JP2022174659A - 紙製容器、蓋材付き紙製容器および紙製容器の製造方法 - Google Patents

紙製容器、蓋材付き紙製容器および紙製容器の製造方法 Download PDF

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真紀子 岡田
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Abstract

【課題】消費者に対して、紙容器とプラスチック製部材との分別を促すことが可能な、紙製容器、蓋材付き紙製容器および紙製容器の製造方法を提供する。【解決手段】紙製容器10は、紙容器20と、紙容器20の内面に積層されたプラスチック製部材40とを備えている。紙容器20の内面に、プラスチック製部材40に覆われた表示印刷層2が設けられている。プラスチック製部材40のうち、表示印刷層2を覆う部分は、プラスチック製部材40上から表示印刷層2を視認できないように構成された隠蔽領域45を含んでいる。【選択図】図2

Description

本開示は、紙製容器、蓋材付き紙製容器および紙製容器の製造方法に関する。
従来より、持ち帰り用の飲食物(いわゆる、テイクアウト商品)や、宅配される飲食物を収容する容器が知られている。
近年、海洋汚染の問題や環境負荷の低減を目的として、このような容器に使用する樹脂量の低減が求められており、樹脂量を削減したり、容器に使用する材質を変更したりすることが進められている。このような容器としては、紙容器と、上記紙容器の内壁に積層されたプラスチック製部材とを備える紙製容器が知られている(例えば、特許文献1)。このような紙製容器では、食品が充填された後、蓋材によって、紙製容器が覆われるようになっている。
特表2013-545675号公報
ところで、このような紙製容器では、環境負荷の低減を目的として、紙製容器に使用された紙のリサイクルが推進されている。このため、消費者に対して、紙容器とプラスチック製部材との分別を促すことができる容器が求められている。
本開示はこのような点を考慮してなされたものであり、消費者に対して、紙容器とプラスチック製部材との分別を促すことが可能な、紙製容器、蓋材付き紙製容器および紙製容器の製造方法を提供することを目的とする。
一実施の形態による紙製容器は、紙容器と、前記紙容器の内面に積層されたプラスチック製部材とを備え、前記紙容器の内面に、前記プラスチック製部材に覆われた表示印刷層が設けられ、前記プラスチック製部材のうち、前記表示印刷層を覆う部分は、前記プラスチック製部材上から前記表示印刷層を視認できないように構成された隠蔽領域を含む、紙製容器である。
一実施の形態による紙製容器において、前記隠蔽領域は、前記表示印刷層よりも濃い色に着色されていてもよい。
一実施の形態による紙製容器において、前記隠蔽領域は、前記表示印刷層の補色に相当する色に着色されていてもよい。
一実施の形態による紙製容器において、前記隠蔽領域の全光線透過率は、80%以下であってもよい。
一実施の形態による紙製容器において、前記紙容器は、底部と、前記底部に第1折れ線を介して連結された複数の側部と、各々の側部にそれぞれ第2折れ線を介して連結された複数のフランジ片とを有し、前記側部同士は、互いに連続することなく隣り合っていてもよい。
一実施の形態による蓋材付き紙製容器は、本開示による前記紙製容器と、前記紙製容器を密封する蓋材とを備える、蓋材付き紙製容器である。
一実施の形態による紙製容器の製造方法は、内面に表示印刷層が設けられた紙容器を準備する工程と、前記紙容器の内面にプラスチック製部材を積層する工程とを備え、前記プラスチック製部材のうち、前記表示印刷層を覆う部分は、前記プラスチック製部材上から前記表示印刷層を視認できないように構成された隠蔽領域を含む、紙製容器の製造方法である。
一実施の形態による紙製容器の製造方法において、前記紙容器を準備する工程は、基材本体と、前記基材本体の表面上に設けられた前記表示印刷層とを備えるブランク材を準備する工程と、前記ブランク材を組み立てることにより、前記紙容器を作製する工程とを有し、前記紙容器は、底部と、前記底部に第1折れ線を介して連結された複数の側部と、各々の側部にそれぞれ第2折れ線を介して連結された複数のフランジ片とを有し、前記側部同士は、互いに連続することなく隣り合っていてもよい。
本開示によれば、消費者に対して、紙容器とプラスチック製部材との分別を促すことができる。
図1は、本実施の形態による蓋材付き紙製容器を示す垂直断面図である。 図2は、本実施の形態による紙製容器を示す斜視図である。 図3は、本実施の形態による紙製容器を示す平面図である。 図4は、本実施の形態による紙製容器を示す拡大断面図(図1のIV部に対応する拡大断面)である。 図5は、本実施の形態によるブランク材を示す平面図である。 図6は、本実施の形態によるブランク材を示す断面図(図5のVI-VI線断面図)である。 図7は、本実施の形態による紙製容器の製造方法を示す断面図である。 図8は、本実施の形態による紙製容器の製造方法を示す断面図である。 図9は、本実施の形態による紙製容器の製造方法を示す断面図である。 図10は、本実施の形態による紙製容器の作用を説明する断面図である。 図11は、本実施の形態による紙製容器の作用を説明する平面図である。
以下、図面を参照して本実施の形態について説明する。図1乃至図11は本実施の形態を示す図である。以下に示す各図は、模式的に示したものである。そのため、各部の大きさ、形状は理解を容易にするために、適宜誇張している。また、技術思想を逸脱しない範囲において適宜変更して実施することが可能である。なお、以下に示す各図において、同一部分には同一の符号を付しており、一部詳細な説明を省略する場合がある。また、本明細書中に記載する各部材の寸法等の数値および材料名は、実施の形態としての一例であり、これに限定されるものではなく、適宜選択して使用することができる。本明細書において、形状や幾何学的条件を特定する用語、例えば平行や直交、垂直等の用語については、厳密に意味するところに加え、実質的に同じ状態も含むものとする。なお、本明細書中、「上」および「下」とは、それぞれ紙製容器を正立させた状態(図1)における上方および下方のことをいう。なお、本明細書中、「表面」とは、内容物と向かい合う側の面、または紙製容器を正立させた際に上方を向く面のことをいう。
蓋材付き紙製容器
図1に示すように、本実施の形態による蓋材付き紙製容器1は、紙製容器10と、紙製容器10を密封する蓋材50とを備えている。ここでは、まず、紙製容器10について説明する。
紙製容器
図1乃至図4に示すように、紙製容器10は、紙容器20と、紙容器20の表面(内面)に積層されたフィルム(プラスチック製部材)40とを備えている。このうち紙容器20は、後述するブランク材30を組み立てることにより作製されるものである。
(紙容器)
紙容器20は、底部21と、底部21に第1折れ線22を介して連結された複数の側部23と、各々の側部23にそれぞれ第2折れ線24を介して連結された複数のフランジ片25とを有している。
このうち底部21は、平面視略矩形状をもっている。なお、底部21が、平面視において八角形状等の多角形状をもっていてもよい。
底部21と側部23とを連結する第1折れ線22は、ミシン目状に形成されていてもよく、ハーフカット線であってもよい。これにより、側部23を底部21に対して折り曲げやすくすることができる。なお、第1折れ線22がミシン目状に形成されている場合、後述するキャビティ側型60の吸引孔61から空気を吸引することにより、第1折れ線22近傍において、フィルム40が紙容器20に押しつけられる。これにより、フィルム40と紙容器20との密着性を向上できる。なお、「ミシン目状に形成されている」とは、紙容器20を貫通する貫通部分と、紙容器20を貫通しない非貫通部分とが線状に交互に並ぶように形成されていることをいう。また、「ハーフカット」とは、紙容器20をその厚み方向に途中までカットすることをいう。
各々の側部23は、それぞれ底部21から上方に延びている。図示された例においては、紙容器20は4つの側部23を有しており、側部23は、全体として逆四角錐台形状に形成されている。しかしながら、これに限られるものではなく、側部23が、全体として逆八角錐台形状等の多角錐台形状に形成されていてもよい。
複数の側部23同士は、互いに連続することなく隣り合っている。すなわち、各側部23同士が重なり合うことなく、互いに隣り合っている。これにより、紙容器20の全周にわたって、側部23とフィルム40との密着性を向上できるようになっている。また、各側部23同士が重なり合うことなく、互いに隣り合っていることにより、紙容器20にフィルム40を接着する際に、フィルム40にピンホール等が生じることを抑制できるようになっている。なお、各側部23間には、空気が通過するための微少な隙間が形成されており、後述するキャビティ側型60の吸引孔61から空気を吸引することにより、フィルム40が紙容器20に押しつけられるように構成されている。
側部23とフランジ片25とを連結する第2折れ線24は、第1折れ線22と同様に、ミシン目状に形成されていてもよく、ハーフカット線であってもよい。これにより、フランジ片25を側部23に対して折り曲げやすくすることができる。なお、第2折れ線24がミシン目状に形成されている場合、後述するキャビティ側型60の吸引孔61から空気を吸引することにより、第2折れ線24近傍において、フィルム40が紙容器20に押しつけられる。これにより、フィルム40と紙容器20との密着性を向上できる。
各々のフランジ片25は、それぞれ側部23の上端から側方に向けて水平に突出している。図示された例においては、紙容器20は4つのフランジ片25を有しており、フランジ片25は、全体として環状に形成されている。
複数のフランジ片25同士は、互いに連続することなく隣接している。すなわち、各フランジ片25同士が重なり合うことなく、互いに隣接している。これにより、紙容器20の全周にわたって、フランジ片25とフィルム40との密着性を向上できるようになっている。また、各フランジ片25同士が重なり合うことなく、互いに隣接していることにより、紙容器20にフィルム40を接着する際に、フィルム40にピンホール等が生じることを抑制できるようになっている。さらに、各フランジ片25同士が重なり合うことなく、互いに隣接していることにより、紙製容器10のフィルム40のうち、フランジ片25に対応する領域に蓋材50をシールする際に、フィルム40と蓋材50との密着性を向上できるようになっている。これにより、蓋材50のシール不良が発生することを抑制できるようになっている。なお、本明細書中「隣接」とは、互いに隣り合う部材(例えば、フランジ片25)同士が全体にわたり隙間なく接触している場合の他、以下の(1)または(2)に該当する場合も含む。
(1)一の部材の一部のみが他の部材に対して接触した状態で、一の部材と他の部材とが互いに隣り合っていること。
(2)一の部材と他の部材とが互いに接触していない状態で、一の部材と他の部材とが互いに隣り合っている場合に、一の部材と他の部材との間の隙間の少なくとも一部が、一の部材および他の部材に対してフィルム40を接着する際に、フィルム40(後述するフィルム40a)が入り込むことができない程度の隙間であること。
ここで、図2乃至図4に示すように、紙容器20の表面(内面)に、フィルム40に覆われた表示印刷層2が設けられている。この表示印刷層2は、画像の印刷が施された層である。この場合、画像としては、キャンペーンコード、QRコード、くじ等の当選情報等が挙げられる。図示された例においては、表示印刷層2には、くじの当選情報(「WIN」(当たり)という文字)が印刷されている(図3参照)。なお、画像としては、例えば、各種キャラクタであってもよく、花柄若しくは動物柄のような模様であってもよく、筋状、点状、幾何学的形状若しくは図形等の模様であってもよく、点字を含む文字情報等であってもよい。
この表示印刷層2は、紙容器20の表面のうち、紙容器20の底部21の表面に設けられている。図示された例においては、表示印刷層2は、底部21の中央部を覆うように、底部21の表面の一部のみに設けられている。しかしながら、これに限られず、表示印刷層2は、底部21の全面に設けられていてもよい。また、表示印刷層2は、側部23の表面に設けられていてもよく、フランジ片25の表面に設けられていてもよい。
表示印刷層2としては、通常のインキビヒクルの1種ないし2種以上を主成分とし、必要ならば、可塑剤、安定剤、酸化防止剤、光安定剤、紫外線吸収剤、硬化剤、架橋剤、滑剤、帯電防止剤、充填剤、その他の添加剤の1種ないし2種以上を任意に添加し、更に、染料・顔料等の着色剤を添加し、溶媒、希釈剤等で充分に混練してインキ組成物を調整して得たインキ組成物を使用することができる。このようなインキビヒクルとしては、例えば、あまに油、きり油、大豆油、炭化水素油、ロジン、ロジンエステル、ロジン変性樹脂、シェラック、アルキッド樹脂、フェノール系樹脂、マレイン酸樹脂、天然樹脂、炭化水素樹脂、ポリ塩化ビニル系樹脂、ポリ酢酸系樹脂、ポリスチレン系樹脂、ポリビニルブチラール樹脂、アクリルまたはメタクリル系樹脂、ポリアミド系樹脂、ポリエステル系樹脂、ポリウレタン系樹脂、エポキシ系樹脂、尿素樹脂、メラミン樹脂、アミノアルキッド系樹脂、ニトロセルロース、エチルセルロース、塩化ゴム、環化ゴム、その他などの1種または2種以上を併用、または共重合して使用することができる。表示印刷層2を印刷するための印刷方法は、グラビア印刷のほか、凸版印刷、スクリーン印刷、転写印刷、フレキソ印刷、オフセット印刷、その他の印刷方式であってもよい。
(ブランク材)
次に、紙容器20を作製するためのブランク材30について説明する。図5に示すように、ブランク材30は、基材本体30aを備えている。この基材本体30aは、底部パネル31と、底部パネル31に第1折れ線32を介して連結された複数の側部パネル33と、各々の側部パネル33にそれぞれ第2折れ線34を介して連結された複数のフランジ片パネル35とを有している。基材本体30aの底部パネル31、第1折れ線32、側部パネル33、第2折れ線34およびフランジ片パネル35は、それぞれ紙容器20の底部21、第1折れ線22、側部23、第2折れ線24およびフランジ片25に対応するものである。図示された例においては、基材本体30aは、側部パネル33およびフランジ片パネル35を4つずつ備えている。
また、側部パネル33同士の間に隙間36が形成されている。この場合、各々の側部パネル33は、それぞれ台形状に形成されている。また、各々の側部パネル33は、それぞれ底部パネル31から延びる一対の側縁33aを有している。そして、側部パネル33の側縁33a同士の間に隙間36が形成されている。これにより、上述した紙製容器10において、各側部23同士が重なり合うことはなく、互いに隣り合うようになっている(図2および図3参照)。図示された例においては、各々の側部パネル33において、一対の側縁33aは、それぞれ、第1折れ線32側から第2折れ線34側に向かうにつれて、互いに離間する方向に延びている。
ここで、図6に示すように、ブランク材30は、上述した基材本体30aと、基材本体30aの表面上に設けられた表示印刷層2とを備えている。ブランク材30の表示印刷層2は、紙容器20の表示印刷層2に対応するものである。
このような基材本体30aの底部パネル31、側部パネル33およびフランジ片パネル35は、一体に形成されている。基材本体30aは、ブランク材30を構成する紙材料に対して打ち抜き加工等を施すことによって作製することができる。
基材本体30aを構成する紙材料としては、例えば、坪量150g/m以上800g/m以下程度の各種の板紙、コート紙、カード紙、アイボリー紙、ミルクカートン原紙、カップ原紙、コートボール等の加工紙等を使用することができる。
(フィルム)
次に、図1乃至図4により、フィルム40について説明する。フィルム40は、上述したように紙容器20の表面に積層されており、紙容器20に対して剥離可能に設けられている。このフィルム40は、紙容器20を保護する役割を果たす。また、フィルム40は、容器形状をもっており、紙容器20の表面の全面を覆っている。これにより、紙製容器10に充填された内容物が、紙製容器10から漏れ出すことを抑制している。フィルム40は、例えばヒートシール(熱溶着)により、紙容器20に接着されている。
ここで、フィルム(プラスチック製部材)40のうち、表示印刷層2を覆う部分は、プラスチック製部材40上から表示印刷層2を視認できないように構成された隠蔽領域45を含んでいる。なお、図4において、隠蔽領域45を網掛けで示している。
隠蔽領域45は、表示印刷層2が表示する情報を隠蔽するための領域である。すなわち、フィルム40が紙容器20の表面に積層された状態では、表示印刷層2が隠蔽領域45によって隠蔽され、消費者は表示印刷層2を視認できなくなっている。一方、紙容器20からフィルム40を除去した場合には、隠蔽領域45に覆われていた表示印刷層2が露出し、消費者が表示印刷層2を視認できるようになる。この隠蔽領域45は、表示印刷層2の全面を覆うように形成されていてもよく、表示印刷層2が表示する情報の全てを隠蔽していてもよい。あるいは、隠蔽領域45は、表示印刷層2の一部のみを覆うように形成されていてもよく、表示印刷層2が表示する情報の一部のみを隠蔽していてもよい。
隠蔽領域45は、表示印刷層2よりも濃い色に着色されていることが好ましい。これにより、隠蔽領域45が、表示印刷層2が表示する情報を効果的に隠蔽できる。
また、隠蔽領域45は、表示印刷層2の補色に相当する色に着色されていてもよい。すなわち、隠蔽領域45のうち、例えば表示印刷層2のうち赤色で印刷されている部分を隠蔽する部分は、緑色で着色されていてもよい。また、隠蔽領域45のうち、例えば表示印刷層2のうち緑色で印刷されている部分を隠蔽する部分は、赤色で着色されていてもよい。これにより、隠蔽領域45を介して表示印刷層2を見たときに、隠蔽領域45および表示印刷層2が黒く表示され、隠蔽領域45が、表示印刷層2が表示する情報を効果的に隠蔽できる。
さらに、隠蔽領域45の全光線透過率は、80%以下であってもよい。ここで、全光線透過率とは、隠蔽領域45に入射する光の全入射光量に対する、隠蔽領域45を通過した全透過光量の割合である。全光線透過率が80%以下であることにより、隠蔽領域45に入射する光を効果的に遮断することができ、隠蔽領域45の遮光性を向上できる。このため、隠蔽領域45が、表示印刷層2が表示する情報を効果的に隠蔽できる。この場合、全光線透過率は、JISK7361に準拠した方法により、例えば、ヘイズメーター(村上色彩技術研究所製、HM-150)を用いて測定することができる。
隠蔽領域45は、着色剤によって着色されていてもよい。この場合、着色剤としては、特に限定されず、従来公知の顔料や染料を用いることができる。ここで、上述したフィルム40は、多層であってもよい。この場合、隠蔽領域45において、各々の層が、同一の色に着色されていてもよく、互いに異なる色に着色されていてもよい。一例として、フィルム40のうち、一の層が白色に着色され、一の層よりも表示印刷層2側に設けられる他の層が灰色に着色されていてもよい。また、各々の層のうちの一部の層のみが着色されていてもよい。また、各々の層は、上述した着色剤によって着色されていてもよく、あるいは、例えば、上述した表示印刷層2と同様の材料および同様の方法によって、図示しない基材層等の面上に印刷されてもよい。さらに、図示はしないが、例えば、上述した表示印刷層2と同様の材料および同様の方法によって、フィルム40上に所望の層を印刷することにより、隠蔽領域45が形成されてもよい。
このようなフィルム40としては、耐水性、密封性、そして熱融着性を有する熱可塑性樹脂からなるフィルムであればよい。フィルム40としては、例えば、各種のポリエチレン(PE)、ポリプロピレン(PP)、ポリ塩化ビニル、ポリエチレンテレフタレ-ト(PET)、エチレン-酢酸ビニル共重合体、アイオノマー、エチレン-アクリル酸共重合体、ポリアミド、ポリ塩化ビニリデン、ポリスチレン、エチレン-酢酸ビニル共重合体ケン化物、ポリカーボネート、ポリブテン、ポリビニルアルコ-ル、その他の各種の熱可塑性樹脂のフィルムを単独ないしラミネートして使用することができる。特に、紙製容器10に対してガスバリア性を付与したい場合には、例えば、中間層にエチレン-ビニルアルコール共重合体(EVOH)などのガスバリア性材料を積層した積層体、具体的には、PE/EVOH/PE、PP/EVOH/PE、A(アモルファス)・PET/EVOH/PEなどの層構成の積層体を用いることができる。
フィルム40は、例えば以下の層構成の積層体から作製されてもよい。
(外側)ポリエチレン(40μm)/アイオノマー(40μm)/ポリエチレン(40μm)(内側)
(外側)ポリプロピレン(30μm)/接着層(10μm)/アイオノマー(40μm)/接着層(10μm)/ポリプロピレン(30μm)(内側)
(外側)ポリエチレン(20μm)/アイオノマー(30μm)/接着層(10μm)/エチレン-ビニルアルコール共重合体(10μm)/接着層(10μm)/アイオノマー(15μm)/エチレン・酢酸ビニル共重合体(20μm)(内側)
なお、上記各層は常法に従い、ドライラミネーション法、押出ラミネーション法、押出コーティング法その他のコーティング法によって形成される。
蓋材
次に、蓋材50について説明する。蓋材50は、紙製容器10のフィルム40のうち、フランジ片25に対応する領域に全周にわたってシールされている。
このような蓋材50は、例えば、PET/シーラント、PP/シーラント、PET/PP/シーラント、PET/PE/シーラント、Kコート延伸ナイロン(KON)/PE/シーラント、などの層構成の積層体を用いることができる。また、蓋材50を構成する積層体は、例えば、中間層にエチレン-ビニルアルコール共重合体(EVOH)などのガスバリア性材料を積層した積層体であってもよい。蓋材50は、例えば、PET/PE/エチレン-ビニルアルコール共重合体(EVOH)/PE/シーラント、などの層構成の積層体を用いることができる。また、バリア層として、アルミ箔や蒸着フィルム(アルミ蒸着や透明蒸着)を用いてもよい。さらに、シーラントには、いわゆるイージーピール性を発現させることができる樹脂材料を用いることが好ましい。
蓋材50は、例えば以下の層構成の積層体から作製されてもよい。
(外側)透明蒸着層付きポリエチレンテレフタレートフィルム(12μm)/ナイロンフィルム(15μm)/ポリエチレンフィルム(40μm)(内側)
なお、上記各層は常法に従い、ドライラミネーション法、押出ラミネーション法、押出コーティング法その他のコーティング法によって形成される。
このような構成からなる蓋材付き紙製容器1では、まず、紙製容器10内に内容物が充填される。次に、紙製容器10のフィルム40のうち、フランジ片25に対応する領域に蓋材50がシールされる。これにより、内容物が充填された蓋材付き紙製容器1が得られる。なお、蓋材付き紙製容器1は、チルド食品用や冷凍食品用の容器であってもよく、あるいは、テイクアウト用の容器として使用することができる。また、内容物としては、カレールウやバター等の固形食品や、惣菜、精肉、乳製品等の食品であってもよい。
次に、このような構成からなる本実施の形態の作用について説明する。ここでは、紙製容器10の製造方法、蓋材付き紙製容器1の製造方法および蓋材付き紙製容器1の使用方法について、図7乃至図11を用いて説明する。
紙容器の製造方法
まず、紙容器20を準備する。この際、まず、基材本体30aと、基材本体30aの表面上に設けられた表示印刷層2とを備えるブランク材30(図6参照)を準備する。この際、まず、基材本体30aとなる紙材料を準備し、基材本体30aの表面上に表示印刷層2を形成する。表示印刷層2は、例えば、グラビア印刷、凸版印刷、スクリーン印刷、転写印刷、フレキソ印刷、オフセット印刷、その他の印刷方式によって基材本体30aの表面上に印刷されてもよい。
その後、紙材料に対して打ち抜き加工等を施すことによって、ブランク材30が得られる。
次に、ブランク材30を組み立てることにより、紙容器20を作製する。この際、図7に示すように、ブランク材30をキャビティ側型60に装着する。このキャビティ側型60には、吸引孔61が形成されており、吸引孔61から空気を吸引することによって、ブランク材30がキャビティ側型60に装着される。この際、ブランク材30の側部パネル33が、第1折れ線32に沿って底部パネル31に対して折り曲がる。同様に、ブランク材30のフランジ片パネル35が、第2折れ線34に沿って側部パネル33に対して折り曲がる。これにより、キャビティ側型60に装着された紙容器20が得られる。この紙容器20において、表面(内面)に表示印刷層2が設けられている。
次いで、紙容器20の表面にフィルム40を積層する。この際、まず、図8に示すように、フィルム40を構成するフィルム40aが、紙容器20の上方に配置される。次に、フィルム40aが、コア側型62(図9参照)によって加熱される。そして、フィルム40aがコア側型62によって十分に加熱された後、吸引孔61から空気が吸引される。これにより、図9に示すように、フィルム40aが、紙容器20に吸い付けられる。また、この際、コア側型62が、フィルム40aを紙容器20に押しつける。これにより、フィルム40aが、紙容器20に密着する。
その後、フィルム40aは、コア側型62に設けられた切断機構63によって所望の形状に切断される。これにより、図9に示すように、紙容器20に積層されたフィルム40が得られる。このようにして、紙製容器10が得られる。ここで、フィルム40のうち、表示印刷層2を覆う部分は、フィルム40上から表示印刷層2を視認できないように構成された隠蔽領域45を含んでいる。これにより、得られた紙製容器10においては、表示印刷層2が隠蔽領域45によって隠蔽され、消費者は表示印刷層2を視認できなくなっている。
次に、蓋材付き紙製容器1の製造方法について説明する。
まず、紙製容器10を作製することと並行して、蓋材50を準備する。この際、所定の積層体をドライラミネート法等によって作製する。その後、当該積層体を刃物等により所定の形状に打ち抜くことにより、蓋材50を作製する。
次に、紙製容器10に内容物を充填し、蓋材50によって紙製容器10を密閉する。この際、まず、紙製容器10に内容物を充填する。次に、フィルム40のうちフランジ片25に対応する位置に、蓋材50を載置する。
次いで、図示しないシール熱板等によって、蓋材50をフィルム40にシールする。この際、例えば窒素ガス等により、紙製容器10内の空気を置換してもよい。
このようにして、紙製容器10と、紙製容器10を密閉する蓋材50とを備える、蓋材付き紙製容器1が得られる。
蓋材付き紙製容器1の使用後に紙容器20をリサイクルする際、図10および図11に示すように、紙製容器10の紙容器20からフィルム40を除去する。これにより、隠蔽領域45に覆われていた表示印刷層2が露出し、消費者が表示印刷層2を視認できるようになる。
以上のように本実施の形態によれば、紙容器20の表面に、フィルム40に覆われた表示印刷層2が設けられている。そして、フィルム40のうち、表示印刷層2を覆う部分は、フィルム40上から表示印刷層2を視認できないように構成された隠蔽領域45を含んでいる。これにより、隠蔽領域45が、表示印刷層2が表示する情報を隠蔽する。また、紙容器20からフィルム40を剥離することにより、隠蔽領域45によって隠蔽されていた表示印刷層2が露出し、消費者が表示印刷層2を視認できるようになる。
このように、本実施の形態では、紙容器20からフィルム40を剥離することにより、消費者が表示印刷層2を視認できるようになる。これにより、表示印刷層2が表示する情報を取得しようとする消費者に対して、紙容器20からフィルム40を剥離することを促すことができる。このため、消費者に対して、紙容器20とフィルム40との分別を促すことができ、紙容器20をリサイクルしやすくさせることができる。この結果、環境負荷を低減することができる。
また、本実施の形態によれば、隠蔽領域45が、表示印刷層2よりも濃い色に着色されている。これにより、隠蔽領域45が、表示印刷層2が表示する情報を効果的に隠蔽できる。
また、本実施の形態によれば、隠蔽領域45が、表示印刷層2の補色に相当する色に着色されている。これにより、隠蔽領域45を介して表示印刷層2を見たときに、隠蔽領域45および表示印刷層2が黒く表示され、隠蔽領域45が、表示印刷層2が表示する情報を効果的に隠蔽できる。
さらに、本実施の形態によれば、隠蔽領域45の全光線透過率が、80%以下である。これにより、隠蔽領域45に入射する光を効果的に遮断することができ、隠蔽領域45の遮光性を向上できる。このため、隠蔽領域45が、表示印刷層2が表示する情報を効果的に隠蔽できる。
なお、上述した本実施の形態においては、紙容器20の表面にフィルム40を積層する際に、キャビティ側型60とコア側型62とを用いて、フィルム40aを紙容器20の表面に積層させる例について説明したが、これに限られない。例えば、ブランク材30の表面に、予めフィルム40が積層されていてもよい。また、プラスチック製部材はフィルムでなくてもよい。この場合、紙製容器10は、例えば、紙容器20の表面(内面)に射出樹脂(プラスチック製部材)を射出することにより形成されていてもよい。
本開示は上記実施の形態および各変形例そのままに限定されるものではなく、実施段階ではその要旨を逸脱しない範囲で構成要素を変形して具体化できる。また、上記実施の形態および各変形例に開示されている複数の構成要素の適宜な組み合わせにより、種々の発明を形成できる。実施の形態および各変形例に示される全構成要素から幾つかの構成要素を削除してもよい。
1 蓋材付き紙製容器
2 表示印刷層
10 紙製容器
20 紙容器
21 底部
22 第1折れ線
23 側部
24 第2折れ線
25 フランジ片
40 フィルム
45 隠蔽領域
50 蓋材

Claims (8)

  1. 紙容器と、
    前記紙容器の内面に積層されたプラスチック製部材とを備え、
    前記紙容器の内面に、前記プラスチック製部材に覆われた表示印刷層が設けられ、
    前記プラスチック製部材のうち、前記表示印刷層を覆う部分は、前記プラスチック製部材上から前記表示印刷層を視認できないように構成された隠蔽領域を含む、紙製容器。
  2. 前記隠蔽領域は、前記表示印刷層よりも濃い色に着色されている、請求項1に記載の紙製容器。
  3. 前記隠蔽領域は、前記表示印刷層の補色に相当する色に着色されている、請求項1または2に記載の紙製容器。
  4. 前記隠蔽領域の全光線透過率は、80%以下である、請求項1乃至3のいずれか一項に記載の紙製容器。
  5. 前記紙容器は、底部と、前記底部に第1折れ線を介して連結された複数の側部と、各々の側部にそれぞれ第2折れ線を介して連結された複数のフランジ片とを有し、前記側部同士は、互いに連続することなく隣り合っている、請求項1乃至4のいずれか一項に記載の紙製容器。
  6. 請求項1乃至5のいずれか一項に記載の前記紙製容器と、
    前記紙製容器を密封する蓋材とを備える、蓋材付き紙製容器。
  7. 内面に表示印刷層が設けられた紙容器を準備する工程と、
    前記紙容器の内面にプラスチック製部材を積層する工程とを備え、
    前記プラスチック製部材のうち、前記表示印刷層を覆う部分は、前記プラスチック製部材上から前記表示印刷層を視認できないように構成された隠蔽領域を含む、紙製容器の製造方法。
  8. 前記紙容器を準備する工程は、基材本体と、前記基材本体の表面上に設けられた前記表示印刷層とを備えるブランク材を準備する工程と、前記ブランク材を組み立てることにより、前記紙容器を作製する工程とを有し、前記紙容器は、底部と、前記底部に第1折れ線を介して連結された複数の側部と、各々の側部にそれぞれ第2折れ線を介して連結された複数のフランジ片とを有し、前記側部同士は、互いに連続することなく隣り合っている、請求項7に記載の紙製容器の製造方法。
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