JP2009127815A - 締付バンド - Google Patents

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Abstract

【課題】耳部を加締めて締付力を付与しても、等速自在継手の外輪などの被取付部材とこれに取り付けるブーツなどの取付部材との取付部から潤滑成分等が漏出するのを防止することができる締付バンドを提供する。
【解決手段】 内側重なり部32で周方向位置が耳部26と対応する部位に、耳部26の加締めにより、内側重なり部33から浮き上がる耳部26の脚部27の基部41と内側重なり部33との間に生じる隙間44に入り込んで、脚部27の基部41に接触する円弧状の突状部40を設ける。この突状部40は、内側重なり部32で周方向位置が耳部26と対応する部位に切り込みを入れて脚部27の基部側に盛り上げることにより設ける。
【選択図】 図1

Description

本発明は、自動車の駆動軸や各種産業機械に用いられ、回転トルクを伝達する等速自在継手のブーツ取付部等に使用される締付バンドに関するものである。
締付バンドは、上記した自動車の等速自在継手に使用する場合、継手本体に取り付けた密閉部材であるブーツの取付部を締付固定する際に使用し、これにより、ブーツにシール性を付与して、継手内部に封入したグリースなどの潤滑成分の外部への漏出および継手内部への外部からの異物の侵入を防止する。
このような締付バンドを備えた等速自在継手として、摺動型等速自在継手の一つであるダブルオフセット型等速自在継手(EDJ)を図8に例示する。
この等速自在継手101は、一端に開口部を有する外輪102と、この外輪102の内側に収容配置された軸方向移動可能な内部部品106とで主要部が構成されている。この内部部品106は、内輪103と、ケージ104と、ボール105とから成る。
外輪102の内周面には8本の直線状のトラック溝107が形成され、内輪103の球状外周面には、外輪102のトラック溝107と対向する8本の直線状のトラック溝108が形成されている。外輪102のトラック溝107と内輪103のトラック溝108との間にはボール105が介在され、このボール105はケージ104のポケット114で保持されている。
内輪103の軸孔110にはシャフト109がスプライン嵌合されている。このシャフト109は、その先端部の外周面に形成された凹溝111と、内輪103の軸孔110に形成され、前記したシャフト109の凹溝111と対向する凹溝112との間に介在されたサークリップ113により、内輪103の軸孔110から抜け出るのが防止されている。
外輪102の開口部は蛇腹状の樹脂製ブーツ116で覆われている。このブーツ116は、大径端部117と、小径端部118と、大径端部117と小径端部118とを連結する蛇腹部119とから成る。大径端部117は、外輪102の開口端部115の外周面129に環状に形成されたブーツ嵌合溝122に嵌合されることで、外輪102の開口端部115に周方向で接触させた状態で取り付けられ、小径端部118は、シャフト109の外周面145に環状に形成されたブーツ嵌合溝123に嵌合されることで、シャフト109に周方向で接触させた状態で取り付けられている。さらに、上述した大径端部117と小径端部118の取付部分は、それぞれの外周面(146、147)に形成されたバンド嵌合溝(124、125)に締付バンドであるブーツバンド(120、121)を嵌合して加締めることにより固定されている。なお、内部部品106は、外輪102の開口端部115の内周面に形成された嵌合溝142に嵌合されたサークリップ143により、外輪102の内部から抜け出るのが防止されている。
さて、図9にブーツ116の大径端部117に取り付けられる締付バンド120を示す。この締付バンド120は、図中散点模様で示した外側重なり部132と、図中に×印を散りばめた模様で示す内側重なり部133と、外側重なり部132と内側重なり部133とをつなぐ中間部131とから成る環状を成し、外側重なり部132の内側に内側重なり部133が接触状態で配置されている。
また、外側重なり部132は耳部126を有し、この耳部126は、外側重なり部132から立ち上がる一対の脚部127と、その一対の脚部127の外径側をつなぐ架橋部128とで構成されている。なお、ブーツ116の小径端部118に取り付けられるブーツバンド121も、図9に示すブーツバンド120と同じ形状である(特許文献1参照)。
特開2005−61586号公報
ところで、図9に示す特許文献1に記載のブーツバンド120は、図中白抜き矢印で示すように、耳部126の一対の脚部127にその対向間距離が狭くなる方向に外側から荷重をかけて耳部126を加締める(以下単に耳部の加締めとする)ことにより、周長が短くなって、締付力が付与される。この際、図10に示すように、脚部127の基部141が内側重なり部133から浮き上がって、脚部127の基部141と内側重なり部133との間に隙間144が生じる。この隙間144により、脚部127の基部141は、加締めにより付与された締付力を内側重なり部133に伝達することが困難であるため、内側重なり部133の内側に配されたブーツ116の大径端部117(図8参照)と外輪102(図8参照)との取付部を十分に締付固定することが困難である。これにより、外輪102とブーツ116の大径端部117との取付部から、外輪102(図8参照)やブーツ116(図8参照)の内部に封入したグリースなどの潤滑成分が漏出するおそれがあった。
本発明は、上記の事情に鑑みてなされたものであり、耳部を加締めて締付力を付与しても、等速自在継手の外輪などの被取付部材と、これに取り付けるにブーツなどの取付部材との取付部から潤滑成分等(例えば等速自在継手では外輪やブーツの内部に封入したグリース)が漏出するのを防止することができる締付バンドを提供することを目的とする。
上記の課題を解決するための本発明の締付バンドは、一端の外側重なり部と、その外側重なり部の内側に接触状態で配された他端の内側重なり部と、前記外側重なり部と前記内側重なり部とをつなぐ中間部とからなる環状を成し、前記外側重なり部に、その外側重なり部から立ち上がる一対の脚部と、その一対の脚部の外径側をつなぐ架橋部とから成る耳部を有する締付バンドであって、前記内側重なり部で周方向位置が前記耳部と対応する部位に、前記耳部の加締めにより、前記脚部の基部が前記内側重なり部から浮き上がった状態で前記脚部の基部に接触する突状部を設けたことを特徴とする。なお、ここでいう「外側重なり部の内側に接触状態で配された」とは、外側重なり部で耳部を除く部位の内周面に接触状態で配されることを意味する。
この場合、耳部の加締めにより、耳部の脚部の基部が内側重なり部から浮き上がった状態になって、この耳部の脚部の基部と内側重なり部との間に隙間が生じても、耳部の加締めは、一対の脚部をその対向間距離が狭くなる方向に塑性変形させることにより行うため、内側重なり部に設けた突状部が前記隙間に入り込んで浮き上がった脚部の基部に接触する。この点が前記した「前記脚部の基部が前記内側重なり部から浮き上がった状態で前記脚部の基部に接触する」を意味し、これにより、脚部の基部は、加締めにより付与される締付力を内側重なり部に伝達できるため、内側重なり部の内側に配される取付部材(例えば等速自在継手のブーツ)とこれを取り付ける被取付部材(例えば等速自在継手の外輪)との取付部を確実に締付固定することができる。
前記突状部の形状は円弧状とするのが望ましい。この場合、耳部を加締めた際、浮き上がった耳部の脚部の基部と内側重なり部との間に隙間が生じた際、突状部は、脚部の基部の内径面に沿って案内されて上述した隙間に入り込みやすくなり、既に述べた突状部の作用が顕著になる。このため、内側重なり部の内側に配された取付部材(例えば等速自在継手のブーツ)と被取付部材(例えば等速自在継手の外輪)との取付部から潤滑成分等(例えば等速自在継手の外輪やブーツの内部に封入したグリース)が漏出するのを防止することができる。
前記突状部は、内側重なり部と一体で設けることが可能である。
この場合、内側重なり部とは別体の突状部を、内側重なり部で周方向位置が耳部と対応する(一致する)部位に設ける必要がなくなるため、部品点数を削減して、締付バンドの作製に必要なコストを削減することができる。また、部品点数が削減されることにより、締付バンドを作製するための加工工数を削減できるため、締付バンドを作製する作業が容易になる。
上記の本発明のように、突状部を内側重なり部と一体とすることは、例えば、内側重なり部に切り込みを入れて耳部の脚部の基部側に盛り上げることにより可能である。
突状部は、前記内側重なり部とは別体で設けることが可能であるが、この場合、突状部は、耳部の加締めにより付与される締付力を内側重なり部に伝達可能である弾性素材で構成するのが望ましい。
この場合、耳部の加締めにより、耳部の脚部の基部と内側重なり部との間に隙間が生じた際、この隙間に入り込む突状部は、隙間の形状に沿って弾性変形するため、既に述べた突状部の作用および効果が顕著になる。また、突状部は、耳部の加締めにより付与される締付力を内側重なり部に伝達可能とする弾性素材とするため、被取付部材(例えば等速自在継手の外輪)に取付部材(例えば等速自在継手の外輪に取り付けるブーツ)を取付固定する締付バンド本来の効果を損なうことがない。
なお、内側重なり部と前記中間部を、等速自在継手の外側継手部材の開口部を覆うブーツに取り付けることが可能である。これは、これまでに述べた本発明の締付バンドを、等速自在継手のブーツ取付部を締付固定するのに使用することを意味する。
本発明の締付バンドは、内側重なり部で周方向位置が耳部と対応する部位に設けた突状部が、耳部の加締めにより、内側重なり部から浮き上がった状態の耳部の脚部の基部と接触する。これにより、脚部の基部は、加締めに付与される締付力を内側重なり部に伝達できるため、内側重なり部の内側に配される取付部材とこれを取り付ける被取付部材との取付部を確実に締付固定して、取付部から潤滑成分等が漏出するのを防止することができる。
以下に本発明の実施の形態について、添付の図面を参照して説明する。
図1〜図5に本発明の第1の実施形態を示す。
図5に本発明の締付バンドを備えた摺動型等速自在継手(EDJ)を示す。この等速自在継手1は、一端に開口部を有する外側継手部材である外輪2と、この外輪2の内側に収容配置された軸方向移動可能な内部部品6とで主要部が構成されている。この内部部品6は、内側継手部材である内輪3と、ケージ4と、ボール5とから成る。
外輪2の内周面には8本の直線状のトラック溝7が形成され、内輪3の球状外周面には、前記した外輪2のトラック溝7と対向する8本の直線状のトラック溝8が形成されている。外輪2のトラック溝7と内輪3のトラック溝8との間にはボール5が介在され、このボール5はケージ4のポケット14で保持されている。
内輪3の軸孔10にはシャフト9がスプライン嵌合されている。このシャフト9は、その先端部の外周面に形成された凹溝11と、内輪3の軸孔10に形成され、前記したシャフト9の凹溝11と対向する凹溝12との間に介在されたサークリップ13により、シャフト9が内輪3の軸孔10から抜け出るのが防止されている。
外輪2の開口部は蛇腹状の樹脂製ブーツ16で覆われている。このブーツ16は、大径端部17と、小径端部18と、大径端部17と小径端部18とを連結する蛇腹部19とから成る。大径端部17は、外輪2の開口端部15の外周面29に環状に形成されたブーツ嵌合溝22に嵌合されることで、外輪2の開口端部15に周方向で接触させた状態で取り付けられ、小径端部18は、シャフト9の外周面45に環状に形成されたブーツ嵌合溝23に嵌合されることで、シャフト9に周方向で接触させた状態で取り付けられている。さらに、上述した大径端部17と小径端部18の取付部分は、それぞれの外周面(46、47)に形成されたバンド嵌合溝(24、25)に締付バンド(以下ブーツバンドとする)(20、21)を加締めることにより固定されている。なお、内部部品6は、外輪2の開口端部15の内周面に形成された嵌合溝42に嵌合されたサークリップ43により、外輪2の内部から抜け出るのが防止されている。
図3にブーツ16の大径端部17に取り付けられたブーツバンド20を示す。このブーツバンド20は、図4(A)および図4(B)に示すようなブーツバンド20を環状にしたものであり、図中散点模様で示した外側重なり部32と、図中×印を散りばめた模様で示した内側重なり部33と、外側重なり部32と内側重なり部33とをつなぐ中間部31とで主要部が構成されている。図4(A)および図4(B)に示す締付バンド20を図3に示すように環状にする際は、内側重なり部33に外側重なり部32を接触状態で重ね合わせる。これは、内側重なり部33に外側重なり部32を重ね合わせて、内側重なり部33の外周面を外側重なり部32で後述する耳部を除く内周面に接触させることを意味する。
外側重なり部32の先端側には3つの係止孔38がブーツバンド20を環状にした際に周方向となる方向(以下周方向とする)に等間隔で形成され、内側重なり部33には3つの係止爪37が周方向に等間隔で形成され、ブーツバンド20を環状にする際は、係止爪37と係止孔38とが係合される。
また、図4(B)に示すように、外側重なり部32からバンド中間部31にかけて、ブーツバンド20に切り込みを入れて外径側にアーチ状に盛り上げることにより収容部35が形成され、内側重なり部33の先端側には、軸方向幅を内側重なり部33の軸方向幅よりも小さくした収容端部36が形成され、ブーツバンド20を環状にした際、図3に示すように、収容端部36が収容部35に収容される。なお、外側重なり部32からバンド中間部31は段差部34で連続されている。これにより、図3に示すようにブーツバンド20を環状にした際、ブーツバンド20の内径を周方向全長で等しくすることができる。
さらに、図4(A)および図4(B)に示すように、外側重なり部32において、収容部35と係止孔38との間には、環状にしたブーツバンド20に締付力を付与する耳部26が形成されている。この耳部26は、外側重なり部32から起立した一対の脚部27と、この一対の脚部27の外径側をつなぐ架橋部28とで構成される。ブーツバンド20への締付力の付与は、図3中の白抜き矢印で示すように、治具を用いて、一対の脚部27の対向間距離が狭くなる方向に外側から荷重をかけて耳部26を加締めて、ブーツバンド20の周長を短くすることにより行う。この作業の際に脚部27のみが大きく塑性変形するのを防止するために、耳部26の架橋部28の中央部には周方向に延びる窪み部30が形成されている。
さて、本実施形態では、内側重なり部32で周方向位置が耳部26と対応する部位に、円弧状の突状部40を設ける。
この突状部40は、図中白抜き矢印で示すように、耳部26を加締めた際、図5のX−X部分の断面図である図1に示すように、内側重なり部33から浮き上がる脚部27の基部41と内側重なり部33との間に生じる隙間44に入り込んで、脚部27の基部41と接触する。これは、図3に示すように、耳部26の加締めは、一対の脚部27をその対向間距離が短くなる方向に塑性変形させることにより行うため、これにより、内側重なり部33に設けた突状部40が隙間44に入り込むためである。なお、図2に図1に示す耳部26の拡大図を示し、図1および図2は、図を見やすくするために図3に示す窪み部30を省略して示した。
この場合、脚部27の基部41は、加締めに付与される締付力を、突状部40を介して内側重なり部33に伝達できるため、内側重なり部33の内側に配されるブーツ16の大径端部17(被取付部材)とこれを取り付ける外輪2の開口端部15(取付部材)との取付部を確実に締付固定して、この取付部から外輪2やブーツ16の内部に封入したグリースなどの潤滑成分が漏出するのを防止することができる。
この作用および効果は、本実施形態では特に顕著である。これは、本実施形態では、突状部40の形状を円弧状とするため、耳部26を加締めた際、突状部40は、内側重なり部33から浮き上がる脚部27の基部41と内側重なり部33との間に生じる隙間44に、脚部27の基部41の円弧状の内径面に案内されて入り込みやすいためである。
突状部40は、内側重なり部33で周方向位置が耳部26と対応する部位に切り込みを入れて、脚部27の基部側に盛り上げることにより、内側重なり部33と一体で設ける。
この場合、別部品である突状部40を内側重なり部33で周方向位置が耳部26と対応する部位に設ける必要がなくなるため、部品点数を削減して、ブーツバンド20の作製に必要なコストを削減することができる。また、部品点数が削減されることにより、ブーツバンド20を作製するための加工工数を削減することができるため、ブーツバンド20を作製する作業が容易になる。
なお、図を用いた詳細な説明は省略するが、図5に示すブーツ16の小径端部18に取り付けられるブーツバンド21も、大径端部17に取り付けたブーツバンド20と同じ形状のものを使用するため、ブーツバンド21は、既に述べたブーツバンド20と同じ作用および効果を奏する。
さて、ブーツ16の大径端部17に取り付けるブーツバンドは、図3に示したブーツバンド20に替えて、図6に示すブーツバンド50を使用することができる。なお、この図6に示すブーツバンド50において、図3に示すブーツバンド20と同じ部位、機能、形態を有する部材については同じ符号を付して、その詳細な説明を省略する。
このブーツバンド50は、内側重なり部33の外周面39で周方向位置が耳部26と対応する部位に円弧状の突状部51を、内側重なり部33とは別体で設ける。
また、突状部51は、図中白抜き矢印で示すようにして耳部26を加締めた際、耳部26の加締めにより付与される締付力を内側重なり部33に伝達可能な弾性素材で構成する。この弾性素材としては、ゴムや樹脂などを使用することができる。
この場合、耳部26の加締めにより、図7(図6の窪み部30は省略)に示すように、耳部26の脚部27の基部41と内側重なり部33との間に隙間44が生じた際、この隙間44に入り込む突状部51は、隙間44の形状に沿って弾性変形するため、既に述べた突状部51の作用および効果が顕著になる。また、突状部51は、耳部26の加締めにより付与される締付力を内側重なり部33に伝達可能であることから、内側重なり部33の内側に配された取付部材であるブーツ16の大径端部17(図5参照)を、被取付部材である外輪2の開口端部15(図5参照)に取付固定するブーツバンド本来の効果を損なうことがない。
なお、図1〜図7までに示す本発明の第1および第2の実施形態において、突状部(40、51)は、内側重なり部33で周方向位置が耳部26と対応する部位の中央部に設けるのが望ましい。この場合、耳部26を加締めた際、一対の脚部27の基部41と内側重なり部33との間に生じる二つの隙間44に突状部(40、51)が均等に入り込むため、本発明の目的とする突状部(40、51)の作用および効果を効果的に得ることができる。
以上、本発明の実施形態について説明したが、これらの実施形態に制限されることなく、特許請求の範囲に記載の意味および内容の範囲内で任意に変更が可能である。
図5のX−X部分の断面図である。 図1に示す耳部の拡大図である。 図5に示すブーツバンド(締付バンド)の拡大図(耳部の加締め前)である。 (A)は図5に示すブーツバンドの環状にする前の状態を示す正面図である。(B)は(A)の側面図である。 本発明に係るブーツバンド(締付バンド)を備えた等速自在継手(EDJ)を示す断面図である。 本発明に係るブーツバンドの他の形状を示す断面図である。 図6に示す耳部を加締めた際の状態を示す拡大断面図である。 従来のブーツバンド(締付バンド)を備えた等速自在継手(EDJ)を示す断面図である。 図8に示すブーツバンドの拡大図(耳部の加締め前)である。 図9に示す耳部を加締めた際の状態を示す拡大断面図である。
符号の説明
20、50 ブーツバンド(締付バンド)
26 耳部
27 脚部
28 架橋部
31 中間部
32 外側重なり部
33 内側重なり部
40、51 突状部
41 基部(脚部)

Claims (7)

  1. 一端の外側重なり部と、その外側重なり部の内側に接触状態で配された他端の内側重なり部と、前記外側重なり部と前記内側重なり部とをつなぐ中間部とからなる環状を成し、前記外側重なり部に、その外側重なり部から立ち上がる一対の脚部と、その一対の脚部の外径側をつなぐ架橋部とから成る耳部を有する締付バンドであって、
    前記内側重なり部で周方向位置が前記耳部と対応する部位に、前記耳部の加締めにより、前記脚部の基部が前記内側重なり部から浮き上がった状態で前記脚部の基部に接触する突状部を設けたことを特徴とする締付バンド。
  2. 前記突状部の形状を円弧状とした請求項1に記載の締付バンド。
  3. 前記突状部を、前記内側重なり部と一体で設けた請求項1又は2に記載の締付バンド。
  4. 前記突状部を、前記内側重なり部と別体で設けた請求項1又は2に記載の締付バンド。
  5. 前記突状部は、前記内側重なり部に切り込みを入れて脚部の基部側に盛り上げることにより設けた請求項3に記載の締付バンド。
  6. 前記突状部は、前記耳部の加締めにより付与される締付力を内側重なり部に伝達可能な弾性素材で構成した請求項4に記載の締付バンド。
  7. 前記内側重なり部と前記中間部を、等速自在継手の外側継手部材の開口部を覆うブーツに取り付けた請求項1〜7のいずれか一項に記載の等速自在継手。
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