JP5459570B2 - 半導体装置の製造方法、電気光学装置の製造方法、および電子機器の製造方法 - Google Patents

半導体装置の製造方法、電気光学装置の製造方法、および電子機器の製造方法 Download PDF

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本発明は、半導体装置の製造方法、特に、有機半導体材料を用いた半導体装置の製造方法等に関する。
近年、TFT(thin film transistor、薄膜トランジスタ)用の半導体材料として、有機半導体材料が注目を集めている(例えば、下記特許文献1参照)。有機半導体は、塗布法(スピンコート法、インクジェット法)や真空蒸着法といった簡便な技術を用いることによって容易に薄膜形成が可能であることに加え、アモルファスまたは多結晶シリコンを用いた従来のTFTに比べて、製造プロセス温度を低温化できるという利点がある。また、プロセス温度の低温化により、耐熱性の低いプラスチック基板上への形成が可能となり、ディスプレイの軽量化や低コスト化、さらにはプラスチック基板のフレキシビリティを活かしたことによる用途の多様化等が期待されている。
特開2005−215616号公報
本発明者等は、有機薄膜トランジスタや当該有機薄膜トランジスタを用いた表示装置に関する研究開発を行っており、その特性を向上させる装置構造および製造工程を検討している。
追って詳細に説明するように、従来の有機薄膜トランジスタでは、基材上のソース、ドレイン電極、これら電極上および電極間に位置する有機半導体膜、ゲート絶縁膜およびゲート電極が順次形成される構成であったため、各層の表面には、下層の膜のパターンに対応した凹凸(段差)が生じていた。
特に、低抵抗化を図るために、ソース、ドレイン電極を厚膜化した場合には、その段差がさらに大きくなってしまい、静電破壊が生じてしまう等、トランジスタ特性の劣化を招いてしまうという問題があった。
また、ソース、ドレイン電極が薄いと、開口率の向上および高精細化に有利な画素電極をTFT基板の最上層に配置する構成を採用することが困難であった。当該構成を実現するためには、ドレイン電極と、最上層の画素電極とをビアホールにより接続する必要があるが、当該接続はビアホールの側面を介してなされるため、ドレイン電極が薄いとコンタクト抵抗が大きくなってしまうという問題があり、この構成に相応しいとは言い難かった。また、レーザなどを用いてビアホールを形成する場合において、ソース、ドレイン電極が気化し、消失してしまうという問題もあった。
そこで、本発明に係る具体的態様は、半導体装置の特性を向上させることを目的とする。また、特性の良い半導体装置の製造方法を提供することを目的とする。
本発明に係る半導体装置の製造方法、少なくともその一部が第1基材中に埋め込まれ、一定の距離離間して配置された第1および第2電極を形成する第1工程と、前記第1基材上の前記第1および第2電極の間に有機半導体膜を形成する第2工程と、前記有機半導体膜上にゲート絶縁膜を介してゲート電極を形成する第3工程と、を有し、前記第1工程は、第2基材上に第1および第2電極を形成する工程と、前記第1基材と前記第2基材の前記第1および第2電極の形成面とを対向させ、前記第1基材と前記第2基板とを押圧する工程と、前記第2基材を剥離する工程と、を有することを特徴とする。
かかる方法によれば、第1および第2電極が基材中に埋め込まれているため、その段差が軽減され、特性の良好な半導体装置を製造することができる。
例えば、前記第1基材は、液晶ポリマーを有する。このように、転写しつつ埋め込む工程に適する第1基材として、液晶ポリマー材料を用いることができる。
例えば、前記押圧は、加熱状態で行われる。かかる方法によれば、より第1および第2電極を、埋め込み易くなる。
少なくともその一部が第1基材中に埋め込まれ、一定の距離離間して配置された第1および第2電極を形成する第1工程と、前記第1基材上の前記第1および第2電極の間に有機半導体膜を形成する第工程と、前記有機半導体膜上にゲート絶縁膜を介してゲート電極を形成する第工程と、を有し、前記第1工程は、第2基材上に第1および第2電極を形成する工程と、前記第1および第2電極上を含む前記第2基材上に前記第1基材を構成する膜を形成する工程と、前記膜を前記第1および第2電極が露出するまで研磨する工程と、を有し、前記研磨する工程は、前記第1電極から前記第2電極への方向に対し、一定方向の研磨である。このように、第1および第2電極上に膜を形成し研磨してもよい。かかる方法によれば、第1および第2電極による段差をさらに軽減することができる。またかかる方法によれば、第1および第2電極間から露出した第1基材と有機半導体膜との界面において、キャリアの移動が促進され、トランジスタ特性を向上させることができる。
例えば、前記膜は、パラキシリレンを有する。このように、上記膜材料としてパラキシリレンを用いることができる。
例えば、前記第1工程において、前記第1および第2電極の膜厚の1/2以上が前記基材中に埋め込まれている。かかる方法によれば、基材上に突出した第1および第2電極の高さ(段差)をこれらの膜厚の1/2以下とすることができる。
例えば、前記第1工程において、前記第1および第2電極の膜厚は、1μm以上である。このように、第1および第2電極の膜厚を1μm以上とすることで、これらの電極抵抗を低減することができる。
本発明に係る電気光学装置の製造方法は、有機薄膜トランジスタと、前記有機薄膜トランジスタとビアホールを介して接続された画素電極とを有する電気光学装置の製造方法であって、前記有機トランジスタを形成する工程と、前記ビアホールを形成する工程と、前記ビアホール内に導電性膜を形成し、さらに、前記画素電極を形成する工程と、を有し、前記有機トランジスタの形成工程として、上記半導体装置の製造方法を有することを特徴とする電気光学装置の製造方法。
かかる方法によれば、有機トランジスタと画素電極とをビアホールを介して接続することができる。さらに、ビアホールを有機トランジスタの第1又は第2電極を貫通する構成とし、その側壁でコンタクトすることとなっても、これらの電極の膜厚を確保することができるため、コンタクト抵抗を低減できる。また、ビアホールの形成の際の第1および第2電極の消失やサイドエッチングを低減することができる。
本発明に係る電子機器の製造方法は、上記半導体装置の製造方法又は電気光学装置の製造方法を有する。かかる方法によれば、高性能の電子機器を製造することができる。また、かかる電子機器の生産性を向上させることができる。
<実施の形態1>
以下、本発明の実施の形態を図面を参照しながら詳細に説明する。なお、同一の機能を有するものには同一もしくは関連の符号を付し、その繰り返しの説明を省略する。
図1および図2は、本実施の形態の有機薄膜トランジスタ(半導体装置)の製造方法を示す工程断面図である。図3は、本実施の形態の効果を説明するための第1、第2比較例のトランジスタを示す断面図である。
(有機薄膜トランジスタの構造)
図2(C)の最終工程図に示すように、本実施の形態の有機薄膜トランジスタは、第1基材(基板、TFT基板、デバイス基板)S1と、この第1基材S1上に一定の距離離間して配置されたソース電極13s、ドレイン電極13dと、ソース電極13sおよびドレイン電極13d間に露出する第1基材S1上に配置された有機半導体膜15と、この有機半導体膜15上にゲート絶縁膜17を介して配置されたゲート電極19とを有する。ソース電極13sおよびドレイン電極13dと、有機半導体膜15とは接しており、ソース電極13sおよびドレイン電極13d間の有機半導体膜(正確には、有機半導体膜15と第1基材S1との界面)15がチャネルとなる。
ここで、ソース電極13sおよびドレイン電極13dは、第1基材S1中に埋め込まれるよう配置されている。よって、例えば、図3(B)に示す有機薄膜トランジスタと比較し、ソース電極13sとドレイン電極13dによる段差が軽減されている。その結果、その上部に形成される有機半導体膜15、ゲート絶縁膜17およびゲート電極19の表面の平坦性が向上し、トランジスタ特性が向上する。
(有機薄膜トランジスタの製造方法)
次いで、図1および図2を参照しながら、本実施の形態の有機薄膜トランジスタの製造方法について説明するとともにその構成をより明確にする。
〔ソース電極、ドレイン電極の埋め込み工程〕
図1(A)に示すように、第2基材(剥離基板)S2上に、導電性膜を形成し、一定の距離離間した形状にパターニングすることによりソース、ドレイン電極13(13s、13d)を形成する。図1(A)においては、便宜上、図中左側の電極をソース電極13sと、図中右側の電極をドレイン電極13dとしているが、逆でもよい。また、トランジスタの駆動状態に応じてソース電極とドレイン電極が変わってもよい。
例えば、導電性粒子を含む液状材料を第2基材S2上にスピンコート法を用いて塗布し、乾燥、焼成(固化)することにより導電性膜を形成する。この導電性膜上にフォトレジスト膜を塗布し、所望の形状に露光・現像した後、当該フォトレジスト膜(レジストマスク)をマスクに、導電性膜をエッチングすることによりソース電極13sおよびドレイン電極13dを形成する。このフォトレジスト膜の形成、露光・現像、エッチングおよびフォトレジスト膜除去の一連の工程を「パターニング」という。なお、上記導電性膜を蒸着法、CVD(化学的気相成長、Chemical Vapor Deposition)法やスパッタリング法などにより形成してもよい。
また、インクジェット法を用いて上記液体材料を所望の領域に塗布し、乾燥、焼成することでソース電極13sおよびドレイン電極13dを形成してもよい。この場合、上記パターニング工程を省略することができる。また、リフトオフ法によりソース電極13sおよびドレイン電極13dを形成してもよい。例えば、第2基材S2上に、ソース電極13sおよびドレイン電極13dのそれぞれの形状に対応した開口部を有するフォトレジスト膜を形成し、第2基材S2上の全体に導電性膜を形成する。その後、フォトレジスト膜を剥離することにより、フォトレジスト膜の開口部にのみ導電性膜を残存させ、ソース電極13s、ドレイン電極13dを形成してもよい。
第2基材S2の材料としては、以降の処理に耐え得る材質であれば、特に、限定はない。例えば、ガラス基板や樹脂基板を用いることができる。また、ソース電極13sおよびドレイン電極13dとしては、例えば、金(Au)、銀(Ag)、白金(Pt)、アルミニウム(Al)、ニッケル(Ni)などを用いることができる。例えば、これらの導電性粒子を含む液状材料を用いて上記導電性膜を形成する。また、これらの膜は、例えば、スパッタリング法により形成することができる。
次いで、図1(B)に示すように、第1基材S1と第2基材S2のソース電極13sおよびドレイン電極13dの形成面とを対向させ、これらを押圧する。即ち、これらを接触させた状態で第1および第2基材(S1、S2)に過重を加える。この際、第1および第2基材(S1、S2)を加熱してもよい。
その結果、ソース電極13sおよびドレイン電極13dの少なくとも一部が第1基材S1中に埋め込まれ、接着される。
この後、図1(C)に示すように、第2基板S2を剥離することで、ソース電極13sおよびドレイン電極13dが第1基材S1中に埋め込まれる。ソース電極13sおよびドレイン電極13dの膜厚は例えば1μm以上である。また、ソース電極13sおよびドレイン電極13dの膜厚の1/2以上が第1基材S1中に埋め込まれていることが好ましい。
この第1基材S1の材料としては、ソース電極13sおよびドレイン電極13dの埋め込み転写が可能な材料であれば特に制限はないが、絶縁性の樹脂材料などが好適に用いられる。上記絶縁性の樹脂材料として、例えば、液晶ポリマー(LCP)を用いることができる。
液晶ポリマーとしては、例えば、以下の[化1]に示す全芳香族液晶ポリマーや[化2]に示す半芳香族液晶ポリマーなどを用いることができる。
〔有機半導体膜の形成工程〕
次いで、図2(A)に示す、ソース電極13sおよびドレイン電極13d間に露出した第1基材S1上に、有機半導体膜15を形成する(図2(B))。有機半導体膜15として例えばオリゴチオフェン化合物を用い、当該化合物溶液を第1基板S1上にスピンコート法を用いて塗布し、乾燥、焼成(結晶化)することにより膜を形成した後、所望の形状にパターニングする。この際、有機半導体膜15は、ソース電極13sおよびドレイン電極13dと接するよう形成される。ここで、ソース電極13sおよびドレイン電極13dは、少なくともその一部が第1基材S1中に埋め込まれているため、突出部が少なく、有機半導体膜15の平坦性も向上している。
有機半導体材料としては、オリゴチオフェン化合物の他、アセン系化合物、ヘテロアセン系化合物、フタロシアニン系化合物、ポルフィリン系化合物、フラーレン、ナノチューブ等を用いてもよい。なお、有機半導体膜15は、スピンコート法の他、真空蒸着などにより形成することができる。また、インクジェット法により形成してもよい。この場合、上記パターニング工程を省略することができる。
〔ゲート絶縁膜およびゲート電極形成工程〕
次いで、図2(C)に示すように、有機半導体膜15上にゲート絶縁膜17を形成する。例えば、ゲート絶縁膜の材料液(機能性材料、前駆体、液体材料)を有機半導体膜15上にスピンコート法を用いて塗布する。次いで、例えば、エネルギー線を照射し、材料液を硬化させる。ゲート絶縁膜の材料液としては、例えば、紫外線硬化樹脂液を用いることができる。この場合、エネルギー線として、紫外線(UV)を用いて硬化させる。また、熱硬化樹脂液を用いてもよい。この場合、ヒータや炉などを用いて熱処理を施し硬化させる。また、ランプやレーザを用いてもよい。なお、ゲート絶縁膜の材料液としては、上記樹脂に限られず、絶縁性の材料を適宜用いることができる。また、スパッタリング法やCVD法を用いてゲート絶縁膜を形成してもよい。ここでも、ソース電極13sおよびドレイン電極13dは、少なくともその一部が第1基材S1中に埋め込まれているため、ゲート絶縁膜17の平坦性が向上する。
次いで、ゲート絶縁膜17上にゲート電極19を形成する。例えば、ゲート絶縁膜17上に、導電性粒子を含む液状材料をスピンコート法を用いて塗布し、乾燥、焼成(固化)することにより導電性膜を形成する。この導電性膜をパターニングすることにより、ゲート電極19を形成する。なお、上記導電性膜を蒸着法、CVD法やスパッタリング法などにより形成してもよい。
また、インクジェット法を用いて上記液体材料を所望の領域に塗布し、乾燥、焼成することでゲート電極19を形成してもよい。この場合、上記パターニング工程を省略することができる。また、上記リフトオフ法によりゲート電極19を形成してもよい。ゲート電極19としては、上記ソース電極13sおよびドレイン電極13dと同様の金属材料を用いることができる。
ここでも、ソース電極13sおよびドレイン電極13dは、少なくともその一部が第1基材S1中に埋め込まれているため、ゲート電極19の平坦性が向上する。
以上により、本実施の形態の有機薄膜トランジスタが得られる。このトランジスタは、トップゲート構造−ボトムコンタクト型のトランジスタである。
以上、詳細に説明したように、本実施の形態によれば、ソース電極13sおよびドレイン電極13dは、少なくともその一部が第1基材S1中に埋め込まれているため、上層の膜(有機半導体膜15、ゲート絶縁膜17およびゲート電極19)の平坦性が向上する。
例えば、図3(A)に示す第1比較例においては、ソース電極13sおよびドレイン電極13dが薄く形成されているため、これらの上層の膜の平坦性が確保されている。しかしながら、ソース電極13sおよびドレイン電極13dが高抵抗となり、トランジスタ特性が劣化する。
また、図3(B)に示す、第2比較例においては、ソース電極13sおよびドレイン電極13dが厚く形成されているが、これらの段差により、上層の膜の凹凸が大きくなっている、よって、段差部において、電界が集中し、静電破壊が生じやすくなり、トランジスタ特性が劣化する。
これに対し、本実施の形態によれば、ソース電極13sおよびドレイン電極13dによる段差が軽減されているため、電極抵抗の低抵抗化やゲート耐圧の向上など、トランジスタ特性を向上させることができる。また、上記埋め込み転写工程により、容易にソース電極13sおよびドレイン電極13dを第1基材S1中に埋め込むことができる。
<実施の形態2>
実施の形態1においては、ソース電極13sおよびドレイン電極13dを、その一部が第1基材S1から突出した状態で用いたが、これらの突出部を除去し、さらに平坦性を向上させてもよい。
図4は、本実施の形態の有機薄膜トランジスタ(半導体装置)の製造方法を示す工程断面図である。
(有機薄膜トランジスタの構造)
図4(C)の最終工程図に示すように、本実施の形態においては、第1基材S1中にソース電極13sおよびドレイン電極13dが埋め込まれ、第1基材S1、ソース電極13sおよびドレイン電極13dの表面がほぼ同一面となっている以外は、実施の形態1と同様の構成である。この場合も、ソース電極13sおよびドレイン電極13dの上部に形成される有機半導体膜15、ゲート絶縁膜17およびゲート電極19の表面の平坦性が向上し、トランジスタ特性が向上する。
(有機薄膜トランジスタの製造方法)
次いで、図4を参照しながら、本実施の形態の有機薄膜トランジスタの製造方法について説明するとともにその構成をより明確にする。
まず、実施の形態1の「ソース電極、ドレイン電極の埋め込み工程」で説明したように、第2基材S2上のソース電極13sおよびドレイン電極13dを第1基材S1に埋め込みながら転写する(図1参照)。この際、図4(A)に示すように、第1基材S1から、ソース電極13sおよびドレイン電極13dの一部が突出している。
次いで、図4(B)に示すように、第1基材S1表面を研磨し、その表面を平坦化する。研磨法としては、機械的研磨やCMP(Chemical Mechanical Polishing、化学機械研磨)などを用いることができる。
この際、研磨方向をソース電極13sからドレイン電極13dへの方向に対し、一定の方向とすることで、その上層に形成される有機半導体膜15の成膜性や第1基材S1と有機半導体膜15との界面の状態が良好となる。その結果、トランジスタのキャリアの移動度を向上でき、トランジスタ特性を向上することができる。好適な研磨方向は、第1基材S1や有機半導体膜15の材料によって変化し得るが、例えば、ソース電極13sからドレイン電極13dに向かう方向(図4の紙面の左から右への方向)やその逆方向、また、これらの方向に垂直な方向(図4の紙面手前から奥への方向)やその逆方向とすることができる。
この後、実施の形態1と同様に、有機半導体膜15、ゲート絶縁膜17およびゲート電極19を形成する(図4(C))。
以上、詳細に説明したように、本実施の形態によれば、ソース電極13sおよびドレイン電極13dによる段差がないため、トランジスタ特性のさらなる向上を図ることができる。
<実施の形態3>
実施の形態1および2においては、「ソース電極、ドレイン電極の埋め込み工程」において、埋め込みながら転写する方法を用いたが、溶液プロセスを用いてソース電極13sおよびドレイン電極13dを第1基材S1中に埋め込んでもよい。
図5は、本実施の形態の有機薄膜トランジスタ(半導体装置)の製造方法を示す工程断面図である。
(有機薄膜トランジスタの構造)
本実施の形態の有機薄膜トランジスタの構造は、実施の形態2の場合と同様である(図4(C)参照)。よって、第1基材S1中にソース電極13sおよびドレイン電極13dが埋め込まれ、第1基材S1、ソース電極13sおよびドレイン電極13dの表面がほぼ同一面となっている以外は、実施の形態1と同様の構成である。
(有機薄膜トランジスタの製造方法)
次いで、図5を参照しながら、本実施の形態の有機薄膜トランジスタの製造方法について説明するとともにその構成をより明確にする。
まず、図5(A)に示すように、第2基材(剥離基板)S2上に、導電性膜を形成し、一定の距離離間した形状にパターニングすることによりソース電極13s、ドレイン電極13dを形成する。このソース電極13sそよびドレイン電極13dは、実施の形態1と同様に形成することができる。
次いで、図5(A)および(B)に示すように、第1基材S1の材料液(機能性材料、前駆体、液体材料)S1aを第2基材S2上に塗布する。この塗布には、スピンコート法やインクジェット法を用いることができる。この際、第2基板S2のソース電極13sおよびドレイン電極13dが、材料液S1a中に埋没する。次いで、材料液S1aに例えば、エネルギー線を照射するなどして、材料液S1aを硬化させる。
この第1基材S1の材料液S1aに制限はないが、絶縁性の樹脂材料などが好適に用いられる。上記絶縁性の樹脂材料として、例えば、シクロオレフィン系樹脂やポリアクリレート系、またはポリエチレンナフタレート系の樹脂が用いられる。
シクロオレフィン系樹脂としては、ポリシクロオレフィンなど、また、ポリアクリレート系の樹脂としては、ビスフェノキシエタノールフルオレンジアクリレートやジペンタエリスリトールヘキサアクリレートのいずれか又はこれらの混合物の重合物などが用いられる。またポリエチレンナフタレート系の樹脂としては、以下の[化3]に示すポリエチレン2,6−ナフタレートなどが用いられる。
例えば、上記ポリマーのモノマー又はコポリマーを溶媒に溶解又は分散させ、加熱やUV等のエネルギー線を照射することにより重合させ、硬化させることができる。
次いで、図5(C)に示すように、第2基板S2を剥離する。その結果、第1基材S1中にソース電極13sおよびドレイン電極13dが埋め込まれ、これらの表面(剥離面)が同一面となる。
この後、実施の形態1と同様に、上記剥離面上に、有機半導体膜15、ゲート絶縁膜17およびゲート電極19を形成する(図4(C)参照)。
このように、本実施の形態においても、ソース電極13sおよびドレイン電極13dによる段差がないため、トランジスタ特性のさらなる向上を図ることができる。また、溶液プロセスを用いることにより、容易にソース電極13sおよびドレイン電極13dを第1基材S1中に埋め込むことができる。
<実施の形態4>
また、研磨法を用いてソース電極13sおよびドレイン電極13dを第1基材S1中に埋め込んでもよい。
図6は、本実施の形態の有機薄膜トランジスタ(半導体装置)の製造方法を示す工程断面図である。
(有機薄膜トランジスタの構造)
本実施の形態の有機薄膜トランジスタの構造は、実施の形態2の場合と略同様である(図4(C)参照)。
(有機薄膜トランジスタの製造方法)
次いで、図6を参照しながら、本実施の形態の有機薄膜トランジスタの製造方法について説明するとともにその構成をより明確にする。
まず、図6(A)に示すように、第2基材S2上に、導電性膜を形成し、一定の距離離間した形状にパターニングすることによりソース電極13s、ドレイン電極13dを形成する。このソース電極13およびドレイン電極13dは、実施の形態1と同様に形成することができる。
次いで、図6(B)に示すように、ソース電極13およびドレイン電極13d上を含む第2基材S2上に第1基材S1の材料膜である絶縁膜S1bを堆積する。この絶縁膜S1bに制限はないが、絶縁性の樹脂材料などが好適に用いられる。上記絶縁性の樹脂材料として、例えば、パラキシリレン系樹脂が用いられる。これらの樹脂は、例えば、蒸着法により堆積させることができる。
パラキシリレン系の樹脂としては、ポリ-モノクロロ-パラキシリレンやポリ-ジクロロ-パラキシリレン、ポリ-モノメチル-パラキシリレン、ポリ-モノエチル-パラキシリレン、ポリ-アミノ-パラキシリレン、ポリ-パラキシリレンなどが挙げられる。
次いで、図6(C)に示すように、絶縁膜S1bの表面をソース電極13およびドレイン電極13dが露出するまで研磨するその結果、第1基材S1中にソース電極13sおよびドレイン電極13dが埋め込まれ、これらの表面(研磨面)が同一面となる。この際、第1基材S1と有機半導体膜15との界面の状態を良くするため、実施の形態2で説明した方向に研磨を行ってもよい。
この後、実施の形態1と同様に、上記研磨面上に、有機半導体膜15、ゲート絶縁膜17およびゲート電極19を形成する(図4(C)参照)。なお、図6(C)においては、第2基材S2上に第1基材S1が形成された構成となっており、この点で図4(C)の構成とは異なるが、絶縁膜からなる第1基材S1は、第2基材S2と一体となって、基材の機能を果たす部材であるので、図4(C)と実質的に同様であるものとして説明している。
このように、本実施の形態においても、ソース電極13sおよびドレイン電極13dによる段差がないため、トランジスタ特性のさらなる向上を図ることができる。また、溶液プロセスを用いることにより、容易にソース電極13sおよびドレイン電極13dを第1基材S1中に埋め込むことができる。
<実施の形態5>
本実施の形態においては、上記有機薄膜トランジスタを適用可能な電気泳動装置について説明する。
〔電気泳動装置の構成〕
図7〜図9は、本実施の形態の電気泳動装置(電気光学装置、表示装置、電子機器)の構成例を示す回路図、平面図および断面図である。なお、図10は、本実施の形態の効果を説明するための比較例を示す断面図である。
図7および図8(A)に示すように、表示装置1は、表示領域1a内にマトリクス状に配置された複数の画素を有する。この画素は、ソース線SLとゲート線GLとの交点に配置されている。また、各画素は、第1画素電極PEおよび有機薄膜トランジスタTを有している。例えば、ソース線SLは、Xドライバにより駆動され、また、ゲート線GLは、Yドライバにより駆動される。
上記有機薄膜トランジスタTとして実施の形態1〜4で説明した有機薄膜トランジスタを用いることができる。また、XドライバやYドライバに用いられる周辺回路として実施の形態1〜4で説明した有機薄膜トランジスタを用いることができる。
図9に示すように、本実施の形態の電気泳動装置は、第1基材(アレイアクティブマトリクス基板、アレイ基板、TFT基板)S1と対向基板S3とを有し、これらの間には、電気泳動カプセル(マイクロカプセル)層30が設けられている。CEは、対向基板S3側に設けられている対向電極である。また、PE2は、第1基材S1の表面に設けられた第2画素電極である。また、21は、有機薄膜トランジスタ上に形成された層間絶縁膜であり、23は、第1基材S1上の第2画素電極PE2と電気泳動カプセル層30とを接着する接着層である。
ここで、本実施の形態の電気表示装置においては、ドレイン電極(第1画素電極PE1)13dと第2画素電極PE2とが接続部P1を介して接続された積層電極構造を有する(図9、図8(B)参照)。
かかる構成によれば、ドレイン電極(第1画素電極PE1)13dより第2画素電極PE2を大きくすることが可能となる。即ち、第2画素電極PE2で有機薄膜トランジスタT部を覆うことができる。よって、画像の高精細化を図ることができる。例えば、図10に示す比較例によれば、画素電極PEと対向電極CEとの間隔が長いため、当該電極間に印加される電位差が減衰して、コントラストが低下していた。また、有機薄膜トランジスタTの上層に位置する電気泳動カプセル30aに対して、レイアウト上、電位が掛かり難いため、コントラストが低下していた。
これに対し本実施の形態によれば、第2画素電極PE2と対向電極CEとの間隔を短くすることができるため、電気泳動カプセル30aに対して十分な電位差を印加することが可能となり、画像のコントラストを向上させることができる。また、有機薄膜トランジスタT上にも第2画素電極PE2を延在させることができるため、画像のコントラストを向上でき、また、開口率も大きくできる。言い換えれば、通電電圧ロスを低減し、低電圧でも高コントラストな駆動が可能となる。
また、本実施の形態の電気表示装置においては、接続部P1が、ドレイン電極(画素電極)13dを貫通した構成となっている。よって、上記実施の形態1〜4の有機薄膜トランジスタを用いた場合、トランジスタ特性を低下させず、ドレイン電極13dの厚膜化を図ることができるため、ドレイン電極13dと接続部P1とのコンタクト抵抗を低減することができる。
〔電気泳動装置の製造方法〕
第2画素電極PE2とドレイン電極(第1画素電極PE1)13dとは、接続部(コンタクト、ビア)P1を介して接続されている。コンタクトホール(孔、開口、ビアホール)C1は、ドレイン電極(第1画素電極PE1)13dを貫通し第1基材S1まで達している。よって、ドレイン電極(第1画素電極PE1)13dと接続部P1とは、その側壁を介して電気的に接続される。
例えば、図4(C)に示す第1基材S1のドレイン電極13dを画素電極PE状にパターニングし、有機薄膜トランジスタの形成後、その上部に層間絶縁膜23を形成する。この後、ドレイン電極(画素電極PE)13dの上部において、例えばパンチ加工(物理・機械的加工)でコンタクトホールC1を形成する。次いで、コンタクトホールC1内を含む層間絶縁膜21上に導電性膜を堆積し、所望の形状にパターニングすることにより第2画素電極PE2および接続部P1を形成する(図9参照)。なお、図9においては、接続部P1が第1基材S1の厚さ方向の途中まで形成されている様子が示されているが、接続部P1が第1基材S1を貫通する構成であっても良い。この構成によれば、パンチ加工によって、効率良くコンタクトホールC1を形成することができる。また、貫通させた場合には、第1基材S1の背面側に露出した接続部P1を絶縁層で覆うことが好ましい。
上記パンチ加工の他、ウエットやドライエッチングなどを用いてもよい。但し、パンチ加工によれば、複数の突起を有する剣山型パンチなどを用いて、一度に複数の画素分の加工を行うことが可能となる。また、ウエットやドライエッチングなどを用いる場合と比較し、低コストで加工を行える。このように、画素数の増加にも容易に低コストで対応できる。
また、上記パンチ加工の他、レーザ加工を用いてもよい。即ち、第1基材S1上の各層を気化させることによりコンタクトホールC1を形成する。この際、ドレイン電極(第1画素電極PE1)13dが薄い場合、レーザの熱で所望の領域以上に電極が消失(サイドエッチ)するおそれがある。これに対し、上記実施の形態1〜4の有機薄膜トランジスタを用いた場合、トランジスタ特性を低下させず、ドレイン電極13dの厚膜化を図ることができるため、ドレイン電極13dと接続部(第2画素電極PE2)P1との接続不良を低減することができる。
〔電気泳動装置の動作〕
上記電気泳動カプセル30aは、電気泳動粒子を含有する分散液をカプセル本体(殻体)内に封入して構成されている。電気泳動粒子は、例えば、黒色又は白色の粒子であり、荷電を有し、電界が作用することにより、液相分散媒中を電気泳動する。
例えば、白色粒子として正荷電を有するものを用い、黒色粒子として負荷電のものを用いた場合、第2画素電極PE2に対して相対的に対向電極を正電位とすると、白色粒子は、第2画素電極PE2側に移動して集まり、黒色粒子は、対向電極CE側に移動して集まる(図9参照)。逆に、相対的に対向電極を負電位とすると、白色粒子は、対向電極CE側に移動して集まり、黒色粒子は、第2画素電極PE2側に移動して集まる。
このような構成において、電気泳動粒子(白色粒子、黒色粒子)の帯電量、電極の極性、電極間の電位差等を適宜設定することにより、電気泳動装置の表示面側には、白色粒子および黒色粒子(着色粒子)の色の組み合わせや、電極に集合する粒子の数等に応じて、所望の情報(画像)が表示される。
<実施の形態6>
実施の形態5においては、第2画素電極PE2を有機薄膜トランジスタTの上部に配置したが、第2画素電極PE2を第1基材S1の裏面(第2面、トランジスタ形成面と逆側の面)に設けてもよい。図11は、本実施の形態の電気泳動装置の製造方法を示す工程断面図である。
例えば、実施の形態1で説明したように、第2基材S2上に形成されたソース電極13と第1画素電極PE1状にパターニングされたドレイン電極13dとを第1基材S1に埋め込みながら転写した第1基材S1を準備する(図11(A)、図1参照)。次いで、第1基材S1の裏面側からドレイン電極(第1画素電極PE1)13d方向へ、実施の形態5と同様に、コンタクトホールC1を形成する(図11(B))。次いで、コンタクトホールC1内を含む第1基材S1の裏面上に導電性膜を堆積し、所望の形状にパターニングすることにより第2画素電極PE2および接続部P1を形成する(図11(C))。
この後、実施の形態1で詳細に説明したように、基板S1の表面上に、有機半導体膜15、ゲート絶縁膜17およびゲート電極19を形成する(図2参照、図11(D))。なお、この構成の場合、有機薄膜トランジスタTの上層に、保護用の絶縁層を設けることが好ましい。この後、第1基材S1の裏面の第2画素電極PE2と対向基板との間に電気泳動カプセル層を封止し、電気泳動装置が略完成する。
本実施の形態においても実施の形態5と同様の効果を奏する。さらに、パンチ加工の後、薄膜有機トランジスタTを形成するため、トランジスタに物理的応力が加わることを回避でき、トランジスタ特性の向上を図ることができる。
<電子機器>
上記電気泳動装置は、各種電子機器に組み込むことができる。
(電子ペーパー)
例えば、上記電気泳動装置を電子ペーパーに適用することができる。図12は、電子機器の一例である電子ペーパーを示す斜視図である。
図12に示す電子ペーパー1200は、紙と同様の質感および柔軟性を有するリライタブルシートで構成される本体1201と、表示ユニット1202とを備えている。このような電子ペーパー1200では、表示ユニット1202が、前述したような電気泳動表示装置で構成されている。
なお、実施の形態1〜4で説明した有機薄膜トランジスタは、上記電気泳動装置や電子ペーパーに限らず、種々の装置に適用可能である。例えば、液晶装置や有機EL(Electro-Luminescence)装置などの電気光学装置(表示装置)にも適用可能である。また、各種機器、例えば、テレビ、ビューファインダ型、モニタ直視型のビデオテープレコーダ、カーナビゲーション装置、ページャ、電子手帳、電卓、電子新聞、ワードプロセッサ、パーソナルコンピュータ、ワークステーション、テレビ電話、POS端末、タッチパネルを備えた機器等にも適用できる。これらの各種電子機器の表示部や駆動回路部に、上記表示装置や有機薄膜トランジスタを組み込むことができる。
なお、上記実施の形態を通じて説明された実施例や応用例は、用途に応じて適宜に組み合わせて、又は変更若しくは改良を加えて用いることができ、本発明は上述した実施の形態の記載に限定されるものではない。
実施の形態1の有機薄膜トランジスタ(半導体装置)の製造方法を示す工程断面図である。 実施の形態1の有機薄膜トランジスタ(半導体装置)の製造方法を示す工程断面図である。 実施の形態1の効果を説明するための第1、第2比較例のトランジスタを示す断面図である。 実施の形態2の有機薄膜トランジスタ(半導体装置)の製造方法を示す工程断面図である。 実施の形態3の有機薄膜トランジスタ(半導体装置)の製造方法を示す工程断面図である。 実施の形態4の有機薄膜トランジスタ(半導体装置)の製造方法を示す工程断面図である。 実施の形態5の電気泳動装置(表示装置、電子機器)の構成例を示す回路図である 実施の形態5の電気泳動装置(表示装置、電子機器)の構成例を示す平面図である 実施の形態5の電気泳動装置(表示装置、電子機器)の構成例を示す断面図である 実施の形態5の効果を説明するための比較例を示す断面図である。 実施の形態6の電気泳動装置の製造方法を示す工程断面図である。 電子機器の一例である電子ペーパーを示す斜視図である。
符号の説明
1…表示装置、1a…表示領域、13…ソース、ドレイン電極、13s…ソース電極、13d…ドレイン電極、15…有機半導体膜、17…ゲート絶縁膜、19…ゲート電極、21…層間絶縁膜、23…接着層、30…電気泳動カプセル層、30a…電気泳動カプセル、1200…電子ペーパー、1201…本体、1202…表示ユニット、C1…コンタクトホール、CE…対向電極、GL…ゲート線、P1…接続部、PE1…第1画素電極、PE2…第2画素電極、SL…ソース線、S1…第1基材、S2…第2基材、S1a…材料液、S1b…絶縁膜、S3…対向基板

Claims (9)

  1. 少なくともその一部が第1基材中に埋め込まれ、一定の距離離間して配置された第1および第2電極を形成する第1工程と、
    前記第1基材上の前記第1および第2電極の間に有機半導体膜を形成する第2工程と、
    前記有機半導体膜上にゲート絶縁膜を介してゲート電極を形成する第3工程と、
    を有し、
    前記第1工程は、
    第2基材上に第1および第2電極を形成する工程と、
    前記第1基材と前記第2基材の前記第1および第2電極の形成面とを対向させ、前記第1基材と前記第2基板とを押圧する工程と、
    前記第2基材を剥離する工程と、
    を有することを特徴とする半導体装置の製造方法。
  2. 前記第1基材は、液晶ポリマーを有することを特徴とする請求項1記載の半導体装置の製造方法。
  3. 前記押圧は、加熱状態で行われることを特徴とする請求項2記載の半導体装置の製造方法。
  4. 少なくともその一部が第1基材中に埋め込まれ、一定の距離離間して配置された第1および第2電極を形成する第1工程と
    前記第1基材上の前記第1および第2電極の間に有機半導体膜を形成する第工程と、
    前記有機半導体膜上にゲート絶縁膜を介してゲート電極を形成する第工程と、
    を有し、
    前記第1工程は、
    第2基材上に第1および第2電極を形成する工程と、
    前記第1および第2電極上を含む前記第2基材上に前記第1基材を構成する膜を形成する工程と、
    前記膜を第1および第2電極が露出するまで研磨する工程と、
    を有し、
    前記研磨する工程は、前記第1電極から前記第2電極への方向に対し、一定方向の研磨であることを特徴とする半導体装置の製造方法。
  5. 前記膜は、パラキシリレンを有することを特徴とする請求項4記載の半導体装置の製造方法。
  6. 前記第1工程において、前記第1および第2電極の膜厚の1/2以上が前記基材中に埋め込まれていることを特徴とする請求項1乃至5のいずれか一項記載の半導体装置の製造方法。
  7. 前記第1工程において、前記第1および第2電極の膜厚は、1μm以上であることを特徴とする請求項1乃至5のいずれか一項記載の半導体装置の製造方法。
  8. 有機薄膜トランジスタと、前記有機薄膜トランジスタとビアホールを介して接続された画素電極とを有する電気光学装置の製造方法であって、
    前記有機トランジスタを形成する工程と、
    前記ビアホールを形成する工程と、
    前記ビアホール内に導電性膜を形成し、さらに、前記画素電極を形成する工程と、を有し、
    前記有機トランジスタの形成工程として、請求項1乃至7のいずれか一項記載の半導体装置の製造方法を有することを特徴とする電気光学装置の製造方法。
  9. 請求項1乃至7のいずれか一項記載の半導体装置の製造方法又は請求項8記載の電気光学装置の製造方法を有することを特徴とする電子機器の製造方法。
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