JP2009145424A - 液晶表示装置 - Google Patents

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Yoshitaka Yamada
義孝 山田
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有広 武田
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Abstract

【課題】光学特性を許容レベルに維持しつつ、応答時間を短縮することが可能となるマルチドメイン型の垂直配向モードを採用した液晶表示装置を提供することを目的とする。
【解決手段】第1基板と第2基板との間に、負の誘電率異方性を有する液晶分子を含む液晶層を保持した構成のMVAモードの液晶表示装置であって、
各画素にマルチドメインを形成するように液晶分子の配向方位を制御する構造体CBを備え、
この構造体CBは、
遮光配線と重なるように配置された第1構造体CC1と、
第1構造体と略直交するように配置され、第1構造体より細く形成された第2構造物CC2と、を備えたことを特徴とする。
【選択図】 図7

Description

この発明は、液晶表示装置に係り、特に、マルチドメイン型の垂直配向モードを採用した液晶表示装置に関する。
液晶表示装置は、薄型、軽量、低消費電力である等の様々な特徴を有しており、OA機器、情報端末機器、時計、及び、テレビ等の様々な用途に応用されている。特に、薄膜トランジスタ(以下、TFTという)を有する液晶表示装置は、高画質性能が得られることから、携帯テレビやコンピュータなどのように多量の情報を表示するモニタとしての用途が増してきている。
近年、情報量の増加に伴い、画像の高精細化や表示速度の高速化に対する要求が高まっている。これらの要求のうち画像の高精細化は、例えば、上述したTFTが形成するアレイ構造を微細化することによって実現されている。液晶表示装置の表示モードのうち、垂直配向(Vertical Aligned Nematic)モードでは、従来のTN(Twisted Nematic)モードよりも速い応答速度を得ることができ、しかも、垂直配向のため静電気破壊などの不良を発生させるラビング処理が不要という特長を有している。
中でも、マルチドメイン型VAN(Multi−domain Vertical Alignment)モードは、視野角の拡大が比較的容易なことから広く実用化されている。
MVAモードは、例えば、マスクラビング、画素電極構造の工夫、画素内に設けた突起などにより、液晶層に電圧を印加した際に液晶分子を複数方位に配向させてマルチドメインを形成し、視角特性の対称性改善や反転現象の抑止を実現している。なおかつ、液晶分子が垂直に配向した状態、すなわち黒表示状態での液晶層の位相差の視角依存性を負の位相差板を用いて補償し、コントラスト比(CR)の視角依存性を改善したものもある。さらに、負の位相差板に面内位相差をもたせた二軸位相差板を適用することで、偏光板の視角依存性も補償して、さらに優れたCR視角特性を実現しているものもある。
例えば、特許文献1は、MVAに関する技術を開示している。この特許文献1には、マルチドメインを形成するための手段として、突起、窪み、スリットといったドメイン規制手段が開示されている。具体例としては、対向電極上に突起を設け、アレイ基板において隣接する画素電極の間隔を所定以上の間隔に配置することでマルチドメインを実現できるとしてある。また、この特許文献1によれば、従来技術の中で、突起は、配向安定性の観点からは所定以上の幅及び高さを得る大きさが必要であり、十分な大きさが無いと、配向安定性が低下し、ざらつき、応答速度低下などの画質劣化を生ずるとしてある。
一方、突起は、画素の内部に配置されるため、この突起の段差に起因した局所的な光抜けや電圧降下による透過率が低下することから、突起自身が画質劣化の要因にもなっている事実がある。また、画素電極の間隔を大きく確保しようとすると、開口率が低下し、透過率が低下する。
このように、突起の大きさ及び画素電極の間隔は、透過率、コントラストの観点からはできるだけ小さい方が望ましい。つまり、突起の大きさ及び画素電極の間隔は、光学特性と配向安定性とのトレードオフの関係から決められている。
なお、マルチドメインを形成するための他の技術として、特許文献2乃至4に開示された技術も知られている。
特開平11−258606号公報 特開2004−205903号公報 特開2004−341487号公報 特開2007−041126号公報
近年、携帯端末向け用途でも300ppiを超える超高精細化が進んでおり、さらに動画対応の要求が強く、透過率やコントラスト比といった光学特性は、十分許容されるレベルにあるものの、応答時間が不足しているため、動画表示時の表示品位の改善が求められている。
そこで、この発明は、上記問題点を解決するためになされたものであり、その目的は、光学特性を許容レベルに維持しつつ、応答時間を短縮することが可能となるマルチドメイン型の垂直配向モードを採用した液晶表示装置を提供することにある。
この発明の態様による液晶表示装置は、
第1基板と第2基板との間に、負の誘電率異方性を有する液晶分子を含む液晶層を保持した構成の液晶表示装置であって、
前記第1基板において、マトリクス状の画素に対応して配置された画素電極と、
前記画素電極を覆うように配置され、液晶分子を前記第1基板に対して略垂直に配向する第1配向膜と、
前記画素電極を横切るように配置され、遮光性の導電材料によって形成された遮光配線と、
前記第2基板において、複数の画素に共通に配置された対向電極と、
前記対向電極を覆うように配置され、液晶分子を前記第2基板に対して略垂直に配向する第2配向膜と、
各画素にマルチドメインを形成するように液晶分子の配向方位を制御する構造体と、を備え、
前記構造体は、
前記遮光配線と重なるように配置された第1構造体と、
前記第1構造体と略直交するように配置され、前記第1構造体より細く形成された第2構造物と、
を備えたことを特徴とする。
この発明によれば、光学特性を許容レベルに維持しつつ、応答時間を短縮することが可能となるマルチドメイン型の垂直配向モードを採用した液晶表示装置を提供することができる。
以下、この発明の一実施の形態に係る液晶表示装置について図面を参照して説明する。ここでは、各画素の少なくとも一部がバックライト光を選択的に透過して画像を表示する透過表示部として構成された液晶表示装置を例に説明する。
図1及び図2に示すように、液晶表示装置は、アクティブマトリクスタイプのカラー液晶表示装置であって、液晶表示パネルLPNを備えている。この液晶表示パネルLPNは、アレイ基板(第1基板)ARと、アレイ基板ARに対向して配置された対向基板(第2基板)CTと、これらのアレイ基板ARと対向基板CTとの間に保持された液晶層LQと、を備えて構成されている。
また、この液晶表示装置は、液晶表示パネルLPNの一方の外面(すなわち、アレイ基板ARの液晶層LQと接触する面とは反対側の面)に設けられた第1光学素子OD1、及び、液晶表示パネルLPNの他方の外面(すなわち、対向基板CTの液晶層LQと接触する面とは反対側の面)に設けられた第2光学素子OD2を備えている。さらに、この液晶表示装置は、第1光学素子OD1側から液晶表示パネルLPNを照明するバックライトユニットBLを備えている。
このような液晶表示パネルLPNは、画像を表示する表示領域DSPを備えている。表示領域DSPは、m×n個のマトリクス状に配置された複数の画素PXによって構成されている。
アレイ基板ARは、ガラス板や石英板などの光透過性を有する絶縁基板10を用いて形成されている。すなわち、このアレイ基板ARは、表示領域DSPにおいて、画素毎に配置されたm×n個の画素電極EP、これらの画素電極EPの行方向に沿って延出するようにそれぞれ配置されたn本の走査線Y(Y1〜Yn)、これらの画素電極EPの列方向に沿って延出するようにそれぞれ配置されたm本の信号線X(X1〜Xm)、各画素PXにおいて走査線Yと信号線Xとの交差部を含む領域に配置されたm×n個のスイッチング素子W(例えば薄膜トランジスタ)、走査線Yと同様に行方向に沿って延出するようにそれぞれ配置され液晶容量CLCと並列に補助容量CSを構成するよう画素電極EPに容量結合する補助容量線AYなどを備えている。
走査線Y及び補助容量線AYは、略平行に配置され、同一材料によって形成可能である。また、補助容量線AYは、層間絶縁膜16などの絶縁膜を介して画素電極EPと対向するとともに複数の画素電極EPを横切るように配置されている。信号線Xは、層間絶縁膜16を介して走査線Y及び補助容量線AYと略直交するように配置されている。これらの信号線X、走査線Y、及び、補助容量線AYは、アルミニウム、モリブデン、タングステン、チタンなどの遮光性を有する導電材料によって形成された遮光配線である。
各スイッチング素子Wは、例えば、nチャネル薄膜トランジスタであり、絶縁基板10の上に配置された半導体層12を備えている。この半導体層12は、例えば、ポリシリコンやアモルファスシリコンなどによって形成可能であり、ここではポリシリコンによって形成されている。半導体層12は、チャネル領域12Cを挟んだ両側にそれぞれソース領域12S及びドレイン領域12Dを有している。この半導体層12は、ゲート絶縁膜14によって覆われている。
スイッチング素子Wのゲート電極WGは、走査線Yに接続され(あるいは、走査線Yと一体的に形成され)、走査線Y及び補助容量線AYとともにゲート絶縁膜14上に配置されている。これらのゲート電極WG、走査線Y、及び、補助容量線AYは、層間絶縁膜16によって覆われている。
スイッチング素子Wのソース電極WS及びドレイン電極WDは、層間絶縁膜16の上においてゲート電極WGの両側に配置されている。ソース電極WSは、信号線Xに接続される(あるいは信号線Xと一体に形成される)とともに、半導体層12のソース領域12Sにコンタクトしている。ドレイン電極WDは、画素電極EPに接続される(あるいは画素電極EPと一体に形成される)とともに、半導体層12のドレイン領域12Dにコンタクトしている。これらのソース電極WS、ドレイン電極WD、及び、信号線Xは、有機絶縁膜18によって覆われている。
画素電極EPは、有機絶縁膜18の上に配置され、有機絶縁膜18に形成されたコンタクトホールを介してドレイン電極WDと電気的に接続されている。この画素電極EPは、インジウム・ティン・オキサイド(ITO)やIZO(インジウム・ジンク・オキサイド)などの光透過性を有する導電材料によって形成されている。すべての画素PXに対応した画素電極EPは、第1配向膜20によって覆われている。
一方、対向基板CTは、ガラス板や石英板などの光透過性を有する絶縁基板30を用いて形成されている。すなわち、この対向基板CTは、表示領域DSPにおいて、対向電極ETなどを備えている。対向電極ETは、複数の画素PXに対応して画素電極EPに対向するように配置されている。この対向電極ETは、ITOなどの光透過性を有する導電材料によって形成されている。また、この対向電極ETは、第2配向膜36によって覆われている。
カラー表示タイプの液晶表示装置は、各画素に対応して液晶表示パネルLPNの内面に設けられたカラーフィルタ層34を備えている。図2に示した例では、カラーフィルタ層34は、対向基板CTに設けられている。カラーフィルタ層34は、互いに異なる複数の色、例えば赤色、青色、緑色といった3原色にそれぞれ着色された着色樹脂によって形成されている。赤色着色樹脂、青色着色樹脂、及び緑色着色樹脂は、それぞれ赤色画素、青色画素、及び緑色画素に対応して配置されている。
なお、このようなカラーフィルタ層34は、アレイ基板AR側に配置しても良い。この場合、アレイ基板ARにおける有機絶縁膜18をカラーフィルタ層34に置き換えることが可能である。
また、各画素PXは、図示しないブラックマトリクスによって区画されている。このブラックマトリクスは、アレイ基板ARに設けられた走査線Yや信号線X、スイッチング素子Wなどの配線部に対向するように配置されている。また、カラーフィルタ層34の表面の凹凸の影響を緩和するために、カラーフィルタ層34と対向電極ETとの間に、オーバーコート層を配置しても良い。
このような対向基板CTと、上述したようなアレイ基板ARとをそれぞれの第1配向膜20及び第2配向膜36を対向するように配置したとき、両者の間に配置された図示しないスペーサ(例えば、樹脂材料によって一方の基板と一体的に形成された柱状スペーサ)により、所定のギャップが形成される。液晶層LQは、これらのアレイ基板ARの第1配向膜20と対向基板CTの第2配向膜36との間に形成されたギャップに封入された液晶分子40を含む液晶組成物によって構成されている。この液晶分子40は、負の誘電率異方性を有している。
第1配向膜20及び第2配向膜36は、それぞれ液晶分子40を絶縁基板10(あるいは、アレイ基板AR)及び絶縁基板30(あるいは、対向基板CT)に対して略垂直に配向する特性を有している。このような第1配向膜20及び第2配向膜36を形成するための材料としては、基本的には垂直配向性を示す光透過性を有する薄膜であれば特に限定されない。
また、液晶表示装置は、アレイ基板ARの表示領域DSPの周辺の駆動回路領域DCTにおいて、n本の走査線Yに接続された走査線ドライバYDを構成する少なくとも一部、及び、m本の信号線Xに接続された信号線ドライバXDを構成する少なくとも一部を備えていても良い。このとき、これらの走査線ドライバYD及び信号線ドライバXDは、スイッチング素子Wと同様にポリシリコンを含む薄膜トランジスタを含んでいても良い。
走査線ドライバYDは、コントローラCNTによる制御に基づいてn本の走査線Yに順次走査信号(駆動信号)を供給する。また、信号線ドライバXDは、コントローラCNTによる制御に基づいて各行のスイッチング素子Wが走査信号によってオンするタイミングでm本の信号線Xに映像信号(駆動信号)を供給する。これにより、各行の画素電極EPは、対応するスイッチング素子Wを介して供給される映像信号に応じた画素電位にそれぞれ設定される。
第1光学素子OD1及び第2光学素子OD2は、それぞれ少なくとも偏光板を含んでいる。これらの偏光板は、それぞれの吸収軸が互いに直交するように配置されている。また、これらの第1光学素子OD1及び第2光学素子OD2は、透過光に対して適当な位相差を付与する位相差板を含んでいてもよい。例えば、円偏光を利用した表示モードにおいては、第1光学素子OD1及び第2光学素子OD2は、それぞれ偏光板以外に、透過光にλ/4の位相差を付与する位相差板を含んでいる。
この実施の形態では、液晶分子40は、画素電極EPと対向電極ETとの間に電圧が印加されていない、あるいはしきい値電圧より低い電圧が印加されている場合に、配向膜20及び配向膜36による配向制御によって液晶表示パネルLPNの法線方向(つまり、アレイ基板AR及び対向基板CTの法線方向)に略平行に配向している。
このような状態においては、第1光学素子OD1を透過したバックライト光は、液晶層LQを透過した後、第2光学素子OD2に吸収される。したがって、黒表示となる。
一方、画素電極EPと対向電極ETとの間にしきい値以上の電圧が印加された場合には、液晶分子40は、液晶表示パネルLPNの法線方向に対して傾斜もしくは略直交する(つまり、アレイ基板AR及び対向基板CTの主面に略平行となる)ように配向している。
このような状態においては、第1光学素子OD1を透過したバックライト光は、液晶層LQを透過した後、第2光学素子OD2を透過する。したがって、白表示となる。
このようにして、垂直配向モードが実現される。
ところで、液晶表示装置は、各画素PXにマルチドメインを形成するように液晶分子40の配向方位を制御する構造体を備えている。
本発明では、液晶分子40の傾斜方向を規制する作用に加えて、電界の傾斜した領域を増やすため、さまざまな配向シミュレーション及び実パネルの試作評価結果により、透過率やコントラスト比などの光学特性を許容できるレベルに維持したまま応答時間を短縮することができることを見出した。この知見により、300ppi以上の高精細パネルにおいて、同じ液晶材料を使用し、同じセルギャップに設定したとしても、中間調を表示させたときに階調間の応答時間を従来の1/2〜1/3にでき、動画表示の品位良好な液晶表示装置を実現することができるものである。
構造体を備えた液晶表示装置について、以下に具体例を挙げて詳述する。
なお、以下の各具体例においては、液晶表示装置は、携帯端末向けの対角画面サイズ2.4型で、画素数が縦640×横320のRGB画素を有するVGAカラーアクティブマトリックス型液晶表示装置として構成されている。解像度は、332ppi(ピクセル/インチ)である。一画素のサイズは、縦(つまり、列方向)に75μmの長さを有し、横(つまり、行方向)に25μmの長さを有している。つまり、各画素の画素電極EPは、列方向に長辺を有し、行方向に短辺を有する略長方形状に形成されている。
尚、本実施の形態では、1画素の横方向の繰り返し間隔(言い換えれば、1画素の行方向の長さ)を画素ピッチとする。
また、各具体例において、隣接する画素電極の間隔lpは約8μmとし、セルギャップ(つまり、第1配向膜と第2配向膜との間に保持された液晶層の厚み)dは3μmとした。液晶層LQとしては、メルク社製の屈折率異方性Δnが0.09であり、誘電率異方性Δεが−5のn型であり、回転粘度係数が100mPa・Sのフッ素系液晶材料を用いた。
《具体例1》
図3に示した具体例1は、一画素PXを二分割する方式を示しており、構造体として、対向基板側に突起CCを備えている。この突起CCは、各画素を2分するように画素電極EPの略中央を通り行方向に延出し、複数の画素に配置された各画素電極EPを横切るように配置されている。
このようなストライプ形状の突起CCは、例えば、10μmの幅(つまり、列方向の長さ)を有し、1.5μmの高さを有している。なお、突起CCの長さ(つまり、行方向の長さ)は、画素の横の長さ以上であり、ここでは、突起CCは、25μm以上の長さを有している。このような突起CCは、アクリル系の感光性樹脂材料を用いて形成した。
図4は、一画素分の構造を簡略に示す図であり、図5は図4のA−A’線に沿って液晶表示パネルを切断したときの断面図であり、画素電極EPと対向電極ETとの間にしきい値以上の電圧を印加した際の液晶分子40の配向が伝播する様子を示す図である。また、図6は図4のB−B’線に沿って液晶表示パネルを切断したときの断面図であり、画素電極EPと対向電極ETとの間にしきい値以上の電圧を印加した際の液晶分子40の配向が伝播する様子を示す図である。なお、図3乃至図6においては、説明に必要な主要部のみを図示している。
すなわち、突起CCは、対向基板CTにおいて、対向電極ETの上に配置され、図示しない第2配向膜36によって覆われている。この突起CCは、略半円形の断面形状を有している。アレイ基板ARは、各画素に画素電極EPを備え、その一部は、突起CCに対向している。
図5及び図6に示すように、画素電極EPと対向電極ETとの間にしきい値以上の電圧を印加した場合には、絶縁性の突起CCが配置された部分を除いて画素電極EPと対向電極ETとの間に電界(電気力線)Eが形成される。液晶分子40は、このような電界Eに応答して配向制御される。
特に、列方向については、図5に示したように、突起CCから十分に離れた部分では、液晶表示パネルの法線方向に沿った電界Eが形成されるのに対して、突起CCが配置された部分及びその周辺では、突起CCを避けるように液晶表示パネルの法線に対して傾斜した電界Eが形成される。
このとき、液晶分子40は、傾斜した電界Eの影響を受けて法線に対して傾くように配向するが、液晶分子40が配向する方位は、突起CCの近傍に形成された比較的大きな傾斜の電界Eの方位に依存する。つまり、液晶分子40は、突起CCの近傍から傾き始め、液晶配向がこのような領域のみを基点として遠ざかる方向へ(つまり、電界Eの傾斜が小さい領域に向かって)除々に伝播される。
また、行方向については、図6に示したように、画素電極EPの端部近傍(つまり、画素電極の長辺付近)で、隣接する画素電極間の隙間を避けるように液晶表示パネルの法線に対して傾斜した電界Eが形成される。
このとき、液晶分子40が配向する方位は、画素電極EPの端部近傍に形成された比較的大きな傾斜の電界Eの方位に依存する。つまり、液晶分子40は、画素電極EPの端部近傍から傾き始め、液晶配向がこのような領域のみを基点として遠ざかる方向へ除々に伝播される。
このような行方向及び列方向への液晶配向の伝播時間が、応答時間が遅い原因となっている。
したがって、突起CCや画素端からの距離が大きい(つまり、電界の傾斜が無い領域が多い)程、応答時間が遅くなる。逆に、突起CCや画素端からの距離が小さい(つまり、電界の傾斜が無い領域が少ない)程、応答時間が速くなるが、突起CCや画素端を増やすことは表示に寄与する面積(開口率)を減らすことになり、透過率やコントラスト比などの光学特性を低下させることになる。このように、応答時間と光学特性とは、トレードオフの関係になり、両立が難しい。
図3乃至図6を参照して説明した具体例1に基づいて作製した液晶セルをモジュールに組み立てて光学特性を測定したところ、透過率が5%であり、コントラスト比が700であった。また、応答時間については、8階調の中間調を表示させたときに階調間の最も遅い条件で170msecであった。動画を表示したところ、残像が視認されるいわゆる尾引きが確認され、応答時間としては不十分であった。
《具体例2》
図7は、具体例2のレイアウトを示す平面図であり、図8は、一画素分の構造を簡略に示す図であり、図9は図8のA−A’線に沿って液晶表示パネルを切断したときの断面図であり、画素電極EPと対向電極ETとの間にしきい値以上の電圧を印加した際の液晶分子40の配向が伝播する様子を示す図である。また、図10は図8のB−B’線に沿って液晶表示パネルを切断したときの断面図であり、画素電極EPと対向電極ETとの間にしきい値以上の電圧を印加した際の液晶分子40の配向が伝播する様子を示す図である。なお、図7乃至図10においては、説明に必要な主要部のみを図示している。
図7に示した具体例2は、本実施形態の一つに相当し、構造体CBとして、第1構造体に相当する突起CC1及び第2構造体に相当する突起CC2を備えている。
突起CC1は、具体例1の突起CCと同様にストライプ形状であって、各画素を2分するように画素電極EPの略中央を通り行方向に延出し、複数の画素PXに共通に配置され、各画素の画素電極EPを横切るように配置されている。また、突起CC1は、遮光配線と重なるように配置されている。ここに示した例では、遮光配線として補助容量線AYが画素電極EPを横切るように配置されており、突起CC1は、補助容量線AYと重なるように配置されている。
このように突起CC1は、画素PX内において、表示に寄与しない部分に配置されている。すなわち、突起CC1の段差に起因した局所的な光抜けや電圧降下による透過率の低下する領域が遮光配線と重なるように構成される一方で、突起CC1は、配向安定性の観点から最大限の大きさに形成可能である。このため、突起CC1を配置することによる開口率の低減を招くことはなく、しかも、配向安定性を確保することが可能となる。
このような突起CC1は、具体例1と同様に、例えば、10μmの幅(つまり、列方向の長さ)を有し、1.5μmの高さを有し、さらに、25μm以上の長さ(つまり、行方向の長さ)を有している。
突起CC2は、突起CC1と同様にストライプ形状であって、画素PX内において、突起CC1と略直交するように配置されている。すなわち、突起CC2は、画素電極EPの略中央を通り列方向に延出している。つまり、突起CC1及び突起CC2は、画素電極EP上の略中央で交差するように配置されている。
これにより、画素電極EPの上において、構造体CBによって区切られた概ね4つの均等な面積の領域が形成され、具体例1と比較して、液晶配向の基点となる傾斜電界が形成される領域を増大することが可能となる。つまり、応答時間を短縮することが可能となる。
また、突起CC2は、突起CC1より細く形成されている。すなわち、突起CC1の幅が10μmであるのに対して、突起CC2の幅(つまり、行方向の長さ)は、6μmに設定されている。なお、突起CC2の高さは、突起CC1と同様に、1.5μmに設定されている。
突起CC2の一部は、画素PX内において、表示に寄与する部分に配置されている。このため、突起CC2は、配向安定性を考慮しつつ最小限の大きさに形成されている。これにより、開口率の低減を最小限に抑えることが可能となる。
また、この具体例2においては、突起CC2は、画素電極EPの長辺とほぼ平行に延出する一方で、一画素において画素電極EPの長辺より短く形成されている。すなわち、突起CC2の列方向の長さは、画素の縦の長さより短く、ここでは、50μmに設定されている。
そして、突起CC2の両端は、ともに画素電極EPの短辺に至っておらず、突起CC2の両端と画素電極EPの短辺との間には、画素電極EPと対向電極ETとが対向する領域が形成されている。
このような突起CC1及びCC2は、光透過性を有する絶縁材料を用いて形成されることが望ましく、例えば、アクリル系の感光性樹脂材料を用いて形成した。また、突起CC1及びCC2は、感光性樹脂材料を成膜した後に、1回のパターニング工程で同時に形成可能である。
すなわち、突起CC1及び突起CC2は、対向基板CTにおいて、対向電極ETの上に配置され、図示しない第2配向膜36によって覆われている。これらの突起CC1及びCC2は、略半円形の断面形状を有している。アレイ基板ARは、各画素に画素電極EPを備え、その一部は、突起CC1及びCC2に対向している。
図9及び図10に示すように、画素電極EPと対向電極ETとの間にしきい値以上の電圧を印加した場合には、突起CC1及びCC2が配置された部分を除いて画素電極EPと対向電極ETとの間に電界(電気力線)Eが形成される。液晶分子40は、このような電界Eに応答して配向制御される。
列方向については、図5を参照して説明した通り、突起CC1が配置された部分及びその周辺では、突起CC1を避けるように液晶表示パネルの法線に対して傾斜した電界Eが形成される。また、図9に示したように、突起CC2が列方向に延出していることにより、この突起CC2が配置された部分及びその周辺では、突起CC2を避けるように液晶表示パネルの法線に対して傾斜した電界Eが形成される。
特に、突起CC2の両端と画素電極EPの短辺との間に、画素電極EPと対向電極ETとが対向する領域が形成されていることから、突起CC2を避けてこのような領域に向かう傾斜電界が形成される。
このため、液晶分子40は、突起CC1の近傍及び画素電極EPの短辺近傍から傾き始め、液晶配向がこれらの領域を基点として遠ざかる方向へ(つまり、電界Eの傾斜が小さい領域に向かって)除々に伝播される。つまり、具体例1では、液晶配向が突起近傍からの一方向のみ伝播するのに対して、具体例2では、突起CC2を設けたことにより、突起CC2を避けて傾斜電界が形成されるため、液晶配向が突起CC1の近傍及び画素電極EPの短辺近傍の2方向から伝播するようになる。
また、行方向については、図10に示したように、突起CC2が配置された部分及びその周辺では、突起CC2を避けるように液晶表示パネルの法線に対して傾斜した電界Eが形成される。また、同時に、画素電極EPの端部近傍(つまり、画素電極の長辺付近)で、隣接する画素電極間の隙間を避けるように液晶表示パネルの法線に対して傾斜した電界Eが形成される。
このため、液晶分子40は、突起CC2の近傍及び画素電極EPの長辺近傍から傾き始め、液晶配向がこれらの領域を基点として遠ざかる方向へ除々に伝播される。つまり、具体例1では、液晶配向が画素電極EPの長辺近傍からの一方向のみ伝播するのに対して、具体例2では、液晶配向が突起CC2の近傍及び画素電極EPの長辺近傍の2方向から伝播するようになる。
このように、具体例2によれば、行方向及び列方向への液晶配向の伝播時間を具体例1より短縮することが可能となる。
図7乃至図10を参照して説明した具体例2に基づいて作製した液晶セルをモジュールに組み立てて光学特性を測定したところ、透過率が4.6%であり、コントラスト比が500となり、十分に許容されるレベルに維持されていることが確認できた。
また、応答時間については、8階調の中間調を表示させたときに階調間の最も遅い条件で60msecであり、十分な応答速度の改善効果がみられた。動画を表示したところ、尾引きは確認されず、具体例1よりもスムーズで表示品位が高かった。
《具体例3》
図11は、具体例3のレイアウトを示す平面図であり、図12は、一画素分の構造を簡略に示す図であり、図13は図12のA−A’線に沿って液晶表示パネルを切断したときの断面図であり、図14は図12のB−B’線に沿って液晶表示パネルを切断したときの断面図である。なお、図11乃至図14においては、説明に必要な主要部のみを図示している。
図11に示した具体例3は、本実施形態の一つに相当し、構造体CBとして、第1構造体に相当する切欠部SL1及び第2構造体に相当する切欠部SL2を備えている。
切欠部SL1は、具体例1の突起CCと同様にストライプ状に形成され、各画素を2分するように画素電極EPの略中央を通り行方向に延出し、複数の画素PXに共通に配置され、各画素の画素電極EPを横切るように配置されている。また、切欠部SL1は、遮光配線である補助容量線AYと重なるように配置されている。
このような切欠部SL1は、具体例1と同様に、例えば、10μmの幅(つまり、列方向の長さ)を有し、25μm以上の長さ(つまり、行方向の長さ)を有している。
切欠部SL2は、切欠部SL1と同様にストライプ状に形成され、画素PX内において、切欠部SL1と略直交するように配置されている。すなわち、切欠部SL2は、画素電極EPの略中央を通り列方向に延出している。つまり、切欠部SL1及び切欠部SL2は、画素電極EP上の略中央で交差するように配置されている。
また、切欠部SL2は、切欠部SL1より細く形成されている。すなわち、切欠部SL1の幅が10μmであるのに対して、切欠部SL2の幅(つまり、行方向の長さ)は、6μmに設定されている。
また、この具体例3においては、切欠部SL2は、画素電極EPの長辺とほぼ平行に延出する一方で、一画素において画素電極EPの長辺より短く形成されている。すなわち、切欠部SL2の列方向の長さは、画素の縦の長さより短く、ここでは、50μmに設定されている。
そして、切欠部SL2の両端は、ともに画素電極EPの短辺に至っておらず、切欠部SL2の両端と画素電極EPの短辺との間には、画素電極EPと対向電極ETとが対向する領域が形成されている。
切欠部SL1及び切欠部SL2は、対向電極ETに形成されている。このような切欠部SL1及び切欠部SL2は、対向電極ETのパターニング工程で同時に形成可能である。アレイ基板ARは、各画素に画素電極EPを備え、その一部は、切欠部SL1及び切欠部SL2に対向している。
このような具体例3においても、画素電極EPの上において、構造体CBによって区切られた概ね4つの均等な面積の領域が形成され、具体例1と比較して、液晶配向の基点となる傾斜電界が形成される領域を増大することが可能となる。そして、具体例3によれば、具体例2と同様に、行方向及び列方向への液晶配向の伝播時間を具体例1より短縮することが可能となる。つまり、応答時間を短縮することが可能となる。
図11乃至図14を参照して説明した具体例3に基づいて作製した液晶セルをモジュールに組み立てて光学特性を測定したところ、透過率が5.0%であり、コントラスト比が900となり、具体例1及び2よりも良好な光学特性が得られることが確認できた。
また、応答時間については、8階調の中間調を表示させたときに階調間の最も遅い条件で70msecであり、十分な応答速度の改善効果がみられた。動画を表示したところ、尾引きは確認されず、具体例1よりもスムーズで表示品位が高かった。
《具体例4》
具体例4は、本実施形態の一つに相当し、具体例3と同様に、構造体CBとして、第1構造体に相当する切欠部SL1及び第2構造体に相当する切欠部SL2を備えている(図示省略)。具体例3との相違点は、切欠部SL2の幅を切欠部SL1の幅と同様に10μmに設定した点のみである。
このような具体例4に基づいて作製した液晶セルをモジュールに組み立てて光学特性を測定したところ、透過率が4.8%であり、コントラスト比が850となり、具体例1及び2と同等以上の良好な光学特性が得られることが確認できた。
また、応答時間については、8階調の中間調を表示させたときに階調間の最も遅い条件で65msecであり、十分な応答速度の改善効果がみられた。動画を表示したところ、尾引きは確認されず、具体例1よりもスムーズで表示品位が高かった。
《具体例5》
具体例5は、本実施形態の一つに相当し、具体例3と同様に、構造体CBとして、第1構造体に相当する切欠部SL1及び第2構造体に相当する切欠部SL2を備えている(図示省略)。具体例3との相違点は、切欠部SL2の幅を切欠部SL1の幅より広い15μmに設定した点のみである。
このような具体例5に基づいて作製した液晶セルをモジュールに組み立てて光学特性を測定したところ、透過率が4.0%であり、コントラスト比が750となった。表示に寄与する領域に配置される切欠部SL2の幅が広がったことにより、透過率は具体例1より低下するものの、コントラスト比は具体例1及び2より高く、良好な光学特性が得られることが確認できた。
また、応答時間については、8階調の中間調を表示させたときに階調間の最も遅い条件で55msecであり、十分な応答速度の改善効果がみられた。動画を表示したところ、尾引きは確認されず、具体例1よりもスムーズで表示品位が高かった。
上述した各具体例の比較結果から、主に電界が傾斜した領域を増やすために導入された第2構造体としては、突起として構成するよりも切欠部として構成する方が、透過率及びコントラスト比といった光学特性を許容レベルに維持する上で有効である。これは、絶縁性の突起で第2構造体を構成した場合、突起のエッジ部分では段差の影響により液晶分子の配列が電圧無印加時に既に傾斜しており、光抜けするためである。
また、第2構造体を切欠部で構成した場合、切欠部の面積を大きくすると、応答時間が速くなる傾向が見られるが、透過率が低下するため、あまり幅を広げない方が望ましく、第1構造体の幅以下とするのが望ましい。
なお、画素ピッチは、50μm以下であることが望ましい。すなわち、小型高精細仕様の液晶表示装置において本発明を適用することが有効である。つまり、画素ピッチが大きい場合、画素電極EPのサイズが大きいため、たとえ構造体を配置したとしても、応答速度を改善する効果は得られない。
例えば、具体例1の構成において、画素ピッチに対する画質のざらつきを評価したところ、図15に示すような結果が得られた。これによれば、画素ピッチが50μm以下では、概ねざらつきが視認されず、良好な画質の表示が可能であったのに対して、画素ピッチが50μmを超えると、ざらつきが確認された。
以上説明したように、本実施形態は、しきい値以上に電圧を印加した場合に、主に液晶分子が傾斜する向きを規制するための第1構造体(突起または電極の切欠部)に加えて、電界を傾斜させて液晶が傾斜する時間(つまり、応答速度)を低減させるための第2構造体(突起または電極の切欠部)を新たに追加するというものである。
本実施形態によれば、200ppi以上、特に300〜400ppi程度の高精細の液晶表示装置において、光学特性を損なうことなく、応答時間を短縮し、動画表示を違和感なく見ることが可能となり、画面の表示品位の高い液晶表示装置を提供できる。
なお、この発明は、上記実施形態そのままに限定されるものではなく、その実施の段階ではその要旨を逸脱しない範囲で構成要素を変形して具体化できる。また、上記実施形態に開示されている複数の構成要素の適宜な組み合せにより種々の発明を形成できる。例えば、実施形態に示される全構成要素から幾つかの構成要素を削除してもよい。更に、異なる実施形態に亘る構成要素を適宜組み合わせてもよい。
上述した実施の形態では、液晶表示パネルが透過型である場合について説明したが、各画素が透過表示部と反射表示部とを備えた半透過型の液晶表示装置についてもこの発明を適用可能である。
また、上述した実施の形態では、画素電極の略中央を横切るように配置された補助容量線が遮光配線である場合について説明したが、走査線が画素電極の略中央を横切るように配置された構成においては、走査線が上述した補助容量線に置き換わって遮光配線として機能する。
さらに、一具体例において、構造体CBとして、絶縁性の突起と、電極に形成された切欠部とを組み合わせても良い。すなわち、第1構造体及び第2構造体の一方が、対向基板側に配置された突起であり、他方が、対向電極または画素電極に形成された切欠部である組み合わせであっても良い。また、第1構造体及び第2構造体の一方が、対向電極に形成された切欠部であり、他方が、画素電極に形成された切欠部である組み合わせであっても良い。
図1は、この発明の一実施の形態に係る液晶表示装置の構成を概略的に示す図である。 図2は、図1に示した液晶表示装置の構造を概略的に示す断面図である。 図3は、具体例1の液晶表示装置における画素と構造体との位置関係を説明するための平面図である。 図4は、具体例1の一画素分の構造を簡略に示す図である。 図5は、図4のA−A’線に沿って液晶表示パネルを切断したときの断面図である。 図6は、図4のB−B’線に沿って液晶表示パネルを切断したときの断面図である。 図7は、具体例2の液晶表示装置における画素と構造体との位置関係を説明するための平面図である。 図8は、具体例2の一画素分の構造を簡略に示す図である。 図9は、図8のA−A’線に沿って液晶表示パネルを切断したときの断面図である。 図10は、図8のB−B’線に沿って液晶表示パネルを切断したときの断面図である。 図11は、具体例3の液晶表示装置における画素と構造体との位置関係を説明するための平面図である。 図12は、具体例3の一画素分の構造を簡略に示す図である。 図13は、図12のA−A’線に沿って液晶表示パネルを切断したときの断面図である。 図14は、図12のB−B’線に沿って液晶表示パネルを切断したときの断面図である。 図15は、画素ピッチに対する画質のざらつきの評価結果を示す図である。
符号の説明
LPN…液晶表示パネル AR…アレイ基板 CT…対向基板 LQ…液晶層
BL…バックライトユニット
PX…画素
Y…走査線 X…信号線 AY…補助容量線
W…スイッチング素子 EP…画素電極 ET…対向電極
CB…構造体
CC1…突起(第1構造体) CC2…突起(第2構造体)
SL1…切欠部(第1構造体) SL2…切欠部(第2構造体)
20…第1配向膜 36…第2配向膜
40…液晶分子

Claims (8)

  1. 第1基板と第2基板との間に、負の誘電率異方性を有する液晶分子を含む液晶層を保持した構成の液晶表示装置であって、
    前記第1基板において、マトリクス状の画素に対応して配置された画素電極と、
    前記画素電極を覆うように配置され、液晶分子を前記第1基板に対して略垂直に配向する第1配向膜と、
    前記画素電極を横切るように配置され、遮光性の導電材料によって形成された遮光配線と、
    前記第2基板において、複数の画素に共通に配置された対向電極と、
    前記対向電極を覆うように配置され、液晶分子を前記第2基板に対して略垂直に配向する第2配向膜と、
    各画素にマルチドメインを形成するように液晶分子の配向方位を制御する構造体と、を備え、
    前記構造体は、
    前記遮光配線と重なるように配置された第1構造体と、
    前記第1構造体と略直交するように配置され、前記第1構造体より細く形成された第2構造物と、
    を備えたことを特徴とする液晶表示装置。
  2. 前記構造体は、絶縁性の突起であることを特徴とする請求項1に記載の液晶表示装置。
  3. 前記構造体は、前記画素電極または前記対向電極に形成された切欠部であることを特徴とする請求項1に記載の液晶表示装置。
  4. 前記第1構造体及び前記第2構造体は、前記画素電極上の略中央で交差するように配置されたことを特徴とする請求項1に記載の液晶表示装置。
  5. 前記第1構造体は、複数の画素に配置された前記画素電極を横切るように配置されたことを特徴とする請求項4に記載の液晶表示装置。
  6. 前記第2構造体は、前記画素電極の長辺とほぼ平行に延出し、しかも、前記画素電極の長辺より短く形成されたことを特徴とする請求項4に記載の液晶表示装置。
  7. 前記遮光配線は、各画素の行方向に沿って延出した走査線または補助容量線であることを特徴とする請求項1に記載の液晶表示装置。
  8. 画素ピッチは、50μm以下であることを特徴とする請求項1に記載の液晶表示装置。
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