(大当り抽選乱数、大当り図柄決定乱数、リーチ決定乱数など)を
取得して(S268)、それらの乱数を第2特図保留(第2保留)として、主制御基板2
00に搭載されたRAM203に記憶する(S270)。そして、第2特図保留数に「1
」を加算する(S272)。一方、第2始動口18dに遊技球が入球していない場合や(
S264:no)、第2特図保留数が上限値(ここでは「4」)に達している場合は(S
266:yes)、抽選用乱数を取得したり、抽選用乱数を第2特図保留として記憶した
りする一連の処理(S268〜S272)は省略する。
以上のようにして、第1特図保留および第2特図保留に関する処理を終了したら、図1
2に示した特図保留関連処理を終了して、図11の遊技制御処理に復帰する。そして、特
図保留関連処理から復帰すると、遊技制御処理では、以下に説明する特別図柄遊技処理(
S300)を開始する。
C−3.特別図柄遊技処理 :
図13および図14は、特別図柄遊技処理を示したフローチャートである。主制御基板
200のCPU201は、特別図柄遊技処理を開始すると先ず初めに、大当り遊技中であ
るか否かを判断する(S302)。そして、大当り遊技中である場合は(S302:y
es)、そのまま特別遊技処理を終了して、図11の遊技制御処理に復帰する。これに対
して、大当り遊技中ではない場合は(S302:no)、第1特図または第2特図の
何れかが変動中か否かを判断する(S304)。図4を用いて前述したように、本実施例
のパチンコ機1には第1図柄表示装置28および第2図柄表示装置32が設けられており
、第1図柄表示装置28では第1特図の変動表示が可能であり、第2図柄表示装置32で
は第2特図の変動表示が可能となっている。
第1特図あるいは第2特図の何れも変動中でない場合は(S304:no)、第1特図
あるいは第2特図を停止図柄で表示させる時間(特別図柄の停止表示時間)中であるか否
かを判断する(S306)。すなわち、第1特図あるいは第2特図の何れも、図柄変動が
停止表示されてから暫くの期間は、停止表示された図柄を遊技者が確認するための確認時
間として停止表示時間が設けられているので、この停止表示時間中か否かを判断する。そ
の結果、第1特図および第2特図が変動表示されておらず且つ特別図柄の停止表示時間も
経過していることが確認された場合は(S306:no)、特別図柄の変動表示を開始す
るための処理(特図変動表示処理)を開始する(S310)。
図15は、特図変動表示処理の前半部分を示したフローチャートである。また、図16
は、特図変動表示処理の後半部分を示したフローチャートである。図示されるように、特
図変動表示処理では、先ず初めに、第2特図保留数が「0」か否かを判断する(S310
0)。第2特図保留数が「0」でない場合は(S3100:no)、少なくとも1つは第
2特図保留が記憶されていると判断できるので、記憶されている第2特図保留の中から、
最も古くに記憶された第2特図保留(すなわち、第2特図保留として記憶された各種の抽
選用乱数)を読み出す(S3102)。
これに対して、第2特図保留数が「0」であった場合は(S3100:yes)、今度
は、第1特図保留数が「0」であるか否かを判断する(S3104)。その結果、第1特
図保留数が「0」でない場合は(S3104:no)、少なくとも1つは第1特図保留が
記憶されていると判断できるので、記憶されている第1特図保留の中から、最も古くに記
憶された第1特図保留を読み出す(S3106)。これに対して、第1特図保留数が「0
」である場合は(S3104:yes)、既に第2特図保留数も「0」と判断されてい
ることから、第1特図保留および第2特図保留の何れも記憶されていないと判断できるの
で、大当り抽選や第1特図あるいは第2特図の変動表示を開始する必要はない。そこで、
図15および図16の特図変動表示処理を終了して、図13および図14に示した特別図
柄遊技処理に復帰する。
尚、上述したように特図変動表示処理では、先ず初めに第2特図保留が記憶されている
か否かを判断し(S3100)、第2特図保留が記憶されていなかった場合にだけ(S3
100:yes)、第1特図保留が記憶されているか否かを判断している。従って、第1
特図保留と第2特図保留とが両方とも記憶されている場合には、常に第2特図保留が第1
特図保留に優先して読み出されることとなり(第2特図保留を優先消化することとなり)
、第1特図保留が読み出されるのは、第2特図保留が記憶されていない場合に限られる。
以上のようにして、第1特図保留または第2特図保留の何れかを読み出したら(S31
02またはS3106)、今度は高確フラグがONに設定されているか否かを判断する(
S3108)。ここで、前述もしたとおり、本実施例のパチンコ機1は、特別図柄が大当
り図柄で停止表示する確率(当り確率)の高い高確率状態と、該当り確率が高確率状態よ
り低い通常確率状態とを設定することが可能である。高確フラグとは、高確率状態(確変
機能が作動した状態)を設定するときにONに設定されるフラグであり、主制御基板20
0に搭載されたRAM203の所定アドレスが、高確フラグとして割り当てられている。
主制御基板200のCPU201は高確フラグの設定状況から現在が高確率状態か否かを
把握する。S3108の結果、高確フラグがONに設定されていれば(S3108:ye
s)、高確率用の大当り抽選テーブルを選択し(S3120)、高確フラグがONに設定
されていなければ(S3108:no)、通常確率用の大当り抽選テーブルを選択する(
S3122)。大当り抽選テーブルとは、「0」〜「630」の大当り抽選乱数に対応付
けて、「大当たり」または「外れ」の抽選結果が設定されているテーブルであり、主制御
基板200のROM202に予め記憶されている。
図17は、本実施例のパチンコ機1に記憶されている大当り抽選テーブルを例示した説
明図である。図17(a)には通常確率用の大当り抽選テーブルが示されており、図17
(b)には高確率用の大当り抽選テーブルが示されている。図示するように、大当り抽選
テーブルには、「0」〜「630」の大当り抽選乱数に対応付けて、「大当り」あるいは
「外れ」の抽選結果が設定されている。また、図17(a)と図17(b)とを比較すれ
ば明らかなように、図17(b)に示した高確率用の大当り抽選テーブルは、図17(a
)に示した通常確率用の大当り抽選テーブルよりも多くの乱数に、「大当り」の抽選結果
が設定されている。換言すれば、高確率用の大当り抽選テーブルには、通常確率用の大当
り抽選テーブルよりも多くの「大当りの抽選結果が得られる乱数値」が設定されているこ
とになる(高確率用の大当り抽選テーブルは約8.8分の1で大当りの抽選結果が得られ
るように設定され、通常確率用の大当り抽選テーブルは、約52.6分の1で大当りの抽
選結果が得られるように設定されている)。従って、図17(b)の高確率用の大当り抽
選テーブルを用いて大当り抽選を行った場合には、図17(a)の通常確率用の大当り抽
選テーブルを用いて大当り抽選を行った場合よりも、高確率で大当りの抽選結果が得られ
ることになる。尚、大当りの抽選結果が得られることを「大当り当選が発生する」とも表
記する。また、通常確率大当り抽選テーブルおよび高確率大当り抽選テーブルは、何れも
、主制御基板200のROM202に予め記憶されている。
続いて、図15の特図変動表示処理では、S3120またはS3122の処理で選択し
た大当り抽選テーブルを参照して、第1特図保留または第2特図保留として読み出した大
当り抽選乱数が「大当り」に対応する乱数か否かを判断する(大当り抽選結果が大当りか
否かを判定する)(S3124)。その結果、大当り抽選の結果が大当りであると判断さ
れた場合(大当り当選が発生した場合)には(S3124:yes)、大当り図柄を決定
するための処理(大当り図柄決定処理)を行う。この処理では、先ず、S3102または
S3106で第1特図保留または第2特図保留として読み出した抽選用乱数のうち、大当
り図柄決定乱数を抽出し(S3125)、大当り図柄決定テーブルを参照して、該取得し
た大当り図柄決定乱数に対応する大当り図柄を決定する(S3126)。
図18は、大当り図柄決定テーブルを概念的に示した説明図である。大当り図柄決定テ
ーブルは、大当り図柄決定乱数に対応付けて複数の大当り図柄(停止図柄)が設定されて
いるテーブルであり、主制御基板200のROM202に予め記憶されている。図8を用
いて前述したように、本実施例のパチンコ機1には、大当り抽選の結果が大当りである場
合に停止表示する可能性のある大当り図柄として、4種類の大当り図柄「ア」〜「エ」が
設定されている。大当り図柄決定テーブルには、図に示すように、「0〜99」の100
個の大当り図柄決定乱数が設定されており、大当り図柄決定乱数「0〜1」に対応して大
当り図柄「ア(本発明における第2のチャンス当り図柄)」が設定され、大当り図柄決定乱
数「2」に対応して大当り図柄「イ(本発明における特定当り図柄)」が設定され、大当り
図柄決定乱数「3〜97」に対応して大当り図柄「ウ(本発明における非特定当り図柄)」
が設定され、大当り図柄決定乱数「98〜99」に対応して大当り図柄「エ(本発明にお
ける第1のチャンス当り図柄)」が設定されている。S3126の処理では、このような
大当り図柄決定テーブルを参照してS3125で取得した大当り図柄決定乱数に対応する
大当り図柄を決定する。このように、大当り当選が発生すると、大当り図柄は2%(=1
00分の2)の確率で大当り図柄「ア」に決定され、1%(=100分の1)の確率で大
当り図柄「イ」に決定され、95%(=100分の95)の確率で大当り図柄「ウ」に決
定され、2%(=100分の2)の確率で大当り図柄「エ」に決定される。
こうして大当り図柄を決定したら、該決定した大当り図柄を停止表示させる図柄(停止
図柄)として記憶した後(S3128)、大当り変動パターンテーブルを選択する(図1
6のS3130)。ここで、変動パターンテーブルとは、第1図柄表示装置28または第
2図柄表示装置32で特別図柄(第1特図または第2特図)の変動表示を開始した後、停
止表示させるまでの変動パターンを決定するために参照されるテーブルである。また、大
当り変動パターンテーブルとは、第1特図または第2特図を大当り図柄で停止表示させる
までの変動パターン(大当り変動パターン)を決定するために参照されるテーブルである
。尚、第1特図または第2特図を変動表示させる態様は、実際には図8に示した複数種類
の表示態様を次々と切り換えながら表示するだけなので、特別図柄(第1特図または第2
特図)の変動パターンは、実質的には、特別図柄を変動表示させる時間に対応している。
もっとも、前述したように本実施例のパチンコ機1では、第1図柄表示装置28あるいは
第2図柄表示装置32で行われる特別図柄(第1特図または第2特図)の変動表示と、演
出表示装置27で行われる識別図柄27a,27b,27cの変動表示とは互いに連動し
ていることから、特別図柄の変動パターンを決定すると、識別図柄27a,27b,27
cが変動表示される時間が決定される。そして、サブ制御基板220のCPU221は、
その変動表示の時間の範囲内で、演出表示装置27の画面上で識別図柄27a,27b,
27cを変動表示させる図柄変動演出の内容を決定するようになっている。
図22(a)は、大当り変動パターンテーブルを例示した説明図である。図示されるよ
うに、大当り変動パターンテーブルには、変動パターン決定乱数に対応付けて、複数種類
の変動パターンが設定されている。また、変動パターンには、特別図柄の変動時間(従っ
て、演出表示装置27で行われる図柄変動演出の時間)が対応付けられている。尚、この
大当り変動パターンテーブルは、主制御基板200に搭載されたROM202に予め記憶
されている。
以上では、大当り抽選結果が大当りであった場合(大当り当選した場合)(図15のS
3124:yes)に、大当り図柄を決定した後、大当り用の変動パターンテーブル(大
当り変動パターンテーブル)を選択する処理(図15のS3125〜図16のS3130
)について説明した。これに対して、大当り抽選結果が外れであった場合には(図15の
S3124:no)、以下のようにして、外れ図柄を決定した後、外れ用の変動パターン
テーブル(外れ変動パターンテーブル)を選択する。
先ず、S3102またはS3106で第1特図保留または第2特図保留として読み出し
た抽選用乱数のうち、外れ図柄を決定するための抽選用乱数(外れ図柄決定乱数)を抽出
する(図15のS3132)。続いて、図示しない外れ図柄決定テーブルを参照すること
によって、外れ図柄を決定する(S3134)。外れ図柄決定テーブルには、図18に示
した大当り図柄決定テーブルと同様に、外れ図柄決定乱数に対応付けて外れ図柄が予め設
定されている。このため、抽出した外れ図柄決定乱数から外れ図柄決定テーブルを参照す
ることによって、外れ図柄を決定することができる。尚、図8を用いて前述したように、
本実施例では外れ図柄として2種類の図柄が設定されているから、外れ図柄決定テーブル
には、これら2種類の図柄が設定されている。また、外れ図柄決定テーブルも、図18に
示した大当り図柄決定テーブルと同様に、主制御基板200のROM202に予め記憶さ
れている。尚、ここでは、外れ図柄を決定するために、新たな抽選用乱数(外れ図柄決定
乱数)を抽出するものとして説明したが、外れ図柄決定乱数を設けずに、第1特図保留ま
たは第2特図保留として記憶された大当り図柄決定乱数を、外れ図柄決定乱数として流用
しても良い。
こうして外れ図柄を決定したら(S3134)、該外れ図柄を停止表示させる図柄(停
止図柄)として記憶した後(S3136)、外れ用の変動パターンテーブル(外れ変動パ
ターンテーブル)を選択するための処理を開始する。この処理では、先ず、今回開始する
変動が開放延長期間の終了間近の変動か(開放延長期間中の変動であって開放延長期間が
あと所定回数の変動表示で終了するか)否かを確認する。ここでは、開放延長カウンタの
値が「1」〜「7」の何れかに設定されているか否かを確認する(図16のS3138)
。詳しくは後述するが、開放延長カウンタは、開放延長期間が終了するまでの残りの遊技
回数(特別図柄の変動表示回数)が設定されるカウンタであり、主制御基板200のCP
U201は、開放延長カウンタの値に基づいて開放延長期間の残りの遊技回数(特別図柄
の変動表示回数)を把握する。開放延長カウンタは、主制御基板200のRAM203の
所定アドレスにその記憶領域が確保されている。S3138の処理では、開放延長カウン
タの値が「1」〜「7」の何れかに設定されているか否かを確認することによって、開放
延長期間が終了するまでの残りの遊技回数(特別図柄の変動表示回数)が「1」〜「7」
回か否かが確認される。
ここで、詳しくは後述するが、本実施例のパチンコ機1は、開放延長期間中は遊技者に
とって有利な大当り遊技が開始され易く設定してあり、これにより、遊技者に対して、開
放延長期間中に大当り遊技が開始されることを期待させることを可能としている。従って
、当然ながら、遊技者は開放延長期間の終了が近づけば近づくほど大当り遊技が開始され
ることを強く願うことになり、遊技者に対して、開放延長期間の終了が近づいてくると、
一つ一つの遊技(開放延長期間終了間近の遊技)に注目させることが可能となる。この開
放延長期間終了間近の遊技(ここで開放延長期間終了まで残り1〜7回の遊技)への注目
度を一段と高めさせるべく、本実施例のパチンコ機1では、開放延長期間終了間近の遊技
で大当り抽選に外れた場合の変動パターンを特別に設定することとしている。そこで、S
3138の判断処理で、開放延長カウンタの値が「1」〜「7」の何れかに設定されてい
ると判断された場合は(S3138:yes)、特別な変動パターンが変動パターン決定
乱数に対応して設定された終了間近外れ変動パターンテーブルを選択する(S3140)
。尚、終了間近外れ変動パターンテーブルについては、以下に説明するその他の外れ用の
パターンテーブルと比較しながら後に説明する。
一方、S3138の判断処理で、開放延長カウンタの値は「1」〜「7」の何れにも設
定されていないと判断された場合は(今回の遊技が開放延長期間終了間近の遊技ではない
と判断された場合は)(S3138:no)、今度は、演出表示装置27の表示画面でリ
ーチ演出を行うか否かを判断する(S3142)。この判断は、特図変動表示処理の開始
後に、S3102で第2特図保留として読み出されたリーチ決定乱数、あるいは、S31
06で第1特図保留として読み出されたリーチ決定乱数に基づいて行う。すなわち、読み
出されたリーチ決定乱数の乱数値が、予め定められた所定の乱数範囲にある場合には、リ
ーチ演出を行うものと判断し、逆に、リーチ決定乱数の乱数値が所定の乱数範囲にない場
合は、リーチ演出を行わないものと判断する。その結果、リーチ演出を行うものと判断し
た場合は(S3142:yes)、リーチあり外れ変動パターンテーブルを選択し(S3
144)、リーチ演出を行わないものと判断した場合は(S3142:no)、リーチな
し外れ変動パターンテーブルを選択する(S3146)。
図22(b)は、リーチなし外れ変動パターンテーブルを例示した説明図であり、図2
2(c)は、リーチあり外れ変動パターンテーブルを例示した説明図である。図示される
ように、リーチなし外れ変動パターンテーブルおよびリーチあり外れ変動パターンテーブ
ルには、図22(a)を用いて前述した大当り変動パターンテーブルと同様に、変動パタ
ーン決定乱数に対応付けて、複数種類の変動パターンが設定されており、変動パターンに
は、特別図柄の変動時間(従って、演出表示装置27で行われる図柄変動演出の時間)が
対応付けられており、主制御基板200に搭載されたROM202に予め記憶されている
もっとも、大当り変動パターンテーブルとは異なって、リーチなし外れ変動パターンテ
ーブルには複数のリーチなし外れ変動パターンが設定されており、リーチあり外れ変動パ
ターンテーブルには複数のリーチあり外れ変動パターンが設定されている。リーチなし外
れ変動パターンとは、演出表示装置27の画面上で3つの識別図柄27a,27b,27
cがリーチ状態を経ることなく最終的に外れ態様で確定表示されるような、特別図柄(第
1特図あるいは第2特図)の変動パターンである。また、リーチあり外れ変動パターンと
は、演出表示装置27の画面上で3つの識別図柄27a,27b,27cがリーチ状態を
経て最終的に外れ態様で確定表示されるような、特別図柄(第1特図あるいは第2特図)
の変動パターンである。図22(b)と図22(c)を比較すれば明らかなように、リー
チあり外れ変動パターンテーブルには、リーチなし外れ変動パターンテーブルより変動時
間の長い変動パターンが設定されている。これにより、リーチ状態の演出時間が長くなる
ので、該リーチ状態の演出に遊技者の注目を引きつけることが可能となる。
図22(d)は、前述の終了間近外れ変動パターンテーブルを例示した説明図である。
図示されるように、終了間近外れ変動パターンテーブルには、図22(a)〜(c)を用
いて前述した他の変動パターンテーブルと同様に、変動パターン決定乱数に対応付けて、
複数種類の変動パターンが設定されており、変動パターンには、特別図柄の変動時間(従
って、演出表示装置27で行われる図柄変動演出の時間)が対応付けられており、主制御
基板200に搭載されたROM202に予め記憶されている。
もっとも、他の変動パターンテーブルとは異なって、終了間近外れ変動パターンテーブ
ルには複数の終了間近外れ変動パターンが設定されている。このパターンが選択されると
、演出表示装置27の画面上では、3つの識別図柄27a,27b,27cを変動表示さ
せることと並行して、開放延長期間が終了間近であることを遊技者に告知する演出が行わ
れる。例えば、開放延長期間が終了するまでの残りの変動表示回数をカウントダウン方式
で表示するパターンを示すことができる。図22(b)に示すリーチなし外れ変動パター
ンテーブルと比較すれば明らかなように、終了間近外れ変動パターンテーブルには、リー
チなし外れ変動パターンテーブルよりも変動時間の長い変動パターンが設定されている。
すなわち、開放延長期間の終了間近では、リーチ決定乱数の値に拘らずリーチ外れ変動パ
ターンよりも長い変動表示を行うようにしている。これにより、一つ一つの遊技の時間(
変動表示時間)を長くすることができ、前述のとおり、遊技者に対して、開放延長期間終
了間近の遊技への注目度を一段と高めさせることが可能となる。
以上に説明したように、大当り抽選結果が大当りであった場合には(図15のS312
4:yes)、大当り図柄を決定した後(S3126)、大当り変動パターンテーブルを
選択する(図16のS3130)。また、大当り抽選結果が大当りではなかった場合には
(図15のS3124:no)、外れ図柄を決定した後(S3134)、終了間近外れ変
動パターンテーブル、リーチあり外れ変動パターンテーブル、リーチなし外れ変動パター
ンテーブルの何れかを選択する(図16のS3140、S3144、S3146)。こう
して変動パターンテーブルを選択したら、今度は、変動パターン決定乱数を取得する(S
3148)。そして、取得した変動パターン決定乱数を用いて、選択しておいた変動パタ
ーンテーブルを参照することにより、変動パターンを決定する(S3150)。
続いて、先に行われた大当り抽選が、第2特図保留に基づいて行われたものであるか否
かを判断する(S3152)。その結果、第2特図保留に基づいて行われたものであった
場合は(S3152:yes)、第2図柄表示装置32で特別図柄(第2特図)の変動表
示を開始した後(S3154)、第2特図保留数から「1」を減算する(S3156)。
一方、大当り抽選が第2特図保留に基づいて行われたものではなかった場合は(S315
2:no)、第1図柄表示装置28で特別図柄(第1特図)の変動表示を開始した後(S
3158)、第1特図保留数から「1」を減算する(S3160)。
こうして第2特図保留数または第1特図保留数から「1」を減算したら(S3156ま
たはS3160)、第1特図または第2特図の何れが変動表示するかについての情報や、
特別図柄(第1特図または第2特図)の変動パターンの種類や、特別図柄の停止図柄など
を指定する変動開始時コマンド(変動パターン指定コマンドおよび停止図柄指定コマンド
)を、サブ制御基板220に向かって送信した後(S3162)、図15および図16に
示した特図変動表示処理を終了して、図13および図14の特別図柄遊技処理に復帰する
以上のように、特図変動表示処理では、たとえ第1特図保留(第1始動口17への入賞
)と第2特図保留(第2始動口18dへの入賞)とが交互に発生して記憶された場合でも
、第2特図保留が全て消化されるまでは(第2始動口18dへの入球に基づいた変動表示
が全て行われるまでは)、第1特図保留が消化されることはない(第1始動口17への入
球に基づいた変動表示が行われることはない)。従って、第2始動口18dへの入球が容
易となる開放延長期間では、それ以外の期間に比して第2特図保留が頻繁に発生し、第2
特図保留を主体とした遊技が行われることになる。
以上では、図13および図14に示した特別図柄遊技処理が開始された時点で、大当り
遊技中ではなく(S302:no)、そして、第1特図および第2特図の何れも変動表示
していない(S304:no)と判断された場合の処理について説明した。これに対して
、大当り遊技中ではないが(S302:no)、第1特図または第2特図の何れかが変動
中であると判断された場合は(S304:yes)、既に、特別図柄(第1特図または第
2特図)の変動パターンと停止図柄とが決定されて、第1特図または第2特図の変動が開
始されている場合に該当する。そこで、特別図柄の変動時間が経過したか否かを判断する
(S312)。前述したように、第1特図または第2特図の変動時間は変動パターンに応
じて予め定められているので、第1特図または第2特図の変動を開始すると同時にタイマ
ーをセットすることにより、所定の変動時間が経過したかを判断することができる。その
結果、未だ変動時間が経過していない場合は(S312:no)、そのまま図13および
図14の特別図柄遊技処理を終了して、図11に示す遊技制御処理に復帰する。
これに対して、変動時間が経過したと判断された場合は(S312:yes)、変動表
示中の第1特図あるいは第2特図を停止表示させることを示すコマンド(図柄停止コマン
ド)をサブ制御基板220に向かって送信し(S314)、変動表示中の第1特図または
第2特図を、予め設定しておいた図柄で停止表示させる(S316)。そして、停止表示
させた特別図柄を停止状態のまま保持する時間(停止表示時間)を設定した後(S318
)、設定した停止表示時間が経過したか否かを判断する(S320)。その結果、停止表
示時間が経過していない場合は(S320:no)、そのまま特別図柄遊技処理を終了し
て図11に示す遊技制御処理に復帰する。
こうして第1特図あるいは第2特図が停止表示された状態で、図11の遊技制御処理に
復帰した後、再び図13および図14の特別図柄遊技処理が開始されると、第1特図およ
び第2特図が変動中ではないと判断され(S304:no)、続いて、特別図柄の停止表
示時間中か否かの判断では、停止表示時間中と判断されるので(S306:yes)、再
び停止表示時間が経過したか否かを判断する(S320)。このような判断を繰り返して
いるうちに、やがて、停止表示時間が経過したと判断されるので(S320:yes)、
今度は、停止表示された特別図柄(第1特図あるいは第2特図)(特図変動表示処理で記
憶した停止図柄(図15のS3128またはS3136))が大当り図柄であるか否かを
判断する(図14のS321)。その結果、停止表示された特別図柄(第1特図または第
2特図)が、大当り図柄であった場合は(S321:yes)、開始する大当り遊技の種
類を決定する処理(大当り遊技決定処理)を行う(S322)。すなわち、図9を用いて
前述したように、本実施例の遊技機1では、特別図柄として何れかの大当り図柄が停止表
示された場合(大当り当選が発生した場合に)に行う大当り遊技として、「A」〜「G」
の7種類の大当り遊技が設定されている。大当り遊技決定処理では、「第1特図保留また
は第2特図保留の何れによる大当り当選の発生か」や、「大当り当選が発生した際の遊技
状態(開放延長期間か否か、高確率状態か通常確率状態か)」、「大当り当選が発生した
際に停止表示された大当り図柄の種類」に応じて、開始する大当り遊技の種類を決定する
処理を行う。
図19は、大当り遊技決定処理を示すフローチャートである。大当り遊技決定処理を開
始すると、先ず初めに、今回の大当り当選の発生は第1特図保留によるものか否か(今回
読み出した抽選乱数は、第1特図保留(図15のS3106)であったか、第2特図保留
(図15のS3102)であったか)、すなわち、今回の大当り当選が第1始動口17へ
の入球に基づくものか否かを判断する。その結果、今回の大当り当選が第1特図保留によ
るものである場合は(今回の大当り当選が第1始動口17への入球に基づくものである場
合は)(S3220:yes)、以下の第1始動口17への入球に基づく大当り当選が発
生した場合の大当り遊技の種類を決定するためのテーブル(大当り遊技決定テーブル)を
選択する処理を行う。尚、大当り遊技決定テーブルとは、大当り図柄(停止図柄)に対応
付けて大当り遊技の種類が設定されているテーブルであり、主制御基板200のROM2
02に予め記憶されている。
この処理では、先ず、開放延長フラグがONに設定されているか否かを判断する(S3
222)。ここで、本実施例のパチンコ機1では、前述したように、大当り遊技終了後に
第2始動口18dの開放時間を延長する期間(開放延長期間)を設定する場合がある。開
放延長フラグは、この開放延長期間を設定するときにONに設定されるフラグであり、主
制御基板200のCPU201は、開放延長フラグの設定状況に応じて、現在が開放延長
期間か否かを判断する。開放延長フラグは、主制御基板200のRAM203の所定アド
レスにその記憶領域が確保されている。
S3222の判断処理の結果、開放延長フラグがONに設定されている場合は(S32
22:yes)、大当り遊技決定テーブルとして、「今回の大当り当選の発生が第1始動
口17への入球に基づいたものであり、且つ該大当り当選の発生が開放延長期間中にあっ
た場合の大当り遊技の種類を決定するためのテーブル」(第1開放延長用大当り遊技決定
テーブル)を選択する(S3230)。すなわち、本実施例の遊技機1では、開放延長期
間中に第1始動口17への入球に基づき大当り当選が発生した場合は、現在の遊技状態が
高確率状態であるか通常確率状態であるかに拘らず、「第1開放延長用大当り遊技決定テ
ーブル」が選択される。尚、「第1開放延長用大当り遊技決定テーブル」の内容について
は後述する。
これに対して、開放延長フラグがONに設定されてない場合は(開放延長フラグがOF
Fに設定されている場合は)(S3222:no)、今度は高確フラグがONに設定され
ているか否か、すなわち、現在が高確率状態か否かの判断を行う(S3224)。その結
果、高確フラグがONに設定されている場合は(S3224:yes)、大当り遊技決定
テーブルとして、「今回の大当り当選の発生が第1始動口17への入球に基づいたもので
あり、且つ該大当り当選の発生が潜伏状態中にあった場合の大当り遊技の種類を決定する
ためのテーブル」(第1潜伏用大当り遊技決定テーブル)を選択する(S3228)。こ
こで、「潜伏状態」とは、高確率状態であるものの開放延長期間ではない期間の遊技状態
のことである。すなわち、開放延長期間である場合は第2始動口18dが開放する頻度が
高くなるので、遊技者は現在が高確率状態にあるかもしれないということを感じ易いが、
開放延長期間ではない場合は高確率状態であったとしてもそのことを推測し難く、高確率
状態が潜伏しているように感じられる。このことから、上述のように、高確率状態である
ものの開放延長期間ではない遊技状態のことを「潜伏状態」と表記する。また、この「潜
伏状態」は、本発明における「非特別状態」に対応している。尚、「第1潜伏用大当り遊
技決定テーブル」の内容については後述する。
一方、S3224の判断処理で、高確フラグがONに設定されていない場合(高確フラ
グがOFFに設定されている場合)
は、図柄決定テーブルとして、「今回の大当り当選の発生が第1始動口17への入球に基
づいたものであり、且つ該大当り当選の発生が通常状態中にあった場合の大当り遊技の種
類を決定するためのテーブル」(第1通常用大当り遊技決定テーブル)を選択する(S3
226)。ここで、「通常状態」とは、高確率状態ではなく且つ開放延長期間中ではない
遊技状態のことである。換言すると、「通常状態」は、大当り当選の発生する確率が高確
率状態より低い「通常確率状態」のうち、開放延長期間中ではない遊技状態である。また
、この「通常状態」は、本発明における「通常状態」に対応している。
S3224の判断処理を行うにあたっては、先立って開放延長期間ではないと判断され
ており(S3222:no)、さらにS3224の判断処理の結果、高確率状態でもない
と判断された場合に(S3224:no)、「第1通常用大当り遊技決定テーブル」を選
択する。このように、大当り当選が第1始動口17への入球に基づいたものである場合は
、停止表示させる大当り遊技の種類を決定するにあたって、開放延長期間中である場合は
「第1開放延長用大当り遊技決定テーブル」を選択し、開放延長期間中ではなく高確率状
態である場合(潜伏状態である場合)は「第1潜伏用大当り遊技決定テーブル」を選択し
、開放延長期間中ではなく通常確率状態である場合(通常状態である場合)は「第1通常
用大当り遊技決定テーブル」を選択する。
こうして、大当り遊技決定テーブルを選択すると、該大当り遊技決定テーブルを参照し
て、特図変動表示処理で記憶した大当り図柄(図15のS3128)(今回特別図柄とし
て停止表示させた大当り図柄)に対応する大当り遊技の種類を決定する(S3238)。
以下、これらの「第1始動口17への入球に基づく大当り当選」用の大当り遊技決定テー
ブルについて詳しく説明する。
図20は、本実施例のパチンコ機1に記憶されている「第1始動口17への入球に基づ
いた大当り当選が発生した場合に選択される大当り遊技決定テーブル」を示した説明図で
ある。図20(a)には該大当り当選が開放延長期間中に発生した場合に選択される「第
1開放延長用大当り遊技決定テーブル」が示されており、図20(b)には該大当り当選
が潜伏状態中に発生した場合に選択される「第1潜伏用大当り遊技決定テーブル」が示さ
れており、図20(c)には該大当り当選が通常状態中に発生した場合に選択される「第
1通常用大当り遊技決定テーブル」が示されている。図示するように、これらの大当り遊
技決定テーブルには、大当り図柄(停止図柄)に対応させて大当り遊技の種類が設定され
ている。図20(a)に示す第1開放延長用大当り遊技決定テーブルが選択された場合(
図19のS3230)、すなわち、開放延長期間中に、第1始動口17への入球に基づく
大当り当選が発生すると、特別図柄として、大当り図柄「ア」が停止表示される場合には
大当り遊技「G」を開始することが決定され、大当り図柄「イ」または「ウ」が停止表示
される場合には大当り遊技「F」を開始することが決定され、大当り図柄「エ」が停止表
示される場合には大当り遊技「E」を開始することが決定される。図18を用いて前述し
たように、大当り当選が発生すると、2%の確率で大当り図柄「ア」が停止表示され、1
%の確率で大当り図柄「イ」が停止表示され、95%の確率で大当り図柄「ウ」が停止表
示され、2%の確率で大当り図柄「エ」が停止表示される。故に、開放延長期間中に、第
1始動口17への入球に基づく大当り当選が発生した場合は、大当り図柄「ア」に対応す
る大当り遊技「G」は2%の確率で開始され、大当り図柄「イ」および「ウ」に対応する
大当り遊技「F」は96%(1%+95%)の確率で開始され、大当り図柄「エ」に対応
する大当り遊技「E」は2%の確率で開始されることになる。
また、図20(b)に示す第1潜伏用大当り遊技決定テーブルが選択された場合(図1
9のS3228)、すなわち、潜伏状態中に、第1始動口17への入球に基づく大当り当
選が発生すると、特別図柄として、大当り図柄「ア」が停止表示される場合には大当り遊
技「D」を開始することが決定され、大当り図柄「イ」または「ウ」が停止表示される場
合には大当り遊技「A」を開始することが決定され、大当り図柄「エ」が停止表示される
場合には大当り遊技「C」を開始することが決定される。故に、潜伏状態中に、第1始動
口17への入球に基づく大当り当選が発生した場合は、大当り図柄「ア」に対応する大当
り遊技「D」は2%の確率で開始され、大当り図柄「イ」および「ウ」に対応する大当り
遊技「A」は96%(1%+95%)の確率で開始され、大当り図柄「エ」に対応する大
当り遊技「C」は2%の確率で開始されることになる。
また、図20(c)に示す第1通常用大当り遊技決定テーブルが選択された場合(図1
9のS3226)、すなわち、通常状態中に、第1始動口17への入球に基づく大当り当
選が発生すると、特別図柄として、大当り図柄「ア」が停止表示される場合には大当り遊
技「D」を開始することが決定され、大当り図柄「イ」が停止表示される場合には大当り
遊技「F」を開始することが決定され、大当り図柄「ウ」が停止表示される場合には大当
り遊技「A」を開始することが決定され、大当り図柄「エ」が停止表示される場合には大
当り遊技「C」を開始することが決定される。故に、通常状態中に、第1始動口17への
入球に基づく大当り当選が発生した場合は、大当り図柄「ア」に対応する大当り遊技「D
」は2%の確率で開始され、大当り図柄「イ」に対応する大当り遊技「F」は1%の確率
で開始され、大当り図柄「ウ」に対応する大当り遊技「A」は95%の確率で開始され、
大当り図柄「エ」に対応する大当り遊技「C」は2%の確率で開始されることになる。
以上は、S3220の処理で、今回の大当り当選が第1特図保留によるものである場合
、すなわち、今回の大当り当選が第1始動口17への入球に基づくものである場合(S3
220:yes)に大当り遊技の種類を決定する処理について説明した。これに対して、
今回の大当り当選が第2特図保留によるものである場合、すなわち、今回の大当り当選が
第2始動口18dへの入球に基づくものである場合(S3220:no)、以下の第2始
動口18dへの入球に基づく大当り当選が発生した場合の大当り遊技の種類を決定するた
めのテーブル(大当り遊技決定テーブル)を選択する処理を行う。この処理でも、第1始
動口17への入球に基づく大当り当選が発生した場合と同様に、先ず、現在が開放延長期
間であるか否かの判断を行う(S3232)。
S3232の判断処理の結果、開放延長フラグがONに設定されている場合は(S32
32:yes)、大当り遊技決定テーブルとして、「今回の大当り当選の発生が第2始動
口18dへの入球に基づいたものであり、且つ該大当り当選の発生が開放延長期間中にあ
った場合の大当り遊技の種類を決定するためのテーブル」(第2開放延長用大当り遊技決
定テーブル)を選択する(S3236)。すなわち、本実施例の遊技機1では、開放延長
期間中に第2始動口18dへの入球に基づき大当り当選が発生した場合は、現在の遊技状
態が高確率状態であるか通常確率状態であるかに拘らず、「第2開放延長用大当り遊技決
定テーブル」が選択される。尚、「第2開放延長用大当り遊技決定テーブル」の内容につ
いては後述する。
これに対して、開放延長フラグがONに設定されていない場合は(開放延長フラグがO
FFに設定されている場合は)(S3232:no)、「今回の大当り当選の発生が第2
始動口18dへの入球に基づいたものであり、且つ該大当り当選の発生が開放延長期間で
はない期間中(非開放延長期間中)にあった場合の大当り遊技の種類を決定するためのテ
ーブル」(第2非開放延長用大当り遊技決定テーブル)を選択する(S3234)。すな
わち、本実施例の遊技機1では、開放延長期間中以外の期間(非開放延長期間中)に第2
始動口18dへの入球に基づき大当り当選が発生した場合は、現在の遊技状態が高確率状
態であるか通常確率状態であるかに拘らず(潜伏状態中であるか通常状態中であるかに拘
らず)、「第2非開放延長用大当り遊技決定テーブル」が選択される。
こうして、大当り遊技決定テーブルを選択すると、該大当り遊技決定テーブルを参照し
て、特図変動表示処理で記憶した大当り図柄(図15のS3128)(今回特別図柄とし
て停止表示させた大当り図柄)に対応する大当り遊技の種類を決定する(S3238)。
以下、これらの「第2始動口18dへの入球に基づく大当り当選」用の大当り遊技決定テ
ーブルについて詳しく説明する。
図21は、本実施例のパチンコ機1に記憶されている「第2始動口18dへの入球に基
づいた大当り当選が発生した場合に選択される大当り遊技決定テーブル」を示した説明図
である。図21(a)には該大当り当選が開放延長期間中に発生した場合に選択される「
第2開放延長用大当り遊技決定テーブル」が示されており、図21(b)には該大当り当
選が非開放延長期間中に発生した場合に選択される「第2非開放延長用大当り遊技決定テ
ーブル」が示されている。図21(a)に示す第2開放延長用大当り遊技決定テーブルが
選択された場合(図19のS3236)、すなわち、開放延長期間中に、第2始動口18
dへの入球に基づく大当り当選が発生すると、特別図柄として、大当り図柄「ア」、「イ
」、「ウ」が停止表示される場合には大当り遊技「G」を開始することが決定され、大当
り図柄「エ」が停止表示される場合には大当り遊技「E」を開始することが決定される。
図18を用いて前述したように、大当り当選が発生すると、2%の確率で大当り図柄「ア
」が停止表示され、1%の確率で大当り図柄「イ」が停止表示され、95%の確率で大当
り図柄「ウ」が停止表示され、2%の確率で大当り図柄「エ」が停止表示される。故に、
開放延長期間中に、第2始動口18dへの入球に基づく大当り当選が発生した場合は、大
当り図柄「ア」「イ」、「ウ」に対応する大当り遊技「G」は98%(2%+1%+95
%)の確率で開始され、大当り図柄「エ」に対応する大当り遊技「E」は2%の確率で開
始されることになる。
また、図21(b)に示す第2非開放延長用大当り遊技決定テーブルが選択された場合
(図19のS3234)、すなわち、非開放延長期間中に、第2始動口18dへの入球に
基づく大当り当選が発生すると、大当り図柄「ア」が停止表示される場合には大当り遊技
「D」を開始することが決定され、大当り図柄「イ」または「ウ」が停止表示される場合
には大当り遊技「B」を開始することが決定され、大当り図柄「エ」が停止表示される場
合には大当り遊技「C」を開始することが決定される。故に、非開放延長期間中に、第2
始動口18dへの入球に基づく大当り当選が発生した場合は、大当り図柄「ア」に対応す
る大当り遊技「D」は2%の確率で開始され、大当り図柄「イ」または「ウ」に対応する
大当り遊技「B」は96%(1%+95%)の確率で開始され、大当り図柄「エ」に対応
する大当り遊技「C」は2%の確率で開始されることになる。
以上のようにして、開始する大当り遊技の種類を決定したら(S3238)、大当りフ
ラグ「A」〜「G」のうち、今回開始する大当り遊技の種類に対応する大当りフラグをO
Nに設定する(S3240)。大当りフラグとは、大当り遊技「A」〜「G」のうち該フ
ラグの種類に対応する大当り遊技が実行されている(大当り遊技中である)ことを表すフ
ラグであり、主制御基板200に搭載されたRAM203の所定のアドレスが大当りフラ
グの記憶領域として確保されている。主制御基板200のCPU201は、該大当りフラ
グ「A」〜「G」に応じて、実行中の大当り遊技の種類を把握する。詳細には後述するが
、大当りフラグがONに設定された状態で、図11の遊技制御処理に復帰すると、該大当
りフラグに対応する種類の大当り遊技が開始される。
こうして今回開始する大当り遊技の種類を決定して、該種類に対応する大当りフラグを
ONに設定したら、図19に示す大当り遊技決定処理を終了して、図13および図14に
示す特別図柄遊技処理に復帰する。
大当り遊技決定処理を終了すると(図14のS322)、次に、大当りフラグ「A」ま
たは大当りフラグ「F」がONに設定されているか否か、すなわち、大当り遊技決定処理
で開始することを決定した大当り遊技の種類は「A」または「F」か否かを判断する(S
324)。その結果、大当り遊技「A」または「F」を開始すると判断した場合は(S3
24:yes)、大入賞口31dの開放時間として「0.1秒」を設定し、それ以外の大
当り遊技(大当り遊技「B」〜「E」、「G」の何れか)を開始すると判断した場合は(
S324:no)、大入賞口31dの開放時間として「30秒」を設定する。図9を用い
て前述したように、本実施例のパチンコ機1は、大当り遊技「A」〜「G」は全て2ラウ
ンドの大当り遊技であるが、大当り遊技の種類によって大入賞口31dを1ラウンドあた
り短時間(0.1秒)開放させるか長時間(30秒)開放させるかが設定されている。こ
こでは、大当り遊技「A」および「F」は大入賞口31dの開放時間が短く設定されてお
り、大当り遊技「B」〜「E」および「G」は大入賞口31dの開放時間が長く設定され
ているので、上述のように、大当り遊技「A」、「F」の何れかを開始する場合は大入賞
口31dの開放時間として「0.1秒」を設定し、大当り遊技「B」〜「E」、「G」の
を開始する場合は大入賞口31dの開放時間として「30秒」を設定する。このように開
放時間が設定された状態で大当り遊技が実行されると、大当り遊技「A」および「F」で
は、ほとんど(あるいは全く)大入賞口31dに遊技球を入賞させることができないので
遊技球の払い出しをほとんど(あるいは全く)受けることができず、大当り遊技「B」〜
「E」および「G」では、大入賞口31dに遊技球を入賞させることができるので遊技球
の払い出しを受けることができる。
このように大入賞口31dが短時間開放する(遊技球の払い出しが少ない(または全く
ない))大当り遊技(第1の大当り遊技)と大入賞口31dが長時間開放する(遊技球の
払い出しが第1の大当り遊技より多い)大当り遊技(第2の大当り遊技)を所定の条件の
成立に応じて実行するように構成することにより、遊技者に対して、大当り遊技の中でも
大入賞口31dが長時間開放する大当り遊技(第2の大当り遊技)が開始されることへの
期待を高めさせることが可能となる。
こうして大入賞口31dの開放時間を設定すると(S326またはS328)、大当り
遊技を開始する旨を表すコマンド(大当り遊技開始コマンド)をサブ制御基板220に向
かって送信する(S332)。大当り遊技開始コマンドには、開始する大当り遊技の種類
(「A」〜「G」の何れか)を識別することのできる状態が含まれている。以下では、そ
れぞれの大当り遊技に対応する大当り遊技開始コマンドを、「大当り遊技開始コマンドA
〜G」とも表記する。
続くS334の処理では、高確フラグがONに設定されていれば該高確フラグをOFF
に設定し、開放延長フラグがONに設定されていれば該開放延長フラグをOFFに設定す
る。すなわち、大当り遊技を開始するにあたって、高確率状態および開放延長期間は終了
するので、それぞれに対応するこれらのフラグをOFFに設定する。こうして、大当りフ
ラグを除く各種フラグをOFFに設定したら、図13および図14に示した特別図柄遊技
処理を抜けて、図11の遊技制御処理に復帰する。
以上は、第1図柄表示装置28あるいは第2図柄表示装置32で停止表示された特別図
柄(すなわち第1特図あるいは第2特図)が、大当り図柄であった場合(S321:ye
s)の処理について説明したが、停止表示された特別図柄が大当り図柄でなかった場合は
(S321:no)、以下のように、今回の遊技で開放延長期間を終了させるか否かを判
断して、終了させるのであれば該開放延長期間を終了するための処理を行う。
先ず、開放延長フラグがONに設定されているか否か、すなわち現在が開放延長期間中

否かを判断する(S336)。その結果、開放延長フラグがONに設定されていると判断
された場合は(S336:yes)、開放延長カウンタから「1」を減算した後(S34
0)、開放延長カウンタが「0」になったか否かを判断する(S342)。前述したよう
に、開放延長カウンタは、開放延長期間が終了するまでの残りの遊技回数(特別図柄の変
動表示回数)が設定されているカウンタであり、前の処理(S338)で現在は「所定の
遊技回数(特別図柄の変動表示回数)で終了する開放延長期間」であると判断したので(
S338:no)、特別図柄の変動表示を停止させるにあたって開放延長期間の残りの遊
技回数(特別図柄の変動表示回数)を減らすべく、開放延長カウンタから「1」を減算す
る。その結果、開放延長期間の残りの遊技回数(特別図柄の変動表示回数)が「0」回に
なったら(S342:yes)、開放延長期間を終了させるべく、開放延長フラグをOF
Fに設定する。(S344)その後、サブ制御基板220に向かって遊技状態指定コマン
ドを送信すると(S346)、特別図柄遊技処理を終了して、図11に示す遊技制御処理
に復帰する。ここで遊技状態指定コマンドとは、高確フラグや開放延長フラグなどの設定
に応じて定まる遊技状態を、サブ制御基板220に指定するコマンドである。
S342の処理で、開放延長期間の残りの遊技回数(特別図柄の変動表示回数)が「0
」回ではないと判断した場合は(S342:no)、未だ開放延長期間を終了させないの
で、そのまま特別図柄遊技処理を終了して、図11に示す遊技制御処理に復帰する。現在
が開放延長期間ではないと判断された場合は(S336:no)、開放延長カウンタや開
放延長フラグを操作することなく、特別図柄遊技処理を終了して、図11に示す遊技制御
処理に復帰する。
図11に示すように、遊技制御処理では、特別図柄遊技処理から復帰すると、大当りフ
ラグがONに設定されているか否かを判断する(S350)。前述したように大当りフラ
グは、遊技状態が大当り遊技であることを表すフラグである。そこで、主制御基板200
のCPU201は、大当りフラグがONに設定されている場合は(S350:yes)、
以下に説明する大当り遊技処理を開始する(S400)。一方、大当りフラグがONに設
定されていない場合は(S350:no)、遊技制御処理の先頭に戻り、前述した賞球関
連処理(S50)以降の一連の処理を繰り返す。尚、図柄(特別図柄)を変動表示させ、
変動表示している図柄を当り
図柄(大当り図柄)または外れ図柄の何れかで停止表示させる図柄変動遊技は、図柄表示
装置(第1図柄表示装置、第2図柄表示装置)にて行われる。従って、図柄表示装置(第
1図柄表示装置、第2図柄表示装置)は、本発明における「図柄表示手段」に対応してい
る。
C−4.大当り遊技処理 :
図23は、大当り遊技処理を示すフローチャートである。この大当り遊技処理が実行さ
れることによって、大当り遊技が行われる。以下、図23を参照しながら大当り遊技処理
について説明するが、その準備として、大当り遊技で行われる遊技の概要について簡単に
説明しておく。
図2および図3を用いて前述したように、遊技盤の側部における第2始動口18dの上
方には大入賞口31dが設けられており、この大入賞口31dは通常の遊技状態では閉鎖
されている。しかし、大当り遊技が開始されると大入賞口31dが開放状態となる。大入
賞口31dが開放状態になると、遊技球が高い確率で入球するようになる。開放された大
入賞口31dは、所定の開放時間(ここでは0.1秒または30秒)が経過するか、ある
いは所定数(ここでは4個)の遊技球が入球すると一旦閉鎖されるが、所定の閉鎖時間が
経過すると再び開放状態となる。前述したように、大入賞口31dが開放してから閉鎖す
るまでの遊技は、「ラウンド遊技(あるいは単にラウンド)」と呼ばれる。こうしたラウ
ンド遊技を繰り返して、所定回数のラウンド遊技を消化したら大当り遊技が終了する。以
下、上述した大当り遊技での遊技を実行するために、主制御基板200のCPU201が
行う大当り遊技処理について説明する。
主制御基板200のCPU201は、大当り遊技処理(S400)を開始すると先ず始
めに、大入賞口31dが開放中か否かを判断する(S402)。大入賞口31dは、通常
の遊技状態では閉鎖されており、従って大当り遊技の開始直後は、大入賞口31dは閉鎖
状態となっている。そこで、大入賞口31dは開放中ではないと判断して(S402:n
o)、ラウンド遊技の回数(ラウンド数)が所定回数に達したか否かを判断する(S40
4)。前述したように大当り遊技中には、大入賞口31dが開放して、所定回数のラウン
ド遊技が繰り返されることになっている。このことに対応して、大入賞口31dが閉鎖さ
れている場合は(S402:no)、大入賞口31dの開放回数(ラウンド数)が所定回
数に達したか否かを判断する(S404)。
当然のことながら、大当り遊技が開始された直後は、ラウンド数は所定回数(ここでは
2回)に達していないから(S404:no)、大入賞口31dの閉鎖時間が経過したか
否かを判断する(S406)。大入賞口31dの閉鎖時間とは、ラウンドとラウンドとの
間で大入賞口31dが閉鎖状態となっている時間である。本実施例では、大入賞口31d
の閉鎖時間は、1秒間に設定されている。大当り遊技が開始された直後は、大入賞口31
dは閉鎖状態となっているから、当然、大入賞口31dの閉鎖時間が経過していると判断
され(S406:yes)、大入賞口31dを開放させて新たなラウンド遊技を開始する
(S408)。そして、ラウンド遊技の開始を示すコマンド(ラウンド開始コマンド)を
送信した後(S410)、図23に示した大当り遊技処理を一旦終了して、図11の遊技
制御処理に復帰する。
主制御基板200のCPU201は遊技制御処理に復帰すると、図11に示したように
、賞球関連処理(S50)以降の一連の各種処理を行った後、再び大当り遊技処理(S4
00)を開始する。前述したように、図11に示した遊技制御処理を、主制御基板200
のCPU201が一回、実行するために要する時間は、約4msecとなっている。従っ
て、図23に示した大当り遊技処理も、約4msec毎に実行されることになる。そして
、特別遊技が開始されて、図23の大当り遊技処理が初めて実行された場合には、前述し
たようにS408において大入賞口31dを開放させて、そのまま処理を終了するが、約
4msec後に2周目の処理を行う場合には、S402にて、大入賞口31dが開放中(
S402:yes)と判断されることになる。
続いて、大入賞口31dの開放時間が所定の開放時間に達したか否かを判断する(S4
12)。前述したように、大当り遊技では、大入賞口31dが開放状態となるが、所定の
開放時間が経過するか、または大入賞口31dに所定数(ここでは4個)の遊技球が入球
すると閉鎖される。このことに対応して、S412では大入賞口31dが開放してから所
定の開放時間が経過したか否かを判断する。この処理では、特別図柄遊技処理で開始する
大当り遊技の種類に対応して設定された開放時間(図14のS326またはS328)が
経過したか否かが判断される。すなわち、大当り遊技「A」、「F」の何れかが実行され
ている場合は、開放時間として0.1秒が経過したか否かが判断され、大当り遊技「B」
〜「E」、「G」の何れかが実行されている場合は、開放時間として30秒が経過したか
否かが判断される。そして、開放時間が経過していれば(S412:yes)、大入賞口
31dを閉鎖した後(S416)、図23に示した大当り遊技処理を抜けて、図11の遊
技制御処理に復帰する。一方、所定の開放時間が経過していない場合は(S412:no
)、大入賞口31dに入球した遊技球が規定数(ここでは4個)に達しているか否かを判
断する(S414)。そして、遊技球が規定数に達した場合は(S414:yes)、大
入賞口31dを閉鎖する(S416)。これに対して、規定数に達していない場合は(S
414:no)、大入賞口31dが開放してから未だ所定の開放時間が経過しておらず、
しかも大入賞口31dに入球した遊技球も規定数に達していないことになるので、大入賞
口31dを開放させたまま、図23に示した大当り遊技処理を抜けて、図11の遊技制御
処理に復帰する。
図11の遊技制御処理を何回も繰り返し実行しているうちに、大入賞口31dが開放し
てから所定の開放時間が経過するか(S412:yes)、もしくは大入賞口31dに規
定数数の遊技球が入球して(S414:yes)、大入賞口31dが閉鎖される(S41
6)。こうして、1回のラウンド遊技が終了する。そして、次に大当り遊技処理が実行さ
れた時には、S402において大入賞口31dが閉鎖中と判断され(S402:no)、
所定回数のラウンド遊技が終了したか否かが判断され(S404)、全てのラウンド遊技
が終了していなければ(S404:no)、大入賞口の閉鎖時間が所定時間に達したこと
を確認した後(S406:yes)、再び大入賞口31dを開放状態として新たなラウン
ド遊技を開始した後(S408)、ラウンド開始コマンドをサブ制御基板220に向かっ
て送信する(S410)。一方、S404において、所定回数のラウンド遊技が終了した
と判断された場合は(S404:yes)、大当り遊技を終了させるべく、大当りフラグ
をOFFに変更して(S418)、大当り遊技の終了および終了する大当り遊技の種類(
A〜Gの何れか)を示すコマンド(大当り遊技A〜G終了コマンド)をサブ制御基板22
0に向かって送信した後(S420)、大当り終了時処理を開始する(S450)。図9
を用いて前述したように、本実施例のパチンコ機1は、大当り遊技の種類に応じて該大当
り遊技が終了した後の遊技状態が決定される。大当り終了時処理では、この遊技状態を設
定するための処理を行う。
図24は、大当り終了時処理を示すフローチャートである。大当り終了時処理を開始す
ると、先ず初めに、今回終了させる大当り遊技が「A」、「B」、「D」、「F」、「G
」のうちの何れかに該当するか否かを判断する(S4502)。この大当り遊技の種類は
、大当り遊技決定処理でONに設定した大当りフラグの種類(図19のS3240)を確
認することにより判断される。その結果、今回終了させる大当り遊技が「A」、「B」、
「D」、「F」、「G」の何れかである場合は(S4502:yes)、高確フラグをO
Nに設定する(S4504)。すなわち、図9を用いて前述したように、本実施例のパチ
ンコ機1は、大当り遊技「A」、「B」、「D」、「F」、「G」が終了した後は、高確
率状態が開始されるので、該遊技状態を開始するべく高確フラグをONに設定する。この
結果、後に行われる特図変動表示処理(図15)では、高確フラグがONと判断されて(
図15のS3108:yes)、高確率用の大当り抽選テーブルが選択されることになる
(大当り遊技に当選し易い高確率状態となる)(S3120)。一方、今回終了させる大
当り遊
技が「C」、「E」の何れかである場合は(S4502:no)、高確フラグはONに設
定されず、通常確率状態が開始されるので、後に行われる特図変動表示処理(図15)で
は、高確フラグがOFFと判断されて(図15のS3108:no)、通常確率用の大当
り抽選テーブルが選択されることになる(大当り遊技に当選し難い通常確率状態となる)
(S31
22)。
こうして、大当り遊技が終了した後に高確率状態を開始するか、通常確率状態を開始す
るかを設定したら、今度は、大当り遊技が終了した後に開放延長期間を設定するための処
理を行う。この処理では、先ず、今回終了する大当り遊技が「C」、「D」の何れかに該
当するか否かを判断する(S4506)。その結果、今回終了する大当り遊技が「C」、
「D」の何れかである場合は、開放延長フラグをONに設定した後(S4508)、開放
延長カウンタの値に「7」を設定する。すなわち、図9を用いて前述したように、大当り
遊技「C」、「D」が終了した後は、遊技回数(特別図柄の変動表示回数)が7回に達す
るまで継続する開放延長期間を開始することから、上述のようなS4506、S4508
の処理を行う。このように、開放延長フラグがONに設定された状態で、遊技制御処理を
開始すると、第2始動口閉鎖処理(図11のS200)で開放延長フラグがONであると
判断されて、第2始動口18dの開放時間が延長される。また、開放延長カウンタの値は
、遊技(特別図柄の変動表示)を重ねるごとに特別図柄遊技処理で(図14のS340)
減算されていき、7回の遊技(特別図柄の変動表示)が行われると「0」となり、開放延
長フラグがOFFに設定されて(図14のS344)、開放延長期間が終了する。
S4506の処理で、今回終了する大当り遊技が「C」、「D」の何れでもないと判断
した場合は(S4506:no)、今度は、今回終了する大当り遊技が「E」か否かの判
断を行う(S4512)。その結果、今回終了する大当り遊技が「E」である場合は(S
4512:yes)、開放延長フラグをONに設定した後(S4514)、開放延長カウ
ンタの値に「30」を設定する(S4516)。すなわち、図9を用いて前述したように
、大当り遊技「E」が終了した後は、遊技回数(特別図柄の変動表示回数)が30回に達
するまで継続する開放延長期間を開始することから、上述のようなS4514、S451
6の処理を行う。このように、開放延長フラグがONに設定された状態で、遊技制御処理
を開始すると、第2始動口閉鎖処理(図11のS200)で開放延長フラグがONである
と判断されて、第2始動口18dの開放時間が延長される。また、開放延長カウンタの値
は、遊技(特別図柄の変動表示)を重ねるごとに特別図柄遊技処理で(図14のS340
)減算されていき、30回の遊技(特別図柄の変動表示)が行われると「0」となり、開
放延長フラグがOFFに設定されて(図14のS344)、開放延長期間が終了する。
S4512の処理で、今回終了する大当り遊技が「E」でもないと判断した場合は(S
4512:no)、今度は、今回終了する大当り遊技が「G」、「F」の何れかに該当す
るか否かの判断を行う(S4518)。その結果、今回終了する大当り遊技が「G」、「
F」の何れかである場合は(S4518:yes)、開放延長フラグをONに設定した後
(S4520)、開放延長カウンタの値に「10000」を設定する(S4522)。す
なわち、大当り遊技「G」、「F」が終了した後は、上述のS4520、S4522の処
理を行うことで、実質的に次の大当り遊技が開始されるまで開放延長期間が継続して発生
することとなる(本実施例の大当り遊技の実行確率は、通常確率状態で1/52.6、高
確率状態で1/8.8)。このように、開放延長フラグがONに設定された状態で、遊技
制御処理を開始すると、第2始動口閉鎖処理(図11のS200)で開放延長フラグがO
Nであると判断されて、第2始動口18dの開放時間が延長される。また、開放延長カウ
ンタの値は、遊技(特別図柄の変動表示)を重ねるごとに特別図柄遊技処理で(図14の
S340)減算されていき、仮に10000回の遊技(特別図柄の変動表示)が行われる
と「0」となり、開放延長フラグがOFFに設定されて(図14のS344)、開放延長
期間が終了する。尚、10000回の遊技が行われるまで何れの大当り遊技も実行されな
い可能性は極めて低いため(ほぼゼロである)、10000回の遊技(特別図柄の変動表
示)が行われて開放延長フラグがOFFに設定される事態は実質的に発生しない。
S4518の処理で、今回終了する大当り遊技が「G」、「F」でもないと判断した場
合、すなわち、今回終了する大当り遊技が「A」、「B」の何れかに該当する場合は、図
9を用いて前述したように、大当り遊技「A」、「B」が終了した後は開放延長期間を開
始しないことから、開放延長フラグをONに設定することは行わない。
以上のように、終了する大当り遊技の種類に応じて、大当り遊技が終了した後の遊技状
態(高確率または通常確率か、開放延長期間を設定するか否か、開放延長期間を設定する
のであれば該開放延長期間の長さ)を設定すると、大当り終了時処理を終了して、図23
に示す大当り遊技処理を経由して、図11に示す遊技制御処理に復帰する。尚、第2始動
口に係る図柄変動遊技で当り図柄(大当り図柄)が停止表示された場合に、第1始動口に
係る図柄変動遊技で当り図柄が停止表示された場合に比べて、大入賞口の開放時間が長い
当り遊技(大当り遊技「G」)を行うことは、主制御基板200に搭載されたCPU20
1が上述の処理を行うことによって実現される。従って、主制御基板200のCPU20
1は、本発明における「当り遊技実行手段」に対応している。
D.本実施例のパチンコ機の遊技性 :
以上のように、本実施例のパチンコ機1は、遊技制御処理を繰り返すことにより、種々
の大当り遊技を開始することが可能となっている。以下では、これらの大当り遊技を実行
することによって、実現できる遊技性について説明する。
図25は、各始動口への入球に基づいて各遊技状態中に当選可能な大当り遊技を大当り
図柄毎に示した説明図である。換言すると、図25は、図20および図21に示す大当り
遊技決定テーブルを表にまとめた図である。尚、図25の下段には、参考として図9の大
当り遊技を説明するための図を再掲している。
図25にも示すように、本実施例のパチンコ機1では、大当り当選が発生したときに開
始する大当り遊技は、「第1始動口または第2始動口の何れへの入球に基づいた大当り当
選の発生か」や、「大当り当選が発生した際の遊技状態(開放延長期間か否か、高確率状
態か通常確率状態か)」、「大当り当選が発生した際に停止表示された大当り図柄の種類
」に応じて決定される。ここで、前述したように、「遊技状態」のうち、「通常状態」と
は、開放延長期間ではない期間のうち大当り当選する確率が通常確率である遊技状態であ
り、「潜伏状態」とは、開放延長期間ではない期間のうち大当り当選する確率が高確率で
ある遊技状態であり、「開放延長状態」とは、通常確率状態か高確率状態かに拘らず開放
延長期間にある遊技状態である。尚、図中の「非開放延長」中とは、「通常状態」中また
は「潜伏状態」中(すなわち、開放延長期間中以外の期間)のことである。すなわち、第
2始動口への入球に基づいた大当り当選が発生した場合は、通常状態中でも潜伏状態中で
も同じ種類の大当り遊技を開始するので、「通常状態」中および「潜伏状態」中をまとめ
て「非開放延長」中としてある。
また、図25中の最も左の列には「大当り図柄」が示されており、その右には上述の各
遊技状態中に該「大当り図柄」が停止表示されたときに開始される大当り遊技の種類が示
されている。また、各大当り図柄の下には、大当り当選が発生したときに各大当り図柄が
停止表示される確率が括弧書きで示されている。各遊技状態では、停止表示された大当り
図柄に対応する種類の大当り遊技が開始されるので、大当り当選が発生したときに各大当
り図柄が停止表示される確率と、各大当り図柄に対応する大当り遊技が開始される確率は
同じである(各大当り遊技の下に示した括弧書きの確率)。
図9に示したように、本実施例のパチンコ機1は、払い出しが多い大当り遊技B〜E、
G(出球ありの大当り遊技とも表記する)と払い出しが少ないまたは全くない大当り遊技
A、F(出球なしの大当り遊技とも表記する)とが設定されている。当然ながら、遊技者
は、より多くの遊技球の払い出しを目的として、遊技を進行させるので、出球ありの大当
り遊技と出球なしの大当り遊技を設定することによって、遊技者に対して、出球ありの大
当り遊技が開始されることを期待させながら遊技を進行させることができる。
図25に示すように、出球ありの大当り遊技は(図中四角で囲んだ大当り遊技)第1始
動口17への入球に基づいては開始され難くなっている(大当り当選した場合の「1%」
または「2%」の確率でしか開始されない)。一方、第2始動口18dへの入球に基づい
ては、第1始動口17への入球に基づく場合よりも、出球ありの大当り遊技の実行割合が
高く設定されている(大当り当選した場合は必ず出球ありの大当り遊技が開始される)。
しかし、開放延長期間以外の期間は、第2始動口18dが開放状態となる時間が短いこと
に加え、図2に示したように第1始動口17から離れた位置に第2始動口18dが設けら
れており、第1始動口17への入賞を狙っている状態では、第2始動口18d付近に遊技
球を移動させることさえも困難であるので、第2始動口18dに遊技球を入賞させること
は難しい。従って、遊技者は、開放延長期間以外の期間は、先ず、大当り遊技終了後に開
放延長期間が発生する大当り遊技「C」〜「F」が開始されることを期待して遊技を進行
させることになる。このように、開放延長期間に開始される大当り遊技のほうが、開放延
長期間以外の期間に開始される大当り遊技より有利に(出球を多く)設定しておくことに
より、開放延長期間の発生契機となる大当り遊技が開始することを遊技者に期待させなが
ら遊技を進行させることができる。
また、開放延長期間の発生契機となる大当り遊技の中でも、該開放延長期間の長さは大
当り遊技の種類に応じて設定されている。遊技者は、開放延長期間が終了すると、第2始
動口18dに入賞させることが難しくなるので、長期間の開放延長期間の発生契機となる
大当り遊技が開始されることを期待するとともに、開放延長期間が開始されると該開放延
長期間が終了する前に新たに大当り遊技が開始されることを期待する。このように、開放
延長期間に開始される大当り遊技のほうが、開放延長期間以外の期間に開始される大当り
遊技より有利に(出球を多く)した上で、開始される大当り遊技に応じて開放延長期間の
長さを設定することにより、遊技者に対して、より長い開放延長期間が設定されている大
当り遊技が開始されることを期待させながら遊技を進行させることができる。
尚、上述したように、開放延長期間以外の期間は、第2始動口18dへ入賞させること
は難しいことから、第2始動口18dへの入球に基づいた大当り遊技が、通常状態および
潜伏状態で行われることは希である(ほとんど実行されることはない)。
以上のことを踏まえて、本実施例のパチンコ機1における遊技の進行について説明する
図26は、遊技の進行する過程を概念的に示した説明図である。通常状態では、上述し
たように、大当り遊技「F」(通常状態で大当り図柄イが停止表示することを契機に開始
される大当り遊技)の実行により、後述する「ラッシュ期間(長期間の開放延長期間)」
に最も短い遊技ルートで移行することが可能である。しかし、図に示すように、通常状態
では大当り遊技「F」が実行されることは希(1%の確率)であり、大当り遊技「A」(
通常状態で大当り図柄ウが停止表示することを契機に開始される大当り遊技)が実行され
る可能性のほうが高くなっている(95%の確率)。大当り遊技「A」が実行された後(
大入賞口31dの短時間開放が2回行われた後)は、開放延長期間が開始されない高確率
状態(すなわち、潜伏状態)となる。
この潜伏状態は、高確率で大当り当選が発生して、且つ大当り遊技「A」が実行され易
い(96%の確率で当選する)状態である。故に、潜伏状態では、繰り返し頻繁に大当り
遊技「A」が実行されることになり、頻繁に大入賞口31dが短時間だけパカパカと開く
状態となる。尚、大入賞口31dが開放するといっても、短時間であるので(1回あたり
0.1秒)、遊技球が大入賞口31dに入賞することはほとんどなく、遊技球はほとんど
払い出されない。
なお、潜伏状態では、長期間の開放延長期間の発生契機となる大当り遊技「E」、「F
」、「G」が実行されることはなく、代わりに、短期間の開放延長期間の発生契機となる
大当り遊技「C」、「D」の実行により、後述する「ラッシュ期間(長期間の開放延長期
間)」への移行を目指す遊技ルートで遊技が進行する。
具体的には、潜伏状態中に大当り遊技「C」、「D」の何れかが実行された後、7回の
遊技(特別図柄の変動表示)が終了するまで継続する「短期間の開放延長期間(本発明に
おけるチャンス状態に対応)」が開始される。この短期間の開放延長期間中に大当り当選
が発生すると、当り図柄の種類に拘らず、長期間の開放延長期間の発生契機となる大当り
遊技「E」または「G」が実行される。このように、7回の遊技で終了する短期間の開放
延長期間は、他の遊技状態に比べてラッシュ状態(長期間の開放延長期間)に移行し易い
遊技期間となっており、本実施例では「チャンス期間(本発明のチャンス状態に対応)」
と称する。尚、希ではあるが、通常状態で、大当り遊技「C」または大当り遊技「D」が
実行されることにより、潜伏状態をスキップしてチャンス期間に移行することが可能であ
る。また、大当り遊技が開始されずにチャンス期間が終了する場合(7回の遊技が全て外
れになった場合)は、その時の当り確率の状態(通常確率状態または高確率状態)に応じ
て、通常状態または潜伏状態に移行することとなる。
上述のように、チャンス期間では、潜伏状態で実行可能な大当り遊技「C」、「D」よ
りも有利な大当り遊技「E」、「G」を実行可能となっている。すなわち、30回の遊技
(特別図柄の変動表示)が終了するまで継続する長期間の開放延長期間の発生契機となる
大当り遊技「E」、または実質的に次の大当り遊技が開始されるまで継続する開放延長期
間の発生契機となる大当り遊技「G」が実行可能となっている。さらに、これらの大当り
遊技「E」、「G」は、いずれも「出球ありの大当り遊技」であるため、この点でも遊技
者にとって有利である。遊技者は、チャンス期間が終了するまでに、これら大当り遊技「
E」、「G」が実行されることを期待して、なかでも、実質的に次の大当り遊技が開始さ
れるまで継続する開放延長期間の発生契機となる大当り遊技「G」が実行されることを期
待しながら遊技を進行させることになる。
このように、本実施例のパチンコ機1は、通常状態では、大当り遊技「F」の実行を経
て直接的に長期間の開放延長期間(ラッシュ期間)が発生することに期待して遊技を進行
させ、潜伏状態では、短期間の開放延長期間(チャンス期間)の発生契機となる大当り遊
技「C」、「D」が実行を経て間接的に長期間の開放延長期間(ラッシュ期間)が発生す
ることに期待して遊技を進行させることとなる。従って、すなわち、長期間の開放延長期
間(ラッシュ期間)が発生するまでの遊技進行過程を複数パターン備えることで、遊技者
の期待対象を様々に変化させるという斬新な遊技性を実現することが可能となる。
また、チャンス期間では、大当り遊技「G」が開始される確率(98%)が、大当り遊
技「E」が開始される確率(2%)よりも、高く設定されている。従って、チャンス期間
中に大当り遊技が開始された場合は、該大当り遊技の終了後に高確率状態で長期間の開放
延長期間が開始されることになる。そして、次に開始される大当り遊技も、該開放延長期
間中に開始される大当り遊技であるので、大当り遊技「G」が開始される確率が高いとい
うことになる。すなわち、一旦、チャンス期間中に、大当り遊技「G」が開始されると、
繰り返し該大当り遊技「G」が開始される確率が高くなる。もちろん、大当り遊技「G」
は出球ありの大当り遊技であるので、遊技者は遊技球の払い出しを繰り返し受けることと
なり、多くの遊技球を獲得する可能性が高くなる。
一方、開放延長期間中に大当り遊技「E」が実行されたとしても、該大当り遊技の終了
後は、30回の遊技が終了するまで開放延長期間が開始されるので、7回の遊技が終了す
るまでの開放延長期間であるチャンス期間と比較して、該開放延長期間中に新たに大当り
遊技が実行される可能性が高い。しかし、大当り遊技「E」の終了後、30回の遊技が終
了するまでに新たに大当り遊技が開始されなかった場合は、開放延長期間が終了して、通
常状態へと戻ることになる。尚、上述の「長期間の開放延長期間(30回、あるいは10
000回の開放延長期間)」は、第2特図保留に基づき、出球ありの大当り遊技の実行割
合が向上して多量の遊技球の払い出しを遊技者が受ける可能性が高い遊技期間であり、本
実施例ではこの遊技期間を「ラッシュ期間(本発明における特別状態に対応)」と称する
。また、前述したように、通常状態でも、長期間の開放延長期間の発生契機となる大当り
遊技「F」が実行可能である。すなわち、大当り遊技「F」の実行後には、大当り遊技「
G」の後と同様に次の大当り遊技が開始されるまでの開放延長期間が開始される。従って
、大当り遊技「F」の実行も「ラッシュ期間」の開始契機となる。
このように、本実施例のパチンコ機1は、開放延長期間中は、開放延長期間中以外の期
間よりも、多くの遊技球の払い出しが行われて且つ長い期間の開放延長期間が設定されて
いる大当り遊技が開始され易いように設定されている。従って、開放延長期間中に一旦大
当り遊技が開始されると、開放延長期間中に繰り返し遊技球の払い出しが行われる大当り
遊技が開始され易くなり、遊技者に対して、遊技球を集中して払い出すことができるので
、遊技者の遊技興趣を高めることが可能となる。
ここで、ラッシュ期間では、大当り遊技Gおよび大当り遊技Eが高い確率で開始される
と説明したが、これは、第2始動口18dへの入賞(第2特図保留)に基づいた大当り遊
技が開始されている場合である。前述のとおり、本実施例のパチンコ機1では、第2特図
保留が0でない限りは、第1始動口17への入賞(第1特図保留)があったとしても、第
2特図保留を優先的に消化する(大当り抽選の対象とする)こととしている。従って、開
放延長期間中は第2始動口18dへ頻繁に遊技球を入賞させることができるため、たいて
いは、第2特図保留に基づいた大当り遊技が開始されることとなり、上述のように大当り
遊技Gまたは大当り遊技Eが開始されることとなる。しかし、第2始動口18dへの入賞
が所定期間発生せずに、第2特図保留がすべて消化されてしまうことがある。
本実施例のパチンコ機1はこのような場合でも、遊技者が不利にならないように構成さ
れている。すなわち、図25に示すように、第1特図保留に基づいた大当り遊技が開始さ
れる場合も、開放延長期間に開始される場合は、その他の期間より有利な(開放延長期間
の長い)大当り遊技(大当り遊技「E」、「F」、「G」)が開始され易くなっている。
これにより、遊技者に対して、第2特図保留が全て消化されたとしても極端に不利な状態
にならないので、遊技興趣を冷ましてしまうことがなくなるとともに、第2特図保留が常
に在る状態にしておかないとならならいというストレス(第2始動口18dへ所定間隔以
内で入賞させ続けなければならないというストレス)を軽減することが可能となる。
このように、本実施例のパチンコ機1は、開放延長期間に開始される大当り遊技のほう
が、開放延長期間以外の期間に開始される大当り遊技より有利に(出球を多く)した上で
、開放延長期間以外の期間の通常確率状態(通常状態)では長い開放延長期間が設定され
た第1大当り遊技に当選するようにして、開放延長期間以外の期間の高確率状態(潜伏状
態)では該第1大当り遊技には当選せずに該第1大当り遊技より短い開放延長期間が設定
された第2大当り遊技に当選するように構成している。従って、遊技者に対して、通常状
態では、第1大当り遊技が開始されることを期待させ、潜伏状態では、大当り遊技が開始
される確率(大当り抽選に当選する確率)が通常状態よりも高くなったのにも拘らず、通
常状態で期待する第1大当り遊技よりも不利な第2大当り遊技が開始されることを期待さ
せるという斬新な遊技性を実現することが可能となる。
以上のように本実施例のパチンコ機1は、遊技者の遊技興趣を高めるために、種々の状
態(通常状態、潜伏状態、チャンス期間、ラッシュ期間)を採るように設定されている。
さらに、本実施例のパチンコ1では、これらの状態に遊技者の注目を一層引きつけるべく
、各状態に対応させた演出を行うこととしている。この演出は、サブ制御基板220に搭
載されたCPU221が、主制御基板200から送信される各種コマンドに基づいて処理
を行うことにより実行している。以下では、このようなサブ制御基板220に搭載された
CPU221が実行する処理について説明する。尚、以上のような遊技状態間(通常状態
、潜伏状態(実行割合変更手段が作動しない非特別状態)、チャンス期間(第1の期間よ
りも短い第2の期間に亘って実行割合変更手段を作動させるチャンス状態、チャンス期間
のうち通常確率状態の期間が第1のチャンス状態、高確率状態の期間が第2のチャンス状
態)、ラッシュ期間(実行割合変更を第1の期間に亘って作動させる特別状態))の移行
は、主制御基板200に搭載されているCPU201が遊技制御処理を行うことによって
、実現されている。従って、主制御基板200のCPU201は、本発明における「当り
後制御手段」(「第1の特別状態発生手段」、「非特別状態発生手段」、「非特別状態再
発生手段」、「チャンス状態発生手段」、「第2の特別状態発生手段」、「通常状態発生
手段」、「第2の非特別状態発生手段」)に対応している。
E.遊技演出処理 :
図27は、サブ制御基板220のCPU221によって実行される遊技演出処理のフロ
ーチャートである。図示されているように、遊技演出処理では、図柄変動演出開始処理(
S1000)や、図柄変動演出停止処理(S1100)、大当り遊技演出処理(S120
0)などの処理が繰り返し行われている。ここで、図柄変動演出開始処理(S1000)
とは、演出表示装置27の画面上(大型表示部27Lまたは小型表示部27S)で識別図
柄27a,27b,27cの変動表示を開始させるための処理、図柄変動演出停止処理(
S1100)とは、該変動表示を停止させるための処理、大当り遊技演出処理(S120
0)とは、大入賞口31dを開放させて大当り遊技が行われる場合に、演出表示装置27
の画面上(大型表示部27Lまたは小型表示部27S)や効果音、各種ランプ類などを用
いて、大当り遊技の演出を実行するための処理である。
サブ制御基板220には図示しないタイマが搭載されており、2msec毎にタイマ割
り込みを発生させている。そして、タイマ割り込みが発生する度に、図28に示した遊技
演出処理が実行されるようになっている。従って、図柄変動演出開始処理(S1000)
や、図柄変動演出停止処理(S1100)、大当り遊技演出処理(S1200)は、2m
sec毎に実行されることになる。
図28および図29は、図柄変動演出開始処理を示すフローチャートである。図柄変動
演出開始処理を開始すると、サブ制御基板220のCPU221は、主制御基板200か
ら変動開始時コマンドを受信したか否かの判断を行う(S1002)。その結果、変動開
始時コマンドを受信していなければ(S1002:no)図柄変動演出開始処理を終了し
て、図27に示す遊技演出処理に復帰する。
変動開始時コマンドを受信していると判断した場合は(S1002:yes)、今度は
、ラッシュフラグがONに設定されているか否かの判断を行う(S1004)。詳しくは
後述するが、ラッシュフラグは、図26を用いて前述した「ラッシュ期間」中にONに設
定されるフラグであり、サブ制御基板220のCPU221はラッシュフラグの設定状況
に応じて、現在がラッシュ期間中か否かを把握する。ラッシュフラグは、サブ制御基板2
20のRAM223の所定アドレスにその記憶領域が確保されている。現在がラッシュ期
間中ではないと判断すると(S1004:no)、今度は、変動開始時コマンドによって
指定された特別図柄の停止図柄が、大当り図柄であるか否かを判断する(S1006)。
主制御基板200からの変動開始時コマンドには特別図柄の停止図柄についての情報が含
まれているので、コマンドを解析することによって、特別図柄の停止図柄が大当り図柄か
否かを判断することができる。その結果、大当り図柄であると判断した場合は(S100
6:yes)、演出表示装置27の大型表示部27L上で識別図柄27a,27b,27
cを停止表示させる際の大当り図柄を決定する(S1008)。すなわち、大型表示部2
7L上で3つの識別図柄27a,27b,27cとして揃えて表示するための大当り図柄
を決定する。
続いて、大型表示部27L用の大当り演出パターンを決定する(S1010)。ここで
大型表示部27L用の大当り演出パターンとは、大型表示部27L上で3つの識別図柄2
7a,27b,27cの変動表示を開始した後、大当り図柄で停止表示させるまでの態様
を示すパターンである。サブ制御基板220のROM222には、特別図柄の変動パター
ンと大当り演出パターンとが対応付けた大当り演出パターンテーブル(図示は省略)が記
憶されている。また、特別図柄の変動パターンは、主制御基板200からの変動開始時コ
マンドによって指定されている。従って、この変動パターンに基づいて大当り演出パター
ンテーブルを参照することにより、大当り演出パターンを決定することができる。
これに対して、変動開始時コマンドによって指定された特別図柄の停止図柄が、大当り
図柄ではなかった場合は(S1006:no)、開放延長期間終了間近の変動表示である
か否かを判断する(S1500)。この判断も、変動開始時コマンドによって指定された
特別図柄の変動パターンに基づいて判断することができる。すなわち、図22(d)を用
いて前述したように、開放延長期間の終了間近用の変動パターンが決定されるので、変動
開始時コマンドによって指定された変動パターンによって、開放延長期間の終了間近の変
動表示であるか否かを判断することができる。そして、開放延長期間終了間近の変動表示
であると判断した場合は(S1500:yes)、演出表示装置27の大型表示部27L
上で停止表示させる外れ図柄を決定する(S1502)。続いて、大型表示部27L用の
開放延長期間終了間近用の演出パターンを決定する(S1054)。ここで、開放延長期
間終了間近用の演出パターンとは、演出表示装置27の画面上で3つの識別図柄27a,
27b,27cの変動表示を行わせながらも開放延長期間の終了が間近であることを示す
(例えば、カウントダウン表示)パターンである。開放延長期間終了間近用の演出パター
ンについても、サブ制御基板220のROM222に予め記憶されている。
開放延長期間終了間近の変動表示ではないと判断した場合は(S1500:no)、今
度は、リーチを伴う外れであるか否かを判断する(S1014)。この判断も、変動開始
時コマンドによって指定された特別図柄の変動パターンに基づいて判断することができる
。すなわち、図22(b)、(c)を用いて前述したように、リーチの有無によって異な
る外れ変動パターンが決定されるので、変動開始時コマンドによって指定された変動パタ
ーンによって、リーチを伴うか外れであるか否かを判断することができる。そして、リー
チを伴う外れと判断した場合は(S1014:yes)、演出表示装置27の大型表示部
27L上で停止表示させるリーチ外れ図柄を決定する(S1016)。すなわち、リーチ
状態を発生させる図柄を決定し、3つの識別図柄27a,27b,27cの中の2つの識
別図柄を、その図柄に決定する。更に、残った1つの識別図柄については、その図柄とは
異なる図柄に決定する。
こうして、演出表示装置27の画面上で停止表示させるリーチ外れ図柄を決定したら(
S1016)、今度は、リーチ外れ演出パターンを決定する(S1018)。ここで、リ
ーチ外れ演出パターンとは、演出表示装置27の大型表示部27L上で3つの識別図柄2
7a,27b,27cの変動表示を開始して、リーチ状態を発生させた後、リーチ外れ図
柄で停止表示させるまでの態様を示すパターンである。リーチ外れ演出パターンについて
も、サブ制御基板220のROM222に予め記憶されているリーチ外れ演出パターンテ
ーブル(図示は省略)を参照することによって決定する。すなわち、図22(b)、(c
)を用いて前述したように、主制御基板200のCPU201は、大当り判定結果が外れ
であり、リーチ状態を発生させると判断した場合には(図16のS3142:yes)、
リーチあり外れ変動パターンテーブルが選択されて(図16のS3144)、リーチあり
外れ変動パターンが、特別図柄の変動パターンとして決定され、この変動パターンが、変
動開始時コマンドによってサブ制御基板220に送信される(図16のS3162)。ま
た、サブ制御基板220のROM222に記憶されたリーチ外れ演出パターンテーブルに
は、リーチあり外れ変動パターンに対応付けて、リーチ外れ演出パターンが予め設定され
ている。そこで、変動開始時コマンドによって指定された変動パターンに基づいて、リー
チ外れ演出パターンテーブルを参照することにより、リーチ外れ演出パターンを決定する
ことができる。
一方、特別図柄の変動パターンに基づいて、リーチ状態を伴わない外れと判断した場合
は(S1014:no)、演出表示装置27の大型表示部27L上で停止表示させる外れ
図柄を決定する(S1020)。すなわち、3つの識別図柄27a,27b,27cが全
て異なる図柄となるように、識別図柄の停止図柄を決定する。続いて、大型表示部27L
用の外れ演出パターンを決定する(S1022)。ここで、大型表示部27L用の外れ演
出パターンとは、演出表示装置27の画面上で3つの識別図柄27a,27b,27cの
変動表示を開始して、リーチ状態を経ることなく、外れ図柄で停止表示させるまでの態様
を示すパターンである。外れ演出パターンについても、サブ制御基板220のROM22
2に予め記憶されている外れ演出パターンテーブル(図示は省略)を参照することによっ
て決定する。
以上のようにして、演出表示装置27の大型表示部27L上で停止表示させる識別図柄
27a,27b,27cを決定し(S1008、S1502、S1016、S1020)
、識別図柄27a,27b,27cを停止表示させるまでの演出パターンを決定したら(
S1010、S1504、S1018、S1022)、演出表示装置27の大型表示部2
7L上で識別図柄27a,27b,27cの変動表示を開始することによって、図柄変動
演出を開始する(S1012)。また、このときサブ制御基板220に搭載されたタイマ
をセットすることにより、変動時間の計時を開始する。更に、演出表示装置27の画面上
で行われる図柄変動演出に合わせて、効果音を出力したり、各種ランプ類を点灯させるこ
とによって遊技の演出を行う。尚、演出表示装置27の動作を直接的に制御しているのは
、サブ制御基板220のCPU221ではなく、演出制御基板230に搭載された図示し
ないCPUである。従って、サブ制御基板220のCPU221は、決定した演出パター
ンや識別図柄27a,27b,27cの停止図柄を示すコマンドを、演出制御基板230
に向かって送信することによって、図柄変動演出を開始する(S1012)。演出制御基
板230のCPUは、サブ制御基板220からのコマンドで指定された演出パターンに従
って、演出制御基板230に搭載された図示しないROMから画像データを次々と読み出
して演出表示装置27の大型表示部27L上に表示することにより、図柄変動演出が実行
されることになる。また、サブ制御基板220のCPU221は、演出表示装置27の大
型表示部27L上で行われる図柄変動演出に合わせて、効果音を出力したり、各種ランプ
類を点灯させることによって遊技の演出を行う。尚、演出パターンには、効果音を出力し
たり各種ランプ類を点灯させたりするためのデータも含まれている。従って、演出パター
ンを決定すれば、これら効果音の出力や各種ランプ類の点灯に関するデータも自動的に決
定されることになる。
以上は、ラッシュフラグがOFFであると判断された場合(S1004:no)、すな
わち、現在がラッシュ期間中ではない場合の図柄変動演出を開始する処理について説明し
た。以下では、現在がラッシュ期間中である場合の図柄変動演出を開始する処理について
説明する。
S1004の判断処理の結果、ラッシュフラグがONに設定されている判断すると(S
1004:yes)、図29に示すS1030〜S1046、S1600〜S1604の
処理を行う。これらの処理は、形式的には、ラッシュフラグがOFFに設定されている場
合のS1006〜S1022、S1500〜S1504の処理と同じであるが、図柄変動
演出を大型表示部27Lで行うか、小型表示部27Sで行うかが異なる。すなわち、ラッ
シュフラグがONに設定されている場合は(ラッシュ期間は)、演出表示装置27の小型
表示部27S上で停止表示させる識別図柄を決定し(S1032、S1038、S104
2、S1602)、識別図柄を停止表示させるまでの演出パターンを決定したら(S10
34、S1040、S1044、S1604)、演出表示装置27の小型表示部27S上
で識別図柄27a,27b,27cの変動表示を開始する。このように、本実施例の遊技
機1では、ラッシュ期間中以外は大型表示部27L上で識別図柄を変動表示させて、ラッ
シュ期間中は小型表示部27Sで識別図柄を変動表示させることとしている。尚、このよ
うな構成とすることの意義については後述する。
図30および図31は、遊技演出処理の中で図柄変動演出開始処理に続いて実行される
図柄変動演出停止処理(図27のS1100)を示すフローチャートである。図柄変動演
出停止処理を開始すると、サブ制御基板220のCPU221は、まず初めに、主制御基
板200からの図柄停止コマンドを受信したか否かを判断する(S1102)。図13を
用いて前述したように、図柄停止コマンドは、第1図柄表示装置28または第2図柄表示
装置32で特別図柄が停止表示される際に、主制御基板200からサブ制御基板220に
向かって送信されるコマンドである。その結果、図柄停止コマンドを受信していないと判
断した場合は(S1102:no)、そのまま図柄変動演出停止処理を終了して、図27
の遊技演出処理に復帰する。これに対して、図柄停止コマンドを受信したと判断した場合
は(S1102:yes)、今度はラッシュフラグがONに設定されているか否か、すな
わち、現在がラッシュ期間中か否かの判断を行う(S1104)。その結果、ラッシュフ
ラグがOFFに設定されていると判断した場合は(現在がラッシュ期間中ではないと判断
した場合は)(S1104:no)、大型表示部27Lの識別図柄27a,27b,27
cを、予め決定しておいた図柄で停止表示させる(S1106)。一方、ラッシュフラグ
がONに設定されている判断した場合は(現在がラッシュ期間中であると判断した場合は
)(S1104:yes)、小型表示部27Sの識別図柄を、予め決定しておいた図柄で
停止表示させる(S1108)。すなわち、図28および図29に示す図柄変動演出開始
処理で、ラッシュ期間以外の期間であれば大型表示部27Lで識別図柄の図柄変動演出を
開始し、ラッシュ期間中であれば小型表示部27Sで識別図柄の図柄変動演出を開始して
いるので、該図柄変動演出中の識別図柄を停止して予め決定しておいた図柄で識別図柄を
停止表示させる処理を行う。
識別図柄を停止表示させたら(S1106またはS1108)、今度は、図26を用い
て前述した本実施例のパチンコ機1の状態(通常状態、潜伏状態、チャンス期間、ラッシ
ュ期間)のうちの現在の状態を、サブ制御基板220のCPU221が把握するための処
理(各種フラグ操作)を行う。
この処理では、先ず、サブ開放延長フラグがONに設定されているか否かの判断を行う
(S1110)。サブ開放延長フラグは、開放延長期間中にONに設定されるフラグであ
り、サブ制御基板220のCPU221は、サブ開放延長フラグの状態に応じて、現在が
開放延長期間中か否かを把握する。サブ開放延長フラグは、サブ制御基板220のRAM
223の所定アドレスにその記憶領域が確保されている。
S1110の判断処理の結果、サブ開放延長フラグがOFFに設定されていると判断し
た場合は(現在が開放延長期間中ではないと判断した場合は)(S1110:no)、図
柄変動演出停止処理を終了して、図27に示す遊技演出処理に復帰する。これに対して、
サブ開放延長フラグがONに設定されていると判断した場合は(現在が開放延長期間中で
あると判断した場合は)(S1110:yes)、今度は、サブ継続フラグがONに設定
されているか否かの判断を行う(S1112)。サブ継続フラグは、開放延長期間中のな
かでも、次の大当り遊技が開始されるまで継続する開放延長期間中にONに設定されるフ
ラグであり、サブ制御基板220のCPU221は、サブ継続フラグの状態に応じて、現
在が次の大当り遊技が開始されるまで継続する開放延長期間中か否かを把握する。サブ継
続フラグは、サブ制御基板220のRAM223の所定アドレスにその記憶領域が確保さ
れている。
S1112の判断処理の結果、サブ継続フラグがONに設定されていると判断した場合
は(現在が次の大当り遊技が開始されるまで継続する開放延長期間中であると判断した場
合は)(S1112:yes)、図柄変動演出停止処理を終了して、図27に示す遊技演
出処理に復帰する。これに対して、サブ継続フラグがONに設定されていると判断した場
合(現在が次の大当り遊技が開始されるまで継続される開放延長期間中ではないと判断し
た場合)(S1112:no)、すなわち、現在が「開始してから7回または30回の遊
技(特別図柄(識別図柄)の変動表示)が行われると終了する開放延長期間」中であると
判断した場合は、サブ開放延長カウンタの値から「1」を減算する(S1114)。サブ
開放延長カウンタは、開放延長期間が終了するまでの残りの遊技回数(特別図柄の変動表
示回数)が設定されるカウンタであり、サブ制御基板220のCPU221は、サブ開放
延長カウンタの値に基づいて開放延長期間の残りの遊技回数(特別図柄の変動表示回数)
を把握する。開放延長カウンタは、サブ制御基板220のRAM223の所定アドレスに
その記憶領域が確保されている。
サブ開放延長カウンタの値から「1」を減算したら、該サブ開放延長カウンタの値が「
0」か否かの判断を行う(S1116)。その結果、サブ開放延長カウンタの値が「0」
ではない場合は(開放延長期間の残り遊技回数が未だ有る場合は)(S1116:no)
、図柄変動演出停止処理を終了して、図27に示す遊技演出処理に復帰する。一方、サブ
開放延長カウンタの値が「0」である場合は(S1116:yes)、開放延長期間が終
了するので、サブ開放延長フラグをOFFに設定する(S1118)。
尚、開放延長期間が次の大当り遊技が開始されるまで継続する場合は、サブ制御基板2
20側の処理では継続フラグをONに設定する構成としたが、主制御基板200側の処理
と同様に、サブ開放延長カウンタの値に「10000」を設定する構成としてもよい。
ここで、S1118の処理で、サブ開放延長フラグをOFFに設定する処理を行うのは
、「開始してから7回または30回の遊技(特別図柄(識別図柄)の変動表示)が行われ
ると終了する開放延長期間」が終了する場合である。このような開放延長期間が終了する
のは、図26を用いて前述したように、チャンス期間が終了する場合またはラッシュ期間
が終了する場合である。そこで、次のS1120の処理では、ラッシュフラグがONに設
定されているか否かを判断する。その結果、ラッシュフラグがONに設定されていると判
断した場合は(S1120:yes)、今回の遊技でラッシュ期間が終了するということ
なので(ラッシュ期間中に開放延長期間が終了したということなので)ラッシュフラグを
OFFに設定した後(S1122)、ラッシュ演出を終了する(S1124)。詳しくは
後述するが、ラッシュ演出はラッシュ期間中に大型表示部27L上で行われる演出である
。S1124の処理では、ラッシュ期間の終了に伴って、このラッシュ演出を終了させる
。ラッシュ演出を終了したら、図柄変動演出停止処理を終了して、図27に示す遊技演出
処理に復帰する。
S1120の処理で、ラッシュフラグがONに設定されていないと判断した場合は(S
1120:no)、今回の遊技でチャンス期間が終了するということなので(ラッシュ期
間中に開放延長期間が終了したということなので)、チャンスフラグをOFFに設定する
。チャンスフラグは、チャンス期間中にONに設定されるフラグであり、サブ制御基板2
20のCPU221は、チャンスフラグの状態に応じて、現在がチャンス期間中か否かを
把握する。チャンスフラグは、サブ制御基板220のRAM223の所定アドレスにその
記憶領域が確保されている。
ここで、図26に示すように、チャンス期間を終了すると、通常状態に移行する場合と
潜伏状態に移行する場合がある。すなわち、大当り遊技が終了した後に通常確率状態にな
る大当り遊技(大当り遊技「C」)の開放延長期間(チャンス期間)が終了すると通常状
態に移行して、大当り遊技が終了した後に高確率状態になる大当り遊技(大当り遊技「D
」)の開放延長期間(チャンス期間)が終了すると潜伏状態に移行する。従って、チャン
ス期間が終了した後に通常状態に移行するか高確状態に移行するかは、現在が高確率状態
か否かが判別できればよい。そこで、S1128の処理では、サブ高確フラグがONに設
定されているか否かを判断する。サブ高確フラグは、高確率状態中にONに設定されるフ
ラグであり、サブ制御基板220のCPU221は、サブ高確フラグの状態に応じて、現
在が高確率状態中か否かを把握する。サブ高確フラグは、サブ制御基板220のRAM2
23の所定アドレスにその記憶領域が確保されている。
サブ高確フラグがONに設定されていると判断した場合は(現在が高確率状態であると
判断した場合は)(S1128:yes)、今回のチャンス期間終了後は潜伏状態に移行
するということなので、サブ潜伏フラグをONに設定する(S1130)。サブ潜伏フラ
グは、潜伏状態中にONに設定されるフラグであり、サブ制御基板220のCPU221
は、サブ潜伏フラグの状態に応じて、現在が潜伏状態中か否かを把握する。サブ潜伏フラ
グは、サブ制御基板220のRAM223の所定アドレスにその記憶領域が確保されてい
る。
一方、サブ高確フラグがONに設定されていないと判断した場合は(現在が通常確率状
態であると判断した場合は)(S1128:no)、そのまま図柄変動演出停止処理を終
了して、図27に示す遊技演出処理に復帰する。
図32〜図36は、遊技演出処理の中で図柄変動演出停止処理に続いて実行される大当
り遊技演出処理(図27のS1200)を示すフローチャートである。この処理では、特
別図柄遊技処理で主制御基板200から送信される大当り遊技A〜Gに対応する大当り遊
技開始コマンド(図14のS332)および大当り遊技処理で主制御基板200から送信
される大当り遊技A〜Gに対応する大当り遊技終了コマンド(図23のS420)にそれ
ぞれ対応した処理が行われる。
サブ制御基板220のCPU221は、主制御基板200からの大当り遊技A開始コマ
ンドを受信した場合は(S1202:yes)、短時間開放用の演出を実行する。前述の
とおり、大当り遊技Aは大入賞口31dが短時間だけ2回開放状態となるので、この状態
に合わせた演出が行う(S1204)。例えば、各種LEDやランプ4b〜4fを短時間
だけ発光させる処理が行われる。尚、短時間開放用の演出は、短時間の演出であるが故に
遊技者が気づかないこともあるので省略してもよい。
大当り遊技A終了コマンドを受信した場合は(S1206:yes)、先ず潜伏フラグ
がONに設定されているか否か、すなわち、現在が潜伏状態中か否かの判断を行う(S1
208)。その結果、潜伏状態中でなければ(S1208:no)、潜伏状態用の演出を
開始する(S1210)。すなわち、図26にも示すように、大当り遊技Aが開始される
のは潜伏状態中か通常状態中であるので、S1208の処理で現在が潜伏状態ではないと
判断されたということは、通常状態で開始された大当り遊技Aが終了したということであ
る。そして、図26にも示すように、通常状態で開始された大当り遊技Aが終了すると潜
伏状態が開始されるので、遊技者に対して潜伏状態中であることを示す潜伏状態用の演出
を開始する。潜伏状態用の演出としては、例えば、図37に示すように、識別図柄の変動
表示の背景として「潜伏中」という表示を行うようにする。S1208の処理で潜伏状態
中であると判断した場合は、既に潜伏状態用の演出が開始されているので、その演出を継
続させる処理を行う(S1212)。
大当り遊技C開始コマンドを受信した場合は(S1240:yes)、長時間開放用の
演出を実行する。前述のとおり、大当り遊技Cは大入賞口31dが長時間の開放が2回行
われるので、この状態に合わせた演出を開始する(S1242)。例えば、大型表示部2
7Lに「おめでとう」などの遊技者が遊技球の払い出しを受けることを祝福する表示を行
う。
大当り遊技C終了コマンドを受信した場合は(S1244:yes)、先ず、上述の処
理(S1242)で開始した長時間開放用の演出を終了する(S1246)。続いて、チ
ャンスフラグをONに設定した後(S1248)、サブ開放延長フラグをONに設定する
とともに(S1249)、サブ開放延長カウンタの値に「7」を設定する(S1250)
。すなわち、図26にも示すように、大当り遊技Cが終了すると、「開始してから7回の
遊技が行われると終了する開放延長期間」であるチャンス期間が開始されるので、チャン
スフラグをONに設定して、サブ開放延長フラグをONに設定するとともにサブ開放延長
カウンタの値に「7」を設定する。続いて、大当り遊技Cが終了した後は通常確率状態に
なることから、サブ高確フラグがONに設定されていれば(S1252:yes)、該フ
ラグをOFFに設定する(S1254)。その後、チャンス期間であることを遊技者に示
すためのチャンス期間用の演出を開始する(S1256)。チャンス期間用の演出として
は、例えば、図38に示すような、識別図柄の変動表示の背景として「CHANCE」と
いう表示を行うようにする。
大当り遊技D開始コマンドを受信した場合は(図33のS1260:yes)、長時間
開放用の演出を実行する。前述のとおり、大当り遊技Dも大入賞口31dが長時間の開放
が2回行われるので、この状態に合わせた演出を開始する(S1260)。
大当り遊技D終了コマンドを受信した場合は(S1264:yes)、先ず、上述の処
理(S1262)で開始した長時間開放用の演出を終了する(S1266)。続いて、チ
ャンスフラグをONに設定した後(S1268)、サブ開放延長フラグをONに設定する
とともに(S1269)、サブ開放延長カウンタの値に「7」を設定する(S1270)
。すなわち、図26にも示すように、大当り遊技Dが終了すると、「開始してから7回の
遊技が行われると終了する開放延長期間」であるチャンス期間が開始されるので、チャン
スフラグをONに設定して、サブ開放延長フラグをONに設定するとともにサブ開放延長
カウンタの値に「7」を設定する。続いて、大当り遊技Dが終了した後は高確率状態にな
ることから、サブ高確フラグがONに設定されていなければ(S1272:no)、該フ
ラグをONに設定する(S1274)。その後、チャンス期間であることを遊技者に示す
ためのチャンス期間用の演出を開始する(S1276)。
大当り遊技E開始コマンドを受信した場合は(図34のS1280:yes)、先ず、
チャンスフラグがONに設定されているか、すなわち、チャンス期間中か否かの判断を行
う(S1282)。大当り遊技Eが開始されるのは、図26にも示すように、チャンス期
間中またはラッシュ期間中であるので、S1282の判断を行うことにより、現在がチャ
ンス期間中かラッシュ期間中かの判断を行うことができる。その結果、現在がチャンス期
間中である場合は(S1282:yes)、チャンスフラグをOFFに設定するとともに
(S1284)、ラッシュフラグをONに設定した後(S1286)、ラッシュ期間用の
演出を開始する(S1288)。すなわち、図26にも示すように、チャンス期間中に大
当り遊技Eが開始されるとラッシュ期間に移行するので、それに応じたフラグ操作を行っ
た後(S1284、S1286)、ラッシュ期間の演出を開始する。S1282の処理で
、現在がラッシュ期間中であると判断された場合は(S1282:no)、既にラッシュ
期間の演出は開始されているので、該演出を継続させる(S1290)。
ラッシュ期間の演出は、図39に示すように、大型表示部27L上でラッシュ期間であ
ることを遊技者に示すための演出が行われる。前述したように、ラッシュ期間中は識別図
柄の変動表示は、小型表示部27Sで行われるので、大型表示部27Lでは識別図柄の変
動表示が行われず、ラッシュ期間の演出を目立たせることができるので、遊技者に対して
現在がラッシュ期間中であることを強く印象づけることができる。また、ラッシュ期間中
の大当り遊技中は、大入賞口31dの長時間開放が行われても、該長時間開放用の演出は
行わずに、ラッシュ期間用の演出を継続するので、遊技者に対して、複数の大当り遊技(
またはラッシュ期間)を一つのまとまった有利な期間のように感じさせることができ、遊
技者の遊技興趣を高めることが可能となる。
大当り遊技E終了コマンドを受信した場合は(S1264:yes)、サブ継続フラグ
がONに設定されていれば(S1294:yes)、該フラグをOFFに設定する(S1
296)。すなわち、大当り遊技Eは「次の大当り遊技が開始されるまで継続する開放延
長期間」中に開始されることがあるが、大当り遊技Eが終了した後は「次の大当り遊技が
開始されるまで継続する開放延長期間」が開始されることはないので、該開放延長期間を
示すサブ継続フラグをOFFに設定する。その後、サブ開放延長フラグをONに設定する
とともに(S1297)サブ開放延長カウンタの値に「30」を設定する(S1298)
。すなわち、図26にも示すように、大当り遊技Eが終了すると、「開始してから30回
の遊技が行われると終了する開放延長期間」が開始されるので、サブ開放延長フラグをO
Nに設定するとともにサブ開放延長カウンタの値に「30」を設定する。続いて、大当り
遊技Eが終了した後は通常確率状態になることから、サブ高確フラグがONに設定されて
いれば(S1300:yes)、該フラグをOFFに設定する(S1302)。
大当り遊技F開始コマンドを受信した場合は(図35のS1310:yes)、先ず、
ラッシュフラグがONに設定されているか否か、すなわち、ラッシュ期間中か否かを判断
する。その結果、現在がラッシュ期間中であると判断された場合は(S1312:yes
)、既にラッシュ期間の演出は開始されているので、該演出を継続させる(S1322)
。尚、大当り遊技Fは、開放延長期間中(チャンス期間中またはラッシュ期間中)および
通常状態で、第1始動口17への入球に基づいて開始されるが(図25参照)、開放延長
期間中(チャンス期間中またはラッシュ期間中)は第2始動口18dに基づいて大当り遊
技が開始されることがほとんどであるので(第2特図保留が消化されることが希であるの
で)、開放延長期間中(チャンス期間中またはラッシュ期間中)に大当り遊技Fが発生す
ることは図26には記載していない。
S1312の処理で、現在がラッシュ期間中ではないと判断された場合は(S1312
:no)、チャンスフラグはONに設定されているか否か、すなわち、現在がチャンス期
間中か否かを判断する(S1314)。その結果、現在がチャンス期間中である場合は(
S1314:yes)、ラッシュ期間へ移行するので、チャンスフラグをOFFに設定す
るとともに(S1316)、ラッシュフラグをONに設定する(S1318)。また、現
在がチャンス期間中ではない場合、すなわち、通常状態である場合も、ラッシュ期間へ移
行するので、ラッシュフラグをONに設定する(S1318)。ラッシュフラグをONに
設定したら、前述したラッシュ期間用の演出を開始する(S1320)。
大当り遊技F終了コマンドを受信した場合は(S1330:yes)、先ず、サブ開放
延長フラグをONに設定して(S1332)、サブ継続フラグをONに設定する(S13
34)。すなわち、大当り遊技Fが終了した後は、「次に大当り遊技が開始されるまで継
続する開放延長期間」が開始されることから、これらの処理(S1332、S1334)
を行う。また、大当り遊技Fが終了した後は、高確率状態が開始されることから、サブ高
確フラグがOFFに設定されている場合は(S1336:no)、サブ高確フラグをON
に設定する(S1338)。
大当り遊技G開始コマンドを受信した場合は(図36のS1350:yes)、先ず、
チャンスフラグがONに設定されているか、すなわち、チャンス期間中か否かの判断を行
う(S1352)。大当り遊技Gが開始されるのは、図26にも示すように、チャンス期
間中またはラッシュ期間中であるので、S1352の判断を行うことにより、現在がチャ
ンス期間中かラッシュ期間中かの判断を行うことができる。その結果、現在がチャンス期
間中である場合は(S1352:yes)、チャンスフラグをOFFに設定するとともに
(S1354)、ラッシュフラグをONに設定した後(S1356)、ラッシュ期間用の
演出を開始する(S1358)。すなわち、図26にも示すように、チャンス期間中に大
当り遊技Gが開始されるとラッシュ期間に移行するので、それに応じたフラグ操作を行っ
た後(S1354、S1356)、ラッシュ期間の演出を開始する。S1352の処理で
、現在がラッシュ期間中であると判断された場合は(S1352:no)、既にラッシュ
期間の演出は開始されているので、該演出を継続させる(S1360)。
大当り遊技G終了コマンドを受信した場合は(S1362:yes)、先ず、サブ開放
延長フラグをONに設定して(S1364)、サブ継続フラグをONに設定する(S13
66)。すなわち、大当り遊技Gが終了した後は、「次に大当り遊技が開始されるまで継
続する開放延長期間」が開始されることから、これらの処理(S1364、S1366)
を行う。また、大当り遊技Gが終了した後は、高確率状態が開始されることから、サブ高
確フラグがOFFに設定されている場合は(S1368:no)、サブ高確フラグをON
に設定する(S1370)。
以上のとおり、遊技演出処理を行うことにより、サブ制御基板220のCPU221は
、現在のパチンコ機1の状態(図26に示す通常状態、潜伏状態、チャンス期間、ラッシ
ュ期間)を把握することが可能となり、各状態に対応した演出を実行させることが可能と
なる。特に、ラッシュ期間は、識別図柄の変動表示を小型表示部27Sで行わせて、大型
表示部27Lでは識別図柄の変動表示が行わないようにするので、ラッシュ期間の演出を
目立たせることができ、遊技者に対して現在がラッシュ期間中であることを強く印象づけ
ることができる。また、ラッシュ期間中の大当り遊技中は、大入賞口31dの長時間開放
が行われても、該長時間開放用の演出は行わずに、ラッシュ期間用の演出を継続するので
、遊技者に対して、複数の大当り遊技(またはラッシュ期間)を一つのまとまった有利な
期間のように感じさせることができ、遊技者の遊技興趣を高めることが可能となる。
以上、本発明について実施の形態を説明したが、本発明はこれに限定されるものではな
く、各請求項に記載した範囲を逸脱しない限り、各請求項の記載文言に限定されず、当業
者がそれらから容易に置き換えられる範囲にも及び、かつ、当業者が通常有する知識に基
づく改良を適宜付加することができる。
例えば、上述に実施例における大当り遊技E〜Gの大入賞口の開放時間を長時間に設定
し、他の大当り遊技A〜Dの大入賞口の開放時間を短時間に設定するようにしてもよい。
このようにすることで、特別状態の発生契機となる大当り遊技が全て「出球ありの大当り
遊技」となり、「出球ありの大当り遊技の実行=特別状態の発生」とする遊技性が実現で
きる。また、潜伏状態(非特別状態)あるいはチャンス状態の発生は、「出球なしの大当
り遊技の実行」が契機となるので、潜伏状態(非特別状態)あるいはチャンス状態の発生
契機を遊技者が認識させ難くでき、「突然にチャンス状態が発生する遊技性」も併せて実
現できる。なお、各当り遊技の大入賞口の開放時間の設定はこれに限らず、少なくとも特
別状態における「出球ありの大当り遊技の実行可能性」がゼロでなければ、どのように設
定してもよい。
また、上述に実施例においては、長期間の開放延長期間(ラッシュ期間)中に大当り遊
技E〜Gが実行されれば、再び長期間の開放延長期間が発生する構成であるため、長期間
の開放延長期間が一旦発生すると、以後、非常に高い確率(実施例では98%)で長期間
の開放延長期間が再び発生する構成となっていた。しかしながら、このような構成だと、
遊技者が獲得できる総賞球量が遊技機設計者の想定以上に大きくなり、射倖性が過度に向
上する虞がある。そこで、射倖性の過度の向上を防ぐべく、以下のように構成しても良い
たとえば、長期間の開放延長期間(ラッシュ期間)が連続して発生する連続発生回数に
制限を設け、長期間の開放延長期間が開始されてから通常状態に復帰するまでに遊技者が
獲得できる総賞球量を抑制する「抑制手段」を設けることとしてもよい。具体的には、長
期間の開放延長期間が開始されるときに(図24のS4516、S4522の処理の後)
、大当り遊技E〜Gの限度回数カウンタ(例えば、限度回数カウンタ=「40」を設定等
)を設定する(限度回数設定手段)。そして、長期間の開放延長期間中(限度回数カウン
タ設定されているとき)に大当り遊技E〜Gが実行される度に、限度回数カウンタを「−
1」減算し、一連の長期間の開放延長期間中の大当り遊技E〜Gの実行回数を計数する(
回数計数手段)。そして、限度回数カウンタが「0(ゼロ)」になったとき、以後の大当
り遊技E〜Gの終了後に長期間の開放延長期間の発生を強制的に禁止する(図24のS4
514、S4520の処理で開放延長フラグをONに設定しない)構成とする(開放延長
禁止手段)。これにより、長期間の開放延長期間(ラッシュ期間)が連続して発生する連
続発生回数が制限され、長期間の開放延長期間が開始されてから通常状態に復帰するまで
に遊技者が獲得できる総賞球量を、遊技設計者が予め定めた上限量を超えないように抑制
することができる。この結果、射倖性が過度に向上することを防ぐことができる。また、
遊技者が獲得できる総賞球量を抑制する観点からすれば、上述の計数対象とする大当り遊
技として、「出球なしの大当り」である大当り遊技Fを除き、「出球ありの大当り」であ
る大当り遊技E、Gだけを計数対象するように構成しても良い。
本発明は、遊技ホールで用いられる弾球遊技機に利用することができる。
1…パチンコ機、17…第1始動口、18d…第2始動口、28…第1図柄表示装置、
32…第2図柄表示装置、31d…大入賞口、200…主制御基板、201…CPU(当
り遊技実行手段、図柄表示手段、実行割合変更手段、当り後制御手段)、22
0…サブ制御基板、221…CPU

Claims (1)

  1. 遊技球が入球可能な第1始動口と、
    遊技球が入球可能な開放状態と、遊技球が入球不能な状態とに切り換え可能な第2始動
    口と、
    前記第1始動口に遊技球が入球したことに基づいて、第1図柄を変動表示させる第1図
    柄表示手段と、
    前記第2始動口に遊技球が入球したことに基づいて、第2図柄を変動表示させる第2図
    柄表示手段と、
    前記第1図柄または前記第2図柄が当り態様で停止表示することに基づいて、当り遊技
    として、第1当り遊技、または、前記第1当り遊技よりも遊技者に有利な第2当り遊技を
    実行する当り遊技実行手段と、
    前記第2始動口を前記開放状態にする時間を延長する開放延長機能を作動させる開放延
    長機能作動手段とを備え、
    前記第2図柄が当り態様で停止表示する場合には、前記第1図柄が当り態様で停止表示
    する場合よりも、前記第2当り遊技が実行される可能性が高い弾球遊技機において、
    前記当り態様が停止表示する当り確率が通常の確率よりも高い高確率であって、前記開
    放延長機能を作動させる特別状態を発生させる特別状態発生手段と、
    前記当り確率が前記高確率であって、前記開放延長機能を作動させない非特別状態を発
    生させる非特別状態発生手段と、を備え、
    前記特別状態発生手段は、前記当り確率が前記通常の確率であって前記開放延長機能が
    作動していない通常状態にて、前記第1図柄が第1の当り態様で停止表示して前記当り遊
    技が実行されることに基づいて、前記特別状態を発生させ、
    前記非特別状態発生手段は、前記通常状態にて、前記第1図柄が第2の当り態様で停止
    表示して前記当り遊技が実行されることに基づいて、前記非特別状態を発生させるもので
    あり、
    前記非特別状態は、所定の終了条件が成立することに基づいて終了し、
    前記非特別状態にて前記第1図柄が何れの当り態様で停止表示して前記当り遊技が実行
    された場合であっても、前記特別状態が発生しない
    ことを特徴とする弾球遊技機。
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