JP2009139192A - バーンイン装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】 被試験体の温度調整レスポンスが速く、試験時間の短縮化および省エネルギ化を図ることができ、被試験体の温度を精度よくコントロールすることができることができるバーンイン装置を提供することである。
提供する。
【解決手段】 恒温プレート206と半導体レーザ素子100とが直接接触させて、恒温プレート206の温度を第1の温度センサ202および第1の温度制御器205によって検出し、この検出した温度に基づいて第1の温度制御器205が恒温プレート206の温度を制御する。またプレート部226と蓋部227とによってプレート部226に保持された半導体レーザ素子100の周囲に形成される閉鎖された空間の温度を、第2の温度センサ208および第2の温度制御器211によって検出し、この検出した温度に基づいて第2の温度制御器211が半導体レーザ素子100を取り巻く気体の温度を制御する。
【選択図】 図1

Description

本発明は、半導体装置などの被試験体のバーンイン試験、エージング試験に用いられるバーンイン装置に関する。
従来から半導体レーザ素子の生産工程では、生産直後に発生する初期不良対策として、半導体レーザ素子を使用する通常の温度よりも温度を上昇させた状態で駆動し、測定された光出力または駆動電流の変動によって不良品選別を行うバーンイン試験が行われている。半導体レーザ素子については、数時間から数十時間にわたって指定温度でのバーンイン試験が行われている。
半導体レーザ素子の高出力化が進むにつれて、半導体レーザ素子の駆動に伴う半導体レーザ素子自身の発熱による影響によって、バーンイン試験時に用いられる恒温槽内の温度むらが発生しやすくなってしまうという問題があり、正確な温度制御が可能なバーンイン装置が求められている。
図11は、特許文献1に記載される第1の従来の技術をもとに構成されたバーンイン装置300の構成を示す模式図である。図11には、バーンイン装置300に装着された半導体レーザ素子400についても図示している。バーンイン装置300は、温度制御器301と、冷却機302と、ファン303と、半導体レーザ400素子の出力を検知するためのフォトダイオード304と、温度センサ305と、複数のフォトダイオード304が設けられるフォトダイオード基板306と、半導体レーザ素子400に接触して設けられる放熱プレート307と、カセット308と、コンタクト部309と、外部との断熱効果を有する恒温槽310と、半導体レーザ素子400の光出力を一定出力状態にするため、フォトダイオード304からの入力値によって駆動電流を制御するAPC(Auto Power Control)回路311と、ヒータ312とを有する。
恒温槽310内部には、ファン303と、フォトダイオード304と、温度センサ305と、フォトダイオード基板306と、放熱プレート307と、カセット308とが設けられる。カセット308は、複数(100個程度)の半導体レーザ素子400を搭載し、半導体レーザ素子400に電源供給するための配線が形成されている。恒温槽310は、内部に複数(10カセット程度)カセット308が搭載可能に形成されている。カセット308には、半導体レーザ素子400の端子に接触するコンタクト部309が設けられ、コンタクト部309は、カセット308に形成される前記配線と接続されている。
バーンイン装置300では、温度制御器301が温度センサ305によって槽内の気温を検出して、冷却機302およびヒータ312を制御して、槽内の気度をコントロールすることによって、放熱プレート307の温度をコントロールし、これによって間接的に半導体レーザ素子400の温度をコントロールしている。
第2の従来の技術では、半導体レーザ素子を直接恒温プレートに接触させて温度をコントロールすることで、温度コントロールの応答性を改善し、温度バラツキを抑制している(たとえば特許文献2参照)。
実開平7−2933号公報 特開2007−64925号公報
しかしながらバーンイン装置300では、半導体レーザ素子400の温度コントロールは、冷却機302およびヒータ312によって槽内の気体温度をコントロールし、放熱プレート307の温度をコントロールすることによって間接的に行われるので、槽内の気体温度の変化に対する半導体レーザ素子400の温度の変化のレスポンスが遅く、バーンイン試験時の温度上昇および温度下降に時間がかかり、バーンイン試験時間が長くなるという問題がある。また半導体レーザ素子400のバーンイン試験は、数時間から数十時間にわたって指定温度で行われるが、バーンイン装置300における半導体レーザ素子400の温度制御は、冷却機302およびヒータ312によって熱伝導率の低い気体の温度をコントロールすることによって行われており、恒温状態を保つためのエネルギ消費が大きく、稼動コストが上昇するという問題がある。
また半導体レーザ素子400の高出力化が進むに連れて、半導体レーザ素子400の駆動に伴う半導体レーザ素子400自身の発熱の影響で、恒温槽310の温風および冷風吹き出し部付近に配置された半導体レーザ400aと、前記吹き出し部から離れた位置に配置された半導体レーザ400bとを同じ条件でバーンイン試験することが難しいという問題がある。
また第2の従来の技術では、被試験体である半導体レーザ素子が、フレーム形状で放熱部が特定された平面となっていることを前提として構成されたものである。したがって、CANパッケージのように全面が金属のパッケージで、かつ湾曲した形状となっている半導体レーザ素子を直接恒温プレートに接触させて温度コントロールしようとする場合、半導体レーザ素子の全面を恒温プレートに接触させることは困難であるため、パッケージの特定の部分のみが恒温プレートに接触することになる。このような状態で、恒温プレートの温度をコントロールしても、パッケージのうち恒温プレートに接触していない他の部分から吸熱したり、放熱したりしてしまうので、半導体レーザ素子の温度を精度のよくコントロールすることが難しいという問題がある。
したがって本発明の目的は、被試験体の温度調整レスポンスが速く、試験時間の短縮化および省エネルギ化を図ることができ、被試験体の温度を精度よくコントロールすることができ、複数の被試験体を試験する場合であっても複数の被試験体における試験条件を揃えることができるバーンイン装置を提供することである。
本発明は、被試験体を保持可能であって、温度の調整が可能な保持部と、
前記保持部の温度を検出する第1の温度検出手段と、
前記第1の温度検出手段によって検出された温度に基づいて前記保持部の温度を制御する第1の温度制御手段と、
前記保持部に保持された前記被試験体の周囲に、前記保持部とともに閉鎖された空間を形成し、前記空間の温度調整が可能な蓋部と、
前記空間の温度を検出する第2の温度検出手段と、
前記第2の温度検出手段によって検出された温度に基づいて前記空間の温度を制御する第2の温度制御手段と、
前記被試験体の特性を測定可能な測定手段とを含むことを特徴とするバーンイン装置である。
また本発明は、前記測定手段によって測定された測定結果に基づいて前記被試験体の良否を判定する判定手段をさらに含むことを特徴とする。
また本発明は、前記被試験体は、リード端子を有する電子素子であり、
前記保持部は、前記電子素子のリード端子を挿入可能な挿入部を備えることを特徴とする。
また本発明は、前記保持部は、第1のペルチェ素子を含み、
前記蓋部は、
第2のペルチェ素子と、
前記第2のペルチェ素子に設けられる吸放熱用フィンと、
前記空間の気体を循環させる気体循環用ファンとを含むことを特徴とする。
また本発明は、前記保持部は、
金属から成り、前記被試験体を保持可能な保持部本体と、
前記保持部本体のうち、前記被試験体が保持される部分、および前記ペルチェ素子が設けられる部分を除く残余の部分の外表面部を形成する第1の断熱カバー体とを含み、
前記蓋部は、
前記被試験体を保持部に押圧可能な押圧部を有する蓋部本体と、
前記蓋部本体、前記吸放熱用フィンおよび前記気体循環用ファンを、前記第2のペルチェ素子とともに覆う第2の断熱カバー体とを含むことを特徴とする。
また本発明は、前記第1の温度制御手段および前記第2の温度制御手段は、前記保持部の温度と前記空間の温度とを独立して制御することを特徴とする。
また本発明は、前記被試験体は、半導体レーザ素子であることを特徴とする。
また本発明は、前記保持部は、複数の半導体レーザ素子を保持可能であることを特徴とする。
本発明によれば、保持部に被試験体を保持させると、保持部と被試験体とが接触する。保持部の温度を第1の温度検出手段によって検出し、この検出した温度に基づいて第1の温度制御手段が保持部の温度を制御すると、保持部と被試験体とが直接接触しているので、保持部の温度の変化に伴う被試験体の温度の変化のレスポンスが早く、すなわち被試験体の温度調整レスポンスが早い。したがって、気体を介して間接的に被試験体の温度を制御する場合と比較して、試験時間の短縮化を図ることができるとともに、省エネルギ化を図ることができる。
また保持部と蓋部とによって保持部に保持された被試験体の周囲に形成される閉鎖された空間の温度を、第2の温度検出手段によって検出し、この検出した温度に基づいて第2の温度制御手段が被試験体を取り巻く気体の温度を制御することによって、被試験体の保持部と接触していない部分から不所望に吸熱したり放熱したりすることを抑制して、被試験体の温度を精度よくコントロールすることができる。これによって、測定手段によって測定された被試験体の特性の信頼性を向上させることができる。
図1は、本発明の実施の一形態のバーンイン装置200の主要部の構成を示す断面図である。図2は、図1の切断面線II−IIから見て示すバーンイン装置200の断面図である。なお図1および図2には、バーンイン装置200とともに、被試験体および電子素子である半導体レーザ素子100をバーンイン装置200に装着した状態で図示している。
まず、バーンイン装置200によってバーンイン試験が行われる半導体レーザ素子100の構成について説明しておく。以下に半導体レーザ素子100の構成についての一例を記載するが、外形状が類似していればバーンイン装置200を用いて試験を行うことができる。
図3は、半導体レーザ素子100の平面図であり、図4は半導体レーザ素子100の側面図である。半導体レーザ素子100は、CANパッケージを有し、半導体レーザチップ101と、ステム102と、キャップ103と、端子部104とを含んで構成される。半導体レーザチップ101は、特に限定されるものではないが、たとえばCD(Compact Disk)用またはDVD(Digital Versatile Disk)用のものであってもよいし、単波長または2波長の光を出力する構成のものであってもよい。発光波長としては、400μm〜800μmのものが好ましく、用いられる半導体としてはガリウム砒素系のものが好ましい。
ステム102は、略円柱形の基部102aと、基部102aの軸線方向の一表面102Aから突出し、半導体レーザチップ101が搭載される搭載部102bとを有する。ステム102は、半導体レーザチップ101において発生する熱を放射する機能を有する。ステム102は、熱伝導性および導電性の高い金属によって形成され、その構成材料としては、特に限定されるものではないが、たとえばアルミニウムが挙げられる。基部102aの軸線方向の他表面102Bから端子部104が突出する。端子部104は、半導体レーザ素子100を駆動する電流を供給するためのプラス(+)端子104aとグランド端子104bとを有し、その構成材料としては、特に限定されるものではないが、たとえば銅などが挙げられる。プラス端子104aは、ステム102に電気絶縁性部材105を介して設けられ、ステム102とは電気的に絶縁されている。プラス端子104aおよびグランド端子104bは、ステム102に搭載される半導体レーザチップ101に電気的に接続されている。
キャップ103は、有底筒状に形成され、半導体レーザチップ101および搭載部102bを覆い、開口部が基部102aの一表面102Aで基部102aに接合されて設けられる。キャップ103は、基部102aの一表面102Aの周縁部105が露出するような大きさに形成され、基部102aと同軸に設けられる。キャップ103も、半導体レーザチップ101において発生する熱を放射する機能を有する。キャップ103は、底部分に半導体レーザチップ101から出射されるレーザ光を透過する透過部106を有し、透過部106を除く部分については、熱伝導性および導電性の高い金属によって形成され、その構成材料としては、特に限定されるものではないが、たとえばアルミニウムが挙げられる。
再び図1および図2を参照して説明する。バーンイン装置200は、被試験体を保持可能であって、温度の調整が可能な保持部226と、保持部226に保持された半導体レーザ素子100の周囲に、保持部226とともに閉鎖された空間を形成し、前記空間の温度調整が可能な蓋部227と、第1および第2の温度センサ202,208と、第1および第2の温度制御器205,211と、制御部220と、駆動回路217と、フォトダイオード213と、フォトダイオード213が搭載されるフォトダイオード基板213Aと、出力部250とを含んで構成される。以下、保持部をプレート部という。
プレート部226は、保持部本体である恒温プレート206と、第1のペルチェ素子203と、第1の吸放熱用フィン204と、第1放熱ファン201と、コンタクト部219と、第1の断熱カバー体214を含んで構成される。
恒温プレート206には、半導体レーザ素子100の端子部104を挿入する挿入部が設けられ、挿入部には挿入孔231が形成されている。恒温プレート206には、前記挿入孔231に端子部104を挿入した状態で、ステム102の基部102aの他表面102Bに直接接触して半導体レーザ素子100を保持可能な保持面232が設けられる。前記保持面232は、前記ステム102の基部102aの他表面102Bの周縁部の全周にわたって面接触可能に形成される。このように面接触させるためには、保持面232およびステム102の基部102aの他表面102Bは、ともに平面に形成されることが好ましい。以後、半導体レーザ素子100の端子部104を挿入孔231に挿入して、ステム102の基部102aの他表面102Bを保持面232に接触させた状態を、半導体レーザ素子100が恒温プレート206に装着された状態という。
コンタクト部219は、挿入孔231に設けられ、半導体レーザ素子100が恒温プレート206に装着された状態において、端子部104に接触する。コンタクト部219は、プラス端子104aとグランド端子104bとに個別に接続され、半導体レーザ素子100に駆動電流を供給するための電流供給配線を有する。コンタクト部219の、端子部104と接触する接触部分は、端子部104の外周面と面接触するように構成される。
恒温プレート206は、熱伝導性の高い金属によって形成され、その構成材料としては、特に限定されるものではないが、たとえばアルミニウム、銅が挙げられる。
第1のペルチェ素子203と、第1の吸放熱用フィン204と、第1のファン(送風機)201とは、恒温プレート206の温度を調整するために恒温プレート206に設けられる。第1のペルチェ素子203は、恒温プレート206の外表面に接触して設けられる。本実施の形態では、恒温プレート206は略直方体に形成され、第1のペルチェ素子203は、恒温プレート206の一側面に設けられる。第1の吸放熱用フィン204は、恒温プレート206との間にペルチェ素子203を挟むように、第1のペルチェ素子203に接触して設けられる。第1放熱ファン201は、第1のペルチェ素子203との間に第1の吸放熱用フィン204を挟むように、第1の吸放熱用フィン204に接触して設けられる。第1の吸放熱用フィン204は、熱伝導性の高い金属によって形成され、その構成材料としては、特に限定されるものではないが、たとえばアルミニウム、銅が挙げられる。第1の吸放熱用フィン204は、ヒートシンクである。第1の吸放熱用フィン204および第1のファン201を設けることによって、第1のペルチェ素子203からの伝導する熱を効率的に放射することができ、恒温プレート206の温度を効率的に調整することができる。
第1の断熱カバー体214は、恒温プレート206のうち、半導体レーザ素子100が保持される部分、および第1のペルチェ素子203が設けられる部分を除く残余の部分の外表面部を覆って設けられる。第1の断熱カバー体214を備えることによって、外気の温度変動による恒温プレート206の温度への影響を抑制することができる。半導体レーザ素子100が保持される部分は、挿入孔231と保持面232とを含む。また実際には、第1の断熱カバー体214には、第1の温度センサ202、第1のペルチェ素子203およびコンタクト部219にそれぞれ配線を接続するため、これらの配線を通過させる孔が形成されているが、これらの孔は微小であるので外気の温度変動による影響は考えなくてもよい。第1の断熱カバー体214は、断熱性に優れた材料によって形成され、その構成材料としては、特に限定されるものではないが、たとえばポリウレタン、エポキシ樹脂が挙げられる。
蓋部227は、保持部226に保持された半導体レーザ素子100の周囲に、保持部226とともに閉鎖された空間を形成する閉鎖位置と、前記空間を外部に開放する開放位置とにわたって、プレート部226に対して相対変位可能に設けられる。蓋部227は、蓋部本体235と、第2のペルチェ素子209と、第2の吸放熱用フィン220と、気体循環用ファン212と、第3の吸放熱用フィン210と、第2のファン207とを備える。
蓋部本体235は、半導体レーザ素子100を、プレート部226に押圧可能な押圧部236を有する。蓋部本体235は、恒温プレート206と同様の材料を用いて形成される。押圧部236は、半導体レーザ素子101のステム102における基部102aの一表面102Aの周縁部105に接触可能なステム接触部215と、ステム接触部215と蓋部本体235との間に設けられて、これらに接続される弾発性部材216とを含んで構成される。弾発性部材216は、たとえば、ばねによって実現される。ステム接触部215は、環状に形成され、軸線方向の一方の表面の内周部と、基部102aの一表面102Aの周縁部105とが面接触可能に構成される。このように面接触させるためには、ステム接触部215のステム102に当接する当接面およびステム102の基部102aの一表面102Aは、ともに平面に形成されることが好ましい。ステム接触部215は、熱伝導性の高い金属によって形成され、その構成材料としては、特に限定されるものではないが、たとえばアルミニウム、銅が挙げられる。
弾発性部材216は、ステム接触部215の軸線まわりに等しい間隔をあけて複数設けられ、本実施の形態では4個設けられる。このように弾発性部材216を設けることによって、蓋部227が閉鎖位置にあるとき、半導体レーザ素子100のステム102において基部102aの軸線まわりで、ステム102を保持面232側に均等に押圧することができるので、ステム102と保持面232との接触不良を抑制することができる。また基部102aの他表面102Bの周縁部が軸線まわりの全周にわたって保持面232と接触するので、半導体レーザ素子100における部分的な温度の偏りを抑制することができる。
図5は、バーンイン装置200の構成を示す断面図であり、主としてプレート部226に蓋部227を装着するクランプ部218の構成を説明する図である。バーンイン装置200は、プレート部226が固定して設けられる基台260と、プレート部226に蓋部227を着脱可能に固定するクランプ部218とをさらに含んで構成される。基台260は、プレート部226を保持する。クランプ部218は、基台260に設けられる。蓋部227には、後述する第2の断熱カバー体244の開口部245にクランプ片246が設けられている。クランプ部218は、複数のトグルクランプ261によって実現され、レバーを動かすことによって動作する動作片262によって、前記クランプ片246を基台260に押圧可能に設けられている。蓋部227を閉鎖位置に移動させ、トグルクランプ261のレバーを操作して動作片262によってクランプ片246を基台260に押圧することによって、前述した押圧部236によって半導体レーザ素子100を保持面232に向かって押圧してステム102を保持面232に密接させることができ、さらにプレート部226と蓋部227との間に密封された空間が形成される。
再び図1を参照して、蓋部本体235には、フォトダイオード213およびフォトダイオード基板213Aが設けられる。フォトダイオード213は、蓋部227が閉鎖位置にあるとき、挿入孔231に臨むように設けられ、恒温プレート206側から到来する光を受光可能に設けられている。これによって、半導体レーザ素子100が恒温プレート206に装着された状態では、フォトダイオード213の受光面が半導体レーザ素子100の発光面に対向して、半導体レーザ素子100からの光を受光することができる。
第2の断熱カバー体244は、略有底筒状に形成され、蓋部本体235、第2の吸放熱用フィン208および気体循環用ファン212を、第2のペルチェ素子209とともに覆う。第2の断熱カバー体244は、蓋部227が閉鎖位置にあるときの蓋部本体235の恒温プレート206に臨む部分、を除く残余の外表面部に接触して設けられる。また第2の断熱カバー体244は、蓋部227が閉鎖位置にあるときには、その開口部245がプレート部226の第1の断熱カバー体214に接触する。これによって、蓋部227とプレート部226との間に密閉された空間が形成される。第2の断熱カバー体244は、第1の断熱カバー体214と同様の材料を用いて形成される。また実際には、第1の断熱カバー体214には、第2の温度センサ208、第2のペルチェ素子209およびフォトダイオード基板213Aにそれぞれ配線を接続するため、これらの配線を通過させる孔が形成されているが、これらの孔は微小であるので外気の温度変動による影響は考えなくてもよい。第2の断熱カバー体244を設けることによって、蓋部227が閉鎖位置にあるとき、外気の温度変動による閉鎖された空間の温度への影響を抑制することができる。
第2のペルチェ素子209は、断熱カバー体244に支持されて設けられる。第2の吸放熱用フィン208は、蓋部227が閉鎖位置にあるときの、第2のペルチェ素子209の閉鎖された空間に臨む表面に接触して設けられる。気体循環用ファン212は、第2のペルチェ素子209との間に第2の吸放熱用フィン208を挟むように、第2の吸放熱用フィン208に接触して設けられる。第3の吸放熱用フィン210は、第2の吸放熱用フィン208との間に第2のペルチェ素子209を挟むように、蓋部227が閉鎖位置にあるときの、第2のペルチェ素子209の外部空間に臨む表面に接触して設けられる。第2のファン207は、第2のペルチェ素子209との間に第3の吸放熱用フィン210を挟むように、第3の吸放熱用フィン210に接触して設けられる。第2および第3の吸放熱用フィン208,210は、ヒートシンクである。第2および第3の吸放熱用フィン204および第1のファン201を設けることによって、第1のペルチェ素子203からの伝導する熱を効率的に放射することができ、閉鎖された空間の温度を効率的に調整することができる。
図2に示すように、第2のペルチェ素子209と、第2の吸放熱用フィン220と、気体循環用ファン212と、第3の吸放熱用フィン210と、第2のファン207とは、蓋部227が閉鎖位置にあるときには、前記プレート部226に臨まない位置に設けられる。また気体循環用ファン212は、半導体レーザ素子100に向かって直接送風するのではなく、第2の断熱カバー体244の側壁に沿って気体が循環するように送風可能な位置に設けられている。このような構成とすることによって、密閉された空間の温度を均一に保つことができ、不所望に風が吹き付けられることによって半導体レーザ素子100の温度が低下してしまうことが抑制することができる。
第1および第2の温度センサ202,208は、たとえば熱電対によって実現される。第1の温度センサ202は、恒温プレート206に埋め込まれて設けられる。第2の温度センサ208は、第2の吸放熱用フィン208の近傍に設けられる。
図6は、第1のファン201、第1のペルチェ素子203および第1の吸放熱用フィン204によって温度が制御される第1の温度制御範囲288を示す図である。図6において、第1の温度制御範囲288に斜線を付して示している。第1の温度制御範囲288は、恒温プレート206が設けられている部分と一致する。
再び図1を参照して、第1の温度制御器205は、第1のファン201、第1のペルチェ素子203および第1の温度センサ202に電気的に接続されている。第1の温度制御器205は、第1の温度制御手段であり、また第1の温度センサ202とともに、第1の温度検出手段を構成する。第1の温度制御器205は、マイクロコンピュータによって実現され、制御部220から与えられる第1の温度指令に応じて、第1の温度センサ202によって検出される温度が、第1の温度指令に応じた温度となるように第1のファン201、第1のペルチェ素子203の動作を制御する。たとえば、温度安定時の温度コントロールでは、第1の温度制御器205は、第1のペルチェ素子203で頻繁に加熱、冷却を繰り返すように制御する。第1のペルチェ素子203による加熱、冷却に応じて、第1のファン201をコントロールして、送風したり停止したりすると温度追従性が低下するので、第1の温度制御器205は、常時、第1のファン201を稼動状態する。このような制御を行うと、加熱側の最高到達温度性能は低下するが、指令温度に対する温度精度を向上させることができる。
図7は、第2のペルチェ素子209と、第2の吸放熱用フィン220と、気体循環用ファン212と、第3の吸放熱用フィン210と、第2のファン207とによって温度が制御される第2の温度制御範囲289を示す図である。図7において、第2の温度制御範囲289に斜線を付して示している。第1の温度制御範囲289は、プレート部226と蓋部227とのよって囲まれる閉鎖された空間に一致する。
再び図1を参照して、第2の温度制御器211は、第2のファン207、第2の温度センサ208、第2のペルチェ素子209および気体循環用ファン212に電気的に接続されている。第2の温度制御器211は、第2の温度制御手段であり、また第2の温度センサ208とともに、第2の温度検出手段を構成する。第2の温度制御器211は、マイクロコンピュータによって実現され、制御部220から与えられる第2の温度指令に応じて、第2の温度センサ208によって検出される温度が、温度指令に応じた温度となるように第2のファン207、第2のペルチェ素子209、気体循環用ファン212の動作を制御して、第2の温度制御範囲229における温度ムラを抑制する。たとえば、温度安定時の温度コントロールでは、第2の温度制御器211は、第2のペルチェ素子209で頻繁に加熱、冷却を繰り返すように制御する。第2のペルチェ素子209による加熱、冷却に応じて、第2のファン207および気体循環用ファン212をコントロールして、送風したり停止したりすると温度追従性が低下するので、第2の温度制御器211は、常時、第2のファン207および気体循環用ファン212を稼動状態する。このような制御を行うと、加熱側の最高到達温度性能は低下するが、指令温度に対する温度精度を向上させることができる。
駆動回路217は、フォトダイオード213と、コンタクト部219と電気的に接続される。駆動回路217は、APC回路およびACC(Auto Current Control)回路のうち、少なくともいずれか一方を含んで構成される。APC回路によって半導体レーザ素子100を駆動する場合には、駆動回路217は、駆動回路217は、たとえば制御部220に予め設定されているバーンイン試験用の光出力値、たとえば100mWになるように半導体レーザ素子100を発光させる。この際、半導体レーザ素子100の光出力を一定に保つために、フォトダイオード213から出力される信号に基づいて、コンタクト部219に所定の電流を出力することによって、半導体レーザ素子100の駆動電流を制御する。またACC回路によって半導体レーザ素子100を駆動する場合には、駆動回路217は、コンタクト部219に所定の電流を出力する。また駆動回路217は、フォトダイオード213およびフォトダイオード基板213Aとともに半導体レーザ素子100の特性を測定可能な測定手段として機能し、フォトダイオード213から出力される信号(光出力値)を測定し、測定した結果を表す測定情報を制御部220に与える。
制御部220は、マイクロコンピュータを含んで構成され、予め定める制御プログラムをCPU(Central Processing Unit)が実行処理することによって、第1および第2の温度制御器205,211ならびに駆動回路217に、第1および第2温度指令、制御指令をそれぞれ与えて、これらを制御する。制御部220は、この制御部220に予め設定されているバーンイン試験用の温度条件に応じて、第1の温度制御範囲228の温度と、第2の温度制御範囲229の温度とを独立して制御することができる。制御部220は、たとえば、第1の温度制御範囲228の温度が80℃となり、第2の温度制御範囲229の温度が25℃となるように、第1および第2温度指令を与える。また制御部220は、この制御部220に予め設定されているバーンイン試験用の動作条件に応じて、駆動回路217に、所定の駆動条件で半導体レーザ素子100を駆動するように制御指令を与える。このように第1の温度制御範囲228の温度と、第2の温度制御範囲229の温度とを、第1および第2の温度制御器205,211によって独立して制御することによって、多様な試験条件を設定することができ、利便性を向上させることができる。
また制御部220は、駆動回路217によって測定された測定結果に基づいて半導体レーザ素子100の良否を判定する判定手段として機能する。制御部220は、予め制御部220に設定されているバーンイン試験条件に従って、駆動回路217から与えられる測定情報を、たとえば、測定間隔を30分とし、測定回数を20回として取得する。そして制御部220は、予め設定されているバーンイン試験用の良否判定方法に従って、得られた測定情報に基づいて半導体レーザ素子100の良否を判定する。制御部250は、駆動している半導体レーザ素子100が所望の特性となっている、すなわち全測定情報において駆動電流に対して出力される光量が十分であると判定した場合には、半導体レーザ素子100が良品であると判定し、所望の特性となっていない、全測定情報において1つでも駆動電流に対して出力される光量が十分ではないと判定した場合には、半導体レーザ素子100が不良品であると判定する。制御部220は、駆動している半導体レーザ素子100が良品であるのか不良品であるのかを判定した判定結果を出力部250に与える。
出力部250は、表示装置、プリンタ装置または発光装置などによって実現され、制御部220から判定結果が与えられると、判定結果を表示する。これによって、試験者は、試験している半導体レーザ素子100が良品であるのか不良品であるのかを判断することができる。
以上のようにバーンイン装置200では、プレート部226に半導体レーザ素子100を保持させると、プレート部226の恒温プレート206と半導体レーザ素子100のステム102とが接触する。恒温プレート206の温度を第1の温度センサ202および第1の温度制御器205によって検出し、この検出した温度に基づいて第1の温度制御器205が恒温プレート206の温度を制御すると、恒温プレート206と半導体レーザ素子100とが直接接触しているので、恒温プレート206の温度の変化に伴う半導体レーザ素子100の温度の変化のレスポンスが早く、すなわち半導体レーザ素子100の温度調整レスポンスが早い。したがって、気体を介して間接的に半導体レーザ素子100の温度を制御する場合と比較して、試験時間の短縮化を図ることができるので、試験効率を向上させることができ、また半導体レーザ素子100の生産効率を向上させることができ、さらにバーンイン試験において省エネルギ化を図ることができる。
またプレート部226と蓋部227とによってプレート部226に保持された半導体レーザ素子100の周囲に形成される閉鎖された空間の温度を、第2の温度センサ208および第2の温度制御器211によって検出し、この検出した温度に基づいて第2の温度制御器211が半導体レーザ素子100を取り巻く気体の温度を制御することによって、半導体レーザ素子100のプレート部226と接触していない部分から不所望に吸熱したり放熱したりすることを抑制して、半導体レーザ素子100の温度を精度よくコントロールすることができる。これによって、駆動回路217によって測定された半導体レーザ素子100の特性の信頼性を向上させることができ、制御部220によって判定される半導体レーザ素子100の良否判定の信頼性を向上させることができる。
図8は、本発明の実施の他の形態のバーンイン装置270の主要部の構成を示す断面図であり、図9は、図8の切断面線IX−IXから見て示すバーンイン装置270の断面図である。なお図8および図9には、バーンイン装置200とともに、被試験体および電子素子である半導体レーザ素子100をバーンイン装置200に装着した状態で図示している。図10は、バーンイン装置270の構成を示す断面図であり、主としてプレート部226に蓋部227を装着するクランプ部218の構成を説明する図である。
本実施の形態のバーンイン装置270は、前述したバーンイン装置200に類似するので、同様の構成には同様の参照符号を付してその説明を省略する。本実施の形態のバーンイン装置270と、前述したバーンイン装置200との主な相違点は、バーンイン装置200では1個の半導体レーザ素子100について試験を行う構成としているが、バーンイン装置270では複数個の半導体レーザ素子100について試験を行うことができる構成としていることにある。バーンイン装置270では、40個の半導体レーザ素子100をマトリクス状に並べて搭載可能に構成されている。
バーンイン装置270と、バーンイン装置200とは、主としてプレート部226と、蓋部227との構成が異なる。本実施の形態では、プレート部226には、複数の挿入孔231が形成される。挿入孔231の数は、保持可能な半導体レーザ素子100の数に等しい。挿入孔231は、恒温プレート206の長手方向である予め定めるX方向に予め定める間隔をあけて10個形成され、恒温プレート206の長手方向であり、前記予め定める方向Xに垂直な予め定めるY方向に予め定める間隔をあけて4個形成される。前記予め定める間隔は、相互に隣接する半導体レーザ素子100の熱が測定に影響を与えないように選ばれる。各挿入孔231には、それぞれコンタクト部219が設けられている。各コンタクト部219は個別に駆動回路217に接続される。また各挿入孔231の開口部には保持面232がそれぞれ形成され、各保持面232の間における恒温プレート206の表面は、第1の断熱カバー体214によって覆われる。
また本実施の形態ではプレート部226は、複数の第1のペルチェ素子203を有する。第1のペルチェ素子203の数は、恒温プレート206の大きさおよび第1のペルチェ素子203の大きさに応じて決定され、ここでは2つに選ばれている。本実施の形態では、恒温プレート206は略直方体に形成され、第1のペルチェ素子203は、恒温プレート206の底面に設けられる。複数の半導体レーザ素子100を保持する構成とする場合、前述の実施の形態と同様に第1のペルチェ素子203を恒温プレート206の一側面に設けると、第1のペルチェ素子203に近接して配置されている半導体レーザ素子100と、第1のペルチェ素子203から離間して配置されている半導体レーザ素子100とにおいて、温度のばらつきが生じるおそれがあるが、第1のペルチェ素子203を恒温プレート206の底面に設けることによって、複数の半導体レーザ素子100における温度のばらつきを抑制することができる。
本実施の形態では蓋部227は、複数の押圧部236を有する。押圧部236の数は、保持可能な半導体レーザ素子100の数に等しい。各押圧部236は、各挿入孔231にそれぞれ対応して設けられる。また蓋部227には、前記押圧部236の数に等しいフォトダイオード213が設けられる。各フォトダイオード213は、半導体レーザ素子100が恒温プレート206に装着された状態では、フォトダイオード213の受光面が半導体レーザ素子100の発光面に対向して、半導体レーザ素子100からの光を受光することができる。各フォトダイオード213は、個別に駆動回路217に接続される。
また本実施の形態では蓋部227に設けられる第2のペルチェ素子208は、予め定めるX方向の中央部に設けられ、蓋部227が閉鎖位置にあるときには、予め定めるY方向の一方で半導体レーザ素子101に対向しない位置に設けられる。また本実施の形態では、蓋体本体235は、第2の断熱カバー体244に臨む外表面のうち、X方向の両端部を除いて第2の断熱カバー体244と間隔をあけて設けられる。これによって蓋体本体235と、第2の断熱カバー体244との間に気体の流路が形成される。気体循環用ファン212は、半導体レーザ素子100に向かって直接送風するのではなく、図9の矢符Fで示すように、前記流路と、蓋体本体235およびプレート部226との間の空間とを気体が循環するように送風可能な位置に設けられている。これによって、閉鎖された空間内における温度のばらつきを抑制することができる。
また図10に示すように、蓋部227の予め定めるX方向の両端部にクランプ片246が設けられ、プレート部226の予め定めるX方向の両側で、全述した実施の形態と同様に、基台260に設けられるクランプ部218によって、蓋部227をプレート部226に押圧してプレート部226と蓋部227との間に密封された空間を形成することができる。
またバーンイン装置270は、図示しないが前述の実施の形態と同様に、第1および第2の温度センサ202,208と、第1および第2の温度制御器205,211と、制御部220と、駆動回路217と、出力部250とを含んで構成される。駆動回路217は、保持可能な半導体レーザ素子100の数だけ設けられ、それぞれの駆動回路217からの測定情報が制御部220に与えられる。制御部220は、各駆動回路217から与えられる測定情報に基づいて、前述したように、各半導体レーザ素子100が良品であるのか不良品であるのかを個別に判定する。制御部220は、半導体レーザ素子100の良品であるのか不良品であるのかを判定した判定結果を、その半導体レーザ素子100がプレート部226に保持されている位置を表す情報とともに出力部250に与える。出力部250が、前記判定結果と、この判定結果となった半導体レーザ素子100が保持されている位置を表す情報とを表示することによって、試験者は、複数の半導体素子100を同時に試験しても、どの半導体レーザ素子100が良品であるのか不良品であるのかを判断することができる。半導体レーザ素子100が保持されている位置を表す情報は、たとえば複数の挿入孔231にそれぞれ対応する番号を予め定めておき、番号によって表してもよい。
以上のようにバーンイン装置270では、前述したバーンイン装置200と同様の効果を達成することができるとともに、試験条件を揃えて、複数の半導体レーザ素子100の同時に試験することができるので、検査効率をさらに向上させることでき、半導体レーザ素子100の生産効率をさらに向上させることができる。また、複数の半導体レーザ素子100のバーンイン試験を行うときには、バーンイン装置200を複数用いて試験を行う場合と比較して装置が1つでよいので、構成部品の数を抑えることができ、組み立てが容易であって、低コスト化を図ることができる。
前述した各実施形態においては、被試験体として半導体レーザ素子100を用いているが、被試験体については、半導体レーザ素子100に限定されるものではなく、バーンイン試験が必要なものであればよく、たとえばLED(Light Emitting Diode)などの他の電子素子であってもよい。
本発明の実施の一形態のバーンイン装置200の主要部の構成を示す断面図である。 図1の切断面線II−IIから見て示すバーンイン装置200の断面図である。 半導体レーザ素子100の平面図であり、 半導体レーザ素子100の側面図である。 バーンイン装置200の構成を示す断面図であり、主としてプレート部226に蓋部227を装着するクランプ部218の構成を説明する図である。 第1のファン201、第1のペルチェ素子203および第1の吸放熱用フィン204によって温度が制御される第1の温度制御範囲288を示す図である。 第2のペルチェ素子209と、第2の吸放熱用フィン220と、気体循環用ファン212と、第3の吸放熱用フィン210と、第2のファン207とによって温度が制御される第2の温度制御範囲289を示す図である。 本発明の実施の他の形態のバーンイン装置270の主要部の構成を示す断面図であり、 図8の切断面線IX−IXから見て示すバーンイン装置270の断面図である。 バーンイン装置270の構成を示す断面図であり、主としてプレート部226に蓋部227を装着するクランプ部218の構成を説明する図である。 特許文献1に記載される第1の従来の技術をもとに構成されたバーンイン装置300の構成を示す模式図である。
符号の説明
100 半導体レーザ
200,270 バーンイン装置
201 第1のファン
202 第1の温度センサ
203 第1のペルチェ素子
204 第1の吸放熱用フィン
205 第1の温度制御器
206 恒温プレート
207 第2のファン
208 第2の温度センサ
209 第2のペルチェ素子
210 第2の吸放熱用フィン
211 第2の温度制御器
212 気体循環用ファン
213 フォトダイオード
214 第1の断熱カバー体
217 駆動回路
219 コンタクト部
220 第3の吸放熱用フィン
220 制御部
226 プレート部
227 蓋部
231 挿入孔
236 押圧部
244 第2の断熱カバー体

Claims (8)

  1. 被試験体を保持可能であって、温度の調整が可能な保持部と、
    前記保持部の温度を検出する第1の温度検出手段と、
    前記第1の温度検出手段によって検出された温度に基づいて前記保持部の温度を制御する第1の温度制御手段と、
    前記保持部に保持された前記被試験体の周囲に、前記保持部とともに閉鎖された空間を形成し、前記空間の温度調整が可能な蓋部と、
    前記空間の温度を検出する第2の温度検出手段と、
    前記第2の温度検出手段によって検出された温度に基づいて前記空間の温度を制御する第2の温度制御手段と、
    前記被試験体の特性を測定可能な測定手段とを含むことを特徴とするバーンイン装置。
  2. 前記測定手段によって測定された測定結果に基づいて前記被試験体の良否を判定する判定手段をさらに含むことを特徴とする請求項1記載のバーンイン装置。
  3. 前記被試験体は、リード端子を有する電子素子であり、
    前記保持部は、前記電子素子のリード端子を挿入可能な挿入部を備えることを特徴とする請求項1または2に記載のバーンイン装置。
  4. 前記保持部は、第1のペルチェ素子を含み、
    前記蓋部は、
    第2のペルチェ素子と、
    前記第2のペルチェ素子に設けられる吸放熱用フィンと、
    前記空間の気体を循環させる気体循環用ファンとを含むことを特徴とする請求項1〜3のいずれか1つに記載のバーンイン装置。
  5. 前記保持部は、
    金属から成り、前記被試験体を保持可能な保持部本体と、
    前記保持部本体のうち、前記被試験体が保持される部分、および前記ペルチェ素子が設けられる部分を除く残余の部分の外表面部を形成する第1の断熱カバー体とを含み、
    前記蓋部は、
    前記被試験体を保持部に押圧可能な押圧部を有する蓋部本体と、
    前記蓋部本体、前記吸放熱用フィンおよび前記気体循環用ファンを、前記第2のペルチェ素子とともに覆う第2の断熱カバー体とを含むことを特徴とする請求項4に記載のバーンイン装置。
  6. 前記第1の温度制御手段および前記第2の温度制御手段は、前記保持部の温度と前記空間の温度とを独立して制御することを特徴とする請求項1〜5のいれずれか1つに記載のバーンイン装置。
  7. 前記被試験体は、半導体レーザ素子であることを特徴とする請求項1〜6のいずれか1つに記載のバーンイン装置。
  8. 前記保持部は、複数の半導体レーザ素子を保持可能であることを特徴とする請求項7に記載のバーンイン装置。
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