JP3994969B2 - ハイブリッド車の制御装置 - Google Patents

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Description

この発明は、複数の動力源を有するハイブリッド車の制御装置に関し、特に油圧を供給するオイルポンプを制御する制御装置に関するものである。
いわゆる機械分配式の駆動装置を搭載したハイブリッド車の一例が、特許文献1に記載されている。その構成を簡単に説明すると、分配機構を構成しているシングルピニオン型遊星歯車機構のキャリヤにエンジンのトルクが入力され、またサンギヤに第1のモータ・ジェネレータが連結され、さらにリングギヤにカウンタドライブギヤなどの出力部材が連結されている。その出力部材もしくはリングギヤに、変速機を介して第2のモータ・ジェネレータが連結されている。その変速機は、全体が一体となって回転する直結段と、出力回転数が入力回転数より低下する低速段とに切り換えられるように構成され、それらの変速段を油圧によって動作する係合機構を適宜に動作させることによって設定するようになっている。
この種のハイブリッド車では、エンジンおよび第1のモータ・ジェネレータの動力によって走行することができるだけでなく、第2のモータ・ジェネレータから出力されたトルクをアシストトルクとして走行し、あるいは第2のモータ・ジェネレータの出力トルクのみによっても走行することができる。
特開2002−225578号公報
上記のハイブリッド車では、エンジンが停止している状態での油圧を確保するために、エンジンによって駆動される油圧ポンプに加え、エンジンが停止している状態でも油圧を発生することのできる電動油圧ポンプを更に設けることが考えられる。これによれば、第2のモータ・ジェネレータの動力で発進することができ、その場合、変速機は、発進のためのトルクを十分に伝達できるトルク容量を持つ必要がある。第2のモータ・ジェネレータで発進する場合、エンジンは停止しているので、変速機で必要とする油圧は、電動油圧ポンプによって発生させる必要があるが、発進前の停車状態で電動油圧ポンプの回転数を高くして高い油圧を発生させておくとすれば、トルクを伝達していない状態のクラッチやブレーキなどの摩擦係合装置に不必要に高い油圧を供給することになるので、電動油圧ポンプを過剰に駆動することに伴う電力(エネルギー)損失が増大する可能性がある。
これとは反対に、第2のモータ・ジェネレータで発進する前の停車状態では、電動油圧ポンプの回転数を低くして、電力の消費を抑制することが考えられる。しかしながら、第2のモータ・ジェネレータを起動する制御応答性に対して、電動油圧ポンプにより油圧を発生させる油圧応答性が劣るから、第2のモータ・ジェネレータを使用して発進する場合、電動油圧ポンプの油圧の立ち上がりを待って発進することになるので、発進応答性が損なわれる可能性がある。
この発明は上記の技術的課題に着目してなされたものであり、電動オイルポンプによる油圧によって変速機を動作させる際の応答性と消費電力の削減とを両立させることのできるハイブリッド車の制御装置を提供することを目的とするものである。
この発明は上記の目的を達成するために、待機状態の変速機に必要十分な油圧を発生するように電動オイルポンプを駆動させるように構成したことを特徴とするものである。より具体的には、内燃機関が出力した動力を伝達される出力軸に、モータ・ジェネレータが、油圧に応じてトルク容量が変化する変速機を介して連結されるとともに、前記変速機に供給する油圧を発生させる電動オイルポンプを備えたハイブリッド車の制御装置であって、予め定めた条件の成立時に、前記モータ・ジェネレータから予め設定したトルクを出力させつつ前記電動オイルポンプの動作状態を変化させる動作状態変化手段と、前記電動オイルポンプの動作状態の変化に伴う前記変速機の挙動変化を検出する挙動変化検出手段と、前記挙動の変化が検出された際の前記電動オイルポンプの動作状態とモータ・ジェネレータの出力トルクとの関係を学習する学習手段と、前記学習手段で学習された電動オイルポンプの動作状態とモータ・ジェネレータの出力トルクとの関係を電動オイルポンプの運転制御に反映させる反映手段とを備えていることを特徴とする制御装置である。
また、請求項2の発明は、請求項1の発明における前記予め定めた条件は、前記ハイブリッド車が駆動トルクを生じることなく停止している状態であり、かつ前記動作状態変化手段は前記電動オイルポンプの回転数を低下させる手段を含み、さらに前記挙動変化検出手段は前記変速機におけるトルク伝達部材の滑りを検出する手段を含むことを特徴とする制御装置である。
請求項1の発明によれば、所定の条件が成立した場合に、モータ・ジェネレータによって所定のトルクを出力させつつ、電動オイルポンプの動作状態が変化させられ、その電動オイルポンプの動作の変化に伴う変速機の挙動の変化が検出され、その結果、電動オイルポンプの動作状態とモータ・ジェネレータの出力トルクと相互の関係が学習される。そして、その学習の結果が、電動オイルポンプの運転制御に反映される。そのため、モータ・ジェネレータから変速機に入力されるトルクに対して、変速機のトルク容量を設定する電動オイルポンプの発生油圧が最適化され、不必要に油圧を高くすることによる動力損失や油圧の不足による変速機の応答性の低下などを回避もしくは防止することができる。
また、請求項2の発明では、駆動トルクを生じることなくハイブリッド車が停止している状態で、電動オイルポンプの回転数が低下させられ、その際の変速機におけるトルク伝達部材の滑りが検出され、その滑りの検出された時点のモータ・ジェネレータの出力トルクと電動オイルポンプの発生油圧との関係が学習される。その結果、請求項1の発明と同様に、モータ・ジェネレータから変速機に入力されるトルクに対して、変速機のトルク容量を設定する電動オイルポンプの発生油圧が最適化され、不必要に油圧を高くすることによる動力損失や油圧の不足による変速機の応答性の低下などを回避もしくは防止することができる。
つぎにこの発明を具体例に基づいて説明する。先ず、この発明で対象とするハイブリッド駆動装置について説明すると、この発明で対象とするハイブリッド駆動装置は、一例として車両に搭載されるものであって、図3に示すように、主動力源(すなわち第1の動力源)1のトルクが出力部材2に伝達され、その出力部材2からデファレンシャル3を介して駆動輪4にトルクが伝達される。一方、走行のための駆動力を出力する力行制御あるいはエネルギーを回収する回生制御の可能なアシスト動力源(すなわち第2の動力源)5が設けられており、このアシスト動力源5が変速機6を介して出力部材2に連結されている。したがってアシスト動力源5と出力部材2との間で伝達するトルクを変速機6で設定する変速比に応じて増減するようになっている。
上記の変速機6は、設定する変速比が“1”以上となるように構成することができ、このように構成することにより、アシスト動力源5でトルクを出力する力行時に、アシスト動力源5で出力したトルクを増大させて出力部材2に伝達できるので、アシスト動力源5を低容量もしくは小型のものとすることができる。しかしながら、アシスト動力源5の運転効率を良好な状態に維持することが好ましいので、例えば車速に応じて出力部材2の回転数が増大した場合には、変速比を低下させてアシスト動力源5の回転数を低下させる。また、出力部材2の回転数が低下した場合には、変速比を増大させることがある。
上記のハイブリッド駆動装置を更に具体的に説明すると、主動力源1は図4に示すように、内燃機関(以下、エンジンと記す)10と、モータ・ジェネレータ(以下、仮に第1モータ・ジェネレータもしくはMG1と記す)11と、これらエンジン10と第1モータ・ジェネレータ11との間でトルクを合成もしくは分配する遊星歯車機構12とを主体として構成されている。そのエンジン10は、ガソリンエンジンやディーゼルエンジンなどの燃料を燃焼させて動力を出力する公知の動力装置であって、スロットル開度(吸気量)や燃料供給量、点火時期などの運転状態を電気的に制御できるように構成されている。その制御は、例えば、マイクロコンピュータを主体とする電子制御装置(E−ECU)13によっておこなうように構成されている。
また、第1モータ・ジェネレータ11は、一例として永久磁石式同期電動機であって、電動機としての機能と発電機としての機能とを生じるように構成され、インバータ14を介してバッテリーなどの蓄電装置15に接続されている。そして、そのインバータ14を制御することにより、第1モータ・ジェネレータ11の出力トルクあるいは回生トルクを適宜に設定するようになっている。その制御をおこなうために、マイクロコンピュータを主体とする電子制御装置(MG1−ECU)16が設けられている。なお、第1モータ・ジェネレータ11のステータ(図示せず)は固定されており、回転しないようになっている。
さらに、遊星歯車機構12は、外歯歯車であるサンギヤ17と、そのサンギヤ17に対して同心円上に配置された内歯歯車であるリングギヤ18と、これらサンギヤ17とリングギヤ18とに噛合しているピニオンギヤを自転かつ公転自在に保持しているキャリヤ19とを三つの回転要素として差動作用を生じる公知の歯車機構である。前記エンジン10の出力軸がダンパー20を介して第1の回転要素であるキャリヤ19に連結されている。言い換えれば、キャリヤ19が入力要素となっている。
これに対して第2の回転要素であるサンギヤ17に第1モータ・ジェネレータ11のロータ(図示せず)が連結されている。したがってサンギヤ17がいわゆる反力要素となっており、また第3の回転要素であるリングギヤ18が出力要素となっている。そして、そのリングギヤ18が出力部材(すなわち出力軸)2に連結されている。
一方、変速機6は、図4に示す例では、一組のラビニョ型遊星歯車機構によって構成されている。すなわちそれぞれ外歯歯車である第1サンギヤ(S1)21と第2サンギヤ(S2)22とが設けられており、その第1サンギヤ21に第1のピニオン23が噛合するとともに、その第1のピニオン23が第2のピニオン24に噛合し、その第2のピニオン24が前記各サンギヤ21,22と同心円上に配置されたリングギヤ(R)25に噛合している。なお、各ピニオン23,24は、キャリヤ(C)26によって自転かつ公転自在に保持されている。また、第2サンギヤ22が第2のピニオン24に噛合している。したがって第1サンギヤ21とリングギヤ25とは、各ピニオン23,24と共にダブルピニオン型遊星歯車機構に相当する機構を構成し、また第2サンギヤ22とリングギヤ25とは、第2のピニオン24と共にシングルピニオン型遊星歯車機構に相当する機構を構成している。
そして、第1サンギヤ21を選択的に固定する第1ブレーキB1と、リングギヤ25を選択的に固定する第2ブレーキB2とが設けられている。これらのブレーキB1,B2は摩擦力によって係合力を生じるいわゆる摩擦係合装置であり、多板形式の係合装置あるいはバンド形式の係合装置を採用することができる。そして、これらのブレーキB1,B2は、油圧による係合力に応じてそのトルク容量が連続的に変化するように構成されている。さらに、第2サンギヤ22に前述したアシスト動力源5が連結され、またキャリヤ26が前記出力軸2に連結されている。さらに、出力軸2を固定して車両をパーキング状態に維持するためのパーキングギヤ37が出力軸2に取り付けられており、図示しないシフト装置によってパーキングポジションを選択した場合にそのパーキングギヤ37に噛合してその回転を止めるパーキングロックポール38が設けられている。
したがって、上記の変速機6は、第2サンギヤ22がいわゆる入力要素であり、またキャリヤ26が出力要素となっており、第1ブレーキB1を係合させることにより変速比が“1”より大きい高速段が設定され、第1ブレーキB1に替えて第2ブレーキB2を係合させることにより、高速段より変速比の大きい低速段が設定されるように構成されている。この各変速段の間での変速は、車速や要求駆動力(もしくはアクセル開度)などの走行状態に基づいて実行される。より具体的には、変速段領域を予めマップ(変速線図)として定めておき、検出された運転状態に応じていずれかの変速段を設定するように制御される。その制御をおこなうためのマイクロコンピュータを主体とした電子制御装置(T−ECU)27が設けられている。
なお、図4に示す例では、アシスト動力源5として、トルクを出力する力行およびエネルギーを回収する回生の可能なモータ・ジェネレータ(以下仮に、第2モータ・ジェネレータもしくはMG2と記す)が採用されている。この第2モータ・ジェネレータ5は、一例として永久磁石式同期電動機であって、そのロータ(図示せず)は第2サンギヤ22に接続されている。さらにこの第2モータ・ジェネレータ5は、インバータ28を介してバッテリー29に接続されている。そして、マイクロコンピュータを主体とする電子制御装置(MG2−ECU)30によってそのインバータ28を制御することにより、力行および回生ならびにそれぞれの場合におけるトルクを制御するように構成されている。なお、そのバッテリー29および電子制御装置30は、前述した第1モータ・ジェネレータ11についてのインバータ14およびバッテリー(蓄電装置)15と統合することもできる。なお、第2モータ・ジェネレータ5のステータ(図示せず)は固定されており、回転しないようになっている。
上述したトルク合成分配機構としてのシングルピニオン型遊星歯車機構12についての共線図を示せば、図6の(A)のとおりであり、キャリヤ(C)19に入力されるエンジン10の出力するトルクに対して、第1モータ・ジェネレータ11による反力トルクをサンギヤ(S)17に入力すると、これらのトルクを加減算した大きさのトルクが、出力要素となっているリングギヤ(R)18に現れる。その場合、第1モータ・ジェネレータ11のロータがそのトルクによって回転し、第1モータ・ジェネレータ11は発電機として機能する。また、リングギヤ18の回転数(出力回転数)を一定とした場合、第1モータ・ジェネレータ11の回転数を大小に変化させることにより、エンジン10の回転数を連続的に(無段階に)変化させることができる。すなわち、エンジン10の回転数を例えば燃費が最もよい回転数に設定する制御を、第1モータ・ジェネレータ11を制御することによっておこなうことができる。
さらに、図6の(A)に一点鎖線で示すように、走行中にエンジン10を停止させていれば、第1モータ・ジェネレータ11が逆回転しており、その状態から第1モータ・ジェネレータ11を電動機として機能させて正回転方向にトルクを出力させると、キャリヤ19に連結されているエンジン10にこれを正回転させる方向のトルクが作用し、したがって第1モータ・ジェネレータ11によってエンジン10を始動(モータリングもしくはクランキング)することができる。その場合、出力軸2にはその回転を止める方向のトルクが作用する。したがって走行のための駆動トルクは、第2モータ・ジェネレータ5の出力するトルクを制御することにより維持でき、同時にエンジン10の始動を円滑におこなうことができる。なお、この種のハイブリッド形式は、機械分配式あるいはスプリットタイプと称されている。
また、変速機6を構成しているラビニョ型遊星歯車機構についての共線図を示せば、図6の(B)のとおりである。すなわち第2ブレーキB2によってリングギヤ25を固定すれば、低速段Lが設定され、第2モータ・ジェネレータ5の出力したトルクが変速比に応じて増幅されて出力軸2に付加される。これに対して第1ブレーキB1によって第1サンギヤ21を固定すれば、低速段Lより変速比の小さい高速段Hが設定される。この高速段Hにおける変速比も“1”より大きいので、第2モータ・ジェネレータ5の出力したトルクがその変速比に応じて増大させられて出力軸2に付加される。
なお、各変速段L,Hが定常的に設定されている状態では、出力軸2に付加されるトルクは、第2モータ・ジェネレータ5の出力トルクを変速比に応じて増大させたトルクとなるが、変速過渡状態では各ブレーキB1,B2でのトルク容量や回転数変化に伴う慣性トルクなどの影響を受けたトルクとなる。また、出力軸2に付加されるトルクは、第2モータ・ジェネレータ5の駆動状態では、正トルクとなり、被駆動状態では負トルクとなる。
上記の各ブレーキB1,B2に対して油圧を給排してその係合・解放の制御をおこなう油圧制御装置31が設けられている。この油圧制御装置31は、図5に示すように、機械式オイルポンプ32と電動オイルポンプ33と、これらのオイルポンプ32,33で発生させた油圧をライン圧に調圧するとともに、そのライン圧を元圧として調圧した油圧を前記各ブレーキB1,B2に対して給排し、かつ適宜の箇所に潤滑のためのオイルを供給する油圧回路34とを備えている。その機械式オイルポンプ32は、エンジン10によって駆動されて油圧を発生するポンプであって、例えば前記ダンパー20の出力側に同軸上に配置され、エンジン10からトルクを受けて動作するようになっている。これに対して電動オイルポンプ33は、モータ(図示せず)によって駆動されるポンプであって、ケーシング(図示せず)の外部などの適宜の箇所に取り付けられ、バッテリーなどの蓄電装置から電力を受けて動作し、油圧を発生するようになっている。
その油圧回路34は、複数のソレノイドバルブや切換バルブあるいは調圧バルブ(それぞれ図示せず)を備え、調圧や油圧の給排を電気的に制御できるように構成されている。なお、各オイルポンプ33,34の吐出側には、それぞれのオイルポンプ33,34の吐出圧で開き、これとは反対方向には閉じる逆止弁35,36が設けられ、かつ油圧回路34に対してこれらのオイルポンプ35,36は互いに並列に接続されている。また、ライン圧を調圧するバルブ(図示せず)は、吐出量を増大させてライン圧を高くし、これとは反対に吐出量を減じてライン圧を低くする二つの状態にライン圧を制御するように構成されている。
上述したハイブリッド駆動装置は、主動力源1とアシスト動力源5との二つの動力源を備えているので、これらを有効に利用して低燃費で排ガス量の少ない運転がおこなわれる。またエンジン10を駆動する場合であっても、第1モータ・ジェネレータ11によって最適燃費となるようにエンジン10の回転数が制御される。さらに、コースト時には車両の有する慣性エネルギーが電力として回生される。そして、第2モータ・ジェネレータ5を駆動してトルクアシストする場合、車速が遅い状態では変速機6を低速段Lに設定して出力軸2に付加するトルクを大きくし、車速が増大した状態では、変速機6を高速段Hに設定して第2モータ・ジェネレータ5の回転数を相対的に低下させて損失を低減し、効率の良いトルクアシストが実行される。
上述したハイブリッド車は、エンジン10の動力による走行、エンジン10と第2モータ・ジェネレータ5とを使用した走行、第2モータ・ジェネレータ5のみを使用した走行のいずれもが可能であって、これらの走行形態は、アクセル開度などの駆動要求量や車速などに基づいて判断され、選択される。例えばバッテリーの充電量が充分にあって、駆動要求量が相対的に小さい場合、あるいは静粛な発進が手動選択された場合などでは、第2モータ・ジェネレータ5を使用した電気自動車に類した走行(以下、仮にEV走行と記す)の形態が選択され、エンジン10は停止させられる。その状態からアクセルペダルが大きく踏み込まれるなど駆動要求量が増大した場合、あるいはバッテリーの充電量が低下した場合、もしくは静粛な発進から通常走行に手動切り換えされた場合には、エンジン10が始動されてエンジン10を使用した走行(以下、仮にE/G走行と記す)の形態に切り換えられる。
そのエンジン10の始動は、上記の例では、第1モータ・ジェネレータ11をモータとして機能させ、そのトルクを遊星歯車機構12を介してエンジン10に伝達してモータリング(クランキング)することによりおこなわれる。その場合、図6に示すように、第1モータ・ジェネレータ11によってサンギヤ17にこれを正回転させる方向にトルクを加えると、リングギヤ18にはこれを逆回転させる方向にトルクが作用する。このリングギヤ18は出力軸2に連結されているから、エンジン10の始動に伴うトルクが、車両を減速させる方向のトルクとなる。そこで、エンジン10の始動時には、このようないわゆる反力トルクを相殺するように、第2モータ・ジェネレータ5によってトルクを出力させる。
上述したハイブリッド車では、第2のモータ・ジェネレータ5が出力軸2に変速機6を介して連結されているので、第2のモータ・ジェネレータ5を使用して発進することが可能である。しかしながら、その場合、エンジン10も停止しているので、変速機6のいずれかのブレーキB1,B2を係合させる油圧を、電動オイルポンプ33によって発生させる必要がある。そこで、この発明に係る制御装置は、停車状態における電動オイルポンプ33の回転数などの動作状態を学習に基づいて制御するように構成されている。
図1はその制御例を示すフローチャートである。まず、スタンバイ条件が成立しているか否かが判断される(ステップS1)。ここで、スタンバイ条件成立とは、例えば、シフトポジションがN(ニュートラル)であること、車速が零であること、パーキングブレーキやフットブレーキ(それぞれ図示せず)によって制動操作されていることなどである。なお、ステップS1で否定的に判断された場合、すなわち、スタンバイ条件が成立していないと判断された場合、このルーチンを抜ける。すなわち、学習制御はおこなわれない。
スタンバイ条件が成立していることによりステップS1で肯定的に判断されると、学習が済んだか否かが判断される(ステップS2)。この学習は、第2のモータ・ジェネレータ5から出力されるトルクに対応する変速機6のトルク容量を設定する電動オイルポンプ33の回転数の学習であり、当初は学習がおこなわれていないので、ステップS2で否定的に判断される。
ステップS2で否定的に判断された場合、すなわち、学習がおこなわれていない場合には、第2モータ・ジェネレータ5からトルクTm1 が出力される(ステップS3)。このTm1 は学習の意図によって予め適宜に設定されたトルクである。このトルクTm1 の設定については後述する。
ステップS3でトルクTm1 が出力されると、電動オイルポンプ33の回転数のスイープダウンがおこなわれる(ステップS4)。これは、発進時の変速段である低速段を設定するブレーキB2に供給される油圧を徐々に低下させるための制御であり、したがってその低下勾配は、油圧が過剰に低下しない(オーバーシュートしない)程度に設定される。そしてスイープダウンをさせつつブレーキB2の滑りの検出がおこなわれる(ステップS5)。ステップS5で否定的に判断された場合にはステップS4に戻って、電動オイルポンプ33の回転数のスイープダウンを継続する。これとは反対に、ステップS5で肯定的に判断された場合、すなわち、ブレーキB2の滑りが発生したと判断された場合には、そのブレーキB2の滑り発生時点の電動オイルポンプ回転数Nopstbが保存される(ステップS6)。また、学習完了の制御が実行される(ステップS7)。例えば学習完了を示すフラグが設定される。
その結果、次回のルーチン実行時に上述したステップS2で学習済と判断され、電動オイルポンプ33の目標回転数にステップS6で保存された電動オイルポンプ回転数Nopstbが設定される(ステップS8)。したがってスタンバイ条件が成立し、かつ上記の学習が完了している場合には、発進段を設定するブレーキB2の係合圧が、その時点の入力トルクで滑りを生じる直前の状態に設定される。その結果、発進のために電動オイルポンプ33の発生油圧を高くすれば、ブレーキB2のトルク容量が充分高くなり、第2のモータ・ジェネレータ5の出力トルクの増大に遅れを生じることなく駆動トルクが増大して発進応答性が良好になる。また、電動オイルポンプ33の回転数は、ブレーキB2に滑りが生じる直前の状態を設定する程度の回転数であるから、エネルギー(電力)消費を抑制することができる。
次に、トルクTm1 の設定について述べる。図2はブレーキ係合圧の時間経過を示す図である。ブレーキの滑りをパック(ブレーキに生じているクリアランス)詰まり時点の係合油圧から学習したい場合にはトルクTm1 は、図2のブレーキ係合圧P1に対応した値とする。また、ブレーキの滑りをアキュームレータの動作終了時点の係合油圧から学習したい場合には、トルクTm1 は図2のブレーキ係合圧P2(>P1)に対応した値とする。
したがって、電動オイルポンプ33の動作状態を変化させることにより変速機6の挙動変化の開始時点を検出し、その検出時点の電動オイルポンプ33の動作状態が学習される。そして、その学習した動作状態で電動オイルポンプ33が運転される。したがって、変速機6の挙動変化がおこる前の挙動を維持しつつ電動オイルポンプ33が運転されるので、例えば第2のモータ・ジェネレータ5で発進する場合の変速機6の応答性を維持しつつ電動オイルポンプ33の消費電力を低減することができる。
また、車両が停止している状態などの車両のスタンバイ時に電動オイルポンプ33の回転数を変化させることにより、変速機6のブレーキ(係合部材)B2の係合状態の変化の時点を検出し、その時点の電動オイルポンプ33の回転数が学習され、その学習した回転数で電動オイルポンプ33が運転される。したがって、変速機6の係合部材の変化が発生する前の状態を維持しつつ、維持できる最小限の回転数で電動オイルポンプ33が運転されるので、変速機6の応答性を維持しつつ電動オイルポンプ33の消費電力を低減することができる。
ここで、上記の具体例とこの発明との関係を簡単に説明すると、上述したステップS1およびステップS3ならびにステップS4の機能的手段が、この発明の「動作状態変化手段」に相当し、またステップS5の機能的手段が、この発明の「挙動変化検出手段」に相当する。さらにステップS6の機能的手段が、この発明の「学習手段」に相当する。そして、ステップS8の機能的手段が、この発明の「反映手段」に相当する。
なお、この発明における「運転状態」は、「回転数」以外にも、「回転数指令値」や「電流値」など、電動オイルポンプの運転状態を表す物理量であればよい。
この発明の制御装置による制御例を説明するためのフローチャートである。 ブレーキ係合圧の時間経過を示す図である。 この発明に係る車両の駆動系統を示す図である。 その駆動系統の具体的な構成を示す模式図である。 この発明に係る油圧制御回路を示す図である。 この発明に係る駆動装置の共線図である。
符号の説明
1…主動力源、 2…出力軸、 5…アシスト動力源(第2モータ・ジェネレータ)、 6…変速機、 10…内燃機関(エンジン)、 11…第1モータ・ジェネレータ、 12…遊星歯車機構、 31…油圧制御装置、 32…機械式オイルポンプ、 33…電動オイルポンプ、 B1,B2…ブレーキ。

Claims (2)

  1. 内燃機関が出力した動力を伝達される出力軸に、モータ・ジェネレータが、油圧に応じてトルク容量が変化する変速機を介して連結されるとともに、前記変速機に供給する油圧を発生させる電動オイルポンプを備えたハイブリッド車の制御装置であって、
    予め定めた条件の成立時に、前記モータ・ジェネレータから予め設定したトルクを出力させつつ前記電動オイルポンプの動作状態を変化させる動作状態変化手段と、
    前記電動オイルポンプの動作状態の変化に伴う前記変速機の挙動変化を検出する挙動変化検出手段と、
    前記挙動の変化が検出された際の前記電動オイルポンプの動作状態とモータ・ジェネレータの出力トルクとの関係を学習する学習手段と、
    前記学習手段で学習された電動オイルポンプの動作状態とモータ・ジェネレータの出力トルクとの関係を電動オイルポンプの運転制御に反映させる反映手段と
    を備えていることを特徴とするハイブリッド車の制御装置。
  2. 前記予め定めた条件は、前記ハイブリッド車が駆動トルクを生じることなく停止している状態であり、かつ前記動作状態変化手段は前記電動オイルポンプの回転数を低下させる手段を含み、さらに前記挙動変化検出手段は前記変速機におけるトルク伝達部材の滑りを検出する手段を含むことを特徴とする請求項1に記載のハイブリッド車の制御装置。
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