JP2017089295A - 車載標識装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】小さい力で表示板の姿勢を切り替えることが可能な車載標識装置を提供する。【解決手段】車載標識装置は、車両の荷台上に設置される支持部と、表示板を備えた回転部と、を備え、前記荷台と平行な回転軸であって、前記回転部の重心付近に設けられた第1回転軸によって、前記回転部が前記支持部に対して回転可能に連結される。【選択図】図1

Description

本発明は、車両の荷台上において各種情報を表示する積載式の車載標識装置に関する。
従来、表示板を倒した状態で走行し、表示板を立てた状態で表示を行う自走式標識車が知られている(特許文献1、参照)。特許文献1において、表示板を倒した状態としておくことにより走行安定性を向上させ、表示板を立てた状態としておくことにより表示板の視認性を向上させることができる。
特開2001−328483号公報
しかしながら、特許文献1において、表示板を倒した状態から立てた状態へと遷移させるために、表示板の下端の回転軸によって表示板を回転させなければならない。そうすると、表示板全体の自重に抗して大きなトルクで表示板を回転させなければならず、例えばオペーレータが手で表示板を回転させることができないという問題があった。
本発明は、前記課題にかんがみてなされたもので、小さい力で表示板の姿勢を切り替えることが可能な車載標識装置を提供することを目的とする。
前記の目的を達成するため、本発明の車載標識装置は、車両の荷台上に設置される支持部と、表示板を備えた回転部と、を備え、荷台と平行な回転軸であって、回転部の重心付近に設けられた第1回転軸によって、回転部が支持部に対して回転可能に連結されるように構成される。
前記の構成において、表示板を備えた回転部の重心付近に第1回転軸が設けられるため、第1回転軸を挟んで回転部の重さのバランスが取ることができる。従って、大きい力を加えなくても回転部を回転させることができ、表示板の角度を変化させることができる。表示板を回転させることにより、走行安定性が向上する表示板の姿勢と、表示の視認性が向上する表示板の姿勢とを切り替えることができる。重心付近とは、回転部の重心からの距離が閾距離以内となる範囲であってもよい。また、重心付近とは、回転部の重心からの距離の全体の長さに対する割合が規定割合以内となる範囲であってもよい。規定割合は、例えば20%であってもよく、望ましくは10%であってもよい。
さらに、支持部は、荷台上に設置される設置部と、設置部に対して昇降可能に連結される昇降部とを備え、第1回転軸によって回転部と昇降部とが回転可能に連結されてもよい。これにより、昇降部によって表示板を高い位置に移動させて表示板の視認性を向上させることができる。反対に、昇降部によって表示板を低い位置へと移動させて車載標識装置の高さ方向の寸法を小さくすることができる。また、表示板の回転と昇降部の昇降とを組み合わせることにより、回転によって表示板を持ち上げる高さを抑制することができる。従って、回転部の下端に第1回転軸を設けなくてもよく、回転部の重心付近に第1回転軸を設けることで比較的大きな表示板を採用可能であるといった効果と相まって高い視認性を実現できる。
また、回転部は太陽光発電パネルを備えてもよい。回転部に太陽光発電パネルの重量が加わるが、重心付近に第1回転軸を設けることによって、回転部を容易に回転させることができる。さらに、回転部を回転させた場合に太陽光発電パネルの受光面の角度が一定に保たれた状態を維持するように、表示板と支持部と太陽光発電パネルとを連結するリンク機構がさらに備えられてもよい。太陽光発電パネルの受光面の角度が一定に保たれた状態を維持するため、表示板の角度に拘わらず太陽光を効率よく受光できる角度に受光面を維持できる。
また、リンク機構は、表示板に対して太陽光発電パネルを回転可能に連結する第2回転軸と、一端が第3回転軸によって支持部に対して回転可能に連結され、他端が第4回転軸によって太陽光発電パネルと回転可能に連結されたリンク部材と、を備え、第1回転軸と第2回転軸と第3回転軸と第4回転軸とは互いに平行な回転軸であり、各軸に対して垂直な面において第1回転軸と第2回転軸と第3回転軸と第4回転軸とは平行四辺形の頂点をなすように構成されてもよい。平行四辺形の頂点をなす第1回転軸と第2回転軸と第3回転軸と第4回転軸とが回転可能に連結されることにより、表示板の回転角に拘わらず平行四辺形の頂点をなす位置関係を維持できる。すなわち、第2回転軸と第4回転軸とを結ぶ辺と、第1回転軸と第3回転軸とを結ぶ辺とが平行となる状態を維持でき、第2回転軸と第4回転軸とによって連結された太陽光発電パネルの受光面の角度を一定(第1回転軸と第3回転軸とを結ぶ辺と平行)に維持することができる。なお、第1回転軸と第3回転軸とは双方とも支持部に設けられる回転軸であるため、第1回転軸と第3回転軸とを結ぶ辺の角度は一定となる。
また、第1回転軸が回転部の重心付近に設けられるとは、回転部に作用する第1回転軸まわりのモーメントが釣り合う際に回転部の端部に作用する力が規定力以下となることであってもよい。すなわち、重心付近とは、回転部を回転させるのに必要な力が規定力以下となる程度に表示板の重心からの距離が小さいことであってもよい。規定力は、例えば1人の作業者が加えることが可能な力の大きさであってもよく、労働省通達(平成6年9月9日発547号)に規定された55kgであってもよい。また、回転部は少なくとも表示板を備えていればよく、他の装置や部材を備えてもよい。
車載標識装置の概略図である。 図2A,2Bは車載標識装置の動作説明図である。 車載標識装置の斜視図である。 設置部の斜視図である。 昇降部と表示板(フレーム)の分解斜視図である。 図6A,6Bは車載標識装置の概略図である。 回転部の模式図である。 回転部の模式図である。
ここでは、下記の順序に従って本発明の実施の形態について説明する。
(1)車載標識装置の概略構成:
(2)車載標識装置の詳細構成:
(3)使用手順:
(4)他の実施形態:
(5)第1回転軸の位置設定理論:
(1)車載標識装置の概略構成:
まず、本発明の一実施形態にかかる車載標識装置1の状態および動作を概略的に説明する。図1は、本発明の一実施形態にかかる車載標識装置1を車両Tの側方から見た側面図である。車両Tは、いわゆるトラックであり、搭乗部T1と荷台T2とを備える。車両Tが水平な地面上に停車していることとして、以下、説明する。搭乗部T1は運転者等が乗車する部分であり、搭乗部T1の後方壁面にはガラス等の透光板で形成された後方窓T1aが備えられている。また、搭乗部T1の後方に荷台T2が設けられている。荷台T2は、ほぼ水平な平面となるように形成されており、荷台T2上に車載標識装置1をはじめとした各種装置や荷物を搭載することが可能となっている。
車載標識装置1は、支持部2と表示板3と太陽光発電パネル4とリンク部材5とを備える。支持部2は、設置部2aと昇降部2bとを備える。設置部2aは、側方視においてL字状に形成された金属構造体であり、荷台T2と平行な底部2a1と、当該底部2a1から垂直方向上方に立ち上がる柱部2a2とを備える。底部2a1は、キャスター2c,2cやレベルアジャスター2d,2dを介して荷台T2上に設置される。レベルアジャスター2d,2dは、荷台T2に垂直な方向のネジを含み、荷台T2に垂直な方向において長さが調整可能に構成されている。設置部2aのうち柱部2a2に対して、昇降部2bが昇降可能に連結されている。
昇降部2bは、側方視においてL字状に形成された金属構造体であり、荷台T2に対して垂直な摺動部2b1と、荷台T2と平行な屈曲部2b2とを備える。昇降部2bのうち摺動部2b1が、設置部2aの柱部2a2に対して摺動することにより、昇降部2bが荷台T2に対して垂直な方向(ほぼ鉛直方向)に昇降する。摺動部2b1の最上部には第1回転軸A1(黒丸)が設けられており、第1回転軸A1を介して表示板3が支持部2に対して回転可能に連結されている。昇降部2bのうち屈曲部2b2が、荷台T2側から前方側(搭乗部T1側)へと延びており、前方側の先端に第3回転軸A3(黒丸)が設けられている。第3回転軸A3を介してリンク部材5の下端が支持部2に対して回転可能に連結されている。第1回転軸A1と第3回転軸A3とは、双方とも昇降部2bに備えられているため、互いに相対移動不能となっている。第1回転軸A1と第3回転軸A3とを結ぶ直線(不図示)は荷台T2とほぼ平行となっている。
表示板3は、表示ユニット3aとフレーム3bとを備える。表示ユニット3aは、LED(light emitting diode)等の発光素子がドットマトリクス状に配列することにより任意の二次元画像を表示可能な板状部材である。表示ユニット3aは、各種情報を表示可能な装置であればよく、必ずしも電光表示を行うものでなくてもよく、機械的な表示を行うものであってもよい。図1において、表示ユニット3aは荷台T2とほぼ平行となっており、表示ユニット3aの表示方向(LEDの発光方向)は上方を向いている。図1の状態における表示ユニット3aの前後の方向を縦方向と定義する。
フレーム3bは、枠体部3b1と連結部3b2とを備える。枠体部3b1は、表示ユニット3aと同等の外形形状を有する金属枠体であり、表示ユニット3aを背面から固定する。連結部3b2は、枠体部3b1から図1の前方側に延び、表示ユニット3aの表示方向側(上方側)に向けて垂直に屈曲し、先端に第2回転軸A2(黒丸)が設けられている。第2回転軸A2を介して太陽光発電パネル4が表示板3に対して回転可能に連結されている。表示ユニット3aの縦方向における枠体部3b1の長さの中点に第1回転軸A1が設けられている。図1における枠体部3b1の後方側の端部には取手3b3が備えられている
太陽光発電パネル4は、太陽光等の光を受光すると発電する発電素子であり、板状に形成されている。図1において、太陽光発電パネル4は荷台T2とほぼ平行となっており、太陽光発電パネル4の受光面の方向(発電素子の受光方向)は上方を向いている。第2回転軸A2を介して太陽光発電パネル4の後方側の端部が、フレーム3bの連結部3b2の先端に対して回転可能に連結されている。また、第4回転軸A4(黒丸)を介して太陽光発電パネル4の前方側の端部が、リンク部材5の上端に対して回転可能に連結されている。リンク部材5は、両端に第3回転軸A3と第4回転軸A4とが設けられた棒状の剛体部材である。
なお、表示板3と太陽光発電パネル4とで本発明の回転部(3,4)が構成される。
第1〜第4回転軸A1〜A4の軸方向は、互いに平行な回転軸であり、すべて荷台T2に対して平行である。第1〜第4回転軸A1〜A4の軸方向は、車両Tの車輪の回転軸の軸方向と同じ方向であり、図1の紙面に垂直な方向となっている。ここで、第1〜第4回転軸A1〜A4の各軸に対して垂直な面(図1の紙面)において第1回転軸A1と第2回転軸A2と第3回転軸A3と第4回転軸A4とは平行四辺形の頂点をなす。
図1は、車両Tが走行する走行状態における車載標識装置1を示している。上述したように、表示板3は、荷台T2とほぼ平行となるように回転した状態となっている。なお、走行状態において、表示板3は、必ずしも荷台T2と平行でなくてもよく、わずかに傾斜(例えば平行から3度傾斜)してもよい。これにより、表示板3上に付着した水滴を表示板3の外部へと流出しやすくすることができる。走行状態においては、表示板3がほぼ水平となるため、走行時における表示板3の空気抵抗を抑制できる。また、走行状態においては、表示板3がほぼ水平となるため、搭乗部T1にて後方窓T1aから後方を見た際に表示板3が視界を妨げることを防止できる。なお、第1回転軸A1は、後方窓T1aよりも上方に位置している。
図1の走行状態において、太陽光発電パネル4も荷台T2とほぼ平行となるように回転した状態となっている。なお、走行状態において、太陽光発電パネル4も、必ずしも荷台T2と平行でなくてもよく、わずかに傾斜してもよい。走行状態においては、太陽光発電パネル4がほぼ水平となるため、走行時における太陽光発電パネル4の空気抵抗を抑制できる。
図2Aは、遷移状態の車載標識装置1を示す。図2Aに示すように、遷移状態とは、走行状態から回転部(3,4)が第1回転軸A1を中心にほぼ90度回転した状態である。また、遷移状態とは、走行状態から後述する表示状態へと遷移する間の状態、および、表示状態から走行状態へと遷移する間の状態である。遷移状態と表示状態とは、例えば車両Tが路肩等おいて停車した際に実現される状態である。
図1の走行状態から回転部(3,4)が第1回転軸A1を中心にほぼ90度回転(紙面時計回り)することにより、表示板3が鉛直方向となり、表示ユニット3aの表示方向が後方を向くこととなる。図1における表示板3の前方側の端部が図2Aにおいて最も上方に円周移動し、図1における表示板3の後方側の端部が図2Aにおいて最も下方に円周移動している。なお、図1における表示板3の後方側の端部に設けられた取手3b3を掴み、下方に押し下げることにより、表示板3を回転させることができる。
本実施形態において、表示板3のうち表示ユニット3aと枠体部3b1(グレーの網掛けで示した部分)の縦方向における線密度は一定(例えば1kg/cm)であることとする。すなわち、縦方向におけるどの位置の部分を単位長さ(1cm)だけ切り出したとしても、当該切り出された部分の質量(線密度)は一定値(1kg)であることとする。この場合、表示ユニット3aと枠体部3b1の重心は、表示ユニット3aの縦方向における長さの中点となる。回転部(3,4)は、表示ユニット3aと枠体部3b1のほかに、太陽光発電パネル4と連結部3b2とを含むため、回転部(3,4)の重心は、表示ユニット3aの縦方向における長さの中点から太陽光発電パネル4側にずれ量Mだけずれることとなる。なお、回転部(3,4)の質量分布は既知であり、ずれ量Mも既知である。
また、表示ユニット3aと枠体部3b1については第1回転軸A1まわりにモーメントが釣り合うため、太陽光発電パネル4と連結部3b2とで構成される部分(グレーの網掛けで示されていない部分)が生じさせるモーメントに釣り合うモーメントを生じさせるように取手3b3に力を加えれば回転部(3,4)を回転させることができる。太陽光発電パネル4と連結部3b2とで構成される部分が生じさせるモーメントは、当該部分の質量に、第1回転軸A1から当該部分までの距離を乗じることにより求めることができ、当該モーメントを第1回転軸A1から取手3b3までの距離で除算することにより、取手3b3に加えるべき力を求めることができる。本実施形態において、取手3b3に加えるべき力を求めたところ、労働省通達(平成6年9月9日発547号)に規定された55kgを下回る大きさであった。従って、作業者は無理なく表示板3を回転させることができる。ここで、ずれ量Mが大きくなるほど取手3b3に加えるべき力が大きくなるが、本実施形態では55kgを下回る程度にずれ量Mが小さいということができる。言い換えると、取手3b3に加えるべき力が55kgを下回る程度に、第1回転軸A1が回転部(3,4)の重心付近に位置していると言うことができる。
上述したように、第1〜第4回転軸A1〜A4の各軸に対して垂直な面(図1の紙面)において第1回転軸A1と第2回転軸A2と第3回転軸A3と第4回転軸A4とは平行四辺形の頂点をなす。このうち、第1回転軸A1と第3回転軸A3とは、双方とも昇降部2bに備えられるため、回転部(3,4)が回転しても位置は変化しない。すなわち、回転部(3,4)が回転しても、第1回転軸A1と第3回転軸A3とを結ぶ直線は、荷台T2と平行な状態を維持する。回転部(3,4)が回転すると、第2回転軸A2は第1回転軸A1まわりの円周軌道上を移動するが、表示ユニット3aを介して第2回転軸A2と連結された第4回転軸A4も移動することとなる。
このとき、第1回転軸A1と第2回転軸A2と第3回転軸A3と第4回転軸A4とは、平行四辺形の頂点をなすような位置関係を維持するため、第2回転軸A2と第4回転軸A4を結ぶ直線は第1回転軸A1と第3回転軸A3とを結ぶ直線と平行な状態を維持する。従って、回転部(3,4)が回転しても、第2回転軸A2と第4回転軸A4とを結ぶ直線は、荷台T2とほぼ平行な状態を維持する。そのため、回転部(3,4)が回転しても、太陽光発電パネル4の受光面は上を向いたまま維持される。また、太陽光発電パネル4は、回転部(3,4)が回転することにより、表示板3よりも上方の位置へと移動する。従って、走行状態と表示状態のいずれにおいても太陽光発電パネル4にて効率よく発電を行うことができる。特に表示状態において表示板3よりも高い位置に太陽光発電パネル4を移動させることができるため、太陽光発電パネル4が遮光される可能性を抑制し、効率よく発電を行うことができる。
図2Bは、表示状態の車載標識装置1を示す。図2Bに示すように、遷移状態から昇降部2bを上方に上昇させることにより、車載標識装置1は表示状態となる。具体的に、昇降部2bのうち摺動部2b1が、設置部2aの柱部2a2に対して摺動することにより、昇降部2bが図1の荷台T2に対して垂直な方向(ほぼ鉛直方向)に上昇する。表示状態において、表示ユニット3aの各LEDを点灯制御することにより、車両Tの後方に向けて各種情報を表示することができる。
このように、昇降部2bによって表示板3を高い位置に移動させて表示板3の視認性を向上させることができる。反対に、昇降部2bによって表示板3を低い位置へと移動させて車載標識装置1の高さ方向の寸法を小さくすることができる。また、表示板3の回転と昇降部2bの昇降とを組み合わせることにより、回転によって表示板3を持ち上げる高さを抑制することができる。従って、表示板3の下端に第1回転軸A1を設けなくてもよく、回転部(3,4)の重心付近に第1回転軸A1を設けても高い視認性を実現できる。
(2)車載標識装置の詳細構成:
図3は、遷移状態の車載標識装置の斜視図である。図3に示すように、支持部2における設置部2aの底部2a1に昇降モータ6と制御装置7とバッテリ8とが備えられている。昇降モータ6は、制御装置7の制御のもとで昇降部2bを昇降させるための動力を生じさせるモータである。制御装置7は、トグル式モーメンタリスイッチである昇降スイッチ7aが上方に倒されている期間において昇降部2bを上昇させるように昇降モータ6を駆動制御する。反対に、制御装置7は、昇降スイッチ7aが下方に倒されている期間において昇降部2bを下降させるように昇降モータ6を駆動制御する。バッテリ8は、昇降モータ6と制御装置7と表示ユニット3aへ電源を供給するとともに、太陽光発電パネル4が発電した電力を充電する蓄電池である。図3において、両手で掴むことが可能な取手3b3が図示されているが、片手で掴むことが可能な程度の小型の取手3b3が左右一対備えられてもよい。
図4は、支持部2の分解斜視図である。図4は、支持部2うちの設置部2aを示している。図4に示すように、設置部2aは必ずしもキャスター2cを備えていなくてもよい。また、設置部2aからレベルアジャスター2d,2d,2d,2dが省略されてもよい。底部2a1から垂直方向上方に立ち上がる左右一対の柱部2a2,2a2が設けられており、柱部2a2,2a2の間に空間が存在している。表示板3が荷台T2とほぼ平行となるように回転している走行状態において、左右一対の柱部2a2,2a2の間の空間を介して後方窓T1aから後方を視認することができる。また、柱部2a2,2a2を梁部2a4によって接続することにより、設置部2aの剛性を確保している。
柱部2a2,2a2の内側の面には、それぞれ2個ずつベアリング2a3,2a3,2a3,2a3が設けられており、昇降部2bが摺動する際の摩擦抵抗を軽減している。また、片側の柱部2a2には、上リミットスイッチ9aと下リミットスイッチ9bとが備えられている。上リミットスイッチ9aと下リミットスイッチ9bは、可倒式のローラーレバーを備えており、ローラーレバーが倒れているか否かを示す信号を制御装置7に出力する。さらに、柱部2a2,2a2の最下部には下ストッパ2e,2eが備えられている。
昇降モータ6は、図示しない巻き取りドラムを回転可能に構成されており、当該巻き取りドラムからワイヤ6aが巻き出される。ワイヤ6aの先端6a1が下方に垂れるように、設置部2aに備えられた3個の滑車6b,6b,6bにてワイヤ6aの方向が変換されている。昇降モータ6が駆動することにより、ワイヤ6aの先端6a1の高さを変化させることができる。
図5は、昇降部2bとフレーム3bの分解斜視図である。昇降部2bは、左右一対の摺動部2b1,2b1を備え、摺動部2b1,2b1の左右外側の面に、設置部2aの柱部2a2,2a2に備えられたベアリング2a3,2a3,2a3,2a3が左右外側から進入可能な凹部が設けられている。凹部にベアリング2a3,2a3,2a3,2a3が進入することにより、昇降部2bが設置部2aに対して昇降可能に連結されることとなる。摺動部2b1,2b1から前方側に突出した位置に上ストッパ2b3,2b3が設けられている。
図4のワイヤ6aの先端6a1を昇降部2bに接続することにより、昇降部2bを昇降させることができる。すなわち、巻き取りドラムにおけるワイヤ6aの巻き取り量を大きくするように昇降モータ6を駆動させることにより、昇降部2bを上昇させることができる。一方、巻き取りドラムにおけるワイヤ6aの巻き取り量を小さくするように昇降モータ6を駆動させることにより、重力によって昇降部2bを下降させることができる。
昇降スイッチ7aが上方に倒されている期間において昇降部2bが上昇するが、昇降部2bが上昇限界まで上昇した場合に、昇降部2bから前方に突設された凸部(不図示)が上リミットスイッチ9aのローラーレバーを倒すこととなる。上リミットスイッチ9aのローラーレバーが倒れていることを検知した場合、制御装置7は昇降スイッチ7aが上方に倒されていても昇降部2bが上昇するように昇降モータ6を駆動させない。同様に、昇降スイッチ7aが下方に倒されている期間において昇降部2bが下降するが、昇降部2bが下降限界まで下降した場合に、昇降部2bの凸部が下リミットスイッチ9bのローラーレバーを倒すこととなる。下リミットスイッチ9bのローラーレバーが倒れていることを検知した場合、制御装置7は昇降スイッチ7aが下方に倒されていても昇降部2bが下降するように昇降モータ6を駆動させない。以上の構成により、上昇限界と下降限界との間において昇降部2bを昇降させることができる。
なお、上リミットスイッチ9aの故障等の原因により昇降部2bが上昇限界を超えて上昇した場合、昇降部2bに設けられた上ストッパ2b3,2b3が、図4の設置部2aに設けられた梁部2a4に下側から干渉するように構成されている。従って、昇降部2bが上昇しすぎて事故や破損等を生じさせることを防止できる。同様に、下リミットスイッチ9bの故障やワイヤ6aの切断等の原因により昇降部2bが下降限界を超えて下降した場合、摺動部2b1,2b1の下端が設置部2aに設けられた下ストッパ2e,2eに干渉するように構成されている。従って、昇降部2bが下降しすぎて事故や破損等を生じさせることを防止できる。
図5に示すように、昇降部2bにおいて摺動部2b1,2b1から垂直に屈曲するように屈曲部2b2,2b2が設けられており、屈曲部2b2,2b2には左右一対の接続片2i,2iが形成されている。接続片2i,2iは、リンク部材5の下端が回転可能に連結される部位であり、第3回転軸A3を構成する。屈曲部2b2,2b2には、左右一対の水平固定ファスナー2f,2fと水平固定ストッパ2h,2hが備えられている。水平固定ファスナー2f,2fは、いわゆるあおりファスナーであり、下方のレバーを操作することにより上方の可動片の位置を2段階に変化させることができる。水平固定ファスナー2f,2fの可動片には貫通穴が形成されている。水平固定ストッパ2h,2hは、屈曲部2b2から上方に向けて突出するゴム部材である。
摺動部2b1,2b1の後方側には、左右一対の鉛直固定ファスナー2g,2gと鉛直固定ストッパ2j,2jとが備えられている。鉛直固定ファスナー2g,2gも、いわゆるあおりファスナーである。鉛直固定ファスナー2g,2gの可動片には貫通穴が形成されており、当該貫通穴を貫通する固定ピン2l,2lが摺動部2b1,2b1から前方に突設されている。鉛直固定ストッパ2j,2jは、摺動部2b1,2b1から後方に向けて突出するゴム部材である。摺動部2b1,2b1の上端付近には、軸受2k,2kが備えられている。
図5に示すように、表示部3のフレーム3bは、矩形枠状の枠体部3b1と、当該枠体部3b1から延設された側方視L字状の連結部3b2とを備える。枠体部3b1の外形形状は表示ユニット3aと同様であり、枠体部3b1に表示ユニット3aが取り付けられる。枠体部3b1の縦方向の辺の中点において、左右外側に突出する一対の第1回転軸部3d,3dが備えられている。また、枠体部3b1の縦方向の辺において、左右外側に突出する一対の水平固定ピン3e,3eが備えられている。枠体部3b1における連結部3b2が延設された方向と反対側(紙面下方)の辺において貫通穴が形成された左右一対の鉛直固定片3f,3fが備えられている。なお、図5において取手3b3の図示を省略している。連結部3b2の先端において左右外側に突出する一対の第2回転軸部3h,3hが備えられている。
表示板3のフレーム3bに備えられた左右一対の第1回転軸部3d,3dを、昇降部2bの摺動部2b1,2b1の上端付近に形成された左右一対の軸受2k,2kに対して内側から軸受けさせることにより、フレーム3bを昇降部2bに対して回転可能に連結できる。第1回転軸部3d,3dと軸受2k,2kとは第1回転軸A1を構成する。
ほぼ水平(荷台T2に平行)となるように表示板3を回転させると、フレーム3bが水平固定ストッパ2h,2hに干渉する。この状態において、水平固定ファスナー2f,2fの可動片の貫通穴付近に水平固定ピン3e,3eが位置し、水平固定ファスナー2f,2fの可動片の貫通穴に水平固定ピン3e,3eが挿入可能となる。水平固定ファスナー2f,2fの可動片の貫通穴に水平固定ピン3e,3eが挿入された状態で、水平固定ファスナー2f,2fの可動片が下降するようにレバーを操作することにより、水平固定ピン3e,3eを剪断する下方の力によって水平固定ファスナー2f,2fの可動片と水平固定ピン3e,3eとを固定できる。従って、表示板3がほぼ水平となる状態で表示板3を固定できる。
ほぼ鉛直(荷台T2に垂直)となるように表示板3を回転させると、フレーム3bが鉛直固定ストッパ2j,2jに干渉する。この状態において、鉛直固定ファスナー2g,2gの可動片の貫通穴を貫通している固定ピン2l,2lに付近に鉛直固定片3f,3fの貫通穴が移動し、鉛直固定片3f,3fの貫通穴に固定ピン2l,2lが挿入可能となる。まず固定ピン2l,2lに対して鉛直固定片3f,3fの貫通穴を貫通させ、さらに鉛直固定ファスナー2g,2gの可動片の貫通穴を貫通させた状態で、鉛直固定ファスナー2g,2gの可動片が下降するようにレバーを操作することにより、固定ピン2l,2lを剪断する下方の力によって固定ピン2l,2lに対して鉛直固定ファスナー2g,2gの可動片を固定できる。固定ピン2l,2lに対して固定された鉛直固定ファスナー2g,2gの可動片によって、固定ピン2l,2lから鉛直固定片3f,3fが抜けることが防止されるため、固定ピン2l,2lと鉛直固定片3f,3fとを固定できる。従って、表示板3がほぼ鉛直となる状態で表示板3を固定できる。
(3)使用手順:
まず、走行状態から表示状態へと遷移させる手順について図1と図5により説明する。最初に、図1の状態にて車両Tを停車させ、図5に示す水平固定ファスナー2f,2fのレバーを操作することにより、水平固定ファスナー2f,2fによる表示板3の水平固定ピン3e,3eの固定を解除する。これにより、表示板3と太陽光発電パネル4とで構成される回転部(3,4)は第1回転軸A1まわりに回転可能となる。次に、取手3b3を掴んで取手3b3を下方に押し下げることにより、表示板3がほぼ鉛直となるように回転部(3,4)を回転させる。そして、鉛直固定ファスナー2g,2gのレバーを操作することにより、表示板3の鉛直固定片3f,3fを固定する。これにより、図2Aに示す遷移状態へと遷移させることができる。次に、昇降部2bが上昇限界に到達するまで(図4に示す上リミットスイッチ9aの状態が変わるまで)昇降スイッチ7aを上方へ倒すように操作する。上昇限界にて昇降部2bの上昇が停止した後に、昇降スイッチ7aの操作を終了する。これにより、図2Bに示す表示状態へと遷移させることができる。なお、表示状態において必ずしも上昇限界まで昇降部2bが上昇していなくてもよく、上昇限界に到達する途中の任意の高さで昇降スイッチ7aの操作を終了してもよい。
次に、表示状態から走行状態へと遷移させる手順について説明する。最初に、図2Bの状態において、昇降部2bが下降限界に到達するまで(下リミットスイッチ9bの状態が変わるまで)昇降スイッチ7aを下方へ倒すように操作する。下降限界にて昇降部2bの下降が停止した後に、昇降スイッチ7aの操作を終了する。これにより、図2Aに示す遷移状態へと遷移させることができる。次に、鉛直固定ファスナー2g,2gのレバーを操作することにより、表示板3の鉛直固定片3f,3fの固定を解除する。これにより、表示板3と太陽光発電パネル4とで構成される回転部(3,4)は第1回転軸A1まわりに回転可能となる。次に、取手3b3を掴んで取手3b3を上方に持ち上げることにより、表示板3がほぼ水平となるように回転部(3,4)を回転させる。そして、水平固定ファスナー2f,2fのレバーを操作することにより、表示板3の水平固定ピン3e,3eを固定する。これにより、図1に示す走行状態へと遷移させることができる。
(3)他の実施形態:
前記実施形態において、回転部は太陽光発電パネル4を備えていたが、図6Aに示す車載標識装置101のように回転部が太陽光発電パネル4を備えなくてもよい。図6Aの車載標識装置101において表示板3のみ回転するように構成されている。さらに、走行状態において必ずしも表示板3の表示方向が上方を向いていなくてもよい。図6Bの車載標識装置201において表示板3において表示ユニット3aが下方に位置しており、表示板3の表示方向が下方を向いている。この場合、回転部としての表示板3を紙面反時計回りに回転させることにより、車載標識装置201を表示状態へと遷移させることができる。また、図6Bの車載標識装置201は、昇降部を備えておらず、表示板3は昇降不能となっている。このような場合であっても、第1回転軸A1を回転部としての表示板3の重心付近に設けることにより、小さい力で表示板3を回転させることができる。
(5)第1回転軸の位置設定理論:
図7は、図6Aの車載標識装置101の回転部が回転する第1回転軸A1の位置を説明する模式図である。第1回転軸A1の位置は、回転部としての表示板3に作用する第1回転軸A1まわりのモーメントが釣り合う際に表示板3の端部に作用する力が規定力以下となるように設定される。図7において、表示板3は、縦方向の線密度w(x)が1kg/cmと一定であり、重心は縦方向の長さLの中点に存在する。表示板3の縦方向にx軸をとり、表示板3の左端をx軸の原点とする。x軸における第1回転軸A1の座標をPとする。x軸における表示板3の右端の座標はLとなり、第1回転軸A1から表示板3の右端までの長さをQ(=L−P)とする。図7の最下部のグラフに示すように線密度w(x)は、x軸上の座標に拘わらず一定であることとする。
第1回転軸A1よりも左側の部分に作用する第1回転軸A1まわりのモーメントをTP(反時計回りを正)とし、第1回転軸A1よりも右側の部分に作用する第1回転軸A1まわりのモーメントをTQ(時計回りを正)とし、表示板3の右端に作用する第1回転軸A1まわりのモーメントをTF(反時計回りを正)とする。第1回転軸A1まわりのモーメントが釣り合うため、下記の(1)式が成り立つ。
第1回転軸A1よりも左側の部分の任意の座標(x)において、x軸方向における長さがdxの微小区間に作用する重さはw(x)・dxであり、当該微小区間の重みが生じさせる第1回転軸A1まわりのモーメントは(P−x)・w(x)・dxとなる。従って、第1回転軸A1よりも左側の部分に作用する第1回転軸A1まわりのモーメントをTPは下記の(2)式によって導出できる。
第1回転軸A1よりも右側の部分の任意の座標(x)において、x軸方向における長さがdxの微小区間に作用する重さはw(x)・dxであり、当該微小区間の重みが生じさせる第1回転軸A1まわりのモーメントは(x−P)・w(x)・dxとなる。従って、第1回転軸A1よりも左側の部分に作用する第1回転軸A1まわりのモーメントをTPは下記の(3)式によって導出できる。
さらに、表示板3の右端に作用する第1回転軸A1まわりのモーメントは下記の(4)式によって導出できる。
以上の(2)〜(4)式を(1)式に代入し、Fに規定力(例えば55kg)を代入してPを解くことにより、第1回転軸A1まわりのモーメントを釣り合わせるために右端に作用させる力Fが規定力となるときの第1回転軸A1の座標Pを得ることができる。回転部の重心と、得られた座標Pとの間の範囲内に第1回転軸A1を設けることにより、規定力以下の力で回転部を回転させることができる。
図7のように、回転部が表示板3(表示ユニット3aと枠体部3b1)のみで構成され一様な梁であると見なせる場合、w(x)はxに非依存の定数(=1)であるため、前記の(2)式から(5)式を導出できる。
同様に、前記の(3)式から(6)式を導出できる。
前記の(4)〜(6)式を前記の(1)式に代入し、Fについて解くと、下記の(7)式を得ることができる。
さらに、P=L−Qを前記の(7)式に代入すると、下記の(8)式を得ることができる。
前記の(8)式をQについて解くと、下記の(9)式を得ることができる。
ここで、図7の回転部の長さLが90cmであり、規定力が55kgであるとすると、前記の(9)式により、Q=27.9cmを導出できる。このときのずれ量M(=L/2−Q)は17.1cmであり、ずれ量Mの全体の長さLに対する割合が19%となる。従って、図7の例において、全体の長さLに対するずれ量Mの割合が±19%以下となるように重心からのずれ量Mを制限することにより、55kg以下の力で回転部を回転させることができる。
図7の回転部の長さLが50cmであり、規定力が55kgであるとすると、前記の(9)式により、Q≒12cmを導出できる。この場合、全体の長さLに対するずれ量Mの割合が±25.5%以下となるように重心からのずれ量Mを制限することにより、55kg以下の力で回転部を回転させることができる。以上のように、前記の(9)式を得ておくことにより、任意の長さLの回転部に対して第1回転軸A1を設けるべき重心付近の位置を特定することができる。
回転部が一様な梁であると見なせない場合であっても、x軸上の各座標における線密度w(x)を得ておくことにより、前記の(1)〜(4)式に基づいて第1回転軸A1を設けるべき重心付近の位置を特定することができる。図8は、図1の場合における第1回転軸A1の位置を説明する模式図である。図8に示すように、回転部は一様な梁と見なせる表示ユニット3aと枠体部3b1のほかに、太陽光発電パネル4と連結部3b2とを含み、全体として一様な梁と見なすことができない。このような場合でも、図8の最下部のグラフに示すように、x軸上の各座標における線密度w(x)を得ておくことにより、前記の(1)〜(4)式を解くことができ、第1回転軸A1を設けるべき重心付近の位置を特定することができる。
なお、一様な梁と見なせる表示ユニット3aと枠体部3b1の中点に第1回転軸A1を設けておくことにより、第1回転軸A1の左右で表示ユニット3aと枠体部3b1の重みによって生じるモーメントは相殺できる。従って、残りの太陽光発電パネル4と連結部3b2の重みによって生じるモーメントを求め、当該モーメントと釣り合うモーメントを生じさせる右端の力Fが規定力以下となっていれば、第1回転軸A1の位置として表示ユニット3aと枠体部3b1の中点が適正であると言うことができる。
1,101,201…車載標識装置、2…支持部、2a…設置部、2a1…底部、2a2…柱部、2a3…ベアリング、2a4…梁部、2b…昇降部、2b1…摺動部、2b2…屈曲部、2b3…上ストッパ、2c…キャスター、2d…レベルアジャスター、2e…下ストッパ、2f…水平固定ファスナー、2g…鉛直固定ファスナー、2h…水平固定ストッパ、2i,2i…接続片、2j…鉛直固定ストッパ、2k…軸受、2l…固定ピン、3…表示板、3a…表示ユニット、3b…フレーム、3b1…枠体部、3b2…連結部、3b3…取手、3d…回転軸部、3e…水平固定ピン、3f…鉛直固定片、3h…回転軸部、4…太陽光発電パネル、5…リンク部材、6…昇降モータ、6a…ワイヤ、6a1…先端、6b…滑車、7…制御装置、7a…昇降スイッチ、8…バッテリ、9a…上リミットスイッチ、9b…下リミットスイッチ、T…車両、T1…搭乗部、T1a…後方窓、T2…荷台

Claims (5)

  1. 車両の荷台上に設置される支持部と、表示板を備えた回転部と、を備え、
    前記荷台と平行な回転軸であって、前記回転部の重心付近に設けられた第1回転軸によって、前記回転部が前記支持部に対して回転可能に連結される、
    車載標識装置。
  2. 前記支持部は、前記荷台上に設置される設置部と、前記設置部に対して昇降可能に連結される昇降部とを備え、
    前記第1回転軸によって前記回転部と前記昇降部とが回転可能に連結される、
    請求項1に記載の車載標識装置。
  3. 前記回転部は、太陽光発電パネルを備え、
    前記回転部を回転させた場合に前記太陽光発電パネルの受光面の角度が一定に保たれた状態を維持するように、前記表示板と前記支持部と前記太陽光発電パネルとを連結するリンク機構がさらに備えられる、
    請求項1または請求項2のいずれかに記載の車載標識装置。
  4. 前記リンク機構は、
    前記表示板に対して前記太陽光発電パネルを回転可能に連結する第2回転軸と、
    一端が第3回転軸によって前記支持部に対して回転可能に連結され、他端が第4回転軸によって前記太陽光発電パネルと回転可能に連結されたリンク部材と、
    を備え、
    前記第1回転軸と前記第2回転軸と前記第3回転軸と前記第4回転軸とは互いに平行な回転軸であり、各軸に対して垂直な面において前記第1回転軸と前記第2回転軸と前記第3回転軸と前記第4回転軸とは平行四辺形の頂点をなす、
    請求項3に記載の車載標識装置。
  5. 前記第1回転軸が前記回転部の重心付近に設けられるとは、
    前記回転部に作用する前記第1回転軸まわりのモーメントが釣り合う際に前記回転部の端部に作用する力が規定力以下となることである、
    請求項1から請求項4のいずれか一項に記載の車載標識装置。
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