JP2010027729A - プローブ装置及びそれを用いた半導体ウェハの検査方法 - Google Patents

プローブ装置及びそれを用いた半導体ウェハの検査方法 Download PDF

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Abstract

【課題】検査温度の変化にかかわらず、正確な検査を行なうことが可能なプローブ装置及びそれを用いた半導体ウェハの検査方法を提供する。
【解決手段】被検査物である半導体ウェハ80の電極パッドに接触するプローブピンを6備えるプローブカード4と、半導体ウェハ80を載置するとともにプローブカード4に対して相対的に移動するステージであって、半導体ウェハ80の載置部2dと、該載置部2dを囲んで設けられ、プローブカード4上でプローブピン6が設けられるプローブエリア7が、相対する半導体ウェハ80の領域からはみ出した際にプローブエリア7と対向する外周部2eが上面2aに設けられたステージ2と、ステージ2上に載置された半導体ウェハ80及び外周部2eの温度を調整する温度調整部3と、が備えられる。
【選択図】図2

Description

本発明は、半導体ウェハの検査で用いられるプローブ装置と、このプローブ装置を用いた半導体ウェハの検査方法に関する。
一般に、半導体装置の製造工程においては、略円盤状の半導体ウェハに各種処理を施すことによって複数のチップを形成する。このようにして製造された各チップは、電気的特性の検査を行なった後、ダイシングによって分割され、リードフレーム等に固定されることで半導体装置として組み立てられる。この際の、各々のチップの電気的特性の検査は、プローブ装置とテスタ装置とが組み合わされた半導体ウェハ検査装置によって行なわれる。プローブ装置は、被検査物である半導体ウェハをステージ上に載置し、各々のチップの電極パッドにプローブピンを接触させることにより、電気的特性を検出することが可能な構成とされている。また、テスタ装置は、プローブピンに接続される端子から電源及び各種試験信号を供給することにより、チップの電極パッドに出力される信号を解析して、各々のチップが正常に動作するか否かを検査する。そして、正常に動作しないものについては、その後の工程から除外する。
上述のようなプローブピンは、プローブカード上に設けられ、プローブピンの配列は検査を行う半導体チップの電極パッドの配列に対応している。そして、プローブ装置は、ステージ上に半導体ウェハを載置すると、プローブ装置に設けられたアライメントカメラによって各チップの電極パッドの位置を検出し、該電極パッドの配列方向とプローブピンの配列方向が一致するようにステージを水平方向に移動させる。次いで、対応するプローブピンの真下に電極パッドが位置した状態とした後、この状態でステージを上昇、つまり垂直移動させることで電極パッドをプローブピンに接触させることにより、所謂プロービングを行なう。
電極パッドとプローブピンとが接触した後、テスタ装置からプローブピンに接続される端子を介して電源及び各種の試験信号が各チップに供給される。そして、チップの電極に出力される信号をテスタ装置で解析して正常に動作するか否かを確認することで、電気的特性の検査が終了する。このような、半導体ウェハの電気的特性の検査は、チップの実際の使用環境を考慮して、異なる検査温度で複数回にわたって行われる。また、半導体ウェハの検査温度はステージ温度によって決定されるため、加熱又は冷却のためのヒータや冷媒管をステージに設けることにより、温度の調整、制御が行なわれる。
このような、ステージに温度調整部を備えたプローブ装置として、半導体ウェハを載置するステージと、該ステージの上方に配置されるプローブカードと、ステージに設けられた吸気用穴と、該吸気用穴の近傍に装置外部の空気を取り込む吸気用ファンと、ステージを移動させるX−Y駆動部と、ステージ上に半導体ウェハを供給するウェハ供給部と、該ウェハ供給部及びX−Y駆動部を制御する制御部と、該制御部に設けられて制御部の内部に発生する熱を排出する排気用ファンとを各々備え、前記吸気用穴が、ステージ内部を通ってバキューム機構に接続される構成とされたプローブ装置が提案されている(例えば、特許文献1を参照)。
また、ウェハをステージに固定するためのバキューム機構により、ステージ上の空気を吸引し、プローブ装置外部から加熱又は冷却された空気を取り入れることにより、ステージを加熱又は冷却することが可能な構成とされたプローブ装置が提案されている(例えば、特許文献2を参照)。
ところで、上記手順によって行なわれる半導体ウェハの検査温度の範囲は、上述した実際の使用環境を考慮して、低温域及び高温域を問わず年々拡大する方向にある。半導体ウェハを加温又は冷却した状態として電気的特性の検査を行なう場合には、半導体ウェハの熱がプローブピンを介してプローブカードに伝わり、半導体ウェハ及びプローブカードの双方に熱膨張が生じる。この際、これら両者の熱膨張率の違いにより、プローブの針先間隔と電極パッド間隔との間に差異が生じるため、プローブと電極パッドとの相対位置に、常温時の相対位置に対するズレが発生する。このため、従来のプローブ装置では、検査温度を低温域から高温域までの複数の温度に変えて行なった際、常温時と、高温或いは低温時とでは、プローブピンの先端間隔と電極パッド間隔との間に差異が生じる。この結果、例えば、プローブピンの先端が、常温時においては電極パッドの所定領域内に収まっていても、高温時には所定領域から外れるものも生じ、正確な電気的特性を検出するのが困難になるという問題がある。
このような問題を解消するため、例えば、プローブカードの下面側に設けられたプローブ固定台にヒータを内蔵し、温度調整されたウェハの温度又はそれに近い温度にプローブカードの温度を予備温度調整した際の、プローブピンの配列間隔を、ウェハの電極パッドの配列間隔に対応するように設定するプローブ装置が提案されている(例えば、特許文献3を参照)。特許文献3に記載のプローブ装置によれば、ヒータによってプローブカードの温度を予備温度調整することにより、温度調整されたウェハの電極パッド間隔にプローブの針先間隔を対応させることが可能となる。これにより、特許文献3では、半導体ウェハの各チップの電極パッドに対してプローブピン先端が確実に接触し、広いウェハ領域にわたって同時にプローブを接触させた場合でも、高精度で検査を行なうことが可能であるとされている。
特開2002−198405号公報 特開2007−157821号公報 特開平5−175289号公報
しかしながら、本発明者等が鋭意検討した結果、上記特許文献1〜3に記載された従来のプローブ装置では、さらに、以下に説明するような問題点があることが明らかとなった。
図14(a)に示すように、半導体ウェハ200は、通常、円筒形のインゴットから製造された円形とされており、プローブ装置に備えられる円形のステージ100上に載置される。また、図14(b)に示すように、プローブカード110の一面側には、プローブピン120がプローブエリア(針立てエリア)121上に設けられている。
そして、図15(a)に示すようにステージ100を水平方向に移動させ、半導体ウェハ200の検査対象チップとプローブエリア121を対応させた後、図15(b)に示すようにステージ100を垂直移動させ、半導体ウェハ200の図示略の電極パッドにプローブピン120を接触させる。この際、図15(b)に示すように、半導体ウェハ200の周縁部におけるチップを検査する場合、プローブエリア121の少なくとも一部の領域のプローブピン120が、ステージ100の外側にはみ出た状態となる。
このような場合、図16(a)、(b)の模式図に示すように、プローブエリア121内において、プローブピン120がステージ100上のエリアから大きく外れる離間領域E(図16(a)、(b)中のハッチング領域を参照)が生じる。この離間領域Eにおけるプローブピン120は、半導体ウェハの電極パッドとは接触しておらず、また、ステージ110とも離間しているため、離間領域Eからプローブカード110の熱が放出される。このため、プローブカード110の温度が、ステージ100並びに半導体ウェハ200の温度と必ずしも同じ温度にならず、上述したような、プローブピン120の針先間隔と電極パッド間隔との間に差異が生じることがある。
また、上記離間領域Eが生じることで、プローブカード110の温度が部分的に上昇又は低下することにより、その部分のプローブピン120がウェハ200と接触した際に該ウェハ200の温度も変化する。このように、検査中の半導体ウェハ200に温度分布が生じることにより、測定中のインデックス内においても測定温度の相違が発生し、試験条件によっては、測定温度が1℃異なるだけでも、測定結果に数割にも及ぶ誤差が生じる虞がある。このように、プローブピン120の配列間隔の変化のみならず、検査中の半導体ウェハ200に温度分布が発生すること自体が、測定結果に大きな誤差が生じる原因となることが、本発明者等の実験によって明らかとなった。
上述したような測定結果の誤差が発生した場合には、例えば、検査対象のチップが良品の場合であっても不良品判定となることから、半導体ウェハの製造工程における歩留まりが低下するという問題がある。このため、ステージ及び該ステージ上の半導体ウェハのみならず、プローブカード並びにプローブが配されるプローブエリア全体の温度を一定とすることができ、正確な検査を行なうことが可能なプローブ装置が切に望まれていた。
上記の課題を解決するため、本発明のプローブ装置は、被検査物である半導体ウェハの電極パッドに接触するプローブピンを備えるプローブカードと、前記半導体ウェハを載置するとともに前記プローブカードに対して相対的に移動するステージであって、前記半導体ウェハの載置部と、該載置部を囲んで設けられ、前記プローブカード上で前記プローブピンが設けられるプローブエリアが、相対する前記半導体ウェハの領域からはみ出した際に前記プローブエリアと対向する外周部が上面に設けられたステージと、前記ステージの上面に載置された前記半導体ウェハ及び前記外周部の温度を調整する温度調整部と、が備えられることを特徴とする。
また、本発明のプローブ装置は、被検査物である半導体ウェハの電極パッドに接触するプローブピンを備えるプローブカードと、前記半導体ウェハを載置するとともに前記プローブカードに対して相対的に移動するステージであって、前記半導体ウェハの載置部と、該載置部を囲んで設けられ、前記プローブカード上で前記プローブピンが設けられるプローブエリアが、相対する前記半導体ウェハの領域からはみ出した際に、前記プローブエリアに向けて温風又は冷風を送風するための吹出口が設けられたステージと、前記ステージ上に載置された前記半導体ウェハの温度を調整するとともに、前記吹出口に向けて温風又は冷風を供給する温度調整部と、が備えられることを特徴とする。
係る構成のプローブ装置によれば、半導体ウェハの各チップを検査する際、プローブエリアの一部において半導体ウェハの電極パッドと接触していない領域が生じた場合でも、この領域からの熱放出が抑制される。これにより、プローブカード全体を均一な温度に保持でき、プローブピンと接触する半導体ウェハに温度分布が生じるのが抑制されるため、測定温度に誤差が生じるのを防止することができる。また、プローブカード全体が均一な温度となることで、プローブピンの間隔と電極パッド間隔との間に差異が発生せず、これらプローブピンと電極パッドとを確実に接触させることが可能となる。
また、本発明の半導体ウェハの検査方法は、上記本発明のプローブ装置を用いて半導体ウェハの検査を行なうことを特徴とする。
係る構成の半導体ウェハの検査方法によれば、上記本発明のプローブ装置を用いて行なう方法なので、検査温度の変化に関わらず、誤差の無い電気的特性の検査を行なうことが可能となる。
本発明のプローブ装置によれば、上記構成により、半導体ウェハの電極パッドと接触していない領域がプローブエリアに生じた場合でも、この領域からの熱放出が抑制される。これにより、プローブカード全体を均一な温度に保持でき、プローブピンと接触する半導体ウェハに温度分布が生じるのが抑制されるので、検査温度に起因する測定誤差が生じるのを防止することができる。また、プローブピン先端の間隔と電極パッド間隔との間に差異が生じることが無いので、検査温度の変化に関わらず、プローブピンと電極パッドとを確実に接触させることができる。従って、半導体ウェハの各チップの電気的特性を高精度で検出することができ、誤差無く高精度で検査を行うことが可能となる。
また、本発明の半導体ウェハの検査方法によれば、上記本発明のプローブ装置を用いて行なう方法なので、検査温度の変化に関わらず、誤差無く高精度で電気的特性の検査を行なうことが可能となる。
以下に、本発明の実施形態であるプローブ装置及びそれを用いた半導体ウェハの検査方法について、図1〜図13を適宜参照しながら説明する。なお、以下の説明において参照する図面は、本実施形態のプローブ装置及びそれを用いた半導体ウェハの検査方法を説明する図面であって、図示される各部の大きさや厚さや寸法等は、実際のプローブ装置等の寸法関係とは異なっている。
[第1の実施形態]
以下に、本発明の第1の実施形態のプローブ装置1について、図1〜図3を適宜参照しながら説明する。ここで、図1(a)はプローブ装置1のステージ2上に半導体ウェハ80が載置された状態を示す平面図、図1(b)はプローブ装置1のプローブカード4をプローブピン6(プローブエリア7)側からみた平面図である。また、図2(a)、(b)はプローブ装置1の側面図であり、図3(a)、(b)はプローブ装置1を用いて半導体ウェハ80を検査する際の平面視状態を示す概略図である。
本実施形態のプローブ装置1は、プローブピン6を備えるプローブカード4と、半導体ウェハ80を載置するステージ2と、ステージ2に載置された半導体ウェハ80及びステージ2の外周部2eの温度を調整する温度調整部3とが備えられて概略構成される。また、図示例のプローブ装置1は、ステージ2が平面視で略正方形に構成されており、このステージ2の上面2aに載置される円形の半導体ウェハ80に対し、該半導体ウェハ80の周縁部に対して余裕を持った大きさとされている。
本発明に係るプローブ装置1は、図示略のテスタ装置とともに半導体ウェハ検査装置を構成する。
本発明に係るプローブ装置1によって電気的特性が検査される被検査物の半導体ウェハ80は、例えば、半導体が結晶成長されたインゴットが略円盤状に切り出されてなるウェハに対し、各種処理が施されて複数のチップが形成されたものである。このような複数のチップが形成されてなる半導体ウェハ80は、プローブ装置1及び図示略のテスタ装置からなる半導体ウェハ検査装置によって電気的特性の検査が行われる。その後、半導体ウェハ80はダイシングによって各チップ単位に分割され、これらチップがリードフレーム等に固定されることで、半導体装置として組み立てられる。
そして、本発明に係るプローブ装置1は、上述のような半導体ウェハ80をステージ1上に載置、固定し、プローブカード4に備えられるプローブピン6を、半導体ウェハ80の各々のチップ81に備えられる電極パッド82に接触させる。そして、上述したテスタ装置から、電源及び各種の試験信号を、プローブピン6を介して各チップ81に供給し、各チップ81の電極パッド82に出力される信号をテスタ装置で解析して正常に動作するか否かを判定することにより、電気的特性の検査を行なう。
また、このような半導体ウェハの電気的特性の検査は、異なる検査温度で複数回にわたって実施する。
ステージ2は、上面2aに被検査物である半導体ウェハ80が載置される台であり、従来からこの分野において用いられる金属材料等から構成することができる。
本実施形態のステージ2は、半導体ウェハ80を載置するとともにプローブカード4に対して相対的に移動する構成とされる。また、ステージ2は、半導体ウェハの載置部2dと、該載置部2dを囲んで設けられ、プローブカード4上でプローブピン6が設けられるプローブエリア7が、相対する半導体ウェハ80の領域からはみ出した際にプローブエリア7と対向する外周部2eが設けられてなる。
また、上述したように、本実施形態のプローブ装置1に備えられるステージ2は、平面視略正方形に構成され、上面2aに載置される円形の半導体ウェハ80よりも大きく、該半導体ウェハ80の周縁部に対して余裕を持った大きさとされている。
ステージ2は、モータ等からなる図示略のX−Y方向移動装置によって水平移動可能とされるとともに、同様に、図示略のZ方向移動装置によって垂直移動可能に構成されている。このような構成により、プローブ装置1を用いて半導体ウェハ80を検査する際は、まず、ステージ2の上面2aにおける載置部2dに載置された半導体ウェハ80と後述のプローブカード4とが離間した状態で水平移動する。そして、プローブカード4上に備えられるプローブピン6(プローブエリア7)と、半導体ウェハ80における測定対象の各チップ81とが対向した位置で、ステージ2が垂直方向に移動する。これにより、測定対象である各チップ81の電極パッド82とプローブピン6とが接触し、電気的特性の検査が可能となる。
ステージ2の載置部2dには、真空吸引によって半導体ウェハ80を載置部2dに固定するための、図示略の複数の吸着用穴が設けられている。そして、この吸着用穴は、真空吸引を行なうための図示略の吸引装置に接続されている。これにより、プローブ装置1を用いて半導体ウェハ80を検査する際は、該半導体ウェハ80がステージ2の載置部2d上に、位置ずれすることが無いように固定される。
温度調整部3は、ステージ2の上面2aにおける載置部2dに載置された半導体ウェハ80及び外周部2eの温度を調整する、加熱又は冷却手段を備えてなる。
この温度調整部3は、詳細な図示を省略するが、例えば、ステージ2並びに後述のプローブカード(プローブピン6)を加熱するためのヒータや、冷却のための冷媒流通管の他、温度制御のための温度センサ等から構成される。また、本実施形態の温度調整部3は、図2(a)、(b)に示す例のように、ステージ2内部に備えられている。本実施形態のプローブ装置1は、このような温度調整部3が備えられることにより、ステージ2並びにプローブカード(プローブピン6)の温度を、所定の各検査温度、例えば、60〜125℃程度の範囲で変化させながら電気的特性の測定を行う。
プローブカード4は、半導体ウェハ80の電極パッド82に接触することで半導体ウェハ80の電気的特性を検出するプローブピン6が備えられており、図示例においては略円盤状のカード5の下面5aにプローブピン6が備えられた構成とされている。また、図示例のプローブカード4は、プローブピン6が設けられるプローブエリア7が、カード5の下面5aにおいて、略中央付近で略正方形の領域とされている。
カード5は、プローブカード4の基台であり、従来からプローブカード用として用いられている材料を何ら制限無く採用することができる。また、図示例のプローブカード4に備えられるカード5は、略円盤状に構成されているが、これに限定されるものではなく、装置形状等に併せて適宜採用することができる。
プローブピン6は、上記カード5の下面5a側に取り付けられ、被検査対象である半導体ウェハにおけるチップ上の電極配置に対応して、プローブエリア7に配置される。プローブピン6は、カード5の下面5aから下方に延伸するように形成され、例えば、カンチレバー式やスプリングレバー式等の接点として構成される。
また、プローブピン6は、半導体ウェハ80における各チップ81上で、所定列で並んだ複数のチップ81を同時に測定可能なように、チップ81の電極パッド82の配列に対応して配される。ここで、例えば、チップ81の1個あたりにおいて、左右両側に計10箇所ずつの電極パッド82が設けられている場合、10個のチップ81を同時に測定可能とするには、10個分のチップ81に対応するように、プローブピン6を、2列で計200本配列した構成とする。
また、この際のプローブピン6の針先間隔は、プローブカード4が、ステージ2及び半導体ウェハ80の温度に相当する温度に加熱又は冷却された際に、この温度における半導体ウェハ80上の電極パッド82配列間隔に対応するように設定することが好ましい。
なお、カード5には、半導体ウェハ80における各チップ81の電極パッド82の位置を検出し、該電極パッド82の配列方向とプローブピン6の配列方向が一致するようにステージ2の位置を調整するための、図示略のアライメントカメラが備えられている。
また、プローブピン6は、図示略の電極パターンを介して、上述したテスタ装置に電気的に接続される。
上記構成とされたプローブカード4は、図2(a)、(b)に示すように、プローブ装置1において、ステージ2並びに半導体ウェハ80と対向して配される。
そして、本実施形態のプローブ装置1は、ステージ2がプローブカード4と相対して、図示略の移動装置によって水平移動(図2(a)、(b)中の矢印X−Yを参照)、並びに垂直移動(図2(a)、(b)中の矢印Zを参照)が可能な構成とされている。
また、上記構成のプローブ装置1は、図示略の内部壁に全体が覆われ、この装置内部において半導体ウェハ80の検査を行なう構成とされている。
以下に、本発明に係る半導体ウェハの検査方法について、上述したような本実施形態のプローブ装置1を用いて行なう方法を例に、図1〜図3を参照して説明する。
まず、ステージ2の載置部2dに被検査物である半導体ウェハ80を載置し、真空吸引等の方法によって固定する。そして、温度調整部3に備えられる図示略のヒータ又は冷媒流通管により、ステージ2を加熱又は冷却し、ステージ2上の半導体ウェハ80を所定の検査温度、例えば60℃に調整する。
次に、ステージ2を、該ステージ2上に載置された半導体ウェハ80と後述のプローブカード4とが離間した状態で、図示略のX−Y方向移動装置によって水平移動させる。そして、プローブカード4上に備えられるプローブピン6(プローブエリア7)と、半導体ウェハ80において測定対象となる領域の各チップ81の電極パッド82とが対向した位置で、図示略のZ方向移動装置により、ステージ2を垂直方向に移動させる。この際、プローブカード4には、上述したような図示略のアライメントカメラが備えられているので、位置ずれが生じることなく、プローブピン6と電極パッド82とを正確に接触させることができる。
これにより、各チップ81の電極パッド82とプローブピン6とが接触し、電気的特性の検査が可能な状態となる。
そして、プローブピン6を介して、図示略のテスタ装置から、電源及び各種の試験信号を各チップ81に供給し、各チップ81の電極パッド82に出力される信号をテスタ装置で解析する。この解析結果により、半導体ウェハ80の各チップ81が正常に動作するか否かを判定することで、電気的特性の検査を行なう。
次に、ステージ2を、温度調整部3によって加温又は冷却することにより、半導体ウェハ80を次の検査温度、例えば80℃に変更する。そして、上記同様の手順で、半導体ウェハ80の各チップ81が正常に動作するか否かを判定し、電気的特性の検査を行なう。このように、半導体ウェハ80(チップ81)の電気的特性の検査を、異なる検査温度で複数回にわたって実施する。
そして、異なる検査温度での、半導体ウェハ80の同一領域における各チップ81の検査が終了した後、ステージ2をZ方向移動装置によって垂直移動させ、プローブピン6と半導体ウェハ80の各チップ81に備えられる電極パッド81とを離間させる。次いで、ステージ2をX−Y方向移動装置によって水平移動させることにより、次に検査を行なう測定領域までプローブピン6(プローブエリア7)を移動させる。そして、ステージ2をZ方向移動装置によって垂直移動させることにより、プローブピン6と、測定領域の各チップ81の電極パッド82とを接触させ、上記手順により、電気的特性の検査を行なう。そして、上記各手順を繰り返すことにより、半導体ウェハ80の各々のチップ81について、複数の測定領域で順次検査を行う。
ここで、本実施形態のプローブ装置1は、図1(a)に示すように、ステージ2が、プローブカード4上でプローブピン6が設けられるプローブエリア7が相対する半導体ウェハ80の領域からはみ出した際、プローブエリア7と対向する外周部2dを備えている。このような構成とすることにより、図2(b)及び図3(a)、(b)に示すように、プローブピン6が取り付けられる領域であるプローブエリア7は、水平方向での移動範囲において、ステージ2の上面2aと常時対向する関係となる。これにより、半導体ウェハ80の電極パッド82と接触していない領域Gがプローブエリア7に生じた場合でも、この領域Gからの熱放出が抑制される。
本実施形態のプローブ装置1は、上記作用により、プローブカード4全体を均一な温度に保持できるので、プローブピン6と接触する半導体ウェハ80に温度分布が生じるのを抑制することが可能となる。従って、検査温度に起因する測定誤差が生じるのを防止することができ、誤差無く高精度で検査を行うことが可能となる。
また、本実施形態のプローブ装置1によれば、プローブカード4全体を均一な温度に保持できることで、プローブピン6の先端の間隔と電極パッド82の間隔との間に、熱膨張率の違い等による差異が生じるのが抑制される。これにより、検査温度の変化に関わらず、プローブピン6と電極パッド82とを確実に接触させることができるので、半導体ウェハ80の各チップ81の電気的特性を高精度で検出することが可能となる。
また、本実施形態のプローブ装置1を用いて半導体ウェハ80の電気的特性を測定する検査方法を採用することにより、検査温度の変化に関わらず、誤差無く高精度で電気的特性の検査を行なうことが可能となる。
[第2の実施形態]
以下に、本発明の第2の実施形態のプローブ装置10について、図4〜図6を適宜参照しながら説明する。ここで、図4はプローブ装置10のステージ12上に半導体ウェハ80が載置された状態を示す平面図であり、図5(a)、(b)はプローブ装置10の側面図、図6(a)、(b)はプローブ装置10を用いて半導体ウェハ80を検査する際の平面視状態を示す概略図である。
なお、本実施形態では、図1〜図3に示す第1の実施形態のプローブ装置1と共通する構成については同じ符号を付し、また、その詳しい説明を省略する。
図4及び図5(a)、(b)に示すように、本実施形態のプローブ装置10は、主に、ステージ12の上面12aにおける半導体ウェハ80の載置部12dの外周部2eに、半導体ウェハ80と上面(図5(a)、(b)の符号18a)が同一面となり、且つ、プローブピン6の接触面となるシート18が設けられている点で、上記第1実施形態のプローブ装置1とは異なる。
本実施形態のプローブ装置10は、ステージ12上にシート18が設けられることにより、図4に示すように、半導体ウェハ80の電極パッド82と接触していない領域Gがプローブエリア7に生じた際に、この領域Gがシート18に接触する。これにより、上記領域Gから熱放出が生じるのが効果的に抑制される。
シート18の材質としては、通常の耐熱性を有する樹脂材料等を何ら制限なく採用することができ、適宜選択することが可能である。
また、図4の平面図及び図6(a)、(b)に示すように、シート18は、ステージ12の上面12aにおいて、外周部12eの全体に設けることが、プローブエリア7の領域G全体がシート18に接触できる点で好ましい。
本実施形態のプローブ装置10は、図5(b)に示すように、半導体ウェハ80の電極パッド82と接触していない領域Gがプローブエリア7に生じた場合でも、この領域Gのプローブピン6が、ステージ12上に設けられるシート18の表面18aに接触する。これにより、プローブエリア7が中空状態となることが無く、領域Gからの熱放出が抑制され、プローブカード4全体の温度をより均一に保持できるので、プローブピン6と接触する半導体ウェハ80に温度分布が生じるのを抑制できる。
本実施形態のプローブ装置10によれば、上記作用により、検査温度に起因する測定誤差が生じるのを防止することができ、第1の実施形態のプローブ装置1と同様、誤差無く高精度で半導体ウェハ80の検査を行うことが可能となる。
なお、本実施形態では、ステージ2の外周部12eにシート18を設けた例を説明しているが、これには限定されない。例えば、ステージの外周部が凸部として一体に形成された構成とすることもでき、プローブピン6が接触する接触面が設けられていれば、上記同様の効果が得られる。
[第3の実施形態]
以下に、本発明の第3の実施形態のプローブ装置20について、図7を適宜参照しながら説明する。図7は、プローブ装置20の側面図である。
図7に示すように、本実施形態のプローブ装置20は、主に、ステージ22内部に備えられる温度調整部23に加え、さらに、ステージ22の周辺に向けて温風又は冷風を送風するための送風部28が備えられている点で、上記第1の実施形態のプローブ装置1等とは異なる。
温度調整部23は、第1の実施形態のプローブ装置1と同様、ステージ22内に図示略のヒータ及び冷媒流通管からなる加熱、冷却手段を備えている。
送風部28は、図7に示す例のように、ノズル状に構成され、吹出口28aからステージ22の上面22a側、図示例では、上面22aの斜め上方に向けて送風可能な構成とされている。
そして、送風部28は、温度調整部23に備えられるヒータ及び冷媒流通管等によって加熱又は冷却された空気が、図示略の送風ファンによって送り込まれ、この空気をステージ22及び半導体ウェハ80の周辺に向けて送風する。
本実施形態のプローブ装置20は、上記構成の送風部28が備えられることにより、ステージ22の周辺に向けて温風又は冷風を効率的に送風することができる。これにより、図示を省略する内部壁に覆われた装置内部の雰囲気温度を、ステージ22並びに半導体ウェハ80の温度により近づけることができ、プローブ装置10全体の温度を一定とすることが可能となる。従って、プローブカード4(図1(b)等を参照)全体の温度を、半導体ウェハ80の温度により近い温度として制御することができる。
また、送風部28から吹き出される温風又は冷風は、プローブピン6に対して直接吹き付けられることは無いものの、プローブカード4のカード5の部分には温風又は冷風が吹き付けられる。これにより、プローブカード4全体の温度を、半導体ウェハ80の温度により近い温度として容易に制御することが可能となる。
プローブ装置20は、上述したように、送風部28からステージ22の上面22a側に吹出される温風又は冷風により、装置内部の雰囲気温度が一定に制御される。このため、例えば、半導体ウェハ80の電極パッド82と接触していない領域Gがプローブエリア7に生じたとしても(例えば、図5(b)等を参照)、この領域Gからの熱放出が生じることが無い。これにより、プローブカード4全体の温度をより均一に保持できるとともに、プローブピン6と接触する半導体ウェハ80に温度分布が生じるのを抑制できる。
本実施形態のプローブ装置20によれば、上記作用により、検査温度に起因する測定誤差が生じるのを防止することができ、第1及び第2の実施形態のプローブ装置1、10と同様、誤差無く高精度で半導体ウェハ80の検査を行うことが可能となる。
なお、図7に示す例のプローブ装置20においては、第2の実施形態のプローブ装置10と同様、ステージ22の上面22aにおける半導体ウェハ80の周辺部に、シート18が設けられているが、このような構成には限定されない。本実施形態においては、シート18が備えられない構成とした場合でも、送風部28によって装置内部の雰囲気温度を一定とすることができるので、プローブカード4全体の温度も一定に制御することができる。
[第4の実施形態]
以下に、本発明の第4の実施形態のプローブ装置30について、図8を適宜参照しながら説明する。図8(a)は、プローブ装置30の側面図であり、図8(b)は、平面図である。
図8(a)、(b)に示すように、本実施形態のプローブ装置30は、主に、温度調整部33が、ステージ32の上面32aにおける外周部32eに、温風又は冷風を送風するための吹出口33aを備える点で、上記第1の実施形態のプローブ装置1等とは異なる。
吹出口33aは、ステージ32の上面32aに開口されており、上面32a側に向けて送風可能な構成とされている。そして、吹出口33aは、温度調整部33を構成するヒータ及び冷媒流通管等によって加熱又は冷却された空気が、図示略の送風ファンによって送風路33bを介して送り込まれ、この空気をステージ32の上面32a側に向けて送風する。
本実施形態のプローブ装置30は、上記構成の吹出口33aを有する温度調整部33が備えられることにより、ステージ32の上面32a側に、温風又は冷風を効率的に送風することができる。これにより、プローブカード4(プローブピン6)に対して直接温風が吹き付けられるので、プローブカード4全体の温度を、半導体ウェハ80の温度により一層近い温度として容易に制御できる。
また、プローブ装置30は、第3の実施形態のプローブ装置20と同様、装置内部の雰囲気温度を、ステージ22並びに半導体ウェハ80の温度により近づけることができ、プローブ装置30全体の温度を一定とすることができる。
従って、プローブピン6と接触する半導体ウェハ80に温度分布が生じるのを抑制することが可能となる。
本実施形態のプローブ装置30によれば、上記作用により、検査温度に起因する測定誤差が生じるのを防止することができ、誤差無く高精度で半導体ウェハ80の検査を行うことが可能となる。
[第5の実施形態]
以下に、本発明の第5の実施形態のプローブ装置40について、図9〜図11を適宜参照しながら説明する。図9はプローブ装置40のステージ42上に半導体ウェハ80が載置された状態を示す平面図であり、図10(a)、(b)はプローブ装置40の側断面図、図11(a)、(b)はプローブ装置40を用いて半導体ウェハ80を検査する際の平面視状態を示す概略図である。
図9及び図10(a)、(b)に示すように、本実施形態のプローブ装置40は、主に、ステージ42の端面42cに、ステージ42の上面42a側を囲むように壁部48が設けられている点で、上記第1の実施形態のプローブ装置1等とは異なる。
また、図示例のプローブ装置40は、第2及び第3の実施形態のプローブ装置10、20と同様、ステージ42の上面42aにおける半導体ウェハ80の外周部42eにシート18が設けられている。
壁部48としては、例えば、ステージ42と同じ材料を用いて構成しても良いし、あるいは異なる材料を用いても良く、適宜採用することが可能である。また、壁部48は、ステージ42に対してねじ止め等の手段を用いて固定しても良いし、あるいは、壁部48とステージ42とを一体に形成しても良い。
本実施形態のプローブ装置40は、半導体ウェハ80の検査を行なう際、ステージ42の上面42aが壁部48によって囲まれる形となるので、ステージ42上において温度分布が生じず、一定の温度とすることができる。これにより、プローブカード4全体の温度を、半導体ウェハ80の温度により近い温度に、効果的に制御することが可能となる。
また、上記構成により、図10(b)に示すように、ステージ42の水平方向での移動範囲において、最もステージ42の端面42c側にプローブエリア7が配された際、プローブピン6と壁部48とが接触することがある。このような場合には、ステージ42の熱が壁部48を通じてプローブピン6に伝わるので、プローブカード4の温度が、ステージ42並びに半導体ウェハ80の温度により近づくという効果が得られる。
本実施形態のプローブ装置40によれば、上記作用により、検査温度に起因する測定誤差が生じるのを防止することができ、上記同様、誤差無く高精度で半導体ウェハ80の検査を行うことが可能となる。
なお、図9及び図10(a)、(b)に示す例では、上述したように、ステージ42上の外周部42eにシート18が設けられているが、本実施形態ではこのような構成には限定されない。例えば、ステージ42上にシート18が備えられない構成とした場合でも、上記同様、壁部48によってステージ42上の温度を一定とし、プローブカード4全体の温度を半導体ウェハ80の温度に近い温度に制御することが可能となる。
[第6の実施形態]
以下に、本発明の第6の実施形態のプローブ装置50について、図12を適宜参照しながら説明する。図12(a)はプローブ装置50の側面図であり、図12(b)は平面図である。
図12(a)、(b)に示すように、本実施形態のプローブ装置50は、主に、温度調整部53が、ステージ52の周縁部52cに、ステージ52の上面52a側へ向けて温風又は冷風を送風するための吹出口58を備える点で、上記第1の実施形態のプローブ装置1等とは異なる。
吹出口58は、ステージ52の周縁部52cに設けられ、ステージ52の上面52aに向けて送風可能に開口した構成とされている。そして、吹出口58は、温度調整部53を構成するヒータ及び冷媒流通管等によって加熱又は冷却された空気が、図示略の送風ファンによって送り込まれ、この空気をステージ52の上面52a側に向けて送風する。
本実施形態のプローブ装置50は、上記構成の吹出口58を有する温度調整部53が備えられることにより、ステージ52の上面52a側に向けて、半導体ウェハ80の周囲に沿うように、温風又は冷風を効率的に送風することができる。これにより、第4の実施形態のプローブ装置30と同様、プローブカード4(プローブピン6)に対して直接温風が吹き付けられるので、プローブカード4全体の温度を、半導体ウェハ80の温度により近い温度として制御できる。また、同様に、装置内部の雰囲気温度を、ステージ52並びに半導体ウェハ80の温度により近づけることができ、プローブ装置50全体の温度を一定とすることができる。従って、プローブピン6と接触する半導体ウェハ80に温度分布が生じるのを抑制することが可能となる。
本実施形態のプローブ装置50によれば、上記作用により、検査温度に起因する測定誤差が生じるのを防止することができ、誤差無く高精度で半導体ウェハ80の検査を行うことが可能となる。
なお、図12(a)、(b)に示す例では、ステージ52上の外周部52eにシート18が設けられているが、このような構成には限定されず、シート18が備えられない構成とした場合でも、上記効果が充分に得られる。
[第7の実施形態]
以下に、本発明の第7の実施形態のプローブ装置60について、図13を適宜参照しながら説明する。図13(a)はプローブ装置60の側面図であり、図13(b)は平面図である。
本実施形態のプローブ装置60は、図13(a)、(b)に示すように、プローブピン6を備えるプローブカード4と、半導体ウェハ80を載置部62dに載置するとともに、該載置部62dを囲んで吹出口68が設けられたステージ62と、吹出口68に向けて温風又は冷風を供給する温度調整部63とが備えられ、概略構成される。
本実施形態のプローブ装置60は、主に、ステージ62の載置部62dを囲んで吹出口68が設けられた構成とされている点で、第1の実施形態のプローブ装置1等とは異なる。
吹出口68は、図13(a)に示すように、ステージ52の上面52aに向けて送風可能に開口されている。また、吹出口68は、温度調整部63を構成する図示略のヒータ及び冷媒流通管等によって加熱又は冷却された空気が送風ファンによって送り込まれ、この空気をステージ62の上面62a側に向けて送風する。
そして、本実施形態のプローブ装置60に備えられる吹出口68は、半導体ウェハ80の周囲に沿うように温風又は冷風を送風する構成とされている。
本実施形態のプローブ装置60は、上記構成の吹出口68が備えられることで、上記第6の実施形態のプローブ装置50と同様、プローブカード4(プローブピン6)に対して温風を直接吹き付けることができる。これにより、プローブカード4全体の温度を、半導体ウェハ80の温度に近い温度に制御できる。また、装置内部の雰囲気温度を、ステージ62並びに半導体ウェハ80の温度に近づけることができ、プローブ装置60全体の温度を一定とすることができる。従って、プローブピン6と接触する半導体ウェハ80に温度分布が生じるのを抑制することが可能となる。
本実施形態のプローブ装置60によれば、上記作用により、検査温度に起因する測定誤差が生じるのを防止することができ、誤差無く高精度で半導体ウェハ80の検査を行うことが可能となる。また、ステージ62の載置部62dの周囲に吹出口68が拝された構成なので、ステージ62が大型化することがなく、装置全体の大型化を抑制することが可能となる。
以上説明したように、本発明に係るプローブ装置によれば、半導体ウェハ80の電極パッド82と接触していない領域がプローブエリア7に生じた場合でも、この領域からの熱放出が抑制される。これにより、プローブカード4全体を均一な温度に保持でき、プローブピン6と接触する半導体ウェハ80に温度分布が生じるのが抑制されるので、検査温度に起因する測定誤差が生じるのを防止することができる。また、プローブピン6の先端の間隔と電極パッド82の間隔との間に差異が生じることが無いので、検査温度の変化に関わらず、プローブピン6と電極パッド82とを確実に接触させることができる。従って、半導体ウェハ80の各チップ61の電気的特性を高精度で検出することができ、誤差無く高精度で検査を行うことが可能となる。
また、本発明に係る半導体ウェハの検査方法によれば、上記本発明に係るプローブ装置を用いて行なう方法なので、検査温度の変化に関わらず、誤差無く高精度で電気的特性の検査を行なうことが可能となる。
本発明に係るプローブ装置の第1の実施形態を示す模式図であり、(a)はステージ上に半導体ウェハが載置された状態の平面図、(b)はプローブカードを下面側から見た平面図である。 本発明に係るプローブ装置の第1の実施形態を示す模式図であり、プローブピンと半導体ウェハを接触させて検査を行なう際の動作を説明する側面図である。 本発明に係るプローブ装置の第1の実施形態を示す模式図であり、プローブピンと半導体ウェハを接触させて検査を行なう際の動作を説明する平面図である。 本発明に係るプローブ装置の第2の実施形態を示す模式図であり、ステージ上に半導体ウェハが載置された状態の平面図である。 本発明に係るプローブ装置の第2の実施形態を示す模式図であり、プローブピンと半導体ウェハを接触させて検査を行なう際の動作を説明する側面図である。 本発明に係るプローブ装置の第2の実施形態を示す模式図であり、プローブピンと半導体ウェハを接触させて検査を行なう際の動作を説明する平面図である。 本発明に係るプローブ装置の第3の実施形態を示す模式図であり、送風部の構成を説明する側面図である。 本発明に係るプローブ装置の第4の実施形態を示す模式図であり、(a)は側面図、(b)はステージ上に半導体ウェハが載置された状態の平面図である。 本発明に係るプローブ装置の第5の実施形態を示す模式図であり、ステージ上に半導体ウェハが載置された状態の平面図である。 本発明に係るプローブ装置の第5の実施形態を示す模式図であり、プローブピンと半導体ウェハを接触させて検査を行なう際の動作を説明する側面図である。 本発明に係るプローブ装置の第5の実施形態を示す模式図であり、プローブピンと半導体ウェハを接触させて検査を行なう際の動作を説明する平面図である。 本発明に係るプローブ装置の第6の実施形態を示す模式図であり、(a)は側面図、(b)はステージ上に半導体ウェハが載置された状態の平面図である。 本発明に係るプローブ装置の第7の実施形態を示す模式図であり、(a)は側面図、(b)はステージ上に半導体ウェハが載置された状態の平面図である。 従来のプローブ装置を示す模式図である。 従来のプローブ装置を示す模式図である。 従来のプローブ装置を示す模式図である。
符号の説明
1、10、20、30、40、50、60…プローブ装置、2、12、22、32、42、52、62…ステージ、2a、12a、22a、32a、42a、52a、62a…上面(ステージ)、22b…下面(ステージ)、22c、42c端面(ステージ)、52c…周縁部(ステージ)、2d、12d、62d…載置部(ステージ)、2e、12e、32e、42e、52e…外周部(ステージ)、3、13、23、33、43、53、63…温度調整部、18…シート、28…送風部、33a、58、68…吹出口、48…壁部、4…プローブカード、5…カード、5a…下面(カード)、6…プローブピン、7…プローブエリア、80…半導体ウェハ、81…チップ、82…電極パッド

Claims (9)

  1. 被検査物である半導体ウェハの電極パッドに接触するプローブピンを備えるプローブカードと、
    前記半導体ウェハを載置するとともに前記プローブカードに対して相対的に移動するステージであって、前記半導体ウェハの載置部と、該載置部を囲んで設けられ、前記プローブカード上で前記プローブピンが設けられるプローブエリアが、相対する前記半導体ウェハの領域からはみ出した際に前記プローブエリアと対向する外周部が上面に設けられたステージと、
    前記ステージ上に載置された前記半導体ウェハ及び前記外周部の温度を調整する温度調整部と、が備えられることを特徴とするプローブ装置。
  2. 前記ステージの外周部に、前記プローブエリアが前記半導体ウェハの領域からはみ出した際、前記プローブピンが接触する接触面が設けられていることを特徴とする請求項1に記載のプローブ装置。
  3. 前記ステージの前記外周部に、上面が前記半導体ウェハと同一面となり、且つ、前記プローブピンの接触面となるシートが設けられていることを特徴とする請求項2に記載のプローブ装置。
  4. 前記ステージの端面に、該ステージの上面を囲む壁部が設けられていることを特徴とする請求項1〜請求項3の何れか1項に記載のプローブ装置。
  5. 前記温度調整部は、前記ステージの前記外周部に、温風又は冷風を送風するための吹出口を備えることを特徴とする請求項1に記載のプローブ装置。
  6. 前記温度調整部は、前記ステージの周縁部に、該ステージ上面側へ向けて温風又は冷風を送風するための吹出口を備えることを特徴とする請求項2又は3に記載のプローブ装置。
  7. さらに、前記ステージの周辺に向けて温風又は冷風を送風するための送風部が備えられることを特徴とする請求項1〜請求項6の何れか1項に記載のプローブ装置。
  8. 被検査物である半導体ウェハの電極パッドに接触するプローブピンを備えるプローブカードと、
    前記半導体ウェハを載置するとともに前記プローブカードに対して相対的に移動するステージであって、前記半導体ウェハの載置部と、該載置部を囲んで設けられ、前記プローブカード上で前記プローブピンが設けられるプローブエリアが、相対する前記半導体ウェハの領域からはみ出した際に、前記プローブエリアに向けて温風又は冷風を送風するための吹出口が設けられたステージと、
    前記ステージ上に載置された前記半導体ウェハの温度を調整するとともに、前記吹出口に向けて温風又は冷風を供給する温度調整部と、が備えられることを特徴とするプローブ装置。
  9. 請求項1〜請求項8の何れか1項に記載のプローブ装置を用いて半導体ウェハの検査を行なうことを特徴とする半導体ウェハの検査方法。
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