JP7324631B2 - 加工プログラム作成方法及び加工プログラム作成装置 - Google Patents

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Description

本発明は、加工プログラム作成方法及び加工プログラム作成装置に関する。
金属のシートから1つの種類のパーツを多数切り出す場合、シートに対して複数のパーツを隣接して配置するネスティング(板取り)が行われる。ネスティングが行われた複数のパーツをシートから切り出すための加工方法として、配置された複数のパーツと同じ大きさのシートを加工するいわゆるスケッチ加工が知られている。
スケッチ加工では、シートから個々のパーツを切り出す前に、パンチとダイとを備える加工機によりパンチ加工を行う。パンチ加工によりシートから所定の領域(パンチ領域)を切断することで、パーツの周縁に切欠き形状を形成したり、パーツの内部に開口を形成したりすることができる。パンチ加工が行われた段階では、隣接するパーツ同士は連結されたままとなっている。そこで、シャーリング加工などの切断加工によりシートを切断することで、複数のパーツをそれぞれ作成することができる。
このようなシートに対する加工は、パンチとダイとを備えたパンチ加工部と、上刃と下刃とを備えた切断加工部とを有する複合加工機によって行われる(例えば特許文献1参照)。複合加工機は、NC装置などのコンピュータ機器によって制御され、NC装置は、加工プログラムに基づいて複合加工機を駆動する。
特開2015-030015号公報
ところで、通常のパンチ加工では、パーツ毎に、そのパーツの加工に必要なパンチ領域が個別的に認識される。そのため、パーツ数、さらには、パーツ単体で必要となるパンチ領域の数に応じてパンチ数が増加することとなり、加工効率が悪くなる可能性がある。また、パンチ領域が存在する場所によっては、抜きかす上がりとよばれる加工不良が発生する恐れがある。
本発明は、かかる事情に鑑みてなされたものであり、その目的は、加工効率の向上を図り、併せて加工品質の向上を図ることができる加工機の加工プログラムを作成する加工プログラム作成方法及び加工プログラム作成装置を提供することである。
かかる課題を解決するため、本発明は、ネスティングにより複数のパーツが隣接して配置されたシートに対して加工機がパンチ加工を行うための加工プログラムを作成する加工プログラム作成方法を提供する。この加工プログラム作成方法は、コンピュータが、複数のパーツ毎に、パーツに対して外接する四角形状の枠体であるバウンディングボックスを生成し、バウンディングボックス同士が隣接するように複数のパーツを配置する。コンピュータが、複数のパーツの中の第1パーツの周縁に切欠き形状を形成するための第1パンチ領域であって、パンチ加工によってシートから切断される第1パンチ領域を検出し、複数のパーツの中で第1パーツに隣接する第2パーツの周縁に切欠き形状を形成するための第2パンチ領域であって、パンチ加工によってシートから切断される第2パンチ領域を検出する。コンピュータが、第1パーツのバウンディングボックスと第2パーツのバウンディングボックスとの境界線に沿って、第1パンチ領域の外周上の線分と第2パンチ領域の外周上の線分とが重なり合う共有条件を満たす場合には、第1パンチ領域と第2パンチ領域とを1つの共有加工領域として判断する。コンピュータが、共有加工領域に対して、パンチ加工を行うための金型の割付線を割り付ける。
また、本発明は、ネスティングにより複数のパーツが隣接して配置されたシートに対して加工機がパンチ加工を行うための加工プログラムを作成する加工プログラム作成装置を提供する。この加工プログラム作成装置は、ネスティング部と、パンチ領域検出部と、共有判定部と、加工データ作成部とを有する。ネスティング部は、複数のパーツ毎に、パーツに対して外接する四角形状の枠体であるバウンディングボックスを生成し、バウンディングボックス同士が隣接するように複数のパーツを配置する。パンチ領域検出部は、加工プログラム作成装置は、複数のパーツの中の第1パーツの周縁に切欠き形状を形成するための第1パンチ領域であって、パンチ加工によってシートから切断される第1パンチ領域と、複数のパーツの中で第1パーツに隣接する第2パーツの周縁に切欠き形状を形成するための第2パンチ領域であって、パンチ加工によってシートから切断される第2パンチ領域とをそれぞれ検出する。共有判定部は、第1パーツのバウンディングボックスと第2パーツのバウンディングボックスとの境界線に沿って、第1パンチ領域の外周上の線分と第2パンチ領域の外周上の線分とが重なり合う共有条件を満たす場合には、第1パンチ領域と第2パンチ領域とを1つの共有加工領域として判断する。加工データ作成部は、共有加工領域に対して、パンチ加工を行うための金型の割付線を割り付ける。
本発明によれば、共有条件を満たす場合には、第1パンチ領域及び第2パンチ領域を1つに纏めた共有加工領域に認識し、その共有加工領域に対して金型の割付線を割り付けることができる。これにより、加工効率の向上を図ることができ、併せて加工品質の向上を図ることができる。
図1は、第1の実施形態に係るシート加工装置の全体構成を示すブロック図である。 図2は、パンチ加工データの作成方法の手順を示すフローチャートである。 図3Aは、パーツの形状を説明する図である。 図3Bは、パーツに対して生成されるバウンディングボックスの説明図である。 図3Cは、隣接して配置された4つのパーツを示す説明図である。 図3Dは、パーツ同士を重複させた状態を説明する図である。 図3Eは、4つのパーツの最終的な配置を説明する図である。 図4は、パンチ領域を説明する図である。 図5Aは、第1パーツの第1パンチ領域と第2パーツの第2パンチ領域との関係を説明する図である。 図5Bは、第1パーツの第1パンチ領域と第2パーツの第2パンチ領域との関係を説明する図である。 図6Aは、それぞれパーツの角部に位置する第1パンチ領域及び第2パンチ領域が共有加工領域となる例を示す説明図である。 図6Bは、それぞれパーツの角部に位置する第1パンチ領域及び第2パンチ領域が共有加工領域となる別の例を示す説明図である。 図7Aは、それぞれパーツの直線部に位置する第1パンチ領域及び第2パンチ領域が共有加工領域となる例を示す説明図である。 図7Bは、それぞれパーツの直線部に位置する第1パンチ領域及び第2パンチ領域が共有加工領域となる例を示す説明図である。 図7Cは、それぞれパーツの直線部に位置する第1パンチ領域及び第2パンチ領域が共有加工領域とならない例を示す説明図である。 図8Aは、第1パーツの角部に位置する第1パンチ領域と第2パーツの直線部に位置する第2パンチ領域とが共有加工領域となる例を示す説明図である。 図8Bは、第1パーツの角部に位置する第1パンチ領域と第2パーツの直線部に位置する第2パンチ領域とが共有加工領域とならない例を示す説明図である。 図9Aは、それぞれパーツの角部に位置する第1パンチ領域から第4パンチ領域が共有加工領域となる例を示す説明図である。 図9Bは、それぞれパーツの角部に位置する第1パンチ領域から第4パンチ領域が共有加工領域となる例を示す説明図である。 図9Cは、それぞれパーツの角部に位置する第1パンチ領域から第4パンチ領域のうち3つのパンチ領域が共有加工領域となる例を示す説明図である。 図10は、共有加工領域と判定されるパンチ領域を説明する図である。 図11は、第2の実施形態に係るシート加工装置の全体構成を示すブロック図である。 図12Aは、パーツ毎に割付線が割り付けられた割付データを説明する図である。 図12Bは、割付データに基づいて生成されるバウンディングボックスの説明図である。 図13は、第2の実施形態に係る切欠き形状の検出処理の詳細を示すフローチャートである。
(第1の実施形態)
以下、本実施形態に係る加工プログラム作成方法及び加工プログラム作成装置について、添付図面を参照して説明する。まず、図1を用いて、金属の板材であるシートより所定形状のパーツを切り出すシート加工装置の全体構成について説明する。シート加工装置は、CAD10、CAM20、NC装置30及び複合加工機50を主体に構成されている。
CAD10は、CADの機能を搭載するコンピュータである。CAD10は、コンピュータプログラムを実行させることによって、パーツデータ作成装置11として機能する。パーツデータ作成装置11は、シートから切り出すためのパーツに関するパーツデータを作成する。パーツデータは、パーツの形状、大きさなどの情報を含む。CAD10によって作成されたパーツデータは、CAM20に入力される。
CAM20は、CAMの機能を搭載するコンピュータである。CAM20は、コンピュータプログラムを実行することにより、加工プログラム作成装置21として機能する。加工プログラム作成装置21は、複合加工機50を制御するNC装置30によって用いられる加工プログラムを作成する。CAM20には、CAM20に対して情報を入力するための入力装置22、及びCAM20によって作成された情報を表示するための表示装置23が接続されている。
加工プログラム作成装置21には、パーツデータ作成装置11で作成されたパーツデータが入力される。加工プログラム作成装置21には、入力装置22から、シートの大きさ、板厚、材質などを含むシートデータ、及び1枚のシートから切り出すパーツの枚数などが入力される。加工プログラム作成装置21には、複合加工機50が保有する金型及びL刃に関する加工機情報が入力される。加工機情報は、複合加工機50又はNC装置40から取得しても、複合加工機50の情報を保有する外部の装置から取得してもよい。
加工プログラム作成装置21は、シートデータが示すシートに対して、パーツデータが示すパーツを配置するネスティングを行う。また、加工プログラム作成装置21は、複合加工機50によるパンチ加工データと、複合加工機50による切断加工データとを含む加工プログラムを作成する。パンチ加工データは、パンチ加工により、シートからパンチ領域を切断するための金型の位置を示す割付線(以下「金型の割付線」という)が割り付けられたパンチ加工用の割付データを含む。切断加工データは、切断加工により、パーツ同士を分割するためのL刃の位置を示す割付線(以下「L刃の割付線」)がシートに割り付けられたパンチ加工用の割付データを含む。
加工プログラム作成装置21によって作成された加工プログラムは、NC装置40内に格納される。なお、加工プログラム作成装置21は、作成した加工プログラムを、図示しないデータ管理サーバ内のデータベースに格納してもよい。この場合、NC装置30は、データ管理サーバのデータベースに格納された加工プログラムを読み出してもよい。
加工プログラム作成装置21は、機能的な構成として、ネスティング部21aと、パンチ領域検出部21bと、共有判定部21cと、パンチ加工データ作成部21dと、切断加工データ作成部21eとを有している。
ネスティング部21aは、1枚のシートから切り出すパーツの枚数に応じた複数のパーツ毎に、パーツに対して外接する四角形状の枠体であるバウンディングボックスを生成する。また、ネスティング部21aは、バウンディングボックス同士が隣接するように複数のパーツを配置する。
パンチ領域検出部21bは、複数のパーツ毎に、パンチ加工によってシートから切断するパンチ領域を検出する。パンチ領域は、パーツの周縁に切欠き形状を形成したり、パーツの内部に開口を形成したりするために設定される。本実施形態において、パンチ領域は、前者の例、すなわち、パーツの周縁に切欠き形状を形成するものとして説明する。すなわち、パンチ領域検出部21bは、複数のパーツ毎に、パーツの周縁に設けられる切欠き形状を形成するためのパンチ領域を検出する。
共有判定部21cは、互いに異なるパーツにおいてそれぞれ検出されたパンチ領域同士が、後述する共有条件を満たすか否かを判定する。共有条件を満たす場合、共有判定部21cは、パンチ領域同士を1つの共有加工領域として認識する。一方、共有条件を満たさない場合、共有判定部21cは、パンチ領域のそれぞれを個別の加工領域として認識する。
パンチ加工データ作成部21dは、複合加工機50が保有する金型の情報に基づいて、パンチ領域を切断するための金型の割付線を割り付けて、パンチ加工データ(パンチ加工用の割付データ)を作成する。共有条件を満たす場合、パンチ加工データ作成部21dは、共有加工領域に対して金型の割付線を割り付ける。一方、共有条件を満たさない場合、パンチ加工データ作成部21dは、パンチ領域毎に、金型の割付線をそれぞれ割り付ける。
切断加工データ作成部21eは、複合加工機50が保有するL刃の情報に基づいて、切断加工によりパーツ同士を分割するためのL刃の割付線を割り付けて、切断加工データ(切断加工用の割付データ)を作成する。
NC装置40は、加工プログラムに基づいて複合加工機50を制御する制御装置である。NC装置40は、CPU、ROM、RAMなどを備えるコンピュータによって構成されている。
複合加工機50は、パンチ加工部51と、切断加工部52とを複合的に備える加工機である。パンチ加工部51は、パンチとダイから成る金型により、シートに対してパンチ加工を行う。切断加工部52は、上刃と下刃から成るL刃により、シートに対して切断加工(シャーリング加工)を行う。なお、本実施形態では、複合加工機50を用いているが、互いに独立したパンチ加工機と切断加工機とを用いてもよい。
つぎに、加工プログラム作成装置21が加工プログラムを作成する手順を説明する。本実施形態の1つは、加工プログラムに含まれるパンチ加工データの作成方法にある。そこで、図2から図3Eまでを参照し、パンチ加工データの作成方法について説明する。
本実施形態の特徴の1つは、加工プログラム作成装置21が、パーツデータ作成装置11により作成されたパーツデータに基づいて、パンチ加工データを作成することにある。以下の説明では、1つのシートから、1つの種類のパーツを複数切り出すことを想定する。この際、シートから切り出すパーツの枚数は例えば4枚とするが、これに限られるものではない。
図2において、ステップS10にて、ネスティング部21aは、データを取得する。具体的には、ネスティング部21aは、パーツデータを取得する。図3Aに示すように、パーツデータより、X軸及びY軸で定義される二次元座標からパーツ100の形状が認識される。本明細書では、X軸に平行な方向を横方向といい、Y軸に平行な方向を縦方向という。
図3Aにおいて、パーツデータによって示されるパーツ100は、略四角形状を有している。パーツ100の周縁には、パーツ100の一部が切り欠かれた切欠き形状101が設けられている。切欠き形状101は、パーツ100における4つの角部と、パーツ100における横方向の2つの直線部とにそれぞれ設けられている。ネスティング部21aは、パーツデータより、切欠き形状101を含むパーツ100の形状を認識することができる。
ステップS11において、ネスティング部21aは、パーツ100に対してバウンディングボックス200を生成する。図3Bにおいて、バウンディングボックス200は、パーツ100に対して外接する四角形状の枠体である。すなわち、バウンディングボックス200は、パーツ100のX軸方向における最大サイズに対応する2組の横方向の辺と、パーツ100のY軸方向における最大サイズに対応する2組の縦方向の辺とで構成される四角形状の枠体である。バウンディングボックス200の生成は、4つのパーツ100毎に行われる。
バウンディングボックス200によってパーツ100を囲むことで、パンチ加工によりシートから切断するパンチ領域111を認識することができる。バウンディングボックス200によって囲まれる領域の中で、パーツ100が存在しない領域がパンチ領域111に該当する。パンチ加工により、シートからパンチ領域111を切断することで、パーツ100の外周形状の一部を構成する切欠き形状101を形成することができる。
ステップS12において、ネスティング部21aは、バウンディングボックス200同士が隣接するにように4つのパーツ100を配置する。図3Cに示すように、個々のパーツ100は、隣り合うパーツ100のバウンディングボックス200同士が、辺と辺とで重なるように、隙間の無い状態で配置されている。この結果、4つのパーツ100は、2行2列のマトリクス状に配置される。
配置された4つのパーツ100のうち、特定のパーツ100を識別する場合には、図3Cに示すように、第1パーツ100a、第2パーツ100b、第3パーツ100c及び第4パーツ100dという。ここで、第1パーツ100aは、第2パーツ100bに対して横方向に隣接する。第3パーツ100cは、第1パーツ100aに対して縦方向に隣接し、かつ第2パーツ100bの斜向かいに位置する。第4パーツ100dは、第2パーツ100bに対して縦方向に隣接し、かつ、第3パーツ100cに対して横方向に隣接している。
同様に、第1パーツ100aから第4パーツ100dに対してそれぞれ生成されたバウンディングボックス200を、第1バウンディングボックス200a、第2バウンディングボックス200b、第3バウンディングボックス200c及び第4バウンディングボックス200bとする。
ところで、複合加工機50の切断加工部52を用いてシートを切断加工する場合、シートに加わる剪断力によってシートに伸びが生じてしまう。そのため、辺同士が重なるように4つのパーツ100を配置したネスティングに基づいて切断加工を行った場合、切り出された4つのパーツ100のサイズが、パーツデータのサイズよりも大きくなってしまう。
そこで、ステップS13において、ネスティング部21aは、バウンディングボックス200a~200d同士が所定の重複幅で重複するように、複数のパーツ100a~100dを配置する。図3Dに示すように、ネスティング部21aは、第1パーツ100aと第3パーツ100cとが縦方向にかけて重複幅Laだけ重なるように、第1パーツ100aと第3パーツ100cとを重複して配置する。第2パーツ100bと第4パーツ100dについても同様である。加えて、ネスティング部21aは、第1パーツ100aと第2パーツ100bとが横方向にかけて重複幅Lbだけ重なるように、第1パーツ100aと第2パーツ100bとを重複して配置する。第3パーツ100cと第4パーツ100dとについても同様である。パーツ100同士を重複させる重複幅La、Lbは、切断加工部52の切断によって生じるシートの伸び量に応じて、予め決定されている。
ネスティング部21aは、パーツ100及びバウンディングボックス200同士が重複する領域を、その中央を基準に区切る。これより、図3Eに示すように、ネスティング部21aは、第1パーツ100aから第4パーツ100d及び第1バウンディングボックス200aから第4バウンディングボックス200dの配置を最終的に確定する。
ステップS14において、ネスティング部21aは、4つのパーツ100の全てを含むバウンディングボックスを生成する。ステップS14で生成されるバウンディングボックスの形状及びサイズは、複合加工機50で加工するシートの形状及びサイズと対応している。これにより、4つのパーツ100の全部と同じ大きさのシートを加工するいわゆるスケッチ加工を行うことができる。
ステップS15において、パンチ領域検出部21bは、ステップS14で生成されたバウンディングボックス内で、パンチ領域111を探索する。
ステップS16において、パンチ領域検出部21bは、ステップS15の探索結果に基づいて、パンチ領域111があるか否かを判断する。パンチ領域111がある場合には、ステップS16で肯定判定され、ステップS17に進む。一方、パンチ領域111がない場合には、ステップS16で否定判定され、本処理を終了する。
ステップS17は、パンチ領域検出部21bは、パーツ100毎に、パンチ領域111の検出を行う。パンチ領域検出部21bは、パンチ領域111を囲む外周上の線分として、パンチ領域111を検出する。
図4を参照し、パンチ領域検出部21bが、第1パーツ100aの角部にあるパンチ領域(以下「第1パンチ領域」という)111aを検出する様子を説明する。パンチ領域111aは、第1バウンディングボックス200aに沿った2つの線分と、第1パーツ100aの切欠き形状101に沿った4つの線分とによって認識される。また、第1バウンディングボックス200aに沿う2つの線分は、開いた線分(Open)112aとそれぞれ認識される。また、切欠き形状101に沿う4つの線分は、閉じた線分(Close)113aとそれぞれ認識される。
ステップS18において、共有判定部21cは、パンチ領域111の外周上の線分同士を比較する。以下、図5A及び図5Bを参照し、第1パンチ領域111aと、第2パンチ領域111bとを例に挙げ、比較処理を具体的に説明する。
共有判定部21cは、第1パンチ領域111aと同様、この第1パーツ100aに隣接する第2パーツ100bについて検出されたパンチ領域(以下「第2パンチ領域」という)111bを参照する。第2パンチ領域111bにおいて、第2バウンディングボックス200bに沿う線分が開いた線分112bと認識され、切欠き形状に沿う線分が閉じた線分113bと認識される。共有判定部21cは、第1パンチ領域111aの開いた線分112aと、第2パンチ領域111bの開いた線分112bとを比較する。
ステップS19において、共有判定部21cは、比較結果に基づいて、共有条件を満たすか否かを判断する。この共有条件は、第1パンチ領域111aの開いた線分112aと、第2パンチ領域111bの開いた線分112bとが、直線状に重なり合うことである。換言すれば、共有条件は、第1バウンディングボックス200aと第2バウンディングボックス200bとの境界線に沿って、開いた線分112a(第1パンチ領域111aの外周上の線分)と、開いた線分112b(第2パンチ領域111bの外周状の線分)とが重なり合うことを意味する。
第1パンチ領域111aの開いた線分112aと、第2パンチ領域111bの開いた線分112bとが1点で交わるような場合、開いた線分112aの端部と開いた線分112bの端部とが隣接するような場合には、共有条件は満たされない。あくまでも、第1バウンディングボックス200aと第2バウンディングボックス200bとの境界線に沿って線分同士が重なり会うこと、すなわち、線分同士が直線状に重なり合うことが必要である。
図5Aに示すように、第1パンチ領域111aの開いた線分112aと、第2パンチ領域111bの開いた線分112bとが直線状に重なり合わない場合には、ステップS19で否定判定され、ステップS21に進む。一方、図5Bに示すように、第1パンチ領域111aの開いた線分112aと、第2パンチ領域111bの開いた線分112bとが直線状に重なり合う場合には、ステップS19で肯定判定され、ステップS20に進む。
ステップS20において、共有判定部21cは、第1パンチ領域111aと第2パンチ領域111bとを1つに纏めた共有加工領域115と判断する(図5B参照)。
ステップS21において、パンチ加工データ作成部21dは、第1パンチ領域111aと第2パンチ領域111bとに、パンチ加工により切断するための金型の割付線を割り付ける。第1パンチ領域111aと第2パンチ領域111bとが共有加工領域115と判断されていない場合、パンチ加工データ作成部21dは、第1パンチ領域111aと第2パンチ領域111bとに対して、金型の割付線をそれぞれ割り付ける(図5A参照)。すなわち、第1パンチ領域111aを1つのパンチ加工の対象として金型の割付線が割り付けられ、同様に、第2パンチ領域111bを1つのパンチ加工の対象として金型の割付線が割り付けられる。一方、第1パンチ領域111aと第2パンチ領域111bとが共有加工領域115と判断されている場合、パンチ加工データ作成部21dは、共有加工領域115に対して、金型の割付線を割り付ける(図5B参照)。
ステップS17からステップS21までの各工程は、上述した第1パンチ領域111aと第2パンチ領域111bとについて行われるだけでなく、シートに割り付けられた4つのパーツ100a~100dの各パンチ領域111同士が相互に比較され、処理されることとなる。以下、図6Aから図9Bを参照し、共有条件の判断及び共有加工領域を説明する。
図6A及び図6Bにおいて、第1パンチ領域111aは、第1パーツ100aの角部に位置し、第2パンチ領域111bは、第2パーツ100bの角部に位置する。第1パンチ領域111aの開いた線分112aと、第2パンチ領域111bの開いた線分112bとが直線状に重なり合う。よって、第1パンチ領域111aと第2パンチ領域111bとは、共有条件を満たすので、共有加工領域115と判断される。
図7Aから図7Cにおいて、第1パンチ領域111aは、第1パーツ100aの直線部に位置し、第3パンチ領域111cは、第3パーツ100cの直線部に位置する。図7A及び図7Bでは、第1パンチ領域111aの開いた線分112aと、第3パンチ領域111cの開いた線分112cとが直線状に重なり合う。よって、第1パンチ領域111aと第3パンチ領域111cとは、共有条件を満たすので、共有加工領域115と判断される。一方、図7Cでは、第1パンチ領域111aの開いた線分112aと、第3パンチ領域111cの開いた線分112cとが重なり合っていない。よって、第1パンチ領域111aと第3パンチ領域111cとは、共有条件を満たさず、共有加工領域115と判断されない。
図8A及び図8Bにおいて、第1パンチ領域111aは、第1パーツ100aの角部に位置し、第2パンチ領域111bは、第2パーツ100bの直線部に位置する。図8Aでは、第1パンチ領域111aの開いた線分112aと、第2パンチ領域111bの開いた線分112bとが直線状に重なり合う。よって、第1パンチ領域111aと第2パンチ領域111bは、共有条件を満たすので、共有加工領域115と判断される。一方、図8Bでは、第1パンチ領域111aの開いた線分112aと、第2パンチ領域111bの開いた線分112bとは、隣り合っているが、重なり合ってはいない。よって、第1パンチ領域111aと第2パンチ領域111bは、共有条件を満たさず、共有加工領域115と判断されない。
図9A及び図9Bでは、第1パンチ領域111aから第4パンチ領域111dは、第1パーツ100aから第4パーツ100dの角部にそれぞれ位置する。第1パンチ領域111aの開いた線分112aは、第2パンチ領域111bの開いた線分112bと直線状に重なり合う。よって、第1パンチ領域111a及び第2パンチ領域111bは、共有条件を満たすので、共有加工領域115と判断される。
また、第1パンチ領域111aの開いた線分112aは、第3パンチ領域111cの開いた線分112cとも直線状に重なり合う。よって、第1パンチ領域111aと第3パンチ領域とは、共有条件を満たす。よって、第1パンチ領域111a及び第2パンチ領域111bのみならず、第3パンチ領域111cも共有加工領域115と判断される。このように、第3パンチ領域111cに対しても、共有加工領域115に含めるか否かが判断される。
また、第4パンチ領域111dの開いた線分112dは、第2パンチ領域111bの開いた線分112bと直線状に重なり合う。第4パンチ領域111dは、共有加工領域115の一部である第2パンチ領域111bに対して共有条件を満たす。この場合、第4パンチ領域111dも、共有加工領域115に含まれる。このように、第4パンチ領域111dに対しても、共有加工領域115に含めるか否かが判断される。
なお、図9A及び図9Bに示す例では、第4パンチ領域111dの開いた線分112dは、第3パンチ領域111cの開いた線分112bと直線状に重なり合う。よって、この点においても、第4パンチ領域111dは、共有加工領域115に含まれる。
図9Cでは、第3パンチ領域111cの開いた線分112cは、第1パンチ領域111aの開いた線分112aと直線状に重なり合う。また、第3パンチ領域111cの開いた線分112cは、第4パンチ領域111dの開いた線分112dと直線状に重なり合う。よって、第3パンチ領域111cは、第1パンチ領域111aと第4パンチ領域111dとに対してそれぞれ共有条件を満たす。よって、第1パンチ領域111a、第3パンチ領域111c及び第4パンチ領域111dは、共有加工領域115と判断される。
一方、第2パンチ領域111bの開いた線分112bは、第1パンチ領域111aの開いた線分112aとも、第4パンチ領域111dの開いた線分112dとも重なり合わない。よって、第4パンチ領域111dは、共有条件を満たさない。この場合、第4パンチ領域111dは、共有加工領域115に含まれない。
このような複合的な判断により、第1パーツ100aから第4パーツ100dの全てを対象に、共有条件が判断される。図10では、第1パンチ領域111aから第4パンチ領域111dまでの中で、共有条件を満たすもの同士が丸印で囲って示されている。
このように本実施形態において、第1バウンディングボックス200aと第2バウンディングボックス200bとの境界線に沿って、第1パンチ領域111aの外周上の線分と第2パンチ領域111bの外周上の線分とが重なり合う場合、CAM2が、共有条件を満たすと判断する。共有条件を満たす場合、CAM2が、第1パンチ領域111aと第2パンチ領域111bとが1つの共有加工領域115として判断し、共有加工領域115に対して、金型の割付線を割り付けている。
本実施形態によれば、共有条件を満たす2つのパンチ領域111を1つに纏めた共有加工領域115として判断し、その共有加工領域115に対して割付線を割り付けることができる。これにより、複数のパンチ領域111を纏めてパンチ加工することができる。また、互いに隣接する2つのパンチ領域111を個別的にパンチ加工した場合、抜きかす上がりとよばれる加工不良が発生する恐れがあるが、共有加工領域115としてパンチ加工することで、加工不良を抑制することができる。したがって、加工効率の向上を図ることができ、併せて加工機の加工品質の向上を図ることができる。
また、本実施形態において、共有条件を満たさない場合には、CAM2が、第1パンチ領域111aと第2パンチ領域111bとに対して、金型の割付線をそれぞれ割り付けている。これにより、共有条件を満たさない第1パンチ領域111a及び第2パンチ領域111bに対しても金型の割付線を適切に割り付けることができる。
また、本実施形態において、第3パーツ100cが存在する場合には、CAM2が、第3パンチ領域111cを検出し、第3パンチ領域111cを共有加工領域115に含めるか否かを判断している。これにより、第1パンチ領域111a及び第2パンチ領域111bだけでなく、第3パンチ領域111cを含む共有加工領域115についても判断を行うことができる。
また、本実施形態において、第4パーツ100dが存在する場合には、CAM2が、第4パンチ領域111dを検出し、第4パンチ領域111dを共有加工領域115に含めるか否かを判断している。これにより、第1パンチ領域111a、第2パンチ領域111b及び第3パンチ領域111cだけでなく、第4パンチ領域111dを含む共有加工領域115についても判断を行うことができる。
また、本実施形態において、CAM20が、4つのパーツ100の形状を示すパーツデータに基づいて処理を行っている。この手法によれば、パーツデータからパンチ領域111を認識することができる。これにより、異なるパーツ100間であってもパンチ領域111を相互に比較することができる。また、CAM20で加工プログラムを作成する段階で、共有加工領域115を設定することができる。
また、本実施形態において、CAM20が、バウンディングボックス200同士が、所定の重複幅で重複するように4つのパーツ100を配置している。この手法によれば、パンチ加工後に行われる切断加工を考慮して、パーツ100の配置を行うことできる。これにより、加工精度よくパーツ100を加工することができる。
なお、上述した実施形態では、4つのパーツ100を配置する例を示しているが、これに限定されない。また、第1パーツ100a、第2パーツ100b、第3パーツ100c及び第4パーツ100dの関係は相対的なものであり、4つのパーツ100の中で、第1パーツ100a、第2パーツ100b、第3パーツ100c及び第4パーツ100dを任意に割り付けることができる。また、5つ以上のパーツ100を配置する場合であっても、5つ以上のパーツ100の中で、少なくとも4つのパーツ100(第1パーツ100a、第2パーツ100b、第3パーツ100c及び第4パーツ100d)の関係を割り当てて処理を行うことができる。
(第2の実施形態)
図11から図13を参照し、第2の実施形態に係る加工プログラム作成方法及び加工プログラム作成装置について説明する。
第2の実施形態では、図11に示すように、NC装置30が、加工プログラム作成装置31として機能する。加工プログラム作成装置31は、機能的な構成として、ネスティング部31aと、パンチ領域検出部31bと、共有判定部31cと、パンチ加工データ作成部31dと、切断加工データ作成部31eとを有している。加工プログラム作成装置31が備える各機能は、第1の実施形態に示す加工プログラム作成装置21が備える各機能と対応している。なお、加工プログラム作成装置31と、第1の実施形態に示す加工プログラム作成装置21との相違については、後述する。
また、NC装置30は、加工プログラム作成装置31によって作成された加工プログラム、又はCAM20によって作成された加工プログラムに基づいて複合加工機50を制御する制御装置42としても機能する。
CAM20は、加工プログラム作成装置25として機能する。加工プログラム作成装置25は、ネスティングを行う機能、パンチ加工用の割付データを作成する機能、切断加工用の割付データを作成する機能のみを有している。すなわち、この加工プログラム作成装置25は、第1の実施形態に示すパンチ領域検出部21b及び共有判定部21cの各機能を備えておらず、共有加工領域の認識を行わない。したがって、加工プログラム作成装置25において生成される加工プログラムには、複数のパーツ100毎に、切欠き形状101を形成するための金型の割付線が割り付けられている。NC装置30が、加工プログラム作成装置25から提供された加工プログラムに基づいて複合加工機50を制御した場合には、個々のパーツ100毎に、パンチ領域111に対するパンチ加工が行われることとなる。
本実施形態では、NC装置30に搭載された加工プログラム作成装置31が、CAM20から提供されたパンチ加工用の割付データ(加工プログラム)に基づいて、共有加工領域115を考慮した加工プログラムを作成することとしている。加工プログラム作成装置31が行うパンチ加工データの作成方法は、図2に示すフローチャートと基本的に対応しているが、ステップS10、S11及びS17に示す処理が相違している。以下、具体的に説明する。
第2の実施形態に係るステップS10の処理を説明する。ネスティング部31aは、CAM20の加工プログラム作成装置25が作成したパンチ加工用の割付データを取得する。図12Aに示すように、パンチ加工用の割付データは、シートからパンチ領域を切断するための金型の位置を示す割付線が割り付けられたものであり、パンチ加工の対象となる領域、すなわち、パーツ100の周囲に位置する複数のパンチ領域111を示している。ネスティング部31aは、割付データより、個々のパンチ領域111の位置及び形状を認識することができる。例えば、割付データは、X軸及びY軸で定義される二次元座標で定義されている。
第2の実施形態に係るステップS11の処理を説明する。図12Bに示すように、ネスティング部31aは、割付データで示される複数のパンチ領域111に対してバウンディングボックス200を生成する。バウンディングボックス200は、複数のパンチ領域111を囲む四角形状の枠体である。すなわち、バウンディングボックス200によって複数のパンチ領域111を囲むことで、パーツの形状を認識することができる。バウンディングボックス200によって囲まれる領域のうち、複数のパンチ領域111が存在しない領域がパーツ100に該当する。このように、バウンディングボックス200は、パーツ100に対して生成され、複数のパーツ100毎に行われる。
第2の実施形態におけるステップS17における処理を説明する。パンチ領域検出部21bが、パンチ領域111の検出を行う。図13を参照し、パンチ領域111を検出する処理の詳細を説明する。
まず、ステップS170において、パンチ領域検出部21bは、パーツ100毎に、切欠き加工を検出する。切欠き加工は、パンチ加工により切欠き形状101を加工することを意味し、上述したパンチ領域111に基づいて特定される。
ステップS171において、パンチ領域検出部21bは、パンチ領域111を検出する。パンチ領域検出部21bは、パンチ領域111を囲む外周上の線分として、パンチ領域111を検出する。
そして、第1の実施形態と同様に、この認識された線分に基づいて、線分同士の比較が行われる。
このように本実施形態において、第1バウンディングボックス200aと第2バウンディングボックス200bとの境界線に沿って、第1パンチ領域111aの外周上の線分と第2パンチ領域111bの外周上の線分とが重なり合う場合、CAM2が、共有条件を満たすと判断する。共有条件を満たす場合、NC装置30が、第1パンチ領域111aと第2パンチ領域111bとが1つの共有加工領域115として認識し、共有加工領域115に対して、パンチ加工によってシートから切断するための割付線を割り付けている。
本実施形態によれば、共有条件を満たす2つのパンチ領域111を1つに纏めた共有加工領域115として認識し、その共有加工領域115に対して割付線を割り付けることができる。これにより、複数のパンチ領域111を纏めてパンチ加工することができる。また、共有加工領域115としてパンチ加工することで、加工不良を抑制することができる。その結果、加工効率の向上を図ることができ、併せて加工機の加工品質の向上を図ることができる。
また、本実施形態によれば、NC装置30が、割付データに基づいて処理を行っている。この手法によれば、パーツデータを利用すること無く、CAM20から提供される加工プログラムからパンチ領域111を認識することができる。これにより、NC装置30上で、異なるパーツ100間であってもパンチ領域111を相互に比較することができる。
なお、本実施形態では、NC装置30が加工プログラム作成装置31の機能を実現しているが、NC装置30とは違う専用の装置によって加工プログラム作成装置31の機能を実現してもよい。そして、専用の装置の加工プログラム作成装置31で作成した加工プログラムを、NC装置40に提供してもよい。
本発明は、上述した各実施形態に限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲において種々変更可能である。
10 CAD
11 パーツデータ作成装置
20 CAM
21,25 加工プログラム作成装置
21a ネスティング部
21b パンチ領域検出部
21c 共有判定部
21d パンチ加工データ作成部
21e 切断加工データ作成部
30 NC装置
31 加工プログラム作成装置
50 複合加工機
51 パンチ加工部
52 切断加工部
100 パーツ
101 切欠き形状
111 パンチ領域
112a、112b、112c、112d 開いた線分
113a、113b 閉じた線分
115 共有加工領域

Claims (8)

  1. ネスティングにより複数のパーツが隣接して配置されたシートに対して加工機がパンチ加工を行うための加工プログラムを作成する加工プログラム作成方法において、
    コンピュータが、
    前記複数のパーツ毎に、前記パーツに対して外接する四角形状の枠体であるバウンディングボックスを生成し、
    前記バウンディングボックス同士が隣接するように前記複数のパーツを配置し、
    前記複数のパーツの中の第1パーツの周縁に切欠き形状を形成するための第1パンチ領域であって、前記パンチ加工によって前記シートから切断される前記第1パンチ領域を検出し、
    前記複数のパーツの中で前記第1パーツに隣接する第2パーツの周縁に前記切欠き形状を形成するための第2パンチ領域であって、前記パンチ加工によって前記シートから切断される前記第2パンチ領域を検出し、
    前記第1パーツの前記バウンディングボックスと前記第2パーツの前記バウンディングボックスとの境界線に沿って、前記第1パンチ領域の外周上の線分と前記第2パンチ領域の外周上の線分とが重なり合う共有条件を満たす場合には、前記第1パンチ領域と前記第2パンチ領域とを1つの共有加工領域として判断し、
    前記共有加工領域に対して、前記パンチ加工を行うための金型の割付線を割り付ける
    加工プログラム作成方法。
  2. 前記共有条件を満たさない場合には、
    前記コンピュータが、
    前記第1パンチ領域と前記第2パンチ領域とに対して、前記金型の割付線を個々に割り付ける
    請求項1記載の加工プログラム作成方法。
  3. 前記複数のパーツの中に、前記第1パーツと隣接しかつ前記第2パーツの斜向かいに位置する第3パーツが存在する場合には、
    前記コンピュータが、
    前記第3パーツの周縁に前記切欠き形状を形成するための第3パンチ領域であって、前記パンチ加工によって前記シートから切断される前記第3パンチ領域を検出し、
    前記第3パンチ領域を前記共有加工領域に含めるか否かを判断する
    請求項1又は2記載の加工プログラム作成方法。
  4. 前記複数のパーツの中に、前記第2パーツ及び前記第3パーツにそれぞれ隣接する第4パーツが存在する場合には、
    前記コンピュータが、
    前記第4パーツの周縁に前記切欠き形状を形成するための第4パンチ領域であって、前記パンチ加工によって前記シートから切断される前記第4パンチ領域を検出し、
    前記第4パンチ領域を前記共有加工領域に含めるか否かを判断する
    請求項3記載の加工プログラム作成方法。
  5. 前記コンピュータが、
    前記複数のパーツの形状を示すパーツデータに基づいて処理を行う
    請求項1から4のいずれか一項に記載の加工プログラム作成方法。
  6. 前記コンピュータが、
    前記複数のパーツ毎に、前記切欠き形状を形成するための前記金型の割付線が割り付けられた割付データに基づいて処理を行う
    請求項1から4のいずれか一項に記載の加工プログラム作成方法。
  7. 前記コンピュータが、
    前記バウンディングボックス同士が、所定の重複幅で重複するように前記複数のパーツを配置する
    請求項1から6のいずれか一項に記載の加工プログラム作成方法。
  8. ネスティングにより複数のパーツが隣接して配置されたシートに対して加工機がパンチ加工を行うための加工プログラムを作成する加工プログラム作成装置において、
    前記複数のパーツ毎に、前記パーツに対して外接する四角形状の枠体であるバウンディングボックスを生成し、前記バウンディングボックス同士が隣接するように前記複数のパーツを配置するネスティング部と、
    前記複数のパーツの中の第1パーツの周縁に切欠き形状を形成するための第1パンチ領域であって、前記パンチ加工によって前記シートから切断される前記第1パンチ領域と、前記複数のパーツの中で前記第1パーツに隣接する第2パーツの周縁に前記切欠き形状を形成するための第2パンチ領域であって、前記パンチ加工によって前記シートから切断される前記第2パンチ領域とをそれぞれ検出するパンチ領域検出部と、
    前記第1パーツの前記バウンディングボックスと前記第2パーツの前記バウンディングボックスとの境界線に沿って、前記第1パンチ領域の外周上の線分と前記第2パンチ領域の外周上の線分とが重なり合う共有条件を満たす場合には、前記第1パンチ領域と前記第2パンチ領域とを1つの共有加工領域として判断する共有判定部と、
    前記共有加工領域に対して、前記パンチ加工を行うための金型の割付線を割り付ける加工データ作成部と、
    を有する加工プログラム作成装置。
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