JP2009125786A - ネスティング装置・板材切断加工方法および板材切断加工装置 - Google Patents

ネスティング装置・板材切断加工方法および板材切断加工装置 Download PDF

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Abstract

【課題】切り取り代の共通化による歩留り向上を図りながら、素材板材の剛性低下による加工精度の低下が抑制できるネスティング装置、板材切断加工方法,装置を提供する。
【解決手段】ネスティング要求情報F2の各部品板材wの図形を、素材板材Wの図形に対して配置するネスティング手段23を備える。設定ネスティング規則Rとして、部品板材wの図形の周囲に必要な切り取り代dを、隣合って配置する部品板材wの図形について共通して設ける切り取り代共通化規則R2を設ける。切り取り代dの共通化により連続した連続図形の大きさを計算し、設定制限値以上Mを超える場合に、切り取り代共通化規則R2を適用させない共通化制限規則R3を設ける。
【選択図】図1

Description

この発明は、パンチプレスやレーザ加工機等の板材切断加工装置により加工する場合のネスティングを行うネスティング装置、並びにその板材切断加工方法および板材切断加工装置に関する。
パンチプレス等の板材切断加工装置により、素材板材から複数の部品板材を切り取る加工を行う場合、その加工の自動プログラミング装置では、素材板材に対する複数の部品板材の配置を定める処理であるネスティングが行われる。
図5(A)に示すように、パンチプレスでは、各部品板材wの周囲に、パンチ工具による打ち抜き孔となる切り取り代dが生じる。レーザ加工においても、パンチプレスよりは狭くて済むが、切り取り代dが必要となる。
従来、ネスティング装置において、上記のような切り取り代dは、歩留りを向上させるために、同図(B)のように、隣合って配置する部品板材wについては共通して配置することが提案されている(例えば、特許文献1,2)。
特開平5−61515号公報 特許第3204161号公報
図5(B)のように、切り取り代dを共通するネスティングを行った場合、歩留り向上の面では優れたものとなる。しかし、切り取り代dを共通して配置することにより、複数の部品板材wの切り取り跡Aが連続した開口となる。
この連続した切り取り跡Aが、大きくなり過ぎると、加工時に素材板材Wの剛性が低下し過ぎ、素材板材Wを移動させながら加工する場合は、加工精度が悪くなるという問題点がある。例えば、パンチプレス等では、素材板材Wの一辺を板材送り装置で把持し、素材板材Wを加工ヘッドに対して移動させて加工を行う。このような板材移動時に、素材板材Wの剛性が低いと、加工精度が悪くなる。
この発明の目的は、切り取り代の共通化による歩留り向上を図りながら、素材板材の剛性低下による加工精度の低下が抑制できるネスティング装置、板材切断加工方法、および板材切断加工装置を提供することである。
この発明のネスティング装置は、切断線(L)に沿って切り取り代(d)が生じる板材切断加工装置(1)により、素材板材(W)から複数の部品板材(w)を切り取る加工を行うためのデータとして、素材板材(W)に対する複数の部品板材(w)の配置を定めるネスティング装置であって、
配置する各部品板材(w)の形状および枚数の情報を含むネスティング要求情報(F2)を読み込むネスティング要求情報読み込み手段(21)と、この読み込まれたネスティング要求情報(21)の各部品板材(w)の図形を、設定ネスティング規則(R)に従って素材板材(W)の図形に対して配置するネスティング手段(23)とを備える。
前記設定ネスティング規則(R)として、部品板材(w)の図形の周囲に必要な切り取り代(d)を、隣合って配置する部品板材(w)の図形について共通して設ける切り取り代共通化規則(R2)と、切り取り代(d)を共通して設けることによって複数の部品板材(w)の図形が一つの連続した図形となる連続図形(G)の大きさを計算し、この連続図形(G)の大きさが設定制限値(M)内に収まるように、前記切り取り代共通化規則(R2)による切り取り代の共通化を全てまたは部分的に行わないようにする共通化制限規則(R3)とを含む。この共通化制限規則(R3)は、上記連続図形(G)の大きさが設定制限値(M)を超える場合に、隣合って配置する部品板材(w)の図形のうち、前記連続図形(G)とすることで、その連続図形(G)の大きさが前記設定制限値(M)内に収まる板材部品の図形についてのみ、前記切り取り代共通化規則(R2)による切り取り代(d)の共通化を行わせ、残りの板材部品(w)の図形については、前記切り取り代(d)の共通化を行わない規則とされる。
なお、上記の「連続図形(G)の大きさ」は、連続図形(G)の面積であっても、また連続図形(G)のいずれかの方向の長さであっても良い。
この構成によると、切り取り代共通化規則(R2)により、部品板材(w)の図形の周囲に必要な切り取り代(d)を、隣合って配置する部品板材(w)の図形について共通して設けるため、切り取り代(d)が少なくできて、歩留りが向上する。また、共通化制限規則(R3)により、切り取り代(d)を共通して設けることによって複数の部品板材(w)の図形が一つの連続した図形となる連続図形(G)の大きさを計算し、この連続図形(G)の大きさが設定制限値(M)内に収まるように、前記切り取り代共通化規則(R2)による切り取り代の共通化を全てまたは部分的に行わないようにするため、大きな連続開口が生じることによる加工時の素材板材の剛性低下が回避でき、剛性低下に起因する加工精度の低下が防止できる。
この発明の板材切断加工方法は、切断線(L)に沿って切り取り代(d)が生じる板材切断加工装置(1)により、素材板材(W)から複数の部品板材(w)を切り取る加工を行う板材切断加工方法において、部品板材(w)の周囲に必要な切り取り代を、隣合って配置する部品板材(w)については、原則として共通して配置して部品板材(w)の切り取りを行い、切り取り代(d)を共通して配置することによって複数の部品板材(w)の切り取り跡が連続した開口となる連続開口の大きさが設定制限値(M)内に収まるように、前記切り取り代(d)の共通化を全てまたは部分的に行わずに部品板材(w)を切り取ることを特徴とする。詳しくは、切り取り代(d)を共通して配置することによって複数の部品板材(w)の切り取り跡が連続した開口となる連続開口の大きさが設定制限値(M)を超える場合は、隣合って配置する部品板材(w)のうち、前記切り取り代(d)の共通化により連続開口とすることで、その連続開口の大きさが前記設定制限値(M)内に収まる板材部品(w)についてのみ、前記切り取り代(d)の共通化を行わせ、残りの板材部品(w)については、前記切り取り代(d)を共通化させずに部品板材(w)を切り取る。なお、上記の「連続開口の大きさ」は、連続開口の面積であっても、また連続開口のいずれかの方向の長さであっても良い。
この発明方法の場合、隣合って配置する部品板材(w)については、原則として切り取り代(d)を共通して配置するため、切り取り代(d)を少なくできて、歩留りが向上する。また、切り取り代(d)を共通して配置することによって複数の部品板材(w)の切り取り跡が連続した開口となる連続開口の大きさが設定制限値(M)内に収まるように、前記切り取り代(d)の共通化を全てまたは部分的に行わずに部品板材(w)を切り取るため、加工時の素材板材の剛性低下が回避でき、剛性低下に起因する加工精度の低下が防止できる。
この発明の板材切断加工装置(1)は、切断線(L)に沿って切り取り代(d)が生じる切断加工を行う加工機本体(2)およびこの加工機本体(2)を制御する加工制御装置(3)を備えた板材切断加工装置(1)であって、
前記加工制御装置(3)は、前記加工機本体(3)に素材板材(W)から複数の部品板材(w)を切り取る加工を行わせる加工プログラム(4)を実行するものであり、この加工プログラム(4)は、部品板材(w)の周囲に必要な切り取り代(d)を、隣合って配置する部品板材(w)については共通して配置して部品板材(w)の切り取りを行うが、切り取り代(d)を共通して配置することによって複数の部品板材(w)の切り取り跡が連続した開口となる連続開口の大きさが設定制限値(M)内に収まるように、前記切り取り代(d)の共通化を全部または部分的に行わずに部品板材(w)を切り取る制御内容を含むことを特徴とする。詳しくは、隣合って配置する部品板材(w)の図形のうち、前記切り取り代(d)の共通化により連続開口とすることで、その連続開口の大きさが前記設定制限値(M)内に収まる板材部品(w)についてのみ、前記切り取り代(d)の共通化を行わせ、残りの板材部品(w)については、前記切り取り代(d)を共通化させずに部品板材(w)を切り取る制御内容とする。
この発明装置の場合も、隣合って配置する部品板材(w)については、原則として切り取り代(d)を共通して配置するため、切り取り代(d)が少なくできて、歩留りが向上する。また、切り取り代(d)を共通して配置することによって複数の部品板材(w)の切り取り跡が連続した開口となる連続開口の大きさが設定制限値(M)内に収まるように、前記切り取り代(d)を全部または部分的に行わずに切り取るため、加工時の素材板材の剛性低下が回避でき、剛性低下に起因する加工精度の低下が防止できる。
この発明のネスティング装置は、切断線に沿って切り取り代が生じる板材切断加工装置により、素材板材から複数の部品板材を切り取る加工を行うためのデータとして、素材板材に対する複数の部品板材の配置を定めるネスティング装置であって、配置する各部品板材の形状および枚数の情報を含むネスティング要求情報を読み込むネスティング要求情報読み込み手段と、この読み込まれたネスティング要求情報の各部品板材の図形を、設定ネスティング規則に従って素材板材の図形に対して配置するネスティング手段とを備え、前記設定ネスティング規則として、部品板材の図形の周囲に必要な切り取り代を、隣合って配置する部品板材の図形について共通して設ける切り取り代共通化規則と、切り取り代を共通して設けることによって複数の部品板材の図形が一つの連続した図形となる連続図形の大きさを計算し、この連続図形の大きさが設定制限値内に収まるように、前記切り取り代共通化規則による切り取り代の共通化を全てまたは部分的に行わないようにする共通化制限規則とを含むため、切り取り代の共通化による歩留り向上を図りながら、素材板材の剛性低下による加工精度の低下を抑制することができる。
この発明の板材切断加工方法は、切断線に沿って切り取り代が生じる板材切断加工装置により、素材板材から複数の部品板材を切り取る加工を行う板材切断加工方法において、部品板材の周囲に必要な切り取り代を、隣合って配置する部品板材については、原則として共通して配置して部品板材の切り取りを行い、切り取り代を共通して配置することによって複数の部品板材の切り取り跡が連続した開口となる連続開口の大きさが設定制限値内に収まるように、前記切り取り代の共通化を全てまたは部分的に行わずに部品板材を切り取る方法であるため、切り取り代の共通化による歩留り向上を図りながら、素材板材の剛性低下による加工精度の低下を抑制することができる。
この発明の板材切断加工装置は、切断線に沿って切り取り代が生じる切断加工を行う加工機本体およびこの加工機本体を制御する加工制御装置を備えた板材切断加工装置であって、前記加工制御装置は、前記加工機本体に素材板材から複数の部品板材を切り取る加工を行わせる加工プログラムを実行するものであり、この加工プログラムは、部品板材の周囲に必要な切り取り代を、隣合って配置する部品板材については共通して配置して部品板材の切り取りを行うが、切り取り代を共通して配置することによって複数の部品板材の切り取り跡が連続した開口となる連続開口の大きさが設定制限値内に収まるように、前記切り取り代の共通化を全部または部分的に行わずに部品板材を切り取る制御内容を含むため、切り取り代の共通化による歩留り向上を図りながら、素材板材の剛性低下による加工精度の低下を抑制することができる。
この発明の一実施形態を図1ないし図4と共に説明する。この板材加工方法に用いる板材切断加工装置1は、素材板材Wから複数の部品板材wを切り取る加工を行う装置であって、切断加工を行う加工機本体2およびこの加工機本体2を制御する加工機制御装置3からなる。加工機本体2は、切断線Lに沿って、パンチ工具の幅やレーザ加工による溶断部分となる切り取り代dを生じる加工を行う装置であり、パンチプレスやレーザ加工機、あるいは両者の複合機等からなる。加工機制御装置3は、加工プログラム4を解読して実行するコンピュータ式の数値制御装置からなる。この加工プログラム4を生成する自動プログラミング装置5に、このネスティング装置が設けられる。
図2は、加工機本体2の一例を示す平面図であり、パンチプレスの例を示す。この加工機本体2は、フレーム16に設置されて切断加工を行う加工ヘッド6と、この加工ヘッド6による加工位置Pに対して、テーブル7上で素材板材Wを前後左右に移動させる板材送り装置8を備える。
加工ヘッド6は、パンチ工具を昇降させるラムおよびそのラムの昇降駆動源(図示せず)からなる。パンチ工具は、タレット等の工具割出機構17に複数搭載され、任意のパンチ工具が加工位置Pに割り出される。レーザ加工機の場合は、加工ヘッド6は、レーザ照射ヘッドからなる。
板材送り装置8は、前後方向(Y方向)に移動するキャリッジ9に、左右方向に移動するクロススライド10を設置し、このクロススライド10に、素材板材Wの1辺を把持るすワークホルダ11を設けたものである。キャリッジ9およびクロススライド10は、各軸のサーボモータ12,13により、ボールねじ機構14,15を介して進退駆動される。
図1において、自動プログラミング装置5は、コンピュータ(オペレーションシステムを含む)およびこれに実行させるプログラムやデータ(図示せず)からなり、ネスティング要求情報読み込み手段21、工具配置手段22、ネスティング手段23、実行NCデータ化手段24、および工具マスタファイル25を備える。
ネスティング要求情報読み込み手段21は、この自動プログラミング装置5の外部またはこの自動プログラミング装置5内の記憶手段(図示せず)から、素材形状情報F1およびネスティング要求情報F2を読み込む手段である。
素材形状情報F1は、例えば、矩形の素材板材Wの左右方向(X方向)および前後方向(Y方向)の寸法を記述した情報である。なお、素材形状情報F1は、ネスティング手段23等に一定値として設定しておき、ネスティング要求情報読み込み手段21からの読み込みを不要としても良い。
ネスティング要求情報F2は、一度にまとめてネスティングを行うだけの各部品板材wの識別情報、形状,板厚,材質、および枚数の情報の情報である。各部品板材wの形状の情報は、線データ等で示される部品板材形状情報F2aとされ、ネスティング要求情報F2は、複数の部品板材形状情報F2aの集まりと枚数の情報とで構成される。
工具配置手段22は、板材切断加工装置1がパンチプレスの場合に設けられる手段である。工具配置手段22は、図3に示すように、部品形状情報F2aにおける部品板材wの外周を示す各辺の線Lに沿って、設定工具配置規則(図示せず)に従い、パンチ工具Tを配置する手段である。同図にハッチングを付した部分が1個のパンチ工具Tの打ち抜き領域を示す。部品板材wの辺の線Lの長さが、パンチ工具Tの幅よりも長い場合は、その線Lに沿って複数のパンチ工具Tを配置する。一般的に、同じ線Lに対しては、同じパンチ工具Tが並べて配置される。このパンチ工具Tの配置は、部品板材wを移動させることによって、部品板材wに対して相対的に図示の位置にパンチ工具Tが位置することを示している。部品板材wの線Lに沿うパンチ工具Tの配置部分が、切り取り代dとなる。このように、各部品板材wに対してパンチ工具Tを配置した結果の情報が、工具配置結果情報F3である。
図1において、工具マスタファイル25は、各パンチ工具Tの工具番号とその工具の打ち抜き形状の情報とを対応させて記憶した手段であり、工具配置手段22は、工具マスタファイル25に登録された中から、配置するパンチ工具Tを選択する。
ネスティング手段23は、ネスティング要求情報読み込み手段21で読み込まれたネスティング要求情報F2の各部品板材wの図形を、設定ネスティング規則Rに従って素材板材Wの図形に対して配置する手段である。ネスティング要求情報F2に含まれる全ての部品板材wが1枚の素材板材Wに配置できない場合は、複数枚の素材板材Wに対して部品板材wの配置を行う。ネスティング手段23は、図3(B)に示すようなパンチ配置結果情報F3におけるパンチ工具Tが配置された部品板材wの図形を素材板材Wの図形に対して配置するものであっても良い。また、工具配置手段22は、ネスティングの後に工具配置を行うものであっても良い。
実行NCデータ化手段24は、ネスティング手段23でネスティングされたネスティング結果情報F4を、加工制御装置3で実行可能な形式の加工プログラム4に変換する手段である。加工プログラム4は、工具割出機構17にパンチ工具Tを選択させる命令や、板材送り装置8に素材板材Wを移動させる命令、加工ヘッド6に加工動作を行わせる命令等を、実行順に記述したプログラムであり、所定のNCコード等で記述される。
ネスティング手段23の設定ネスティング規則Rとしては、配列方向規則R1,切り取り代共通化規則R2、共通化制限規則R3、およびその他の規則R4がある。
配列方向規則R1は、例えば、素材板材Wの原点位置Oに近い位置から遠い位置へ順に部品板材wを配置する規則である。
その他の規則R4としては、素材板材Wの外周よりも設定寸法だけ内側の範囲に配置する規則などがある。
切り取り代共通化規則R2は、部品板材wの図形の周囲に必要な切り取り代dを、隣合って配置する部品板材wの図形については、例えば図4(A)のように共通して設ける規則である。切り取り代dは、この実施形態では、パンチ工具Tが配置された部分である。同図では、9枚の部品板材wが縦横各3列に配置され、各列間の切り取り代dが共通して設けられている(すなわち、重ねて図示されている)。
共通化制限規則R3は、切り取り代dを共通して設けることによって複数の部品板材wの図形が一つの連続した図形となる連続図形Gの大きさを計算し、この連続図形Gの大きさが設定制限値M内に収まるように、前記切り取り代共通化規則R3による切り取り代dの共通化を全てまたは部分的に行わないようにする規則である。詳しくは、この共通化制限規則R3は、上記連続図形Gの大きさが設定制限値Mを超える場合に、隣合って配置する部品板材wの図形のうち、前記連続図形Gとすることで、その連続図形Gの大きさが前記設定制限値M内に収まる板材部品の図形についてのみ、前記切り取り代共通化規則R2による切り取り代dの共通化を行わせ、残りの板材部品wの図形については、前記切り取り代dの共通化を行わない規則とされる。
共通化制限規則R3は、隣合う部品板材wの図形が4つ以上あって、その全てを切り取り代dの共通化による連続図形Gとしたときに、連続図形Gの大きさが設定制限値Mを超える場合に、連続個数を減らした任意の隣合う部品板材wの間で切り取り代dの共通化を行った複数の連続図形Gとし、各連続図形Gの大きさが設定制限値Mを超えないようにする規則としても良い。また、この共通化制限規則R3は、連続図形Gの大きさが設定制限値Mを超える場合に、連続個数を減らすにつき、設定制限値Mを超えない範囲で可能なだけ大きな連続図形Gとする規則としても良い。
上記連続図形Gは、例えば図4(A)のように9枚の部品板材wを、全て切り取り代dが共通化されるように並べた図形である。
なお、上記の「連続図形Gの大きさ」は、連続図形Gの面積であっても、また連続図形Gのいずれかの方向の長さであっても良いが、図示の例では、左右方向(X方向)の長さとしている。
また、共通化制限規則R3において、設定制限値Mを超える場合に切り取り代共通化規則R2による切り取り代dの共通化を行わない部分は、連続図形Gのうち、素材原点位置Oから遠い方の部分としている。また、切り取り代共通化規則R2による切り取り代dの共通化を行わないのは、その連続図形Gの大きさとして判断対象とする方向(X方向)についてのみであって、他の方向(Y方向)については、切り取り代共通化規則R2を適用する。
図4(A)の例では、連続図形Gは、素材原点位置O側から見て、左右方向の3列の部品板材wのうち、右端の列の部品板材wの部分が、設定制限値Mを超える部分となる。
このため、ネスティング手段23は、切り取り代共通化規則R2と共通化制限規則R3との併用により、図4(B)のように部品板材wの配置を行う。すなわち、設定制限値M内となる左側2列の6枚の部品板材wについては、全ての箇所で切り取り代dを共通させるが、設定制限値Mを超える部分となる右端の1列とその隣の列との間については、切り取り代dの共通化を行わずに、各列の切り取り代dの間に桟状の素材板材部分Waを残している。右端の1列の部品板材wについても、前後に並ぶ間では切り取り代dを共通化させている。
このようにネスティングを行う結果、この板材切断加工装置1および板材切断加工によると、次のように加工が行われる。すなわち部品板材wの周囲に必要な切り取り代dを、隣合って配置する部品板材wについては、原則として共通して配置して部品板材wの切り取りを行い、切り取り代dを共通して配置することによって複数の部品板材wの切り取り跡が連続した開口となる連続開口の大きさが設定制限値Mを超える場合は、その設定制限値Mを超える部分につき、切り取り代dを共通化させずに部品板材wを切り取る。
このように、隣合って配置する部品板材wについては、原則として切り取り代dを共通して配置するため、切り取り代dが少なくできて、歩留りが向上する。また、切り取り代dを共通して配置することによって複数の部品板材wの切り取り跡が連続した開口となる連続開口の大きさが設定制限値Mを超える部分については、前記切り取り代dを共通化させずに部品板材wを切り取るため、加工時の素材板材Wの剛性低下が回避でき、剛性低下に起因する加工精度の低下が防止される。
この発明の一実施形態に係るネスティング装置・板材切断加工方法および切断加工装置を示す概念図である。 その板材切断加工装置の加工機本体の平面図である。 工具配置例の説明図である。 切り取り代の共通化とその制限を示す説明図である。 従来例の説明図である。
符号の説明
1…板材切断加工装置
2…加工機本体
3…加工機制御装置
4…加工プログラム
5…自動プログラミング装置
21…ネスティング要求情報読み込み手段
22…工具配置手段
23…ネスティング手段
d…切り取り代
F2…ネスティング要求情報
F3…工具配置結果情報
G…連続図形
L…切断線
R…設定ネスティング規則
R2…切り取り代共通化規則
R3…共通化制限規則
T…パンチ工具
W…素材板材
Wa…桟状の素材板材部分
w…部品板材

Claims (3)

  1. 切断線に沿って切り取り代が生じる板材切断加工装置により、素材板材から複数の部品板材を切り取る加工を行うためのデータとして、素材板材に対する複数の部品板材の配置を定めるネスティング装置であって、
    配置する各部品板材の形状および枚数の情報を含むネスティング要求情報を読み込むネスティング要求情報読み込み手段と、
    この読み込まれたネスティング要求情報の各部品板材の図形を、設定ネスティング規則に従って素材板材の図形に対して配置するネスティング手段とを備え、
    前記設定ネスティング規則として、部品板材の図形の周囲に必要な切り取り代を、隣合って配置する部品板材の図形について共通して設ける切り取り代共通化規則と、
    切り取り代を共通して設けることによって複数の部品板材の図形が一つの連続した図形となる連続図形の大きさを計算し、この連続図形の大きさが設定制限値内に収まるように、前記切り取り代共通化規則による切り取り代の共通化を全てまたは部分的に行わないようにする共通化制限規則とを含む、
    ことを特徴とするネスティング装置。
  2. 切断線に沿って切り取り代が生じる板材切断加工装置により、素材板材から複数の部品板材を切り取る加工を行う板材切断加工方法において、
    部品板材の周囲に必要な切り取り代を、隣合って配置する部品板材については、原則として共通して配置して部品板材の切り取りを行い、切り取り代を共通して配置することによって複数の部品板材の切り取り跡が連続した開口となる連続開口の大きさが設定制限値内に収まるように、前記切り取り代の共通化を全てまたは部分的に行わずに部品板材を切り取ることを特徴とする板材切断加工方法。
  3. 切断線に沿って切り取り代が生じる切断加工を行う加工機本体およびこの加工機本体を制御する加工制御装置を備えた板材切断加工装置であって、
    前記加工制御装置は、前記加工機本体に素材板材から複数の部品板材を切り取る加工を行わせる加工プログラムを実行するものであり、この加工プログラムは、部品板材の周囲に必要な切り取り代を、隣合って配置する部品板材については共通して配置して部品板材の切り取りを行うが、切り取り代を共通して配置することによって複数の部品板材の切り取り跡が連続した開口となる連続開口の大きさが設定制限値内に収まるように、前記切り取り代の共通化を全部または部分的に行わずに部品板材を切り取る制御内容を含むことを特徴とする板材切断加工装置。
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