JP2009133125A - 車両搭載用の道路交通規制標識表示装置 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】この道路交通規制標識表示装置1は、多段に構成された表示部6と、この表示部6を多段に昇降させる伸縮装置5と、表示部6用の電力を供給するソーラパネル装置60とを備えており、このソーラパネル装置60は、車両前後方向に沿って展開および折りたたみ可能な複数のソーラパネル62を有して構成されている。
【選択図】図1
Description
しかし、車両は法規によって、車高が3.8m以内に納まるようにしなければ走行させることができない。そのため、車両に道路交通規制標識表示装置を搭載する場合には、道路交通規制標識表示装置をコンパクトに格納できるようにしなければならない。また、走行時の風力抵抗を可能な限り抑えることが望ましい。
そこで、この種の道路交通規制標識表示装置は、例えば特許文献1に示されるように、表示部を多段に構成し、その表示部上部を昇降可能にするとともに、電源用の発電機を備えており、この発電機によって表示部などで用いられている高輝度LEDランプの電源を供給している。
そこで、本発明は、このような問題点に着目してなされたものであって、コンパクトに格納するとともに、その使用に際して、近隣に対して、騒音、排ガス等の影響を与えることのない道路交通規制標識表示装置を提供することを目的としている。
図1は本発明の実施の一形態である車両搭載用の道路交通規制標識表示装置の格納状態の側面図、図2はその平面図、図3は正面図である。また、図4〜図10は、図1に示す道路交通規制標識表示装置の設置状態を説明する図であり、図4は表示部の中間伸長1の状態の側面図、図5は図4の正面図、図6は表示部の中間伸長2の状態の側面図、図7は図6の正面図、図8は表示部を全伸長した状態の側面図、図9は図8でのA−A断面図、また、図10は図8の正面図である。
詳しくは、この道路交通規制標識表示装置1は、図2に示すように、平面視が矩形状のフレーム2を有し、このフレーム2が荷台8上の後部に着脱可能に載置されるようになっている。このフレーム2上には、その正面側に、回動用シリンダ3によって前後回動可能な車両突入防止装置4が設けられている。さらに、このフレーム2の上部には、図1に示すように、車両前方側に、ソーラパネル装置60を支持する筐体2Bが立設されている。なお、このフレーム2は、車両の荷台8又はシャーシフレーム31に、作業者が手で着脱可能な不図示のターンバックル等の連結手段によって連結固定される。これにより、この道路交通規制標識表示装置1は、車両7への積み卸しに際し、作業者が手でターンバックル等の連結手段の固定および取り外しを行うことができる。そのため、車両7への積み卸しが容易である。
この伸縮装置5は、互いに摺動自在に嵌装された基端筒14、中間筒16および先端筒19とを有してなり、基端筒14が上記フレーム2に固定立設されている。そして、この伸縮装置5には、図9に示すように、公知の三段シリンダ装置80(特許第3126657号参照)が内蔵されており、この三段シリンダ装置80は、そのシリンダチューブ81が先端筒19に連結され、中間ロッド82が中間筒16に連結され、先端ロッド83が基端筒14に連結されており、伸縮装置5は、この三段シリンダ装置80によって上下に多段(複数の段階)に伸縮可能になっている。
詳しくは、この保安灯ユニット35は、図9に示すように、先端筒19の左右に、保安灯ユニット35を昇降可能に支持するための一対の支柱29が上下方向にスライド移動可能に設けられており、さらに、先端筒19の中央には、先端筒19に沿ってテレシリンダ29Bが上下方向に沿って配設され、このテレシリンダ29Bのロッド側が保安灯ユニット35の下端に連結され、チューブ側が先端筒19に連結されている。これにより、この保安灯ユニット35は、伸縮装置5の先端筒19に配設されたテレシリンダ29Bで一対の支柱29のスライド移動とともに昇降されて、上昇位置において、上部表示部13よりも高い最上段となるように表示部6と合わせて四段に構成されている。
ここで、この道路交通規制標識表示装置1は、フレーム2上に立設された筐体2Bの上部に、折りたたみ式のソーラパネル装置60が装備されている。
図1に示すように、このソーラパネル装置60は、車両前後方向に沿って展開および折りたたみ可能な複数のソーラパネル62を有して構成されている。このソーラパネル装置60は、バッテリボックス68内の大容量のバッテリを充電可能に接続されており、このバッテリボックス68から、上述した保安灯ユニット35や、表示部6のうちの上部表示部13などで用いられている高輝度LEDランプに必要な電源を供給するようになっている。
各ソーラパネル62a〜dには、図11(b)に示すように、その車両幅方向での両側に且つ上下方向中央の位置に、ローラ63が各ソーラパネル62の車両幅方向での両側に張り出してそれぞれ設けられている。そして、これらローラ63は、上記左右の各案内レール64の開口部分から「略コ字状」のレール内に転動可能に嵌合しており(図12参照)、これにより、各案内レール64に沿って車両前後方向に転動自在になっている。
このソーラパネル装置60を設置する際には、図1に示す格納状態から、まず、前方レール部64aと筐体2Bとを相互に繋ぐ蝶ボルト67を手で外して、図13に示すように、案内レール64を筐体2Bから外し、各案内レール64を個別に車両前後方向前方に向けて展開しつつ手で移動させる。
次いで、図14に示すように、案内レール64の各レール部64a〜c相互を順に伸ばしつつ、先端の前方レール部64aの先端部分を、鳥居9上部の案内レール支柱66のインナボックス66nの上端部上に載置する。このとき、案内レール支柱66は、初めの状態において、インナボックス66nがアウタボックス66s内に収容されており、インナボックス66nの上端部の位置は低い位置に位置している。そのため、前方レール部64aの先端部分をインナボックス66nの上端部上に載置する作業が行い易い。
そして、案内レール64が略水平になる位置まで持ち上げられると、各レール部64a〜c相互は、隣接するレール相互が直線状に連続したレールを構成し、このとき、180度以上には回動しないようになっているのでレールの姿勢が直線状となる。また、この状態となる高さに合わせてアウタボックス66sにはストッパピン66pが係合するための係合穴が穿設されており、ストッパピン66pが内蔵されたばねの力によって係合穴の方向に付勢され、このばねによる付勢力によって対向方向に移動して係合穴に嵌合し、これにより、インナボックス66nがアウタボックス66sに固定され、図16および図17に示すように、案内レール64が略水平になった位置が保持される。
ここで、この展開の際に、基端側の基端パネル62dの先端には、各パネルの円滑な展開を補助するための補助ローラ63hが設けられており、一方、筐体2Bの上部には、この補助ローラ63hに対向する斜面を有するローラガイドプレート2hが付設されており、4枚のソーラパネル62a〜dを水平に展開していく際に、基端パネル62dの先端が伸縮装置5に当らないようにローラガイドプレート2hによって阻止され、さらに、ローラガイドプレート2hに沿って補助ローラ63hが上昇しながら案内されることで4枚のソーラパネル62a〜dの後端が支持され、これにより、各パネルの展開が容易に行えるようになっている。
この車両搭載用の道路交通規制標識表示装置1を使用する場合には、図1ないし3に示すように、車両7の荷台8上に当該道路交通規制標識表示装置1を、クレーン等を使用して搭載してフレーム2を荷台8又はシャーシフレーム31に固定する。そして、車両7を所定位置まで走行させて停車させた後、上記手順によってソーラパネル装置60を展開し使用可能な状態に設置する。
この道路交通規制標識表示装置1は、前後回動可能な車両突入防止装置4を備えているので、道路工事現場への走行車両の突入による事故を防止することができる。そして、受信機を備える駆動ユニット54と、設置格納作動を遠隔操作する送信機とを備えることにより、交通量の多い道路工事現場で作業者が車両7の後方に回って設置や格納の作業を行う必要がなくなり、設置や格納の作業中の走行車両による追突事故が防止できる。
また、この道路交通規制標識表示装置1は、車両7の荷台8の後部に搭載され、荷台8又はシャーシフレーム31に連結固定されるフレーム2を備えているので、車両7の荷台8の側部煽り49を自由に開閉できるようになり、道路交通規制標識表示装置1を搭載した状態でも、荷台8の前部のスペースには荷物の積載作業を容易に行うことができる。
なお、本発明に係る道路交通規制標識表示装置は、上記実施形態に限定されるものではなく、本発明の趣旨を逸脱しなければ種々の変形が可能である。
例えば、上記実施形態では、ソーラパネル装置60は、折りたたみ可能な案内レール64を有する例で説明したが、これに限定されず、案内レールを有しない構成とし、複数のソーラパネル62自体を直に展開および折りたたむ構成としてもよい。しかし、複数のソーラパネルは、その重量も重いため、作業者の展開および格納作業を容易かつより安全に行う上では、複数のソーラパネル62を車両前後方向に沿って支持しつつ案内する案内レール64を更に有する構成が好ましい。また、コンパクトに格納する上では、案内レールについても折りたたむことができる構成とすることが好ましい。
2 フレーム
3 回動用シリンダ
4 車両突入防止装置
5 伸縮装置
6 表示部
7 車両
8 荷台
9 鳥居
11 下部表示部
12 中部表示部
13 上部表示部
14 基端筒
15 中部ブラケット
16 中間筒
18 上部ブラケット
19 先端筒
29 支柱
31 シャーシフレーム
41 クッションドラム
42 取付部材
49 後煽り
50 連結具
54 制御部
60 ソーラパネル装置
62 ソーラパネル
63 ローラ
64 案内レール
65 ストッパピン
66 案内レール支柱
67 蝶ボルト
68 バッテリボックス
69 開き止め装置
80 三段シリンダ装置
Claims (4)
- 車両の荷台に着脱可能な車両搭載用の道路交通規制標識表示装置であって、
多段に構成された表示部と、この表示部を多段に昇降させる伸縮装置と、前記表示部用の電力を供給するソーラパネル装置とを備え、当該ソーラパネル装置は、車両前後方向に沿って展開および折りたたみ可能な複数のソーラパネルを有して構成されていることを特徴とする車両搭載用の道路交通規制標識表示装置。 - 前記ソーラパネル装置は、車両の荷台後部に搭載されたときに、前記複数のソーラパネルを展開した状態にあっては、当該道路交通規制標識表示装置よりも車両前後方向前方に向けて展開され、前記複数のソーラパネルを折りたたんだ状態にあっては、当該道路交通規制標識表示装置の筐体の上部の位置に格納されるように構成されていることを特徴とする請求項1に記載の車両搭載用の道路交通規制標識表示装置。
- 前記ソーラパネル装置は、車両の荷台後部に搭載されたときに、前記複数のソーラパネルを展開した状態にあっては、荷台前部の鳥居の位置で前方が支持されるように構成されていることを特徴とする請求項1または2に記載の車両搭載用の道路交通規制標識表示装置。
- 前記ソーラパネル装置は、前記複数のソーラパネルを展開および折りたたむ際に、当該複数のソーラパネルを支持しつつ車両前後方向に沿って案内する案内レールを更に有し、当該案内レールについても、前記車両前後方向に沿って展開および折りたたみ可能に構成されていることを特徴とする請求項1〜3のいずれか一項に記載の車両搭載用の道路交通規制標識表示装置。
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