JP2008290576A - ハイブリッド車両、ハイブリッド車両の制御方法およびその制御方法をコンピュータに実行させるためのプログラムを記録したコンピュータ読取可能な記録媒体 - Google Patents

ハイブリッド車両、ハイブリッド車両の制御方法およびその制御方法をコンピュータに実行させるためのプログラムを記録したコンピュータ読取可能な記録媒体 Download PDF

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Abstract

【課題】走行中にエンジンを停止させてモータのみで走行する場合に油圧が確保できない事態が生じる可能性を排除可能なハイブリッド車両を提供する。
【解決手段】EV走行モードへの移行条件が成立したと判定されると(S20においてYES)、制御装置は、電動オイルポンプを起動し(S30)、電動オイルポンプの異常が発生しているか否かを判定する(S40)。電動オイルポンプが異常であると判定されると(S40においてYES)、制御装置は、エンジンの停止を禁止し(S50)、運転者に対してアラームを出力する(S60)。電動オイルポンプが正常であると判定されると(S40においてNO)、制御装置は、エンジンを停止する(S70)。
【選択図】図4

Description

この発明は、内燃機関によって駆動されるオイルポンプと電動オイルポンプと駆動力伝達経路に設けられる係合装置とを備えたハイブリッド車両の制御に関する。
特開2006−152868号公報は、エンジンを含む駆動力発生手段により駆動され変速機に油圧を供給するメカニカルオイルポンプと、エンジンの停止時に起動される電動オイルポンプとを備えた車両の制御装置を開示する。この制御装置は、車両の停止中など所定の条件下においてエンジンを自動停止する、いわゆるアイドル停止を行なう。そして、この制御装置は、アイドル停止前に電動オイルポンプが故障か否かを判定し、電動オイルポンプが故障であると判定されると、エンジンを自動停止し、その後エンジンを強制的に再始動する。
この制御装置によれば、運転者の意思によらずに強制的にエンジンが再始動されるので、電動オイルポンプの故障を含む何らかの原因でエンジン停止の継続を拒否されたことを運転者に認識させることが可能となる(特許文献1参照)。
特開2006−152868号公報
しかしながら、上記公報に開示される制御装置では、電動オイルポンプが故障であると判定された場合にもエンジンを停止させるので、仮に、その後のエンジン再始動が円滑に行なわれなかった場合、変速機の作動油圧低下を招く可能性がある。
特に、ハイブリッド車両においては、走行中にエンジンを停止させてモータのみで走行する場合があるので、走行中のエンジン停止時に油圧を確保できない事態が生じる可能性を確実に排除する必要がある。
そこで、この発明は、かかる課題を解決するためになされたものであり、その目的は、走行中にエンジンを停止させてモータのみで走行する場合に油圧を確保できない事態が生じる可能性を排除可能なハイブリッド車両を提供することである。
また、この発明の別の目的は、走行中にエンジンを停止させてモータのみで走行する場合に油圧を確保できない事態が生じる可能性を排除可能なハイブリッド車両の制御方法およびその制御方法をコンピュータに実行させるためのプログラムを記録したコンピュータ読取可能な記録媒体を提供することである。
この発明によれば、ハイブリッド車両は、内燃機関と、第1の電動機と、第1および第2のオイルポンプと、係合装置と、制御装置とを備える。第1の電動機は、車両走行用の駆動力を発生する。第1のオイルポンプは、内燃機関が発生する運動エネルギーを用いて駆動可能に構成される。第2のオイルポンプは、第1の電動機と異なる第2の電動機によって駆動可能に構成される。係合装置は、車輪へ駆動力を伝達する駆動力伝達経路に設けられ、第1および第2のオイルポンプの少なくとも一方が発生する油圧によって制御される。制御装置は、内燃機関を停止させて走行する走行モードへ移行する前に第2のオイルポンプを起動し、第2のオイルポンプが異常と判定されたとき、内燃機関の停止を禁止する。
好ましくは、制御装置は、第2のオイルポンプが正常と判定されたとき、内燃機関の停止を実行する。
好ましくは、制御装置は、第2のオイルポンプが異常と判定されたとき、運転者に対して警報を出力する。
また、この発明によれば、制御方法は、ハイブリッド車両の制御方法である。ハイブリッド車両は、内燃機関と、第1の電動機と、第1および第2のオイルポンプと、係合装置とを備える。第1の電動機は、車両走行用の駆動力を発生する。第1のオイルポンプは、内燃機関が発生する運動エネルギーを用いて駆動可能に構成される。第2のオイルポンプは、第1の電動機と異なる第2の電動機によって駆動可能に構成される。係合装置は、車輪へ駆動力を伝達する駆動力伝達経路に設けられ、第1および第2のオイルポンプの少なくとも一方が発生する油圧によって制御される。そして、制御方法は、内燃機関を停止させて走行する走行モードへ移行する前に第2のオイルポンプを起動するステップと、第2のオイルポンプが異常か否かを判定するステップと、第2のオイルポンプが異常と判定されたとき、内燃機関の停止を禁止するステップとを含む。
好ましくは、ハイブリッド車両の制御方法は、第2のオイルポンプが異常か否かを判定するステップにおいて第2のオイルポンプが正常と判定されたとき、内燃機関の停止を実行するステップをさらに含む。
好ましくは、ハイブリッド車両の制御方法は、第2のオイルポンプが異常か否かを判定するステップにおいて第2のオイルポンプが異常と判定されたとき、運転者に対して警報を出力するステップをさらに含む。
また、この発明によれば、記録媒体は、コンピュータ読取可能な記録媒体であって、上述したいずれかの制御方法をコンピュータに実行させるためのプログラムを記録する。
この発明においては、内燃機関を停止させて走行する走行モードへ移行すると、内燃機関の停止に伴ない第1のオイルポンプが停止する。ここで、第2のオイルポンプが異常であると、係合装置の油圧を確保できない事態が発生するところ、この発明においては、上記走行モードへ移行する前に第2のオイルポンプが起動される。そして、第2のオイルポンプが異常と判定されたとき、内燃機関の停止が禁止されるので、第1および第2のオイルポンプの双方が停止することはない。
したがって、この発明によれば、走行中にエンジンを停止させてモータのみで走行する場合に油圧を確保できない事態が生じる可能性を確実に排除することができる。
以下、本発明の実施の形態について、図面を参照しながら詳細に説明する。なお、図中同一または相当部分には同一符号を付してその説明は繰返さない。
図1は、この発明の実施の形態によるハイブリッド車両の全体ブロック図である。図1を参照して、ハイブリッド車両100は、第1の動力源1と、第2の動力源2と、出力部材4と、変速装置6と、インバータ8,10と、蓄電装置BATと、制御装置30とを備える。
第1の動力源1は、出力部材4に接続され、第1の動力源1のトルクは出力部材4に伝達される。第2の動力源2は、変速装置6を介して出力部材4に連結され、走行駆動力を発生する力行制御およびエネルギーを回収する回生制御可能に構成される。変速装置6は、第2の動力源2と出力部材4との間に配設され、第2の動力源2と出力部材4との間で伝達されるトルクを、設定された変速比に応じて増減する。
第1の動力源1は、エンジン11と、モータジェネレータ12と、遊星歯車機構13と、ダンパー20とを含む。エンジン11は、ガソリンエンジンやディーゼルエンジンなど燃料を燃焼させて動力を出力する動力装置であって、制御装置30からの制御信号に基づいて、スロットル開度(吸気量)や燃料供給量、点火時期などの運転状態を制御可能に構成される。
モータジェネレータ12は、交流電動機であって、たとえば、永久磁石がロータに埋設された永久磁石型同期電動機から成る。モータジェネレータ12は、遊星歯車機構13を介してエンジン11と連結され、エンジン11が発生する運動エネルギーを電気エネルギーに変換してインバータ8へ出力する。また、モータジェネレータ12は、インバータ8から受ける交流電力によって駆動力を発生し、遊星歯車機構13を介して連結されるエンジン11の始動を行なう。
遊星歯車機構13は、サンギヤ17と、リングギヤ18と、キャリア19とを含む。サンギヤ17は、モータジェネレータ12のロータに連結される。リングギヤ18は、出力部材4に連結される。キャリア19は、ダンパー20を介してエンジン11の出力軸に連結される。リングギヤ18は、外歯歯車から成るサンギヤ17に対して同心円状に配置された内歯歯車として構成される。キャリア19は、サンギヤ17とリングギヤ18との間で噛合わされるピニオンギヤを自転かつ公転自在に保持する。そして、これらのサンギヤ17、リングギヤ18およびキャリア19が三つの回転要素として差動作用を生じる。
変速装置6は、第1および第2のサンギヤ21,22と、第1および第2のピニオン23,24と、リングギヤ25と、キャリア26と、第1および第2のブレーキB1,B2とを含む。第1のサンギヤ21に第1のピニオン23が噛合わされ、その第1のピニオン23が第2のピニオン24に噛合わされる。そして、第1および第2のサンギヤ21,22に対して同心円状に配置されたリングギヤ25に第2のピニオン24が噛合わされる。第1および第2のピニオン23,24は、キャリア26によって自転かつ公転自在に保持される。また、第2のサンギヤ22は、第2のピニオン24に噛合わされている。
第1のブレーキB1は、第1のサンギヤ21の固定/解放を行なう。第2のブレーキB2は、リングギヤ25の固定/解放を行なう。これらの第1および第2のブレーキB1,B2は、摩擦力によって係合力を生じる摩擦係合装置であり、多板式の係合装置あるいはバンド式の係合装置を採用可能である。第1および第2のブレーキB1,B2は、油圧による係合力に応じてそのトルク容量を連続的に変化可能に構成される。
第2のサンギヤ22は、第2の動力源2に連結され、キャリア26は、出力部材4に連結される。したがって、この変速装置6では、第2のサンギヤ22が入力要素として、かつ、キャリア26が出力要素として構成され、第1のブレーキB1を係合させることによって変速比が「1」より大きい高速段が設定される。また、第1のブレーキB1に代えて第2のブレーキB2を係合させることによって高速段より変速比の大きい低速段が設定される。
この変速段間の変速は、車速や要求駆動力(またはアクセル開度)などの走行状態に基づいて制御装置30により実行される。具体的には、変速段領域が予めマップ(変速線図)として定められており、検出された運転状態に応じていずれかの変速段を設定するように、制御装置30からの制御信号に基づいて第1および第2のブレーキB1,B2の係合状態が制御される。
第2の動力源2は、モータジェネレータから成る(以下、第2の動力源2を「モータジェネレータMG2」とも称する。)。モータジェネレータMG2は、交流電動機であって、たとえば、永久磁石がロータに埋設された永久磁石型同期電動機から成る。モータジェネレータMG2のロータは、変速装置6の第2のサンギヤ22と連結される。
インバータ8,10は、蓄電装置BATから電力の供給を受け、制御装置30からの制御信号に基づいて、モータジェネレータ12およびモータジェネレータMG2をそれぞれ駆動する。また、インバータ8,10は、モータジェネレータ12,MG2が発電した電力を整流して蓄電装置BATへ出力する。
蓄電装置BATは、充放電可能な直流電源であり、たとえば、ニッケル水素やリチウムイオン等の二次電池から成る。蓄電装置BATは、インバータ8,10へ電力を供給する。また、蓄電装置BATは、モータジェネレータ12および/またはMG2の発電時、対応のインバータから電力を受けて充電される。なお、蓄電装置BATとして、大容量のキャパシタも採用可能であり、モータジェネレータ12,MG2による発電電力一時的に蓄え、その蓄えた電力をモータジェネレータ12,MG2へ供給可能な電力バッファであれば如何なるものでもよい。
制御装置30は、車両の要求駆動力や蓄電装置BATの充電状態(以下「SOC(State of Charge)」とも称する。)などに基づいて車両の走行モードを設定し、その設定された走行モードに応じて、エンジン11、インバータ8,10、変速装置6、および後述の油圧制御装置(図示せず)の制御を行なう。
具体的には、制御装置30は、蓄電装置BATのSOCが十分であって車両の要求駆動力(またはアクセル開度)が相対的に小さい場合、あるいは静粛な発進が手動選択された場合、エンジン11を停止させてモータジェネレータMG2のみを用いて走行する走行モード(以下「電気走行モード」または「EV走行モード」と称する。)を選択し、エンジン11を停止させるとともにインバータ10を駆動する。
一方、車両の要求駆動力が増大した場合、蓄電装置BATのSOCが低下した場合、あるいは静粛な発進から通常走行に手動切替された場合、制御装置30は、エンジン11を動作させて走行する走行モード(以下「エンジン走行モード」または「HV走行モード」と称する。)を選択し、エンジン11を動作させるとともにインバータ8,10を駆動する。
さらに、制御装置30は、上記の走行モードに拘わらず、予め定められた変速線図マップを用いて、車速や要求駆動力などの走行状態に基づいて変速装置6の変速状態を制御する。具体的には、車速や要求駆動力などの走行状態に基づいて変速装置6の変速比を決定し、その変速比に応じて第1および第2のブレーキB1,B2が固定または解放されるように、後述の油圧制御装置を制御する。
ここで、制御装置30は、後述の方法により、HV走行モードからEV走行モードへの移行時、EV走行モードへ移行する前に油圧制御装置に含まれる電動オイルポンプを起動する。そして、電動オイルポンプが異常と判定されると、制御装置30は、エンジン11の停止を禁止するとともに、運転者に対して警報を出力する。
図2は、図1に示した第1および第2のブレーキB1,B2に対して油圧を給排してその係合/解放の制御を行なう油圧制御装置のブロック図である。図2を参照して、油圧制御装置31は、機械式オイルポンプ32と、電動オイルポンプ33と、油圧回路34と、逆止弁35,36とを含む。
機械式オイルポンプ32は、エンジン11が発生する運動エネルギーを用いて駆動されて油圧を発生する。機械式オイルポンプ32は、たとえば、ダンパー20(図1)の出力側に同軸上に配設され、エンジン11の出力トルクを受けて動作する。
電動オイルポンプ33は、モータ(図示せず)によって駆動されて油圧を発生する。電動オイルポンプ33は、たとえば、ケーシング(図示せず)の外部などの適宜の箇所に取り付けられ、蓄電装置BATの電圧を降圧した電力や補機用の蓄電装置からの電力を受けて動作する。
油圧回路34は、複数のソレノイドバルブや切換バルブあるいは調圧バルブ(いずれも図示せず)を含み、調圧や油圧の給排を制御可能に構成される。油圧回路34は、機械式オイルポンプ32および/または電動オイルポンプ33により発生した油圧をライン圧に調圧するとともに、そのライン圧を元圧として調圧した油圧を第1および第2のブレーキB1,B2に対して給排し、かつ、適宜の箇所に潤滑のためのオイルを供給する。
そして、機械式オイルポンプ32および電動オイルポンプ33は、油圧回路34に対して互いに並列に接続され、機械式オイルポンプ32および電動オイルポンプ33の吐出側にそれぞれ逆止弁35,36が配設される。
図1,図2を参照して、この実施の形態では、上述のように、制御装置30は、HV走行モードからEV走行モードへ移行する前に電動オイルポンプ33を起動する。そして、電動オイルポンプ33が異常と判定されると、制御装置30は、エンジン11の停止を禁止する。すなわち、EV走行モードでは、エンジン11が停止するので、エンジン11によって駆動される機械式オイルポンプ32も停止する。したがって、EV走行モード中の変速装置6への油圧は、電動オイルポンプ33が担うところ、電動オイルポンプ33が異常であると、変速装置6への油圧の供給が止まり、走行不能となり得る。そこで、この実施の形態では、EV走行モードへの移行前に電動オイルポンプ33を起動し、電動オイルポンプ33の異常時は、変速装置6への油圧供給が停止するのを防止するために、エンジン11の停止を禁止することとしたものである。これにより、機械式オイルポンプ32は継続して動作するので、車両が走行不能となることはない。
図3は、蓄電装置BATのSOCに応じて走行モードが切替わる一例を示した図である。図3を参照して、時刻t1において蓄電装置BATのSOCが制御下限値SLを下回ると、エンジン11の始動が行なわれ、EV走行モードからHV走行モードへ走行モードが切替わる。そうすると、エンジン11の動力を用いてモータジェネレータ12が発電し、蓄電装置BATのSOCは上昇に転じる。
そして、時刻t2において蓄電装置BATのSOCが制御上限値SHを上回ると、HV走行モードからEV走行モードへの切替が判断される。すなわち、EV走行モードへの切替前に電動オイルポンプ33が起動され、電動オイルポンプ33が正常であれば、EV走行モードへ走行モードが切替わる。一方、電動オイルポンプ33が異常であれば、エンジン11の停止が禁止され、運転者に対して警報が出力される。
図4は、HV走行モードからEV走行モードへの切替制御に関する制御装置30の制御構造を説明するためのフローチャートである。なお、このフローチャートに示される処理は、一定時間ごとまたは所定の条件成立時にメインルーチンから呼出されて実行される。
図4を参照して、制御装置30は、エンジン11が動作中であるか否かを判定する(ステップS10)。エンジン11が停止していると判定されると(ステップS10においてNO)、制御装置30は、以降の一連の処理を実行することなくステップS80へ処理を移行する。
エンジン11が動作中であると判定されると(ステップS10においてYES)、制御装置30は、EV走行モードへの移行条件が成立しているか否かを判定する(ステップS20)。たとえば、蓄電装置BATのSOCが制御上限値SH(図3)を超えており車両の要求駆動力が相対的に小さい場合、あるいは静粛な発進が手動選択された場合、制御装置30は、EV走行モードへの移行条件が成立しているものと判定する。EV走行モードへの移行条件が成立していないと判定されると(ステップS20においてNO)、制御装置30は、ステップS80へ処理を移行する。
EV走行モードへの移行条件が成立していると判定されると(ステップS20においてYES)、制御装置30は、油圧制御装置31の電動オイルポンプ33(図2)を起動する(ステップS30)。そして、制御装置30は、電動オイルポンプ33に異常が発生しているか否かを判定する(ステップS40)。たとえば、電動オイルポンプ33の起動指令を出力したにも拘わらず電動オイルポンプ33が動作しない場合には、制御装置30は、電動オイルポンプ33が異常であると判定する。
電動オイルポンプ33が異常であると判定されると(ステップS40においてYES)、制御装置30は、エンジン11の停止を禁止する(ステップS50)。すなわち、HV走行モードからEV走行モードへの移行が禁止される。そして、制御装置30は、利用者に対してアラームを出力する(ステップS60)。なお、アラームは、表示によるものであってもよいし、音声によるものであってもよい。
一方、ステップS40において電動オイルポンプ33が正常であると判定されると(ステップS40においてNO)、制御装置30は、エンジン11を停止させる(ステップS70)。すなわち、HV走行モードからEV走行モードへ走行モードが移行する。
以上のように、この実施の形態においては、エンジン11を停止させて走行するEV走行モードでは、エンジン11の停止に伴ない機械式オイルポンプ32が停止する。ここで、電動オイルポンプ33が異常であると、変速装置6の油圧を確保できない事態が発生するところ、この実施の形態においては、EV走行モードへの移行前に電動オイルポンプ33が起動される。そして、電動オイルポンプ33が異常と判定されると、エンジン11の停止を禁止するので、機械式オイルポンプ32および電動オイルポンプ33の双方が停止することはない。したがって、この実施の形態によれば、EV走行モードでの走行時に油圧を確保できない事態が生じる可能性を確実に排除することができる。
なお、上記の実施の形態においては、変速装置6は、2段変速式のものとして説明したが、変速装置6は、より変速段の多い多段変速式であってもよい。
また、上記の実施の形態においては、ハイブリッド車両100は、遊星歯車機構13によりエンジン11の動力を出力軸(出力部材4)とモータジェネレータ12とに分割して伝達可能なシリーズ/パラレル型のハイブリッド車両について説明したが、この発明は、その他の形式のハイブリッド車両にも適用可能である。すなわち、たとえば、モータジェネレータ12を駆動するためにのみエンジン11を用い、モータジェネレータMG2でのみ車両の駆動力を発生する、いわゆるシリーズ型のハイブリッド車両や、エンジンを主動力として必要に応じてモータがアシストするモータアシスト型のハイブリッド車両などにもこの発明は適用可能である。
また、この発明は、蓄電装置BATとインバータ8,10との間に蓄電装置BATの電圧を昇圧する昇圧コンバータを備えた車両にも適用可能である。
なお、上記において、制御装置30における制御は、実際には、CPU(Central Processing Unit)によって行なわれ、CPUは、図4に示したフローチャートの各ステップを備えるプログラムをROM(Read Only Memory)から読出し、その読出したプログラムを実行して図4に示したフローチャートに従って処理を実行する。したがって、ROMは、図4に示したフローチャートの各ステップを備えるプログラムを記録したコンピュータ(CPU)読取可能な記録媒体に相当する。
なお、上記において、エンジン11は、この発明における「内燃機関」の一実施例に対応し、第2の動力源2(モータジェネレータMG2)は、この発明における「第1の電動機」の一実施例に対応する。また、機械式オイルポンプ32は、この発明における「第1のオイルポンプ」の一実施例に対応し、電動オイルポンプ33は、この発明における「第2のオイルポンプ」の一実施例に対応する。さらに、変速装置6は、この発明における「係合装置」の一実施例に対応し、出力部材4は、この発明における「駆動力伝達経路」の一実施例に対応する。
今回開示された実施の形態は、すべての点で例示であって制限的なものではないと考えられるべきである。本発明の範囲は、上記した実施の形態の説明ではなくて特許請求の範囲によって示され、特許請求の範囲と均等の意味および範囲内でのすべての変更が含まれることが意図される。
この発明の実施の形態によるハイブリッド車両の全体ブロック図である。 図1に示す第1および第2のブレーキに対して油圧を給排してその係合/解放の制御を行なう油圧制御装置のブロック図である。 蓄電装置のSOCに応じて走行モードが切替わる一例を示した図である。 HV走行モードからEV走行モードへの切替制御に関する制御装置の制御構造を説明するためのフローチャートである。
符号の説明
1 第1の動力源、2 第2の動力源、4 出力部材、6 変速装置、8,10 インバータ、11 エンジン、12 モータジェネレータ、13 遊星歯車機構、17 サンギヤ、18,25 リングギヤ、19,26 キャリア、21 第1のサンギヤ、22 第2のサンギヤ、23 第1のピニオン、24 第2のピニオン、31 油圧制御装置、32 機械式オイルポンプ、33 電動オイルポンプ、34 油圧回路、35,36 逆止弁、100 ハイブリッド車両、BAT 蓄電装置、MG2 モータジェネレータ、B1 第1のブレーキ、B2 第2のブレーキ。

Claims (7)

  1. 内燃機関と、
    車両走行用の駆動力を発生する第1の電動機と、
    前記内燃機関が発生する運動エネルギーを用いて駆動可能に構成された第1のオイルポンプと、
    前記第1の電動機と異なる第2の電動機によって駆動可能に構成された第2のオイルポンプと、
    車輪へ駆動力を伝達する駆動力伝達経路に設けられ、前記第1および第2のオイルポンプの少なくとも一方が発生する油圧によって制御される係合装置と、
    前記内燃機関を停止させて走行する走行モードへ移行する前に前記第2のオイルポンプを起動し、前記第2のオイルポンプが異常と判定されたとき、前記内燃機関の停止を禁止する制御装置とを備えるハイブリッド車両。
  2. 前記制御装置は、前記第2のオイルポンプが正常と判定されたとき、前記内燃機関の停止を実行する、請求項1に記載のハイブリッド車両。
  3. 前記制御装置は、前記第2のオイルポンプが異常と判定されたとき、運転者に対して警報を出力する、請求項1または請求項2に記載のハイブリッド車両。
  4. ハイブリッド車両の制御方法であって、
    前記ハイブリッド車両は、
    内燃機関と、
    車両走行用の駆動力を発生する第1の電動機と、
    前記内燃機関が発生する運動エネルギーを用いて駆動可能に構成された第1のオイルポンプと、
    前記第1の電動機と異なる第2の電動機によって駆動可能に構成された第2のオイルポンプと、
    車輪へ駆動力を伝達する駆動力伝達経路に設けられ、前記第1および第2のオイルポンプの少なくとも一方が発生する油圧によって制御される係合装置とを備え、
    前記制御方法は、
    前記内燃機関を停止させて走行する走行モードへ移行する前に前記第2のオイルポンプを起動するステップと、
    前記第2のオイルポンプが異常か否かを判定するステップと、
    前記第2のオイルポンプが異常と判定されたとき、前記内燃機関の停止を禁止するステップとを含む、ハイブリッド車両の制御方法。
  5. 前記第2のオイルポンプが異常か否かを判定するステップにおいて前記第2のオイルポンプが正常と判定されたとき、前記内燃機関の停止を実行するステップをさらに含む、請求項4に記載のハイブリッド車両の制御方法。
  6. 前記第2のオイルポンプが異常か否かを判定するステップにおいて前記第2のオイルポンプが異常と判定されたとき、運転者に対して警報を出力するステップをさらに含む、請求項4または請求項5に記載のハイブリッド車両の制御方法。
  7. 請求項4から請求項6のいずれか1項に記載の制御方法をコンピュータに実行させるためのプログラムを記録したコンピュータ読取可能な記録媒体。
JP2007138253A 2007-05-24 2007-05-24 ハイブリッド車両、ハイブリッド車両の制御方法およびその制御方法をコンピュータに実行させるためのプログラムを記録したコンピュータ読取可能な記録媒体 Pending JP2008290576A (ja)

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