JP2009144405A - 浴室用洗い場床 - Google Patents

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Abstract

【課題】洗い場床に柔らかさを付与しつつ、且つ、スロープ部材とクッション層との間に水が浸入しないようにするためのシーリング材が、長期に使用しても切れたり外れたりすることのない浴室用洗い場床を提供する。
【解決手段】本発明の浴室用洗い場床は、硬質の基材層と、基材層の凹部内に収容された弾性変形可能なクッション材と、凹部を覆うようにクッション材の上に積層されると共にクッション材を介さずに基材層の縁部の上面に積層される表面材とを有するクッション層と、浴室出入口部から表面材の表面上に延出して設けられたスロープ部材と、スロープ部材と表面材との間から水が浸入することを防止するためにシーリング材で水密的にシールするシール部とを備え、スロープ部材の表面材と接する側の端部は表面材における基材層縁部の上に積層された部分の上に配置されている。
【選択図】図1

Description

本発明は、浴室用洗い場床に関する。
従来より、浴室の洗い場床にクッション性を付与する構造が提案されている。例えば、特許文献1には、FRP(Fiber Reinforced Plastic)からなる基材と、発泡層と、軟質材からなる表面層とを順に積層し一体化した浴室洗い場床が開示されている。また、特許文献2には、ゴム弾性体の内部に液収容空所を形成してなるクッション材を固定状態に設置した上、液収容空所に、水、湯等の液を収容して洗い場床を構築した構造が開示されている。
特開2001−245814号公報 特開平9−122028号公報
浴室の出入口部において、段差をなくし浴室への出入りを容易にするため、浴室の出入口部から洗い場床面上まで緩やかな傾斜面を形成するためのスロープ部材が設けられることがあるが、その場合、スロープ部材とクッション層との間から水が浸入しないようにするため、スロープ部材とクッション層との間はシリコンや目地部材などのシーリング材で水密性を確保することが必要となる。
クッション層は、洗い場床面上から荷重がかかると、上下方向に伸び縮み(可動)するものであるが、スロープ部材とのシール部も同様に上下方向に伸び縮みしてしまうと、その部分に設けたシリコンが切れたり、目地部材が外れてしまい、水密性が損なわれたり、見栄えが悪くなる問題が懸念される。
本発明は上述の問題に鑑みてなされ、洗い場床に柔らかさを付与しつつ、且つ、スロープ部材とクッション層との間に水が浸入しないようにするためのシーリング材が、長期に使用しても切れたり外れたりすることのない浴室用洗い場床を提供する。
本発明の一態様によれば、凹部と、前記凹部と浴室の出入口部との間であって前記凹部の上面より高い位置に上面が設けられた縁部と、を有する硬質の基材層と、前記凹部内に収容された弾性変形可能なクッション材と、前記凹部を覆うように前記クッション材の上に積層されると共に前記クッション材を介さずに前記縁部の上面に積層される可撓性と耐水性を有する表面材と、を有するクッション層と、前記出入口部から前記表面材の表面上に延出して設けられたスロープ部材と、前記スロープ部材と前記表面材との間から水が浸入することを防止するためにシーリング材で水密的にシールするシール部と、を備えた浴室用洗い場床であって、前記スロープ部材の前記表面材と接する側の端部は、前記表面材における前記縁部の上に積層された部分の上に配置され、前記シール部は、前記凹部より外方側の前記縁部の上方に配置されることを特徴とする浴室用洗い場床が提供される。
また、本発明の他の一態様によれば、凹部と、前記凹部と浴室の出入口部との間であって前記凹部の上面より高い位置に上面が設けられた縁部と、を有する硬質の基材層と、前記凹部の上面に積層されて前記凹部内に収容されるクッション部と、浴室内側に設けられて前記縁部の上面に積層され、前記クッション部よりも鉛直方向の変形量が極めて小さい周縁部と、を有し、少なくとも表面が耐水性を有するクッション層と、浴室の出入口部から前記クッション層の表面上に延出して設けられたスロープ部材と、前記スロープ部材と前記クッション層の表面との間から水が浸入することを防止するためにシーリング材で水密的にシールするシール部と、を備えた浴室用洗い場床であって、前記スロープ部材の前記クッション層の表面と接する側の端部は、前記縁部の上面に積層された前記周縁部に配置され、前記シール部は、前記凹部より外方側の前記縁部の上方に配置されることを特徴とする浴室用洗い場床が提供される。
本発明によれば、洗い場床に柔らかさを付与しつつ、且つ、スロープ部材とクッション層との間に水が浸入しないようにするためのシーリング材が、長期に使用しても切れたり外れたりすることのない浴室用洗い場床が提供される。
浴室の洗い場床に柔らかさを付与するために、弾性変形可能なクッション性を有する材料で洗い場床を構成することが考えられるが、クッション性を有する例えば発泡体は耐水性、耐薬品性、耐衝撃性など、洗い場床として求められる基本性能に優れず、クッション性を有する材料だけで構成した洗い場床は商品として提供しにくい。また、クッション性を有する材料としては発泡体以外にもゴム材があるが、ゴム材はゴム臭がするため、そのような材料を気密性の高い浴室内に、洗い場床という比較的広い面積にわたって用いるのは好ましくない。
したがって、発泡体を洗い場床におけるクッション層として設けた場合、浴室内側に露出する表面には、耐水性などのユニットバスの基本性能を満足する特性を付与する必要がある。
前述したような特性を満足するクッション層は荷重を支えるのに十分な強度を確保しにくく、別途、クッション層より荷重を支えるための強度の大きな基材層が必要となる。すなわち、洗い場床に柔らかさを付与しつつ、洗い場床として求められる最低限の基本性能を確保するためには少なくとも表面に耐水性を有するクッション層と、十分な強度を有する基材層とを組み合わせた構造にすることが望ましい。
[第1の実施形態]
図1は、本発明の第1の実施形態に係る浴室用洗い場床の模式断面図である。
本実施形態に係る洗い場床は、硬質の基材層1と、基材層1の上に積層されたクッション性を有するクッション層3とを備える。
基材層1は、浴室外に湯水を漏出させない防水性、および壁パネル、天井パネル、風呂椅子、洗面器などの静荷重、使用者の動荷重を受けても撓んだり破損しない十分な強度を有し、例えば、FRP(Fiber Reinforced Plastic)等の熱硬化性樹脂、あるいはポリプロピレン、ポリエチレン等の熱可塑性樹脂に補強を施したものから形成されている。
基材層1は概略浅底パン形状に形成され、基材層1には凹部2が設けられている。凹部2は基材層1の上面視における大部分の面積を占め、凹部2と、浴室の出入口部40との間には、凹部2の上面(底面)よりも一段高くされた縁部1bが設けられている。
図2は基材層1の模式斜視図を示し、基材層1の一部には排水ピット15が開口形成されている。基材層1の最外縁部には、上方に立ち上がった水返し壁として機能する側壁部1aが設けられている。縁部1bは、浴室の出入口部に対応する一部分にのみ設けられている。
基材層1は硬質材(例えばFRP)を熱間成型することにより一体成形され、よって、凹部2、縁部1bおよび側壁部1aは一体に形成される。
クッション層3は、いずれも基材層1よりも軟質なクッション材4および表面材5から構成される。
クッション材4は、基材層1の凹部2に全体が収容され、凹部2の上面(底面)に例えば両面テープ等の接着剤により接着固定される。クッション材4は、弾性変形可能であり、例えばウレタン等の発泡体からなる。なお、クッション材4は弾性変形可能なゴム材であっても構わないが、ゴム臭のない発泡体の方が気密性の高い浴室の洗い場床として利用するには好ましい。
表面材5は、クッション材4の上面及び凹部2を覆うようにクッション材4に積層され、例えば両面テープ等の接着材でクッション材4の上面に接着固定される。表面材5の一部は、クッション材4よりも出入口部40側に延出し、クッション材4を介さずに基材層1の縁部1bの上面に例えば両面テープ等の接着材で接着固定される。
表面材5の表面は浴室内に露出し、使用者が触れたり、湯水にさらされる面となる。表面材5は、耐水性、耐薬品性、耐衝撃性などを有すると共に、下層のクッション材4の弾性変形に追従可能な可撓性を有する。表面材5は基材層1よりも軟質ではあるが、クッション材4よりはクッション性(鉛直方向の変形量)が小さく、表面材5は、例えば、基材層1に用いるFRPよりも軟質なFRPを用いることができ、且つクッション材4よりも薄い。
また、図3に示すように、表面材5の表面には排水口または排水流し溝に連続して形成される溝5aが形成されている。この溝5aは、表面材5の表面上を排水口に向けて流れる湯水の排水流路として機能する。この溝5aは、排水口または排水流し溝まで水を途切れることなく連続的に存在させることが可能な排水流路となっている。この溝5aによって、翌朝には、洗い場床面上に大きな水玉が残ることなく洗い場床面上を乾燥させることが可能となる。また、表面材5の表面に溝5aを形成することで、表面材5の表面に凹凸が形成され、洗い場床面が滑りにくくなる効果も得られる。
基材層1、クッション材4および表面材5の積層構造を得るにあたっては、それらを一体に熱間成型することにより相互に溶着固定させてもよいし(インサート成形)、基材層1の成型加工後に、その凹部2の上面(底面)に対してクッション材4を例えば両面テープ等の接着材を用いて貼り付け、さらにそのクッション材4の表面に例えば両面テープ等の接着材を用いて表面材5を貼り付けてもよい。
本実施形態に係る洗い場床はクッション層3を備えるので、使用者がひざをついても痛くないやわらかな感触が得られる。また、床が足になじみ、濡れた足でも滑りにくくできる。さらに、例えば洗面器を床に落としても音が響かない。さらに、使用者が冷たさを感じにくい。
表面材5と基材層1との線膨張率が異なると、熱が加わった際に各層の境界面に異なるせん断力が働き、剥がれるおそれがある。特に、洗い場床は、トラック搬送時に約65℃の環境下に置かれることがあったり、実使用において約40℃の温水がかかることがある。このように洗い場床というものは、大きな温度変化がある環境下に置かれるものなので、線膨張および線収縮が起きるおそれがあり、対策が必要である。
表面材5と基材層1とが近似した線膨張率の材料で形成されていると、それら間に挟まれて接着されているクッション材4に対してのせん断力はクッション材4の上面と下面側とで略等しくなるため、クッション材4が水平方向に伸縮することで発生する各層境界面での剥がれの可能性を低減できることになる。
ここで、各層の接着力を強力にしておくことで線膨張による剥がれを防止する策も考えられるが、本実施形態によれば、該接着力のみに依存せずに剥がれを防止することができる。具体的に、本実施形態では、表面材5と基材層1はそれぞれ線膨張率の近似した材料を採用することにより、各層の線膨張の違いによる剥がれという不安要素を軽減している。特に、表面材5を、洗い場床材として広く一般に用いられているFRPよりも薄く且つ軟質なFRPにすることで、基材層1を表面材5と同質で従来同様のFRPを利用することができるため好ましい。尚、軟質のFRPは、親水素材となるため、洗い場床面上の排水性にとっても有利である。
浴室の出入口部40にはドアDRが設置される。ドアDRの周囲四方はドア枠で囲まれ、そのドア枠に対してドアDRは開閉自在に取付保持されている。図1にはドア下枠30のみ図示している。ドア下枠30は、基材層1における凹部2及び縁部1bよりも外方側(出入口部40側)の最外縁部に設けられる。
そのドア下枠30からは、浴室内の表面材5上に向けてスロープ部材31が延出している。スロープ部材31とドア下枠30とは一体であってもよいし別体であってもよい。スロープ部材31は、出入口部40側から表面材5上に向かう方向に緩やかに下向き傾斜しており、これにより、出入口部40と浴室内の表面材5上との間に段差がなく、バリアフリーとなっている。
スロープ部材31の表面材5表面と接する側の端部は、表面材5における基材層縁部1bの上に積層された部分5bの上に配置され、その部分に、スロープ部材31と表面材5との間から水が浸入してクッション層3の裏側にまわりこむことを防止するためのシール部10が設けられている。具体的には、例えばシリコンや目地部材などのシーリング材11によって、スロープ部材31と表面材5表面との間の隙間が水密的にシール(封止)されている。
このシーリング材11が設けられた表面材5の部分5b及びスロープ部材31の端部は、クッション材4を介さずに硬質の基材層1の縁部1bの上に支持されているため、使用者の出入りに際して上方から荷重がかかっても厚さ方向(鉛直方向)に大きく撓むことがなく、また撓むことがないため、撓んだ(沈み込んだ)状態から上方に大きく復元することもない。すなわち、シーリング材11が設けられた部分が上下に大きく変動することがない。したがって、シーリング材11を引っ張ったり、浮き上がらせるような大きな応力が作用せず、シーリング材11が切れたり、外れたりすることがない。この結果、シール性及び見栄えを損ねない。
すなわち、本実施形態によれば、洗い場床に柔らかさを付与しつつ、且つ、スロープ部材31とクッション層3との間に水が浸入しないようにするためのシーリング材11が、長期に使用しても切れたり外れたりすることのない洗い場床を提供することができる。
[第2の実施形態]
図4は、本発明の第2の実施形態に係る浴室用洗い場床の模式断面図である。
本実施形態に係る洗い場床も、硬質の基材層21と、基材層21の上に積層されたクッション性を有するクッション層23とを備える。
基材層21は、浴室外に湯水を漏出させない防水性、および壁パネル、天井パネル、風呂椅子、洗面器などの静荷重、使用者の動荷重を受けても撓んだり破損しない十分な強度を有し、例えば、FRP(Fiber Reinforced Plastic)等の熱硬化性樹脂、あるいはポリプロピレン、ポリエチレン等の熱可塑性樹脂に補強を施したものから形成されている。
基材層21は、浅底パン状の基材部22と、この基材部22の上面部(底面部)22b上に、基材部22とは別体として設けられた縁部材6とを有する。この縁部材6は、上記第1の実施形態における縁部1bに対応する構成要素であり、縁部材6はクッション層23よりも硬質な材料からなる。また、基材部22の最外縁部には、上方に立ち上がった水返し壁として機能する側壁部22aが設けられている。
基材部22の上面部22aの上面はフラットに形成され、その上面における出入口部40の近傍に、縁部材6が接着固定または溶着固定されている。縁部材6は、前述した第1の実施形態の縁部1bと同様に、凹部2と出入口部40との間に、凹部2の上面(底面)よりも一段高くして設けられている。縁部材6は、浴室の出入口部40に対応する一部分にのみ設けられている。
クッション層23は、クッション性を有すると共に少なくとも浴室内側に露出する表面が耐水性を有する。例えば、型内発泡のモールド体は緻密なスキン層が得られ、その緻密なスキン層によって表面に耐水性を付与しつつ、クッション性も有する構造が可能である。
クッション層23の大部分を占めるクッション部23bは、基材層21の凹部2に収容され、その凹部2の上面(底面)に例えば両面テープ等の接着材により接着固定される。クッション部23bは、弾性変形可能であり、例えばウレタン等の発泡体からなる。
クッション層23の表面は、浴室内に露出し、使用者が触れたり、湯水にさらされる面となるため、耐水性、耐薬品性、耐衝撃性を有し、またクッション部23bの弾性変形に追従可能な可撓性を有する。
クッション層23の浴室内側に位置する表層部分において、浴室の出入口部40側の周縁部23aは、凹部2及び縁部材6よりも出入口部40側に延出し、その周縁部23aは、クッション部23bを介さずに基材層21の縁部材6の上面に積層されている。周縁部23aは、例えば両面テープ等の接着材で縁部材6の上面に接着固定される。
周縁部23aは、クッション部23bよりも厚みが薄いため鉛直方向の変形量が極めて小さく、具体的には、周縁部23aの厚みを、鉛直方向にほとんど弾性変形しない程度の厚み(8cm以下、好ましくは5cm以下、より好ましくは2cm以下)とすることで、周縁部23aに100N/cmの荷重を加えた際の鉛直方向の変形量を0.5mm〜2.0mmに抑えている。このように、クッション部23bと周縁部23aとを有するクッション層23は、浴室内側に面する表面が1/50程度の僅かな排水勾配を有する平面から形成されている。一方、裏面はクッション部23bが周縁部23aより厚く形成されている。
図4においても図1と同様、浴室ドアDRを囲むドア枠のうちドア下枠30のみ図示している。ドア下枠30は、基材層21における凹部2及び縁部材6よりも外方側(出入口部40側)の最外縁部に設けられる。
そのドア下枠30からは、浴室内のクッション層23表面上に向けてスロープ部材31が延出している。スロープ部材31は、出入口部40側からクッション層23表面上に向かう方向に緩やかに下向き傾斜しており、これにより、出入口部40と浴室内のクッション層23表面との間に段差がなく、バリアフリーとなっている。
スロープ部材31のクッション層23表面と接する側の端部は、クッション層23における基材層縁部材6の上に積層された周縁部23aの上に配置され、その部分に、スロープ部材31とクッション層23との間から水が浸入してクッション層23の裏側にまわりこむことを防止するためのシール部10が設けられている。具体的には、例えばシリコンや目地部材などのシーリング材11によって、スロープ部材31とクッション層23表面との間の隙間が水密的にシール(封止)されている。
このシーリング材11が設けられたクッション層23の周縁部23a及びスロープ部材31の端部は、クッション23bを介さずに硬質の縁部材6の上に支持されているため、使用者の出入りに際して上方から荷重がかかっても厚さ方向(鉛直方向)に大きく撓むことがなく、また撓むことがないため、撓んだ(沈み込んだ)状態から上方に大きく復元することもない。すなわち、シーリング材11が設けられた部分が上下に大きく変動することがない。したがって、シーリング材11を引っ張ったり、浮き上がらせるような大きな応力が作用せず、シーリング材11が切れたり、外れたりすることがない。この結果、シール性及び見栄えを損ねない。
すなわち、本実施形態においても、洗い場床に柔らかさを付与しつつ、且つ、スロープ部材31とクッション層23との間に水が浸入しないようにするためのシーリング材11が、長期に使用しても切れたり外れたりすることのない洗い場床を提供することができる。
以上、具体例を参照しつつ本発明の実施形態について説明した。しかし、本発明は、それらに限定されるものではなく、本発明の技術的思想に基づいて種々の変形が可能である。
第1の実施形態における一体構造の基材層1に対して、第2の実施形態で示した単層構造のクッション層23を組み合わせてもよいし、第2の実施形態で示した別体構造の基材層21に対して第1の実施形態の2層構造のクッション層3を組み合わせてもよい。
本発明の第1の実施形態に係る浴室用洗い場床の模式断面図。 図1に示す洗い場床における基材層の模式斜視図。 同洗い場床における表面材表面の拡大図。 本発明の第2の実施形態に係る浴室用洗い場床の模式断面図。
符号の説明
1…基材層、2…凹部、3…クッション層、4…クッション材、5…表面材、10…シール部、11…シーリング材、21…基材層、23…クッション層、30…ドア下枠、31…スロープ部材、40…出入口部、DR…浴室ドア

Claims (7)

  1. 凹部と、前記凹部と浴室の出入口部との間であって前記凹部の上面より高い位置に上面が設けられた縁部と、を有する硬質の基材層と、
    前記凹部内に収容された弾性変形可能なクッション材と、前記凹部を覆うように前記クッション材の上に積層されると共に前記クッション材を介さずに前記縁部の上面に積層される可撓性と耐水性を有する表面材と、を有するクッション層と、
    前記出入口部から前記表面材の表面上に延出して設けられたスロープ部材と、
    前記スロープ部材と前記表面材との間から水が浸入することを防止するためにシーリング材で水密的にシールするシール部と、を備えた浴室用洗い場床であって、
    前記スロープ部材の前記表面材と接する側の端部は、前記表面材における前記縁部の上に積層された部分の上に配置され、
    前記シール部は、前記凹部より外方側の前記縁部の上方に配置されることを特徴とする浴室用洗い場床。
  2. 前記表面材は、前記クッション材よりもクッション性の小さい材料から形成されていることを特徴とする請求項1記載の浴室用洗い場床。
  3. 凹部と、前記凹部と浴室の出入口部との間であって前記凹部の上面より高い位置に上面が設けられた縁部と、を有する硬質の基材層と、
    前記凹部の上面に積層されて前記凹部内に収容されるクッション部と、浴室内側に設けられて前記縁部の上面に積層され、前記クッション部よりも鉛直方向の変形量が極めて小さい周縁部と、を有し、少なくとも表面が耐水性を有するクッション層と、
    浴室の出入口部から前記クッション層の表面上に延出して設けられたスロープ部材と、
    前記スロープ部材と前記クッション層の表面との間から水が浸入することを防止するためにシーリング材で水密的にシールするシール部と、を備えた浴室用洗い場床であって、
    前記スロープ部材の前記クッション層の表面と接する側の端部は、前記縁部の上面に積層された前記周縁部に配置され、
    前記シール部は、前記凹部より外方側の前記縁部の上方に配置されることを特徴とする浴室用洗い場床。
  4. 前記縁部の上面に積層される前記クッション層の前記周縁部の厚みは、鉛直方向にほとんど弾性変形しない程度の厚みであることを特徴とする請求項3記載の浴室用洗い場床。
  5. 前記縁部の上面に積層される前記クッション層の前記周縁部に、100N/cmの荷重を加えた際の鉛直方向の変形量は、0.5mm〜2.0mmであることを特徴とする請求項3または4に記載の浴室用洗い場床。
  6. 前記基材層の一体成形により、前記凹部と前記縁部とが一体に形成されたことを特徴とする請求項1〜5のいずれか1つに記載の浴室用洗い場床。
  7. 前記基材層はフラットな上面部を有し、
    前記縁部は、前記上面部の上に設けられ前記上面部とは別体の硬質な縁部材であることを特徴とする請求項1〜5のいずれか1つに記載の浴室用洗い場床。
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