JP6704160B1 - カラー合成紙、袋体、カラー合成紙の製造方法 - Google Patents

カラー合成紙、袋体、カラー合成紙の製造方法 Download PDF

Info

Publication number
JP6704160B1
JP6704160B1 JP2019227911A JP2019227911A JP6704160B1 JP 6704160 B1 JP6704160 B1 JP 6704160B1 JP 2019227911 A JP2019227911 A JP 2019227911A JP 2019227911 A JP2019227911 A JP 2019227911A JP 6704160 B1 JP6704160 B1 JP 6704160B1
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
film
solid layer
color
synthetic paper
chromatic
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Active
Application number
JP2019227911A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2021094788A (ja
Inventor
善浩 田口
善浩 田口
Original Assignee
有限会社田口化成
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by 有限会社田口化成 filed Critical 有限会社田口化成
Priority to JP2019227911A priority Critical patent/JP6704160B1/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP6704160B1 publication Critical patent/JP6704160B1/ja
Publication of JP2021094788A publication Critical patent/JP2021094788A/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Landscapes

  • Bag Frames (AREA)
  • Wrappers (AREA)
  • Application Of Or Painting With Fluid Materials (AREA)
  • Laminated Bodies (AREA)

Abstract

【課題】下地が透けなく、かつ、明るい色合いとなり、袋体のヘッダーシートとして用いたときに、ヘッダー部にカラーバリエーションを付ける際の印刷を合わせる手間を省略できるカラー合成紙を提供する。【解決手段】無色透明の熱可塑性樹脂フィルムで構成される第1基材フィルム12と、第1有彩色ベタ層14と、白ベタ層16と、第2有彩色ベタ層18と、無色透明の熱可塑性樹脂フィルムで構成される第2基材フィルム20と、をこの順で有する積層体からなるカラー合成紙10とする。【選択図】図1

Description

本発明は、カラー合成紙、袋体、カラー合成紙の製造方法に関するものである。
袋本体の上部にヘッダー部が設けられた袋体は、例えば特許文献1や特許文献2に記載のものなどが知られている。このような袋体は、図5に示すように、合成樹脂フィルム1を半折し、相互に重ねられた表裏フィルム1a,1bの半折部の内側に厚手の合成紙からなるヘッダーシート2を配置し、ヘッダーシート2の下辺に沿ってX−Yの位置で表裏フィルム1a,1bを互いに溶着することにより、形成することができる。
特開2000−043165号公報 特開2005−178838号公報
上記袋体は、カラーバリエーションがあると、収容する商品の分類などにおいて有利である。例えば上記袋体のヘッダー部にカラーバリエーションを付けることが考えられる。この場合、表裏フィルム1a,1bの半折部の内側に色3を印刷すると、表フィルム1aの色3の下辺の位置Xと裏フィルム1bの色3の下辺の位置Yの位置合わせが難しく、手間がかかる。また、表裏フィルム1a,1bの半折部の内側に1色の色を印刷すると、下地が透けて安っぽい印象を与える。一方、表裏フィルム1a,1bの半折部の内側にいろんな色を重ねると、下地は透けにくくなるが、黒に近い、暗い印象を与える。
本発明が解決しようとする課題は、下地が透けなく、かつ、明るい色合いとなり、袋体のヘッダーシートとして用いたときに、ヘッダー部にカラーバリエーションを付ける際の印刷を合わせる手間を省略できるカラー合成紙およびその製造方法ならびにこれをヘッダーシートに用いた袋体を提供することにある。
上記課題を解決するため本発明に係るカラー合成紙は、無色透明の熱可塑性樹脂フィルムで構成される第1基材フィルムと、第1有彩色ベタ層と、白ベタ層と、第2有彩色ベタ層と、無色透明の熱可塑性樹脂フィルムで構成される第2基材フィルムと、をこの順で有する積層体からなるものである。
前記第1有彩色ベタ層と前記第2有彩色ベタ層の色は同じであるとよい。前記第1基材フィルムおよび前記第2基材フィルムは、ポリオレフィンで構成されるとよい。前記第1基材フィルムおよび前記第2基材フィルムは、二軸延伸ポリプロピレンで構成されるとよい。
本発明に係るカラー合成紙は、帯状に構成されており、無色透明の熱可塑性樹脂フィルムで構成される袋体のヘッダー部に配置されるものとすることができる。
本発明に係る袋体は、無色透明の熱可塑性樹脂フィルムで構成される袋体であって、収容物が収容される本体部と、前記本体部に隣接するヘッダー部と、を有し、前記ヘッダー部内に、上記カラー合成紙が配置されているものである。
本発明に係るカラー合成紙の製造方法は、上記カラー合成紙の製造方法であって、前記第1基材フィルムの一方面上に前記第1有彩色ベタ層と第1白ベタ層とをこの順で有する第1積層フィルムの前記第1白ベタ層側と、前記第2基材フィルムの一方面上に前記第2有彩色ベタ層と第2白ベタ層とをこの順で有する第2積層フィルムの前記第2白ベタ層側と、を貼り合わせるものである。
本発明に係る他のカラー合成紙の製造方法は、上記カラー合成紙の製造方法であって、前記第1基材フィルムの一方面上に前記第1有彩色ベタ層と白ベタ層とをこの順で有する第3積層フィルムの前記白ベタ層側と、前記第2基材フィルムの一方面上に前記第2有彩色ベタ層を有する第4積層フィルムの前記第2有彩色ベタ層側と、を貼り合わせるものである。
本発明に係るさらに他のカラー合成紙の製造方法は、上記カラー合成紙の製造方法であって、前記第1基材フィルムの一方面上に前記第1有彩色ベタ層と白ベタ層と、前記第2有彩色ベタ層と、をこの順で有する第5積層フィルムの前記第2有彩色ベタ層側と、前記第2基材フィルムと、を貼り合わせるものである。
本発明に係るカラー合成紙によれば、無色透明の熱可塑性樹脂フィルムで構成される第1基材フィルムと、第1有彩色ベタ層と、白ベタ層と、第2有彩色ベタ層と、無色透明の熱可塑性樹脂フィルムで構成される第2基材フィルムと、をこの順で有する積層体からなり、第1有彩色ベタ層および第2有彩色ベタ層の下地に白ベタ層が配置されることから、下地が透けなく、かつ、明るい色合いとなる。そして、このカラー合成紙を袋体のヘッダーシートとして用いたときには、ヘッダーシート自体に色が付いており、袋体の表裏フィルムの半折部の内側に色を印刷しないで済むから、ヘッダー部にカラーバリエーションを付ける際の印刷を合わせる手間を省略できる。
前記第1有彩色ベタ層と前記第2有彩色ベタ層の色が同じであると、カラー合成紙の表裏で色合いを同じにすることができる。前記第1基材フィルムおよび前記第2基材フィルムがポリオレフィンで構成されると、熱切りを容易にできるので、加工しやすい。前記第1基材フィルムおよび前記第2基材フィルムが二軸延伸ポリプロピレンで構成されると、熱切りの容易さを維持しつつ、強度を高めることができる。そして、本発明に係るカラー合成紙は、帯状に構成されており、無色透明の熱可塑性樹脂フィルムで構成される袋体のヘッダー部に配置することができる。
そして、本発明に係る袋体によれば、無色透明の熱可塑性樹脂フィルムで構成される袋体であって、収容物が収容される本体部と、前記本体部に隣接するヘッダー部と、を有し、前記ヘッダー部内に、上記カラー合成紙が配置されていることから、下地が透けなく、かつ、明るい色合いとなる。また、ヘッダーシート自体に色が付いており、袋体の表裏フィルムの半折部の内側に色を印刷しないで済むから、ヘッダー部にカラーバリエーションを付ける際の印刷を合わせる手間を省略できる。
そして、本発明に係るカラー合成紙の製造方法によれば、第1有彩色ベタ層および第2有彩色ベタ層の下地に白ベタ層が配置されることから、下地が透けなく、かつ、明るい色合いとなる。そして、このカラー合成紙を袋体のヘッダーシートとして用いたときには、ヘッダーシート自体に色が付いており、袋体の表裏フィルムの半折部の内側に色を印刷しないで済むから、ヘッダー部にカラーバリエーションを付ける際の印刷を合わせる手間を省略できる。
一実施形態に係るカラー合成紙の模式図(a)と、A−A線断面図である。 図1に示すカラー合成紙の製造工程を説明する工程図である。 一実施形態に係る袋体の模式図(a)と、B−B線断面図である。 他の実施形態に係る袋体の模式図(a)と、C−C線断面図である。 表裏フィルムの半折部の内側に色を印刷する方法を説明する断面図である。
本発明に係るカラー合成紙について詳細に説明する。
図1には、一実施形態に係るカラー合成紙の模式図(a)と、A−A線断面図を示している。カラー合成紙10は、無色透明の熱可塑性樹脂フィルムで構成される第1基材フィルム12と、第1有彩色ベタ層14と、白ベタ層16と、第2有彩色ベタ層18と、無色透明の熱可塑性樹脂フィルムで構成される第2基材フィルム20と、をこの順で有する積層体からなる。カラー合成紙10は、帯状(テープ状)に構成されており、円筒状の芯材22に巻き付けられている。
第1基材フィルム12および第2基材フィルム20は、カラー合成紙10の最外層(両外層)を構成するものである。第1基材フィルム12と第2基材フィルム20の間に、第1有彩色ベタ層14と、白ベタ層16と、第2有彩色ベタ層18と、が配置されている。カラー合成紙10は、最外層を構成する第1基材フィルム12および第2基材フィルム20が熱可塑性樹脂フィルムで構成されており、第1基材フィルム12と第2基材フィルム20の間に、第1有彩色ベタ層14と、白ベタ層16と、第2有彩色ベタ層18と、が配置され、これらの層が表に出ていないため、熱切り時に第1有彩色ベタ層14、白ベタ層16、第2有彩色ベタ層18の材料が熱切り刃に引っ付かず、熱切りが容易である。
第1基材フィルム12および第2基材フィルム20は、それぞれ無色透明の熱可塑性樹脂フィルムで構成されるものであるが、互いに同じ種類の熱可塑性樹脂で構成されていてもよいし、異なる種類の熱可塑性樹脂で構成されていてもよい。第1基材フィルム12および第2基材フィルム20は、それぞれ単層で構成されていてもよいし、2層以上の層で構成されていてもよい。なお、無色とは、カラー合成紙10の外側から目視した時に、第1有彩色や第2有彩色の色合いに影響しない程度に色が付されていないことであり、透明とは、通常の樹脂フィルムの透明性程のことである。
第1基材フィルム12を構成する熱可塑性樹脂、第2基材フィルム20を構成する熱可塑性樹脂としては、ポリオレフィン、ポリスチレン、ポリ塩化ビニル、ポリ酢酸ビニル、ポリウレタン、アクリル樹脂などの汎用プラスチックや、ポリアミド、ポリアセタール、ポリカーボネート、ポリエステルなどのエンジニアリングプラスチックなどが挙げられる。ポリオレフィンとしては、ポリエチレン、ポリプロピレンなどが挙げられる。ポリエステルとしては、ポリエチレンテレフタレートなどが挙げられる。これらのうちでは、熱切りが容易である、低コストであるなどの観点から、ポリオレフィン、ポリエステルがより好ましい。また、ポリオレフィンが特に好ましい。
第1基材フィルム12および第2基材フィルム20は、強度に優れるなどの観点から、延伸フィルムであることが好ましい。延伸フィルムとしては、一軸延伸フィルム、二軸延伸フィルムなどが挙げられる。第1基材フィルム12および第2基材フィルム20は、特に、二軸延伸ポリプロピレンで構成されることが好ましい。熱切りの容易さを維持しつつ、強度を高めることができるからである。
第1基材フィルム12および第2基材フィルム20の厚さは、特に限定されるものではないが、強度などの観点から、10μm以上であることが好ましい。より好ましくは30μm以上、さらに好ましくは50μm以上である。また、柔軟性などの観点から、150μm以下であることが好ましい。より好ましくは100μm以下、さらに好ましくは80μm以下である。
第1有彩色ベタ層14および第2有彩色ベタ層18は、白ベタ層16の外側に配置される。第1有彩色ベタ層14は、白ベタ層16の一方の外側に配置され、第2有彩色ベタ層18は、白ベタ層16の他方の外側に配置される。第1有彩色ベタ層14と第2有彩色ベタ層18の間に白ベタ層16が配置される。白ベタ層16は、第1有彩色ベタ層14および第2有彩色ベタ層18の下地となっている。このような層構成により、カラー合成紙10の第1有彩色ベタ層14側の外から見ると、白色および第2有彩色は視認されず第1有彩色が視認され、カラー合成紙10の第2有彩色ベタ層18側の外から見ると、白色および第1有彩色は視認されず第2有彩色が視認される。白ベタ層16が第1有彩色ベタ層14および第2有彩色ベタ層18の下地となっているため、下地が透けなく、かつ、明るい色合いとなる。第1有彩色ベタ層14および第2有彩色ベタ層18は、色が同じであってもよいし、異なっていてもよい。第1有彩色ベタ層14および第2有彩色ベタ層18は、色が同じであると、カラー合成紙10の表裏で色合いを同じにすることができる。
第1有彩色ベタ層14、第2有彩色ベタ層18、白ベタ層16のベタとは、ベタ印刷のベタである。すなわち、面を塗りつぶす印刷である。文字や模様を構成するものではなく、隙間なくインクで覆っている様である。第1有彩色ベタ層14、第2有彩色ベタ層18、白ベタ層16は、印刷によって形成することができる。第1基材フィルム12および第2基材フィルム20が樹脂フィルムで構成されることから、油性インクを用いて印刷により形成することができる。油性インクは、合成紙用インクなどを用いることができる。第1有彩色、第2有彩色は、有彩色であれば特に限定されるものではない。第1有彩色、第2有彩色としては、赤、青、黄、桃、緑など、種々の有彩色を挙げることができる。
第1有彩色ベタ層14、第2有彩色ベタ層18、白ベタ層16の厚さは、特に限定されるものではない。油性インクによる印刷、合成紙用インクによる印刷における厚さであればよい。例えばオフセット方式の場合、インキの厚さは0.5〜1μm程度となる。グラビア方式の場合、インキの厚さは1〜10μm程度となる。グラビア方式を選択することで、より重厚な色合いとなる。
カラー合成紙10は、例えば次のようにして製造することができる。図2には、カラー合成紙10の製造工程を説明する工程図を示す。
図2(a)に示すように、まず、第1基材フィルム12の一方面上に、第1有彩色のインクをベタ印刷して、第1有彩色ベタ層14を形成する。次に、第1有彩色ベタ層14の面上に、白色のインクをベタ印刷して、第1白ベタ層16aを形成する。以上により、第1積層フィルム10aを作製する。
また、図2(a)に示すように、同様に、第2基材フィルム20の一方面上に、第2有彩色のインクをベタ印刷して、第2有彩色ベタ層18を形成する。次に、第2有彩色ベタ層18の面上に、白色のインクをベタ印刷して、第2白ベタ層16bを形成する。以上により、第2積層フィルム10bを作製する。
次いで、図2(b)に示すように、第1積層フィルム10aの第1白ベタ層16a側と、第2積層フィルム10bの第2白ベタ層16b側と、を貼り合わせる(ラミネートする)。フィルムの貼り合せの際には、接着剤を用いてもよい。以上により、カラー合成紙10を製造することができる。
なお、第1積層フィルム10aの作製と第2積層フィルム10bの作製は、第1積層フィルム10aの作製を先に行ってもよいし、第1積層フィルム10aの作製を後に行ってもよいし、第1積層フィルム10aの作製と第2積層フィルム10bの作製を同時に行ってもよい。
また、カラー合成紙10は、次のように製造することもできる。
まず、第1基材フィルム12の一方面上に、第1有彩色のインクをベタ印刷して、第1有彩色ベタ層14を形成する。次に、第1有彩色ベタ層14の面上に、白色のインクをベタ印刷して、第1白ベタ層16aを形成する。以上により、第1積層フィルム10aを作製する。
そして、第2基材フィルム20の一方面上に、第2有彩色のインクをベタ印刷して、第2有彩色ベタ層18を形成する。以上により、第3積層フィルムを作製する。
次いで、第1積層フィルム10aの第1白ベタ層16a側と、第3積層フィルムの第2有彩色ベタ層18側と、を貼り合わせる(ラミネートする)。フィルムの貼り合せの際には、接着剤を用いてもよい。以上により、カラー合成紙10を製造することができる。
なお、第1積層フィルム10aの作製と第3積層フィルムの作製は、第1積層フィルム10aの作製を先に行ってもよいし、第1積層フィルム10aの作製を後に行ってもよいし、第1積層フィルム10aの作製と第3積層フィルムの作製を同時に行ってもよい。
さらに、カラー合成紙10は、次のように製造することもできる。
まず、第1基材フィルム12の一方面上に、第1有彩色のインクをベタ印刷して、第1有彩色ベタ層14を形成する。次に、第1有彩色ベタ層14の面上に、白色のインクをベタ印刷して、第1白ベタ層16aを形成する。次に、第1白ベタ層16aの面上に、第2有彩色のインクをベタ印刷して、第2有彩色ベタ層18を形成する。以上により、第4積層フィルムを作製する。
次いで、第4積層フィルムの第1白ベタ層16a側と、第2基材フィルム20と、を貼り合わせる(ラミネートする)。フィルムの貼り合せの際には、接着剤を用いてもよい。以上により、カラー合成紙10を製造することができる。
カラー合成紙10は、帯状に構成されており、無色透明の熱可塑性樹脂フィルムで構成される袋体のヘッダー部に配置するものとして用いることができる。
図3には、一実施形態に係る袋体の模式図(a)と、B−B線断面図を示す。袋体30は、収容物が収容される本体部32と、本体部32の上部に配置されたヘッダー部34と、を有する。本体部32とヘッダー部34とは、上下方向において連なっている。
本体部32は、重ね合された表フィルム32aと裏フィルム32bで構成され、表フィルム32aと裏フィルム32bは、左右の側縁32c,32dで溶着されている。表フィルム32aと裏フィルム32bは、下端側が溶着されておらず、下端側は収容物を収容する収容口32eとなっている。裏フィルム32bの下端側は、表フィルム32aの下端側よりも下方に長く延びており、この延出部分は表フィルム32aのほうに折り返すことで収容口32eを塞ぐことができる封口片34となっている。封口片34の内側には、接着テープ36が貼り付けられており、封口片34を表フィルム32aのほうに折り返したときに、封口片34を表フィルム32aの表面に接着することができる。接着テープ36は、剥離テープ38で覆われている。
ヘッダー部34は、重ね合された表フィルム34aと裏フィルム34bで構成されており、ヘッダー部34の表フィルム34aと裏フィルム34bは、左右の側縁34c,34dで溶着されている。ヘッダー部34の表フィルム34aと裏フィルム34bは、上端で折り返しにより連続するものとなっている。ヘッダー部34の表フィルム34aの下端は本体部32の表フィルム32aの上端につながっており、ヘッダー部34の裏フィルム34bの下端は本体部32の裏フィルム32bの上端につながっている。ヘッダー部34と本体部32は、幅方向に延びる溶着線40により区切られている。
ヘッダー部34は、重ね合された表フィルム34aと裏フィルム34bにより袋状となっており、そのヘッダー部34内には、上記カラー合成紙10が配置されている。ヘッダー部34内のカラー合成紙10は、ヘッダー部34の形状に合わせて方形に成形されており、ヘッダー部34の左右の側縁34c,34dと下端に溶着されている。ヘッダー部34の中央には、ヘッダー部34の表裏フィルム34a,34bおよびカラー合成紙10を貫通する貫通孔42が設けられており、袋体30を吊り下げできるようになっている。
袋体30は、例えば次のようにして製造することができる。まず、長尺の樹脂フィルムを三角板などの公知の折り曲げ手段により半折りし、相互に重ねられた表裏フィルムを形成する。次いで、相互に重ねられた表裏フィルムの半折部の内側に上記カラー合成紙を配置する。次いで、配置されたカラー合成紙の下辺に沿って表裏フィルムを互いに溶着し、ヘッダー部と本体部を幅方向に延びる溶着線により区切る。次いで、長尺の樹脂フィルムの長さ方向と直交する方向に所定の間隔で溶断して袋体の両側縁を形成する。これにより、略方形の袋体が形成される。袋体を吊り下げするための貫通孔を形成する場合には、例えば袋体の両側縁を溶断で形成する前などに、ヘッダー部の中央を打ち抜き加工すればよい。
袋体30を構成する上記樹脂フィルムは、無色透明の熱可塑性樹脂フィルムで構成するとよい。これにより、ヘッダー部34内に配置されたカラー合成紙10の色が視認しやすい。袋体30を構成する上記樹脂フィルムは、上記カラー合成紙10の第1基材フィルム12および第2基材フィルム20において挙げた熱可塑性樹脂のいずれかを挙げることができる。袋体30を構成する上記樹脂フィルムは、上記カラー合成紙10の第1基材フィルム12および第2基材フィルム20の材質と同じであってもよいし、異なっていてもよい。袋体30を構成する上記樹脂フィルムは、熱切りが容易である、低コストであるなどの観点から、ポリオレフィン、ポリエステルがより好ましい。また、ポリオレフィンが特に好ましい。そして、袋体30を構成する上記樹脂フィルムは、強度に優れるなどの観点から、延伸フィルムであることが好ましい。延伸フィルムとしては、一軸延伸フィルム、二軸延伸フィルムなどが挙げられる。袋体30を構成する上記樹脂フィルムは、特に、二軸延伸ポリプロピレンで構成されることが好ましい。熱切りの容易さを維持しつつ、強度を高めることができるからである。袋体30を構成する上記樹脂フィルムは、単層で構成されていてもよいし、2層以上の層で構成されていてもよい。
袋体30を構成する上記樹脂フィルムの厚さは、特に限定されるものではないが、強度などの観点から、5μm以上であることが好ましい。より好ましくは10μm以上である。また、柔軟性などの観点から、50μm以下であることが好ましい。より好ましくは30μm以下である。
袋体30の大きさは、特に限定されるものではなく、用途に合わせて適宜調節すればよい。袋体30は、例えば遊戯用カードやコレクション用カードといったいわゆるトレーディングカードなどのカード状物などを収容するものとして好適である。
以上の構成のカラー合成紙10によれば、無色透明の熱可塑性樹脂フィルムで構成される第1基材フィルム12と、第1有彩色ベタ層14と、白ベタ層16と、第2有彩色ベタ層18と、無色透明の熱可塑性樹脂フィルムで構成される第2基材フィルム20と、をこの順で有する積層体からなり、第1有彩色ベタ層14および第2有彩色ベタ層18の下地に白ベタ層16が配置されることから、下地が透けなく、かつ、明るい色合いとなる。そして、このカラー合成紙10を袋体30のヘッダーシートとして用いたときには、ヘッダーシート自体に色が付いており、袋体30の表裏フィルムの半折部の内側に色を印刷しないで済むから、ヘッダー部34にカラーバリエーションを付ける際の印刷を合わせる手間を省略できる。
以上、本発明の実施形態について説明したが、本発明は上記実施形態に何ら限定されるものではなく、本発明の趣旨を逸脱しない範囲内で種々の改変が可能である。
例えば上記実施形態では、袋体30は、収容物を収容する収容口32eが下端側に配置され、樹脂フィルムの半折部が上端側に配置される構成であるが、収容物を収容する収容口が上端側に配置され、樹脂フィルムの半折部が下端側に配置される構成であってもよい。
図4には、他の実施形態に係る袋体の模式図(a)と、C−C線断面図を示す。袋体50は、収容物が収容される本体部52と、本体部52の上部に配置されたヘッダー部54と、を有する。
本体部52は、重ね合された表フィルム52aと裏フィルム52bで構成され、表フィルム52aと裏フィルム52bは、左右の側縁52c,52dで溶着されている。本体部52の表フィルム52aと裏フィルム52bは、下端で折り返しにより連続するものとなっている。
ヘッダー部54は、重ね合された表フィルム54aと裏フィルム54bで構成されており、ヘッダー部54の表フィルム54aと裏フィルム54bは、左右の側縁54c,54dで溶着されている。ヘッダー部54の表フィルム54aの下端は本体部52の表フィルム52aの上端につながっており、ヘッダー部54の裏フィルム54bの下端は本体部52の裏フィルム52bの上端につながっており、本体部52とヘッダー部54とは、上下方向において連なっている。
ヘッダー部54の表フィルム54aと裏フィルム54bは、上端側が溶着されておらず、上端側は収容物を収容する収容口56となっている。裏フィルム54bの上端側は、表フィルム54aの上端側よりも上方に長く延びており、裏フィルム54bの上端縁と表フィルム54aの上端縁が上下方向にずれている。
ヘッダー部54内には、上記カラー合成紙10が配置されている。ヘッダー部54内のカラー合成紙10は、ヘッダー部54の形状に合わせて方形に成形されており、ヘッダー部54の左右の側縁54c,54dと溶着されている。ヘッダー部54の中央には、ヘッダー部54の表裏フィルム54a,54bおよびカラー合成紙10を貫通する貫通孔58が設けられており、袋体50を吊り下げできるようになっている。
また、上記実施形態では、袋体30の表裏フィルム32a,32bは、長尺の樹脂フィルムを半折りして形成されているが、2枚樹脂のフィルムで袋体の表裏フィルムを構成してもよい。
そして、上記カラー合成紙10は、袋本体の上部にヘッダー部が設けられた袋体のヘッダーシートとして好適であるが、他の用途に用いてもよいことはもちろんである。
10 カラー合成紙
12 第1基材フィルム
14 第1有彩色ベタ層
16 白ベタ層
18 第2有彩色ベタ層
20 第2基材フィルム

Claims (6)

  1. 無色透明の熱可塑性樹脂フィルムで構成される第1基材フィルムと、ベタ印刷によって形成された第1有彩色ベタ層と、ベタ印刷によって形成された白ベタ層と、ベタ印刷によって形成された第2有彩色ベタ層と、無色透明の熱可塑性樹脂フィルムで構成される第2基材フィルムと、をこの順で有する積層体からなり、帯状に構成されており、無色透明の熱可塑性樹脂フィルムで構成される袋体のヘッダー部に配置されるものである、カラー合成紙。
  2. 前記第1有彩色ベタ層と前記第2有彩色ベタ層の色が同じである、請求項1に記載のカラー合成紙。
  3. 前記第1基材フィルムおよび前記第2基材フィルムが、ポリオレフィンで構成される、請求項1または請求項2に記載のカラー合成紙。
  4. 前記第1基材フィルムおよび前記第2基材フィルムが、二軸延伸ポリプロピレンで構成される、請求項3に記載のカラー合成紙。
  5. 無色透明の熱可塑性樹脂フィルムで構成される袋体であって、
    収容物が収容される本体部と、前記本体部に隣接するヘッダー部と、を有し、
    前記ヘッダー部内に、請求項1から請求項4のいずれか1項に記載のカラー合成紙が配置されている、袋体。
  6. 請求項1から請求項のいずれか1項に記載のカラー合成紙の製造方法であって、
    前記第1基材フィルムの一方面上にベタ印刷によって形成された前記第1有彩色ベタ層とベタ印刷によって形成された第1白ベタ層とをこの順で有する第1積層フィルムの前記第1白ベタ層側と、
    前記第2基材フィルムの一方面上にベタ印刷によって形成された前記第2有彩色ベタ層とベタ印刷によって形成された第2白ベタ層とをこの順で有する第2積層フィルムの前記第2白ベタ層側と、
    を貼り合わせる、カラー合成紙の製造方法。
JP2019227911A 2019-12-18 2019-12-18 カラー合成紙、袋体、カラー合成紙の製造方法 Active JP6704160B1 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2019227911A JP6704160B1 (ja) 2019-12-18 2019-12-18 カラー合成紙、袋体、カラー合成紙の製造方法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2019227911A JP6704160B1 (ja) 2019-12-18 2019-12-18 カラー合成紙、袋体、カラー合成紙の製造方法

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP6704160B1 true JP6704160B1 (ja) 2020-06-03
JP2021094788A JP2021094788A (ja) 2021-06-24

Family

ID=70858257

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2019227911A Active JP6704160B1 (ja) 2019-12-18 2019-12-18 カラー合成紙、袋体、カラー合成紙の製造方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP6704160B1 (ja)

Also Published As

Publication number Publication date
JP2021094788A (ja) 2021-06-24

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP5488291B2 (ja) 段ボールシート、その製造方法、及び段ボール箱
EP1908046B1 (en) Card with pocket
WO2011083499A2 (en) Flexible overlap sealed laminate tube, laminates, and method for forming tube from laminates
JP5807821B2 (ja) 折り畳み情報通信体とその製造方法
JP6704160B1 (ja) カラー合成紙、袋体、カラー合成紙の製造方法
JP4937893B2 (ja) 筒状ラベル
JP3153236U (ja) クリアファイル
JP5315671B2 (ja) 隠蔽層を有する包装袋
CN205242179U (zh) 一种复合镭射纸
JP5568542B2 (ja) 包装用樹脂袋、およびそれを利用した包装商品の製造方法
JP5920762B2 (ja) 折り畳み情報通信体とその製造方法
JP2022168961A (ja) 積層体、積層体セット、包装袋形成用シート、および包装袋
JP2020052258A (ja) ラベル原反及び筒状ラベル連続体
CN217731336U (zh) 一种防揭开帽体基材、帽体及胶帽结构
JP7054425B2 (ja) 折り畳み封書
JP3953786B2 (ja) チャックテープ付きガセット袋およびその製造方法
JP4456472B2 (ja) 包装袋の連続製造方法
JP2022174659A (ja) 紙製容器、蓋材付き紙製容器および紙製容器の製造方法
JP3460827B2 (ja) ブリスター包装袋及びブリスター包装体
JP6259010B2 (ja) 多層構造紙
JP2020179937A (ja) 折り畳み袋体
JP6683040B2 (ja) インモールドラベルおよびインモールドラベル容器
JP2023050211A (ja) パーテーション
JP2023050592A (ja) パーテーション
JPH0287186A (ja) 情報積層体及びその製造方法

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20191219

A871 Explanation of circumstances concerning accelerated examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A871

Effective date: 20191219

A975 Report on accelerated examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971005

Effective date: 20200210

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20200218

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20200220

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20200414

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20200415

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 6704160

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250