JP2009143270A - 車両の制御装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】パーキングロック機構の作動終了時に発生する捩れ振動を速やかに減衰し、車両の振動を抑制することができる車両の制御装置を提供する。
【解決手段】ハイブリッドECUは、シフトレバーがP抜きされたと判断すると(ステップS1でYes)、第2モータジェネレータMG2のロータシャフトの回転状態を取得し(ステップS2)、取得した回転状態に基づいて第1モータジェネレータMG1により発生させるフィードバックトルクを算出する(ステップS3)。そして、ハイブリッドECUは、算出したフィードバックトルクを第1モータジェネレータMG1のロータシャフトに付与する(ステップS4)。
【選択図】図3

Description

本発明は、車両の制御装置に関し、特に、シフト選択位置に応じて駆動輪を固定する固定位置および駆動輪の回転を許容する許容位置との間で作動するパーキングロック機構を有する車両の制御装置に関する。
一般に、ギヤの噛み合いにより内燃機関から駆動輪に動力を伝達する車両にあっては、ブレーキ装置によって駆動輪を停止させた後、シフトレバーがパーキングポジションに操作されると、パーキングロック機構のギヤが噛合し駆動輪をロックするようになっている。
従来、この種のパーキングロック機構として、ハイブリッド車両にあっては、動力分配機構の3つの回転要素に内燃機関と、第1モータジェネレータと、駆動輪に減速機を介して連結された第2モータジェネレータとがそれぞれ接続されており、減速機の回転軸に取り付けられたパーキングロックギヤと、このパーキングロックギヤに噛合して駆動輪の回転を停止するパーキングロックポールとからなるパーキングロック機構を備えるものが提案されている(例えば、特許文献1参照)。
この種のパーキングロック機構は、シフトレバーがパーキングポジションにシフトされた場合には、パーキングロックポールが動力分配機構のリングギヤに噛合され減速機が固定されることにより、ドライブシャフトを介して駆動輪が回転しないよう固定される。一方、シフトレバーが他のポジションにシフトされた場合には、パーキングロックポールがリングギヤから離隔することにより、減速機の回転が許容され、ドライブシャフトを介して駆動輪の回転が許容されるようになっている。
ところで、この種のパーキングロック機構を有する車両を勾配のある路面に停車させた場合に、以下の理由により、車両に揺れが生じてしまうことがある。
勾配を有する路面において、ブレーキペダルが操作されて車両が停車しているときに、シフトレバーがパーキングポジションに移動されると、パーキングロック機構が作動する。パーキングロック機構が作動した後に、ブレーキペダルの操作が解除されると、路面に勾配があるため、車両には自重による下り方向の力が働く。このとき、パーキングロック機構を支点として駆動輪に連結されたドライブシャフトに捩れが発生する。
特に、この捩れトルクが大きいと、ドライブシャフトの弾性力(復元力)による揺り返しが発生するため、自重によりドライブシャフトに発生する捩れトルクとドライブシャフトの弾性力(復元力)とが釣り合う位置に収束するまで車両が前後に揺れる場合がある。この揺れにより、乗車している人に不快感を与えてしまうことがある。
このような不具合を解消するものとして、車両の停車状態において、シフトレバーがパーキングポジションに移動した後に、ブレーキ装置の操作が解除されると、制動力が漸減するようにブレーキ装置を制御するようにしたものが提案されている(例えば、特許文献2参照)。
この特許文献2に記載された従来の制御装置は、車両が勾配を有する路面に停車すると、パーキングロック機構の作動後に、ブレーキ装置の操作が解除されても、駆動輪に対する制動力が漸減するように制御するため、車両の自重により生じる下り方向の力がドライブシャフトに緩やかに加わるようにすることができる。
このため、自重によりドライブシャフトに加わる捩れトルクと、ドライブシャフトの弾性力とが緩やかに釣り合い、ドライブシャフトの弾性力により生じる揺り返しが抑制される。したがって、車両が前後に揺れることを抑制でき、乗車している人に与える不快感を抑制するようになっていた。
特開平10−278758号公報 特開2007−55354号公報
しかしながら、上述した車両の制御装置にあっては、パーキングロック機構の作動終了時に発生する捩れ振動を考慮したものではなかった。そのため、勾配を有する路面から車両を発進させるときに、ブレーキ装置を作動させながらパーキングロック機構の作動を終了させると、ドライブシャフトに蓄積されていた捩れトルクが急激に解放されるため捩れ振動が発生し、この捩れ振動が、内燃機関やモータジェネレータに伝達されてしまい、結果として、車両の乗員に不快な車両の振動が発生するという問題があった。
本発明は、このような問題を解決するためになされたもので、パーキングロック機構の作動終了時に発生する捩れ振動を速やかに減衰し、車両の振動を抑制することができる車両の制御装置を提供することを目的とする。
本発明に係る車両の制御装置は、上記目的達成のため、(1)車両の動力源としての内燃機関および前記内燃機関の動力を少なくとも補助するための第1の回転電機と、少なくとも前記内燃機関および前記第1の回転電機から出力された動力を合成する動力分配機構と、動力を増幅するための変速機を介して前記動力分配機構に接続される第2の回転電機と、前記動力分配機構および前記変速機から入力した動力を駆動軸を介して駆動輪に伝達するギヤ機構と、を備え、前記内燃機関と前記動力分配機構とはダンパ装置を介して接続され、前記第1の回転電機と前記動力分配機構とは前記第1の回転電機の第1の回転軸によって接続され、シフトレバーが第1の選択位置に移行されたときに前記駆動軸の回転を制限し、第2の選択位置に移行されたときに前記駆動軸の回転の制限を解除するパーキングロック機構を有する車両の制御装置であって、前記第1の回転軸の回転を抑制させる回転抑制手段と、前記シフトレバーが前記第1の選択位置から前記第2の選択位置に移行されたときに、前記回転抑制手段に前記第1の回転軸の回転を抑制させる制御手段とを備えたことを特徴とする。
この構成により、駆動軸の回転制限が解除されたときに、第1の回転軸の回転が抑制されているので、駆動軸から発生した捩れ振動が、第1の回転軸に伝わらず、ダンパに伝わることとなる。したがって、捩れ振動をダンパにより吸収させることができるので、捩れ振動を速やかに減衰させ、車両の振動を抑制することが可能となる。
上記(1)に記載の車両の制御装置において、(2)前記回転抑制手段が、前記第1の回転電機に制振トルクを発生させることにより前記第1の回転軸の回転を抑制させることを特徴とする。
この構成により、第1の回転電機に制振トルクを発生させることができるので、第1の回転軸の回転を抑制するための新たな部材を車両に搭載することなく、捩れ振動を速やかに減衰させることができる。
上記(2)に記載の車両の制御装置において、(3)前記第2の回転電機の第2の回転軸の振動の大きさを検知する振動レベル検知手段を備え、前記回転抑制手段が、前記振動レベル検知手段により検知された振動の大きさに応じた制振トルクを前記第1の回転軸に付与することを特徴とする。
この構成により、適切な制振トルクを第1の回転軸に付与させることができるので、制振トルクを発生するための電力を第1の回転電機に必要以上に供給することを防止でき、無駄なエネルギーが消費されることを防止することができる。
上記(1)に記載の車両の制御装置において、(4)前記第1の回転軸と摩擦係合する摩擦係合要素を備え、前記回転抑制手段が、前記摩擦係合要素を係合状態にすることにより前記第1の回転軸の回転を抑制させることを特徴とする。
この構成により、摩擦係合要素により確実に第1の回転軸の回転を抑制させることができるので、駆動軸の回転制限を解除した際に駆動軸から動力分配機構に伝わった捩れ振動を、ダンパに伝わらせ速やかに減衰させることができる。
上記(1)から(4)に記載の車両の制御装置において、(5)路面の勾配を検知する勾配検知手段を備え、前記制御手段が、前記勾配検知手段により検知された路面の勾配が所定値以上であり、かつ、前記シフトレバーが前記第1の選択位置から前記第2の選択位置に移行されたことを条件に、前記回転抑制手段に前記第1の回転軸の回転を抑制させることを特徴とする。
この構成により、車両の停車時に駆動軸に捩れが発生する勾配路面から再び車両を発進させる際に、第1の回転軸を確実に制振することができるので、駆動軸の回転制限を解除した際に駆動軸から動力分配機構に伝わった捩れ振動をダンパに伝わらせ速やかに減衰させることができる。
上記(1)から(5)に記載の車両の制御装置において、(6)前記第2の回転軸の回転速度を検出する回転速度検出手段を備え、前記制御手段が、前記回転速度が所定値以上であり、かつ、前記シフトレバーが前記第1の選択位置から前記第2の選択位置に移行されたことを条件に、前記回転抑制手段に前記第1の回転軸の回転を抑制させることを特徴とする。
この構成により、駆動軸の回転制限を解除した際に駆動軸から動力分配機構に伝わった捩れ振動が大きい場合には、第1の回転軸の回転を確実に抑制させることにより、駆動軸に発生した捩れ振動をダンパにより速やかに減衰させることができる。
上記(1)から(6)に記載の車両の制御装置において、(7)前記第2の回転軸の回転加速度を検出する回転加速度検出手段を備え、前記制御手段が、前記回転加速度が所定値以上であり、かつ、前記シフトレバーが前記第1の選択位置から前記第2の選択位置に移行されたことを条件に、前記回転抑制手段に前記第1の回転軸の回転を抑制させることを特徴とする。
この構成により、駆動軸の回転制限を解除した際に駆動軸から動力分配機構に伝わった捩れ振動が大きい場合には、第1の回転軸の回転を確実に抑制させることにより、駆動軸に発生した捩れ振動をダンパにより速やかに減衰させることができる。
本発明によれば、パーキングロック機構の作動終了時に発生する捩れ振動を速やかに減衰し、車両の振動を抑制することができる。
以下、本発明の実施の形態について、図面を参照して説明する。
(第1の実施の形態)
図1は、本発明の第1の実施の形態に係る制御装置を搭載したハイブリッド車両を示す概略構成図である。
図1に示すように、本発明の車両を構成するハイブリッド車両1は、内燃機関としてのエンジン11と、エンジン11からの動力を駆動軸としてのドライブシャフト12を介して駆動輪13L、13Rに伝達する動力伝達装置14と、ハイブリッド車両1全体を制御するハイブリッドECU15と、を備えている。
エンジン11は、ガソリンまたは軽油等の炭化水素系の燃料により動力を出力する内燃機関であり、エンジン11の運転状態を検出する各種センサから信号を入力するエンジンECU16によって燃料噴射制御や点火制御、吸入空気量調節制御等の運転制御が行われるようになっている。
エンジンECU16は、CPU(Central Processing Unit)、RAM(Random Access Memory)、ROM(Read Only Memory)、入力インターフェース、および出力インターフェース等を備えたマイクロコンピュータによって構成されている。CPUは、RAMの一時記憶機能を利用しつつ予めROMに記憶されたプログラムに従って信号処理を行うことにより、エンジン11の出力制御などを実行するようになっている。
また、エンジンECU16は、ハイブリッドECU15と通信しており、ハイブリッドECU15から入力される制御信号によりエンジン11を運転制御するとともに必要に応じてエンジン11の運転状態に関するデータをハイブリッドECU15に出力するようになっている。
動力伝達装置14は、第1モータジェネレータMG1と、第2モータジェネレータMG2と、第2モータジェネレータMG2のロータシャフト36に接続される変速機17と、エンジン11および第1モータジェネレータMG1の間で動力分配を行う動力分配機構18と、を備えている。
動力分配機構18は、エンジン11のクランクシャフト19に軸中心を貫通された中空のロータシャフト20に結合されたサンギヤ21と、クランクシャフト19と同軸上を回転可能に支持されているとともに、リングギヤ軸27を介して変速機17に連結されるリングギヤ22と、サンギヤ21とリングギヤ22との間に配置され、サンギヤ21の外周を自転しながら公転する複数のピニオンギヤ23と、クランクシャフト19の端部にダンパ24を介して結合された入力軸26と、を備えている。また、動力分配機構18は、各ピニオンギヤ23の回転軸を支持するキャリア25を備えており、サンギヤ21、リングギヤ22およびキャリア25を回転要素として差動作用を行う遊星歯車機構を構成している。
第1モータジェネレータMG1は、発電機および電動機として機能するようになっている。第1モータジェネレータMG1が発電機として機能する場合には、動力分配機構18は、エンジン11からキャリア25に入力される動力を、サンギヤ21側と、リングギヤ22側と、にそのギヤ比に応じて分配するようになっている。また、第1モータジェネレータMG1が電動機として機能する場合には、動力分配機構18は、エンジン11からキャリア25に入力される動力と、第1モータジェネレータMG1からサンギヤ21に入力される動力と、を統合してリングギヤ22側に出力するようになっている。
また、第1モータジェネレータMG1は、回転磁界を形成するステータ28と、ステータ28の内部に配置され、複数個の永久磁石が埋め込まれているロータ29と、を備えている。ステータ28は、ステータコアおよびステータコアに巻回される三相コイルを有している。
ロータ29は、動力分配機構18のサンギヤ21と一体的に回転するロータシャフト20に結合されており、ステータ28のステータコアは、例えば、電磁鋼板の薄板を積層して形成され、本体ケース46の内周部に固定されている。
このように構成される第1モータジェネレータMG1は、ロータ29に埋め込まれた永久磁石による磁界と三相コイルによって形成される磁界との相互作用によりロータ29を回転駆動する電動機として動作するようになっている。また、第1モータジェネレータMG1は、永久磁石による磁界とロータ29の回転との相互作用により三相コイルの両端に起電力を生じさせる発電機として動作するようになっている。
ここで、本実施の形態に係る第1モータジェネレータMG1は、本発明に係る第1の回転電機を構成する。また、本実施の形態に係るロータシャフト20は、本発明に係る第1の回転軸を構成する。
第2モータジェネレータMG2は、回転磁界を形成するステータ32と、ステータ32の内部に配置され複数個の永久磁石が埋め込まれたロータ33と、を備えている。ステータ32は、ステータコアおよびステータコアに巻回される三相コイルを備えている。
ロータ33のロータシャフト36は、変速機17のサンギヤ37にスプライン嵌合されており、ステータ32のステータコアは、例えば、電磁鋼板の薄板を積層して形成され、本体ケース46の内周部に固定されている。また、ロータシャフト36は、ベアリングを介して本体ケース46に回転自在に支持されている。
第2モータジェネレータMG2は、永久磁石による磁界とロータ33の回転との相互作用によって三相コイルの両端に起電力を生じさせる発電機としても動作するようになっており、第2モータジェネレータMG2は、永久磁石による磁界と三相コイルによって形成される磁界との相互作用によりロータ33を回転駆動する電動機として動作するようになっている。
ここで、本実施の形態に係る第2モータジェネレータMG2は、本発明に係る第2の回転電機を構成する。また、本実施の形態に係るロータシャフト36は、本発明に係る第2の回転軸を構成する。
また、変速機17は、キャリア38が動力伝達装置14の本体ケース46に固定された構造を有しており、第2モータジェネレータMG2から入力されたトルクを増幅するようになっている。具体的には、変速機17は、ロータシャフト36に結合されたサンギヤ37と、動力分配機構18のリングギヤ22と一体的に回転するリングギヤ39と、リングギヤ39およびサンギヤ37に噛合し、サンギヤ37の回転をリングギヤ39に伝達するピニオンギヤ40と、ピニオンギヤ40を回転自在に支持する支持軸を有するキャリア38と、を備えている。
また、リングギヤ軸27は、ギヤ機構68を介してデファレンシャルギヤ48に接続されており、リングギヤ軸27に出力された動力は、ギヤ機構68を介してデファレンシャルギヤ48に伝達されるようになっている。デファレンシャルギヤ48は、ドライブシャフト12を介して駆動輪13L、13Rに接続されている。デファレンシャルギヤ48に伝達された動力は、ドライブシャフト12を介して、駆動輪13L、13Rに出力されるようになっている。
ここで、本実施の形態に係るドライブシャフト12は、本発明に係る駆動軸を構成する。
また、ギヤ機構68には、ファイナルギヤ47に取り付けられたパーキングギヤ74と、パーキングギヤ74と噛み合ってその回転駆動を停止した状態でロックするパーキングポール75とからなるパーキングロック機構73が取り付けられている。パーキングポール75は、ハイブリッドECU15によりシフトポジションセンサ63から入力されたシフトポジション信号に基づいて上下に作動され、パーキングギヤ74との噛合およびその解除によりパーキングロックおよびその解除を行う。ファイナルギヤ47は、機械的にリングギヤ軸27に接続されている。したがって、パーキングロック機構73は、間接的にリングギヤ軸27をロックするようになっている。
また、パーキングロック機構73は、図示しない位置センサが設けられ、パーキングポール75の位置が検出されるようになっている。ハイブリッドECU15は、位置センサにより検出されたパーキングポール75の位置に応じて、パーキングギヤ74とパーキングポール75とが噛み合っているか否かを判定するようになっている。また、上記位置センサは、従来からパーキングギヤ74に設けられている回転位置センサを代用してもよい。
ハイブリッド車両1は、さらに、ブレーキアクチュエータ69と、油圧回路70と、ブレーキ機構71と、を備えている。
ブレーキ機構71は、図示しないブレーキディスクに設けられており、ドライブシャフト12の駆動輪13L側の一方端に設けられている。また、ブレーキ機構71は、図示しないホイールシリンダを備えており、このホイールシリンダは、図示しないブレーキパッドを介して図示しないブレーキディスクを挟み込むように設けられている。
また、油圧回路70は、ブレーキ機構71の一方端に接続されており、油圧回路70内の油圧が上昇すると、ホイールシリンダにかかる油圧が上昇するようになっている。この油圧の上昇に応じて、ホイールシリンダがブレーキパッドを介してブレーキディスクを挟み込む力が増加し、ブレーキパッドとブレーキディスクとの間に生じる摩擦力が増加すると、駆動輪13L、13Rの回転が制限される。
したがって、ブレーキ機構71における油圧が上昇すると、ハイブリッド車両1には、上昇した油圧に応じたブレーキ力が発生する。なお、図示していないが、ブレーキ機構71は、駆動輪13R側や従動輪側にもそれぞれ設けられている。また、ブレーキ機構71は、ディスクブレーキではなく、駆動輪13L、13Rや従動輪に直接設けられたドラムブレーキであってもよい。
ブレーキアクチュエータ69は、図示しないマスタシリンダと油圧回路70の間に設けられており、電磁弁と電動ポンプとを備えている。このブレーキアクチュエータ69は、ハイブリッドECU15からブレーキペダル60の踏力に応じた制御信号を受けて、電磁弁と電動ポンプとを作動させ油圧回路70内の油圧を上昇あるいは下降させることにより、ブレーキ機構71に供給される油圧を制御し、駆動輪13L、13Rのブレーキ力を制御するようになっている。また、油圧回路70は、ブレーキアクチュエータ69とブレーキ機構71とを接続しており、内部にブレーキ液が充填される液体通路によって構成されている。
さらに、第1モータジェネレータMG1および第2モータジェネレータMG2は、インバータ50およびインバータ51を介してバッテリ52との間で電力のやりとりを行うようになっている。また、第1モータジェネレータMG1および第2モータジェネレータMG2は、電力ライン53を介して接続されており、一方のモータジェネレータで発電された電力を他方のモータジェネレータで消費することができるようになっている。
また、第1モータジェネレータMG1および第2モータジェネレータMG2は、何れもモータECU43により駆動制御されるようになっている。
モータECU43は、第1モータジェネレータMG1および第2モータジェネレータMG2を駆動制御するために必要な信号を取得するようになっている。具体的には、第1モータジェネレータMG1のロータ29の回転位置を検出する回転位置検出センサ55および第2モータジェネレータMG2のロータ33の回転位置を検出する回転位置検出センサ56から、ロータ29、33の回転位置を表す信号を取得するようになっている。
また、モータECU43は、図示しない電流センサから第1モータジェネレータMG1および第2モータジェネレータMG2に印加される相電流を表す信号を入力するようになっている。また、モータECU43は、インバータ50およびインバータ51にスイッチング制御信号を出力するようになっている。
モータECU43は、ハイブリッドECU15と通信するようになっており、ハイブリッドECU15から入力される制御信号に応じてインバータ50およびインバータ51を駆動制御することにより、第1モータジェネレータMG1および第2モータジェネレータMG2を駆動制御する。また、モータECU43は、必要に応じて第1モータジェネレータMG1および第2モータジェネレータMG2の運転状態に関するデータをハイブリッドECU15に出力するようになっている。
バッテリECU44は、バッテリ52を管理するのに必要な信号、例えば、バッテリ52の端子間に設置された図示しない電圧センサからの端子間電圧、バッテリ52の出力端子に接続された電力ライン53に取り付けられた図示しない電流センサからの充放電電流、バッテリ52に取り付けられた図示しない温度センサからの電池温度等を入力し、必要に応じてバッテリ52の状態に関するデータをハイブリッドECU15に出力するようになっている。また、バッテリECU44は、バッテリ52を管理するために電流センサにより検出された充放電電流の積算値に基づいて残容量(SOC(State of charge))を演算する。
ハイブリッドECU15は、CPU15aを中心とするマイクロプロセッサから構成されており、CPU15aの他に処理プログラムを記憶するROM15bと、データを一時的に記憶するRAM15cと、図示しない入出力ポートおよび通信ポートと、を備えている。
ハイブリッドECU15は、イグニッションスイッチ(IG)62からのイグニッション信号Ig、シフトレバー58の操作位置を検出するシフトポジションセンサ63からのシフトポジション信号SP、アクセルペダル59の踏み込み量を検出するアクセルペダルポジションセンサ64からのアクセル開度信号Acc、ブレーキペダル60の踏み込み量を検出するブレーキペダルポジションセンサ65からのブレーキペダルポジション信号BP、勾配センサ67からのハイブリッド車両1の傾きを求めるための検出信号、図示しないパーキングブレーキセンサからのパーキングブレーキ信号等を、それぞれ入力ポートを介して入力するようになっている。
シフトレバー58は、上記のようにパーキングロック機構73を作動させるためのパーキングポジション(Pポジション)と、ハイブリッド車両1を前進させるためのDポジションと、走行中にエンジンブレーキによる制動力を得るためのBポジションと、ハイブリッド車両1を後進させるためのRポジションと、エンジン11などの動力源から出力された動力が駆動輪13L、13Rに伝達されることを遮断するためのNポジションとを有している。
ここで、本実施の形態に係るPポジションは、本発明に係る第1の選択位置を構成し、本実施の形態に係るPポジション以外のポジションは、本発明に係る第2の選択位置を構成する。
なお、ハイブリッドECU15は、前述したように、エンジンECU16やモータECU43、バッテリECU44と通信ポートを介して接続されており、エンジンECU16やモータECU43、バッテリECU44と各種制御信号やデータのやりとりを行うようになっている。
以下、本発明の実施の形態に係る車両の制御装置を構成するハイブリッドECUの特徴的な構成について、図1を参照して説明する。
ハイブリッド車両1の制御装置を構成するハイブリッドECU15は、シフトレバー58がPポジションからPポジション以外の何れかのポジションに移行されたときに、第1モータジェネレータMG1に制振トルクとしてのフィードバックトルクを発生させるようになっている。
具体的には、ハイブリッドECU15は、イグニッションスイッチ62からイグニッション信号Igを取得し、かつ、シフトポジションセンサ63からシフトレバー58がPポジションに位置していることを表す信号を取得したならば、回転位置検出センサ56から第2モータジェネレータMG2のロータ33の初期の回転位置を表す信号θMG2Sを取得し、RAM15cに記憶する。また、ハイブリッドECU15は、シフトレバー58がPポジションからDポジション、Bポジション、RポジションおよびNポジションの何れかに移行されたと判断すると、回転位置検出センサ56から第2モータジェネレータMG2のロータ33の回転位置を表す信号θMG2を取得する。
また、ハイブリッドECU15は、第1モータジェネレータMG1のフィードバックトルクTMG1を算出する。フィードバックトルクTMG1は、以下の式により算出する。
MG1=−K(θMG2−θMG2S) (1)
ここで、Kはドライブシャフト12や動力分配機構18を構成するギヤの剛性、ギヤ比などにより決まる値であり、予め実験的な測定により定められている。
また、ハイブリッドECU15は、上記の式(1)により算出したフィードバックトルクTMG1を第1モータジェネレータMG1に発生させる。ハイブリッドECU15は、フィードバックトルクTMG1と第1モータジェネレータMG1に供給する電力とを対応付けたマップを予めROM15bに記憶している。
また、ハイブリッドECU15は、回転位置を表す信号θMG2と、RAM15cに記憶されている初期の回転位置θMG2Sとの差から、ロータ33およびロータシャフト36に発生した振動の大きさを算出するようになっている。
したがって、ハイブリッドECU15は、ロータ33およびロータシャフト36の振動の大きさを検知する振動レベル検知手段を構成する。
また、ハイブリッドECU15は、振動収束判定を行うようになっている。具体的には、ハイブリッドECU15は、回転位置検出センサ56から取得した第2モータジェネレータMG2のロータ33の回転位置を表す信号θMG2および検出時間に基づいてロータ33およびロータシャフト36の回転数θMG2(rpm)を算出し、以下の条件を満たしているならば、振動が収束したものと判定する。
|θMG2(rpm)|≦θ0(rpm) (2)
ここで、θ0(rpm)は、ハイブリッド車両1の乗員にとって不快に感じない振動の大きさに基づいて定まる値であり、予め実験的な測定などにより求められ、ROM15bに記憶されている。
図2は、本発明の第1の実施の形態に係る動力分配機構の各回転要素の相対回転速度の関係を示す共線図であり、(a)は、振動収束制御を実行した場合における各回転要素の相対回転速度を表し、(b)は、振動収束制御を実行しなかった場合における各回転要素の相対回転速度を表している。
図2(a)に示すように、本実施の形態に係るハイブリッドECU15が、振動収束制御を実行した場合には、第1モータジェネレータMG1のロータシャフト20(図1参照)がフィードバックトルクにより固定されるため、ドライブシャフト12(図1参照)から解放された捩れ振動が動力分配機構18(図1参照)に伝達されると、動力分配機構18は、サンギヤ21が固定された状態で、キャリア25およびリングギヤ22が回転されるよう振動する(L1)。このとき、キャリア25は、ダンパ24(図1参照)に接続されているため、動力分配機構18に伝達された捩れ振動がダンパ24(図1参照)により吸収され、結果として、捩れ振動が早く収束する。
これに対し、図2(b)に示すように、振動収束制御を実行しない従来のハイブリッド車両の場合には、ドライブシャフト12(図1参照)から解放された捩れ振動が動力分配機構18(図1参照)に伝達されると、慣性の大きいエンジン11と接続されたキャリア25を支点として、サンギヤ21およびリングギヤ22が回転されるよう振動する(L2)。結果として、捩れ振動の収束に時間がかかる。
図3は、本発明の第1の実施の形態に係る車両の制御装置の制御処理を説明するためのフローチャートである。
なお、以下の処理は、ハイブリッドECU15を構成するCPU15aによって所定の時間間隔で実行されるとともに、CPU15aによって処理可能なプログラムを実現する。
まず、ステップS1において、ハイブリッドECU15は、シフトP抜き操作が実行されたか否かを判断する。具体的には、ハイブリッドECU15は、シフトポジションセンサ63から入力した信号がシフトレバー58のPポジション以外のポジションを表しており、かつ、シフトポジションセンサ63から前回取得した信号がPポジションを表していたなら、シフトP抜き操作が実行され、シフトレバー58がPポジションからPポジション以外のポジションにシフトしたと判断する。
ハイブリッドECU15は、シフトP抜き操作が実行されたと判断した場合には(ステップS1でYes)、ステップS2に移行する。一方、シフトP抜き操作が実行されていないと判断した場合には(ステップS1でNo)、Returnに進む。
ステップS2において、ハイブリッドECU15は、第2モータジェネレータMG2の回転軸の回転状態を取得する。
具体的には、ハイブリッドECU15は、上記の方法で、RAM15cに記憶されているロータ33の初期の回転位置θMG2Sと、回転位置検出センサ56により検出された第2モータジェネレータMG2のロータ33の回転位置θMG2を表す信号と、を取得し、初期の回転位置θMG2Sと回転位置θMG2との差から、ロータ33およびロータシャフト36の振動の大きさを表す回転角の大きさを算出する。
次に、ハイブリッドECU15は、ステップS3において、第1モータジェネレータMG1に発生させるフィードバックトルクTMG1を算出する。
具体的には、ハイブリッドECU15は、ステップS2で算出した初期の回転位置θMG2Sと回転位置θMG2との差および上記の式(1)を用いて、フィードバックトルクTMG1を算出する。
次に、ハイブリッドECU15は、ステップS3において算出したフィードバックトルクTMG1をロータ29に付与する(ステップS4)。
具体的には、ハイブリッドECU15は、ステップS3においてフィードバックトルクTMG1が算出されると、予めROM15bに記憶されているマップに基づいて、第1モータジェネレータMG1に供給する電力を算出し、モータECU43を介してモータジェネレータMG1に電力を供給する。
次に、ハイブリッドECU15は、振動収束判定を行う(ステップS5)。
具体的には、ハイブリッドECU15は、回転位置検出センサ56から取得した第2モータジェネレータMG2のロータ33の回転位置を表す信号θMG2に基づいて回転数θMG2(rpm)を算出し、上記の式(2)を満たしているならば、振動が収束したものと判定する。
ハイブリッドECU15は、θMG2(rpm)が上記の式(2)を満たしており、振動が収束したと判定したならば(ステップS5でYes)、Returnに進む。一方、ハイブリッドECU15は、θMG2(rpm)が上記の式(2)を満たしておらず、振動がまだ収束していないと判定したならば(ステップS5でNo)、ステップS2に移行する。
図4は、本発明の第1の実施の形態に係る車両の制御装置により振動収束制御を実行した場合における振動の変化を示す特性図である。
図4(a)は、入力軸26(図1参照)の振動特性77、ロータシャフト20(図1参照)の振動特性78、ロータシャフト36(図1参照)の振動特性79を示している。また、図4(b)は、第1モータジェネレータMG1(図1参照)により生成されたフィードバックトルクTMG1の特性80を示している。
図4(b)に示すように第1モータジェネレータMG1(図1参照)がフィードバックトルクTMG1を生成した場合には、図4(a)に示すように、ロータシャフト20(図1参照)が制振される一方、ダンパ24(図1参照)と接続された入力軸26(図1参照)が振動する。この振動は、ダンパ24(図1参照)によって吸収されることとなり、結果として極めて短時間に捩れ振動が収束する。なお、捩れ振動は、数十ヘルツないし100ヘルツ程度である。
図5は、車両の制御装置により振動収束制御を実行しなかった場合における振動の変化を示す特性図である。
図5(b)に示すように、第1モータジェネレータMG1(図1参照)がフィードバックトルクTMG1を生成しない場合には、図5(a)の振動特性78、79にそれぞれ示すように、ドライブシャフト12(図1参照)によって発生した捩れ振動により、ロータシャフト20(図1参照)およびロータシャフト36(図1参照)が振動する。これらの振動は、ダンパ24(図1参照)によって吸収されないため、結果として捩れ振動が長時間継続することとなる。
なお、上述した実施の形態においては、ハイブリッドECU15が、シフトレバー58がPポジションからシフトしたと判定した場合には、必ず第1モータジェネレータMG1に発生させるフィードバックトルクを算出する場合について説明したが、これに限定されず、以下の第1ないし第4の例のように、所定の条件下のみにおいて、第1モータジェネレータMG1に発生させるフィードバックトルクを算出するようにしてもよい。
まず、第1の例として、ハイブリッドECU15は、勾配センサ67から入力した信号に基づいてハイブリッド車両1が停車している路面の勾配を算出し、算出した結果、勾配が所定値以上の場合にのみ第1モータジェネレータMG1に発生させるフィードバックトルクを算出するようにする。
また、第2の例として、ハイブリッドECU15は、回転位置を表す信号θMG2と、RAM15cに記憶されている初期の回転位置θMG2Sとの差から算出したロータ33およびロータシャフト36の振動の大きさを算出し、算出した結果、振動の大きさが所定値以上である場合にのみ第1モータジェネレータMG1に発生させるフィードバックトルクを算出するようにしてもよい。この所定値は、ハイブリッド車両1の乗員にとって不快に感じない振動の大きさに基づいて定まる値であり、予め実験的な測定などにより求められ、ROM15bに記憶されている。
また、第3の例として、ハイブリッドECU15は、回転位置検出センサ56から取得した第2モータジェネレータMG2のロータ33の回転位置を表す信号θMG2に基づいて、ロータ33の回転速度を算出し、算出した結果、回転速度が所定値以上の場合にのみ第1モータジェネレータMG1に発生させるフィードバックトルクを算出するようにしてもよい。この場合、ハイブリッドECU15は、本発明に係る回転速度検出手段を構成する。
また、第4の例として、ハイブリッドECU15は、回転位置検出センサ56から取得した第2モータジェネレータMG2のロータ33の回転位置を表す信号θMG2に基づいて、ロータ33の回転加速度を算出し、算出した結果、回転加速度が所定値以上の場合にのみ第1モータジェネレータMG1に発生させるフィードバックトルクを算出するようにしてもよい。この場合、ハイブリッドECU15は、本発明に係る回転加速度検出手段を構成する。
以上のように本発明の第1の実施の形態に係る車両の制御装置においては、ドライブシャフト12の回転制限が解除されたときに、ロータシャフト20の回転が抑制されているので、ドライブシャフト12から発生した捩れ振動が、第1モータジェネレータMG1のロータシャフト20に伝わらず、ダンパ24に伝わることとなる。したがって、捩れ振動をダンパ24により吸収させることができるので、捩れ振動を速やかに減衰させ、ハイブリッド車両1の振動を抑制することが可能となる。
また、第1モータジェネレータMG1にフィードバックトルクを発生させることができるので、ロータシャフト20の回転を抑制するための新たな部材をハイブリッド車両1に搭載することなく、捩れ振動を速やかに減衰させることができる。
また、適切なフィードバックトルクを第1モータジェネレータMG1のロータシャフト20に付与させることができるので、フィードバックトルクを発生するための電力を第1モータジェネレータMG1に必要以上に供給することを防止でき、無駄なエネルギーが消費されることを防止することができる。
また、ハイブリッド車両1の停車時にドライブシャフト12に捩れが発生する勾配路面から再びハイブリッド車両1を発進させる際に、第1モータジェネレータMG1のロータシャフト20を確実に制振することができるので、ドライブシャフト12の回転制限を解除した際にドライブシャフト12から動力分配機構18に伝わった捩れ振動をダンパ24に伝わらせ速やかに減衰させることができる。
また、ドライブシャフト12の回転制限を解除した際にドライブシャフト12から動力分配機構18に伝わった捩れ振動が大きい場合には、ロータシャフト20の回転を確実に抑制させることにより、ドライブシャフト12に発生した捩れ振動をダンパ24により速やかに減衰させることができる。
なお、上述した実施の形態においては、第1モータジェネレータMG1のロータシャフト20の振動を収束させるために第1モータジェネレータMG1に電力を供給してトルクを発生する場合について説明しているが、これに限定されず、次に説明する第2の実施の形態のように、シフトレバー58がPポジションから他のポジションにシフトされた場合に、ロータシャフト20を摩擦係合要素により固定するようにしてもよい。
(第2の実施の形態)
本発明の第2の実施の形態に係る車両の制御装置について、図6および図7を参照して説明する。
なお、第2の実施の形態に係る車両の制御装置の構成は、上述の第1の実施の形態に係る車両の制御装置の構成とほぼ同様であり、各構成要素については、図1に示した第1の実施の形態と同様の符号を用いて説明し、特に相違点についてのみ詳述する。
図6は、本発明の第2の実施の形態に係る制御装置を搭載したハイブリッド車両を示す概略構成図である。
車両85は、ロータ29およびロータシャフト20を選択的に固定するためのクラッチ87を備えている。クラッチ87は、油圧アクチュエータによって係合制御される多板式の油圧式摩擦係合装置により構成されている。なお、本実施の形態に係るクラッチ87は、本発明に係る摩擦係合要素を構成する。
ハイブリッドECU15は、シフトレバー58がPポジションからDポジション、Bポジション、RポジションおよびNポジションの何れかに移行されたと判断すると、図示しない油圧制御回路を制御して、クラッチ87を係合状態にし、ロータ29およびロータシャフト20を固定するようになっている。
なお、ハイブリッドECU15は、上記の第1の実施の形態と同様に、勾配が所定値以上の場合、ロータ33の振動の大きさが所定値以上である場合、ロータ33の回転速度が所定値以上の場合、あるいはロータ33の回転加速度が所定値以上の場合にのみロータシャフト20をクラッチ87により固定するようにしてもよい。
図7は、本発明の第2の実施の形態に係る車両の制御装置の制御処理を説明するためのフローチャートである。
なお、以下の処理は、ハイブリッドECU15を構成するCPU15aによって所定の時間間隔で実行されるとともに、CPU15aによって処理可能なプログラムを実現する。
まず、ステップS11において、ハイブリッドECU15は、シフトP抜き操作が実行されたか否かを判断する。具体的には、ハイブリッドECU15は、シフトポジションセンサ63から入力した信号がシフトレバー58のPポジション以外のポジションを表しており、かつ、シフトポジションセンサ63から前回取得した信号がPポジションを表していたなら、シフトP抜き操作が実行され、シフトレバー58がPポジションからPポジション以外のポジションにシフトしたと判断する。
ハイブリッドECU15は、シフトP抜き操作が実行されたと判断した場合には(ステップS11でYes)、ステップS12に移行する。一方、シフトP抜き操作が実行されていないと判断した場合には(ステップS11でNo)、Returnに進む。
ステップS12において、ハイブリッドECU15は、第1モータジェネレータMG1の回転軸を固定する。具体的には、ハイブリッドECU15は、図示しない油圧制御回路を介してクラッチ87に係合油圧を供給することにより、クラッチ87を係合状態に移行させ、ロータ29およびロータシャフト20を固定する。
次に、ハイブリッドECU15は、振動収束判定を行う(ステップS13)。
具体的には、ハイブリッドECU15は、回転位置検出センサ56から取得した第2モータジェネレータMG2のロータ33の回転位置を表す信号θMG2に基づいてロータ33の回転数θMG2(rpm)を算出し、上記の式(2)を満たしているならば、振動が収束したものと判定する。
ハイブリッドECU15は、θMG2(rpm)が上記の式(2)を満たしており、振動が収束したと判定したならば(ステップS13でYes)、図示しない油圧回路を介してクラッチ87を解放状態に移行させ(ステップS14)、Returnに進む。一方、ハイブリッドECU15は、θMG2(rpm)が上記の式(2)を満たしておらず、振動がまだ収束していないと判定したならば(ステップS13でNo)、ステップS12に移行する。
以上のように本発明の第2の実施の形態に係る車両の制御装置においては、クラッチ87により確実にロータシャフト20の回転を抑制させることができるので、ドライブシャフト12の回転制限を解除した際にドライブシャフト12から動力分配機構18に伝わった捩れ振動を、ダンパ24に伝わらせ速やかに減衰させることができる。
なお、以上の説明においては、上記の各処理が、ハイブリッドECU15を構成するCPU15aによって所定の時間間隔で実行される場合について説明したが、これに限定されず、モータECU43を構成する図示しないCPUによって実行されてもよい。例えば、モータECU43により上記の各処理が実行される場合には、シフトポジションセンサ63からの信号はハイブリッドECU15を介して取得することとなる。
以上のように、本発明に係る車両の制御装置は、パーキングロック機構の作動終了時に発生する捩れ振動を速やかに減衰することができるという効果を奏するものであり、車両の乗員に振動の不快感が与えられることを防止できる車両の制御装置に有用である。
本発明の第1の実施の形態に係る制御装置を搭載したハイブリッド車両を示す概略構成図である。 本発明の第1の実施の形態に係る動力分配機構の各回転要素の相対回転速度の関係を示す共線図であり、(a)は、振動収束制御を実行した場合における各回転要素の相対回転速度を表し、(b)は、振動収束制御を実行しなかった場合における各回転要素の相対回転速度を表している。 本発明の第1の実施の形態に係る車両の制御装置の制御処理を説明するためのフローチャートである。 本発明の第1の実施の形態に係る車両の制御装置により振動収束制御を実行した場合における振動の変化を示す特性図である。 車両の制御装置により振動収束制御を実行しなかった場合における振動の変化を示す特性図である。 本発明の第2の実施の形態に係る制御装置を搭載したハイブリッド車両を示す概略構成図である。 本発明の第2の実施の形態に係る車両の制御装置の制御処理を説明するためのフローチャートである。
符号の説明
1 ハイブリッド車両(車両)
11 エンジン(内燃機関)
12 ドライブシャフト(駆動軸)
13L、13R 駆動輪
14 動力伝達装置
15 ハイブリッドECU(制御装置、回転抑制手段、振動レベル検知手段、回転速度検出手段、回転加速度検出手段、制御手段)
16 エンジンECU
17 変速機
18 動力分配機構
19 クランクシャフト
20 ロータシャフト(第1の回転軸)
24 ダンパ(ダンパ装置)
26 入力軸
29 ロータ
33 ロータ
36 ロータシャフト(第2の回転軸)
43 モータECU
55 回転位置検出センサ
56 回転位置検出センサ
58 シフトレバー
62 イグニッションスイッチ(IG)
63 シフトポジションセンサ
67 勾配センサ(勾配検知手段)
68 ギヤ機構
71 ブレーキ機構
73 パーキングロック機構
74 パーキングギヤ
75 パーキングポール
85 車両
87 クラッチ(摩擦係合要素)
MG1 第1モータジェネレータ(第1の回転電機)
MG2 第2モータジェネレータ(第2の回転電機)

Claims (7)

  1. 車両の動力源としての内燃機関および前記内燃機関の動力を少なくとも補助するための第1の回転電機と、
    少なくとも前記内燃機関および前記第1の回転電機から出力された動力を合成する動力分配機構と、
    動力を増幅するための変速機を介して前記動力分配機構に接続される第2の回転電機と、
    前記動力分配機構および前記変速機から入力した動力を駆動軸を介して駆動輪に伝達するギヤ機構と、を備え、
    前記内燃機関と前記動力分配機構とはダンパ装置を介して接続され、前記第1の回転電機と前記動力分配機構とは前記第1の回転電機の第1の回転軸によって接続され、
    シフトレバーが第1の選択位置に移行されたときに前記駆動軸の回転を制限し、第2の選択位置に移行されたときに前記駆動軸の回転の制限を解除するパーキングロック機構を有する車両の制御装置であって、
    前記第1の回転軸の回転を抑制させる回転抑制手段と、
    前記シフトレバーが前記第1の選択位置から前記第2の選択位置に移行されたときに、前記回転抑制手段に前記第1の回転軸の回転を抑制させる制御手段とを備えたことを特徴とする車両の制御装置。
  2. 前記回転抑制手段が、前記第1の回転電機に制振トルクを発生させることにより前記第1の回転軸の回転を抑制させることを特徴とする請求項1に記載の車両の制御装置。
  3. 前記第2の回転電機の第2の回転軸の振動の大きさを検知する振動レベル検知手段を備え、
    前記回転抑制手段が、前記振動レベル検知手段により検知された振動の大きさに応じた制振トルクを前記第1の回転軸に付与することを特徴とする請求項2に記載の車両の制御装置。
  4. 前記第1の回転軸と摩擦係合する摩擦係合要素を備え、
    前記回転抑制手段が、前記摩擦係合要素を係合状態にすることにより前記第1の回転軸の回転を抑制させることを特徴とする請求項1に記載の車両の制御装置。
  5. 路面の勾配を検知する勾配検知手段を備え、
    前記制御手段が、前記勾配検知手段により検知された路面の勾配が所定値以上であり、かつ、前記シフトレバーが前記第1の選択位置から前記第2の選択位置に移行されたことを条件に、前記回転抑制手段に前記第1の回転軸の回転を抑制させることを特徴とする請求項1ないし請求項4のいずれか1の請求項に記載の車両の制御装置。
  6. 前記第2の回転軸の回転速度を検出する回転速度検出手段を備え、
    前記制御手段が、前記回転速度が所定値以上であり、かつ、前記シフトレバーが前記第1の選択位置から前記第2の選択位置に移行されたことを条件に、前記回転抑制手段に前記第1の回転軸の回転を抑制させることを特徴とする請求項1ないし請求項5のいずれか1の請求項に記載の車両の制御装置。
  7. 前記第2の回転軸の回転加速度を検出する回転加速度検出手段を備え、
    前記制御手段が、前記回転加速度が所定値以上であり、かつ、前記シフトレバーが前記第1の選択位置から前記第2の選択位置に移行されたことを条件に、前記回転抑制手段に前記第1の回転軸の回転を抑制させることを特徴とする請求項1ないし請求項6のいずれか1の請求項に記載の車両の制御装置。
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