JP2009126368A - 洗車機 - Google Patents

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正樹 平野
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Abstract

【課題】洗浄ブラシのサイズを変えることなくタイヤの洗浄面を拡大でき、大径化するタイヤ全体を洗浄できるタイヤ洗浄装置を備えた洗車機を提供することを目的とする。
【解決手段】洗車機のタイヤブラシ装置19は、円筒状に束ねられ被洗浄車両のタイヤをブラッシングするブラシ毛31およびブラシ毛31の後端部にてブラシ毛31を把持する円盤状のブラシ基部32から形成されるブラシ手段30と、ブラシ基部32を連結して回転駆動させる駆動手段50と、この駆動手段50を支持してタイヤに向かって出退動させる出退動手段40とを有し、ブラシ基部32が駆動手段50により連結される回転中心を、ブラシ基部32の円の中心より偏心させる。この構成により、被洗浄車両のタイヤの洗浄面を拡大でき、大径タイヤ全体を洗浄することができる。
【選択図】図1

Description

本発明は、たとえば給油所に設置され、被洗浄車両を洗車する洗車機、特にそのタイヤ洗浄装置に関するものである。
従来洗車機に備えられるタイヤ洗浄装置の一例として、特許文献1に車輪洗浄装置が開示されている。
この車輪洗浄装置は、洗車機本体の内側に、洗車機本体の前後方向と直行する左右方向へ可動するよう下部が軸支された主リンクと、その主リンクの上部に、前記左右方向へ可動するよう上部が軸支された副リンクと、その副リンクの下部に軸支され、前記左右方向へ移動する移動支持体と、タイヤを洗浄する車輪洗浄ブラシと、この移動支持体に支持されて前記車輪洗浄ブラシを支持する水平なブラシ支持軸と、そのブラシ支持軸を主リンクおよび副リンクの揺動位置に関係なく水平姿勢に保持する水平姿勢保持手段と、主リンクの揺動に連動して副リンクを揺動させる連動手段と、主リンクおよび副リンクを揺動駆動し得る揺動駆動手段と、車輪洗浄ブラシを回動駆動し得る回動駆動手段を備え、主リンクの長さが副リンクより長い構成とされ、揺動駆動手段を作動させて主リンクを前進揺動させ、連動手段により連動されて副リンク、および移動支持体上の車輪洗浄ブラシを前進揺動させ、洗浄ブラシが被洗浄車両のタイヤに圧接すると、揺動駆動手段による適度な押し付け力で回転駆動手段により車輪洗浄ブラシを回転駆動させてブラッシング洗浄が実行される。
上記車輪洗浄装置によれば、被洗浄車両のタイヤが洗浄されるだけでなく、車輪洗浄ブラシの格納時に、移動支持体に連なり車輪洗浄ブラシよりも上方で起立姿勢となる副リンクの軸間距離を、フレーム側の主リンクの軸間距離より短くしたことにより、車輪洗浄装置の前記主リンクと副リンクとは、広範囲に重なり合い、該装置が左右方向にコンパクトに構成され、また車輪洗浄ブラシを格納する時の車輪洗浄装置の高さを低くし、車輪洗浄装置の周辺において、洗車機本体に他の洗浄機器を配置する自由度を高くしている。
特開2005‐022487号公報
しかしながら、近年見られる車両の多様化に伴い、タイヤのホイールが大径化の傾向にあり、上記従来の車輪洗浄装置では、被洗浄車両のタイヤ全体を洗浄することが困難になってきている。このような問題を解決するために洗浄ブラシのサイズを大きくすることが考えられるが、洗車機本体に配設される他の洗浄機器および洗車機本体と接触することが危惧され、洗浄ブラシを大きくすることにより洗浄ブラシによるタイヤの洗浄面を拡大することは困難である。また、洗浄ブラシのサイズを大きくすると、洗浄ブラシに掛かるコストが増加することも明白な問題である。
そこで、本発明は、洗浄ブラシのサイズを変えることなく被洗浄車両のタイヤの洗浄面を拡大でき、大径化するタイヤ全体を洗浄できるタイヤ洗浄装置を備えた洗車機を提供することを目的としたものである。
前述した目的を達成するために、本発明のうち請求項1に記載の発明は、被洗浄車両を跨ぐ門型の洗車機本体と被洗浄車両を前後方向に相対移動させながら洗浄手段により前記被洗浄車両の洗浄を実行する洗車機であって、前記洗浄手段として、前記洗車機本体内側に、前記前後方向と直行する左右方向に一対の前記被洗浄車両のタイヤを洗浄するタイヤブラシ装置を備え、
前記各タイヤブラシ装置はそれぞれ、円筒状に束ねられ、前記被洗浄車両のタイヤをその先端部でブラッシングするブラシ、および円筒状に束ねられた前記ブラシの後端部にて前記ブラシを把持する円盤状のブラシ把持板から形成されるブラシ手段と、前記ブラシ把持板に連結され、ブラシ把持板を回転駆動する駆動手段と、前記駆動手段を支持して前記ブラシ手段および前記駆動手段を前記被洗浄車両のタイヤに向かって出退動させる出退動手段とを有し、前記ブラシ把持板が前記駆動手段により連結される回転中心を、前記ブラシ把持板の円の中心より偏心させたことを特徴とするものである。
上記構成によれば、洗車機本体と被洗浄車両を前後方向に相対移動させながら洗浄手段により前記被洗浄車両の洗浄が実行されると、出退動手段により被洗浄車両のタイヤに向かって駆動手段により回転駆動されたブラシ手段が出動されて、被洗浄車両のタイヤの洗浄が実行される。このとき、ブラシ手段のブラシ把持板が駆動手段により連結される回転中心を、前記ブラシ把持板の円の中心より偏心させたことにより、ブラシにより洗浄されるタイヤの洗浄面が前記ブラシ把持板に把持されるブラシの円の面積だけでなく、前記円の半径と前記ブラシ把持板の円の中心から前記駆動手段により連結される回転中心までの距離とを加算したものを半径とする円の面積が、前記ブラシによるタイヤの洗浄面となり、被洗浄車両のタイヤの洗浄面が拡大される。
また請求項2に記載の発明は、請求項1に記載の発明であって、前記各出退動手段はそれぞれ、前記洗車機本体内側から前記左右方向に延びるブラケットと、前記ブラケットの先端部に間隔を空けて、一端が回転自在に支持され、所定の長さを有して前記左右方向へ揺動される2本のリンク部材と、前記駆動手段を支持し、前記各リンク部材の他端に連結され、前記リンク部材の揺動に伴って前記左右方向にスライドされるスライド部材と、前記ブラケットの後端部にシリンダが回転自在に支持され、前記リンク部材の中間部にロッドが連結され、前記リンク部材を揺動駆動させるシリンダ装置とを備え、前記シリンダ装置のロッドの伸縮動に伴い前記リンク部材が前記左右方向に揺動されると、前記スライド部材が前記左右方向にスライドされ、前記駆動手段に連結された前記ブラシ手段が被洗浄車両のタイヤに向かって出退動されることを特徴とするものである。
上記構成によれば、シリンダ装置のロッドの伸縮動に伴いリンク部材が前記左右方向に揺動されると、スライド部材が左右方向にスライドされ、駆動手段に連結されたブラシ手段が被洗浄車両のタイヤに向かって出退動される。
また請求項3に記載の発明は、請求項1または請求項2に記載の発明であって、前記駆動手段は、駆動源として出力軸の先端に駆動スプロケットが設けられたモータと、前記駆動スプロケットに無端駆動体を介して連動される従動スプロケットを一端側に有し、他端側にて前記ブラシ把持板に連結される駆動軸と、前記モータおよび前記駆動軸が連結され、前記駆動スプロケット、前記無端駆動体および前記従動スプロケットが内部に組み込まれ、前記出退動手段に支持される動力伝達部材を備え、前記モータの駆動に伴い前記駆動スプロケット、前記無端駆動体、前記従動スプロケットおよび前記駆動軸を介して前記ブラシ手段が回転駆動されることを特徴とするものである。
上記構成によれば、モータの駆動に伴い従動スプロケット、無端駆動体、従動スプロケットおよび駆動軸を介して、ブラシ把持板を前記駆動軸が支持する前記ブラシ把持板の円の中心より偏心させた位置を回転中心としてブラシ手段が回転駆動される。
また請求項4に記載の発明は、請求項1〜請求項3のいずれか1項に記載の発明であって、前記ブラシ把持板に、前記ブラシ把持板の円の中心より前記円の外方に向かって溝部を形成し、前記駆動手段により連結される回転中心を前記溝部に沿って調整可能としたことを特徴とするものである。
上記構成によれば、ブラシ把持板に、前記ブラシ把持板の円の中心より前記円の外方に向かって溝部を形成し、前記駆動手段により連結される回転中心を前記溝部に沿って調整することにより、ブラシにより洗浄されるタイヤの洗浄面が、被洗浄車両のタイヤのサイズに応じて設定される。
本発明の洗車機によれば、ブラシ手段により被洗浄車両のタイヤの洗浄が実行されるとき、ブラシ把持板が駆動手段により連結される回転中心を、前記ブラシ把持板の円の中心より偏心させたことにより、ブラシにより洗浄されるタイヤの洗浄面が前記ブラシ把持板に把持されるブラシの円の面積だけでなく、前記円の半径と前記ブラシ把持板の円の中心から前記駆動手段により連結される回転中心までの距離とを加算したものを半径とする円の面積が、前記ブラシによるタイヤの洗浄面となることにより、被洗浄車両のタイヤの洗浄面を拡大でき、大径タイヤ全体を洗浄することができる。
以下に、本発明の実施の形態における洗車機について、図面を参照しながら説明する。
本実施の形態の洗車機は、被洗浄車両(以下、車両という)5に対して洗車機本体を前後方向に走行させながら(車両と洗車機本体を前後方向に相対移動させながらの一例)車両5の洗浄を行う洗車機である。なお、本実施の形態における動作説明においては、車両5にRV車系(オフロード車系)が使用されている。以下、洗車機本体の走行方向を前後方向Aとし、この前後方向と直行する方向を左右方向Bとする。
図4および図5に示すように、門形の洗車機本体10は複数個の車輪11を介して床側のレール1上に載置されており、走行駆動装置(図示せず)の作動により前後方向Aの一定経路上で往復走行される。洗車機本体10には、車両5へのスプレー装置として、第1洗浄水ノズル12と、第1洗剤ノズル13と、第2洗浄水ノズル14と、撥水コート剤ノズル15と、第2洗剤ノズル16と、ワックスノズル17とが、前部から後部に亘って、この順で配設されている。ここで各ノズル12〜17は、たとえばアーチ状に構成されている。
そして洗車機本体10には、車両5のブラッシング装置(洗浄手段の一例)として、サイドブラシ装置18と、ロッカーブラシ装置18Aと、左右方向Bへ出退動自在で車両5のタイヤWを洗浄する左右一対のタイヤブラシ装置19と、昇降自在なトップブラシ装置20が配設されている。さらに洗車機本体10には、車両5の乾燥装置として、トップノズル21と、サイドノズル22、ならびにトップノズル21にダクトホース23を介して接続された左右一対のトップ側ブロワ装置24、サイドノズル22にダクトホース25を介して接続された左右一対のサイド側ブロワ装置26などが設けられる。
前記洗車機本体10における縦枠部の右側前面には操作パネル61が設けられ、そして操作パネル61の裏面側には、各部の動作を司る制御装置(マイクロコンピュータ)62が設けられている。また洗車機本体10内の上部には車高センサ(図示せず)が設けられ、洗車機本体10のタイヤブラシ装置19より前方側端に、車両5のタイヤWを検出する光電スイッチからなるタイヤ検出センサ(図示せず)が設けられている。以上により、車両5と洗車機本体10を前後方向Aに相対移動させながら、ブラッシング装置により車両5の洗浄を行うとともに、乾燥装置により車両5の乾燥を行う洗車機の一例が構成される。
以下、タイヤブラシ装置19について詳細に説明する。
前記タイヤブラシ装置19は、図1〜図3に示すように、ブラシ手段30,出退動手段40および駆動手段50から構成されている。
前記ブラシ手段30は、円筒状に束ねられ車両5のタイヤWをその先端部でブラッシングするブラシ毛(ブラシの一例)31と、円筒状に束ねられたブラシ毛31の後端側の端面および外周面に沿ってブラシ毛31を把持する円盤状のブラシ基部(ブラシ把持板の一例)32を有しており、よってブラシ手段30が円筒状に形成されている。
またブラシ毛31と接触しないブラシ基部32の裏面には、ブラシ手段30を回転駆動させる駆動手段50の回転駆動軸(駆動軸の一例;詳細は後述)51と連結される孔部33が、円盤状のブラシ基部32の中心より偏心して設けられ、回転駆動軸51が、例えばボルト,ナット等の固定手段34により連結されている。
図6(b)に示すように、従来のブラシによる洗浄面は、ブラシの中心と回転駆動軸51が連結されているため、ブラシの半径rによる円の面積でしかないが、これに対して、従来のブラシの半径rと等しい半径rの上記ブラシ手段30の構成によれば、図6(a)に示すように、ブラシ手段30の回転中心がブラシ基部32の中心より偏心して設けられているため、ブラシ手段30による車両5の洗浄面は、ブラシ基部32の半径rとブラシ基部32の中心からブラシ基部32の中心より偏心して設けられている回転中心までの距離を加算した半径Rによる円の面積となり、ブラシのサイズを大きくすることなくタイヤWの洗浄面が拡大される。
前記出退動手段40は、前記洗車機本体10の内側より、タイヤブラシ装置19が格納された状態での左右方向Bの長さで、洗車機本体10の中心部に向かって左右方向Bに延びるブラケット41と、このブラケット41の先端部に間隔を空けて、一端が回転自在に支持され、所定の長さを有して前記左右方向Bへ揺動される2本のロッド(リンク部材の一例)42と、これらのロッド42の他端に連結され、前記駆動手段50を支持し、ロッド42の揺動に伴って左右方向Bにスライドされる移動連結体(スライド部材の一例)43と、ブラケット41の後端部にシリンダ(本体)が回転自在に支持され、前記ロッド42の中間部にシリンダロッド44aが連結され、前記ロッド42を揺動駆動させるシリンダ装置44を備えている。
また2本のロッド42は、前記移動連結体43を水平方向に支持し、且つタイヤブラシ装置19が出動状態となるに従い下降するように、ブラケット41の先端より設けられる間隔、および各ロッド42の長さが設定されている。これにより、ブラケット41側を固定軸とし、移動連結体43側を可動軸としたリンク機構が形成され、シリンダ装置44により揺動駆動される。
またシリンダ装置44は、例えばエアシリンダ装置であって、エアが封入されるシリンダ(本体)内に、シリンダロッド44aと、このシリンダロッド44aの伸動に反するように、シリンダロッド44aに巻かれるバネ(図示せず)を有し、シリンダロッド44aの一端がロッド42に対して回転自在に連結されている。このシリンダ装置44内にエアを送ると、シリンダロッド44aが伸びロッド42を左右方向Bの洗車機本体10の内方へ揺動させ、すなわちタイヤブラシ装置19が出動状態にされる。また、シリンダ装置44内のエアを抜くと、シリンダロッド44aはバネにより縮みロッド42を左右方向Bの洗車機本体10の外方へ揺動させ、すなわちタイヤブラシ装置19が格納状態にされる。
上記出退動手段40の構成によれば、移動連結体43により駆動手段50を支持し、この駆動手段50とともに駆動手段50に連結されているブラシ手段30を、シリンダ装置44のシリンダロッド44aの伸縮動により、ロッド42および移動連結体43を介して車両5のタイヤWに向かって出退動させ得る。
前記駆動手段50は、駆動源として出力軸52aの先端に駆動スプロケット53が設けられたモータ52と、駆動スプロケット53に伝達チェーン(無端駆動体の一例)54を介して連動される従動スプロケット55を一端側に有し、他端側にてブラシ基部32を回転自在に支持する回転駆動軸51と、モータ52および回転駆動軸51が連結され、前記出退動手段40の移動連結体43に支持される伝達アーム(動力伝達部材の一例)56を備えている。
また伝達アーム56は、内部が中空状に形成される矩形状の箱体からなり、対向する広面積面の一方の上方にモータ52が連結され、モータ52の下方で移動連結体43により支持され、他方の面において、その下方に回転駆動軸51が連結されている。また伝達アーム56の内部には、モータ52の出力軸52aと回転駆動軸51が挿入され、挿入された出力軸の先端に設けられる駆動スプロケット53と挿入された回転駆動軸51の先端に設けられる従動スプロケット55が伝達チェーン54を介して連動連結されている。
上記駆動手段50の構成によれば、モータ52の駆動に伴い、伝達アーム56内の駆動スプロケット53、伝達チェーン54、従動スプロケット55および回転駆動軸51を介して、この回転駆動軸51に連結されているブラシ手段30が回転駆動される。
上記タイヤブラシ装置19の構成において制御装置62により実行されるタイヤブラシ装置19の制御および作用を図7に示すフローチャートに基づいて詳しく説明する。
洗車機本体10の走行が開始され(ステップ−1)、タイヤ検出センサにより車両5のタイヤWの位置が検出されると、このタイヤ検出センサの出力に基づいてタイヤWの中心位置を判断する(ステップ−2)。その後、車両5の洗浄を開始した洗車機本体10の走行に伴い、ブラシ手段30の回転中心が前輪のタイヤWの中心位置に到達したことが判断すると(ステップ−3)、洗車機本体10の走行を停止して、シリンダ装置44へエアを送る(ステップ−4)。これにより出退動手段40によりブラシ手段30の出動が開始される。そしてシリンダ装置44へエアを予め設定される一定時間送ると(ステップ−5)、ブラシ手段30が回転駆動可能な位置まで出動されたと判断し、モータ52を駆動する(ステップ−6)。これによりブラシ手段30が回転駆動され、ブラシ手段30が車両5のタイヤWに接触し、ブラシ手段30によりタイヤWの洗浄が実行される。このとき、ブラシ手段30のブラシ基部32が回転駆動軸51に連結される回転中心を、ブラシ基部32の円の中心より偏心させたことにより、ブラシ手段30に洗浄されるタイヤWの洗浄面が、ブラシ毛31の円の半径rとブラシ基部32の円の中心から回転駆動軸51に連結される回転中心までの距離とを加算した距離を半径Rとする円の面積とされ、ブラシ手段30によるタイヤWの洗浄面が拡大され、大径タイヤ全体が洗浄される。
そして、予め設定される時間がカウントされるタイマーをセットし、この時間の経過が判断されると(ステップ−7)、シリンダ装置44内のエアを排出し、モータ52の駆動を停止する(ステップ−8)。これにより出退動手段40にてブラシ手段30が退動され、ブラシ手段30の回転が停止される。その後、洗車機本体10の走行が再開され(ステップ−9)、タイヤブラシ装置19による車両5の洗浄を終了する。続いて後輪のタイヤWにおいても同様の制御が実行される。
以下に、上記した実施の形態における作用を説明する。
洗車を行うに際して、まず車両5を停止させた状態で運転者または作業者が操作パネル61を操作し、希望する一つの洗車コース(洗浄条件)が設定される。この状態で洗車スタートスイッチをオン操作することで、洗車機本体10を往復走行させながら、回転駆動された各ブラシ18,18A,19,20の出退動、洗浄水ノズル12,14を介しての水(洗浄水)の供給、洗剤ノズル13,16を介しての希釈した洗剤の供給、撥水コート剤ノズル15を介しての希釈した撥水コート剤の供給、ワックスノズル17を介しての希釈したワックスの供給、ならびに各ノズル21,22からの風の吹き付け、などを適宜に組合せて作動させ、車両5に対する所期の基本的な洗浄工程と乾燥工程とが行えることになる。よって、所期の洗車を行える。
このような洗浄工程を遂行する際に、車高センサやタイヤ検出センサおよび適宜の検出手段により車高や車長、タイヤW位置などが検出され、制御装置62により、前述したようにタイヤブラシ装置19が作動される。
以上のように本実施の形態によれば、タイヤブラシ装置19により車両5のタイヤWの洗浄が実行されるとき、ブラシ基部32が回転駆動軸51により連結される回転中心を、ブラシ基部32の円の中心より偏心させたことにより、ブラシ手段30により洗浄されるタイヤWの洗浄面がブラシ基部32に把持されるブラシ毛31の円の半径rによる面積だけでなく、円の半径rと前記ブラシ基部32の円の中心から回転駆動軸51により連結される回転中心までの距離とを加算した距離を半径Rとする円の面積が、ブラシ手段30によるタイヤWの洗浄面となることにより、車両5のタイヤWの洗浄面を拡大でき、大径タイヤ全体を洗浄することができる。
なお、本実施の形態では、ブラシ毛31と接触しないブラシ基部32の裏面に、ブラシ手段30を回転駆動させる回転駆動軸51が、円盤状のブラシ基部32の中心より偏心して設けられる孔部33へ固定手段34により連結されているが、ブラシ基部32に、ブラシ基部32の円の中心より円の外方に向かって溝部を形成し、回転駆動軸51が連結される位置を前記溝部に沿って調節し、固定手段34により連結される構成としてもよい。
上記構成によれば、ブラシ基部32の中心から回転駆動軸51が連結される回転中心までの距離が無段階に調節され、よってブラシ手段30による車両5のタイヤWの洗浄面を無段階に設定することができる。
また本実施の形態では、ブラシ手段30のサイズを変えることなく車両5のタイヤWの洗浄面を拡大でき、大径化するタイヤ全体を洗浄できる洗車機のタイヤ洗浄装置を提供することを目的としているが、本実施の別の形態において、タイヤブラシ装置19がコンパクト化され、且つタイヤブラシ装置19に掛かるコストを低減できる洗車機のタイヤ洗浄装置を提供することを目的とし、ブラシ基部32の円の半径を小さくし、すなわちブラシ毛31を小さくし、ブラシ基部32の回転中心が前記半径を小さくした距離だけブラシ基部32の円の中心より外方へ偏心させる構成としてもよい。
上記構成によれば、ブラシ基部32の円の半径を小さくしても、車両5の洗浄面を元のブラシ手段30による洗浄面に維持することができ、またブラシ手段30を小さくすることにより、ブラシ手段30を連結して回転駆動させる駆動手段50および前記駆動手段50を支持する出退動手段40をも小さく構成することが可能となり、従ってタイヤブラシ装置19全体を小さく構成することができ、且つタイヤブラシ装置19に掛かるコストを低減することができる。
また本実施の形態では、洗車機本体10のみを移動させ、洗車機本体10と車両5を相対移動させて、車両5の洗車を実行する形式が示されているが、これは洗車機本体10を固定状態とし、ローラコンベヤ(車両移載手段)などを用いて車両5を前後方向Aに移動させて、相対移動するようにした形式などであってもよい。また、洗車機本体10を、洗浄装置を備えた前部本体と、乾燥装置を備えた後部本体とに分離し、これら前部本体と後部本体とをそれぞれ移動可能とした形式などであってもよい。
また本実施の形態では、車両5をRV車としているが、例えば乗用車、ワンボックス系など他の車両であっても、同様の効果を奏し得ることができる。
本実施の形態における洗車機のタイヤブラシ装置の正面図である。 同洗車機のタイヤブラシ装置の側面図である。 同洗車機のタイヤブラシ装置の平面図である。 同洗車機の洗車機本体の概略正面図である。 同洗車機の洗車機本体の概略側面図である。 同洗車機のタイヤブラシ装置のタイヤブラシと従来のタイヤブラシによる洗浄面の比較図である。 同洗車機の制御装置によるタイヤブラシ装置の動作を説明するフローチャートである。
符号の説明
A 前後方向
B 左右方向
W タイヤ
5 車両(被洗浄車両)
10 洗車機本体
19 タイヤブラシ装置
30 ブラシ手段
31 ブラシ毛
32 ブラシ基部
40 出退動手段
41 ブラケット
42 ロッド
43 移動連結体
44 シリンダ装置
50 駆動手段
51 回転駆動軸
52 モータ
53 出力軸
54 駆動スプロケット
55 伝達チェーン
56 従動スプロケット

Claims (4)

  1. 被洗浄車両を跨ぐ門型の洗車機本体と被洗浄車両を前後方向に相対移動させながら洗浄手段により前記被洗浄車両の洗浄を実行する洗車機であって、
    前記洗浄手段として、前記洗車機本体内側に、前記前後方向と直行する左右方向に一対の前記被洗浄車両のタイヤを洗浄するタイヤブラシ装置を備え、
    前記各タイヤブラシ装置はそれぞれ、
    円筒状に束ねられ、前記被洗浄車両のタイヤをその先端部でブラッシングするブラシ、および円筒状に束ねられた前記ブラシの後端部にて前記ブラシを把持する円盤状のブラシ把持板から形成されるブラシ手段と、
    前記ブラシ把持板に連結され、ブラシ把持板を回転駆動する駆動手段と、
    前記駆動手段を支持して前記ブラシ手段および前記駆動手段を前記被洗浄車両のタイヤに向かって出退動させる出退動手段と
    を有し、
    前記ブラシ把持板が前記駆動手段により連結される回転中心を、前記ブラシ把持板の円の中心より偏心させたこと
    を特徴とする洗車機。
  2. 前記各出退動手段はそれぞれ、
    前記洗車機本体内側から前記左右方向に延びるブラケットと、
    前記ブラケットの先端部に間隔を空けて、一端が回転自在に支持され、所定の長さを有して前記左右方向へ揺動される2本のリンク部材と、
    前記駆動手段を支持し、前記各リンク部材の他端に連結され、前記リンク部材の揺動に伴って前記左右方向にスライドされるスライド部材と、
    前記ブラケットの後端部にシリンダが回転自在に支持され、前記リンク部材の中間部にロッドが連結され、前記リンク部材を揺動駆動させるシリンダ装置と
    を備え、
    前記シリンダ装置のロッドの伸縮動に伴い前記リンク部材が前記左右方向に揺動されると、前記スライド部材が前記左右方向にスライドされ、前記駆動手段に連結された前記ブラシ手段が被洗浄車両のタイヤに向かって出退動されること
    を特徴とする請求項1に記載の洗車機。
  3. 前記駆動手段は、
    駆動源として出力軸の先端に駆動スプロケットが設けられたモータと、
    前記駆動スプロケットに無端駆動体を介して連動される従動スプロケットを一端側に有し、他端側にて前記ブラシ把持板に連結される駆動軸と、
    前記モータおよび前記駆動軸が連結され、前記駆動スプロケット、前記無端駆動体および前記従動スプロケットが内部に組み込まれ、前記出退動手段に支持される動力伝達部材
    を備え、
    前記モータの駆動に伴い前記駆動スプロケット、前記無端駆動体、前記従動スプロケットおよび前記駆動軸を介して前記ブラシ手段が回転駆動されること
    を特徴とする請求項1または請求項2に記載の洗車機。
  4. 前記ブラシ把持板に、前記ブラシ把持板の円の中心より前記円の外方に向かって溝部を形成し、前記駆動手段により連結される回転中心を前記溝部に沿って調整可能としたこと
    を特徴とする請求項1〜請求項3のいずれか1項に記載の洗車機。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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KR101098889B1 (ko) 2009-11-18 2011-12-26 오병기 차량용 휠 세척장치
JP2014000868A (ja) * 2012-06-18 2014-01-09 Kazuaki Yamamoto 車輛用タイヤホイールの清掃具
JP2015147566A (ja) * 2014-01-10 2015-08-20 株式会社ダイフク 洗車機
KR101921312B1 (ko) * 2017-07-31 2019-02-13 한림기계 주식회사 자동차용 휠 세척장치
WO2021117975A1 (ko) * 2019-12-12 2021-06-17 이동효 자동차용 휠세척장치

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