JP2015022391A - レーザ加工機の自動プログラミング装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】レーザ加工機により、山形鋼を、その山形鋼の軸に対して垂直ではない方向に切断加工を行う場合における加工不良を防止する。【解決手段】レーザ加工機に対して、被加工部材の1つの角部を挟んで2面に跨る外形の切断加工を行って製品を得る場合の加工プログラムを作成する自動プログラミング装置において、被加工部材の形状データおよび製品の形状データを読み込み、読み込まれた被加工部材の形状データおよび製品の形状データを用いて、被加工部材の角部から所定の範囲における一方の面の外形切断加工が他方の面の製品形状に干渉しているか否かを判定し、被加工部材の各面のいずれかにおいて、外形切断加工が前記製品の形状と干渉していると判定された場合、製品の切り込みを回避するように加工順および前記切断線の割り付けを設定する。【選択図】図5

Description

本発明は、レーザ加工機の自動プログラミング装置に関し、特に、レーザ加工機により、山形鋼の加工を行う場合における加工不良を防止する加工プログラムの自動プログラミング装置に関する。
図1は、本発明に用いるレーザ加工機の構成図である。
図1に示すように、レーザ加工機1は、チャック29により被加工部材5を把持すると共に製品サポート部材31によって支持し、その被加工部材5にレーザヘッド7より所定の手順でレーザを照射し、その被加工部材5の切断加工等をするようになっている。なお、このようなレーザ加工機1は、自動プログラミング装置により作成されたプログラムをNC装置を介して変換したドライブ信号に基づいて動作するようになっている。
そして、上記レーザ加工機1において、被加工部材5が、図8(a)に示すように、その断面に角を有する山形鋼であり、その山形鋼5を所定の切口で切断加工する場合、その山形鋼を、そのコーナー部で回転させずに面加工するようにしていた。
なお、山形鋼5には、図8(b)および(c)に示すように、等辺山形鋼および不等辺山形鋼等がある。
図8は、被加工部材としての山形鋼5の説明図である。
図9は、従来技術において断面L字状の等辺山形鋼を面加工する方法の正面説明図である。
すなわち、この面加工の場合、まず、図9(a)に示すように、山形鋼5の正面形状で見た90度面の左端(材料端)から右端へレーザを照射しながらレーザヘッド7を移動させ、山形鋼5の90度面を切断加工する。
次に、図9(b)に示すように、レーザヘッド7を上方に移動させて、鋼材回転装置によって山形鋼5を軸回りに矢印方向に90度回転させ、図9(c)に示すように、180度面が上面となった時点で回転を止め、レーザヘッド7を照射位置に下方に移動させると共に、180度面の右端(材料端)から左端へレーザを照射しながらレーザヘッド7を移動させ、山形鋼5の180度面を切断加工する。
このようにして、上記従来の自動プログラミングによる加工の場合には、山形鋼5を所定個所で切断加工するようにしていた。
なお、先行技術文献は該当のものがありませんでした。
しかしながら、上記従来の自動プログラミングによる面加工の場合、山形鋼5の軸に対して垂直な方向に切断加工を行おうとした場合には問題は生じないが、山形鋼5の軸に対して垂直ではない方向に切断加工を行おうとした場合、製品形状の内部を加工して切り込みを発生させてしまう場合があり、加工不良の問題が生じてしまうものであった。
上記従来の山形鋼5の加工の問題を、図10を参照して説明する。例えば、まず、図10(a)の矢印Aに示すように、山形鋼5を、その軸方向5aに対して所定の角度αだけ傾いた方向に切断加工を行い、次に、矢印Bに示すように、軸方向5aに対して垂直方向に切断加工を行い、そして、矢印Cに示すように、軸方向5aに対して垂直方向および平行方向に沿って切断加工を行い、次に、矢印Dに示すように、軸方向5aに対して垂直方向に切断加工を行う場合について考える。
ここで、従来の加工プログラム作成における割り付けでは、図9、10に示すように、切断線Aが、90度面の材料端の余裕量分手前から加工を始め、180度面の板厚の手前まで加工するように切断線Aを割り付け、切断線Bが、180度面の材料端の余裕量分手前から加工を始め、展開補助線5gから余裕量分だけ延長して加工するように切断線Bを割り付けるように前もって設定されており、切断線Cが、90度面の材料端の余裕量分手前から加工を始め、180度面の板厚の手前まで加工するように切断線Cを割り付け、切断線Dが、180度面の材料端の余裕量分手前から加工を始め、展開補助線5gから余裕量分だけ延長して加工するように切断線Dを割り付けるように前もって設定されていた。
その結果として、図10(b)に示すように、製品5bを得ようとした場合、その製品5bの切断部分における所定の端部に切り込み5C1、5C2が加工不良として生じてしまうものであった。
本発明は上述の問題を解決するためのものであり、請求項1に係る発明は、複数の面を有する被加工部材の各面に対してレーザ加工機によって切断加工を行う加工システムにおいて、前記被加工部材の1つの角部を挟んで2面に跨る外形の切断加工を行って製品を得る場合の加工プログラムを、前記レーザ加工機に対して作成する自動プログラミング装置であって、
前記被加工部材の形状データおよび前記製品の形状データを入力するための入力手段と、
以下の(A)〜(C)の工程処理を制御する制御手段と、を有する自動プログラミング装置である。
(A)前記被加工部材の形状データおよび前記製品の形状データを読み込む工程と、
(B)前記工程(A)において読み込まれた前記被加工部材の形状データおよび前記製品の形状データを用いて、前記被加工部材の角部から所定の範囲における一方の面の外形切断加工が他方の面の製品形状に干渉しているか否かを判定する工程と、
(C)前記工程(B)において前記被加工部材の各面のいずれかにおいて、前記外形切断加工が前記製品の形状と干渉していると判定された場合、前記製品の切り込みを回避するように加工順および前記切断線の割り付けを設定する工程。
請求項2に係る発明は、前記被加工部材の角部から所定の範囲における一方の面の外形切断加工による他方の面への切り込み部分を線分として作成し、当該線分と前記製品の形状とが干渉しているか否かを判定することを特徴とする請求項1に記載の自動プログラミング装置である。
請求項3に係る発明は、前記被加工部材の角部から所定の範囲における一方の面の外形切断加工が他方の面の製品形状に干渉し、他方の面の外形切断加工が一方の面の製品形状に干渉しない場合には、一方の面の外形切断を材料端から開始し他方の板厚の手前までを加工した後に、他方の面の外形切断を材料端から加工するように前記製品の切り込みを回避するように割付設定することを特徴とする請求項1および2に記載の自動プログラミング装置である。
請求項4に係る発明は、前記被加工部材の角部から所定の範囲における一方の面の外形切断加工による他方の面への切り込み部分の線分が、前記製品の形状を示す外形線と前記展開補助線との交点から、前記展開補助線に対して垂直な方向へ所定の長さに形成された線分であることを特徴とする請求項1から3のいずれかに記載の自動プログラミング装置である。
請求項5に係る発明は、前記被加工部材が、山形鋼であることを特徴とする請求項1から4のいずれかに記載の自動プログラミング装置である。
本発明によれば、レーザ加工機により、山形鋼を、その山形鋼の軸に対して垂直ではない方向に切断加工を行う場合における加工不良を防止することができるようになる。
本発明を実施したレーザ加工システムの概略を示す説明図である。 図1に示した自動プログラミング装置9の概略構成図である。 自動プログラミング装置9の動作を示すフローチャートである。 自動プログラミング装置9の加工プログラム作成動作の説明図である。 図3における切り込み回避対応処理の動作を示すフローチャートである。 自動プログラミング装置9の加工プログラム作成動作の説明図である。 自動プログラミング装置9の加工プログラム作成動作の説明図である。 被加工部材としての山形鋼5の説明図である。 従来技術において断面L字状の等辺山形鋼を面加工する方法の正面説明図である。 従来技術において断面L字状の等辺山形鋼を面加工する場合の説明図である。
図1は、本発明を実施したレーザ加工システムの概略を示す説明図である。
図1に示すように、このレーザ加工システム10は、データベース(記憶手段)11内の製品形状データおよび被加工部材(山形鋼5)のデータ等を用いレーザ加工機1の加工プログラムを作成する自動プログラミング装置9を有している。
そして、その自動プログラミング装置9により作成された所定の加工プログラムによるNCデータがNC装置13によりドライブデータに変換されてレーザ加工機1へ送られ、そのドライブデータに従ってレーザ加工機1の制御装置2により各所の制御がおこなわれ、被加工部材(断面に角を有する山形鋼5)のレーザ加工が行われる。
ここで、山形鋼5には、図8(b)および(c)に示すように、等辺山形鋼および不等辺山形鋼等がある。
図2は、図1に示した自動プログラミング装置9の概略構成を示すブロック図である。
図2に示すように、自動プログラミング装置9は、コンピュータからなり、ROM17およびRAM19が接続されたCPU15を有しており、CPU15には、さらに、キーボードのような入力装置21とデイスプレイのような表示装置23が接続されている。また、上記CPU15に、データベース11が接続されるようになっている。
そして、この自動プログラミング装置9では、CPU15が、入力装置21よりのオペレータからの指示に従い、データベース11内の製品形状データおよび被加工部材(山形鋼5)のデータをRAM19に読み込むと共に、ROM17よりのコンピュータプログラムに従って、後述するようなレーザ加工機1の加工プログラムを作成するようになっている。
次に、図1に示したレーザ加工機1における加工動作および構成について簡単に説明する。
図1において、レーザ加工機1のレーザ加工テーブル25上において、被加工部材(山形鋼5)の一端を、チャック29に係合して把持すると共に製品サポート部材31によって支持するようになっている。
そして、山形鋼5がレーザ加工テーブル25上において固定された状態で、制御装置2の制御に基づいて、加工ヘッド7を移動させながらレーザ照射し、山形鋼5を切断加工するようになっている。
なお、自動プログラミング装置9により作成された山形鋼加工ネスティングの加工プログラムによるNCデータがNC装置13によりドライブデータに変換され、そのドライブデータに従ってレーザ加工制御が行われる。
次に、図3〜7を参照して、図1および図2に示した自動プログラミング装置9の加工プログラム作成動作について説明する。
図3は、自動プログラミング装置の動作を示すフローチャートであり、図4、6、7は、自動プログラミング装置9の加工プログラム作成動作の説明図であり、図5は、図3における切り込み回避対応処理の動作を示すフローチャートである。
ここでは、図4(a)、(b)に示すように、断面に角を有する山形鋼5に対し、山形鋼5の1つの角部を挟んで2面に跨る外形の切断加工を行って製品5bを得る場合の加工プログラム作成動作について説明する。
図3のステップ101において、製品形状データおよび山形鋼のデータに基づいて、山形鋼5を切断加工して製作する製品5bの左側外形情報が読み込まれる。
ここでは、製品5bの左側外形情報とは、図4(b)に示すように、製品5bの左側の外形5dの情報であり、自動プログラミング装置9のCPU15により、データベース11よりの製品形状データに基づいて求められる。
次に、ステップ103において、読み込まれた製品5bの左側外形情報に対して、切り込み回避対応処理が行われる。
この切り込み回避対応処理については、図5の切り込み回避対応処理のフローチャートを用いて説明する。図5は、切り込み回避対応処理を示すフローチャートである。
図5のステップ201において、山形鋼5の表面角部の長手方向に平行な展開補助線5gで山形鋼5が展開される。ここでは、展開補助線5gは、図6(a)に示すように、山形鋼5の外周における90度面と180度面との境界線となっており、展開図は、図6(b)に示すように、この展開補助線5gで90度面と180度面とを展開した形となっており、製品5bの左側外形線5dが示されている。
次に、ステップ202において、切り込み回避の対応を行うか否かの判定を行うための線分の作成が行われる。
すなわち、図6(c)に示すように、まず、図6(b)に示す展開図における左側外形線5dと展開補助線5gとの交点33から、展開補助線5gに対して垂直なY軸方向に、所定の切り込み回避高さHの長さの第1の線分35が、90度面に形成される。そして、次に、図6(d)に示すように、まず、展開図における左側外形線5dと展開補助線5gとの交点37から、Y軸方向に、所定の切り込み回避高さHの長さの第2の線分39が、180度面に形成される。
すなわち、自動プログラミング装置9のCPU15は、データベース11よりの被加工部材(山形鋼5)の形状データをRAM19に読み込むと共に、ROM17よりのコンピュータプログラムに従って、山形鋼5の表面角部の長手方向に平行な展開補助線5gで山形鋼5を展開した展開図を作成すると共に、第1の線分35および第2の線分39を作成する。
次に、ステップ203において、展開図の90度面において、製品形状(斜線部分)と第1の線分35が干渉し、180度面において、製品形状(斜線部分)と第2の線分39が干渉していないか否かが判定される。
すなわち、自動プログラミング装置9のCPU15は、まず、第1の線分35が、90度面で切り込みを発生させるように製品形状(斜線部分)と干渉しており、第2の線分39が、180度面で切り込みを発生させるように製品形状(斜線部分)と干渉していないことを判定する。
すなわち、図6(c)に示すように、第1の線分35が、90度面で製品形状(斜線部分)と干渉して、切り込み5C1を発生させるようになることが判定される(ステップ203でYes)。
なお、図6(d)に示すように、第2の線分39は、180度面で製品形状(斜線部分)とは干渉せず、切り込みを発生させるようにはならない。
このステップ203においては、被加工部材5の角部から所定の範囲における一方の面の外形切断加工が他方の面の製品形状に干渉しているか否かを判定していることとなる。
次に、上記ステップ203において展開図の90度面において製品形状(斜線部分)と第1の線分35が干渉し、180度面において製品形状(斜線部分)と第2の線分39が干渉していないと判定された場合、ステップ205において、切断線A、Bの加工順が変更して設定される。
すなわち、自動プログラミング装置9のCPU15は、切断線が干渉しない180度面を先に、切断線が干渉する90度面を後に切断加工するように切断線A、Bの加工順を変更して設定する。これにより、切断線Bが先に切断加工され、切断線Aが後に切断加工されることとなる。
なお、当初は、図10(a)に示すように、切断線Aの方向に切断し、次に、切断線Bに示す方向に切断する加工順が、所定の加工順として前もって設定されており、図9および図10に示すように、切断線Aが、90度面の材料端の余裕量分手前から加工を始め、180度面の板厚の手前まで加工するように切断線Aを割り付け、切断線Bが、180度面の材料端の余裕量分手前から加工を始め、展開補助線5gから余裕量分だけ延長して加工するように切断線Bを割り付けるように前もって設定されていた。
次に、ステップ207において、切断線A、Bの割り付けが変更して行われる。
すなわち、自動プログラミング装置9のCPU15は、図6(e)に示すように、まず、切断線Bが、切断線が干渉しない180度面の材料端の余裕量分手前から加工を始め、切断線が干渉する90度面の板厚の手前まで加工するように切断線Bを割り付け、切断線Aが、切断線が干渉する90度面の材料端の余裕量分手前から加工を始め、展開補助線5gから余裕量分だけ延長して加工するように切断線Aを割り付ける。
なお、図6(e)では、切断線A、Bの加工の終端が判るように、切断線A、Bを矢印で示している。
ここで、余裕量は、図9に示される所定の値となっている。
このように切断加工順を変更すると共に、切断線の割り付けを変更して設定することにより、図4(b)に示すように、確実に切り込みを回避して、加工不良を防ぐ加工プログラムを作成することができる。
次に、上記ステップ203において展開図の90度面において製品形状(斜線部分)と第1の線分35が干渉し、180度面において製品形状(斜線部分)と第2の線分39が干渉していないと判定されない場合、ステップ209において、90度面と180度面との両方で第1の線分35および第2の線分39が干渉しているか否かが判定される。
そして、上記ステップ209において90度面と180度面との両方で第1の線分35および第2の線分39が干渉していると判定されない場合、すなわち、90度面と180度面の両方で第1の線分35および第2の線分39が干渉していない場合、あるいは、90度面で第1の線分35が干渉せず、180度面で第2の線分39が干渉する場合は、ステップ213および215において、前もって設定されている切断線A、Bの加工順および割り付けが行われる。
すなわち、図10(a)に示すように、切断線Aの方向に切断し、次に、切断線Bに示す方向に切断する加工順が、設定され、図9および図10に示すように、切断線Aが、90度面の材料端の余裕量分手前から加工を始め、180度面の板厚の手前まで加工するように切断線Aを割り付け、切断線Bが、180度面の材料端の余裕量分手前から加工を始め、展開補助線5gから余裕量分だけ延長して加工するように切断線Bを割り付ける。
次に、上記ステップ209において90度面と180度面との両方で第1の線分35および第2の線分39が干渉していると判定された場合、ステップ211において、警告(ワーニング)が発せられる。
すなわち、自動プログラミング装置9のCPU15は、表示装置23に警告(ワーニング)を表示する。
このステップ209においても、被加工部材5の角部から所定の範囲における一方の面の外形切断加工が他方の面の製品形状に干渉しているか否かを判定していることとなる。
次に、図3に戻り、図3のステップ105において、山形鋼5を切断加工して製作する製品5bの右側外形情報が読み込まれる。
ここでは、製品5bの右側外形情報とは、図4(b)に示すように、製品5bの右側の外形5eの情報であり、自動プログラミング装置9のCPU15により、データベース11よりの製品形状データに基づいて求められる。
そして、ステップ107において、読み込まれた製品5bの右側外形情報に対して、切り込み回避対応処理が行われる。
この右側外形情報に対する切り込み回避対応処理については、上記ステップ103で説明した図5のフローチャートによる左側外形情報に対する切り込み回避対応処理と同様に行われる。
すなわち、図5のステップ201において、山形鋼5の表面角部でX軸に平行な任意の展開補助線5gで山形鋼5が展開される。ここでは、展開補助線5gは、図7(a)に示すように、山形鋼5の外周における90度面と180度面との境界線となっており、展開図は、図7(b)に示すように、この展開補助線5gで90度面と180度面とを展開した形となっており、製品5bの右側外形線5eが示されている。
次に、ステップ202において、切り込み回避の対応を行うか否かの判定を行うための線分の作成が行われる。
すなわち、図7(c)に示すように、まず、図7(b)に示す展開図における右側外形線5eと展開補助線5gとの交点41から、展開補助線5gに対して垂直なY軸方向に、所定の切り込み回避高さHの長さの第3の線分43が、90度面に形成される。そして、次に、図7(d)に示すように、展開図における右側外形線5eと展開補助線5gとの交点45から、Y軸方向に、所定の切り込み回避高さHの長さの第4の線分47が、180度面に形成される。
すなわち、自動プログラミング装置9のCPU15は、データベース11よりの被加工部材(山形鋼5)の形状データをRAM19に読み込むと共に、ROM17よりのコンピュータプログラムに従って、山形鋼5の表面角部でX軸に平行な任意の展開補助線5gで山形鋼5を展開した展開図を作成すると共に、第3の線分43および第4の線分47を作成する。
次に、ステップ203において、展開図の90度面において、製品形状(斜線部分)と第3の線分43が干渉し、180度面において、製品形状(斜線部分)と第4の線分47が干渉していないか否かが判定される。
すなわち、自動プログラミング装置9のCPU15は、まず、第3の線分43が、90度面で切り込みを発生させるように製品形状(斜線部分)と干渉しており、第4の線分47が、180度面で切り込みを発生させるように製品形状(斜線部分)と干渉していないことを判定する。
すなわち、図7(c)に示すように、第3の線分43が、90度面で製品形状(斜線部分)と干渉して、切り込み5C2を発生させるようになることが判定される(ステップ203でYes)。
なお、図7(d)に示すように、第4の線分47は、180度面で製品形状(斜線部分)とは干渉せず、切り込みを発生させるようにはならない。
このステップ203においては、被加工部材5の角部から所定の範囲における一方の面の外形切断加工が他方の面の製品形状に干渉しているか否かを判定していることとなる。
次に、上記ステップ203において展開図の90度面において製品形状(斜線部分)と第3の線分Cが干渉し、180度面において製品形状(斜線部分)と第4の線分Dが干渉していないと判定された場合、ステップ205において、切断線C、Dの加工順が変更して設定される。
すなわち、自動プログラミング装置9のCPU15は、切断線が干渉しない180度面を先に、切断線が干渉する90度面を後に切断加工するように切断線C、Dの加工順を変更して設定する。これにより、切断線Dが先に切断加工され、切断線Cが後に切断加工されることとなる。
なお、当初は、図10(a)に示すように、切断線Cの方向に切断し、次に、切断線Dに示す方向に切断する加工順が、所定の加工順として前もって設定されており、図9および図10に示すように、切断線Cが、90度面の材料端の余裕量分手前から加工を始め、180度面の板厚の手前まで加工するように切断線Cを割り付け、切断線Dが、180度面の材料端の余裕量分手前から加工を始め、展開補助線5gから余裕量分だけ延長して加工するように切断線Dを割り付けるように前もって設定されている。
次に、ステップ207において、切断線C、Dの割り付けが変更して行われる。
すなわち、自動プログラミング装置9のCPU15は、図7(e)に示すように、まず、切断線Dが、切断線が干渉しない180度面の材料端の余裕量分手前から加工を始め、切断線が干渉する90度面の板厚の手前まで加工するように切断線Dを割り付け、切断線Cが、切断線が干渉する90度面の材料端の余裕量分手前から加工を始め、展開補助線5gから余裕量分だけ延長して加工するように切断線Cを割り付ける。
なお、図7(e)では、切断線C、Dの加工の終端が判るように、切断線C、Dを矢印で示している。
ここで、余裕量は、図9に示される所定の値となっている。
このように切断加工順を変更すると共に、切断線の割り付けを変更して設定することにより、図4(b)に示すように、確実に切り込みを回避して、加工不良を防ぐことができる。
次に、上記ステップ203において展開図の90度面において製品形状(斜線部分)と第3の線分43が干渉して、180度面において製品形状(斜線部分)と第4の線分47が干渉していないと判定されない場合、ステップ209において、90度面と180度面との両方で第3の線分43および第4の線分47が干渉しているか否かが判定される。
そして、上記ステップ209において90度面と180度面との両方で第3の線分43および第4の線分47が干渉していると判定されない場合、すなわち、90度面と180度面の両方で第3の線分43および第4の線分47が干渉していない場合、あるいは、90度面で第3の線分43が干渉せず、180度面で第4の線分47が干渉する場合は、ステップ213および215において、前もって設定されている切断線C、Dの加工順および割り付けが行われる。
すなわち、図10(a)に示すように、切断線Cの方向に切断し、次に、切断線Dに示す方向に切断する加工順が、設定され、図9および図10に示すように、切断線Cが、90度面の材料端の余裕量分手前から加工を始め、180度面の板厚の手前まで加工するように切断線Cを割り付け、切断線Dが、180度面の材料端の余裕量分手前から加工を始め、展開補助線5gから余裕量分だけ延長して加工するように切断線Dを割り付ける。
次に、上記ステップ209において90度面と180度面との両方で第3の線分43および第4の線分47が干渉していると判定された場合、ステップ211において、警告(ワーニング)が発せられる。
すなわち、自動プログラミング装置9のCPU15は、表示装置23に警告(ワーニング)を表示する。
このステップ209においても、被加工部材5の角部から所定の範囲における一方の面の外形切断加工が他方の面の製品形状に干渉しているか否かを判定していることとなる。
このように、本実施形態によれば、山形鋼5をその軸方向5aに対して所定の角度だけ傾いた方向に切断加工を行った場合にも、上記のように製品側に加工不良が生じてしまうことが自動的に防止される。
この発明は前述の発明の実施の形態に限定されることなく、適宜な変更を行うことにより、その他の態様で実施し得るものである。
例えば、上記実施形態では、被加工部材として、断面に等辺を有する等辺山形鋼を用いたが、本願発明はこれに限定されることなく、不等辺山形鋼等の他の山形鋼や、断面凹形状の部材を用いても良い。
1…レーザ加工機
5…山形鋼(被加工部材)
7…レーザ加工ヘッド
9…自動プログラミング装置
10…レーザ加工制御システム
11…データベース
13…NC装置
15…CPU
17…ROM
19…RAM
21…入力装置
23…表示装置
25…レーザ加工テーブル
29…チャック
31…製品サポート部材
35、39…第1および第2の線分
43、47…第3および第4の線分
A,B,C,D…切断線

Claims (5)

  1. 複数の面を有する被加工部材の各面に対してレーザ加工機によって切断加工を行う加工システムにおいて、前記被加工部材の1つの角部を挟んで2面に跨る外形の切断加工を行って製品を得る場合の加工プログラムを、前記レーザ加工機に対して作成する自動プログラミング装置であって、
    前記被加工部材の形状データおよび前記製品の形状データを入力するための入力手段と、
    以下の(A)〜(C)の工程処理を制御する制御手段と、を有する自動プログラミング装置。
    (A)前記被加工部材の形状データおよび前記製品の形状データを読み込む工程と、
    (B)前記工程(A)において読み込まれた前記被加工部材の形状データおよび前記製品の形状データを用いて、前記被加工部材の角部から所定の範囲における一方の面の外形切断加工が他方の面の製品形状に干渉しているか否かを判定する工程と、
    (C)前記工程(B)において前記被加工部材の各面のいずれかにおいて、前記外形切断加工が前記製品の形状と干渉していると判定された場合、前記製品の切り込みを回避するように加工順および前記切断線の割り付けを設定する工程。
  2. 前記被加工部材の角部から所定の範囲における一方の面の外形切断加工による他方の面への切り込み部分を線分として作成し、当該線分と前記製品の形状とが干渉しているか否かを判定することを特徴とする請求項1に記載の自動プログラミング装置。
  3. 前記被加工部材の角部から所定の範囲における一方の面の外形切断加工が他方の面の製品形状に干渉し、他方の面の外形切断加工が一方の面の製品形状に干渉しない場合には、一方の面の外形切断を材料端から開始し他方の板厚の手前までを加工した後に、他方の面の外形切断を材料端から加工するように前記製品の切り込みを回避するように割付設定することを特徴とする請求項1および2に記載の自動プログラミング装置。
  4. 前記被加工部材の角部から所定の範囲における一方の面の外形切断加工による他方の面への切り込み部分の線分が、前記製品の形状を示す外形線と前記展開補助線との交点から、前記展開補助線に対して垂直な方向へ所定の長さに形成された線分であることを特徴とする請求項1から3のいずれかに記載の自動プログラミング装置。
  5. 前記被加工部材が、山形鋼であることを特徴とする請求項1から4のいずれかに記載の自動プログラミング装置。
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