JP2009132308A - ステアリングロック装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】ステアリングロック装置への二次衝突の安全性を確保するとともに、チルトレバーの操作ノブが挿通するために設けられたステアリングコラムカバーの開口部を塞ぎ、ステアリングコラム周辺の見栄えを改善することのできるステアリングロック装置を提供する。
【解決手段】 少なくともハウジングのロックボルト挿通孔が形成されたロック機構配設部の底面部を覆うカバー部材と、該カバー部材とハウジングとの間に弾性を有する緩衝部材を設けた。
【選択図】図3

Description

本発明は、車両のステアリングをロックするためのステアリングロック装置に関するものである。
従来、盗難防止を目的として車両のステアリング操作をロックするために用いられるステアリングロック装置は、ステアリング操作に伴って回動するステアリングシャフトの外周に係合凹部が設けられている。そして、運転者がキー等により車両のエンジンの停止操作をすると、進退可能なロックボルトが進出して前記係合凹部に係合することにより、ステアリングシャフトの回動が規制されてステアリング操作ができないようにステアリングシャフトがロックされる。一方、運転者がキーによりエンジンの始動操作をすると、前記係合凹部から前記ロックボルトが後退して係合解除されることにより、ステアリングシャフトの回動規制が解除されてステアリング操作が可能となるようにステアリングシャフトがアンロックされる。
なお、ロックボルトをステアリングシャフトの側に進出させるロック作動時には、ステアリングシャフトの係合凹部がロックボルトの配設位置と一致していない場合が多い。そのため、このステアリングロック装置には、ロックボルトを進出方向に付勢する付勢手段が配設されている。これにより、キー等によるアンロック作動を行わずにステアリングを回転させ、係合凹部がロックボルトに一致した際に、付勢手段の付勢力でロックボルトが進出して係合する構成としている。
このようなステアリングロック装置に関連する先行技術文献情報としては次のものがある。
特開2005−343378号公報
この特許文献には、ロックボルトをロック位置またはアンロック位置へ作動させるカム機構を設けたステアリングロック装置が記載されている。このステアリングロック装置では、ロックボルトを作動する電動モータがケース内に固定されており、電動モータは、車両から給電されるように構成されている。つまり、車両に搭載したメインマイコン(ECU)に接続された車両側コネクタが、ステアリングロック装置のケースの側面に突出したコネクタと電気接続し、このコネクタからプリント基板および端子を介して制御部に給電されることによって電動モータが正転または逆転駆動されるようになっている。
このようなステアリングロック装置は、盗難防止性を向上するために外部から見えにくく、且つ直接操作することを難しくするため、また、ステアリングシャフトを覆うステアリングコラムカバーの周辺に配置されるスイッチ装置などのレイアウトの自由度を向上するために、このステアリングコラムカバー内でも、特にステアリングシャフトの奥側(車両前方側)に位置するステアリングシャフトの下方部(足元側)に取り付けられている。しかしながら、このようなステアリングロック装置は、上記のように高い盗難防止性が要求されるため、亜鉛などで成形された硬質のハウジング内に上記したロックボルトや電動モータ等が収納される構造となっているとともに、ステアリングシャフトの下方部は、運転席に着座した場合に、乗員の膝の前方側に位置し、対向するようになる。そのため、車両が衝突事故を起こした場合に、その衝撃で乗員が車両前方に跳ね飛ばされると、乗員の膝がステアリングコラムカバーを突き破り、ステアリングロック装置のハウジングに衝突するという所謂二次衝突がおきる危険性があった。
また、ステアリングコラムカバー内には、ステアリングハンドルの位置を運転者の体格や好みに応じてステアリングシャフトの位置を調節するための位置調整装置(チルトステアリング装置やテレスコピックステアリング装置等)が備えられている。このような位置調整装置も、ステアリングロック装置と同様にステアリングシャフトの奥側(車両前方側)に設けられている。特にチルトステアリング装置(高さ位置調節装置)を操作するチルトレバーは、チルトステアリング装置の側面部に軸支され、ステアリングコラムカバー内から外部に突出するように延設されるとともに、その先端にステアリングコラムカバーの中央部に位置するように屈曲して設けられた操作ノブが設けられている。上記したステアリングコラムカバーは、アッパーカバーとロアカバーに分割された2つの部品で構成されており、このチルトステアリング装置がステアリングシャフトに取り付けられた状態でステアリングシャフトを上下方向から覆うように組み付けられるため、チルトステアリング装置のチルトレバーと、その操作ノブを通す開口部をステアリングコラムカバーのロアカバー底面部に形成する必要がある。そのため、この開口部からステアリングカバー内に配設されたステアリングシャフトや位置調節装置などの金属部品が見え、デザイン性が重視されるインストメントパネルの外観に影響を及ぼし、見栄えが悪くなってしまうという問題があった。そのため、別部材のカバーを設けることによって、その開口部を塞ぐ等の対策が必要となっていた。
本発明は、従来の問題に鑑みてなされたもので、ステアリングロック装置への二次衝突の安全性を確保するとともに、チルトレバーの操作ノブが挿通するために設けられたステアリングコラムカバーの開口部を塞ぎ、ステアリングコラム周辺の見栄えを改善することのできるステアリングロック装置を提供することを課題とするものである。
前記課題を解決するため、本発明のステアリングロック装置は、ステアリングホイールに連結されるステアリングシャフトに係合するロック位置および係合が解除されるアンロック位置の間を移動可能なロックボルトと、該ロックボルトを移動させるアクチュエータと、該アクチュエータの駆動力を前記ロックボルトに伝達して該ロックボルトをロック位置およびアンロック位置に移動させる伝達機構と、これらを収納すると共に、一面側に前記ロックボルトが突出するロックボルト挿通孔が形成されたハウジングを備えたステアリングロック装置において、少なくとも前記ハウジングのロックボルト挿通孔が形成されたロック機構配設部の底面部を覆うカバー部材と、該カバー部材と前記ハウジングとの間に弾性を有する緩衝部材を設けた構成としている。
また、前記ステアリングシャフトを回転可能に支持するステアリングコラムパイプと、該ステアリングコラムパイプの車体に対して上下方向に前記ステアリングシャフトを位置調節するための位置調節装置と、該位置調節装置を位置調節可能状態と位置調節不能状態とに選択的に切換え、一端部に操作ノブを有する操作レバーと、前記ステアリングシャフト、前記位置調整機構及び前記操作レバーを覆うように前記ステアリングシャフトに一体的に取り付けられるステアリングコラムカバーとを設け、該ステアリングコラムカバーの底面部に前記操作レバーを挿通させるレバー駆動孔と、前記操作ノブを挿通させるノブ挿通孔とを設け、該ノブ挿通孔を前記ステアリングシャフトに取り付けた前記ステアリングロック装置の前記カバー部材によって塞ぐようにすることが好ましい。
本発明のステアリングロック装置では、硬質のハウジングの外周面に弾性を有する緩衝部材を設けることによって、車両衝突時の衝撃でステアリングロック装置に乗員の膝が衝突した場合でも、緩衝部材により衝突の衝撃が和らげられるため、乗員が大けがを負うことを防止し、2次衝突の安全性を確保することができる。
また、ハウジングのロック機構配設部側を緩衝部材によって覆うことにより、ロックボルト作動時のステアリングロック装置内部で発生した作動音を緩衝部材によって吸収させることができるため、電動モータ駆動時におけるステアリングロック装置内から外部に漏れる作動音を低減することができる。
さらに、ステアリングコラムカバーに形成される位置調整装置の操作レバーの操作ノブを通すためのノブ挿通孔をステアリングロック装置のカバー部材で塞ぐようにしているため、ステアリングコラムカバーに形成されたノブ挿通孔を塞ぐためだけのカバー部材を特別に設ける必要がない。
以下、本発明の実施の形態を図面に従って説明する。
図1から図4は、本発明に係る実施形態のステアリングロック装置1(以下「ロック装置1」と略する。)を示す。このロック装置1は、図5から図9に示すように、図示しないステアリングハンドルの回動操作に伴って回動するステアリングシャフト2の周囲に配設され、エンジン等を始動または停止させるための図示しないプッシュスイッチやユーザーが所有するカードキーの操作に連動して動作するものである。なお、このステアリングシャフト2には、図6に示すように、軸方向の所定位置に複数の係合凹部3が周方向に形成されている。
本実施形態のロック装置1は、図1に示すように、一端開口のハウジング10およびハウジングカバー25を備え、これらの内部にロックボルト34と、アクチュエータである電動モータ46と、伝達機構とを配設するとともに、前記ロックボルト34の進退移動を規制する補助ロック機構57を配設したものである。また、ロックボルト34の進出位置に基づいて電動モータ46を制御する制御基板70が配設されている。
前記ハウジング10は、亜鉛などで成形され、一端を開口した矩形状の容器からなり、一側に基板配設部11が形成され、他側にロック機構配設部16が形成されたものである。
前記基板配設部11は、電動モータ46と制御用の制御基板70とを配設するもので、その閉塞面には電動モータ46の外形に沿う凹部12が形成されている。また、基板配設部11には、電動モータ46を位置決めするためのモータカバー47をネジ止めして固定するためのボスと、ハウジングカバー25をネジ止めして固定するためのボスとが設けられている(図示せず)。また、基板配設部11には、ロック機構配設部16と反対側に位置する側壁に、電気接続用のコネクタ72の外端面72aを露出するための切欠部15が設けられている。
前記ロック機構配設部16は、ロックボルト34および伝達機構を配設するもので、開口端とは逆向きに突出する突出部17を備えている。この突出部17には、ハウジングカバー25の取付方向に沿って貫通するロックボルト挿通孔18が設けられている。また、ロック機構配設部16において、前記ロックボルト挿通孔18の周囲には、該ロックボルト挿通孔18を中心として円環状をなすように内方に突出、後述する回転部材49を回転可能に支持する第1支持凸部19が設けられている。
そして、本実施形態では、図2から図4及び図9(c)に示すように、この突出部17のロックボルト挿通孔18が形成された上面部(図2中、上側)は、ハウジング10のロック機構配設部16の前面部16a側(図2中、右側)から上記した制御基板70のコネクタ72が露出する基板配設部11の後面部16b側(図2中、左側)に向かって傾斜した断面略台形状となるように形成されている。そして、突出部17の傾斜した側面部には、この側面部の傾斜に沿うようにスライド溝17aが全面に亘って設けられ、このスライド溝17aを設けた突出部17の上面部には、鍔部17bが形成されている。また、この突出部17の下方側(図2中、下側)に位置するハウジング10の両側面部には、横方向に突出した膨出部17cが設けられており、この膨出部17cに、後述するステアリングシャフト2のアウターコラムチューブ4にボルト170で固定するためのネジ取付孔17dが形成されている。
また、ハウジング10のロック機構配設部16の突出部17よりも一段低く形成された基板配設部11の上面部には、図2に示すように、後述するブラケット110の2つのネジ貫通孔112aに対応する2つのネジ取付穴10cと、電動モータ46が収容される凹部12の上面に突出した位置決めリブ10bと、ハウジング10の突出部17の側面と前記凹部12の上面との接合部から水平方向に突設された位置決めリブ10aとが設けられている。なお、ネジ取付孔10cは、凹部12の上面と同じ高さとなるように隆起するように形成されている。
なお、図1に示すように、前記ロック機構配設部16の突出部17には、ハウジングカバー25の取付方向であるロックボルト挿通孔18に対して平行に延びる貫通孔20が設けられている。そして、この貫通孔20において、カバー取付方向先端である突出部17の先端部には、外面側から内向きに窪むように補助ロック機構57を配設するための補助ロック機構配設部21が設けられている。この前記補助ロック機構57は、該ロック装置1のハウジング10を分解(破壊)された状態でのロックボルト34の進退移動を規制し、不正な解錠を防止するためのものであるが、本発明とは直接の関連はないため、説明は省略する。
前記ハウジングカバー25は、ハウジング10の開口を閉塞するもので、図示しないハウジング10内部に突設したボスにハウジングカバー外部からネジ等を累合させて固定するようになっている。このハウジングカバー25には、切欠部15内に位置する壁部27が突設されている。この壁部27が、切欠部15の一部を閉塞する。こうして切欠部15と壁部27とにより開口73が形成され、この開口73からコネクタ72の外端面72aが露出することになる。なお、コネクタ72の外端面72aは、ハウジング10の切欠部15の縁部15aと、ハウジングカバー25の壁部27の縁部27aとにより囲まれる位置に配置する。
また、ロック機構配設部16の第1支持凸部19と対応する位置には、回転部材49の他端を回転可能に支持する円環状の第2支持凸部28が設けられている。この第2支持凸部28の内周面には、軸方向に沿って延びるロックボルトガイド溝29が周方向に所定間隔をもって設けられている。また、この第2支持凸部28の中心には、ロックボルト34を進出方向に付勢するスプリング44を外嵌して装着するスプリング取付軸30が突設されている。さらに、ハウジングカバー25において、このロック機構配設部16と対応する端縁には、ロック機構配設部16の外壁内面に位置する壁部31が設けられている。
そして、このハウジングカバー25には、ハウジング10の貫通孔20を貫通して、非係合位置の補助ロック機構57に係合し、該補助ロック機構57をロックボルト34に対して動作不可能な状態に保持する係止突起32が一体成形されている。
プレート状のブラケット110は、基板配設部11の上面部に固定ボルト180により一体的に取り付けられるものであり、基板配設部11の位置決めリブ10a、10bに対応する位置決め溝115a、位置決め孔115bと、上記固定ボルト180が挿通する2つのネジ貫通孔112aが設けられている。このブラケット110は、後述するカバー部材100をハウジング10に取り付けるためのものであり、図2に示すように、カバー部材100に設けられたボス部103が貫通するボス貫通孔111aと、同様にカバー部材100に設けられたネジ穴104に対応するネジ貫通孔112bが、それぞれ2つずつ形成されている。なお、このブラケット110には、両端部から水平方向と垂直方向にそれぞれ延設された2つの羽根部113a、113bが設けられている。この水平方向に延設された羽根部113aに設けられたもう1つのボス貫通孔111bは、後述するステアリングコラムカバー150の図示しない取付用ボスが貫通し、ロック装置1にステアリングコラムカバー150を取り付けるためのものである。また、垂直方向に延設された羽根部113bには、略楕円形の長孔114が設けられているが、これは、ステアリングコラムカバー150内に配設される図示しないスイッチ装置のハーネスを保持するクリップを取り付けるためのものである。このようにブラケット110に後述するカバー部材100をロック装置1に固定する以外の補助的な機能を付加することができる。
前記ロックボルト34は、図1及び図6に示すように、ロックボルト挿通孔18に挿通可能な四角柱形状のもので、その上端には、ステアリングシャフト2の係合凹部3に挿入係止される係合凸部35が設けられている。このロックボルト34は、伝達機構を介して電動モータ46によって、ステアリングシャフト2の側に進出されて係合凹部3に係合するロック位置、および、後退してその係合が解除されるアンロック位置の間を進退するように移動される。また、係合凸部35が係合凹部3に対して周方向に一致しない場合には、スプリング44によって進出方向に付勢され、一致するとその付勢力でもって進出して係合される。本実施形態のロックボルト34は、従動部材である別体のカム部材39を介して進退駆動する構成としており、このカム部材39を連結するため装着凸部36が下部に突設されている。この装着凸部36は断面矩形状をなし、軸方向に対して直交方向に位置する対向面にかけて連結孔37が設けられている。また、ロックボルト34には、係合凸部35がステアリングシャフト2の係合凹部3に係合したロック状態で、前記ハウジング10の補助ロック部材挿通部22に対応する位置に凹状に切り欠いた溝からなる係止受部38が設けられている。
前記カム部材39は、その下部がハウジングカバー25の第2支持凸部28内に配設され、上部が後述する回転部材49の内部に配置される略円柱状のものである。このカム部材39の下端外周部には、第2支持凸部28のロックボルトガイド溝29に挿通されるガイド凸部40が周方向に所定間隔をもって突設されている。また、このカム部材39には、ロックボルト34の進退方向である軸心に沿った上下端にかけて貫通する貫通孔41が設けられている。この貫通孔41は、上部が装着凸部36と一致する矩形状をなし、連結孔37と対応する位置には連結ピン42を貫通させる連通孔43が設けられている。(図6)また、貫通孔20の下部は、付勢部材であるスプリング44の端部を挿入する円錐形状のものである。このスプリング44の端部は、貫通孔41の上部に装着したロックボルト34の端面により位置決めされる。
そして、カム部材39の外周部には、螺旋状をなすように旋回する略半円形状に窪んだカム溝45が径方向に対向するように一対設けられている。このカム溝45は、回転部材49の回転動力を該カム部材39を介してロックボルト34の直線運動に変換するものである。このカム溝45は、一(下)端の所定領域がロックボルト34によるステアリングシャフト2のロック領域として予め設定され、他(上)端の所定領域がロックボルト34によるステアリングシャフト2のアンロック領域として予め設定されている。
前記電動モータ46は、ロックボルト34を移動させるための動力源であり、ハウジング10の基板配設部11にモータカバー47を介して配設されるものである。この電動モータ46は、ロックボルト34を進出させる正転作動と、ロックボルト34を後退させる逆転作動とが可能なもので、その出力軸には、外周面に軸方向に沿った螺旋状の歯を形成したネジ歯車であるウォーム(図示せず)が配設されている。
前記伝達機構は、電動モータ46の駆動力をカム部材39を介してロックボルト34に伝達し、該ロックボルト34をロック位置およびアンロック位置の間で移動させるもので、カム部材39に設けた前記カム溝45と、このカム部材39を内部に進退可能に配設された回転部材49と、該回転部材49とカム部材39との間に配設されたカムフォロワ56とからなる。
前記回転部材49は、カム部材39より若干大きい内径の円筒状のもので、ハウジング10とハウジングカバー25との間に挟み込むように、軸方向に移動されることなく、周方向に回転可能に支持されるものである。具体的には、この回転部材49には、その一(上)端に第1支持凸部19の内周部に嵌合する内嵌部50が設けられ、他(下)端に第2支持凸部28の外周部に嵌合する外嵌部51が設けられている。また、回転部材49の上部には、内嵌部50を第1支持凸部19に内嵌させた状態で、該第1支持凸部19の下部から外周部にかけて断面L字形状に突出し、外周部に軸方向に沿って延びる複数のはす歯(図示せず)を形成したウォームホイール部52が設けられている。このウォームホイール部52は、ハウジング10への取付状態で、接線方向に延びるように配設された電動モータ46の図示しないウォームの歯と噛み合うことにより、該回転部材49を軸線を中心として回転させる。また、このウォームホイール部52により、内嵌部50との間には、第1支持凸部19を嵌合する嵌合溝53が形成される。なお、ウォームホイール部52の下部には、該回転部材49を介してロックボルト34の進出位置を検出するためのスイッチカム溝(図示せず)が設けられている。また、回転部材49の内周面には、外嵌部51の上側に位置する内側端部から軸方向に沿って上向きに延びる略半円形状に窪んだ縦溝55が、径方向に対向するように一対設けられている。
前記カムフォロワ56は、球状のスチールボールからなり、図1及び図6に示すように、回転部材49の縦溝55に配設される。そして、この縦溝55から突出した部分が、カム部材39のカム溝45に嵌められた状態で、回転部材49が回動されると、縦溝55が周方向に回転されることにより、回転不可能に規制されたカム部材39のカム溝45に沿って摺動し、該カム部材39を介してロックボルト34を、回転部材49の回転軸心に沿って進退させる。
前記制御基板70は、電動モータ46の動作を制御するもので、回転部材49を介してロックボルト34の進出位置を検出するためのマイクロスイッチ(図示せず)と、車両に搭載したメインマイコン(ECU)に接続するためのコネクタ72とが実装されている。なお、ロックボルト34の進出位置は、該ロックボルト34が回転部材49の回転に伴って進退するものであるため、該回転部材49の上記したスイッチカム溝によりマイクロスイッチをオンまたはオフし、そのオンオフ状態により判断するように構成されている。(図示せず)
また、コネクタ72は、組付状態でハウジング10およびハウジングカバー25から突出しないように構成することが好ましい。このように構成とすることにより、コネクタ72に衝撃が加わることにより、制御基板70に実装した電気部品が破壊することを防止できる。また、コネクタ72の外端面72aは、ハウジング10の切欠部15の縁部15aと、ハウジングカバー25の壁部27の縁部27aとにより囲まれる位置に配置されている。つまり、ハウジング10およびハウジングカバー25において、コネクタ72の位置が窪んだ状態をなしている。この構成とすることにより、ハウジング10に形成した切欠部15の縁部15aと、ハウジングカバー25に形成した壁部27の縁部27aとが相手方コネクタを案内するガイド部としての機能を果たすため、狭い空間に取り付けられるロック装置1に対して、手探りで相手方コネクタを接続する際の組付作業性を向上できる。
本実施形態では、図3及び図4に示すように、ハウジング10のロック機構配設部16側の前面部16aと底面部16cとを覆う緩衝部材120を一体的に有するカバー部材100を設け、このカバー部材100を前記ブラケット110によりステアリングロック装置1に一体的に取り付けたことを特徴としている。このカバー部材100は、樹脂成形によって成形され、長板状の底面部102に2つの側壁101aと曲面壁101bからなるU字状の外周壁101が立設されたものである。そして、このカバー部材100の底面部102と曲面壁101bを内面側から覆うように略L字状で、発泡樹脂等により所定の弾性力を有するように厚みをもって形成された緩衝部材120が接着剤等によってカバー部材100に固着されている。また、このカバー部材100の側壁101aの上部(図4中、上側)には、上記したロック装置1のハウジング10に一体的に取り付けられるブラケット110のボス貫通孔111aに嵌合する2つのボス部103と、ブラケット110のネジ貫通孔112bに対応するネジ穴104が設けられている。なお、側壁101aと曲面壁101bが格子状に形成されているのは、カバー部材100の側壁101aと曲面壁101bの剛性を低減し、カバー部材100にも十分な弾性を持たせるようにするためである。
一方、図5に示すように図示しないステアリングハンドルが取り付けられるステアリングシャフト2には、アウターコラムチューブ4が設けられている。このアウターコラムチューブ4は、略矩形の筒状に形成された部材であり、その内部空間の中央部にステアリングシャフト2が貫通するように配設されている。具体的な組付構造については、本実施形態の特徴とは直接的に関連しないため省略するが、このアウターコラムチューブ4は、ステアリングシャフト2の周囲にロック装置1と後述するチルトステアリング装置130等を配設するためのものであるとともに、ステアリングシャフト2をステアリングコラムパイプ140に対して、後述するチルトステアリング装置130や図示しないテレスコピックステアリング装置によって位置調整可能に連結するためのものである。
また、具体的な構成としては、図6及び図9に示すように、このアウターコラムチューブ4の底面側(図6中、下側)には、ロック装置1の突出部17の鍔部17bが挿通可能であり、突出部17のスライド溝17aと同じ傾斜角度を有する台形形状のスライド係合孔4aが設けられている。そして、このスライド係合孔4aの下方に突出した側面には、ロック装置1のネジ取付孔17dに対応する固定孔4bが形成されている。
そして、図5に示すように、アウターコラムチューブ4に配設されるチルトステアリング装置130は、ステアリングシャフト2の下方に突出したチルトレバー131がユーザーにより運転席側から引かれると、ステアリングシャフト2をステアリングコラムパイプ140に対して上下方向に位置調整可能なリリース状態となり、そして、所定の位置でチルトレバー131の操作をユーザーが解放することにより、図示しない復帰機構によって図5の位置に復帰してステアリングシャフト2を固定するロック状態となるステアリングシャフトの位置調整機構を備えたものである。これにより、図示しないステアリングハンドルをユーザーの好みの位置に調節可能とすることができるようになっている。
また、図7及び図8に示すように、このチルトステアリング装置130のロック/リリース操作を行うチルトレバー131は、チルトステアリング装置130の側面に回動可能に軸支されている。また、このチルトレバー131の一端部には、ユーザーが操作する操作ノブ132が設けられている。この操作ノブ132は、チルトレバー131が軸支された側面からステアリングシャフト2の中心軸線上に位置するように横方向に延設されている。なお、チルトステアリング装置130の具体的な駆動機構については、本願発明とは直接関連がないため、説明を省略する。
また、ステアリングシャフト2の周囲には、このステアリングシャフト2、アウターコラムチューブ4及びチルトステアリング装置130が露出しないように覆うステアリングコラムカバー150が設けられている。具体的には、このステアリングコラムカバー150は、略コの字状の半円状のアッパーカバー151とロアカバー152とを接合することによって構成されている。そして、その運転席側(図5中、右側)の前面部には、ステアリングシャフト2を突出させるシャフト孔153が形成されている。なお、このステアリングコラムカバー150は、アウターコラムチューブ4と上記したロック装置1のブラケット110に、図示しない固定ボルトによるネジ固定等によって、ステアリングシャフト2に一体的に取り付けられている。また、アッパーカバー151の後端部(車両前方側)は、運転席の前面側(図5中、左側)に位置するインストメントパネル160内に収納される。一方、ロアカバー152の後端部は、ステアリングシャフト2を覆うように運転席の足元方向に延設されている。このように、ステアリングコラムカバー150はインストメントパネル160とともに運転席前面側を装飾するようになっている。
一方、図7及び図8に示すように、このステアリングコラムカバー150のロアカバー152には、チルトレバー131を突出可能なレバー駆動孔154が形成されており、さらにステアリングコラムカバー150をステアリングシャフト2に取り付けるときにチルトレバー131の操作ノブ132を挿通するためのノブ挿通孔155が設けられている。本実施形態では、このノブ挿通孔155をロック装置1のカバー部材100が嵌合するロック装置装着孔156の一部として設けるようにしている。なお、レバー駆動孔154は、チルトレバー131の駆動範囲よりも、長孔に形成している。これは、チルトステアリング装置130とともに、図示しないステアリングシャフト2の軸方向の位置調整装置であるテレスコピックステアリング装置が一般的に車両に搭載されることを想定し、ステアリングシャフト2が軸方向に移動可能な位置調整範囲にあわせて、チルトレバー131が軸方向に移動する範囲をカバーするためである。なお、上記したようにステアリングシャフト2には、ステアリングコラムカバー150、アウターコラムチューブ4、ロック装置1及びチルトステアリング装置130等が一体的に取り付けられているため、ステアリングシャフト2と一体的にステアリングコラムカバー150等もチルトステアリング装置130や上記のテレスコピックステアリング装置によって位置調整される。
前記構成のロック装置1を組み立てる場合には、まず、回転部材49に対してカム部材39と一体に連結したロックボルト34とカムフォロワ56とを組み付けた後、これらをハウジング10のロック機構配設部16に配設する。ついで、ハウジング10に対して電動モータ46を配設した後、モータカバー47を配設し、該モータカバー47をハウジング10に対してネジ止めして固定する。その後、モータカバー47の外側に位置するように制御基板70を配設し、制御基板70は、カバー25をケース10に対してネジ止めして固定することにより、ケース10とカバー25との間で挟着される。
そして、補助ロック機構57をハウジング10の補助ロック機構配設部21に配設する。そして、ハウジング10に対してハウジングカバー25を装着してネジ止めにより固定する。この際、ハウジングカバー25の係止突起32をハウジング10の貫通孔20に差し込み、係止突起32の先端部を貫通孔20に貫通させる。そして、補助ロック部材57にハウジングカバー25の係止突起32の先端部を係合させる。
そして、ブラケット110をハウジング10の基板配設部11の上面部に設けられたネジ取付穴10cにネジ貫通孔112aを介して固定ボルト180によってネジ固定する。このとき、ハウジング10に突設された位置決めリブ10a、10bにブラケット110の位置決め溝115a、位置決め孔115bを係合して、ブラケット110をハウジング10に位置決めすることにより、容易にブラケット110をハウジング10に固定ボルト180によって取り付けることができる。
このように組み立てたロック装置1に、予め緩衝部材120を接着剤等により内面側に一体的に固着したカバー部材100を組み付ける。具体的には、まず、ブラケット110のボス貫通孔111aにカバー部材100のボス部103を嵌合させる。そして、ブラケット110のネジ貫通孔112bを介してカバー部材100のネジ穴104に固定ボルト181を累合させる。これにより、緩衝部材120がハウジング10のロック機構配設部16の前面部16aと底面部16cに位置するようにして一体的に固定される。
その後、このロック装置1をステアリングシャフト2に組み付ける手順について説明する。なお、ロック装置1を組み付ける前に、チルトステアリング装置130は、ステアリングシャフト2に先に組み込まれているものとする。
まず、ステアリングシャフト2のアウターコラムチューブ4の奥側に形成されたスライド係合孔4aに、カバー部材100を一体的に取り付けたロック装置1の突出部17を挿入する。そして、この突出部17のスライド溝17aにスライド係合孔4aの内縁をあわせて、手前側(運転席側)にスライドさせる。これにより、スライド係合孔4aの内縁がスライド溝17aに嵌合し、突出部17の鍔部17bにより、ロック装置1がスライド係合孔4a内に保持される。このとき、突出部17の膨出部17cに形成されたネジ取付孔17dがアウターコラムチューブ4の固定孔4bに重なるように位置するため、この固定孔4bを介してネジ取付孔17dにボルト170を累合してロック装置1をアウターコラムチューブ4に固定する。なお、このロック装置1を固定するボルト170には、所定トルクが加われると頭部が破断される所謂ネジ切りボルトを使用することが好ましい。これにより、ステアリングシャフト2の奥側に位置するボルトは取り外すことを不可能とし、金属板で形成されているアウターコラムチューブ4に強固に取り付けられることにより、外部から容易に破壊することもできない状態となる。
また、図5に示すように、一般的にステアリングシャフト2は、図示しないステアリングハンドルがインストメントパネル160に対してある程度の角度を有するように位置決めされる。そのため、本実施形態のロック装置1をステアリングシャフト2に取り付けるとたときには、カバー部材100の緩衝部材120で覆われたハウジング10のロック機構配設部16の前面部16aと底面部16cが運転席側に位置するようになる。すなわち、車両走行中に、車両が衝突事故を起こし、その衝撃で運転者が車両前方に飛び出して、運転者の膝がロック装置1に衝突したとしても、緩衝部材120によって、その衝撃は吸収されるため、運転者が重傷を負うことを防止することができる。なお、本実施形態では、ロック機構配設部16の底面部16bのみではなく、ハウジング10の底面部全体を覆うようにカバー部材100と緩衝部材120を形成することにより、二次衝突に対する安全性を確保している。
最後にロック装置1のコネクタ72に車両のコネクタを電気接続することにより、ロック装置1の取り付けは完了する。このとき、前述の通り、狭い空間に取り付けられるロック装置1に対して、手探りで相手方コネクタを接続することになるが、ハウジング10に形成した切欠部15の縁部15aと、ハウジングカバー25に形成した壁部27の縁部27aとが相手方コネクタを案内するガイド部としての機能を果たすため、組付作業が容易となる。
このように、ロック装置1を取り付けたステアリングシャフト2にステアリングコラムカバー150を組み付ける手順について説明する。まず、ステアリングシャフト2を覆うように上下方向からステアリングコラムカバー150のアッパーカバー151とロアカバー152をアウターコラムチューブ4に取り付ける。このとき、図7に示すように、前述したチルトレバー131の操作ノブ132をロアカバー152に設けたノブ挿通孔154に挿入するとともに、チルトレバー131をレバー駆動孔154に挿入する。そして、ロアカバー152をアウターコラムチューブ4の所定の位置に固定ボルトによるネジ固定等で取り付けることにより、このノブ挿通孔154の上方付近に取り付けられているロック装置1のカバー部材100がノブ挿通孔154を含むロック装置装着孔156を塞ぐように位置する。このとき、このロック装置1のカバー部材100の底面部102がロアカバー152の底面と同一面となるように構成することが好ましい。このように構成することによって、図8に示すようにレバー駆動孔154を除くノブ挿通孔154は、ロック装置1のカバー部材100の底面部102で塞がれるため、他の部品を設けることなく、ステアリングコラムカバー150内からステアリングシャフト2等が露出することを防止することができる。また、カバー部材100の底面部102をロアカバー152の底面と同一面として一体性を持たせるように構成することにより、インストメントパネル160の意匠性が低下することを防止することができる。さらに、カバー部材100に設けられた緩衝部材120は、衝撃を吸収するために、ある程度の厚みが必要となる。したがって、ステアリングシャフト2とロアカバー152の間の隙間を効率的に無駄なく埋めることができる。
また、このステアリングシャフト2に取り付けられたロック装置1が車両の走行許可にともなって、電動モータ46が駆動し、ロックボルト34をステアリングシャフト2の係合凹部3に係合又は離脱するロック/アンロック作動する場合について説明する。ユーザーの所定の操作により、エンジン始動が許可されると電動モータ46が駆動し、図示しない電動モータ46のウォームに連動して回転部材49が回転することにより、この回転部材49と一体的にカムフォロワ56がカム部材39のカム溝45内を移動する。このカムフォロワ56がカム溝45に沿って移動することにより、ロックボルト34が軸方向(この場合はロックボルト34の係合凸部35がステアリングシャフト2の係合凹部3から離脱する方向)に駆動する。このとき、電動モータ46が駆動することによって生じる振動と、カム部材39のカム溝45内をカムフォロワ56が移動することによって生じる振動がハウジング10に伝達することにより作動音が発生する。しかしながら、本実施形態では、ロック機構配設部16の前面部16aと底面部16c全体が弾性を有する緩衝部材120によって覆われているため、このように、ハウジング内部で発生した作動音は、この緩衝部材120よって吸収されるため、電動モータ46の駆動時におけるロック装置1外部に漏れる作動音を低減することができる。なお、この緩衝部材120をハウジング10に密着させるように構成すれば、ハウジング10に伝達した振動を緩衝部材120によって吸収させることができる。すなわち、このような構成とすれば、電動モータ46の駆動時におけるハウジング10に伝達された振動を緩衝部材120によって吸収することができるので、ハウジングが振動することによって生じる作動音を抑制し、ロック装置1から生じる作動音をさらに低減することができる。
なお、本発明のステアリングロック装置1は、前記実施形態の構成に限定されるものではなく、種々の変更が可能である。
前記実施形態では、緩衝部材120によって、ハウジング10におけるロック機構配設部16の運転席側に位置する前面部16aと底面部16cとを覆うように構成したが、電動モータ46が配設される基盤配設部11の側面部等も緩衝部材120によって覆うように構成してもよい。このように構成することによって、電動モータ46の駆動時における振動を緩衝部材120によって確実に吸収し、電動モータ46の駆動時におけるロック装置1内で発生した作動音が外部に漏れることを、さらに低減することができる。また、ロック装置1は、運転者の両足の間に位置するものであるため、ハウジング10の側面部全体を緩衝部材120で覆うことにより、ロック装置1に対する横方向からの2次衝突の安全性も確保することができる。
また、前記実施形態では、ハウジング10に取り付けたブラケット110にカバー部材100を取り付けるようにしたが、ハウジング10にボス貫通孔111aやネジ貫通孔112bを設け、直接カバー部材100をハウジング10に取り付けるようにしてもよい。
なお、前記実施形態では、カバー部材100は、略矩形の外形を有するように形成したが、それに限られるものではない。例えば、カバー部材100の側面部も曲面とした略楕円状としてもよい。また、ブラケット110へのボス部103を設けずに、ネジ固定のみとしてもよい。
また、前記実施形態では、ロアカバー152のノブ挿入孔155をロック装置装着孔156の一部に設けるようにしたが、ノブ挿入孔155のみを設け、ロアカバー152の内側からノブ挿入孔155をカバー部材100によって覆うようにしてもよい。しかし、このように構成すると、ロアカバー152の外面に凹状の段部が形成されてしまうため、カバー部材100の底面部102にノブ挿入孔155に嵌合する部分を凸状に隆起させるように形成して、その凸状部をノブ挿入孔155に嵌合させるようにして、ノブ挿入孔155を塞ぐようにすることが好ましい。
また、前記実施形態では、緩衝部材120を発泡樹脂としたが、弾性を有する部材であればよく、例えばゴム等でもよい。
本発明の実施形態に係るステアリングロック装置のロック状態を示す断面図である。 ロック装置とブラケットの分解斜視図である。 ロック装置にカバー部材を組み付けた状態の斜視図である。 ロック装置とカバー部材の分解斜視図である。 ロック装置のステアリングシャフトへの組付状態を示す一部断面図である。 図4におけるロック装置の6−6線部断面図である。 ロック装置をステアリングシャフトに組み付けていない状態におけるステアリングコラムカバーの底面図である。 ロック装置をステアリングシャフトに組み付けた状態におけるステアリングコラムカバーの底面図である。 (a)は、ステアリングシャフトのアウターコラムチューブのスライド係合孔を示す一部拡大図、(b)は、その側面断面図、(c)は、図5におけるロック装置の突出部における9c−9c線部断面図である。る。
符号の説明
2…ステアリングシャフト
10…ハウジング
11…基板配設部
16…ロック機構配設部
18…ロックボルト挿通孔
25…ハウジングカバー
34…ロックボルト(伝達機構)
39…カム部材(伝達機構)
44…スプリング(付勢手段)
46…電動モータ(アクチュエータ)
49…回転部材(伝達機構)
70…制御基板
72…コネクタ
100…カバー部材
120…緩衝部材
140…ステアリングコラムパイプ
130…チルトステアリング装置(位置調節装置)
132…操作ノブ
131…チルトレバー(操作レバー)
150…ステアリングコラムカバー
151…アッパーカバー
152…ロアカバー
154…レバー駆動孔
155…ノブ挿通孔

Claims (2)

  1. ステアリングホイールに連結されるステアリングシャフトに係合するロック位置および係合が解除されるアンロック位置の間を移動可能なロックボルトと、
    該ロックボルトを移動させるアクチュエータと、
    該アクチュエータの駆動力を前記ロックボルトに伝達して該ロックボルトをロック位置およびアンロック位置に移動させる伝達機構と、
    これらを収納すると共に、一面側に前記ロックボルトが突出するロックボルト挿通孔が形成されたハウジングを備えたステアリングロック装置において、
    少なくとも前記ハウジングのロックボルト挿通孔が形成されたロック機構配設部の底面部を覆うカバー部材と、
    該カバー部材と前記ハウジングとの間に弾性を有する緩衝部材を設けたことを特徴とするステアリングロック装置。
  2. 前記ステアリングシャフトを回転可能に支持するステアリングコラムパイプと、
    該ステアリングコラムパイプの車体に対して上下方向に前記ステアリングシャフトを位置調節するための位置調節装置と、
    該位置調節装置を位置調節可能状態と位置調節不能状態とに選択的に切換え、一端部に操作ノブを有する操作レバーと、
    前記ステアリングシャフト、前記位置調整機構及び前記操作レバーを覆うように前記ステアリングシャフトに一体的に取り付けられるステアリングコラムカバーとを設け、
    該ステアリングコラムカバーの底面部に前記操作レバーを挿通させるレバー駆動孔と、前記操作ノブを挿通させるノブ挿通孔とを設け、
    該ノブ挿通孔を前記ステアリングシャフトに取り付けた前記ステアリングロック装置の前記カバー部材によって塞ぐようにしたことを特徴とした請求項1に記載のステアリングロック装置。
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