JP2009134160A - レンズ鏡筒 - Google Patents

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Abstract

【課題】耐衝撃性を改善し、かつ、小型化にも対応可能なレンズ鏡筒を提供する。
【解決手段】レンズ鏡筒1は、周面にカムフオロア31を有するカム枠5と、カムフオロア31が嵌合摺接する光軸Oと平行に周面に設けられた直進溝3cと、該直進溝近傍の同―周面に径方向に突出した突部3eとが設けられた回転枠3と、回転枠3と相対的に回転し、かつ、共に光軸方向に移動するため、周面の所定の角度範囲内で、突部3eが係合する円周溝4eおよび係合壁4fと、カムフオロオア31と係合してカム枠5を光軸方向に変位させるためのカム溝4cとが設けられた移動枠4とを有しており、カム枠5に衝撃力が作用した場合、カム溝4cを介して移動枠4の外周が外径側に弾性変形して、円周溝4eおよび係合壁4fが突部3eに対して食い込むように変位し、突部3eとの係合のはずれが防止される。
【選択図】図1

Description

本発明は、移動枠に対して相対移動、かつ、回転可能な枠部材を有するレンズ鏡筒の耐衝撃構造に関する。
従来のレンズ鏡筒において、円周溝と該円周溝に摺動可能に結合する突起部とからなるバヨネット結合された一対の枠部材、すなわち、移動枠とカム枠とを有するものがある。図5は、上記従来のレンズ鏡筒の一例を示すレンズ鏡筒要部断面図であり、図6は、図5のB−B断面図である。
上記従来のレンズ鏡筒50は、固定枠(図示せず)に支持される回転枠51と、移動枠52と、カム枠53とを備えている。回転枠51は、レンズ鏡筒50の駆動部により回転駆動され、固定枠のカム溝を介して進退移動する。移動枠52は、回転枠51に対して突起部51bと円周凸部(円周溝を形成する)52bによりバヨネット結合されており、固定枠に回転規制された状態で回転枠51とともにレンズ光軸方向に進退移動する。カム枠53は、3本のカムフォロアを有しており、カムフォロア54を介して回転枠51と共に回転駆動され、かつ、カムフォロア54を介して移動枠52のカム溝52aにより光軸方向に進退駆動される。その進退駆動により図示しないレンズ保持枠を進退駆動する。
近年のカメラの小型化、薄型化の要求からレンズ鏡筒部のコンパクト化が求められている。一方、上記カメラを使用している状態で不用意に落下させた場合などに発生する上記レンズ鏡筒部の破損や係合部の外れ等の事故が生じないような耐衝撃性のあるものが要求されている状況にある。
例えば、上述した図5,6に示す従来のレンズ鏡筒50が落下等による衝撃力F0 を受けた場合、カム枠53のカムフォロア54と移動枠52のカム溝52a間に衝撃力F0 が作用し、移動枠52のカム溝52aの3箇所が外周方向H1 に膨らむように変形する。その変形に伴って3箇所のカム溝52aの間の円弧部分が内周方向H2 に変位することになる。上記円弧部分には、回転枠51の突起部51bが係合する円周凸部52bが配されているので、突起部51bと円周凸部52bとの係合が浅くなって、衝撃力F0 の程度によっては外れてしまう可能性があった。しかし、上記外れを防止するために突起部51bと円周凸部52bとの係合量を増やすとレンズ鏡筒が大型化し、コンパクト化の支障となっていた。
本発明は、上述の問題を解決するためになされたものであり、耐衝撃性を改善し、かつ、小型化にも対応可能なレンズ鏡筒を提供することを目的とする。
本発明の請求項1記載のレンズ鏡筒は、周面にカムフオロアを有し、光軸まわりに回転する枠部材と、上記枠部材を回転させるため上記カムフオロアが嵌合摺接する光軸と平行に周面に設けられた直進溝と該直進溝近傍の同―周面に径方向に突出した突部とが設けられた回転枠と、上記回転枠と相対的に回転し、上記回転枠と共に光軸方向に移動するため、周面の所定の角度範囲内で、上記突部が係合する円周溝、若しくは、径方向に張り出した係合壁と上記カムフオロオアと係合して上記枠部材を光軸方向に変位させるため上記所定の角度範囲内に設けられたカム溝とが設けられた移動枠とを有する。
本発明の請求項2記載のレンズ鏡筒は、請求項1記載のレンズ鏡筒において、上記カムフオロアの上記移動枠のカム溝と嵌合摺接する部分は、テーパ形状となっていて、該嵌合摺接部分にて発生する反力が上記移動枠の上記円周溝、若しくは、径方向に張り出した上記係合壁を上記回転枠の上記突部との係合を深めるように径方向に変形させる。
本発明の請求項3記載のレンズ鏡筒は、請求項1、または、2記載のレンズ鏡筒において、上記突部が係合する上記円周溝、もしくは、径方向に張り出した上記係合壁は、上記移動枠の周面上で上記カムフォロアを通り、光軸と平行な直線上に少なくとも存在する。
本発明によれば、耐衝撃性を改善し、かつ、小型化にも対応可能なレンズ鏡筒を提供することができる。
以下、図を用いて本発明の実施形態について説明する。
図1は、本発明の一実施形態のレンズ鏡筒の分解斜視図である。図2は、上記レンズ鏡筒の光軸と直交する要部断面を被写体側から見た図である。図3は、図2のA−A断面図である。
なお、以下の説明において、上記撮影レンズの光軸をOで示し、該レンズ光軸Oの被写体側を前方(各鏡枠の繰り出し方向)、結像側を後方(各鏡枠の繰り込み方向)とする。また、各部材の回転方向は、前方側から見た回転方向で示す。
本実施形態のレンズ鏡筒1は、光軸O方向に鏡枠部材が突出した撮影可能な突出状態(ワイド,テレ間)と上記鏡枠部材が収納された沈胴状態とに切り換え可能な沈胴式レンズ鏡筒である。
レンズ鏡筒1は、図1に示すように固定枠2と、固定枠2に支持される鏡枠部材であって、ズーミング時や沈胴駆動時に回転、進退駆動される第二の枠部材である回転枠3と、回転規制状態で回転枠3とともに進退する第三の枠部材である移動枠4と、回転枠3と共に回転し、さらに、進退移動する第一の枠部材であるカム枠5と、回転規制状態でカム枠5とともに進退する直進ガイド枠6と、回転規制状態で回転枠3により進退駆動される三群ユニット15と、回転規制状態でカム枠5によりそれぞれ進退駆動される二群枠11および一群枠12と、フォーカシング時や沈胴駆動時に進退駆動される四群枠13と、撮影レンズ群として光軸O前方側から順次配され、一群枠12、二群枠11、三群枠10、四群枠13にそれぞれ保持される一群レンズ21と、二群レンズ22と、三群レンズ23と、フォーカシングレンズである四群レンズ24とを有している。なお、上記各枠部材の上記進退駆動方向は、光軸O方向に沿った方向とする。
固定枠2は、筒状の部材であり、内周部に光軸Oに対して傾斜した傾斜カム溝部と円周に沿った円周カム溝部とが連接されてなるカム溝2aと、光軸Oに沿った直進溝2bとが設けられている。また、この固定枠2には外周部に撮影レンズのズーミング駆動を行うためのズームモータ、ギヤ列およびロングギヤ19を含むズーミングユニット17と、撮影レンズのフォーカシング駆動を行うためのフォーカスモータ、ギヤ列、送りねじおよびガイド軸を含むフォーカシングユニット18とが配されている。
なお、ロングギヤ19は、光軸Oと平行な方向に沿って固定枠2の内周部に露呈した状態で支持されている。
回転枠3は、固定枠2の内周部に回動進退可能に嵌入する弾性変形可能な筒状の部材であり、外周後方部に固定枠2のカム溝2aに摺動可能に嵌入するカムフォロア3aと、ロングギヤ35と噛合するギヤ部3bとが設けられている。内周部には光軸Oに方向に対し傾斜した三群用カム溝3dと、光軸O方向に沿ったカム枠用直進溝3cと、内周後端部に内径方向に突出し、係合状態のカム枠5のカムフォロア31の近傍に位置する3つの突部3eとが設けられている。
この回転枠3は、カムフォロア3aが固定枠2のカム溝2aに摺動可能に嵌入した状態で支持されており、ロングギヤ19によりギヤ部3bを介して回転駆動され、沈胴位置から撮影可能なワイド位置まで繰り出され、その後、テレ位置まで光軸O方向に進退することなく回転駆動される。
移動枠4は、回転枠3の内周部に遊嵌状態で相対回転可能に嵌入する弾性変形可能な筒部材であり、固定枠2によって回転規制された状態で進退移動が可能である。この移動枠4の後端外周部に固定枠2の直進溝2bに嵌入するガイド突起部4aが設けられ、さらに、内外周を貫通する溝部として、光軸O方向に対して傾斜し、かつ、対向する溝面がラジアル方向に傾斜したカム枠用カム溝4cおよび直進状の直進溝4b,4dと、外周後方部に所定幅(円周角度範囲)以上の円周溝4e、および、該円周溝を形成するための所定幅(円周角度範囲)の円周方向に沿って外径方向に張り出した係合壁部4fとが設けられている。なお、上記円周角度範囲は、カム溝4cにカムフォロア31が摺動する角度範囲以上の範囲とする。従って、カムフォロア31は、カム溝4cを上記円周角度範囲内で相対移動することになる。そして、移動枠4の外周面(周面)上において、カムフォロア31を通る光軸Oと平行な仮想線(直線)は、必ず円周溝4e、若しくは、係合壁部4fと交わる。
なお、移動枠外周部に円周溝4eが凹状に形成される場合には係合壁部4fは、不要である。また、回転枠3の突部3eが係合壁部4fを挟み込む形状の突部である場合には円周溝4eは不要となる。
この移動枠4は、回転枠3の内周部に突部3eを円周溝4eに嵌入させた状態で係合させることにより回転枠3に対して相対回転が可能で、かつ、光軸O方向に一体移動する状態で結合(バヨネット結合)される。
カム枠5は、移動枠4の内周部に嵌合する弾性変形可能な筒状の部材であり、カム枠5の外周後方部にはカムフォロア31が設けられ、さらに、内周部には光軸Oに方向に対して傾斜し、かつ、対向する溝面がラジアル方向に傾斜した二群用カム溝5aおよび一群用カム溝5bと、前端部に円周溝5cと設けられている。カムフォロア31の、移動枠4のカム溝4cと嵌合摺接する部分は、内径側に向けて広がるテーパ形状のカムフォロア形状を有し、さらに、外径側に突出するストレート形状の先端部31aが形成されている。
このカム枠5は、カムフォロア31が移動枠4のカム溝4cを摺動可能に係合した状態で貫通し、さらに、カムフォロア31の先端部31aが回転枠3の直進溝3cに嵌入した状態で支持されている。従って、カム枠5は、回転枠3と共に回動し、かつ、移動枠4によって光軸O方向に相対的に進退駆動される。
直進ガイド枠6は、筒部材であって、後端外周部に移動枠4の直進溝4bに嵌入するガイド突起部6aが設けられ、さらに、内外周を貫通する光軸O方向に沿った二群用直進溝6bと、外周部に光軸O方向に沿った有底の一群用直進溝6cと、前端外周部には突起部6dが設けられている。
直進ガイド枠6は、移動枠4の直進溝4bにより回転規制された状態でカム枠5の内周部に嵌入する一群枠12の内周部に嵌入して支持される。そして、カム枠5の円周溝5cに突起部6dを嵌入させることによりカム枠5に対して相対回転が可能で、かつ、光軸O方向には一体移動する状態で結合(バヨネット結合)される。
二群枠11は、筒状部材であって、直進ガイド枠6の内周部に嵌入されて支持される。二群枠11の前面開口部に二群レンズ22が保持されており、外周部にはガイド突部11aと、該突部から外方に突出し、ラジアル方向にテーパ形状のカムフォロア33が設けられている。
ガイド突部11aは、直進ガイド枠6の直進溝6bに嵌入し、カムフォロア33は、直進溝6bを貫通してカム枠5のカム溝5aに摺動可能に嵌入する。したがって、二群枠11は、直進ガイド枠6により回転規制された状態でカム枠5によりカムフォロア33を介して進退駆動される。
一群枠12は、筒状部材であり、直進ガイド枠6の外周部とカム枠5の内周部に嵌入して支持される。そして、前面開口部にレンズ保持枠20を介して一群レンズ21が保持され、さらに、一群レンズ21の前面を開閉可能なレンズバリア(図示せず)が配されている。この一群枠12の後端の外周部には突出したカムフォロア34が配されている。
カムフォロア34は、直進ガイド枠6の外周に位置してカム枠5のカム溝5bに嵌入する。また、一群枠12の内周部に設けられるガイド突部(図示せず)が直進ガイド枠6の直進溝6cに嵌入している。従って、一群枠12は、直進ガイド枠6により回転規制された状態でカム枠5によりカムフォロア34を介して進退駆動される。
三群ユニット15は、三群用直進枠7と、押さえ板部材8と、シャッタ枠9と、該シャッタ枠9の後方側に隣接して配され、三群レンズ23を保持する三群枠10と、三群枠用回転駆動部とを有している。
三群用直進枠7は、移動枠4の内方部に挿入される進退可能な枠部材である。この三群用直進枠7には外方3方に延びた腕部に移動枠の三群用直進溝4dに嵌入するガイド突部7aと、該突部外方に突出して配され、回転枠3の三群用カム溝3dに係合するカムフォロア32とが設けられている。
この三群用直進枠7は、移動枠4によって回転規制され、かつ、回転枠3により三群用カム溝3d,カムフォロア32を介して進退駆動される。このとき、シャッタ枠9、押さえ板部材8、三群枠10も三群用直進枠7と共に進退駆動される。
シャッタ枠9は、中央開口部を有しており、該開口部を開閉するためのシャッタ羽根と、該シャッタ羽根を開閉駆動するためのシャッタアクチュエータを含むシャッタ機構とを内蔵している。このシャッタ枠9は、三群用直進枠7の前方側に固定支持されており、三群用直進枠7と一体で進退移動する。
押さえ板部材8は、半円環状の部材であり、三群用直進枠7との間に三群枠10とシャッタ枠9とを組み込んだ状態で該直進枠7の前方側に当て付けた状態でネジにより固着される。
三群枠10は、三群レンズ23を保持し、三群用直進枠7内に支持されている。
四群枠13は、四群レンズ24を保持し、一端部に軸穴13aと他端部にガイド突起部13bを有しており、固定枠2の内部後方に挿入される。軸穴13aにはフォーカシングユニット18に配されるガイド軸2cが摺動可能に嵌入している。ガイド突起部13bは、固定枠2の直進溝(図示せず)に摺動可能に嵌入している。この四群枠13は、フォーカシングユニット18のフォーカシングアクチュエータによりギヤ列,送りネジを介して上記ガイド軸に沿って撮影可能なフォーカシング位置および沈胴位置に光軸O方向に沿って進退駆動される。
次に、上述した構成を有するレンズ鏡筒1の各鏡枠部材の進退動作について説明する。いま、図2に示すようにレンズ鏡筒1が撮影可能な状態であるワイド状態にあって、回転枠3がワイド回動位置にあるときは、回転枠3のカムフォロア3aが固定枠2のカム溝2aの前方側の円周溝部に嵌入し、回転枠3は、移動枠4と共に繰り出されている。カム枠5は、移動枠4のカム溝4cにより位置決めされ、回転枠3よりさらに前方に繰り出されている。一群枠12と二群枠11もそれぞれカム枠5のカム溝5bと5aによりワイド位置に繰り出されている。
レンズ鏡筒1をテレ状態に繰り出すにはズーミングユニット17により回転枠3を回転駆動する。この回転駆動によりカム枠5が移動枠4のカム溝4cによって回転しながら繰り出され、さらに、一群枠12と二群枠11もそれぞれカム枠5のカム溝5bと5aによりテレ位置に繰り出される。
レンズ鏡筒1を沈胴状態にセットダウンする場合、図2のワイド状態からズーミングユニット17により回転枠3を反時計回りに回転駆動する。この回転駆動により回転枠3は、固定枠2のカム溝2aにより回転しながら繰り込み方向に移動し、沈胴位置に到達する。回転枠3のワイド回転位置からの回転に伴ってカム枠5を介して一群枠12および二群枠11が繰り込み方向に移動する。同時に三群用直進枠7もシャッタ枠9および三群枠10とともに繰り込み方向に変位し、それぞれの沈胴位置に繰り込まれる。
また、四群枠13は、フォーカシングユニット18により上記ワイド状態、または、テレ状態に対応したフォーカシング位置、さらに、沈胴位置にそれぞれ進退駆動される。
ここで、レンズ鏡筒1に落下等による衝撃力が作用した場合の挙動について説明する。レンズ鏡筒1の先端の一群枠12が外部に強く当接し、衝撃力F0 を受けた場合、一群枠12のカムフォロア34がカム枠5のカム溝5bの溝面に当接し、さらに、カム枠5のカムフォロア31が移動枠4のカム溝4cに光軸O方向に当接する。また、カム枠5の角部先端が外部に強く当接した場合には、直接的にカムフォロア31が移動枠4のカム溝4cに光軸O方向に当接する。
なお、カメラの背面側を下にして落下させた場合は、一群枠12、二群枠11およびカム枠5の自重による衝撃力がカムフォロア31を介してカム溝4cに作用する。
回転枠3は、カムフォロア3aを介して固定枠2により後方への移動が阻止されているので、上述した衝撃力F0 を移動枠4の円周溝4eの前方の係合壁部4fと回転枠3の突部3eとで受けることになる。カムフォロア31がテーパ形状を有していることから上記衝撃力F0 によってカム溝4cが外周方向に力を受け、移動枠4の係合壁部4f(円周溝4eともに)は、3本のカムフォロア31の位置近傍では外周側に押圧され、外径方向S1 に膨らむように弾性変形する。3本のカムフォロア31の間の中間位置にある係合壁部4fは、内周側に内径方向S2 に凹むように弾性変形する。上述した移動枠4の係合壁部4fの外径方向S1 への変形によって、カムフォロア31の近傍に位置している回転枠3の突部3eと係合壁部4fとの係合状態が深まるように変化する。言い換えると、上記衝撃力F0 が作用したとき、突部3eと係合壁部4f(円周溝4e)とは、食い込むような状態になり、該衝撃力による係合のはずれが阻止される。
上述したように本実施形態のレンズ鏡筒1によれば、一群枠12やカム枠5に衝撃力などの大きな外力が作用した場合、あるいは、落下等により二群枠11に衝撃力が作用した場合には移動枠4と回転枠3とは、バヨネット結合部を形成する移動枠4の係合壁部4fと回転枠3の突部3eとが互いに食い込む方向に変形し、移動枠4と回転枠3とのバヨネット結合が外れを確実に阻止することができ、耐衝撃性が向上する。同時に移動枠4の係合壁部4fと回転枠3の突部3eとの径方向係合量を少なくすることができ、レンズ鏡枠の外径寸法を抑えることが可能となり小型化が実現できる。
次に上述した実施形態のレンズ鏡筒1における移動枠4の係合壁部4fに対する変形例について、図4の変形例を適用した移動枠の斜視図を用いて説明する。
本変形例における移動枠4Aの周方向に沿った係合壁4Afは、図4に示すようにカム枠5のカムフォロア31が沈胴状態からワイド状態を経てテレ状態のまでの間で係合するカム溝4cの角度範囲θに限定した状態で配されている。
従って、本変形例の係合壁4Afを適用した場合、前述した第一の実施形態における上述した耐衝撃性に対する効果を奏することができる。特に本変形例では係合壁4Afを配設する範囲が限定されるのでレンズ鏡筒のさらなる小型化とコンパクト化が実現できる。
この発明は、上記各実施の形態に限ることなく、その他、実施段階ではその要旨を逸脱しない範囲で種々の変形を実施し得ることが可能である。さらに、上記各実施形態には、種々の段階の発明が含まれており、開示される複数の構成要件における適宜な組合せにより種々の発明が抽出され得る。
本発明によるレンズ鏡筒は、耐衝撃性を改善し、かつ、小型化にも対応可能なレンズ鏡筒として利用することができる。
本発明の一実施形態のレンズ鏡筒の分解斜視図である。 図1のレンズ鏡筒の光軸と直交する要部断面を被写体側から見た図である。 図2のA−A断面図である。 図1のレンズ鏡筒1における移動枠の係合壁部に対する変形例を適用した移動枠の斜視図である。 従来のレンズ鏡筒の一例を示すレンズ鏡筒要部断面図である。 図5のB−B断面図である。
符号の説明
3 …回転枠
3c…直進溝
3e…突部
4 …移動枠
4c…カム溝
4e…円周溝
4f…係合壁部(係合壁)
5 …カム枠(枠部材)
31 …カムフォロア

Claims (3)

  1. 周面にカムフオロアを有し、光軸まわりに回転する枠部材と、
    上記枠部材を回転させるため上記カムフオロアが嵌合摺接する光軸と平行に周面に設けられた直進溝と、該直進溝近傍の同―周面に径方向に突出した突部とが設けられた回転枠と、
    上記回転枠と相対的に回転し、上記回転枠と共に光軸方向に移動するため、周面の所定の角度範囲内で、上記突部が係合する円周溝、若しくは、径方向に張り出した係合壁と、上記カムフオロオアと係合して上記枠部材を光軸方向に変位させるために上記所定の角度範囲内に設けられたカム溝とが設けられた移動枠と、
    を有したことを特徴とするレンズ鏡筒。
  2. 上記カムフオロアの上記移動枠のカム溝と嵌合摺接する部分は、テーパ形状となっていて、該嵌合摺接部分にて発生する反力が上記移動枠の上記円周溝、若しくは、径方向に張り出した上記係合壁を上記回転枠の上記突部との係合を深めるように径方向に変形させることを特徴とする請求項1記載のレンズ鏡筒。
  3. 上記突部が係合する上記円周溝、もしくは、径方向に張り出した上記係合壁は、上記移動枠の周面上で上記カムフォロアを通り、光軸と平行な直線上に少なくとも存在することを特徴とする請求項1、または、2記載のレンズ鏡筒。
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