JP2009130327A - 半導体装置の製造方法、電子機器の製造方法、半導体装置および電子機器 - Google Patents

半導体装置の製造方法、電子機器の製造方法、半導体装置および電子機器 Download PDF

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Abstract

【課題】半導体装置の特性を向上させることができる半導体装置の製造方法を提供する。
【解決手段】本発明に係る半導体装置の製造方法は、第1基板(S1)上に、ゲート電極(15)を形成する工程と、第2基板(S2)の上部にソース、ドレイン電極(25s,25d)を形成する工程と、前記第1基板と第2基板とを絶縁材料よりなる接着材(35)を介して貼り合わせる工程であって、前記ゲート電極およびソース、ドレイン電極が、前記接着材中に埋め込まれるよう貼り合わせる接着工程と、前記第2基板を剥離することにより前記ソース、ドレイン電極および前記接着材表面を露出させる工程と、前記ソース、ドレイン電極および前記接着材表面上に有機半導体膜(45)を形成する工程と、を有する。かかる方法によれば、接着材等の表面の平坦性が向上し、有機半導体膜の成膜性を向上できる。また、ゲート絶縁膜となる前記接着材と有機半導体膜との界面が良好となる。
【選択図】図1

Description

本発明は、半導体装置の製造方法、特に、有機半導体材料を用いた半導体装置の製造方法等に関する。
近年、TFT(thin film transistor、薄膜トランジスタ)用の半導体材料として、有機半導体材料が注目を集めている(例えば、下記非特許文献1参照)。有機半導体は、塗布法(スピンコート法、インクジェット法)や真空蒸着法といった簡便な技術を用いることによって容易に薄膜形成が可能であることに加え、アモルファスまたは多結晶シリコンを用いた従来のTFTに比べて、製造プロセス温度を低温化できるという利点がある。また、プロセス温度の低温化により、耐熱性の低いプラスチック基板上への形成が可能となり、ディスプレイの軽量化や低コスト化、さらにはプラスチック基板のフレキシビリティを活かしたことによる用途の多様化等が期待されている。
「有機トランジスタ材料の評価と応用」、シーエムシー出版、第1章 材料
本発明者らは、有機薄膜トランジスタ等、有機半導体材料を用いた半導体素子に関する研究開発を行っており、その特性を向上させる装置構造および製造工程を検討している。
追って詳細に説明するように、有機トランジスタは、種々の膜を積層した構成を有する。後述するように、例えば、図17(A)に示すボトムコンタクト型のトランジスタにおいては、基板上にゲート電極、ゲート絶縁膜およびソース、ドレイン電極が順次形成され、各層の表面には、下層の膜のパターンに対応した凹凸(段差)が生じる。図17(B)、(C)についても同様である。
このような凹凸(段差)上に良好な膜を形成することは困難であり、製造条件の制約やデバイス特性の低下の原因となっていた。特に、有機薄膜トランジスタにおいては、有機半導体膜の成膜性や、有機半導体膜とゲート絶縁膜界面の状態が、トランジスタ特性を大きく作用する。
よって、凹凸により有機半導体膜の成膜性が劣化し、また、有機半導体膜とゲート絶縁膜界面の状態が悪くなると、トランジスタ特性の低下につながる。また、製造歩留まりが低下する。
そこで、本発明に係る具体的態様は、半導体装置の特性を向上させることができる半導体装置の製造方法を提供することを目的とする。また、半導体装置の特性を向上させることを目的とする。
(1)本発明に係る半導体装置の製造方法は、第1基板を準備する工程と、第2基板の上部に電極を形成する工程と、前記第1および第2基板を絶縁材料よりなる接着材を介して貼り合わせる工程であって、前記電極が、前記接着材中に埋め込まれるよう貼り合わせる接着工程と、前記第2基板を剥離することにより前記電極および前記接着材表面を露出させる工程と、を有する。
かかる構成によれば、前記電極および前記接着材の表面の平坦性が向上し、これらの上部に形成される膜の成膜性が向上する。また、装置特性を向上させることができる。特に、前記電極又は前記接着材と、これらの上部に形成される膜との界面が良好となり装置特性を向上させることができる。
(2)例えば、露出した前記電極および前記接着材表面上に有機半導体膜を形成する工程を有する。かかる方法によれば、有機半導体膜の成膜性を向上させることができる。また、前記接着材と有機半導体膜との界面が良好となり装置特性を向上させることができる。
(3)例えば、前記貼り合わせ工程は、前記第1および第2基板の間に、液状の前記接着材を介在させる第1工程と、前記液状の接着材を硬化させる第2工程と、を有する。かかる方法によれば、容易に電極を接着材中に埋め込むことができる。
(4)例えば、前記第1工程は、前記第1基板上に前記液状の接着材を吐出し、前記液状の接着材上に第2基板を配置する工程、又は、前記第2基板上に前記液状の接着材を吐出し、前記液状の接着材上に第1基板を配置する工程、を有する。このように、第1又は第2基板側に液状の接着材を吐出してもよい。
(5)例えば、前記第1工程は、前記第2基板上に前記液状の接着材を吐出し、前記第2基板を前記液状の接着材側を下側とし、前記第1基板上に配置する工程、又は、前記第1基板上に前記液状の接着材を吐出し、前記第1基板を前記液状の接着材側を下側とし、前記第2基板上に配置する工程、を有する。このように、液状の接着材を吐出した面を、表面張力を利用して、下側とし、他方の基板上に配置してもよい。
(6)例えば、前記第1工程は、前記第1および第2基板の間に、液状の前記接着材を介在させた状態で、前記第1および第2基板を水平に回転させる工程を有する。このように、遠心力を利用して、基板間に液状の接着材を広げてもよい。
(7)例えば、前記電極を形成する工程は、前記第2基板の前記電極形成予定領域に前記電極材料を有する液体材料を吐出する工程と、前記液体材料を固化する工程と、を有する。かる方法によれば、容易に電極を形成することができる。
(8)例えば、前記第2基板の前記電極形成予定領域が凹部である。(9)また、前記第2基板の前記電極形成予定領域に親液処理が施されている。(10)また、前記第2基板の前記電極形成予定領域以外の領域に撥液処理が施されている。かる方法によれば、精度よく電極を形成することができる。
(11)本発明に係る半導体装置の製造方法は、第1基板上に、ゲート電極を形成する工程と、第2基板の上部にソース、ドレイン電極を形成する工程と、前記第1基板と第2基板とを絶縁材料よりなる接着材を介して貼り合わせる工程であって、前記ゲート電極およびソース、ドレイン電極が、前記接着材中に埋め込まれるよう貼り合わせる接着工程と、前記第2基板を剥離することにより前記ソース、ドレイン電極および前記接着材表面を露出させる工程と、前記ソース、ドレイン電極および前記接着材表面上に有機半導体膜を形成する工程と、を有する。
かかる方法によれば、前記ソース、ドレイン電極および前記接着材の表面の平坦性が向上し、有機半導体膜の成膜性を向上させることができる。また、ゲート絶縁膜となる前記接着材と有機半導体膜との界面が良好となりトランジスタ特性を向上させることができる。なお、上記ソース、ドレイン電極又はゲート電極を電極として適宜上記要件(3)〜(10)を適用してもよい。
(12)本発明に係る電子機器の製造方法は、上記半導体装置の製造方法を有する。かかる方法によれば、高性能の電子機器を製造することができる。また、かかる電子機器の生産性を向上させることができる。
(13)本発明に係る半導体装置は、第1基板の上部に配置された絶縁材料よりなる接着層(層、絶縁層)と、前記接着層表面から露出し、前記接着層中に埋め込まれるよう配置された電極と、を有し、前記接着層表面と前記電極表面との高低差は、前記電極の厚さ以下である。この高低差は、ほぼゼロであることがより好ましい。
かかる構成によれば、前記電極および前記接着材の表面の平坦性が向上しているため、装置特性を向上させることができる。特に、前記電極又は前記接着材と、これらの上部に形成される膜との界面が良好となる。
(14)例えば、前記接着層表面および前記電極表面上に有機半導体膜を有する。かかる構成によれば、前記接着材と有機半導体膜との界面が良好となり装置特性を向上させることができる。
(15)本発明に係る半導体装置は、第1基板上に形成されたゲート電極と、前記ゲート電極上に配置された絶縁材料よりなる接着層と、前記接着層表面から露出し、前記接着層中に埋め込まれるよう配置されたソース、ドレイン電極と、前記ソース、ドレイン電極および前記接着層表面上に形成された有機半導体膜と、を有し、前記接着層表面と前記ソース、ドレイン電極表面との高低差は、前記ソース、ドレイン電極の厚さ以下である。この高低差は、ほぼゼロであることがより好ましい。
かかる構成によれば、前記ソース、ドレイン電極および前記接着材の表面の平坦性が向上しているため、装置特性を向上させることができる。また、ゲート絶縁膜となる前記接着材と有機半導体膜との界面が良好となりトランジスタ特性を向上させることができる。
(16)本発明に係る電子機器は、上記半導体装置を有する。かかる構成によれば、電子機器の性能を向上させることができる。
なお、以下の実施の形態を参照すれば、課題を解決するための手段として次のものが挙げられる。
(17)本発明に係る半導体装置の製造方法は、第1基板上にゲート電極を形成する工程と、第2基板を準備する工程と、前記第1および第2基板を絶縁材料よりなる接着材を介して貼り合わせる工程であって、前記ゲート電極が、前記接着材中に埋め込まれるよう貼り合わせる接着工程と、前記第2基板を剥離することにより前記接着材表面を露出させる工程と、前記接着材表面上に有機半導体膜を形成する工程と、前記有機半導体膜上にソース、ドレイン電極を形成する工程と、を有する(図11参照)。このように、前記ゲート電極が、前記接着材中に埋め込まれるよう貼り合わせることで、接着層表面の平坦性が向上し、装置特性を向上させることができる。また、ゲート絶縁膜となる前記接着材と有機半導体膜との界面が良好となりトランジスタ特性を向上させることができる。
(18)また、本発明に係る半導体装置の製造方法は、第1基板上にゲート電極を形成する工程と、第2基板上に有機半導体膜を形成する工程と、前記第1基板と第2基板とを絶縁材料よりなる接着材を介して貼り合わせる工程であって、前記ゲート電極が、前記接着材中に埋め込まれるよう貼り合わせる接着工程と、前記第2基板を剥離することにより前記有機半導体膜表面を露出させる工程と、前記有機半導体膜上にソース、ドレイン電極を形成する工程と、を有する(図12参照)。
(19)また、本発明に係る半導体装置の製造方法は、第1基板上にゲート電極を形成する工程と、第2基板上にソース、ドレイン電極を形成する工程と、前記ソース、ドレイン電極上に有機半導体膜を形成する工程と、前記第1および第2基板を絶縁材料よりなる接着材を介して貼り合わせる工程であって、前記ゲート電極が、前記接着材中に埋め込まれるよう貼り合わせる接着工程と、前記第2基板を剥離することにより前記ソース、ドレイン電極および前記有機半導体膜表面を露出させる工程と、を有する(図13参照)。
なお、上記(17)〜(19)のソース、ドレイン電極又はゲート電極を電極として適宜上記要件(3)〜(10)を適用してもよい。
(20)本発明に係る半導体装置は、第1基板上に形成されたゲート電極と、前記ゲート電極上に前記ゲート電極を埋め込むよう配置され、その表面が平坦な絶縁材料よりなる接着層と、前記接着層上に形成された有機半導体膜と、前記有機半導体膜上に形成されたソース、ドレイン電極と、を有する(図11、図12参照)。
(21)本発明に係る半導体装置は、第1基板上に形成されたゲート電極と、前記ゲート電極上に前記ゲート電極を埋め込むよう配置された絶縁材料よりなる接着層と、前記接着層上に形成された有機半導体膜と、前記有機半導体膜表面から露出し、前記有機半導体膜中に埋め込まれるよう配置されたソース、ドレイン電極と、を有する(図13参照)。
<実施の形態1>
以下、本発明の実施の形態を図面を参照しながら詳細に説明する。なお、同一の機能を有するものには同一もしくは関連の符号を付し、その繰り返しの説明を省略する。
図1および図2は、本実施の形態の薄膜トランジスタ(TFT)の製造方法を示す工程断面図である。
(TFTの構造)
図1(E)の最終工程図に示すように、本実施の形態のTFTは、第1基板(デバイス基板)S1と、この第1基板S1上に形成されたゲート電極15と、ゲート電極15上に形成されたゲート絶縁膜35と、ゲート絶縁膜35上に形成されたソース電極25s、ドレイン電極25dと、ソース電極25sおよびドレイン電極25d上に形成された有機半導体膜45とを有する。
ここで、ソース電極25sおよびドレイン電極25dは、ゲート絶縁膜35の表面から露出し、ゲート絶縁膜35中に埋め込まれるよう配置されている。即ち、ソース電極25s、ドレイン電極25dおよびゲート絶縁膜35の表面の平坦性が確保されている。
よって、その上部に配置される有機半導体膜45とゲート絶縁膜35との界面状態が良好となり、TFT特性が向上する。
(TFTの製造方法)
次いで、図1および図2を参照しながら、本実施の形態の薄膜トランジスタの製造方法について説明するとともにその構成をより明確にする。
図1(A)に示すように、第1基板(デバイス基板)S1として、例えば、ガラス基板を準備する。この第1基板S1上に、導電性膜を形成し、所望の形状にパターニングすることによりゲート電極15を形成する。ゲート電極15としては、例えば、金(Au)、銀(Ag)、銅(Cu)、パラジウム(Pd)、白金(Pt)、ニッケル(Ni)等を用いることができる。
例えば、導電性粒子を含む液状材料を第1基板S1上にスピンコート法を用いて塗布し、乾燥、焼成(固化)することにより導電性膜を形成する。この導電性膜上にフォトレジスト膜を塗布し、所望の形状に露光・現像した後、当該フォトレジスト膜(レジストマスク)をマスクに、導電性膜をエッチングすることによりゲート電極15を形成する。
このフォトレジスト膜の形成、露光・現像、エッチングおよびフォトレジスト膜除去の一連の工程を「パターニング」という。なお、上記導電性膜を蒸着法、CVD(化学的気相成長、Chemical Vapor Deposition)法やスパッタリング法などにより形成してもよい。
また、インクジェット法を用いて上記液体材料を所望の領域に塗布し、乾燥、焼成することでゲート電極15を形成してもよい。この場合、上記パターニング工程を省略することができる。また、リフトオフ法によりゲート電極15を形成してもよい。例えば、第1基板S1上に、ゲート電極15の形状に対応した開口部を有するフォトレジスト膜を形成し、第1基板S1上の全体に導電性膜を形成する。その後、フォトレジスト膜を剥離することにより、フォトレジスト膜の開口部にのみ導電性膜を残存させ、ゲート電極15を形成してもよい。
一方、図1(B)に示すように、第2基板(剥離基板)S2として、例えば、ガラス基板を準備する。第2基板S2の材料としては、以降の処理に耐え得る材質であれば、特に、限定はない。例えば、安価なソーダガラス基板を用いることができる。この第2基板S2上に、導電性膜を形成し、所望の形状にパターニングすることによりソース、ドレイン電極25(25s、25d)を形成する。ソース、ドレイン電極25としては、例えば、金(Au)、銀(Ag)、白金(Pt)、アルミニウム(Al)、ニッケル(Ni)などを用いることができる。例えば、これらの膜は、スパッタリング法により形成することができる。次いで、一定の距離離間した形状にパターニングすることによりソース、ドレイン電極25を形成する。なお、ソース、ドレイン電極25のうち、ソース電極を25s、ドレイン電極を25dと表す。ソース電極を25sおよびドレイン電極25d間が、チャネル領域となる。また、前述のインクジェット法やリフトオフ法を用いてソース、ドレイン電極25を形成してもよい。
次いで、図1(C)に示すように、第1基板S1上のゲート電極15と、第2基板S2上のソース電極25s、ドレイン電極25dとを対向させ、ゲート絶縁膜35を接着層として貼り合わせる。この接着(接合、転写、ナノプリント、レプリカ)工程については、後述する。
次いで、図1(D)に示すように、第2基板S2を剥離する。即ち、ソース電極25s、ドレイン電極25dおよびゲート絶縁膜35の表面と第2基板S2との界面から第2基板S2を引き剥がす。なお、剥離を容易にするため、第2基板S2の表面の一部に剥離処理を施してもよい。即ち、第2基板S2の表面の一部に接触する層(この場合、ゲート絶縁膜35)と接着性の低い膜や処理を施しておいてもよい。当該部分を起点に剥離することで、剥離によるソース電極25s、ドレイン電極25d又はゲート絶縁膜35の損傷を低減し、容易に剥離を行うことができる。
次いで、図1(E)に示すように、ソース電極25s、ドレイン電極25dおよびゲート絶縁膜35の表面(露出面)上に、有機半導体膜45を形成する。有機半導体膜45として例えばオリゴチオフェン化合物を用い、当該化合物溶液を第1基板S1上にスピンコート法を用いて塗布し、乾燥、焼成(結晶化)することにより有機半導体膜45を形成する。
有機半導体としては、オリゴチオフェン化合物の他、アセン系化合物、ヘテロアセン系化合物、フタロシアニン系化合物、ポルフィリン系化合物、フラーレン、ナノチューブ等を用いてもよい。なお、有機半導体膜45は、スピンコート法の他、真空蒸着などにより形成することができる。また、インクジェット法により形成してもよい。
次いで、必要に応じて有機半導体膜45を島状にパターニングする。これにより、各TFT間(素子間)が分離される。
以上により、本実施の形態のTFTが得られる。このTFTは、ボトムゲート構造−ボトムコンタクト型の有機薄膜トランジスタである。
次いで、上記接着工程について、図2を参照しながら詳細に説明する。例えば、図2(A)に示すように、ゲート絶縁膜の材料液(機能性材料、前駆体、液体材料)35aを第1基板S1上にスピンコート法を用いて塗布する。次いで、第1基板S1と第2基板S2とを材料液35aを介して対向(接触)させる。この際、第2基板S2のソース電極25sおよびドレイン電極25dが、材料液35a中に埋没する。なお、第1基板S1のゲート電極15も、材料液35a中に埋没する。
次いで、図2(B)に示すように、エネルギー線を照射し、材料液35aを硬化させ、第1基板S1と第2基板S2とを接着する(図2(C))。この後、前述した通り、第2基板S2を剥離し、剥離面上に有機半導体膜45を形成する。
なお、材料液35aの硬化前に、材料液35aの脱気を行ってもよい。例えば、材料液35aを塗布後、真空処理室内において脱気する。当該処理室内で、基板間の接触(接合)を行ってもよい。また、基板間を接触(接合)させた状態で、脱気してもよい。
ゲート絶縁膜の材料液35aとしては、アクリレート化合物を主成分とする紫外線硬化樹脂液を用いることができる。この場合、エネルギー線として、紫外線(UV)を用いて硬化させればよい。紫外線硬化樹脂液が溶媒を含む場合は、硬化前に溶媒を除去する工程を行ってもよい。
また、ゲート絶縁膜の材料液35aとしては、エポキシ化合物を主成分とする熱硬化樹脂液を用いることができる。この場合、ヒータや炉などを用いて熱処理を施し硬化させる。また、ランプやレーザを用いることができる。なお、ゲート絶縁膜の材料液としては、上記樹脂に限られず、絶縁性の材料を適宜用いることができる。また、エネルギー線としては、上記の他、オゾンやプラズマなど材料に応じて適宜選択可能である。
以上、詳細に説明したように、本実施の形態によれば、ソース電極25s、ドレイン電極25dが形成された第2基板S2を接着層となるゲート絶縁膜35中に埋没するよう貼り合わせている。よって、第2基板S2の剥離後において、その表面の平坦性が向上し、当該面上状に形成される有機半導体膜45の特性を向上させることができる。
図17は、本実施の形態の効果を説明するための比較例の薄膜トランジスタの構造を示す断面図である。なお、図1と同一の機能を有する箇所には同一の符号を付してある。例えば、図17(A)に示すように、下層のゲート電極15やソース電極25s、ドレイン電極25dなどによる凹凸が生じた面上に有機半導体膜45を形成する場合、有機半導体膜45の成膜性が劣化する。具体的に、スピンコート法で有機半導体膜を塗布した場合、その膜厚にばらつきが生じる。また、有機半導体膜の結晶化(熱処理)時に、凹凸部と平坦部において結晶成長が異なり、結晶粒径がばらつく。このように、成膜性が劣化すると、キャリアの移動度が不均一となる等、TFT特性が劣化する。なお、図17(B)は、トップコンタクト型、図17(C)は、トップゲート型の比較例を示す。
これに対し、本実施の形態においては、上述の通り、有機半導体膜45の下面の平坦性を向上させることができるので、有機半導体膜45の特性が向上する。例えば、膜を均一に塗布でき、段差による結晶成長のばらつきも低減できる。特に、チャネル領域と有機半導体膜45との界面の特性が良好となり、TFT特性を向上させることができる。
また、本実施の形態によれば、ソース電極25s、ドレイン電極25dをデバイス基板となる第1基板上に直接形成せず、別の基板である第2基板S2上に形成するため、成膜、加工時のデバイスを構成する他の層に対する悪影響を回避できる。例えば、下層(ゲート絶縁膜)に対するエッチング時のダメージを低減できる。言い換えれば、ソース電極25s、ドレイン電極25dを形成する際の条件の制約が少なくなる。また、これらの形成条件を最適化、例えば、実施の形態4で説明するように、ソース電極25s、ドレイン電極25dの成膜性を良くするための各種処理を施すことができる。
このように、本実施の形態によれば、半導体装置(TFT)特性を向上させることができ、その歩留まりを向上させることができる。
なお、図2(A)においては、第1基板S1上に材料液35aを塗布したが、第2基板S2上に材料液35aを塗布し、第1基板S1と接着してもよい。
<実施の形態2>
(例1)
実施の形態1においては、ゲート絶縁膜の材料液35aを第1基板S1上にスピンコート法を用いて塗布したが、第1基板S1上のゲート電極15上に、所定量のゲート絶縁膜の材料液35aを吐出(滴下)し、第2基板S2を押圧することにより、材料液35aを押し広げてもよい。
図3は、本実施の形態の薄膜トランジスタ(TFT)の製造方法を示す工程断面図である。なお、実施の形態1と異なるのは、接着工程のみであるため、当該工程を詳細に説明する。また、実施の形態1と同一の機能を有する箇所には同一もしくは関連の符号を付し、その繰り返しの説明を省略する。
図3(A)に示すように、第1基板S1上のゲート電極15上に、ゲート絶縁膜の材料液35aをインクジェット法などを用いて吐出する。この材料液35a上に第2基板S2のソース電極25sおよびドレイン電極25dを対向させる。
次いで、図3(B)および(C)に示すように、第1基板S1と第2基板S2とを材料液35aを介して押圧することにより、これらの基板間に、材料液35aを押し広げる。
次いで、図3(D)に示すように、エネルギー線を照射し、材料液35aを硬化させゲート絶縁膜35を形成するとともに、第1基板S1と第2基板S2とを接着する。この後、前述した通り、第2基板S2を剥離し、剥離面上に有機半導体膜45を形成する(図1(E)参照)。
本実施の形態においても、実施の形態1と同様の効果を奏する。さらに、材料液35aの吐出量や第1基板S1と第2基板S2との間隔を調整することで、実施の形態1で説明した有機半導体膜35のTFT毎の分離工程を省略することができる。また、材料液35aの使用量を低減できる。
(例2)
図4は、本実施の形態の薄膜トランジスタ(TFT)の他の製造方法を示す工程断面図である。図3においては、ゲート絶縁膜の材料液35aを、第1基板S1上に吐出したが、第2基板S2上に吐出してもよい。
まず、図4(A)に示すように、第2基板S2上のソース領域25sおよびドレイン領域25d間上に、ゲート絶縁膜の材料液35aをインクジェット法などを用いて吐出する。
次いで、第2基板S2の材料液35a側を下側として第1基板S1のゲート電極15と対向させる。この際、材料液35aは、その表面張力により第2基板S2の表面に留まる。言い換えれば、第2基板S2の表面に留まるよう材料液35aの性質(粘性等)を調整する。
次いで、第2基板を下降させ、第1基板S1と材料液35aを介して接触させる。さらに、第1基板S1と第2基板S2とを材料液35aを介して押圧することにより、これらの基板間に、材料液35aを押し広げる。
次いで、エネルギー線を照射し、材料液35aを硬化させゲート絶縁膜35を形成するとともに、第1基板S1と第2基板S2とを接着する(図4(B))。この後、前述した通り、第2基板S2を剥離し、剥離面上に有機半導体膜45を形成する(図1(E)参照)。
図4の場合においても、実施の形態1と同様の効果を奏する。さらに、材料液35aの吐出量や第1基板S1と第2基板S2との間隔を調整することで、実施の形態1で説明した有機半導体膜35のTFT毎の分離工程を省略することができる。また、材料液35aの使用量を低減できる。
前述の図3および図4に示すゲート絶縁膜の材料液35aの吐出は、当該溶液に対してより濡れ性の低い表面を有する基板に対して行うことが好ましい。かかる工程によれば、基板間に材料液35aがより濡れ広がりやすくなる。
(例3)
図5は、本実施の形態の薄膜トランジスタ(TFT)の他の製造方法を示す工程断面図である。
図3および図4においては、第1基板S1と第2基板S2とを材料液35aを介して押圧することにより、これらの基板間に、材料液35aを押し広げるたが、基板間に材料液35aを介在させた状態で、回転させることにより材料液35aを広げてもよい。
図5(A)に示すように、第1基板S1又は第2基板S2に、ゲート絶縁膜の材料液35aを吐出し、第1基板S1と第2基板S2とを材料液35aを介在させ、接触させる。
次いで、これらの基板を回転盤上に搭載し、水平に回転させることにより、基板間に、材料液35aを広げる。この際、余分な材料液35aが遠心力により除去される。次いで、エネルギー線を照射し、材料液35aを硬化させゲート絶縁膜35を形成するとともに、第1基板S1と第2基板S2とを接着する(図5(B))。この後、前述した通り、第2基板S2を剥離し、剥離面上に有機半導体膜45を形成する(図1(E)参照)。
図5の場合においても、実施の形態1と同様の効果を奏する。さらに、遠心力により余分な材料液35aが除去される。また、回転数を制御することで、残存する材料液35aを調整することができる。即ち、回転数を制御することで、ゲート絶縁膜35の膜厚を調整することができる。
<実施の形態3>
実施の形態1においては、ソース、ドレイン電極25をスパッタリング法を用いて形成したが、液体材料(機能性材料、前駆体)を用いて形成してもよい。
図6は、本実施の形態の薄膜トランジスタ(TFT)の製造方法を示す工程断面図である。なお、実施の形態1と異なるのは、ソース、ドレイン電極25の形成工程のみであるため、当該工程を詳細に説明する。また、実施の形態1と同一の機能を有する箇所には同一もしくは関連の符号を付し、その繰り返しの説明を省略する。
図6(A)に示すように、例えば、金(Au)、銀(Ag)、白金(Pt)、アルミニウム(Al)、Ni(ニッケル)等の導電性粒子を含む液状材料25aを第2基板S2上の所望の領域にインクジェット法を用いて吐出する。次いで、図6(B)および(C)に示すように、レーザなどのエネルギー線を照射し、焼成(固化)することにより導電性膜(25s、25d)を形成する。
次いで、第1基板S1と第2基板S2とをゲート絶縁膜の材料液35aを介して接触させ、材料液35aを硬化させゲート絶縁膜35を形成するとともに、第1基板S1と第2基板S2とを接着し(図2参照)、第2基板S2を剥離する(図6(D))。この後、剥離面上に有機半導体膜を形成する。
本実施の形態においても、実施の形態1と同様の効果を奏する。さらに、所望の形状に液状材料25aを吐出することで、導電性膜のパターニング工程を省略することができる。
なお、実施の形態1〜3において、ソース電極25sおよびドレイン電極25dを異なる導電性材料で構成してもよい。この場合、本実施の形態によれば、液体材料25aを変えるだけで、容易に異なる材料よりなるソース、ドレイン電極を形成することができる。
また、実施の形態1〜3において、ソース電極25sおよびドレイン電極25dを、それぞれ異なる膜厚としてもよい。図7は、本実施の形態の薄膜トランジスタ(TFT)の他の製造方法を示す工程断面図である。
例えば、図7(A)に示すように、第2基板S2上に異なる厚さのソース電極25sおよびドレイン電極25dを形成する。次いで、第1基板S1と第2基板S2とをゲート絶縁膜の材料液35aを介して接触させ、材料液35aを硬化させゲート絶縁膜35を形成するとともに、第1基板S1と第2基板S2とを接着し、第2基板S2を剥離する(図7(B))。この後、剥離面上に有機半導体膜を形成する。
この場合、ソース電極25sおよびドレイン電極25dの厚さを変えても、その露出面(表面)の高さを同じにすることができる。また、上記液体材料25aを用いれば、吐出量を調整することで、容易に導電性膜の膜厚を変更することができる。また、例えば、吐出、焼成工程を繰り返し、ドレイン電極25dの膜厚を厚くしてもよい。
<実施の形態4>
実施の形態3においては、ソース、ドレイン電極25の液体材料25aを第2基板S2の所望の領域に吐出したが、当該吐出領域にあらかじめ加工を施しておいてもよい。
図8および図9は、本実施の形態の薄膜トランジスタ(TFT)の製造方法を示す工程断面図である。なお、実施の形態1と異なるのは、ソース、ドレイン電極25の形成工程のみであるため、当該工程を詳細に説明する。また、実施の形態1と同一の機能を有する箇所には同一もしくは関連の符号を付し、その繰り返しの説明を省略する。
図8は、第2基板S2の上記吐出領域に凹部を設ける例を示す。
例えば、図8(A)に示すように、第2基板S2上のソース、ドレイン電極(領域)の形成予定領域に凹部21を形成する。この凹部21は、例えば、第2基板S2にプラズマエッチングを施すことにより形成する。
次いで、実施の形態3と同様に、導電性粒子を含む液状材料25aを第2基板S2の凹部25a上に吐出する(図8(B))。ここで、本実施の形態によれば、第2基板S2に凹部21が形成されているため、吐出液の移動がなく、精度よく吐出を行うことができる。
次いで、図8(C)および(D)に示すように、レーザなどのエネルギー線を照射し、焼成(固化)することにより導電性膜(25s、25d)を形成する。
次いで、第1基板S1と第2基板S2とをゲート絶縁膜の材料液35aを介して接触させ、材料液35aを硬化させゲート絶縁膜35を形成するとともに、第1基板S1と第2基板S2とを接着し、第2基板S2を剥離する(図8(E))。この後、剥離面上に有機半導体膜を形成する。
本実施の形態の第1例によれば、ソース電極25s、ドレイン電極25dの一部がゲート絶縁膜35中に埋没する構成となるため、第2基板S2の剥離後、その表面(剥離面)に凹部21の深さに対応する凹凸が生じる。しかしながら、当該凹凸の高さは、ソース、ドレイン電極の膜厚より小さい。よって、ソース、ドレイン電極の厚さに対応する凹凸がある場合と比較し、相対的に平坦性が向上しており、当該面上状に形成される有機半導体膜45の特性を向上させることができる。さらに、前述したように、液状材料25aの吐出精度を向上させることができる。また、凹部21の深さにより剥離面の凹凸(段差)を制御できる。なお、実施の形態1等のように、凹部を形成しない場合(凹部深さがゼロ)の場合は、剥離面は、ほぼ平坦となる。
図9は、第2基板S2の上記吐出領域に表面処理を施す例を示す。
例えば、図9(A)に示すように、第2基板S2上のソース、ドレイン電極(領域)の形成予定領域に親液処理部23Aを形成する。即ち、当該部分(23A)において、液状材料25aの濡れ性を向上させる。この親液処理部23Aは、例えば、マスクを第2基板S2上に配置し、当該膜をマスクを介して第2基板S2のソース、ドレイン電極の形成予定領域に真空紫外光を照射すことにより形成する。かかる処理により、第2基板S2のソース、ドレイン電極の形成予定領域が活性化し、親液性となる。
次いで、実施の形態3と同様に、導電性粒子を含む液状材料25aを第2基板S2の親液処理部23A上に吐出する(図9(B))。ここで、本実施の形態によれば、第2基板S2に親液処理部23Aが形成されているため、吐出液の移動が少なく、精度よく吐出を行うことができる。
次いで、図9(C)および(D)に示すように、レーザなどのエネルギー線を照射し、焼成(固化)することにより導電性膜(25s、25d)を形成する。
次いで、第1基板S1と第2基板S2とをゲート絶縁膜の材料液35aを介して接触させ、材料液35aを硬化させゲート絶縁膜35を形成するとともに、第1基板S1と第2基板S2とを接着し、第2基板S2を剥離する(図9(E))。この後、剥離面上に有機半導体膜を形成する。
本実施の形態の第2例によれば実施の形態1と同様の効果を奏する。さらに、前述したように、液状材料25aの吐出精度を向上させることができる。
なお、上記第2例においては、第2基板S2上のソース、ドレイン電極の形成予定領域に親液処理部23Aを形成したが、当該領域以外の領域に撥液処理部23Bを形成してもよい(図9(A)参照)。
例えば、第2基板S2のソース、ドレイン電極の形成予定領域にフォトレジスト膜を形成し、当該膜をマスクにフッ化アルキルシラン化合物(例えば、CF3(CF2m(CH2nSi(OEt)3(m、nは0および正の整数))を用いて表面処理を施す。かかる処理により、第2基板S2のソース、ドレイン電極の形成予定領域以外の領域の表面エネルギーが低下し、液状材料25aをはじき易くなる(撥液性となる)。
なお、真空紫外光を用いた処理の他、親液処理部23Aに親液性の膜、又は撥液処理部23Bに撥液性の膜を形成しておいてもよい。これらの処理面や膜は、第2基板S2の剥離時若しくは剥離後に除去すればよい(図9(E)参照)。
このように、第2基板S2表面の表面自由エネルギーを変化させることで、ソース、ドレイン電極の形成予定領域における液状材料25aの濡れ性を向上させることができ、精度よくソース、ドレイン電極の形成を行うことができる。
また、ゲート電極の形成時(例えば、図1(A))においても、第1基板S1への凹部の形成や表面処理(親液処理、撥液処理)を行ってもよい。
<実施の形態5>
本実施の形態においては、このTFTは、トップゲート構造−ボトムコンタクト型の有機薄膜トランジスタについて説明する。
図10は、本実施の形態の薄膜トランジスタ(TFT)の製造方法を示す工程断面図である。
(TFTの構造)
図10(D)の最終工程図に示すように、本実施の形態のTFTは、第1基板(デバイス基板)S1と、この第1基板S1上に絶縁膜31を介して配置されたソース電極25s、ドレイン電極25dと、ソース電極25sおよびドレイン電極25d上に形成された有機半導体膜45と、有機半導体膜45上に形成されたゲート絶縁膜33と、ゲート絶縁膜33上に形成されたゲート電極15とを有する。
ここで、ソース電極25sおよびドレイン電極25dは、絶縁膜31中に埋め込まれた形状となっているため、ソース電極25s、ドレイン電極25dおよび絶縁膜31の表面の平坦性が確保されている。
よって、その上部に配置される有機半導体膜45の成膜性が向上する。また、絶縁膜31と有機半導体膜45との界面(チャネル領域)の状態が良好となり、TFT特性が向上する。
(TFTの製造方法)
次いで、図10を参照しながら、本実施の形態の薄膜トランジスタの製造方法について説明するとともにその構成をより明確にする。なお、実施の形態1と同一の機能を有する箇所には同一もしくは関連の符号を付し、その繰り返しの説明を省略する。
図10(A)に示すように、ガラス基板等よりなる第2基板S2上に、導電性膜を形成し、所望の形状にパターニングすることによりソース電極25s、ドレイン電極25dを形成する。ソース、ドレイン電極は、例えば、実施の形態1と同様の材料を用い、同様の工程で形成する。
次いで、図10(B)に示すように、第1基板S1と、第2基板S2上のソース電極25s、ドレイン電極25dとを対向させ、絶縁膜31を接着層として貼り合わせる。なお、この絶縁膜31は、ソース、ドレイン電極25の下地絶縁層となる。この接着(接合、転写)工程は、図2を参照しながら詳細に説明した実施の形態1の場合と同様である。
次いで、図10(C)に示すように、第2基板S2を剥離する。即ち、ソース電極25s、ドレイン電極25dおよび絶縁膜31の表面と第2基板S2との界面から第2基板S2を引き剥がす。なお、前述したように、第2基板S2の表面の一部に剥離処理を施してもよい。
次いで、図10(D)に示すように、ソース電極25s、ドレイン電極25dおよび絶縁膜31の表面(露出面)上に、有機半導体膜45を形成する。有機半導体膜45は、例えば、実施の形態1と同様の材料を用い、同様の工程で形成する。
次いで、有機半導体膜45上にゲート絶縁膜33を形成する。ゲート絶縁膜33としては、例えば、酸化シリコン膜を用い、CVD法などにより形成する。もちろん、ゲート絶縁膜33として、実施の形態1で説明した材料液(機能性材料、前駆体)を用い、スピンコート法などを用いて形成してもよい。
次いで、必要に応じて有機半導体膜45等を島状にパターニングする。これにより、各TFT間(素子間)が分離される。なお、LOCOS(Local Oxidation of Silicon)分離法やトレンチ分離法により、有機半導体膜45の領域間に絶縁膜を形成し、TFT間を分離してもよい。
次いで、ゲート絶縁膜33上に、ゲート電極15を形成する。ゲート電極15は、例えば、実施の形態1と同様の材料を用い、同様の工程で形成する。
以上により、トップゲート構造−ボトムコンタクト型の有機薄膜トランジスタが略完成する。
以上、詳細に説明したように、本実施の形態によれば、第2基板S2を、ソース電極25s、ドレイン電極25dが、接着層となる絶縁膜31中に埋没するよう第1基板S1と貼り合わせている。よって、第2基板S2の剥離後は、その表面の平坦性が向上し、当該面上に形成される有機半導体膜45およびゲート絶縁膜33の特性を向上させることができる。さらに、チャネル領域と有機半導体膜45との界面の特性が良好となり、TFT特性を向上させることができる。
<実施の形態6>
実施の形態1においては、ソース電極25s、ドレイン電極25dをゲート絶縁膜35中に埋め込む構成としたが、有機半導体膜45上に、ソース電極25s、ドレイン電極25dを形成し、ボトムゲート構造−トップコンタクト型の有機薄膜トランジスタとしてもよい。図11は、本実施の形態の薄膜トランジスタ(TFT)の製造方法を示す工程断面図である。
(TFTの構造)
図11(E)の最終工程図に示すように、本実施の形態のTFTは、第1基板(デバイス基板)S1と、この第1基板S1上に形成されたゲート電極15と、ゲート電極15上に形成されたゲート絶縁膜35と、ゲート絶縁膜35上に形成された有機半導体膜45と、有機半導体膜45上に形成されたソース電極25s、ドレイン電極25dとを有する。
ここで、ゲート電極15は、ゲート絶縁膜35中の下側(底)に埋め込まれた形状となっているため、ゲート絶縁膜35の表面の平坦性が確保されている。
よって、その上部に配置される有機半導体膜45の成膜性が向上する。また、有機半導体膜45とゲート絶縁膜35との界面状態が良好となり、TFT特性が向上する。
(TFTの製造方法)
次いで、図11を参照しながら、本実施の形態の薄膜トランジスタの製造方法について説明するとともにその構成をより明確にする。なお、実施の形態1と同一の機能を有する箇所には同一もしくは関連の符号を付し、その繰り返しの説明を省略する。
図11(A)に示すように、ガラス基板等よりなる第1基板S1上に、導電性膜を形成し、所望の形状にパターニングすることによりゲート電極15を形成する。ゲート電極15は、例えば、実施の形態1と同様の材料を用い、同様の工程で形成する。
次いで、図11(B)に示すように、第1基板S1のゲート電極15と第2基板S2とを対向させ、ゲート絶縁膜35を接着層として貼り合わせる。この接着(接合、転写)工程は、図2を参照しながら詳細に説明した実施の形態1の場合と同様である。
次いで、図11(C)に示すように、第2基板S2を剥離する。即ち、ゲート絶縁膜35の表面と第2基板S2との界面から第2基板S2を引き剥がす。なお、前述したように、第2基板S2の表面の一部に剥離処理を施してもよい。
次いで、図11(D)に示すように、ゲート絶縁膜35の表面(露出面)上に、有機半導体膜45を形成する。有機半導体膜45は、例えば、実施の形態1と同様の材料を用い、同様の工程で形成する。
次いで、必要に応じて有機半導体膜45等を島状にパターニングする。これにより、各TFT間(素子間)が分離される。なお、LOCOS(Local Oxidation of Silicon)分離法やトレンチ分離法により、有機半導体膜45の領域間に絶縁膜を形成し、TFT間を分離してもよい。
次いで、図11(E)に示すように、有機半導体膜45上に、ソース電極25s、ドレイン電極25dを形成する。ソース、ドレイン電極は、例えば、実施の形態1と同様の材料を用い、同様の工程で形成する。
以上により、ボトムゲート構造−トップコンタクト型の有機薄膜トランジスタが略完成する。
以上、詳細に説明したように、本実施の形態によれば、第1基板S1と、ゲート電極15が形成された第2基板S2とを、ゲート電極15が接着層となるゲート絶縁膜35中に埋没するよう貼り合わせている。よって、第2基板S2の剥離後は、ゲート絶縁膜35の表面の平坦性が向上し、当該面上に形成される有機半導体膜45の特性を向上させることができる。特に、有機半導体膜45とゲート絶縁膜35との界面の特性が良好となり、TFT特性を向上させることができる。
<実施の形態7>
実施の形態6においては、第2基板S2を剥離後、剥離面上に有機半導体膜45を形成したが、第2基板S2上にあらかじめ有機半導体膜45を形成しておいてもよい。
図12は、本実施の形態の薄膜トランジスタ(TFT)の製造方法を示す工程断面図である。
(TFTの構造)
図12(D)の最終工程図に示すように、本実施の形態のTFTは、第1基板(デバイス基板)S1と、この第1基板S1上に形成されたゲート電極15と、ゲート電極15上に形成されたゲート絶縁膜35と、ゲート絶縁膜35上に形成された有機半導体膜45と、有機半導体膜45上に形成されたソース電極25s、ドレイン電極25dとを有する。
ここで、ゲート電極15は、ゲート絶縁膜35中の下側(底)に埋め込まれた形状となっているため、ゲート絶縁膜35の表面の平坦性が確保されている。
よって、その上部に配置される有機半導体膜45の成膜性が向上する。また、有機半導体膜45とゲート絶縁膜35との界面状態が良好となり、TFT特性が向上する。
(TFTの製造方法)
次いで、図12を参照しながら、本実施の形態の薄膜トランジスタの製造方法について説明するとともにその構成をより明確にする。なお、実施の形態1と同一の機能を有する箇所には同一もしくは関連の符号を付し、その繰り返しの説明を省略する。
図12(A)に示すように、ガラス基板等よりなる第2基板S2上に、有機半導体膜45を形成する。有機半導体膜45は、例えば、実施の形態1と同様の材料を用い、同様の工程で形成する。
一方、ガラス基板等よりなる第1基板S1上には、導電性膜を形成し、所望の形状にパターニングすることによりゲート電極15を形成する(図12(B))。ゲート電極15は、例えば、実施の形態1と同様の材料を用い、同様の工程で形成する。
次いで、図12(B)に示すように、第1基板S1のゲート電極15と第2基板S2の有機半導体膜45とを対向させ、ゲート絶縁膜35を接着層として貼り合わせる。この接着(接合、転写)工程は、図2を参照しながら詳細に説明した実施の形態1の場合と同様である。
次いで、図12(C)に示すように、第2基板S2を剥離する。即ち、有機半導体膜45の表面と第2基板S2との界面から第2基板S2を引き剥がす。なお、前述したとおり、第2基板S2の表面の一部に剥離処理を施してもよい。
次いで、必要に応じて有機半導体膜45等を島状にパターニングする。これにより、各TFT間(素子間)が分離される。なお、LOCOS(Local Oxidation of Silicon)分離法やトレンチ分離法により、有機半導体膜45の領域間に絶縁膜を形成し、TFT間を分離してもよい。
次いで、図12(D)に示すように、有機半導体膜45の表面(露出面)上に、ソース電極25s、ドレイン電極25dを形成する。ソース、ドレイン電極は、例えば、実施の形態1と同様の材料を用い、同様の工程で形成する。
以上により、ボトムゲート構造−トップコンタクト型の有機薄膜トランジスタが略完成する。
以上、詳細に説明したように、本実施の形態によれば、第1基板S1と、ゲート電極15が形成された第2基板S2とを、ゲート電極15が接着層となるゲート絶縁膜35中に埋没するよう貼り合わせている。よって、第2基板S2の剥離後は、ゲート絶縁膜35の表面の平坦性が向上し、当該面上に形成される有機半導体膜45の特性を向上させることができる。特に、有機半導体膜45とゲート絶縁膜35との界面の特性が良好となり、TFT特性を向上させることができる。
<実施の形態8>
実施の形態7においては、剥離面上に有機半導体膜45を形成した後、ソース電極25s、ドレイン電極25dを形成したが、第2基板S2上にあらかじめソース電極25s、ドレイン電極25dおよび有機半導体膜45を形成しておいてもよい。
図13は、本実施の形態の薄膜トランジスタ(TFT)の製造方法を示す工程断面図である。
(TFTの構造)
図13(C)の最終工程図に示すように、本実施の形態のTFTは、第1基板(デバイス基板)S1と、この第1基板S1上に形成されたゲート電極15と、ゲート電極15上に形成されたゲート絶縁膜35と、ゲート絶縁膜35上に形成された有機半導体膜45と、有機半導体膜45上に形成されたソース電極25s、ドレイン電極25dとを有する。
ここで、ソース電極25sおよびドレイン電極25dは、有機半導体膜45中に埋め込まれた形状となっている。さらに、ゲート電極15は、ゲート絶縁膜35中に埋め込まれた形状となっている。
本実施の形態においては、有機半導体膜45の形成時に、ソース電極25sおよびドレイン電極25dによる段差の影響を受け得るが、有機半導体膜45とゲート絶縁膜35の界面の特性が良好となり、TFT特性を向上させることができる。
(TFTの製造方法)
次いで、図13を参照しながら、本実施の形態の薄膜トランジスタの製造方法について説明するとともにその構成をより明確にする。なお、実施の形態1と同一の機能を有する箇所には同一もしくは関連の符号を付し、その繰り返しの説明を省略する。
図13(A)に示すように、ガラス基板等よりなる第2基板S2上に、ソース電極25s、ドレイン電極25dを形成する。ソース、ドレイン電極は、は、例えば、実施の形態1と同様の材料を用い、同様の工程で形成する。次いで、ソース電極25s、ドレイン電極25d上を含む第2基板S2上に、有機半導体膜45を形成する。有機半導体膜45は、例えば、実施の形態1と同様の材料を用い、同様の工程で形成する。
一方、ガラス基板等よりなる第1基板S1上には、導電性膜を形成し、所望の形状にパターニングすることによりゲート電極15を形成する。ゲート電極15は、例えば、実施の形態1と同様の材料を用い、同様の工程で形成する。
次いで、図13(B)に示すように、第1基板S1のゲート電極15と第2基板S2の有機半導体膜45とを対向させ、ゲート絶縁膜35を接着層として貼り合わせる。この接着(接合、転写)工程は、図2を参照しながら詳細に説明した実施の形態1の場合と同様である。
次いで、図13(C)に示すように、第2基板S2を剥離する。即ち、有機半導体膜45の表面と第2基板S2との界面から第2基板S2を引き剥がす。なお、前述したように、第2基板S2の表面の一部に剥離処理を施してもよい。
次いで、必要に応じて有機半導体膜45等を島状にパターニングする。これにより、各TFT間(素子間)が分離される。なお、LOCOS(Local Oxidation of Silicon)分離法やトレンチ分離法により、有機半導体膜45の領域間に絶縁膜を形成し、TFT間を分離してもよい。なお、上記第2基板S2を保護層として残存させてもよい。
以上により、ボトムゲート構造−トップコンタクト型の有機薄膜トランジスタが略完成する。
以上、詳細に説明したように、本実施の形態によれば、有機半導体膜45とゲート絶縁膜35の界面の特性が良好となり、TFT特性を向上させることができる。
<実施の形態9>
本実施の形態においては、上記第2基板(剥離基板)S2の表面への処理の一例として、離型膜を用いる場合について説明する。
図14は、本実施の形態の薄膜トランジスタ(TFT)の製造方法を示す工程断面図である。
図14(A)に示すように、第2基板S2上に離型膜(層)23を形成する。この離型膜23としては、例えば、フッ化アルキルシラン化合物などを用いることができ、浸漬法や気相法により形成することができる。
この後、実施の形態1と同様に、第2基板(離型膜)S2上にソース電極25s、ドレイン電極25dを形成する。以降の工程は、実施の形態1と同様であるためその説明を省略する(図1(A)〜(E)参照)。なお、この離型膜23は、第2基板S2の剥離の際に除去すればよい。
また、上記離型膜23の形成工程は、実施の形態1以外の他の実施の形態(2〜8等)にも適用可能である。実施の形態4で説明した第2基板S2に凹部21を設ける場合(図8参照)には、この凹部21上を含む第2基板S2の表面に離型膜23を形成すればよい(図14(B))。
<実施の形態10>
実施の形態5(図10)においては、第1基板S1を残存させたが、この第1基板S1を除去してもよい。即ち、下層の絶縁膜をデバイスの支持部としてもよい。図15は、本実施の形態の薄膜トランジスタ(TFT)の製造方法を示す工程断面図である。
実施の形態5(図10(D))において、第1基板S1を剥離し、絶縁膜31をデバイス支持部とする。この際、図15に示すように、絶縁膜31の膜厚を大きくすることで、支持強度を向上させることができる。
<電気光学装置および電子機器>
上記薄膜トランジスタは、電気光学装置(表示装置)の画素回路や駆動回路として用いることができる。
このような電気光学装置が使用される電子機器について説明する。図16に、電気光学装置を用いた電子機器の例を示す。
図16(A)は携帯電話への適用例であり、図16(B)は、ビデオカメラへの適用例である。また、図16(C)は、テレビジョン(TV)への適用例であり、図16(D)は、ロールアップ式テレビジョンへの適用例である。
図16(A)に示すように、携帯電話530には、アンテナ部531、音声出力部532、音声入力部533、操作部534および電気光学装置(表示部)500を備えている。この電気光学装置に、本発明のTFT(半導体装置)を使用(適用)することができる。
図16(B)に示すように、ビデオカメラ540には、受像部541、操作部542、音声入力部543および電気光学装置(表示部)500を備えている。この電気光学装置に、本発明のTFTを使用することができる。
図16(C)に示すように、テレビジョン550は、電気光学装置(表示部)500を備えている。この電気光学装置に、本発明のTFTや表示装置を使用することができる。なお、パーソナルコンピュータ等に用いられるモニタ装置(電気光学装置)にも本発明のTFTを使用することができる。
図16(D)に示すように、ロールアップ式テレビジョン560は、電気光学装置(表示部)500を備えている。この電気光学装置に、本発明のTFTを使用することができる。
なお、電気光学装置を有する電子機器としては、上記の他、表示機能付きファックス装置、デジタルカメラのファインダ、携帯型TV、電子手帳、電光掲示板、宣伝広告用ディスプレイなどがある。
また、上記実施の形態においては、基板としてガラス基板を用いたが、樹脂基板などの他の基板を用いてもよい。また、基板の剥離後、剥離面に他の膜を形成する必要がない場合には、TFTの上下に基板を残存させてもよい。また、第2基板(剥離基板)を以降の装置製造工程において再利用してもよい。
さらに、上記実施の形態を通じて説明された実施例や応用例は、用途に応じて適宜に組み合わせて、又は変更若しくは改良を加えて用いることができ、本発明は上述した実施の形態の記載に限定されるものではない。
実施の形態1の薄膜トランジスタ(TFT)の製造方法を示す工程断面図である。 実施の形態1の薄膜トランジスタ(TFT)の製造方法を示す工程断面図である。 実施の形態2の薄膜トランジスタ(TFT)の製造方法を示す工程断面図である。 実施の形態2の薄膜トランジスタ(TFT)の他の製造方法を示す工程断面図である。 実施の形態2の薄膜トランジスタ(TFT)の他の製造方法を示す工程断面図である。 実施の形態3の形態の薄膜トランジスタ(TFT)の製造方法を示す工程断面図である。 実施の形態3の薄膜トランジスタ(TFT)の他の製造方法を示す工程断面図である。 実施の形態4の薄膜トランジスタ(TFT)の製造方法を示す工程断面図である。 実施の形態4の薄膜トランジスタ(TFT)の製造方法を示す工程断面図である。 実施の形態5の薄膜トランジスタ(TFT)の製造方法を示す工程断面図である。 実施の形態6の薄膜トランジスタ(TFT)の製造方法を示す工程断面図である。 実施の形態7の薄膜トランジスタ(TFT)の製造方法を示す工程断面図である。 実施の形態8の薄膜トランジスタ(TFT)の製造方法を示す工程断面図である。 実施の形態9の薄膜トランジスタ(TFT)の製造方法を示す工程断面図である。 実施の形態10の薄膜トランジスタ(TFT)の製造方法を示す工程断面図である。 電気光学装置を用いた電子機器の例を示す図である。 実施の形態1等の効果を説明するための比較例の薄膜トランジスタの構造を示す断面図である。
符号の説明
15…ゲート電極、21…凹部、23…離型膜、23A…親液処理部、23B…撥液処理部、25a…液体材料、25…ソース、ドレイン電極、25s…ソース電極、25d…ドレイン電極、31…絶縁膜、33…ゲート絶縁膜、35…ゲート絶縁膜、35a…材料液、45…有機半導体膜、500…電気光学装置、530…携帯電話、531…アンテナ部、532…音声出力部、533…音声入力部、534…操作部、540…ビデオカメラ、541…受像部、542…操作部、543…音声入力部、550…テレビジョン、560…ロールアップ式テレビジョン、S1…第1基板、S2…第2基板

Claims (16)

  1. 第1基板を準備する工程と、
    第2基板の上部に電極を形成する工程と、
    前記第1および第2基板を絶縁材料よりなる接着材を介して貼り合わせる工程であって、前記電極の少なくとも一部が、前記接着材中に埋め込まれるよう貼り合わせる接着工程と、
    前記第2基板を剥離することにより前記電極および前記接着材表面を露出させる工程と、
    を有することを特徴とする半導体装置の製造方法。
  2. 露出した前記電極および前記接着材表面上に有機半導体膜を形成する工程を有することを特徴とする請求項1記載の半導体装置の製造方法。
  3. 前記貼り合わせ工程は、
    前記第1および第2基板の間に、液状の前記接着材を介在させる第1工程と、
    前記液状の接着材を硬化させる第2工程と、
    を有することを特徴とする請求項1又は2記載の半導体装置の製造方法。
  4. 前記第1工程は、
    前記第1基板上に前記液状の接着材を吐出し、前記液状の接着材上に第2基板を配置する工程、又は、
    前記第2基板上に前記液状の接着材を吐出し、前記液状の接着材上に第1基板を配置する工程、
    を有することを特徴とする請求項3記載の半導体装置の製造方法。
  5. 前記第1工程は、
    前記第2基板上に前記液状の接着材を吐出し、前記第2基板を前記液状の接着材側を下側とし、前記第1基板上に配置する工程、又は、
    前記第1基板上に前記液状の接着材を吐出し、前記第1基板を前記液状の接着材側を下側とし、前記第2基板上に配置する工程、
    を有することを特徴とする請求項3記載の半導体装置の製造方法。
  6. 前記第1工程は、
    前記第1基板と前記第2基板との間に、液状の前記接着材を介在させた状態で、前記第1および第2基板を水平に回転させる工程を有することを特徴とする請求項3乃至5のいずれか一項記載の半導体装置の製造方法。
  7. 前記電極を形成する工程は、
    前記第2基板の前記電極形成予定領域に前記電極材料を有する液体材料を吐出する工程と、
    前記液体材料を固化する工程と、
    を有することを特徴とする請求項1乃至6のいずれか一項記載の半導体装置の製造方法。
  8. 前記第2基板の前記電極形成予定領域が凹部であることを特徴とする請求項7記載の半導体装置の製造方法。
  9. 前記第2基板の前記電極形成予定領域に親液処理が施されていることを特徴とする請求項7記載の半導体装置の製造方法。
  10. 前記第2基板の前記電極形成予定領域以外の領域に撥液処理が施されていることを特徴とする請求項7記載の半導体装置の製造方法。
  11. 第1基板上に、ゲート電極を形成する工程と、
    第2基板の上部にソース、ドレイン電極を形成する工程と、
    前記第1および第2基板を絶縁材料よりなる接着材を介して貼り合わせる工程であって、前記ゲート電極およびソース、ドレイン電極が、前記接着材中に埋め込まれるよう貼り合わせる接着工程と、
    前記第2基板を剥離することにより前記ソース、ドレイン電極および前記接着材表面を露出させる工程と、
    前記ソース、ドレイン電極および前記接着材表面上に有機半導体膜を形成する工程と、
    を有することを特徴とする半導体装置の製造方法。
  12. 請求項1乃至11のいずれか一項記載の半導体装置の製造方法を有することを特徴とする電子機器の製造方法。
  13. 第1基板の上部に配置された絶縁材料よりなる接着層と、
    前記接着層表面から露出し、前記接着層中に埋め込まれるよう配置された電極と、
    を有し、
    前記接着層表面と前記電極表面との高低差は、前記電極の厚さ以下であることを特徴とする半導体装置。
  14. 前記接着層表面および前記電極表面上に有機半導体膜を有することを特徴とする請求項13記載の半導体装置。
  15. 第1基板上に形成されたゲート電極と、
    前記ゲート電極上に配置された絶縁材料よりなる接着層と、
    前記接着層表面から露出し、前記接着層中に埋め込まれるよう配置されたソース、ドレイン電極と、
    前記ソース、ドレイン電極および前記接着層表面上に形成された有機半導体膜と、
    を有し、
    前記接着層表面と前記ソース、ドレイン電極表面との高低差は、前記ソース、ドレイン電極の厚さ以下であることを特徴とする半導体装置。
  16. 請求項13乃至15のいずれか一項記載の半導体装置を有することを特徴とする電子機器。
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