JP2009145370A - 筒状ラベル - Google Patents

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Abstract

【課題】 本発明は、意匠印刷層に表されたデザインの外観が損なわれず、印字層に表された懸賞表示などが外面から透けて見えることを防止できる筒状ラベルを提供する。
【解決手段】 本発明の筒状ラベル1は、フィルム3と前記フィルム3に印刷された意匠印刷層5とを有するラベル基材2を有し、前記ラベル基材2の一側端部21の外面に前記ラベル基材2の他側端部22の内面を重ね合わせ、この重ね合わせ部を所定幅接着することにより、筒状に形成されており、前記ラベル基材2の一側端部21の内面に、ノンインパクトプリンタを用いて所望の印字層7が印刷されており、前記印字層7は、前記ラベル基材2の一側端部21と他側端部22の重ね合わせ部分のうち、一側端部21の意匠印刷層5と他側端部22の意匠印刷層5が重なり合っている領域に印刷されている。
【選択図】 図2

Description

本発明は、飲料容器などに装着される筒状ラベルに関する。
従来、フィルムを筒状に形成した筒状ラベルが多様な用途に用いられている。
該筒状ラベルは、フィルムの性状又は容器に対する装着方法に従って、次の3つの大別できる。
第1の筒状ラベルは、フィルムが熱収縮性を有しており、該熱収縮性のフィルムの一側端部の外面に他側端部の内面を重ね合わせて接着することにより、筒状に成形されている。この筒状ラベルは、容器に外嵌した後、加熱することによって、周方向に大きく熱収縮して容器に装着される。かかる筒状ラベルは、筒状シュリンク、シュリンクラベル、熱収縮性筒状ラベルなどとも呼ばれる(例えば、特許文献1)。以下、本明細書において、前記第1の筒状ラベルを指示するとき、「熱収縮性筒状ラベル」という場合がある。
第2の筒状ラベルは、フィルムが自己伸縮性(及び熱収縮性)を有しており、該自己伸縮性のフィルムの一側端部の外面に他側端部の内面を重ね合わせて接着することにより、筒状に成形されている。この筒状ラベルは、治具を用いて拡径して容器に外嵌した後、治具による拡径を解除することにより、元の径に復元して容器に装着される。かかる筒状ラベルは、ストレッチラベル、自己伸縮性筒状ラベルなどとも呼ばれる(例えば、特許文献2)。以下、本明細書において、前記第2の筒状ラベルを指示するとき、「自己伸縮性筒状ラベル」という場合がある。
第3の筒状ラベルは、フィルムの一側端部の内面を容器に部分接着し、該フィルムを容器の周囲に巻き付けた後、フィルムの一側端部の外面に他側端部の内面を接着することにより、筒状に成形されて容器に装着される(例えば、特許文献3)。この第3の筒状ラベルのフィルムは、熱収縮性及び自己伸縮性を有しないフィルムでもよいし、熱収縮性及び/又は自己伸縮性を有するフィルムでもよい。以下、本明細書において、前記第3の筒状ラベルを指示するとき、「巻付け筒状ラベル」という場合がある。
熱収縮性筒状ラベルは、一般に、飲料容器やインスタント食品容器などの被着体に装着されている。また、熱収縮性筒状ラベルは、大きく収縮することから、容器のキャップ部に装着される場合もある(このような用途に使用される熱収縮性筒状ラベルは、特に、キャップシールと呼ばれる)。
また、自己伸縮性筒状ラベルは、一般に、炭酸飲料容器に装着されている。
巻付け筒状ラベルは、一般に、飲料容器、医薬品容器などの被着体に装着されている。
ところで、上記何れの筒状ラベルも、意匠印刷層が設けられている。該意匠印刷層に表わされる内容は、商品名、絵柄、説明書きなどの消費者へ見せるためのデザインであり、該意匠印刷層は、フィルムにグラビア印刷などを施すことによって設けられている。
かかる意匠印刷層は、そのデザインを消費者に見せるために設けられるため、意匠印刷層のデザインは、筒状ラベルの外面から明瞭に視認できるように印刷されている。
また、上記意匠印刷層の他に、筒状ラベルの内面に、印字層が設けられる場合もある。該印字層に表わされる内容は、前記意匠印刷層のデザインとは異なり、例えば、キャンペーン応募用数字、アタリ又はハズレのような籤などの懸賞表示などである。このような懸賞表示などが筒状ラベルの外面から見えると、消費者が商品を購入しなくてもその内容を判別できるため、前記印字層に表された表示は、筒状ラベルの外面から見えないようにする必要がある。
従来、懸賞表示などが印刷された筒状ラベルが知られている(特許文献4)。
具体的には、特許文献4の筒状ラベルは、ラベル印刷層(意匠印刷層に相当)が設けられたフィルムの該ラベル印刷層の表面に、隠蔽用印刷層が設けられ、この隠蔽用印刷層の表面に、懸賞表示などの所望の表示(印字層に相当する)が印刷されている。この隠蔽用印刷層は、印字層の表示を隠蔽するために、銀色や黒色のインキをベタ印刷した層である。
上記特許文献4の筒状ラベルは、隠蔽用印刷層の表面に懸賞表示などを印刷することにより、筒状ラベルの外面から懸賞表示などが透けて見えることを防止している。
特開2005−70739号公報 特開2000−305459号公報 特開2007−3724号公報 特開2001−228801号公報
しかしながら、上記特許文献4の筒状ラベルのように、意匠印刷層の表面に隠蔽用印刷層を設けると、筒状ラベルの外面から、この隠蔽用印刷層が透けて見え、意匠印刷層に隠蔽用印刷層の色彩が重なって、意匠印刷層のデザインの外観が悪くなるという問題点がある。
具体的には、意匠印刷層は、一般に、白色などの淡色系のベタ印刷層が設けられ、このベタ印刷層を背景にしてデザインが印刷されている。他方、隠蔽用印刷層は、銀色や黒色などの濃色系のベタ印刷層の1層又は多層構造である。このため、隠蔽用印刷層の色彩が、意匠印刷層に映り、隠蔽用印刷層の形成領域に対応して意匠印刷層の外観が部分的に異質な感じになる。このため、筒状ラベルの外面から見た場合、意匠印刷層のデザインが悪くなるという問題点がある。
本発明の目的は、意匠印刷層に表されたデザインの外観が損なわれず、印字層に表された懸賞表示などが外面から透けて見えることを防止できる筒状ラベルを提供することである。
本発明の筒状ラベルは、フィルムと前記フィルムに印刷された意匠印刷層とを有するラベル基材を有し、前記ラベル基材の一側端部の外面に前記ラベル基材の他側端部の内面を重ね合わせ、この重ね合わせ部を所定幅接着することにより、筒状に形成されている筒状ラベルにおいて、前記ラベル基材の一側端部の内面に、ノンインパクトプリンタを用いて所望の印字層が印刷されており、前記印字層は、前記ラベル基材の一側端部と他側端部の重ね合わせ部分のうち、一側端部の意匠印刷層と他側端部の意匠印刷層が重なり合っている領域に印刷されていることを特徴とする。
上記本発明の筒状ラベルは、印字層が、ラベル基材の一側端部における意匠印刷層とラベル基材の他側端部における意匠印刷層とが重なり合っている領域に印刷されている。従って、印字層の外側には、意匠印刷層が2層重なって存在するため、印字層がラベル基材の一側端部の外面から透けて見えても、該印字層が、ラベル基材の他側端部の外面(一側端部の外面に他側端部の内面が重ねられているので、ラベル基材の他側端部は、筒状ラベルの外面を構成している)から透けて見えることを防止できる。
従って、本発明の筒状ラベルは、意匠印刷層のデザインの外観が損なわれず、更に、印字層に印刷された内容が筒状ラベルの外面から透けて見えることを防止できる。
本発明の1つの好ましい筒状ラベルは、前記意匠印刷層と印字層の間に、隠蔽用印刷層が設けられている。
かかる好ましい筒状ラベルは、意匠印刷層と印字層の間に、隠蔽用印刷層が設けられているので、筒状ラベルの外面から印字層が透けて見えることを確実に防止できる。
なお、隠蔽用印刷層は、ラベル基材の一側端部における意匠印刷層とラベル基材の他側端部における意匠印刷層とが重なり合っている領域に印刷されているので、該隠蔽用印刷層が、ラベル基材の他側端部の外面から透けて見えることを防止できる。このように隠蔽用印刷層が筒状ラベルの外面から透けて見えることを防止できるので、該好ましい筒状ラベルは、意匠印刷層のデザインの外観が損なわれることはない。
本発明の他の好ましい筒状ラベルは、前記他側端部の意匠印刷層と印字層の色差(ΔE)が30以下である。
かかる好ましい筒状ラベルは、他側端部の意匠印刷層と印字層の色差が30以下なので、印字層が筒状ラベルの外面から透けて見えることをより確実に防止できる。
本発明の筒状ラベルは、内面に印字層(及び隠蔽用印刷層)を設けても、外観上、意匠印刷層のデザインが損なわれることがなく、且つ、印字層が筒状ラベルの外面から透けて見えることを防止できる。
以下、本発明の実施形態について図面を参照しながら説明する。
ただし、「内面」とは、筒状に形成された筒状ラベルの内側となる面をいい、「外面」とは、筒状ラベルの外側となる面を言う。
図1及び図2において、1は、筒状ラベルを示す。
図1及び図2に示す筒状ラベル1は、容器などの被着体に装着される前から筒状に形成されている態様である。かかる筒状ラベル1は、熱収縮性筒状ラベル、自己伸縮性筒状ラベルが含まれる。
本発明の筒状ラベル1は、巻付け筒状ラベルでもよい(図示せず)。
本発明の筒状ラベル1は、被着体に装着される前から筒状に形成されている態様でもよいし、被着体に装着された際に筒状に形成される態様でもよい。図1及び図2は、被着体に装着される前から筒状に形成されている態様の筒状ラベル1を示している。
何れの態様の筒状ラベルも、ラベル基材2の一側端部21の外面にラベル基材2の他側端部22の内面を重ね合わせて所定幅接着することにより、筒状に形成される。
なお、被着体に装着される前から筒状に形成されている筒状ラベル1は、一般に、長尺ラベル基材を筒状に形成した長尺筒状ラベル連続体の態様で提供され、被着体に装着する直前に前記長尺筒状ラベル連続体を切断することによって1個の筒状ラベル1が得られる。
被着体に装着された際に筒状に形成される筒状ラベルは、一般に、長尺ラベル基材の態様で提供され、被着体に装着する直前に前記長尺ラベル基材を切断することによって1枚のラベル基材2を得、これを被着体に巻き付けて筒状に形成される。
本発明の筒状ラベル1は、意匠印刷層5が設けられたラベル基材2の一側端部21の外面にラベル基材2の他側端部22の内面を重ね合わせ、この重ね合わせ部を所定幅接着することにより、筒状に形成されている。
上記所定幅接着した部分は、通常、センターシール部4と呼ばれ、内側に位置するラベル基材2の一側端部21と外側に位置するラベル基材2の他側端部22が接着された部分である。このセンターシール部4は、筒状ラベル1の上縁から下縁に帯状に設けられる。
ラベル基材2の一側端部21の縁部は、ラベル基材2の他側端部22に接着されておらず、該縁部は、センターシール部4から延出されている(この延出部分を、延出部8という)。筒状ラベル1は、ラベル基材2を筒状に形成し且つセンターシール部4で重ね合わせているので、内側に位置する一側端部21において延出された前記延出部8の外面に、外側に位置するラベル基材2の他側端部22が重なっている。このため、センターシール部4及び延出部8においては、ラベル基材2が内外に2枚重なっている。
この延出部8の延出長さは、特に限定されない。もっとも、延出部8の延出長さが短すぎると後述する印字層7の表示を印刷できず、一方、延出長さが長すぎると、筒状ラベル1を被着体に装着した際に延出部8が折れ曲がるなどの不都合を生じる。このような観点から、延出部8の延出長さは、5mm〜30mm程度が好ましく、さらに、7mm〜20mm程度がより好ましい。また、本発明の筒状ラベル1が熱収縮性筒状ラベルである場合、その延出部8の延出長さは、10mm〜30mm程度が好ましく、さらに、10mm〜20mm程度がより好ましい。熱収縮性筒状ラベルを被着体に装着した際、延出部8の延出長さが縮まるからである。
ラベル基材2は、図2に示すように、フィルム3を有し、該フィルム3の内面(フィルム3の内面とは、筒状ラベル1に形成した際、筒状ラベル1の内面1bとなる面。以下同じ)に意匠印刷層5が印刷されている。
ただし、この意匠印刷層5は、フィルム3の他側端部22の内面には印刷されていない。従って、筒状ラベル1のセンターシール部4は、フィルム3同士が接着している。なお、センターシール部4においては、溶剤、接着剤などを介してフィルム3同士が接着される。
従って、センターシール部4においては、フィルム3が2枚重なっているものの、意匠印刷層5は単一(一側端部21に設けられた意匠印刷層5のみ)である。
他方、ラベル基材2の一側端部21において延出された延出部8の内面には、隠蔽用印刷層6が設けられている。さらに、この隠蔽用印刷層6の上に、懸賞表示などが表された印字層7が設けられている。
上述のように、延出部8の外面には、外側に位置するラベル基材2の他側端部22が重なっているため、この延出部8が延出された領域は、ラベル基材2の一側端部21に設けられた意匠印刷層5と他側端部22に設けられた意匠印刷層5が内外2層重なっている。従って、上記印字層7は、ラベル基材2の一側端部21と他側端部22の重ね合わせ部分のうち、一側端部21の意匠印刷層5と他側端部22の意匠印刷層5が重なり合っている領域に印刷されている。
この印字層7の表示は、筒状ラベル1毎に内容が異なる場合があるため(例えば、懸賞応募用ID数字、アタリ/ハズレの籤表示、懸賞応募用ポイント、二次元コードなどの機械的に読み取り可能なコードなど)、ノンインパクトプリンタを用いて印刷されている。
以下、具体的に本発明の筒状ラベル1について説明する。
ラベル基材2は、図3に示すように、所定の幅・長さの矩形状に形成されている。
ラベル基材2は、フィルム3と、フィルム3に設けられた意匠印刷層5と、を有し、フィルム3の一側端部21の内面には、隠蔽用印刷層6と印字層7が設けられている。
フィルム3は、特に限定されず、公知のフィルムを使用できる。好ましくは、フィルム3は、透光性に優れたフィルム(無色透明又は若干色彩が付いた有色透明)が用いられる。
フィルム3の厚みは、通常、20〜100μm程度である。
本発明の筒状ラベル1が、熱収縮性筒状ラベルとして使用される場合には、フィルム3は、一方向(筒状ラベルに形成した際には周方向。以下同じ)に大きく熱収縮し得る熱収縮性フィルムが用いられる。該熱収縮性フィルムとしては、例えば、ポリエチレンテレフタレートなどのポリエステル系樹脂、ポリプロピレンなどのオレフィン系樹脂、スチレン−ブタジエン共重合体などのスチレン系樹脂、環状オレフィン系樹脂、塩化ビニル系樹脂などの熱可塑性樹脂を含むフィルムを例示できる。
本発明の筒状ラベル1が、自己伸縮性筒状ラベルとして使用される場合には、フィルム3は、一方向に伸縮し得る自己伸縮性フィルムが用いられる。該自己伸縮性フィルムとしては、例えば、ポリエチレンなどのオレフィン系樹脂、エチレン酢酸ビニル共重合体などの熱可塑性樹脂を含むフィルムを例示できる。もっとも、自己伸縮性筒状ラベルの場合、フィルムは、自己伸縮性に加えて、熱収縮性を有していてもよい。
また、本発明の筒状ラベル1が、巻付け筒状ラベルとして使用される場合には、フィルム3は、非熱収縮性及び/又は非自己伸縮性のフィルムが用いられる。このようなフィルムとしては、二軸延伸ポリエステル系フィルム、二軸延伸スチレン系フィルム、二軸延伸オレフィン系フィルムなどを例示できる。もっとも、巻付け筒状ラベルの場合でも、フィルムは、熱収縮性を有していてもよい。
フィルム3は、所定の幅・長さの矩形状に形成されている。
該フィルム3の内面に、意匠印刷層5が設けられている。なお、意匠印刷層5は、フィルム3の外面(フィルム3の外面とは、筒状ラベル1に形成した際、筒状ラベル1の外面1aとなる面。以下同じ)に設けられていてもよい。
意匠印刷層5は、例えば、商品名、会社名、説明書きなどのデザイン(筒状ラベル1の外面から消費者に見せるためのデザイン)が表された1層又は多層の印刷層である。意匠印刷層5は、前記デザインをグラビア印刷などの方法で単色又は多色刷りにて印刷されている。意匠印刷層5は、前記デザイン印刷層に加えて、背景印刷層を含んでいてもよい。該背景印刷層は、前記デザインを際立たせるなどの目的で設けられる。背景印刷層は、例えば、白色等のインキをベタ状に印刷することにより形成できる。なお、本明細書において、ベタ状とは、印刷層の形成領域の全体においてインキが隙間なく印刷されている状態をいう。意匠印刷層5中にデザイン印刷層と背景印刷層が重なって設けられていることにより、印字層7の表示が、筒状ラベルの外面から透けて見えることをより防止できる。
意匠印刷層5の厚みは、比較的厚いことが好ましく、例えば、0.2〜2μm程度が好ましい。
意匠印刷層5は、意匠印刷層5の一側縁5aがフィルム3の一側縁3aに一致し、且つ意匠印刷層5の他側縁5bがフィルム3の他側縁3bから所定幅内方へ寄った位置(この内方とはフィルム3の幅方向中心側を言う)に設けられている。つまり、意匠印刷層5は、フィルム3の他側縁3bから所定幅(上記センターシール部4の幅とほぼ同じ又はセンターシール部4の幅よりも若干長い)の領域を除いて、フィルム3の内面全体にベタ状に設けられている。
従って、意匠印刷層5が設けられていないフィルム3の他側端部22の内面には、帯状のフィルム露出部9が形成されている。
上記フィルム露出部9の幅は、センターシールを行うために好適な長さであれば特に限定されず、例えば2〜7mm程度が例示される。
他方、フィルム3の一側端部21の内面には、隠蔽用印刷層6が部分的に設けられている。この隠蔽用印刷層6は、例えば、フィルム3の一側端部21の上下方向中央部に設けられている。
具体的には、前記隠蔽用印刷層6は、フィルム3の一側端部21のうち、筒状に形成した際に延出部8となる領域に設けられている。
前記「筒状に形成した際に延出部8となる領域」は、フィルム3の一側端部21の一側縁3aからセンターシール部4が形成される領域(図3(b)において、2本の一点鎖線で挟まれた領域)の縁までの間である。この延出部8となる領域は、筒状に形成した際に、ラベル基材2の一側端部21と他側端部22の重ね合わせ部分のうち、一側端部21の意匠印刷層5と他側端部22の意匠印刷層5が重なり合っている領域である。
前記隠蔽用印刷層6は、銀色又は黒色などのインキをベタ状に印刷した1層又は多層の印刷層である。更に、必要に応じて、隠蔽用印刷層6の表面に白色インキをベタ状に印刷した白色印刷層が設けられていてもよい。かかる白色印刷層を設けることにより、隠蔽用印刷層6の上に印刷される印字層7の表示が、筒状ラベル1の内面1bから見え易くなる。隠蔽用印刷層6は、グラビア印刷などの方法で印刷される。
隠蔽用印刷層6の厚みは、比較的厚いことが好ましく、例えば、1〜5μm程度が好ましくい。
かかる隠蔽用印刷層6を設けることにより、印字層7に表された表示が、筒状ラベル1の外面1aから映ることを確実に防止できる。さらに、ノンインパクトプリンタのインキ(特に、インキジェットプリンタのインキ)は、グラビア印刷などで設けられた意匠印刷層5に染み込み易いところ、印字層7と意匠印刷層5の間に、隠蔽用印刷層6を介在させることにより、印字層7のインキが意匠印刷層5に染み込むことを防止できる。従って、印字層7が筒状ラベル1の外面1aから透けて見ることを確実に防止でき、さらに、筒状ラベル1の内面1bから印字層7に表された表示を明瞭に視認できる。
上記隠蔽用印刷層6の上に、印字層7が設けられている。
印字層7は、例えば、キャンペーン応募用数字、アタリ又はハズレのような籤などの懸賞表示などの表示(筒状ラベル1の外面1aから消費者に見えないようにする表示)、製造コード、製造年月日などのトレーサビリティに関する表示などが表された印刷層である。
印字層7の表示は、公知のノンインパクトプリンタを用いて印刷されている。ノンインパクトプリンタとしては、例えば、インキジェットプリンタ、レーザービームプリンタ、静電記録方式のプリンタなどが挙げられる。中でもインキジェットプリンタを用いて印刷することが好ましい。なお、インキジェットプリンタとは、インキが空中を飛ぶ非接触印字方式のプリンタが含まれる。
印字層7の色彩は、特に限定されず、任意に設計できる。好ましくは、印字層7の色彩は、印字層7と意匠印刷層5の色差(ΔE)が30以下となるように設計される。具体的には、他側端部22の意匠印刷層5と印字層7の色差(ΔE)が、30以下であることが好ましく、さらに、他側端部22の意匠印刷層5と印字層7の色差(ΔE)及び一側端部21の意匠印刷層5と印字層7の色差(ΔE)が、いずれも30以下であることがより好ましい。前記色差が30以下の色彩を用いることにより、印字層7の表示が筒状ラベル1の外面1aから透けて見えることをより確実に防止できる。
なお、色差(ΔE)=(Δa+Δb+ΔL1/2である。ただし、前記式において、「Δa」は、意匠印刷層5のa値と印字層7のa値の差を示し、「Δb」は、意匠印刷層5のb値と印字層7のb値の差を示し、「ΔL」は、意匠印刷層5のL値と印字層7のL値の差を示す。
本発明の筒状ラベル1は、上記ラベル基材2の一側端部21の外面を、ラベル基材2の他側端部22のフィルム露出部9に重ね合わせて所定幅接着することにより、筒状に形成される。
本発明の筒状ラベル1は、その態様に従って適切な方法で被着体に装着される。
本発明の筒状ラベル1が、熱収縮性筒状ラベルの場合には、筒状に形成した筒状ラベル1を被着体に外嵌後、所定温度に加熱することにより、被着体に装着される。
本発明の筒状ラベル1が、自己伸縮性筒状ラベルの場合には、筒状に形成された筒状ラベル1を拡径し外嵌することにより、被着体に装着される。
本発明の筒状ラベル1が、巻付け筒状ラベルの場合には、ラベル基材2を被着体に沿って巻き付けた後、ラベル基材2の一側端部21と他側端部22を接着することにより、被着体に装着される。
被着体に装着された本発明の筒状ラベル1は、その外面1aから、意匠印刷層5のデザインが透けて見える。
一方、本発明の筒状ラベル1は、印字層7がラベル基材2の一側端部21における意匠印刷層5とラベル基材2の他側端部22における意匠印刷層5とが重なり合っている領域に印刷されている。このため、印字層7の外側には、意匠印刷層5が2層重なって存在するので、印字層7の表示が、ラベル基材2の他側端部22の外面(一側端部21の外面に他側端部22の内面が重なっているので、ラベル基材2の他側端部22の外面は、筒状ラベル1の外面1aを構成している)から透けて見えることを防止できる。
さらに、印字層7と意匠印刷層5の間には、隠蔽用印刷層6が設けられているので、印字層7が透けて見えることをより確実に防止できる。
該隠蔽用印刷層6は、意匠印刷層5が2層重なり合っている領域に印刷されているので、該隠蔽用印刷層6が筒状ラベル1の外面1aから透けて見えることもない。
本発明の筒状ラベル1は、使用後、容器などの被着体から取り外される。消費者が、取り外した筒状ラベル1の内面1bから印字層7を見ると、印字層7に表された表示を明瞭に判別できる。該印字層7の表示に従い、消費者は、懸賞応募、籤などを楽しむことができる。
本発明の筒状ラベル1は、被着体に装着時には、印字層7の表示が判らず且つ良好なデザインを消費者に見せることができる。一方、筒状ラベル1を被着体から取り外した時には、印字層7の表示を消費者に明瞭に見せることができる。
本発明の筒状ラベル1は、上記各実施形態に限定されるものではなく、本発明の意図する範囲で、適宜の構成を付加、代用、設計変更などすることができる。
例えば、上記実施形態の筒状ラベル1は、隠蔽用印刷層6が設けられているが、隠蔽用印刷層6を省略することもできる。
この場合、意匠印刷層5上に印字層7が印刷されるため、印字層7のインキが意匠印刷層5に染みこ込む場合があるが、上記のように、印字層7の外側は、他側端部22の意匠印刷層5によって覆われるため、筒状ラベル1の外面1aから印字層7の表示が透けて見えることを防止できる。
本発明の筒状ラベル1は、印字層7が、内外2層に重なった意匠印刷層5で隠れるので、隠蔽用印刷層6を省略しても、筒状ラベル1の外面1aから印字層7の表示が透けて見えることを防止できる。
(使用した材料)
(1)フィルム:
透明な横一軸延伸ポリスチレンフィルム(シーアイ化成社製、商品名「BS55S」。厚み50μm、縦400mm、横100mm)を使用した。
(2)グラビア印刷用の藍色系グラビアインキ(GP1):
大日精化工業社製、商品名「OS−M739藍」70質量部、商品名「OS−M779藍」5質量部及び商品名「OS−M701白」70質量部の混合物を使用した。この藍色系グラビアインキ(GP1)を上記ポリスチレンフィルムに乾燥厚み0.5μmでベタ状に塗工し、そのGP1印刷層上に、白色グラビアインキ(大日精化工業社製、商品名「OS−M701白」)を乾燥厚み2μmでベタ状に塗工した。このようにして得られたフィルム/GP1印刷層/白色印刷層の積層体の白色印刷層側を、標準となる白板上に載せ、フィルム側からGP1印刷層のL値、a値、b値を測定した。その結果、L値=55.79、a値=−15.18、b値=−22.31であった。
(3)グラビア印刷用の藍色系グラビアインキ(GP2):
大日精化工業社製、商品名「OS−M739藍」を使用した。この藍色系グラビアインキ(GP2)を上記ポリスチレンフィルムに乾燥厚み0.5μmでベタ状に塗工し、そのGP2印刷層上に、白色グラビアインキ(大日精化工業社製、商品名「OS−M701白」)を乾燥厚み2μmでベタ状に塗工した。このようにして得られたフィルム/GP2印刷層/白色印刷層の積層体の白色印刷層側を、標準となる白板上に載せ、フィルム側からGP2印刷層のL値、a値、b値を測定した。その結果、L値=49.91、a値=−12.77、b値=−25.43であった。
(4)グラビア印刷用の藍色系グラビアインキ(GP3):
大日精化工業社製、商品名「OS−M739藍」70質量部及び商品名「OS−M983藍」6質量部の混合物を使用した。この藍色系グラビアインキ(GP3)を上記ポリスチレンフィルムに乾燥厚み0.5μmでベタ状に塗工し、そのGP3印刷層上に、白色グラビアインキ(大日精化工業社製、商品名「OS−M701白」)を乾燥厚み2μmでベタ状に塗工した。このようにして得られたフィルム/GP3印刷層/白色印刷層の積層体の白色印刷層側を、標準となる白板上に載せ、フィルム側からGP3印刷層のL値、a値、b値を測定した。その結果、L値=46.06、a値=−24.92、b値=−35.11であった。
(5)グラビア印刷用の藍色系グラビアインキ(GP4):
大日精化工業社製、商品名「OS−M779藍」40質量部及び商品名「OS−M701白」3質量部の混合物を使用した。この藍色系グラビアインキ(GP4)を上記ポリスチレンフィルムに乾燥厚み0.5μmでベタ状に塗工し、そのGP4印刷層上に、白色グラビアインキ(大日精化工業社製、商品名「OS−M701白」)を乾燥厚み2μmでベタ状に塗工した。このようにして得られたフィルム/GP4印刷層/白色印刷層の積層体の白色印刷層側を、標準となる白板上に載せ、フィルム側からGP4印刷層のL値、a値、b値を測定した。その結果、L値=27.39、a値=28.81、b値=−60.83であった。
(6)グラビア印刷用の黄色系グラビアインキ(GY1):
大日精化工業社製、商品名「OS−M238黄」50質量部及び商品名「OS−M260黄」50質量部の混合物を使用した。この黄色系グラビアインキ(GY1)を上記ポリスチレンフィルムに乾燥厚み0.5μmでベタ状に塗工し、そのGY1印刷層上に、白色グラビアインキ(大日精化工業社製、商品名「OS−M701白」)を乾燥厚み2μmでベタ状に塗工した。このようにして得られたフィルム/GY1印刷層/白色印刷層の積層体の白色印刷層側を、標準となる白板上に載せ、フィルム側からGY1印刷層のL値、a値、b値を測定した。その結果、L値=76.36、a値=11.36、b値=88.15であった。
(7)グラビア印刷用の黄色系グラビアインキ(GY2):
大日精化工業社製、商品名「OS−M723黄」50質量部及び商品名「OS−M701白」50質量部の混合物を使用した。この黄色系グラビアインキ(GY2)を上記ポリスチレンフィルムに乾燥厚み0.5μmでベタ状に塗工し、そのGY2印刷層上に、白色グラビアインキ(大日精化工業社製、商品名「OS−M701白」)を乾燥厚み2μmでベタ状に塗工した。このようにして得られたフィルム/GY2印刷層/白色印刷層の積層体の白色印刷層側を、標準となる白板上に載せ、フィルム側からGY2印刷層のL値、a値、b値を測定した。その結果、L値=56.62、a値=17.11、b値=85.61であった。
(8)グラビア印刷用の紫色系グラビアインキ(GV1):
大日精化工業社製、商品名「OS−M739藍」3質量部及び商品名「OS−M983紫」70質量部の混合物を使用した。この紫色系グラビアインキ(GV1)を上記ポリスチレンフィルムに乾燥厚み0.5μmでベタ状に塗工し、そのGV1印刷層上に、白色グラビアインキ(大日精化工業社製、商品名「OS−M701白」)を乾燥厚み2μmでベタ状に塗工した。このようにして得られたフィルム/GV1印刷層/白色印刷層の積層体の白色印刷層側を、標準となる白板上に載せ、フィルム側からGV1印刷層のL値、a値、b値を測定した。その結果、L値=39.68、a値=24.83、b値=−20.12であった。
(9)グラビア印刷用の紫色系グラビアインキ(GV2):
大日精化工業社製、商品名「OS−M983紫」を使用した。この紫色系グラビアインキ(GV2)を上記ポリスチレンフィルムに乾燥厚み0.5μmでベタ状に塗工し、そのGV2印刷層上に、白色グラビアインキ(大日精化工業社製、商品名「OS−M701白」)を乾燥厚み2μmでベタ状に塗工した。このようにして得られたフィルム/GV2印刷層/白色印刷層の積層体の白色印刷層側を、標準となる白板上に載せ、フィルム側からGV2印刷層のL値、a値、b値を測定した。その結果、L値=34.58、a値=44.93、b値=−45.80であった。
(10)グラビア印刷用の紫色系グラビアインキ(GV3):
大日精化工業社製、商品名「OS−M983紫」40質量部及び「OS−M779藍」5質量部の混合物を使用した。この紫色系グラビアインキ(GV3)を上記ポリスチレンフィルムに乾燥厚み0.5μmでベタ状に塗工し、そのGV3印刷層上に、白色グラビアインキ(大日精化工業社製、商品名「OS−M701白」)を乾燥厚み2μmでベタ状に塗工した。このようにして得られたフィルム/GV3印刷層/白色印刷層の積層体の白色印刷層側を、標準となる白板上に載せ、フィルム側からGV3印刷層のL値、a値、b値を測定した。その結果、L値=93.58、a値=69.02、b値=−60.31であった。
(11)インクジェットプリンタ用の藍色系IJPインキ(IP):
ビデオジェット社製、商品名「16−8450Q」を使用した。上記ポリスチレンフィルムに、白色グラビアインキ(大日精化工業社製、商品名「OS−M701白」)を乾燥厚み2μmでベタ状に塗工し、この白色印刷層の上に、藍色系IJPインキ(IP)を乾燥厚み2μmでベタ状に塗工した。このようにして得られたフィルム/白色印刷層/IP印刷層の積層体のフィルム側を、標準となる白板上に載せ、IP印刷層の表面からIP印刷層のL値、a値、b値を測定した。その結果、L値=73.21、a値=−6.02、b値=−20.94であった。
(12)インクジェットプリンタ用の黄色系IJPインキ(IY):
ビデオジェット社製、商品名「16−8430Q」を使用した。上記ポリスチレンフィルムに、白色グラビアインキ(大日精化工業社製、商品名「OS−M701白」)を乾燥厚み2μmでベタ状に塗工し、この白色印刷層の上に、黄色系IJPインキ(IY)を乾燥厚み2μmでベタ状に塗工した。このようにして得られたフィルム/白色印刷層/IY印刷層の積層体のフィルム側を、標準となる白板上に載せ、IY印刷層の表面からIY印刷層のL値、a値、b値を測定した。その結果、L値=84.96、a値=34.69、b値=94.72であった。
(13)インクジェットプリンタ用の紫色系IJPインキ(IV):
ビデオジェット社製、商品名「16−7900Q」を使用した。上記ポリスチレンフィルムに、白色グラビアインキ(大日精化工業社製、商品名「OS−M701白」)を乾燥厚み2μmでベタ状に塗工し、この白色印刷層の上に、紫色系IJPインキ(IV)を乾燥厚み2μmでベタ状に塗工した。このようにして得られたフィルム/白色印刷層/IV印刷層の積層体のフィルム側を、標準となる白板上に載せ、IV印刷層の表面からIV印刷層のL値、a値、b値を測定した。その結果、L値=56.14、a値=25.92、b値=−27.10であった。
(L値、a値、b値及び色差(ΔE)の測定方法)
色彩測定器(X−Rite社製、製品名「938 SPECTRODENSITOMETER」)を用いて、JIS Z 8722に準拠して、室温下で測定した。
(試験例P−1)
上記ポリスチレンフィルムの一面上に、乾燥厚み0.5μmで上記藍色系グラビアインキ(GP1)をグラビア版を用いてベタ状に印刷し、そのGP1グラビア印刷層(本発明の意匠印刷層のデザイン印刷層に相当する)上に、白色グラビアインキ(大日精化工業社製、商品名「OS−M701白」)を乾燥厚み2μmでベタ状に塗工して白色グラビア印刷層(本発明の意匠印刷層の背景印刷層に相当する)を設けた。
さらに、上記フィルムの一側端部における白色グラビア印刷層の上に、乾燥厚み2μmで、上記藍色系IJPインキ(IP)を市販のインキジェットプリンタを用いてアルファベットを印字し、IJP印刷層(本発明の印字層に相当する)を設けた。
このグラビア印刷層とIJP印刷層の色差(ΔE)を測定したところ、表1に示す通りであった。
色差(ΔE)は、式:ΔE=(Δa+Δb+ΔL1/2、で求められる。ただし、前記式において、「Δa」は、グラビア印刷層のa値とIJP印刷層のa値の差を示し、「Δb」は、グラビア印刷層のb値とIJP印刷層のb値の差を示し、「ΔL」は、グラビア印刷層のL値とIJP印刷層のL値の差を示す。
図4に示すように、IJP印刷層を内側にし且つIJP印刷層の外側にグラビア印刷層が2層重なるように、上記フィルムの両側端部を重ね合わせて接着して、筒状ラベルを作製した。
この筒状ラベルの外面から、IJP印刷層が設けられた領域(重ね合わされた領域)とその周辺を目視観察した。その結果を表1に示す。
ただし、表1の目視観察の欄において、「○」は、IJP印刷層の色彩が透けて見えなかった場合を示し、「×」は、IJP印刷層の色彩が若干透けて見えた場合を示す。
Figure 2009145370
(試験例P−2)
試験例P−1の藍色系グラビアインキ(GP1)を、藍色系グラビアインキ(GP2)に代えたこと以外は、試験例P−1と同様にして、フィルムにグラビア印刷層及びIJP印刷層を設けた。
試験例P−2も、試験例P−1と同様にして、色差(ΔE)の測定及び目視観察を行ったところ、表1に示す通りであった。
(試験例P−3)
試験例P−1の藍色系グラビアインキ(GP1)を、藍色系グラビアインキ(GP3)に代えたこと以外は、試験例P−1と同様にして、フィルムにグラビア印刷層及びIJP印刷層を設けた。
試験例P−3も、試験例P−1と同様にして、色差(ΔE)の測定及び目視観察を行ったところ、表1に示す通りであった。
(試験例P−4)
試験例P−1の藍色系グラビアインキ(GP1)を、藍色系グラビアインキ(GP4)に代えたこと以外は、試験例P−1と同様にして、フィルムにグラビア印刷層及びIJP印刷層を設けた。
試験例P−4も、試験例P−1と同様にして、色差(ΔE)の測定及び目視観察を行ったところ、表1に示す通りであった。
(試験例Y−1)
試験例P−1の藍色系グラビアインキ(GP1)を、黄色系グラビアインキ(GY1)に代えたこと、及び、試験例P−1の藍色系IJPインキ(IP)を、黄色系IJPインキ(IY)に代えたこと以外は、試験例P−1と同様にして、フィルムにグラビア印刷層及びIJP印刷層を設けた。
試験例Y−1も、試験例P−1と同様にして、色差(ΔE)の測定及び目視観察を行ったところ、表1に示す通りであった。
(試験例Y−2)
試験例Y−1の黄色系グラビアインキ(GY1)を、黄色系グラビアインキ(GY2)に代えたこと以外は、試験例Y−1と同様にして、フィルムにグラビア印刷層及びIJP印刷層を設けた。
試験例Y−2も、試験例Y−1と同様にして、色差(ΔE)の測定及び目視観察を行ったところ、表1に示す通りであった。
(試験例V−1)
試験例P−1の藍色系グラビアインキ(GP1)を、紫色系グラビアインキ(GV1)に代えたこと、及び、試験例P−1の藍色系IJPインキ(IP)を、紫色系IJPインキ(IV)に代えたこと以外は、試験例P−1と同様にして、フィルムにグラビア印刷層及びIJP印刷層を設けた。
試験例V−1も、試験例P−1と同様にして、色差(ΔE)の測定及び目視観察を行ったところ、表1に示す通りであった。
(試験例V−2)
試験例V−1の紫色系グラビアインキ(GV1)を、紫色系グラビアインキ(GV2)に代えたこと以外は、試験例V−1と同様にして、フィルムにグラビア印刷層及びIJP印刷層を設けた。
試験例V−2も、試験例V−1と同様にして、色差(ΔE)の測定及び目視観察を行ったところ、表1に示す通りであった。
(試験例V−3)
試験例V−1の紫色系グラビアインキ(GV1)を、紫色系グラビアインキ(GV3)に代えたこと以外は、試験例V−1と同様にして、フィルムにグラビア印刷層及びIJP印刷層を設けた。
試験例V−3も、試験例V−1と同様にして、色差(ΔE)の測定及び目視観察を行ったところ、表1に示す通りであった。
上記各試験例の結果から、グラビア印刷層(本発明のデザイン印刷層に相当する)とIJP印刷層(本発明の印字層に相当する)の色差が、約30以下の場合には、IJP印刷層が透けて見えることを確実に防止できる。
本発明の一実施形態における筒状ラベルの斜視図。 図1のI−I線断面図。 (a)は、本発明の筒状ラベルを構成するラベル基材を内面側から見た斜視図、(b)は、同外面側から見た斜視図。 実施例で作製した筒状ラベルのセンターシール部における断面図。
符号の説明
1…筒状ラベル、1a…筒状ラベルの外面、1b…筒状ラベルの内面、2…ラベル基材、21…一側端部、22…他側端部、3…フィルム、4…センターシール部、5…意匠印刷層、6…隠蔽用印刷層、7…印字層

Claims (3)

  1. フィルムと前記フィルムに印刷された意匠印刷層とを有するラベル基材を有し、前記ラベル基材の一側端部の外面に前記ラベル基材の他側端部の内面を重ね合わせ、この重ね合わせ部を所定幅接着することにより、筒状に形成されている筒状ラベルにおいて、
    前記ラベル基材の一側端部の内面に、ノンインパクトプリンタを用いて所望の印字層が印刷されており、
    前記印字層は、前記ラベル基材の一側端部と他側端部の重ね合わせ部分のうち、一側端部の意匠印刷層と他側端部の意匠印刷層が重なり合っている領域に印刷されていることを特徴とする筒状ラベル。
  2. 前記意匠印刷層と印字層の間に、隠蔽用印刷層が設けられている請求項1に記載の筒状ラベル。
  3. 前記他側端部の意匠印刷層と印字層の色差(ΔE)が30以下である請求項1または2に記載の筒状ラベル。
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