JP2009132142A - 金属パターン形成用転写フィルムおよび金属パターン形成方法 - Google Patents
金属パターン形成用転写フィルムおよび金属パターン形成方法 Download PDFInfo
- Publication number
- JP2009132142A JP2009132142A JP2008216710A JP2008216710A JP2009132142A JP 2009132142 A JP2009132142 A JP 2009132142A JP 2008216710 A JP2008216710 A JP 2008216710A JP 2008216710 A JP2008216710 A JP 2008216710A JP 2009132142 A JP2009132142 A JP 2009132142A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- forming
- layer
- metal
- glass paste
- metal pattern
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Pending
Links
Classifications
-
- H—ELECTRICITY
- H01—ELECTRIC ELEMENTS
- H01J—ELECTRIC DISCHARGE TUBES OR DISCHARGE LAMPS
- H01J9/00—Apparatus or processes specially adapted for the manufacture, installation, removal, maintenance of electric discharge tubes, discharge lamps, or parts thereof; Recovery of material from discharge tubes or lamps
- H01J9/02—Manufacture of electrodes or electrode systems
-
- H—ELECTRICITY
- H01—ELECTRIC ELEMENTS
- H01J—ELECTRIC DISCHARGE TUBES OR DISCHARGE LAMPS
- H01J2201/00—Electrodes common to discharge tubes
- H01J2201/30—Cold cathodes
- H01J2201/304—Field emission cathodes
-
- H—ELECTRICITY
- H01—ELECTRIC ELEMENTS
- H01J—ELECTRIC DISCHARGE TUBES OR DISCHARGE LAMPS
- H01J2211/00—Plasma display panels with alternate current induction of the discharge, e.g. AC-PDPs
- H01J2211/20—Constructional details
- H01J2211/22—Electrodes
Landscapes
- Engineering & Computer Science (AREA)
- Manufacturing & Machinery (AREA)
- Gas-Filled Discharge Tubes (AREA)
- Laminated Bodies (AREA)
- Devices For Indicating Variable Information By Combining Individual Elements (AREA)
- Materials For Photolithography (AREA)
Abstract
【解決手段】支持フィルム上に、レジスト層、厚さが1〜20μmである金属層、およびガラスペースト層がこの順に積層されてなり、前記ガラスペースト層が、ガラス粉末と親水性基を有するモノマー由来の構成成分が5質量%以下である結着樹脂とを含有する金属パターン形成用転写フィルム、およびこれらの層を形成して行う金属パターン形成方法。
【効果】本発明の金属パターン形成用転写フィルムおよび金属パターン形成方法によれば、抵抗の低い電極を製造することができ、さらに現像工程において、FPD部材の透明性を維持し、金属箔のガラスペースト層からの剥離を阻止することができ、またエッチング工程において、レジスト層の金属箔からの離脱を防止することができる。
【選択図】なし
【効果】本発明の金属パターン形成用転写フィルムおよび金属パターン形成方法によれば、抵抗の低い電極を製造することができ、さらに現像工程において、FPD部材の透明性を維持し、金属箔のガラスペースト層からの剥離を阻止することができ、またエッチング工程において、レジスト層の金属箔からの離脱を防止することができる。
【選択図】なし
Description
本発明は、金属パターン形成用転写フィルムおよび金属パターン形成方法に関し、さらに詳しくは、電気抵抗の低い電極の形成に好適な金属パターン形成用転写フィルムおよび金属パターン形成方法に関する。
近年、回路基板やディスプレイパネルにおけるパターン加工に対して、高密度化および高精細化の要求が高まっている。このような要求が高まっているディスプレイパネルの中でも、特にプラズマディスプレイパネル(以下「PDP」ともいう。)やフィールドエミッションディスプレイ(以下「FED」ともいう。)などのフラットパネルディスプレイ(以下「FPD」ともいう。)が注目されている。
図1は交流型のPDPの断面形状を示す模式図である。図1において、101および102は互いに対向するよう配置されたガラス基板、103は隔壁であり、ガラス基板101、ガラス基板102、隔壁103によりセルが区画形成されている。104はガラス基板101に固定された透明電極であり、105は透明電極104の抵抗を下げる目的で該透明電極104上に形成されたバス電極であり、106はガラス基板102に固定されたアドレス電極である。107はセル内に保持された蛍光物質であり、108は透明電極104およびバス電極105を被覆するようガラス基板101の内面に形成された誘電体層であり、109はアドレス電極106を被覆するようガラス基板102の内面に形成された誘電体層であり、110は、例えば酸化マグネシウムよりなる保護膜である。また、カラーPDPにおいては、コントラストの高い画像を得るため、ガラス基板と誘電体層との間に、カラーフィルター(赤色・緑色・青色)やブラックマトリックスなどを設けたり、発光輝度を高めるために前面隔壁を設けたりすることがある。
このようなFPDに使用される電極は、抵抗が低いことが望ましい。
電極の製造方法としては、一般に、導電性粉体を含有する導電性ペーストにより電極を形成する方法が用いられる。しかし、この方法によると、導電性ペースト中に含まれるバインダーや界面活性剤等が電極中に不純物として残留することが避けられないので、これら不純物により電極の抵抗が高くなり、抵抗の低い電極を製造することは困難であった。
電極の製造方法としては、一般に、導電性粉体を含有する導電性ペーストにより電極を形成する方法が用いられる。しかし、この方法によると、導電性ペースト中に含まれるバインダーや界面活性剤等が電極中に不純物として残留することが避けられないので、これら不純物により電極の抵抗が高くなり、抵抗の低い電極を製造することは困難であった。
そこで、抵抗の低い電極を製造する方法として、金属箔を用いて電極を形成する方法が開発された(特開昭57−40810号公報参照)。金属箔は、純粋な金属から形成されているので、電極の抵抗を低くすることが可能である。
しかし、金属箔は、ガラス基板に対する接着性が低い。そこで、金属箔をガラス基板に接着させるために、金属箔とガラス基板との間にガラスペーストを介在させることにより、金属箔をガラス基板に接着させる方法が開発された(特開平8−293259号公報参照)。
具体的には、ガラス基板上にガラスペースト層を設け、その上に金属箔、レジスト層を積層して積層体を形成する。この積層体を露光処理して、レジスト層にレジストパターンの潜像を形成し、さらに現像処理して、レジスト層にレジストパターンを顕在化させる。これをエッチング処理して、レジストパターンに対応する金属箔のパターンを形成する。その後、これを焼成して、レジスト層を除去することにより、電極が製造される。
しかし、ガラスペーストを用いると、前記の現像工程において、ガラスペースト層が膨
潤してしまい、ガラスペースト層の平滑性が失われ、FPD部材の透明性が損なわれるという問題があった。さらに、このガラスペースト層の膨潤により、ガラスペースト層が基板から離脱してしまうという問題もあった。
潤してしまい、ガラスペースト層の平滑性が失われ、FPD部材の透明性が損なわれるという問題があった。さらに、このガラスペースト層の膨潤により、ガラスペースト層が基板から離脱してしまうという問題もあった。
また金属箔を用いると、エッチングにより金属層を溶解除去しなければならないので、導電性ペーストを用いた場合よりも、強い条件でエッチング処理する必要がある。このような条件でエッチング処理を行うと、その処理中にレジスト層が金属箔から剥離しやすくなるという問題があった。
特開昭57−40810号公報
特開平8−293259号公報
本発明は、金属箔等を電極材料に用いてFPD部材を製造する場合に生じる上記問題を解決することを目的とする。すなわち本発明の目的は、現像工程において、FPD部材の透明性を維持し、金属箔のガラスペースト層からの剥離を防止することができる材料および方法を提供することである。また本発明の目的は、エッチング工程において、レジスト層の金属箔からの離脱を防止することができる材料および方法を提供することである。
上記目的を解決する本発明は、
支持フィルム上に、(A)レジスト層、(B)厚さが1〜20μmである金属層、および(C)ガラスペースト層がこの順に積層されてなり、
前記(C)ガラスペースト層が、(a)ガラス粉末と(b)親水性基を有するモノマー由来の構成成分が5質量%以下である結着樹脂とを含有する(C')ガラスペーストを用
いて形成されたことを特徴とする金属パターン形成用転写フィルムであり、
また、支持フィルム上に、(B)厚さが1〜20μmである金属層、および(C)ガラスペースト層がこの順に積層されてなり、
前記(C)ガラスペースト層が、(a)ガラス粉末と(b)親水性基を有するモノマー由来の構成成分が5質量%以下である結着樹脂とを含有する(C')ガラスペーストを用
いて形成されたことを特徴とする金属パターン形成用転写フィルムである。
支持フィルム上に、(A)レジスト層、(B)厚さが1〜20μmである金属層、および(C)ガラスペースト層がこの順に積層されてなり、
前記(C)ガラスペースト層が、(a)ガラス粉末と(b)親水性基を有するモノマー由来の構成成分が5質量%以下である結着樹脂とを含有する(C')ガラスペーストを用
いて形成されたことを特徴とする金属パターン形成用転写フィルムであり、
また、支持フィルム上に、(B)厚さが1〜20μmである金属層、および(C)ガラスペースト層がこの順に積層されてなり、
前記(C)ガラスペースト層が、(a)ガラス粉末と(b)親水性基を有するモノマー由来の構成成分が5質量%以下である結着樹脂とを含有する(C')ガラスペーストを用
いて形成されたことを特徴とする金属パターン形成用転写フィルムである。
その好適な態様として、前記(b)結着樹脂がアルキル(メタ)アクリレートのみからなる樹脂であり、
前記金属パターン形成用転写フィルムは、 前記(C')ガラスペーストがさらに(c
)溶剤を含有し、
前記(B)金属層が、Ag、Au、AlおよびCuからなる群より選ばれる少なくとも一つから形成され、
前記(B)金属層が、金属箔により形成され、
前記(B)金属層が、真空製膜法で形成され、
前記金属パターンは、フラットパネルディスプレイ部材である。
前記金属パターン形成用転写フィルムは、 前記(C')ガラスペーストがさらに(c
)溶剤を含有し、
前記(B)金属層が、Ag、Au、AlおよびCuからなる群より選ばれる少なくとも一つから形成され、
前記(B)金属層が、金属箔により形成され、
前記(B)金属層が、真空製膜法で形成され、
前記金属パターンは、フラットパネルディスプレイ部材である。
また本発明は、
ガラス基板上に、(C)(a)ガラス粉末と(b)親水性基を有するモノマー由来の構成成分が10質量%以下である結着樹脂とを含有する(C')ガラスペーストを用いて形
成されたガラスペースト層、(B)厚さが1〜20μmである金属層、および(A)レジスト層がこの順に積層されてなる積層体を形成する積層工程、
前記積層体を露光処理して、前記(A)レジスト層にレジストパターンの潜像を形成する露光工程、
前記露光工程を経た前記積層体を現像処理して、前記(A)レジスト層にレジストパタ
ーンを顕在化させる現像工程、
前記現像工程を経た前記積層体をエッチング処理して、レジストパターンに対応する金属層のパターンを形成するエッチング工程、および
前記パターン形成工程を経た前記積層体を焼成する焼成工程
を含むことを特徴とする金属パターン形成方法である。
ガラス基板上に、(C)(a)ガラス粉末と(b)親水性基を有するモノマー由来の構成成分が10質量%以下である結着樹脂とを含有する(C')ガラスペーストを用いて形
成されたガラスペースト層、(B)厚さが1〜20μmである金属層、および(A)レジスト層がこの順に積層されてなる積層体を形成する積層工程、
前記積層体を露光処理して、前記(A)レジスト層にレジストパターンの潜像を形成する露光工程、
前記露光工程を経た前記積層体を現像処理して、前記(A)レジスト層にレジストパタ
ーンを顕在化させる現像工程、
前記現像工程を経た前記積層体をエッチング処理して、レジストパターンに対応する金属層のパターンを形成するエッチング工程、および
前記パターン形成工程を経た前記積層体を焼成する焼成工程
を含むことを特徴とする金属パターン形成方法である。
その好適な態様として、前記金属パターン形成方法は、
前記エッチング工程を、前記積層体をエッチング液に浸漬することにより行い、
前記現像工程およびエッチング工程を、前記積層体をエッチング液に浸漬することにより行い、
前記露光潜像形成工程の後で前記現像工程の前、または前記現像工程の後で前記エッチング工程の前に、前記積層体を加熱して、前記レジスト層を硬化させる加熱硬化工程を含み、
前記現像工程の後で前記エッチング工程の前に、前記積層体を露光して、前記レジスト層を硬化させる露光硬化工程を含む。
前記エッチング工程を、前記積層体をエッチング液に浸漬することにより行い、
前記現像工程およびエッチング工程を、前記積層体をエッチング液に浸漬することにより行い、
前記露光潜像形成工程の後で前記現像工程の前、または前記現像工程の後で前記エッチング工程の前に、前記積層体を加熱して、前記レジスト層を硬化させる加熱硬化工程を含み、
前記現像工程の後で前記エッチング工程の前に、前記積層体を露光して、前記レジスト層を硬化させる露光硬化工程を含む。
また、前記金属パターン形成方法の好適な態様として、前記金属パターンはフラットパネルディスプレイ部材である。
本発明の金属パターン形成用転写フィルムおよび金属パターン形成方法によれば、抵抗の低い電極を製造することができ、さらに現像工程において、ガラスペーストの膨潤を防止することにより、FPD部材等の金属パターンの透明性を維持し、金属箔のガラスペースト層からの剥離を阻止することができ、またエッチング工程において、レジスト層の金属箔からの離脱を防止することができる。
<金属パターン形成用転写フィルム>
本発明の金属パターン形成用転写フィルムは、支持フィルム上に、(A)レジスト層、(B)厚さが1〜20μmである金属層、および(C)ガラスペースト層がこの順番に積層されてなり、または支持フィルム上に、(B)厚さが1〜20μmである金属層、および(C)ガラスペースト層がこの順に積層されてなる。
本発明の金属パターン形成用転写フィルムは、支持フィルム上に、(A)レジスト層、(B)厚さが1〜20μmである金属層、および(C)ガラスペースト層がこの順番に積層されてなり、または支持フィルム上に、(B)厚さが1〜20μmである金属層、および(C)ガラスペースト層がこの順に積層されてなる。
(A)レジスト層
本発明におけるレジスト層を形成する材料としては、特に制限はなく、公知のフォトレジストを使用することができる。ネガ型であっても、ポジ型であってもよい。もっとも、ポジ型よりも硬化に必要な露光量が小さい点で、ネガ型の方が好ましい。
本発明におけるレジスト層を形成する材料としては、特に制限はなく、公知のフォトレジストを使用することができる。ネガ型であっても、ポジ型であってもよい。もっとも、ポジ型よりも硬化に必要な露光量が小さい点で、ネガ型の方が好ましい。
本発明におけるレジスト層は、たとえば、感光性モノマー、光重合開始剤および結着剤を含有する。
前記感光性モノマーは、露光により重合し現像液に対する溶解性が変化する物質であり、たとえば露光により重合し、露光部分がアルカリ不溶性またはアルカリ難溶性になる物質である。感光性モノマーとして、このような露光によりアルカリ不溶性等になる物質を用いると、露光部と未露光部とのコントラストを付けやすくなるので、パターンの高精細化が可能になり、またパターン形状をコントロールしやすくなるという利点がある。このような露光によりアルカリ不溶性等になる物質としては、たとえばエチレン性不飽和基含有化合物、好ましくは多官能(メタ)アクリレートを挙げることができる。
前記感光性モノマーは、露光により重合し現像液に対する溶解性が変化する物質であり、たとえば露光により重合し、露光部分がアルカリ不溶性またはアルカリ難溶性になる物質である。感光性モノマーとして、このような露光によりアルカリ不溶性等になる物質を用いると、露光部と未露光部とのコントラストを付けやすくなるので、パターンの高精細化が可能になり、またパターン形状をコントロールしやすくなるという利点がある。このような露光によりアルカリ不溶性等になる物質としては、たとえばエチレン性不飽和基含有化合物、好ましくは多官能(メタ)アクリレートを挙げることができる。
前記エチレン性不飽和基含有化合物の具体例としては、エチレングリコール、プロピレングリコールなどのアルキレングリコールのジ(メタ)アクリレート類;ポリエチレング
リコール、ポリプロピレングリコールなどのポリアルキレングリコールのジ(メタ)アクリレート類;両末端ヒドロキシポリブタジエン、両末端ヒドロキシポリイソプレン、両末端ヒドロキシポリカプロラクトンなどの両末端ヒドロキシル化重合体のジ(メタ)アクリレート類;
グリセリン、1,2,4−ブタントリオール、トリメチロールアルカン、テトラメチロールアルカン、ペンタエリスリトール、ジペンタエリスリトールなどの3価以上の多価アルコールのポリ(メタ)アクリレート類;3価以上の多価アルコールのポリアルキレングリコール付加物のポリ(メタ)アクリレート類;1,4−シクロヘキサンジオール、1,4−ベンゼンジオール類などの環式ポリオールのポリ(メタ)アクリレート類;ポリエステル(メタ)アクリレート、エポキシ(メタ)アクリレート、ウレタン(メタ)アクリレート、アルキド樹脂(メタ)アクリレート、シリコーン樹脂(メタ)アクリレート、スピラン樹脂(メタ)アクリレート等のオリゴ(メタ)アクリレート類などを挙げることができる。これらは単独でまたは2種以上を組み合わせて使用することができる。
リコール、ポリプロピレングリコールなどのポリアルキレングリコールのジ(メタ)アクリレート類;両末端ヒドロキシポリブタジエン、両末端ヒドロキシポリイソプレン、両末端ヒドロキシポリカプロラクトンなどの両末端ヒドロキシル化重合体のジ(メタ)アクリレート類;
グリセリン、1,2,4−ブタントリオール、トリメチロールアルカン、テトラメチロールアルカン、ペンタエリスリトール、ジペンタエリスリトールなどの3価以上の多価アルコールのポリ(メタ)アクリレート類;3価以上の多価アルコールのポリアルキレングリコール付加物のポリ(メタ)アクリレート類;1,4−シクロヘキサンジオール、1,4−ベンゼンジオール類などの環式ポリオールのポリ(メタ)アクリレート類;ポリエステル(メタ)アクリレート、エポキシ(メタ)アクリレート、ウレタン(メタ)アクリレート、アルキド樹脂(メタ)アクリレート、シリコーン樹脂(メタ)アクリレート、スピラン樹脂(メタ)アクリレート等のオリゴ(メタ)アクリレート類などを挙げることができる。これらは単独でまたは2種以上を組み合わせて使用することができる。
これらのうち、トリメチロールプロパントリアクリレート等が特に好ましく用いられる。
上記多官能性(メタ)アクリレートの分子量としては、100〜2,000であることが好ましい。
上記多官能性(メタ)アクリレートの分子量としては、100〜2,000であることが好ましい。
本発明のレジスト層における感光性モノマーの含有割合としては、結着樹脂100質量部に対して、通常、5〜100質量部であり、好ましくは、10〜70質量部である。
前記光重合開始剤の具体例としては、ベンジル、ベンゾイン、ベンゾフェノン、カンファーキノン、2−ヒドロキシ−2−メチル−1−フェニルプロパン−1−オン、1−ヒドロキシシクロヘキシルフェニルケトン、2,2−ジメトキシ−2−フェニルアセトフェノン、2−メチル−〔4'−(メチルチオ)フェニル〕−2−モルフォリノ−1−プロパノ
ン、2−ベンジル−2−ジメチルアミノ−1−(4−モルフォリノフェニル)−ブタン−1−オンなどのカルボニル化合物;アゾイソブチロニトリル、4−アジドベンズアルデヒドなどのアゾ化合物あるいはアジド化合物;メルカプタンジスルフィド、ビス(2,4,6−トリメチルベンゾイル)−フェニルホスフィンオキサイドなどの有機硫黄化合物;ベンゾイルパーオキシド、ジ−tert−ブチルパーオキシド、tert−ブチルハイドロパーオキシド、クメンハイドロパーオキシド、パラメタンハイドロパーオキシドなどの有機パーオキシド;1,3−ビス(トリクロロメチル)−5−(2'−クロロフェニル)−
1,3,5−トリアジン、2−〔2−(2−フラニル)エチレニル〕−4,6−ビス(トリクロロメチル)−1,3,5−トリアジンなどのトリハロメタン類;2,2'−ビス(
2−クロロフェニル)4,5,4',5'−テトラフェニル1,2'−ビイミダゾールなど
のイミダゾール二量体などを挙げることができる。これらは単独でまたは2種以上を組み合わせて使用することができる。
前記光重合開始剤の具体例としては、ベンジル、ベンゾイン、ベンゾフェノン、カンファーキノン、2−ヒドロキシ−2−メチル−1−フェニルプロパン−1−オン、1−ヒドロキシシクロヘキシルフェニルケトン、2,2−ジメトキシ−2−フェニルアセトフェノン、2−メチル−〔4'−(メチルチオ)フェニル〕−2−モルフォリノ−1−プロパノ
ン、2−ベンジル−2−ジメチルアミノ−1−(4−モルフォリノフェニル)−ブタン−1−オンなどのカルボニル化合物;アゾイソブチロニトリル、4−アジドベンズアルデヒドなどのアゾ化合物あるいはアジド化合物;メルカプタンジスルフィド、ビス(2,4,6−トリメチルベンゾイル)−フェニルホスフィンオキサイドなどの有機硫黄化合物;ベンゾイルパーオキシド、ジ−tert−ブチルパーオキシド、tert−ブチルハイドロパーオキシド、クメンハイドロパーオキシド、パラメタンハイドロパーオキシドなどの有機パーオキシド;1,3−ビス(トリクロロメチル)−5−(2'−クロロフェニル)−
1,3,5−トリアジン、2−〔2−(2−フラニル)エチレニル〕−4,6−ビス(トリクロロメチル)−1,3,5−トリアジンなどのトリハロメタン類;2,2'−ビス(
2−クロロフェニル)4,5,4',5'−テトラフェニル1,2'−ビイミダゾールなど
のイミダゾール二量体などを挙げることができる。これらは単独でまたは2種以上を組み合わせて使用することができる。
本発明のレジスト層における光重合開始剤の含有割合としては、感光性モノマー100質量部に対して、通常、5〜100質量部であり、好ましくは、10〜50質量部である。
前記結着樹脂としては、種々の樹脂を用いることができるが、アルカリ可溶性樹脂を30〜100質量%の割合で含有する結着樹脂を用いることが好ましい。ここに、「アルカリ可溶性」とは、アルカリ性の現像液によって溶解し、目的とする現像処理が遂行される程度に溶解性を有する性質をいう。アルカリ可溶性樹脂を用いると、例えばカルボキシル基含有モノマーの含有量を変量することにより、アルカリ現像液に対する溶解速度やパターン形状をコントロールできるという利点がある。
かかるアルカリ可溶性樹脂の具体例としては、例えば(メタ)アクリル系樹脂、ヒドロ
キシスチレン樹脂、ノボラック樹脂、ポリエステル樹脂などを挙げることができる。
このようなアルカリ可溶性樹脂のうち、特に好ましいものとしては、下記のモノマー(イ)とモノマー(ハ)との共重合体、モノマー(イ)、モノマー(ロ)およびモノマー(ハ)の共重合体などのアクリル樹脂を挙げることができる。
モノマー(イ):カルボキシル基含有モノマー類
アクリル酸、メタクリル酸、マレイン酸、フマル酸、クロトン酸、イタコン酸、シトラコン酸、メサコン酸、ケイ皮酸、コハク酸モノ(2−(メタ)アクリロイロキシエチル)、ω−カルボキシ−ポリカプロラクトンモノ(メタ)アクリレートなど。
モノマー(ロ):OH基含有モノマー類
(メタ)アクリル酸2−ヒドロキシエチル、(メタ)アクリル酸2−ヒドロキシプロピル、(メタ)アクリル酸3−ヒドロキシプロピルなどの水酸基含有モノマー類;o−ヒドロキシスチレン、m−ヒドロキシスチレン、p−ヒドロキシスチレンなどのフェノール性水酸基含有モノマー類など。
キシスチレン樹脂、ノボラック樹脂、ポリエステル樹脂などを挙げることができる。
このようなアルカリ可溶性樹脂のうち、特に好ましいものとしては、下記のモノマー(イ)とモノマー(ハ)との共重合体、モノマー(イ)、モノマー(ロ)およびモノマー(ハ)の共重合体などのアクリル樹脂を挙げることができる。
モノマー(イ):カルボキシル基含有モノマー類
アクリル酸、メタクリル酸、マレイン酸、フマル酸、クロトン酸、イタコン酸、シトラコン酸、メサコン酸、ケイ皮酸、コハク酸モノ(2−(メタ)アクリロイロキシエチル)、ω−カルボキシ−ポリカプロラクトンモノ(メタ)アクリレートなど。
モノマー(ロ):OH基含有モノマー類
(メタ)アクリル酸2−ヒドロキシエチル、(メタ)アクリル酸2−ヒドロキシプロピル、(メタ)アクリル酸3−ヒドロキシプロピルなどの水酸基含有モノマー類;o−ヒドロキシスチレン、m−ヒドロキシスチレン、p−ヒドロキシスチレンなどのフェノール性水酸基含有モノマー類など。
モノマー(ハ):その他の共重合可能なモノマー類
(メタ)アクリル酸メチル、(メタ)アクリル酸エチル、(メタ)アクリル酸n−ブチル、(メタ)アクリル酸2−エチルヘキシル、(メタ)アクリル酸n−ラウリル、(メタ)アクリル酸ベンジル、(メタ)アクリル酸グリシジル、(メタ)アクリル酸シクロヘキシル、(メタ)アクリル酸ジシクロペンタニルなどのモノマー(イ)以外の(メタ)アクリル酸エステル類;メチル−α−(ヒドロキシメチル)アクリレート、エチル−α−(ヒドロキシメチル)アクリレート、n−ブチル−α−(ヒドロキシメチル)アクリレートなどのα−ヒドロキシメチル基を有するアクリレート;スチレン、α−メチルスチレンなどの芳香族ビニル系モノマー類;ブタジエン、イソプレンなどの共役ジエン類;ポリスチレン、ポリ(メタ)アクリル酸メチル、ポリ(メタ)アクリル酸エチル、ポリ(メタ)アクリル酸ベンジル等のポリマー鎖の一方の末端に(メタ)アクリロイル基などの重合性不飽和基を有するマクロモノマー類など。
(メタ)アクリル酸メチル、(メタ)アクリル酸エチル、(メタ)アクリル酸n−ブチル、(メタ)アクリル酸2−エチルヘキシル、(メタ)アクリル酸n−ラウリル、(メタ)アクリル酸ベンジル、(メタ)アクリル酸グリシジル、(メタ)アクリル酸シクロヘキシル、(メタ)アクリル酸ジシクロペンタニルなどのモノマー(イ)以外の(メタ)アクリル酸エステル類;メチル−α−(ヒドロキシメチル)アクリレート、エチル−α−(ヒドロキシメチル)アクリレート、n−ブチル−α−(ヒドロキシメチル)アクリレートなどのα−ヒドロキシメチル基を有するアクリレート;スチレン、α−メチルスチレンなどの芳香族ビニル系モノマー類;ブタジエン、イソプレンなどの共役ジエン類;ポリスチレン、ポリ(メタ)アクリル酸メチル、ポリ(メタ)アクリル酸エチル、ポリ(メタ)アクリル酸ベンジル等のポリマー鎖の一方の末端に(メタ)アクリロイル基などの重合性不飽和基を有するマクロモノマー類など。
上記モノマー(イ)とモノマー(ハ)との共重合体や、モノマー(イ)、モノマー(ロ)およびモノマー(ハ)の共重合体は、モノマー(イ)に由来する共重合成分の存在により、アルカリ可溶性を有するものとなる。中でもモノマー(イ)、モノマー(ロ)およびモノマー(ハ)の共重合体は、(A)無機粉体の分散安定性や後述するアルカリ現像液への溶解性の観点から特に好ましい。
この共重合体におけるモノマー(イ)に由来する共重合成分の含有率は、好ましくは5〜60質量%、特に好ましくは10〜40質量%であり、モノマー(ロ)に由来する共重合成分の含有率は、好ましくは1〜50質量%、特に好ましくは5〜30質量%である。
本発明の組成物に用いられるアルカリ可溶性樹脂として特に好ましい組成としては、メタクリル酸/メタクリル酸ベンジル/メタクリル酸シクロへキシル共重合体、メタクリル酸/メタクリル酸2−ヒドロキシプロピル/メタクリル酸n−ブチル共重合体、およびメタクリル酸/コハク酸モノ(2−(メタ)アクリロイロキシエチル)/メタクリル酸2−ヒドロキシプロピル/メタクリル酸n−ブチル共重合体等が挙げられる。
上記アルカリ可溶性樹脂の分子量としては、Mwが5,000〜5,000,000であることが好ましく、さらに好ましくは10,000〜300,000である。
本発明のレジスト層は、加熱または露光により硬化しうることが好ましい。レジスト層を硬化させることができると、エッチング前にレジスト層を硬化させることにより、レジスト層と金属層との接着が強固になり、強い条件でエッチング処理を行っても、レジスト層が金属層から離脱することを防止することができる。
本発明のレジスト層は、加熱または露光により硬化しうることが好ましい。レジスト層を硬化させることができると、エッチング前にレジスト層を硬化させることにより、レジスト層と金属層との接着が強固になり、強い条件でエッチング処理を行っても、レジスト層が金属層から離脱することを防止することができる。
本発明におけるレジスト層には、任意成分として、顔料、増粘剤、可塑剤、分散剤、現像促進剤、接着助剤、ハレーション防止剤、レベリング剤、保存安定剤、消泡剤、酸化防止剤、紫外線吸収剤、増感剤、連鎖移動剤などの各種添加剤が含有されてもよい。
本発明のレジスト層の厚さは、通常、0.1〜40μmであり、好ましくは、0.5〜20μmである。
(B)金属層
本発明における金属層とは、実質的に金属以外の成分を含まない層をいう。
(B)金属層
本発明における金属層とは、実質的に金属以外の成分を含まない層をいう。
本発明における金属層は、厚さが1〜20μmである。金属層の厚さが1μmより小さいと、電極の抵抗値を小さくすることが困難になる。金属層の厚さが20μmより大きいと、エッチング時に金属層を溶解除去するのに長時間を要し、その間にレジスト層が金属層から剥離する等の問題が生じやすくなる。
金属層を構成する金属の種類としては、電極を形成することができる限り特に制限はないが、Ag、Au、AlおよびCuからなる群より選ばれる少なくとも一つであることが好ましい。これらの元素をベースとする合金であってもよい。
金属層としては、前記厚さの金属層が形成されている限りその形成方法に特に制限はなく、種々の方法により形成された金属層を用いることができる。たとえば、本発明における金属層は、アルミ箔等の金属箔を用いて形成されたものでもよい。この場合、金属箔は数枚積層されていてもよい。また金属箔は、真空蒸着法およびスパッタ法等の真空製膜法により形成されたものでもよい。
金属箔を用いて金属層を形成する場合、用いる金属箔の厚さは通常1〜20μmであり、好ましくは3〜15μmであり、さらに好ましくは5〜12μmである。
(C)ガラスペースト層
ガラスペースト層は、本発明のフィルムにより電極が製造される際に、金属層とガラス基板との間に介在し、金属層をガラス基板に接着させる機能を有する。
(C)ガラスペースト層
ガラスペースト層は、本発明のフィルムにより電極が製造される際に、金属層とガラス基板との間に介在し、金属層をガラス基板に接着させる機能を有する。
本発明におけるガラスペースト層は、(a)ガラス粉末と(b)親水性基を有するモノマー由来の構成成分が5質量%以下である結着樹脂とを含有する(C')ガラスペースト
を用いて形成される。また、(C')ガラスペーストは、さらに(c)溶剤を含有するこ
とができる。
を用いて形成される。また、(C')ガラスペーストは、さらに(c)溶剤を含有するこ
とができる。
(a)ガラス粉末
本発明の無機粉体含有樹脂組成物を構成するガラス粒子としては、軟化点が400〜600℃の範囲内にあるガラス粉末が好ましく、450〜580℃の範囲内にあるガラス粉末が特に好ましい。軟化点が400℃未満または600℃を超えるガラス粉末であっても、良好なパターン形状の形成は可能ではあるが、ガラス粉末の軟化点が400℃未満である場合には、焼成工程において、結着樹脂などの有機物質が完全に分解除去されない段階でガラス粉末が溶融してしまうため、形成されるガラス焼結体中に有機物質の一部が残留し、この結果、得られるガラス焼結体が着色してしまったり、揮発物がパネルに悪影響を及ぼす場合がある。一方、ガラス粉末の軟化点が600℃を超える場合には、600℃より高温で焼成する必要があるために、ガラス基板に歪みなどが発生しやすくなる。
本発明の無機粉体含有樹脂組成物を構成するガラス粒子としては、軟化点が400〜600℃の範囲内にあるガラス粉末が好ましく、450〜580℃の範囲内にあるガラス粉末が特に好ましい。軟化点が400℃未満または600℃を超えるガラス粉末であっても、良好なパターン形状の形成は可能ではあるが、ガラス粉末の軟化点が400℃未満である場合には、焼成工程において、結着樹脂などの有機物質が完全に分解除去されない段階でガラス粉末が溶融してしまうため、形成されるガラス焼結体中に有機物質の一部が残留し、この結果、得られるガラス焼結体が着色してしまったり、揮発物がパネルに悪影響を及ぼす場合がある。一方、ガラス粉末の軟化点が600℃を超える場合には、600℃より高温で焼成する必要があるために、ガラス基板に歪みなどが発生しやすくなる。
好適なガラス粉末の具体例としては、I.酸化ホウ素、酸化ケイ素、酸化アルミニウム(B2O3−SiO2−Al2O3系)の混合物、II.酸化ホウ素、酸化ケイ素、酸化亜鉛(
B2O3−SiO2−ZnO系)の混合物、III.酸化ホウ素、酸化ケイ素、酸化アルミニウム、酸化亜鉛(B2O3−SiO2−Al2O3−ZnO系)の混合物、などを例示すること
ができる。
B2O3−SiO2−ZnO系)の混合物、III.酸化ホウ素、酸化ケイ素、酸化アルミニウム、酸化亜鉛(B2O3−SiO2−Al2O3−ZnO系)の混合物、などを例示すること
ができる。
ガラス粒子の平均粒径(D50)は、通常0.1〜5μmである。
(b)結着樹脂
本発明におけるガラスペースト層に含まれる結着樹脂は、その構成成分全体に対する親水性基を有するモノマー由来の構成成分の割合が5質量%以下であり、特に好ましくは0質量%である。前記結着樹脂が、親水性基を有するモノマー由来の構成成分を5質量%よりも多く有すると、現像中に結着樹脂が多量の水を吸収するために、ガラスペースト層が膨潤し、ガラスペースト層の平滑性が失われ、金属パターンであるFPD部材の透明性が損なわれる可能性が高くなる。また、このガラスペースト層の膨潤により、ガラスペースト層が基板から離脱する可能性が高くなる。
(b)結着樹脂
本発明におけるガラスペースト層に含まれる結着樹脂は、その構成成分全体に対する親水性基を有するモノマー由来の構成成分の割合が5質量%以下であり、特に好ましくは0質量%である。前記結着樹脂が、親水性基を有するモノマー由来の構成成分を5質量%よりも多く有すると、現像中に結着樹脂が多量の水を吸収するために、ガラスペースト層が膨潤し、ガラスペースト層の平滑性が失われ、金属パターンであるFPD部材の透明性が損なわれる可能性が高くなる。また、このガラスペースト層の膨潤により、ガラスペースト層が基板から離脱する可能性が高くなる。
ここでいう「親水性基」は、「強親水性の基」および「あまり親水性の強くない基」を含み、「親水性の小さい基」は含まない。ここで「強親水性の基」とは、−SO3H、−
SO3M(Mは、アルカリ金属または−NH4である。以下同じ)、−OSO3H、−OS
O3M、−COOM、および−NR3X(Rは、アルキル基であり、Xは、ハロゲンである)等をいう。「あまり親水性の強くない基」とは、−COOH、−NH2、−CN、−O
H、−NHCONH2、および−(OCH2CH2)n等をいう。「親水性の小さい基」とは、−CH2OCH3、−OCH3、−COOCH3、および−CS等をいう。
SO3M(Mは、アルカリ金属または−NH4である。以下同じ)、−OSO3H、−OS
O3M、−COOM、および−NR3X(Rは、アルキル基であり、Xは、ハロゲンである)等をいう。「あまり親水性の強くない基」とは、−COOH、−NH2、−CN、−O
H、−NHCONH2、および−(OCH2CH2)n等をいう。「親水性の小さい基」とは、−CH2OCH3、−OCH3、−COOCH3、および−CS等をいう。
具体的には、親水性基を有するモノマーとしては、たとえばアクリル酸、メタクリル酸、マレイン酸、フマル酸、クロトン酸、イタコン酸、シトラコン酸、メサコン酸、ケイ皮酸、コハク酸モノ(2−(メタ)アクリロイロキシエチル)、ω−カルボキシ−ポリカプロラクトンモノ(メタ)アクリレートなどのカルボキシル基含有モノマー類、並びに(メタ)アクリル酸2−ヒドロキシエチル、(メタ)アクリル酸2−ヒドロキシプロピル、(メタ)アクリル酸3−ヒドロキシプロピルなどの水酸基含有モノマー類、ポリエチレングリコールモノ(メタ)アクリル酸、ポリプロピレングリコールモノ(メタ)アクリル酸などのポリアルキレングリコール含有モノマー類、およびo−ヒドロキシスチレン、m−ヒドロキシスチレン、p−ヒドロキシスチレンなどのフェノール性水酸基含有モノマー類等を挙げることができる。
また、親水性基を有するモノマーに該当しないモノマーとしては、たとえば、(メタ)アクリル酸メチル、(メタ)アクリル酸エチル、(メタ)アクリル酸n−ブチル、(メタ)アクリル酸2−エチルヘキシル、(メタ)アクリル酸n−ラウリル等のアクリル(メタ)アクリレート、
(メタ)アクリル酸ベンジル、(メタ)アクリレートフェノキシエチル等のフェニル基含有(メタ)アクリレート、
シクロヘキシル(メタ)アクリレート、4−ブチルシクロヘキシル(メタ)アクリレート、ジシクロペンタニル(メタ)アクリレート、ジシクロペンテニル(メタ)アクリレート、ジシクロペンタジエニル(メタ)アクリレート、ボルニル(メタ)アクリレート、イソボルニル(メタ)アクリレートおよびトリシクロデカニル(メタ)アクリレートなどの脂環式(メタ)アクリレート、
グリシジル(メタ)アクリレート、
スチレンおよびα−メチルスチレンなどの芳香族ビニル系モノマー類、並びにブタジエンおよびイソプレンなどの共役ジエン類等を挙げることができる。
(メタ)アクリル酸ベンジル、(メタ)アクリレートフェノキシエチル等のフェニル基含有(メタ)アクリレート、
シクロヘキシル(メタ)アクリレート、4−ブチルシクロヘキシル(メタ)アクリレート、ジシクロペンタニル(メタ)アクリレート、ジシクロペンテニル(メタ)アクリレート、ジシクロペンタジエニル(メタ)アクリレート、ボルニル(メタ)アクリレート、イソボルニル(メタ)アクリレートおよびトリシクロデカニル(メタ)アクリレートなどの脂環式(メタ)アクリレート、
グリシジル(メタ)アクリレート、
スチレンおよびα−メチルスチレンなどの芳香族ビニル系モノマー類、並びにブタジエンおよびイソプレンなどの共役ジエン類等を挙げることができる。
本発明のガラスペーストにおける前記結着樹脂としては、アルキル(メタ)アクリレートのみからなる樹脂が最も好ましい。
本発明のガラスペーストにおける前記結着樹脂の含有割合としては、ガラス粉末100質量部に対して、通常、5〜300質量部であり、好ましくは、10〜100質量部であ
り、さらに好ましくは、20〜75質量部である。
本発明のガラスペーストにおける前記結着樹脂の含有割合としては、ガラス粉末100質量部に対して、通常、5〜300質量部であり、好ましくは、10〜100質量部であ
り、さらに好ましくは、20〜75質量部である。
(c)溶剤
溶剤は、ガラスペースト層に適当な流動性または可塑性、良好な膜形成性を付与するために添加される。用いられる溶剤としては、ガラス粉末との親和性および結着樹脂の溶解性が良好で、ガラスペースト層に適度な粘性を付与することができると共に、乾燥されることにより蒸発除去できるものであることが好ましい。
溶剤は、ガラスペースト層に適当な流動性または可塑性、良好な膜形成性を付与するために添加される。用いられる溶剤としては、ガラス粉末との親和性および結着樹脂の溶解性が良好で、ガラスペースト層に適度な粘性を付与することができると共に、乾燥されることにより蒸発除去できるものであることが好ましい。
溶剤の具体例としては、エチレングリコールモノメチルエーテル、エチレングリコールモノエチルエーテル、エチレングリコールモノブチルエーテル、プロピレングリコールモノメチルエーテル、プロピレングリコールモノエチルエーテルなどのエーテル系アルコール類;酢酸−n−ブチル、酢酸アミルなどの飽和脂肪族モノカルボン酸アルキルエステル類;乳酸エチル、乳酸−n−ブチルなどの乳酸エステル類;メチルセロソルブアセテート、エチルセロソルブアセテート、プロピレングリコールモノメチルエーテルアセテート、エチル−3−エトキシプロピオネートなどのエーテル系エステル類、テルピネオール、ブチルカルビトールアセテート、ブチルカルビトールなどを挙げることができる。
前述のようにレジスト層を加熱硬化させる場合、その加熱中にガラスペースト層に含まれる溶剤が揮発し、金属層表面に泡状の突起物、いわゆるブリスターが発生する場合がある。そこで、このような溶剤の揮発を防止するために、加熱温度よりも10〜120℃高い沸点を有する溶剤、好ましくは20〜100℃高い沸点を有する溶剤、さらに好ましくは30〜70℃高い沸点を有する溶剤が好ましい。たとえば、溶剤として沸点150℃以上のエチル−3−エトキシプロピオネート等を使用する場合、加熱温度を120℃とすれば、レジスト層の加熱硬化時に、溶剤の揮発を防止することができ、かつレジスト層の加熱硬化を確実なものとすることができる。
上記のようにして調製される本発明のガラスペーストは、塗布に適した流動性を有するペースト状の組成物であり、その粘度は、通常1,000〜30,000cPとされ、好ましくは3,000〜10,000cPとされる。
本発明のガラスペーストにおける溶剤の含有割合としては、ガラス粉末100質量部に対して、通常、5〜50質量部であり、好ましくは、10〜40質量部である。
本発明のガラスペースト層は、前記ガラスペーストを金属層上に塗布することにより形成される。
本発明のガラスペースト層は、前記ガラスペーストを金属層上に塗布することにより形成される。
本発明のガラスペースト層の厚さは、通常、1〜50μmであり、好ましくは、5〜40μmである。
本発明におけるガラスペースト層には、任意成分として、分散剤、可塑剤などの各種添加剤が含有されてもよい。
本発明におけるガラスペースト層には、任意成分として、分散剤、可塑剤などの各種添加剤が含有されてもよい。
本発明の金属パターン形成用転写フィルムは、支持フィルム上に、(A)レジスト層を積層し、この(A)レジスト層の上に(B)金属層を積層し、この(B)金属層の上に(C)ガラスペースト層を積層することにより形成されるか、または、支持フィルム上に(B)金属層を積層し、この(B)金属層の上に(C)ガラスペースト層を積層することにより形成される。
前記支持フィルムは、耐熱性および耐溶剤性を有すると共に可撓性を有する樹脂フィルムであることが好ましい。支持フィルムが可撓性を有することにより、ロールコータによってペースト状組成物を塗布することができ、無機粉体含有樹脂層をロール状に巻回した状態で保存し、供給することができる。支持フィルムを形成する樹脂としては、例えばポ
リエチレンテレフタレート、ポリエステル、ポリエチレン、ポリプロピレン、ポリスチレン、ポリイミド、ポリビニルアルコール、ポリ塩化ビニル、ポリフロロエチレンなどの含フッ素樹脂、ナイロン、セルロースなどを挙げることができる。支持フィルムの厚さとしては、例えば20〜100μmとすることができる。支持フィルムの表面には離型処理が施されていることが好ましい。これにより、前述の転写工程において、支持フィルムの剥離操作を容易に行うことができる。
リエチレンテレフタレート、ポリエステル、ポリエチレン、ポリプロピレン、ポリスチレン、ポリイミド、ポリビニルアルコール、ポリ塩化ビニル、ポリフロロエチレンなどの含フッ素樹脂、ナイロン、セルロースなどを挙げることができる。支持フィルムの厚さとしては、例えば20〜100μmとすることができる。支持フィルムの表面には離型処理が施されていることが好ましい。これにより、前述の転写工程において、支持フィルムの剥離操作を容易に行うことができる。
本発明の転写フィルムは、たとえば次のようにして製造することができる。
レジスト層に含有される上記成分を混練してペースト状のレジスト組成物を調製し、これを支持フィルム上に塗布して、レジスト層を形成する。レジスト組成物を塗布する方法としては、スクリーン印刷法、ロール塗布法、回転塗布法、流延塗布法等種々の方法を挙げることができる。塗布した後、必要に応じレジスト組成物を乾燥する。
レジスト層に含有される上記成分を混練してペースト状のレジスト組成物を調製し、これを支持フィルム上に塗布して、レジスト層を形成する。レジスト組成物を塗布する方法としては、スクリーン印刷法、ロール塗布法、回転塗布法、流延塗布法等種々の方法を挙げることができる。塗布した後、必要に応じレジスト組成物を乾燥する。
支持フィルムまたはレジスト層の上に金属層を形成する方法としては、たとえばアルミ箔等の金属箔を支持フィルムまたはレジスト層上にラミネートする方法、および支持フィルムまたはレジスト層上に真空蒸着法およびスパッタ法等により真空製膜する方法等を挙げることができる。
ガラスペースト層は、前記ガラスペーストを調製し、これを金属層の上に塗布することにより形成する。ガラスペーストを塗布する方法としては、膜厚の均一性に優れた膜厚の大きい塗膜を効率よく形成することができるものが好ましく、具体的には、ロールコータによる塗布方法、ドクターブレードによる塗布方法、カーテンコーターによる塗布方法、ワイヤーコーターによる塗布方法などを挙げることができる。
この後、必要に応じて転写フィルムを乾燥させる。乾燥温度は、通常50〜150℃であり、乾燥時間は通常0.5〜30分間である。乾燥後における転写フィルム中の残留溶剤の量は、通常0.1〜2質量%であり、好ましくは0.1〜1質量%である。
本発明の金属パターン形成用転写フィルムには、そのガラスペースト層の上に、保護フィルムを設けることもできる。保護フィルムとしては、たとえばポリエチレンフィルムおよびポリビニルアルコール系フィルムなどを挙げることができる。
本発明の金属パターン形成用転写フィルムは、フラットパネルディスプレイ部材形成用転写フィルムとして好適に用いることができる。
<金属パターン形成方法>
本発明の金属パターン形成方法は、ガラス基板上に、(C)(a)ガラス粉末と(b)親水性基を有するモノマー由来の構成成分が5質量%以下である結着樹脂とを含有する(C')ガラスペーストを用いて形成されたガラスペースト層、(B)厚さが1〜20μm
である金属層、および(A)レジスト層がこの順に積層されてなる積層体を形成する積層工程、前記積層体を露光処理して、前記(A)レジスト層にレジストパターンの潜像を形成する露光潜像形成工程、前記露光潜像形成工程を経た前記積層体を現像処理して、前記(A)レジスト層にレジストパターンを顕在化させる現像工程、前記現像工程を経た前記積層体をエッチング処理して、レジストパターンに対応する金属層のパターンを形成するエッチング工程、および前記パターン形成工程を経た前記積層体を焼成する焼成工程を含む。
<金属パターン形成方法>
本発明の金属パターン形成方法は、ガラス基板上に、(C)(a)ガラス粉末と(b)親水性基を有するモノマー由来の構成成分が5質量%以下である結着樹脂とを含有する(C')ガラスペーストを用いて形成されたガラスペースト層、(B)厚さが1〜20μm
である金属層、および(A)レジスト層がこの順に積層されてなる積層体を形成する積層工程、前記積層体を露光処理して、前記(A)レジスト層にレジストパターンの潜像を形成する露光潜像形成工程、前記露光潜像形成工程を経た前記積層体を現像処理して、前記(A)レジスト層にレジストパターンを顕在化させる現像工程、前記現像工程を経た前記積層体をエッチング処理して、レジストパターンに対応する金属層のパターンを形成するエッチング工程、および前記パターン形成工程を経た前記積層体を焼成する焼成工程を含む。
(i)積層工程
積層工程は、(C)ガラスペースト層の上に(B)金属層が積層され、その(B)金属層の上に(A)レジスト層が積層されてなる積層体をガラス基板上に形成する工程である。(A)レジスト層、(B)金属層および(C)ガラスペースト層、並びに(C)ガラス
ペースト層における(a)ガラス粉末、(b)結着樹脂および(c)溶剤については、上記本発明の金属パターン形成用転写フィルムにおいて述べた通りである。
積層工程は、(C)ガラスペースト層の上に(B)金属層が積層され、その(B)金属層の上に(A)レジスト層が積層されてなる積層体をガラス基板上に形成する工程である。(A)レジスト層、(B)金属層および(C)ガラスペースト層、並びに(C)ガラス
ペースト層における(a)ガラス粉末、(b)結着樹脂および(c)溶剤については、上記本発明の金属パターン形成用転写フィルムにおいて述べた通りである。
ガラス基板としては、耐熱性を有するガラスから形成されたものが好ましく、たとえばセントラル硝子(株)製CP600Vを好適に使用することができる。またガラス基板の表面には、必要に応じて、シランカップリング剤などによる薬品処理、プラズマ処理、並びにイオンプレーティング法、スパッタリング法、気相反応法および真空蒸着法などによる薄膜形成処理のような前処理を施してもよい。前記薬品処理をする場合、処理液濃度は通常0.1〜5質量%であり、乾燥温度は通常80〜140℃であり、乾燥時間は通常10〜60分間である。
前記積層体の形成方法としては、電極が製造可能である限り特に制限はなく、たとえば(A)レジスト層、(B)金属層および(C)ガラスペースト層を備えた本発明の金属パターン形成用転写フィルムを用いて、その(A)レジスト層、(B)金属層および(C)ガラスペースト層をガラス基板上に転写する方法を挙げることができる。ここで転写条件としては、例えば、加熱ローラの表面温度が40〜140℃、加熱ローラによるロール圧が0.1〜10kg/cm2、加熱ローラの移動速度が0.1〜10m/分とされる。こ
のような操作(転写工程)は、ラミネータ装置により行うことができる。なお、基板は予熱されていてもよく、予熱温度としては例えば40〜140℃とすることができる。
のような操作(転写工程)は、ラミネータ装置により行うことができる。なお、基板は予熱されていてもよく、予熱温度としては例えば40〜140℃とすることができる。
また(A)レジスト層、(B)金属層および(C)ガラスペースト層のうちの1層または2層を備えた転写フィルムを用いて、これらを順次ガラス基板上に転写してもよい。たとえば、(B)金属層および(C)ガラスペースト層のみを備えた本発明の金属パターン形成用転写フィルムを用いて、その(B)金属層および(C)ガラスペースト層をガラス基板上に転写し、さらに(A)レジスト層を備えた転写フィルムを用いて、(B)金属層の上に(A)レジスト層を転写してもよい。
または、上記本発明の金属パターン形成用転写フィルムの製造方法の場合と同様に、ガラス基板上にガラスペーストを塗布してガラスペースト層を形成し、その上に、金属箔または真空製膜法等により金属層を形成し、その上にレジスト組成物を塗布してレジスト層を形成してもよい。
(ii)露光潜像形成工程
レジスト層の表面に露光用マスクを介して紫外線などの放射線の選択的照射(露光)を行う方法や、レーザー光を走査する方法などで、レジスト層にパターンの潜像を形成する。
レジスト層の表面に露光用マスクを介して紫外線などの放射線の選択的照射(露光)を行う方法や、レーザー光を走査する方法などで、レジスト層にパターンの潜像を形成する。
放射線照射装置としては、フォトリソグラフィー法で一般的に使用されている紫外線照射装置、半導体および液晶表示装置を製造する際に使用されている露光装置、レーザー装置などが用いられるが、特に限定されるものではない。
光源出力は、通常1〜100mW/cm2であり、好ましくは0.1〜5mW/cm2である。露光時間は、通常0.05〜1分間である。露光量は通常10mJ/cm2である。
前記露光用マスクの露光パターンとしては、材料によって異なるが、一般的に10〜500μm幅のストライプである。
前記露光用マスクの露光パターンとしては、材料によって異なるが、一般的に10〜500μm幅のストライプである。
(iii)現像工程
前記積層体を現像処理して、レジスト層にレジストパターンを顕在化させる
現像処理条件については特に制限はなく、レジスト層の種類に応じて、現像液の種類・組成・濃度、現像時間、現像温度、現像方法(例えば浸漬法、揺動法、シャワー法、スプ
レー法、パドル法など)、現像装置などを適宜選択することができる。
前記積層体を現像処理して、レジスト層にレジストパターンを顕在化させる
現像処理条件については特に制限はなく、レジスト層の種類に応じて、現像液の種類・組成・濃度、現像時間、現像温度、現像方法(例えば浸漬法、揺動法、シャワー法、スプ
レー法、パドル法など)、現像装置などを適宜選択することができる。
本発明の製造方法による現像工程で使用される現像液としては、アルカリ現像液を使用すること好ましい。
アルカリ現像液の有効成分としては、例えば水酸化リチウム、水酸化ナトリウム、水酸化カリウム、リン酸水素ナトリウム、リン酸水素二アンモニウム、リン酸水素二カリウム、リン酸水素二ナトリウム、リン酸二水素アンモニウム、リン酸二水素カリウム、リン酸二水素ナトリウム、ケイ酸リチウム、ケイ酸ナトリウム、ケイ酸カリウム、炭酸リチウム、炭酸ナトリウム、炭酸カリウム、ホウ酸リチウム、ホウ酸ナトリウム、ホウ酸カリウム、アンモニアなどの無機アルカリ性化合物;テトラメチルアンモニウムヒドロキシド、トリメチルヒドロキシエチルアンモニウムヒドロキシド、モノメチルアミン、ジメチルアミン、トリメチルアミン、モノエチルアミン、ジエチルアミン、トリエチルアミン、モノイソプロピルアミン、ジイソプロピルアミン、エタノールアミンなどの有機アルカリ性化合物などを挙げることができる。
アルカリ現像液の有効成分としては、例えば水酸化リチウム、水酸化ナトリウム、水酸化カリウム、リン酸水素ナトリウム、リン酸水素二アンモニウム、リン酸水素二カリウム、リン酸水素二ナトリウム、リン酸二水素アンモニウム、リン酸二水素カリウム、リン酸二水素ナトリウム、ケイ酸リチウム、ケイ酸ナトリウム、ケイ酸カリウム、炭酸リチウム、炭酸ナトリウム、炭酸カリウム、ホウ酸リチウム、ホウ酸ナトリウム、ホウ酸カリウム、アンモニアなどの無機アルカリ性化合物;テトラメチルアンモニウムヒドロキシド、トリメチルヒドロキシエチルアンモニウムヒドロキシド、モノメチルアミン、ジメチルアミン、トリメチルアミン、モノエチルアミン、ジエチルアミン、トリエチルアミン、モノイソプロピルアミン、ジイソプロピルアミン、エタノールアミンなどの有機アルカリ性化合物などを挙げることができる。
アルカリ現像液は、前記アルカリ性化合物の1種または2種以上を水などに溶解させることにより調製することができる。アルカリ性現像液におけるアルカリ性化合物の濃度は、通常0.001〜10質量%である。アルカリ現像液による現像処理がなされた後は、通常、水洗処理が施される。現像温度は通常20〜50℃である。
(iv)エッチング工程
前記現像工程を経た前記積層体をエッチング処理して、金属層の不要部分を溶解除去することにより、レジストパターンに対応する金属層のパターンを形成する。
前記現像工程を経た前記積層体をエッチング処理して、金属層の不要部分を溶解除去することにより、レジストパターンに対応する金属層のパターンを形成する。
エッチング処理条件については特に制限はなく、金属層の種類などに応じて、エッチング液の種類・組成・濃度、処理時間、処理温度、処理方法(例えば浸漬法、揺動法、シャワー法、スプレー法、パドル法)、処理装置などを適宜選択することができる。
金属層を用いた金属パターン形成方法においては、エッチング工程において、実質的に純粋な金属からなる金属層も溶解除去する必要があるので、エッチングは、感光性ペースト法等の金属層を用いない方法よりも強い条件で行う必要がある。本発明におけるエッチング処理方法としては、前記積層体をエッチング液に浸漬する浸漬法が好適である。この浸漬法において用いるエッチング液の種類としては、上記金属層を形成する金属をエッチング可能な溶液であれば特に限定はされないが、たとえば酸性水溶液、アルカリ水溶液を用いることができる。酸性水溶液としては、硝酸、硫酸、塩酸、リン酸、酢酸およびこれらの混合水溶液を用いることができる。アルカリ基性水溶液としては、前記アルカリ現像液と同様のものを用いることができる。その濃度としては、たとえば、0.01〜10質量%とすることができる。また、そのようなエッチング液に浸漬する温度としては、たとえば20〜50℃とすることができ、浸漬する時間としては、たとえば10〜60分間とすることができる。
エッチング液として、現像工程で使用した現像液と同一の溶液を使用することができるようにレジスト層の種類を選択しておくと、現像工程とエッチング工程とを連続的に同一工程で行うことが可能となり、工程の簡略化による製造効率の向上を図ることができる。前述のようにレジスト層に添加にする結着樹脂にアルカリ可溶性樹脂を用いると、現像液とエッチング液とを同一のアルカリ性溶液とすることにより、現像工程とエッチング工程とを連続的に同一工程で行うことができる。この場合、前記理由により、エッチング液であり、かつ現像液である溶液に積層体を浸漬することにより、現像工程およびエッチング工程を行うことが好ましい。
また本発明においては、前述の通り、強い条件でエッチングを行う必要があることから、エッチング工程中に、レジスト層が金属層から剥離するという現象が起こることがある。これを防止するために、レジスト層を硬化させて、レジスト層と金属層との接着を強固にする処理を行うことが有効である。レジスト層を硬化させる方法としては、積層体を加熱してレジスト層を硬化させる加熱硬化、および積層体を露光してレジスト層を硬化させる露光硬化等を挙げることができる。すなわち、本発明においては、露光潜像形成工程の後で現像工程の前、または現像工程の後でエッチング工程の前に加熱硬化工程を行うか、または現像工程の後でエッチング工程の前に露光硬化工程を行うことが好ましい。
加熱硬化の温度は、通常100〜300℃であり、好ましくは120〜300℃である。硬化時間は、10〜120分間である。
露光硬化の条件としては、紫外線などの放射線の照射(露光)を行う方法が好ましい。放射線照射装置としては、上記露光工程で使用されるものと同様のものを用いることができる。
露光硬化の条件としては、紫外線などの放射線の照射(露光)を行う方法が好ましい。放射線照射装置としては、上記露光工程で使用されるものと同様のものを用いることができる。
レジスト層を硬化させる方法としては、レジスト層の金属層からの剥離をより効果的に防止することができる点で、露光硬化より加熱硬化の方が好ましい。
また前述の通り、レジスト層を加熱硬化させる際に、ガラスペースト層に含まれる溶剤が揮発し、金属層表面に泡状の突起物、いわゆるブリスターが発生する場合がある。このような溶剤の揮発を防止するために、前述のように、加熱温度よりも高い沸点を有する溶剤を使用することが考えられる。
また前述の通り、レジスト層を加熱硬化させる際に、ガラスペースト層に含まれる溶剤が揮発し、金属層表面に泡状の突起物、いわゆるブリスターが発生する場合がある。このような溶剤の揮発を防止するために、前述のように、加熱温度よりも高い沸点を有する溶剤を使用することが考えられる。
(v)焼成工程
エッチング工程を経た積層体を焼成処理して、レジスト層中の有機物質を焼失させて、パターン形成された金属層の上に残存するレジスト層を除去する。この工程により、FP部材である電極が形成される。またこの焼成により、ガラスペースト層とガラス基板とは一体化する。
エッチング工程を経た積層体を焼成処理して、レジスト層中の有機物質を焼失させて、パターン形成された金属層の上に残存するレジスト層を除去する。この工程により、FP部材である電極が形成される。またこの焼成により、ガラスペースト層とガラス基板とは一体化する。
焼成処理の温度としては、レジスト層中の有機物質が焼失される温度であることが必要であり、通常、400〜600℃である。また、焼成時間は、通常10〜90分間である。
本発明の金属パターン形成方法は、フラットパネルディスプレイ部材形成方法として好適に行うことができる。
以下、本発明の実施例について説明するが、本発明はこれらによって限定されるものではない。なお、以下において「部」は「質量部」を示す。また、実施例における各評価方法を下記に示す。
[アルカリ可溶性樹脂の分子量]
東ソー株式会社製ゲルパーミエーションクロマトグラフィー(GPC)(商品名HLC−802A)によりポリスチレン換算の重量平均分子量を測定した。
東ソー株式会社製ゲルパーミエーションクロマトグラフィー(GPC)(商品名HLC−802A)によりポリスチレン換算の重量平均分子量を測定した。
[ポストベーク後のブリスターの発生]
ポストベーク後の基板を目視にて観察し、ブリスターの発生が確認されない場合を○、確認された場合を×と評価した。
ポストベーク後の基板を目視にて観察し、ブリスターの発生が確認されない場合を○、確認された場合を×と評価した。
[エッチング後のガラスペースト層の剥れ]
エッチング工程後の基板にエアーを吹きかけ、ガラスペースト層が剥れない場合を○、
ガラスペースト層が剥れる場合を×と評価した。
エッチング工程後の基板にエアーを吹きかけ、ガラスペースト層が剥れない場合を○、
ガラスペースト層が剥れる場合を×と評価した。
[エッチング後のAl箔の剥れ]
焼成後の基板にエアーを吹きかけ、Al箔が剥れない場合を○、Al箔が剥れる場合を×と評価した。
焼成後の基板にエアーを吹きかけ、Al箔が剥れない場合を○、Al箔が剥れる場合を×と評価した。
<実施例1>
(1)金属パターン形成用転写フィルムの作成
アルカリ可溶性樹脂として、メタアクリル酸ベンジル/メタクリル酸シクロへキシル/メタクリル酸=50/35/15(質量%)共重合体(Mw=30,000)100部、感光性モノマーとしてポリプロピレングリコールアクリレート(n≒12、東亜合成製「M270」)33.3部およびトリメチロールプロパンEO変性トリアクリレート(n≒2、東亜合成製「M360」)16.6部、並びに光重合開始剤として2−ベンジル−2−ジメチルアミノ−1−(4−モルフォリノフェニル)−ブタン−1−オン(チバ・スペシャル・ケミカルズ社製「IRG.369」)15部を用い、これらを攪拌脱泡装置で混練りした後、三本ロールで分散することにより、レジスト組成物を調製した。このレジスト組成物を、 PETフィルムからなる支持フィルム(幅200mm、長さ30m、厚さ38μm)上に ブレードコーター により塗布して、厚さ10μmのレジスト層を形成した。
(1)金属パターン形成用転写フィルムの作成
アルカリ可溶性樹脂として、メタアクリル酸ベンジル/メタクリル酸シクロへキシル/メタクリル酸=50/35/15(質量%)共重合体(Mw=30,000)100部、感光性モノマーとしてポリプロピレングリコールアクリレート(n≒12、東亜合成製「M270」)33.3部およびトリメチロールプロパンEO変性トリアクリレート(n≒2、東亜合成製「M360」)16.6部、並びに光重合開始剤として2−ベンジル−2−ジメチルアミノ−1−(4−モルフォリノフェニル)−ブタン−1−オン(チバ・スペシャル・ケミカルズ社製「IRG.369」)15部を用い、これらを攪拌脱泡装置で混練りした後、三本ロールで分散することにより、レジスト組成物を調製した。このレジスト組成物を、 PETフィルムからなる支持フィルム(幅200mm、長さ30m、厚さ38μm)上に ブレードコーター により塗布して、厚さ10μmのレジスト層を形成した。
このレジスト層の上に、厚さ12μmのアルミ箔をラミネートして、厚さ12μmの金属層を形成した。
ガラス粉末として、B2O3-ZnO系フリット(軟化点485℃、粒径(D50)2.5um)1
00部、結着樹脂としてメタアクリル酸n−ブチル/メタクリル酸2−エチルへキシル=40/60(質量%)共重合体(Mw=100,000)32部、可塑剤としてジオクチルアゼレートを2部、および溶剤としてエチル−3−エトキシプロピオネート15部を用い、これらを攪拌脱泡装置で混練りした後、三本ロールで分散することにより、ガラスペーストを調製した。このレジスト組成物を金属層上に ブレードコーターにより塗布して、厚さ25μmのガラスペースト層を形成した。
ガラス粉末として、B2O3-ZnO系フリット(軟化点485℃、粒径(D50)2.5um)1
00部、結着樹脂としてメタアクリル酸n−ブチル/メタクリル酸2−エチルへキシル=40/60(質量%)共重合体(Mw=100,000)32部、可塑剤としてジオクチルアゼレートを2部、および溶剤としてエチル−3−エトキシプロピオネート15部を用い、これらを攪拌脱泡装置で混練りした後、三本ロールで分散することにより、ガラスペーストを調製した。このレジスト組成物を金属層上に ブレードコーターにより塗布して、厚さ25μmのガラスペースト層を形成した。
以上のようにして、金属パターン形成用転写フィルムを作成した。
(2)電極の形成
(i)積層工程
前記金属パターン形成用転写フィルムをガラス基板上に加熱ローラで熱圧着した。ここで、圧着条件としては、加熱ローラの表面温度を100℃、ロール圧を2.5kg/cm、加熱ローラの移動速度を0.5m/分とした。これにより、ガラス基板上に、ガラスペースト層、金属層、およびレジスト層がこの順で積層されてなる積層体を形成した。
(2)電極の形成
(i)積層工程
前記金属パターン形成用転写フィルムをガラス基板上に加熱ローラで熱圧着した。ここで、圧着条件としては、加熱ローラの表面温度を100℃、ロール圧を2.5kg/cm、加熱ローラの移動速度を0.5m/分とした。これにより、ガラス基板上に、ガラスペースト層、金属層、およびレジスト層がこの順で積層されてなる積層体を形成した。
(ii)露光潜像形成工程
前記積層体のレジスト層に対して、ライン幅60μm、スペース幅60μmのストライプ状ネガ用露光用マスクを介して、超高圧水銀灯により、i線(波長365nmの紫外線) を照射した。その際の露光量は、365nmのセンサーで測定した照度換算で200mJ/cm2 とした。
前記積層体のレジスト層に対して、ライン幅60μm、スペース幅60μmのストライプ状ネガ用露光用マスクを介して、超高圧水銀灯により、i線(波長365nmの紫外線) を照射した。その際の露光量は、365nmのセンサーで測定した照度換算で200mJ/cm2 とした。
(iii)現像工程
前記露光潜像形成工程を経た積層体に対して、液温30℃の0.3質量% 炭酸ナトリウム 水溶液を現像液として、シャワー法により現像処理を60秒間行い、続いて、超純水を用いて水洗を行った。
前記露光潜像形成工程を経た積層体に対して、液温30℃の0.3質量% 炭酸ナトリウム 水溶液を現像液として、シャワー法により現像処理を60秒間行い、続いて、超純水を用いて水洗を行った。
(iv)加熱硬化工程
前記現像工程の後、前記積層体を120℃に60分間加熱して、前記レジスト層を硬化させた。このポストベーク後に、ブリスターの発生を評価した。結果を表1に示した。
前記現像工程の後、前記積層体を120℃に60分間加熱して、前記レジスト層を硬化させた。このポストベーク後に、ブリスターの発生を評価した。結果を表1に示した。
(v)エッチング工程
前記加熱硬化工程を経た積層体を、液温25℃、4質量% 水酸化ナトリウム 水溶液のエッチング液中に20分間浸漬した。このエッチング工程後のガラスペースト層の剥れ、およびAl箔の剥れを評価した。結果を表1に示した。
前記加熱硬化工程を経た積層体を、液温25℃、4質量% 水酸化ナトリウム 水溶液のエッチング液中に20分間浸漬した。このエッチング工程後のガラスペースト層の剥れ、およびAl箔の剥れを評価した。結果を表1に示した。
(vi)焼成工程
前記エッチング工程を経た積層体を焼成炉内で570℃の温度雰囲気下で20分間焼成した。
前記エッチング工程を経た積層体を焼成炉内で570℃の温度雰囲気下で20分間焼成した。
以上により、ガラス基板上にパターン幅60μm、厚み12μmの電極を得ることができた。
<実施例2>
(1)金属パターン形成用転写フィルムの作成
実施例1のガラスペーストにおいて、結着樹脂として用いたメタアクリル酸n−ブチル/メタクリル酸2−エチルへキシル=40/60(質量%)共重合体(Mw=100,000)の量を40部とし、ガラスペースト層の厚さを30μmとした以外は実施例1と同様にして、金属パターン形成用転写フィルムを作成した。
<実施例2>
(1)金属パターン形成用転写フィルムの作成
実施例1のガラスペーストにおいて、結着樹脂として用いたメタアクリル酸n−ブチル/メタクリル酸2−エチルへキシル=40/60(質量%)共重合体(Mw=100,000)の量を40部とし、ガラスペースト層の厚さを30μmとした以外は実施例1と同様にして、金属パターン形成用転写フィルムを作成した。
(2)電極の形成
上記金属パターン形成用転写フィルムを用いて、実施例1と同様に電極を形成した。
ポストベーク後のブリスターの発生、エッチング後のガラスペースト層の剥れ、およびAl箔の剥れの評価結果を表1に示した。
上記金属パターン形成用転写フィルムを用いて、実施例1と同様に電極を形成した。
ポストベーク後のブリスターの発生、エッチング後のガラスペースト層の剥れ、およびAl箔の剥れの評価結果を表1に示した。
以上により、ガラス基板上にパターン幅60μm、厚み12μmの電極を得ることができた。
<実施例3>
(1)金属パターン形成用転写フィルムの作成
実施例1のガラスペーストにおいて、結着樹脂として用いたメタアクリル酸n−ブチル/メタクリル酸2−エチルへキシル=40/60(質量%)共重合体(Mw=100,000)の量を48部とし、ガラスペースト層の厚さを35μmとした以外は実施例1と同様にして、金属パターン形成用転写フィルムを作成した。
<実施例3>
(1)金属パターン形成用転写フィルムの作成
実施例1のガラスペーストにおいて、結着樹脂として用いたメタアクリル酸n−ブチル/メタクリル酸2−エチルへキシル=40/60(質量%)共重合体(Mw=100,000)の量を48部とし、ガラスペースト層の厚さを35μmとした以外は実施例1と同様にして、金属パターン形成用転写フィルムを作成した。
(2)電極の形成
上記金属パターン形成用転写フィルムを用いて、実施例1と同様に電極を形成した。
ポストベーク後のブリスターの発生、エッチング後のガラスペースト層の剥れ、およびAl箔の剥れの評価結果を表1に示した。
上記金属パターン形成用転写フィルムを用いて、実施例1と同様に電極を形成した。
ポストベーク後のブリスターの発生、エッチング後のガラスペースト層の剥れ、およびAl箔の剥れの評価結果を表1に示した。
以上により、ガラス基板上にパターン幅60μm、厚み12μmの電極を得ることができた。
<実施例4>
(1)金属パターン形成用転写フィルムの作成
実施例1のガラスペーストにおいて、結着樹脂として用いたメタアクリル酸n−ブチル/メタクリル酸2−エチルへキシル=40/60(質量%)共重合体(Mw=100,000)の量を56部とし、ガラスペースト層の厚さを36μmとした以外は実施例1と同様にして、金属パターン形成用転写フィルムを作成した。
<実施例4>
(1)金属パターン形成用転写フィルムの作成
実施例1のガラスペーストにおいて、結着樹脂として用いたメタアクリル酸n−ブチル/メタクリル酸2−エチルへキシル=40/60(質量%)共重合体(Mw=100,000)の量を56部とし、ガラスペースト層の厚さを36μmとした以外は実施例1と同様にして、金属パターン形成用転写フィルムを作成した。
(2)電極の形成
上記金属パターン形成用転写フィルムを用いて、実施例1と同様に電極を形成した。
ポストベーク後のブリスターの発生、エッチング後のガラスペースト層の剥れ、およびAl箔の剥れの評価結果を表1に示した。
上記金属パターン形成用転写フィルムを用いて、実施例1と同様に電極を形成した。
ポストベーク後のブリスターの発生、エッチング後のガラスペースト層の剥れ、およびAl箔の剥れの評価結果を表1に示した。
以上により、ガラス基板上にパターン幅60μm、厚み12μmの電極を得ることができた。
<実施例5>
(1)金属パターン形成用転写フィルムの作成
実施例1のガラスペーストにおいて、結着樹脂として用いたメタアクリル酸n−ブチル/メタクリル酸2−エチルへキシル=40/60(質量%)共重合体(Mw=100,000)の量を72部とし、ガラスペースト層の厚さを30μmとした以外は実施例1と同様にして、金属パターン形成用転写フィルムを作成した。
<実施例5>
(1)金属パターン形成用転写フィルムの作成
実施例1のガラスペーストにおいて、結着樹脂として用いたメタアクリル酸n−ブチル/メタクリル酸2−エチルへキシル=40/60(質量%)共重合体(Mw=100,000)の量を72部とし、ガラスペースト層の厚さを30μmとした以外は実施例1と同様にして、金属パターン形成用転写フィルムを作成した。
(2)電極の形成
上記金属パターン形成用転写フィルムを用いて、実施例1と同様に電極を形成した。
ポストベーク後のブリスターの発生、エッチング後のガラスペースト層の剥れ、およびAl箔の剥れの評価結果を表1に示した。
上記金属パターン形成用転写フィルムを用いて、実施例1と同様に電極を形成した。
ポストベーク後のブリスターの発生、エッチング後のガラスペースト層の剥れ、およびAl箔の剥れの評価結果を表1に示した。
以上により、ガラス基板上にパターン幅60μm、厚み12μmの電極を得ることができた。
<実施例6>
(1)金属パターン形成用転写フィルムの作成
実施例1のガラスペーストにおいて、アルミ箔の厚さを6μmとし、結着樹脂として用いたメタアクリル酸n−ブチル/メタクリル酸2−エチルへキシル=40/60(質量%)共重合体(Mw=100,000)の量を40部とし、ガラスペースト層の厚さを30μmとした以外は実施例1と同様にして、金属パターン形成用転写フィルムを作成した。
<実施例6>
(1)金属パターン形成用転写フィルムの作成
実施例1のガラスペーストにおいて、アルミ箔の厚さを6μmとし、結着樹脂として用いたメタアクリル酸n−ブチル/メタクリル酸2−エチルへキシル=40/60(質量%)共重合体(Mw=100,000)の量を40部とし、ガラスペースト層の厚さを30μmとした以外は実施例1と同様にして、金属パターン形成用転写フィルムを作成した。
(2)電極の形成
上記金属パターン形成用転写フィルムを用いて、実施例1と同様に電極を形成した。
ポストベーク後のブリスターの発生、エッチング後のガラスペースト層の剥れ、およびAl箔の剥れの評価結果を表1に示した。
上記金属パターン形成用転写フィルムを用いて、実施例1と同様に電極を形成した。
ポストベーク後のブリスターの発生、エッチング後のガラスペースト層の剥れ、およびAl箔の剥れの評価結果を表1に示した。
以上により、ガラス基板上にパターン幅60μm、厚み12μmの電極を得ることができた。
<実施例7>
(1)金属パターン形成用転写フィルムの作成
実施例1のガラスペーストにおいて、アルミ箔の厚さを7μmとし、結着樹脂として用いたメタアクリル酸n−ブチル/メタクリル酸2−エチルへキシル=40/60(質量%)共重合体(Mw=100,000)の量を40部とし、ガラスペースト層の厚さを30μmとした以外は実施例1と同様にして、金属パターン形成用転写フィルムを作成した。
<実施例7>
(1)金属パターン形成用転写フィルムの作成
実施例1のガラスペーストにおいて、アルミ箔の厚さを7μmとし、結着樹脂として用いたメタアクリル酸n−ブチル/メタクリル酸2−エチルへキシル=40/60(質量%)共重合体(Mw=100,000)の量を40部とし、ガラスペースト層の厚さを30μmとした以外は実施例1と同様にして、金属パターン形成用転写フィルムを作成した。
(2)電極の形成
上記金属パターン形成用転写フィルムを用いて、実施例1と同様に電極を形成した。
ポストベーク後のブリスターの発生、エッチング後のガラスペースト層の剥れ、およびAl箔の剥れの評価結果を表1に示した。
上記金属パターン形成用転写フィルムを用いて、実施例1と同様に電極を形成した。
ポストベーク後のブリスターの発生、エッチング後のガラスペースト層の剥れ、およびAl箔の剥れの評価結果を表1に示した。
以上により、ガラス基板上にパターン幅60μm、厚み12μmの電極を得ることができた。
<実施例8>
(1)金属パターン形成用転写フィルムの作成
実施例1のガラスペーストにおいて、アルミ箔の厚さを9μmとし、結着樹脂として用いたメタアクリル酸n−ブチル/メタクリル酸2−エチルへキシル=40/60(質量%)共重合体(Mw=100,000)の量を40部とし、ガラスペースト層の厚さを30μmとした以外は実施例1と同様にして、金属パターン形成用転写フィルムを作成した。
<実施例8>
(1)金属パターン形成用転写フィルムの作成
実施例1のガラスペーストにおいて、アルミ箔の厚さを9μmとし、結着樹脂として用いたメタアクリル酸n−ブチル/メタクリル酸2−エチルへキシル=40/60(質量%)共重合体(Mw=100,000)の量を40部とし、ガラスペースト層の厚さを30μmとした以外は実施例1と同様にして、金属パターン形成用転写フィルムを作成した。
(2)電極の形成
上記金属パターン形成用転写フィルムを用いて、実施例1と同様に電極を形成した。
ポストベーク後のブリスターの発生、エッチング後のガラスペースト層の剥れ、およびAl箔の剥れの評価結果を表1に示した。
上記金属パターン形成用転写フィルムを用いて、実施例1と同様に電極を形成した。
ポストベーク後のブリスターの発生、エッチング後のガラスペースト層の剥れ、およびAl箔の剥れの評価結果を表1に示した。
以上により、ガラス基板上にパターン幅60μm、厚み12μmの電極を得ることができた。
<実施例9>
(1)金属パターン形成用転写フィルムの作成
実施例1のガラスペーストにおいて、結着樹脂としてメタアクリル酸n−ブチル/メタクリル酸2−エチルへキシル=40/60(質量%)共重合体(Mw=100,000)32部の代わりにメタアクリル酸n−ブチル/メタクリル酸2−エチルへキシル/メタクリル酸2−ヒドロキシプロピル=35/60/5(質量%)共重合体(Mw=85,000)32部を用いた以外は実施例1と同様にして、金属パターン形成用転写フィルムを作成した。
<実施例9>
(1)金属パターン形成用転写フィルムの作成
実施例1のガラスペーストにおいて、結着樹脂としてメタアクリル酸n−ブチル/メタクリル酸2−エチルへキシル=40/60(質量%)共重合体(Mw=100,000)32部の代わりにメタアクリル酸n−ブチル/メタクリル酸2−エチルへキシル/メタクリル酸2−ヒドロキシプロピル=35/60/5(質量%)共重合体(Mw=85,000)32部を用いた以外は実施例1と同様にして、金属パターン形成用転写フィルムを作成した。
(2)電極の形成
上記金属パターン形成用転写フィルムを用いて、実施例1と同様に電極を形成した。
ポストベーク後のブリスターの発生、エッチング後のガラスペースト層の剥れ、およびAl箔の剥れの評価結果を表1に示した。
上記金属パターン形成用転写フィルムを用いて、実施例1と同様に電極を形成した。
ポストベーク後のブリスターの発生、エッチング後のガラスペースト層の剥れ、およびAl箔の剥れの評価結果を表1に示した。
<実施例10>
(1)金属パターン形成用転写フィルムの作成
実施例1のガラスペーストにおいて、結着樹脂としてメタアクリル酸n−ブチル/メタクリル酸2−エチルへキシル=40/60(質量%)共重合体(Mw=100,000)32部の代わりにメタアクリル酸n−ブチル/メタクリル酸2−エチルへキシル/メタクリル酸2−ヒドロキシプロピル=37/60/3(質量%)共重合体(Mw=85,000)32部を用い、ガラスペースト層の厚さを26μmとした以外は実施例1と同様にして、金属パターン形成用転写フィルムを作成した。
(1)金属パターン形成用転写フィルムの作成
実施例1のガラスペーストにおいて、結着樹脂としてメタアクリル酸n−ブチル/メタクリル酸2−エチルへキシル=40/60(質量%)共重合体(Mw=100,000)32部の代わりにメタアクリル酸n−ブチル/メタクリル酸2−エチルへキシル/メタクリル酸2−ヒドロキシプロピル=37/60/3(質量%)共重合体(Mw=85,000)32部を用い、ガラスペースト層の厚さを26μmとした以外は実施例1と同様にして、金属パターン形成用転写フィルムを作成した。
(2)電極の形成
上記金属パターン形成用転写フィルムを用いて、実施例1と同様に電極を形成した。
ポストベーク後のブリスターの発生、エッチング後のガラスペースト層の剥れ、およびAl箔の剥れの評価結果を表1に示した。
上記金属パターン形成用転写フィルムを用いて、実施例1と同様に電極を形成した。
ポストベーク後のブリスターの発生、エッチング後のガラスペースト層の剥れ、およびAl箔の剥れの評価結果を表1に示した。
<実施例11>
(1)金属パターン形成用転写フィルムの作成
実施例1のガラスペーストにおいて、結着樹脂としてメタアクリル酸n−ブチル/メタクリル酸2−エチルへキシル=40/60(質量%)共重合体(Mw=100,000)32部の代わりにメタアクリル酸n−ブチル/メタクリル酸2−エチルへキシル/メタクリル酸2−ヒドロキシプロピル=39/60/1(質量%)共重合体(Mw=80,000)32部を用いた以外は実施例1と同様にして、金属パターン形成用転写フィルムを作成した。
(1)金属パターン形成用転写フィルムの作成
実施例1のガラスペーストにおいて、結着樹脂としてメタアクリル酸n−ブチル/メタクリル酸2−エチルへキシル=40/60(質量%)共重合体(Mw=100,000)32部の代わりにメタアクリル酸n−ブチル/メタクリル酸2−エチルへキシル/メタクリル酸2−ヒドロキシプロピル=39/60/1(質量%)共重合体(Mw=80,000)32部を用いた以外は実施例1と同様にして、金属パターン形成用転写フィルムを作成した。
(2)電極の形成
上記金属パターン形成用転写フィルムを用いて、実施例1と同様に電極を形成した。
ポストベーク後のブリスターの発生、エッチング後のガラスペースト層の剥れ、およびAl箔の剥れの評価結果を表1に示した。
上記金属パターン形成用転写フィルムを用いて、実施例1と同様に電極を形成した。
ポストベーク後のブリスターの発生、エッチング後のガラスペースト層の剥れ、およびAl箔の剥れの評価結果を表1に示した。
<比較例1>
(1)金属パターン形成用転写フィルムの作成
実施例1のガラスペーストにおいて、結着樹脂としてメタアクリル酸n−ブチル/メタクリル酸2−エチルへキシル=40/60(質量%)共重合体(Mw=100,000)32部の代わりにメタアクリル酸n−ブチル/メタクリル酸2−エチルへキシル/メタクリル酸2−ヒドロキシプロピル=30/60/10(質量%)共重合体(Mw=80,000)32部を用い、ガラスペースト層の厚さを26μmとした以外は実施例1と同様にして、金属パターン形成用転写フィルムを作成した。
(1)金属パターン形成用転写フィルムの作成
実施例1のガラスペーストにおいて、結着樹脂としてメタアクリル酸n−ブチル/メタクリル酸2−エチルへキシル=40/60(質量%)共重合体(Mw=100,000)32部の代わりにメタアクリル酸n−ブチル/メタクリル酸2−エチルへキシル/メタクリル酸2−ヒドロキシプロピル=30/60/10(質量%)共重合体(Mw=80,000)32部を用い、ガラスペースト層の厚さを26μmとした以外は実施例1と同様にして、金属パターン形成用転写フィルムを作成した。
(2)電極の形成
上記金属パターン形成用転写フィルムを用いて、実施例1と同様に電極を形成した。
ポストベーク後のブリスターの発生、エッチング後のガラスペースト層の剥れ、およびAl箔の剥れの評価結果を表1に示した。
上記金属パターン形成用転写フィルムを用いて、実施例1と同様に電極を形成した。
ポストベーク後のブリスターの発生、エッチング後のガラスペースト層の剥れ、およびAl箔の剥れの評価結果を表1に示した。
<比較例2>
(1)金属パターン形成用転写フィルムの作成
実施例1のガラスペーストにおいて、結着樹脂としてメタアクリル酸n−ブチル/メタクリル酸2−エチルへキシル=40/60(質量%)共重合体(Mw=100,000)32部の代わりにメタアクリル酸n−ブチル/メタクリル酸2−エチルへキシル/メタクリル酸2−ヒドロキシプロピル=30/60/10(質量%)共重合体(Mw=80,000)40部を用い、溶剤としてエチル−3−エトキシプロピオネートの代わりにプロピレングリコールモノメチルエーテルを用い、ガラスペースト層の厚さを23μmとした以外は実施例1と同様にして、金属パターン形成用転写フィルムを作成した。
(1)金属パターン形成用転写フィルムの作成
実施例1のガラスペーストにおいて、結着樹脂としてメタアクリル酸n−ブチル/メタクリル酸2−エチルへキシル=40/60(質量%)共重合体(Mw=100,000)32部の代わりにメタアクリル酸n−ブチル/メタクリル酸2−エチルへキシル/メタクリル酸2−ヒドロキシプロピル=30/60/10(質量%)共重合体(Mw=80,000)40部を用い、溶剤としてエチル−3−エトキシプロピオネートの代わりにプロピレングリコールモノメチルエーテルを用い、ガラスペースト層の厚さを23μmとした以外は実施例1と同様にして、金属パターン形成用転写フィルムを作成した。
(2)電極の形成
上記金属パターン形成用転写フィルムを用いて、実施例1と同様に電極を形成した。
ポストベーク後のブリスターの発生、エッチング後のガラスペースト層の剥れ、およびAl箔の剥れの評価結果を表1に示した。
上記金属パターン形成用転写フィルムを用いて、実施例1と同様に電極を形成した。
ポストベーク後のブリスターの発生、エッチング後のガラスペースト層の剥れ、およびAl箔の剥れの評価結果を表1に示した。
<比較例3>
(1)金属パターン形成用転写フィルムの作成
実施例1のガラスペーストにおいて、結着樹脂としてメタアクリル酸n−ブチル/メタクリル酸2−エチルへキシル=40/60(質量%)共重合体(Mw=100,000)32部の代わりにメタアクリル酸n−ブチル/メタクリル酸2−エチルへキシル/メタクリル酸2−ヒドロキシプロピル=30/60/10(質量%)共重合体(Mw=80,000)40部を用い、溶剤としてエチル−3−エトキシプロピオネートの代わりにプロピレングリコールモノメチルエーテルを用い、ガラスペースト層の厚さを23μmとした以外は実施例1と同様にして、金属パターン形成用転写フィルムを作成した。
(1)金属パターン形成用転写フィルムの作成
実施例1のガラスペーストにおいて、結着樹脂としてメタアクリル酸n−ブチル/メタクリル酸2−エチルへキシル=40/60(質量%)共重合体(Mw=100,000)32部の代わりにメタアクリル酸n−ブチル/メタクリル酸2−エチルへキシル/メタクリル酸2−ヒドロキシプロピル=30/60/10(質量%)共重合体(Mw=80,000)40部を用い、溶剤としてエチル−3−エトキシプロピオネートの代わりにプロピレングリコールモノメチルエーテルを用い、ガラスペースト層の厚さを23μmとした以外は実施例1と同様にして、金属パターン形成用転写フィルムを作成した。
(2)電極の形成
上記金属パターン形成用転写フィルムを用いて、加熱硬化工程(ポストベーク)を行わない以外は実施例1と同様に電極を形成した。
上記金属パターン形成用転写フィルムを用いて、加熱硬化工程(ポストベーク)を行わない以外は実施例1と同様に電極を形成した。
エッチング後のガラスペースト層の剥れ、およびAl箔の剥れの評価結果を表1に示した。
なお、表1中に記された番号等が表す物質を以下に示す。
なお、表1中に記された番号等が表す物質を以下に示す。
感光性モノマー1:ポリプロピレングリコールアクリレート(n≒12)
感光性モノマー2:トリメチロールプロパンEO変性トリアクリレート(n≒2)
結着樹脂1:メタアクリル酸n−ブチル/メタクリル酸2−エチルへキシル/メタクリル酸2−ヒドロキシプロピル=30/60/10(質量%)共重合体(Mw=80,000)
結着樹脂2:メタアクリル酸n−ブチル/メタクリル酸2−エチルへキシル=40/60(質量%)共重合体(Mw=100,000)
結着樹脂3:メタアクリル酸n−ブチル/メタクリル酸2−エチルへキシル/メタクリル酸2−ヒドロキシプロピル=35/60/5(質量%)共重合体(Mw=85,000)
結着樹脂4:メタアクリル酸n−ブチル/メタクリル酸2−エチルへキシル/メタクリル酸2−ヒドロキシプロピル=37/60/3(質量%)共重合体(Mw=85,000)
結着樹脂5:メタアクリル酸n−ブチル/メタクリル酸2−エチルへキシル/メタクリル酸2−ヒドロキシプロピル=39/60/1(質量%)共重合体(Mw=80,000)
DOAz:ジオクチルアゼレート
EEP:エチル−3−エトキシプロピオネート
PGME:プロピレングリコールモノメチルエーテル
感光性モノマー2:トリメチロールプロパンEO変性トリアクリレート(n≒2)
結着樹脂1:メタアクリル酸n−ブチル/メタクリル酸2−エチルへキシル/メタクリル酸2−ヒドロキシプロピル=30/60/10(質量%)共重合体(Mw=80,000)
結着樹脂2:メタアクリル酸n−ブチル/メタクリル酸2−エチルへキシル=40/60(質量%)共重合体(Mw=100,000)
結着樹脂3:メタアクリル酸n−ブチル/メタクリル酸2−エチルへキシル/メタクリル酸2−ヒドロキシプロピル=35/60/5(質量%)共重合体(Mw=85,000)
結着樹脂4:メタアクリル酸n−ブチル/メタクリル酸2−エチルへキシル/メタクリル酸2−ヒドロキシプロピル=37/60/3(質量%)共重合体(Mw=85,000)
結着樹脂5:メタアクリル酸n−ブチル/メタクリル酸2−エチルへキシル/メタクリル酸2−ヒドロキシプロピル=39/60/1(質量%)共重合体(Mw=80,000)
DOAz:ジオクチルアゼレート
EEP:エチル−3−エトキシプロピオネート
PGME:プロピレングリコールモノメチルエーテル
101 ガラス基板
102 ガラス基板
103 背面隔壁
104 透明電極
105 バス電極
106 アドレス電極
107 蛍光物質
108 誘電体層
109 誘電体層
110 保護層
102 ガラス基板
103 背面隔壁
104 透明電極
105 バス電極
106 アドレス電極
107 蛍光物質
108 誘電体層
109 誘電体層
110 保護層
Claims (14)
- 支持フィルム上に、(A)レジスト層、(B)厚さが1〜20μmである金属層、および(C)ガラスペースト層がこの順に積層されてなり、
前記(C)ガラスペースト層が、(a)ガラス粉末と(b)親水性基を有するモノマー由来の構成成分が5質量%以下である結着樹脂とを含有する(C’)ガラスペーストを用いて形成されたことを特徴とする金属パターン形成用転写フィルム。 - 支持フィルム上に、(B)厚さが1〜20μmである金属層、および(C)ガラスペースト層がこの順に積層されてなり、
前記(C)ガラスペースト層が、(a)ガラス粉末と(b)親水性基を有するモノマー由来の構成成分が5質量%以下である結着樹脂とを含有する(C’)ガラスペーストを用いて形成されたことを特徴とする金属パターン形成用転写フィルム。 - 前記(b)結着樹脂がアルキル(メタ)アクリレートのみからなる樹脂であることを特徴とする請求項1または2に記載の金属パターン形成用転写フィルム。
- 前記(C’)ガラスペーストがさらに(c)溶剤を含有することを特徴とする請求項1〜3のいずれかに記載の金属パターン形成用転写フィルム。
- 前記(B)金属層が、Ag、Au、AlおよびCuからなる群より選ばれる少なくとも一つから形成された請求項1〜4のいずれかに記載の金属パターン形成用転写フィルム。
- 前記(B)金属層が、金属箔により形成された請求項1〜5のいずれかに記載の金属パターン形成用転写フィルム。
- 前記(B)金属層が、真空製膜法で形成された請求項1〜5のいずれかに記載の金属パターン形成用転写フィルム。
- 前記金属パターンがフラットパネルディスプレイ部材であることを特徴とする請求項1〜7いずれかに記載の金属パターン形成用転写フィルム。
- ガラス基板上に、(C)(a)ガラス粉末と(b)親水性基を有するモノマー由来の構成成分が5質量%以下である結着樹脂とを含有する(C’)ガラスペーストを用いて形成されたガラスペースト層、(B)厚さが1〜20μmである金属層、および(A)レジスト層がこの順に積層されてなる積層体を形成する積層工程、
前記積層体を露光処理して、前記(A)レジスト層にレジストパターンの潜像を形成する露光潜像形成工程、
前記露光潜像形成工程を経た前記積層体を現像処理して、前記(A)レジスト層にレジストパターンを顕在化させる現像工程、
前記現像工程を経た前記積層体をエッチング処理して、レジストパターンに対応する金属層のパターンを形成するエッチング工程、および
前記パターン形成工程を経た前記積層体を焼成する焼成工程
を含むことを特徴とする金属パターン形成方法。 - 前記エッチング工程を、前記積層体をエッチング液に浸漬することにより行う請求項9に記載の金属パターン形成方法。
- 前記現像工程およびエッチング工程を、前記積層体をエッチング液に浸漬することにより行う請求項9に記載の金属パターン形成方法。
- 前記露光潜像形成工程の後で前記現像工程の前、または前記現像工程の後で前記エッチング工程の前に、前記積層体を加熱して、前記レジスト層を硬化させる加熱硬化工程を含む請求項9〜11のいずれかに記載の金属パターン形成方法。
- 前記現像工程の後で前記エッチング工程の前に、前記積層体を露光して、前記レジスト層を硬化させる露光硬化工程を含む請求項9〜11のいずれかに記載の金属パターン形成方法。
- 前記金属パターンがフラットパネルディスプレイ部材であることを特徴とする請求項9〜13いずれかに記載の金属パターン形成方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2008216710A JP2009132142A (ja) | 2007-10-31 | 2008-08-26 | 金属パターン形成用転写フィルムおよび金属パターン形成方法 |
Applications Claiming Priority (2)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2007284352 | 2007-10-31 | ||
JP2008216710A JP2009132142A (ja) | 2007-10-31 | 2008-08-26 | 金属パターン形成用転写フィルムおよび金属パターン形成方法 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2009132142A true JP2009132142A (ja) | 2009-06-18 |
Family
ID=40615960
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2008216710A Pending JP2009132142A (ja) | 2007-10-31 | 2008-08-26 | 金属パターン形成用転写フィルムおよび金属パターン形成方法 |
Country Status (3)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2009132142A (ja) |
KR (1) | KR20090045087A (ja) |
CN (1) | CN101425441A (ja) |
Families Citing this family (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
KR102665506B1 (ko) * | 2015-06-17 | 2024-05-10 | 가부시키가이샤 니콘 | 배선 패턴의 제조 방법, 트랜지스터의 제조 방법, 및 전사용 부재 |
JP6680429B1 (ja) * | 2018-09-28 | 2020-04-15 | 大日本印刷株式会社 | 熱転写シート、及び印画物 |
-
2008
- 2008-08-26 JP JP2008216710A patent/JP2009132142A/ja active Pending
- 2008-10-28 CN CNA2008101725629A patent/CN101425441A/zh active Pending
- 2008-10-30 KR KR1020080107268A patent/KR20090045087A/ko not_active Application Discontinuation
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
CN101425441A (zh) | 2009-05-06 |
KR20090045087A (ko) | 2009-05-07 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
JP5104101B2 (ja) | 無機粉体含有樹脂組成物、パターン形成方法およびフラットパネルディスプレイ用電極の製造方法 | |
JP4158292B2 (ja) | 導電性樹脂組成物および電極形成用転写フィルム | |
JP4075277B2 (ja) | 無機粒子含有感光性組成物および感光性フィルム | |
JP2004055402A (ja) | 導電性ペースト組成物、電極形成用転写フィルムおよびプラズマディスプレイ用電極 | |
JP4075775B2 (ja) | 無機粉体含有樹脂組成物、転写フィルムおよびプラズマディスプレイパネルの製造方法 | |
JP2006219660A (ja) | 無機粉体含有樹脂組成物、転写フィルムおよびプラズマディスプレイパネルの製造方法 | |
JP2006219659A (ja) | 無機粉体含有樹脂組成物、転写フィルムおよびプラズマディスプレイパネルの製造方法 | |
JP2009132142A (ja) | 金属パターン形成用転写フィルムおよび金属パターン形成方法 | |
JP5169757B2 (ja) | 感光性組成物および焼成体の形成方法並びにフラットディスプレイパネルの製造方法 | |
JP2009300789A (ja) | 感光性組成物、パターン形成方法およびフラットパネルディスプレイ用電極の製造方法 | |
JP2005116999A (ja) | 造形物の製造方法 | |
JP3539215B2 (ja) | 電極の形成方法およびそれに用いられる転写フィルム | |
JP2000007824A (ja) | 導電性組成物および電極形成用転写フィルム | |
JPH11144628A (ja) | 隔壁形成用転写フィルムおよびそれを用いたプラズマディスプレイパネルの製造方法 | |
JP2010099951A (ja) | 金属パターン形成用転写フィルムおよび金属パターン形成方法 | |
JP2008242246A (ja) | 無機粉体含有樹脂組成物、転写フィルムおよびフラットパネルディスプレイの製造方法 | |
JP2005258398A (ja) | プラズマディスプレイパネルの製造方法および転写フィルム | |
JP3932649B2 (ja) | 導電性ペースト組成物、転写フィルムおよびプラズマディスプレイパネル | |
JP2010076293A (ja) | 金属パターン形成用転写フィルムおよび金属パターン形成方法 | |
JP4214597B2 (ja) | パターンの製造方法および転写フィルム | |
JP2000215798A (ja) | 透明電極の製造方法および透明電極用転写フィルム | |
JP2006070226A (ja) | 無機粉体含有樹脂組成物、転写フィルムおよびプラズマディスプレイパネルの製造方法 | |
JP2007265654A (ja) | フラットパネルディスプレイの製造方法および転写フィルム | |
JP2006244947A (ja) | プラズマディスプレイパネル部材の製造方法 | |
KR20060082048A (ko) | 무기 분체 함유 수지 조성물, 전사 필름 및 플라즈마디스플레이 패널의 제조 방법 |