JP2009144996A - 空気調和装置 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】空気調和装置1では、ケーシング40内に、第1室内ファン31及び第2室内ファン32が、両軸モータ30を挟むように配置され、両軸モータ30によって回転する。ケーシング40は、第1設置台41と、第2設置台42と、作業用の開口43と、ガイド部材44とを有している。第1設置台41には、両軸モータ30及び第1室内ファン31が設置される。第2設置台42は、第1設置台41から分離されており、第2室内ファン32が設置される。作業用の開口43は、両軸モータ30を取り付け又は取り外すときに使用される。ガイド部材44は、第1設置台41を作業用の開口43の方向へ導く。
【選択図】図4
Description
図1は、本発明の一実施形態に係る空気調和装置の冷媒回路図である。図1において、空気調和装置1は、室内ユニット2と、室内ユニット2に配管18a,18bを介して連結される室外ユニット3とを有している。室内ユニット2は、電算機室内に設置されており、室外ユニット3は、屋外に設置されている。空気調和装置1は、第1冷媒回路20aと第2冷媒回路20bという2系統の冷媒回路を形成している。第1冷媒回路20a及び第2冷媒回路20bそれぞれは同様の構成を有しており、それらの冷媒回路内を循環する冷媒は、室内ユニット2側においては電算機室内の空気との間で熱交換を行い吸熱し、室外ユニット3側においては外気との間で熱交換を行い放熱する。
以下に、空気調和装置1の2系統の冷媒回路のうち第1冷媒回路20aを例に挙げて、冷媒が第1冷媒回路20a内を循環する様子について説明する。図1において、室内ユニット2側の第1圧縮機10aは、ガス冷媒を吸入して低圧状態から高圧状態へ圧縮し、この高圧状態のガス冷媒を吐出して室外ユニット3側へと送り込む。室外ユニット3側では、室内ユニット2側から送られてきた高圧状態のガス冷媒が第1凝縮器12aへと導かれ、第1凝縮器12aにおいて外気との間で熱交換を行って凝縮する。
図2は、室内ユニット2の内部中央が視える正面図であり、図3は、室内ユニット2の内部が視える左側面図である。図2および図3においては、図の簡素化のために、主要部品以外の部品が一部省略されている。
(蒸発器)
蒸発器11は、クロスフィンチューブ式の熱交換器であり、室内ユニット2を左側面板40c側から見て略V字形状を有している。蒸発器11のV字の頂点は、下方を向いている。蒸発器11は、正面板40a側から見て電装品箱60の奥側に配置されており、左右方向におおよそ正面板40aと同じ幅を有している。
ドレンパン46は、板金製の皿形状の導水路であり、蒸発器11の表面において結露したドレン水を回収し、ケーシング40の外部に連通するドレン管47へと案内する。ドレンパン46は、蒸発器11のV字の頂点部分に沿ってその真下に配置されており、正面板40a側から見て左右方向におおよそ蒸発器11と同じ幅を有している。これにより、ドレンパン46は、蒸発器11の表面から落下するドレン水を受け取ることができるようになっている。
正面板40a側から見て、第1室内ファン31と第2室内ファン32とは、両軸モータ30を挟むように並べられており、両軸モータ30の右側に第1室内ファン31が配置され、両軸モータ30の左側に第2室内ファン32が配置されている。第1室内ファン31及び第2室内ファン32は、いずれもシロッコファンである。
両軸モータ30と第1室内ファン31とは、第1設置台41に固定されている。第1設置台41は、空間S2と空間S3との境界に設けられた複数の支持板の上に載っている。これら複数の支持板は、正面板40a側から視て、第1設置台41の右下方に配置されている右側支持板48aと、第1設置台41の中央付近に配置されている中間支持板48bと、第1設置台41の左下方に配置されている左側支持板48cとから成るが、説明の便宜上、右側支持板48a、中間支持板48b及び左側支持板48cを総称して支持板48と呼ぶ。支持板48は、ケーシング40の背面板40d側から開口43に向って延びている。
第2室内ファン32は、第2設置台42にボルト92によって固定されている。第2設置台42は、空間S2と空間S3との境界に固定されている。第2設置台42の前方(正面板40a側)には、空間S2の上方に向って隆起する段差面49があるので、作業者は、第2設置台42を開口43側へ引き出すことができない。しかし、正面板40a側から視て第2設置台42の左側には、作業用の空間45が設けられているので、作業者は、第2室内ファン32を第2設置台42から外して仮置きすることができる。
圧縮機10は、制御部6によって回転数が制御される容量可変のインバータ圧縮機であり、空間S3の前方(正面板40a側)に配置されている。圧縮機10の上方には、付属機器が取り付けられており、圧縮機10とその付属機器とを含めた高さは、空間S3の高さを超えて、空間S2まで占有している。その結果、空間S2に段差面49が形成されている。
図2,図3において、空間S1の正面板40a側に電装品箱60が設置されている。電装品箱60は、略直方体形状の箱であり、その内部には、制御部6を構成する電子部品及び電子回路が収容されている。図5は、本発明の一実施形態に係る空気調和装置の制御ブロック図であり、図5において、制御部6は、マイコン62、メモリ63、第1インバータ回路64、第2インバータ回路65、第1駆動回路66、第2駆動回路67、第3駆動回路68、及びリレー回路69を搭載している。
図2及び図4において、作業者は、両軸モータ30、第1室内ファン31及び第2室内ファン32を交換、又は修理するとき、ケーシング40から正面板40aを外して、空間S2の開口43を露出させる。なお、開口43の大きさは、空間S2の正面とほぼ同等である。
作業者は、両軸モータ30の第2軸30bと第2室内ファン32の第2ファンロータ32aとの連結を解除する。そして、第2室内ファン32の第2ファンハウジング32bと第2設置台42とを固定しているボルト92を外し、第2室内ファン32を作業用の空間45へ押して、両軸モータ30から第2室内ファン32を分離する。
作業者は、メンテナンスが完了した後、第1設置台41に第2室内ファン32を載せて第1設置台41を元の位置へ戻す。そして、第2室内ファン32を、第1設置台41から第2設置台42を経て作業用の空間45へ移動させる。次に、作業者は、第1設置台41を開口43側へ引き出し、両軸モータ30と第1室内ファン31を第1設置台41上に固定する。そして、再び、第1設置台41を元の位置へ戻し、第1設置台41を支持板48にボルト91で固定する。そして、作業者は、第2室内ファン32を作業用の空間45から第2設置台42へ移動させ、第2ファンロータ32aと両軸モータ30の第2軸30bとを連結する。そして、第2ファンハウジング32bを第2設置台42にボルト92で固定する。このようにして、両軸モータ30、第1室内ファン31及び第2室内ファン32の取り付けが完了する。
(1)
空気調和装置1では、作業者は、両軸モータ30から第2室内ファン32を分離することによって、第1設置台41を開口43側へ引き出すことができるので、両軸モータ30の取り出し作業が容易である。また、作業者は、両軸モータ30から第2室内ファン32を分離したときに、作業用の空間45に第2室内ファン32を仮置きすることができるので、第2室内ファン32をケーシング40から取り外すための別の開口を設ける必要がない。
空気調和装置1では、作業者は、両軸モータ30の第2軸30bと第2ファンロータ32aとの連結を解除し、ボルト92を外して第2ファンハウジング32bを作業用の空間45へスライドさせるだけで、第2室内ファン32全体を両軸モータ30の軸から分離することができるので、作業性がよい。
30 両軸モータ
31 第1室内ファン
32 第2室内ファン
32a 第2ファンロータ
32b 第2ファンハウジング
40 ケーシング
41 第1設置台
42 第2設置台
43 開口
44 ガイド部
45 空間
92 ボルト
Claims (3)
- 両軸モータ(30)と、
前記両軸モータ(30)を挟むように配置され、前記両軸モータ(30)によって回転する第1ファン(31)及び第2ファン(32)と、
前記両軸モータ(30)、前記第1ファン(31)及び前記第2ファン(32)を収納するケーシング(40)と、
を備え、
前記ケーシング(40)は、
前記両軸モータ(30)及び前記第1ファン(31)が設置される第1設置台(41)と、
前記第1設置台(41)から分離され、前記第2ファン(32)が設置される第2設置台(42)と、
前記両軸モータ(30)を取り付け又は取り外すための作業用の開口(43)と、
前記第1設置台(41)を前記開口(43)の方向へ導くためのガイド部(44)と、
を有する、
空気調和装置(1)。 - 前記第2ファン(32)を挟んで前記両軸モータ(30)と反対側に、前記第2ファン(32)を仮置きするための作業用の空間(45)、
をさらに有する、
請求項1に記載の空気調和装置(1)。 - 前記第2ファン(32)は、
前記両軸モータ(30)に接続される第2ファンロータ(32a)と、
前記第2ファンロータ(32a)を収納する第2ファンハウジング(32b)と、
を有しており、
前記第2ファンハウジング(32b)は、ボルト(92)によって前記第2設置台(42)に固定される、
請求項2に記載の空気調和装置(1)。
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