JP2009136449A - 内視鏡洗浄消毒装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】 揮発性のある薬剤による容器内の圧力上昇による液漏れを防止した構成の薬剤ボトルが装着されて、適量の前記薬剤が液漏れすることなく注入される内視鏡洗浄消毒装置を実現すること。
【解決手段】 内視鏡洗浄消毒装置1は、装置本体2に着脱自在に装着され、防水性を備えた通気部64,65が上部側に設けられた、揮発性の薬剤を貯溜する薬剤ボトル61,62と、薬剤ボトルと気密に接続され、内路を大気開放する切替弁46,47が配設された送気路44,45と、送気路に加圧空気を供給する加圧部41と、薬剤ボトルと水密に接続され、薬剤が供給される送液路48,49と、送液路を介して、薬剤ボトルの薬剤が送液される薬液タンク28と、切替弁、及び加圧部を駆動制御する制御部82と、を具備している。
【選択図】図2

Description

本発明は、内視鏡を自動的に洗浄消毒する内視鏡洗浄消毒装置であって、特に、薬剤ボトルからの薬剤が装置内に注入されて所定濃度の消毒液を生成する内視鏡洗浄消毒装置に関する。
近年、内視鏡は、医療分野及び工業用分野において広く利用されている。医療分野において用いられる内視鏡は、細長い挿入部を体腔内に挿入することによって、体腔内の臓器を観察したり、必要に応じて内視鏡が具備する処置具の挿通チャンネル内に挿入した処置具を用いて各種処置をしたりすることができる。
この医療分野の内視鏡は、特に検査、及び治療を目的として体腔内に挿入されて使用されるものであるため、使用後に、再度使用するため洗浄消毒が必要となる。この使用済みの内視鏡を洗浄消毒は、手洗い洗浄消毒の他、内視鏡洗浄消毒装置によって自動で行われることが周知である。
このように自動で内視鏡を洗浄消毒する内視鏡洗浄消毒装置は、消毒液である薬液を所定の濃度に希釈して、装置内を循環させる。これにより、内視鏡洗浄消毒装置は、洗浄消毒槽内に設置された内視鏡を消毒することができる。
例えば、特許文献1、及び特許文献2に記載されるように、消毒用の薬液は、密閉された薬液ボトル内に貯溜されており、この薬液ボトルがセットされて、内部の薬液が内視鏡洗浄消毒装置内に注入される技術が開示されている。これら従来の薬液ボトルには、内視鏡洗浄消毒装置にセット時に、容易に破断する薄膜部を有している。また、薬液ボトル内の薬液は、装置内へ自重落下により注入される構成となっている。
特開2000−288069号公報 特開平11−137506号公報
ところで、従来から医療器具には、人体への影響が少なく、滅菌性、消毒性、及び殺菌性に優れた過酢酸製剤等の薬液を用いることが有効とされている。この過酢酸製剤等は、常温常圧で大気中に容易に気化する揮発性のある液体であるため、特許文献1、及び特許文献2に開示されるような密閉された薬液ボトル内に揮発性のある薬液を貯溜して保管等するとき、過酢酸製剤の揮発によりボトル内部の圧力が上昇してしまう。
そのため、従来の薬液ボトルは、内部の薬剤の揮発による圧力に耐えられず、内視鏡洗浄消毒装置に装着時に破断される薄膜部が破けてしまう虞がある。特に、特許文献2の薬液ボトルは、口部を密閉する薄膜が銀紙であるため、ボトル内部の圧力が上昇すると、この銀紙が簡単に破けてしまう虞がある。
このように、薄膜部が破けてしまうと、薬液ボトルが倒れてしまった場合など、内部の薬液が漏れてしまう可能性がある。また、薬液ボトルを内視鏡洗浄消毒装置へ装着時に、内部の薬液が漏れ出して、適量の薬液を装置内へ注入できないばかりか、防水処理が施されていない装置各部に漏れた薬剤が流れてしまうと、その部分を腐食させてしまうという課題があった。
そこで、本発明は、上記事情に鑑みてなされたものであり、その目的とするところは、揮発性のある薬剤による容器内の圧力上昇による液漏れを防止した構成の薬剤ボトルが装着されて、適量の前記薬剤が液漏れすることなく注入される内視鏡洗浄消毒装置を提供することにある。
上記目的を達成するため本発明による内視鏡洗浄消毒装置は、洗浄槽に配置された内視鏡を洗浄消毒する内視鏡洗浄消毒装置において、装置本体に着脱自在に装着され、防水性を備えた通気部が上部側に設けられた、揮発性の薬剤を貯溜する薬剤ボトルと、上記装置本体に装着された上記薬剤ボトルと気密に接続され、内路を大気開放する切替弁が配設された送気路と、該送気路に加圧空気を供給する加圧部と、上記装置本体に装着された上記薬剤ボトルと水密に接続され、上記薬剤が供給される送液路と、該送液路を介して、上記薬剤ボトルの上記薬剤が送液される薬液タンクと、上記切替弁、及び上記加圧部を駆動制御する制御部と、を具備することを特徴とする。
本発明によれば、揮発性のある薬剤による容器内の圧力上昇による液漏れを防止した構成の薬剤ボトルが装着されて、適量の前記薬剤が液漏れすることなく注入される内視鏡洗浄消毒装置を実現することができる。
以下、図面に基づき、本発明について説明する。
(第1の実施の形態)
先ず、図1〜図8に基づいて、本発明の第1の実施の形態を説明する。
図1〜図8は、本発明の第1の実施の形態に係り、図1は内視鏡洗浄消毒装置を示す斜視図、図2は内視鏡洗浄消毒装置の内部を示す概略構成図、図3は薬剤ボトルの構成を示す断面図、図4は図3の薬剤ボトルの封止弁を拡大して示した断面図、図5は内視鏡洗浄消毒装置に装着された状態の薬剤ボトルを示す断面図、図6は図5の薬剤ボトルの封止弁が装置側の接続管に接続された状態を拡大して示した断面図、図7は第1変形例の薬剤ボトルの封止弁を拡大して示した断面図、図8は第2変形例の薬剤ボトルの封止弁を拡大して示した断面図である。
内視鏡洗浄消毒装置1は、図1に示すように、全体に略直方体形状をした装置本体2と、装置本体2の上面を覆うトップカバー3とを有する。洗浄槽カバーとしてのトップカバー3は、装置本体2の上面に対してヒンジ機構(図示せず)により開閉自在となるように取り付けられている。
装置本体2の上面には、内視鏡101を収納可能な洗浄消毒槽(以下、洗浄槽と略記)4が設けられている。洗浄槽4内に収納された内視鏡101は、トップカバー3が装置本体2の洗浄槽4を覆うように閉じられた状態において、所定の洗浄消毒工程に従って、洗浄と消毒が行われる。また、装置本体2の前面には、スタート、ストップ、各種洗浄消毒機能などを設定指示できると共に、各種表示機能を備えた操作パネル8を有している。
内視鏡101は、可撓性を有する挿入部102と、操作部103とから構成されている。挿入部102は、曲げられて洗浄槽4内に収納される。具体的には、操作部103は、洗浄槽4内に設けられた複数のピン4aの間に位置決めされてセットされる。尚、挿入部102を所定の形状で位置決めするためのピンを洗浄槽4に設けても良い。
内視鏡101の挿入部102には、図示しない内視鏡管路である複数のチャンネルが配設されている。これらチャンネルは、処置具などを挿通したり、吸引、送気、送水等を行ったりするために設けられた内視鏡管路である。尚、これらのチャンネルは、一端が操作部103にて開口し、他端が挿入部102の先端部にて開口している。
洗浄槽4の壁面には、操作部103にて開口する複数、ここでは2つのチャンネルと個別に接続された2つの接続チューブ13,14(図2参照)を介して、装置本体2内を循環する液体を個別に送液するための複数、ここでは2つの第1送液ポート11、及び第2送液ポート12等が設けられている。
次に、図2に基づいて、本実施の形態の内視鏡洗浄消毒装置1の内部構成について以下に説明する。
図2に示すように、内視鏡洗浄消毒装置1は、装置本体2に配設された給水ホース接続部19が給水ホース18の一端と接続されて、この給水ホース18の他端が外部の水道栓6に接続される。これにより、内視鏡洗浄消毒装置1は、内視鏡101を洗浄消毒するための水道水が供給される。
この給水ホース接続部19は、給水管路23の一端と連通している。この給水管路23は、他端が洗浄槽4に設けられた給水口16に接続されている。また、給水管路23には、その中途において、給水ホース接続部19側から順に、給水電磁弁20、及び給水フィルタ21、及び3方切替電磁弁22が介装されている。尚、給水フィルタ21は、定期的に交換できるように、カートリッジタイプの濾過フィルタである。そして、洗浄槽4等に給水される水道水は、給水フィルタ21を通過することにより濾過される。
給水管路23の中途に介装された3方切替電磁弁22は、所定の濃度に希釈される消毒液を貯溜する薬液タンク28まで延設した希釈水供給管路24の一端が接続されている。すなわち、ここでの3方切替電磁弁22は、給水口16を介して洗浄槽4に水道水を供給したり、希釈水供給管路24を介して薬液タンク28に希釈水となる水道水を供給したりするために内部の弁を切替動作する。
洗浄槽4の底面部には、排水口31が設けられている。この排水口31の下部には、弁の切替動作により、洗浄槽4内の液体を外部へ排出したり、装置本体2内に循環させたり、消毒液を薬液タンク28へ回収するための切替弁32が配設されている。
この切替弁32には、循環管路36の一端が接続されている。この循環管路36の中途には、3方切替電磁弁39が介装されている。この3方切替電磁弁39には、排水管路34の一端が接続されている。つまり、ここでの3方切替電磁弁29は、内部の弁の切替動作により、循環管路36を排水管路34と選択的に連通させるためのものである。
また、排水管路34には、排水ポンプ33が介装され、他端がドレインホース等を介して、外部排水口に接続される。つまり、排水管路34内に送られた液体は、排水ポンプ33の駆動により、装置本体2の外部の外部排水口へ強制的に排出される。
循環管路36は、中途において、チャンネル管路38が連通するように分岐接続されている。このチャンネル管路38は、中途にチャンネルポンプ37が介装されており、このチャンネルポンプ37の先で、流路が2つに分岐している。これら2つの分岐端には、上述の第1送液ポート11、及び第2送液ポート12が接続されている。つまり、循環管路36に送られた洗浄液、消毒液、又は濯ぎ水の液体は、チャンネル管路38のチャンネルポンプ37の駆動によって、各送液ポート11,12、及び各接続チューブ13,14を介して、洗浄槽4内に設置された内視鏡101に設けられる2つのチャンネル内に送液される。
また、循環管路36は、中途に循環ポンプ35が介装されており、洗浄槽4の壁面に設けられた循環ノズル15に接続されている。つまり、循環管路36に送られた洗浄液、消毒液、又は濯ぎ水の液体は、循環ポンプ35の駆動により、循環ノズル15から洗浄槽4内へ噴出され、主に内視鏡101の外表面を洗浄、消毒、又は濯ぐ。また、洗浄槽4に送れられた液体は、再度、排水口31から循環管路36に送られて循環する。
上述した、薬液タンク28には、薬液管路26が接続されている。この薬液管路26は、中途に薬液ポンプ25が介装されており、洗浄槽4の壁面に設けられた薬液ノズル17に接続されている。つまり、薬液タンク28内に貯溜された消毒液は、薬液ポンプ25の駆動により、吸い上げられて、薬液ノズル17から洗浄槽4内へ送液される。尚、本実施の形態の消毒液は、内視鏡101の消毒工程が所定の回数となったときに交換されるもので、交換するとき以外は、再度、消毒工程の終了後に、排水口31の切替弁32に接続された薬液回収管路27を介して、洗浄槽4から薬液タンク28内へ戻される。
装置本体2内には、加圧部であるコンプレッサ41が設けられている。このコンプレッサ41は、装置本体2の壁面にて大気開放された送気管路43の中途に介装されている。また、この送気管路43には、コンプレッサ41による圧縮空気の排気側に所定の圧力以上で弁が開放するリリーフ弁42が介装されており、このリリーフ弁42から先が2つに分岐している。尚、以下の説明において、送気管路43は、分岐して加圧空気を送る送気路の一方側を第1の送気管路44とし、他方側を第2の送気管路45として説明する。
これら分岐した第1、第2の送気管路44,45は、夫々の中途に3方切替電磁弁46,47が介装されており、その先の夫々の端部に、後述する第1、第2の送気側接続コネクタ部51,52が接続されている。これら3方切替電磁弁46,47は、内部の弁の切り替えによって、送気管路44,45を気密、又は大気開放とすることができる。尚、これら3方切替電磁弁46,47の大気開放側に消毒液を生成するための後述の薬剤の蒸気を分解したり、吸着したりして、臭気などを除去、低減等する脱臭フィルタを設けても良い。
薬液タンク28内に貯溜される消毒液は、2つの薬剤ボトル61,62から供給され、水道水によって、所定の濃度に希釈される。これら2つの薬剤ボトル61,62には、別々の2種類の液体が入っており、主剤が入った第1の薬剤ボトル61と、緩衝剤が入った第2の薬剤ボトル62である。尚、これら2つの薬剤ボトル61,62は、装置本体2に対して着脱自在なカートリッジタイプであって、その詳細な構成の説明については後述する。
また、2つの薬剤ボトル61,62は、装置本体2へ装着されるときに、夫々が2つの接続コネクタ部51,52と接続される。具体的には、第1の薬剤ボトル61が第1の送気側接続コネクタ部51、及び第1の送液側接続コネクタ部53と接続され、第2の薬剤ボトル62が第2の送気側接続コネクタ部52、及び第2の送液側接続コネクタ部54と接続される。
第1の送液側接続コネクタ部53には、薬剤の送液路を構成する第1の薬剤供給管路48の一端が接続され、この第1の薬剤供給管路48の他端が薬液タンク28に接続されている。一方、第2の送液側接続コネクタ部54には、送液路を構成する第2の薬剤供給管路49の一端が接続され、この第2の薬剤供給管路49の他端が薬液タンク28に接続されている。
つまり、本実施の形態の内視鏡洗浄消毒装置1は、コンプレッサ41からの加圧空気が送気管路43〜45を介して第1、第2の薬剤ボトル61,62内に送気され、これら薬剤ボトル61,62の内圧を上昇させて、内部の薬剤(主剤と緩衝剤)を第1、第2の薬剤供給管路48,49を介して、薬液タンク28内へ注入する。そして、内視鏡洗浄消毒装置1は、希釈水供給管路24を介して水道栓6からの水道水を薬液タンク28内に供給して、薬液タンク28内に注入された2つの薬剤(主剤と緩衝剤)を所定の濃度に希釈して、内視鏡101を消毒する消毒液を生成する。
また、内視鏡洗浄消毒装置1の内部には、外部のACコンセントから電力が供給される電源81と、この電源81と電気的に接続される制御部82が設けられている。この制御部82は、操作パネル8からの各種信号が供給され、上述した各ポンプ、コンプレッサ、各電磁弁などを駆動制御する。尚、以上に説明した本実施の形態の内視鏡洗浄消毒装置1は、内視鏡101の洗浄消毒効率を向上させるために、洗浄槽4の底面に超音波振動子、ヒータ等を備えた構成としても良い。
次に、図3に基づいて、第1、第2の薬剤ボトル61,62の構成について、詳しく説明する。尚、第1、第2の薬剤ボトル61,62は、同一の構成であるため、第1の薬剤ボトル61のみを例に挙げて説明するものとし、第2の薬剤ボトル62の説明を省略する。
図3に示すように、第1の薬剤ボトル61は、薬剤が貯溜されたボトル容器体63と、このボトル容器体63の一側部に一体形成されたユーザが持ち運び時に握持するためのハンドル部63aと、ボトル容器体63の鉛直上面部に設けられたエアー抜き用の通気口64と、この通気口64を封止するように配設された防水性を備え、且つ通気性のある通気膜65と、ボトル容器体63の他側部の鉛直上方側に上下に並設された2つの封止弁66,67と、を有して、主に構成されている。尚、通気口64、及び通気膜65は、ボトル容器体63の内圧上昇を防止するため、内部を大気開放するための通気部を構成している。
つまり、本実施の形態の第1の薬剤ボトル61は、内部の薬剤、例えば、過酢酸製剤の揮発性のある液体を貯溜しても、薬剤が気化することで発生する揮発気体が通気膜65から通気口64を介して大気に開放される。これにより、第1の薬剤ボトル61は、薬剤の揮発による内部圧力の上昇を防止した構成となっている。勿論、第2の薬剤ボトル62も同様に、薬剤の揮発による内部圧力の上昇を防止した構成となっている。
また、2つの封止弁66,67(以下、第1の封止弁66と第2の封止弁67という場合もある)は、同一の構成を備えており、図4に示すように、接続管71と、この接続管71の基端に配された給排部72と、接続管71内に配された弁体73と、この弁体73に接続された軸体74と、弁体73を前方へ付勢するバネ75と、このバネ75の後方への移動を規制するバネ規制体77と、を有して主に構成されている。
接続管71は、ボトル容器体63の側面部に保持管79を介して、気密に嵌挿固定されており、ボトル容器体63の外部側に位置する外周部にOリング78が設けられている。
給排部72は、接続管71の基端に接続され、ボトル容器体63の内部に配置される。また、給排部72は、略L字状に形成された給排管72aを備えており、ボトル容器体63内と接続管71内とを連通している。
また、上方側に位置する第1の封止弁66の給排部72は、給排管72aの開口部が鉛直上方を望むように屈曲している。つまり、第1の封止弁66側の給排管72aは、開口端が鉛直上方となるように略L字状に屈曲している。
一方、下方側に位置する第2の封止弁67の給排部72は、給排管72aの開口部が鉛直下方を望むように屈曲している。つまり、第2の封止弁67側の給排管72aは、開口端が鉛直下方となるように略L字状に屈曲している。そして、第2の封止弁67側の給排管72aには、ボトル容器体63内の底部まで延設されたチューブ体68が接続されている。
弁体73は、バネ75の付勢力により接続管71内で前方(先端)側へ押圧され、接続管71の先端開口部を封止している。つまり、この状態において、封止弁66,67は、ボトル容器体63内と外部とを気密に封止した閉状態となる。また、バネ75は、接続管71内に配設されたバネ規制体77に基端部が当接して、後方(基端)方向への移動が規制されている。バネ規制体77は、中央に孔部を有し、この孔部内へ弁体73に接続された軸体74が遊挿配置されている。尚、軸体74は、弁体73を直進ガイドしている。
以上のように構成された、第1、第2の薬剤ボトル61,62は、図2に示したように、ユーザによって、装置本体2の所定の位置に装着される。このとき、第1の薬剤ボトル61の2つの封止弁66,67は、一方が第1の送気側接続コネクタ部51と、他方が第1の送液側接続コネクタ部53と気密に接続され、第2の薬剤ボトル62の2つの封止弁66,67は一方が第2の送気側接続コネクタ部52と、他方が第2の送液側接続コネクタ部54と気密に接続される。尚、第1、第2の薬剤ボトル61,62のボトル容器体63には、複数回の消毒液を生成できる所定量の薬剤(主剤と緩衝剤)が夫々貯溜されている。また、ボトル容器体63に貯溜される薬剤の水位は、未使用状態において、第1の封止弁66よりも鉛直下方の位置となっている。
ここで、図5、及び図6に基づいて、第1の薬剤ボトル61が装置本体2に装着されたときに、2つの封止弁66,67が第1の送気側接続コネクタ部51、及び第1の送液側接続コネクタ部53と気密に接続される状態について詳しく説明する。尚、ここでも、第2の薬剤ボトル62は、第1の薬剤ボトル61と同一の構成であり、装置本体2に装着されたときに、2つの封止弁66,67の一方が第2の送気側接続コネクタ部52と、他方が第2の送液側接続コネクタ部54と気密に接続される状態も同一であるため、第1の薬剤ボトル61のみを例に挙げて説明する。
図5、及び図6に示すように、第1の薬剤ボトル61は、装置本体2に装着されると、鉛直上方に位置する第1の封止弁66が第1の送気側接続コネクタ部51に挿通されると共に、鉛直下方に位置する第2の封止弁67が第1の送液側接続コネクタ部53に挿通される。これら封止弁66,67は、夫々が接続管71に設けられたOリング78によって、各コネクタ部51,53と気密に接続される。
また、第1の送気側接続コネクタ部51内には、第1の封止弁66の弁体73をバネ75の付勢力に抗して、後方へ押し込む棒体55が設けられている。同様に、第1の送液側接続コネクタ部53内には、第2の封止弁67の弁体73をバネ75の付勢力に抗して、後方へ押し込む棒体56が設けられている。つまり、第1の薬剤ボトル61は、装置本体2に装着されると、各封止弁66,67の弁体73が封止している接続管71の開口部から離れて開状態となり、ボトル容器体63内と、第1の送気管路44、及び第1の薬剤供給管路48が連通した状態となる。
また、ボトル容器体63の通気口64には、ユーザによって、蓋体である封止蓋体69が装着される。つまり、通気口64は、封止蓋体69によって密栓される。これにより、ボトル容器体63は、通気口64に設けられた通気膜65による通気性が遮断された状態となる。
一方、第2の薬剤ボトル62は、以上に説明した第1の薬剤ボトル61と同様に、装置本体2に装着されると、各封止弁66,67の弁体73が封止している接続管71の開口部から離れて開状態となり、ボトル容器体63内と、図2に示した、第2の送気管路45、及び第2の薬剤供給管路49が連通した状態となる。また、第2の薬剤ボトル62の通気口64にも、ユーザによって、蓋体である封止蓋体69が装着され、封止蓋体69によって密栓される。
以上に説明した本実施の形態の内視鏡洗浄消毒装置1は、装置本体2に装着された第1の薬剤ボトル61内から主剤である薬液の例えば、過酢酸製剤、及び第2の薬剤ボトル62から緩衝剤を薬液タンク28内に送液するとき、コンプレッサ41を駆動して、各薬剤ボトル61,62の内圧を上昇させる。
詳述すると、内視鏡洗浄消毒装置1の制御部82は、先ず、図2に示した、第1の送気管路44の3方切替電磁弁46、及び第2の送気管路45の3方切替電磁弁47の内部の弁を切り替えて、各送気管路44,45が密閉された大気開放とならない閉状態に駆動制御する。そして、制御部82は、予め設定された時間でコンプレッサ41を駆動制御し、第1の送気管路44、及び第2の送気管路45へ加圧空気を供給する。
すると、第1の送気管路44、及び第2の送気管路45に送られた加圧空気は、第1の封止弁66を介して、第1、第2の薬剤ボトル61,62のボトル容器体63内に夫々供給される。つまり、ここでも第1の薬剤ボトル61を例に挙げて説明すると、図5、及び図6に示したように、第1の薬剤ボトル61のボトル容器体63内に第1の封止弁66を介して、第1の封止弁66側に設けられた給排部72の給排管72aから加圧空気が供給される。
そして、ボトル容器体63は、加圧空気によって、内部の圧力が上昇して、貯溜している薬剤(主剤である過酢酸製剤)がチューブ体68に流れ込み、第2の封止弁67を介して、第1の薬剤供給管路48に供給される。この第1の薬剤供給管路48に供給された薬剤は、薬液タンク28内へ送液される。尚、同様にして、第2の薬剤ボトル61内に貯溜された薬剤(緩衝剤)も、第2の薬剤供給管路49を介して、薬液タンク28内へ送液される。
次に、制御部82は、予め設定された時間が経過したらコンプレッサ41の駆動を停止する。こうして、各薬剤ボトル61,62内から1回分の消毒液を生成するための2種類の薬剤(主剤、及び緩衝剤)が薬液タンク28内へ供給される。
尚、本実施の形態の内視鏡洗浄消毒装置1においては、制御部82によるコンプレッサ41の設定された駆動時間によって、各薬剤ボトル61,62内から1回分の消毒液を生成するための2種類の薬剤を供給する量が制御されている。勿論、このような制御例に限定することなく、例えば、各送気管路44,45、又は各薬剤供給管路48,49に流量センサなどを設けたり、薬液タンク28内へ供給された液体の量を計測するレベルセンサなどを設けたりして、各薬剤ボトル61,62内から1回分の消毒液を生成するための2種類の薬剤を供給する量を制御しても良い。
次に、制御部82は、第1の送気管路44の3方切替電磁弁46、及び第2の送気管路45の3方切替電磁弁47の内部の弁を切り替えて大気開放となる開状態に駆動制御する。これにより、各薬剤ボトル61,62内の余分な加圧空気を抜くと共に、揮発性のある薬剤(過酢酸製剤など)の気化により、各薬剤ボトル61,62内の圧力の上昇を防止することができる。
その後、制御部82は、給水電磁弁20を開くと共に、3方切替電磁弁22を給水管路23と希釈水供給管路24が連通するように切り替えて、水道水である希釈水を薬液タンク28内に所定の量だけ供給する。こうして、2種類の薬剤は、希釈水により所定の濃度に希釈されて、薬液タンク28内に消毒液が生成される。
以上の説明により、内視鏡洗浄消毒装置1は、第1、及び第2の薬剤ボトル61,62内に貯溜されている主剤と緩衝剤の2液によって、所定の濃度に希釈する消毒液を生成するとき、これら2液を第1、及び第2の薬剤ボトル61,62内から適量だけ薬液タンク28内に注入することができる。
また、第1、及び第2の薬剤ボトル61,62は、内視鏡洗浄消毒装置1の装置本体2に装着前の未使用時(保管時)に貯溜している薬剤が過酢酸製剤などの揮発性のある液体であったとしても、通気膜65を介して通気口64から揮発気体が排出されるため、ボトル容器体63の内部の圧力が上昇することが防止された構成となっている。
以上から、第1、第2の薬剤ボトル61,62は、揮発性の薬剤による内圧の上昇を防止した構成であるため、損傷、破断などすることなく、薬剤の液漏れを防止することができる。
また、内視鏡洗浄消毒装置1は、コンプレッサ41からの加圧空気をボトル容器体63内へ供給して、この圧力により内部の薬剤を薬液タンク28内へ送液する構成である。そのため、第1、及び第2の薬剤ボトル61,62は、装置本体2に装着時において、通気口64が封止蓋体69に密栓される。つまり、この封止蓋体69は、通気膜65を介して通気口64から加圧空気が抜けて、薬剤の供給効率が低下してしまうことを防止することができ、効率良く、第1、及び第2の薬剤ボトル61,62内の薬剤を薬液タンク28内へ送液するためのものである。さらに、この封止蓋体69は、ボトル容器体63内に供給された加圧空気の圧力により、通気口64に設けられる通気膜65に過剰な圧力がかかることを防止して、この通気膜65を破損しないようにすることもできる。
また、装置本体2内の第1、第2の送気管路44,45には、管路内を大気開放する3方切替電磁弁46,47が夫々設けられている。これら3方切替電磁弁46,47は、上述した封止蓋体69が装置本体2に装着された第1、及び第2の薬剤ボトル61,62の通気口64を密栓しているため、ボトル容器体63内の余分な圧力上昇を防止することができる。
つまり、これら3方切替電磁弁46,47は、コンプレッサ41の停止後に余分な加圧空気をボトル容器体63内から瞬時に抜くことで、薬液タンク28への薬剤の供給が停止されるため、予め設定された適量の薬剤のみが薬液タンク28内へ供給される。さらに、これら3方切替電磁弁46,47は、揮発性のある薬剤(過酢酸製剤など)の気化による各薬剤ボトル61,62内の圧力の上昇を防止することができる。
以上から、内視鏡洗浄消毒装置1は、第1、第2の薬剤ボトル61,62が装着しているときに、内部の揮発性の薬剤による内圧の上昇を防止した構成としたため、これら第1、第2の薬剤ボトル61,62が圧力による損傷、破断などすることなく、装置内での薬剤の液漏れを防止することができると共に、装置本体2内の各種管路などにも圧力上昇による不必要な負荷がかかることも防止することができる。
尚、以上に説明した本実施の形態の内視鏡洗浄消毒装置1は、プログラミングされた所定の洗浄消毒工程によって、洗浄工程のときに洗浄液、消毒工程のときに消毒液、及び濯ぎ工程のときに濯ぎ水を装置本体2内で循環させて、洗浄槽4に設置された内視鏡101を洗浄消毒する。この内視鏡洗浄消毒装置1が実行する内視鏡101の洗浄工程、消毒工程、及び濯ぎ工程における動作は、従来と同様に行われるため、これら各工程の詳しい説明を省略する。
また、図7に示すように、第1、第2の薬剤ボトル61,62は、ここでの通気部を構成するように、第1の封止弁66の弁体73a、及び軸体74aが防水性を備え、且つ通気性のある焼結樹脂により形成されたものでも良い。これにより、第1、第2の薬剤ボトル61,62は、未使用時(保管時)において、ボトル容器体63が上述した、通気口64、及びこの通気口64に設けられる通気膜65を備えていなくとも、内部の薬剤が気化した揮発気体が第1の封止弁66の弁体73a、及び軸体74aを介して大気へ開放されるため、ボトル容器体63内の圧力が上昇することが防止される。
このような構成の第1、第2の薬剤ボトル61,62は、内視鏡洗浄消毒装置1の装置本体2に装着時に、通気口64を封止蓋体69によって密栓する必要がなくなる。さらに、第1、第2の薬剤ボトル61,62は、内部の薬剤を使い切る前に、装置本体2から取り外されたときに、ボトル容器体63の内部が水密性を保持しつつも、通気性を備えた構成となる。
尚、図8に示すように、第1、第2の薬剤ボトル61,62は、上述では第1の封止弁66の一部品であった鉛直上方側の接続管71の開口部を塞ぐように水密性のある通気膜65aを単に設けた構成としても良い。つまり、ここでは、接続管71と通気膜65aによって、第1、第2の薬剤ボトル61,62の通気部が構成される。
この通気膜65aは、第1、第2の薬剤ボトル61,62が内視鏡洗浄消毒装置1の装置本体2に装着するときに、接続コネクタ部51の棒体55により破断されるものである。この第1、第2の薬剤ボトル61,62は、第1の封止弁66を構成していた弁体73等の複数の部品が必要なくなり、簡単な構成とすることができる。
(第2の実施の形態)
次に、図9〜図12に基づいて、本発明の第2の実施の形態について説明する。また、図9〜図12は、本発明の第2の実施の形態に係り、図9は薬剤ボトルの構成を示す断面図、図10は保管時に薬剤ボトルが球状ケース内に収容された状態を示す断面図、図11は球状ケースを載置する保持台の構成を示す斜視図、図12は薬剤ボトルの輸送時に球状ケースが輸送箱に収容された状態を示す断面図である。尚、以下の説明において、本実施の形態は、第1の実施の形態にて説明した第1、第2の薬剤ボトル61,62のボトル容器体63の形状構成を別形態としたもので、第1の実施の形態にて記載した同一の構成、及び作用について同じ符号を用いてそれらの説明を省略するものとする。
本実施の形態の第1、第2の薬剤ボトル61,62は、図9に示すように、薬剤を貯溜するボトル容器体63が第1の封止弁66と第2の封止弁67が側部に設けられた鉛直上部側が閉塞する円筒形状の首部83と、この首部83の鉛直下方側に連通して配設された中空で外形球状の球体容器部84と、を有して構成されている。また、首部83の上面部には、防水性を備えた通気膜87によって開口部が水密に封止された通気口64が設けられている。
球体容器部84は、鉛直下部に錘部85を有している。この錘部85は、本実施の形態において、球体容器部84と一体的に形成されているが、これに限定することなく球体容器部84と別体の構成としても良い。
すなわち、第1、第2の薬剤ボトル61,62は、球体容器部84の鉛直下部の外形が球状であり、この球体容器部84の鉛直下部に錘部85が設けられて、重心位置が鉛直下方に設定された、所謂、起き上がり小法師の構成を備えている。
以上のように構成された第1、第2の薬剤ボトル61,62は、倒れることなく、常に、首部83が鉛直上方に位置する姿勢となるため、通気口64に設けられた通気膜65が内部の薬剤に触れたままの状態となって通気性が阻止されることが防止できる。すなわち、第1、第2の薬剤ボトル61,62は、外力により傾いたり、倒れたりしたとしても、首部83が鉛直上方に位置するように、その姿勢が起き上がる。
以上の結果、第1、第2の薬剤ボトル61,62は、内部に貯溜している揮発性の薬剤、例えば、過酢酸製剤の気化により発生した揮発気体が通気膜65から常に大気に開放されるため、内圧が上昇することが防止される。
また、第1、第2の薬剤ボトル61,62は、図10に示すように、外内形状が半球状の2つのケース片86a,86bが互いに着脱自在となった中空の球状ケース86内に収納され、この球状ケース86が保持台87に載置されて、病院内などに保管される。
尚、この球状ケース86は、収容する第1、第2の薬剤ボトル61,62からの揮発気体を大気に開放するため、通気性のある材質により形成しても良いし、通気口を設けても良い。また、揮発した気体の臭気を取るために活性炭などから構成された消臭剤(不図示)を第1、第2の薬剤ボトル61,62の阻害しない位置に、例えば、球状ケース86内の薬剤ボトル61,62の外側面部に貼り付けても良い。
また、保持台87には、球状ケース86の外形球面と略同一の球面形状を有する凹部88が形成されている。これにより、球状ケース86は、転がることなく保持台87に載置される。
尚、第1、第2の薬剤ボトル61,62は、球状ケース86内に収納された状態で輸送される。この輸送時の際、球体ケース86は、図12に示すように、輸送箱89に入れられる。この輸送箱89も、通気性を備えた材質で形成されているか、又は通気口が設けられている。
以上から、本実施の形態の第1、第2の薬剤ボトル61,62は、第1の実施の形態の効果に加え、保管時、及び輸送時のいかなる状態でも、通気口64の通気膜65が薬剤に塞がれることが防止され、内部の圧力が上昇することが防止される。
(第3の実施の形態)
次に、図13、及び図14に基づいて、本発明の第3の実施の形態について説明する。また、図13、及び図14は、本発明の第3の実施の形態に係り、図13は薬剤ボトルの構成を示す断面図、図14は図13の薬剤ボトルが薬液タンクに接続された状態を示す断面図である。
尚、本実施の形態は、図13に示す、薬剤ボトル91の構成が上述した各実施の形態と異なるもので、内部の薬剤を自重落下させて、装置本体2内の薬液タンク96(図14参照)に注入するものである。また、その他の構成は、上述の各実施の形態と同一であるため、それらの説明を省略して、異なる部分のみ説明する。
本実施の形態の薬剤ボトル91は、ボトル容器体92がキャップ体93に塞がれた構成となっている。ボトル容器体92内には、揮発性のある薬剤、例えば、過酢酸製剤が貯溜されている。
ボトル容器体92の開口部を封止するキャップ体93は、口部94の開口を塞ぐ防水性のある通気膜95が設けられている。これにより、薬剤ボトル91は、通気膜95を介して、内部に貯溜している薬剤が気化した揮発気体を大気に開放することができる。
以上のように構成された薬剤ボトル91は、図14に示すように、薬液タンク96に設けられたノズル97に向けて口部94側が鉛直下方となるように接続される。このとき、ノズル97は、口部94を封止している通気膜95を破断させる。こうして、薬剤ボトル91内の薬剤は、自重落下して薬液タンク96内に注入される。
ところで、このように薬剤を自重落下させて、薬液タンク96内に注入する従来の薬剤ボトルは、口部(94)の開口を塞ぐように一体形成された薄膜部を薬液タンク96のノズル97により破断させたものであった。従来の薄膜部は、ノズル97により破断し易いように、溝状の切り欠きなどが設けられていたものの、ユーザが薄膜部を確実に破断させるためには薬液タンク96のノズル97へ従来の薬剤ボトルを比較的に大きな力で押し付けなければならなかった。また、本実施の形態の薬剤ボトル91のように、揮発性のある薬剤を貯溜するためには、内圧上昇に耐えることができるように、簡単に破断しない薄膜部の構成としなければならなかった。
しかし、本実施の形態の薬剤ボトル91は、通気膜95を介して、内部に貯溜している薬剤が気化した揮発気体を大気に開放することができると共に、通気膜95を特に頑丈としない薄い膜で水密保持できるため、薬液タンク96のノズル97により容易に通気膜95が破断する構成とすることができる。これにより、ユーザは、口部94を水密に封止する通気膜95を薬液タンク96のノズル97により破断させるとき、薬剤ボトル91をノズル97へ小さな軽い力で押し付けるだけでよくなる。
尚、上述の薬液タンク96は、図2に示した装置本体2内に配設される薬液タンク28と同様に、必要な各管路構成が接続されるものである。
以上に記載した発明は、この実施の形態に限ることなく、その他、実施段階ではその要旨を逸脱しない範囲で種々の変形を実施し得ることが可能である。さらに、上記実施形態には、種々の段階の発明が含まれており、開示される複数の構成要件における適宜な組合せにより種々の発明が抽出され得る。
例えば、上記実施形態に示される全構成要件から幾つかの構成要件が削除されても、発明が解決しようとする課題が解決でき、述べられている効果が得られる場合には、この構成要件が削除された構成が発明として抽出され得る。
本発明の一実施の形態の内視鏡洗浄消毒装置を示す斜視図 同、内視鏡洗浄消毒装置の内部を示す概略構成図 同、薬剤ボトルの構成を示す断面図 同、図3の薬剤ボトルの封止弁を拡大して示した断面図 同、内視鏡洗浄消毒装置に装着された状態の薬剤ボトルを示す断面図 同、図5の薬剤ボトルの封止弁が装置側の接続管に接続された状態を拡大して示した断面図 同、第1変形例の薬剤ボトルの封止弁を拡大して示した断面図 同、第2変形例の薬剤ボトルの封止弁を拡大して示した断面図 第2の実施の形態に係る薬剤ボトルの構成を示す断面図 同、保管時に薬剤ボトルが球状ケース内に収容された状態を示す断面図 同、球状ケースを載置する保持台の構成を示す斜視図 同、薬剤ボトルの輸送時に球状ケースが輸送箱に収容された状態を示す断面図 第3の実施の形態に係る薬剤ボトルの構成を示す断面図 図13の薬剤ボトルが薬液タンクに接続された状態を示す断面図
符号の説明
1…内視鏡洗浄消毒装置
2…装置本体
4…洗浄槽
28…薬液タンク
41…コンプレッサ
42…リリーフ弁
43,44,45…送気管路
46,47…3方切替電磁弁
48,49…薬剤供給管路
51,52…送気側接続コネクタ部
53,54…送液側接続コネクタ部
55,56…棒体
61,62,91…薬剤ボトル
63,92…ボトル容器体
64…通気口
65…通気膜
66,67…封止弁
68…チューブ体
69…封止蓋体
82…制御部
83…首部
84…球体容器部
85…錘部
101…内視鏡

Claims (5)

  1. 洗浄槽に配置された内視鏡を洗浄消毒する内視鏡洗浄消毒装置において、
    装置本体に着脱自在に装着され、防水性を備えた通気部が上部側に設けられた、揮発性の薬剤を貯溜する薬剤ボトルと、
    上記装置本体に装着された上記薬剤ボトルと気密に接続され、内路を大気開放する切替弁が配設された送気路と、
    該送気路に加圧空気を供給する加圧部と、
    上記装置本体に装着された上記薬剤ボトルと水密に接続され、上記薬剤が供給される送液路と、
    該送液路を介して、上記薬剤ボトルの上記薬剤が送液される薬液タンクと、
    上記切替弁、及び上記加圧部を駆動制御する制御部と、
    を具備することを特徴とする内視鏡洗浄消毒装置。
  2. 上記通気部が上記薬剤ボトルの上記薬剤を貯溜する容器体の上面部に配設され、
    上記薬剤ボトルが上記装置本体に装着時に、上記通気部を気密封止する蓋体が設けられることを特徴とする請求項1に記載の内視鏡洗浄消毒装置。
  3. 上記通気部が上記送気路と接続される上記薬剤ボトルのコネクタ部に配設されていることを特徴とする請求項1に記載の内視鏡洗浄消毒装置。
  4. 上記通気部には、防水性を備えた通気膜が設けられていることを特徴とする請求項1から請求項3の何れか1項に記載の内視鏡洗浄消毒装置。
  5. 上記薬剤ボトルが下部側に上記薬剤を貯溜する中空の球体容器部を備え、
    上記通気部が鉛直上部側に位置する姿勢を保つように、上記球体容器部の最下部に錘部が設けられていることを特徴とする請求項1から請求項4の何れか1項に記載の内視鏡洗浄消毒装置。
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