JP4432909B2 - ハイブリッド車両の駆動制御装置およびそれを搭載するハイブリッド車両 - Google Patents

ハイブリッド車両の駆動制御装置およびそれを搭載するハイブリッド車両 Download PDF

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Description

この発明は、ハイブリッド車両の駆動制御装置に関し、より特定的には、電動オイルポンプと内燃機関の運転に伴って駆動される機械式オイルポンプとを備えたハイブリッド車両の駆動制御装置およびそれを搭載するハイブリッド車両に関する。
内燃機関および電動機を車両駆動力源として搭載するハイブリッド自動車では、エンジンを高効率領域に限定して運転させることにより燃費向上を図っている。このため、エンジンの低効率運転領域では、エンジンの動作を停止させて電動機の出力のみによる車両走行(以下、EV走行とも称する)を志向する。したがって、ハイブリッド自動車では、エンジンの運転を伴う車両走行(以下、エンジン走行とも称する)時に、エンジンの運転に伴って駆動される機械式オイルポンプを用いて油圧を発生する一方で、EV走行等のエンジン停止時に機械式オイルポンプによる油圧供給が停止されても油圧式装置を作動する油圧が確保される構成とする必要がある。
このため、機械式オイルポンプおよび電動オイルポンプを並列に配置して、トランスミッション等に必要な油圧を供給する構成が一般的に用いられる(たとえば、特許文献1および特許文献2)。
特に、特開2002−155865号公報(特許文献1)には、主たるオイルポンプとして用いられる機械式オイルポンプに加えて、補助として用いる電動オイルポンプをさらに設ける構成が開示される。さらに、所定の作動許容時間だけ電動オイルポンプを動作させ、その後エンジンを始動させて機械式オイルポンプによる油圧を供給することにより、電動オイルポンプの劣化を抑制して寿命を延ばし、かつ、その大型化を避けることが可能となる。
また、特開平9−170533号公報(特許文献3)には、上記のようなハイブリッド車両においてエンジンを好適に始動するために、エンジンの出力を分配機構により第1モータジェネレータおよび出力部材に分配し、エンジンによる車両走行時に第1モータジェネレータにより蓄電装置を充電する一方で第2モータジェネレータを動力源として走行することも可能な構成のハイブリッド車両において、パーキングブレーキなどにより車両を停止した状態で第1モータジェネレータにより分配機構を介してエンジンを回転駆動することによりエンジンを始動する構成が開示されている。
特開2002−155865号公報 特開2005−207304号公報 特開平9−170533号公報 特開2002−225578号公報
しかしながら、特許文献1および2に開示されたような、機械式オイルポンプと電動式オイルポンプとを有するハイブリッド車両においては、エンジンを起動できない場合に電動オイルポンプが限界を超えて連続動作されることにより、電動オイルポンプが故障する可能性がある。この点について、特許文献1〜4のいずれにも、電動オイルポンプが限界を超えて連続動作した際のオイルポンプ制御については言及されていない。
この発明は、このような問題点を解決するためになされたものであって、この発明の目的は、機械式オイルポンプおよび電動オイルポンプを備えるハイブリッド車両において、電動オイルポンプの連続動作が限界を超えることにより故障することを防止することである。
この発明によるハイブリッド車両の駆動制御装置およびハイブリッド車両では、ハイブリッド車両は、駆動輪の駆動力を発生するための内燃機関および電動機と、油圧の供給を受けて動作する油圧式装置と、油圧を発生するための電動オイルポンプと、内燃機関から機械的動力を受けて回転することによって油圧を発生可能に構成された機械式オイルポンプと、ハイブリッド車両の制動力を強制的に発生させる強制制動機構とを備える。駆動制御装置は、第1の検知手段と、第1の起動要求手段と、警告手段とを備える。第1の検知手段は、内燃機関が停止された車両運転時に、電動オイルポンプの連続動作が所定レベルを超えたことを検知する。第1の起動要求手段は、第1の検知手段により上記連続動作が所定レベルを超えたことが検知された場合に、内燃機関の起動指令を生成する。警告手段は、第1の起動要求手段による起動指令に応答して内燃機関が始動しない場合に、運転者に対して車両停止および、車両停止機構を作動させるための操作を促す警告を発する。
好ましくは、強制制動機構は、パーキングポジション選択時に制動力を発生するパーキングロック機構で構成され、警告は、運転者に対してシフトポジション選択をパーキングポジションに切換える操作を促すものを含む。
上記ハイブリッド車両の駆動制御装置およびそれを搭載したハイブリッド車両によれば、電動オイルポンプの連続動作が所定レベルを超え、かつエンジン起動が実現できない場合に、運転者に対して車両停止および強制制動機構を作動させるための操作(好ましくは、パーキングポジション選択操作)を促すことができる。これにより、電動オイルポンプの停止により油圧が確保できない状態においても、エンジン起動が運転外乱とならないような車両状況とすることができる。したがって、連続動作した電動オイルポンプを停止させて故障を防止することが可能となる。
また好ましくは、この発明によるハイブリッド車両の駆動制御装置およびハイブリッド車両では、強制制動機構は、パーキングポジション選択時に制動力を発生するパーキングロック機構で構成され、警告手段は、ハイブリッド車両の停止時には、シフトポジション選択を自動的にパーキングポジションに切換える。
上記ハイブリッド車両の駆動制御装置およびそれを搭載したハイブリッド車両によれば、ハイブリッド車両の停止時には、電動オイルポンプの停止により油圧が確保できない状態において、上記の安全な車両状況を運転者の操作を伴わず自動的に得ることができる。
さらに好ましくは、この発明によるハイブリッド車両の駆動制御装置およびハイブリッド車両では、駆動制御装置は、警告手段による警告の発生後にシフトポジション選択がパーキングポジションであることを検知するパーキングポジション検知手段と、パーキングポジション検知手段による検知に応答して、内燃機関の起動指令を生成する第2の起動要求手段とをさらに備える。
上記ハイブリッド車両の駆動制御装置およびそれを搭載したハイブリッド車両によれば、上記の安全な車両状況を確保できたときには、自動的にエンジンを起動させて、ハイブリッド車両の通常の走行状態に復帰することができる。
あるいは好ましくは、この発明によるハイブリッド車両の駆動制御装置およびハイブリッド車両では、油圧式装置は、電動機からの駆動力が駆動輪へ伝達される経路中に設けられた変速機を含み、警告手段は、電動機の出力を強制的に停止させる手段を含む。
上記ハイブリッド車両の駆動制御装置およびハイブリッド車両によれば、長期間連続動作した電動オイルポンプの停止が必要となった場合に、油圧制御式変圧器でのクラッチ滑りを防止することができる。これにより、クラッチ摩擦材を保護して油圧式変速装置の機器保護を図ることができる。
また好ましくは、この発明によるハイブリッド車両の駆動制御装置およびハイブリッド車両では、駆動制御装置は、内燃機関が停止された車両運転時に、電動オイルポンプの連続動作が、所定レベルよりも高く設定された限界レベルに達したことを検知する第2の検知手段をさらに備える。さらに、警告手段は、第1の起動要求手段による起動指令に応答して内燃機関が起動せず、かつ、第2の検知手段により上記連続動作が限界レベルに達したたことが検知された場合に作動する。そして、電動オイルポンプは、上記連続動作が前記限界レベルに達したときに停止される。
上記ハイブリッド車両の駆動制御装置およびハイブリッド車両によれば、電動オイルポンプの連続動作が限界に達したときに、エンジン起動を要求するとともに、電動オイルポンプを速やかに停止して故障発生を防止できる。
この発明によれば、機械式オイルポンプおよび電動オイルポンプを備えるハイブリッド車両において、電動オイルポンプの連続動作が限界を超えることによって故障することを防止できる。
以下において、本発明の実施の形態について図面を参照して詳細に説明する。なお以下では図中の同一または相当部分には同一符号を付してその詳細な説明は原則的に繰返さないものとする。
図1は、本発明の実施の形態の一例として示されるハイブリッド車両の駆動装置の構成を説明するブロック図である。
図1を参照して、この発明の実施の形態によるハイブリッド車両5は、内燃機関110および遊星歯車機構112を含んで構成される主動力源10と、出力軸20と、デファレンシャルギヤ30と、駆動輪40と、アシスト動力源50と、油圧制御式変速機60とを備える。電子制御ユニットで構成されるハイブリッドECU(HV−ECU)100は、ハイブリッド車両5が運転者の操作に適応して走行するように、図1に示した駆動装置の全体動作を制御する。すなわち、HV−ECU100は、本発明による駆動制御装置に対応する。
主動力源10の出力トルクは出力軸20に伝達され、その出力軸20からデファレンシャルギヤ30を介して駆動輪40にトルクが伝達されるように構成されている。一方、走行のための駆動力を出力する力行制御あるいはエネルギを回収する回生制御の可能な電動機で構成されるアシスト動力源50が設けられる。アシスト動力源50からの駆動力は、油圧制御式変速機60(以下、単に変速機60とも称する)を介して出力軸20および駆動輪40へ伝達される。これにより、アシスト動力源50と出力軸20との間で伝達するトルクが、変速機60で設定する変速比に応じて増減可能なように構成される。
変速機60は、設定する変速比が“1”以上となるように構成することができ、このように構成することにより、アシスト動力源50でトルクを出力する力行時に、アシスト動力源50で出力したトルクを増大させて出力軸20に伝達できるので、アシスト動力源50を低容量もしくは小型のものとすることができる。しかしながら、アシスト動力源50の運転効率を良好な状態に維持することが好ましいので、たとえば車速に応じて出力軸20の回転数が増大した場合には、変速比を低下させてアシスト動力源50の回転数を低下させる。また、出力軸20の回転数が低下した場合には、変速比を増大させることがある。
出力軸20に対しては、シフト選択レバー240によるパーキングポジション(Pポジション)選択時に出力軸20の回転をロックするためのパーキングロック機構230が設けられている。詳細な図示は省略するが、パーキングロック機構230は、Pポジション選択時に、出力軸20または出力軸20に連動する歯車の回転を機械的にロック可能な機構により構成することができる。
なお、シフト選択レバー240に加えて、Pポジションを選択するための押しボタンスイッチ(Pポジションスイッチ)を設けることも可能である。いずれにしても、パーキングロック機構230は、Pポジション選択時に、出力軸20の回転を固定することによりハイブリッド車両5の制動力を強制的に発生させることができる。すなわち、パーキングロック機構230は、本発明での「強制制動機構」の一例として示される。
ハイブリッド車両5の駆動装置構成をさらに詳細に説明する。主動力源10は、内燃機関110と、モータジェネレータ111(以下、第1モータジェネレータ111もしくはMG1と記載する)と、これら内燃機関110および第1モータジェネレータ111の間でトルクを合成もしくは分配する遊星歯車機構112とを主体として構成されている。内燃機関(以下、エンジンと記載する)110は、ガソリンエンジンやディーゼルエンジンなどの燃料を燃焼させて動力を出力する公知の動力装置であって、スロットル開度(吸気量)や燃料供給量、点火時期などの運転状態を電気的に制御できるように構成されている。その制御は、たとえばマイクロコンピュータを主体とする電子制御装置(E−ECU)113によって行なうように構成されている。エンジン回転数は、図示しないエンジン回転数センサによって検出され、E−ECU113を介して、HV−ECU100へ送出される。
機械式オイルポンプ32は、エンジン110の回転に伴って、すなわちエンジンから機械的動力を受けて回転することによって油圧を発生可能に構成されている。たとえば、機械式オイルポンプ32は、ダンパ120の出力軸に同軸上に配置され、エンジン110からトルクを受けて動作して油圧を発生する。
第1モータジェネレータ111は、たとえば永久磁石式同期電動機で構成され、電動機としての機能および発電機としての機能の両方を生じ得るように構成されて、インバータ114を介してバッテリなどの蓄電装置115に接続されている。そして、インバータ114を制御することにより、第1モータジェネレータ111の出力トルク(力行トルクあるいは回生トルク)を適宜に設定するようになっている。その設定を行なうために、マイクロコンピュータを主体とする電子制御装置(MG1−ECU)116が設けられている。
遊星歯車機構112は、外歯歯車であるサンギヤ117と、そのサンギヤ117に対して同心円上に配置された内歯歯車であるリングギヤ118と、これらサンギヤ117およびリングギヤ118に噛合っているピニオンギヤを自転かつ公転自在に保持しているキャリア119とを3つの回転要素として差動作用を生じる公知の歯車機構である。内燃機関110の出力がダンパ120を介してそのキャリア119に連結されている。すなわちキャリア119は、遊星歯車機構112の入力要素となっている。
これに対して、サンギヤ117に第1モータジェネレータ111のロータ(図示せず)が連結されている。したがってサンギヤ117がいわゆる反力要素となっており、また、リングギヤ118が出力要素となっている。そして、リングギヤ118が出力部材としての出力軸20に連結されている。
変速機60は、図1に示す構成例では、1組のラビニョ型遊星歯車機構によって構成されている。すなわち、変速機60には、それぞれ外歯歯車である第1サンギヤ121および第2サンギヤ122が設けられており、その第1サンギヤ121に第1のピニオン123が噛合するとともに、その第1のピニオン123が第2のピニオン124に噛合している。第2のピニオン124は、各サンギヤ121,122と同心円上に配置されたリングギヤ125に噛合している。なお、各ピニオン123,124は、キャリア126によって自転かつ公転自在に保持されている。また、第2サンギヤ122は、第2のピニオン124に噛合している。したがって、第1サンギヤ121およびリングギヤ125は、各ピニオン123,124とともにダブルピニオン型遊星歯車機構に相当する機構を構成し、また、第2サンギヤ122およびリングギヤ125は、第2のピニオン124とともにシングルピニオン型遊星歯車機構に相当する機構を構成している。
そして、第1サンギヤ121を選択的に固定する第1ブレーキB1と、リングギヤ125を選択的に固定する第2ブレーキB2とが設けられている。これらのブレーキB1,B2は摩擦力によって係合力を生じるいわゆる摩擦係合装置であり、多板形式の係合装置あるいはバンド形式の係合装置を採用することができる。そして、これらのブレーキB1,B2は、油圧による係合力に応じて、そのトルク容量が連続的に変化するように構成されている。さらに、第2サンギヤ122に前述したアシスト動力源50が連結され、またキャリア126が出力軸20に連結されている。
したがって、変速機60では、第2サンギヤ122がいわゆる入力要素であり、キャリア126が出力要素となっている。第1ブレーキB1を係合させることにより、変速比が“1”より大きい高速段(H)が設定され、第1ブレーキB1に代えて第2ブレーキB2を係合させることにより、高速段より変速比の大きい低速段(L)が設定されるように構成されている。
各変速段間での変速は、車速や要求駆動力(もしくはアクセル開度)などの走行状態に基づいて実行される。より具体的には、変速段領域を予めマップ(変速線図)として定めておき、検出された運動状態に応じていずれかの変速段を設定するように制御される。その制御を行なうためのマイクロコンピュータを主体とした電子制御装置(T−ECU)127が設けられている。
なお、図1に示す構成例では、アシスト動力源50として、トルクを出力する力行およびエネルギを回収する回生の可能なモータジェネレータ(以下、第2モータジェネレータ50もしくはMG2と記載する)が採用されている。この第2モータジェネレータ50は、一例として永久磁石式同期電動機であって、そのロータ(図示せず)は、第2サンギヤ122に接続されている。さらに、第2モータジェネレータ50は、インバータ128を介して蓄電装置(バッテリ)129に接続されている。そして、マイクロコンピュータを主体とする電子制御装置(MG2−ECU)130によってインバータ128を制御することにより、力行および回生ならびにそれぞれの場合における出力トルクを制御するように構成されている。
なお、蓄電装置(バッテリ)129および電子制御装置130は、前述した第1モータジェネレータ111に対応する、バッテリ(蓄電装置)115および電子制御装置116と統合することも可能である。
また、HV−ECU100および各電子制御装置113,116,127,130のそれぞれが相互にデータを通信できるように接続されている。HV−ECU100は、E−ECU113、MG1−ECU116、MG2−ECU130、T−ECU127に対して動作指令を発する。
ハイブリッド車両5には、さらにHV−ECU100の指示に応答して、所定メッセージの表示が可能な表示装置210および、所定警報音・メッセージ等を発生可能な警報装置220が備えられる。表示装置210としては、たとえば運転席から視認可能なモニタ画面を用いることができる。また、警報装置220は、HV−ECU100からの指令に応答して、所定の電子音メッセージやメロディ等を発生可能に構成されている。
図2には、主動力源の出力分配機構としてのシングルピニオン型遊星歯車機構112についての共線図が示される。
図2を参照して、キャリア119に入力されるエンジン110の出力トルクに対して、第1モータジェネレータ111による反力トルクをサンギヤ117に入力すると、これらのトルクを加減算した大きさのトルクが出力要素となっているリングギヤ118に現れる。その場合、第1モータジェネレータ111のロータがそのトルクによって回転し、第1モータジェネレータ111は発電機として機能する。
また、リングギヤ118の回転数(出力回転数)を一定とした場合、第1モータジェネレータ111の回転数を大小に変化させることにより、エンジン110の回転数を連続的に(無段階)に変化させることができる。すなわち、エンジン110の回転数をたとえば燃費が最もよい回転数に設定する制御を、第1モータジェネレータ111を制御することによって行なうことができる。
また、走行中にエンジン110を停止させていれば、第1モータジェネレータ111が逆回転しており、その状態から第1モータジェネレータ111を電動機として動作させて正回転方向にトルクを出力させると、キャリア119が連結されているエンジン110にこれを正回転させる方向のトルクが作用し、したがって、第1モータジェネレータ111によりエンジン110を起動(モータリングもしくはクランキング)することができる。その場合、出力軸20には、その回転を止める方向のトルクが作用する。したがって、走行のための駆動トルクは、第2モータジェネレータ50の出力する反力トルクを制御することによって維持でき、同時にエンジンの起動を円滑に行なうことができる。なお一般に、この種のハイブリッド形式は機械分配式あるいはスプリットタイプと称されている。
図3には、変速機60に含まれるラビニオ型遊星歯車機構についての共線図が示される。
図3を参照して、第2ブレーキB2によってリングギヤ125を固定することによって、低速段Lが設定される。低速段Lの設定時には、第2モータジェネレータ50の出力したトルクは、変速比に応じて増幅されて出力軸20に付加される。
これに対して、第1ブレーキB1によって第1サンギヤ121を固定した場合には、低速段Lより変速比の小さい高速段Hが設定される。この高速段Hにおける変速比も“1”より大きいので、第2モータジェネレータ50の出力したトルクは、その変速比に応じて増大されて出力軸20に付加される。
なお、各変速段L,Hが定常的に設定されている状態では、出力軸20に付加されるトルクは、第2モータジェネレータ50の出力トルクを変速比に応じて増大させたトルクとなるが、変速過渡状態では、各ブレーキB1,B2でのトルク容量や回転数変化に伴う慣性トルクなどの影響を受けたトルクとなる。また、出力軸20に付加されるトルクは、第2モータジェネレータ50の駆動状態では正トルクとなり、被駆動状態では負トルクとなる。
上記の油圧制御式変速機60内のブレーキB1,B2に対して油圧を給排してその係合および開放の制御を行なうように、図4に示す油圧制御装置31が設けられている。
図4を参照して、油圧制御装置31は、機械式オイルポンプ32と、電動オイルポンプ33と、オイルパン34と、油圧回路38とを含む。油圧回路38は、オイルポンプ32,33で発生した油圧をライン圧に調整するとともに、そのライン圧を元圧として昇圧した油圧を各ブレーキB1,B2に対して給排し、かつ適宜の箇所に潤滑のためのオイルを供給する。
機械式オイルポンプ32は、図1にも示すように、エンジン110の運転に伴って駆動されることによって油圧を発生する。
電動オイルポンプ33は、モータ(図示せず)によって駆動されるポンプであって、ケーシング(図示せず)の外部などの適宜の箇所に取付けられ、バッテリなどの直流電源39から電力を受けて動作して油圧を発生するように構成されている。電動オイルポンプ33の実績回転数Neopは、回転数センサ39♯によって検知される。また、電動オイルポンプ33のポンプ温度Teopは、電動オイルポンプ33に取付けられた温度センサ33♯によって検知される。温度センサ33♯および回転数センサ39♯の出力は、HV−ECU100へ送出される。
油圧制御装置31によって油圧が制御される油圧経路内には、油温センサ37が設けられる。油温センサ37は、たとえばバルブボディに取付けられて、測定対象となる油の温度に応じた電圧を出力する。油温Toilを示す油温センサ37の出力は、HV−ECU100へ送出される。あるいは、電動オイルポンプ33の駆動回路の温度(代表的には、ポンプへの供給電流をスイッチング制御するトランジスタ等の電力用半導体素子の温度)であるドライバ温度についても、HV−ECU100へ送出する構成としてもよい(図示せず)。
油圧回路38は、複数のソレノイドバルブや切換バルブあるいは調圧バルブ(それぞれ図示せず)を備え、調圧や油圧の給排を電気的に制御できるように構成されている。なお、各オイルポンプ32,33の吐出側には、それぞれのオイルポンプ32,33の吐出圧で開き、これとは反対方向には閉じる逆止弁35,36が設けられる。また、油圧回路38に対して、機械式オイルポンプ32および電動オイルポンプ33は、互いに並列に接続されている。また、ライン圧を調圧するバルブ(図示せず)は、ライン圧を高圧状態および低圧状態の2つの状態に制御するように構成されている。
上述したハイブリッド車両は、主動力源10とアシスト動力源(第2モータジェネレータ)50との2つの動力源を備えているので、これらを有効に利用して低燃費で排ガス量の少ない運転が行なわれる。またエンジン110を駆動する場合であっても、第1モータジェネレータ111によって最適燃費となるようにエンジン110の回転数が制御される。さらに、減速時あるいは制動時には車両の有する回生エネルギが電力として回生される。そして、第2モータジェネレータ50を駆動してトルクアシストする場合、車速が遅い状態では変速機60を変速段Lに設定して出力軸20に付加するトルクを大きくし、車速が増大した状態では変速機60を高速段Hに設定して第2モータジェネレータ50の回転数を相対的に低下させ損失を低下し、効率のよいトルクアシストが実行できる。
上述したハイブリッド車両は、エンジン110の動力による走行、エンジン110と第2モータジェネレータ50とを使用した走行、第2モータジェネレータ50のみを使用した走行(EV走行)のいずれもが可能であって、これらの走行形態は、アクセル開度などの駆動要求量や車速などに基づいてHV−ECU100によって判断され選択される。たとえば、バッテリの充電量が十分であって、駆動要求量が相対的に小さい場合、あるいは静粛な発進が手動選択された場合などでは、第2モータジェネレータ50を使用した電気自動車に類した走行の形態が選択されて、エンジン110は停止させられる。
その状態からアクセルペダルが大きく踏み込まれるなど駆動要求量が増大した場合、あるいはバッテリの充電量が低下した場合、もしくは静粛な発進から通常走行に手動切換された場合には、エンジン110が起動されてエンジン110を使用した走行(以下、エンジン走行とも称する)の形態に切換られる。
エンジン110の起動は、第1モータジェネレータ111をモータとして機能させるモータリング(クランキング)により行なわれる。その場合、図2に示すように第1モータジェネレータ111によってサンギヤ117にこれを正回転させる方向にトルクを加えると、リングギヤ118にはこれを逆転させる方向にトルクが作用する。このリングギヤ118は出力軸20に連結されているから、エンジン110の起動に伴うトルクが車両を減速させる方向のトルクとなる。そこで、エンジン110の起動時には、このようないわゆる反力トルクを相殺するように第2モータジェネレータ50によってトルクを出力させる。
図5は、本発明の実施の形態によるハイブリッド車両の駆動制御による制御動作を示す動作波形図である。
図5を参照して、時刻t0以前では、ハイブリッド車両5は、エンジン回転数=0rpmの状態でEV走行を実行する。この場合には、機械式オイルポンプ32による油圧が発生されないために、電動オイルポンプ33の回転数指令(EOP回転数指令)が設定されて、電動オイルポンプ33により、油圧制御式変速機60を始めとする油圧式装置に対して油圧が供給される。
時刻t0までの間、電動オイルポンプ33の連続動作は所定レベル以内であり、電動オイルポンプ33の運転条件は制限されない。したがって、油圧制御式変速機60を介して車両駆動力を発生する第2モータジェネレータ50(MG2)について、トルク制限は実施されていない。
時刻t1において、電動オイルポンプ33の連続動作が所定レベルを超えることに応答して、電動オイルポンプ33の連続動作不可が予備判定される。これに伴い、電動オイルポンプ33に代えて機械式オイルポンプ32の駆動するために、エンジン起動要求が「オン」されてエンジン110に対する起動指令が発生される。なお、エンジン起動要求に応答して、油圧制御装置31に要求されるライン圧指令は高圧に切換えられるので、これに従って、EOP回転数指令も適宜変更される。
図5に示すように、時刻t1以降でのエンジン起動要求にもかかわらずエンジン110が起動できない状態(エンジン回転数=0rpmのままの状態)が継続されると、電動オイルポンプ33は停止されず、さらに動作を継続する。この状態で、時刻t1からさらに時間Taが経過した時刻t2において、電動オイルポンプ33の連続動作は、予め定められた限界レベルに達する。このとき、電動オイルポンプ33の連続動作不可が本判定される。
これに応答して、時刻t2以降では、EOP回転数指令が0rpmに設定されて、電動オイルポンプ33は強制的に停止される。電動オイルポンプ33の停止により油圧が供給できなくなるため、油圧供給停止による影響を抑制するために、言い換えれば、電動オイルポンプ33の停止を可能とするために、時刻t2以降では以下の処置がさらに実行される。
まず、油圧制御式変速機60に対して十分な油圧が供給されなくなる点を考慮して、クラッチ滑りの発生を防止する目的で第2モータジェネレータ50(MG2)のトルク制限値=0に設定されて、そのトルク出力が禁止される。このため、エンジン起動時に、図2で説明した反力トルクを発生することができなくなる。したがって、この状態でエンジン110を起動すると、エンジン起動の反力が運転外乱となり得る。
また、油圧低下により正常な運転の継続が不能となるので、EOP連続動作不可の本判定に応答して、車両走行禁止判定が「オン」されて、ユーザに対する所定の警告表示要求がなされる。警告表示の内容は、基本的には、運転者に対する車両停止およびPポジション選択のガイダンスである。
車両停止およびPポジションの選択により、パーキングロック機構230(図1)の作動によって出力軸20を固定してハイブリッド車両5の停止が強制的に維持された状態でのエンジン起動が可能となる。したがって、油圧が確保できない場合においても、エンジン起動の反力が運転外乱となることがない。すなわち、エンジンの起動を円滑に行なって車両走行を再開するための車両状況を確保することができる。
なお、車両走行禁止判定の「オン」以後において、車両が停止した(車速=0)ことを条件に、シフトポジション選択をPポジションに自動的に切換えて、その旨を運転者へ知らせるメッセージ出力を行なう構成を採用することも可能である。
車両走行禁止判定の「オン」後、車両停止かつPポジション選択の条件が成立するまでの期間Tb(時刻t2〜t3)では、エンジン起動が禁止される。
時刻t3において、上記条件が成立すると、エンジン起動要求が再びオンされて、エンジン110に対する起動指令が自動的に発生される。これにより、パーキングロック機構230(図1)が作動した状態で、第1モータジェネレータ111によるエンジン110のクランキングが実行される。これにより、油圧が確保できない場合においても、エンジン起動の反力が運転外乱となることなく、エンジン110を円滑に起動できる。
エンジン起動後(期間Tc)、時刻t4において、エンジン回転数が所定回転数より上昇することによりエンジン110の完爆判定がなされる。さらに、エンジン110の起動に伴う機械式オイルポンプ32による油圧供給により、時刻t5において油圧が正常レベルまで復帰する。これにより、正常運転の再開可能となり、ハイブリッド車両5は通常走行可能な状態に復帰できる。
図6は、本発明の実施の形態に従うハイブリッド車両の駆動制御の制御構造を説明するフローチャートである。
図6を参照して、HV−ECU100は、ステップS100によりエンジン110を作動させたエンジン走行中であるかどうかを判定する。エンジン走行中である場合(ステップS100におけるYES判定時)には機械式オイルポンプ32が駆動されているため、電動オイルポンプ33の連続動作判定に係る以下に説明する処理を実行することなく、制御は終了される。
ステップS100のNO判定時、すなわちエンジン110が停止されたEV走行時には、HV−ECU100は、ステップS110により、電動オイルポンプ33の連続動作が所定レベルを超えているかの予備判定を行なう。
ステップS110がNO判定であり、電動オイルポンプ33の連続動作が所定レベルを超えていない場合には、以降の処理を実行することなく、制御は終了される。
これに対して、電動オイルポンプ33の連続動作(以下、EOP連続動作とも称する)が所定レベルを超えている場合(ステップS110におけるYES判定時)には、電動オイルポンプ33の連続動作不可(以下、EOP連続動作不可とも称する)が予備判定される。EOP連続動作不可が予備判定されると、HV−ECU100は、ステップS120により、エンジン起動要求をオンしてエンジン110の起動指令を発生する。これらは、図5の時刻t1における制御動作に相当する。
ステップS110の判定は、たとえば、電動オイルポンプ33の連続動作時間、油温Toil、ポンプ温度Teopや電動オイルポンプのドライバ温度等の連続動作に係る指標に基づき実行できる。すなわち、ステップS110では、これらの指標と、予め設定した所定時間Tm1や所定温度T1とが比較される。なお、上記の指標については、電動オイルポンプ33の連続動作限界状態に対応させた限界時間Tm2や限界温度T2も予め設定されている。限界時間Tm2や限界温度T2は、所定時間Tm1や所定温度T1よりも高く設定されている(すなわち、Tm2>Tm1,T2>T1)。したがって、電動オイルポンプ33の連続動作が限界レベルに達する前に、ステップS110にて、EOP連続動作不可が予備判定される。
HV−ECU100によるエンジン起動指令に応答して、第1モータジェネレータ111によるエンジン110のクランキングが試行される。そして、ステップS130により、エンジン起動が完了したか否かがチェックされる。図5では、エンジン起動が正常に行なわれなかった場合の動作波形を図示したが、エンジンが正常に起動された場合(ステップS130のYES判定時)には、HV−ECU100は、ステップS140により、電動オイルポンプ33を停止するとともに、通常のエンジン走行を開始する。なお、ステップS130におけるエンジン起動完了判定には、図5の時刻t4におけるエンジン完爆判定を代表的に用いることができる。
エンジン起動要求(ステップS120)によってもエンジンが起動しない場合(ステップS130におけるNO判定時)には、HV−ECU100は、ステップS150により、電動オイルポンプ33の連続動作が、予備判定に係る所定レベルよりも高く設定された限界レベルに達したか否かを判定する。
ステップS150の判定は、上述した、電動オイルポンプ33の連続動作時間、油温Toil、ポンプ温度Teopや電動オイルポンプのドライバ温度等の連続動作に係る指標と、限界時間Tm2や限界温度T2との比較により実行できる。
EOP連続動作が限界レベルに達するまで(ステップS150のNO判定中)は、HV−ECU100は、ステップS120およびS130が繰返し実行されて、エンジン110の起動にトライする。
エンジンが起動しないまま、EOP連続動作が限界レベルに達したとき(ステップS150のYES判定時)には、HV−ECU100は、EOP連続動作不可を本判定する。これに伴い、HV−ECU100は、ステップS160により、図5の時刻t2での処理と同様の以下の処理を実行する。
ステップS160では、電動オイルポンプ33は、故障防止のため強制的に停止される。これにより、油圧制御装置31からは正常な油圧を供給することができなくなる。したがって、上述のように、車両走行禁止判定が「オン」され、かつ、油圧制御式変速機60でのクラッチ滑りの発生を防止する目的で第2モータジェネレータ50(MG2)の出力トルクが零とされる。さらに、この状態ではエンジン起動の反力が運転外乱となり得るため、エンジン起動要求が禁止される。
また、油圧が確保できない状況下でエンジンの起動を円滑に行なって車両走行を再開するための車両状況を確保するために、車両停止およびPポジション選択操作を促すためのユーザ警告が発生される。これらのユーザ警告は、表示装置210および/または警報装置220によって発生することができる。
なおこの際に、上述のように、車両走行禁止判定の「オン」以後において、車両停止(車速=0)を条件に、シフトポジション選択をPポジションに自動的に切換えて、その旨を運転者へ警告する構成を採用することも可能である。このような構成とすれば、以下に説明する一連の処理による正常な車両走行の再開を自動的に実行できる。
HV−ECU100は、ステップS160による車両走行禁止判定の「オン」後には、ステップS170により、シフトポジション選択がPポジションとなったかどうかを判定する。
シフトポジション選択がPポジションとなるまでの間(ステップS170におけるNO判定時)、HV−ECU100は、ステップS160を継続的に実行してユーザへの警告を継続する。
HV−ECU100は、シフトポジション選択がPポジションになると(ステップS170におけるYES判定時)には、ステップS180により、エンジン起動要求を再び「オン」してエンジン110の駆動指令を発生する。これは、図5における時刻t3での制御動作に相当する。この段階では、Pポジション選択に伴うパーキングロック機構230の作動によって出力軸20がロックされているため、油圧が確保できない状態でも、エンジン起動の反力が運転外乱となることなく、エンジン110を円滑に起動できる。
HV−ECU100は、エンジン起動要求(ステップS180)によるエンジン起動後には、エンジン完爆(図5の時刻t4)および油圧立上がり(図5の時刻t5)が完了したかどうかを判定する。エンジン完爆および油圧立上がりが完了するまで(ステップS190におけるNO判定時)は、HV−ECU100は、ステップS195により、ハイブリッド車両5の走行禁止判定を「オン」に維持する。なお、この段階では、ユーザへの警告内容は、Pポジション選択を促すものではなく、車両走行再開に向けて待機中(条件復帰待ち)であることを知らせるものとすることが好ましい。
そして、エンジン完爆および油圧立上がりが完了すると(ステップS190におけるYES判定時)には、HV−ECU100は、ステップS200により車両走行を許可する。これは、図5における時刻t5での制御動作に相当する。
以上説明したように、本発明の実施の形態によれば、電動オイルポンプ33の連続動作が限界レベルを超えた場合には、電動オイルポンプ33を停止させて故障を防止するとともに、これに伴う油圧供給停止時にエンジン110を円滑に起動するための車両状況を整えて、正常な車両走行を再開することができる。
なお、図6に示したフローチャートにおいて、ステップS110が本発明での「第1の検知手段」に対応し、ステップS150は本発明での「第2の検知手段」に対応する。さらに、ステップS120は本発明での「第1の起動要求手段」に対応し、ステップS180は本発明での「第2の起動要求手段」に対応する。また、ステップS160は本発明での「警告手段」に対応し、ステップS170は本発明での「パーキングポジション検知手段」に対応する。
また、本発明の実施の形態では、「強制制動機構」として既存のパーキングロック機構を用いる構成としたが、エンジン起動の反力が運転外乱とならないような制動力を発揮可能であれば、他の制動機構を用いることも可能である。この際には、車両走行禁止判定の「オン」時に使用する制動機構を作動させるための操作を運転者(ユーザ)に促すこと、および/または車両停止を条件に当該制動機構を自動的に作動させることが必要となる。
今回開示された実施の形態はすべての点で例示であって制限的なものではないと考えられるべきである。本発明の範囲は上記した説明ではなくて特許請求の範囲によって示され、特許請求の範囲と均等の意味および範囲内でのすべての変更が含まれることが意図される。
本発明の実施の形態の一例として示されるハイブリッド車両の駆動装置の構成を説明するブロック図である。 主動力源の遊星歯車機構の共線図である。 変速機のラビニオ型遊星歯車機構の共線図である。 油圧制御式変速機へ油圧を供給する油圧制御装置の構成を示すブロック図である。 本発明の実施の形態によるハイブリッド車両の駆動制御による制御動作を示す動作波形図である。 本発明の実施の形態に従うハイブリッド車両の駆動制御の制御構造を説明するフローチャートである。
符号の説明
5 ハイブリッド車両、10 主動力源、20 出力軸、30 デファレンシャルギヤ、31 油圧制御装置、32 機械式オイルポンプ、33 電動オイルポンプ、33♯ 温度センサ(電動オイルポンプ)、34 油圧回路、35,36 逆止弁、37 油温センサ、38 油圧回路、39 直流電源、39♯ 回転数センサ、40 駆動輪、50 第2モータジェネレータ(MG2,アシスト動力源)、60 油圧制御式変速機、100 HV−ECU(駆動制御装置)、110 内燃機関(エンジン)、111 第1モータジェネレータ(MG1)、112 シングルピニオン型遊星歯車機構、113,116,127,130 電子制御装置(ECU)、114,128 インバータ、115 蓄電装置、117,121,122 サンギヤ、118,125 リングギヤ、119,126 キャリア、120 ダンパ、123,124 ピニオン、210 表示装置、220 警報装置、230 パーキングロック機構、240 シフト選択レバー、B1,B2 ブレーキ、Toil 油温。

Claims (5)

  1. ハイブリッド車両の駆動制御装置であって、
    前記ハイブリッド車両は、
    駆動輪の駆動力を発生するための内燃機関および電動機と、
    油圧の供給を受けて動作する油圧式装置と、
    前記油圧を発生するための電動オイルポンプと、
    前記内燃機関から機械的動力を受けて回転することによって前記油圧を発生可能に構成された機械式オイルポンプと、
    前記ハイブリッド車両の停止が維持された状態での前記内燃機関の起動を可能とするための制動力を発生させるための強制制動機構とを備え、
    前記駆動制御装置は、
    前記内燃機関が停止された車両運転時に、前記電動オイルポンプの連続動作が所定レベルを超えたことを検知する第1の検知手段と、
    前記第1の検知手段により前記連続動作が前記所定レベルを超えたことが検知された場合に、前記内燃機関の起動指令を生成する第1の起動要求手段と、
    前記第1の起動要求手段による起動指令に応答して前記内燃機関が始動しない場合に、運転者に対して車両停止および、前記強制制動機構を作動させるための操作を促す警告を発するための警告手段とを備える、ハイブリッド車両の駆動制御装置。
  2. 前記強制制動機構は、パーキングポジション選択時に前記制動力を発生するパーキングロック機構で構成され、
    前記警告は、前記運転者に対してシフトポジション選択を前記パーキングポジションに切換える操作を促すものを含む、請求項1記載のハイブリッド車両の駆動制御装置。
  3. 前記警告手段による警告の発生後に前記シフトポジション選択が前記パーキングポジションであることを検知するパーキングポジション検知手段と、
    前記パーキングポジション検知手段による検知に応答して、前記内燃機関の起動指令を生成する第2の起動要求手段とをさらに備える、請求項2記載のハイブリッド車両の駆動制御装置。
  4. 前記油圧式装置は、前記電動機からの駆動力が前記駆動輪へ伝達される経路中に設けられた変速機を含み、
    前記警告手段は、前記電動機の出力を強制的に停止させる手段を含む、請求項1記載のハイブリッド車両の駆動制御装置。
  5. 請求項1〜のいずれか1項に記載の駆動制御装置を搭載する、ハイブリッド車両。
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