JP2009128142A - 試験装置及び試験方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】圧電振動子の許容範囲を超える試験荷重が加わる試験を行うための調整時間を大幅に短縮することができる試験装置及び試験方法を安価に提供する。
【解決手段】第1の伝達部材63がステッピングモータ53の回転に応じて矢印S1方向に移動するようにステッピングモータ53に連結される。第2の伝達部材64が、第1の伝達部材63よりも第1の固定具17側に設けられていて圧電振動子15の振動方向の第1の固定具17から離れた側の一端が固定される。第3の伝達部材65が、第1の伝達部材63及び第2の伝達部材64の両部材に固定される。ジョイント部66が、圧電振動子15の他端、及び、第3の伝達部材65、に着脱可能に固定されると共に連結片67に固定される。
【選択図】図5

Description

本発明は、試験装置及び試験方法に係り、特に、試験片が固定される試験台と、前記試験台を振動させる駆動力を発生する圧電振動子及びモータと、前記圧電振動子及び前記モータが発生する駆動力を前記試験台又は前記試験台に連結して固定された連結片に伝達する伝達手段と、が設けられた試験装置及び当該試験装置を用いた試験方法に関するものである。
自動車などに配索されるワイヤハーネスは、電線とコネクタを備えている。コネクタは、絶縁性のコネクタハウジングと導電性の端子金具とを備えている。コネクタハウジングは、端子金具を収容する。端子金具は、電線の端部などに取り付けられる。端子金具には、所謂雄型の端子金具(以下単に雄端子と呼ぶ)と、所謂雌型の端子金具(以下単に雌端子と呼ぶ)とが用いられる。
雄端子は、帯状又は棒状の電気接触部を備えている。雌端子は、筒状の電気接触部と、電気接触部の内面に雄端子の電気接触部を押し付けるばね片と、を備えている。これらの雄端子と雌端子とは、ワイヤハーネスを構成して、自動車に配索される際に、帯状又は棒状の電気接触部が筒状の電気接触部内に挿入されてばね片が帯状又は棒状の電気接触部の内面に押し付けて、互いに電気的に接続する。
このとき、ワイヤハーネスが自動車に配索されると、該自動車の走行中の振動などによって帯状又は棒状の電気接触部の長手方向に沿って、雄端子と雌端子とが互いに近づいたり離れたりすることがある。このため、前述した雄端子と雌端子を設計・開発する段階では、摺動摩耗(フレッチング腐食)試験装置が用いられる。
前述したフレッチング腐食試験装置は、前記端子金具を構成する金属からなる試験片としての雄端子、雌端子を互いに接触した状態で摺動させて、雄端子、雌端子の摩耗(所謂フレッチング腐食)状況を確認する。こうして、前述した端子金具を設計・開発する段階では、雄端子、雌端子の摩耗状況を確認することが行われている。
従来、上述したフレッチング腐食試験装置の一例として、図11に示されたようなものが提案されている(特許文献1、2)。同図に示すように、フレッチング腐食試験装置は、図示しない第1の固定具(試験台)に連結された連結片67と、圧電振動子15及びステッピングモータ53(モータ)と、伝達部54(伝達手段)と、が設けられている。第1の固定具には、図示しない雄端子が固定されている。雄端子は、図示しない第2の固定具に固定された雌端子(図示せず)と嵌合した状態で第1の固定具に固定されている。圧電振動子15は、第1の固定具を例えば50μm以下で微少振動させる駆動力を発生する。ステッピングモータ53は、第1の固定具を例えば50μm以上で振動させる駆動力を発生する。
伝達部54は、上記圧電振動子15及びステッピングモータ53が発生する駆動力を第1の固定具に伝達する。伝達部54は、第1の伝達部材63と、第2の伝達部材64と、第3の伝達部材65と、ジョイント部74と、を備えている。第1の伝達部材63は、ステッピングモータ53の回転に応じて振動方向に移動するようにステッピングモータ53に連結されている。第2の伝達部材64は、第1の伝達部材63よりも連結片67即ち第1の固定具側に設けられていて圧電振動子15の振動方向の第1の固定具から離れた側の一端が着脱可能に固定される。第3の伝達部材65は、第1の伝達部材63及び第2の伝達部材64の両部材に固定されている。ジョイント部74は、圧電振動子15の振動方向の第1の固定具側の他端、及び、連結片67、間を着脱可能に連結する。
上述した構成のフレッチング腐食試験装置によれば、端子金具を構成する雄端子、雌端子を例えば50μm以下で接離させて試験を行いたい場合には、圧電振動子15を振動させる。この圧電振動子15の振動により第1の固定具が50μm以下で振動して、第1の固定具と第2の固定具とが50μm以下で接離を繰り返す。こうして、雄端子及び雌端子が50μm以下で接離を繰り返す。
これに対して、雄端子、雌端子を例えば50μm以上で接離させて試験を行いたい場合には、ステッピングモータ53を振動させる。ステッピングモータ53を振動させると、ステッピングモータ53の駆動力が第1の伝達部材63、第3の伝達部材65、第2の伝達部材64、圧電振動子15、ジョイント部74、連結片67の順に経由して第1の固定具に伝達される。これにより、第1の固定具が50μm以上で振動して、第1の固定具と第2の固定具とが50μm以上で接離を繰り返す。こうして、雄端子及び雌端子が50μm以上で接離を繰り返す。
上述した構成のフレッチング腐食試験装置によれば、50μm以下の微摺動から50μ以上の大きな摺動での試験を行うことができる。しかしながら、圧電振動子15に加わる試験荷重が許容範囲を超えるほど大きい場合、ステッピングモータ53のみの駆動により摺動させる必要がある。そして、圧電振動子15の保護のため、圧電振動子15をフレッチング腐食試験装置から取り外して同形状の金属製ダミーに交換する必要がある。圧電振動子15は、雄端子及び雌端子の嵌合方向に平行に取り付ける必要がある。このため、圧電振動子15と金属製ダミーとの交換および調整に要する時間が大きく、また、交換中に圧電振動子15を破損する可能性がある、という問題点があった。
特開2003−315232号公報 特開2004−325342号公報
そこで、本発明は、圧電振動子の許容範囲を超える試験荷重が加わる試験を行うための調整時間を大幅に短縮することができる試験装置及び試験方法を提供することを課題とする。
上記課題を解決するためになされた請求項1記載の発明は、試験片が固定される試験台と、前記試験台を振動させる駆動力を発生する圧電振動子及びモータと、前記圧電振動子及び前記モータが発生する駆動力を前記試験台又は前記試験台に連結して固定された連結片に伝達する伝達手段と、が設けられた試験装置において、前記モータの回転に応じて振動方向に移動するように前記モータに連結される第1の伝達部材と、前記第1の伝達部材よりも前記試験台側に設けられていて前記圧電振動子の前記振動方向の前記試験台から離れた側の一端が固定される第2の伝達部材と、前記第1の伝達部材及び前記第2の伝達部材の両部材に固定される第3の伝達部材と、前記圧電振動子の前記振動方向の前記試験台側の他端、及び、前記第3の伝達部材、に着脱可能に固定されると共に前記試験台又は前記連結片に固定されるジョイント部と、が前記伝達手段に設けられていることを特徴とする試験装置に存する。
請求項2記載の発明は、試験片が固定される試験台と、前記試験台を振動させる駆動力を発生する圧電振動子及びモータと、前記圧電振動子及び前記モータが発生する駆動力を前記試験台又は前記試験台に連結して固定された連結片に伝達する伝達手段と、が設けられた試験装置において、前記モータの回転に応じて振動方向に移動するように前記モータに連結される第1の伝達部材と、前記第1の伝達部材よりも前記試験台側に設けられていて前記圧電振動子の前記振動方向の前記試験台から離れた側の一端が固定される第2の伝達部材と、前記第1の伝達部材及び前記第2の伝達部材の両部材に固定される第3の伝達部材と、前記圧電振動子の前記振動方向の前記試験台側の他端、及び、前記試験台又は前記連結片、間を連結する前記試験装置に着脱可能に固定される第1のジョイント部と、前記第3の伝達部材、及び、前記試験台又は前記連結片、間を連結する前記第1のジョイント部の代わりに前記試験装置に着脱可能に固定される第2のジョイント部と、が前記伝達手段に設けられていることを特徴とする試験装置に存する。
請求項3記載の発明は、請求項1に記載の試験装置を用いた試験方法であって、前記圧電振動子にかかる荷重が許容範囲内であり、かつ、前記圧電振動子又は/及び前記モータの駆動力で前記試験台を駆動する場合、前記第3の伝達部材、及び、前記ジョイント部、の固定を開放すると共に前記圧電振動子の他端、及び、前記ジョイント部、を固定する工程と、前記モータ又は/及び前記モータを駆動させる工程と、を順次行い、前記モータの駆動力で前記試験台を駆動する場合、第3の伝達部材、及び、前記ジョイント部、を固定すると共に前記圧電振動子の他端、及び、前記ジョイント部、の固定を開放する工程と、前記モータを駆動させる工程と、を順次行うことを特徴とする試験方法に存する。
請求項4記載の発明は、請求項2に記載の試験装置を用いた試験方法であって、前記圧電振動子にかかる荷重が許容範囲内であり、かつ、前記圧電振動子又は/及び前記モータの駆動力で前記試験台を駆動する場合、前記第1のジョイント部を前記試験台に取り付ける工程と、前記圧電振動子又は/及び前記モータを駆動させる工程と、を順次行い、前記モータの駆動力で前記試験台を駆動する場合、前記第2のジョイント部を前記試験台に取り付ける工程と、前記モータを駆動させる工程と、を順次行うことを特徴とする試験方法に存する。
以上説明したように請求項1及び3記載の発明によれば、第3の伝達部材、及び、ジョイント部、の固定を開放すると共に圧電振動子の他端、及び、ジョイント部、を固定することにより、圧電振動子又は/及びモータの駆動力により試験台を振動させることができる。また、第3の伝達部材、及び、ジョイント部、を固定すると共に圧電振動子の他端、及び、ジョイント部、の固定を開放することにより、圧電振動子の他端を開放した状態でモータの駆動力により試験台を振動させることができる。また、このとき圧電振動子の他端が開放されているため、試験荷重が圧電振動子の許容範囲よりも大きくなっても圧電振動子が破壊されることがない。それ故、圧電振動子をダミーに交換しなくても、圧電振動子の許容範囲を超える試験荷重が加わる試験を行うことができ、この試験を行うための調整時間を大幅に短縮することができる。
請求項2及び4記載の発明によれば、第1のジョイント部を用いて圧電振動子の他端と連結片とを連結することにより、圧電振動子又は/及びモータの駆動力により試験台を振動させることができる。また、第1のジョイント部の代わりに第2のジョイント部を用いて第3の伝達部材と連結片とを連結することにより、圧電振動子の他端を開放した状態でモータの駆動力により試験台を振動させることができる。また、このとき圧電振動子の他端が開放されているため、試験荷重が圧電振動子の許容範囲よりも大きくなっても圧電振動子が破壊されることがない。それ故、圧電振動子をダミーに交換しなくても、圧電振動子の許容範囲を超える試験荷重が加わる試験を行うことができ、この試験を行うための調整時間を大幅に短縮することができる。
第1実施形態
本発明の第1実施形態を図1〜図7を参照して説明する。図1などに示す本発明の試験装置を組み込んだフレッチング腐食試験装置1は、図2に示す試験片としての雄型の端子金具(以下雄端子と呼ぶ)2と、雌型の端子金具(以下雌端子と呼ぶ)3とを取り付ける。フレッチング腐食試験装置1は、端子2、3の長手方向に沿って雄端子2と雌端子3とを互いに近づけて離して(即ち接離して)、端子2、3間の接触部をフレッチング腐食させる。そして、これら端子2、3間の電気的な抵抗を測定することにより、摺動摩耗(フレッチング腐食)状況を把握して、設計・開発に役立てる。即ち、フレッチング腐食試験装置1は、端子2、3の長手方向に沿って予め定めた距離内を予め定めた回数、端子2、3を接離(摺動)させた際の端子2、3間の電気的な抵抗を測定することにより、前記端子2、3の設計の良否を判定する。
フレッチング腐食試験装置1は、図1に示すように、装置本体としてのベース12と、温度槽13と、駆動部14と、支持テーブル16と、支持テーブル16に取り付けられた試験台としての第1の固定具17と、第2の固定具18と、レーザ変位計58と、測定部19と、荷重センサ59と、制御装置20と、を備えている。
ベース12は、工場などのフロア上などに設置されるベース本体21と、収容テーブル22とを備えている。収容テーブル22は、温度槽13内に収容されるとともにベース本体21上に設置される。収容テーブル22は、ベース本体21に固定される。温度槽13は、内部が密閉された箱状に形成されている。温度槽13は、支持テーブル16と、第1及び第2の固定具17、18と、収容テーブル22と、荷重センサ59などを収容する。温度槽13は、内部の空間の温度が所定の温度に保たれるようになっている。
駆動部14は、圧電振動子15と、モータとしてのステッピングモータ53と、伝達部54とが設けられている。圧電振動子15は、電源49(図1)によって電圧が加えられると軸芯P2(図3中に二点鎖線で示す)方向に所定の周波数で伸縮して、第1の固定具17を振動させる駆動力を発生する。ステッピングモータ53は、図3などに示すように、本体部57と、出力軸としてのねじ軸55とを備えている。ステッピングモータ53は、図1に示すように、I/F24を介して制御装置20に接続している。本体部57は、ベース12に固定されている。ねじ軸55は、その軸芯P3(図3中に一点鎖線で示す)を中心として、回転自在に本体部57に支持されている。
上述した伝達部54には、図3などに示すように、第1の伝達部材63と、第2の伝達部材64と、第3の伝達部材65と、ジョイント部66と、が設けられている。第1の伝達部材63は、ステッピングモータ53の軸芯P3、圧電振動子15の軸芯P2と直交しかつ水平な矢印S2方向に長尺となるブロック状に設けられている。第1の伝達部材63は、矢印S2方向の略中央に上記ステッピングモータ53のねじ軸55と螺合するねじ孔631が設けられている。第1の伝達部材63のねじ孔631にステッピングモータ53のねじ軸55が螺合されている。これにより、第1の伝達部材63は、ステッピングモータ53のねじ軸55の回転に応じて軸芯P3、即ち矢印S1方向に移動するようにステッピングモータ53に連結される。また、第1の伝達部材63の矢印S2方向の両端には、後述する一対の第3の伝達部材65に固定するためのねじ孔632(図7参照)が設けられている。
第2の伝達部材64は、矢印S2方向に長尺となるブロック状に設けられている。第2の伝達部材64は、第1の伝達部材63よりも第1の固定具17側に設けられている。第2の伝達部材64は、圧電振動子15の矢印S1方向(即ち、圧電振動子15の振動方向)の第1の固定具17から離れた側の一端が固定されている。圧電振動子15は、その軸芯P2がステッピングモータ53の軸芯P3と同軸上に配置されるように上記第2の伝達部材64に固定される。また、第2の伝達部材64の矢印S2方向の両端には、後述する一対の第3の伝達部材65に固定するためのねじ孔641(図7)が設けられている。
一対の第3の伝達部材65は、矢印S1方向に長尺となるブロック状に設けられている。一対の第3の伝達部材65は、互いに矢印S2方向に離間して配置される。一対の第3の伝達部材65は、上述した第1の伝達部材63、第2の伝達部材64及び後述するジョイント部66を固定するためのねじ孔651、652、653(図7)が設けられている。この一対の第3の伝達部材65の一方の上に第1の伝達部材63の矢印S2方向の一端を重ねる。また、一対の第3の伝達部材65の他方の上に第1の伝達部材63の矢印S2方向の他端を重ねる。そして、図7に示すように、ボルト70を第1の伝達部材63のねじ孔632から螺合して、第3の伝達部材65のねじ孔651に螺合してネジ留めする。これにより、一対の第3の伝達部材65に第1の伝達部材63を固定することができる。
また、一対の第3の伝達部材65の他方の上に第2の伝達部材64の矢印S2方向の一端を重ねる。また、一対の第3の伝達部材65の他方の上に第2の伝達部材64の矢印S2方向の他端を重ねる。そして、図7に示すように、ボルト71を第2の伝達部材64のねじ孔641から螺合して、第3の伝達部材65のねじ孔652に螺合してネジ留めする。これにより、一対の第3の伝達部材65に第2の伝達部材64を固定することができる。
ジョイント部66は、図4などに示すように、上面から見て略十字状に形成されている。ジョイント部66は、矢印S2方向に突出した一対の固定部661が設けられている。この固定部661には、上記一対の第3の伝達部材65に固定するためのねじ孔662(図7)が設けられている。そして、一対の第3の伝達部材65の一方の上に一対の固定部661の一方を重ねる。また、一対の第3の伝達部材65の他方の上に一対の固定部661の他方を重ねる。そして、図7に示すように、ボルト72を固定部661のねじ孔662から螺合して、第3の伝達部材65のねじ孔653に螺合してネジ留めする。これにより、ネジ留めすれば一対の第3の伝達部材65にジョイント部66を固定することができ、ボルト72を外せば一対の第3の伝達部材65とジョイント部66との固定を解除することができる。即ち、ジョイント部66は、第3の伝達部材65に着脱可能に固定される。
ジョイント部66は、図4及び図6などに示すように、矢印S1方向に突出した一対の固定部663が設けられている。一対の固定部663は各々、矢印S1に沿った一対のスリットSLと、この一対のスリットSLよりも上側の第1の狭持部664と、一対のスリットSLよりも下側の第2の狭持部665と、が設けられている。そして、圧電振動子15側の固定部663の第1の狭持部664と第2の狭持部665との間に圧電振動子15の矢印S1の第1の固定具17側の他端が挟まれる。連結片67側の固定部663Bの第1の狭持部664と第2の狭持部665との間に第1の固定具17に連結された連結片67が挟まれる。上記第1の狭持部664と第2の狭持部665とには各々、図6に示すように、同軸上にねじ孔667、668が設けられている。
そして、第1の狭持部664と第2の狭持部665との間に圧電振動子15の他端及び連結片67を挟んだ状態でボルト73を第1の狭持部664のねじ孔667から螺合して、第2の狭持部665のねじ孔668に螺合してネジ留めする。ボルト73が第2の狭持部665のねじ孔668にねじ込まれる量に応じて、第1の狭持部664、第2の狭持部665が鉛直方向に沿って互いに接離する。これにより、ネジ留めすれば圧電振動子15の他端及び連結片67にジョイント部66を固定することができ、ボルト73を外せば圧電振動子15の他端及び連結片67とジョイント部66との固定を解除することができる。即ち、ジョイント部66は、圧電振動子15の他端及び連結片67に着脱可能に固定される。
支持テーブル16は、温度槽13内に収容されている。また、支持テーブル16には、第1の固定具17が取り付けられているとともに、連結片67が一体に形成されている。連結片67は、支持テーブル16の外面から駆動部14に向かって突出している。
第1の固定具17は、支持テーブル16に取り付けられている。第1の固定具17は、図2に示すように、雄端子2を支持テーブル16に取り付ける。第1の固定具17は、図2に示すように、一対の挟み片28が設けられている。
一対の挟み片28は、支持テーブル16上に重ねられている。一対の挟み片28は、前記圧電振動子15の軸芯P2、ステッピングモータ53の軸芯P3に直交しかつ水平方向に沿って互いに並べられており、互いに接離自在に設けられている。一対の挟み片28には、それぞれ、取付用ボルト29が螺合するねじ孔(図示せず)が設けられている。それぞれの挟み片28に設けられたねじ孔は、互いに同一線上に設けられている。取付用ボルト29は、一対の挟み片28の一方のねじ孔から螺合して、他方のねじ孔に螺合する。取付用ボルト29が他方のねじ孔にねじ込まれる量に応じて、一対の挟み片28がねじ軸の軸芯に直交しかつ水平方向に沿って互いに接離する。
また、一対の挟み片28には、それぞれボルト34が挿入される図示しない長孔が設けられている。ボルト34は、一対の挟み片28の長孔に挿入されて、支持テーブル16に設けた図示しないねじ孔に螺合する。支持テーブル16に対する一対の挟み片28の接離方向の位置を調整可能とするために、長孔は接離方向に沿って長尺状に設けられている。
前述した構成によって、第1の固定具17は、取付用ボルト29をねじ孔にねじ込むことによって、一対の挟み片28間に雄端子2を挟む。そして、長孔内をボルト34が通る位置が調整されて、ボルト34が支持テーブル16に設けたねじ孔の奥にねじ込まれる。そして、挟み片28が支持テーブル16に固定される。こうして、第1の固定具17は、雄端子2を支持テーブル16に固定する。
第2の固定具18は、ベース12の収容テーブル22上に設置されている。第2の固定具18は、矢印S1(端子2、3が互いに接離する方向)、即ち圧電振動子15の軸芯P2に沿って移動自在に、収容テーブル22に取り付けられている。第2の固定具18は、雌端子3を取り付ける。第2の固定具18は、図2に示すように、ベース12の収容テーブル22に取り付けられる本体部68と、溝35と、一対の押さえ板36と、一対の板ばね37とを備えている。
本体部68は、前述した矢印S1に沿って移動自在に収容テーブル22に支持されている。本体部68即ち第2の固定具18は、荷重センサ59を介してベース12の収容テーブル22に取り付けられている。溝35は、本体部68の表面から凹に形成されている。溝35は、雌端子3の外形に沿って形成されている。
一対の押さえ板36は、板状に形成されている。押さえ板36は、本体部68に重ねられる。押さえ板36には、ボルト40がねじ込まれている。ボルト40は、押さえ板36にねじ込まれて、本体部68に設けた図示しないねじ孔に螺合する。ボルト40が、本体部68に設けたねじ孔の奥にねじ込まれたり、ねじ孔から緩められることにより、押さえ板36は、鉛直方向に沿って移動自在となる。即ち、押さえ板36は、本体部68に接離する。押さえ板36は、鉛直方向に移動して、本体部68に近づく第1の位置と、本体部68から離れた第2の位置とに亘って移動する。押さえ板36を第2の位置に移動させると、溝35内に雌端子3を出し入れ自在となる。
前述した構成によって、第2の固定部18は、第2の位置に押さえ板36を位置づけて、溝35内に雌端子3を収容する。次に、第1の位置に押さえ板36を位置づけて、ボルト40を本体部68に設けたねじ孔の奥にねじ込んで、雌端子3を溝35の底面に向かって押し出した状態で、押さえ板36を本体部68に固定する。こうして、第2の固定具18は、雌端子3を押さえ板36と溝35の底面との間に挟んで固定する。
レーザ変位計58は、反射部材60と、発光受光部61とを備えている。反射部材60は、支持テーブル16に取り付けられており、この支持テーブル16から上方に向かって立設している。発光受光部61は、ベース12のベース本体21にステッピングモータ53の本体部57を介して取り付けられている。発光受光部61は、反射部材60に向かってレーザを照射するとともに、この反射部材60が反射したレーザを受光する。
発光受光部61は、レーザを照射及び受光して、第1の固定具17の変位量(移動量)即ち雄端子2の変位量(移動量)を測定する。発光受光部61は、アンプ23とI/F24を介して制御装置20に接続している。発光受光部61即ちレーザ変位計58は、支持テーブル16の振動に基づく前述した第1の固定具17の変位量(移動量)即ち雄端子2の変位量(移動量)をアンプ23を介して制御装置20に向かって出力する。
アンプ23は、I/F24を介して、制御装置20に接続している。レーザ変位計58から出力された支持テーブル16即ち第1の固定具17の変位に関する情報は、アンプ23で増幅されて制御装置20に入力する。測定部19は、電源ユニット25と、電圧計26とを備えている。電源ユニット25は、プラスの端子とマイナスの端子とを備えている。電源ユニット25のプラスの端子は、第2の固定具18を介して雌端子3と電気的に接続する。電源ユニット25のマイナスの端子は、第1の固定具17を介して雄端子2と電気的に接続する。電源ユニット25は、制御装置20からの命令に基づいて、第1の固定具17と第2の固定具18とを介して、端子2、3間に所定の電流値で印加する。
電圧計26は、プラスの端子とマイナスの端子とを備えている。電圧計26のプラスの端子は、第2の固定具18を介して雌端子3と電気的に接続する。電圧計26のマイナスの端子は、第1の固定具17を介して雄端子2と電気的に接続する。電圧計26は、制御装置20からの命令に基づいて、第1の固定具17と第2の固定具18とを介して、端子2、3間の電圧を測定する。
荷重センサ59は、第2の固定具18とベース12の収容テーブル22との間に設けられており、これらを連結している。荷重センサ59は、例えば、水晶などの圧電素子を備えている。荷重センサ59の圧電素子は、第2の固定具18が矢印S1に沿って移動した際に、第2の固定具18と雌端子3に作用する荷重に応じた信号をアンプ23とI/F24とを介して制御装置20に向かって出力する。
制御装置20は、周知のRAM、ROM、CPUなどを備えたコンピュータであって、前記駆動部14と電源49とアンプ23と測定部19と荷重センサ59などと接続して、フレッチング腐食試験装置1全体の制御を司る。制御装置20は、双方向バス27などを介して前記電源ユニット25と電圧計26とに接続している。制御装置20は、双方向バス27などを介してI/F24と接続している。I/F24には、前記電源49と、アンプ23と、ステッピングモータ53が接続している。制御装置20は、予め記憶されたプログラムに基づいて、圧電振動子15とステッピングモータ53とを駆動する。制御装置20は、圧電振動子15を駆動する際には、I/F24を介して電源49を圧電振動子15に印加させて、支持テーブル16即ち第1の固定具17を第2の固定具18に接離される。
そして、制御装置20は、アンプ23などを介してレーザ変位計58から入力する支持テーブル16の変位に関する情報に基づいて、前記電源49の印加状況を制御して、圧電振動子15を予め定められる周波数、振幅などで振動させる。圧電振動子15とステッピングモータ53とのうち一方、又は、両方の振動によって、1回、第1の固定具17が第2の固定具18に接離すると、制御装置20は、前記測定部19の電源ユニット25を端子2、3間に印加させるとともに、電圧計26に端子2、3間の電圧を測定させる。
電圧計26から双方向バス27を介して、制御装置20に前記端子2、3間の電圧に応じた信号が伝えられる。制御装置20は、電圧計26からの電圧と、電源ユニット25が印加した電流値とから前記端子2、3間の抵抗値を求める。そして、制御装置20は、再度、圧電振動子15とステッピングモータ53との何れか一方、又は、両方、を駆動して、端子2、3を互いに接離させて、端子2、3間の抵抗値を求める。
次に、前述した構成のフレッチング腐食試験装置1を用いて端子2、3の摺動試験(フレッチング腐食試験)を実施する際の手順について説明する。まず、試験荷重が圧電振動子15の許容範囲内であり、かつ、圧電振動子15の駆動力(振動)で第1の固定具17を第2の固定具18に接離させたい(端子2、3を例えば50μm以下の微摺動させたい)場合について説明する。雄端子2と雌端子3とを互いに嵌合させる。次に、上述した第1の固定具17に雄端子2を固定し、第2の固定具18に雌端子3を固定する。その後、これら第1の固定具17、第2の固定具18、支持テーブル16及び収容テーブル22などを温度槽13内に収容して、収容テーブル22をベース本体21に固定する。ボルト73を用いて連結片67をジョイント部66に固定する。
駆動部14は、図5(A)に示すように、ボルト70、71を用いて第1の伝達部材63及び第2の伝達部材64を第3の伝達部材65に固定しておく。また、ボルト73を用いて圧電振動子15の他端とジョイント部66とを固定する。ボルト72は抜いて第3の伝達部材65とジョイント部66との固定は開放しておく。このように第3の伝達部材65とジョイント部66との固定を開放することにより、圧電振動子15を伸縮させることができる。
そして、圧電振動子15を振動させるための操作を行う。この操作に応じて制御装置20は、圧電振動子15に対する電源49の印加状況を制御して、圧電振動子15を予め定められる周波数、振幅などで伸縮(振動)させる。圧電振動子15の振動(駆動力)は、ジョイント部66、連結片67、支持テーブル16をこの順で介して第1の固定具17、即ち雄端子2に伝達される。これにより、雄端子2が雌端子3に接離して、これらの端子2、3が相対的に移動する。このとき試験荷重が圧電振動子15の許容範囲内という条件で行っているため圧電振動子15が破壊することはない。
次に、ステッピングモータ53の駆動力(振動)で第1の固定具17を第2の固定具18に接離させたい(端子2、3を例えば50μm以上の摺動させたい)場合について説明する。上述した場合と大きく異なる点は、駆動部14のセットの仕方である。駆動部14は、図5(B)に示すように、ボルト72を用いて第3の伝達部材65とジョイント部66とを固定する。また、ボルト73は抜いて圧電振動子15の他端とジョイント部66との固定を開放しておく。このように、圧電振動子15の他端とジョイント部66との固定を開放することにより、圧電振動子15の他端が開放される。
そして、ステッピングモータ53を振動させるための操作を行う。この操作に応じて制御装置20は、ステッピングモータ53を制御して、ステッピングモータ53のねじ軸55を予め定められる周波数、振幅などで振動させる。ステッピングモータ53の振動(駆動力)は、ねじ軸55、第1の伝達部材63、第3の伝達部材65、ジョイント部66、連結片67、支持テーブル16をこの順で介して第1の固定具17、即ち雄端子2に伝達される。これにより、雄端子2が雌端子3に接離して、これら端子2、3が相対的に移動する。このとき、圧電振動子15の他端は開放されているため圧電振動子15には一切荷重がかからない。従って、このとき試験荷重が圧電振動子15の許容範囲よりも大きくなっても圧電振動子15が破壊されることはない。
上述したように端子2、3が振動している間に、レーザ変位計58で支持テーブル16即ち端子2、3の相対的な変位を測定するとともに、荷重センサ59で端子2、3間の摩擦力を測定する。端子2、3が接離した後、これらの端子2、3間の電気的な抵抗を、測定部19などを用いて測定する。こうして、所定回数、端子2、3を互いに接離させて、端子2、3間の電気的な抵抗を測定する。
上述したフレッチング腐食試験装置1によれば、ボルト72を抜いて第3の伝達部材65、及び、ジョイント部66、の固定を開放すると共にボルト73によりネジ留めを行って圧電振動子15の他端、及び、ジョイント部66、を固定することにより、圧電振動子15の駆動力により第1の固定具17を振動させることができる。また、ボルト72によりネジ留めを行って第3の伝達部材65、及び、ジョイント部66、を固定すると共にボルト73を抜いて圧電振動子15の他端、及び、ジョイント部66、の固定を開放することにより、圧電振動子15の他端を開放した状態でステッピングモータ53の駆動力により第1の固定具17を振動させることができる。また、このとき圧電振動子15の他端が開放されているため、試験荷重が圧電振動子15の許容範囲よりも大きくなっても圧電振動子15が破壊されることがない。それ故、圧電振動子15をダミーに交換しなくても、圧電振動子15の許容範囲を超える試験荷重が加わる試験を行うことができ、この試験を行うための調整時間を大幅に短縮することができる。
なお、上述した第1実施形態によれば、ステッピングモータ53の駆動力で第1の固定具17を第2の固定具18に接離させたい場合、試験荷重が圧電振動子15の許容範囲を超えていなくても圧電振動子15の他端を開放していたが、本発明はこれに限ったものではない。試験荷重が圧電振動子15の許容範囲を超えていなければ、ステッピングモータ53の駆動力で第1の固定具17を第2の固定具18に接離させたい場合であっても、図5(A)に示すように、圧電振動子15の他端、及び、ジョイント部66、を固定させると共に第3の伝達部材65、及び、ジョイント部66、の固定を開放してもよい。この場合、ステッピングモータ53の振動(駆動力)は、ねじ軸55、第1の伝達部材63、第3の伝達部材65、第2の伝達部材64、圧電振動子15、ジョイント部66、連結片67、支持テーブル16をこの順で介して第1の固定具17、即ち雄端子2に伝達されて、ステッピングモータ53の駆動力により第1の固定具17が振動される。
また、上述した第1実施形態によれば、圧電振動子15とステッピングモータ53との何れか一方を駆動させて試験を行っていたが、本発明はこれに限ったものではない。試験荷重が圧電振動子15の許容範囲内であれば圧電振動子15とステッピングモータ53との両方を駆動させて試験を行っても良い。この場合、駆動部14は図5(A)に示すようにセットする。
第2実施形態
次に、本発明の第2実施形態を図8及び図9を参照にして説明する。第1実施形態と第2実施形態とで大きく異なる点は伝達部54の構造である。伝達部54は、図8などに示すように、第1の伝達部材63と、第2の伝達部材64と、第3の伝達部材65と、第1のジョイント部66Aと、第1のジョイント部66Aと交換可能な第2のジョイント部66Bと、を備えている。第1の伝達部材63、第2の伝達部材64、及び、第3の伝達部材65、は上述した第1実施形態と同様の構成のためここでは詳細な説明は省略する。第1のジョイント部66Aは、図4に示すジョイント部66の固定部661を除いた構成である。第1のジョイント部66Aは、図8(A)に示すように、ボルト73のネジ留めにより圧電振動子15の他端及び連結片67間に着脱可能に連結、固定することができる。また、第1のジョイント部66Aは、第3の伝達部材65には固定することができない。
第2のジョイント部66Bは、図4に示すジョイント部66の圧電振動子15側の固定部663を除いた構成である。第2のジョイント部66Bは、図8(B)に示すように、ボルト73のネジ留めにより連結片67に対して着脱可能に固定することができる。第2のジョイント部66Bは、ボルト72のネジ留めにより第3の伝達部材65に対して着脱可能に固定することができる。また、第2のジョイント部66Bは、圧電振動子15の他端に固定することができない。
次に、前述した構成のフレッチング腐食試験装置1を用いて端子2、3の摺動試験(フレッチング腐食試験)を実施する際の手順について説明する。まず、試験荷重が圧電振動子15の許容範囲内であり、かつ、圧電振動子15又は/及びステッピングモータ53の駆動力(振動)で第1の固定具17を第2の固定具18に接離させたい場合について説明する。第1実施形態と同様に、雄端子2と雌端子3とを互いに嵌合させる。第1の固定具17及び第2の固定具18については上述した第1実施形態と同様のためここでは詳細な説明は省略する。
駆動部14は、図8(A)に示すように、ボルト70、71を用いて第1の伝達部材63及び第2の伝達部材64を第3の伝達部材65に固定しておく。また、第1のジョイント部66Aを用いて圧電振動子15の他端と連結片67とを連結して固定する。第3の伝達部材65と第1のジョイント部66Aとは固定されていないので、圧電振動子15を伸縮させることができる。
そして、圧電振動子15又は/及びステッピングモータ53を振動させるための操作を行う。この操作に応じて制御装置20は、圧電振動子15又は/及びステッピングモータ53を予め定められる周波数、振幅などで振動させる。圧電振動子15の振動(駆動力)は、第1のジョイント部66A、連結片67、支持テーブル16をこの順で介して第1の固定具17、即ち雄端子2に伝達される。一方、ステッピングモータ53の振動(駆動力)は、ねじ軸55、第1の伝達部材63、第3の伝達部材65、第2の伝達部材64、圧電振動子15、第1のジョイント部66A、連結片67、支持テーブル16をこの順で介して第1の固定具17、即ち雄端子2に伝達される。これにより、雄端子2が雌端子3に接離して、これらの端子2、3が相対的に移動する。このとき試験荷重が圧電振動子15の許容範囲内という条件で行っているため圧電振動子15が破壊することはない。
次に、ステッピングモータ53の駆動力(振動)で第1の固定具17を第2の固定具18に接離させたい場合について説明する。上述した場合と大きく異なる点は、駆動部14のセットの仕方である。まず、ボルト73を抜いて圧電振動子15及び第1のジョイント部66A、連結片67及び第1のジョイント部66A、の固定を開放して、第1のジョイント部66Aをフレッチング腐食試験装置1から取り外す。そして、図8(B)に示すように、第1のジョイント部66Aの代わりに第2のジョイント部66Bを用いて第3の伝達部材65と連結片67とを連結して固定する。このとき、第2のジョイント部66Bと圧電振動子15の他端とは固定されていないため、圧電振動子15の他端が開放される。
そして、ステッピングモータ53を振動させるための操作を行う。この操作に応じて制御装置20は、ステッピングモータ53を制御して、ステッピングモータ53のねじ軸55を予め定められる周波数、振幅などで振動させる。ステッピングモータ53の振動(駆動力)は、ねじ軸55、第1の伝動部材63、第3の伝達部材65、第2のジョイント部66B、連結片67、支持テーブル16をこの順で介して第1の固定具17、即ち雄端子2に伝達される。これにより、雄端子2が雌端子3に接離して、これら端子2、3が相対的に移動する。このとき、圧電振動子15の他端は開放されているため圧電振動子15には一切荷重がかからない。従って、このとき試験荷重が圧電振動子15の許容範囲よりも大きくなっても圧電振動子15が破壊されることはない。
上述したフレッチング腐食試験装置1によれば、第1のジョイント部66Aを用いて圧電振動子15の他端と連結片67とを連結することにより、圧電振動子15又は/及びステッピングモータ53の駆動力により第1の固定具17を振動させることができる。また、第1のジョイント部66Aの代わりに第2のジョイント部66Bを用いて第3の伝達部材65と連結片67とを連結することにより、圧電振動子15の他端を開放した状態でステッピングモータ53の駆動力により第1の固定具17を振動させることができる。また、このとき圧電振動子15の他端が開放されているため、試験荷重が圧電振動子15の許容範囲よりも大きくなっても圧電振動子15が破壊されることがない。それ故、圧電振動子15をダミーに交換しなくても、圧電振動子15の許容範囲を超える試験荷重が加わる試験を行うことができ、この試験を行うための調整時間を大幅に短縮することができる。
上述した第1及び第2の実施形態によれば、ジョイント部66、第1のジョイント部66A及び第2のジョイント部66Bは連結片67に固定されていたが、本発明はこれに限ったものではない。例えば、ジョイント部66、第1のジョイント部66A及び第2のジョイント部66Bを第1の固定具17に直接固定することも考えられる。
また、前述した実施形態は本発明の代表的な形態を示したに過ぎず、本発明は、実施形態に限定されるものではない。即ち、本発明の骨子を逸脱しない範囲で種々変形して実施することができる。
本発明の試験装置を組み込んだフレッチング腐食試験装置の概略の構成を示す説明図である。 図1に示された第1の固定具と第2の固定具との斜視図である。 図1に示された駆動部の斜視図である。 図3に示すジョイント部の斜視図である。 図1に示す駆動部の上面図である。 図5(A)のI−I線断面図である。 図5(B)のII−II線断面図である。 第2実施形態における駆動部の斜視図である。 従来のフレッチング腐食試験装置の一例を示す図である。
符号の説明
1 フレッチング腐食試験装置(試験装置)
2 雄端子(試験片)
15 圧電振動子
17 第1の固定具(試験台)
53 ステッピングモータ(モータ)
54 伝達部(伝達手段)
63 第1の伝達部材
64 第2の伝達部材
65 第3の伝達部材
66 ジョイント部
66A 第1のジョイント部
66B 第2のジョイント部
67 連結片

Claims (4)

  1. 試験片が固定される試験台と、前記試験台を振動させる駆動力を発生する圧電振動子及びモータと、前記圧電振動子及び前記モータが発生する駆動力を前記試験台又は前記試験台に連結して固定された連結片に伝達する伝達手段と、が設けられた試験装置において、
    前記モータの回転に応じて振動方向に移動するように前記モータに連結される第1の伝達部材と、
    前記第1の伝達部材よりも前記試験台側に設けられていて前記圧電振動子の前記振動方向の前記試験台から離れた側の一端が固定される第2の伝達部材と、
    前記第1の伝達部材及び前記第2の伝達部材の両部材に固定される第3の伝達部材と、
    前記圧電振動子の前記振動方向の前記試験台側の他端、及び、前記第3の伝達部材、に着脱可能に固定されると共に前記試験台又は前記連結片に固定されるジョイント部と、
    が前記伝達手段に設けられていることを特徴とする試験装置。
  2. 試験片が固定される試験台と、前記試験台を振動させる駆動力を発生する圧電振動子及びモータと、前記圧電振動子及び前記モータが発生する駆動力を前記試験台又は前記試験台に連結して固定された連結片に伝達する伝達手段と、が設けられた試験装置において、
    前記モータの回転に応じて振動方向に移動するように前記モータに連結される第1の伝達部材と、
    前記第1の伝達部材よりも前記試験台側に設けられていて前記圧電振動子の前記振動方向の前記試験台から離れた側の一端が固定される第2の伝達部材と、
    前記第1の伝達部材及び前記第2の伝達部材の両部材に固定される第3の伝達部材と、
    前記圧電振動子の前記振動方向の前記試験台側の他端、及び、前記試験台又は前記連結片、間を連結する前記試験装置に着脱可能に固定される第1のジョイント部と、
    前記第3の伝達部材、及び、前記試験台又は前記連結片、間を連結する前記第1のジョイント部の代わりに前記試験装置に着脱可能に固定される第2のジョイント部と、
    が前記伝達手段に設けられていることを特徴とする試験装置。
  3. 請求項1に記載の試験装置を用いた試験方法であって、
    前記圧電振動子にかかる荷重が許容範囲内であり、かつ、前記圧電振動子又は/及び前記モータの駆動力で前記試験台を駆動する場合、前記第3の伝達部材、及び、前記ジョイント部、の固定を開放すると共に前記圧電振動子の他端、及び、前記ジョイント部、を固定する工程と、
    前記モータ又は/及び前記モータを駆動させる工程と、を順次行い、
    前記モータの駆動力で前記試験台を駆動する場合、第3の伝達部材、及び、前記ジョイント部、を固定すると共に前記圧電振動子の他端、及び、前記ジョイント部、の固定を開放する工程と、
    前記モータを駆動させる工程と、を順次行うことを特徴とする試験方法。
  4. 請求項2に記載の試験装置を用いた試験方法であって、
    前記圧電振動子にかかる荷重が許容範囲内であり、かつ、前記圧電振動子又は/及び前記モータの駆動力で前記試験台を駆動する場合、前記第1のジョイント部を前記試験台に取り付ける工程と、
    前記圧電振動子又は/及び前記モータを駆動させる工程と、を順次行い、
    前記モータの駆動力で前記試験台を駆動する場合、前記第2のジョイント部を前記試験台に取り付ける工程と、
    前記モータを駆動させる工程と、を順次行うことを特徴とする試験方法。
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